JP4908780B2 - 熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物及び帯電防止性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物及び帯電防止性熱可塑性樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物(以下、単に帯電防止剤組成物という)及び帯電防止性熱可塑性樹脂組成物(以下、単に熱可塑性樹脂組成物という)に関する。熱可塑性樹脂は通常、疎水性が大きく、その結果として帯電し易い特性を有し、かかる特性はこれらの製造工程やその製品使用上の大きな障害となっている。本発明はかかる障害を取り除くための帯電防止剤組成物及びかかる障害を取り除いた熱可塑性樹脂組成物に関する。
従来、熱可塑性樹脂用帯電防止剤として有機スルホン酸型界面活性剤が使用されている。しかし、有機スルホン酸型界面活性剤には、吸湿性が強く、そのためハンドリング性が悪いという問題があり、また熱可塑性樹脂との相溶性が悪く、そのため熱可塑性樹脂に均一な帯電防止性を付与するのが難しいという問題がある。そこで、かかる問題を改善する帯電防止剤組成物として、エステル共重合体を併用し、エステル共重合体が製造される任意の段階で有機スルホン酸型界面活性剤を含有させたものが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ところが、これらの従来提案には、前記した有機スルホン酸型界面活性剤に固有の問題を相応に改善できるものの、熱可塑性樹脂本来の外観や機械的物性、例えば曲げ強度や熱変形温度を著しく低下させるという問題がある。
特開平11−343401号公報 特開2003−34748号公報
本発明が解決しようとする課題は、熱可塑性樹脂にその本来の外観や機械的物性を損なうことなく優れた帯電防止性を付与できる帯電防止剤組成物及びかかる帯電防止性を有する熱可塑性樹脂組成物を提供する処にある。
しかして本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、帯電防止剤組成物として、特定のエステル共重合体中にその合成過程で所定量の有機スルホン酸型界面活性剤を含有させたものを用いるのが正しく好適であることを見出した。
すなわち本発明は、下記のエステル共重合体及び有機スルホン酸型界面活性剤を合計で95質量%以上含有しており、且つ該有機スルホン酸型界面活性剤を20〜70質量%含有していて、該エステル共重合体の合成過程で該有機スルホン酸型界面活性剤を含有させて成ることを特徴とする帯電防止剤組成物に係る。
エステル共重合体:下記の単量体A、単量体B、単量体C及び単量体Dから合成されたエステル共重合体X、下記の単量体A、単量体B、単量体D及び単量体Eから合成されたエステル共重合体Y、及び下記の単量体A、単量体B、単量体C、単量体D及び単量体Eから合成されたエステル共重合体Zから選ばれる一つ又は二つ以上であって、還元粘度が0.5〜2.5dL/gの範囲内にあるエステル共重合体
単量体A:炭素数4〜20のジカルボン酸及び該ジカルボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上
単量体B:スルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸及び該ジカルボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上
単量体C:炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸及び該ポリカルボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上
単量体D:エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールから選ばれる一つ又は二つ以上
単量体E:炭素数3から20の3〜6価のポリオールから選ばれる一つ又は二つ以上
また本発明は、熱可塑性樹脂100質量部に対し、前記のような本発明に係る帯電防止剤組成物を1〜10質量部の割合で含有して成ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に係る。
先ず、本発明に係る帯電防止剤組成物について説明する。本発明に係る帯電防止剤組成物はエステル共重合体及び有機スルホン酸型界面活性剤を含有して成るものである。かかるエステル共重合体には、1)単量体A、単量体B、単量体C及び単量体Dから合成されたエステル共重合体X、2)単量体A、単量体B、単量体D及び単量体Eから合成されたエステル共重合体Y、3)単量体A、単量体B、単量体C、単量体D及び単量体Eから合成されたエステル共重合体Z、4)前記1)〜3)のエステル共重合体の混合物が含まれる。
エステル共重合体Xの原料として用いる単量体は、単量体A、単量体B、単量体C及び単量体Dである。単量体Aは、1)炭素数4〜20のジカルボン酸、2)炭素数4〜20のジカルボン酸のエステル形成性誘導体、又は3)前記1)と2)との混合物である。この場合の炭素数はカルボキシル基の炭素及びカルボキシル基の炭素に直結する鎖や環を構成する炭素の総数をいう。炭素数4〜20のジカルボン酸としては、a)コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、α,ω−ドデカンジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクタデセニルジカルボン酸等の炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸、b)1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の炭素数8〜20の脂環族ジカルボン酸、c)テレフタル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸等の炭素数8〜12の芳香族ジカルボン酸等が挙げられる。また炭素数4〜20のジカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、前記a)〜c)の低級アルキルエステルが挙げられる。これには例えば、コハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、アゼライン酸ジメチル、セバシン酸ジメチル、α,ω−ドデカンジカルボン酸ジメチル、ドデセニルコハク酸ジメチル、オクタデセニルジカルボン酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル、コハク酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、アゼライン酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、α,ω−ドデカンジカルボン酸ジエチル、ドデセニルコハク酸ジエチル、オクタデセニルジカルボン酸ジエチル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジエチル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチル、テレフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)、イソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジエチル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジエチル、2,7−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、2,7−ナフタレンジカルボン酸ジエチル等が挙げられる。なかでも、単量体Aとしては、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上が好ましく、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸及び/又は1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のエステル形成性誘導体を含有するものがより好ましい。
単量体Bは、1)スルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸、2)スルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体、又は3)前記1)と2)との混合物である。スルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸としては、a)5−リチウムスルホ−イソフタル酸、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸、5−カリウムスルホ−イソフタル酸、2−リチウムスルホ−テレフタル酸、2−ナトリウムスルホ−テレフタル酸、2−カリウムスルホ−テレフタル酸、5−スルホ−イソフタル酸亜鉛、2−スルホ−テレフタル酸亜鉛、5−スルホ−イソフタル酸テトラアルキルホスホニウム塩、5−スルホ−イソフタル酸テトラアルキルアンモニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸テトラアルキルホスホニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸テトラアルキルアンモニウム塩、4−リチウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸、4−リチウムスルホ−2,7−ナフタレンジカルボン酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸、4−ナトリウムスルホ−2,7−ナフタレンジカルボン酸、4−カリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸、4−スルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸亜鉛塩等が挙げられる。またスルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、5−リチウムスルホ−イソフタル酸ジメチル、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル、5−カリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル、2−リチウムスルホ−テレフタル酸ジメチル、2−ナトリウムスルホ−テレフタル酸ジメチル、2−カリウムスルホ−テレフタル酸ジメチル、5−スルホ−イソフタル酸ジメチル亜鉛塩、2−スルホ−テレフタル酸ジメチル亜鉛塩、5−スルホ−イソフタル酸ジメチル=テトラアルキルホスホニウム塩、5−スルホ−イソフタル酸ジメチル=テトラアルキルアンモニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸ジメチル=テトラアルキルホスホニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸ジメチル=テトラアルキルアンモニウム塩、5−リチウムスルホ−イソフタル酸ジエチル、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジエチル、5−カリウムスルホ−イソフタル酸ジエチル、2−リチウムスルホ−テレフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)、2−ナトリウムスルホ−テレフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)、2−カリウムスルホ−テレフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)、5−スルホ−イソフタル酸ジエチル亜鉛塩、2−スルホ−テレフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)亜鉛塩、5−スルホ−イソフタル酸ジエチル=テトラアルキルホスホニウム塩、5−スルホ−イソフタル酸ジエチル=テトラアルキルアンモニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)=テトラアルキルホスホニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸ジ(2−ヒドロキシエチル)=テトラアルキルアンモニウム塩、4−リチウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、4−リチウムスルホ−2,7−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、4−ナトリウムスルホ−2,7−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、4−カリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、4−スルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル亜鉛塩、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸ジエチル、4−ナトリウムスルホ−2,7−ナフタレンジカルボン酸ジエチル、4−カリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸ジ(2−ヒドロキシエチル)、4−スルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸ジエチル亜鉛塩等が挙げられる。なかでも、単量体Bとしては、5−リチウムスルホ−イソフタル酸、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸、5−カリウムスルホ−イソフタル酸のような5−スルホイソフタル酸塩及びかかる5−スルホイソフタル酸塩のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上が好ましい。
単量体Cは、1)炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸、2)炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸のエステル形成性誘導体、又は3)前記1)と2)との混合物である。炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸としては、1,2,3−ブタントリカルボン酸、2,3,5−ヘキサントリカルボン酸、2−(3−カルボキシプロピル)−1,1,5,6−ヘプタンテトラカルボン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸(ピロメリット酸)、1,3,5−ナフタレントリカルボン酸、1,3,6−ナフタレン三酢酸等が挙げられる。また炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、1,2,3−ブタントリカルボン酸トリメチル、2,3,5−ヘキサントリカルボン酸トリメチル、2−(3−カルボキシプロピル)−1,1,5,6−ヘプタンテトラカルボン酸テトラメチル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリメチル(トリメリット酸トリメチル)、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸テトラメチル(ピロメリット酸テトラメチル)、1,3,5−ナフタレントリカルボン酸トリメチル等が挙げられる。なかでも、単量体Cとしては、トリメリット酸、ピロメリット酸、トリメリット酸のエステル形成性誘導体及びピロメリット酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上が好ましい。
単量体Dは、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールから選ばれる一つ又は二つ以上である
エステル共重合体Xは、以上説明したような単量体A、単量体B、単量体C及び単量体Dを原料として用いて合成したものである。合成には公知の合成法が適用できる。これには例えば、単量体A、単量体B、単量体C及び単量体Dからエステル化物を生成させる第1工程と、該エステル化物からエステル共重合体Xを生成させる第2工程とを経る合成法が挙げられる。この場合、第1工程では、単量体A、単量体B、単量体C及び単量体Dを、加熱条件下又は加熱加圧条件下で、エステル交換触媒及び/又はエステル化触媒を用いて、副生物を留去させつつエステル交換反応及び/又はエステル化反応させ、エステル化物を生成させる。より詳しく説明すると、単量体Aとして炭素数4〜20のジカルボン酸、単量体Bとしてスルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸及び単量体Cとして炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸を用いる場合には、加熱条件下又は加熱加圧条件下で、エステル化触媒を用いて、副生物を留去させつつエステル化反応させ、エステル化物を生成させる。また単量体Aとして炭素数4〜20のジカルボン酸のエステル形成性誘導体、単量体Bとしてスルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体及び単量体Cとして炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸のエステル形成性誘導体を用いる場合には、加熱条件下又は加熱加圧条件下で、エステル交換触媒を用いて、副生物を留去させつつエステル交換反応させ、エステル化物を生成させる。
かかる第1工程において、エステル化反応やエステル交換反応における加熱条件又は加熱加圧条件それ自体は、当該技術分野における公知の条件を適用でき、またエステル化反応におけるエステル化触媒及びエステル交換反応におけるエステル交換触媒それ自体も、当該技術分野における公知のものを適用できる。かかるエステル交換触媒としては、酢酸アルカリ金属塩、酢酸アルカリ土類金属塩、亜鉛化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、チタン化合物、スズ化合物等が挙げられるが、なかでも第2工程における縮重合触媒としても有用なチタン化合物のテトラブチルチタネートが好ましい。エステル化触媒としても、これらのエステル交換触媒と同じものを使用できる。
また前記の第2工程では、第1工程で生成させたエステル化物を、加熱減圧条件下で、縮重合触媒を用いて、副生物を留去させつつ縮重合反応させ、エステル共重合体Xを生成させる。かかる第2工程において、縮重合反応における加熱減圧条件それ自体は、当該技術分野における公知の条件を適用でき、また縮重合反応における縮重合触媒それ自体も、当該技術分野における公知のものを適用できる。かかる縮重合触媒としては、亜鉛化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、チタン化合物、スズ化合物等が挙げられるが、第1工程におけるエステル交換触媒やエステル化触媒としても使用できるチタン化合物のテトラブチルチタネートが好ましい。
エステル共重合体Xとしては、単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Bから形成された構成単位を0.5〜20モル%有するものとするのが好ましく、2〜15モル%有するものとするのがより好ましく、3〜10モル%有するものとするのが特に好ましい。また単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Cから形成された構成単位を0.5〜5モル%有するものとするのが好ましく、0.5〜4モル%有するものとするのがより好ましく、1〜3モル%有するものとするのが特に好ましい。かかるエステル共重合体Xは、その平均分子量の指標となる還元粘度が0.5〜2.5dL/gの範囲内にあるものとするが、0.7〜2.0dL/gの範囲内にあるものとするのが好ましい。
エステル共重合体Yの原料として用いる単量体は、単量体A、単量体B、単量体D及び単量体Eである。これらのうちで単量体A、単量体B及び単量体Dは、エステル共重合体Xについて前記したことと同じである。
単量体Eは、炭素数3〜20の3〜6価のポリオールから選ばれる一つ又は二つ以上である。かかるポリオールとしては、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビトール等が挙げられる。なかでも、単量体Eとしては、トリメチロールプロパン及び/又はペンタエリスリトールが好ましい。
エステル共重合体Yは、以上説明したような単量体A、単量体B、単量体D及び単量体Eを原料として用いて合成したものである。その合成法は、エステル共重合体Xについて前記したことと同じである。
エステル共重合体Yとしては、単量体Aから形成された構成単位及び単量体Bから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Bから形成された構成単位を0.5〜20モル%有するものとするのが好ましく、2〜15モル%有するものとするのがより好ましく、3〜10モル%有するものとするのが特に好ましい。また単量体Dから形成された構成単位及び単量体Eから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Eから形成された構成単位を0.5〜5モル%有するものとするのが好ましく、0.5〜4モル%有するものとするのがより好ましく、1〜3モル%有するものとするのが特に好ましい。エステル共重合体Yは、その平均分子量の指標となる還元粘度が0.5〜2.5dL/gの範囲内にあるものとするが、0.7〜2.0dL/gの範囲内にあるものとするのが好ましい。
エステル共重合体Zの原料として用いる単量体は、単量体A、単量体B、単量体C、単量体D及び単量体Eである。これらの単量体A、単量体B、単量体C、単量体D及び単量体Eは、エステル共重合体X及びYについて前記したことと同じである。
エステル共重合体Zは、以上説明したような単量体A、単量体B、単量体C、単量体D及び単量体Eを原料として用いて合成したものである。その合成法は、エステル共重合体Xについて前記したことと同じである。
エステル共重合体Zとしては、単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Bから形成された構成単位を0.5〜20モル%有するものとするのが好ましく、2〜15モル%有するものとするのがより好ましく、3〜10モル%有するものとするのが特に好ましい。また単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Cから形成された構成単位を0.1〜3モル%有するものとするのが好ましく、0.2〜2モル%有するものとするのがより好ましく、0.3〜1モル%有するものとするのが特に好ましい。更に単量体Dから形成された構成単位及び単量体Eから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Eから形成された構成単位を0.1〜3モル%有するものとするのが好ましく、0.2〜2モル%有するものとするのがより好ましく、0.3〜1モル%有するものとするのが特に好ましい。エステル共重合体Zは、その平均分子量の指標となる還元粘度が0.5〜2.5dL/gの範囲内にあるものとするが、0.7〜2.0dL/gの範囲内にあるものとするのが好ましい。
本発明に係る帯電防止剤組成物に供する有機スルホン酸型界面活性剤それ自体としては、公知のものを適用できる。かかる有機スルホン酸型界面活性剤は、有機スルホン酸と塩基とから構成されている。有機スルホン酸型界面活性剤を構成する有機スルホン酸としては、1)オクチルスルホン酸、ドデシルスルホン酸、テトラデシルスルホン酸、ステアリルスルホン酸、テトラコシルスルホン酸、2−エチルヘキシルスルホン酸等の、アルキル基の炭素数8〜24のアルキルスルホン酸、2)フェニルスルホン酸、ナフチルスルホン酸等の芳香族スルホン酸、3)オクチルフェニルスルホン酸、ドデシルフェニルスルホン酸、ジブチルフェニルスルホン酸、ジノニルフェニルスルホン酸等の、アルキル基の炭素数6〜18のアルキルベンゼンスルホン酸、4)ジメチルナフチルスルホン酸、ジイソプロピルナフチルスルホン酸、ジブチルナフチルスルホン酸等の、アルキル基の炭素数2〜18のアルキルナフタレンスルホン酸等が挙げられる。また有機スルホン酸型界面活性剤を構成する塩基としては、1)ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、2)テトラブチルホスホニウム、トリブチルベンジルホスホニウム、トリエチルヘキサデシルホスホニウム、テトラフェニルホスホニウム等のホスホニウム、3)テトラブチルアンモニウム、トリブチルベンジルアンモニウム、トリフェニルベンジルアンモニウム等のアンモニウム等が挙げられる。有機スルホン酸型界面活性剤としては、以上説明したスルホン酸と塩基とを適宜に組合わせたものを適用できるが、なかでもアルキル基の炭素数8〜24のアルキルスルホン酸塩、アルキル基の炭素数6〜18のアルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキル基の炭素数2〜18のアルキルナフタレンスルホン酸塩から選ばれる一つ又は二つ以上が好ましく、具体的にはテトラデシルスルホン酸塩、ドデシルフェニルスルホン酸塩、ジメチルナフチルスルホン酸塩がより好ましく、更に具体的にはテトラデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム、ジメチルナフチルスルホン酸ナトリウム及びドデシルフェニルスルホン酸リチウムから選ばれる一つ又は二つ以上がより好ましい。
本発明に係る帯電防止剤組成物は、前記したようなエステル共重合体の合成過程で、かかる有機スルホン酸型界面活性剤を所定割合で含有させて成るものである。本発明に係る帯電防止剤組成物は、エステル共重合体及び有機スルホン酸型界面活性剤を合計で95質量%以上、好ましくは98質量%以上含有するものであって、且つ有機スルホン酸型界面活性剤を20〜70質量%、好ましくは30〜60質量%含有して成るものである。
本発明に係る帯電防止剤組成物において、エステル共重合体の合成過程で有機スルホン酸型界面活性剤を含有させるとは、エステル共重合体の合成が完結する前の任意の工程で有機スルホン酸型界面活性剤を仕込むことをいう。エステル共重合体を前記したような第1工程及び第2工程を経て合成する場合、1)第1工程で有機スルホン酸型界面活性剤を仕込む方法、2)第2工程で有機スルホン酸型界面活性剤を仕込む方法が挙げられるが、なかでも前記1)の方法が好ましい。
本発明に係る帯電防止剤組成物は、エステル共重合体及び有機スルホン酸型界面活性剤を合計で95質量%以上含有するものであり、言い替えれば5質量%未満の範囲内で、酸化防止剤、顔料、フィラー等の添加剤を含有することができるものである。かかる添加剤は特に制限されないが、酸化防止剤としては分子量500〜1200のフェノール系酸化防止剤が好ましい。これには例えば、3,9−ビス[2−(3−(3−ターシャリブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−プロピオニルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン(分子量741)、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](分子量1178)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(分子量775)、トリス−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート(分子量784)、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド(分子量637)、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](分子量643)、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](分子量639)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(分子量531)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリブチルフェニル)ブタン(分子量545)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−ターシャリブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](分子量587)、2,4−ビス(ノルマルオクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−ターシャリブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン(分子量589)等が挙げられる。
次に、本発明に係る熱可塑性樹脂組成物について説明する。本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂100質量部に対し、以上説明した本発明に係る帯電防止剤組成物を1〜10質量部の割合、好ましくは2〜8質量部の割合で含有して成るものである。
本発明に係る熱可塑性樹脂組成物に供する熱可塑性樹脂それ自体としては、公知のものを適用できる。かかる熱可塑性樹脂としては、1)ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性エステル樹脂、2)カーボネート樹脂、3)スチレン樹脂、4)スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体(ABS樹脂)、5)ハイインパクトスチレン(HIPS)樹脂等のスチレン系共重合体、6)アクリル樹脂、7)アミド樹脂、8)フェニレンエーテル樹脂、9)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のオレフィン樹脂及びその共重合体、10)オキシメチレン樹脂、11)フェニレンスルフィド樹脂、12)乳酸樹脂、13)これらの樹脂のブレンド物が挙げられる。なかでも熱可塑性エステル樹脂、カーボネート樹脂、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体(ABS樹脂)、アクリル樹脂が好ましい。
本発明に係る熱可塑性樹脂組成物の調製には、公知の方法が適用できる。かかる調製方法としては、2軸押出機を用い、熱可塑性樹脂と本発明に係る帯電防止剤組成物とを溶融混練する方法が挙げられる。混練温度は、熱可塑性樹脂により適宜設定するが、通常は180〜320℃とし、好ましくは180〜300℃とし、より好ましくは220〜280℃とする。
既に明らかなように、以上説明した本発明には、熱可塑性樹脂にその本来の外観や機械的物性を損なうことなく優れた帯電防止性を付与できるという効果がある。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的に示すため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例等において、別に記載しない限り、部は質量部、%は質量%である。
試験区分1(帯電防止剤組成物の製造)
・実施例1
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル118.4g(0.592モル)、テレフタル酸ジメチル18.7g(0.096モル)、エチレングリコール96.3g(1.554モル)、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル11.0g(0.037モル)及びトリメリット酸3.0g(0.015モル)を、また有機スルホン酸型界面活性剤としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム150.0gを、更にエステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.15gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更に235℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤としてペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.5g加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、エステル共重合体(T−1)を生成させると共に、実施例1の帯電防止剤組成物(P−1)を266g製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(P−1)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・実施例2〜6
実施例1の帯電防止剤組成物(P−1)と同様にして、実施例2〜6の帯電防止剤組成物(P−2)〜(P−6)を製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(P−2)〜(P−6)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・実施例7
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸112.7g(0.655モル)、エチレングリコール90.3g(1.456モル)、5−リチウムスルホ−イソフタル酸16.5g(0.066モル)及びトリメリット酸1.5g(0.007モル)を、また有機スルホン酸型界面活性剤としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム150.0g、更にエステル化触媒としてテトラブチルチタネート0.15gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生する水を留去しながら2時間エステル化反応を行なった後、更に240℃まで昇温して1時間エステル化反応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤としてペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.5g加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、エステル共重合体(T−7)を生成させると共に、実施例7の帯電防止剤組成物(P−7)を268g製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(P−7)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・実施例8及び9
実施例7の帯電防止剤組成物(P−7)と同様にして、実施例8及び9の帯電防止剤組成物(P−8)及び(P−9)を製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(P−8)及び(P−9)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・実施例10
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル118.4g(0.592モル)、テレフタル酸ジメチル18.7g(0.096モル)、エチレングリコール96.3g(1.554モル)、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル11.0g(0.037モル)及びトリメリット酸3.0g(0.015モル)を、またエステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.15gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更に240℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いで有機スルホン酸型界面活性剤としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム150.0g及びフェノール系酸化防止剤としてオクタデシル−3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート1.5gを加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として1.5時間縮重合反応を行ない、共重合体(T−10)を生成させると共に、実施例10の帯電防止剤組成物(P−10)を255g製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(P−10)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・実施例11及び12
実施例10の帯電防止剤組成物(P−10)と同様にして、実施例11及び12の帯電防止剤組成物(P−11)及び(P−12)を製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(P−11)及び(P−12)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・比較例1
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル133.7g(0.668モル)、イソフタル酸ジメチル14.4g(0.074モル)、エチレングリコール96.7g(1.560モル)及びトリメチロールプロパン3.0g(0.022モル)を、また有機スルホン酸型界面活性剤としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム150.0gを、更にエステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.15gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更に235℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤としてペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.5g加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、エステル共重合体(t−1)を生成させると共に、比較例1の帯電防止剤組成物(R−1)を261g製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(R−1)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・比較例2
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル115.7g(0.578モル)、テレフタル酸ジメチル14.0g(0.072モル)、エチレングリコール94.1g(1.518モル)及び5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル21.4g(0.072モル)を、また有機スルホン酸型界面活性剤としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム150.0gを、更にエステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.15gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更に235℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤としてペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.5g加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、エステル共重合体(t−2)を生成させると共に、比較例2の帯電防止剤組成物(R−2)を257g製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(R−2)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・比較例3
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル201.3g(1.006モル)、テレフタル酸ジメチル31.7g(0.164モル)、エチレングリコール163.8g(2.641モル)、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル18.6g(0.063モル)及びトリメリット酸5.3g(0.025モル)を、また有機スルホン酸型界面活性剤としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム45.0gを、更にエステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.15gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更に235℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤としてペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を0.6g加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、エステル共重合体(t−3)を生成させると共に、比較例3の帯電防止剤組成物(R−3)を270g製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(R−3)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・比較例4
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル59.2g(0.296モル)、テレフタル酸ジメチル9.3g(0.048モル)、エチレングリコール48.2g(0.777モル)、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル5.5g(0.018モル)及びトリメリット酸1.6g(0.007モル)を、また有機スルホン酸型界面活性剤としてドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム225.0gを、更にエステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.04gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更に235℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤としてペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.5g加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として3時間縮重合反応を行ない、エステル共重合体(t−4)を生成させると共に、比較例4の帯電防止剤組成物(R−4)を256g製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(R−4)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。
・比較例5
反応容器に、エステル共重合体の合成原料である単量体として1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル118.4g(0.592モル)、テレフタル酸ジメチル18.7g(0.096モル)、エチレングリコール96.3g(1.554モル)、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル11.0g(0.037モル)及びトリメリット酸3.0g(0.015モル)を、またエステル交換触媒としてテトラブチルチタネート0.07gを仕込み、窒素置換後、常圧下で200℃に昇温し、副生するメタノールを留去しながら2時間エステル交換反応を行なった後、更に235℃まで昇温して1時間エステル交換反応を行ない、エステル化物を得た。次いでフェノール系酸化防止剤としてペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.5g加え、徐々に反応系内を減圧して60分後に100Paとした後、更に同減圧下で、反応温度を240℃として2.5時間縮重合反応を行ない、エステル共重合体(t−5)を生成させた。このエステル共重合体(t−5)の粉砕物100gと有機スルホン酸型界面活性剤としてテトラデシルスルホン酸ナトリウムの粉砕物100gとを乾燥下に1分間混合した後、東洋精機株式会社製の二軸押出し成形機を用いて、混練温度260℃、混練時間1分間で混練押出しし、比較例5の帯電防止剤組成物(R−5)を製造した。ここで製造した帯電防止剤組成物(R−5)について、その内容の分析結果を表1及び表2に示した。



































Figure 0004908780
表1において、
*1:各構成単位を形成することとなる原料として用いた各単量体で表示
*2:単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Aから形成された構成単位の割合(モル%)
*3:単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Bから形成された構成単位の割合(モル%)
*4:単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Cから形成された構成単位の割合(モル%)
*5:単量体Dから形成された構成単位及び単量体Eから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Dから形成された構成単位の割合(モル%)
*6:単量体Dから形成された構成単位及び単量体Eから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Eから形成された構成単位の割合(モル%)
*7:エステル共重合体の還元粘度であって、帯電防止剤組成物から単離して精製したエステル共重合体を、フェノール/テトラクロロエタン(質量比40/60)混合溶媒で希釈して、1.0g/dLの濃度とした溶液の35℃における還元粘度
A−1:1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル
A−2:テレフタル酸ジメチル
A−3:1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
A−4:イソフタル酸ジメチル
A−5:ナフタレンジカルボン酸ジメチル
A−6:アジピン酸ジメチル
B−1:5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル
B−2:5−リチウムスルホ−イソフタル酸
B−3:5−カリウムスルホ−イソフタル酸ジメチル
C−1:トリメリット酸
C−2:ピロメリット酸
D−1:エチレングリコール
D−2:1,4−ブタンジオール
D−3:1,4−シクロヘキサンジメタノール
D−4:1,6−ヘキサンジオール
E−1:トリメチロールプロパン
E−2:ペンタエリスリトール


























Figure 0004908780
表2において、
割合:質量%
*8:帯電防止剤組成物中におけるエステル共重合体と有機スルホン酸型界面活性剤との合計割合(質量%)
*9:帯電防止剤組成物中における有機スルホン酸型界面活性剤の割合(質量%)
M−1:エステル共重合体の前駆体であるエステル化物を合成する過程で有機スルホン酸型界面活性剤を含有させた場合
M−2:エステル共重合体の前駆体であるエステル化物から該エステル共重合体を合成する過程で有機スルホン酸型界面活性剤を含有させた場合
m−1:エステル共重合体を製造した後、有機スルホン酸型界面活性剤を混合した場合
S−1:ドデシルフェニルスルホン酸ナトリウム
S−2:テトラデシルスルホン酸ナトリウム
S−3:ドデシルフェニルスルホン酸リチウム
S−4:ジメチルナフチルスルホン酸ナトリウム
H−1:ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
H−2:1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
H−3:オクタデシル−3−(3,5−ジ−ターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
試験区分2(熱可塑性樹脂組成物の調製と評価)
・熱可塑性樹脂組成物の調製その1
熱可塑性樹脂100部と試験区分1で製造した帯電防止剤組成物の粉砕物の所定量とを、乾燥下に1分間混合した後、東洋精機株式会社製の二軸キャスト成型機を用い、混練温度260℃、混練時間1分間の条件で混練しながら押出しし、冷却ロールで冷却して、幅9cmで厚さ2.0mmのフィルムを得た。ここで得たフィルムについて次のように帯電防止性及び外観を評価した。用いた熱可塑性樹脂の種類等及び評価結果を表3及び4にまとめて示した。尚、冷却ロールの温度は、熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレートの場合は50℃、その他の熱可塑性樹脂の場合は120℃とした。
・帯電防止性の評価
前記で得たフィルムを、25℃で相対湿度60%の条件下に1週間調湿した後、同条件で表面比抵抗(Ω)を表面抵抗値測定装置(東亜電波工業株式会社製の商品名極超絶縁計SM−8210)を用いて測定し、測定値の10回の平均値を下記の基準で評価した。
評価基準
◎:5×1010Ω未満(帯電防止性が優れている)
○:5×1010Ω以上1×1011Ω未満(帯電防止性が良好である)
△:1×1011Ω以上1×1012Ω未満(帯電防止性が不充分である)
×:1×1012Ω以上(帯電防止性が著しく劣っている)
・外観評価−1
前記で得たフィルムの表面を目視により観察し、以下の基準で評価した。
評価基準
◎:フィルム表面が均質であって、着色なし
○:フィルム表面は均質であるが、着色あり
△:フィルム表面に斑がある
・外観評価−2
前記で得たフィルムを、温度50℃で相対湿度90%の湿熱条件下に5時間放置した後、フィルムの表面を湿熱条件に置く前のフィルムと目視により比較観察し、以下の基準で評価した。
評価基準
◎:フィルム表面の変化は見られない
○:フィルム表面が僅かながら白化している
△:フィルム表面が明らかに白化している
・熱可塑性樹脂組成物の調製その2
熱可塑性樹脂100部と試験区分1で製造した帯電防止剤組成物の粉砕物の所定量とを、乾燥下に1分間混合した後、シリンダー温度を275℃に設定した型締め力250kNの射出成形機(日精樹脂工業株式会社製のPS−30)を用いて、金型温度40℃の条件下で射出成形し、長さ128mm×幅12.7mm×厚さ6.4mmの試験片を作製した。作製した試験片について次のように、曲げ弾性率及び熱変形温度を測定し、評価した。用いた熱可塑性樹脂の種類等及び評価結果を表3及び4にまとめて示した。
・曲げ弾性率の評価
前記で作製した試験片について、ASTM−D790に準拠して曲げ弾性率を測定した。測定値を帯電防止剤組成物を添加していない熱可塑性樹脂から作製した試験片(ブランク)の曲げ弾性率で除した値を100倍し、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:95以上
○:90以上95未満
△:75以上90未満
×:75未満
・熱変形温度の評価
前記で作製した試験片について、ASTM−D648に準拠して熱変形温度を測定した。測定値を帯電防止剤組成物を添加していない熱可塑性樹脂から作製した試験片(ブランク)の熱変形温度で除した値を100倍し、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:97以上
○:90以上97未満
△:80以上90未満
×:80以下


































Figure 0004908780
表3において、
使用量:熱可塑性樹脂100部に対する帯電防止剤組成物の使用量(部)
PET:ポリエチレンテレフタレート
PC:カーボネート樹脂
*10:外観評価−1
*11:外観評価−2
*12:製造した帯電防止組成物において、エステル共重合体と有機スルホン酸型界面活性剤との分離が著しく、評価できなかった。
*13:ルーダーの滑りにより、混練押出しができなかったため、シートが得られず、評価できなかった。



Figure 0004908780
表4において、
使用量:熱可塑性樹脂100部に対する帯電防止剤組成物の使用量(部)
PMMA:メチルメタクリレート樹脂
ABS:スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
*14:製造した帯電防止組成物において、エステル共重合体と有機スルホン酸型界面活性剤との分離が著しく、評価できなかった。

Claims (11)

  1. 下記のエステル共重合体及び有機スルホン酸型界面活性剤を合計で95質量%以上含有しており、且つ該有機スルホン酸型界面活性剤を20〜70質量%含有していて、該エステル共重合体の合成過程で該有機スルホン酸型界面活性剤を含有させて成ることを特徴とする熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
    エステル共重合体:下記の単量体A、単量体B、単量体C及び単量体Dから合成されたエステル共重合体X、下記の単量体A、単量体B、単量体D及び単量体Eから合成されたエステル共重合体Y、及び下記の単量体A、単量体B、単量体C、単量体D及び単量体Eから合成されたエステル共重合体Zから選ばれる一つ又は二つ以上であって、還元粘度が0.5〜2.5dL/gの範囲内にあるエステル共重合体
    単量体A:炭素数4〜20のジカルボン酸及び該ジカルボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上
    単量体B:スルホン酸基が芳香環に結合した炭素数8〜12の置換芳香族ジカルボン酸及び該置換芳香族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上
    単量体C:炭素数4〜20の3又は4価のポリカルボン酸及び該ポリカルボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上
    単量体D:エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールから選ばれる一つ又は二つ以上
    単量体E:炭素数3〜20の3〜6価のポリオールから選ばれる一つ又は二つ以上
  2. エステル共重合体Xが、単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Bから形成された構成単位を0.5〜20モル%及び単量体Cから形成された構成単位を0.5〜5モル%有するものである請求項1記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  3. エステル共重合体Yが、単量体Aから形成された構成単位及び単量体Bから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Bから形成された構成単位を0.5〜20モル%有し、且つ単量体Dから形成された構成単位及び単量体Eから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Eから形成された構成単位を0.5〜5モル%有するものである請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  4. エステル共重合体Zが、単量体Aから形成された構成単位、単量体Bから形成された構成単位及び単量体Cから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Bから形成された構成単位を0.5〜20モル%及び単量体Cから形成された構成単位を0.1〜3モル%有し、且つ単量体Dから形成された構成単位及び単量体Eから形成された構成単位の合計100モル%当たり、単量体Eから形成された構成単位を0.1〜3モル%有するものである請求項1〜3のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  5. 単量体Aが、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上を含有するものである請求項1〜4のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  6. 単量体Bが、5−スルホ−イソフタル酸塩及び5−スルホ−イソフタル酸塩のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜5のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  7. 単量体Cが、トリメリット酸、ピロメリット酸、トリメリット酸のエステル形成性誘導体及びピロメリット酸のエステル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜6のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  8. 単量体Eが、トリメチロールプロパン及び/又はペンタエリスリトールである請求項1〜のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  9. 有機スルホン酸型界面活性剤が、アルキル基の炭素数8〜24のアルキルスルホン酸塩、アルキル基の炭素数6〜18のアルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキル基の炭素数2〜18のアルキルナフタレンスルホン酸塩から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物。
  10. 熱可塑性樹脂100質量部に対し、請求項1〜のいずれか一つの項記載の熱可塑性樹脂用帯電防止剤組成物を1〜10質量部の割合で含有して成ることを特徴とする帯電防止性熱可塑性樹脂組成物。
  11. 熱可塑性樹脂が、熱可塑性エステル樹脂、カーボネート樹脂、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体及びアクリル樹脂から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項10記載の帯電防止性熱可塑性樹脂組成物。
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