JP2012035521A - 熱転写受像シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の熱転写受像シートは、基材と、該基材上に受容層とを有し、受容層が、特定のポリエーテル変性シリコーンと、特定のバインダー樹脂とを含むものである。このような熱転写受像シートによれば、印画物の、サバキ性、画像濃度、および耐湿・耐熱性等の各性能を改善することができる。
【選択図】なし
Description
基材と、該基材上に受容層とを有する、熱転写受像シートであって、
該受容層が、7以上のHLB値を有するポリエーテル変性シリコーンと、バインダー樹脂とを含み、
該バインダー樹脂が、塩酢ビ系樹脂である、熱転写受像シートが提供される。
本発明の熱転写受像シートは、基材と、該基材上に受容層とを有するものである。好ましい態様では、熱転写受像シートは断熱層や中間層等の他の層をさらに有してもよい。
本発明における基材は、受容層を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、過熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
本発明における受容層は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層に保持することで、受容層の面に画像を形成かつ維持することができる。本発明においては、受容層は、ポリエーテル変性シリコーンとバインダー樹脂とを含むものである。受容層に、ポリエーテル変性シリコーンとバインダー樹脂とを併用して加えることで、受容層の帯電防止性を向上させて、印画物のサバキ性を改善することができる。また、水系塗布液を用いて受容層を形成する場合には、ポリエーテル変性シリコーンを加えることで、印画物の画像濃度を向上することができる。
本発明において用いられるポリエーテル変性シリコーンは、7以上、好ましくは7以上20以下のHLB値を有するものである。ポリエーテル変性シリコーンのHLB値が上記範囲程度であれば、印画物のサバキ性をより向上させることができる。なお、HLB(hydrophile-lipophile balance、親水性−親油性バランス)とは、界面活性剤の親水性と親油性の偏りの程度を表すものである。HLB値が大きいほど、親水性が高いことを意味する。
受容層の形成に用いるバインダー樹脂としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂(塩酢ビ系樹脂)、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、塩化ビニル系樹脂であり、なかでも塩酢ビ系樹脂が好ましい。本発明においては、市販のバインダー樹脂を用いることもでき、例えば、ソルバインC(日信化学工業(株)製)、ソルバインA(日信化学工業(株)製)、ビニブラン603(日信化学工業(株)製)等が挙げられる。このようなバインダー樹脂を用いることが、ポリエーテル変性シリコーンとの相溶性、耐熱性等の観点から好ましい。
本発明における断熱層は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性やクッション性を有するものである。本発明における断熱層は、中空粒子を含むものであり、親水性バインダーやその他の添加剤をさらに含んでもよい。断熱層は、中空粒子を含むことにより、クッション性を備えることができる。また、好ましい態様によれば、断熱層は2層以上からなるものであってもよい。このように断熱層を2層以上設けることで、印画品質に影響する断熱性およびクッション性と、基材への密着性とを改善することができる。ここで、断熱層のクッション性の程度は、熱転写受像シートの用途等に応じて適宜調整することができるものである。なお、断熱層のクッション性の程度についても、例えば、断熱層の厚みを変更することにより任意の範囲に調整することができる。断熱層の厚みは、断熱性、クッション性等を所望の程度に調整できる範囲内であれば特に限定されるものではないが、10μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、10μm〜50μmの範囲内であることがより好ましい。また、断熱層の密度は、例えば0.1g/cm3〜0.8g/cm3の範囲内、なかでも0.2g/cm3〜0.7g/cm3の範囲内であることが好ましい。
本発明で用いる中空粒子の体積平均粒径は、好ましくは0.1〜10μm、より好ましくは0.3〜5μmである。中空粒子の体積平均粒径が、上記範囲程度であれば、断熱性およびクッション性を断熱層に与えることができる。また、中空粒子の平均中空率は、好ましくは20%以上、より好ましくは30〜80%である。中空粒子の平均中空率が、上記範囲程度であれば、断熱性およびクッション性を断熱層に与えることができる。さらに、樹脂等から構成される有機系中空粒子であってもよく、ガラス等から構成される無機系中空粒子であってもよい。また、上記中空粒子は、架橋中空粒子であってもよい。本発明においては、市販の中空粒子を用いることもでき、例えば、HP−1055、HP−91、およびローペイクSE(ロームアンドハース(株)製)、ならびにMH−5055(日本ゼオン)等が好ましい。
本発明においては、断熱層と受容層以外に中間層等の他の層を設けてもよい。他の層を設けることで、耐溶剤、高温/高湿下での画像保存時の染料拡散バリア、層間接着、白色付与、基材のギラつき感/ムラの隠蔽、および帯電防止等の機能を付加するこができる。他の層の形成手段としては公知の手段を用いることができ、例えば、他の層に、蛍光増白剤、無機微粒子、中空微粒子、および導電性フィラーやポリアニリンスルホン酸のような有機導電材等を添加する方法が挙げられる。
本発明の好ましい態様によれば、断熱層や中間層等の他の層を水系塗布により形成する場合、親水性バインダーを用いることができる。親水性バインダーとしては、ゼラチンおよびその誘導体、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオイキサイド、ポリビニルピロリドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸およびその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、カゼイン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、ならびにアラビアゴムを挙げることができ、特にゼラチンが好ましい。このような親水性バインダーを用いることで、断熱層や中間層等の他の層との層間接着性を向上させることができる。特に、水系塗布および同時重層塗布方式により各層を形成する場合には、ゼラチンを用いることで、各塗工液の粘度を所望の範囲に調整し、所望の膜厚を得ることができる。本発明においては、市販のゼラチンを用いることもでき、例えば、RR、R、およびCLV(新田ゼラチン(株)製)等が好ましい。
本発明の熱転写受像シートの製造には、公知の製造方法を用いることができる。熱転写受像シートの各層の塗布には、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、およびカーテンコート等の公知の方法を用いることができ、スライドコートやカーテンコート等の複数の層を同時重層塗布できる方法が好ましい。本発明においては、基材上に設ける全ての層を、同時重層塗布方式により形成することで、熱転写受像シートの各層の層間接着性の向上やコスト改善等の効果が得られる。
本発明の熱転写受像シートと共に用いる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性色材層が設けられており、基材シートの他方の面に耐熱滑性層が設けられている層構成を有するものがよい。以下、熱転写インクシートを構成する各層について説明する。
本発明に用いられる熱転写インクシートを構成する基材シートの材料は、従来公知のものを使用することができ、また、それ以外のものであっても、ある程度の耐熱性と強度とを有していれば使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミド、ナイロン、酢酸セルロース、アイオノマー等の樹脂フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等が挙げられる。これらを単独で使用してもよいし、これらを任意に組み合わせた積層体を使用してもよい。これらの中でも、薄膜化可能で安価な汎用性プラスチックであるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性色材層が設けられている。熱転写インクシートが昇華型熱転写インクシートの場合には、熱転写性色材層として昇華性染料を含有する層を形成し、熱溶融型熱転写インクシートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層を形成する。なお、昇華性染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域と、を連続した1枚の基材シート上に面順次に設けてもよい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、熱転写性色材層と同一面側に面順次で保護層を設けてもよい。熱転写受像シートに色材を転写した後、この保護層を転写して画像を被覆することにより、画像を光、ガス、液体、擦過等から保護することができる。保護層として接着層、剥離層、離型層、または、下引き層等のその他の層を設けてなるものであってもよい。
耐熱滑性層は、主に耐熱性樹脂からなるものである。耐熱性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンまたはエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテート−ヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、および塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
本発明の熱転写受像シートを用いる画像形成方法においては、熱転写受像シートと、熱拡散性色素を含有する熱転写インクシートとを重ね合わせて、記録信号に応じて加熱することにより、該熱転写インクシートが含有する熱拡散性色素を、該熱転写受像シートに転写することにより画像形成することできる。
基材シートの作製
トヨパールSSP−4255(発泡ポリプロピレン(PP)シート、東洋紡(株)製)を用い、下記組成の接着剤層塗布液を乾燥時の厚みが3g/m2となるように塗布し、80℃にて1分間乾燥したものを2枚用意し、パールコート157g/m2(基材紙、三菱製紙(株)製)の両面に張り合わせた。この片面に、中間層として、下記配合の中間層塗布液を、乾燥時の厚みが1.5g/m2となるように塗布し、110℃にて1分間乾燥し、基材シート(層構成:発泡PP/接着層/基材紙/接着層/発泡PP/中間層)を得た。
接着剤層塗布液の組成
・タケラックA969V(三井化学(株)製) 30重量部
・タケラックA−5(三井化学(株)製) 10重量部
・酢酸エチル 60重量部
中間層塗布液の組成
・N−5199(日本ポリウレタン(株)製) 32重量部
・タケネートA−14(三井化学(株)製) 4重量部
・トルエン/MEK/IPA混合溶剤 64重量部
上記基材シートに、下記組成の受容層用塗布液1を40℃に加熱し、バーコーターを用いて、乾燥時の厚みが3.5μmとなるように塗布し、50℃にて2分間乾燥し、熱転写受像シート1(層構成:基材シート/受容層)を得た。
受容層用塗布液1の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF354L(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:16、信越化学工業(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート2を作製した。
受容層用塗布液2の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート3を作製した。
受容層用塗布液3の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・FZ2164(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:8、東レダウコーニング(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート4を作製した。
受容層用塗布液4の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF352A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:7、信越化学工業(株)製)
5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート5を作製した。
受容層用塗布液5の組成
・ソルバインCN(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート6を作製した。
受容層用塗布液6の組成
・ソルバインCH(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート7を作製した。
受容層用塗布液7の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・FZ2120(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:6、東レダウコーニング(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート8を作製した。
受容層用塗布液8の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF6020(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:4、信越化学工業(株)製)
5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート9を作製した。
受容層用塗布液9の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・X−22−6191(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:2、信越化学工業(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート10を作製した。
受容層用塗布液10の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート11を作製した。
受容層用塗布液11の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF96−350CS(ジメチルシリコーン、HLB値:0、信越化学工業(株)製)
5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート12を作製した。
受容層用塗布液12の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・X−22−3000T(エポキシ変性シリコーン、HLB値:0、信越化学工業(株)製) 5重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート13を作製した。
受容層用塗布液13の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・X−22−3000T(エポキシ変性シリコーン、HLB値:0、信越化学工業(株)製) 15重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート14を作製した。
受容層用塗布液14の組成
・ソルバインC(塩酢ビ系樹脂(溶剤系)、日信化学工業(株)製) 100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 15重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート15を作製した。
受容層用塗布液15の組成
・VB603(塩酢ビ系樹脂(水系エマルジョン)、日信化学工業(株)製)
100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 5重量部
・ジオクチルスルホコハク酸 1重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート16を作製した。
受容層用塗布液16の組成
・VB603(塩酢ビ系樹脂(水系エマルジョン)、日信化学工業(株)製)
100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 15重量部
・ジオクチルスルホコハク酸 1重量部
熱転写受像シート17の作製
基材シートとしてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、下記組成の断熱層用塗布液1および上記の受容層用塗布液15を40℃にそれぞれ加熱し、スライドコーティングを用いて、乾燥時の厚みがそれぞれ10μm、3.5μmとなるように塗布し、5℃にて30秒間冷却した後、50℃にて2分間乾燥し、熱転写受像シート17(層構成:基材/断熱層/受容層)を得た。
断熱層用塗布液1の組成
・MH5055(中空粒子、日本ゼオン(株)製、体積平均粒径0.5μm)70重量部
・RR(ゼラチン、新田ゼラチン(株)製) 25重量部
・AP40(水性ポリウレタン樹脂、DIC(株)製) 5重量部
固形分が17%となるように純水にて希釈を行った。
受容層用塗布液15を受容層用塗布液16に変更した以外は、実施例10と同様にして、熱転写受像シート18を作製した。
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート19を作製した。
受容層用塗布液17の組成
・VB900(塩ビアクリル系樹脂(水系エマルジョン)、日信化学工業(株)製)
100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 5重量部
・ジオクチルスルホコハク酸 1重量部
受容層用塗布液の組成を下記のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シート20を作製した。
受容層用塗布液18の組成
・VB900(塩ビアクリル系樹脂(水系エマルジョン)、日信化学工業(株)製)
100重量部
・KF615A(ポリエーテル変性シリコーン、HLB値:10、信越化学工業(株)製) 15重量部
・ジオクチルスルホコハク酸 1重量部
受容層用塗布液15を受容層用塗布液17に変更した以外は、実施例10と同様にして、熱転写受像シート21を作製した。
受容層用塗布液15を受容層用塗布液18に変更した以外は、実施例10と同様にして、熱転写受像シート22を作製した。
上記で作製した熱転写受像シート1〜16について、(1)サバキ性評価、(2)画像濃度評価、および(3)耐湿・耐熱にじみ評価を行った。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、白ベタ画像を印画した。画像印画後の熱転写受像シートを3枚重ね合わせて、横にずらした時のサバキ具合を評価した。
・評価基準
3:1枚のみが横にずれ、サバキ性が良好であった。
2:2枚が重なって横にずれ、サバキ性が通常であった。
1:3枚が重なって横にずれ、サバキ性が不良であった。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画し、光学濃度計(グレタグマクベス社製spectrolino)(Ansi−A、D65))による光学反射濃度が最大となる値を測定し、ブラックのOD値(光学的濃度)を示した。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)を用いて、0.5mm巾の直線画像(黒色)を印画し、印画物を60℃Freeおよび40℃90%環境に一週間保存したものの、画像にじみを目視にて官能評価した。
・評価基準
5:にじんでいなかった。
4:よく見ると少し線がにじんでいた。
3:はっきりと線がにじんでいた。
2:にじみで線がぼやけた。
1:線が完全ににじみ、元が線だと確認できなかった。
Claims (3)
- 基材と、前記基材上に受容層とを有する、熱転写受像シートであって、
前記受容層が、7以上のHLB値を有するポリエーテル変性シリコーンと、バインダー樹脂とを含み、
前記バインダー樹脂が、塩酢ビ系樹脂である、熱転写受像シート。 - 前記受容層中の前記ポリエーテル変性シリコーンの含有量が、前記バインダー樹脂の固形分質量に対して、1〜30質量%である、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記受容層が、ゲル化剤を実質的に含まない、請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
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