JP4729814B2 - 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器に関し、更に詳しくは、筒状容器の胴部外周面に装着して用いられる熱収縮性ラベルであって、容器に優れた意匠性、断熱性、緩衝性を付与することができると同時に、例えば、PETボトル(ポリエステル系樹脂製のボトル)などのプラスチック容器に装着した場合でも、容器の使用後、熱収縮性ラベルと容器とを、液比重分離法により容易に分離することができ、容器のリサイクルを容易に行えるようにした熱収縮性ラベルと、それを用いて製造された意匠性、断熱性、緩衝性と共に、リサイクル性にも優れた熱収縮性ラベル付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液体飲料、調味料、食用油など、液状食品の分野では、その包装容器として、プラスチック容器の採用が急激に拡大してきている。
特に、液体飲料の分野におけるPETボトルの使用増加には著しいものがあり、使用後の容器の廃棄処理の問題から、特に使用量の多いPETボトルでは、分別回収してリサイクルすることが義務付けられるようになっている。
このようなPETボトルには、内容物を説明する表示事項や意匠性を高めるための絵柄などを印刷したラベル、特に熱収縮性ラベルが装着されることが多く、このような熱収縮性ラベルを装着したPETボトルを、使用後リサイクルするためには、ラベルとPETボトルとを精度よく分離する必要があり、且つ、その分離もできるだけ能率よく、低コストで実施できることが好ましい。
そのためには、水に対する浮力差を利用した液比重分離法を用いることが簡便である。
【0003】
上記液比重分離法を用いて熱収縮性ラベルとPETボトルとを分離するためには、PETボトルの比重が1.3〜1.5で水に沈むため、熱収縮性ラベルの比重を少なくとも1.0未満として水に浮くようにすることが必要となる。
しかし、熱収縮性ラベルに用いる熱収縮性フィルムとしては、ポリ塩化ビニル(PVC)系樹脂、ポリスチレン(PS)系樹脂のほか、ポリエステル系樹脂を用いて作製された熱収縮性フィルムが比較的汎用されており、これらの比重はいずれも1.0よりも大きいため、液比重分離法で精度よく分離することは困難である。また、比重が1.0よりも小さいポリオレフィン系樹脂を用いた熱収縮性フィルムも開発されているが、熱収縮性ラベルとして使用する場合には、その剛性、低温収縮性、収縮率などの点で、容器の形状によっては未だ不十分という問題がある。
【0004】
一方、飲料などが充填される熱収縮性ラベル付きPETボトルなどの容器では、自販機や販売店のストッカーなどで、内容物に応じて容器ごと加熱され、或いは冷やされて販売されるケースが多く、その保温性、保冷性のための断熱性、特に加熱して販売される場合は、手に持った時、熱くないようにするための断熱性が要望されている。
しかし、前記熱収縮性フィルムに単に文字や絵柄を印刷しただけでは、このような断熱性を容器に付与することはできない。
【0005】
このため、容器に意匠性と共に、断熱性などを付与することのできる熱収縮性ラベルとして、▲1▼特開平10−337796号公報には、熱収縮性フィルムに絵柄などの印刷を施した後、予め発泡させた軟質の発泡シートを貼り合わせて作製した熱収縮性ラベルが開示されている。
また、▲2▼特開昭57−51154号公報には、ガラス容器の外壁の少なくとも一部に、発泡性被覆層Aを、更にその上に発泡性被覆層Aの発泡温度よりも低温度で熱収縮する熱収縮性フィルムB(文字、模様等を印刷してもよい)を施した後、先ず、熱収縮性フィルムBの熱収縮温度に加熱して熱収縮性フィルムBを熱収縮させ、次いで発泡性被覆層Aの発泡温度(90〜150℃)まで加熱して発泡性被覆層Aを発泡させてガラス容器にクッション性、防爆性、保温性、装飾性などを付与する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記▲1▼の熱収縮性ラベルは、熱収縮性フィルムに絵柄などの印刷を施した後、軟質の発泡シートを貼り合わせるため、印刷工程のほかにラミネート工程が必要となり、生産性が悪く、コスト高となる問題があった。
そして、前記▲2▼の方法の場合は、熱収縮性フィルムBを熱収縮させるための加熱と、発泡性被覆層Aを発泡させるための更に高い温度(90〜150℃)での加熱との2段階の加熱が必要であり、生産効率が劣る上、容器の耐熱性の点で、ガラス容器の場合はよくても、PETボトルなどプラスチック容器の場合は、容器に熱変形を生じてしまう問題があった。
更に、前述したように、熱収縮性ラベルを装着したPETボトルなどのプラスチック容器のリサイクルを容易にするため、熱収縮性ラベルの見掛比重を1.0未満に低下させる必要があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、PETボトルなどのプラスチック容器、ガラス瓶、金属缶などの容器の胴部外周面に装着して用いられる熱収縮性ラベルであって、容器に優れた意匠性、断熱性、緩衝性などを付与することができ、且つ、その生産性がよく、製造コストも低減でき、更に、容器がPETボトルなどで容器をリサイクルする場合でも、装着された熱収縮性ラベルと容器とを、液比重分離法により能率よく、且つ精度よく分離することのできる熱収縮性ラベルと、それを用いて製造された意匠性、断熱性、緩衝性などに優れると共に、リサイクル性にも優れた熱収縮性ラベル付き容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。即ち、請求項1に記載した発明は、容器の胴部外周面に装着して用いられる熱収縮性ラベルであって、該熱収縮性ラベルが、印刷層が熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器側の面に設けられ、その上に接着性向上層を介して低温加熱発泡性インキ層が設けられ、更にその上に滑り性保護層が設けられた積層体で形成され、該熱収縮性ラベルを容器の胴部外周面に嵌め込んで加熱収縮させることにより、同時に低温加熱発泡性インキ層が発泡され、該熱収縮性ラベルの見掛比重が1.0未満となるようにしたことを特徴とする熱収縮性ラベルからなる。
【0009】
このような構成を採ることにより、低温加熱発泡性インキ層を印刷方式で形成できるので、例えば、多色グラビア輪転印刷機を用いることにより、熱収縮性フィルムに絵柄などの多色印刷とインラインで低温加熱発泡性インキ層をパターン状または全面ベタ状など自由に設けることができ、また、絵柄などの印刷層と低温加熱発泡性インキ層とを熱収縮性フィルムの同一面でも、別々の面でも自由に設けることができる。また、低温加熱発泡性インキ層は、従来の加熱発泡性インキ層よりも低温の加熱条件で発泡させることができるので、従来のように熱収縮性ラベルを加熱収縮させた後、更に高い温度に加熱して加熱発泡性インキ層を発泡させる必要がなく、熱収縮性ラベルの熱収縮と同じ加熱条件で低温加熱発泡性インキ層を発泡させることができるので、生産性を著しく向上させることができ、且つ、製造コストも低減させることができる。
【0010】
また、低温加熱発泡性インキ層を印刷方式で設けることにより、熱収縮性ラベルを筒状に接合する際の接合部に低温加熱発泡性インキ層を予め設けないようにすることが可能であり、それにより一層容易に筒貼り作業を行えるようになる。
そして、印刷層により優れた意匠性を付与し、低温加熱発泡性インキ層により優れた断熱性、緩衝性を熱収縮性ラベルに付与すると共に、その見掛比重を1.0未満にすることができるので、この熱収縮性ラベルをPETボトルに装着した場合でも、液比重分離法により、粉砕された熱収縮性ラベルとPETボトルとを容易に精度よく分離することができる。
【0011】
尚、上記絵柄などの印刷層と低温加熱発泡性インキ層とを熱収縮性フィルムの同一面に設ける場合は、例えば、熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器に対向する面に先ず多色などの印刷層を設け、更にその上に低温加熱発泡性インキ層を設けることができる。その場合、印刷層と低温加熱発泡性インキ層の両方が熱収縮性フィルムの内側になるため、外側からの摩擦やスクラッチに対して一層安全になり、また、印刷層を熱収縮性フィルムのみを通して見ることができるので一層鮮明に見ることができる。
【0012】
また、絵柄などの印刷層と低温加熱発泡性インキ層とを熱収縮性フィルムの別々の面に設ける場合は、例えば、熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器に対向する面に多色などの印刷層を設け、その後、印刷機のターンバーなどで熱収縮性フィルムを反転させて、外側の面に低温加熱発泡性インキ層を設けることができる。この場合、発泡後の低温加熱発泡性インキ層は、多少その透明性が低下しているため、裏側の印刷層の鮮明さは低下するが、独特のマット調の雰囲気があり、デザインによってはむしろ意匠性が向上される。また、文字などの表示印刷部で鮮明さを必要とする場合には、低温加熱発泡性インキ層をパターン印刷として、文字などの表示印刷部を除いて鮮明に表示することもできる。
【0013】
更に、上記とは逆に、絵柄などの印刷層を熱収縮性フィルムの外側の面に設け、低温加熱発泡性インキ層を熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器に対向する側の面に設けることもできる。この場合、印刷層の耐摩擦性を向上させるため、その上にオーバープリントニス(OPニス)などの保護層を設けることもできる。
【0014】
請求項2に記載した発明は、前記低温加熱発泡性インキ層の発泡温度が、熱収縮性フィルムの熱収縮温度と同等乃至それ以下の温度であることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性ラベルからなる。
【0015】
前記低温加熱発泡性インキ層の発泡温度を、熱収縮性フィルムの熱収縮温度と同等乃至それ以下の温度、具体的には、同じ温度乃至それよりも10〜30℃程度低い温度までの範囲とすることにより、熱収縮性ラベルを容器の外周面に嵌め込んで熱収縮させる際、熱収縮性ラベルの熱収縮と低温加熱発泡性インキ層の発泡とを、同じ加熱条件で一層好適に行えるようになる。
従って、このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、一層容易に熱収縮性ラベルの熱収縮と低温加熱発泡性インキ層の発泡とを同時に行えるようになり、生産効率を一層確実に向上させることができる。
【0016】
請求項3に記載した発明は、前記低温加熱発泡性インキ層に含有される発泡剤が、低沸点炭化水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニリデン系共重合体、またはポリアクリロニトリル系共重合体を壁物質としてマイクロカプセル化した、粒径5〜40μmの球状粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱収縮性ラベルからなる。
【0017】
前記低温加熱発泡性インキ層に含有させる発泡剤としては、従来公知の熱分解気体発生型の有機、無機の発泡剤の中から、所望の発泡温度に合わせて適宜選択して使用することができるが、特に、発泡温度を低い温度で、所望の発泡温度に調節するためには、上記のような、低沸点炭化水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニリデン系共重合体、またはポリアクリロニトリル系共重合体を壁物質としてマイクロカプセル化した、粒径5〜40μmの球状粒子を用いることが好ましい。
【0018】
上記マイクロカプセルの粒径は、5〜40μmが好ましく、10〜30μmが更に好ましい。
マイクロカプセルの粒径が5μm未満の場合は、内包される芯物質の含有比率が少なくなり、低温加熱発泡性インキ層の発泡倍率が低下するため好ましくなく、また、粒径が40μmを超える場合は、グラビア印刷などによる低温加熱発泡性インキの印刷適性が損なわれるため好ましくない。
【0019】
従って、前記のような構成を採ることにより、前記請求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、低温加熱発泡性インキ層をグラビア印刷などにより一層容易に形成できるようになり、また、熱収縮性ラベルを容器の外周面に嵌め込んだ後の熱収縮性ラベルの熱収縮と同条件での低温加熱発泡性インキ層の発泡も一層確実に行えるようになる。
また、前記マイクロカプセルによる発泡剤は、最高膨張倍率として約70倍まで膨張させることができるので、熱収縮性ラベルの見掛比重を1.0未満に小さくすることも容易である。
【0021】
このような構成を採ることにより、熱収縮性ラベルを容器の外周面に熱収縮させて装着した時、印刷層と加熱発泡された低温加熱発泡性インキ層の両方が、熱収縮性フィルムの内側の面に設けられているので、外側からの摩擦や引っ掻き、輸送時の擦れなどで擦れ落ちるようなことがなく安全であり、また、低温加熱発泡性インキ層の下に接着性向上層が設けられ、更に、低温加熱発泡性インキ層の上に滑り性保護層が設けられているので、低温加熱発泡性インキ層の下層への接着性が一層向上されると共に、熱収縮性ラベルを熱収縮させる際、容器の外周面に対する滑り性が向上され、一層スムーズに熱収縮性ラベルを均一に熱収縮させて容器に装着することができる。
【0022】
請求項4に記載した発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の熱収縮性ラベルが、筒状に接合され、容器の胴部外周面に嵌め込まれ、加熱されて、熱収縮性ラベルの低温加熱発泡性インキ層の発泡と、熱収縮性ラベルの熱収縮とが行われて容器に装着されていることを特徴とする熱収縮性ラベル付き容器である。本発明の熱収縮性ラベル付き容器に用いる容器としては、PETボトルなどのプラスチック容器のほか、ガラス瓶、金属缶など、熱収縮性ラベルを熱収縮させる際の加熱条件に耐える容器であれば何でも使用することができる。
【0023】
このような構成を採ることにより、前記請求項1乃至3のいずれかに記載した発明の熱収縮性ラベルの優れた意匠性、断熱性、緩衝性などの性能を熱収縮性ラベル付き容器に付与することができると共に、その製造の際、熱収縮性ラベルの熱収縮と、低温加熱発泡性インキ層の発泡とを同時に行えるので生産性がよく、更に、低温加熱発泡性インキ層の発泡により、熱収縮性ラベルの見掛比重を1.0未満とすることも容易であるため、PETボトルなどの容器にこの熱収縮性ラベルを装着した場合も、液比重分離法による熱収縮性ラベルと容器の分離が容易であり、リサイクル性にも優れた熱収縮性ラベル付き容器を生産性よく提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を用いて本発明の実施の形態について詳しく説明する。
図1、図2、図3は、それぞれ本発明の熱収縮性ラベルの一実施例の構成を示す模式断面図である。
但し、本発明は、その要旨を超えない限り、これらの図面に限定されるものではない。
【0025】
図1は、本発明の熱収縮性ラベルの第1の実施例の構成を示す模式断面図であり、図1に示した熱収縮性ラベル10は、熱収縮性フィルム1の内側の面(容器側の面)に印刷層2を設け、その上に低温加熱発泡性インキ層3を設け、更にその上に滑り性保護層4を設けて構成したものである。
【0026】
このような構成を採ることにより、熱収縮性ラベル10を筒状に接合して、容器の胴部外周面に嵌め込んでシュリンクトンネルなどで熱収縮させた際、熱収縮性ラベル10の熱収縮と同時に低温加熱発泡性インキ層3を発泡させることができる。この時、低温加熱発泡性インキ層3の上に、最内層として滑り性保護層4が設けられているので、発泡した低温加熱発泡性インキ層3が保護されると共に、容器表面と熱収縮性ラベル10の内面との滑り性が向上され、熱収縮性ラベル10全体を均一に熱収縮させて容器の外周面に装着することができる。
また、印刷層2を多色で形成することにより、容器に優れた意匠性を付与することができ、発泡した低温加熱発泡性インキ層3により、容器に断熱性、緩衝性を付与できると共に、熱収縮性ラベル10の見掛比重を1.0未満にすることができる。
【0027】
容器に装着された熱収縮性ラベル10は、印刷層2と低温加熱発泡性インキ層3の両方が熱収縮性フィルム1の内側の面(容器側の面)に設けられているので、外側からの摩擦や引っ掻きで損傷されることがなく安全である。
このような熱収縮性ラベル10は、例えば、多色のグラビア輪転印刷機を使用することにより、多色の印刷層2と共に、低温加熱発泡性インキ層3および滑り性保護層4をインラインで印刷することができるので生産性よく製造することができる。
【0028】
図2は、本発明の熱収縮性ラベルの第2の実施例の構成を示す模式断面図である。
図2に示した熱収縮性ラベル20は、前記図1に示した熱収縮性ラベル10の構成において、低温加熱発泡性インキ層3の下、即ち、印刷層2と低温加熱発泡性インキ層3の間に接着性向上層5を追加して設けて構成したものであり、熱収縮性フィルム1の内側の面(容器側の面)に、印刷層2、接着性向上層5、低温加熱発泡性インキ層3、滑り性保護層4を順に設けて構成したものである。
【0029】
このような構成を採ることにより、前記図1に示した構成の熱収縮性ラベル10で説明した作用効果に加えて、接着性向上層5により、印刷層2と低温加熱発泡性インキ層3との接着性を高めることができるので、両者のバインダー選定の自由度が広げられ、特に低温加熱発泡性インキのバインダーに関して、加熱発泡時の膨張適性と溶剤構成に重点を置いた選定が可能となり、熱収縮性ラベル20の性能を一層優れたものにすることができる。
【0030】
図3は、本発明の熱収縮性ラベルの第3の実施例の構成を示す模式断面図である。
図3に示した熱収縮性ラベル30は、前記図2に示した熱収縮性ラベル20の構成において、熱収縮性フィルム1の外側の面に保護層6を追加して設けて構成したものであり、熱収縮性フィルム1の内側の面(容器側の面)に、印刷層2、接着性向上層5、低温加熱発泡性インキ層3、滑り性保護層4を順に設けると共に、熱収縮性フィルム1の外側の面に、保護層6を設けて構成したものである。
上記保護層6は、熱収縮性フィルム1の外側の面を保護し、或いは表面の物性を改質する場合に、必要に応じて設けるものである。
【0031】
このような構成を採ることにより、前記図2に示した構成の熱収縮性ラベル20で説明した作用効果に加えて、例えば、表面をマット化する場合、表面の滑り性を調節する場合などに、それぞれに適したオーバープリントニス(OPニス)などを印刷することにより、表面に所望の物性を付与することができる。
特に、熱収縮性フィルム1にポリオレフィン系の熱収縮性フィルムを用いた場合は、表面に擦り傷がつきやすいため、保護層6を設けることにより、表面の傷つきを防止することができる。
【0032】
また、図3に示した構成の場合、低温加熱発泡性インキ層3を熱収縮性フィルム1の外側の面、即ち、熱収縮性フィルム1と保護層6の間に追加して設けることもでき、それにより、熱収縮性ラベル30の断熱性、緩衝性を一層高めることができ、また、熱収縮性ラベル30の見掛比重を1.0未満とすることも一層容易になる。
【0033】
以上のような本発明の熱収縮性ラベルに用いる熱収縮性フィルム1は、特に限定はされず、熱収縮性を有し、且つ印刷などの加工が可能なフィルムであれば何でも使用することができる。
例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの延伸フィルムで、ラベル用の場合、通常、筒貼り作業を効率よく行うため、横一軸延伸フィルムが用いられるが、用途に合わせて、縦、横の収縮バランスを採った二軸延伸フィルムも使用することができる。
このような熱収縮性フィルムの厚さは、その材質によっても多少異なるが、通常、15〜120μmの範囲が適当である。
【0034】
印刷層2は、熱収縮性ラベルの意匠性を高めるために設けるものであり、文字などの表示と共に、イラストまたはカラー写真などの絵柄を加えた多色で形成することが好ましく、また、本発明の熱収縮性ラベルでは、断熱性、緩衝性などを付与するための低温加熱発泡性インキ層3を印刷層2の印刷とインラインで設けることが好ましく、更に、これらの印刷を行う基材が、熱収縮性フィルムであることなどを勘案すると、印刷手段には、多色のスクリーン印刷機やフレキソ印刷機の使用も可能であるが、多色のグラビア輪転印刷機を使用することが、熱収縮性ラベルの性能および生産性をよくする点で特に好ましい。
また、印刷に使用するインキについても、インキの乾燥時の熱で熱収縮性フィルムが収縮を起こさないよう、低温乾燥が可能なインキを用いる必要はあるが、特に限定はされず、熱収縮性フィルムの樹脂系に応じて、従来公知の樹脂タイプのインキの中から適するものを適宜選択して使用することができる。
【0035】
低温加熱発泡性インキ層3は、熱収縮性ラベルを熱収縮させる際の加熱条件で発泡できることが好ましく、熱収縮性ラベルに使用する熱収縮性フィルムの材質により、その熱収縮温度が異なるため一律ではないが、低温加熱発泡性インキ層3の発泡温度は、50〜120℃の範囲が好ましく、70〜100℃の範囲が更に好ましい。
【0036】
このような低温加熱発泡性インキ層3に用いる発泡性インキは、バインダーの樹脂溶液に、例えば熱分解型発泡剤を分散させて作製することもできるが、本発明においては、先にも説明したように、特に低温加熱発泡性、即ち、熱収縮性ラベルを熱収縮させる際の加熱条件での発泡性を実現するため、発泡剤には低沸点炭化水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニリデン系共重合体、またはポリアクリロニトリル系共重合体を壁物質としてマイクロカプセル化した球状粒子を用いることが好ましく、その粒径は5〜40μmが好ましく、10〜30μmが更に好ましい。
前記芯物質の低沸点炭化水素としては、例えば、n−ブタン、イソブタン、シクロペンタン、n−ペンタン、プロパンなどを使用することができる。
このようなマイクロカプセルによる発泡剤は、例えば粒径10〜30μmのもので最高膨張倍率を20〜70倍とすることができる。
【0037】
このようなマイクロカプセルによる発泡剤を用いて、例えばグラビア印刷用の低温加熱発泡性インキを作製する場合、溶剤に酢酸エチルやメチルエチルケトンなどを大量に使用するとマイクロカプセルが壊れる恐れがあるため、このようなエステル系およびケトン系溶剤は、できるだけ使用しないことが好ましい。
そのためには発泡性インキのバインダーに関しても、例えば、トルエンとイソプロピルアルコール(以下、IPAと略記する)の混合系などの溶剤で溶液化でき、且つ、比較的広範囲の樹脂フィルムに接着性のよいアクリル系樹脂などを用いて、その溶液に前記マイクロカプセルを分散させて、グラビア印刷用の低温加熱発泡性インキを作製することができる。
【0038】
このような低温加熱発泡性インキで形成する低温加熱発泡性インキ層3の塗布量は、加熱発泡後の熱収縮性ラベルの見掛比重を少なくとも1.0未満とする必要があり、そのためには、使用する熱収縮性フィルム1の比重と厚さ、および印刷層2の比重と厚さなど低温加熱発泡性インキ層3以外の部分の比重と厚さに応じて、適宜に決定する必要があるが、通常、乾燥時の塗布量で5〜15g/m2 とし、これを膨張倍率15〜40倍程度に加熱発泡させることにより、独立気泡で良好な断熱性、緩衝性を有し、且つ、熱収縮性ラベルの見掛比重を1.0未満とすることが可能である。
【0039】
次に、図1〜図3において、低温加熱発泡性インキ層3の上、即ち、熱収縮性ラベルの最内層に設けた滑り性保護層4は、その下層、この場合、低温加熱発泡性インキ層3を保護すると共に、筒状に貼り合わせた熱収縮性ラベルを、容器の外周面に嵌め込んで熱収縮させる際、容器の表面との滑り性をよくし、熱収縮性ラベルを均一に熱収縮させるために、必要に応じて設けるものである。
このような滑り性保護層4は、下層の低温加熱発泡性インキ層3に接着性のよい樹脂に滑剤などを添加した樹脂溶液を印刷層2などと同様、グラビア印刷方式で塗布、乾燥して設けることができる。
【0040】
上記滑り性保護層4に用いる樹脂としては、グラビアインキのバインダーに用いられているようなポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、硝化綿、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、塩素化ポリプロピレンなどの中から、適するものを適宜選択して使用することができる。
また、滑剤としては、例えば、パラフィンワックス、ポリエチレンワックスなどのワックス類や、高級脂肪酸、高級脂肪酸アマイドなど公知の滑剤のほか、シリコーンオイル、その他のシリコーン系樹脂、或いは、フッ素系樹脂などの微粉末なども使用することができる。
滑り性保護層4の塗布量は、特に限定はされないが、乾燥時の塗布量で1〜5g/m2 程度が適当である。
【0041】
次に、図2、図3に示した熱収縮性ラベルに用いた接着性向上層5は、低温加熱発泡性インキ層3の印刷層2に対する接着性を高めるために必要に応じて設けるものであり、印刷層2と低温加熱発泡性インキ層3の両方に接着性のよい樹脂等の材料であれば何でも使用することができる。
例えば、プライマー層として用いられているようなポリエステルウレタン化合物、ポリエーテルウレタン化合物、イソシアネート系化合物、ポリエチレンイミン、有機チタン化合物、ポリオレフィン系化合物、ポリブタジエン系化合物などのほか、インキのバインダーに用いられているような塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、硝化綿、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレンなどが挙げられ、これらの中から適するものを適宜選択して使用することができる。
【0042】
このような接着性向上剤は、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコールなどの溶剤を適宜加えて塗布液を作製し、印刷層2と同様にグラビア印刷方式により、印刷層2の上に塗布、乾燥して接着性向上層5を設けることができる。
このような接着性向上層5の厚さは、薄くてよく、0.1〜3μm程度で十分である。
【0043】
図3に示した熱収縮性ラベル30において、最外層、即ち、熱収縮性フィルム1の外側の面に設けた保護層6は、先に説明したように、熱収縮性フィルム1の表面を保護し、特に、熱収縮性フィルム1がポリオレフィン系樹脂による熱収縮性フィルムの場合は、その表面の傷つきを防止し、或いは、表面をマット化したい場合や、表面の滑り性を調節したい場合などに、必要に応じてそれぞれに適したオーバープリントニス(OPニス)などを印刷するものであり、その樹脂には、前記最内層の滑り性保護層4に用いた樹脂と同様、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、硝化綿、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、塩素化ポリプロピレンなどの中から、使用した熱収縮性フィルム1の材質に応じて、適するものを適宜選択して使用することができる。
【0044】
また、上記樹脂に添加する添加剤としては、表面の傷つき防止、耐摩擦性の向上には前記滑剤などの添加が有効であり、また、表面のマット化や、滑り防止のためには、シリカ、炭酸カルシウム、タルクなどの無機化合物の微粒子や、バインダーの溶剤に溶解しない樹脂の微粒子などを使用することができる。
保護層6の塗布量は、特に限定はされないが、乾燥時の塗布量で2〜6g/m2 程度が適当である。
【0045】
【実施例】
以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
〔実施例1〕
(熱収縮性ラベルの製造)
図1に示した構成の熱収縮性ラベルを製造することとし、熱収縮性フィルム1として、厚さ45μmの熱収縮性ポリエステルフィルム〔スペースクリーンS7553、東洋紡績(株)製〕を用い、また、印刷機にはグラビア輪転印刷機(9色機)を用いて、その一方の面(容器に対向する側の面)に、文字および絵柄からなる印刷層2をポリウレタン系インキを用いて7色で印刷し、その上に低温加熱発泡性インキ層3として、下記の組成の低温加熱発泡性インキを版深60μmのベタ版を用いて乾燥時の塗布量が7g/m2 となるように印刷し、更にその上に滑り性保護層4として、滑剤としてポリエチレンワックスを添加したポリウレタン系樹脂(メジウム)溶液を版深25μmのベタ版を用いて乾燥時の塗布量が1.5g/m2 となるように印刷して実施例1の熱収縮性ラベルを製造した。
尚、上記各層の印刷に用いた版は、いずれも熱収縮性ラベルを筒状に接合する際の接合部を除いたパターンとした。
熱収縮性ラベルの構成
(外側)熱収縮性ポリエステルフィルム(厚さ45μm)/印刷層(7色)/低温加熱発泡性インキ層(7g/m2 )/滑り性保護層(1.5g/m2 )
【0046】
(低温加熱発泡性インキの組成)
▲1▼発泡剤:低温加熱発泡性マイクロカプセル
マツモトマイクロスフェアー F-30〔松本油脂製薬(株)製〕 20重量部
▲2▼バインダー:アクリル系樹脂 24重量部
▲3▼溶剤:トルエン−IPA混合溶剤(重量比1:1) 56重量部
【0047】
(熱収縮性ラベル付き容器の製造)
以上のように製造した熱収縮性ラベルを溶剤を用いて筒状に貼り合わせた後、容量500mlで飲料を充填済みのPETボトルの胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュリンクトンネルを80〜102℃で10秒間の加熱条件で通して、熱収縮性ラベルの熱収縮および低温加熱発泡性インキ層の加熱発泡を行って、実施例1の熱収縮性ラベル付き容器を製造した。
【0048】
〔比較例1〕
(熱収縮性ラベルの製造)
前記実施例1の熱収縮性ラベルの製造において、低温加熱発泡性インキ層の印刷を除いたほかは、総て実施例1と同様に加工して比較例1の熱収縮性ラベルを製造した。
熱収縮性ラベルの構成
(外側)熱収縮性ポリエステルフィルム(厚さ45μm)/印刷層(6色)/滑り性保護層(1.5g/m2 )
【0049】
(熱収縮性ラベル付き容器の製造)
上記のように製造した熱収縮性ラベルを溶剤を用いて筒状に貼り合わせた後、容量500mlで飲料を充填済みのPETボトルの胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュリンクトンネルを80〜102℃で10秒間の加熱条件で通して、熱収縮性ラベルの熱収縮を行って、比較例1の熱収縮性ラベル付き容器を製造した。
【0050】
以上のように製造した実施例1と比較例1の熱収縮性ラベル付き容器について、その性能を比較評価するため下記(1)〜(3)の項目について測定、試験を行い、その結果を表1にまとめて示した。
【0051】
(1)熱収縮性ラベルの熱収縮後の見掛比重の測定、および液比重分離法による分離適応性の評価
実施例1と比較例1の熱収縮性ラベル付き容器から、それぞれ熱収縮性ラベルを切り取って、一辺50mmの正方形にカットしたものを試料とし、自動比重計〔高精度D−H100型 東洋精機(株)製〕を用いて見掛比重を測定した。
また、液比重分離法による分離適応性の評価としては、基本的には熱収縮性ラベルの見掛比重は1.0未満であればよいが、熱収縮性ラベルを粉砕した時の個々の粉砕片のバラツキを想定し、また、一層能率よく分離できるようにするため、敢えて見掛比重0.96未満を良好とし、0.96以上を不良とした。
【0052】
(2)熱収縮性ラベルの断熱性評価
実施例1と比較例1の熱収縮性ラベル付き容器に80℃に加熱した水を充填し、それぞれの熱収縮性ラベル付き容器を手で持った時に感じる熱さの程度で断熱性を評価した。
(評価基準)
◎:殆ど熱さを感じないもの
○:温かさを感じる程度で熱くないもの
△:熱さを感じるが持続して持てる程度のもの
×:熱くて持っていられないもの
【0053】
(3)収縮適合性、外観、および意匠性
実施例1と比較例1の熱収縮性ラベル付き容器について、その熱収縮性ラベルの容器への収縮適合性、全体としての外観、および印刷層による意匠性を目視により評価した。
(評価基準)
◎:収縮適合性、外観、意匠性がいずれも優れている
○:収縮適合性、外観、意匠性がいずれも良好
△:収縮適合性、外観、意匠性のいずれかがやや劣る
×:収縮適合性、外観、意匠性のいずれかが劣る
【0054】
【表1】
【0055】
表1に示した評価結果から明らかなように、本発明に係る実施例1の熱収縮性ラベルでは、容器の外周面に嵌め込んでシュリンクトンネルを通して熱収縮させることにより、同時に低温加熱発泡性インキ層が加熱発泡されるので、熱収縮性フィルムとして比重が約1.4の熱収縮性ポリエステルフィルムを用いたにもかかわらず、(1)の見掛比重が0.87〜0.93(印刷層のサンプリング位置によりバラツキを生じる)となり、液比重分離法による容器(PETボトル)と熱収縮性ラベルの分離適応性が良好であった。
また、この熱収縮性ラベルを装着した熱収縮性ラベル付き容器の(2)の断熱性もよく、(3)の収縮適合性、外観、意匠性に関しても、いずれも優れていた。
これに対して、比較例1の熱収縮性ラベルでは、(3)の収縮適合性、外観、意匠性に関しては、いずれも優れていたが、低温加熱発泡性インキ層を設けていないので、(1)の見掛比重は約1.5であり、1.0よりも大幅に大きく、液比重分離法による容器(PETボトル)と熱収縮性ラベルの分離適応性が不良であり、また、(2)の断熱性に関しても劣っていた。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、PETボトルなどのプラスチック容器、ガラス瓶、金属缶などの容器の胴部外周面に装着して用いられる熱収縮性ラベルであって、容器に優れた意匠性と断熱性、緩衝性などを付与することができ、且つ、その生産性がよく、製造コストも低減でき、更に、容器がPETボトルなどで容器をリサイクルする場合でも、装着された熱収縮性ラベルと容器とを、液比重分離法により能率よく、且つ、精度よく分離することのできる熱収縮性ラベルと、それを用いて製造された意匠性、断熱性、緩衝性などに優れると共に、リサイクル性にも優れた熱収縮性ラベル付き容器を生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱収縮性ラベルの第1の実施例の構成を示す模式断面図である。
【図2】本発明の熱収縮性ラベルの第2の実施例の構成を示す模式断面図である。
【図3】本発明の熱収縮性ラベルの第3の実施例の構成を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 熱収縮性フィルム
2 印刷層
3 低温加熱発泡性インキ層
4 滑り性保護層
5 接着性向上層
6 保護層
10、20、30 熱収縮性ラベル
Claims (4)
- 容器の胴部外周面に装着して用いられる熱収縮性ラベルであって、該熱収縮性ラベルが、印刷層が熱収縮性フィルムの内側の面、即ち、容器側の面に設けられ、その上に接着性向上層を介して低温加熱発泡性インキ層が設けられ、更にその上に滑り性保護層が設けられた積層体で形成され、該熱収縮性ラベルを容器の胴部外周面に嵌め込んで加熱収縮させることにより、同時に低温加熱発泡性インキ層が発泡され、該熱収縮性ラベルの見掛比重が1.0未満となるようにしたことを特徴とする熱収縮性ラベル。
- 前記低温加熱発泡性インキ層の発泡温度が、熱収縮性フィルムの熱収縮温度と同等乃至それ以下の温度であることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性ラベル。
- 前記低温加熱発泡性インキ層に含有される発泡剤が、低沸点炭化水素を芯物質とし、ポリ塩化ビニリデン系共重合体、またはポリアクリロニトリル系共重合体を壁物質としてマイクロカプセル化した、粒径5〜40μmの球状粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱収縮性ラベル。
- 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の熱収縮性ラベルが、筒状に接合され、容器の胴部外周面に嵌め込まれ、加熱されて、熱収縮性ラベルの低温加熱発泡性インキ層の発泡と、熱収縮性ラベルの熱収縮とが行われて容器に装着されていることを特徴とする熱収縮性ラベル付き容器。
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