JP2004105225A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者に所定の利得を供与する利得図柄態様の表出を、変化に富んだ予見演出により予見させることにより、遊技の興趣性を向上させ得るパチンコ遊技機を提案するものである。
【解決手段】未消化の始動記憶が存在する場合に発生した始動記憶が、特定の利得図柄態様を表出するものであると、該利得図柄態様の表出を予見させる予見演出を、当該利得図柄態様の確定表示時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようする。これにより、利得図柄態様に対する期待感を継続して刺激し、遊技者の、高揚する緊張感を適切に持続させ得る興趣溢れる遊技を提供できる。
【選択図】 図8
【解決手段】未消化の始動記憶が存在する場合に発生した始動記憶が、特定の利得図柄態様を表出するものであると、該利得図柄態様の表出を予見させる予見演出を、当該利得図柄態様の確定表示時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようする。これにより、利得図柄態様に対する期待感を継続して刺激し、遊技者の、高揚する緊張感を適切に持続させ得る興趣溢れる遊技を提供できる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示装置に確定表示された選出図柄が所定の当り図柄態様である場合に、所定の賞球形態を発生させる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始動領域とを遊技領域上に設け、該図柄表示装置で、選出図柄を変動し、停止して図柄確定する一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、図柄始動領域への遊技球通過を契機として始動記憶を発生する毎に、図柄生成行程の図柄態様を選定し記憶保持し、該始動記憶の消化により、記憶保持された該図柄態様に従って図柄生成行程を実行させ、所定の当り図柄態様を確定表示する場合に、所定の賞球形態を発生させることとなる特別遊技作動を実行する遊技制御手段とを備えたパチンコ遊技機は良く知られている。これらには、いわゆる第1種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技機がある。
【0003】
ここで、第1種パチンコ遊技機は、開閉片により開閉制御される大入賞口を具備する可変入賞装置を備え、選出図柄が所定の当り図柄態様で確定表示された場合に、特別遊技作動として、可変入賞装置の大入賞口の開放と、所定の開放制限時間の経過又は該開放制限時間内での規定個数の入賞満了による大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを、大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過することを継続条件として、所定制限回数まで繰り返して実行するものである。
【0004】
また、第3種パチンコ遊技機は、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動役物と、開閉制御される大入賞口と、遊技球通過に伴って該大入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う役物とを備え、選出図柄が所定の当り図柄態様で確定表示された場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域への遊技球通過に伴って特別遊技作動を実行するものである。ここで、特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への球通過が可能となり、かつ該球通過ごとに、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるものである。
【0005】
このようなパチンコ遊技機にあって、図柄生成行程が当り図柄態様を確定表出した場合に実行される特別遊技作動は、多くの賞球を遊技者に供与し得るものであるから、遊技者の最も望む遊技状況である。そのため、図柄生成行程で、リーチや当りの発生を遊技者に予見させる様々な演出表示を行うようにした構成が、従来から提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。この演出表示によって、遊技者の当りへの期待感を刺激し、遊技に対する興趣を高めるようにしている。
【0006】
また、上記パチンコ遊技機にあって、図柄始動領域を遊技球が通過することにより発生した始動記憶は、所定限度数まで記憶保持され、順次消化されるようにした構成が一般的である。この構成では、所定限度数を越えて記憶保持された場合には、この上限数を越えた始動記憶の発生が全て無効となるようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特許第2873674号公報
【特許文献2】
特開2002−136715号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のパチンコ遊技機にあって、当りを予見させる演出は、図柄生成行程の実行中に発生し、当該図柄生成行程における当りの発生を予見させるものであるから、この図柄生成行程が終了するとともに、遊技者の当りに対する期待感は一気に消失することとなっていた。そのため、このような予見演出では、遊技者の緊張感を持続させることは難しく、遊技の興趣性に限界を生じさせていた。また、当りの予見演出が発生しない図柄生成行程では、遊技者は次の図柄生成行程を早く実行されることを望むこととなり、当該図柄生成行程への興味が失われ、単に終了するまでの時間を浪費する消化行程となるという問題もあった。
【0009】
一方、近年、複数回の図柄生成行程で予見演出を行うようにして、複数回後に実行される図柄生成行程における当りの発生を予見させるようにした構成も登場してきた。ところが、このような予見演出は、各図柄生成行程にあって、毎回同じ演出表示が同じタイミングで表出されるものであるから、単調な表示の繰り返しでしかなく、何度も表出されると飽き易く、興趣性に乏しい遊技内容であった。
【0010】
本発明はかかる問題を解決することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述のパチンコ遊技機において、遊技制御手段が、未消化の始動記憶が複数存在する場合に、始動記憶の発生に伴って選定した図柄生成行程の図柄態様が、特定の利得図柄態様であると、該利得図柄態様の表出を予見させる予見演出を、当該利得図柄態様の確定表示時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備えていることを特徴とする(請求項1)。
【0012】
ここで、予見演出は、利得図柄態様の表出を遊技者に予見させるものであって、図柄表示装置に所定の演出図柄を表示したり、所定パターンによる音響や照光等を発生させるように設定することができる。また、予見演出によって予見させる特定の利得図柄態様としては、特別遊技作動を実行させることとなる当り図柄態様とすることが好適である。さらに、この当り図柄態様にあって、特別遊技作動後に当り確率を向上させる、いわゆる確変当り図柄態様を備えている場合には、該確変当り図柄態様を利得図柄態様として設定することもできる。尚、かかる予見演出が、リーチの発生を予見させるものとして設定するようにしても良い。
【0013】
かかる構成により、予見演出を、利得図柄態様を表出する図柄生成行程より前の、未消化の始動記憶による図柄生成行程から開始することができるから、利得図柄態様への期待感を、該利得図柄態様を表出する図柄生成行程が開始される前から誘起させえ、遊技に対する緊張感を助長させることが可能となる。さらに、このような予見演出の継続時間を図柄生成行程の実行時間よりも長くすることにより、該予見演出が、連続して実行される複数の図柄生成行程に渡って継続して発生されることとなる。これにより、予見演出によって生じた期待感を、各図柄生成行程の終了毎に途切れることなく維持させることができるから、遊技に対して高揚する緊張感を適切に持続させ得る。また、このように継続する予見演出によって、遊技者は、何時の図柄生成行程で利得図柄態様が表出するかが予測し難くなるため、緊張感が一層刺激されることともなり得る。而して、このように予見演出を発生させることにより、遊技の興趣性を一層向上させることが可能である。
【0014】
このような作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示と同期して終了させるように制御する構成(請求項2)が提案される。かかる構成にあっては、利得図柄態様が確定表示する基準時点の所定時間前から開始した予見演出を、該基準時点まで継続して発生させることとなるから、該利得図柄態様への期待感をその確定する瞬間まで高揚させることができる。さらに、この利得図柄態様を得たことによって生じる、遊技者の満足感と喜悦感とを一層高め得る。
【0015】
また、上述の作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示後も所定時間経過するまで、継続して発生させるように制御する構成(請求項3)も提案される。かかる構成にあっては、利得図柄態様の予見演出を、その開始時点から所定時間継続して発生させることとなった場合に、該所定時間の経過前に、該利得図柄態様が確定表示されても、当該予見演出を継続するようにしたものである。これにより、利得図柄態様が確定表示された後も、該利得図柄態様を得たことで生じた喜悦感を助長させることができ、遊技に対する満足感を一層高め得る。一方、ハズレ図柄態様を対象とする予見演出を発生させるようにした構成にあって、該ハズレ図柄態様が確定表示した後も該予見演出を継続して発生させることにより、この予見演出によって誘起された期待感と緊張感との余韻を遊技者に楽しませることができる。さらに、予見演出の対象がハズレ図柄態様であり、その後連続して別の図柄生成行程が実行された場合にあっては、当該予見演出による期待感と緊張感とを一層持続させることが可能となる。このように予見演出を、その対象とするずがら生成行程が終了した後も継続して発生させることにより、予見演出に新たな趣向性を発揮させることができる。
【0016】
上述した遊技制御手段が、未消化の始動記憶が複数存在する場合に、所定始動記憶の消化により実行される図柄生成行程の、特定の利得図柄態様を表出する確率が見かけ上高くなることを予見させる予見演出を、該始動記憶の消化による図柄生成行程が図柄態様を確定表示する時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備えている構成(請求項4)が提案される。かかる構成にあっては、利得図柄態様の表出確率を見かけ上高くなることを遊技者に予見させる予見演出を、未消化の始動記憶により実行される連続する図柄生成行程で発生させることにより、例え利得図柄態様を表出する始動記憶が存在しない場合にあっても、利得図柄態様の表出に向けた期待感を持続的に刺激することができる。そして、予見演出が、利得図柄態様を表出する場合と表出しない場合との両方で発生することから、遊技を一層魅力溢れる娯楽性の高いものとすることができる。
【0017】
ここで、遊技制御手段が、予見演出の継続時間に従って、特定の利得図柄態様の表出確率が高くなることを暗示させるようにした構成(請求項5)も提案される。かかる構成にあって、連続する図柄生成行程で予見演出が開始されると、遊技者は、該予見演出が長く継続することを望む感情が誘起され、複数の図柄生成行程に渡って継続されるに従って、利得図柄態様の表出への期待感が段々に高まることとなる。而して、例え、利得図柄態様を表出しない図柄生成行程にあっても、遊技者の緊張感を適切に高揚させ続けることができ、図柄生成行程の趣向性を一層向上させ得る。
【0018】
上述した作動処理制御内容が、図柄生成行程の制御タイミングと無関係に、予見演出の開始及び継続時間を決定するように制御している構成(請求項6)が提案される。ここで、図柄生成行程の制御タイミングとしては、図柄生成行程の開始時点や終了時点、リーチ発生時点、選出図柄の確定表示時点等のように、図柄生成行程において所定の変化を生じさせる制御を行うタイミングを示す。かかる構成により、連続して実行されている図柄生成行程にあって、予見演出が何の脈絡もなく不意に開始され、唐突に終了するような感覚を遊技者に生じさせ得るから、遊技者は予見演出の発生を一層予測し難くなると共に、該予見演出による利得図柄態様が何時表出するのかという疑惑をも抱くこととなり、遊技に対する不安感を生じさせることができる。而して、遊技者は、利得図柄態様の表出を望む感情と共に、予見演出への不安感をも誘発され、気の抜けない緊迫感を感じながら遊技を楽しむことができる。また、かかる構成にあって、上述のように、予見演出の対象とする図柄表示態様が確定表示され、図柄生成行程が終了した後も、所定の継続時間まで該予見演出を発生させることにより、該予見演出の開始及び継続時間と図柄生成行程の制御タイミングとが無関係であることを、遊技の進行過程からも強調することができる。
【0019】
また、作動処理制御内容が、予見演出の開始時点を、予め設定された複数の異なる開始時点の中から、選択的に実行させるようにしている構成(請求項7)が提案される。かかる構成により、予見演出が、未消化の始動記憶によって実行される図柄生成行程の、様々な時点で開始されることとなるから、遊技者が予見演出の開始を予想することは一層困難となり、予見演出を発生させる本発明の意義を一層高め得る。ここで、選択させる開始時点としては、未消化の始動記憶の数に応じて変化するものであって、上述の基準時点からの所定時間前を表す起算時間として設定され、該起算時間から算出されるものとする構成や、特定の始動記憶により実行される図柄生成行程の開始からの経過時間として設定されているものとする構成等が好適に用い得る。
【0020】
また、作動処理制御内容が、予見演出の継続作動時間を、予め設定された複数の異なる継続時間の中から、選択的に実行させるようにしている構成(請求項8)が提案される。ここで、予見演出の継続作動時間としては、複数の図柄生成行程に渡って継続発生するように設定されることが望ましい。さらに、選択可能な継続作動時間としては、未消化の始動記憶の数に応じて、選択可能な継続作動時間が変化するように制御されるものや、該未消化の始動記憶の数と無関係に予め設定されているもの等とすることができる。ここで、選択された継続作動時間により、予見演出がその対象とする所定の図柄表示態様が確定表示時点を越えて作動することとなると、強制的に当該予見演出を終了させるように制御するようにしても良い。かかる構成により、予見演出を多様な継続時間で発生させることができるから、一層多彩な予見演出を行うことができ、変化に富んだ面白い図柄生成行程を提供できる。
【0021】
このような作動処理制御内容が、予見演出を、該利得図柄態様を表出するまでに、複数回実行する場合もあるようにした構成(請求項9)も提案される。かかる構成により、予見演出の終了によって生じた利得図柄態様への不安感が、再び開始された予見演出によって期待感へと変化させることができるため、遊技者は、利得図柄態様の表出に向けて起伏に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。
【0022】
上述のような特定の利得図柄態様が、当り図柄態様である構成(請求項10)が提案される。かかる構成にあって、特別遊技作動が実行される当り図柄態様を、予見演出によって予見させることにより、遊技者を該予見演出の発生に一層注目させることができるから、当り図柄態様への期待感と緊張感とを刺激でき、遊技に一層熱中させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
いわゆる第1種パチンコ遊技機に本発明を適用した一実施形態例を説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。また図2は、遊技盤1の内側レール内の中央に配設されたセンターケース4の正面図である。ここでセンターケース4内には液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セグメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられる。この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの特別図柄A,B,Cと二つの普通図柄X,Yとが表示される。ここで、本実施形態例における第1種パチンコ遊技機にあっては、特別図柄A,B,Cを選出図柄としている。この特別図柄A,B,Cは、「0」〜「9」の10個の数字図柄によって構成され、いずれかの数字図柄が表示される。また、普通図柄X、Yは、「7」及び「−」のいずれかを表示するものであり、普通図柄X=Y=「7」の普通図柄当り態様を表示した場合には、普通電動役物15を開放する。さらに、この図柄表示領域Fには、後述する本発明の要部にかかる予見演出図柄jが表示される(図2参照)。
【0024】
図柄表示装置6の直上右位置には四個のパイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された始動記憶数を表示する。
【0025】
また、図柄表示装置6の直上左位置には、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2(図3参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。
【0026】
一方、センターケース4の左右両側には、普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,13に内蔵された普通始動スイッチS2から遊技球検出信号が発生すると、図柄表示装置6の普通図柄X、Yが変動する。
【0027】
また、図柄表示装置6の直下位置には、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普通電動役物15が配設されている。そして、普通図柄X、Yが上述の普通図柄当り態様を表示した場合には、開閉翼片が約0.5秒拡開して、特別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、遊技球が入り易い状態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS1による遊技球通過検知に起因して、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cを変動表示し、所定の特別図柄表示態様で停止表示することとなる。
【0028】
普通電動役物15のさらに下方には、内部に特定領域と一般領域とを有する大入賞口23が配設され、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配設されている。そして、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cの組み合わせが当り図柄態様となると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内すると共に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述する特別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図3で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられている。
【0029】
図3は、本実施形態例にかかるパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示せず)を介して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、動作プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。この乱数テーブルにあっては、当り特別乱数テーブルk、当り図柄乱数テーブルl、ハズレ図柄乱数テーブルm、リーチ乱数テーブルn、リーチ図柄乱数テーブルp、リーチ態様乱数テーブルq、普通当り乱数テーブルu、普通当り図柄乱数テーブルv等が格納されている。そして、所定の要件が充足されると主制御用中央制御装置CPUにて各乱数値の抽選が行われ、当り特別乱数値K、当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb ,Mc 、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q、普通当り乱数値U、普通当り図柄乱数値V等が抽出される。そして、これら抽出された各乱数値を用い、所定の動作プログラムを実行することにより、図柄生成行程の図柄態様を決定する。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1 、普通図柄始動スイッチS2 のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0030】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。
【0031】
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示せず)が設けられており、該出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには、上述した特別図柄始動スイッチS1が直に接続されている。さらに、盤面中継基板61を介して普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッチS3、カウントスイッチS4が接続されている。そして、主制御基板60は、2ms毎に各スイッチS1〜4の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレノイドや、大入賞口23のソレノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。
【0032】
ここで主制御用中央制御装置CPU及び後述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CPUは、所定の制御プログラムの制御処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。なお、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0033】
上記の図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラム、図柄表示領域Fで表示する特別図柄A,B,C及び普通図柄X、Yの可変パターン及びその表示パターン、当り遊技パターン、リーチ演出パターン、祝祭表示パターン、及び本発明にかかる予見演出発生パターン等の表示態様を行う固定データも記憶されている。
【0034】
また、図柄表示制御基板62は、主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を図柄制御用中央制御装置CPUにおいて、所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信する。そして、該表示用ドライバは該図柄データに従って、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。この図柄表示装置6としては、CRT表示器やLCD(液晶)表示器等が好ましく用い得る。
【0035】
上記の音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン、及び祝祭パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、該音データを受けてスピーカ66に出力させる。
【0036】
上記の光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプといった電飾装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するための電飾パターン、及び祝祭パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0037】
上記の払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0038】
このように、上述の各中央制御装置CPU、記憶装置ROM、記憶装置RAM、動作プログラム等によって、パチンコ遊技機の遊技進行を制御実行するマイクロコンピュータシステムが構成されている。このマイクロコンピュータには、所定の動作プログラムに従って、遊技の進行態様を決定する遊技制御手段と、該遊技制御手段による制御指示信号に従って、図柄態様の表示、変動等を制御実行する図柄制御手段とが構成されている。
【0039】
次に本実施形態例の制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。
遊技球が発射装置より遊技盤1に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域14を通過し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信号を主制御基板60が認識する。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている各乱数テーブルから、当り特別乱数値K、当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb ,Mc 、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q等を夫々に抽出する。そして、これら抽出した各乱数値により、所定の動作プログラムを演算処理し、図柄生成行程の図柄態様を選定し、この図柄態様を記憶装置RAMに一旦、始動記憶として記憶保持する。このように始動記憶が記憶されると、該始動記憶の記憶数を表す始動記憶数Iに1が加算される。この始動記憶数Iの値に従って、上述した特別図柄始動記憶表示装置8が点灯又は消灯して、始動記憶数Iを遊技者に報知する。
【0040】
さらには、この特別図柄始動スイッチS1のON信号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理して賞球指令信号を払出制御基板65に発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々発信する。
【0041】
主制御基板60から賞球指令信号を受信した払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットのソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。これと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。同時に光源制御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0042】
また、遊技球が特別図柄始動領域14に連続的に通過した場合、或いは、既に始動記憶が存在する場合には、上記の始動記憶の記憶保持に従って、始動記憶数Iに1が累積加算され、最高四回まで保留される。そして、この始動記憶数Iに従って、特別図柄始動記憶表示装置8の発光ダイオードLEDが点灯する。なお、始動記憶数Iが満杯(四個)となっている場合には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても始動記憶は無効となる。
【0043】
このように、記憶装置RAMに始動記憶が存在する場合にあって、主制御基板60は、上述した大入賞口23を開閉作動する特別遊技作動が作動していない状態、及び特別図柄A,B,Cが変動していない状態を認識していると、主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されている始動記憶を消化する。そして、この始動記憶による図柄生成行程の図柄態様を読み込み、該図柄態様を実行するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。そして、この図柄制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で表示する図柄生成行程の一連の表示パターンを選定する。そして、該表示パターンに従って、特別図柄A,B,Cの変動を開始し、順次停止して所定の図柄表示態様を確定表示する図柄生成行程が実行される。
【0044】
その他、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板63に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介してスピーカ66より出力する。また上記光源制御基板64では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDもしくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0045】
ここで、上述の当り特別乱数値Kが当りを選出していた場合には、主制御基板60からの制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62は図柄表示装置6に所定の当り図柄態様を表出することとなる。すなわち、特別図柄A,B,Cを変動開始した後、特別図柄A=Bで停止してリーチ状態とし、所定のリーチ作動を実行した後、特別図柄Cを停止して、特別図柄A=B=Cを所定の当り図柄態様により確定表示する。同時に光源制御基板64及び音源制御基板63が所定の電飾装置と効果音を発生させる。
【0046】
そして、主制御基板60は、盤面中継基板61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入され、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御指令を発信し、而して、一連の特別遊技作動が実行される。
【0047】
すなわち、サウンドジェネレータがファンファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動し、開閉片24が前方に傾動して可変入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(30秒)が経過するか、該所定制限時間内で、特定領域スイッチS3とカウントスイッチS4とにより合計10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチS3がON作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に再び大入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大15回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。
【0048】
一方、当り特別乱数値Kが当りを選出していなかった場合には、主制御基板60からの制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62は図柄表示装置6に所定のハズレ図柄態様を表出させる。ここで、リーチ作動が実行される場合には、特別図柄A=Bのリーチ図柄を一旦表出し、所定のリーチ作動を実行した後、特別図柄Cをハズレ図柄となるように停止し、確定表示する。
【0049】
次に図柄表示装置6の図柄制御につき再度、詳細に説明する。
上述の主制御基板60の記憶装置ROMには、0〜599の600コマからなる当り特別乱数テーブルkが格納されている。ここで、当り図柄態様を確定表示した特別図柄A,B,Cの表示内容によって、この後実行される当該特別遊技作動が終了した後の図柄生成行程を、当り図柄態様の表出確率が向上する確変遊技状態とする場合と、当り図柄態様の表出確率が変化しない通常遊技状態とする場合とのいずれかとする。通常遊技状態では、当り特別乱数値KがK=7,277であると当りとする通常確率判定基準を適用する。すなわち、この通常確率判定基準の当り確率は2/600=1/300である。また、確変遊技状態ではK=7,89,137,197,241,307,389,437,497,541の場合に当りとする高確率判定基準を適用する。すなわち、この高確率判定基準の当り確率は10/600=1/60である。そしてそれ以外はハズレとなる。また、上述したように記憶装置ROMには、当り図柄乱数テーブルlが格納されており、ここから抽出された当り図柄乱数値Lにより、1,3,5,7,9の奇数図柄(確変図柄)で当り図柄態様を表示することとなった場合には、前記した確変遊技状態を、次に当り図柄態様が表出するまで継続する。一方、当り図柄乱数値Lに従って当り図柄態様が0,2,4,6,8の偶数図柄(通常図柄)を表示することとなった場合には、前記通常遊技状態とする。
【0050】
また、記憶装置RAMには、上述したように、リーチ乱数テーブルn、リーチ図柄乱数テーブルp、リーチ態様乱数テーブルqも格納されている。当り特別乱数値Kが当りを抽出していた場合、又は、該Kがハズレであって、リーチ乱数値Nがリーチ作動を行うことを抽出していた場合に、リーチ図柄乱数値Pとリーチ態様乱数Qとを有効とし、このPに従って所定のリーチ図柄態様を表出し、Qに従って所定のリーチ作動が実行される。ここで、リーチ乱数値Nはハズレの場合にリーチ作動の実行有無を決めるものであり、リーチ図柄乱数値Pはリーチ図柄態様を決めるものであり、リーチ態様乱数値Qはリーチ作動で実行される、非リーチ状態のときと異なるリーチ変動態様の種類を選定する。ここで、リーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速スクロール、低速走行からの加速的停止等、種々の変動形態が設定されている。
【0051】
そして、特別図柄A,B,Cが変動開始し、約6.5秒以上経過すると、順に図柄変動を停止して、所定の図柄表示態様が確定表示される。
【0052】
一方、上述のように、主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されている特別図柄の始動記憶の消化に伴って、特別図柄A,B,Cを変動表示させる場合にあって、該始動記憶の記憶数には限度(通常四個)があり、この個数を越えると、特別図柄始動スイッチS1からの遊技球検知信号があっても、無効となる。このため、このような記憶満杯に伴う無効球の発生を少なくするためには、始動記憶が迅速に消化されることが望まれる。そこで、特別遊技作動が終了した直後には、通常の図柄変動時間よりも、短い図柄変動時間を選択して、図柄生成行程を時短変動状態(時短)とするようにしている。すなわち特別図柄を停止表示するための図柄生成行程に要する平均変動時間(図柄変動の開始から停止するまでに要する時間)が通常10秒であるものが5秒に短縮される。また、本実施形態例にあっては、上述した確変遊技状態で、この時短遊技状態を同時に実行させている。
【0053】
次に普通図柄作動につき説明する。
遊技球が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、図柄表示装置6の図柄表示領域Fで、普通図柄X、Yが変動する。この普通図柄X,Yは、それぞれ「7」、「−」の2種の図柄で構成されている。この普通図柄X,Yが変動中、又は普通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装置RAMにその遊技球検出が記憶される。そして、この普通始動記憶に伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオードLEDが点灯し、普通図柄X,Yが変動開始する毎に消灯されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は無効とされる。
【0054】
この普通図柄X、Yの確定表示後、約0.5秒以上経過すると、普通始動記憶の消化に伴って、普通図柄X,Yは再び変動開始する。普通図柄X,Yが変動開始後、約30秒以上経過すると変動が停止し、普通図柄X=Y=「7」で確定表示すると当りとなり、普通電動役物15が約0.5秒間開放される。
【0055】
一方、前述の図柄表示装置6の時短変動作動中においては、普通図柄表示装置10の変動時間も、常態の約30秒から短縮され、約5秒経過すると変動が停止する。さらに、普通電動役物15の開放時間が約0.5秒間から約2秒間に延長される。
【0056】
ここで、普通図柄表示装置10が変動を停止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている、0〜94の95コマからなる普通当り乱数テーブルuから抽出された普通当り乱数値Uにより決定される。遊技球通過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動すると、主制御基板60は記憶装置ROMに格納されている普通当り乱数テーブルu、普通当り図柄乱数テーブルvから普通当り乱数値U、及び普通当り図柄乱数値Vを夫々に選出し、その内容を一旦記憶装置RAMに記憶する。そして、普通始動記憶の消化に伴って、普通当り乱数値Uを用いて所定の動作プログラムにより当りハズレを決定する。ここで、Uが当りの場合には、普通図柄X=Y=「7」を確定表示させる。また、Uがハズレの場合は、普通当り図柄乱数値Vに従って、普通図柄X、Yの少なくとも一方を「−」で確定表示させるハズレ図柄態様を決定する。
【0057】
次に、本発明の要部について説明する。
本実施形態例にあっては、未消化の、特別図柄の始動記憶が記憶保持されている状況で、特別図柄始動スイッチS1の遊技球検知によって抽出された各乱数値により、当り図柄態様が表出されることとなった場合、又は、ハズレ図柄態様であってリーチ作動を実行することとなった場合に、当り図柄態様を予見させる予見演出図柄jを、該未消化の始動記憶により連続する図柄生成行程で、所定の表出開始時点から所定時間継続して、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに表出するように制御するものである。
【0058】
このような予見演出図柄jを発生させる制御内容として、該予見演出図柄jを表出する開始時点を選定するための予見開始乱数テーブルrと、該予見演出図柄jを継続して表示する継続表示時間を選定するための予見継続乱数テーブルwとが、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている。ここで、予見開始乱数テーブルrは、予見演出を発生させることとなった当り図柄態様又はハズレ図柄態様の確定表示時点を基準時点として、予見演出図柄jの表出開始時点を起算させる起算時間hを、夫々に異なるように割り当てられた複数の予見開始乱数値Rにより構成されている。また、予見継続乱数テーブルwは、予見演出図柄jの継続表示時間zを、夫々に異なるように割り当てられた複数の予見継続乱数値Wにより構成されている。これら予見開始乱数値R及び予見継続乱数値Wは、特別図柄始動スイッチS1の遊技球検知に従って、他の各乱数値と同様に抽出され、当り特別乱数値Kが当りであった場合、又は、該Kがハズレであってもリーチ乱数値Nがリーチ作動を行うことを選定していた場合に有効とされる。
【0059】
上記した予見開始乱数値Rは、図6のように、0〜9の10コマで構成された予見図柄乱数テーブルrから抽出される。この予見開始乱数値Rには、未消化の始動記憶が1個、2個、3個の各場合に応じて選定される起算時間hが夫々に割り当てられている。ここで、未消化の始動記憶による図柄生成行程は、その図柄態様によって変動時間が決まっているため、この変動時間と起算時間hとから、予見演出図柄jを表出する表示開始時間を算出する。尚、予見演出図柄jの対象が、当り図柄態様である場合には、ハズレ図柄態様である場合に比して、長い起算時間hを選定し易くなるように設定している。また、この予見開始乱数値Rには、起算時間h=0も設定されており、該h=0となるRを抽出していた場合には、予見演出図柄jは図柄表示装置6に表出しないこととなる。
【0060】
また、上記の予見継続乱数値Wは、図7のように、0〜9の10コマで構成された予見継続乱数テーブルwから抽出される。この予見継続乱数値Wにあっても、未消化の始動記憶が1個、2個、3個の各場合に応じて選定される継続表示時間zが割り当てられている。ここで、予見演出図柄jの対象が、当り図柄態様である場合には、比較的長い継続表示時間zを選定し易く、ハズレ図柄態様である場合には、比較的短い継続表示時間zを選定し易くなるように設定されている。尚、この予見継続乱数値Wには、継続表示時間z=0も設定されており、該z=0となるWを抽出していた場合には、予見演出図柄jは図柄表示装置6に表出しないこととなる。
【0061】
このように、予見開始乱数値Rから選定された起算時間hから算出した表示開始時間と、予見継続乱数値Wから選定された継続表示時間zとに従って決定された予見演出図柄jが、予見対象の当り図柄態様又はハズレ図柄態様の確定表示時点を越えて表示されることとなった場合には、該確定表示時点の到来と共に、該予見演出図柄jを消去し、表示継続時間zを終了するように制御している。尚、本実施形態例にあっては、起算時間hから算出した表示開始時間と継続表示時間zとの組合せによっては、予見演出図柄jが一回の図柄生成行程で終了する場合もあるようにしている。一方、予見演出図柄jの表示されている時間が長くなるに従って、当りの発生する確率が高くなることを遊技者に暗示させるようにしている。
【0062】
このように、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって、予見演出図柄jの表示開始時点h及び表示継続時間zが決定されると、これを予見演出発生態様として、記憶装置RAMに始動記憶として記憶保持される。その後、一個目の未消化の始動記憶が消化されると、該始動記憶による図柄生成行程の図柄態様と共に、予見演出発生態様が読み込まれる。そして、主制御基板60は、この図柄生成行程の図柄態様に従って図柄生成行程を実行するための制御指令信号と、予見演出発生態様に従って予見演出図柄jを表出するための制御指令信号とを図柄表示制御基板62に送信する。この制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62は、特別図柄A,B,Cの変動表示パターンと、所定の予見演出表示パターンを選定する。ここで、変動表示パターンとして、当り図柄態様を表出する場合にはリーチ当り表示パターンが選定され、リーチ作動を行うハズレ図柄態様を表出する場合にはリーチハズレ表示パターンが選定され、リーチ作動を行わないハズレ図柄態様を表出する場合にはハズレ表示パターンが選定される。
【0063】
一方、本実施形態にあって、予見演出図柄jが表示されている状態で、新たに予見演出図柄jを表示させることとなった場合には、先に表示されている予見演出図柄jの継続表示時間zが終了した後に、次ぎの予見演出図柄jを表出するように制御している。これにより、予見演出図柄jの対象としている当り図柄態様又はハズレ図柄態様が明確となるから、例えば、ハズレ図柄態様が確定表示されることで、一度減退した遊技者の期待感を、新たな予見演出図柄jの表示によって再び盛り上げることができ、起伏に富んだ遊技を生じさせることも可能となる。
【0064】
次に、このような予見演出を発生させる図柄生成行程の一連の表示態様を行う制御処理行程を、図4及び図5に従って説明する。
図4は、遊技球の特別図柄始動領域14の通過に従って、記憶装置RAMに記憶保持される始動記憶の発生を制御する処理行程を表すものである。この始動記憶処理行程は、2ms毎に主制御基板60により実行される。例えば、通常遊技状態にあって、特別図柄A,B,Cが変動中であり、かつ、記憶装置RAMに未消化の始動記憶が二個記憶保持されている場合(特別図柄記憶数表示装置8が二個点灯)、遊技球が特別図柄始動領域14を通過すると、主制御基板60が特別図柄始動スイッチS1のON作動を検知する。そして、当り特別乱数値K、当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb ,Mc、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q、及び予見開始乱数値R、予見継続乱数値Wを各乱数テーブルから抽出する。ここで、確変フラグがOFF状態であることによって通常確率判定基準が設定され、この判定基準に従って、当り特別乱数値Kが判定される。例えば、この判定によりKが当りであったとする。これにより、当り図柄乱数値L及びリーチ態様乱数値Qを有効とし、該Lに従って特別図柄A,B,Cにより確定表示する当り図柄態様を決定する。さらに、Qに従って、リーチとなった場合に実行するリーチ作動を決定する。このようにして、図柄表示装置6で表示実行される図柄生成行程の一連の図柄態様を決定する。
【0065】
さらに、記憶装置RAMに記憶されている始動記憶数Iを調べ、I=2(>1)であることから、上記の予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとを有効とする。そして、この始動記憶数Iに応じて、R及びWに従って予見演出図柄jの表示開始時点と継続表示時間とを選定し、当該当り図柄態様を予見させる予見演出発生態様を決定する。そして、上記のように決定された図柄生成行程の図柄態様を始動記憶として記憶装置RAMに記憶保持すると共に、予見演出発生態様も記憶装置RAMに記憶する。さらに、始動記憶数I=I+1(=3)とし、このIに従って特別始動記憶数表示装置8を合計三個点灯させる。
【0066】
ここで、予見演出発生態様が、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって、予見演出図柄jの表示開始時点を算出する起算時間hを、当り図柄態様の確定表示する基準時点から約45秒前とし、継続表示時間zを該当り図柄態様が確定表示されるまでとするように選定されていたとする。このように当り図柄態様が確定表示されるまで予見演出図柄jを継続して表示させることにより、当りの発生する確率が高いことを遊技者に暗示させ得る。一方、二個の未消化の始動記憶は、両者ともリーチ作動を行わずにハズレ図柄態様を表出するものであるとし、特別図柄A,B,Cの変動開始から図柄確定にかかる変動時間は、上述したように、それぞれ約10秒間とする。さらに、当り図柄態様を表出する図柄生成行程にあっては、上述のように決定された図柄態様に基づき、特別図柄A,B,Cの変動開始から、A=Bによるリーチ作動を経て図柄確定するまでの変動時間が約30秒間となったとする。すなわち、予見演出図柄jの表示開始時点は、未消化の始動記憶の最初に消化されて実行される図柄生成行程の開始から約5秒経過後となる。尚、このように図柄生成行程に要する変動時間は、各乱数値により決定された図柄態様に従って求められる。
【0067】
また、図5は、上述の始動記憶処理行程により記憶保持された始動記憶の消化に従って特別図柄A,B,Cを変動し、所定の図柄表示態様で確定停止させる図柄生成行程の処理行程を表している。この特別図柄処理行程は、特別遊技作動が行われていない場合に、主制御基板60によって2ms毎に実行される。ここで、上述した変動中の特別図柄A,B,Cがハズレ図柄態様を表出して終了すると、始動記憶数I=2(=3−1)とすると共に、始動記憶を消化して、記憶装置RAMに記憶保持された図柄生成行程の図柄態様を読み込む。さらに、記憶装置RAMに予見演出発生態様が存在することを確認すると、該予見演出発生態様の読み込みも行う。そして、この図柄生成行程の図柄態様に従って、所定のハズレ表示パターンを設定すると共に、予見演出発生態様に従って、予見演出発生パターンを設定する。
【0068】
ここで、確変フラグがOFF状態であることを確認すると、通常変動時間が設定される。尚、確変遊技状態であった場合には時短変動時間が設定されることから、該時短変動時間に応じて予見演出図柄jの表示開始時点及び継続表示時間も短縮させるように処理する。
【0069】
そして、特別図柄A,B,Cを通常変動時間に従って変動させる図柄生成行程を開始し、この変動開始と同期して、タイマーTMにより時間計測をスタートする。かかる図柄生成行程では、図8(イ)のように、特別図柄A,B,Cの変動開始後、約5秒が経過すると、予見演出発生パターンに従って図柄表示領域Fに予見演出図柄jが表出する(図2参照)。その後、特別図柄A,B,Cが順に停止し、所定の変動時間(約10秒)が経過すると、所定のハズレ図柄態様を確定表示して当該図柄生成行程が終了する。尚、予見演出図柄jは継続して表示される。
【0070】
次の始動記憶が消化されると、上述と同様にして、ハズレ表示パターンを設定する。そして、特別図柄A,B,Cが変動開始し、変動開始から約10秒経過すると、特別図柄A,B,Cが所定のハズレ図柄態様を確定表示する。この図柄生成行程にあっても、予見演出図柄jは継続して表示されている。
【0071】
そして、次の始動記憶が消化されると、記憶装置RAMに記憶保持されている図柄生成行程の図柄態様を読み込む。この図柄態様は、上述したように当り図柄態様を表出するものであるから、これに従って所定のリーチ当り表示パターンを設定する。そして、特別図柄A,B,Cが変動開始し、特別図柄A,Bをリーチ当り表示パターンに従って順に停止してA=Bのリーチ状態とし、所定のリーチ作動を行う。その後、特別図柄Cを停止すると共に、図柄表示領域Fで継続して表示されてきた予見演出図柄jを消去する。そして、特別図柄A=B=Cとなる所定の当り図柄態様が確定表示される。この当り図柄態様に表出によって、上述した大入賞口23を開閉作動する特別遊技作動を実行する。
【0072】
一方、特別図柄始動スイッチS1のON作動によって決定された図柄生成行程の図柄態様が、リーチ作動を行った後ハズレ図柄態様を表出することを選定していた場合でも、上述と同様に、予見演出発生態様を選定し、当り図柄態様を予見させる予見演出図柄jを所定の表示開始時点から継続表示時間に従って図柄表示領域Fに表示する。例えば、ハズレ図柄態様を表出することとなっている未消化の始動記憶が二個存在する状態にあって、予見開始乱数値Rによって基準時点から約35秒前とする表示開始時点と、予見継続乱数値Wによって、継続表示時間zを約30秒とすることとが決定されたとする。ここで、この継続表示時間は、ハズレ図柄態様を表出することから、上述の当り図柄態様を表出する場合に比して短い時間が選定されたこととなる。そして、図8(ロ)のように、未消化の始動記憶が消化され、二回目の始動記憶の消化による図柄生成行程が開始されると、特別図柄A,B,Cの変動開始から約5秒経過後に、予見演出図柄jを図柄表示領域Fに表出する。その後、この特別図柄A,B,Cが所定のハズレ図柄態様を確定表示すると、次の始動記憶が消化されて、再び特別図柄A,B,Cが変動開始する。ここで、予見演出図柄jは、特別図柄A,B,Cの確定停止及び変動開始に関係なく、継続して表示される。そして、変動する特別図柄A,Bが所定のリーチ図柄態様で停止して、リーチ作動を実行する。特別図柄A,B,Cの変動開始から約25秒経過した時点、すなわち、特別図柄Cが停止する前に、予見演出図柄jを消去する。この予見演出図柄jの消去によって、遊技者に、もしかしてハズレかもという不安感を生じさせ、当該予見演出図柄jの示す当り確率はあまり高くないことを暗示させ得る。その後、特別図柄Cが停止して所定のハズレ図柄態様が確定表示される。
【0073】
また、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって、図8(ハ)のように、予見演出図柄jが、基準時点から約45秒前に表示開始され、約30秒継続して表示することが選定された場合には、上記の場合と予見演出図柄jの継続表示時間zは同じであるが、三回の図柄生成行程に渡って継続表示されることから、当り確率が少し高くなっているように遊技者に暗示させることもできる。このように、予見演出図柄jによって遊技者に暗示させる、当り確率は、該予見演出図柄jの継続表示時間zの長さと、継続表示される図柄生成行程の回数とによって、変化するものとして設定される構成としても良い。
【0074】
また、上述の予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって選定された予見演出図柄jの予見演出発生態様が、例えば、基準開始時点から35秒前に開始され、約40秒間継続することとなった場合には、該予見演出図柄jによる予見演出の対象となる図柄表示態様が確定表示された時点で、該予見演出図柄jを消去する。
【0075】
このように、当り図柄態様の表出を予見させる予見演出図柄jが、未消化の始動記憶による図柄生成行程から、所定時間継続して表示させることにより、当り図柄態様の表出を期待する感情を、比較的長い時間、高揚させ続けることができる。そのため、予見演出図柄jの対象する図柄表示態様が確定表示されるまで、連続する図柄生成行程毎に、遊技者の期待感を刺激でき、緊張感を適切に持続させ得る遊技を提供できる。また、予見演出図柄jの表出開始と継続表示時間とを乱数の抽選によって選定するようにしたことにより、該予見演出図柄jの発生が遊技者に予測し難いものとなり、連続する図柄生成行程にあって、遊技者は予見演出図柄jが何時表示されるのか、表示中の予見演出図柄jが何時消えてしまうのかという不安感を抱くこととなり、この予見演出を発生させる遊技の興趣性が一層向上する。
【0076】
上述した実施形態例にあっては、当り図柄態様又はリーチ作動するハズレ図柄態様を表出することとなった場合に予見演出図柄jを発生させるようにした構成であるが、その他の構成として、リーチ作動するハズレ図柄態様を表出する場合には、予見演出図柄jを発生させないこともあるようにしても良い。また、リーチ作動しないハズレ図柄態様を表出する場合であっても、予見演出図柄jを発生させることもあるようにした構成とすることも可能である。このように、予見演出図柄jの発生を多様に設定することにより、該予見演出図柄jの信憑性が一層疑わしいものとなり、遊技の娯楽性を向上させることができる。
【0077】
また、上述した実施形態例にあっては、予見演出図柄jの表示開始時点を、予見開始乱数値Rにより基準時点から起算時間hを選定することにより決めるようにした構成であるが、その他の構成として、予見開始乱数値Rに、未消化の始動記憶による図柄生成行程を特定し、かつ、該図柄生成行程の開始からの経過時間が設定されているものとし、これにより予見演出図柄jの表示開始時点を決めるようにすることもできる。かかる構成によっても、様々な表示開示時点を設定することができるから、上述と同様、予見演出図柄jの発生を多彩なものとすることが可能である。
【0078】
さらにまた、上述した実施形態例にあっては、予見演出図柄jの継続表示時間zが、該予見演出図柄jによる予見演出の対象となる図柄表示態様が確定表示された時点で残り時間を有していても、該予見演出図柄jを消去するようにした構成であるが、その他の構成として、この予見演出図柄jを継続表示時間zの満了まで表示し続けるようにする構成とすることも可能である。例えば、図9のように、未消化の始動記憶が二個存在する場合に、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって選定された予見演出図柄jの予見演出発生態様が、基準開始時点から35秒前に開始され、約40秒間継続することとなったとする。これにより、予見演出図柄jの対象である図柄表示態様が確定表示されても、該予見演出図柄jは、予見継続乱数値Wによって選定された継続表示時間z(約40秒間)が経過するまで、継続して表示される。ここで、図9のように対象となる図柄表示態様がハズレであると、予見演出図柄jにより誘起された緊張感の余韻を遊技者に楽しませることでき、一方、当りであった場合には、該当り後の特別遊技作動中まで、当りを得た喜悦感を一層継続して高揚させることができる。また、ハズレ図柄態様が表出した後に、別の図柄生成行程が連続して実行された場合にあっては、この継続して表示されている予見演出図柄jによって、遊技者の当り図柄態様に対する期待感を残すことができるから、一層緊張感を持続させることもできるという優れた利点もある。
【0079】
なお、本発明は第三種パチンコ遊技機にも適用できると共に、本発明の主旨の範囲内で適宜変更し得る。また、第三種パチンコ遊技機に適用する場合にあっては、上述した選出図柄が判定図柄を表すものとする。
【0080】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、未消化の始動記憶が存在する場合に発生した始動記憶が、特定の利得図柄態様を表出するものであると、利得図柄態様の表出を予見させる予見演出を、当該利得図柄態様の確定表示時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させる作動処理制御内容を遊技制御手段が備えるようにしたものであるから(請求項1)、予見演出を、未消化の始動記憶による図柄生成行程から開始し、連続する複数の図柄生成行程に渡って継続して発生することができるため、予見演出によって生じた期待感を、各図柄生成行程の終了毎に途切れることなく維持させることができ、遊技に対して高揚する緊張感を適切に持続させ得る興趣溢れる遊技を提供できる。また、このような予見演出によって、遊技者は、利得図柄態様が表出時点と終了時点とが予測し難くなるため、緊張感が一層刺激され、遊技の興趣性が向上する。
【0081】
このような作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示と同期して終了させるように制御した構成(請求項2)にあっては、利得図柄態様への期待感を、該利得図柄態様が確定表示する瞬間まで高揚させ得ると共に、この利得図柄態様を得たことによって生じる、遊技者の満足感と喜悦感とを一層高め得る。
【0082】
又は、上述の作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示後も所定時間経過するまで、継続して発生させるように制御した構成(請求項3)にあっては、利得図柄態様を得たことで生じた喜悦感を、利得図柄態様が確定表示された後まで助長させることができ、遊技に対する満足感を一層高め得る。また、ハズレ図柄態様を対象とする予見演出を発生させるようにした構成にあっても、この予見演出によって生じた期待感と緊張感との余韻を遊技者に楽しませることができる。さらに、予見演出の対象がハズレ図柄態様となった後、別の図柄生成行程が連続して実行されると、当該予見演出による期待感と緊張感とをこれ以降の図柄生成行程に渡って持続させることが可能となる。而して、予見演出に新たな趣向性を発揮させることができる。
【0083】
また、このような遊技制御手段が、未消化の始動記憶が存在する場合に、所定始動記憶の消化による図柄生成行程の、特定の利得図柄態様を表出する確率が見かけ上高くなる予見演出を、該始動記憶の消化による図柄生成行程が図柄態様を確定表示する時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備える構成(請求項4)にあっては、未消化の始動記憶により連続して図柄生成行程が実行される場合に、例え利得図柄態様を表出する始動記憶が存在しない場合にあっても、利得図柄態様の表出に向けた期待感を継続して刺激でき、遊技を一層魅力溢れる娯楽性の高いものとすることができる。
【0084】
ここで、遊技制御手段が、予見演出の継続時間に従って、特定の利得図柄態様の表出確率が高くなることを暗示させるようにした構成(請求項5)にあっては、連続する複数の図柄生成行程で予見演出が長く継続することとなるに従って、利得図柄態様に対する遊技者の期待感を段々に高めていくことができ、予見演出の発生する図柄生成行程の趣向性を一層向上させ得る。
【0085】
上述した作動処理制御内容が、図柄生成行程の制御タイミングと無関係に、予見演出の開始及び継続時間を決定するように制御している構成(請求項6)にあっては、利得図柄態様の表出を望む感情と共に、予見演出の発生を一層予測し難くできることによって、該予見演出の発生に対する不安感を生じさせることができ、気の抜けない緊迫感を遊技者に付与することが可能である。
【0086】
このような作動処理制御内容が、予見演出の開始時点を、予め設定された複数の異なる開始時点の中から、選択的に実行させるようにした構成(請求項7)にあっては、予見演出を、未消化の始動記憶によって実行される図柄生成行程の、様々な時点で開始させることができるため、予見演出の開始を遊技者が予想することは一層困難となり、予見演出を発生させる本発明の意義を一層高め得る。
【0087】
また、作動処理制御内容が、予見演出の継続作動時間を、予め設定された複数の異なる継続時間の中から、選択的に実行させるようにした構成(請求項8)にあっては、予見演出を多様な継続時間で発生させることができるため、一層多彩な予見演出を行うことができ、変化に富んだ面白い図柄生成行程を提供できる。
【0088】
このような作動処理制御内容が、予見演出を、該利得図柄態様を表出するまでに、複数回実行する場合もあるようにした構成(請求項9)にあっては、予見演出の終了と再開によって、遊技者は不安感と期待感とが断続的に刺激され、利得図柄態様の表出に向けて起伏に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。
【0089】
一方、上述のような特定の利得図柄態様が、当り図柄態様である構成(請求項10)にあっては、遊技者を予見演出の発生に一層注目させ得るため、当り図柄態様への期待感と緊張感とを刺激でき、遊技に一層熱中させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤1の正面図である。
【図2】センターケース4の拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図である。
【図4】図柄生成行程の始動記憶の発生を制御処理する始動記憶処理行程を表すフロー図である。
【図5】始動記憶の消化により図柄生成行程を制御する特別図柄処理行程を表すフロー図である。
【図6】起算時間hが夫々に割り当てられた予見開始乱数値Rを表す図表である。
【図7】継続表示時間zが夫々に割り当てられた予見継続乱数値Wを表す図表である。
【図8】実施例1及び実施例2における、予見演出図柄jの発生する図柄生成行程の進行を表すタイムチャートである。
【図9】実施例1及び実施例2と別の、予見演出図柄jの発生する図柄生成行程の進行を表すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
4 センターケース
6 図柄表示装置
14 特別図柄始動領域
A,B,C 特別図柄(選出図柄)
F 図柄表示領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示装置に確定表示された選出図柄が所定の当り図柄態様である場合に、所定の賞球形態を発生させる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始動領域とを遊技領域上に設け、該図柄表示装置で、選出図柄を変動し、停止して図柄確定する一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、図柄始動領域への遊技球通過を契機として始動記憶を発生する毎に、図柄生成行程の図柄態様を選定し記憶保持し、該始動記憶の消化により、記憶保持された該図柄態様に従って図柄生成行程を実行させ、所定の当り図柄態様を確定表示する場合に、所定の賞球形態を発生させることとなる特別遊技作動を実行する遊技制御手段とを備えたパチンコ遊技機は良く知られている。これらには、いわゆる第1種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技機がある。
【0003】
ここで、第1種パチンコ遊技機は、開閉片により開閉制御される大入賞口を具備する可変入賞装置を備え、選出図柄が所定の当り図柄態様で確定表示された場合に、特別遊技作動として、可変入賞装置の大入賞口の開放と、所定の開放制限時間の経過又は該開放制限時間内での規定個数の入賞満了による大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを、大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過することを継続条件として、所定制限回数まで繰り返して実行するものである。
【0004】
また、第3種パチンコ遊技機は、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動役物と、開閉制御される大入賞口と、遊技球通過に伴って該大入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う役物とを備え、選出図柄が所定の当り図柄態様で確定表示された場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域への遊技球通過に伴って特別遊技作動を実行するものである。ここで、特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への球通過が可能となり、かつ該球通過ごとに、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるものである。
【0005】
このようなパチンコ遊技機にあって、図柄生成行程が当り図柄態様を確定表出した場合に実行される特別遊技作動は、多くの賞球を遊技者に供与し得るものであるから、遊技者の最も望む遊技状況である。そのため、図柄生成行程で、リーチや当りの発生を遊技者に予見させる様々な演出表示を行うようにした構成が、従来から提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。この演出表示によって、遊技者の当りへの期待感を刺激し、遊技に対する興趣を高めるようにしている。
【0006】
また、上記パチンコ遊技機にあって、図柄始動領域を遊技球が通過することにより発生した始動記憶は、所定限度数まで記憶保持され、順次消化されるようにした構成が一般的である。この構成では、所定限度数を越えて記憶保持された場合には、この上限数を越えた始動記憶の発生が全て無効となるようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特許第2873674号公報
【特許文献2】
特開2002−136715号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のパチンコ遊技機にあって、当りを予見させる演出は、図柄生成行程の実行中に発生し、当該図柄生成行程における当りの発生を予見させるものであるから、この図柄生成行程が終了するとともに、遊技者の当りに対する期待感は一気に消失することとなっていた。そのため、このような予見演出では、遊技者の緊張感を持続させることは難しく、遊技の興趣性に限界を生じさせていた。また、当りの予見演出が発生しない図柄生成行程では、遊技者は次の図柄生成行程を早く実行されることを望むこととなり、当該図柄生成行程への興味が失われ、単に終了するまでの時間を浪費する消化行程となるという問題もあった。
【0009】
一方、近年、複数回の図柄生成行程で予見演出を行うようにして、複数回後に実行される図柄生成行程における当りの発生を予見させるようにした構成も登場してきた。ところが、このような予見演出は、各図柄生成行程にあって、毎回同じ演出表示が同じタイミングで表出されるものであるから、単調な表示の繰り返しでしかなく、何度も表出されると飽き易く、興趣性に乏しい遊技内容であった。
【0010】
本発明はかかる問題を解決することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述のパチンコ遊技機において、遊技制御手段が、未消化の始動記憶が複数存在する場合に、始動記憶の発生に伴って選定した図柄生成行程の図柄態様が、特定の利得図柄態様であると、該利得図柄態様の表出を予見させる予見演出を、当該利得図柄態様の確定表示時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備えていることを特徴とする(請求項1)。
【0012】
ここで、予見演出は、利得図柄態様の表出を遊技者に予見させるものであって、図柄表示装置に所定の演出図柄を表示したり、所定パターンによる音響や照光等を発生させるように設定することができる。また、予見演出によって予見させる特定の利得図柄態様としては、特別遊技作動を実行させることとなる当り図柄態様とすることが好適である。さらに、この当り図柄態様にあって、特別遊技作動後に当り確率を向上させる、いわゆる確変当り図柄態様を備えている場合には、該確変当り図柄態様を利得図柄態様として設定することもできる。尚、かかる予見演出が、リーチの発生を予見させるものとして設定するようにしても良い。
【0013】
かかる構成により、予見演出を、利得図柄態様を表出する図柄生成行程より前の、未消化の始動記憶による図柄生成行程から開始することができるから、利得図柄態様への期待感を、該利得図柄態様を表出する図柄生成行程が開始される前から誘起させえ、遊技に対する緊張感を助長させることが可能となる。さらに、このような予見演出の継続時間を図柄生成行程の実行時間よりも長くすることにより、該予見演出が、連続して実行される複数の図柄生成行程に渡って継続して発生されることとなる。これにより、予見演出によって生じた期待感を、各図柄生成行程の終了毎に途切れることなく維持させることができるから、遊技に対して高揚する緊張感を適切に持続させ得る。また、このように継続する予見演出によって、遊技者は、何時の図柄生成行程で利得図柄態様が表出するかが予測し難くなるため、緊張感が一層刺激されることともなり得る。而して、このように予見演出を発生させることにより、遊技の興趣性を一層向上させることが可能である。
【0014】
このような作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示と同期して終了させるように制御する構成(請求項2)が提案される。かかる構成にあっては、利得図柄態様が確定表示する基準時点の所定時間前から開始した予見演出を、該基準時点まで継続して発生させることとなるから、該利得図柄態様への期待感をその確定する瞬間まで高揚させることができる。さらに、この利得図柄態様を得たことによって生じる、遊技者の満足感と喜悦感とを一層高め得る。
【0015】
また、上述の作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示後も所定時間経過するまで、継続して発生させるように制御する構成(請求項3)も提案される。かかる構成にあっては、利得図柄態様の予見演出を、その開始時点から所定時間継続して発生させることとなった場合に、該所定時間の経過前に、該利得図柄態様が確定表示されても、当該予見演出を継続するようにしたものである。これにより、利得図柄態様が確定表示された後も、該利得図柄態様を得たことで生じた喜悦感を助長させることができ、遊技に対する満足感を一層高め得る。一方、ハズレ図柄態様を対象とする予見演出を発生させるようにした構成にあって、該ハズレ図柄態様が確定表示した後も該予見演出を継続して発生させることにより、この予見演出によって誘起された期待感と緊張感との余韻を遊技者に楽しませることができる。さらに、予見演出の対象がハズレ図柄態様であり、その後連続して別の図柄生成行程が実行された場合にあっては、当該予見演出による期待感と緊張感とを一層持続させることが可能となる。このように予見演出を、その対象とするずがら生成行程が終了した後も継続して発生させることにより、予見演出に新たな趣向性を発揮させることができる。
【0016】
上述した遊技制御手段が、未消化の始動記憶が複数存在する場合に、所定始動記憶の消化により実行される図柄生成行程の、特定の利得図柄態様を表出する確率が見かけ上高くなることを予見させる予見演出を、該始動記憶の消化による図柄生成行程が図柄態様を確定表示する時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備えている構成(請求項4)が提案される。かかる構成にあっては、利得図柄態様の表出確率を見かけ上高くなることを遊技者に予見させる予見演出を、未消化の始動記憶により実行される連続する図柄生成行程で発生させることにより、例え利得図柄態様を表出する始動記憶が存在しない場合にあっても、利得図柄態様の表出に向けた期待感を持続的に刺激することができる。そして、予見演出が、利得図柄態様を表出する場合と表出しない場合との両方で発生することから、遊技を一層魅力溢れる娯楽性の高いものとすることができる。
【0017】
ここで、遊技制御手段が、予見演出の継続時間に従って、特定の利得図柄態様の表出確率が高くなることを暗示させるようにした構成(請求項5)も提案される。かかる構成にあって、連続する図柄生成行程で予見演出が開始されると、遊技者は、該予見演出が長く継続することを望む感情が誘起され、複数の図柄生成行程に渡って継続されるに従って、利得図柄態様の表出への期待感が段々に高まることとなる。而して、例え、利得図柄態様を表出しない図柄生成行程にあっても、遊技者の緊張感を適切に高揚させ続けることができ、図柄生成行程の趣向性を一層向上させ得る。
【0018】
上述した作動処理制御内容が、図柄生成行程の制御タイミングと無関係に、予見演出の開始及び継続時間を決定するように制御している構成(請求項6)が提案される。ここで、図柄生成行程の制御タイミングとしては、図柄生成行程の開始時点や終了時点、リーチ発生時点、選出図柄の確定表示時点等のように、図柄生成行程において所定の変化を生じさせる制御を行うタイミングを示す。かかる構成により、連続して実行されている図柄生成行程にあって、予見演出が何の脈絡もなく不意に開始され、唐突に終了するような感覚を遊技者に生じさせ得るから、遊技者は予見演出の発生を一層予測し難くなると共に、該予見演出による利得図柄態様が何時表出するのかという疑惑をも抱くこととなり、遊技に対する不安感を生じさせることができる。而して、遊技者は、利得図柄態様の表出を望む感情と共に、予見演出への不安感をも誘発され、気の抜けない緊迫感を感じながら遊技を楽しむことができる。また、かかる構成にあって、上述のように、予見演出の対象とする図柄表示態様が確定表示され、図柄生成行程が終了した後も、所定の継続時間まで該予見演出を発生させることにより、該予見演出の開始及び継続時間と図柄生成行程の制御タイミングとが無関係であることを、遊技の進行過程からも強調することができる。
【0019】
また、作動処理制御内容が、予見演出の開始時点を、予め設定された複数の異なる開始時点の中から、選択的に実行させるようにしている構成(請求項7)が提案される。かかる構成により、予見演出が、未消化の始動記憶によって実行される図柄生成行程の、様々な時点で開始されることとなるから、遊技者が予見演出の開始を予想することは一層困難となり、予見演出を発生させる本発明の意義を一層高め得る。ここで、選択させる開始時点としては、未消化の始動記憶の数に応じて変化するものであって、上述の基準時点からの所定時間前を表す起算時間として設定され、該起算時間から算出されるものとする構成や、特定の始動記憶により実行される図柄生成行程の開始からの経過時間として設定されているものとする構成等が好適に用い得る。
【0020】
また、作動処理制御内容が、予見演出の継続作動時間を、予め設定された複数の異なる継続時間の中から、選択的に実行させるようにしている構成(請求項8)が提案される。ここで、予見演出の継続作動時間としては、複数の図柄生成行程に渡って継続発生するように設定されることが望ましい。さらに、選択可能な継続作動時間としては、未消化の始動記憶の数に応じて、選択可能な継続作動時間が変化するように制御されるものや、該未消化の始動記憶の数と無関係に予め設定されているもの等とすることができる。ここで、選択された継続作動時間により、予見演出がその対象とする所定の図柄表示態様が確定表示時点を越えて作動することとなると、強制的に当該予見演出を終了させるように制御するようにしても良い。かかる構成により、予見演出を多様な継続時間で発生させることができるから、一層多彩な予見演出を行うことができ、変化に富んだ面白い図柄生成行程を提供できる。
【0021】
このような作動処理制御内容が、予見演出を、該利得図柄態様を表出するまでに、複数回実行する場合もあるようにした構成(請求項9)も提案される。かかる構成により、予見演出の終了によって生じた利得図柄態様への不安感が、再び開始された予見演出によって期待感へと変化させることができるため、遊技者は、利得図柄態様の表出に向けて起伏に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。
【0022】
上述のような特定の利得図柄態様が、当り図柄態様である構成(請求項10)が提案される。かかる構成にあって、特別遊技作動が実行される当り図柄態様を、予見演出によって予見させることにより、遊技者を該予見演出の発生に一層注目させることができるから、当り図柄態様への期待感と緊張感とを刺激でき、遊技に一層熱中させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
いわゆる第1種パチンコ遊技機に本発明を適用した一実施形態例を説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。また図2は、遊技盤1の内側レール内の中央に配設されたセンターケース4の正面図である。ここでセンターケース4内には液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セグメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられる。この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの特別図柄A,B,Cと二つの普通図柄X,Yとが表示される。ここで、本実施形態例における第1種パチンコ遊技機にあっては、特別図柄A,B,Cを選出図柄としている。この特別図柄A,B,Cは、「0」〜「9」の10個の数字図柄によって構成され、いずれかの数字図柄が表示される。また、普通図柄X、Yは、「7」及び「−」のいずれかを表示するものであり、普通図柄X=Y=「7」の普通図柄当り態様を表示した場合には、普通電動役物15を開放する。さらに、この図柄表示領域Fには、後述する本発明の要部にかかる予見演出図柄jが表示される(図2参照)。
【0024】
図柄表示装置6の直上右位置には四個のパイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された始動記憶数を表示する。
【0025】
また、図柄表示装置6の直上左位置には、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2(図3参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。
【0026】
一方、センターケース4の左右両側には、普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,13に内蔵された普通始動スイッチS2から遊技球検出信号が発生すると、図柄表示装置6の普通図柄X、Yが変動する。
【0027】
また、図柄表示装置6の直下位置には、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普通電動役物15が配設されている。そして、普通図柄X、Yが上述の普通図柄当り態様を表示した場合には、開閉翼片が約0.5秒拡開して、特別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、遊技球が入り易い状態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS1による遊技球通過検知に起因して、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cを変動表示し、所定の特別図柄表示態様で停止表示することとなる。
【0028】
普通電動役物15のさらに下方には、内部に特定領域と一般領域とを有する大入賞口23が配設され、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配設されている。そして、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cの組み合わせが当り図柄態様となると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内すると共に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述する特別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図3で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられている。
【0029】
図3は、本実施形態例にかかるパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示せず)を介して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、動作プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。この乱数テーブルにあっては、当り特別乱数テーブルk、当り図柄乱数テーブルl、ハズレ図柄乱数テーブルm、リーチ乱数テーブルn、リーチ図柄乱数テーブルp、リーチ態様乱数テーブルq、普通当り乱数テーブルu、普通当り図柄乱数テーブルv等が格納されている。そして、所定の要件が充足されると主制御用中央制御装置CPUにて各乱数値の抽選が行われ、当り特別乱数値K、当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb ,Mc 、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q、普通当り乱数値U、普通当り図柄乱数値V等が抽出される。そして、これら抽出された各乱数値を用い、所定の動作プログラムを実行することにより、図柄生成行程の図柄態様を決定する。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1 、普通図柄始動スイッチS2 のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0030】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。
【0031】
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示せず)が設けられており、該出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには、上述した特別図柄始動スイッチS1が直に接続されている。さらに、盤面中継基板61を介して普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッチS3、カウントスイッチS4が接続されている。そして、主制御基板60は、2ms毎に各スイッチS1〜4の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレノイドや、大入賞口23のソレノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。
【0032】
ここで主制御用中央制御装置CPU及び後述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CPUは、所定の制御プログラムの制御処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。なお、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0033】
上記の図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラム、図柄表示領域Fで表示する特別図柄A,B,C及び普通図柄X、Yの可変パターン及びその表示パターン、当り遊技パターン、リーチ演出パターン、祝祭表示パターン、及び本発明にかかる予見演出発生パターン等の表示態様を行う固定データも記憶されている。
【0034】
また、図柄表示制御基板62は、主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を図柄制御用中央制御装置CPUにおいて、所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信する。そして、該表示用ドライバは該図柄データに従って、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。この図柄表示装置6としては、CRT表示器やLCD(液晶)表示器等が好ましく用い得る。
【0035】
上記の音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン、及び祝祭パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、該音データを受けてスピーカ66に出力させる。
【0036】
上記の光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプといった電飾装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するための電飾パターン、及び祝祭パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0037】
上記の払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで所定の動作プログラムに従って演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0038】
このように、上述の各中央制御装置CPU、記憶装置ROM、記憶装置RAM、動作プログラム等によって、パチンコ遊技機の遊技進行を制御実行するマイクロコンピュータシステムが構成されている。このマイクロコンピュータには、所定の動作プログラムに従って、遊技の進行態様を決定する遊技制御手段と、該遊技制御手段による制御指示信号に従って、図柄態様の表示、変動等を制御実行する図柄制御手段とが構成されている。
【0039】
次に本実施形態例の制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。
遊技球が発射装置より遊技盤1に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域14を通過し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信号を主制御基板60が認識する。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている各乱数テーブルから、当り特別乱数値K、当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb ,Mc 、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q等を夫々に抽出する。そして、これら抽出した各乱数値により、所定の動作プログラムを演算処理し、図柄生成行程の図柄態様を選定し、この図柄態様を記憶装置RAMに一旦、始動記憶として記憶保持する。このように始動記憶が記憶されると、該始動記憶の記憶数を表す始動記憶数Iに1が加算される。この始動記憶数Iの値に従って、上述した特別図柄始動記憶表示装置8が点灯又は消灯して、始動記憶数Iを遊技者に報知する。
【0040】
さらには、この特別図柄始動スイッチS1のON信号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理して賞球指令信号を払出制御基板65に発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々発信する。
【0041】
主制御基板60から賞球指令信号を受信した払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットのソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。これと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。同時に光源制御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0042】
また、遊技球が特別図柄始動領域14に連続的に通過した場合、或いは、既に始動記憶が存在する場合には、上記の始動記憶の記憶保持に従って、始動記憶数Iに1が累積加算され、最高四回まで保留される。そして、この始動記憶数Iに従って、特別図柄始動記憶表示装置8の発光ダイオードLEDが点灯する。なお、始動記憶数Iが満杯(四個)となっている場合には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても始動記憶は無効となる。
【0043】
このように、記憶装置RAMに始動記憶が存在する場合にあって、主制御基板60は、上述した大入賞口23を開閉作動する特別遊技作動が作動していない状態、及び特別図柄A,B,Cが変動していない状態を認識していると、主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されている始動記憶を消化する。そして、この始動記憶による図柄生成行程の図柄態様を読み込み、該図柄態様を実行するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。そして、この図柄制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で表示する図柄生成行程の一連の表示パターンを選定する。そして、該表示パターンに従って、特別図柄A,B,Cの変動を開始し、順次停止して所定の図柄表示態様を確定表示する図柄生成行程が実行される。
【0044】
その他、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板63に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介してスピーカ66より出力する。また上記光源制御基板64では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDもしくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0045】
ここで、上述の当り特別乱数値Kが当りを選出していた場合には、主制御基板60からの制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62は図柄表示装置6に所定の当り図柄態様を表出することとなる。すなわち、特別図柄A,B,Cを変動開始した後、特別図柄A=Bで停止してリーチ状態とし、所定のリーチ作動を実行した後、特別図柄Cを停止して、特別図柄A=B=Cを所定の当り図柄態様により確定表示する。同時に光源制御基板64及び音源制御基板63が所定の電飾装置と効果音を発生させる。
【0046】
そして、主制御基板60は、盤面中継基板61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入され、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御指令を発信し、而して、一連の特別遊技作動が実行される。
【0047】
すなわち、サウンドジェネレータがファンファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動し、開閉片24が前方に傾動して可変入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(30秒)が経過するか、該所定制限時間内で、特定領域スイッチS3とカウントスイッチS4とにより合計10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチS3がON作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に再び大入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大15回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。
【0048】
一方、当り特別乱数値Kが当りを選出していなかった場合には、主制御基板60からの制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62は図柄表示装置6に所定のハズレ図柄態様を表出させる。ここで、リーチ作動が実行される場合には、特別図柄A=Bのリーチ図柄を一旦表出し、所定のリーチ作動を実行した後、特別図柄Cをハズレ図柄となるように停止し、確定表示する。
【0049】
次に図柄表示装置6の図柄制御につき再度、詳細に説明する。
上述の主制御基板60の記憶装置ROMには、0〜599の600コマからなる当り特別乱数テーブルkが格納されている。ここで、当り図柄態様を確定表示した特別図柄A,B,Cの表示内容によって、この後実行される当該特別遊技作動が終了した後の図柄生成行程を、当り図柄態様の表出確率が向上する確変遊技状態とする場合と、当り図柄態様の表出確率が変化しない通常遊技状態とする場合とのいずれかとする。通常遊技状態では、当り特別乱数値KがK=7,277であると当りとする通常確率判定基準を適用する。すなわち、この通常確率判定基準の当り確率は2/600=1/300である。また、確変遊技状態ではK=7,89,137,197,241,307,389,437,497,541の場合に当りとする高確率判定基準を適用する。すなわち、この高確率判定基準の当り確率は10/600=1/60である。そしてそれ以外はハズレとなる。また、上述したように記憶装置ROMには、当り図柄乱数テーブルlが格納されており、ここから抽出された当り図柄乱数値Lにより、1,3,5,7,9の奇数図柄(確変図柄)で当り図柄態様を表示することとなった場合には、前記した確変遊技状態を、次に当り図柄態様が表出するまで継続する。一方、当り図柄乱数値Lに従って当り図柄態様が0,2,4,6,8の偶数図柄(通常図柄)を表示することとなった場合には、前記通常遊技状態とする。
【0050】
また、記憶装置RAMには、上述したように、リーチ乱数テーブルn、リーチ図柄乱数テーブルp、リーチ態様乱数テーブルqも格納されている。当り特別乱数値Kが当りを抽出していた場合、又は、該Kがハズレであって、リーチ乱数値Nがリーチ作動を行うことを抽出していた場合に、リーチ図柄乱数値Pとリーチ態様乱数Qとを有効とし、このPに従って所定のリーチ図柄態様を表出し、Qに従って所定のリーチ作動が実行される。ここで、リーチ乱数値Nはハズレの場合にリーチ作動の実行有無を決めるものであり、リーチ図柄乱数値Pはリーチ図柄態様を決めるものであり、リーチ態様乱数値Qはリーチ作動で実行される、非リーチ状態のときと異なるリーチ変動態様の種類を選定する。ここで、リーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速スクロール、低速走行からの加速的停止等、種々の変動形態が設定されている。
【0051】
そして、特別図柄A,B,Cが変動開始し、約6.5秒以上経過すると、順に図柄変動を停止して、所定の図柄表示態様が確定表示される。
【0052】
一方、上述のように、主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されている特別図柄の始動記憶の消化に伴って、特別図柄A,B,Cを変動表示させる場合にあって、該始動記憶の記憶数には限度(通常四個)があり、この個数を越えると、特別図柄始動スイッチS1からの遊技球検知信号があっても、無効となる。このため、このような記憶満杯に伴う無効球の発生を少なくするためには、始動記憶が迅速に消化されることが望まれる。そこで、特別遊技作動が終了した直後には、通常の図柄変動時間よりも、短い図柄変動時間を選択して、図柄生成行程を時短変動状態(時短)とするようにしている。すなわち特別図柄を停止表示するための図柄生成行程に要する平均変動時間(図柄変動の開始から停止するまでに要する時間)が通常10秒であるものが5秒に短縮される。また、本実施形態例にあっては、上述した確変遊技状態で、この時短遊技状態を同時に実行させている。
【0053】
次に普通図柄作動につき説明する。
遊技球が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、図柄表示装置6の図柄表示領域Fで、普通図柄X、Yが変動する。この普通図柄X,Yは、それぞれ「7」、「−」の2種の図柄で構成されている。この普通図柄X,Yが変動中、又は普通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装置RAMにその遊技球検出が記憶される。そして、この普通始動記憶に伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオードLEDが点灯し、普通図柄X,Yが変動開始する毎に消灯されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は無効とされる。
【0054】
この普通図柄X、Yの確定表示後、約0.5秒以上経過すると、普通始動記憶の消化に伴って、普通図柄X,Yは再び変動開始する。普通図柄X,Yが変動開始後、約30秒以上経過すると変動が停止し、普通図柄X=Y=「7」で確定表示すると当りとなり、普通電動役物15が約0.5秒間開放される。
【0055】
一方、前述の図柄表示装置6の時短変動作動中においては、普通図柄表示装置10の変動時間も、常態の約30秒から短縮され、約5秒経過すると変動が停止する。さらに、普通電動役物15の開放時間が約0.5秒間から約2秒間に延長される。
【0056】
ここで、普通図柄表示装置10が変動を停止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている、0〜94の95コマからなる普通当り乱数テーブルuから抽出された普通当り乱数値Uにより決定される。遊技球通過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動すると、主制御基板60は記憶装置ROMに格納されている普通当り乱数テーブルu、普通当り図柄乱数テーブルvから普通当り乱数値U、及び普通当り図柄乱数値Vを夫々に選出し、その内容を一旦記憶装置RAMに記憶する。そして、普通始動記憶の消化に伴って、普通当り乱数値Uを用いて所定の動作プログラムにより当りハズレを決定する。ここで、Uが当りの場合には、普通図柄X=Y=「7」を確定表示させる。また、Uがハズレの場合は、普通当り図柄乱数値Vに従って、普通図柄X、Yの少なくとも一方を「−」で確定表示させるハズレ図柄態様を決定する。
【0057】
次に、本発明の要部について説明する。
本実施形態例にあっては、未消化の、特別図柄の始動記憶が記憶保持されている状況で、特別図柄始動スイッチS1の遊技球検知によって抽出された各乱数値により、当り図柄態様が表出されることとなった場合、又は、ハズレ図柄態様であってリーチ作動を実行することとなった場合に、当り図柄態様を予見させる予見演出図柄jを、該未消化の始動記憶により連続する図柄生成行程で、所定の表出開始時点から所定時間継続して、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに表出するように制御するものである。
【0058】
このような予見演出図柄jを発生させる制御内容として、該予見演出図柄jを表出する開始時点を選定するための予見開始乱数テーブルrと、該予見演出図柄jを継続して表示する継続表示時間を選定するための予見継続乱数テーブルwとが、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている。ここで、予見開始乱数テーブルrは、予見演出を発生させることとなった当り図柄態様又はハズレ図柄態様の確定表示時点を基準時点として、予見演出図柄jの表出開始時点を起算させる起算時間hを、夫々に異なるように割り当てられた複数の予見開始乱数値Rにより構成されている。また、予見継続乱数テーブルwは、予見演出図柄jの継続表示時間zを、夫々に異なるように割り当てられた複数の予見継続乱数値Wにより構成されている。これら予見開始乱数値R及び予見継続乱数値Wは、特別図柄始動スイッチS1の遊技球検知に従って、他の各乱数値と同様に抽出され、当り特別乱数値Kが当りであった場合、又は、該Kがハズレであってもリーチ乱数値Nがリーチ作動を行うことを選定していた場合に有効とされる。
【0059】
上記した予見開始乱数値Rは、図6のように、0〜9の10コマで構成された予見図柄乱数テーブルrから抽出される。この予見開始乱数値Rには、未消化の始動記憶が1個、2個、3個の各場合に応じて選定される起算時間hが夫々に割り当てられている。ここで、未消化の始動記憶による図柄生成行程は、その図柄態様によって変動時間が決まっているため、この変動時間と起算時間hとから、予見演出図柄jを表出する表示開始時間を算出する。尚、予見演出図柄jの対象が、当り図柄態様である場合には、ハズレ図柄態様である場合に比して、長い起算時間hを選定し易くなるように設定している。また、この予見開始乱数値Rには、起算時間h=0も設定されており、該h=0となるRを抽出していた場合には、予見演出図柄jは図柄表示装置6に表出しないこととなる。
【0060】
また、上記の予見継続乱数値Wは、図7のように、0〜9の10コマで構成された予見継続乱数テーブルwから抽出される。この予見継続乱数値Wにあっても、未消化の始動記憶が1個、2個、3個の各場合に応じて選定される継続表示時間zが割り当てられている。ここで、予見演出図柄jの対象が、当り図柄態様である場合には、比較的長い継続表示時間zを選定し易く、ハズレ図柄態様である場合には、比較的短い継続表示時間zを選定し易くなるように設定されている。尚、この予見継続乱数値Wには、継続表示時間z=0も設定されており、該z=0となるWを抽出していた場合には、予見演出図柄jは図柄表示装置6に表出しないこととなる。
【0061】
このように、予見開始乱数値Rから選定された起算時間hから算出した表示開始時間と、予見継続乱数値Wから選定された継続表示時間zとに従って決定された予見演出図柄jが、予見対象の当り図柄態様又はハズレ図柄態様の確定表示時点を越えて表示されることとなった場合には、該確定表示時点の到来と共に、該予見演出図柄jを消去し、表示継続時間zを終了するように制御している。尚、本実施形態例にあっては、起算時間hから算出した表示開始時間と継続表示時間zとの組合せによっては、予見演出図柄jが一回の図柄生成行程で終了する場合もあるようにしている。一方、予見演出図柄jの表示されている時間が長くなるに従って、当りの発生する確率が高くなることを遊技者に暗示させるようにしている。
【0062】
このように、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって、予見演出図柄jの表示開始時点h及び表示継続時間zが決定されると、これを予見演出発生態様として、記憶装置RAMに始動記憶として記憶保持される。その後、一個目の未消化の始動記憶が消化されると、該始動記憶による図柄生成行程の図柄態様と共に、予見演出発生態様が読み込まれる。そして、主制御基板60は、この図柄生成行程の図柄態様に従って図柄生成行程を実行するための制御指令信号と、予見演出発生態様に従って予見演出図柄jを表出するための制御指令信号とを図柄表示制御基板62に送信する。この制御指令信号に従って、図柄表示制御基板62は、特別図柄A,B,Cの変動表示パターンと、所定の予見演出表示パターンを選定する。ここで、変動表示パターンとして、当り図柄態様を表出する場合にはリーチ当り表示パターンが選定され、リーチ作動を行うハズレ図柄態様を表出する場合にはリーチハズレ表示パターンが選定され、リーチ作動を行わないハズレ図柄態様を表出する場合にはハズレ表示パターンが選定される。
【0063】
一方、本実施形態にあって、予見演出図柄jが表示されている状態で、新たに予見演出図柄jを表示させることとなった場合には、先に表示されている予見演出図柄jの継続表示時間zが終了した後に、次ぎの予見演出図柄jを表出するように制御している。これにより、予見演出図柄jの対象としている当り図柄態様又はハズレ図柄態様が明確となるから、例えば、ハズレ図柄態様が確定表示されることで、一度減退した遊技者の期待感を、新たな予見演出図柄jの表示によって再び盛り上げることができ、起伏に富んだ遊技を生じさせることも可能となる。
【0064】
次に、このような予見演出を発生させる図柄生成行程の一連の表示態様を行う制御処理行程を、図4及び図5に従って説明する。
図4は、遊技球の特別図柄始動領域14の通過に従って、記憶装置RAMに記憶保持される始動記憶の発生を制御する処理行程を表すものである。この始動記憶処理行程は、2ms毎に主制御基板60により実行される。例えば、通常遊技状態にあって、特別図柄A,B,Cが変動中であり、かつ、記憶装置RAMに未消化の始動記憶が二個記憶保持されている場合(特別図柄記憶数表示装置8が二個点灯)、遊技球が特別図柄始動領域14を通過すると、主制御基板60が特別図柄始動スイッチS1のON作動を検知する。そして、当り特別乱数値K、当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb ,Mc、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q、及び予見開始乱数値R、予見継続乱数値Wを各乱数テーブルから抽出する。ここで、確変フラグがOFF状態であることによって通常確率判定基準が設定され、この判定基準に従って、当り特別乱数値Kが判定される。例えば、この判定によりKが当りであったとする。これにより、当り図柄乱数値L及びリーチ態様乱数値Qを有効とし、該Lに従って特別図柄A,B,Cにより確定表示する当り図柄態様を決定する。さらに、Qに従って、リーチとなった場合に実行するリーチ作動を決定する。このようにして、図柄表示装置6で表示実行される図柄生成行程の一連の図柄態様を決定する。
【0065】
さらに、記憶装置RAMに記憶されている始動記憶数Iを調べ、I=2(>1)であることから、上記の予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとを有効とする。そして、この始動記憶数Iに応じて、R及びWに従って予見演出図柄jの表示開始時点と継続表示時間とを選定し、当該当り図柄態様を予見させる予見演出発生態様を決定する。そして、上記のように決定された図柄生成行程の図柄態様を始動記憶として記憶装置RAMに記憶保持すると共に、予見演出発生態様も記憶装置RAMに記憶する。さらに、始動記憶数I=I+1(=3)とし、このIに従って特別始動記憶数表示装置8を合計三個点灯させる。
【0066】
ここで、予見演出発生態様が、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって、予見演出図柄jの表示開始時点を算出する起算時間hを、当り図柄態様の確定表示する基準時点から約45秒前とし、継続表示時間zを該当り図柄態様が確定表示されるまでとするように選定されていたとする。このように当り図柄態様が確定表示されるまで予見演出図柄jを継続して表示させることにより、当りの発生する確率が高いことを遊技者に暗示させ得る。一方、二個の未消化の始動記憶は、両者ともリーチ作動を行わずにハズレ図柄態様を表出するものであるとし、特別図柄A,B,Cの変動開始から図柄確定にかかる変動時間は、上述したように、それぞれ約10秒間とする。さらに、当り図柄態様を表出する図柄生成行程にあっては、上述のように決定された図柄態様に基づき、特別図柄A,B,Cの変動開始から、A=Bによるリーチ作動を経て図柄確定するまでの変動時間が約30秒間となったとする。すなわち、予見演出図柄jの表示開始時点は、未消化の始動記憶の最初に消化されて実行される図柄生成行程の開始から約5秒経過後となる。尚、このように図柄生成行程に要する変動時間は、各乱数値により決定された図柄態様に従って求められる。
【0067】
また、図5は、上述の始動記憶処理行程により記憶保持された始動記憶の消化に従って特別図柄A,B,Cを変動し、所定の図柄表示態様で確定停止させる図柄生成行程の処理行程を表している。この特別図柄処理行程は、特別遊技作動が行われていない場合に、主制御基板60によって2ms毎に実行される。ここで、上述した変動中の特別図柄A,B,Cがハズレ図柄態様を表出して終了すると、始動記憶数I=2(=3−1)とすると共に、始動記憶を消化して、記憶装置RAMに記憶保持された図柄生成行程の図柄態様を読み込む。さらに、記憶装置RAMに予見演出発生態様が存在することを確認すると、該予見演出発生態様の読み込みも行う。そして、この図柄生成行程の図柄態様に従って、所定のハズレ表示パターンを設定すると共に、予見演出発生態様に従って、予見演出発生パターンを設定する。
【0068】
ここで、確変フラグがOFF状態であることを確認すると、通常変動時間が設定される。尚、確変遊技状態であった場合には時短変動時間が設定されることから、該時短変動時間に応じて予見演出図柄jの表示開始時点及び継続表示時間も短縮させるように処理する。
【0069】
そして、特別図柄A,B,Cを通常変動時間に従って変動させる図柄生成行程を開始し、この変動開始と同期して、タイマーTMにより時間計測をスタートする。かかる図柄生成行程では、図8(イ)のように、特別図柄A,B,Cの変動開始後、約5秒が経過すると、予見演出発生パターンに従って図柄表示領域Fに予見演出図柄jが表出する(図2参照)。その後、特別図柄A,B,Cが順に停止し、所定の変動時間(約10秒)が経過すると、所定のハズレ図柄態様を確定表示して当該図柄生成行程が終了する。尚、予見演出図柄jは継続して表示される。
【0070】
次の始動記憶が消化されると、上述と同様にして、ハズレ表示パターンを設定する。そして、特別図柄A,B,Cが変動開始し、変動開始から約10秒経過すると、特別図柄A,B,Cが所定のハズレ図柄態様を確定表示する。この図柄生成行程にあっても、予見演出図柄jは継続して表示されている。
【0071】
そして、次の始動記憶が消化されると、記憶装置RAMに記憶保持されている図柄生成行程の図柄態様を読み込む。この図柄態様は、上述したように当り図柄態様を表出するものであるから、これに従って所定のリーチ当り表示パターンを設定する。そして、特別図柄A,B,Cが変動開始し、特別図柄A,Bをリーチ当り表示パターンに従って順に停止してA=Bのリーチ状態とし、所定のリーチ作動を行う。その後、特別図柄Cを停止すると共に、図柄表示領域Fで継続して表示されてきた予見演出図柄jを消去する。そして、特別図柄A=B=Cとなる所定の当り図柄態様が確定表示される。この当り図柄態様に表出によって、上述した大入賞口23を開閉作動する特別遊技作動を実行する。
【0072】
一方、特別図柄始動スイッチS1のON作動によって決定された図柄生成行程の図柄態様が、リーチ作動を行った後ハズレ図柄態様を表出することを選定していた場合でも、上述と同様に、予見演出発生態様を選定し、当り図柄態様を予見させる予見演出図柄jを所定の表示開始時点から継続表示時間に従って図柄表示領域Fに表示する。例えば、ハズレ図柄態様を表出することとなっている未消化の始動記憶が二個存在する状態にあって、予見開始乱数値Rによって基準時点から約35秒前とする表示開始時点と、予見継続乱数値Wによって、継続表示時間zを約30秒とすることとが決定されたとする。ここで、この継続表示時間は、ハズレ図柄態様を表出することから、上述の当り図柄態様を表出する場合に比して短い時間が選定されたこととなる。そして、図8(ロ)のように、未消化の始動記憶が消化され、二回目の始動記憶の消化による図柄生成行程が開始されると、特別図柄A,B,Cの変動開始から約5秒経過後に、予見演出図柄jを図柄表示領域Fに表出する。その後、この特別図柄A,B,Cが所定のハズレ図柄態様を確定表示すると、次の始動記憶が消化されて、再び特別図柄A,B,Cが変動開始する。ここで、予見演出図柄jは、特別図柄A,B,Cの確定停止及び変動開始に関係なく、継続して表示される。そして、変動する特別図柄A,Bが所定のリーチ図柄態様で停止して、リーチ作動を実行する。特別図柄A,B,Cの変動開始から約25秒経過した時点、すなわち、特別図柄Cが停止する前に、予見演出図柄jを消去する。この予見演出図柄jの消去によって、遊技者に、もしかしてハズレかもという不安感を生じさせ、当該予見演出図柄jの示す当り確率はあまり高くないことを暗示させ得る。その後、特別図柄Cが停止して所定のハズレ図柄態様が確定表示される。
【0073】
また、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって、図8(ハ)のように、予見演出図柄jが、基準時点から約45秒前に表示開始され、約30秒継続して表示することが選定された場合には、上記の場合と予見演出図柄jの継続表示時間zは同じであるが、三回の図柄生成行程に渡って継続表示されることから、当り確率が少し高くなっているように遊技者に暗示させることもできる。このように、予見演出図柄jによって遊技者に暗示させる、当り確率は、該予見演出図柄jの継続表示時間zの長さと、継続表示される図柄生成行程の回数とによって、変化するものとして設定される構成としても良い。
【0074】
また、上述の予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって選定された予見演出図柄jの予見演出発生態様が、例えば、基準開始時点から35秒前に開始され、約40秒間継続することとなった場合には、該予見演出図柄jによる予見演出の対象となる図柄表示態様が確定表示された時点で、該予見演出図柄jを消去する。
【0075】
このように、当り図柄態様の表出を予見させる予見演出図柄jが、未消化の始動記憶による図柄生成行程から、所定時間継続して表示させることにより、当り図柄態様の表出を期待する感情を、比較的長い時間、高揚させ続けることができる。そのため、予見演出図柄jの対象する図柄表示態様が確定表示されるまで、連続する図柄生成行程毎に、遊技者の期待感を刺激でき、緊張感を適切に持続させ得る遊技を提供できる。また、予見演出図柄jの表出開始と継続表示時間とを乱数の抽選によって選定するようにしたことにより、該予見演出図柄jの発生が遊技者に予測し難いものとなり、連続する図柄生成行程にあって、遊技者は予見演出図柄jが何時表示されるのか、表示中の予見演出図柄jが何時消えてしまうのかという不安感を抱くこととなり、この予見演出を発生させる遊技の興趣性が一層向上する。
【0076】
上述した実施形態例にあっては、当り図柄態様又はリーチ作動するハズレ図柄態様を表出することとなった場合に予見演出図柄jを発生させるようにした構成であるが、その他の構成として、リーチ作動するハズレ図柄態様を表出する場合には、予見演出図柄jを発生させないこともあるようにしても良い。また、リーチ作動しないハズレ図柄態様を表出する場合であっても、予見演出図柄jを発生させることもあるようにした構成とすることも可能である。このように、予見演出図柄jの発生を多様に設定することにより、該予見演出図柄jの信憑性が一層疑わしいものとなり、遊技の娯楽性を向上させることができる。
【0077】
また、上述した実施形態例にあっては、予見演出図柄jの表示開始時点を、予見開始乱数値Rにより基準時点から起算時間hを選定することにより決めるようにした構成であるが、その他の構成として、予見開始乱数値Rに、未消化の始動記憶による図柄生成行程を特定し、かつ、該図柄生成行程の開始からの経過時間が設定されているものとし、これにより予見演出図柄jの表示開始時点を決めるようにすることもできる。かかる構成によっても、様々な表示開示時点を設定することができるから、上述と同様、予見演出図柄jの発生を多彩なものとすることが可能である。
【0078】
さらにまた、上述した実施形態例にあっては、予見演出図柄jの継続表示時間zが、該予見演出図柄jによる予見演出の対象となる図柄表示態様が確定表示された時点で残り時間を有していても、該予見演出図柄jを消去するようにした構成であるが、その他の構成として、この予見演出図柄jを継続表示時間zの満了まで表示し続けるようにする構成とすることも可能である。例えば、図9のように、未消化の始動記憶が二個存在する場合に、予見開始乱数値Rと予見継続乱数値Wとによって選定された予見演出図柄jの予見演出発生態様が、基準開始時点から35秒前に開始され、約40秒間継続することとなったとする。これにより、予見演出図柄jの対象である図柄表示態様が確定表示されても、該予見演出図柄jは、予見継続乱数値Wによって選定された継続表示時間z(約40秒間)が経過するまで、継続して表示される。ここで、図9のように対象となる図柄表示態様がハズレであると、予見演出図柄jにより誘起された緊張感の余韻を遊技者に楽しませることでき、一方、当りであった場合には、該当り後の特別遊技作動中まで、当りを得た喜悦感を一層継続して高揚させることができる。また、ハズレ図柄態様が表出した後に、別の図柄生成行程が連続して実行された場合にあっては、この継続して表示されている予見演出図柄jによって、遊技者の当り図柄態様に対する期待感を残すことができるから、一層緊張感を持続させることもできるという優れた利点もある。
【0079】
なお、本発明は第三種パチンコ遊技機にも適用できると共に、本発明の主旨の範囲内で適宜変更し得る。また、第三種パチンコ遊技機に適用する場合にあっては、上述した選出図柄が判定図柄を表すものとする。
【0080】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、未消化の始動記憶が存在する場合に発生した始動記憶が、特定の利得図柄態様を表出するものであると、利得図柄態様の表出を予見させる予見演出を、当該利得図柄態様の確定表示時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させる作動処理制御内容を遊技制御手段が備えるようにしたものであるから(請求項1)、予見演出を、未消化の始動記憶による図柄生成行程から開始し、連続する複数の図柄生成行程に渡って継続して発生することができるため、予見演出によって生じた期待感を、各図柄生成行程の終了毎に途切れることなく維持させることができ、遊技に対して高揚する緊張感を適切に持続させ得る興趣溢れる遊技を提供できる。また、このような予見演出によって、遊技者は、利得図柄態様が表出時点と終了時点とが予測し難くなるため、緊張感が一層刺激され、遊技の興趣性が向上する。
【0081】
このような作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示と同期して終了させるように制御した構成(請求項2)にあっては、利得図柄態様への期待感を、該利得図柄態様が確定表示する瞬間まで高揚させ得ると共に、この利得図柄態様を得たことによって生じる、遊技者の満足感と喜悦感とを一層高め得る。
【0082】
又は、上述の作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示後も所定時間経過するまで、継続して発生させるように制御した構成(請求項3)にあっては、利得図柄態様を得たことで生じた喜悦感を、利得図柄態様が確定表示された後まで助長させることができ、遊技に対する満足感を一層高め得る。また、ハズレ図柄態様を対象とする予見演出を発生させるようにした構成にあっても、この予見演出によって生じた期待感と緊張感との余韻を遊技者に楽しませることができる。さらに、予見演出の対象がハズレ図柄態様となった後、別の図柄生成行程が連続して実行されると、当該予見演出による期待感と緊張感とをこれ以降の図柄生成行程に渡って持続させることが可能となる。而して、予見演出に新たな趣向性を発揮させることができる。
【0083】
また、このような遊技制御手段が、未消化の始動記憶が存在する場合に、所定始動記憶の消化による図柄生成行程の、特定の利得図柄態様を表出する確率が見かけ上高くなる予見演出を、該始動記憶の消化による図柄生成行程が図柄態様を確定表示する時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備える構成(請求項4)にあっては、未消化の始動記憶により連続して図柄生成行程が実行される場合に、例え利得図柄態様を表出する始動記憶が存在しない場合にあっても、利得図柄態様の表出に向けた期待感を継続して刺激でき、遊技を一層魅力溢れる娯楽性の高いものとすることができる。
【0084】
ここで、遊技制御手段が、予見演出の継続時間に従って、特定の利得図柄態様の表出確率が高くなることを暗示させるようにした構成(請求項5)にあっては、連続する複数の図柄生成行程で予見演出が長く継続することとなるに従って、利得図柄態様に対する遊技者の期待感を段々に高めていくことができ、予見演出の発生する図柄生成行程の趣向性を一層向上させ得る。
【0085】
上述した作動処理制御内容が、図柄生成行程の制御タイミングと無関係に、予見演出の開始及び継続時間を決定するように制御している構成(請求項6)にあっては、利得図柄態様の表出を望む感情と共に、予見演出の発生を一層予測し難くできることによって、該予見演出の発生に対する不安感を生じさせることができ、気の抜けない緊迫感を遊技者に付与することが可能である。
【0086】
このような作動処理制御内容が、予見演出の開始時点を、予め設定された複数の異なる開始時点の中から、選択的に実行させるようにした構成(請求項7)にあっては、予見演出を、未消化の始動記憶によって実行される図柄生成行程の、様々な時点で開始させることができるため、予見演出の開始を遊技者が予想することは一層困難となり、予見演出を発生させる本発明の意義を一層高め得る。
【0087】
また、作動処理制御内容が、予見演出の継続作動時間を、予め設定された複数の異なる継続時間の中から、選択的に実行させるようにした構成(請求項8)にあっては、予見演出を多様な継続時間で発生させることができるため、一層多彩な予見演出を行うことができ、変化に富んだ面白い図柄生成行程を提供できる。
【0088】
このような作動処理制御内容が、予見演出を、該利得図柄態様を表出するまでに、複数回実行する場合もあるようにした構成(請求項9)にあっては、予見演出の終了と再開によって、遊技者は不安感と期待感とが断続的に刺激され、利得図柄態様の表出に向けて起伏に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。
【0089】
一方、上述のような特定の利得図柄態様が、当り図柄態様である構成(請求項10)にあっては、遊技者を予見演出の発生に一層注目させ得るため、当り図柄態様への期待感と緊張感とを刺激でき、遊技に一層熱中させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤1の正面図である。
【図2】センターケース4の拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図である。
【図4】図柄生成行程の始動記憶の発生を制御処理する始動記憶処理行程を表すフロー図である。
【図5】始動記憶の消化により図柄生成行程を制御する特別図柄処理行程を表すフロー図である。
【図6】起算時間hが夫々に割り当てられた予見開始乱数値Rを表す図表である。
【図7】継続表示時間zが夫々に割り当てられた予見継続乱数値Wを表す図表である。
【図8】実施例1及び実施例2における、予見演出図柄jの発生する図柄生成行程の進行を表すタイムチャートである。
【図9】実施例1及び実施例2と別の、予見演出図柄jの発生する図柄生成行程の進行を表すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
4 センターケース
6 図柄表示装置
14 特別図柄始動領域
A,B,C 特別図柄(選出図柄)
F 図柄表示領域
Claims (10)
- 選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、
遊技球の通過を検知する図柄始動領域とを遊技領域上に設け、
該図柄表示装置で、選出図柄を変動し、停止して図柄確定する一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、
図柄始動領域への遊技球通過を契機として始動記憶を発生する毎に、図柄生成行程の図柄態様を選定し記憶保持し、該始動記憶の消化により、記憶保持された該図柄態様に従って図柄生成行程を実行させ、所定の当り図柄態様を確定表示する場合に、所定の賞球形態を発生させることとなる特別遊技作動を実行する遊技制御手段とを備えたパチンコ遊技機において、
遊技制御手段が、未消化の始動記憶が存在する場合に、始動記憶の発生に伴って選定した図柄生成行程の図柄態様が、特定の利得図柄態様であると、該利得図柄態様の表出を予見させる予見演出を、当該利得図柄態様の確定表示時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示と同期して終了させるように制御することを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
- 作動処理制御内容が、利得図柄態様の予見演出を、該利得図柄態様の確定表示後も所定時間経過するまで、継続して発生させるように制御することを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
- 遊技制御手段が、未消化の始動記憶が存在する場合に、所定始動記憶の消化により実行される図柄生成行程の、特定の利得図柄態様を表出する確率が見かけ上高くなることを予見させる予見演出を、該始動記憶の消化による図柄生成行程が図柄態様を確定表示する時点を基準時点として、その所定時間前から開始し、所定時間継続させるようにした作動処理制御内容を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
- 遊技制御手段が、予見演出の継続時間に従って、特定の利得図柄態様の表出確率が高くなることを暗示させるようにしていることを特徴とする請求項4記載のパチンコ遊技機。
- 作動処理制御内容が、図柄生成行程の制御タイミングと無関係に、予見演出の開始及び継続時間を決定するように制御していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
- 作動処理制御内容が、予見演出の開始時点を、予め設定された複数の異なる開始時点の中から、選択的に実行させるようにしていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
- 作動処理制御内容が、予見演出の継続作動時間を、予め設定された複数の異なる継続時間の中から、選択的に実行させるようにしていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
- 作動処理制御内容が、予見演出を、該利得図柄態様を表出するまでに、複数回実行する場合もあるようにしていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
- 特定の利得図柄態様が、当り図柄態様であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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Cited By (3)
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JP2007143997A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Samii Kk | 弾球遊技機 |
JP2011229974A (ja) * | 2011-07-21 | 2011-11-17 | Sammy Corp | 弾球遊技機 |
JP2016165528A (ja) * | 2016-05-18 | 2016-09-15 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
-
2002
- 2002-09-13 JP JP2002267882A patent/JP2004105225A/ja not_active Withdrawn
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