JP5526897B2 - 昇華性熱転写記録媒体 - Google Patents
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Description
媒体であって、それを使用して印画することにより、他の印画物と静電気により吸着することが無くなり、さばき性が良好になると共に、耐久性に優れる印画物が作成できるようにした昇華性熱転写記録媒体の提供を目的とする。
に設けられる耐熱性樹脂層(2)は、サーマルヘッドから加えられる熱による基材(1)の熱収縮や、サーマルヘッドとの摩擦による基材(1)の破断を防止するために設けられているものである。
耐熱性樹脂層(2)の厚みは0.1μmから2.5μm程度でよいが、0.5μmから1.5μm程度であればより好ましい。また、バインダーとして用いられる上記樹脂のガラス転移温度(Tg)は40℃以上が好ましい。
使用されるポリイソシアネートの添加量は、ポリイソシアネートのNCO当量と耐熱性樹脂層を構成するバインダー樹脂のOH当量の比(ポリイソシアネートのNCO当量/バインダー樹脂のOH当量)で0.8以上であればよい。0.8から1.3までの範囲であればより好ましい。
これらの昇華性染料は単体で使用しても、複数を組み合わせて使用してもよい。
これらのバインダー樹脂のガラス転移点は、60℃以上であればよいが、110℃以上であればより好ましい。
また、昇華性染料とバインダー樹脂との重量比は、0.1から3.0までの範囲が好ましく、0.5から1.5までの範囲であればより好ましい。
また、フッ素系のものとしては、フルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を含有する界面活性剤等が挙げられる。
これらの滑剤は昇華性染料層中に0.001から0.05までの重量比で含有させておくことが好ましい。
使用されるポリイソシアネートの添加量は、ポリイソシアネートのNCO当量と昇華性染料層を構成するバインダー樹脂のOH当量の比(ポリイソシアネートのNCO当量/バインダー樹脂のOH当量)で0.8以上であればよい。0.8から1.3までの範囲であればより好ましい。
(4)、昇華性シアン染料層(5)]が設けられている基材(1)の面と同一の面に面順次に設けられている熱転写保護層(8)は、前記した耐熱性樹脂層(2)側からサーマルヘッドによって加えられた熱により印画された被熱転写体の文字や画像を覆うように転写され、下部の文字や画像を保護するための層である。
厚み4.5μmのポリエステルフィルムを基材として用い、その一方の面に、下記組成の耐熱性樹脂層形成用インクを用いてグラビアコート法により、乾燥厚1.3μmの耐熱性樹脂層を設けた。その後、基材の他方の面の所定位置に、下記組成の昇華性染料層形成用イエローインク、昇華性染料層形成用マゼンタインク、昇華性染料層形成用シアンインクを用いて、昇華性染料層[昇華性イエロー染料層、昇華性マゼンタ染料層、昇華性シア
ン染料層]をそれぞれ乾燥厚が0.8μmとなるように面順次に設けた。
アクリルポリオール樹脂 15.0部
ステアリン酸亜鉛 1.5部
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル 1.5部
タルク 1.0部
2,6−トリレンジイソシアネート 5.0部
トルエン 50.0部
メチルエチルケトン 20.0部
酢酸エチル 6.0部
<昇華性染料層形成用イエローインク>
C.I.ソルベントイエロー93 0.6部
C.I.ソルベントイエロー16 3.6部
ポリビニルブチラール樹脂 3.2部
有機変性ポリシロキサン 0.1部
2,6−トリレンジイソシアネート 0.7部
メチルエチルケトン 60.5部
トルエン 30.3部
<昇華性染料層形成用マゼンタインク>
C.I.ディスパースレッド60 6.7部
C.I.ディスパースバイオレット26 1.3部
C.I.ソルベントブルー36 0.4部
ポリビニルブチラール樹脂 5.2部
有機変性ポリシロキサン 0.1部
2,6−トリレンジイソシアネート 0.9部
メチルエチルケトン 55.3部
トルエン 27.6部
シクロヘキサノン 2.5部
<昇華性染料層形成用シアンインク>
C.I.ソルベントブルー36 5.9部
C.I.ソルベントブルー63 1.5部
ポリビニルブチラール樹脂 5.2部
有機変性ポリシロキサン 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 0.8部
メチルエチルケトン 55.9部
トルエン 27.9部
シクロヘキサノン 2.6部
<剥離層形成用インク>
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 1.0部
シリコーンパウダー 1.0部
メチルエチルケトン 58.5部
トルエン 19.5部
<接着層形成用インク>
アクリル樹脂 10.0部
ポリエステル樹脂 3.5部
エポキシ樹脂 3.5部
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤 8.0部
トルエン 35.0部
メチルエチルケトン 40.0部
剥離層形成用インクの真球状のフィラーの添加量を、バインダー樹脂固形分重量比で0.01とし、真球性のフィラーの粒子径と熱転写保護層の膜厚の比率(フィラーの粒子径/熱転写保護層の膜厚)を1.1とし、さらに導電剤の添加量をバインダー樹脂固形分重量比で0.01とした以外は実施例1と同様にして、実施例2に係る昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 0.2部
シリコーンパウダー 0.2部
メチルエチルケトン 59.7部
トルエン 19.9部
剥離層形成用インクの真球状のフィラーの添加量を、バインダー樹脂固形分重量比で0.1とし、フィラーの粒子径と熱転写保護層の膜厚の比率(フィラーの粒子径/熱転写保護層の膜厚)を2.5とし、導電剤の添加量を、バインダー樹脂固形分重量比を0.1とした以外は実施例1と同様にして、実施例2に係る昇華性熱転写記録媒体を作成した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 2.0部
シリコーンパウダー 2.0部
メチルエチルケトン 57.0部
トルエン 19.0部
剥離層形成用インクの真球状のフィラーの添加量を、バインダー樹脂固形分重量比で0.005とした以外は実施例1と同様にして、比較のための昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 1.0部
シリコーンパウダー 0.1部
メチルエチルケトン 59.0部
トルエン 19.9部
剥離層形成用インクの真球状のフィラーの添加量を、バインダー樹脂固形分重量比で0.11とした以外は実施例1と同様にして、比較のための昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 1.0部
シリコーンパウダー 2.2部
メチルエチルケトン 58.4部
トルエン 18.4部
剥離層形成用インクの真球状のフィラーの粒子径と熱転写保護層の膜厚の比率(フィラーの粒子径/熱転写保護層の膜厚)を1.0とした以外は実施例1と同様して、比較のための昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 1.0部
シリコーンパウダー 1.0部
メチルエチルケトン 58.5部
トルエン 19.5部
剥離層形成用インクのフィラーの粒子径と熱転写保護層の膜厚の比率(フィラーの粒子径/熱転写保護層の膜厚)を2.6とした以外は実施例1と同様にして、比較のための昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 1.0部
シリコーンパウダー 1.0部
メチルエチルケトン 58.5部
トルエン 19.5部
剥離層形成用インクの導電剤の添加量を、バインダー樹脂固形分重量比で0.005とした以外は実施例1と同様にして、比較のための昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 0.1部
シリコーンパウダー 1.0部
メチルエチルケトン 59.0部
トルエン 19.9部
剥離層形成用インクの導電剤の添加量を、バインダー樹脂固形分重量比で0.11とし
た以外は実施例1と同様にして、比較のための昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 2.2部
シリコーンパウダー 1.0部
メチルエチルケトン 58.4部
トルエン 18.4部
剥離層形成用インクのフィラーの形状を不定形とした以外は実施例1と同様にして、比較のための昇華性熱転写記録媒体を作製した。
アクリル樹脂 20.0部
ポリエチレンジオキシチオフェン 1.0部
シリコーンパウダー 1.0部
メチルエチルケトン 58.5部
トルエン 19.5部
グラビアコート法により、下記する被熱転写体用基材の一方の面に、下記組成の昇華熱転写用受像層形成用インクを用いて、昇華熱転写用受像層を乾燥厚5.0μmで形成することで、昇華熱転写用の被熱転写体を作製した。
発泡ポリエステルフィルム:厚み188μm
<昇華熱転写用受像層形成用インク>
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 20.0部
シリコーンオイル 0.5部
トルエン 40.0部
メチルエチルケトン 39.5部
印画物表面の光沢度を測定し、さらに印画物を10枚重ねた時のさばき性について評価した。
分な空間が出来ず、貼り付いた。比較例2に係る昇華性熱転写記録媒体は熱転写保護層中のフィラーの添加量が多いため、それによって得られた印画物は光沢不良となり、色再現性が低下した。比較例3に係る昇華性熱転写記録媒体は、熱転写保護層の膜厚よりフィラーの粒子径が小さいため、熱転写保護層と昇華転写用受像層との間に十分な空間が出来ず、貼り付いた。比較例4に係る昇華性熱転写記録媒体は、熱転写保護層中のフィラーは、熱転写保護層の膜厚より粒子径が大きいため、フィラーが熱転写保護層から崩れ落ち、熱転写保護層と昇華転写用受像層との間に十分な空間が出来ず、貼り付いた。比較例5に係る昇華性熱転写記録媒体は、導電剤の添加量が少なかったため、導電性能が低くなり、印画物同士が静電気で貼り付いてしまった。比較例6に係る昇華性熱転写記録媒体は、導電剤を多くしたため、剥離層の造膜性が悪く、均一な導電性能が引き出せず、印画物同士が貼り付いた。そして、比較例7に係る昇華性熱転写記録媒体は、不定形のフィラーを使用したため、熱転写保護層と昇華転写用受像層との間に均一な空間が確保できず、印画物同士が貼り付いた。
2・・耐熱性樹脂層
3・・昇華性イエロー染料層
4・・昇華性マゼンタ染料層
5・・昇華性シアン染料層
6・・剥離層
7・・接着層
8・・熱転写保護層
Claims (2)
- 基材の一方の面には耐熱性樹脂層が設けられ、他方の面には、色相の異なる昇華性染料層と、剥離層と接着層とが積層されてなる熱転写保護層が面順次に設けられている昇華性熱転写記録媒体であって、剥離層は少なくともバインダー樹脂とポリエチレンジオキシチオフェンと真球状のフィラーを含有していて、ポリエチレンジオキシチオフェンはバインダー樹脂との固形分重量比率(ポリエチレンジオキシチオフェンの固形分重量/バインダー樹脂の固形分重量)が0.01から0.1となる範囲で添加されていると共に、真球状のフィラーはバインダー樹脂との固形分重量比率(真球状のフィラーの固形分重量/バインダー樹脂の固形分重量)が0.01から0.1となる範囲で添加され、かつ真球状のフィラーの粒子径と熱転写保護層の膜厚の比率(フィラーの粒子径/熱転写保護層の膜厚)が1.1から2.5の範囲に設定されていることを特徴とする昇華性熱転写記録媒体。
- イエロー、マゼンタ、シアンの色相を呈する昇華性染料層が少なくとも設けられていることを特徴とする請求項1記載の昇華性熱転写記録媒体。
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