JP2010158830A - 熱転写シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱転写シートと被転写体との熱接着後の剥離強度において、剥離強度を一定以下としまた、剥離開始から終了までの剥離強度の、最大値と最小値の比をある一定量に抑えることで、画像転写時の剥離による熱転写シートの伸びを低減し、印画物の不良を防止できることを見出した。具体的には、基材シートの一方の面に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の熱転写性インク層を長手方向へ面順次に設けた熱転写シートにおいて、80℃環境下における被転写体との180°剥離強度が10g/cm以下であることを特徴とする熱転写シートにより課題を解決した。
【選択図】図1
Description
タ(M)、シアン(C)の3色の熱転写性インク層を長手方向へ面順次に設けた熱転写シートにおいて、80℃環境下における被転写体との180°剥離強度が10g/cm以下であることを特徴とする熱転写シートである。
、操作性、加工性を考慮し、2〜50μmの範囲のものが使用可能であるが、転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2〜12μmの範囲のものが好ましい。
るものではないが、一例を挙げると、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類である。中でも、ポリエステル、エポキシ樹脂が好適である。
<基材シート>
ポリエステルフィルム:厚さ4.5μm
<熱転写形成用イエローインク>
C.I.ソルベントイエロー93 7.5部
C.I.ソルベントイエロー16 2.5部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写形成用マゼンタインク>
C.I.ディスパースレッド60 5.0部
C.I.ディスパースバイオレット26 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写形成用シアンインク−1>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写形成用シアンインク−2>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.4部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.1部
トルエン 26.5部
<熱転写形成用シアンインク−3>
C.I.ソルベントブルー63 4.9部
C.I.ソルベントブルー36 4.9部
ポリビニルアセタール樹脂 8.4部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 3.0部
メチルエチルケトン 52.4部
トルエン 26.2部
<熱転写形成用シアンインク−4>
C.I.ソルベントブルー63 4.9部
C.I.ソルベントブルー36 4.9部
ポリビニルアセタール樹脂 8.4部
シリコーン変性樹脂 0.4部
2,6−トリレンジイソシアネート 3.0部
メチルエチルケトン 52.3部
トルエン 26.1部
<熱転写形成用シアンインク−5>
C.I.ソルベントブルー63 4.9部
C.I.ソルベントブルー36 4.9部
ポリビニルアセタール樹脂 8.4部
2,6−トリレンジイソシアネート 3.0部
メチルエチルケトン 52.5部
トルエン 26.2部
<熱転写形成用シアンインク−6>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.3部
トルエン 26.7部
<熱転写形成用シアンインク−7>
C.I.ソルベントブルー63 5.1部
C.I.ソルベントブルー36 5.1部
ポリビニルアセタール樹脂 8.6部
シリコーン変性樹脂 0.2部
メチルエチルケトン 54.0部
トルエン 27.0部
<熱転写形成用シアンインク−8>
C.I.ソルベントブルー63 5.1部
C.I.ソルベントブルー36 5.1部
ポリビニルアセタール樹脂 8.6部
シリコーン変性樹脂 0.4部
メチルエチルケトン 53.9部
トルエン 26.9部
<熱転写形成用シアンインク−9>
C.I.ソルベントブルー63 5.1部
C.I.ソルベントブルー36 5.1部
ポリビニルアセタール樹脂 8.6部
メチルエチルケトン 54.1部
トルエン 27.1部
<耐熱滑性層形成用インク>
ポリビニルアセタール 25.2部
イソシアネート硬化剤 1.1部
タルク 1.0部
メチルエチルケトン 36.3部
トルエン 36.3部
<被転写基材>
発泡ポリエステルフィルム:厚さ188μm
<熱転写用受像層形成用インク>
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 19.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
トルエン 40.0部
メチルエチルケトン 40.0部
<熱転写シートの耐熱滑性層付き基材シートの作製>
グラビアコート法により、基材シートの一方の面に、耐熱滑性層形成用インクを用いて、耐熱滑性層を乾燥厚0.9μmで形成し、その後40℃で5日間エージングすることで、耐熱滑性層付き基材シートを作製した。
<被転写体の作製>
グラビアコート法により、被転写基材の一方の面に、熱熱転写用受像層形成用インクを用いて、熱転写用受像層を乾燥厚5.0μmで形成することで、熱転写用の被転写体を作製した。
<イエロー熱転写シートおよびマゼンタ熱転写シートの作製>
グラビアコート法により、基材シートの耐熱滑性層非形成面に、熱転写形成用イエローインクまたは熱転写形成用マゼンタインクを乾燥厚1.0μmで形成し、イエロー熱転写シートおよびマゼンタ熱転写シートを作製した。
<事前印画物の作製>
上記のように作成された被転写体上にサーマルシミュレーターを用いてイエローのベタ画像を印画後イエロー熱転写シートを剥がし、さらに重ねてマゼンタベタを印画後マゼンタ熱転写シートを剥がすことで、事前印画物を作製した。
ート−4を作製した。
<比較例1>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−6にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−6を作製した。
<比較例2>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−7にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−7を作製した。
<比較例3>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−8にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−8を作製した。
<比較例4>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−9にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−9を作製した。
<印画>
実施例1〜5と比較例1〜4のシアン熱転写シートに関して、それぞれ事前印画物上にサーマルシミュレーターでベタ画像を印画し、被転写体上にシアン熱転写シートが密着させた状態のサンプルを作製した。
<熱時剥離強度測定>
実施例1〜5および比較例1〜4が被転写体上に密着したサンプルについて、幅50mm、密着している部分の長さ100mmのサイズで切り出し、80℃のオーブン中でJIS K 6854−2に基づき被転写体とシアン熱転写シートの剥離接着強さ試験を行った。つかみ移動速度は毎分100mmとした。結果を表1に示す。
<印画評価>
実施例1〜5および比較例1〜4を印画したサンプルに関して、それぞれ昇華型熱転写プリンターに装填できるように加工し、昇華型熱転写プリンターで最高濃度の全面黒画像(黒ベタ)を印画した。結果を表2に示す。
(2)…耐熱滑性層
(3)…熱転写性インク層(イエロー)
(4)…熱転写性インク層(マゼンタ)
(5)…熱転写性インク層(シアン)
(6)…離型層
(7)…剥離層
(8)…接着層
(11)…支持体
(12)…色材受容層
(13)…転写画像
Claims (4)
- 基材シートの一方の面に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の熱転写性インク層を長手方向へ面順次に設けた熱転写シートにおいて、80℃環境下における被転写体とのJIS K 6854−2に基づく剥離強度が10g/cm以下であることを特徴とする熱転写シート。
- 前記剥離強度において、長さ100mmの剥離を行った際の剥離開始時から剥離終了時までの剥離強度の最大値と最小値の比が1.0〜1.2の範囲内に存在することを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記熱転写シートの熱転写性インク層が、染料とバインダとからなる昇華熱転写層であることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の熱転写シート。
- 前記熱転写シートの熱転写性インク層が、染料または顔料とバインダとからなる溶融熱転写層であることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の熱転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009002373A JP2010158830A (ja) | 2009-01-08 | 2009-01-08 | 熱転写シート |
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JP2009002373A JP2010158830A (ja) | 2009-01-08 | 2009-01-08 | 熱転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010158830A true JP2010158830A (ja) | 2010-07-22 |
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Family Applications (1)
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JP2009002373A Pending JP2010158830A (ja) | 2009-01-08 | 2009-01-08 | 熱転写シート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012213885A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
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- 2009-01-08 JP JP2009002373A patent/JP2010158830A/ja active Pending
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