JP2010158830A - 熱転写シート - Google Patents

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傑 有田
Yasuo Sugishita
康雄 杉下
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徹 遠藤
Kunio Ishii
邦夫 石井
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Abstract

【課題】画像転写時の剥離による熱転写シートの伸びを抑えること。
【解決手段】熱転写シートと被転写体との熱接着後の剥離強度において、剥離強度を一定以下としまた、剥離開始から終了までの剥離強度の、最大値と最小値の比をある一定量に抑えることで、画像転写時の剥離による熱転写シートの伸びを低減し、印画物の不良を防止できることを見出した。具体的には、基材シートの一方の面に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の熱転写性インク層を長手方向へ面順次に設けた熱転写シートにおいて、80℃環境下における被転写体との180°剥離強度が10g/cm以下であることを特徴とする熱転写シートにより課題を解決した。
【選択図】図1

Description

本発明は熱転写シートに関し、熱転写法により得られる保護層付き印画物に使用するための熱転写シートに関するものである。
一般に、熱転写シートは、サーマルリボンと呼ばれ、熱転写方式のプリンタに使用されているインクリボンのことであり、基材の一方の面に熱転写層、その基材の他方の面にバックコート層(耐熱滑性層)を設けたものである。ここで熱転写層は、インクの層であって、プリンタのサーマルヘッドに発生する熱によって、そのインクを昇華(昇華転写方式)あるいは溶融(溶融転写方式)させ、被転写体側に転写するものである。
現在、熱転写方式は、プリンタの高機能化と併せて各種画像を簡便に形成できるため、身分証明書などのカード類をはじめアミューズメント用出力物等広く利用されている。そういった用途の多様化と共に、得られる印画物への耐久性を求める声も大きくなり、近年ではインク層により形成した画像上に保護層を転写する印画物がかなり普及してきている。
インクを被転写体に転写する際に、インク層に用いられているバインダーは溶融あるいは軟化し、被転写体に接着する。これを剥離する際に剥離開始から終了までの間に熱転写シートにかかる力に勾配が存在すると、熱転写シートに伸びが発生し、印画物に不良が起こる、あるいは熱転写シートが破断する場合がある。
このような伸びに関する問題を解決するために、ベースフィルムの高強度化が種々、提案されている(特許文献1)。また、熱転写シートと被転写体との間の離型性を向上させるため、熱転写シートに種々の離型剤を加えることが提案されている(特許文献2)。
特開平11−263077号公報 特開2007−84670号公報
しかしながら、特許文献1または2の方法の場合、剥離する際にかかる力の、最大値にあわせてベースフィルムの高強度化、または離型剤の添加を行う必要性があるため、コスト面の問題や最終的な印画物に不良が発生する可能性がある。
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、画像転写時の剥離による熱転写シートの伸びを抑えることを目的としたものである。
本発明者らは、熱転写シートと被転写体との熱接着後の剥離強度において、剥離強度を一定以下としまた、剥離開始から終了までの剥離強度の、最大値と最小値の比をある一定量に抑えることで、画像転写時の剥離による熱転写シートの伸びを低減し、印画物の不良を防止することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1記載の発明は、基材シートの一方の面に、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)の3色の熱転写性インク層を長手方向へ面順次に設けた熱転写シートにおいて、80℃環境下における被転写体との180°剥離強度が10g/cm以下であることを特徴とする熱転写シートである。
また、請求項2記載の発明は、前記剥離強度において、剥離開始時から剥離終了時までの剥離強度の最大値と最小値の比が1.0〜1.2の範囲内に存在することを特徴とする熱転写シートである。
また、請求項3記載の発明は、前記の熱転写シートの熱転写性インク層が、染料とバインダとからなる昇華熱転写層であることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の熱転写シートである。
また、請求項4記載の発明は、前記の熱転写シートの熱転写性インク層が、染料または顔料とバインダとからなる溶融熱転写層であることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の熱転写シートである。
本発明の方法を用いることにより、熱転写シートと被転写体との熱接着後の剥離強度において、剥離開始から終了までの剥離強度の、最大値と最小値の比をある一定量に抑えることで、画像転写時の剥離による熱転写シートの伸びを低減し、印画物の不良を防止するという効果を発現する。
本発明の熱転写シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。 本発明の印画物の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
以下に本発明の熱転写シート、および印画物を、一実施形態に基づいて、図面を参照にして説明する。
図1に本発明の熱転写シートの構成の一実施例の構造を示す。熱転写シートは、図1に示すように、基材(1)の一方の面にイエロー(3)、マゼンタ(4)、シアン(5)の3色の熱転写性インク層と熱転写性保護層(離型層(6)、剥離層(7)、接着層(8))を長手方向へ面順次に、基材(1)の他方の面に耐熱滑性層(2)を設けた構造を有するものである。
図2に本発明の印画物の構成の一実施例の構造を示す。印画物は図2に示すように、支持体(11)の上に色材受容層(12)を設け、熱転写により画像(13)を印画し、さらにその上に熱転写により保護層(接着層(8)、剥離層(7))を設けた構造を有するものである。
本発明における熱転写シートの基材(1)としては、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求されるので、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、およびコンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類等を単独で又は組み合わされた複合体として使用可能であるが、中でも、物性面、加工性、コスト面などを考慮するとポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。また、その厚さは
、操作性、加工性を考慮し、2〜50μmの範囲のものが使用可能であるが、転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2〜12μmの範囲のものが好ましい。
熱転写性インク層(3)(4)(5)は熱転写可能な色材を任意のバインダで担持させた層である。色材として使用する染料または顔料は、従来公知の熱転写シートに使用されている染料または顔料をいずれも使用可能であり特に限定されない。
昇華熱転写層形成用インクに用いられる熱昇華性染料としては、昇華性分散染料が好ましく、一例を挙げると、イエロー成分としては、ソルベントイエロー56,16,30,93,33、ディスパースイエロー201,231,33等が挙げられる。マゼンタ成分としては、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ディスパースバイオレット26、C.I.ソルベントレッド27、あるいはC.I.ソルベントレッド19等が挙げられる。シアン成分としては、C.I.ディスパースブルー354、C.I.ソルベントブルー63、C.I.ソルベントブルー36、あるいはC.I.ディスパースブルー24等が挙げられる。墨の染料としては、上記の各染料を組み合わせて調色するのが一般的である。
昇華熱転写層形成用インクに用いられるバインダとしては、特に限定されるものではないが、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂やポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂やポリエステル樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂等である。中でも、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂が好適である。また必要に応じて、請求項1または2の範囲内に剥離強度を制御するために上記の樹脂の他に、イソシアネート系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ジアルデヒド系樹脂などの樹脂を添加することができる。
昇華熱転写層形成用インクには、また必要に応じて、請求項1または2の範囲内に剥離強度を制御するために離型剤を添加することができる。使用可能な離型剤としては公知のシリコーン系化合物またはフッ素系化合物、またはワックス類等が使用できる。
本発明において添加するシリコーン系化合物としては、ストレートシリコーンオイル、変性シリコーンオイルおよびその硬化物が使用できる。
本発明に用いられるフッ素系化合物としては、構造にフルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を持つ化合物が挙げられるが、これに限定されない。
本発明に用いられるワックス類としては、カルナバワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ライスワックス等が挙げられる。
溶融熱転写層形成用インクに用いられる染料としては、ジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メチン系、アゾメタン系、キサンテン系、アキサジン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、アゾ系、スピロジピラン系、イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンダクタム系、アントラキノン系等の一般に使用されている感熱転写性染料を広く使用することができる。また、顔料としては、公知の有機顔料、無機顔料を使用することができ、一例を挙げると、カーボンブラック、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、アントラキノン系、イソインドリノン系等の顔料が挙げられる。
溶融熱転写層形成用インクに用いられるバインダとしては、熱溶融性以外特に限定され
るものではないが、一例を挙げると、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類である。中でも、ポリエステル、エポキシ樹脂が好適である。
熱転写性保護層(6)(7)(8)はインク層熱転写シートにより被転写体上に形成された画像への紫外線等からの耐久性が要求されると同時に、熱転写法というプロセスにより被転写体上に形成される必要があるため、一般的には、紫外線吸収等の保護層としての本来的な性能と同時に被転写体への接着性を兼ね備える接着層(8)、その下層に基材から熱転写時に容易に剥離するための剥離層(7)、熱転写時に基材に残留し、剥離層を容易に剥離させるための離型層(6)といった複数の層の積層体から形成されることが一般的である。
離型層(6)は、熱転写性保護層と基材シートの剥離の重さを適当な範囲内に調整し、基材シートからの安定的な剥離性を確保するために設けられるものであり、上記の条件さえ満たしていれば必ずしも必要ではない。離型層の材質としては、特に制限されるものではないが、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ゴム、環化ゴム等の天然ゴム誘導体、天然ワックス、合成ワックス等のワックス類、ニトロセルロース、セルロース、セルロースアセテートプロピオネート等の繊維素誘導体、アクリル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリアセタール系、塩素化ポリオレフィン系、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体系等の熱可塑性樹脂、メラミン系、エポキシ系、ポリウレタン系、シリコーン系等の熱硬化性樹脂等を挙げることができる。
保護層(7)を形成する剥離層形成用インクは、例えば、離型性や滑り性を付与する機能性添加剤、バインダ、溶剤などを配合して調製し、この剥離層のインク塗布量は、0.3〜3μm程度(乾燥厚)が適当である。
剥離層形成用インクに用いる機能性添加剤の一例を挙げると、シリコーンオイル、リン酸エステル系に代表される離型剤、ワックス、樹脂フィラーに代表される滑り剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤等を挙げることができる。また、バインダとしては、熱溶融性以外特に限定されるものではないが、一例を挙げると、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類である。中でも、アクリル系樹脂、セルロース誘導体が好適である。
接着層(8)について、バインダとしては熱溶融性以外特に限定されるものではないが、一例として、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類が挙げられる。中でも、アクリル系樹脂、セルロース誘導体が好適である。また、必要に応じてリン酸エステル系に代表される離型剤、ワックス、樹脂フィラーに代表される滑り剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤等を添加することができる。
まず、以下に、本発明の各実施例および各比較例に用いた材料を示す。なお、文中で「部」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
<基材シート>
ポリエステルフィルム:厚さ4.5μm
<熱転写形成用イエローインク>
C.I.ソルベントイエロー93 7.5部
C.I.ソルベントイエロー16 2.5部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写形成用マゼンタインク>
C.I.ディスパースレッド60 5.0部
C.I.ディスパースバイオレット26 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写形成用シアンインク−1>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写形成用シアンインク−2>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.4部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.1部
トルエン 26.5部
<熱転写形成用シアンインク−3>
C.I.ソルベントブルー63 4.9部
C.I.ソルベントブルー36 4.9部
ポリビニルアセタール樹脂 8.4部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 3.0部
メチルエチルケトン 52.4部
トルエン 26.2部
<熱転写形成用シアンインク−4>
C.I.ソルベントブルー63 4.9部
C.I.ソルベントブルー36 4.9部
ポリビニルアセタール樹脂 8.4部
シリコーン変性樹脂 0.4部
2,6−トリレンジイソシアネート 3.0部
メチルエチルケトン 52.3部
トルエン 26.1部
<熱転写形成用シアンインク−5>
C.I.ソルベントブルー63 4.9部
C.I.ソルベントブルー36 4.9部
ポリビニルアセタール樹脂 8.4部
2,6−トリレンジイソシアネート 3.0部
メチルエチルケトン 52.5部
トルエン 26.2部
<熱転写形成用シアンインク−6>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.3部
トルエン 26.7部
<熱転写形成用シアンインク−7>
C.I.ソルベントブルー63 5.1部
C.I.ソルベントブルー36 5.1部
ポリビニルアセタール樹脂 8.6部
シリコーン変性樹脂 0.2部
メチルエチルケトン 54.0部
トルエン 27.0部
<熱転写形成用シアンインク−8>
C.I.ソルベントブルー63 5.1部
C.I.ソルベントブルー36 5.1部
ポリビニルアセタール樹脂 8.6部
シリコーン変性樹脂 0.4部
メチルエチルケトン 53.9部
トルエン 26.9部
<熱転写形成用シアンインク−9>
C.I.ソルベントブルー63 5.1部
C.I.ソルベントブルー36 5.1部
ポリビニルアセタール樹脂 8.6部
メチルエチルケトン 54.1部
トルエン 27.1部
<耐熱滑性層形成用インク>
ポリビニルアセタール 25.2部
イソシアネート硬化剤 1.1部
タルク 1.0部
メチルエチルケトン 36.3部
トルエン 36.3部
<被転写基材>
発泡ポリエステルフィルム:厚さ188μm
<熱転写用受像層形成用インク>
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 19.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
トルエン 40.0部
メチルエチルケトン 40.0部
<熱転写シートの耐熱滑性層付き基材シートの作製>
グラビアコート法により、基材シートの一方の面に、耐熱滑性層形成用インクを用いて、耐熱滑性層を乾燥厚0.9μmで形成し、その後40℃で5日間エージングすることで、耐熱滑性層付き基材シートを作製した。
<被転写体の作製>
グラビアコート法により、被転写基材の一方の面に、熱熱転写用受像層形成用インクを用いて、熱転写用受像層を乾燥厚5.0μmで形成することで、熱転写用の被転写体を作製した。
<イエロー熱転写シートおよびマゼンタ熱転写シートの作製>
グラビアコート法により、基材シートの耐熱滑性層非形成面に、熱転写形成用イエローインクまたは熱転写形成用マゼンタインクを乾燥厚1.0μmで形成し、イエロー熱転写シートおよびマゼンタ熱転写シートを作製した。
<事前印画物の作製>
上記のように作成された被転写体上にサーマルシミュレーターを用いてイエローのベタ画像を印画後イエロー熱転写シートを剥がし、さらに重ねてマゼンタベタを印画後マゼンタ熱転写シートを剥がすことで、事前印画物を作製した。
グラビアコート法により基材シートの耐熱滑性層非形成面に、熱転写性シアンインク層−1を乾燥膜厚1.0μmで形成し、シアン熱転写シート−1を作製した。
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−2にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−2を作製した。
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−3にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−3を作製した。
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−4にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シ
ート−4を作製した。
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−5にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−5を作製した。
<比較例1>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−6にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−6を作製した。
<比較例2>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−7にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−7を作製した。
<比較例3>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−8にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−8を作製した。
<比較例4>
実施例1において熱転写性シアンインク層に用いる塗液を熱転写性シアンインク層−1に変えて熱転写性シアンインク層−9にする以外は実施例1と同様にしてシアン熱転写シート−9を作製した。
<印画>
実施例1〜5と比較例1〜4のシアン熱転写シートに関して、それぞれ事前印画物上にサーマルシミュレーターでベタ画像を印画し、被転写体上にシアン熱転写シートが密着させた状態のサンプルを作製した。
<熱時剥離強度測定>
実施例1〜5および比較例1〜4が被転写体上に密着したサンプルについて、幅50mm、密着している部分の長さ100mmのサイズで切り出し、80℃のオーブン中でJIS K 6854−2に基づき被転写体とシアン熱転写シートの剥離接着強さ試験を行った。つかみ移動速度は毎分100mmとした。結果を表1に示す。
Figure 2010158830
上記のように、離型剤量および、添加する樹脂の量を調整することで剥離強度とその最大値・最小値を制御することが出来た。
<印画評価>
実施例1〜5および比較例1〜4を印画したサンプルに関して、それぞれ昇華型熱転写プリンターに装填できるように加工し、昇華型熱転写プリンターで最高濃度の全面黒画像(黒ベタ)を印画した。結果を表2に示す。
Figure 2010158830
○:問題なく良好
△:熱転写シートの伸びにより印画シワ発生
×:熱転写シートの伸びによるリボン破断発生
上記のように剥離強度を10g/cm以下、剥離強度の最大値と最小値の比を1.0〜1.2の範囲内とすることにより、印画シワやリボンの破断の無い、良好な印画性を得ることが出来た。ここで剥離強度とは、JIS K 6854−2で定義されている最初の25mmを除いた少なくとも100mmの長さの剥離長さにわたって、力−つかみ移動距離曲線で測定される力を指している。
(1)…基材
(2)…耐熱滑性層
(3)…熱転写性インク層(イエロー)
(4)…熱転写性インク層(マゼンタ)
(5)…熱転写性インク層(シアン)
(6)…離型層
(7)…剥離層
(8)…接着層
(11)…支持体
(12)…色材受容層
(13)…転写画像

Claims (4)

  1. 基材シートの一方の面に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の熱転写性インク層を長手方向へ面順次に設けた熱転写シートにおいて、80℃環境下における被転写体とのJIS K 6854−2に基づく剥離強度が10g/cm以下であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記剥離強度において、長さ100mmの剥離を行った際の剥離開始時から剥離終了時までの剥離強度の最大値と最小値の比が1.0〜1.2の範囲内に存在することを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記熱転写シートの熱転写性インク層が、染料とバインダとからなる昇華熱転写層であることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  4. 前記熱転写シートの熱転写性インク層が、染料または顔料とバインダとからなる溶融熱転写層であることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の熱転写シート。
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