JP2003022017A - 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 - Google Patents

熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器

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JP2003022017A
JP2003022017A JP2001209275A JP2001209275A JP2003022017A JP 2003022017 A JP2003022017 A JP 2003022017A JP 2001209275 A JP2001209275 A JP 2001209275A JP 2001209275 A JP2001209275 A JP 2001209275A JP 2003022017 A JP2003022017 A JP 2003022017A
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Taeko Kanamori
田恵子 金森
Kozo Mita
浩三 三田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に優れた意匠性、断熱性、緩衝性などを
付与できる熱収縮性ラベルであって、基材の熱収縮性フ
ィルムに多色の印刷層と加熱発泡性インキ層とをインラ
インで印刷でき、且つ、加熱発泡性インキ層の発泡を熱
収縮性ラベルの熱収縮と同じ加熱条件で行え、生産性が
よく、製造コストも低減できる熱収縮性ラベルとそれを
用いた熱収縮性ラベル付き容器を生産性よく提供する。 【解決手段】 熱収縮性ラベルを、熱収縮性フィルム1
のいずれかの面に、少なくとも多色の印刷層2と、低温
加熱発泡性インキ層3とが印刷された積層体で構成す
る。低温加熱発泡性インキ層3の発泡剤には低沸点炭化
水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニリデン系またはポリア
クリロニトリル系共重合体を壁物質としてマイクロカプ
セル化した粒径5〜40μmの球状粒子を用いることが
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱収縮性ラベルお
よびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器に関し、更に
詳しくは、筒状容器の胴部外周面に装着して用いられる
熱収縮性ラベルであって、容器に優れた意匠性と共に、
断熱性、緩衝性を付与することのできる熱収縮性ラベル
と、それを用いて製造された意匠性、断熱性、緩衝性に
優れた熱収縮性ラベル付き容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、容器に意匠性と共に、断熱性など
を付与することのできる熱収縮性ラベルとしては、例え
ば、特開平10−337796号公報には、熱収縮性
フィルムに絵柄などの印刷を施した後、予め発泡させた
軟質の発泡シートを貼り合わせて作製した熱収縮性ラベ
ルが開示されている。また、特開昭57−51154
号公報には、ガラス容器の外壁の少なくとも一部に、発
泡性被覆層Aを、更にその上に発泡性被覆層Aの発泡温
度よりも低温度で熱収縮する熱収縮性フィルムB(文
字、模様等を印刷してもよい)を施した後、先ず、熱収
縮性フィルムBの熱収縮温度に加熱して熱収縮性フィル
ムBを熱収縮させ、次いで発泡性被覆層Aの発泡温度ま
で加熱して発泡性被覆層Aを発泡させてガラス容器にク
ッション性、防爆性、保温性、装飾性などを付与する方
法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
の熱収縮性ラベルは、熱収縮性フィルムに絵柄などの印
刷を施した後、軟質の発泡シートを貼り合わせるため、
印刷工程のほかにラミネート工程が必要となり、生産性
が悪く、コスト高となる問題があった。また、前記の
方法の場合は、熱収縮性フィルムBを熱収縮させるため
の加熱と、発泡性被覆層Aを発泡させるための更に高い
温度での加熱との2段階の加熱が必要であり、生産効率
が劣る問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、P
ETボトルなどの耐熱性プラスチックボトル、ガラス
瓶、金属缶などの容器の胴部外周面に装着して、容器に
優れた意匠性と断熱性、緩衝性などを付与することので
きる熱収縮性ラベルであって、基材となる熱収縮性フィ
ルムのいずれかの面に、絵柄などの多色印刷とインライ
ンで加熱発泡性インキ層を設けることができ、且つ、そ
の加熱発泡性インキ層の発泡を、熱収縮性ラベルを容器
に嵌め込んだ後の熱収縮と同じ加熱条件で行うことがで
き、生産効率が高く、製造コストも低減することのでき
る熱収縮性ラベルと、それを用いて製造された意匠性と
共に、断熱性、緩衝性などにも優れた熱収縮性ラベル付
き容器を生産性よく提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、容器の胴部外周面に装着して用いられる
熱収縮性ラベルであって、該熱収縮性ラベルが、熱収縮
性フィルムのいずれかの面に、少なくとも印刷層と低温
加熱発泡性インキ層とが設けられた積層体で形成されて
いることを特徴とする熱収縮性ラベルからなる。
【0006】このような構成を採ることにより、低温加
熱発泡性インキ層を印刷方式で形成できるので、例え
ば、多色グラビア輪転印刷機を用いることにより、熱収
縮性フィルムに絵柄などの多色印刷とインラインで低温
加熱発泡性インキ層をパターン状または全面ベタ状など
自由に設けることができ、また、絵柄などの印刷層と低
温加熱発泡性インキ層とを熱収縮性フィルムの同一面で
も、別々の面でも自由に設けることができる。また、低
温加熱発泡性インキ層は、従来の加熱発泡性インキ層よ
りも低温の加熱条件で発泡させることができるので、従
来のように熱収縮性ラベルを加熱収縮させた後、更に高
い温度に加熱して加熱発泡性インキ層を発泡させる必要
がなく、熱収縮性ラベルの熱収縮と同じ加熱条件で低温
加熱発泡性インキ層を発泡させることができるので、生
産性を著しく向上させることができ、且つ、製造コスト
も低減させることができる。また、低温加熱発泡性イン
キ層を印刷方式で設けることにより、熱収縮性ラベルを
筒状に貼り合わせる際の接合部に低温加熱発泡性インキ
層を予め設けないようにすることが可能であり、それに
より一層容易に筒貼り作業を行えるようになる。そし
て、印刷層により優れた意匠性を付与し、また、低温加
熱発泡性インキ層により優れた断熱性、緩衝性と共に、
その発泡感により、一層高いレベルの意匠性を熱収縮性
ラベルに付与することができるものである。
【0007】尚、上記絵柄などの印刷層と低温加熱発泡
性インキ層とを熱収縮性フィルムの同一面に設ける場合
は、例えば、熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器
に対向する面に先ず多色などの印刷層を設け、更にその
上に低温加熱発泡性インキ層を設けることができる。
【0008】また、絵柄などの印刷層と低温加熱発泡性
インキ層とを熱収縮性フィルムの別々の面に設ける場合
は、例えば、熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器
に対向する面に多色などの印刷層を設け、その後、印刷
機のターンバーなどで熱収縮性フィルムを反転させて、
外側の面に低温加熱発泡性インキ層を設けることができ
る。この場合、発泡後の低温加熱発泡性インキ層は、多
少その透明性が低下しているため、裏側の印刷層の鮮明
さは低下するが、独特のマット調の雰囲気があり、デザ
インによってはむしろ意匠性が向上される。また、文字
などの表示印刷部で鮮明さを必要とする場合には、低温
加熱発泡性インキ層をパターン印刷として、文字などの
表示印刷部を除いて鮮明に表示することもできる。
【0009】更に、上記とは逆に、絵柄などの印刷層を
熱収縮性フィルムの外側の面に設け、低温加熱発泡性イ
ンキ層を熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器に対
向する側の面に設けることもできる。この場合、印刷層
の耐摩擦性を向上させるため、その上にオーバープリン
トニス(OPニス)などの保護層を設けることもでき
る。
【0010】請求項2に記載した発明は、前記低温加熱
発泡性インキ層の発泡温度が、熱収縮性フィルムの熱収
縮温度と同等乃至それ以下の温度であることを特徴とす
る請求項1記載の熱収縮性ラベルからなる。
【0011】前記低温加熱発泡性インキ層の発泡温度
を、熱収縮性フィルムの熱収縮温度と同等乃至それ以下
の温度、具体的には、同じ温度乃至それよりも10〜3
0℃程度低い温度までの範囲とすることにより、熱収縮
性ラベルを容器の外周面に嵌め込んで熱収縮させる際、
熱収縮性ラベルの熱収縮と低温加熱発泡性インキ層の発
泡とを、同じ加熱条件で一層好適に行えるようになる。
従って、このような構成を採ることにより、前記請求項
1に記載した発明の作用効果に加えて、一層容易に熱収
縮性ラベルの熱収縮と低温加熱発泡性インキ層の発泡と
を同時に行えるようになり、生産効率を一層確実に向上
させることができる。
【0012】請求項3に記載した発明は、前記低温加熱
発泡性インキ層に含有される発泡剤が、低沸点炭化水素
を芯物質とし、ポリ塩化ビニリデン系共重合体、または
ポリアクリロニトリル系共重合体を壁物質としてマイク
ロカプセル化した、粒径5〜40μmの球状粒子である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の熱収縮性ラ
ベルからなる。
【0013】前記低温加熱発泡性インキ層に含有させる
発泡剤としては、従来公知の熱分解気体発生型の有機、
無機の発泡剤の中から、所望の発泡温度に合わせて適宜
選択して使用することができるが、特に、発泡温度を低
い温度で、所望の発泡温度に調節するためには、上記の
ような、低沸点炭化水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニリ
デン系共重合体、またはポリアクリロニトリル系共重合
体を壁物質としてマイクロカプセル化した、粒径5〜4
0μmの球状粒子を用いることが好ましい。
【0014】上記マイクロカプセルの粒径は、5〜40
μmが好ましく、10〜30μmが更に好ましい。マイ
クロカプセルの粒径が5μm未満の場合は、内包される
芯物質の含有比率が少なくなり、低温加熱発泡性インキ
層の発泡倍率が低下するため好ましくなく、また、粒径
が40μmを超える場合は、グラビア印刷などによる低
温加熱発泡性インキの印刷適性が損なわれるため好まし
くない。
【0015】従って、前記のような構成を採ることによ
り、前記請求項1または2に記載した発明の作用効果に
加えて、低温加熱発泡性インキ層をグラビア印刷などに
より一層容易に形成できるようになり、また、熱収縮性
ラベルを容器の外周面に嵌め込んだ後の熱収縮性ラベル
の熱収縮と同条件での低温加熱発泡性インキ層の発泡も
一層確実に行えるようになる。
【0016】請求項4に記載した発明は、前記印刷層が
熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器側の面に設け
られ、低温加熱発泡性インキ層が熱収縮性フィルムの外
側の面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれかに記載の熱収縮性ラベルからなる。
【0017】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用効果に加
えて、熱収縮性ラベルを容器の外周面に熱収縮させて装
着した時、印刷層が、熱収縮性フィルムの内側の面に設
けられているので、外側からの摩擦で擦れ落ちるような
ことがなく安全であり、また、加熱発泡された低温加熱
発泡性インキ層が外側の面に設けられているので、断熱
効果と共に表面の細かい凹凸により滑り止め効果が得ら
れ容器を持ちやすくすることができる。
【0018】請求項5に記載した発明は、前記熱収縮性
ラベルにおいて、少なくとも低温加熱発泡性インキ層の
下に接着性向上層が設けられ、更に低温加熱発泡性イン
キ層の上に保護層が設けられていることを特徴とする請
求項1乃至4のいずれかに記載の熱収縮性ラベルからな
る。
【0019】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至4のいずれかに記載した発明の作用効果に加
えて、低温加熱発泡性インキ層の下層への接着性を一層
向上させることができ、また、低温加熱発泡性インキ層
の耐摩擦性や耐スクラッチ性を一層向上させることがで
きる。
【0020】請求項6に記載した発明は、前記請求項1
乃至5のいずれかに記載の熱収縮性ラベルが、筒状に形
成され、容器の胴部外周面に嵌め込まれ、加熱されて、
熱収縮性ラベルの低温加熱発泡性インキ層の発泡と、熱
収縮性ラベルの熱収縮とが行われて容器に装着されてい
ることを特徴とする熱収縮性ラベル付き容器である。本
発明の熱収縮性ラベル付き容器に用いる容器としては、
PETボトルなどのプラスチック製ボトルのほか、ガラ
ス瓶、金属缶など、熱収縮性ラベルを熱収縮させる際の
加熱条件に耐える容器であれば何でも使用することがで
きる。
【0021】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至5のいずれかに記載した発明の熱収縮性ラベ
ルの優れた意匠性と断熱性、緩衝性などの性能を熱収縮
性ラベル付き容器に付与することができると共に、その
製造の際、熱収縮性ラベルの熱収縮と、低温加熱発泡性
インキ層の発泡とを同時に行えるので、その熱収縮性ラ
ベル付き容器を生産性よく製造することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて本発明の実
施の形態について詳しく説明する。図1、図2、図3、
図4は、それぞれ本発明の熱収縮性ラベルの一実施例の
構成を示す模式断面図である。但し、本発明は、その要
旨を超えない限り、これらの図面に限定されるものでは
ない。
【0023】図1は、本発明の熱収縮性ラベルの第1の
実施例の構成を示す模式断面図であり、図1に示した熱
収縮性ラベル10は、熱収縮性フィルム1の内側の面
(容器側の面)に印刷層2を設け、外側の面に低温加熱
発泡性インキ層3を設けて構成されている。
【0024】このような構成を採ることにより、熱収縮
性ラベル10を筒状に接合して、容器の胴部外周面に嵌
め込んでシュリンクトンネルなどで熱収縮させた際、熱
収縮性ラベル10の熱収縮と同時に低温加熱発泡性イン
キ層3を発泡させることができる。この時、低温加熱発
泡性インキ層3が最外層に設けられているので、熱収縮
させた熱収縮性フィルム1でその発泡倍率が抑制される
こともなく、低温加熱発泡性インキ層3を所望の倍率に
容易に発泡させることができ、それにより、熱収縮性ラ
ベル10を装着した容器に優れた断熱性、緩衝性と共
に、滑り防止効果も付与することができる。
【0025】また、印刷層2が熱収縮性フィルム1の内
側の面(容器側の面)に設けられているので、外側から
の摩擦や引っ掻きで損傷されることがなく安全である。
更に、意匠性を高めるため印刷層2を多色で形成する場
合でも、例えば、多色のグラビア輪転印刷機を使用する
ことにより、容易に印刷が可能であり、また、それとイ
ンラインで低温加熱発泡性インキ層3をパターン状に自
由に設けることができるので、熱収縮性ラベル10を生
産性よく製造することができる。尚、印刷層2は、発泡
させた低温加熱発泡性インキ層3を通して見ることにな
るので、表面がマット調になるが、低温加熱発泡性イン
キ層3を印刷層2のデザインに合わせてパターン状に印
刷することにより、鮮明なグロス調の部分を形成するこ
とができ、一層意匠性を向上させることもできる。
【0026】図2は、本発明の熱収縮性ラベルの第2の
実施例の構成を示す模式断面図であり、図2に示した熱
収縮性ラベル20は、前記図1に示した熱収縮性ラベル
10の構成において、熱収縮性フィルム1と低温加熱発
泡性インキ層3の間に接着性向上層4を設け、低温加熱
発泡性インキ層3の上に保護層5を設け、更に、印刷層
2の上、即ち、容器側の面に滑り性背面層6を追加して
設けて構成したものである。
【0027】このような構成を採ることにより、前記図
1に示した構成の熱収縮性ラベル10で説明した作用効
果に加えて、接着性向上層4により低温加熱発泡性イン
キ層3の接着性が高められ、保護層5により低温加熱発
泡性インキ層3の耐摩擦性、耐スクラッチ性などが向上
され、更に、滑り性背面層6により、印刷層2の耐摩擦
性、耐スクラッチ性などが向上されると共に、熱収縮性
ラベル20を容器に嵌め込んで熱収縮させる際、印刷層
2の容器表面との摩擦が少なく、熱収縮性ラベル20全
体を均一に熱収縮させて一層スムーズに装着することが
できる。
【0028】図3は、本発明の熱収縮性ラベルの第3の
実施例の構成を示す模式断面図であり、図3に示した熱
収縮性ラベル30は、熱収縮性フィルム1の内側の面、
即ち、容器側の面に、印刷層2、低温加熱発泡性インキ
層3を順に設けて構成したものである。
【0029】このような構成を採った場合、低温加熱発
泡性インキ層3が最内面にあるため、熱収縮性ラベル3
0の表面をマット調にし、また、滑り防止効果を付与し
て容器を持ちやすくするような効果は得られないが、印
刷層2を熱収縮性フィルム1のみを通して見ることがで
きるので、鮮明に見ることができ、また、低温加熱発泡
性インキ層3が、外側から直接摩擦されたり、引っ掻か
れることがないので、損傷されることがなく安全であ
る。また、低温加熱発泡性インキ層3の加熱発泡は、主
に外側からの加熱により行われるため、発泡の開始に僅
かな時間的遅れを生じるが、発泡自体は問題なく行うこ
とができるので、断熱性、緩衝性などは良好に付与する
ことができる。
【0030】図4は、本発明の熱収縮性ラベルの第4の
実施例の構成を示す模式断面図であり、図4に示した熱
収縮性ラベル40は、前記図3に示した熱収縮性ラベル
30の構成において、低温加熱発泡性インキ層3の上、
即ち、容器側の面に、滑り性背面層6を追加して設けて
構成したものであり、熱収縮性フィルム1の内側の面
(容器側の面)に、印刷層2、低温加熱発泡性インキ層
3、滑り性背面層6を順に設けて構成したものである。
【0031】このような構成を採ることにより、前記図
3に示した構成の熱収縮性ラベル30で説明した作用効
果に加えて、滑り性背面層6により、低温加熱発泡性イ
ンキ層3の表面が保護されると共に滑り性がよくなるの
で、熱収縮性ラベル40を容器の外周面に熱収縮させて
装着する際、熱収縮性ラベル40全体を均一に熱収縮さ
せて、一層スムーズに装着することができる。
【0032】以上のような本発明の熱収縮性ラベルに用
いる熱収縮性フィルム1は、特に限定はされず、熱収縮
性を有し、且つ印刷などの加工が可能なフィルムであれ
ば何でも使用することができる。例えば、ポリスチレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリ塩化ビニル系樹脂などの延伸フィルムで、ラベル用
の場合、通常、横一軸延伸フィルムが用いられるが、用
途に合わせて、縦、横の収縮バランスを採った二軸延伸
フィルムも使用することができる。このような熱収縮性
フィルムの厚さは、その材質によっても多少異なるが、
通常、15〜120μmの範囲が適当である。
【0033】印刷層2は、熱収縮性ラベルの意匠性を高
めるために設けるものであり、文字などの表示と共に、
イラストまたはカラー写真などの絵柄を加えた多色で形
成することが好ましく、また、本発明の熱収縮性ラベル
では、断熱性、緩衝性などを付与するための低温加熱発
泡性インキ層3を印刷層2の印刷とインラインで設ける
ことが好ましく、更に、これらの印刷を行う基材が、熱
収縮性フィルムであることなどを勘案すると、印刷手段
には、多色のスクリーン印刷機やフレキソ印刷機の使用
も可能であるが、多色のグラビア輪転印刷機を使用する
ことが、熱収縮性ラベルの性能および生産性をよくする
点で特に好ましい。また、印刷に使用するインキについ
ても、インキの乾燥時の熱で熱収縮性フィルムが収縮を
起こさないよう、低温乾燥が可能なインキを用いる必要
はあるが、特に限定はされず、熱収縮性フィルムの樹脂
系に応じて、従来公知の樹脂タイプのインキの中から適
するものを適宜選択して使用することができる。
【0034】低温加熱発泡性インキ層3は、熱収縮性ラ
ベルを熱収縮させる際の加熱条件で発泡できることが好
ましく、熱収縮性ラベルに使用する熱収縮性フィルムの
材質により、その熱収縮温度が異なるため一律ではない
が、低温加熱発泡性インキ層3の発泡温度は、50〜1
20℃の範囲が好ましく、70〜100℃の範囲が更に
好ましい。
【0035】このような低温加熱発泡性インキ層3に用
いる発泡性インキは、バインダーの樹脂溶液に、例えば
熱分解型発泡剤を分散させて作製することもできるが、
本発明においては、先にも説明したように、特に低温加
熱発泡性、即ち、熱収縮性ラベルを熱収縮させる際の加
熱条件での発泡性を実現するため、発泡剤には低沸点炭
化水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニリデン系共重合体、
またはポリアクリロニトリル系共重合体を壁物質として
マイクロカプセル化した球状粒子を用いることが好まし
く、その粒径は5〜40μmが好ましく、10〜30μ
mが更に好ましい。前記芯物質の低沸点炭化水素として
は、例えば、n−ブタン、イソブタン、シクロペンタ
ン、n−ペンタン、プロパンなどを使用することができ
る。このようなマイクロカプセルによる発泡剤は、例え
ば粒径10〜30μmのもので最高膨張倍率を20〜7
0倍とすることができる。
【0036】このようなマイクロカプセルによる発泡剤
を用いて、例えばグラビア印刷用の低温加熱発泡性イン
キを作製する場合、溶剤に酢酸エチルやメチルエチルケ
トンなどを大量に使用するとマイクロカプセルが壊れる
恐れがあるため、このようなエステル系およびケトン系
溶剤は、できるだけ使用しないことが好ましい。そのた
めには発泡性インキのバインダーに関しても、例えば、
トルエンとイソプロピルアルコール(以下、IPAと略
記する)の混合系などの溶剤で溶液化できるアクリル系
樹脂などを用いて、その溶液に前記マイクロカプセルを
分散させて、グラビア印刷用の低温加熱発泡性インキを
作製することができる。このような低温加熱発泡性イン
キで形成する低温加熱発泡性インキ層3の塗布量は、特
に限定するものではないが、例えば、乾燥時の塗布量で
5〜10g/m 2 とし、これを加熱発泡させることによ
り、独立気泡で良好な断熱性や表面の手触り感を有する
発泡層を形成することができる。
【0037】次に、接着性向上層4は、低温加熱発泡性
インキ層3の熱収縮性フィルム1に対する接着性を高め
るために必要に応じて設けるものであり、熱収縮性フィ
ルム1と低温加熱発泡性インキ層3の両方に接着性のよ
い樹脂等の材料であれば何でも使用することができる。
例えば、プライマー層として用いられているようなポリ
エステルウレタン化合物、ポリエーテルウレタン化合
物、イソシアネート系化合物、ポリエチレンイミン、有
機チタン化合物、ポリオレフィン系化合物、ポリブタジ
エン系化合物などのほか、インキのバインダーに用いら
れているような塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、塩化ゴム、環化ゴム、硝化綿、ポリアミド系樹脂な
どが挙げられ、これらの中から適するものを適宜選択し
て使用することができる。
【0038】このような接着性向上剤は、トルエン、酢
酸エチル、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコー
ルなどの溶剤を適宜加えて塗布液を作製し、印刷層2や
低温加熱発泡性インキ層3と同様にグラビア印刷方式に
より、熱収縮性フィルム1に塗布、乾燥して接着性向上
層4を設けることができる。このような接着性向上層4
の厚さは、薄くてよく、0.1〜3μm程度で十分であ
る。
【0039】保護層5は、図2に示すように、低温加熱
発泡性インキ層3が熱収縮性フィルム1の外側の面に設
けられている場合に、その耐摩擦性、耐スクラッチ性な
どを向上させるために、必要に応じて低温加熱発泡性イ
ンキ層3の上に設けるものであり、通常、表刷り印刷の
場合に印刷層の上に設けられるオーバープリントニス
(OPニス)と同様、低温加熱発泡性インキ層3に接着
性のよい樹脂に、滑剤などを添加した樹脂溶液を印刷方
式で低温加熱発泡性インキ層3の上に塗布、乾燥して設
けることができる。上記滑剤としては、例えば、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックスなどのワックス類
や、高級脂肪酸、高級脂肪酸アマイドなど、公知の滑剤
を使用することができる。保護層5の塗布量は、特に限
定はされないが、乾燥時の塗布量で2〜5g/m 2 程度
が適当である。
【0040】滑り性背面層6は、熱収縮性ラベルを筒状
に貼り合わせた後、容器の外周面に嵌め込んで熱収縮性
させる際、容器の表面との滑り性をよくし、熱収縮性ラ
ベルを均一に熱収縮させるために、必要に応じて熱収縮
性ラベルの最内層に設けるものであり、熱収縮性ラベル
の構成に応じて、図2の場合は、印刷層2の上、即ち、
容器側の面に、また、図4の場合は、低温加熱発泡性イ
ンキ層3の上、即ち、容器側の面に設けたものである。
【0041】このような滑り性背面層6は、その塗布
面、即ち、印刷層2または低温加熱発泡性インキ層3に
対して接着性のよい樹脂に、滑剤などを添加した樹脂溶
液を印刷方式で印刷層2または低温加熱発泡性インキ層
3の上に塗布、乾燥して設けることができる。上記滑剤
としては、前記保護層5の場合と同様、例えば、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックスなどのワックス類
や、高級脂肪酸、高級脂肪酸アマイドなど、公知の滑剤
を使用することができるが、特に、加熱時における滑り
性が重要であり、シリコーンオイル、その他のシリコー
ン系樹脂、或いは、フッ素系樹脂などの微粉末も使用す
ることができる。このような滑り性背面層6は、熱収縮
性ラベルの最内層に設けられるため、例えば、図2に示
したような構成の場合、白色顔料を添加して、印刷層2
の白ベタ印刷層と兼用させることもできる。滑り性背面
層6の塗布量は、特に厚くする必要はなく、乾燥時の塗
布量で1〜4g/m2 程度で十分である。
【0042】
〔実施例1〕
(熱収縮性ラベルの製造)図1に示した構成の熱収縮性
ラベルを製造することとし、熱収縮性フィルム1とし
て、厚さ45μmの熱収縮性ポリエステルフィルム〔ス
ペースクリーンS7553、東洋紡績(株)製〕を用
い、また、印刷機にはグラビア輪転印刷機(9色機)を
用いて、その一方の面(容器に対向する側の面)に、文
字および絵柄からなる印刷層2をポリウレタン系インキ
を用いて6色で印刷し、もう一方の面(外側の面)に、
低温加熱発泡性インキ層3として、下記の組成の低温加
熱発泡性インキを版深60μmの全面ベタ版を用いて乾
燥時の塗布量が7g/m2 となるように印刷、乾燥して
実施例1の熱収縮性ラベルを製造した。熱収縮性ラベル
の構成(外側)低温加熱発泡性インキ層(7g/m2
/熱収縮性ポリエステルフィルム(厚さ45μm)/印
刷層(6色)
【0043】 (低温加熱発泡性インキの組成) 発泡剤:低温加熱発泡性マイクロカプセル マツモトマイクロスフェアー F-30〔松本油脂製薬(株)製〕 20重量部 バインダー:アクリル系樹脂 24重量部 溶剤:トルエン−IPA混合溶剤(重量比1:1) 56重量部
【0044】(熱収縮性ラベル付き容器の製造)以上の
ように製造した熱収縮性ラベルを溶剤を用いて筒状に貼
り合わせた後、容量500mlで飲料を充填済みのPE
Tボトルの胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュ
リンクトンネルを80〜93℃で10秒間の加熱条件で
通して、熱収縮性ラベルの熱収縮および低温加熱発泡性
インキ層の加熱発泡を行って、実施例1の熱収縮性ラベ
ル付き容器を製造した。
【0045】〔実施例2〕 (熱収縮性ラベルの製造)前記実施例1の熱収縮性ラベ
ルの製造において、熱収縮性ポリエステルフィルムと低
温加熱発泡性インキ層の間に接着性向上層としてポリエ
ステルウレタン系樹脂層を乾燥時の塗布量が0.5g/
2 となるように追加して設けたほかは、総て実施例1
と同様に加工して実施例2の熱収縮性ラベルを製造し
た。 熱収縮性ラベルの構成 (外側)低温加熱発泡性インキ層(7g/m2 )/接着
性向上層(0.5g/m 2 )/熱収縮性ポリエステルフ
ィルム(厚さ45μm)/印刷層(6色)
【0046】(熱収縮性ラベル付き容器の製造)上記の
ように製造した熱収縮性ラベルを溶剤を用いて筒状に貼
り合わせた後、容量500mlで飲料を充填済みのPE
Tボトルの胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュ
リンクトンネルを80〜93℃で10秒間の加熱条件で
通して、熱収縮性ラベルの熱収縮および低温加熱発泡性
インキ層の加熱発泡を行って、実施例2の熱収縮性ラベ
ル付き容器を製造した。
【0047】〔実施例3〕 (熱収縮性ラベルの製造)前記実施例2の熱収縮性ラベ
ルの製造において、低温加熱発泡性インキ層の上に、更
に保護層として透明なポリウレタン系樹脂層(滑剤を含
む)を乾燥時の塗布量が2g/m2 となるように追加し
て設けたほかは、総て実施例2と同様に加工して実施例
3の熱収縮性ラベルを製造した。 熱収縮性ラベルの構成 (外側)保護層(2g/m2 )/低温加熱発泡性インキ
層(7g/m2 )/接着性向上層(0.5g/m2 )/
熱収縮性ポリエステルフィルム(厚さ45μm)/印刷
層(6色)
【0048】(熱収縮性ラベル付き容器の製造)上記の
ように製造した熱収縮性ラベルを溶剤を用いて筒状に貼
り合わせた後、容量500mlで飲料を充填済みのPE
Tボトルの胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュ
リンクトンネルを80〜93℃で10秒間の加熱条件で
通して、熱収縮性ラベルの熱収縮および低温加熱発泡性
インキ層の加熱発泡を行って、実施例3の熱収縮性ラベ
ル付き容器を製造した。
【0049】以上のように製造した実施例1〜3の熱収
縮性ラベルおよび熱収縮性ラベル付き容器について、特
に熱収縮性ラベルの熱収縮と低温加熱発泡性インキ層の
加熱発泡を行った後の性能を評価するため下記(1)〜
(4)の項目について試験を行い、その結果を表1にま
とめて示した。
【0050】(1)低温加熱発泡性インキ層の加熱発泡
後の接着性及び耐スクラッチ性試験 実施例1〜3の熱収縮性ラベル付き容器から、それぞれ
熱収縮性ラベルを切り取って平面上に固定し、接着性
については、低温加熱発泡性インキ層側の表面にセロハ
ン粘着テープを貼り付けた後、90°の角度で急激に剥
がして発泡インキ層の剥離の有無を調べた。耐スクラ
ッチ性については、低温加熱発泡性インキ層側の表面を
爪で往復5回擦って発泡インキ層の擦れ落ちの有無を調
べた。 (接着性の評価基準) ○:剥離のないもの △:一部に剥離のあるもの(実用可) ×:殆ど全面が剥離するもの(実用不可) (耐スクラッチ性の評価基準) ○:擦れ落ちのないもの △:多少擦れ落ちのあるもの(実用可) ×:大量に擦れ落ちのあるもの(実用不可)
【0051】(2)熱収縮性ラベルの断熱性評価 実施例1〜3の熱収縮性ラベル付き容器に80℃に加熱
した水を充填し、それぞれの熱収縮性ラベル付き容器を
手で持った時に感じる熱さの程度で断熱性を評価した。 (評価基準) ◎:殆ど熱さを感じないもの ○:温かさを感じる程度で熱くないもの △:熱さを感じるが持続して持てる程度のもの ×:熱くて持っていられないもの
【0052】(3)手触り感および持ちやすさ 実施例1〜3の熱収縮性ラベル付き容器(内容物充填済
みの容器)を手で持った時の手触り感および持ちやすさ
を下記の基準で評価した。 (評価基準) ○:手触り感がソフトで且つ滑らず、持ちやすいもの △:手触り感および持ちやすさが中程度のもの ×:手触り感が硬くまたは滑りやすく、持ちにくいもの
【0053】(4)外観および意匠性 実施例1〜3の熱収縮性ラベル付き容器について、その
熱収縮性ラベル部の発泡インキ層および印刷層による外
観、意匠性を目視により評価した。 (評価基準) ◎:外観、意匠性が優れている ○:外観、意匠性が良好 △:外観、意匠性がやや劣る ×:外観、意匠性が劣る
【0054】
【表1】
【0055】表1に示した評価結果から明らかなよう
に、熱収縮性ポリエステルフィルム上に直接低温加熱発
泡性インキ層を印刷した実施例1の熱収縮性ラベルで
は、加熱発泡後の発泡インキ層の接着性および耐スクラ
ッチ性試験において、発泡インキ層の一部に剥離、或い
は多少の擦れ落ちが認められたが、いずれも実用可能な
程度であり、低温加熱発泡性インキ層の下に接着性向上
層を設けた実施例2の熱収縮性ラベルでは、耐スクラッ
チ性試験で多少の擦れ落ちはあるが、接着性試験での剥
離はなくなり、また、低温加熱発泡性インキ層の下に接
着性向上層を設け、更に低温加熱発泡性インキ層の上に
保護層を設けた実施例3の熱収縮性ラベルでは、加熱発
泡後の発泡インキ層の接着性および耐スクラッチ性はい
ずれも向上しており、その他の性能、即ち、熱収縮性ラ
ベル付き容器として評価した(2)熱収縮性ラベルの断
熱性、(3)手触り感および持ちやすさ、(4)外観お
よび意匠性については、低温加熱発泡性インキ層の上、
即ち、最外層に保護層を設けた実施例3の熱収縮性ラベ
ル付き容器において、表面が多少平坦化されるため、手
触り感および持ちやすさの評価が僅かに低下したが、そ
れ以外は、実施例1〜3の各熱収縮性ラベル付き容器と
も良好な結果が得られた。
【0056】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、PETボトルなどの耐熱性プラスチックボト
ル、ガラス瓶、金属缶などの容器の胴部外周面に装着し
て用いる熱収縮性ラベルであって、容器に優れた意匠性
と断熱性、緩衝性、更には持ちやすさなどを付与するこ
とができ、また、基材となる熱収縮性フィルムのいずれ
かの面に、絵柄などの多色印刷とインラインで低温加熱
発泡性インキ層を設けることができ、且つ、その低温加
熱発泡性インキ層の発泡を、熱収縮性ラベルを容器に嵌
め込んだ後の熱収縮と同じ加熱条件で行うことができ、
生産効率が高く、製造コストも低減することのできる熱
収縮性ラベルと、それを用いて製造された意匠性と共
に、断熱性、緩衝性、持ちやすさなどにも優れた熱収縮
性ラベル付き容器を生産性よく提供できる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱収縮性ラベルの第1の実施例の構成
を示す模式断面図である。
【図2】本発明の熱収縮性ラベルの第2の実施例の構成
を示す模式断面図である。
【図3】本発明の熱収縮性ラベルの第3の実施例の構成
を示す模式断面図である。
【図4】本発明の熱収縮性ラベルの第4の実施例の構成
を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 熱収縮性フィルム 2 印刷層 3 低温加熱発泡性インキ層 4 接着性向上層 5 保護層 6 滑り性背面層 10、20、30、40 熱収縮性ラベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E075 AA05 BA83 BB12 CA02 DE23 4F100 AB13B AB17B AB19B AB31B AB33B AK01A AK49 AK53G AT00A BA02 CB00 DD07 GB43 JA20 JB02B JG01 JK02 JK06 JL11 JM02B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器の胴部外周面に装着して用いられる熱
    収縮性ラベルであって、該熱収縮性ラベルが、熱収縮性
    フィルムのいずれかの面に、少なくとも印刷層と低温加
    熱発泡性インキ層とが設けられた積層体で形成されてい
    ることを特徴とする熱収縮性ラベル。
  2. 【請求項2】前記低温加熱発泡性インキ層の発泡温度
    が、熱収縮性フィルムの熱収縮温度と同等乃至それ以下
    の温度であることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性
    ラベル。
  3. 【請求項3】前記低温加熱発泡性インキ層に含有される
    発泡剤が、低沸点炭化水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニ
    リデン系共重合体、またはポリアクリロニトリル系共重
    合体を壁物質としてマイクロカプセル化した、粒径5〜
    40μmの球状粒子であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の熱収縮性ラベル。
  4. 【請求項4】前記印刷層が熱収縮性フィルムの内側の
    面、即ち、容器側の面に設けられ、低温加熱発泡性イン
    キ層が熱収縮性フィルムの外側の面に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱収
    縮性ラベル。
  5. 【請求項5】前記熱収縮性ラベルにおいて、少なくとも
    低温加熱発泡性インキ層の下に接着性向上層が設けら
    れ、更に低温加熱発泡性インキ層の上に保護層が設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の熱収縮性ラベル。
  6. 【請求項6】前記請求項1乃至5のいずれかに記載の熱
    収縮性ラベルが、筒状に形成され、容器の胴部外周面に
    嵌め込まれ、加熱されて、熱収縮性ラベルの低温加熱発
    泡性インキ層の発泡と、熱収縮性ラベルの熱収縮とが行
    われて容器に装着されていることを特徴とする熱収縮性
    ラベル付き容器。
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