JP2003037471A - 弾性表面波装置およびその製造方法、これを用いた複合モジュール - Google Patents

弾性表面波装置およびその製造方法、これを用いた複合モジュール

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JP2003037471A
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康寛 小林
Hirofumi Yamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のように弾性表面波素子を樹脂封止した
構造では、弾性表面波素子の周囲を樹脂封止するため構
造全体が弾性表面波素子の形状より必ず大きくなり、小
型化することが困難であるという課題を有していた。 【解決手段】 熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂6
a,6bを用いることにより、弾性表面波素子5の形状
に近い小型のCSP型の弾性表面波装置およびその製造
方法、それを用いた複合モジュールを提供することを目
的とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信機器などに用い
られる弾性表面波装置およびその製造方法、これを用い
た複合モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信機器を小型化するために弾性
表面波装置も小型化が要望されている。この要望を満足
するために、弾性表面波素子をバンプなどによりパッケ
ージにフリップチップ実装し、封止部材により封止する
構造が知られている。
【0003】この構造はパッケージで封止することによ
り耐候性を確保することができるが、構造全体が弾性表
面波素子の形状に比べかなり大きくなり、小型化には不
向きと言われている。
【0004】一方この問題を解決する手段として特開平
11−150440号公報に記載された方法が知られて
いる。すなわち、図6に示すように、櫛形電極63を有
する弾性表面波素子62の素子側パッド65aをバンプ
64を介して基板61の基板側パッド65bに接続し、
弾性表面波素子62の機能面上に空間部を保った状態で
弾性表面波素子62の機能面と基板61が形成する空間
部の外周を封止樹脂66で覆い、封止樹脂66及び弾性
表面波素子62の側面及び裏面に防水樹脂67を塗布す
ることにより封止する方法が用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように弾性表面波素子62を樹脂封止した構造では、高
さ方向にある程度低背化できるが、基板61が弾性表面
波素子62より大きく、弾性表面波素子62の周囲を樹
脂封止するため構造全体が弾性表面波素子62の形状よ
り必ず大きくなり、さらに小型化することが困難である
という課題を有していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、弾性表面波素子の形状に近い小型のCSP(Chip
Size Package)型の弾性表面波装置およびその製造方
法、これを用いた複合モジュールを提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下の構成を有するものである。
【0008】本発明の請求項1に記載の発明は、圧電基
板の表面に櫛形電極及び反射器電極とパッド電極を有し
てなる弾性表面波素子と、パッド電極及び導電パターン
が形成された配線基板からなる弾性表面波装置におい
て、熱硬化性及び光硬化性を有し櫛形電極、反射器電
極、パッド電極を腐食する成分を含まない樹脂により振
動空間を形成すると共に、弾性表面波素子と配線基板を
接着、封止するという構成を有しており、これにより外
形寸法を略同一形状、略同一寸法とすることができるた
め、弾性表面波装置を小型化したCSPを得ることがで
きるという作用効果が得られる。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、櫛形電
極、反射器電極、パッド電極の材質は少なくともAl、
Alの合金、Tiのいずれかからなるという構成を有し
ており、これにより圧電基板との密着性が良く、電気抵
抗が小さいため、弾性表面波装置の損失を小さくするこ
とができるという作用効果が得られる。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、樹脂は
少なくともCaCO3、Ca化合物、MgCO3、Mg化
合物、Na2CO3、Na化合物、K2CO3、K化合物、
ハロゲン系化合物を含まないという構成を有しており、
これにより櫛形電極、反射器電極、パッド電極が樹脂に
より腐食、変質することがないため、耐候性に優れた弾
性表面波装置を得ることができるという作用効果が得ら
れる。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、樹脂
は、少なくとも弾性表面波素子のパッド電極の一部又は
全部を覆うと共に前記弾性表面波素子の端部までを覆う
という構成を有しており、これにより弾性表面波素子の
機能面上に振動空間を形成すると共に、弾性表面波素子
と配線基板を気密封止することができるため、耐候性に
優れた弾性表面波装置を得ることができるという作用効
果が得られる。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、振動空
間は樹脂をフォトリソグラフィー法により除去して形成
したという構成を有しており、これにより弾性表面波素
子の機能面に影響を与えることなく容易に振動空間を形
成することができるため、損失が小さい弾性表面波装置
を簡単に製造することができるという作用効果が得られ
る。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、樹脂は
弾性表面波素子のパッド電極を覆う部分に貫通穴を有す
るという構成を有しており、これにより貫通穴を通して
導通をとることができるようにすると共にその周囲を接
着し封止することができるため、導通を確保すると共に
耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができるとい
う作用効果が得られる。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、樹脂に
設けた貫通穴はフォトリソグラフィー法により形成した
という構成を有しており、これにより弾性表面波素子に
影響を与えることなく容易に貫通穴を形成することがで
きるため、導通を確保すると共に耐候性に優れた弾性表
面波装置を得ることができるという作用効果が得られ
る。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明は、樹脂に
設けた貫通穴に弾性表面波素子と配線基板を電気的に接
続する部材を配置したという構成を有しており、これに
より弾性表面波素子と配線基板を電気的に接続すること
ができるという作用効果が得られる。
【0016】本発明の請求項9に記載の発明は、弾性表
面波素子と配線基板を電気的に接続する部材は少なくと
もバンプ又は導電性樹脂のいずれかであるという構成を
有しており、これにより弾性表面波素子と配線基板を電
気的に接続することができるという作用効果が得られ
る。
【0017】本発明の請求項10に記載の発明は、バン
プの材質はAuまたはAuの合金であるという構成を有
しており、これにより変質し難い材質のバンプにより弾
性表面波素子と配線基板を電気的に安定して接続するこ
とができるため、損失の小さい耐候性に優れた弾性表面
波装置を得ることができるという作用効果が得られる。
【0018】本発明の請求項11に記載の発明は、樹脂
は少なくとも弾性表面波素子の振動空間を確保できる厚
みを有するという構成を有しており、これにより容易に
振動空間を形成することができるという作用効果が得ら
れる。
【0019】本発明の請求項12に記載の発明は、配線
基板は樹脂基板、セラミック基板、ガラス基板のいずれ
かであるという構成を有しており、これにより弾性表面
波素子を保護、気密封止することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0020】本発明の請求項13に記載の発明は、配線
基板に設けられた導電パターンは一端が弾性表面波素子
の載置面にあり、他端が前記載置面とは異なる面にあ
り、双方が電気的に接続されているという構成を有して
おり、これにより配線基板を通して弾性表面波素子と導
通をとると共に容易に実装することができるという作用
効果が得られる。
【0021】本発明の請求項14に記載の発明は、配線
基板に設けられた導電パターンは、スルーホールに導体
を配設し、スルーホールの前記配線基板の表面にパッド
電極を設けたものであるという構成を有しており、これ
により配線基板のパッド電極面を平坦にすることができ
るため、配線基板と弾性表面波素子の電気的な接続を良
くすることができるという作用効果が得られる。
【0022】本発明の請求項15に記載の発明は、スル
ーホールは導体を配設すると共に樹脂を充填したもので
あるという構成を有しており、これによりスルーホール
を通して水分やガスなどが侵入するのを防止することが
でき、周囲の影響を受けにくくすることができるため、
耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができるとい
う作用効果が得られる。
【0023】本発明の請求項16に記載の発明は、振動
空間に対向する配線基板の表面は緻密な層で覆われてい
るという構成を有しており、これにより周囲の影響を受
けにくくすることができるため、耐候性に優れた弾性表
面波装置を得ることができるという作用効果が得られ
る。
【0024】本発明の請求項17に記載の発明は、緻密
な層は金属の層であるという構成を有しており、これに
より緻密な層を容易に形成することができるという作用
効果が得られる。
【0025】本発明の請求項18に記載の発明は、金属
の層はCuであるという構成を有しており、これにより
金属の層を容易に形成することができるという作用効果
が得られる。
【0026】本発明の請求項19に記載の発明は、櫛形
電極、反射器電極及びパッド電極の全面又は一部に保護
膜を形成したという構成を有しており、これにより導電
性異物の付着などによる櫛形電極などのショートを抑制
すると共に、水分やガスの侵入による電極の腐食、変質
などを抑制することができるため、耐久性、耐候性に優
れた弾性表面波装置を得ることができるという作用効果
が得られる。
【0027】本発明の請求項20に記載の発明は、弾性
表面波素子と配線基板は厚み以外は略同一形状、略同一
寸法であるという構成を有しており、これにより小型の
CSP型弾性表面波装置を得ることができるという作用
効果が得られる。
【0028】本発明の請求項21に記載の発明は、弾性
表面波素子又は配線基板に設けたパッド電極を端面まで
引き出し、弾性表面波素子と対向する配線基板の裏面及
び端面と、前記弾性表面波装置の端面及びパッド電極を
設けた面の反対面に外部電極を設け、前記引き出し電極
と前記外部電極を接続したという構成を有しており、こ
れにより弾性表面波装置を回路基板などに実装した場合
の端子固着力を大きくすることができ、例えば落下試験
などで弾性表面波装置を剥離しにくくすることができる
という作用効果が得られる。
【0029】本発明の請求項22に記載の発明は、圧電
基板の表面に櫛形電極及び反射器電極とパッド電極から
なる機能面を有する弾性表面波素子と、パッド電極及び
導電パターンが形成された配線基板からなる弾性表面波
装置の製造方法において、弾性表面波素子に櫛形電極、
反射器電極及びパッド電極を腐食する成分を含まない樹
脂を塗布する工程と、弾性表面波素子の機能面上に塗布
された樹脂に開口を設ける工程と、弾性表面波素子のパ
ッド電極上に塗布された樹脂に第1の貫通穴を設ける工
程と、配線基板に櫛形電極、反射器電極及びパッド電極
を腐食する成分を含まない樹脂を塗布する工程と、配線
基板のパッド電極上に塗布された樹脂に第2の貫通穴を
設ける工程と、第1及び第2の貫通穴に弾性表面波素子
と配線基板を電気的に接続する部材を配設する工程と、
弾性表面波素子のパッド電極と配線基板のパッド電極と
を対向させ位置合わせした後本接着する工程とを含むと
いう方法を有しており、これにより弾性表面波装置を小
型化したCSPを得ることができるという作用効果が得
られる。
【0030】本発明の請求項23に記載の発明は、弾性
表面波素子の機能面上に塗布された樹脂に開口を設ける
工程はフォトリソグラフィー法により行うという方法を
有しており、これにより弾性表面波素子の機能面に影響
を与えることなく容易に振動空間を形成することができ
るため、損失が小さい弾性表面波装置を簡単に製造する
ことができるという作用効果が得られる。
【0031】本発明の請求項24に記載の発明は、第1
の貫通穴はフォトリソグラフィー法により形成したとい
う方法を有しており、これにより弾性表面波素子に影響
を与えることなく容易に貫通穴を形成することができる
ため、導通を確保すると共に耐候性に優れた弾性表面波
装置を得ることができるという作用効果が得られる。
【0032】本発明の請求項25に記載の発明は、第2
の貫通穴はフォトリソグラフィー法又はレーザー加工法
により形成したという方法を有しており、これにより弾
性表面波素子に影響を与えることなく容易に貫通穴を形
成することができるため、導通を確保すると共に耐候性
に優れた弾性表面波装置を得ることができるという作用
効果が得られる。
【0033】本発明の請求項26に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら加熱することにより行
うという方法を有しており、これにより弾性表面波素子
と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0034】本発明の請求項27に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射することにより
行うという方法を有しており、これにより弾性表面波素
子と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0035】本発明の請求項28に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射すると共に加熱
することにより行うという方法を有しており、これによ
り弾性表面波素子と配線基板を強固に接着することがで
きるため、耐久性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得
ることができるという作用効果が得られる。
【0036】本発明の請求項29に記載の発明は、圧電
基板の表面に櫛形電極及び反射器電極とパッド電極から
なる機能面を有する弾性表面波素子と、パッド電極及び
導電パターンが形成された配線基板からなる弾性表面波
装置の製造方法において、弾性表面波素子に櫛形電極、
反射器電極及びパッド電極を腐食する成分を含まない樹
脂を塗布する工程と、弾性表面波素子の機能面上に塗布
された樹脂に開口を設ける工程と、弾性表面波素子のパ
ッド電極上に塗布された樹脂に貫通穴を設ける工程と、
貫通穴に弾性表面波素子と配線基板を電気的に接続する
部材を配設する工程と、弾性表面波素子のパッド電極と
配線基板のパッド電極とを対向させ位置合わせした後本
接着する工程とを含むという方法を有しており、これに
より弾性表面波装置を小型化したCSPを得ることがで
きるという作用効果が得られる。
【0037】本発明の請求項30に記載の発明は、弾性
表面波素子の機能面上に塗布された樹脂に開口を設ける
工程はフォトリソグラフィー法により行うという方法を
有しており、これにより弾性表面波素子の機能面に影響
を与えることなく容易に振動空間を形成することができ
るため、損失が小さい弾性表面波装置を簡単に製造する
ことができるという作用効果が得られる。
【0038】本発明の請求項31に記載の発明は、貫通
穴はフォトリソグラフィー法により形成したという方法
を有しており、これにより弾性表面波素子に影響を与え
ることなく容易に貫通穴を形成することができるため、
導通を確保すると共に耐候性に優れた弾性表面波装置を
得ることができるという作用効果が得られる。
【0039】本発明の請求項32に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら加熱することにより行
うという方法を有しており、これにより弾性表面波素子
と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0040】本発明の請求項33に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射することにより
行うという方法を有しており、これにより弾性表面波素
子と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0041】本発明の請求項34に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射すると共に加熱
することにより行うという方法を有しており、これによ
り弾性表面波素子と配線基板を強固に接着することがで
きるため、耐久性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得
ることができるという作用効果が得られる。
【0042】本発明の請求項35に記載の発明は、ウエ
ハ状の圧電基板の表面に複数の櫛形電極及び複数の反射
器電極と複数のパッド電極からなる機能面を有する複数
の弾性表面波素子集合体と、複数のパッド電極及び複数
の導電パターンが形成された配線基板集合体からなる複
数の弾性表面波装置の製造方法において、ウエハ状の圧
電基板に櫛形電極、反射器電極及びパッド電極を腐食す
る成分を含まない樹脂を塗布する工程と、複数の弾性表
面波素子集合体の機能面上に塗布された樹脂に複数の開
口を設ける工程と、複数の弾性表面波素子集合体の複数
のパッド電極上に塗布された樹脂に第1の貫通穴を複数
個設ける工程と、配線基板集合体に櫛形電極、反射器電
極及びパッド電極を腐食する成分を含まない樹脂を塗布
する工程と、配線基板集合体のパッド電極上に塗布され
た樹脂に第2の貫通穴を複数個設ける工程と、複数の第
1及び第2の貫通穴に、弾性表面波素子集合体と配線基
板集合体を電気的に接続する部材を複数個配設する工程
と、ウエハ状の圧電基板に形成された複数の弾性表面波
素子集合体の複数のパッド電極と配線基板集合体の複数
のパッド電極とを対向させ位置合わせした後本接着する
工程と、本接着したウエハ状の圧電基板と配線基板集合
体を切断し個片に分割する工程とを含むという方法を有
しており、これにより弾性表面波装置を小型化し、低背
化したCSPをウエハ状態で一度に大量に得ることがで
きるという作用効果が得られる。
【0043】本発明の請求項36に記載の発明は、弾性
表面波素子の機能面上に塗布された樹脂に開口を設ける
工程はフォトリソグラフィー法により行うという方法を
有しており、これにより弾性表面波素子の機能面に影響
を与えることなく容易に振動空間を形成することができ
るため、損失が小さい弾性表面波装置を簡単に製造する
ことができるという作用効果が得られる。
【0044】本発明の請求項37に記載の発明は、第1
の貫通穴はフォトリソグラフィー法により形成したとい
う方法を有しており、これにより弾性表面波素子に影響
を与えることなく容易に貫通穴を形成することができる
ため、導通を確保すると共に耐候性に優れた弾性表面波
装置を得ることができるという作用効果が得られる。
【0045】本発明の請求項38に記載の発明は、第2
の貫通穴はフォトリソグラフィー法又はレーザー加工法
により形成したという方法を有しており、これにより弾
性表面波素子に影響を与えることなく容易に貫通穴を形
成することができるため、導通を確保すると共に耐候性
に優れた弾性表面波装置を得ることができるという作用
効果が得られる。
【0046】本発明の請求項39に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら加熱することにより行
うという方法を有しており、これにより弾性表面波素子
と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0047】本発明の請求項40に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射することにより
行うという方法を有しており、これにより弾性表面波素
子と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0048】本発明の請求項41に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射すると共に加熱
することにより行うという方法を有しており、これによ
り弾性表面波素子と配線基板を強固に接着することがで
きるため、耐久性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得
ることができるという作用効果が得られる。
【0049】本発明の請求項42に記載の発明は、ウエ
ハ状の圧電基板の表面に複数の櫛形電極及び複数の反射
器電極と複数のパッド電極からなる機能面を有する複数
の弾性表面波素子集合体と、複数のパッド電極及び複数
の導電パターンが形成された配線基板集合体からなる複
数の弾性表面波装置の製造方法において、前記ウエハ状
の圧電基板に櫛形電極、反射器電極及びパッド電極を腐
食する成分を含まない樹脂を塗布する工程と、前記複数
の弾性表面波素子集合体の前記機能面上に塗布された前
記樹脂に複数の開口を設ける工程と、前記複数の弾性表
面波素子集合体の前記複数のパッド電極上に塗布された
前記樹脂に複数の貫通穴を設ける工程と、前記複数の貫
通穴に前記複数の弾性表面波素子集合体と前記配線基板
集合体を電気的に接続する複数の部材を配設する工程
と、前記ウエハ状の圧電基板に形成された前記複数の弾
性表面波素子集合体の前記複数のパッド電極と前記配線
基板集合体の前記複数のパッド電極とを対向させ位置合
わせした後本接着する工程と、本接着した前記ウエハ状
の圧電基板と前記配線基板集合体を切断し個片に分割す
る工程とを含むという方法を有しており、これにより弾
性表面波装置を小型化、低背化したCSPをウエハ状態
で一度に大量に得ることができるという作用効果が得ら
れる。
【0050】本発明の請求項43に記載の発明は、弾性
表面波素子の機能面上に塗布された樹脂に開口を設ける
工程はフォトリソグラフィー法により行うという方法を
有しており、これにより弾性表面波素子の機能面に影響
を与えることなく容易に振動空間を形成することができ
るため、損失が小さい弾性表面波装置を簡単に製造する
ことができるという作用効果が得られる。
【0051】本発明の請求項44に記載の発明は、貫通
穴はフォトリソグラフィー法により形成したという方法
を有しており、これにより弾性表面波素子に影響を与え
ることなく容易に貫通穴を形成することができるため、
導通を確保すると共に耐候性に優れた弾性表面波装置を
得ることができるという作用効果が得られる。
【0052】本発明の請求項45に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら加熱することにより行
うという方法を有しており、これにより弾性表面波素子
と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0053】本発明の請求項46に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射することにより
行うという方法を有しており、これにより弾性表面波素
子と配線基板を強固に接着することができるため、耐久
性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得ることができる
という作用効果が得られる。
【0054】本発明の請求項47に記載の発明は、樹脂
を本接着する工程は加圧しながら光照射すると共に加熱
することにより行うという方法を有しており、これによ
り弾性表面波素子と配線基板を強固に接着することがで
きるため、耐久性、耐候性に優れた弾性表面波装置を得
ることができるという作用効果が得られる。
【0055】本発明の請求項48に記載の発明は、熱硬
化性及び光硬化性を有し櫛形電極、反射器電極及びパッ
ド電極を腐食する成分を含まない樹脂により振動空間を
形成すると共に弾性表面波素子と配線基板を接着、封止
してなる弾性表面波装置と、少なくともスイッチ回路又
は位相回路と、高調波除去フィルタと、分波回路のうち
いずれかを含む複合モジュールという構成を有してお
り、これにより受信信号から必要とする周波数の信号だ
けを取り出すことができるという作用効果が得られる。
【0056】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に本発明の
実施の形態1を用いて、本発明の請求項1〜9,11〜
18,20,22〜28,35〜41について説明す
る。
【0057】図1は本発明の実施の形態1における弾性
表面波装置の断面図である。
【0058】図1において、1は圧電基板、2は櫛形電
極、3は反射器電極、4は弾性表面波素子に設けた第1
のパッド電極、5は弾性表面波素子、6a,6bは熱硬
化性及び光硬化性を有し櫛形電極2、反射器電極3、パ
ッド電極4を腐食する成分を含まない樹脂、7は樹脂基
板、8は樹脂基板7に設けたスルーホール、9a,9b
は樹脂基板7に設けた第2及び第3のパッド電極、10
はスルーホール8の表面に設けた金属層、11は樹脂基
板7に設けた緻密な層、12は導電性樹脂、13は第1
の樹脂、14は第2の樹脂、15は第1の貫通穴、16
は第2の貫通穴である。
【0059】なお、図1は構成を模式的に示したもので
あり、それぞれの厚みや寸法の相対的な関係を示したも
のではない。
【0060】本発明は、熱硬化性及び光硬化性を有し櫛
形電極2、反射器電極3、パッド電極4を腐食する成分
を含まない樹脂6a,6bにより振動空間を形成すると
共に、弾性表面波素子と配線基板を接着、封止すること
により小型のCSPタイプの弾性表面波装置が構成でき
ることに着眼したものである。
【0061】以下に具体的な製造工程について説明す
る。
【0062】LiTaO3などからなるウエハ状の圧電
基板1上にAlなどからなる金属を例えばスパッタリン
グ法などにより所定膜厚の金属膜を形成し、金属膜上に
レジストを塗布し、フォトリソグラフィー法により露光
し、現像し、金属膜をエッチングすることにより所望の
櫛形電極2、反射器電極3、第1のパッド電極4を形成
し弾性表面波素子集合体を得る。
【0063】一方、ガラスエポキシ樹脂などからなる樹
脂基板7の所定の位置に例えばレーザー加工などにより
スルーホール8を形成する。
【0064】次に、樹脂基板7の全面にCuメッキなど
により金属層を形成し、さらにその上にレジストを塗布
し、フォトリソグラフィー法により露光、現像、エッチ
ングすることにより、スルーホール8の内表面にCuメ
ッキなどからなる金属層10及びCuメッキなどからな
る緻密な層11など所望の電極パターンを有する樹脂基
板7を形成する。
【0065】さらにスルーホール8の中にエポキシ樹脂
などの第1の樹脂13を配設してスルーホール8の穴に
埋め込み、金属層10及び第1の樹脂13上にCuなど
からなる第2及び第3のパッド電極9a,9bを形成す
る。
【0066】その後、樹脂基板7の第2のパッド電極9
aを設けた面の全面にレジストなどからなる第2の樹脂
14をスピンコートなどにより塗布、硬化し、その後第
2のパッド電極9a及び緻密な層11が表面に現れるま
で研磨などの方法により第2の樹脂14を除去し、配線
基板集合体を得る。
【0067】ここで第2の樹脂14を設けたのは、樹脂
基板7のスルーホール8に金属層10や第2のパッド電
極9a、緻密な層11を設けると樹脂基板7より一定厚
みの段差が形成される。
【0068】この段差が比較的小さい場合は熱硬化性及
び光硬化性を有する樹脂6bにより吸収することができ
るが、段差がある程度大きくなると吸収しきれなくな
り、場合によっては空洞ができたりして封止性能に支障
をきたすことが起こる。
【0069】従って、予め第2の樹脂14を設けること
により、この段差をなくし表面を平坦にすることにより
封止性能を高めるとともに、接着強度を高めることがで
きる。なお、必要に応じてCuなどからなる第2及び第
3のパッド電極9a,9b上にAuなどからなる耐酸化
性を有する金属層を設けてもかまわない。
【0070】このようにして得られた弾性表面波素子集
合体の全面に熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂を例え
ばスピンコートなどにより塗布し、乾燥させた後弾性表
面波素子5の櫛形電極2及び反射器電極3などの機能面
部分をフォトリソグラフィー法により露光し、現像し、
機能面部分にある熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂を
除去、洗浄し、機能面部分に振動空間を形成すると共
に、第1のパッド電極4上の熱硬化性及び光硬化性を有
する樹脂6aに第1の貫通穴15を形成する。
【0071】一方、配線基板集合体の第2のパッド電極
9a及び緻密な層11を設けた面に、熱硬化性及び光硬
化性を有する樹脂を例えばスピンコートなどの方法によ
り塗布し、乾燥させた後、フォトリソグラフィー法によ
り露光、現像し、弾性表面波素子5の機能面部分にある
熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂を除去、洗浄し、機
能面部分に振動空間を形成すると共に、第2のパッド電
極9a上の熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂6bに第
2の貫通穴16を形成する。
【0072】次に、第1及び第2の貫通穴15,16に
Agなどの導電性樹脂12からなる電気的接続部材を例
えば印刷塗布し、弾性表面波素子集合体と配線基板集合
体を対向させ、弾性表面波素子集合体に設けた第1の貫
通穴15と配線基板集合体に設けた第2の貫通穴16の
位置を調整して重ね合わせ、約1MPaの圧力で押圧し
て弾性表面波素子集合体と配線基板集合体の間隔を所定
の間隔としながら、160℃で30分熱処理した後20
0℃で30分加熱硬化し、弾性表面波素子集合体と配線
基板集合体を本接着する。
【0073】このようにしてウエハ状態で弾性表面波装
置集合体を形成することができる。その後、所定の寸法
に例えばダイシング装置などを用いて切断することによ
り個片の弾性表面波装置に分割する。
【0074】これにより、導電性樹脂12により弾性表
面波素子集合体と配線基板集合体を電気的に接続し、熱
硬化性及び光硬化性を有する樹脂6a,6bにより弾性
表面波素子集合体と配線基板集合体を接着する構成で、
弾性表面波素子5と配線基板の形状が略同一形状の小型
でCSPタイプの弾性表面波装置が得られる。
【0075】ここで、樹脂としては熱硬化性及び光硬化
性の両方の機能を有する樹脂6a,6bを用いたが、樹
脂の光硬化性を利用して振動空間及び貫通穴を形成する
ことにより弾性表面波素子5の櫛形電極2、反射器電極
3及び第1のパッド電極4に影響を与えることなく加工
が可能であるためであり、これにより弾性表面波素子5
の特性に影響を与えることなく容易に高精度の小型の弾
性表面波装置を形成することができる。
【0076】また、熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂
6a,6bの合計の厚みは少なくとも弾性表面波素子5
の振動空間を確保できる厚みが必要であり、少なくとも
5μm以上の厚みが必要である。この熱硬化性及び光硬
化性を有する樹脂6a,6bの合計の厚みにより弾性表
面波素子5と樹脂基板7との接続間隔が決まる構成にな
っている。
【0077】なお、熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂
6a,6bは弾性表面波素子5側と樹脂基板7側の両方
に形成したが、片側にのみ形成してもかまわない。その
場合、振動空間を精度良く形成するためには、弾性表面
波素子5側に熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂を配設
するのが望ましい。
【0078】また、熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂
6a,6bの成分として櫛形電極2、反射器電極3及び
第1のパッド電極4を腐食する成分を含まないものとし
たが、これは熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂6a,
6b中に櫛形電極2、反射器電極3及び第1のパッド電
極4の材質を腐食する成分が含まれていると電極が損傷
を受け、弾性表面波素子5の初期特性が劣化したり耐候
性能が劣化するためである。本発明においては、熱硬化
性及び光硬化性を有する樹脂6a,6b中に櫛形電極
2、反射器電極3及び第1のパッド電極4を腐食する成
分としては、CaCO3、Ca化合物、MgCO3、Mg
化合物、Na2CO3、Na化合物、K2CO3、K化合
物、ハロゲン系化合物などが悪影響を与えることを見出
した。
【0079】これらの物質は水などに溶解するとアルカ
リ性を示し、弾性表面波素子5に用いられるAl、Al
合金、Tiなどの金属を腐食するため、直接樹脂と金属
が接触している場合はもとより、同一空間に共存するだ
けでも初期特性を劣化させたり耐候性能を劣化させたり
する。
【0080】従って、弾性表面波素子5の接合及び封止
に用いる熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂6a,6b
中にはCaCO3、Ca化合物、MgCO3、Mg化合
物、Na2CO3、Na化合物、K2CO3、K化合物、ハ
ロゲン系化合物などを含まないことが重要である。な
お、CaCO3、Ca化合物、MgCO3、Mg化合物、
Na2CO3、Na化合物、K2CO3、K化合物、ハロゲ
ン系化合物以外でも弾性表面波素子5に用いられる金属
を腐食する成分を含まないことが必要である。
【0081】また、熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂
6a,6bを本接着するための熱処理条件としては、第
1段階として160℃程度の温度で接着、硬化させた
後、第2段階としてさらに高温例えば200℃などの温
度で熱処理し、樹脂を安定化させることが望ましく、2
段階の熱処理が効果的である。
【0082】第1のパッド電極4上の熱硬化性及び光硬
化性を有する樹脂6aに貫通穴を開ける方法としてはフ
ォトリソグラフィー法を用いたが、これは弾性表面波素
子5に損傷を与えないためであり、それ以外の方法例え
ばレーザーなどを用いて貫通穴を開けると、加工時に発
生する熱により圧電基板1から電荷が発生し、静電気放
電などが発生し不良の原因になるため好ましくない。
【0083】配線基板の材質としては樹脂基板7を用い
たが、樹脂基板7は長期間使用すると樹脂基板7中に存
在する気孔などを通して水分やガスが透過し、弾性表面
波素子5の特性に悪影響を与えることがある。そのた
め、これを避けるために樹脂基板7の振動空間に対向す
る表面に例えば金属などからなる緻密な層11を設ける
ことにより樹脂基板7に存在する気孔などを通して水分
やガスが透過するのを遮断できるため、周囲の影響を受
けにくくなり、長期間にわたって耐候性を向上させるこ
とができる。
【0084】また、緻密な層11により樹脂基板7から
の水分やガスの透過を効率よく抑制するためには、緻密
な層11と熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂6bが接
触しているか又は緻密な層11上の一部を熱硬化性及び
光硬化性を有する樹脂6bが覆う構成になっていること
が望ましい。
【0085】なお、配線基板の材質としては樹脂基板以
外にセラミック基板、ガラス基板などを用いてもかまわ
ない。また、セラミック基板やガラス基板などを用いた
場合は基板自体が緻密であるため、緻密な層を設けなく
てもかまわない。
【0086】また、樹脂基板7のスルーホール8上にス
ルーホール8の穴を塞ぐように第2及び第3のパッド電
極9a,9bを設けたのは、スルーホール8の穴を塞ぐ
ことによりこの穴を通して水分やガスが透過することを
抑制できるためであり、さらにスルーホール8上に第2
及び第3のパッド電極9a,9bを設けることによりス
ルーホール8上に平坦な金属層が形成でき、電気的接続
部材との接合性及び封止性を良くすることができるた
め、これにより周囲の影響を受けにくくし、長期間にわ
たって耐候性を向上させることができると共に、弾性表
面波素子5と樹脂基板7の接続信頼性を向上させること
ができる。
【0087】なお、スルーホール8及び緻密な層11に
設ける金属層は電気的に導通が取れ緻密な層が形成でき
るものであればCu以外の金属であってもかまわない。
【0088】また、スルーホール8及び緻密な層11に
設ける金属層は同一の金属でも異種の金属でもかまわな
いが、同一の金属であれば同時に形成することができ工
程を簡略化することができる。
【0089】なお、電気的接続部材としては導電性樹脂
12を用いたが、これ以外に例えば弾性表面波素子5の
第1のパッド電極4上にAuなどからなるバンプを設
け、樹脂基板7の第2のパッド電極9aに導電性樹脂を
塗布などにより配設し、バンプと導電性樹脂を接合させ
ることにより電気的に接続してもよい。その場合バンプ
は樹脂基板7の第2のパッド電極9aに直接接触してい
ても、していなくてもかまわない。
【0090】以上に示したように、本実施の形態1にお
いては、樹脂としては熱硬化性及び光硬化性の両方の機
能を有する樹脂6a,6bを用いて弾性表面波素子5と
樹脂基板7を接着、封止すると共に導電性樹脂12によ
り電気的に接続し、ウエハ状態の弾性表面波装置集合体
を切断することにより、弾性表面波素子5と配線基板の
形状が略同一形状の小型のCSP型弾性表面波装置を容
易に得ることができるという作用効果が得られる。
【0091】(実施の形態2)以下に本発明の実施の形
態2を用いて、本発明の請求項1〜15,20,293
4,42〜47について説明する。
【0092】図2は本実施の形態2における弾性表面波
装置の断面図である。
【0093】図2において、実施の形態1の図1で説明
したものと同一のものについては同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0094】なお、図2は構成を模式的に示したもので
あり、それぞれの厚みや寸法の相対的な関係を示したも
のではない。
【0095】本実施の形態2と実施の形態1との相違す
る点は、弾性表面波素子集合体と配線基板集合体を接続
する電気的接続部材の構成及び種類、配線基板の材質、
及び熱硬化性及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂の
構成、本接着する工法であり、その他については実施の
形態1と同様の操作を行った。
【0096】すなわち実施の形態1においては、弾性表
面波素子集合体と配線基板集合体をAgなどの導電性樹
脂12などからなる電気的接続部材で接続する構成にな
っているが、実施の形態2においては弾性表面波素子集
合体に設けた第1のパッド電極4上にAuなどの金属か
らなるバンプ21を設け、バンプ21と導電性樹脂22
からなる電気的接続部材により弾性表面波素子集合体と
配線基板集合体とを電気的に接続し、熱硬化性及び光硬
化性を有する樹脂25により弾性表面波素子集合体と配
線基板集合体を接着する構成にしたものである。
【0097】具体的には、配線基板にはガラス基板23
を用い、ガラス基板23には予めサンドブラストなどに
よりスルーホール24を設けておく。
【0098】弾性表面波素子5上にのみ熱硬化性及び光
硬化性を有する樹脂25を塗布し、フォトリソグラフィ
ー法などにより露光、現像することにより振動空間及び
第3の貫通穴26を形成する。
【0099】次に、弾性表面波素子集合体と配線基板集
合体を対向させ、弾性表面波素子集合体のバンプ21と
配線基板集合体のスルーホール24の位置を調整して重
ね合わせ、ガラス基板23に設けたスルーホール24を
通してAgなどからなる導電性樹脂22を印刷塗布し、
バンプ21と接触、硬化させる。
【0100】その後、押圧して弾性表面波素子集合体と
配線基板集合体の間隔を所定の間隔としながら、紫外線
などの光を照射することにより熱硬化性及び光硬化性を
有する樹脂25を硬化し、弾性表面波素子集合体と配線
基板集合体を本接着したものである。
【0101】弾性表面波素子集合体と配線基板集合体を
接続する電気的接続部材の構成及び種類、配線基板の材
質及び熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂を本接着する
工法を変えたこと以外は実施の形態1と同様にして弾性
表面波装置を作製した。
【0102】電気的接続部材としてバンプ21と導電性
樹脂22を用いたのは、バンプ21を弾性表面波素子5
の第1のパッド電極4に設けることにより第1のパッド
電極4とバンプ21の電気的接続を確実にすると共に、
第1のパッド電極4よりもバンプ21の方が接続面積を
大きくすることができるため、接触抵抗を小さくし、弾
性表面波素子集合体と配線基板集合体の電気的接続の信
頼性を高めることができるためである。また、配線基板
としてガラス基板23を用いたのは、ガラス基板23は
緻密であり周囲からの水分やガスの侵入をほとんどなく
すことができるためであり、ガラス基板23を用いた場
合は弾性表面波素子5の機能面に対向する部分に緻密な
層を設けなくてもかまわない。
【0103】さらに、ガラス基板23に設けたスルーホ
ール24を通して導電性樹脂22を塗布することによ
り、弾性表面波素子集合体と配線基板集合体の電気的接
続を確保すると共に、ガラス基板23に設けたスルーホ
ール24の封止を同時に行うことができ、耐候性能をも
高めることができる。
【0104】なお、弾性表面波素子集合体と配線基板集
合体を対向させ、弾性表面波素子集合体のバンプ21と
配線基板集合体のスルーホール24の位置を調整して重
ね合わせるためには、ガラス基板23のように透光性の
ある材質であればガラス基板23を通してバンプ21の
位置が確認し易いため、より簡単に位置合わせをするこ
とができるという利点がある。
【0105】熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂25を
硬化する方法として弾性表面波素子集合体と配線基板集
合体を押圧しながら光照射することにより本接着したの
は、弾性表面波素子集合体は焦電性を有するため熱を加
えると電荷が発生し、静電気放電などを引き起こし弾性
表面波素子5の特性が不良になる場合があるが、光照射
により樹脂を硬化させた場合は電荷の発生がほとんどな
く、静電気放電による不良の発生をなくすことができる
ためであり、短時間で効率よく硬化、封止を行うことが
できる。
【0106】また、熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂
25を弾性表面波素子5側にのみ設けたのは樹脂塗布、
振動空間の形成、貫通穴の形成が少なくてすみ、工程が
簡略化できるためである。
【0107】また、ガラス基板23などの透光性を有す
る配線基板を用いた場合には、ガラス基板23を通して
光照射することにより弾性表面波装置の内部にまで光を
有効に照射することができるため、熱硬化性及び光硬化
性を有する樹脂25の硬化を促進することができるとい
う利点がある。このような効果はガラス基板以外に透光
性を有する基板例えば透光性アルミナ基板などでも同様
の効果を得ることができる。
【0108】以上本実施の形態2においては、バンプ2
1と導電性樹脂22を用いて電気的接続を確保すると共
に、配線基板としてガラス基板23を用い、押圧しなが
ら光照射することにより、電気的接続を確保するととも
に封止を同時に行うことができるため、実施の形態1と
比較すると工程を簡略化できると共に電気的接続信頼性
及び耐候性能をさらに高めることができるという作用効
果が得られる。
【0109】(実施の形態3)以下に本発明の実施の形
態3を用いて、本発明の請求項1〜28,35〜41に
ついて説明する。
【0110】図3は本実施の形態3における弾性表面波
装置の断面図である。
【0111】図3において、実施の形態1の図1で説明
したものと同一のものについては同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0112】なお、図3は構成を模式的に示したもので
あり、それぞれの厚みや寸法の相対的な関係を示したも
のではない。
【0113】本実施の形態3と実施の形態1及び実施の
形態2との相違する点は、弾性表面波素子の電極表面の
一部又は全面に保護膜を設けたこと、弾性表面波素子と
配線基板を接続する電気的接続部材の構成及び種類、配
線基板の材質、及び樹脂を本接着する工法であり、その
他については実施の形態1と同様の操作を行った。
【0114】すなわち実施の形態1においては、弾性表
面波素子集合体と配線基板集合体をAgなどの導電性樹
脂12などからなる電気的接続部材で接続する構成にな
っているが、実施の形態3においては、弾性表面波素子
5の櫛形電極2、反射器電極3、第1のパッド電極4上
の一部又は全面に保護膜31を形成し、弾性表面波素子
集合体に設けた第1のパッド電極4に対向する低温共焼
成基板33(以下LTCC基板という:Low Temperatur
e Cofired Ceramic)の所定の位置にAgなどからなる
第4及び第5のパッド電極36a,36b、スルーホー
ル34、Agなどからなる導電性樹脂35を設け、熱硬
化性及び光硬化性を有する樹脂6a,6bで弾性表面波
素子5とLTCC基板33を接着、封止し、弾性表面波
素子5とLTCC基板33を導電性樹脂32により電気
的に接続する構成にしたものである。
【0115】具体的には、圧電基板1上にAl−Cuな
どの金属により櫛形電極2、反射器電極3、第1のパッ
ド電極4を形成した後、陽極酸化法などにより櫛形電極
2、反射器電極3、第1のパッド電極4の電極表面の一
部又は全体にAl−Cuなどの金属酸化物からなる保護
膜31を形成する。
【0116】なお、保護膜31を形成しない部分は予め
レジストなどを塗布した後保護膜31を形成し、その後
レジストを剥離する。
【0117】一方、LTCC基板グリーンシートの所定
位置に打ち抜きなどの方法でスルーホール34を形成
し、そのスルーホール34にAgなどからなる導電性樹
脂35を塗布、埋め込み、スルーホール34の上下両面
にAgなどからなる第4及び第5のパッド電極36a,
36bを形成し同時焼成することによりLTCC基板3
3を得る。
【0118】次に、弾性表面波素子集合体とLTCC基
板集合体を対向させ、弾性表面波素子集合体の第1のパ
ッド電極4とLTCC基板集合体の第4のパッド電極3
6aの位置を調整して重ね合わせ、押圧して弾性表面波
素子集合体とLTCC基板集合体の間隔を所定の間隔と
しながら、紫外線などの光を照射すると共に160℃に
加熱することにより熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂
6a,6bを硬化し、弾性表面波素子集合体と配線基板
集合体を本接着した。
【0119】弾性表面波素子5の電極表面の一部又は全
面に保護膜31を形成したこと、配線基板の材質、及び
樹脂を本接着する工法を変えたこと以外は実施の形態1
と同様にして弾性表面波装置を作製した。
【0120】弾性表面波素子5の櫛形電極2、反射器電
極3、第1のパッド電極4の電極表面の一部又は全面に
保護膜31を形成したのは、電極上に抵抗の高い保護膜
31を形成することにより弾性表面波素子5の表面に導
電性の異物が付着しても弾性表面波素子5がショートし
たり特性が劣化したりするのを防ぐためである。
【0121】保護膜31の形成方法としては、陽極酸化
法により金属の酸化物を形成する方法及びSiO2や窒
化ケイ素などの膜を電極上に形成する方法などがあり、
どちらを用いてもかまわないが、陽極酸化法では電極面
上だけに保護膜が形成されるのに対し、SiO2や窒化
ケイ素などの膜を形成する方法では電極面及び圧電基板
上にも保護膜が形成されるため、弾性表面波素子の損失
などの特性が劣化するため、どちらかといえば陽極酸化
法を用いるのが望ましい。
【0122】配線基板としてLTCC基板33を用いた
のは、多様な配線を容易に形成することができ、外部付
加回路をLTCC基板33内部に内蔵し複合モジュール
を作製することが可能であり、また多様な端子構造を実
現することができるためである。
【0123】熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂6a,
6bを接着、硬化させる方法としては押圧しながら光を
照射すると共に加熱する方法を用いたが、樹脂の性質を
考慮するとこの方法が最も確実に接着、硬化させられる
ためである。
【0124】以上本実施の形態3においては、弾性表面
波素子5の櫛形電極2、反射器電極3、パッド電極4上
の一部又は全面に保護膜31を形成し、LTCC基板3
3と弾性表面波素子5を押圧しながら紫外線などの光を
照射すると共に加熱することにより熱硬化性及び光硬化
性を有する樹脂6a,6bを硬化し、LTCC基板33
と弾性表面波素子5を接着、封止し、導電性樹脂により
LTCC基板33と弾性表面波素子5を電気的に接続す
る構成であり、実施の形態1と比較すると弾性表面波素
子5のショート及び特性劣化を低減することができると
いう作用効果が得られる。
【0125】(実施の形態4)以下に本発明の実施の形
態4を用いて、本発明の請求項1〜28,35〜41に
ついて説明する。
【0126】図4は本実施の形態4における弾性表面波
装置の断面図である。
【0127】図4において、実施の形態1の図1で説明
したものと同一のものについては同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0128】なお、図4は構成を模式的に示したもので
あり、それぞれの厚みや寸法の相対的な関係を示したも
のではない。
【0129】本実施の形態4と実施の形態1、実施の形
態2、実施の形態3との相違する点は、弾性表面波装置
の端面に外部電極を設けたことであり、その他について
は実施の形態1と同様の操作を行った。
【0130】すなわち実施の形態1においては、弾性表
面波素子集合体と配線基板集合体をAgなどの導電性樹
脂12などからなる電気的接続部材で接続する構成にな
っているが、実施の形態4においては、弾性表面波素子
5に設けた第6のパッド電極41の一部又は全面を弾性
表面波素子5の終端部まで引き延ばし、端面に形成した
金属膜などからなる外部電極42と接続した構成にした
ものである。
【0131】このような構成にすることにより外部電極
面積を大きくすることができるため、弾性表面波装置を
回路基板に実装した場合の固着力を大きくすることがで
き、例えば落下試験などでの弾性表面波装置の剥離強度
を大きくすることができるという利点がある。
【0132】なお、図4において設けた外部電極42は
弾性表面波素子5の外部表面には形成しなかったが、こ
れは弾性表面波素子5に電極を形成すると歪みが発生し
たり、電極形成時に熱処理を行うと電荷が発生し静電気
放電などにより櫛形電極2などが損傷を受け不良の原因
になりやすいためであるが、必要があれば設けてもかま
わない。
【0133】また、外部電極42は例えば下層電極とし
てNi−Crなど金属膜をスパッタリングなどの方法で
形成し、その上にNi又はSnなどの金属膜をメッキな
どの方法により形成したが、できるだけ熱処理を行わな
い方法であればその他の方法を用いてもかまわない。
【0134】以上本実施の形態4においては、弾性表面
波素子5に設けた第6のパッド電極41の一部又は全面
を弾性表面波素子5の終端部まで引き延ばし、端面に形
成した金属膜などからなる外部電極42と接続した構成
であり、実施の形態1と比較すると多様な外部端子構成
が可能で落下試験などでの剥離強度を大きくすることが
できるという作用効果が得られる。
【0135】(実施の形態5)以下に本発明の実施の形
態5を用いて、本発明の請求項48について説明する。
【0136】図5は本実施の形態5における弾性表面波
装置を用いた複合モジュールの構成図である。
【0137】図5において、51は第1のCSP型弾性
表面波装置、52は送受信を切り換えるための第1の切
り換え回路、53は第1のローパスフィルタなどからな
る高調波除去回路、54は第2のCSP型弾性表面波装
置、55は送受信を切り換えるための第2の切り換え回
路、56は第2のローパスフィルタなどからなる高調波
除去回路、57は分波回路、58はアンテナ、59は複
合モジュールである。
【0138】本実施の形態5は、第1のCSP型弾性表
面波装置51及び第2のCSP型弾性表面波装置54に
本実施の形態1で作製したCSP型弾性表面波装置を用
い、2つの周波数に対応できるDual型複合モジュールで
あり、アンテナを除く部分を1パッケージに複合化した
モジュールから成り立っている。
【0139】第1のCSP型弾性表面波装置51及び第
2のCSP型弾性表面波装置54は互いに周波数通過帯
域の異なるCSP型弾性表面波装置である。
【0140】その動作は、受信の場合、アンテナ58よ
り入力された信号を分波回路57で目的とする2つの周
波数のどちらかに分け、さらに第1の切り換え回路52
又は第2の切り換え回路55により受信回路に切り換
え、第1のCSP型弾性表面波装置51又は第2のCS
P型弾性表面波装置54を用いて目的とする周波数のみ
を取り出す。
【0141】一方送信の場合は、目的とする信号を第1
のローパスフィルタ53又は第2のローパスフィルタ5
6からなる高調波除去回路により不要な高周波成分を除
去し、第1の切り換え回路52又は第2の切り換え回路
55を送信側に切り換え、分波回路57を通ってアンテ
ナ58から送信される仕組みになっている。
【0142】ここで、第1の切り換え回路52、第1の
ローパスフィルタ53などからなる高調波除去回路、第
2の切り換え回路55、第2のローパスフィルタ56な
どからなる高調波除去回路、分波回路57はLTCC基
板に内蔵または部品を実装して形成し、単品部品の第1
のCSP型弾性表面波装置51及び第2のCSP型弾性
表面波装置54をLTCC基板に実装し、これらをまと
めて1パッケージに封止することにより小型の複合モジ
ュール59とすることができる。
【0143】また、第1及び第2の切り換え回路52,
55は目的によりダイオードなどからなるスイッチ回路
又は位相回路などを用いることができる。
【0144】このように複数の回路をまとめて1パッケ
ージにすることにより、回路を小型化することができる
とともに、単品部品を接続した場合に比べ接続による損
失を低減できるため、低損失で高減衰の特性を実現する
ことができる。
【0145】また、第1のCSP型弾性表面波装置51
及び第2のCSP型弾性表面波装置54はそれぞれ小型
のCSP構造であり、それぞれ既にパッケージ化され性
能が確保されているため複合モジュールにおいても小型
で安定した性能が得られる。
【0146】なお、複合モジュールで一体化する回路と
しては、切り換え回路と弾性表面波装置のみを一体化し
た場合、切り換え回路と弾性表面波装置と高調波除去回
路を一体化した場合、切り換え回路と弾性表面波装置と
高調波除去回路と分波回路を一体化した場合などが可能
であり、必要に応じて一体化する範囲を変えてもよい
し、さらに他の回路との整合回路例えばインピーダンス
整合用のストリップ線路などを付加して一体化してもか
まわない。
【0147】以上本実施の形態5においては、性能が確
保されたCSP型弾性表面波装置と複数の回路をまとめ
て1パッケージにすることにより、全体の回路を小型化
することができるとともに、単品部品を接続した場合に
比べ接続による損失を低減できるため、単品部品を組み
合わせた場合に比べ小型で低損失で高減衰の複合モジュ
ールを実現することができるという作用効果が得られ
る。
【0148】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、熱硬化性
及び光硬化性の両方の機能を有する樹脂を用いて弾性表
面波素子と配線基板を接着し、同時に切断するという構
成を有しており、これにより弾性表面波素子と配線基板
の形状が略同一形状の小型のCSP型弾性表面波装置を
容易に得ることができるという作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における弾性表面波装置
の断面図
【図2】本発明の実施の形態2における弾性表面波装置
の断面図
【図3】本発明の実施の形態3における弾性表面波装置
の断面図
【図4】本発明の実施の形態4における弾性表面波装置
の断面図
【図5】本発明の実施の形態5おける複合モジュールの
構成図
【図6】従来の弾性表面波装置の断面図
【符号の説明】
1 圧電基板 2 櫛形電極 3 反射器電極 4 第1のパッド電極 5 弾性表面波素子 6a 熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂 6b 熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂 7 樹脂基板 8 スルーホール 9a 第2のパッド電極 9b 第3のパッド電極 10 金属層 11 緻密な層 12 導電性樹脂 13 第1の樹脂 14 第2の樹脂 15 第1の貫通穴 16 第2の貫通穴 21 バンプ 22 導電性樹脂 23 ガラス基板 24 スルーホール 25 熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂 26 第3の貫通穴 31 保護膜 32 導電性樹脂 33 LTCC基板 34 スルーホール 35 導電性樹脂 36a 第4のパッド電極 36b 第5のパッド電極 41 第6のパッド電極 42 外部電極 43 熱硬化性及び光硬化性を有する樹脂 51 第1の弾性表面波装置 52 第1の切り換え回路 53 第1の高調波除去フィルタ 54 第2の弾性表面波装置 55 第2の切り換え回路 56 第2の高調波除去フィルタ 57 分波回路 58 アンテナ 59 複合モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 3/08 H01L 41/22 Z (72)発明者 井上 純也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA25 AA30 BB15 HA04 HA07 HA08 KK10 LL08

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板の表面に櫛形電極及び反射器電
    極とパッド電極を有してなる弾性表面波素子と、パッド
    電極及び導電パターンが形成された配線基板からなる弾
    性表面波装置において、熱硬化性及び光硬化性を有し前
    記櫛形電極、反射器電極及びパッド電極を腐食する成分
    を含まない樹脂により振動空間を形成すると共に、前記
    弾性表面波素子と前記配線基板を接着、封止してなる弾
    性表面波装置。
  2. 【請求項2】 櫛形電極、反射器電極、パッド電極の材
    質は少なくともAl、Alの合金、Tiのいずれかから
    なる請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】 樹脂は少なくともCaCO3、Ca化合
    物、MgCO3、Mg化合物、Na2CO3、Na化合
    物、K2CO3、K化合物、ハロゲン系化合物を含まない
    請求項1に記載の弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】 樹脂は少なくとも弾性表面波素子のパッ
    ド電極の一部又は全部を覆うと共に前記弾性表面波素子
    の端部までを覆う構成である請求項1に記載の弾性表面
    波装置。
  5. 【請求項5】 振動空間は樹脂をフォトリソグラフィー
    法により除去して形成した請求項1に記載の弾性表面波
    装置。
  6. 【請求項6】 樹脂は弾性表面波素子のパッド電極を覆
    う部分に貫通穴を有する請求項1に記載の弾性表面波装
    置。
  7. 【請求項7】 樹脂に設けた貫通穴はフォトリソグラフ
    ィー法により形成した請求項6に記載の弾性表面波装
    置。
  8. 【請求項8】 樹脂に設けた貫通穴に弾性表面波素子と
    配線基板を電気的に接続する部材を配置した請求項1に
    記載の弾性表面波装置。
  9. 【請求項9】 弾性表面波素子と配線基板を電気的に接
    続する部材は少なくともバンプ又は導電性樹脂のいずれ
    かである請求項1に記載の弾性表面波装置。
  10. 【請求項10】 バンプの材質はAu又はAuの合金で
    ある請求項9に記載の弾性表面波装置。
  11. 【請求項11】 樹脂は少なくとも弾性表面波素子の振
    動空間を確保できる厚みを有する請求項1に記載の弾性
    表面波装置。
  12. 【請求項12】 配線基板は樹脂基板、セラミック基
    板、ガラス基板のいずれかである請求項1に記載の弾性
    表面波装置。
  13. 【請求項13】 配線基板に設けられた導電パターンは
    一端が弾性表面波素子の載置面にあり、他端が前記載置
    面とは異なる面にあり、双方が電気的に接続されている
    請求項1に記載の弾性表面波装置。
  14. 【請求項14】 配線基板に設けられた導電パターン
    は、スルーホールに導体を配設し、スルーホールの前記
    配線基板の表面にパッド電極を設けたものである請求項
    1に記載の弾性表面波装置。
  15. 【請求項15】 スルーホールは導体を配設すると共に
    樹脂を充填したものである請求項1に記載の弾性表面波
    装置。
  16. 【請求項16】 振動空間に対向する配線基板の表面は
    緻密な層で覆われている請求項1に記載の弾性表面波装
    置。
  17. 【請求項17】 緻密な層は金属の層である請求項16
    に記載の弾性表面波装置。
  18. 【請求項18】 金属の層はCuである請求項17に記
    載の弾性表面波装置。
  19. 【請求項19】 櫛形電極、反射器電極及びパッド電極
    の全面又は一部に保護膜を形成した請求項1に記載の弾
    性表面波装置。
  20. 【請求項20】 弾性表面波素子と配線基板は厚み以外
    は略同一形状、略同一寸法である請求項1に記載の弾性
    表面波装置。
  21. 【請求項21】 弾性表面波素子又は配線基板に設けた
    パッド電極を端面まで引き出し、弾性表面波素子と対向
    する配線基板の裏面及び端面と、前記弾性表面波装置の
    端面及びパッド電極を設けた面の反対面に外部電極を設
    け、前記引き出し電極と前記外部電極を接続した請求項
    1に記載の弾性表面波装置。
  22. 【請求項22】 圧電基板の表面に櫛形電極及び反射器
    電極とパッド電極からなる機能面を有する弾性表面波素
    子と、パッド電極及び導電パターンが形成された配線基
    板からなる弾性表面波装置の製造方法において、前記弾
    性表面波素子に前記櫛形電極、前記反射器電極及び前記
    パッド電極を腐食する成分を含まない樹脂を塗布する工
    程と、前記弾性表面波素子の前記機能面上に塗布された
    前記樹脂に開口を設ける工程と、前記弾性表面波素子の
    前記パッド電極上に塗布された前記樹脂に第1の貫通穴
    を設ける工程と、前記配線基板に前記櫛形電極、反射器
    電極及びパッド電極を腐食する成分を含まない樹脂を塗
    布する工程と、前記配線基板の前記パッド電極上に塗布
    された前記樹脂に第2の貫通穴を設ける工程と、前記第
    1及び第2の貫通穴に前記弾性表面波素子と配線基板を
    電気的に接続する部材を配設する工程と、前記弾性表面
    波素子のパッド電極と配線基板のパッド電極とを対向さ
    せ位置合わせした後本接着する工程とを含む弾性表面波
    装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 弾性表面波素子の機能面上に塗布され
    た樹脂に開口を設ける工程はフォトリソグラフィー法に
    より行う請求項22に記載の弾性表面波装置の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 第1の貫通穴はフォトリソグラフィー
    法により形成した請求項22に記載の弾性表面波装置の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 第2の貫通穴はフォトリソグラフィー
    法又はレーザー加工法により形成した請求項22に記載
    の弾性表面波装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    加熱することにより行う請求項22に記載の弾性表面波
    装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射することにより行う請求項22に記載の弾性表面
    波装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射すると共に加熱することにより行う請求項22に
    記載の弾性表面波装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 圧電基板の表面に櫛形電極及び反射器
    電極とパッド電極からなる機能面を有する弾性表面波素
    子と、パッド電極及び導電パターンが形成された配線基
    板からなる弾性表面波装置の製造方法において、前記弾
    性表面波素子に樹脂を塗布する工程と、前記弾性表面波
    素子の機能面上に塗布された樹脂に開口を設ける工程
    と、前記弾性表面波素子のパッド電極上に塗布された樹
    脂に貫通穴を設ける工程と、前記貫通穴に弾性表面波素
    子と配線基板を電気的に接続する部材を配設する工程
    と、前記弾性表面波素子のパッド電極と配線基板のパッ
    ド電極とを対向させ位置合わせした後本接着する工程と
    を含む弾性表面波装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 弾性表面波素子の機能面上に塗布され
    た樹脂に開口を設ける工程はフォトリソグラフィー法に
    より行う請求項29に記載の弾性表面波装置の製造方
    法。
  31. 【請求項31】 樹脂に設けた貫通穴はフォトリソグラ
    フィー法により形成した請求項29に記載の弾性表面波
    装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    加熱することにより行う請求項29に記載の弾性表面波
    装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射することにより行う請求項29に記載の弾性表面
    波装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射すると共に加熱することにより行う請求項29に
    記載の弾性表面波装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 ウエハ状の圧電基板の表面に複数の櫛
    形電極及び複数の反射器電極と、複数のパッド電極から
    なる機能面を有する複数の弾性表面波素子集合体と、複
    数のパッド電極及び複数の導電パターンが形成された配
    線基板集合体からなる複数の弾性表面波装置の製造方法
    において、前記ウエハ状の圧電基板に前記櫛形電極、反
    射器電極及びパッド電極を腐食する成分を含まない樹脂
    を塗布する工程と、前記複数の弾性表面波素子集合体の
    機能面上に塗布された樹脂に複数の開口を設ける工程
    と、前記複数の弾性表面波素子集合体の複数のパッド電
    極上に塗布された樹脂に第1の貫通穴を複数個設ける工
    程と、前記配線基板集合体に前記櫛形電極、反射器電極
    及びパッド電極を腐食する成分を含まない樹脂を塗布す
    る工程と、前記配線基板集合体のパッド電極上に塗布さ
    れた樹脂に第2の貫通穴を複数個設ける工程と、前記複
    数の第1及び第2の貫通穴に前記弾性表面波素子集合体
    と配線基板集合体を電気的に接続する部材を複数個配設
    する工程と、前記ウエハ状の圧電基板に形成された前記
    複数の弾性表面波素子集合体の前記複数のパッド電極と
    前記配線基板集合体の前記複数のパッド電極とを対向さ
    せ位置合わせした後本接着する工程と、本接着した前記
    ウエハ状の圧電基板と配線基板集合体を切断し個片に分
    割する工程とを含む弾性表面波装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 弾性表面波素子の機能面上に塗布され
    た樹脂に開口を設ける工程はフォトリソグラフィー法に
    より行う請求項35に記載の弾性表面波装置の製造方
    法。
  37. 【請求項37】 第1の貫通穴はフォトリソグラフィー
    法により形成した請求項35に記載の弾性表面波装置の
    製造方法。
  38. 【請求項38】 第2の貫通穴はフォトリソグラフィー
    法又はレーザー加工法により形成した請求項35に記載
    の弾性表面波装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    加熱することにより行う請求項35に記載の弾性表面波
    装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射することにより行う請求項35に記載の弾性表面
    波装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射すると共に加熱することにより行う請求項35に
    記載の弾性表面波装置の製造方法。
  42. 【請求項42】 ウエハ状の圧電基板の表面に複数の櫛
    形電極及び複数の反射器電極と複数のパッド電極からな
    る機能面を有する複数の弾性表面波素子集合体と、複数
    のパッド電極及び複数の導電パターンが形成された配線
    基板集合体からなる複数の弾性表面波装置の製造方法に
    おいて、前記ウエハ状の圧電基板に前記櫛形電極、反射
    器電極及びパッド電極を腐食する成分を含まない樹脂を
    塗布する工程と、前記複数の弾性表面波素子集合体の機
    能面上に塗布された樹脂に複数の開口を設ける工程と、
    前記複数の弾性表面波素子集合体の複数のパッド電極上
    に塗布された樹脂に複数の貫通穴を設ける工程と、前記
    複数の貫通穴に前記複数の弾性表面波素子集合体と配線
    基板集合体を電気的に接続する複数の部材を配設する工
    程と、前記ウエハ状の圧電基板に形成された前記複数の
    弾性表面波素子集合体の複数のパッド電極と前記配線基
    板集合体の前記複数のパッド電極とを対向させ位置合わ
    せした後本接着する工程と、本接着した前記ウエハ状の
    圧電基板と配線基板集合体を切断し個片に分割する工程
    とを含む弾性表面波装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 弾性表面波素子の機能面上に塗布され
    た樹脂に開口を設ける工程はフォトリソグラフィー法に
    より行う請求項42に記載の弾性表面波装置の製造方
    法。
  44. 【請求項44】 貫通穴はフォトリソグラフィー法によ
    り形成した請求項42に記載の弾性表面波装置の製造方
    法。
  45. 【請求項45】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    加熱することにより行う請求項42に記載の弾性表面波
    装置の製造方法。
  46. 【請求項46】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射することにより行う請求項42に記載の弾性表面
    波装置の製造方法。
  47. 【請求項47】 樹脂を本接着する工程は加圧しながら
    光照射すると共に加熱することにより行う請求項42に
    記載の弾性表面波装置の製造方法。
  48. 【請求項48】 圧電基板の表面に櫛形電極及び反射器
    電極とパッド電極を有してなる弾性表面波素子と、パッ
    ド電極及び導電パターンが形成された配線基板からなる
    弾性表面波装置であって、熱硬化性及び光硬化性を有し
    前記櫛形電極、反射器電極及びパッド電極を腐食する成
    分を含まない樹脂により振動空間を形成すると共に、前
    記弾性表面波素子と配線基板を接着、封止してなる弾性
    表面波装置と、少なくともスイッチ回路又は位相回路
    と、高調波除去フィルタと、分波回路のうちいずれかを
    含む複合モジュール。
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