JPH0729566U - 発熱機能付容器用断熱ラベル - Google Patents
発熱機能付容器用断熱ラベルInfo
- Publication number
- JPH0729566U JPH0729566U JP019567U JP1956792U JPH0729566U JP H0729566 U JPH0729566 U JP H0729566U JP 019567 U JP019567 U JP 019567U JP 1956792 U JP1956792 U JP 1956792U JP H0729566 U JPH0729566 U JP H0729566U
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- Japan
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- container
- heat
- resin layer
- foamed resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 紙支持体の一方の面に中空状微粒子を含有す
る発泡樹脂層を設け、他方の面に印刷層を設けた発熱機
能付容器用断熱ラベル。 【効果】 容器の内容物が100℃以上に加熱されてい
ても、該容器の胴部を手で持つことができる。また多色
印刷が可能であり、印刷性も良好である。
る発泡樹脂層を設け、他方の面に印刷層を設けた発熱機
能付容器用断熱ラベル。 【効果】 容器の内容物が100℃以上に加熱されてい
ても、該容器の胴部を手で持つことができる。また多色
印刷が可能であり、印刷性も良好である。
Description
【0001】
本考案は、生石灰、酸化鉄等を内蔵し、外部から熱を加えずに加熱できる容器 の外表面を被覆するための断熱ラベルに関する。
【0002】
清酒、弁当、おかゆ等の缶詰として、生石灰、酸化鉄等の発熱反応を利用し、 飲食時に加熱できる容器(以下発熱容器と称する)が市販されている。このよう な発熱容器の缶胴部の断熱及び包装美装を目的として、ポリエステル等の不織布 、発泡ポリプロピレンの成型体(発熱弁当用)、紙管(清酒用)等が用いられて いる。
【0003】 しかしながら、ポリエステル等の不織布は、印刷性が不良であり、印版性をよ くするためにコスト高になるという欠点がある。また発泡ポリプロピレンの成型 体は、表面印刷が困難であり、包装体としての物理強度も劣る。紙管は容器と断 熱壁が一体化したもので、ボール紙の筒状ラセン体の内壁をアルミ箔で防水処理 してあり、このため発熱時の内容物の温度が70℃程度の清酒加温用には使用で きるが、沸騰タイプの発熱容器では缶内容物の温度が125℃にもなり、容器表 面の温度も100℃以上になるので、実用上断熱効果が不十分である。
【0004】
本考案者らは、容器の内容物が100℃以上に加熱される沸騰型容器の胴部に 巻き付け可能で、手で触れても熱さを感じない程度の十分な断熱効果を有し、良 好な印刷ができる発熱容器用断熱ラベルを開発するため研究を進めた結果、本考 案を完成した。
【0005】
本考案は、紙支持体の一方の面に発泡樹脂層を設け、他方の面に印刷層を設け た発熱機能付容器用断熱ラベルである。 本考案の断熱ラベルに用いられる紙支持体としては、植物繊維、合成繊維、合 成高分子などを原料とする木材パルプ紙、合成パルプ混抄紙などが挙げられる。
【0006】 発泡樹脂層中に含まれる中空状微粒子の構成材料は無機、有機物質のいずれで もよい。発泡樹脂層の形成方法としては、初めから中空の微粒子形に形成した中 空状微粒子を含有する塗布液を紙支持体に塗布する方法、熱可塑性物質からなる マイクロカプセル中に揮発性物質例えば有機溶媒を含有させ、これを塗布液に混 合し、紙支持体に塗布後加熱、乾燥し膨張させて熱可塑性材料中に中空を形成さ せる方法等の適宜の手段が採用される。なお後者の方法において、その表面を平 滑にするため、発泡樹脂層形成後、加圧しても中空状態が支持されている限り差 し支えない。
【0007】 中空状粒子製造用のマイクロカプセルの内包物としては熱により揮発して膨張 するn−ブタン、イソブタン、ネオペンタン、石油エーテル等の低沸点の炭化水 素系溶剤が好ましく、殻壁は塩化ビニリデン共重合体、アクリル系樹脂が好まし い。通常は粒子径10〜20μmの未膨張粒子を結着樹脂に分散して塗液を作成 し、紙支持体に塗布後、100〜200℃の温度で30〜90秒間加熱すると、 未膨張粒子は数倍から数十倍の体積膨張を起こし、結着樹脂中にて中空状微粒子 となって発泡樹脂層を形成する。 上記の殻を有する微小中空球粒子は、粒径5μm〜200μmぐらいの範囲で あるが、発泡樹脂層に使用するには50μm以下の比較的小さいものを選別して 使用することが好ましい。
【0008】 本考案を図面により説明する。図1〜図2は本考案の発熱機能付容器用断熱ラ ベルの拡大断面図である。紙支持体1としては、厚さ50〜200μmの木材パ ルプ紙及び合成パルプ混抄紙が用いられる。印刷適性を向上するために炭酸カル シウム、クレー、チタン白等の顔料を紙支持体1に内添してもよく、また印刷層 2を形成する面側に顔料コート層を設けたものを紙支持体1としてもよい。 なお印刷層2とは、商品名、原材料名、製造業者名、飲食前の操作法等が印刷 して記載されている層を意味する。
【0009】 紙支持体1の一方の面に設けた発泡樹脂層3には中空状微粒子4が含有され、 その状態は図1のように発泡樹脂層3中に中空状微粒子4が点在していてもよく 、図2のように最密充填されていてもよい。 本考案の断熱ラベルを発熱容器の胴部に巻き付けるには、該胴部への接着剤に よる点接着でよく、自動化機構を有するラベラーを使用して効率的に量産しなが ら実施することができる。
【0010】
実施例 塩化ビニリデン共重合物からなる殻壁の中に低沸点炭化水素溶剤を内包する粒 子径10〜20μmのマイクロカプセルの未膨張粒子20重量部を、固形分50 %の水性アクリル樹脂100重量部と混合して発泡樹脂層用塗液を作成した。 一方NBKP70重量部、LAKP30重量部からなるパルプを55°SRに 叩解してパルプ原料となし、該パルプ原料に対しスチレン/アクリル酸エステル 系サイズ剤を2%、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂からなる湿潤紙力増強剤 を1.6%添加して抄紙原料を作成し、長網抄紙機を用いて坪量90g/m2 の 紙支持体を作成した。
【0011】 得られた紙支持体の片面に前記発泡樹脂層用塗液を発泡後の塗布厚が450μ mになるよう塗布し、一旦60℃で1分半乾燥した後、140℃で1分間加熱処 理し、発泡樹脂層中の未膨張粒子を発泡させて中空状微粒子を形成させた。 さらに、該紙支持体のもう一方の面に多色インキにて美装印刷を施し本考案の 断熱ラベルを作成した。 次に円柱状のスチール缶からなる容器の中に絶縁油を入れ、該容器の胴部の表 面温度が110℃になるまで加熱した後、上記本考案の断熱ラベルを胴部に巻き 付け、該断熱ラベルの表面温度を測定したところ95℃であることを確認した。 この加熱容器を手で持ったところ実用上全く支障ない程度に断熱されていること を認めた。
【0012】
本考案の断熱ラベルを発熱容器の胴部に巻き付けると、容器内容物が100℃ 以上に加熱される煮沸用容器でも、手で触れて熱さを感じない程の断熱効果を示 す。また本考案の断熱ラベルは美装包装が可能な良好な印刷ができ、多色印刷も 可能である。さらに容器の胴部への巻き付け作業が容易であり、ランニングコス トが安価である。
【図1】断熱ラベルの断面図
【図2】断熱ラベルの断面図
1 紙支持体 2 印刷層 3 発泡樹脂層 4 中空微粒子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 太田 景于 岡山県岡山市築港栄町7番地 同和鉄粉工 業株式会社FF事業部内 (72)考案者 岡本 尚久 岡山県岡山市築港栄町7番地 同和鉄粉工 業株式会社FF事業部内
Claims (1)
- 【請求項1】 紙支持体の一方の面に発泡樹脂層を設
け、他方の面に印刷層を設けたことを特徴とする発熱機
能付容器用断熱ラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP019567U JPH0729566U (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 発熱機能付容器用断熱ラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP019567U JPH0729566U (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 発熱機能付容器用断熱ラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729566U true JPH0729566U (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=12002875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP019567U Pending JPH0729566U (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 発熱機能付容器用断熱ラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729566U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003022017A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 |
JP2003029638A (ja) * | 2001-07-18 | 2003-01-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 |
JP4729814B2 (ja) * | 2001-07-10 | 2011-07-20 | 大日本印刷株式会社 | 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP019567U patent/JPH0729566U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003022017A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 |
JP4729814B2 (ja) * | 2001-07-10 | 2011-07-20 | 大日本印刷株式会社 | 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 |
JP2003029638A (ja) * | 2001-07-18 | 2003-01-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 |
JP4593025B2 (ja) * | 2001-07-18 | 2010-12-08 | 大日本印刷株式会社 | 熱収縮性ラベルおよびそれを用いた熱収縮性ラベル付き容器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980825 |