JP2006272960A - 熱転写シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 基材シート上に転写層を設けた熱転写シートで、非転写時には転写層が基材シートから簡単に剥離せず、熱転写時には転写層の剥離性が高く、熱転写シートと受像シートとを熱転写直後に剥がしたり、熱転写シートと受像シートとを熱転写時から時間経過後に剥がす際のいずれでも転写層の剥離性が良好である熱転写シートを提供する。
【解決手段】 熱転写シートの転写層には少なくとも2種類のポリエステル樹脂を含み、該2種類のポリエステル樹脂のうち一つはガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成する樹脂であり、もう一方は下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有する樹脂である。(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基材シートの一方の面に少なくとも一部に、熱により転写可能な転写層を有した熱転写シートに関し、さらに詳しくは非転写時における転写層が基材シートから簡単に剥離しない、つまり箔もち性が良好である点、熱転写の際の熱時剥離及び冷時剥離のいずれにおいても転写層は基材シートからの剥離性が良好である点の、両方の機能をバランス良く発揮できる熱転写シートに関するものである。
従来、顔料、染料等の着色剤を熱溶融性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた着色層を、プラスチックフィルム等の基材シートに担持させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱デバイスにより画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチックシートなどの受像シート上に着色剤をバインダーとともに転写する溶融転写方式が知られている。この溶融転写方式によって形成される印字画像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字、線画等の2値画像の記録に適している。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の着色層を有する熱転写シートを用いて、受像シート上に各着色層を重ねて印字記録することで、減色混合により多色ないしフルカラー画像の形成も可能である。
また、上記の溶融転写方式を利用して、文字や数字等のような線画画像の形成は容易であるが、着色層の種類によっては、得られる画像の耐久性、特に耐摩耗性が強くないことがある。また、熱転写方式として、着色層に含有する昇華性染料が、感熱により受像シートに移行して、熱転写画像を形成する昇華転写方式がある。この昇華転写方式では、顔写真等の階調画像の形成には適しているが、得られる画像は通常の印刷インキとは異なり、ビヒクルがない為、耐摩耗性等の耐久性に劣り、更に可塑剤を含むカードケース、ファイルシート、プラスチック消しゴム等と接触すると、これらに染料が移行したり、画像が滲む等の耐薬品性や耐溶剤性等に劣るという欠点がある。そこで、耐摩耗性、耐薬品性、耐溶剤性等の耐久性向上を形成された画像に付与する目的で、基材シート上に加熱により転写性を有する保護層を設けた保護層転写シートを用いて、熱転写された画像の上に保護層を転写で設けることが行われている。
上記の溶融転写方式により転写される着色層と、保護層転写シートから熱転写により転写する保護層も、いずれも加熱により溶融転写する転写層であり、着色層は着色剤を含有し、受像シートに転写されて、色彩を有した熱転写画像を形成する。また保護層は、熱転写画像等が形成された受像シートに、転写されて、保護層の下に位置するもの(熱転写画像等)を保護し、耐久性をもたせるものである。但し、保護層は転写して、下にある画像等を隠蔽させないように、透明性を有するものである。
このように着色層、保護層のような熱により転写可能な層(転写層)を基材シート上に備えた熱転写シートにおいて、非転写時には剥離性が低く(つまり基材シートとの接着性は良く)、熱転写時には剥離性が高く、安定して剥離可能にする必要がある。そこで、熱転写時での剥離性を良くするために、例えば、特許文献1、2では、基材シートと転写層との間に離型層を設け、上記の課題を克服していた。但し、離型層が追加されるために、製造工程で離型層の形成工程が多く必要となり、また離型層を構成する原材料の費用がかかる等、安価に作製することが出来ないこと、また、離型層の樹脂にはシリコーン系のものが使用されることが多く、非転写時の接着性が不足することがあった。非転写時の接着性が不足していると、転写層が脱落する恐れがあり、良くない。また逆に、非転写時の接着性を強くするために、基材シートとの接着性の良い樹脂を転写層に用いると、転写層を転写させる際の加熱温度条件が狭い範囲となってくる。さらに転写時の条件が、冷時剥離(熱転写直後では転写層が溶融されて転写しやすいが、熱転写時から30秒程度経過した後に、転写層が冷却された状態で、転写層を基材シートから剥離する)の際に、基材シートから転写層が剥離しない場合がある。
特開平11−277899号公報 特開2003−127558号公報
したがって、上記のような課題を解決するために、本発明は、基材シート上に転写層を設けた熱転写シートにおいて、非転写時には転写層が基材シートから簡単に剥離せず、つまり箔もち性が良好であり、熱転写時には転写層の剥離性が高く、また熱転写シートと受像シートとを熱転写直後に剥がしたり(熱時剥離)、熱転写シートと受像シートとを熱転写時から時間経過して転写層が冷却してから剥がす(冷時剥離)際のいずれでも転写層の剥離性が良好である熱転写シートを提供することを目的とする。
以上の状況を鑑み、鋭意研究開発を進め、本発明は、特許請求の範囲の請求項1において、基材シートの一方の面に少なくとも一部に、熱により転写可能な転写層を有した熱転写シートにおいて、該転写層には少なくとも2種類のポリエステル樹脂を含み、該2種類のポリエステル樹脂のうち一つはガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂であり、もう一方は下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂であることを特徴とする。
(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。
(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
本発明の請求項2として、請求項1に記載する転写層における2種類のポリエステル樹脂の混合比率は、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂/(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂=0.5/99.5〜20/80であることを特徴とする。また、請求項3として、請求項1または2に記載する転写層は、着色剤とアクリル系樹脂を含有することを特徴とする。
本発明の請求項4として、請求項1または2に記載する転写層は、アクリル系樹脂を含有し、かつ透明性を有するものであり、受像シートに、該転写層を転写して、受像シートの保護層として機能することを特徴とする。本発明の請求項5として、請求項1〜4のいずれかに記載する転写層の上に、接着層を有することを特徴とする。また、請求項6として、請求項1〜5のいずれかに記載する熱転写シートの表面または裏面の一方もしくは両方に帯電防止性を有することを特徴とする。
本発明は、基材シートの一方の面に少なくとも一部に、熱により転写可能な転写層を有した熱転写シートにおいて、該転写層には少なくとも2種類のポリエステル樹脂を含み、該2種類のポリエステル樹脂のうち一つはガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂であり、もう一方は下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂であることを特徴とした。
(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。
(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
上記のように転写層をポリエチレンテレフタレートフィルム等の基材シートとの接着性が良好であるポリエステル樹脂として、主としてガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂を使用し、さらに転写層には熱転写の際の熱時剥離及び冷時剥離のいずれにおいても基材シートからの剥離性が良好であるポリエステル樹脂として、主として下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂を使用した。これにより、非転写時における転写層が基材シートから簡単に剥離せず、つまり箔もち性が良好である点、熱転写の際の熱時剥離及び冷時剥離のいずれにおいても転写層は基材シートからの剥離性が良好である点の、両方をバランス良く機能を発揮させることが可能となった。
(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。
(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
図1は、本発明の熱転写シート1の一つの実施形態を示す概略図であり、基材シート2上に転写層3を設け、また基材シート2の他方の面に背面層5を設けた構成である。また、図2は、本発明の熱転写シート1の他の実施形態を示す概略図である。基材シート2上に転写層3、接着層4を順に形成し、また基材シート2の他方の面に背面層5を設けた構成である。この図示したものに限らず、熱転写シートの表面または裏面の一方もしくは両方に帯電防止層を設けることも可能である。以下に、本発明の熱転写シートを構成する各層について、詳細に説明する。
(基材シート)
本発明の熱転写シートで用いられる基材シート2としては、従来の熱転写シートに使用されているものと同じ基材シートをそのまま用いることが出来ると共に、その他のものも使用することが出来、特に制限されない。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチックフィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類等があり、又、これらのいずれかを複合したものであってもよい。この基材シートの厚さは、その強度及び熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更することが出来るが、印字(記録)感度との関係上2〜12μm程度が好ましい。すなわち、厚さが2μm未満であると、基材シートとしての強度が不足しやすく、また厚さが12μmを越えると印字(記録)時の熱が転写層まで伝わりづらくなる。
(転写層)
本発明の熱転写シートで使用する転写層3は、少なくとも2種類のポリエステル樹脂を含み、該2種類のポリエステル樹脂のうち一つはガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂であり、もう一方は下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂である。
(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。
(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
本発明で規定する数平均分子量は、全てGPC法(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)で測定したものである。具体的には、下記のGPC測定条件にて、得られた数値である。
<GPC測定条件>
装置:LC SHIMADZU Lc−10A(検出器:SHIMADZU RI−10A)
カラム:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体を充填剤とした分取用カラム3本を使用。
・カラム1:分離範囲MW=100〜2500
・カラム2:分離範囲MW=150〜5000
・カラム3:分離範囲MW=500〜2×107
カラム温度:23℃±2℃
分離液:クロロホルム
流量 :4.0ml
試料注入量:2ml
試料濃度:1W/V%
上記のポリエステル樹脂において、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するものは、脂肪族アルコールは例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジメチロールヘプタン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の脂肪族ジオール類、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエルスリトール等のトリオールおよびテトラオール類等が挙げられる。
また、上記のアルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂は、そのアルコール成分と酸成分との縮重合により得られるもので、その酸成分は、以下のような多価カルボン酸類が挙げられる。多価カルボン酸類としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタルレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸等の芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ダイマー酸、トリマー酸、水添ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキセンジカルボン酸等の不飽和脂肪族、および、脂環族ジカルボン酸等を、また多価カルボン酸としては、他にトリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の三価以上の多価カルボン酸等を用いることができる。
上記のアルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂は、ガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000の条件のものである。ガラス転移点が50℃未満であると、そのポリエステル樹脂の耐熱性が低下し、熱転写シートの巻取りを高温下等で保存中に、転写層が接触する裏面側とブロッキングが生じたりして弊害が起こる。また上記ポリエステル樹脂の数平均分子量が2000より小さいと、同様に熱転写シートの巻取りを高温下等で保存中に、転写層が接触する裏面側とブロッキングが生じやすくなる。一方で、その数平均分子量が20000より大きくなると、基材シートとの接着性が低下したりして好ましくない。
本発明の熱転写シートにおける転写層は、上記のアルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂と、下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂の混合物からなる。
(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。
(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
上記のアルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下であるポリエステル樹脂としては、アルコール成分がビスフェノールAまたは水素化ビスフェノールAのエチレンオキシドあるいはプロピレンオキシド付加物のジオール成分を含有し、その他の脂環族アルコールや脂肪族アルコールも併用できる。このポリエステル樹脂の数平均分子量が25000より大きいと、熱転写の際に、転写層の基材シートからの剥離性が低下してくる。
また上記のJIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下であるポリエステル樹脂としては、その構造が脂肪族系や脂環族系など限定するものではなく、JIS K 5601−2−2(1999)の環球法で測定した軟化点が110℃以下であればよい。そのポリエステル樹脂の軟化点が110℃を越えると、熱転写の際に、転写層の基材シートからの剥離性が低下してくる。
以上に説明した(1)ガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂と、(2)下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂の2種類を転写層に含有するものであるが、この条件から外れたポリエステル樹脂を本発明の熱転写シートの転写層としての機能に悪影響が生じない範囲で、添加することができる。
(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。
(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
また、上記の転写層における2種類のポリエステル樹脂の混合比率は、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂/(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂=0.5/99.5〜20/80の範囲であることが好ましい。その混合比率において、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂の含有割合が少なすぎると、熱転写の際の転写層の基材シートからの剥離性は問題ないが、転写層と基材シートとの接着性が低下し、熱転写シートの取扱いで、転写層が基材シートから脱落しやすくなる。また、一方で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂の含有割合が上記範囲よりも多いと、転写層と基材シートとの接着性は問題ないが、熱転写の際に、転写層の基材シートからの剥離性が低下してくる。
また、転写層には、上記のポリエステル樹脂の他に、アクリル系樹脂を追加して添加することができる。これは、受像シートに転写層を転写後における転写層の耐摩耗性等の耐久性を向上させたり、また転写層に着色顔料を添加する場合には、顔料の分散性を向上させることができる。本発明で使用できるアクリル系樹脂としては、従来公知のアクリレートモノマー、メタクリレートモノマーの中から選ばれた少なくとも1つ以上のモノマーからなる重合体で、アクリル系モノマー以外にスチレン、アクリロニトリル等を共重合させても良い。好ましいモノマーとしては、メチルメタクリレートで、仕込み質量比で50質量%以上含有していることが好ましい。
上記の従来公知のアクリル系モノマーとしては、以下のものが挙げられる。メチルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタアクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタアクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタアクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタアクリレート、ターシャリーブチルアクリレート、ターシャリーブチルメタアクリレート、イソデシルアクリレート、イソデシルメタアクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタアクリレート、ラウリルトリデシルアクリレート、ラウリルトリデシルメタアクリレート、トリデシルアクリレート、トリデシルメタアクリレート、セチルステアリルアクリレート、セチルステアリルメタアクリレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメタアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタアクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメタアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタアクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシエチルメタアクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルメタアクリレート、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、ターシャリーブチルアミノエチルアクリレート、ターシャリーブチルアミノエチルメタアクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタアクリレート等が挙げられる。
さらに、エチレンジアクリレート、エチレンジメタアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタアクリレート、デカエチレングリコールジアクリレート、デカエチレングリコールジメタアクリレート、ペンタデカエチレングリコールジアクリレート、ペンタデカエチレングリコールジメタアクリレート、ペンタコンタヘクタエチレングリコールジアクリレート、ペンタコンタヘクタエチレングリコールジメタアクリレート、ブチレンジアクリレート、ブチレンジメタアクリレート、アリルアクリレート、アリルメタアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジメタアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタアクリレート、ネオペンチルグリコールペンタアクリレート、ネオペンチルグリコールペンタメタアクリレート、ホスファゼンヘキサアクリレート、ホスファゼンヘキサメタアクリレート等である。本発明のアクリル樹脂は、数平均分子量が20,000以上100,000以下であることが好ましい。20,000未満であると、合成時にオリゴマーが出て、安定した性能が得られず、100,000を越えると、熱転写の際、転写層の基材シートからの剥離性が低下してくる。このようなアクリル系樹脂は転写層において、上記に説明した複数の種類のポリエステル樹脂の合わせたもの100質量部に対して、10〜700質量部で混合して使用することができる。また、使用するアクリル系樹脂のガラス転移点は、90〜110℃程度である。
本発明の熱転写シートにおける転写層は、加熱により溶融転写するもので、必要に応じて着色剤を添加して着色層として使用して、受像シートに転写して、色彩を有した熱転写画像を形成したり、あるいは着色剤は添加せずに、受像シートに転写して、転写された下に位置するもの(熱転写画像等)を保護し、耐久性をもたせることができる。つまり透明性を有する保護層として使用できる。また、転写層には、有機フィラーを含有させることができる。例えば、ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アクリル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコーン樹脂等が挙げられる。そのフィラーの粒径(平均)は、0.1〜3μmの範囲のものが好ましく、フィラーの添加量は、上記のような樹脂分100質量部に対して、0〜30質量部の範囲にする。特に、ポリエチレンワックスのフィラーを用いることが好ましく、熱転写シートの製造工程中には、そのポリエチレンワックスが融解せず、粒状の形状を維持して、巻取り保管中に転写層と、裏面側の熱転写シートとブロッキングしたり、裏移りを防止できる。転写層が保護層の場合、印画物の画像上に、保護層を熱転写する際の高熱と圧力により、ポリエチレンワックスが融解して、粒状形態が崩れ、均一な被膜となり、好ましい。
転写層を着色層として使用する場合、転写層に着色剤を含有させる。その着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、ホワイトなどの各着色剤が、従来公知の染料、顔料より適宜選択して、使用可能である。転写層は、上記のポリエステル樹脂を必須とし、アクリル系樹脂、着色剤を必要に応じて加え、また可塑剤、界面活性剤、滑剤、流動性調整剤等の助剤を加えることができ、これらを溶媒に溶解または分散させた塗工液を、従来公知のグラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法により、基材シート上に乾燥状態で厚さ0.1〜5.0g/m2程度、好ましくは0.5〜2.0g/m2を設けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.1g/m2未満の場合、成膜性の問題で均一な皮膜が得られず、また、厚さが5g/m2を越えた場合、印字転写の際に、高エネルギーが必要となり、特殊な熱転写プリンターでしか印字できない問題がある。
(接着層)
本発明の熱転写シートでは、基材シート上に、転写層、接着層4をこの順に形成し、熱転写される層の受像シートへの接着性を良好にし、かつ接着性を強固にすることができる。接着層4を構成する樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ブチラール樹脂、紫外線吸収剤樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。特に、紫外線吸収性樹脂が受像シートに転写して、印画物の耐光性を付与することができ、好ましい。
その紫外線吸収性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを例示することができる。以上のように、接着層を構成する樹脂と、必要に応じて、ワックス類、高級脂肪酸のアミド、エステル及び塩、フッ素樹脂やシリカ等の無機物質の粉末のようにブロッキング防止剤や、その他の添加剤を加えた塗工液を転写層で説明したような従来公知の方法で、塗布及び乾燥することによって、好ましくは乾燥状態で0.5〜10g/m2程度の厚みで接着層を形成する。
(帯電防止層)
本発明の熱転写シートでは、その熱転写シートの表面または裏面の一方もしくは両方に帯電防止性を有する層、すなわち帯電防止層を設け、熱転写プリンターにおける熱転写シートの搬送上、静電気発生によるトラブル等を防止することができる。使用する帯電防止剤としては、従来公知の帯電防止剤を使用することができ、特に制限はない。使用する帯電防止剤の具体例としては、カーボンブラック、ニッケル、アルミニウム、コバルト、クロム、マグネシウム、モリブデン、パラジウム、ロジウム、スズ、タンタル、チタン、タングステン、インジウム、カドミウム、ルテニウム、ジルコニウム、鉄、鉛、白金、亜鉛、金、銀、銅等の導電性金属、これらの酸化物、アンチモン酸亜鉛(ZnO・Sb25)、酸化スズ(SnO2)、酸化インジウム(InO3)、酸化カドミウム(CdO)等の導電性金属酸化物、ステアレート、メタクリレート、エトキシレート、アクリレート等の導電性樹脂、四級アンモニウム塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等の界面活性剤等を挙げることができる。上記の導電性金属酸化物は、動的光散乱法による粒径が10〜100nmの範囲であることが好ましい。粒径が10nm未満であると、導電性維持のために多量の添加が必要となってしまい、また、100nmを超えると、転写された場合の表面のざらつき原因、さらに透明性の低下原因となり好ましくない。
上記の帯電防止剤において、導電性金属、導電性金属酸化物等においては、以下に挙げるようなバインダー樹脂に分散させて、帯電防止層を形成する。尚、導電性樹脂の帯電防止剤であれば、別にバインダー樹脂を用いることはない。そのバインダー樹脂しては、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、アイオノマー、セルロースアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂や、例えば塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体やエチレン酢酸ビニル共重合体等の上記樹脂あるいはそのモノマーの共重合体系樹脂等が挙げられる。
帯電防止層は、上記に挙げた必要な材料を溶媒に溶解または分散させた塗工液を、従来公知の方法で、塗布及び乾燥することによって、乾燥状態で0.001〜0.1g/m2程度の厚みで帯電防止層を形成する。帯電防止層を転写層及び背面層とは別個の層で設けたり、あるいは転写層及びまたは、背面層に上記の帯電防止剤を添加することにより、帯電防止性をもたせることが可能である。
(背面層)
本発明の熱転写シートでは、必要に応じて、基材の裏面、すなわち転写層の設けてある面と反対面に、熱転写手段としてのサーマルヘッド等の熱によるスティッキングやシワなどの悪影響を防止するため、背面層5を設けることができる。背面層を形成する樹脂としては、従来公知のものであればよく、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン又はエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセトプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂からなる背面層に添加、あるいは上塗りする滑り性付与剤としては、燐酸エステル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及び燐酸エステル系化合物からなる層であり、更に充填剤を添加することがより好ましい。背面層は、上記に記載した樹脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、背面層形成用インキを調製し、これを、上記の基材シートの裏面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の形成手段により塗布し、乾燥して形成することができる。背面層の厚みは、融着防止や滑性等が果たせられる程度であれば充分で、乾燥時で通常0.1〜3g/m2程度である。
本発明の熱転写シートと組み合わせて使用する受像シートとしては、特に限定されず、例えば、普通紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、トレーシングペーパー、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、各種プラスチック等、いずれのシートや立体成型物でもよく、また形状的にはカード、葉書、パスポート、便箋、レポート用紙、ノート、カタログ、コップ、ケース、建材、パネル、電話、ラジオ、テレビ等の電子部品や二次電池等いずれのものでもよい。また、各種プラスチックフィルムやシートを構成する合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムあるいは発泡させた発泡シートも使用できる。また、上記に挙げた材料の受像面に染料受容性を有する樹脂に離型剤を添加した、従来公知の染料受容層を形成したものも使用することができる。この場合は、染料受容層に昇華性染料を含有する染料層を設けた熱転写シートを用いて、染料画像を熱転写し、その染料画像を覆うように、本発明の熱転写シートの転写層である保護層を転写して、使用することが好ましい。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。基材シートして、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、ルミラー)の一方の面に、下記組成の背面層用塗工液をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥塗布量が1.0g/m2になるように塗布し、乾燥して(100℃60秒間)、背面層を形成した。次に、上記基材シートの背面層を形成した面と反対の面に、下記組成の転写層用塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が1.0g/m2になるように塗布、乾燥して(80℃60秒間)、転写層を形成し、実施例1の熱転写シートを作製した。
(背面層用塗工液組成)
アクリルニトリル−スチレン共重合体 11部
線状飽和ポリエステル樹脂 0.3部
ジンクステアリルホスフェート 6部
メラミン樹脂粉末 3部
トルエン/エタノール=50/50(質量比) 80部
(転写層用塗工液1組成)
着色剤 17.50部
ポリエステル樹脂A1 0.05部
ポリエステル樹脂B1 9.95部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 7.80部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.60部
上記のポリエステル樹脂A1は、ガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂であり、ガラス転移点は67℃、数平均分子量は20000であり、アルコール成分はエチレングリコール50モル%、ネオペンチルグリコール50モル%のポリエステル樹脂である。また、上記のポリエステル樹脂B1は、下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂である。(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。詳しくは、(a)の特性を満足するもので、アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が22000で、JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点は160℃(110℃より高い)であるポリエステル樹脂である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液2組成)
着色剤 17.50部
ポリエステル樹脂A1 1.00部
ポリエステル樹脂B1 4.00部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 12.80部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.60部
但し、上記のポリエステル樹脂A1、B1は実施例1で使用したものと同一である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液3組成)
着色剤 17.50部
ポリエステル樹脂A2 0.05部
ポリエステル樹脂B2 9.95部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 7.80部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.60部
上記のポリエステル樹脂A2は、ガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂であり、ガラス転移点は53℃、数平均分子量は2000であり、アルコール成分はエチレングリコール50モル%、ネオペンチルグリコール50モル%のポリエステル樹脂である。また、上記のポリエステル樹脂B2は、下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂である。(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。詳しくは、(b)の特性を満足するもので、JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃であり、アルコール成分としてビスフェノールA成分は含有せず、脂肪族系のポリエステル樹脂である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液4組成)
着色剤 17.50部
ポリエステル樹脂A2 1.00部
ポリエステル樹脂B2 4.00部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 12.80部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.60部
但し、上記のポリエステル樹脂A2、B2は実施例3で使用したものと同一である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液5組成)
着色剤 17.50部
ポリエステル樹脂A1 0.05部
ポリエステル樹脂B3 9.95部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 7.80部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.60部
上記のポリエステル樹脂A1は、実施例1で使用したものと同一である。また、上記のポリエステル樹脂B3は、下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂である。(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。詳しくは、(a)と(b)の両方の特性を満足するもので、アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が15000であり、かつJIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が105℃であるポリエステル樹脂である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液6組成)
着色剤 17.50部
ポリエステル樹脂A1 1.00部
ポリエステル樹脂B3 4.00部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 12.80部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.60部
但し、上記のポリエステル樹脂A1、B3は実施例5で使用したものと同一である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例7の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液7組成)
ポリエステル樹脂A1 0.4部
ポリエステル樹脂B1 4.6部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 30.4部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂A1、B1は実施例1で使用したものと同一である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例8の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液8組成)
ポリエステル樹脂A1 0.4部
ポリエステル樹脂B2 4.6部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 30.4部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂A1は実施例1で使用したガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂と同一で、ポリエステル樹脂B2は、実施例3で使用した(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である特性を満足するポリエステル樹脂と同一である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例9の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液9組成)
ポリエステル樹脂A1 0.4部
ポリエステル樹脂B3 4.6部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 30.4部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂A1、B3は、実施例5で使用したものと同一である。
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、熱転写シートを作製し、その転写層の上に下記組成の接着層用塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が1.5g/m2になるように塗布、乾燥して(100℃60秒間)、接着層を形成し、実施例10の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液10組成)
ポリエステル樹脂A1 0.4部
ポリエステル樹脂B3 4.6部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 30.4部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂A1、B3は、実施例5で使用したものと同一である。
(接着層用塗工液組成)
ポリエステル樹脂(ガラス転移点47℃、数平均分子量16000) 24部
紫外線吸収性アクリル共重合体樹脂 6部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 70部
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例11の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液11組成)
着色剤 17.5部
ポリエステル樹脂A1 0.4部
ポリエステル樹脂B3 4.6部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 12.1部
ポリエチレンワックス(平均粒径3μm) 0.7部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂A1、B3は、実施例5で使用したものと同一である。
(比較例1)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液11組成)
着色剤 17.5部
ポリエステル樹脂A1 1.0部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 17.8部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂A1は、実施例1で使用したガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂と同一である。
(比較例2)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液12組成)
着色剤 17.50部
ポリエステル樹脂A1 0.05部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 17.75部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.60部
但し、上記のポリエステル樹脂A1は、実施例1で使用したガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂と同一である。
(比較例3)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例3の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液13組成)
着色剤 17.5部
ポリエステル樹脂B1 10.0部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 7.8部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂B1は、実施例1で使用した(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である特性を満足するポリエステル樹脂と同一である。
(比較例4)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例4の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液14組成)
着色剤 17.5部
ポリエステル樹脂B2 10.0部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 7.8部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂B2は、実施例3で使用した(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である特性を満足するポリエステル樹脂と同一である。
(比較例5)
実施例1で作製した熱転写シートの作製条件で、転写層用塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例5の熱転写シートを作製した。
(転写層用塗工液15組成)
着色剤 17.5部
ポリエステル樹脂B3 10.0部
アクリル樹脂(ガラス転移点105℃) 7.8部
トルエン/メチルエチルケトン=50/50(質量比) 64.6部
但し、上記のポリエステル樹脂B3は、実施例5で使用した(a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下であり、かつ(b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である特性を満足するポリエステル樹脂と同一である。
上記の実施例及び比較例で得られた熱転写シートを用いて、以下に示す方法により、基材シートとの接着性、熱転写時の剥離性(加熱直後の剥離性、30秒後の剥離性)を調べた。
(基材シートとの接着性)
各熱転写シートの転写層側にニチバン社製セロテープ(登録商標)(No.405−1P、産業用、幅18mm×長さ70m)を親指で一往復、擦り付けることで、貼り付け、その後すぐに、180°剥離で剥がし、転写層がテープ側に取られるかどうか、目視にて確認した。評価基準は以下の通りである。
◎:テープ側に全く転写層が取られない。
○:テープ側の一部に、転写層がわずかに取られるが、問題になるレベルではない。
×:テープ側に転写層のほとんど全部が取られる。
(熱転写時の剥離性)
下記の印字条件で積水化学工業社製フィルム(品名:タックペイント、色番TP02)の被転写体に、各熱転写シートを用いて印字した。その印字物を用いて、剥離性を評価した。
(印字条件)
・サーマルヘッド:KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値:3195(Ω)
・主走査方向印字密度:300dpi
・副走査方向印字密度:300dpi
・印加電力:0.13(w/dot)
・1ライン周期:5(msec.)
・印字開始温度:40(℃)
・階調制御方法:1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長を持つ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を80%固定とし、印字開始部から終端部まで255階調で転写させた。印字範囲は長さ(印字方向)100mm×幅55mmで行なった。
(熱転写時の剥離性)(加熱直後の剥離性)
上記条件で印字した後すぐに、熱転写シートと被転写体(受像シート)とを手で剥がす。そこで、手で剥がした際の剥離の重さを官能評価した。その評価の基準は以下の通りである。
◎:簡単に剥がすことが可能
○:剥がすことが可能
×:剥がすことが困難
(熱転写時の剥離性)(30秒後の剥離性)
上記条件で印字した後、30秒経過後に、熱転写シートと被転写体との剥離力を、T字型剥離治具を用い、下記条件で新東科学社製ヘイドン140Rにて測定した。
測定条件:試験台移動速度 1000mm/min;移動距離 100mm
評価基準は以下の通りである。
◎:剥離力が0.20N/55mm以下であり、手で簡単に剥がせるレベルである。
○:剥離力が0.20N/55mm以上、0.40N/55mm以下であり、手で剥がせるレベルである。
×:剥離力が0.40N/55mmより大きく、手で剥がすことが困難である。
上記の評価結果を、表1に示す。
Figure 2006272960
上記結果より、実施例1〜11の全てについて、基材シートと転写層との接着性と、熱転写時の加熱直後における剥離性、すなわち熱時剥離性と、また熱転写してから30秒後の剥離性、すなわち冷時剥離の全てに関して、異常ないものであった。それに対し、比較例1では、熱転写の際の冷時剥離で問題が生じた。また比較例2、3、4、5では、基材シートと転写層との接着性において、問題があり、転写層が基材シートから簡単に剥がれ落ちる、つまり簡単に箔落ちしてしまうものである。
本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示す概略図である。 本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略図である。
符号の説明
1 熱転写シート
2 基材シート
3 転写層
4 接着層
5 背面層

Claims (6)

  1. 基材シートの一方の面に少なくとも一部に、熱により転写可能な転写層を有した熱転写シートにおいて、該転写層には少なくとも2種類のポリエステル樹脂を含み、該2種類のポリエステル樹脂のうち一つはガラス転移点50℃以上、数平均分子量が2000〜20000で、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂であり、もう一方は下記(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂であることを特徴とする熱転写シート。
    (a)アルコール成分としてビスフェノールA成分を含み、数平均分子量が25000以下である。
    (b)JIS K 5601−2−2(1999)の環球法による軟化点が110℃以下である。
  2. 前記の転写層における2種類のポリエステル樹脂の混合比率は、アルコール成分として脂肪族アルコールのみで構成するポリエステル樹脂/(a)または(b)の一方もしくは両方の特性を有するポリエステル樹脂=0.5/99.5〜20/80であることを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
  3. 前記の転写層は、着色剤とアクリル系樹脂を含有することを特徴とする請求項1または2に記載する熱転写シート。
  4. 前記の転写層は、アクリル系樹脂を含有し、かつ透明性を有するものであり、受像シートに、該転写層を転写して、受像シートの保護層として機能することを特徴とする請求項1または2に記載する熱転写シート。
  5. 前記の転写層の上に、接着層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載する熱転写シート。
  6. 前記の熱転写シートの表面または裏面の一方もしくは両方に帯電防止性を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載する熱転写シート。
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