JP2003034748A - 熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物及び帯電防止性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物及び帯電防止性熱可塑性樹脂組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱可塑性樹脂に、その本来の外観や機械的物性
を損なうことなく優れた帯電防止性を付与する熱可塑性
樹脂用帯電防止剤組成物、及びかかる帯電防止性を有す
る帯電防止性熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物として、
ポリエーテルポリエステル中にその合成過程で所定量の
有機スルホン酸型界面活性剤及びフェノール系酸化防止
剤を含有させたものを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂用帯電
防止剤組成物(以下、単に帯電防止剤組成物という)及
び帯電防止性熱可塑性樹脂組成物(以下、単に熱可塑性
樹脂組成物という)に関する。熱可塑性樹脂は通常、疎
水性が大きく、その結果として帯電し易い特性を有し、
かかる特性はこれらの製造工程やその製品使用上の大き
な障害となっている。本発明はかかる障害を取り除くた
めの帯電防止剤組成物及びかかる障害を取り除いた熱可
塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂用帯電防止剤として
有機スルホン酸型界面活性剤が使用されている。しか
し、有機スルホン酸型界面活性剤には、吸湿性が強く、
そのためハンドリング性が悪いという問題があり、また
熱可塑性樹脂との相溶性が悪く、そのため熱可塑性樹脂
に均一な帯電防止性を付与するのが難しいという問題が
ある。そこで、かかる問題を改善する帯電防止剤組成物
として、有機スルホン酸型界面活性剤にポリエチレング
リコールやポリエーテルポリエステル等を併用したもの
が提案されている(特開平8−337702)。ところ
が、これらの従来提案には、前記した有機スルホン酸型
界面活性剤に固有の問題を相応に改善できるものの、熱
可塑性樹脂本来の外観や機械的物性、例えば曲げ強度や
熱変形温度を著しく低下させるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、熱可塑性樹脂にその本来の外観や機械的物
性を損なうことなく優れた帯電防止性を付与できる帯電
防止剤組成物及びかかる帯電防止性を有する熱可塑性樹
脂組成物を提供する処にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
前記の課題を解決するべく研究した結果、帯電防止剤組
成物として、ポリエーテルポリエステル中にその合成過
程で所定量の有機スルホン酸型界面活性剤及びフェノー
ル系酸化防止剤を含有させたものを用いるのが正しく好
適であることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、有機スルホン酸型界面
活性剤、フェノール系酸化防止剤及びポリエーテルポリ
エステルから成り、且つ30重量%<有機スルホン酸型
界面活性剤≦55重量%、0.1重量≦フェノール系酸
化防止剤≦3.5重量%の割合で含有して成る帯電防止
剤組成物であって、該ポリエーテルポリエステルの合成
過程で該有機スルホン酸型界面活性剤及び該フェノール
系酸化防止剤を含有させて成ることを特徴とする帯電防
止剤組成物に係る。
【0006】また本発明は、熱可塑性樹脂100重量部
に対し、前記のような本発明に係る帯電防止剤組成物を
1〜20重量部の割合で含有して成ることを特徴とする
熱可塑性樹脂組成物に係る。
【0007】先ず、本発明に係る帯電防止剤組成物につ
いて説明する。本発明に係る帯電防止剤組成物は、有機
スルホン酸型界面活性剤、フェノール系酸化防止剤及び
ポリエーテルポリエステルから成るものである。本発明
に係る帯電防止剤組成物に供する有機スルホン酸型界面
活性剤それ自体としては、公知のものを適用できる。か
かる有機スルホン酸型界面活性剤は、有機スルホン酸と
塩基とから構成されている。有機スルホン酸型界面活性
剤を構成する有機スルホン酸としては、1)オクチルス
ルホン酸、ドデシルスルホン酸、テトラデシルスルホン
酸、ステアリルスルホン酸、テトラコシルスルホン酸、
2−エチルヘキシルスルホン酸等の、アルキル基の炭素
数8〜24のアルキルスルホン酸、2)フェニルスルホ
ン酸、ナフチルスルホン酸等の芳香族スルホン酸、3)
オクチルフェニルスルホン酸、ドデシルフェニルスルホ
ン酸、ジブチルフェニルスルホン酸、ジノニルフェニル
スルホン酸等の、アルキル基の炭素数6〜18のアルキ
ルベンゼンスルホン酸、4)ジメチルナフチルスルホン
酸、ジイソプロピルナフチルスルホン酸、ジブチルナフ
チルスルホン酸等の、アルキル基の炭素数2〜18のア
ルキルナフタレンスルホン酸等が挙げられる。また有機
スルホン酸型界面活性剤を構成する塩基としては、1)
ナトリウム、カリウム、リチュウム等のアルカリ金属、
2)テトラブチルホスホニウム、トリブチルベンジルホ
スホニウム、トリエチルヘキサデシルホスホニウム、テ
トラフェニルホスホニウム等のホスホニウム、3)テト
ラブチルアンモニウム、トリブチルベンジルアンモニウ
ム、トリフェニルベンジルアンモニウム等のアンモニウ
ム等が挙げられる。本発明に係る帯電防止剤に供する有
機スルホン酸型界面活性剤としては、以上説明したスル
ホン酸と塩基とを適宜に組合わせたものを適用できる
が、なかでもアルキル基の炭素数8〜24のアルキルス
ルホン酸塩、アルキル基の炭素数6〜18のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数2〜18のア
ルキルナフタレンスルホン酸塩が好ましく、具体的には
テトラデシルスルホン酸塩、ドデシルフェニルスルホン
酸塩、ジメチルナフチルスルホン酸塩がより好ましく、
更に具体的にはテトラデシルスルホン酸ナトリウム、ド
デシルフェニルスルホン酸ナトリウム、ジメチルナフチ
ルスルホン酸ナトリウム、ドデシルフェニルスルホン酸
リチュウムが特に好ましい。
【0008】本発明に係る帯電防止剤組成物に供するフ
ェノール系酸化防止剤それ自体としては、公知のものを
適用できるが、なかでも分子量500〜1200のもの
が好ましく、分子量700〜1200のものがより好ま
しい。かかる好ましいフェノール系酸化防止剤として
は、3,9−ビス[2−(3−(3−ターシャリブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−プロピオニ
ルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン(分子
量741)、ペンタエリスリチルテトラキス[3−
(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート](分子量1178)、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−タ
ーシャリブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
(分子量775)、トリス−(3,5−ジ−ターシャリ
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート
(分子量784)、N,N’−ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシ−ヒ
ドロシンナマミド(分子量637)、2,2−チオ−ジ
エチレンビス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](分子量6
43)、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,
5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート](分子量639)、オクタデシル−3
−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート(分子量531)、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャ
リブチルフェニル)ブタン(分子量545)、トリエチ
レングリコール−ビス[3−(3−ターシャリブチル−
5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト](分子量587)、2,4−ビス(ノルマルオクチ
ルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−ターシ
ャリブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン(分子
量589)等が挙げられる。
【0009】本発明に係る帯電防止剤組成物に供するポ
リエーテルポリエステルそれ自体としては、公知のもの
を適用できるが、その原料として特定の単量体を用いて
合成したものが好ましく、なかでもかかる特定の単量体
を用い且つ特定の合成過程を経て合成したものがより好
ましい。
【0010】本発明に係る帯電防止剤組成物に供するポ
リエーテルポリエステルの原料として用いる好ましい単
量体は、後述するような単量体A、単量体B及び単量体
Cである。ポリエーテルポリエステルの原料として用い
る単量体Aは、1)炭素数4〜20のジカルボン酸、
2)炭素数4〜20のジカルボン酸のエステル形成性誘
導体、又は3)前記1)と2)との混合物である。この
場合の炭素数はカルボキシル基の炭素及びカルボキシル
基の炭素に直結する鎖や環を構成する炭素の総数をい
う。炭素数4〜20のジカルボン酸としては、a)コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、α,ω
−ドデカンジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクタ
デセニルジカルボン酸等の炭素数4〜20の脂肪族ジカ
ルボン酸、b)1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等
の炭素数8〜20の脂環族ジカルボン酸、c)テレフタ
ル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン
酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸等
の炭素数8〜12の芳香族ジカルボン酸、d)5−ナト
リウムスルホイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニ
ウムスルホイソフタル酸等の、スルホン酸基が芳香環に
結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸等が
挙げられる。また炭素数4〜20のジカルボン酸のエス
テル形成性誘導体としては、前記a)〜d)の低級アル
キルエステルが挙げられる。これには例えば、コハク酸
ジメチル、アジピン酸ジメチル、アゼライン酸ジメチ
ル、セバシン酸ジメチル、α,ω−ドデカンジカルボン
酸ジメチル、ドデセニルコハク酸ジメチル、オクタデセ
ニルジカルボン酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸ジメチル、コハク酸ジエチル、アジピン酸ジ
エチル、アゼライン酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、
α,ω−ドデカンジカルボン酸ジエチル、ドデセニルコ
ハク酸ジエチル、オクタデセニルジカルボン酸ジエチ
ル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジエチル、テ
レフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチル、テレフタ
ル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)、イソフタル酸ジメチ
ル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジ(2−ヒド
ロキシエチル)、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジメ
チル、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジエチル、2,
6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジエチル、2,7−ナフタレンジカル
ボン酸ジメチル、2,7−ナフタレンジカルボン酸ジエ
チル、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル、
5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジ(2−ヒドロキ
シエチル)等が挙げられる。なかでもテレフタル酸、イ
ソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸及びこれらのエステル形成
性誘導体が好ましい。
【0011】ポリエーテルポリエステルの原料として用
いる単量体Bは、1)炭素数2〜4のオキシアルキレン
単位を構成単位とするポリオキシアルキレン基を有する
数平均分子量400〜10000のポリオキシアルキレ
ンジオール、2)炭素数2〜4のオキシアルキレン単位
を構成単位とするポリオキシアルキレン基を有する数平
均分子量400〜10000のポリオキシアルキレンジ
オールの片末端を炭素数1〜18の炭化水素基で封鎖し
たポリオキシアルキレンモノオール、又は3)前記1)
と2)との混合物である。前記1)のポリオキシアルキ
レンジオールとしては、a)ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、
ポリエチレンポリプロピレングリコール等の、炭素数2
〜4の2価の脂肪族ヒドロキシ化合物に炭素数2〜4の
アルキレンオキサイドを付加して得られるポリオキシア
ルキレンジオール、b)ビスフェノールA、ビスフェノ
ールS、ビスフェノールF等のビスフェノール化合物に
炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加して得られ
る、芳香環を有するポリオキシアルキレンジオール等が
挙げられるが、なかでも数平均分子量1000〜600
0のものが好ましく、とりわけポリオキシアルキレン基
がオキシエチレン単位のみ又はオキシエチレン単位とオ
キシプロピレン単位とを構成単位とし且つオキシエチレ
ン単位/オキシプロピレン単位=100/0〜50/5
0(モル%)の割合で有するものが好ましい。前記2)
のポリオキシアルキレンモノオールとしては、前記1)
のポリオキシアルキレンジオールの末端水酸基のうちで
一つの末端水酸基の水素を炭化水素基で置換したもので
ある。かかる炭化水素基としては、a)メチル基、エチ
ル基、ブチル基、n−オクチル基、ラウリル基、ステア
リル基、オレイル基等の炭素数1〜18の直鎖アルキル
基、b)イソプロピル基、イソペンチル基、2−エチル
ヘキシル基、イソステアリル基等の炭素数3〜18の分
岐アルキル基、c)フェニル基、d)ブチルフェニル
基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基等のアルキ
ル基で置換された炭素数7〜18のアルキル置換フェニ
ル基等が挙げられるが、なかでもフェニル基が好まし
い。
【0012】ポリエーテルポリエステルの原料として用
いる単量体Cは、1)エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール等の炭素数2〜10のアルキレンジオール、2)
1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール等の炭素数6〜10のシクロアルカン
ジオール、又は3)前記1)と2)との混合物である
が、なかでもエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好まし
い。
【0013】本発明に係る帯電防止剤組成物に供するポ
リエーテルポリエステルとしては、以上説明したような
単量体A、単量体B及び単量体Cを原料として用いて合
成したものが好ましいが、更に特定の合成過程を経て合
成したものがより好ましい。かかる合成過程は、単量体
A、単量体B及び単量体Cからエステル化物を生成させ
る第1工程と、該エステル化物からポリエーテルポリエ
ステルを生成させる第2工程とからなっている。
【0014】前記の第1工程では、単量体A、単量体B
及び単量体Cを、加熱条件下又は加熱加圧条件下で、エ
ステル交換触媒及び/又はエステル化触媒を用いて、副
生物を留去させつつエステル交換反応及び/又はエステ
ル化反応させ、エステル化物を生成させる。より詳しく
説明すると、単量体Aとして炭素数4〜20のジカルボ
ン酸を用いる場合には、加熱条件下又は加熱加圧条件下
で、エステル化触媒を用いて、副生物を留去させつつ、
エステル化反応させ、エステル化物を生成させる。また
単量体Aとして炭素数4〜20のジカルボン酸のエステ
ル形成性誘導体を用いる場合には、加熱条件下又は加熱
加圧条件下で、エステル交換触媒を用いて、副生物を留
去させつつエステル交換反応させ、エステル化物を生成
させる。
【0015】かかる第1工程において、エステル化反応
やエステル交換反応における加熱条件又は加熱加圧条件
それ自体は、当該技術分野における公知の条件を適用で
き、またエステル化反応におけるエステル化触媒及びエ
ステル交換反応におけるエステル交換触媒それ自体も、
当該技術分野における公知のものを適用できる。かかる
エステル交換触媒としては、酢酸アルカリ金属塩、酢酸
アルカリ土類金属塩、亜鉛化合物、マンガン化合物、コ
バルト化合物、アンチモン化合物、ゲルマニウム化合
物、チタン化合物、スズ化合物等が挙げられるが、なか
でも第2工程における重縮合触媒としても有用なチタン
化合物のテトラブチルチタネートが好ましい。エステル
化触媒としても、これらのエステル交換触媒と同じもの
を使用できる。
【0016】前記の第2工程では、第1工程で生成させ
たエステル化物を、加熱減圧条件下で、縮重合反応触媒
を用いて、副生物を留去させつつ縮重合反応させ、ポリ
エーテルポリエステルを生成させる。かかる第2工程に
おいて、縮重合反応における加熱減圧条件それ自体は、
当該技術分野における公知の条件を適用でき、また縮重
合反応における縮重合触媒それ自体も、当該技術分野に
おける公知のものを適用できる。かかる縮重合触媒とし
ては、亜鉛化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、
アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、チタン化合
物、スズ化合物等が挙げられるが、第1工程におけるエ
ステル交換触媒やエステル化触媒としても使用できるチ
タン化合物のテトラブチルチタネートが好ましい。
【0017】ポリエーテルポリエステルを、単量体A、
単量体B及び単量体Cを原料として用いて合成する場
合、該ポリエーテルポリエステルは、単量体Aから形成
された構成単位を約50モル%、単量体Bから形成され
た構成単位を約0.1〜49.9モル%及び単量体Cか
ら形成された構成単位を約0.1〜49.9モル%(合
計100モル%)の割合で有するものが好ましく、なか
でも該ポリエーテルポリエステル中に単量体Bから形成
された構成単位を40〜80重量%の割合で有するもの
がより好ましく、50〜70重量%の割合で有するもの
が特に好ましい。またかかるポリエーテルポリエステル
は、その平均分子量が特に制限されるというものではな
いが、平均分子量の指標となる還元粘度として、0.3
〜2.5dL/gを有するものが好ましく、0.5〜
2.5dL/gを有するものがより好ましい。
【0018】本発明に係る帯電防止剤組成物は、以上説
明したようなポリエーテルポリエステルの合成過程で、
前記したような有機スルホン酸型界面活性剤及びフェノ
ール系酸化防止剤を所定割合で含有させて成るものであ
る。本発明に係る帯電防止剤組成物は、有機スルホン酸
型界面活性剤、フェノール系酸化防止剤及びポリエーテ
ルポリエステルから成り、且つ30重量%<有機スルホ
ン酸型界面活性剤≦55重量%、0.1重量≦フェノー
ル系酸化防止剤≦3.5重量%の割合、好ましくは35
重量%≦有機スルホン酸型界面活性剤≦50重量%、
0.2重量%≦フェノール系酸化防止剤≦2重量%の割
合で含有して成るものである。
【0019】本発明に係る帯電防止剤組成物において、
ポリエーテルポリエステルの合成過程で有機スルホン酸
型界面活性剤及びフェノール系酸化防止剤を含有させる
とは、ポリエーテルポリエステルの合成が完結する前の
任意の工程で有機スルホン酸型界面活性剤及びフェノー
ル系酸化防止剤を仕込むことをいう。ポリエーテルポリ
エステルを前記したような第1工程及び第2工程を経て
合成する場合、1)第1工程で有機スルホン酸型界面活
性剤及びフェノール系酸化防止剤を仕込む方法、2)第
1工程で有機スルホン酸型界面活性剤を仕込み、第2工
程でフェノール系酸化防止剤を仕込む方法、3)第1工
程でフェノール系酸化防止剤を仕込み、第2工程で有機
スルホン酸型界面活性剤を仕込む方法、4)第2工程で
有機スルホン酸型界面活性剤及びフェノール系酸化防止
剤を仕込む方法が挙げられるが、なかでも前記1)と
2)の方法が好ましい。
【0020】次に、本発明に係る熱可塑性樹脂組成物に
ついて説明する。本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、
熱可塑性樹脂100重量部に対し、以上説明した本発明
に係る帯電防止剤組成物を1〜20重量部の割合、好ま
しくは2〜10重量部の割合で含有して成るものであ
る。
【0021】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物に供する
熱可塑性樹脂それ自体としては、公知のものを適用でき
る。かかる熱可塑性樹脂としては、1)ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑
性エステル樹脂、2)カーボネート樹脂、3)スチレン
樹脂、4)スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン系
共重合体(ABS樹脂)、5)ハイインパクトスチレン
(HIPS)樹脂等のスチレン系共重合体、6)アクリ
ル樹脂、7)アミド樹脂、8)フェニレンエーテル樹
脂、9)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル等のオレフィン樹脂及びその共重合体、10)オキシ
メチレン樹脂、11)フェニレンスルフィド樹脂、1
2)乳酸樹脂、13)これらの樹脂のブレンド物が挙げ
られる。なかでも熱可塑性エステル樹脂、カーボネート
樹脂、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン系共重
合体(ABS樹脂)、アクリル樹脂が好ましい。
【0022】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物の調製方
法それ自体も、公知の方法が適用できる。かかる調製方
法としては、2軸押出機を用い、熱可塑性樹脂と本発明
に係る帯電防止剤組成物とを溶融混練する方法が挙げら
れる。混練温度は、熱可塑性樹脂により適宜設定する
が、通常は180〜320℃とし、好ましくは180〜
300℃とし、より好ましくは220〜280℃とす
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る帯電防止剤組成物の
実施形態としては、次の1)〜7)が挙げられる。 1)有機スルホン酸型界面活性剤(S−1)としてテト
ラデシルスルホン酸ナトリウムが37.4重量%、フェ
ノール系酸化防止剤(H−1)としてペンタエリスリチ
ルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が0.3重
量%及び残部が下記のポリエーテルポリエステル(P−
1)から成る帯電防止剤組成物であって、該ポリエーテ
ルポリエステル(P−1)を合成する課程の下記の第1
工程で有機スルホン酸型界面活性剤(S−1)を含有さ
せ、また下記の第2工程でフェノール系酸化防止剤(H
−1)を含有させて成る帯電防止剤組成物。 ポリエーテルポリエステル(P−1):下記の第1工程
及び第2工程を経て合成される、下記の単量体(B−
1)から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエス
テル(P−1)中に50重量%の割合で有するポリエー
テルポリエステル。 第1工程;単量体(A−1)としてテレフタル酸ジメチ
ル、単量体(B−1)として数平均分子量2000のポ
リエチレングリコール及び単量体(C−1)としてエチ
レングリコールを、加熱条件下で、エステル交換触媒と
してテトラブチルチタネートを用いて、副生物を留去さ
せつつエステル交換反応させ、エステル化物を生成させ
る工程。 第2工程;第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
減圧条件下で、縮重合触媒として第1工程で用いたテト
ラブチルチタネートを利用し、副生物を留去させつつ縮
重合反応させ、ポリエーテルポリエステル(P−1)を
生成させる工程。
【0024】2)有機スルホン酸型界面活性剤(S−
2)としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウムが4
0.8重量%、フェノール系酸化防止剤(H−2)とし
て1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,
5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼンが0.9重量%及び残部が下記のポリエーテル
ポリエステル(P−2)から成る帯電防止剤組成物であ
って、該ポリエーテルポリエステル(P−2)を合成す
る課程の下記の第1工程で有機スルホン酸型界面活性剤
(S−2)及びフェノール系酸化防止剤(H−2)を含
有させて成る帯電防止剤組成物。 ポリエーテルポリエステル(P−2):下記の第1工程
及び第2工程を経て合成される、下記の単量体(B−
2)から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエス
テル(P−2)中に50重量%の割合で有するポリエー
テルポリエステル。 第1工程;前記の単量体(A−1)、単量体(B−2)
として数平均分子量4000のポリエチレングリコール
及び前記の単量体(C−1)を、加熱条件下で、エステ
ル交換触媒としてテトラブチルチタネートを用いて、副
生物を留去させつつエステル交換反応させ、エステル化
物を生成させる工程。 第2工程;第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
減圧条件下で、縮重合触媒として第1工程で用いたテト
ラブチルチタネートを利用し、副生物を留去させつつ縮
重合反応させ、ポリエーテルポリエステル(P−2)を
生成させる工程。
【0025】3)有機スルホン酸型界面活性剤(S−
3)としてドデシルフェニルスルホン酸リチュウムが4
4.1重量%、前記のフェノール系酸化防止剤(H−
1)が0.8重量%及び残部が下記のポリエーテルポリ
エステル(P−3)から成る帯電防止剤組成物であっ
て、該ポリエーテルポリエステル(P−3)を合成する
課程の下記の第1工程で有機スルホン酸型界面活性剤
(S−3)を含有させ、また下記の第2工程でフェノー
ル系酸化防止剤(H−1)を含有させて成る帯電防止剤
組成物。 ポリエーテルポリエステル(P−3):下記の第1工程
及び第2工程を経て合成される、下記の単量体(B−
3)から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエス
テル(P−3)中に60重量%の割合で有するポリエー
テルポリエステル。 第1工程;前記の単量体(A−1)、単量体(B−3)
として数平均分子量4000のポリエチレンポリプロピ
レングリコール{オキシエチレン単位/オキシプロピレ
ン単位=50/50(モル比)}及び前記の単量体(C
−1)を、加熱条件下で、エステル交換触媒としてテト
ラブチルチタネートを用いて、副生物を留去させつつエ
ステル交換反応させ、エステル化物を生成させる工程。 第2工程;第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
減圧条件下で、縮重合触媒として第1工程で用いたテト
ラブチルチタネートを利用し、副生物を留去させつつ縮
重合反応させ、ポリエーテルポリエステル(P−3)を
生成させる工程。
【0026】4)前記の有機スルホン酸型界面活性剤
(S−1)が47.2重量%、前記のフェノール系酸化
防止剤(H−2)が0.3重量%及び残部が下記のポリ
エーテルポリエステル(P−4)から成る帯電防止剤組
成物であって、該ポリエーテルポリエステル(P−4)
を合成する課程の下記の第1工程で有機スルホン酸型界
面活性剤(S−1)を含有させ、また下記の第2工程で
フェノール系酸化防止剤(H−2)を含有させて成る帯
電防止剤組成物。 ポリエーテルポリエステル(P−4):下記の第1工程
及び第2工程を経て合成される、前記の単量体(B−
2)から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエス
テル(P−4)中に70重量%の割合で有するポリエー
テルポリエステル。 第1工程;単量体(A−2)として2,6−ナフタレン
ジカルボン酸ジメチル、前記の単量体(B−2)及び単
量体(C−2)として1,4−ブタンジオールを、加熱
条件下で、エステル交換触媒としてテトラブチルチタネ
ートを用いて、副生物を留去させつつエステル交換反応
させ、エステル化物を生成させる工程。 第2工程;第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
減圧条件下で、縮重合触媒として第1工程で用いたテト
ラブチルチタネートを利用し、副生物を留去させつつ縮
重合反応させ、ポリエーテルポリエステル(P−4)を
生成させる工程。
【0027】5)前記の有機スルホン酸型界面活性剤
(S−2)が49.8重量%、前記のフェノール系酸化
防止剤(H−1)が0.4重量%及び残部が下記のポリ
エーテルポリエステル(P−5)から成る帯電防止剤組
成物であって、該ポリエーテルポリエステル(P−5)
を合成する課程の下記の第1工程で有機スルホン酸型界
面活性剤(S−2)及びフェノール系酸化防止剤(H−
1)を含有させて成る帯電防止剤組成物。 ポリエーテルポリエステル(P−5):下記の第1工程
及び第2工程を経て合成される、前記の単量体(B−
1)から形成された構成単位及び下記の単量体(B−
4)から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエス
テル(P−5)中に合計で50重量%の割合で有するポ
リエーテルポリエステル。 第1工程;単量体(A−3)としてイソフタル酸、前記
の単量体(B−1)、単量体(B−4)として数平均分
子量4000のポリエチレングリコールの片末端をフェ
ニル基で封鎖したポリオキシエチレンモノオール、前記
の単量体(C−1)及び単量体(C−3)として1,4
−シクロヘキサンジメタノールを、加熱条件下で、エス
テル化触媒としてテトラブチルチタネートを用いて、副
生物を留去させつつエステル化反応させ、エステル化物
を生成させる工程。 第2工程;第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
減圧条件下で、縮重合触媒として第1工程で用いたテト
ラブチルチタネートを利用し、副生物を留去させつつ縮
重合反応させ、ポリエーテルポリエステル(P−5)を
生成させる工程。
【0028】6)有機スルホン酸型界面活性剤(S−
5)としてドデシルフェニルスルホン酸カリウムが3
1.0重量%、フェノール系酸化防止剤(H−3)とし
てオクタデシル−3−(3,5−ジ−ターシャリブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが0.1重
量%及び残部が下記のポリエーテルポリエステル(P−
6)から成る帯電防止剤組成物であって、該ポリエーテ
ルポリエステル(P−6)を合成する課程の下記の第2
工程で有機スルホン酸型界面活性剤(S−5)及びフェ
ノール系酸化防止剤(H−3)を含有させて成る帯電防
止剤組成物。 ポリエーテルポリエステル(P−6):下記の第1工程
及び第2工程を経て合成される、下記の単量体(B−
5)から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエス
テル(P−6)中に40重量%の割合で有するポリエー
テルポリエステル。 第1工程;単量体(A−4)としてアジピン酸ジメチ
ル、単量体(B−5)として数平均分子量400のポリ
エチレングリコール及び前記の単量体(C−1)を、加
熱条件下で、エステル交換触媒としてテトラブチルチタ
ネートを用いて、副生物を留去させつつエステル交換反
応させ、エステル化物を生成させる工程。 第2工程;第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
減圧条件下で、縮重合触媒として第1工程で用いたテト
ラブチルチタネートを利用し、副生物を留去させつつ縮
重合反応させ、ポリエーテルポリエステル(P−6)を
生成させる工程。
【0029】7)有機スルホン酸型界面活性剤(S−
4)としてジメチルナフチルスルホン酸ナトリウムが5
3.3重量%、前記のフェノール系酸化防止剤(H−
2)が2.3重量%及び残部が下記のポリエーテルポリ
エステル(P−7)から成る帯電防止剤組成物であっ
て、該ポリエーテルポリエステル(P−7)を合成する
課程の下記の第1工程でフェノール系酸化防止剤(H−
2)を含有させ、また下記の第2工程で有機スルホン酸
型界面活性剤(S−4)を含有させて成る帯電防止剤組
成物。 ポリエーテルポリエステル(P−7):下記の第1工程
及び第2工程を経て合成される、前記の単量体(B−
2)から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエス
テル(P−7)中に80重量%の割合で有するポリエー
テルポリエステル。 第1工程;前記の単量体(A−1)、単量体(A−5)
として5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル、前
記の単量体(B−2)、前記の単量体(C−1)及び前
記の単量体(C−3)を、加熱条件下で、エステル交換
触媒としてテトラブチルチタネートを用いて、副生物を
留去させつつエステル交換反応させ、エステル化物を生
成させる工程。 第2工程;第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
減圧条件下で、縮重合触媒として第1工程で用いたテト
ラブチルチタネートを利用し、副生物を留去させつつ縮
重合反応させ、ポリエーテルポリエステル(P−7)を
生成させる工程。
【0030】また本発明に係る熱可塑性樹脂組成物の実
施形態としては、次の8)〜11)が挙げられる。 8)熱可塑性エステル樹脂100重量部に対し、前記
1)〜7)のうちでいずれかの本発明に係る帯電防止剤
組成物を1〜20重量部の割合で含有して成る熱可塑性
樹脂組成物。
【0031】9)カーボネート樹脂100重量部に対
し、前記1)〜7)のうちでいずれかの本発明に係る帯
電防止剤組成物を1〜20重量部の割合で含有して成る
熱可塑性樹脂組成物。
【0032】10)スチレン−アクリロニトリル−ブタ
ジエン系共重合体100重量部に対し、前記1)〜7)
のうちでいずれかの本発明に係る帯電防止剤組成物を1
〜20重量部の割合で含有して成る熱可塑性樹脂組成
物。
【0033】11)アクリル樹脂100重量部に対し、
前記1)〜7)のうちでいずれかの本発明に係る帯電防
止剤組成物を0.5〜50重量部の割合で含有して成る
熱可塑性樹脂組成物。
【0034】以下、本発明の構成及び効果をより具体的
に示すため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に
限定されるというものではない。尚、以下の実施例等に
おいて、別に記載しない限り、部は重量部、%は重量%
である。
【0035】
【実施例】試験区分1(帯電防止剤組成物の製造) ・実施例1 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(P−1)の原
料である単量体(A−1)としてテレフタル酸ジメチル
83.0g(0.43モル)、他の原料である単量体
(B−1)として数平均分子量2000のポリエチレン
グリコール80.0g(0.04モル)、更に他の原料
である単量体(C−1)としてエチレングリコール5
0.5g(0.81モル)、有機スルホン酸型界面活性
剤(S−1)としてテトラデシルスルホン酸ナトリウム
96.0g及びエステル交換触媒としてテトラブチルチ
タネート0.20gを仕込み、窒素置換後、常圧下で2
00℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2
時間エステル交換反応を行なった後、更に240℃まで
昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化
物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤(H−1)と
してペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ
−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]を0.8g添加し、徐々に反応系内を減圧し
て60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反
応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、ポ
リエーテルポリエステル(P−1)を生成させると共
に、帯電防止剤組成物(実施例1)を256g得た。こ
こで得た帯電防止剤組成物(実施例1)を分析した結果
を表1に示した。
【0036】・実施例2 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(P−2)の原
料である単量体(A−1)としてテレフタル酸ジメチル
83.0g(0.43モル)、他の原料である単量体
(B−2)として数平均分子量4000のポリエチレン
グリコール80.0g(0.02モル)、更に他の原料
である単量体(C−1)としてエチレングリコール5
0.5g(0.81モル)、有機スルホン酸型界面活性
剤(S−2)としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリ
ウム112.0g、フェノール系酸化防止剤(H−2)
として1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン2.4g及びエステル交換触媒としてテ
トラブチルチタネート0.20gを仕込み、窒素置換
後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを
留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更
に240℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行な
い、エステル化物を得た。次いで徐々に反応系内を減圧
して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、
反応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、
ポリエーテルポリエステル(P−2)を生成させると共
に、帯電防止剤組成物(実施例2)を274g得た。こ
こで得た帯電防止剤組成物(実施例2)を分析した結果
を表1に示した。
【0037】・実施例3 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(P−3)の原
料である単量体(A−1)としてテレフタル酸ジメチル
39.5g(0.20モル)、他の原料である単量体
(B−3)として数平均分子量4000のポリエチレン
ポリプロピレングリコール{オキシエチレン単位/オキ
シプロピレン単位=50/50(モル比)}60.0g
(0.015モル)、更に他の原料である単量体(C−
1)としてエチレングリコール24.3g(0.39モ
ル)、有機スルホン酸型界面活性剤(S−3)としてド
デシルフェニルスルホン酸リチュウム80.0g及びエ
ステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.10
gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、
副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換
反応を行なった後、更に240℃まで昇温して1時間エ
ステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いで
フェノール系酸化防止剤(H−1)としてペンタエリス
リチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.
5g添加し、徐々に反応系内を減圧して60分後に10
0Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃
として3時間縮重合反応を行ない、ポリエーテルポリエ
ステル(P−3)を生成させると共に、帯電防止剤組成
物(実施例3)を180g得た。ここで得た帯電防止剤
組成物(実施例3)を分析した結果を表1に示した。
【0038】・実施例4 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(P−4)の原
料である単量体(A−2)として2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチル28.5g(0.117モル)、他
の原料である単量体(B−2)として数平均分子量40
00のポリエチレングリコール70.0g(0.017
5モル)、更に他の原料である単量体(C−2)として
1,4−ブタンジオール19.5g(0.217モ
ル)、有機スルホン酸型界面活性剤(S−1)としてテ
トラデシルスルホン酸ナトリウム90.0g及びエステ
ル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.13gを
仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生
する水を留去しながら2時間エステル交換反応を行なっ
た後、更に240℃まで昇温して1時間エステル交換反
応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系
酸化防止剤(H−2)として1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−ターシャリブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンを0.8g添加し、
徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした
後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として3時間
縮重合反応を行ない、ポリエーテルポリエステル(P−
4)を生成させると共に、帯電防止剤組成物(実施例
4)を191g得た。ここで得た帯電防止剤組成物(実
施例4)を分析した結果を表1に示した。
【0039】・実施例5 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(P−5)の原
料である単量体(A−3)としてイソフタル酸40.9
g(0.246モル)、他の原料である単量体(B−
1)として数平均分子量4000のポリエチレングリコ
ール40.0g(0.020モル)及び単量体(B−
4)として数平均分子量4000のポリエチレングリコ
ールの片末端をフェニル基で封鎖したポリオキシエチレ
ンモノオール10.0g(0.0025モル)、更に他
の原料である単量体(C−1)としてエチレングリコー
ル26.2g(0.422モル)及び単量体(C−3)
として1,4−シクロヘキサンジメタノール7.1g
(0.049モル)、有機スルホン酸型界面活性剤(S
−2)としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム1
00.0g、フェノール系酸化防止剤(H−1)として
ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−タ
ーシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]1.0g及びエステル化触媒としてテトラブチル
チタネート0.10gを仕込み、窒素置換後、常圧下で
200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら
2時間エステル化反応を行なった後、更に240℃まで
昇温して1時間エステル化反応を行ない、エステル化物
を得た。次いで徐々に反応系内を減圧して60分後に1
00Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240
℃として3時間縮重合反応を行ない、ポリエーテルポリ
エステル(P−5)を生成させると共に、帯電防止剤組
成物(実施例5)を201g得た。ここで得た帯電防止
剤組成物(実施例5)を分析した結果を表1に示した。
【0040】・実施例6 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(P−6)の原
料である単量体(A−4)としてアジピン酸ジメチル6
7.0g(0.39モル)、他の原料である単量体(B
−5)として数平均分子量400のポリエチレングリコ
ール40.0g(0.10モル)、更に他の原料である
単量体(C−1)としてエチレングリコール41.5g
(0.67モル)及びエステル交換触媒としてテトラブ
チルチタネート0.10gを仕込み、窒素置換後、常圧
下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しな
がら2時間エステル交換反応を行なった後、更に240
℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エス
テル化物を得た。次いで有機スルホン酸型界面活性剤
(S−5)としてドデシルフェニルスルホン酸カリウム
40.0g及びフェノール系酸化防止剤(H−3)とし
てオクタデシル−3−(3,5−ジ−ターシャリブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.10g
を添加し、徐々に反応系内を減圧して60分後に100
Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃と
して3時間縮重合反応を行ない、ポリエーテルポリエス
テル(P−6)を生成させると共に、帯電防止剤組成物
(実施例6)を145g得た。ここで得た帯電防止剤組
成物(実施例6)を分析した結果を表1に示した。
【0041】・実施例7 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(P−7)の原
料である単量体(A−1)としてテレフタル酸ジメチル
33.9g(0.17モル)及び単量体(A−5)とし
て5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル5.8g
(0.02モル)、他の原料である単量体(B−2)と
して数平均分子量4000のポリエチレングリコール1
60.0g(0.04モル)、更に他の原料である単量
体(C−1)としてエチレングリコール19.2g
(0.31モル)及び単量体(C−3)として1,4−
シクロヘキサンジメタノール5.6g(0.04モ
ル)、フェノール系酸化防止剤(H−2)として1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン10.0g並びにエステル交換触媒としてテトラブチ
ルチタネート0.25gを仕込み、窒素置換後、常圧下
で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しなが
ら2時間エステル交換反応を行なった後、更に240℃
まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステ
ル化物を得た。次いで有機スルホン酸型界面活性剤(S
−4)としてジメチルナフチルスルホン酸ナトリウムを
240.0g添加し、徐々に反応系内を減圧して60分
後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を
240℃として3時間縮重合反応を行ない、ポリエーテ
ルポリエステル(P−7)を生成させると共に、帯電防
止剤組成物(実施例7)を450g得た。ここで得た帯
電防止剤組成物(実施例7)を分析した結果を表1に示
した。
【0042】・比較例1 反応容器に、ポリエーテルポリエステル(R−1)の原
料である単量体(A−1)としてテレフタル酸ジメチル
83.0g(0.43モル)、他の原料である単量体
(B−1)として数平均分子量2000のポリエチレン
グリコール80.0g(0.04モル)、更に他の原料
である単量体(C−1)としてエチレングリコール5
0.5g(0.81モル)、有機スルホン酸界面活性剤
(S−1)としてテトラデシルスルホン酸ナトリウム8
7.0g及びエステル交換触媒としてテトラブチルチタ
ネート0.2gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200
℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間
エステル交換反応を行なった後、更に240℃まで昇温
して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を
得た。次いで徐々に反応系内を減圧して60分後に10
0Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃
として3時間縮重合反応を行ない、ポリエーテルポリエ
ステル(R−1)を生成するとともに、帯電防止剤組成
物(比較例1)を247g得た。ここで得た帯電防止剤
組成物(比較例1)を分析した結果を表1に示した。
【0043】・比較例2 比較例1と同様にしてエステル化物を得た。次いでフェ
ノール系酸化防止剤(H−1)としてペンタエリスリチ
ルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を2.4g
添加し、徐々に反応系内を減圧して60分後に100P
aとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃とし
て3時間縮重合反応を行ない、ポリエーテルポリエステ
ル(R−2)を160g得た。窒素気流下にて常圧に戻
した、ポリエーテルポリエステル(R−2)160gを
含む反応容器に、有機スルホン酸型界面活性剤(S−
1)としてテトラデシルスルホン酸ナトリウムの粉砕物
96gを添加し、240℃にて10分間撹拌して、帯電
防止剤組成物(比較例2)を得た。ここで得た帯電防止
剤組成物(比較例2)を分析した結果を表1に示した。
【0044】・比較例3 比較例2と同様にしてポリエーテルポリエステル(R−
2)を160g得た。窒素気流下にて常圧に戻した、ポ
リエーテルポリエステル(R−2)160gを含む反応
容器に、有機スルホン酸型界面活性剤(S−1)として
テトラデシルスルホン酸ナトリウムの粉砕物17.6g
を添加し、240℃にて10分間撹拌して、帯電防止剤
組成物(比較例3)を得た。ここで得た帯電防止剤組成
物(比較例3)を分析した結果を表1に示した。
【0045】・比較例4 比較例2と同様にしてポリエーテルポリエステル(R−
2)を160g得た。ここで得たポリエーテルポリエス
テル(R−2)の粉砕物160gと有機スルホン酸型界
面活性剤(S−1)としてテトラデシルスルホン酸ナト
リウムの粉砕物160gとを乾燥下に1分間混合した
後、東洋精機株式会社製の二軸押出し成形機を用いて、
混練温度260℃、混練時間1分間で混練押出しを行な
おうとしたが、ルーダーが滑り、混練押出しはできなか
った。表1には、乾燥下に1分間混合したものを帯電防
止剤組成物(比較例4)として、ポリエーテルポリエス
テル(R−2)の分析値及び仕込み時の割合を示した。
【0046】・比較例5 比較例2と同様にしてポリエーテルポリエステル(R−
2)を160g得た。ここで得たポリエーテルポリエス
テル(R−2)の粉砕物160gと有機スルホン酸型界
面活性剤(S−1)としてテトラデシルスルホン酸ナト
リウムの粉砕物40gとを乾燥下に1分間混合した後、
東洋精機株式会社製の二軸押出し成形機を用いて、混練
温度260℃、混練時間1分間で混練押出しし、帯電防
止剤組成物(比較例5)を得た。ここで得た帯電防止剤
組成物(比較例5)を分析した結果を表1に示した。
【0047】
【表1】
【0048】表1において、 *1:帯電防止剤組成物中におけるポリエーテルポリエ
ステルの割合(%) *2:帯電防止剤組成物中における有機スルホン酸型界
面活性剤の割合(%) *3:帯電防止剤組成物中におけるフェノール系酸化防
止剤の割合(%) *4:各構成単位を形成することとなる原料として用い
た各単位量で表示 *5:ポリエーテルエステル中における単量体Bから形
成された構成単位の割合(%) *6:ポリエーテルポリエステルの還元粘度であって、
帯電防止剤組成物から常法により単離し、精製したポリ
エーテルエステルを、フェノール/テトラクロロエタン
(重量比40/60)混合溶媒で希釈して、1.0g/
dLの濃度とした溶液の35℃における還元粘度
【0049】A−1:テレフタル酸ジメチル A−2:2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル A−3:イソフタル酸A−4:アジピン酸ジメチル A−5:5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル B−1:数平均分子量2000のポリエチレングリコー
ル B−2:数平均分子量4000のポリエチレングリコー
ル B−3:数平均分子量4000のポリエチレンポリプロ
ピレングリコール{但し、オキシエチレン単位/オキシ
プロピレン単位=50/50(モル比)} B−4:数平均分子量4000のポリエチレングリコー
ルの片末端をフェニル基で封鎖したポリオキシエチレン
モノオール B−5:数平均分子量400のポリエチレングリコール C−1:エチレングリコール C−2:1,4−ブタンジオール C−3:1,4−シクロヘキサンジメタノール
【0050】S−1:テトラデシルスルホン酸ナトリウ
ム S−2:ドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム S−3:ドデシルフェニルスルホン酸リチュウム S−4:ジメチルナフチルスルホン酸ナトリウム S−5:ドデシルフェニルスルホン酸カリウム
【0051】H−1:ペンタエリスリチルテトラキス
[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート] H−2:1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン H−3:オクタデシル−3−(3,5−ジ−ターシャリ
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
【0052】M−1:ポリエーテルポリエステルの前駆
体であるエステル化物を合成する過程で有機スルホン酸
型界面活性剤を含有させ、また該エステル化物から該ポ
リエーテルポリエステルを合成する過程でフェノール系
酸化防止剤を含有させた場合 M−2:ポリエーテルポリエステルの前駆体であるエス
テル化物を合成する過程で有機スルホン酸型界面活性剤
及びフェノール系酸化防止剤を含有させた場合 M−3:ポリエーテルポリエステルの前駆体であるエス
テル化物を合成する過程でフェノール系酸化防止剤を含
有させ、また該エステル化物から該ポリエーテルポリエ
ステルを合成する過程でスルホン酸型界面活性剤を含有
させた場合 M−4:ポリエーテルポリエステルの前駆体であるエス
テル化物から該ポリエーテルポリエステルを合成する過
程で有機スルホン酸型界面活性剤及びフェノール系酸化
防止剤とを含有させた場合 m−1:ポリエーテルポリエステルの前駆体であるエス
テル化物を合成する過程で有機スルホン酸型界面活性剤
のみを含有させた場合 m−2:ポリエーテルポリエステルの前駆体であるエス
テル化物から該ポリエーテルポリエステルを合成する過
程でフェノール系酸化防止剤を含有させ、また該エステ
ル化物から合成した該ポリエーテルポリエステルに有機
スルホン酸型界面活性剤を添加して撹拌した場合 m−3:ポリエーテルポリエステルの前駆体であるエス
テル化物から該ポリエーテルポリエステルを合成する過
程でフェノール系酸化防止剤を含有させ、また該エステ
ル化物から合成した該ポリエーテルポリエステルに有機
スルホン酸型界面活性剤を混練した場合
【0053】試験区分2(帯電防止剤組成物の評価) 試験区分1で製造した帯電防止剤組成物を240〜26
0℃で溶融押し出しし、50℃の冷却ロールで冷却して
シートを得た。ここで得たシートについて次のように帯
電防止性及び外観を評価した。結果を表2にまとめて示
した。
【0054】・帯電防止性の評価 前記で得たシートを、25℃で相対湿度60%の条件下
に1週間調湿した後、同条件で表面比抵抗(Ω)を表面
抵抗値測定装置(東亜電波工業株式会社製の商品名極超
絶縁計SM−8210)を用いて測定し、測定値の10
回の平均値を下記の基準で評価した。 評価基準 ◎:4×10Ω未満 ○:4×10Ω以上4×10Ω未満 △:4×10Ω以上1×10Ω未満 ×:1×10Ω以上
【0055】・外観の評価 前記で得たシートの表面を目視により観察して以下の基
準で評価した。評価基準 ◎:シート表面が均質であって、着色なし ○:シート表面は均質であるが、着色あり △:シート表面に幾分斑がある ×:シート表面に著しい斑がある
【0056】
【表2】
【0057】表2において、 *1:ポリエーテルエステルと有機スルホン酸型界面活
性剤との分離が著しく、測定しなかった。 *2:ルーダーの滑りにより、混練押出しができなかっ
たため、シートが得られず、測定できなかった。
【0058】試験区分3(熱可塑性樹脂組成物の調製と
評価) ・熱可塑性樹脂組成物の調製その1 熱可塑性樹脂100部と所定量の試験区分1で製造した
帯電防止剤組成物の粉砕物とを、乾燥下に1分間混合し
た後、東洋精機株式会社製の二軸キャスト成型機を用
い、混練温度260℃、混練時間1分間の条件で混練し
ながら押出しし、冷却ロールで冷却して、幅9cm、厚さ
0.5mmのフィルムを得た。ここで得たフィルムについ
て次のように帯電防止性及び外観を評価した。結果を表
3にまとめて示した。尚、冷却ロールの温度は、熱可塑
性樹脂がポリエチレンテレフタレートの場合は50℃、
その他の熱可塑性樹脂の場合は120℃とした。
【0059】・帯電防止性の評価 前記で得たフィルムを、25℃で相対湿度60%の条件
下に1週間調湿した後、同条件で表面比抵抗(Ω)を表
面抵抗値測定装置(東亜電波工業株式会社製の商品名極
超絶縁計SM−8210)を用いて測定し、測定値の1
0回の平均値を下記の基準で評価した。 評価基準 ◎:5×1010Ω未満 ○:5×1010Ω以上1×1011Ω未満 △:1×1011Ω以上1×1012Ω未満 ×:1×1012Ω以上
【0060】・外観の評価 前記で得たフィルムの表面を目視により観察して以下の
基準で評価した。 評価基準 ◎:フィルム表面が均質であって、着色なし ○:フィルム表面は均質であるが、着色あり △:フィルム表面に斑がある
【0061】・熱可塑性樹脂組成物の調製その2 熱可塑性樹脂100部と所定量の試験区分1で製造した
帯電防止剤組成物の粉砕物とを、乾燥下に1分間混合し
た後、シリンダー温度を275℃に設定した型締め力2
50kNの射出成形機(日精樹脂工業株式会社製のPS
−30)を用いて、金型温度40℃の条件下で射出成形
し、長さ128mm×幅12.7mm×厚さ6.4mmの試験
片を作製した。作製した試験片について次のように、曲
げ弾性率及び熱変形温度を測定し、評価した。結果を表
3にまとめて示した。
【0062】・曲げ弾性率の評価 前記で作製した試験片について、ASTM−D790に
準拠して曲げ弾性率を測定した。測定値を帯電防止剤組
成物を添加していない熱可塑性樹脂から作製した試験片
(ブランク)の曲げ弾性率で除した値を100倍し、下
記の基準で評価した。 評価基準 ◎:95以上 ○:90以上95未満 △:75以上90未満 ×:75未満
【0063】・熱変形温度の評価 前記で作製した試験片について、ASTM−D648に
準拠して熱変形温度を測定した。測定値を帯電防止剤組
成物を添加していない熱可塑性樹脂から作製した試験片
(ブランク)の熱変形温度で除した値を100倍し、下
記の基準で評価した。 評価基準 ◎:97以上 ○:90以上97未満 △:80以上90未満 ×:80以下
【0064】
【表3】
【0065】表3において、 使用量:熱可塑性樹脂100部に対する帯電防止剤組成
物の使用量(部) PET:ポリエチレンテレフタレート PC:カーボネート樹脂 PMMA:メチルメタクリレート樹脂 ABS:スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体
【0066】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、熱可塑性樹脂にその本来の外観や機械的物性を
損なうことなく優れた帯電防止性を付与できるという効
果がある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/16 102 C09K 3/16 102E 102L 108 108D Fターム(参考) 4J002 BG001 BN151 CF031 CF101 CF102 CG001 EJ017 EV236 FD077 FD312 FD316 4J029 AA05 AB04 AC03 AE18 BA03 BA05 BD04A CB05A CB06A JE182 KE02 KE03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機スルホン酸型界面活性剤、フェノー
    ル系酸化防止剤及びポリエーテルポリエステルから成
    り、且つ30重量%<有機スルホン酸型界面活性剤≦5
    5重量%、0.1重量≦フェノール系酸化防止剤≦3.
    5重量%の割合で含有して成る熱可塑性樹脂用帯電防止
    剤組成物であって、該ポリエーテルポリエステルの合成
    過程で該有機スルホン酸型界面活性剤及び該フェノール
    系酸化防止剤を含有させて成ることを特徴とする熱可塑
    性樹脂用帯電防止剤組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエーテルポリエステルが、下記の単
    量体A、単量体B及び単量体Cから合成されたものであ
    る請求項1記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。 単量体A:炭素数4〜20のジカルボン酸及び該ジカル
    ボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二
    つ以上 単量体B:炭素数2〜4のオキシアルキレン単位を構成
    単位とするポリオキシアルキレン基を有する数平均分子
    量400〜10000のポリオキシアルキレンジオール
    及び該ポリオキシアルキレンジオールの片末端を炭素数
    1〜18の炭化水素基で封鎖したポリオキシアルキレン
    モノオールから選ばれる一つ又は二つ以上 単量体C:炭素数2〜10のアルキレンジオール及び炭
    素数6〜10のシクロアルカンジオールから選ばれる一
    つ又は二つ以上
  3. 【請求項3】 ポリエーテルポリエステルが、下記の第
    1工程及び第2工程を経て合成されたものである請求項
    2記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。 第1工程:単量体A、単量体B及び単量体Cを、加熱条
    件下又は加熱加圧条件下で、エステル交換触媒及び/又
    はエステル化触媒を用いて、副生物を留去させつつエス
    テル交換反応及び/又はエステル化反応させ、エステル
    化物を生成させる工程。 第2工程:第1工程で生成させたエステル化物を、加熱
    減圧条件下で、縮重合触媒を用いて、副生物を留去させ
    つつ縮重合反応させ、ポリエーテルポリエステルを生成
    させる工程。
  4. 【請求項4】 単量体Aが、テレフタル酸、イソフタル
    酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
    スルホイソフタル酸及びこれらのエステル形成性誘導体
    から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項2又は3記
    載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  5. 【請求項5】 単量体Bが、オキシエチレン単位のみ又
    はオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とを構成
    単位とするポリオキシアルキレン基を有する数平均分子
    量1000〜6000のものである請求項2〜4のいず
    れか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  6. 【請求項6】 単量体Cが、エチレングリコール、1,
    4−ブタンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタ
    ノールから選ばれる一つ又は二つ以上である請求項2〜
    5のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤
    組成物。
  7. 【請求項7】 ポリエーテルポリエステルが、単量体B
    から形成された構成単位を該ポリエーテルポリエステル
    中に40〜80重量%の割合で有するものである請求項
    2〜6のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防
    止剤組成物。
  8. 【請求項8】 有機スルホン酸型界面活性剤が、アルキ
    ル基の炭素数8〜24のアルキルスルホン酸塩、アルキ
    ル基の炭素数6〜18のアルキルベンゼンスルホン酸塩
    及びアルキル基の炭素数2〜18のアルキルナフタレン
    スルホン酸塩から選ばれる一つ又は二つ以上である請求
    項1〜7のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電
    防止剤組成物。
  9. 【請求項9】 フェノール系酸化防止剤が、分子量50
    0〜1200のものである請求項1〜8のいずれか一つ
    の項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂100重量部に対し、請
    求項1〜9のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯
    電防止剤を1〜20重量部の割合で含有して成ることを
    特徴とする帯電防止性熱可塑性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂が、熱可塑性エステル樹
    脂、カーボネート樹脂、スチレン−アクリロニトリル−
    ブタジエン系共重合体及びアクリル樹脂から選ばれる一
    つ又は二つ以上である請求項10記載の帯電防止性熱可
    塑性樹脂組成物。
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