JP2003010444A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

Info

Publication number
JP2003010444A
JP2003010444A JP2001201367A JP2001201367A JP2003010444A JP 2003010444 A JP2003010444 A JP 2003010444A JP 2001201367 A JP2001201367 A JP 2001201367A JP 2001201367 A JP2001201367 A JP 2001201367A JP 2003010444 A JP2003010444 A JP 2003010444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
special
display area
normal
game operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001201367A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Takagi
正宏 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruhon Industry Co Ltd filed Critical Maruhon Industry Co Ltd
Priority to JP2001201367A priority Critical patent/JP2003010444A/ja
Publication of JP2003010444A publication Critical patent/JP2003010444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通図柄生成行程の報知効果を向上させるこ
とにより、遊技の興趣を向上し得るパチンコ機を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】特定の遊技作動が実行される場合を条件と
して、図柄表示領域Fに複数の図柄表示部を表出すると
共に、そのいずれかを、普通図柄生成行程を表示する普
通図柄表示部としたことにより、普通図柄生成行程の報
知効果を向上させ得るから、遊技者の普通図柄の変動に
対する着目度が向上し、普通図柄の有する趣向性を発揮
できるため、その興趣を向上させることができ得る。ま
た、図柄表示領域Fを、夫々が図柄表示部を構成する複
数の区画表示領域に区画すると共に、そのいずれかの区
画表示領域を普通図柄区画表示領域f1とすることによ
り、普通図柄生成行程が一層明確化されるから、遊技者
への報知効果を一層向上するため、遊技の興趣がさらに
向上させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄表示装置に確
定表示された特別図柄の組合せが所定の当り図柄態様で
ある場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる
特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】図柄を変動表示する図柄表示領域を備え
た図柄表示装置と、普通図柄始動条件の成立に起因して
普通図柄の変動開始から図柄確定に至る一連の普通図柄
生成行程を実行する普通図柄制御手段と、確定表示され
た普通図柄の組合せが所定の図柄態様である場合に、特
別図柄始動領域の開閉制御を実行する普通電動役物と、
特別図柄始動条件の成立に起因して特別図柄を変動開始
から図柄確定に至る一連の特別図柄生成行程を実行する
特別図柄制御手段とを備え、特別図柄生成行程により確
定表示された特別図柄の組合せが所定の当り図柄態様で
ある場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる
特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機は、
いわゆる第1種パチンコ遊技機として良く知られてい
る。
【0003】この第1種パチンコ遊技機は、図柄を変動
表示する図柄表示領域を具備する図柄表示装置と、開閉
片により開閉制御される大入賞口を具備する可変入賞装
置とを備え、遊技盤面に設けられた特別図柄始動領域へ
の遊技球通過に起因して特別図柄を変動開始し、停止し
て図柄確定する特別図柄制御手段とを備え、図柄表示装
置に所定の当り図柄態様が確定表示された場合に、可変
入賞装置の大入賞口の開放と、大入賞口の所定制限時間
の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了に
よる大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンド
を、大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過す
ることを継続条件として、所定制限回数まで繰り返して
なる特別遊技作動を実行するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような第一種パチ
ンコ遊技機において、特別遊技作動の実行の有無を決定
する特別図柄生成行程は、遊技者が最も注目するもので
あるから、遊技盤面中央に設けられた図柄表示装置で表
出される。ところが、特別図柄始動領域へ遊技球を通過
し易くする、普通電動役物の開放作動の有無を決定する
普通図柄の図柄変動態様は、三個の発光ダイオードの表
示態様により決まることが一般的である。そのため、遊
技者が普通図柄態様を適切に把握することには限界を生
じていた。特に、特別遊技作動中等では、この普通電動
役物の開放作動における開放時間を通常時よりも長くす
る等、遊技球が入賞し易くする状況としている場合があ
り、普通図柄生成行程によって決定される普通図柄態様
が、遊技者の利得の大小を左右する重要な遊技となって
いることが多い。このような場合であっても、普通図柄
の表示態様は発光ダイオードの点灯点滅でしかないた
め、その報知能力には限界があり、遊技が備えている多
様な趣向性が遊技者に充分伝わっていなかった。
【0005】また、このような特別遊技作動中にあっ
て、図柄表示領域で表示される図柄演出は、静止画の切
り替えでしかなく単調な図柄を表示するだけとなってい
る場合が多い。さらに、特別遊技作動中はいつも同じ図
柄演出が実行されるようになっているため、複数回特別
遊技作動が実行されると、マンネリ化してしまうことと
なり、遊技者の関心は賞球の数量に注がれるだけとなる
問題も生じていた。
【0006】本発明はかかる問題点を解決し、遊技状況
に応じて、普通図柄生成行程を適正に報知できるように
すると共に、変化に富んだ演出を行う図柄表示態様を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明としては、図柄を
変動表示する図柄表示領域を備えた図柄表示装置と、普
通図柄始動条件の成立に起因して普通図柄の変動開始か
ら図柄確定に至る一連の普通図柄生成行程を実行する普
通図柄制御手段と、確定表示された普通図柄の組合せが
所定の図柄態様である場合に、特別図柄始動領域の開閉
制御を実行する普通電動役物と、特別図柄始動条件の成
立に起因して特別図柄を変動開始から図柄確定に至る一
連の特別図柄生成行程を実行する特別図柄制御手段とを
備え、特別図柄生成行程により確定表示された特別図柄
の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に
所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行す
るようにしたパチンコ遊技機において、特定の遊技作動
が実行される場合を条件として、図柄表示領域に複数の
図柄表示部を表出すると共に、そのうちのいずれかを、
普通図柄生成行程を表示する普通図柄表示部としたこと
を特徴とするパチンコ遊技機である。
【0008】かかる構成にあっては、特定の遊技作動が
実行される場合を条件として、図柄表示装置の図柄表示
領域に複数の図柄表示部を表出させると共に、そのいず
れかの図柄表示部を、普通図柄生成行程を表示する普通
図柄表示部としたものであるから、普通図柄生成行程が
図柄表示装置で表出されることとなるため、普通図柄の
表示態様を遊技者に報知する効果が向上する。これによ
り、遊技者の普通図柄の変動への着目度が増加するか
ら、普通図柄の有する趣向性が発揮されて、遊技に一層
引き込まれ、その興趣が向上する。また、このように、
図柄表示領域の演出がこれまでにない多様な表示態様と
なることから、遊技が変化に富んだ面白いものとなる。
【0009】ここで、図柄表示領域を、夫々が図柄表示
部を構成する複数の区画表示領域に区画すると共に、そ
のうちのいずれかの区画表示領域を、普通図柄区画表示
領域とすることができる。図柄表示領域を、複数の区画
表示領域に区画しない場合には、図柄態様(図柄生成行
程中を含む)自体を図柄表示部とすることができる。す
なわち同一画面上に複数の図柄態様が表示されることと
なる。このように、図柄表示領域を複数の区画表示領域
に区画するようにしたから、各区画表示領域が明確に区
別されることとなる。そのため、普通図柄生成行程を普
通図柄区画表示領域で表示することにより、普通図柄生
成行程を遊技者に報知する効果が一層向上する。本発明
にあっては、図柄表示領域で表示する普通図柄生成行程
は、普通図柄表示部で表示しても、又は普通図柄区画表
示領域で表示することもできるが、普通図柄生成行程を
遊技者に一層明確に報知できるように普通図柄区画表示
領域を表出することが好適に用いられ得る。
【0010】また、この普通図柄表示部の他の図柄表示
部には、特別図柄、判定図柄等の図柄生成行程や、その
他種々の演出を夫々表示するようにしても良い。これに
より、遊技者への利得供与に関する情報等の報知効果が
向上すると共に、図柄表示領域で多様な演出が表示され
ることとなるから、遊技の趣向性を一層向上させること
ができる。さらに、各図柄表示部を異なる大きさとし、
その遊技状況で遊技者が最も必要とする情報を、最も大
きく表示して、当該情報の報知効果を高めるようにして
も良い。また、遊技状況に応じて、図柄表示部の大きさ
を変化させる等しても良い。而して、遊技状況に応じた
情報が強調され、遊技情報が刻一刻と変化して伝わるた
め、遊技者は遊技に対する緊張感が途切れることなく、
遊技を楽しむことができる。
【0011】上記の特定の遊技作動が、特別遊技作動で
あることが提案される。ここで、特別遊技作動は、上述
のように特別図柄が所定の当り態様となった後に実行さ
れる、遊技者に大きな利得を供与するものである。この
特別遊技作動の実行中は、普通図柄が所定の図柄態様と
なることにより実行される普通電動役物の開放作動にお
いて、開放時間が通常時よりも長くなるので、遊技球が
普通電動役物に流入し易い状況となり、賞球の払い出し
が行われる確率が高くなる。さらに、特別遊技作動中
は、通常時に比べ、遊技球の流入により生じる賞球数を
多く設定している場合もある。このように普通図柄の図
柄態様は、遊技者が得る利得の大小に影響する重要なも
のである。而して、特別遊技作動中に、普通図柄表示部
で普通図柄生成行程を表示することにより、普通図柄の
図柄態様を遊技者に適切に報知できるから、普通図柄の
当りを求める感情が誘発されて、遊技に一層引き込まれ
ることとなる。
【0012】この特別遊技作動中にあって、図柄表示領
域で特別遊技作動の経過情報を表示する経過情報図柄を
表出することも提案される。ここで、特別遊技作動の経
過情報とは、特別図柄当たり態様、大入賞口の開閉ラウ
ンド数、入賞数等を示し、この夫々の経過情報を経過情
報図柄として表示する。このように特別遊技作動中に
は、普通図柄表示部で普通図柄生成行程を表示すると共
に、特別遊技作動の経過情報を表わす経過情報図柄を表
示するすることにより、遊技者の利得に関する情報が充
分に報知されることとなり、遊技の有する趣向性が一層
発揮され得る。この特別遊技作動中にあっては、例え
ば、普通図柄表示部を、経過情報図柄を表示する経過情
報図柄表示部に比べ大きく表出して、普通図柄生成行程
を遊技者に一層強調するようにしても良い。一方、図柄
表示領域を区画表示領域に区画する場合には、図柄表示
領域を普通図柄区画表示領域と経過情報図柄区画表示領
域との二つに区画し、かつ、普通図柄区画表示領域の表
示面積を、経過図柄区画表示領域に比べ大きくして、普
通図柄生成行程を遊技者に一層強調することもできる。
【0013】また、特定の遊技作動が、確率変動遊技作
動であることも提案される。ここで確率変動遊技作動
は、特別図柄が所定の当り図柄で停止して当りとなった
場合に、特別遊技作動後の遊技において、当りとなる確
率を変化する(高確率とする)遊技作動である。この確
率変動遊技作動の実行中は、特別図柄生成行程が変動時
間を短縮すると共に、特別図柄の変動回数を増加させる
ために、普通電動役物の開放時間を長くして、遊技球が
特別図柄始動領域を通過し易くするようにしている。こ
れにより、確率変動遊技作動中は通常時に比べ、当りを
得やすい状況となっている。そして、この普通電動役物
の開放作動の有無を決める普通図柄生成行程は、遊技者
の得る利得を左右する重要なものとなる。このように確
率変動遊技作動中に、普通図柄生成行程を表示すること
により、遊技者は自らが得た普通図柄による利得を適切
に認識することができる。
【0014】このような確率変動遊技作動中に、図柄表
示領域で特別図柄を表示することも提案される。これに
より図柄表示領域で、普通図柄生成行程と特別図柄生成
行程とをそれぞれ報知することができるから、遊技者に
確率変動遊技作動の有する利得状況を適正に報知するこ
とができ、特別図柄の当りを期待する感情が普通図柄の
表示態様からも一層誘発されることとなり、遊技に対す
る高揚感が向上する。また、確率変動遊技作動中では、
前述のように特別図柄の変動時間を短縮しているから、
特別図柄の表示が比較的単調となりがちである。これに
対し、普通図柄表示部を、特別図柄生成行程を表示する
特別図柄表示部よりも大きく表出することにより、普通
図柄生成行程を強調して、遊技者の感情を刺激するよう
にしても良い。また、図柄表示領域を区画表示領域に区
画する場合にあっては、普通図柄区画表示領域の表示面
積を、特別図柄生成行程を表示する特別図柄区画表示領
域よりも大きくして、普通図柄生成行程を強調すること
もできる。
【0015】また、特定の遊技作動が時間短縮変動遊技
作動であることも提案される。さらに、この時間短縮変
動遊技作動中には、図柄表示領域に特別図柄を表示する
ことも提案される。ここで時間短縮変動遊技作動とは、
特別図柄生成行程及び/又は普通図柄生成行程における
図柄変動時間を短縮することにより、当りが生じるまで
の時間が短縮されて遊技者にとって利得効果の高い遊技
作動である。さらに、時間短縮変動遊技作動中では、普
通電動役物の開放作動における開放時間を、通常時より
も長くして、特別図柄生成行程が実行される確率を向上
させている場合もある。ところが、この時間短縮変動遊
技作動の実行中は、特別図柄生成行程が変動時間を短縮
されていることから、次々に特別図柄の変動と停止が繰
り返されるため、特別図柄の表示が比較的単調なものと
なりがちであり、遊技がマンネリ化する傾向が生じてい
る。これに対して、時間短縮変動遊技作動中に、普通図
柄表示部と、特別図柄を表示する特別図柄表示部とを表
出することにより、普通図柄生成行程の報知効果が高ま
るから、遊技者の注意を普通図柄の変動と、特別図柄の
変動との間で移動させ得るため、特別図柄の比較的単調
な変動から生じるマンネリ化を防止することができ得
る。また、図柄表示領域を区画表示領域に区画する場合
には、遊技者の得る利得の大小に影響する普通図柄生成
行程が普通図柄区画表示領域で表示されるから、その報
知効果を一層向上させ得ることから、遊技者の興趣を向
上させることができる。
【0016】このような確率変動遊技作動又は、時間短
縮変動遊技作動の実行中にあって、図柄表示領域におい
て実行される特別図柄生成行程の特別図柄態様が、リー
チ図柄態様を表示した場合を条件として、当該特別図柄
を拡大表示するように制御することも提案される。上述
のように確率変動遊技作動中又は、時間短縮変動遊技作
動中では、特別図柄の変動時間が短縮されていることか
ら、特別図柄が比較的単調な表示になっている。しか
し、特別図柄生成行程は、その停止した図柄態様により
当り又はハズレを決定する、遊技者の最も注目するもの
である。そこで、特別図柄がリーチ図柄となった場合に
は、特別図柄を拡大表示することによって、特別図柄の
図柄態様への注目度を向上させ得るから、遊技者の当り
に対する期待感が刺激され、遊技に一層熱中させること
ができ得る。このように、特別図柄態様がリーチ図柄態
様になったことを遊技者に強調して報知することによっ
て、遊技の有する趣向性が充分に発揮させることができ
るので、興趣溢れる楽しい遊技を遊技者は満喫できるこ
ととなる。また、図柄表示領域を区画表示領域に区画す
る場合にあっては、特別図柄を表示する特別図柄区画表
示領域を拡大表示するに伴って、普通図柄区画表示領域
が縮小表示されることとなるから、両者の図柄生成行程
の報知効果に大きな差が生じるため、一層特別図柄のリ
ーチ態様が強調されることとなる。
【0017】このように普通図柄区画表示領域で実行さ
れる普通図柄生成行程の普通図柄を、キャラクタ図柄等
の演出図柄からなる普通演出図柄とすることが提案され
る。普通図柄生成行程を、普通演出図柄の演出により変
動表示することにより、普通図柄の表示態様が面白いも
のとなるから、遊技者の注意を一層引き付けることがで
きるため、普通図柄の報知効果が高まり、遊技の趣向性
が増加する。
【0018】
【発明の実施の形態】いわゆる第1種パチンコ遊技機に
本発明を適用した一実施例を説明する。図1はパチンコ
遊技機の遊技盤1の正面図である。また図2は、遊技盤
1の内側レール内の中央に配設されたセンターケース4
の正面図である。ここでセンターケース4内には液晶表
示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セグ
メント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられる。
この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの特別図
柄A,B,Cが表示される。この特別図柄A,B,C
は、「0」〜「9」からなる10個の数字からなる図柄
が表示される。また、本実施例にあっては、特別遊技作
動又は確率変動遊技作動が実行されることを条件とし
て、図柄表示領域Fを区画する区画表示領域に、普通図
柄区画表示領域f1、経過情報図柄区画表示領域f2、
特別図柄区画表示領域f3を表出するようにしている。
そして、特別図柄A,B,Cは特別図柄区画表示領域f
3で表示され、普通図柄区画表示領域f1では、キャラ
クタ図柄からなる三つの普通演出図柄X、Y、Zが表示
される。
【0019】センターケース4の下部には四個のパイロ
ットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設
けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述
する主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一
部領域に記憶された始動記憶数を表示する。さらにセン
ターケース4の上部には、三個の発光ダイオードLED
からなる普通図柄表示装置10が配設される。この三個
の発光ダイオードLEDは順次点滅して、種々の組み合
わせの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所
定の当り態様の場合には、普通電動役物15を開放す
る。この普通図柄表示装置10としては、液晶表示器や
一乃至複数個の7セグメント指示器等により構成し、そ
の表示内容により、当り又は、ハズレを決定するもので
あっても良い。
【0020】さらに、普通図柄表示装置10の直下位置
には、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記
憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイ
ッチS2(図3参照)からの遊技球検出信号が、所定数
を上限として主制御基板60(図3参照)の記憶装置R
AMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示
する。
【0021】一方、センターケース4の両側には、普通
図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設け
られ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,
13に内蔵された普通始動スイッチS2から遊技球検出
信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動す
る。
【0022】また、図柄表示装置6の直上位置には、内
部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動
領域(入賞口兼用)の開放度を変化させるようにした普
通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示
装置10の表示結果が、上述したような所定の当り態様
の場合には、開閉翼片が約0.5秒拡開して、特別図柄
始動領域14の開放度を拡開させ、遊技球が入り易い状
態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リ
ミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参
照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS1による遊
技球通過検知に伴って、図柄表示装置6の特別図柄A,
B,Cが変動表示し、所定の図柄を停止表示することと
なる。
【0023】普通電動役物15のさらに下方には、内部
に特定領域と通常領域とを有する大入賞口23が配設さ
れ、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)
により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態
と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配
設されている。そして、図柄表示装置6の特別図柄A,
B,Cが所定の組み合わせで表示され、大当りとなる
と、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の
上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内す
ると共に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウン
ドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に
所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述
する特別遊技作動を実行するものであって、その内部に
は、図3で示すように、特定領域に入った遊技球を検知
する特定領域スイッチS3と、大当り中の入賞個数を計
数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここ
で特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球
を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられて
いる。
【0024】図3は、本発明にかかるパチンコ遊技機の
遊技作動を制御する制御回路を示すものである。主制御
基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御する
ための基板回路が設けられており、この基板回路上には
主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主
制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制
御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装
置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納
する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可
能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレ
スを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示
せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示
せず)を介して接続され、該主制御基板60の基板回路
を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログ
ラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。
乱数テーブルには大当り特別乱数K、大当り図柄乱数
L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、
リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q、普通当り乱数
U、当り普通図柄乱数V等が格納され、所定の要件が充
足されると主制御用中央制御装置CPUにて各乱数の抽
選が行われる。さらに記憶装置ROMには、本発明にか
かる、区画表示係数R1、R2が記憶されており、所定
条件が成立した場合に選出される。また、記憶装置RA
Mには、特別図柄始動スイッチS1 、普通図柄始動スイ
ッチS2 のON作動による記憶数等が一時的に記憶され
る記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及
びワークエリア等が設けられている。
【0025】この主制御基板60の基板回路には、所定
のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)
が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されて
いる。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔の
クロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、
一連の処理作動を順次実行する。
【0026】また、この主制御基板60の基板回路に
は、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通
信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示
せず)が設けられており、該出力ポートを介して主制御
基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音
源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板
65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように
接続されている。また、主制御基板60の入力ポートに
は盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動スイ
ッチS1、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッ
チS3、カウントスイッチS4が接続され、主制御基板6
0が2ms毎に各スイッチS1〜4の遊技球検出状態を調
べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により
波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力さ
れ、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制
御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介し
て普通電動役物15のソレノイドや、大入賞口23のソ
レノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが
所定の条件を選出した場合に作動される。
【0027】ここで主制御用中央制御装置CPU及び後
述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CP
Uは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(AL
U)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力する
データや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命
令を解読するデコーダ等によって構成されている。な
お、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置C
PUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中
央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信
号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装
置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実
行することとなる。
【0028】上記の図柄表示制御基板62には、図柄表
示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様
を制御するための基板回路が設けられている。この基板
回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制
御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶
装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置
RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構
成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラ
ム、特別図柄A,B,Cの可変パターン及びその表示パ
ターン、大当り遊技パターン、リーチ態様パターン等の
図柄変動態様を行う固定データも記憶されている。
【0029】また、図柄表示制御基板62は、主制御基
板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を
図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所
定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポート
を介して表示用ドライバに送信する。そして、該表示用
ドライバは該図柄データに従って、図柄表示装置6の図
柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。この図柄表示
装置6としては、CRT表示器やLCD(液晶)表示器
等が好ましく用い得る。
【0030】上記の音源制御基板63には、スピーカか
ら発生する効果音等を制御するための基板回路が設けら
れている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用
中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パタ
ーン等の固定データが記憶されている記憶装置ROM
と、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入
力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されてい
る。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60よ
り入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御
用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを
出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、
該音データを受けてスピーカに出力させる。
【0031】上記の光源制御基板64には、パチンコ遊
技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプと
いった電飾装置を制御するための基板回路が設けられて
いる。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御
する光源制御用中央制御基板CPUに、動作プログラム
や、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するた
めの電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶
装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置R
AMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成
されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央
制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポー
トを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の
光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLED
や装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作
動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ラ
ンプ等を点灯、点滅させる。
【0032】上記の払出制御基板65には、遊技球の貸
球や賞球等を制御するための基板回路が設けられてい
る。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の
各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を
制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログ
ラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶
されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の
必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポ
ート及び出力ポートとが接続されて構成されている。こ
の払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制
御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演
算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継
基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユニ
ット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の
払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技
球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込
みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイドカ
ードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続
され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0033】次に本発明の制御態様をパチンコ遊技機の
作動に従って説明する。遊技球が発射装置より遊技盤1
に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域14を通過
し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信
号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識す
る。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央
制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている大
当り特別乱数K、大当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数M
a ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リ
ーチ態様乱数Q等の各図柄乱数を選出し、各選出値を一
旦、記憶装置RAMに格納する。さらには、特別図柄始
動スイッチS1のON信号に基づき、主制御用中央制御
装置CPUで演算処理して賞球指令信号を払出制御基板
65に発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発
生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生
指令信号を光源制御基板64に夫々発信する。
【0034】主制御基板60から賞球指令信号を受信し
た払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RA
Mの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPU
にて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットの
ソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。こ
れと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御
基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶デ
ータを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処
理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音
を上記賞球の払出時に合わせて出力する。同時に光源制
御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に
従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROM
や記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行
い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装
飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0035】さらには、特別図柄始動スイッチS1のO
N作動もしくは、主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶されている始動記憶数の消化により図柄変動が開始さ
れると、主制御用中央制御装置CPUは、選出された大
当り特別乱数Kを判定し、大当り図柄乱数L、ハズレ図
柄乱数Ma ,Mb ,Mc のいずれかを有効とすると共
に、リーチ乱数Nの選定内容に従ってリーチとするかど
うかを判定し、リーチの場合にはリーチ図柄乱数P、リ
ーチ態様乱数Qを有効とする。そして、その結果に基づ
き、図柄表示装置6で実行される図柄表示態様を制御す
るための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送
信する。
【0036】上記図柄制御指令信号を受けた図柄表示制
御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制
御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている
所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で演出
する特別図柄A,B,Cの図柄表示態様を決定する。そ
して、該図柄表示態様に従って特別図柄A,B,Cを順
次停止し、該特別図柄A,B,Cを確定表示する。
【0037】その他、主制御基板60の主制御用中央制
御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様
に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板6
3に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板
64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板6
3は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム
等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を
行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介し
てスピーカより出力する。また上記光源制御基板64で
は、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶
されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制
御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、
光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDも
しくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0038】また、遊技球が特別図柄始動領域14に連
続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1に
よる遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶され、その記憶に基づいて上述したように特別図柄始
動記憶数表示装置8の発光ダイオードLEDが順次点灯
し、最高四回まで保留される。この発光ダイオードLE
Dは図柄が変動する都度、消灯されて、記憶数が減少す
る。なお、始動記憶数が満杯(四個)となっている場合
には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても無効
となる。
【0039】ここで、上述の大当り特別乱数Kが大当り
を選出した場合、大当り図柄乱数Lと、リーチ態様乱数
Qを有効とし、主制御基板60は、図柄表示制御基板6
2に所定の制御指令信号を伝達する。さらに、本発明に
あっては、後述するように区画表示係数R1を有効とす
る。そして、図柄表示制御基板62は、大当り図柄乱数
Lに従い特別図柄をA=Bで停止し、リーチ態様乱数Q
に従いリーチ作動を実行した後、所定の大当り図柄態様
の特別図柄A,B,Cで確定表示する。同時に光源制御
基板64及び音源制御基板63が所定の照光装置と効果
音を発生させる。
【0040】さらに、主制御基板60は、盤面中継基板
61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口
23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入
され、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウ
ントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面
中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に
応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制
御指令を発信し、而して、一連の特別遊技作動が実行さ
れる。同時に、本発明にあっては、後述のように、区画
表示係数R1を認識することにより、図柄表示領域F
を、普通図柄区画表示領域f1と、経過情報図柄区画表
示領域f2とに区画する。
【0041】すなわち、サウンドジェネレータがファン
ファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動
し、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放さ
れ、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、
所定制限時間(30秒)が経過するか、該所定制限時間
内で、カウントスイッチS4により10個の遊技球の入
賞検知がなされるまで継続される。また上述したよう
に、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領
域スイッチS3がON作動した時は、次の開閉ラウンド
への移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動し
て、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に
再び大入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行
する。このように開閉ラウンドが最大16回繰り返され
て、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定
の利得が供される。
【0042】一方、大当り特別乱数Kが大当りを選出し
ない場合には、上述のハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc
からなる制御指令を主制御基板60から図柄表示制御基
板62に発信し、該図柄表示制御基板62は該制御指令
に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。ここ
で、ハズレ図柄乱数が大当り図柄を選出していた場合に
は、再びハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcを選出して、
ハズレ図柄態様とする。また、リーチ乱数Nによりリー
チ作動を実行する場合にあっては、特別図柄A=Bを一
旦表示し、リーチ態様乱数Qにより選定された、所定の
リーチ変動態様によるリーチ作動を発生させるようにし
た後、ハズレ図柄態様とすることもでき得る。
【0043】次に図柄表示装置6の図柄制御につき再
度、詳細に説明する。上述の主制御基板60の記憶装置
ROMには、0〜599の600コマからなる大当り特
別乱数Kが格納されている。ここで、大当り図柄の内容
により、次回に大当り図柄となる確率が向上する高確率
状態と、大当り図柄となる確率が変化しない通常確率状
態が発生する。通常確率時では、大当り特別乱数K=
7,247,427の場合に大当りとなる。すなわち大
当り確率は3/600=1/200である。また、高確
率時ではK=7,67,97,157,187,24
7,277,337,367,427,457,547
の場合に大当りとなる。すなわち大当り確率は12/6
00=1/50である。そしてそれ以外はハズレとな
る。また、記憶装置ROMには、上述したように大当り
図柄乱数Lが格納されている。ここで大当り図柄乱数L
は、「0」〜「9」の大当り図柄を備えており、大当り
の場合に大当り図柄態様を決定するものである。そし
て、この大当り図柄乱数Lが「1」、「3」、「7」の
確変図柄となった場合に、当該大当り終了後、次の大当
りが発生するまで、大当り図柄となる確率が向上する高
確率状態、いわゆる確率変動状態となる。ここで、本発
明にあっては、後述するように、大当り図柄乱数Lが前
記の確変図柄となると、区画表示係数R2を有効とし、
確率変動遊技作動の実行と同期して、図柄表示領域F
を、普通図柄区画表示領域f1と、特別図柄区画表示領
域f2とに区画する。
【0044】また、記憶装置ROMには、上述したよう
に、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc と、リーチ乱数N
と、リーチ図柄乱数Pとが格納されている。このハズレ
図柄乱数Ma ,Mb ,Mcはハズレの場合に、各特別図
柄A,B,Cの図柄を決定する。さらにまた、リーチ乱
数Nはハズレの場合にリーチ作動の実行の有無を選定す
る。また、リーチ図柄乱数Pは、リーチ作動が実行され
る場合のリーチ図柄を決定する。さらに、リーチ態様乱
数Qにより、リーチ作動で実行される、非リーチ状態の
ときと異なるリーチ変動態様の種類を選出する。このリ
ーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速ス
クロール、逆走行、低速走行からの加速的停止、図柄の
反転等の、種々の変動形態がある。
【0045】そして、図柄表示装置6が駆動すると、特
別図柄A,B,Cは所定の図柄順列に従って変動開始
し、通常では約6.5秒以上経過すると、特別図柄A,
B,Cの順番に図柄変動が停止する。この特別図柄A,
B,Cは、上述の各乱数値に従って所定の図柄で確定表
示される。
【0046】ここで、図柄表示装置6が変動を開始する
と、大当り特別乱数Kを判定し、これが上記の大当り値
であると、大当り図柄乱数Lと、リーチ乱数Nと、リー
チ図柄乱数Pとに従って図柄生成行程が行われる。さら
には、区画表示係数R1を有効とする。この場合には、
リーチ図柄乱数Pに従い特別図柄A,Bを順次停止させ
て、同一図柄になるようにしてリーチ状態とし、リーチ
態様乱数Qにより指定された所定のリーチ図柄変動態様
を実行した後に、特別図柄Cを停止させ、大当り図柄乱
数Lに従って特別図柄A,B,Cが所定の大当り図柄態
様となるように確定表示する。そして「大当り」となっ
て、上述した大入賞口23の作動が始まり、特別遊技作
動が実行される。同期して、図柄表示領域Fに、普通図
柄区画表示領域f1と、経過情報図柄区画表示領域f2
とを表出する。尚、特別遊技作動の実行中は、普通図柄
が当り態様となり、普通電動役物15を開放作動する時
間を、通常の約0.5秒間から約2秒間に延長する。
【0047】一方、大当り特別乱数Kが上記の大当り値
ではない場合には、特別図柄A,B,Cの図柄をハズレ
表示させる。ここで、リーチ乱数Nがリーチ作動をしな
いことを選出した場合にはハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,
Mc に従い各特別図柄A,B,Cの図柄を確定表示す
る。一方、リーチ作動の実行が行われる場合には、リー
チ図柄乱数Pにより特別図柄A=Bである図柄態様を決
定し、そのリーチ図柄を一旦表出し、リーチ態様乱数Q
に従い所定のリーチ図柄変動態様を実行した後、特別図
柄Cをハズレ図柄となるように停止し、確定表示する。
【0048】さらに一方、大当り図柄乱数Lにより特別
図柄A,B,Cが上述の確変図柄で大当りを表示し、確
率変動遊技作動が実行される場合には、通常の図柄変動
時間よりも、短い図柄変動時間を選択する。すなわち特
別図柄A,B,Cの図柄生成行程に要する平均変動時間
(図柄変動の開始から停止するまでに要する時間)が通
常10秒であるものが5秒に短縮されるように制御す
る。同時に、確率変動遊技作動中では、普通図柄生成行
程に要する平均変動時間を、常態の約30秒から約10
秒に短縮すると共に、普通電動役物15の開放時間を約
0.5秒間から約2秒間に延長する。このように確率変
動遊技作動では、遊技者の利得効果の高い有利状態とな
っている。
【0049】次に普通図柄作動につき説明する。遊技球
が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普
通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始
動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示装
置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤
色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構
成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普
通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッ
チS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装
置RAMにその遊技球検出が記憶され、その記憶数に従
って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオード
LEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯さ
れて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶数
表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は無
効とされる。
【0050】この普通図柄表示装置10の変動停止後、
又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始
動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて
普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表
示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動
が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個
でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物1
5が約0.5秒間開放される。
【0051】ここで、普通図柄表示装置10が変動を停
止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記
憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コ
マからなる普通当り乱数Uにより決定される。遊技球通
過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動する
と、主制御基板60は記憶装置ROMから普通当り乱数
U、及び当り普通図柄乱数Vの乱数値を選出し、その内
容を一旦記憶装置RAMに記憶する。そして、普通図柄
表示装置10が変動開始すると同時に、記憶した内容を
調べ、その普通当り乱数Uの選出値に対応する当りハズ
レを決定する。そして、この結果に基づき、主制御基板
60は盤面中継基板61を介して普通図柄表示装置10
の発光ダイオードLEDを所定の表示態様でとなるよう
に制御する。これと同期して、本発明にあって、区画表
示係数R1又はR2が有効の場合には、普通図柄表示装
置10で表示される普通図柄と連動するように、普通図
柄区画表示領域f1で実行される普通図柄表示態様を制
御するための普通図柄制御指令信号を図柄表示制御基板
62に送信する。そして、普通図柄表示装置10の発光
ダイオードLEDと、普通図柄区画表示領域の普通演出
図柄X,Y,Zとが連動して、所定の図柄態様を表示す
る。
【0052】普通当り乱数Uが当りの場合は、当り普通
図柄乱数Vにより停止態様を決定し、普通図柄表示装置
10では左赤色,右赤色のいずれか少なくとも一つが点
灯した状態となる。普通図柄区画表示領域f1では、普
通演出図柄X、Zのいずれか少なくとも一つが当り図柄
態様となる。一方、ハズレの場合は、普通図柄表示装置
10では中緑色の発光ダイオードLEDのみが点灯した
状態となる。普通図柄区画表示領域f1では普通演出図
柄Yがハズレ図柄態様となる。
【0053】次に本発明の要部につき説明する。本発明
にあっては、上述したように、特別図柄A,B,Cが変
動後停止して大当りとなった場合に実行される特別遊技
作動が実行されることを条件として、図柄表示領域Fに
普通図柄区画表示領域f1と経過情報図柄区画表示領域
f2とを表出する。さらには、特別図柄A,B,Cの大
当り図柄が確変図柄となり、特別遊技作動後に実行され
る確率変動遊技作動が実行されることを条件として、図
柄表示領域Fを普通図柄区画表示領域f1と特別図柄区
画表示領域f3とに区画する。
【0054】図4及び図5に示すように、遊技球が特別
図柄始動領域14を通過して、特別図柄始動スイッチS
1がON作動すると、各種乱数値を選出し、特別図柄
A,B,Cが変動を開始する。これと同期して、主制御
用中央制御装置CPUは、選出された大当り特別乱数K
を判定する。そしてKが大当りであった場合は、大当り
図柄乱数Lに従って大当り図柄を決定すると共に、区画
表示係数R1を有効にする。ここでLが「1」、
「3」、「7」の確変図柄であった場合には、区画表示
係数R2を有効とする。そして、大当り図柄乱数Lに従
い、特別図柄A,Bを順に停止してリーチ状態とし、リ
ーチ態様乱数Qに従ってリーチ作動を実行した後、特別
図柄Cを停止して、図柄を確定表示して大当りを決定す
る。そして、特別遊技作動を実行すると共に、区画表示
係数R1を確認し、図柄表示領域Fを普通図柄区画表示
領域f1と経過情報図柄区画表示領域f2とに区画する
(図7参照)。ここで、普通図柄区画表示領域f1は図
柄表示領域Fの2/3の表示面積を占め、経過情報図柄
区画表示領域f2の表示面積は、図柄表示領域Fの1/
3としている。これにより、普通図柄生成行程の表示態
様を遊技者に報知する効果を高めて、遊技者に普通図柄
の当りを求める感情を誘発する効果を生じさせている。
【0055】また、図6のように、普通図柄区画表示領
域f1で表示される普通演出図柄X、Y、Zは、普通図
柄表示装置10における普通図柄の表示態様と連動して
表出されるように制御している。つまり、遊技球通過に
より、普通図柄始動スイッチS2がON作動すると、普
通当り乱数U、及び当り普通図柄乱数Vを選出する。普
通図柄表示装置10が変動開始すると同時に、普通演出
図柄X,Y,Zが変動開始する。そして、普通当り乱数
Uの選出値に対応する当りハズレを決定し、普通図柄表
示装置10及び普通演出図柄X,Y,Zを所定の図柄で
表示する。ここで、普通演出図柄X,Y,Zは、普通図
柄表示装置10と同期して確定表示するように制御され
ている。
【0056】また、経過情報図柄区画表示領域f2で
は、特別遊技作動の経過情報として、大当り図柄乱数L
により決定した大当り確定図柄Hと、大入賞口23の開
閉ラウンド数を表わすラウンド図柄I、大入賞口23へ
の遊技球の入賞数を表す入賞図柄Jの三つの情報が表示
される(図7参照)。ここで、入賞数は、カウントスイ
ッチS4の遊技球検知数を表示するものである。また、
大入賞口23の開閉ラウンド数は、入賞数が10個にな
るか、特定領域スイッチS3がON作動した場合に進行
する開閉ラウンドの回数を表示したものである。この経
過情報により、遊技者に、特別遊技作動の遊技状態を報
知するようにしている。
【0057】その後、図5のように、特別遊技作動が終
了すると、区画表示係数R1を無効とする。そして、大
当り図柄乱数Lが確変図柄であれば、確率変動遊技作動
を実行すると共に、区画表示係数R2を確認して、図柄
表示領域Fを普通図柄区画表示領域f1と特別図柄区画
表示領域f3とに区画する(図9参照)。ここで、普通
図柄区画表示領域f1は図柄表示領域Fの2/3の表示
面積を占め、特別図柄区画表示領域f3の表示面積は図
柄表示領域Fの1/3とする。これにより、普通図柄生
成行程の表示態様を遊技者に報知する効果を高めてい
る。
【0058】この確率変動遊技作動中において、遊技球
が特別図柄始動領域14を通過して特別図柄A,B,C
が変動した後、特別図柄A,Bが順次停止し、リーチ状
態となった場合には、特別図柄区画表示領域f3の表示
面積を図柄表示領域Fの2/3の面積に拡大して、リー
チ作動を実行する。このように特別図柄がリーチ状態と
なった時には、特別図柄生成行程の報知効果を高め、遊
技者の大当りへの期待感を刺激するようにしている。
尚、この時、普通図柄区画表示領域f1は図柄表示領域
Fの1/3の面積に縮小される。そして、リーチ作動が
終了し、ハズレであると、再び特別図柄区画表示領域f
3を図柄表示領域Fの1/3の表示面積に縮小すると共
に、普通図柄区画表示領域f1を2/3の表示面積に拡
大する。
【0059】また、特別図柄A,B,Cが大当りとなっ
た場合には、確率変動遊技作動を終了し、上記のように
特別遊技作動が実行すると共に、図柄表示領域Fを普通
図柄区画表示領域f1と経過情報図柄区画表示領域f2
とに区画する(図7参照)。
【0060】次に、図柄表示領域Fの表示態様につき、
図7〜図9に従って説明する。図7(a)のように、特
別図柄A,B,Cが「7,7,7」で停止し、大当りを
確定すると、特別遊技作動が実行されると共に、図柄表
示領域Fに普通図柄区画領域f1と経過情報区画領域f
2とが表出される。ここで、経過情報区画領域f2で
は、図7(b)のように、特別遊技作動の経過情報とし
て、大当り確定図柄H、ラウンド図柄I、入賞図柄Jが
表示される。また、普通図柄区画領域f1では、遊技盤
4が表示され、図7(c)から図7(d)のように、セ
ンターケース4の普通図柄表示装置10が徐々に拡大し
ていく演出を実行する。そして、図7(d)の普通図柄
表示装置10の三つの発光ダイオードLEDが、図7
(e)のように、普通演出図柄X,Y,Zに変化する。
ここで、普通演出図柄Xは、普通図柄表示装置10の左
側の発光ダイオードLEDに、Yは中央の発光ダイオー
ドLEDに、Zは右側の発光ダイオードLEDにそれぞ
れ対応している。
【0061】この普通演出図柄X,Y,Zにあって、Y
はハズレ図柄を表すオオカミ男であり、X及びZが当り
図柄を表すキャラクタ図柄である。普通図柄生成行程が
始動すると、普通図柄表示装置10の三つの発光ダイオ
ードLEDが点滅すると共に、普通図柄区画表示領域f
1では、普通演出図柄XとZとが、Yと戦う演出が実行
される。そして、図8(f)のように、普通演出図柄
X、Zが勝利すると、普通演出図柄Yが縮小して、当り
図柄となる。これと同期して、普通図柄表示装置10で
は、中央の発光ダイオードLEDが消灯して、左赤色及
び右赤色の発光ダイオードLEDが点灯停止する。そし
て、普通電動役物15が2秒間開放されて、遊技球が通
過し易い状態となる。
【0062】その後、再び普通図柄生成行程が開始さ
れ、普通演出図柄ZがYに敗れると、図8(g)のよう
にZが縮小表示される。しかし、この状態では、普通演
出図柄XとYは、まだ交戦中であり、当りハズレは決ま
っていない。この時、普通図柄表示装置10は、左赤色
及び中緑色の発光ダイオードLEDが点滅し、右側の発
光ダイオードLEDが消えている状態である。その後、
図8(h)のように普通演出図柄Xが勝利すると、普通
演出図柄Yが縮小表示されて、当りとなる。同時に、普
通図柄表示装置10では、左赤色の発光ダイオードLE
Dが点灯停止し、中央の発光ダイオードLEDが消灯す
る。そして、普通電動役物15が開放される。
【0063】さらに、再び普通図柄生成行程が開始さ
れ、普通演出図柄XとZの両者が、Yに敗れると、図8
(i)のように、普通演出図柄X、Zが縮小表示され
る。この場合はハズレとなる。この時、普通図柄表示装
置10では、左右の発光ダイオードLEDが消灯し、中
緑色の発光ダイオードLEDのみ点灯停止する。
【0064】このような普通図柄区画表示領域f1と経
過情報図柄区画表示領域f2とは、特別遊技作動が終了
すると同時に、通常の特別図柄A,B,Cを表示する図
柄表示領域Fに戻る。但し、本発明にあって、大当り図
柄乱数Lが確変図柄であった場合には、区画領域係数R
2が有効となっているから、特別遊技作動の終了後、確
率変動遊技作動が実行されると共に、図柄表示領域F
を、図9(j)のように、普通図柄区画表示領域f1と
特別図柄区画表示領域f3とに区画する。
【0065】そして、遊技が進行すると、例えば図9
(k)のように、特別図柄区画表示領域f3では、特別
図柄Aが「7」を、特別図柄B,Cが変動中を表示し、
普通図柄区画表示領域f2では普通演出図柄X、Zが勝
利した当りを表示した状態となる。同時に、普通図柄表
示装置10では、左赤色と右赤色の発光ダイオードLE
Dが点灯停止すると共に、普通電動役物15が2秒間開
放されて、遊技球が通過し易い状態となる。その後、再
び普通図柄生成行程が開始されると、普通演出図柄X,
Y,Zが再び戦い演出を実行する。そして、図9(l)
のように特別図柄B,Cが順に「0」、「2」で停止す
ると、特別図柄のハズレが確定する。
【0066】一方、普通図柄区画表示領域f1では普通
演出図柄Yが勝利しハズレとなり、特別図柄区画表示領
域f3では特別図柄Aが「7」で停止し、特別図柄B,
Cが変動中の状態(図9(m)参照)となった後、再び
普通図柄生成行程が開始されると共に、特別図柄Bが
「7」で停止すると、特別図柄はリーチ状態となる。こ
の場合には、図9(n)のように、特別図柄区画表示領
域f3の表示面積が拡大され、それに伴い普通図柄区画
表示領域f1の表示面積が縮小されて、特別図柄区画表
示領域f3でリーチ作動が実行される。このように、特
別図柄がリーチ状態となった場合には、特別図柄区画表
示領域f3を拡大表示することにより、遊技者にリーチ
状態の報知効果を高めると共に、表示面積を拡大する演
出により、大当りを期待する感情を一層刺激させ得るた
め、遊技者の高揚感を向上させることができる。さらに
は、この区画表示領域の表示面積の変化によって、図柄
表示装置6における演出効果が向上することとなるか
ら、遊技が変化に富んだ面白いものとなる。
【0067】図9(n)の後、特別図柄A,B,Cが同
じ図柄で停止して大当りとなると、特別遊技作動が実行
されると共に、図柄表示領域Fに普通図柄区画表示領域
f1と経過情報図柄区画表示領域f2とを表出する。な
お、本発明にあっては、普通図柄区画表示領域f1、経
過情報図柄区画表示領域f2、特別図柄区画表示領域f
3で表示される各図柄の変動は、連動していない。
【0068】上述のように、図柄表示領域Fを、普通図
柄区画表示領域f1、経過情報図柄区画表示領域f2、
特別図柄区画表示領域f3に夫々区画することにより、
遊技者は、図柄表示装置6を注視するだけで、遊技の進
行状況が充分把握でき、また、それぞれの区画表示領域
で表示される演出を楽しむことができるため、遊技の持
つ趣向性を満喫することができるという優れた効果が生
じる。
【0069】本発明は、上記形態に限定されるものでは
なく、この発明の主旨を逸脱しない範囲において様々な
形態で実施し得るものである。例えば、図柄表示領域F
に三つの区画領域を表出させて、そのいずれかで判定図
柄等の利得に関する演出を表示するようにしてもよい。
また、本発明はいわゆる第一種パチンコ遊技機だけでな
く、所定の構成を具備する他の機種にも適用され得る。
【0070】
【発明の効果】本発明は、上述のように、特定の遊技作
動が実行される場合を条件として、図柄表示装置の図柄
表示領域に複数の図柄表示部を表出すると共に、そのい
ずれかの図柄表示部を、普通図柄生成行程を表示する普
通図柄表示部としたものであるから、普通図柄生成行程
の報知効果を向上させることができる。而して、遊技者
の普通図柄の変動に対する着目度が増すことになるか
ら、普通図柄の有する趣向性が発揮されるため、その興
趣を一層向上でき得る。さらに、このように図柄表示領
域の演出がこれまでにない多様な表示態様となるから、
遊技を変化に富んだ面白いものとすることができる。
【0071】ここで、図柄表示領域を、夫々が図柄表示
部を構成する複数の区画表示領域に区画すると共に、そ
のうちのいずれかの区画表示領域を普通図柄区画表示領
域とすることにより、普通図柄区画表示領域が一層明確
化されることとなるから、普通図柄生成行程を遊技者に
報知する効果が一層向上し、遊技の興趣をさらに向上さ
せ得る。
【0072】この特定の遊技作動を、特別遊技作動とす
ることにより、特別遊技作動中の遊技者の利得に大きく
影響する普通図柄の表示態様が、図柄表示領域の普通図
柄表示部で表出されるから、普通図柄の変動を遊技者は
強く意識するようになり、普通図柄の当りを求める感情
が誘発されて、遊技に一層引き込まれることとなる。さ
らに、特別遊技作動中に、普通図柄生成行程と共に、経
過情報図柄を表示することにより、特別遊技作動中の遊
技情報を遊技者に報知できるから、遊技の持つ趣向性が
一層発揮でき得る。
【0073】また、特定の遊技作動を確率変動遊技作動
とし、図柄表示領域で、普通図柄生成行程と特別図柄生
成行程とを表示することにより、普通図柄と特別図柄と
が各々有する趣向性を遊技者に充分提供できるため、遊
技者は特別図柄の大当りを期待する感情が普通図柄の表
示態様からも誘発されることとなり、遊技に対する高揚
感が向上する。
【0074】また、特定の遊技作動を時間短縮変動遊技
作動とし、図柄表示領域で、普通図柄生成行程と特別図
柄生成行程とを表示するようにしたことにより、普通図
柄生成行程の報知効果が高まると共に、時間短縮変動遊
技作動中における比較的単調な特別図柄の変動から生じ
るマンネリ化を防止することができ得る。
【0075】図柄表示領域において実行される特別図柄
生成行程の特別図柄態様が、リーチ図柄態様となると、
特別図柄を拡大表示するように制御したことにより、リ
ーチ状態が一層強調されて報知されるので、遊技者の大
当りに対する期待感を刺激でき、遊技に一層熱中させ得
る。
【0076】また、図柄表示領域で表示される普通図柄
を、キャラクタ図柄等の演出図柄からなる普通演出図柄
とすることにより、普通図柄の図柄態様の演出効果が向
上するから、遊技者の興味を引き付けることができるた
め、興趣を向上でき得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤1の正面図である。
【図2】センターケース4の拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図
である。
【図4】図柄表示領域Fの制御を表すフロー図である。
【図5】図柄表示領域Fの制御を表すフロー図である。
【図6】普通図柄区画表示領域f1の制御を表すフロー
図である。
【図7】特別遊技作動中における図柄表示領域Fの表示
要領を示す具体例である。
【図8】特別遊技作動中における普通図柄区画表示領域
f1及び経過情報図柄区画表示領域f2の表示要領を示
す具体例である。
【図9】確率遊技作動中における普通図柄区画表示領域
f1及び特別図柄区画表示領域f3の表示要領を示す具
体例である。
【符号の説明】
1 遊技盤 4 センターケース 6 図柄表示装置 10 普通図柄表示装置 13 普通図柄始動ゲート 14 特別図柄始動領域 15 普通電動役物 A,B,C 特別図柄 F 図柄表示領域 f1 普通図柄区画表示領域 f2 経過情報図柄区画表示領域 f3 特別図柄区画表示領域 X,Y,Z 普通演出図柄

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図柄を変動表示する図柄表示領域を備えた
    図柄表示装置と、 普通図柄始動条件の成立に起因して普通図柄の変動開始
    から図柄確定に至る一連の普通図柄生成行程を実行する
    普通図柄制御手段と、確定表示された普通図柄の組合せ
    が所定の図柄態様である場合に、特別図柄始動領域の開
    閉制御を実行する普通電動役物と、 特別図柄始動条件の成立に起因して特別図柄を変動開始
    から図柄確定に至る一連の特別図柄生成行程を実行する
    特別図柄制御手段とを備え、 特別図柄生成行程により確定表示された特別図柄の組合
    せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の
    利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するよう
    にしたパチンコ遊技機において、 特定の遊技作動が実行される場合を条件として、図柄表
    示領域に複数の図柄表示部を表出すると共に、そのうち
    のいずれかを、普通図柄生成行程を表示する普通図柄表
    示部としたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】図柄表示領域を、夫々が図柄表示部を構成
    する複数の区画表示領域に区画すると共に、そのうちの
    いずれかの区画表示領域を、普通図柄区画表示領域とし
    たことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】特定の遊技作動が、特別遊技作動である請
    求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】特定の遊技作動が、確率変動遊技作動であ
    る請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】特定の遊技作動が、時間短縮変動遊技作動
    である請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】図柄表示領域に、特別遊技作動の経過情報
    を表示する経過情報図柄を表出するようにしたことを特
    徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】図柄表示領域に、特別図柄生成行程を表示
    する特別図柄を表出するようにしたことを特徴とする請
    求項4又は請求項5に記載のパチンコ遊技機。
  8. 【請求項8】図柄表示領域において実行される特別図柄
    生成行程の特別図柄態様が、リーチ図柄態様を表示した
    場合を条件として、特別図柄を拡大表示するように制御
    したことを特徴とする請求項7に記載のパチンコ遊技
    機。
  9. 【請求項9】図柄表示領域において実行される普通図柄
    生成行程の普通図柄が、キャラクタ図柄等の演出図柄か
    らなる普通演出図柄であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
JP2001201367A 2001-07-02 2001-07-02 パチンコ遊技機 Pending JP2003010444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001201367A JP2003010444A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001201367A JP2003010444A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 パチンコ遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003010444A true JP2003010444A (ja) 2003-01-14

Family

ID=19038342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001201367A Pending JP2003010444A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003010444A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110123A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006110121A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006110122A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2010094551A (ja) * 2010-02-01 2010-04-30 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2012085709A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Sophia Co Ltd 遊技機
JP5229654B1 (ja) * 2012-11-27 2013-07-03 株式会社大都技研 遊技台
JP2013150925A (ja) * 2013-05-16 2013-08-08 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2013163093A (ja) * 2013-05-28 2013-08-22 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013188510A (ja) * 2013-05-28 2013-09-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2014104124A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Daito Giken:Kk 遊技台
JP6180062B1 (ja) * 2016-12-08 2017-08-16 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2018075483A (ja) * 2018-02-08 2018-05-17 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020103475A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2021168934A (ja) * 2018-12-26 2021-10-28 京楽産業.株式会社 遊技機

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110123A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006110121A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2006110122A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2010094551A (ja) * 2010-02-01 2010-04-30 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2012085709A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Sophia Co Ltd 遊技機
JP5229654B1 (ja) * 2012-11-27 2013-07-03 株式会社大都技研 遊技台
JP2014104124A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013150925A (ja) * 2013-05-16 2013-08-08 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2013188510A (ja) * 2013-05-28 2013-09-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013163093A (ja) * 2013-05-28 2013-08-22 Sophia Co Ltd 遊技機
JP6180062B1 (ja) * 2016-12-08 2017-08-16 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2018093912A (ja) * 2016-12-08 2018-06-21 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2018075483A (ja) * 2018-02-08 2018-05-17 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020103475A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2021168934A (ja) * 2018-12-26 2021-10-28 京楽産業.株式会社 遊技機
JP7240761B2 (ja) 2018-12-26 2023-03-16 京楽産業.株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003010446A (ja) パチンコ遊技機
JP2003019294A (ja) パチンコ遊技機
JP2003010445A (ja) パチンコ遊技機
JP2003010444A (ja) パチンコ遊技機
JP5405776B2 (ja) 遊技機
JP3657223B2 (ja) 遊技機
JP2003024566A (ja) パチンコ遊技機
JP2003154099A (ja) パチンコ遊技機
JP2003070993A (ja) パチンコ遊技機
JP2003225424A (ja) パチンコ遊技機
JP4079805B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2004283279A (ja) 遊技機
JP2003325825A (ja) パチンコ遊技機
JP3877289B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003062234A (ja) パチンコ遊技機
JP2003071012A (ja) パチンコ遊技機
JP3865292B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4001510B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3985999B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4028293B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003260224A (ja) パチンコ遊技機
JP6124316B2 (ja) 遊技機
JP2003190419A (ja) 遊技機
JP2004105225A (ja) パチンコ遊技機
JP2003117137A (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040927

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050126

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050301

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050408