JP6681554B2 - 洗濯機のモータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータをセンサレスにてインバータ駆動する洗濯機のモータ駆動装置に関するものである。
従来、この種の洗濯機のモータ駆動装置は、モータの回転位置検出を以下のように行っている。回転位置検出とはモータの電気角位相を検出することで、ホール素子、ロータリーエンコーダーなどを回転センサとして用いている。しかし、コストや構造上の制約の点から、回転センサを設けることができない場合、回転センサなしのセンサレスで回転位置検出を行う方法があり、誘起電圧を用いるものと、インダクタンスを用いるものがある。
誘起電圧を用いる場合、モータへの入力電圧と電流からモータの回転数に比例する誘起電圧を算出して、算出された誘起電圧から回転位置を検出する。この検出方法は、モータ回転数が高い領域では、誘起電圧が大きいため、精度のいい回転位置検出ができるが、回転数が低い領域では、誘起電圧が小さいため、起動や停止時には正しく回転検出できない。
また、インダクタンスを用いる場合は、モータへの入力電圧と電流からモータのインダクタンスを算出して、このインダクタンス変動周期がモータ電気角の2倍になることを利用して回転位置を検出する。この検出方法は、磁気的突極性をもつモータに限られ、モータの回転周期と別の周期でモータに電圧を印加する(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の洗濯機のモータ駆動装置は、位相ずれのあるモータに、位相ずれ補正をすることで洗濯動作時の騒音を低減している(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−169590号公報 特開2011−104070号公報
しかしながら、上記従来の洗濯機のモータ駆動装置は、モータの電流変動による騒音に対しては、これを抑えることができないという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、モータの回転位置検出電圧の変化による騒音を、回転位置検出電圧と逆位相の電圧で第2のモータ(消音用モータ)を駆動させることで、騒音とは逆位相の音波を発生させて騒音を低減できる洗濯機のモータ駆動装置を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機のモータ駆動装置は、直流電力を交流電力に変換する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路により駆動する第1のモータと、前記第1のモータの電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧を発生させる位置検出電圧制御手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧発生時のモータ電流変化から前記モータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路により駆動する第2のモータと、前記第2のモータを制御する電圧制御手段と、を備え、前記電圧制御手段は、前記第1のモータの位置検出用電圧と逆位相の電圧を出力して駆動時の騒音制御を行うようにしたものであって、前記電圧制御手段が制御する逆位相の電圧は、前記第1のモータの位置検出用電圧、前記第1のモータの抵抗成分・インダクタンス成分、および前記第2のモータの抵抗成分・インダクタンス成分に応じて設定するようにしたものである。
本発明の洗濯機のモータ駆動装置は、モータの回転位置検出電圧の変化による騒音を、回転位置検出電圧と逆位相の電圧で第2のモータを駆動させることで、騒音とは逆位相の音波を発生させて騒音を低減できる。
本発明の実施の形態1における洗濯機のモータ駆動装置を搭載した洗濯機の要部断面図 本発明の実施の形態1における洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータの回転位置検出処理のブロック回路図 同洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータまたはバスポンプの等価回路の説明図 同洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータの回転位置検出処理における印加電圧と検出電流の関係図 同洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータの回転位置検出処理における検出電流と誤差角の関係図 同洗濯機のモータ駆動装置の消音用モータの消音処理のブロック回路図 同洗濯機のモータ駆動装置の消音用モータの消音処理における印加電圧と音波の関係図 同洗濯機のモータ駆動装置の消音用モータと他のモータ駆動機器との切替え説明図 同洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータおよびバスポンプの回転位置検出処理のブロック回路図 同洗濯機のモータ駆動装置のバスポンプの回転位置検出処理における印加電圧と検出電流の関係図 同洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータ位置検出処理および消音用モータ消音制御処理のフローチャート 同洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータの位置検出ルーチンのフローチャート 同洗濯機のモータ駆動装置の消音用モータの消音制御ルーチンのフローチャート 同洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータおよびバスポンプの位置検出処理のフローチャート 同洗濯機のモータ駆動装置のバスポンプの位置検出ルーチンのフローチャート
第1の発明は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、直流電力を交流電力に変換する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路により駆動する第1のモータと、前記第1のモータの電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧を発生させる位置検出電圧制御手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧発生時のモータ電流変化から前記モータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路により駆動する第2のモータと、前記第2のモータを制御する電圧制御手段と、を備え、前記電圧制御手段は、前記第1のモータの位置検出用電圧と逆位相の電圧を出力して駆動時の騒音制御を行う洗濯機のモータ駆動装置であって、前記電圧制御手段が制御する逆位相の電圧は、前記第1のモータの位置検出用電圧、前記第1のモータの抵抗成分・インダクタンス成分、および前記第2のモータの抵抗成分・インダクタンス成分に応じて設定するようにした洗濯機のモータ駆動装置であり、モータからの騒音とは逆位相の音波を、第2のモータから発生させ、騒音を低減することができるとともに、既知のモータパラメータを利用して、第1のモータからの騒音と消音用の第2のモータの音の大きさを、容易に調整して、騒音を低減することができる
第2の発明は、直流電力を交流電力に変換する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路により駆動する第1のモータと、前記第1のモータの電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧を発生させる位置検出電圧制御手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧発生時のモータ電流変化から前記第1のモータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路により駆動する第2のモータと、前記第2のモータの電流を検出する第2の電流検出手段と、前記第2のモータを制御する電圧制御手段と、を備え、
前記電圧制御手段は、前記第1のモータの位置検出用電圧と逆位相の電圧を出力して駆動時の騒音制御を行う洗濯機のモータ駆動装置であって、
前記電圧制御手段は、前記第2のモータを制御する電圧を位置検出用電圧として用いて、前記第2のモータの位置検出用電圧発生時の第2のモータ電流変化から前記第2のモータの回転位置を検出し、前記第1のモータの位置検出用電圧と逆位相の電圧を出力するようにした洗濯機のモータ駆動装置であり、モータからの騒音とは逆位相の音波を、第2のモータから発生させ、騒音を低減することができるとともに、第1のモータと第2のモータの両方で回転位置検出を行うと同時に、騒音を低減することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の構成において、前記第2のインバータ回路と前記第2のモータとの接続を変更する接続切替手段を有し、前記接続切替手段は、前記第2のモータ以外の任意の駆動機器に接続切替可能に構成したものであり、多数のインバータ回路を用いることなく、多種の駆動機器を動作させることができる。
の発明は、特に第1〜第の発明の構成において、利用者が任意の設定を行うことができる設定手段を有し、前記設定手段により前記消音制御の実行有無を設定するものであり、使用者の必要性に応じて、騒音対策の有無を選択、調整することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機のモータ駆動装置を搭載した洗濯機の要部断面図、図2は、本発明の実施の形態1における洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータの回転位置検出処理のブロック回路図である。
図1において、回転ドラム1は、有底円筒形に形成し外周部に多数の通水孔を側壁に設け、水受け槽2内に回転自在に配設されている。回転ドラム1の回転中心に傾斜方向に設けた回転軸(回転中心軸)の一端を固定し、回転軸の他端にドラムプーリー3を固定している。なお、回転軸は洗濯機の正面側から底部となる背面側に向けて回転軸の方向が水平方向から下向き傾斜となっている。
水受け槽2の背面に取り付けた洗濯モータ4(第1のモータ)は、ベルト5によりドラムプーリー3と連結し、洗濯モータ4により回転ドラム1が正転、または反転できるように構成され回転駆動される。回転ドラム1の内壁面に数個の突起板を設けており、突起板により洗濯物が回転時に引っ掛けられ適度な高さから落とされることによって、いわゆる叩き洗いの効果を発揮し洗浄される。また、水受け槽2は洗濯機本体の天板によりばね体で揺動可能に吊り下げられ、回転ドラム1の正面側の開口部を蓋体により開閉自在に覆っている。
図2に示すように、交流電源は、整流回路6に交流電力を加え、整流回路6は倍電圧整流回路で構成し、第1のインバータ回路7に倍電圧直流電圧を加える。第1のインバータ回路7は、6個のパワースイッチング半導体と逆並列ダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ回路により構成し、通常、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)と逆並列ダイオードおよびその駆動回路と保護回路を内蔵したインテリジェントパワーモ
ジュール(以下、IPMという)で構成している。第1のインバータ回路7の出力端子に洗濯モータ4を接続し、第1のインバータ回路7が直流電力を交流電力に変換して洗濯モータ4を駆動する。
電流検出手段8は、第1のインバータ回路7の負電圧端子と整流回路6の負電圧端子間にシャント抵抗を接続し、このシャント抵抗の両端電圧から算出した第1のインバータ回路7の入力電流をもとに、洗濯モータ4の相電流Iu、Iv、Iwを検出する。第1のインバータ回路7に加わる直流電圧が、交流電源からの入力以外に、モータ回転により発生する回生エネルギーにより、重畳することもあるため、常に検知している。
図3に示すように、洗濯モータ4は埋込磁石型三相同期モータであり、U、V、Wの三相コイルと、回転軸中心回りに回転する永久磁石を有する等価回路により表される。この等価回路において永久磁石のN極側を正方向として貫く軸をd軸(direct−axis)と定義し、それに直交する軸をq軸(quadrature−axis)と定義する。このように定義するとモータのトルクを主に支配するのはq軸方向の磁界となる。また、電気角はU相コイルを貫く軸(α軸)とd軸との回転角であるθとなる。
なお、d軸方向に磁界を生じるように電圧を印加した場合の巻線のインダクタンスをLdとし、同じくq軸方向についてのインダクタンスをLqとなる。埋込磁石型三相同期モータは、Ld<Lqの関係にある。
また後で説明する制御手段10は、最初は回転子の位置を正確に検出できていないため、図3に示す通り、電気角がθcであると想定しており、現実の電気角θとは誤差角△θを生じている。つまり、電気角θcと想定して制御を行う軸は、d軸、q軸に対し、d´軸、q´軸となる。
制御手段10は、洗濯モータ4の相電流の情報をもとに、第1のインバータ回路7を制御して洗濯モータ4の回転数を制御するものである。制御手段10は、マイクロコンピュータ(マイコン)と、マイコンに内蔵したインバータ制御タイマー(タイマー)、A/D変換部、メモリ回路等より構成され、以下のように、3相/2相dq変換、回転数制御、トルク制御、位置検出電圧制御、2相/3相dq逆変換、インバータ制御を行う。なお、制御手段10は、図2に示すように、機能的に表現すると、電流検出手段8、回転位置検出手段9、PWM制御手段11等により構成されている。
3相/2相dq変換は、後で説明する回転位置検出手段9で検出した電気角θと、電流検出手段8で検出した相電流Iu、Iv、Iwと、静止座標系から回転座標系に変換するのに必要な正弦波データ(sin、cosデータ)から、磁束に対応した電流成分Idとトルクに対応した電流成分Iqを演算するもので、次の数式1で表される。
Figure 0006681554
回転数制御は、洗濯機のシーケンスに応じて洗濯モータ4の起動、停止、定常回転やブレーキを行うための指令回転数と、後で説明する回転位置検出手段9で検出した電気角θと時間からモータ回転数を演算し、さらに洗濯モータ4の極数と、ドラムプーリー3とモ
ータプーリの比から演算した回転ドラム1の検出回転数を比較し、回転ドラム1の回転数を制御するため、磁束に対応した電流指令Ids、トルクに対応した電流指令Iqsを演算する。このように、回転ドラム1の検出回転数が指令回転数になるようにフィードバッグしている。
トルク制御は、回転数制御からの電流指令Ids、Iqsと、3相/2相dq変換されたIdとIqを比較し、モータ電流を制御するための磁束に対応した電圧成分Vdとトルクに対応した電圧成分Vqを演算する。このように、トルクに対応した電流成分Iqが電流指令Iqsとなるようにフィードバッグしている。Idを負の方向に増加させるとd軸上の界磁磁束を弱めることと等価となるので弱め磁束制御と呼ばれ、IdとIqに分解してそれぞれ独立に制御するのでベクトル制御とも呼ばれる。
洗濯モータ4の位置検出用電圧を発生させる位置検出電圧制御は、位置検出電圧制御手段によって以下のように行われる。最初は図3の電気角θcと想定して制御を行うため、d´軸方向に検出電圧△Vd´を印加し、その結果、d´方向およびq´方向に流れる電流を電流検出手段8により検出する。仮にd´軸がd軸と一致している場合には、q´方向の電流は検出されない。しかし、電気角に誤差角△θを生じている場合には、q´軸方向の電流が検出される。また、△θの大きさに応じてd´軸方向の電流およびq´軸方向の電流が変化する。このときの検出電流に基づいて、誤差角△θを演算することができ、電気角θを演算して位置検出する。常に位置検出を行うために、周期的に検出電圧Vd´は変化させる。
回転位置検出手段9は、以下のように電気角θを演算する。図3に示した反時計回り(CCW)方向を正として電気角の誤差角△θが生じていると仮定すれば、上記検出電圧△Vd´に応じてd軸およびq軸に印加される電圧△Vd、△Vqは、それぞれ次の数式2、数式3で表される。
Figure 0006681554
Figure 0006681554
これらの電圧△Vd、△Vqに応じてd軸、q軸方向に流れる電流△Id、△Iqは、d軸方向およびq軸方向のインダクタンスをLd、Lqとし、電圧印加後の経過時間をtとすれば、それぞれ次の数式4、数式5で表される。
Figure 0006681554
Figure 0006681554
△Id、△Iqを想定しているd´軸、q´軸方向の電流値△Id´、△Iq´に変換すると、それぞれ次の数式6および数式7で表される。
Figure 0006681554
Figure 0006681554
ただし、A=(1/Ld+1/Lq)/2、△I=(1/Ld−1/Lq)/2
いわゆる突極型のモータでは、インダクタンスにはLd<Lqなる関係があり、△I>0となる。回転座標系の印加電圧Vd+は、トルク制御で演算されたVdに対し、検出電圧△Vd´を重畳するため、次の数式8となる。
Figure 0006681554
d´軸方向に検出電圧△Vd´が印加されたときのd´軸、q´軸方向の電流変化の様子を図4に示す。
上記数式6、数式7から、d´軸、q´軸方向の電流値△Id´、△Iq´は、図5に示すように、電気角の誤差角△θに応じて周期的に変化することが分かる。なお、図5では、次の数式9により、△Id´をシフトした値を示している。
Figure 0006681554
△θが比較的小さい場合には、△θ=tan2△θ/2なる近似式が成立するため、該関係を用いれば上記数式6、数式7より△θを求めることができる。
但し、△θが小さい範囲で演算する必要があることから、△θを図5に示す8つの区部に分割し、△Id´A+△Iq´、△Id´A−△Iq´の正負に応じて△θがいずれの区分に属しているかを判断した上で、該区分に応じて△θの基準をずらして演算する。例えば、△θが図5の区分6に属していると判断される場合には、上記数式6、数式7の△
θを△θ−π/4と置換した次の数式10、数式11を用いる。
Figure 0006681554
Figure 0006681554
つまり、数式10、数式11を用いて△θ−π/4を求め、該演算結果にπ/4を加えることにより△θを求めるのである。なお、正の誤差角△θ(図3におけるd´軸からd軸に回転する方向の誤差角)が生じている場合を例にとって説明したが、逆方向の誤差角が生じている場合、即ち誤差角△θが負となる場合についても同様に△θを求めることができる。
2相/3相dq逆変換は、数式12に示すように、回転位置検出手段9で検出した電気角θと、磁束に対応した電圧成分Vd+とトルクに対応した電圧成分Vqと、回転座標系から静止座標系に逆変換するのに必要な正弦波データ(sin、cosデータ)から、正弦波状の3相電圧Vu、Vv、Vwに変換する。
Figure 0006681554
なお、数式12では便宜上Vd+をVdと表記してある。
制御手段10によるインバータ制御は、上記のようにして変換、出力される3相モータ駆動制御電圧Vu、Vv、Vwに応じ、PWM制御手段11で第1のインバータ回路7のIGBTをスイッチングさせるPWM信号を制御し、第1のインバータ回路7の出力電圧により、洗濯モータ4を駆動する。
次に、洗濯モータ4(第1のモータ)と同時に駆動させて、消音動作を行う消音用モータ13(第2のモータ)の駆動について説明する。図6に示すように、上記の洗濯モータ4の第1のインバータ回路7と同じ構成で同じ直流電圧(整流回路6)に接続した第2のインバータ回路12により、消音用モータ13(第2のモータ)を駆動している。
消音用モータ13を制御する電圧制御手段である消音制御手段14は制御手段10の一部を構成しており、図7に示すように、洗濯モータ4の検出電圧△Vd´と逆位相となる消音電圧△Vd_NLで消音用モータ13を駆動させ、洗濯モータ4からの騒音とは逆位相の音波を消音用モータ13から発生させ、騒音を低減する。
このとき、消音用モータ13から発生される音波の大きさを、洗濯モータ4から発生する騒音に合わせるため、洗濯モータ4および消音用モータ13の抵抗成分・インダクタンス成分に応じたパラメータによって、検出電圧から消音電圧の大きさを設定する。
また、利用者による設定手段からのSW入力により、消音用モータ13による消音設定の有無は、制御手段10に記憶でき、必要に応じて、設定できる。
消音用モータ13は、このように洗濯モータ4と同時に駆動させて、消音動作を行う以外にも、図8に示すように、第2のインバータ回路12と消音用モータ13の間のラインをリレーなどの接続切替手段(図示せず)により、バスポンプ15、循環ポンプなどのポンプや乾燥用ファンなどの駆動装置の接続に切替えて、消音以外での用途にも第2のインバータ回路12を使用することができる。
この場合、消音制御手段14はバスポンプ15等を駆動させるPWM制御手段としての役割も兼ねるため、消音制御手段兼PWM制御手段16となる。
また、図9に示すように、電流検出手段8と同じ構成でバスポンプ15の電流を検出する電流検出手段17、回転位置検出手段9と同様にバスポンプ15で位置検出電圧制御を行い、電流検出手段17で検出された電流からバスポンプ15の電気角θを演算する回転位置検出手段18、およびバスポンプ15を駆動させるPWM制御手段19を、制御手段10に追加する。このときに、バスポンプ15の位置検出を行うために出力するバスポンプ検出電圧Vd´を洗濯モータ4の検出電圧Vd´と逆位相にする。また、バスポンプ15の大きさ、形状、位置などのパラメータを基に、バスポンプ検出電圧Vd´の大きさを調整する。これにより、洗濯モータ4とバスポンプ15の位置検出を行うと同時に、検出電圧により洗濯モータ4からの音波とバスポンプ15からの音波を逆位相で同じ振幅にして、洗濯モータ4の検出電圧の変化によって発生する騒音を抑えている。
バスポンプ15における、d´軸方向に検出電圧M×△Vd´が印加されたときのd´軸、q´軸方向の電流変化の様子を図10に示す。図4に示した洗濯モータ4の場合と逆位相となっている。
なお、図9、図10ではバスポンプ15を例として示してあるが、バスポンプ15に替えて消音用モータ13、循環ポンプや乾燥用ファンなどの駆動装置(第2のモータ)であってもよい。
上記構成において、図11を参照しながら動作、作用を説明する。図11は本発明の実施の形態1における洗濯機のモータ駆動装置の洗濯モータ位置検出処理および消音用モータ消音制御処理の流れを示し、ステップ100より洗濯モータ位置検出処理および消音用モータ消音制御処理ルーチンを開始し、ステップ101で洗濯モータ位置検出タイミングのときのみ、ステップ102に進む。例えば、洗濯モータ4の回転数を0〜100r/sで電気角90°以内で位置検出を行う場合は、位置検出は2.5ms毎に行われる。ステップ102で図12に示す洗濯モータ位置検出処理ルーチン(後ほど詳しく説明)を実行する。
ステップ103で、利用者による消音設定が有効になっているかを確認し、有効ならステップ104で図13に示す消音用モータ消音制御ルーチン(後ほど詳しく説明)を実行し、ステップ105に進む。無効なら、ステップ104を飛ばして、ステップ105に進む。ステップ105で洗濯モータ位置検出処理および消音用モータ消音制御処理ルーチンを終了する。
次に、図12を参照しながら上記ステップ102の洗濯モータ位置検出処理ルーチンの動作について説明する。ステップ200より洗濯モータ位置検出処理ルーチンが開始する。ステップ201で、U、V、W各相の電流から、図4に示すd´軸、q´軸方向の電流の初期値Id´0、Iq´0を検出する。この3相/2相dq変換を行う際に、想定している電気角θcと現実の電気角θとの間には、図3に示すように誤差角△θが存在する。初期においても、すでに実施しているトルク制御により、q´軸には正の電流、d´軸には負の電流が流れている。
ステップ202で初期状態においてd´軸方向に印加する電圧を、位置検出電圧△Vd´だけ増加させる。d´方向に電圧を印加するのは、d軸方向の電流がトルクに与える影響がq軸に比べて小さいためで、d軸であると想定するd´方向に電流を流すことにより、電気角検出時にトルクに与える影響を小さく抑えることができるからである。図4は、説明の便宜上、q´軸の電流も大きく変化するように示してあるが、現実にはこの変化量は非常に小さいものである。
ステップ203でサンプリング時間tsを待つ。このサンプリング時間tsは、コイル巻線に流れる電流の挙動を十分検知することができ、かつts×2からなる検知周期を回転周期の1/4以内、つまり電気角90°以内となるように設定したものである。
ステップ204でサンプリング時間tsの経過後に電流値Id´1、Iq´1を検出する。
ステップ205で、ステップ202時点の初期状態からd´軸方向に印加する電圧を位置検出電圧△Vd´だけ減らす。ステップ206でサンプリング時間tsの経過を待つ。なお、ここでのサンプリング時間tsはステップ203におけるサンプリング時間tsと同じ時間としているが、両者は異なるものとしてもよい。
ステップ207でサンプリング時間tsの経過後に電流値Id´2、Iq´2を検出する。このステップ202〜207の間、位置検出電圧△Vd´が重畳されることとなる。
ステップ208で検出された電流値から電流変化量を算出する。具体的には、次に示す数式13と数式15との平均、数式14と数式16との平均により、それぞれの電流変化量△Id´、△Iq´を算出する。
Figure 0006681554
Figure 0006681554
Figure 0006681554
Figure 0006681554
このように電流変化量に平均値を用いるのは、電流変化量の検出精度を向上させるためである。△Id´1,△Iq´1と△Id´2,△Iq´2の符号の相違を考慮すれば、平均の電流変化量を算出する数式は、次の数式17および数式18となる。
Figure 0006681554
Figure 0006681554
なお、ここではサンプリング時間tsを一定の時間で統一しているため、△Id´1,△Iq´1と△Id´2,△Iq´2との平均を求めればよいが、両者のサンプリング時間が相違する場合には、△Id´1,△Iq´1と△Id´2,△Iq´2をそれぞれサンプリング時間で除して、電流変化率に変換した上で平均値を求める必要がある。
また、後述する通り、電気角の算出に必要となるのは、電流の変化率△Id´、△Iq´の比である。従って、ステップ206から207までを省略し、電流変化率を上記△Id´1、△Iq´1のみにより求めるものとしてもよい。かかる方法を採用することにより電気角検出処理に要する時間を短縮することができる。特に、△Id´1、△Iq´1に含まれる誤差が一致しており、両者の比をとることによりその誤差を相殺することができるような場合には、かかる処理を採用することが望ましい。
ステップ209で、想定した電気角θcが存在する誤差角△θの範囲を、電流変化量に基づいた区間判定を行う。図5を用いて、誤差角△θ区間判定について説明する。図5は横軸に制御手段10が想定した電気角θcと現実の電気角θとの誤差角△θ(=θ−θc)をとり、各△θに対する電流変化量をプロットしたものである。
電流変化量△Id´、△Iq´は先に数式6および数式7で示した通りである。ただし、A=(1/Ld+1/Lq)/2、△I=(1/Ld−1/Lq)/2である。
前記数式9の通り、△Id´A=△Id´−△Vd´×t×Aとすれば、△Id´Aは、次の数式19により表される。
Figure 0006681554
図5では、△Id´Aと△Iq´を示している。d´方向に電圧を印加しているため、誤差角△θ=0のときは△Iq´=0となる。数式19、数式7で説明した通り、△Id´A、△Iq´は理論的には、誤差角△θに応じて、それぞれcos関数およびsin関数に従って変化する。
ここで、誤差角△θが−90度から90度の範囲になるように、位置検知周期を洗濯モータ4が90度回転するのに要する時間よりも短くしている。ステップ203とステップ206のサンプリング時間tsはこの制約内で設定される。
次に、誤差角△θが−90度〜90度の範囲を8等分した区間を、図5に示す通り区間1〜区間8とすると、△Id´A+△Iq´および△Id´A−△Iq´の正負に応じて、誤差角△θの範囲が次の通り判定できる。
CASE1: △Id´A+△Iq´>0、△Id´A−△Iq´>0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間4、5
CASE2: △Id´A+△Iq´>0、△Id´A−△Iq´<0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間6、7
CASE3: △Id´A+△Iq´<0、△Id´A−△Iq´<0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間1、8
CASE4: △Id´A+△Iq´<0、△Id´A−△Iq´>0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間2、3
ステップ210で、こうして判定された区間に基づいて、誤差角△θを算出する。
誤差角△θの算出は、△θが比較的小さい範囲で成立する近似式を用いて、上記CASE1〜CASE4 に応じて数式20〜数式23により行われる。
Figure 0006681554
Figure 0006681554
Figure 0006681554
Figure 0006681554
ステップ211で、算出された△θを用いて想定している電気角θcを補正する。具体的には、θc+△θを演算し、新たな電気角θcとするのである。ステップ212で洗濯モータ位置検出処理ルーチンを終了する。
制御手段10で実施される3相/2相dq変換、回転数制御、2相/3相dq逆変換には補正後の新たな電気角θcが使われる。
次に、図13を参照しながら上記ステップ104の消音用モータ消音制御ルーチンの動作について説明する。ステップ300より消音用モータ消音制御ルーチンが開始する。ステップ301で洗濯モータ4の位置検出電圧△Vd´が重畳されるタイミング(つまり図12のステップ202〜207)かどうかを確認し、重畳されてd´軸上の電圧が変更されている場合は、ステップ302に進み、重畳されていない場合は、ステップ303に進む。
ステップ302で、消音用モータ13に−N×△Vd´を重畳させる。このとき、図7のように洗濯モータ4には位置検出電圧△Vd´が周期的に重畳されるため、これによる騒音が発生する。この騒音を打ち消し、抑制するため、消音用モータ13から発生する音波が逆位相になるように、消音制御手段14によって消音用モータ13に逆位相となる電圧を重畳させる。−を乗算しているのは、電圧が逆位相であること、Nを乗算しているのは、音波を逆位相に調節するためのパラメータ値として設定している。また図7では位置検出電圧△Vd´は正の方向にのみ重畳されている場合を示したが、負の方向の場合も同様に逆位相の電圧を重畳することになる。
ステップ303では、消音用モータ13の印加電圧を維持する。消音制御手段14によって消音用モータ13の消音用のみで使用しているときは、図7のように電圧を維持し、図8で示した構成のように、バスポンプ15、循環ポンプなどのポンプや乾燥用ファンなどの別の駆動機器にも接続しているときは、消音制御手段兼PWM制御手段16がその駆動機器の回転数制御による電圧で制御する。また消音電圧により駆動機器のトルクが変動しないように、影響の少ないd軸に消音電圧を重畳させている。ステップ304で消音用モータ消音制御ルーチンを終了する。
次に、洗濯モータとバスポンプの位置検出を同時に行うときの動作を図14に示す洗濯モータ及びバスポンプ位置検出処理のフローチャートを参照して説明する。これは、図11の洗濯モータ位置検出処理および消音用モータ消音制御処理と置換えることができる。ステップ400より洗濯モータ及びバスポンプ位置検出処理ルーチンを開始し、ステップ401で洗濯モータ及びバスポンプ位置検出タイミングのときのみ、ステップ402に進
む。ステップ402では図12で説明した洗濯モータ位置検出処理ルーチンを実行し、ステップ403で図15に示すバスポンプ位置検出処理ルーチンを実行して、ステップ404で洗濯モータ及びバスポンプ位置検出処理ルーチンを終了する。
次に、図15を参照してバスポンプ位置検出処理ルーチンの動作について説明する。内容は図12で説明した洗濯モータ位置検出処理ルーチンと同じ処理を、バスポンプ15についても同時に行う。つまり以下に説明するステップ500〜512のバスポンプ位置検出処理は、図12のステップ200〜212の洗濯モータ位置検出処理と同期して制御手段10により実施される。
ステップ500よりバスポンプ位置検出処理ルーチンが開始する。ステップ501でU、V、W各相の電流から、図10に示すd´軸、q´軸方向の電流の初期値Id´0、Iq´0を検出する。この3相/2相dq変換を行う際に、想定している電気角θcと現実の電気角θとの間には、図3に示すように誤差角△θが存在する。初期においても、すでに実施しているバスポンプ15の回転数制御により、q´軸には正の電流、d´軸には負の電流が流れている。
ステップ502で初期状態においてd´軸方向に印加する電圧をM×△Vd´だけ減少させる。これはステップ202で洗濯モータ4に印加される電圧と逆位相になる。Mは係数であり、音波を逆位相で同じ振幅になるように乗算する。
ステップ503でステップ203と同じサンプリング時間tsを待つ。このサンプリング時間tsは、バスポンプ15のコイル巻線に流れる電流の挙動を十分検知することができ、かつts×2からなる検知周期が、バスポンプ15の回転周期の1/4以内となるように、バスポンプ15の回転数を制限する。
ステップ504でサンプリング時間tsの経過後に電流値Id´1、Iq´1を検出する。
ステップ505で、ステップ502時点の初期状態からd´軸方向に印加する電圧をM×△Vd´だけ増やす。Mは音波を逆位相で同じ振幅になるように乗算する。これはステップ205で洗濯モータ4に印加される電圧と逆位相になる。ステップ506でステップ206と同じサンプリング時間tsの経過を待つ。
ステップ507でサンプリング時間tsの経過後に電流値Id´2、Iq´2を検出する。このステップ502〜507の間、位置検出電圧M×△Vd´が重畳されることとなる。
ステップ508で検出された電流値から電流変化量を算出する。具体的には、洗濯モータ位置検出処理ルーチンと同様に、次に示す数式13と数式15との平均、数式14と数式16との平均により、それぞれの電流変化量△Id´、△Iq´を算出する。
平均の電流変化量を算出する数式は、先に説明した洗濯モータ4と同じ数式17および数式18となる。
ステップ509で、想定した電気角θcが存在する誤差角の範囲を、電流変化量に基づいた区間判定を行う。電流変化量△Id´、△Iq´は先に数式6および数式7で示した通りである。ただし、A=(1/Ld+1/Lq)/2、△I=(1/Ld−1/Lq)/2である。
△Id´A=△Id´−△Vd´×t×Aとすれば、△Id´Aは、次の数式19により表される。
洗濯モータ4と同様に、誤差角△θが−90度〜90度の範囲を8等分した区間を、図5に示す通り区間1〜区間8とすると、△Id´A+△Iq´および△Id´A−△Iq´の正負に応じて、誤差角△θの範囲が次の通り判定できる。
CASE1: △Id´A+△Iq´>0、△Id´A−△Iq´>0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間4、5
CASE2: △Id´A+△Iq´>0、△Id´A−△Iq´<0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間6、7
CASE3: △Id´A+△Iq´<0、△Id´A−△Iq´<0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間1、8
CASE4: △Id´A+△Iq´<0、△Id´A−△Iq´>0のとき、
誤差角△θが属する区間=区間2、3
ステップ510で、こうして判定された区間に基づいて、誤差角△θを算出する。
誤差角△θの算出は、△θが比較的小さい範囲で成立する近似式を用いて、上記CASE1〜CASE4 に応じて数式20〜数式23により行われる。
ステップ511で、算出された△θを用いて想定している電気角θcを補正する。具体的には、θc+△θを演算し、新たな電気角θcとするのである。ステップ512でバスポンプ位置検出処理ルーチンを終了する。
上記はバスポンプについて説明しているが、循環ポンプや、乾燥用ファンや、ヒートポンプなど、洗濯モータとは別に動作するモータであれば、適応することができる。この方法を用いることで、洗濯モータの回転位置検出と消音処理、およびここでのバスポンプ等の回転位置検出を同時に行うことができる。
また上記実施の形態ではベルトによって回転ドラムを駆動するベルト駆動方式の洗濯機を例にとって説明しているが、回転ドラムとモータが同軸となるダイレクトドライブ方式の洗濯機においても、ドラム回転数がモータ回転数となるだけで、洗濯モータの回転位置検出と消音処理を同時に行うことができる。
また上記はドラム式洗濯機を例にとって説明しているが、モータの回転駆動軸をクラッチによって撹拌翼か、洗濯兼脱水槽に結合するパルセータ式の縦型洗濯機においても、洗濯モータの回転位置検出と消音処理を同時に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機のモータ駆動装置は、モータの回転位置検出電圧の変化による騒音を、回転位置検出電圧と逆位相の電圧で消音用モータを駆動させることで、騒音とは逆位相の音波を発生させて騒音を低減できるので、モータをセンサレスにてインバータ駆動する洗濯機のモータ駆動装置としてのみならず、同様にインバータ駆動される洗濯乾燥機、衣類乾燥機、食器洗い機、エアコン等のモータ駆動装置としても有用である。
1 回転ドラム
2 水受け槽
3 ドラムプーリー
4 洗濯モータ(第1のモータ)
5 ベルト
6 整流回路
7 第1のインバータ回路
8 電流検出手段
9 回転位置検出手段
10 制御手段
11 PWM制御手段
12 第2のインバータ回路
13 消音用モータ(第2のモータ)
14 消音制御手段(電圧制御手段)
15 バスポンプ
16 消音制御手段兼PWM制御手段
17 電流検出手段
18 回転位置検出手段
19 PWM制御手段

Claims (4)

  1. 直流電力を交流電力に変換する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路により駆動する第1のモータと、前記第1のモータの電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧を発生させる位置検出電圧制御手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧発生時のモータ電流変化から前記第1のモータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路により駆動する第2のモータと、前記第2のモータを制御する電圧制御手段と、を備え、
    前記電圧制御手段は、前記第1のモータの位置検出用電圧と逆位相の電圧を出力して駆動時の騒音制御を行う洗濯機のモータ駆動装置であって、
    前記電圧制御手段が制御する逆位相の電圧は、前記第1のモータの位置検出用電圧、前記第1のモータの抵抗成分・インダクタンス成分、および前記第2のモータの抵抗成分・インダクタンス成分に応じて設定するようにした洗濯機のモータ駆動装置
  2. 直流電力を交流電力に変換する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路により駆動する第1のモータと、前記第1のモータの電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧を発生させる位置検出電圧制御手段と、前記第1のモータの位置検出用電圧発生時のモータ電流変化から前記第1のモータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路により駆動する第2のモータと、前記第2のモータの電流を検出する第2の電流検出手段と、前記第2のモータを制御する電圧制御手段と、を備え、
    前記電圧制御手段は、前記第1のモータの位置検出用電圧と逆位相の電圧を出力して駆動時の騒音制御を行う洗濯機のモータ駆動装置であって、
    前記電圧制御手段は、前記第2のモータを制御する電圧を位置検出用電圧として用いて、前記第2のモータの位置検出用電圧発生時の第2のモータ電流変化から前記第2のモータの回転位置を検出し、前記第1のモータの位置検出用電圧と逆位相の電圧を出力するようにした洗濯機のモータ駆動装置
  3. 前記第2のインバータ回路と前記第2のモータとの接続を変更する接続切替手段を有し、
    前記接続切替手段は、前記第2のモータ以外の任意の駆動機器に接続切替可能に構成した請求項1または2に記載の洗濯機のモータ駆動装置。
  4. 利用者が任意の設定を行うことができる設定手段を有し、前記設定手段により前記消音制御の実行有無を設定するようにした請求項1〜のいずれか1項に記載の洗濯機のモータ駆動装置。
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