JP3877289B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示装置に確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始動領域と、図柄始動領域の遊技球通過を契機として、図柄表示装置で変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に図柄生成行程により確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様となることに起因して、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機がよく知られている。これらには、いわゆる第一種パチンコ遊技機、第三種パチンコ遊技機がある。
【0003】
ここで、第一種パチンコ遊技機は、図柄を変動表示する図柄表示装置と、開閉片により開閉制御される大入賞口を具備する可変入賞装置と、遊技盤面に設けられた特別図柄始動領域への遊技球通過に起因して表示図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に所定の当り図柄態様が確定表示された場合に、可変入賞装置の大入賞口の開放と、大入賞口の所定制限時間の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了による大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを、大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過することを継続条件として、所定制限回数まで繰り返してなる特別遊技作動を実行するものである。
【0004】
また、第三種パチンコ遊技機は、図柄を変動表示する図柄表示装置と、球通過を検知する図柄始動領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動役物と、開閉制御される大入賞口とを備え、球通過に伴って該大入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過に起因して、図柄表示装置の図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域への球通過に伴って特別遊技作動が実行され、かつ該特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への球通過が可能となり、かつ該球通過ごとに、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のパチンコ遊技機にあっては、図柄生成行程により大当りが発生すると、大入賞口が開閉作動する特別遊技作動の実行に加え、大入賞口の開閉作動パターンや、この特別遊技作動終了後の遊技条件を変更する等の利得を供与するようにして、遊技者の獲得利益に差を生じさせることによって、この図柄生成行程及び特別遊技作動を盛り上げるようにしている場合が多い。ところが、図柄生成行程によって表出される大当りの発生と遊技者に供与される利得内容とは、図柄始動領域への遊技球通過に起因して行われる単なる乱数の抽選によって決まるものであり、確定表示された当り図柄態様で示されることとなっているから、大当りが確定した時点で遊技者は供与される利得のほぼ全容を知ることとなる。さらに、特別遊技作動では、開閉ラウンドの移行条件が設定されているものの、ほぼ確実に最大ラウンド数を消化できるようになっていることから、大入賞口の開閉作動により得られる賞球量もほぼ推測できる。而して、図柄生成行程が当り図柄態様を表出した時点で、遊技者の獲得でき得る利得が確定してしまうこととなるから、大当りを得たという満足感は存在するものの、遊技者の緊張感は大当りの発生と共に急速に収縮し、特別遊技作動中は惰性的な遊技をすることとなるという問題が生じていた。
【0006】
また、例えば第一種パチンコ遊技機にあって、特別遊技作動の開閉ラウンドは、1ラウンドが30秒又は10個の入賞球のいずれかにより終了するように設定されているが、遊技球の発射数は最大100個/分であるため、1ラウンドは約10秒前後で消化されることとなり得る。すなわち、30秒の制限時間の持つ意義は低い。そして、このように1ラウンドが約10秒で順次進行していくと、特別遊技作動は約3分程度で終了してしまうこととなるから、遊技場で同時に大当りが発生しているパチンコ遊技機が少なくなり、遊技場が全体的な盛り上がりに欠けるものとなるという問題が生じていた。
【0007】
本発明はかかる問題点を解決することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述のパチンコ遊技機にあって、遊技者へ利得を供与する単数又は複数の有利遊技条件が設定されており、前記特別遊技作動の図柄始動領域と別に有利図柄始動領域を備えると共に、該有利図柄始動領域へ遊技球を流入可能とする位置と流入不可とする位置とに変換する有利電動役物を備え、有利図柄始動領域の球検知を有効とする有効時間域を、特別遊技作動中の開閉ラウンドの閉鎖から次の開閉ラウンドの開放までの間の時間として、各開閉ラウンド間における大入賞口の閉鎖している時間として、該有効時間域で、前記有利電動役物を遊技球が有利図柄始動領域へ流入可能な位置とし、有利図柄始動領域を遊技球が通過することにより有利図柄生成行程が実行され、所定の当り図柄態様を表出した場合に特定の有利遊技条件が実行されるようにしたことを特徴とするここで、複数の有利遊技条件としては、遊技者に供与する利得種と利得量とが夫々に異なるもの、利得種が同類で利得量が異なるもの、利得量が同等で利得種が異なるものを設定することができ得る。また、異なる種類の利得を組み合わせて単独の有利遊技条件として設定することも可能である。
【0009】
かかる構成により、遊技者に、特別遊技作動と異なる新たな利益獲得機会を提供することとなるから、特別遊技作動と別に新たな期待感を遊技者に抱かせ得ると共に、従来の特別遊技作動の図柄生成行程によって高揚する緊張感に加え、新たに有利遊技条件の有利図柄生成行程でも緊張感が誘発されることとなりえ、遊技の趣向性を著しく多様なものとし得る面白い遊技を提供できる。また、有利図柄生成行程の始動契機である有利図柄始動領域の球検知を有効とする有効時間域を設定することにより、この有効時間域の到来によって、遊技者の有利遊技条件への期待感を強く誘発するようにしている。そして、特別遊技作動の図柄始動領域と別に有利図柄始動領域を配設することにより、この有効時間域では遊技者に、該有利図柄始動領域を狙って遊技球を発射させることとなり得るから、遊技者の利益獲得に対する挑戦意欲を刺激でき、遊技の興趣性を一層向上させることができる。
【0010】
このような有効時間域を、特別遊技作動の実行されている時間域に設定していることにより、特別遊技作動の実行中に限って、有利遊技条件の実行有無を決定できることとなるから、大当りの発生によって特別遊技作動の実行決定による喜悦感と共に、さらなる利得獲得への期待感が誘発されるため、遊技者緊張感を高いレベルで維持することも可能となる。また、大当りの発生により、遊技者は特別遊技作動による利益の獲得と、新たな有利遊技条件の獲得との両者を意識して遊技を進めることとなり得るから、大きな獲得利益への期待感が膨らむ、興趣溢れる面白い遊技を楽しむことができる。
【0011】
本発明は、特別遊技作動が、大入賞口の開放と閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる遊技作動であって、有効時間域を、各開閉ラウンド間における大入賞口の閉鎖している時間としている。このように、特別遊技作動の各開閉ラウンド間に有利遊技条件の実行有無を決定し得る有効時間域も設けることにより、開閉ラウンドが比較的短時間に終了した場合でも、有効時間域によって特別遊技作動の作動時間を適正な長さに維持することができるから、遊技場内で同時に特別遊技作動が行われているパチンコ遊技機が増え、遊技場全体を盛り上げることができるという優れた利点を生じる。ここで、有効時間域として、例えば、1ラウンドの規定時間を予め設定し、この規定時間内に次ぎのラウンドへの移行条件が満足した場合に、大入賞口を閉鎖して、残りの規定時間を有効時間とするようにしても良い。又は、予め有効時間域として所定時間を設定し、1ラウンドが終了すると、この有効時間だけ大入賞口を閉鎖し、その後次の開閉ラウンドが実行されるようにすることもできる。
【0012】
上述した有利遊技条件が複数設定されている場合にあって、特定の有利遊技条件の実行が確定すると、次の有利遊技条件の実行有無を決定する有利図柄生成行程が実行されるようにしている構成提案される。これは、複数の有利遊技条件の有利図柄生成行程を実行する順序を設定し、最初の有利遊技条件が決定すると、次の有利遊技条件を決定する有利素柄生成行程が実行されるように順次有利遊技条件を決定していくようにしたものである。これにより、遊技者に段階的に利得を供与することとなるから、利得を獲得する毎に達成感を生じさせることとができると共に、さらに大きな利得を得ようする挑戦意欲を強く刺激することができるため、遊技の興趣性を一層向上させることが可能である。
【0013】
また、複数の有利遊技条件が設定されている場合にあって、各有利遊技条件が有利図柄生成行程で表出する当り図柄態様に夫々に割り当てられて設定されている構成とすることができる。このように、有利図柄生成行程で確定表示された当り図柄態様によって、実行される有利遊技条件が決まるようにしたことにより、有利図柄生の変動表示中から表出される図柄に対する期待感を一層高揚させることができるから、有利図柄生成行程の趣向性を一層向上させ得るという優れた利点が生じる。
【0014】
また、複数の有利遊技条件が設定されている場合にあって、各有利遊技条件が特別遊技作動の開閉ラウンドの、ラウンド数に夫々に割り当てられて設定されている構成とすることができる。これにより、開閉ラウンドが進行するに従って、順次割り当てられた有利遊技条件の獲得チャンスが到来することとなり得るから、開閉ラウンド中から次の有利遊技条件への期待感が刺激され、特別遊技作動における興趣性を一層向上させることができ得る。
【0015】
上述したような有効時間域を遊技者に報知する報知手段が備えられている構成とすることができる。これにより、有利遊技条件の獲得できる可能性がある機会を明確に遊技者に報知することができるから、遊技者の有利遊技条件の獲得に向けた緊張感と期待感とを一層刺激することができる。例えば、開閉ラウンドの、ラウンド間を有効時間域とした構成にあって、この有効時間域の残り時間を報知することにより、有利遊技条件を獲得し得る遊技を、遊技者に有効時間域の終了を刻一刻と告げることで切迫感を生じさせ得る刺激性に富んだものとすることができ得る。ここで、報知手段としては、遊技者に有効時間域を適切に報知できるようにするものであり、具体的には、例えば、遊技者に視認可能な場所に設けた表示装置や、音声により認識させる音声装置等の遊技形態報知装置、及びこれらを適正に制御作動させる制御装置等である。
【0016】
上述の有利遊技条件を、当りとなる確率が向上することとなる確変遊技状態とする構成とすることができる。これは、従来、大当りの発生により特別遊技作動の実行決定と共に、該特別遊技作動後の遊技状態を大当りの発生する確率を向上させる確変遊技状態の実行有無を決定していたものに対し、特別遊技作動の実行決定と別に、有利遊技条件として確変遊技作動の実行有無を、有利図柄生成行程により決定するようにしたものである。これにより、遊技の多様性が大幅に拡大することとなるから、変化に富んだ面白い遊技を提供できるという優れた利点がある。また、従来のように、大当り発生と共に獲得利益がほぼ決まることもなく、大当りによる特別遊技作動中でもさらなる確変遊技状態という利得を得ようとする挑戦意欲が刺激されることとなるから、大当り発生後も遊技者の期待感と緊張感とを適切に高揚させることが可能である。
【0017】
また、有利遊技条件を、図柄生成行程に要する変動時間を短縮する時短遊技状態とする構成とすることができる。この時短遊技状態も、上記確変遊技状態と同様、従来は大当りの発生と共に、実行有無が決まっていたものである。本構成では、特別遊技作動の実行決定と別に、有利遊技条件として時短遊技状態の実行有無を、有利図柄生成行程により決定するようにしている。これにより、遊技の多様性が大幅に拡大することとなるから、変化に富んだ面白い遊技を提供できる。また、特別遊技作動中にあっても、さらなる時短遊技状態という利得を得ようとする挑戦意欲が刺激されることとなるから、大当り発生後も遊技者の期待感と緊張感とを適切に高揚させることが可能である。
【0018】
また、有利遊技条件を、図柄始動領域へ遊技球の流入し易い遊技状態とする構成とすることができる。このような図柄始動領域への遊技球が流入し易い遊技状態では、図柄生成行程が実行されやすくなるから、結果として大当りが短時間で発生する可能性が高くなる。すなわち、遊技者にとって利得効果の高い遊技状態となる。この遊技状態を有利遊技条件として設定することにより、遊技の多様性が大幅に拡大できると共に、この有利遊技条件を獲得したいという遊技者の欲求を強く刺激することができるから、興趣溢れる面白い遊技を提供することができる。ここで、図柄始動領域へ遊技球の流入し易い状態としては、例えば、第一種パチンコ遊技機にあって、図柄始動領域を備えた普通電動役物の、開閉片の開口時間の延長や、開口回数の増加等を実行する遊技状態とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
いわゆる第一種パチンコ遊技機に本発明を適用した一実施例を説明する。
図1はパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。また図2は、遊技盤1の内側レール内の中央に配設されたセンターケース4を表す正面図である。ここでセンターケース4内には液晶表示器、CRT表示器等からなる図柄表示装置6が設けられている。この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの特別図柄A,B,Cと、三つの第一有利図柄a,b,cと、三つの第二有利図柄x,y,zとがそれぞれ表示される。この特別図柄A,B,Cには、「0」〜「9」の十個の数字からなる図柄が表示される。また、第一有利図柄a,b,cには、「あ」〜「く」の八個のひらがな文字からなる図柄が表示され、第二有利図柄x,y,zには、「ア」〜「ク」の八個のカタカナ文字からなる図柄が表示される。また、これら特別図柄、第一有利図柄、第二有利図柄が当り図柄となった場合にあっては、所定の祝祭図柄が表示される。
【0020】
センターケース4の下部には四個のパイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された始動記憶数を表示する。
【0021】
また、センターケース4の上部には、三個のLEDを内部に備えた普通図柄表示装置10が配設される。この三個の発光ダイオードLEDは順次点滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り態様の場合には、普通電動役物15を開放する。さらに、この普通図柄表示装置10の直上位置には、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2(図3参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。
【0022】
遊技盤1の、センターケース4の右側方位置には、有利図柄始動ゲート(有利図柄始動領域)50が、該有利図柄始動ゲート50への遊技球の流入を可能状態と不可能状態とする有利電動役物51と共に配設されている。この有利電動役物51は、通常時には図8(イ)にように、遊技球を流入不可とする位置に在り、後述する有効時間にあっては図8(ロ)のように、遊技球の流入を可能とする位置に変動するように制御されている。また、有利図柄始動ゲート50に内蔵された有利始動スイッチS5(図3参照)から遊技球検出信号が発生すると、図柄表示装置6の第一有利図柄a,b,c又は第二有利図柄x,y,zが変動するように制御されている。さらに、有利図柄始動ゲート50には、有利電動役物51を遊技球流入可能な状態とする有効時間を表示する時間表示装置52が配設されている。これらは本発明の要部に係り、詳しくは後述する。
【0023】
一方、センターケース4の下方両側には、普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,13に内蔵された普通始動スイッチS2(図3参照)から遊技球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動する。
【0024】
また、図柄表示装置6の直下位置には、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動領域(入賞口兼用)の開放度を変化させるようにした普通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示装置10が、所定の当り態様となった場合には、開閉翼片が約0.5秒拡開して、特別図柄始動領域14の開放度を拡開させ、遊技球が入り易い状態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS1による遊技球通過検知に起因して、特別図柄表示装置7の特別図柄A,B,Cが変動開始し、所定の図柄で停止表示する。
【0025】
普通電動役物15のさらに下方には、内部に特定領域と通常領域とを有する大入賞口23が配設され、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配設されている。そして、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cが所定の組み合わせで表示され、大当りとなると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内すると共に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述する特別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図3で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、大当り中の入賞個数を計数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられている。
【0026】
図3は、本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示せず)を介して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。乱数テーブルには当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q、普通当り乱数U、当り普通図柄乱数V等が格納され、所定の要件が充足されると主制御用中央制御装置CPUにて各乱数の抽選が行われる。さらに記憶装置ROMには、本発明にかかる、第一有利乱数W1、第一有利図柄乱数G1、第一有利ハズレ乱数H1a,H1b,H1c及び第二有利乱数W2、第二有利図柄乱数G2、第二有利ハズレ乱数H2a,H2b,H2cが記憶されており、後述する所定条件が成立した場合に選出される。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1 、普通図柄始動スイッチS2 のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0027】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。
【0028】
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示せず)が設けられており、該出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッチS3、カウントスイッチS4、有利図柄始動スイッチS5が接続され、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1〜5の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレノイド、大入賞口23のソレノイド、本発明にかかる有利電動役物51のソレノイド、有効時間を表示する時間表示装置52等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。
【0029】
ここで主制御用中央制御装置CPU及び後述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。なお、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0030】
上記の図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6で表出される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラム、特別図柄A,B,Cの可変パターン及びその表示パターン、大当り遊技パターン、祝祭表示パターン、リーチ態様パターン等の図柄変動態様を行う固定データ等が記憶されている。また、本発明にあっては、第一有利図柄a,b,c及び第二有利図柄x,y,zの可変パターン及びその表示パターン、祝祭表示パターン等も記憶されてる。
【0031】
また、図柄表示制御基板62は、主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信する。そして、該表示用ドライバは該図柄データに従って、図柄表示装置6に所定の図柄を表出させる。
【0032】
上記の音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、該音データを受けてスピーカに出力させる。
【0033】
上記の光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプといった電飾装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御基板CPUに、動作プログラムや、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するための電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0034】
上記の払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0035】
次に本発明の制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。
遊技球が発射装置より遊技盤1に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域14を通過し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識する。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q等の各図柄乱数を選出し、各選出値を一旦、記憶装置RAMに格納する。さらには、特別図柄始動スイッチS1のON信号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理して賞球指令信号を払出制御基板65に発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々発信する。
【0036】
主制御基板60から賞球指令信号を受信した払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットのソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。これと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。同時に光源制御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0037】
さらには、特別図柄始動スイッチS1のON作動もしくは、主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されている始動記憶数の消化により特別図柄A,B,Cが変動開始すると、主制御用中央制御装置CPUは、選出された当り特別乱数Kを判定し、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc のいずれかを有効とすると共に、リーチ乱数Nの選定内容に従ってリーチとするかどうかを判定し、リーチの場合にはリーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Qを有効とする。そして、図柄表示装置6で実行される特別図柄表示態様を制御するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。
【0038】
上記図柄制御指令信号を受けた図柄表示制御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で演出する特別図柄A,B,Cの図柄表示態様を決定する。そして、該図柄表示態様に従って特別図柄A,B,Cを順次停止し、該特別図柄A,B,Cを確定表示する。
【0039】
その他、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板63に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介してスピーカより出力する。また上記光源制御基板64では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDもしくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0040】
また、遊技球が特別図柄始動領域14に連続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1による遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記憶され、その記憶に基づいて上述したように特別図柄始動記憶数表示装置8の発光ダイオードLEDが順次点灯し、最高四回まで保留される。この発光ダイオードLEDは図柄が変動する都度、消灯されて、記憶数が減少する。なお、始動記憶数が満杯(四個)となっている場合には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても無効となる。
【0041】
ここで、上述の当り特別乱数Kが当りを選出した場合には、当り図柄乱数Lと、リーチ態様乱数Qを有効とし、主制御基板60は、図柄表示制御基板62に所定の制御指令信号を伝達する。そして、図柄表示制御基板62は、当り図柄乱数Lに従い特別図柄をA=Bで停止し、リーチ態様乱数Qに従いリーチ作動を実行した後、所定の当り図柄態様に従って特別図柄A,B,Cを確定表示する。そして、所定の大当りの発生を祝福する祝祭表示Iが表出される。同時に光源制御基板64及び音源制御基板63が所定の照光装置と効果音を発生させる。
【0042】
さらに、主制御基板60は、盤面中継基板61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入され、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御指令を発信する、一連の特別遊技作動が実行される。
【0043】
すなわち、サウンドジェネレータがファンファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動し、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、所定規定時間(30秒)が経過するか、該規定時間内で、カウントスイッチS4により10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチS3がON作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。その後、再び大入賞口23を開放して、次の開閉ラウンドが開始される。ここで、本実施例にあっては、1ラウンドが終了して、開閉片24が閉鎖作動して大入賞口23は閉鎖されても、規定時間の30秒を経過するまでは、次の開閉ラウンドへは移行せず、大入賞口22の閉鎖状態が継続する有効時間となる。このように開閉ラウンドが最大15回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。
【0044】
一方、当り特別乱数Kが当りを選出しない場合には、上述のハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcからなる制御指令を主制御基板60から図柄表示制御基板62に発信し、該図柄表示制御基板62は該制御指令に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。ここで、ハズレ図柄乱数が当り図柄を選出していた場合には、再びハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcを選出して、ハズレ図柄態様とする。また、リーチ乱数Nによりリーチ作動を実行する場合にあっては、特別図柄A=Bを一旦表示し、リーチ態様乱数Qにより選定された、所定のリーチ変動態様によるリーチ作動を発生させるようにした後、ハズレ図柄態様とすることもでき得る。
【0045】
次に図柄表示装置6の図柄制御につき再度、詳細に説明する。
上述の主制御基板60の記憶装置ROMには、0〜629の630コマからなる当り特別乱数Kが格納されている。そして、当り特別乱数K=7,427の場合に当りとなり、当り確率は2/630=1/315である。ここで、本実施例にあっては、第一有利図柄が当り図柄態様を表出した場合に、次回に当り図柄となる確率が向上する確変遊技状態が有利遊技条件として設定されている。この確変遊技状態ではK=7,97,157,247,277,337,367,427,477,567の場合に当りとなる。すなわち当り確率は10/630=1/63である。そしてそれ以外はハズレとなる。このように第一有利図柄は、当りの発生する確率を高確率とする確変遊技状態を選出するものである。
【0046】
また、第二有利図柄が当り図柄態様を表出した場合には、通常の図柄変動時間よりも、短い図柄変動時間とする時短遊技状態が有利遊技条件として設定されている。すなわち特別図柄A,B,Cの図柄生成行程に要する平均変動時間(図柄変動の開始から停止するまでに要する時間)が通常10秒であるものが5秒に短縮されるように制御する。同時に、普通図柄生成行程に要する平均変動時間を、常態の約30秒から約10秒に短縮する。このように第二有利図柄は、特別図柄生成行程及び普通図柄生成行程の変動時間を短縮する時短遊技状態を選出するものである。尚、本実施例にあっては、この時短遊技状態で普通電動役物15の開放時間を約0.5秒間から約2秒間に延長するようにしている。
【0047】
さらに、上記主制御基板60の記憶装置ROMには、上述したように、リーチ乱数Nと、リーチ図柄乱数Pとが格納されている。このリーチ乱数Nは当り特別乱数Kがハズレを選出した場合にリーチ作動の実行の有無を選定する。また、リーチ図柄乱数Pは、リーチ作動が実行される場合のリーチ図柄を決定する。さらにまた、リーチ態様乱数Qにより、当り及びハズレの場合にあって、リーチ作動で実行される、非リーチ状態のときと異なるリーチ変動態様の種類を選出する。このリーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速スクロール、逆走行、低速走行からの加速的停止、図柄の反転等の、種々の変動形態がある。
【0048】
次に普通図柄作動につき説明する。
遊技球が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示装置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装置RAMにその遊技球検出が記憶され、記憶数の消化に伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオードLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は無効とされる。
【0049】
この普通図柄表示装置10の変動停止後、又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物15が約0.2秒間開放される。
【0050】
ここで、普通図柄表示装置10が変動を停止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コマからなる普通当り乱数Uにより決定される。遊技球通過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動すると、主制御基板60は記憶装置ROMから普通当り乱数U、及び当り普通図柄乱数Vの乱数値を選出し、その内容を一旦記憶装置RAMに記憶し、普通図柄表示装置10が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その普通当り乱数Uの選出値に対応する当りハズレを決定する。そして当りの場合は、当り普通図柄乱数Vにより停止態様を決定し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも一つが点灯した状態となる。ハズレの場合は、中緑色の発光ダイオードLEDのみが点灯した状態となる。
【0051】
次に本発明の要部につき説明する。
本実施例のパチンコ遊技機にあっては、特別図柄A,B,Cが大当りを表出して大入賞口23を開閉作動させる特別遊技作動と別に、有利遊技条件として、該特別遊技作動後の遊技を高当り確率状態とする確変遊技状態と、特別図柄と普通図柄の変動時間を短縮させる時短遊技状態とが設定されている。そして、確変遊技状態を選出するための第一有利図柄a,b,cと、時短遊技状態を選出するための第二有利図柄x,y,zが図柄表示装置6で変動表示されるようにしている。すなわち、特別図柄A,B,Cの表出する図柄態様が直接決定するのは、特別遊技作動の実行有無だけとしている。ここで、第一有利図柄又は第二有利図柄の変動契機となる有利図柄始動ゲートへの遊技球通過は、有効時間として設定されている。この有効時間は、本実施例にあって、大入賞口23を開閉作動させる特別遊技作動中で、開閉ラウンドの規定時間(30秒)内に次のラウンドへの移行条件が満足した場合の、該規定時間の残り時間としている。すなわち、できるだけ短時間で多くの遊技球を流入させ、特定領域を遊技球を通過させることで有効時間が長くなる。
【0052】
このような第一有利図柄a,b,c及び第二有利図柄x,y,zの制御について説明する。
上述したように主制御基板60の記憶装置ROMには、各有利遊技条件を実行するための有利遊技プログラムが予め設定され、また、乱数テーブルに第一有利乱数W1、第一有利図柄乱数G1、第一有利ハズレ乱数H1a,H1b,H1c及び第二有利乱数W2、第二有利図柄乱数G2、第二有利ハズレ乱数H2a,H2b,H2cが記憶されており、有利始動スイッチS5が球検知した場合に選出される。また、記憶装置RAMには、第一有利図柄a,b,cと第二有利図柄x,y,zのいずれを実行するかを判別するための、有利判別係数Rが記憶される。この有利判別係数Rには「0」、「1」、「2」のいずれかが示されるようになっており、R=1の時には第一有利図柄a,b,cの図柄生成行程が実行されるように制御され、R=2の時は第二有利図柄x,y,zの図柄生成行程が実行される。そして、特別遊技作動が実行されると共に、R=1となり、第一有利図柄a,b,cが当り図柄態様を表出した場合にR=2に更改される。さらに、第二有利図柄x,y,zが当り図柄態様を表出するとR=0となり、R=0状態では主制御基板60は1ラウンドが終了して大入賞口23が閉鎖すると直ちに次ラウンドへ移行するように制御する。
【0053】
ここで、第一有利図柄a,b,cは、0〜55の56コマからなる第一有利乱数W1により当り又はハズレが決定される。W1の当り確率は1/56に設定している。また、第二有利図柄x,y,zは、0〜29の30コマからなる第二有利乱数W2により当り又はハズレが決定され、W2の当り確率は1/30に設定されている。そして、これら第一有利図柄及び第二有利図柄の図柄変動時間は約5秒に設定され、遊技球が連続して有利図柄始動ゲート50を通過しても、前回の有利図柄が変動中の状態では、各乱数値は記憶されず無効となる。
【0054】
このように選出した各乱数値に従って主制御基板60は、所定の図柄表示制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。これにより、図柄表示制御基板62は、記憶装置ROMに記憶されている有利図柄表示パターン及び変動パターンによって、所定の図柄態様を図柄表示装置6の図柄表示領域Fで表出する。また、第一有利図柄a,b,c及び第二有利図柄x,y,zが当り図柄態様となった場合には、祝祭表示I1,I2及び各当りを報知するキャラクタ図柄k,g1,g2を表出する。尚、特別図柄A,B,Cが当り図柄態様を表出した場合には、「大当り」を祝福する祝祭表示Iが表示されるようにしている。同様に主制御基板60は、他の制御基板にも所定の制御指令信号を送信して、各制御基板により所定の遊技を実行するようにしている。
【0055】
また、主制御基板60は盤面中継基板61を介して、有利図柄始動ゲート50の球流路に設けた有利電動役物51を制御して、有効時間に遊技球が該有利図柄始動ゲート50に流入可能としている(図8参照)。これは、主制御基板60が、特定領域スイッチS3の球検知に従って、有利電動役物51を回動させて有利図柄始動ゲート50への遊技球の流入可能状態(図8(ロ))となるようにし、その後、当該開閉ラウンドの規定時間が経過すると再び有利電動役物51を回動させて有利図柄始動ゲート50への遊技球の流入不可能状態(図8(イ))となるように制御している。ここで、特定領域スイッチS3の検知から規定時間の終了までの時間が有効時間となる。この規定時間及び有効時間は、主制御基板60によりタイマーTMで計測され、有効時間は、時間表示装置52で残り時間を1秒単位でカウント表示して、遊技者に報知するようにしている。尚、主制御基板60は、特定領域スイッチS3の検知によって大入賞口23を閉鎖し、規定時間が終了すると開放して次ぎのラウンドを実行するように制御している。また、本実施例にあっては、最終ラウンドでは有効時間を設定せず、大入賞口23の閉鎖によって当該特別遊技作動が終了するようにしている。
【0056】
次に、このような特別遊技作動時の遊技制御態様を、図柄表示装置6の図柄態様に従って説明する。
常態では、図4(イ)のように、図柄表示装置6の図柄表示部Fには、特別図柄A,B,Cが強調して表示され、第一有利図柄と第二有利図柄とが図柄表示領域Fの左右下部領域に表出される。遊技球が特別図柄始動領域14を通過して、特別図柄A,B,Cが変動開始し図4(ロ)のように停止して当り図柄態様を表出すると、大当りとなり、図4(ハ)のような「大当り」を報知する祝祭表示Iが表示されると共に、大入賞口23を開閉作動する特別遊技作動が実行される。そして、図柄表示領域Fでは、図4(二)のように、開閉ラウンド数Hと、大入賞口23へ流入した遊技球の入賞数Jとが表示される。尚、図柄表示領域Fに表出される「V」は特別遊技作動状態を表すものである。
【0057】
この第一ラウンドの規定時間(30秒)以内に10個の遊技球が入賞し、特定領域スイッチS3がON作動すると、大入賞口22が閉鎖作動すると共に、有効時間がスタートして、有利電動役物51が回動して有利図柄始動ゲート50への遊技球流入可能状態(図8(ロ))となる。この有効時間の残り時間は時間表示装置52で表示される。
【0058】
一般的に、遊技球が遊技盤1に発射される数量は最大100個/分であることから、約10秒程度で1ラウンドが終了するため、有効時間は1回に約20秒程度存在する。ここで、第一有利図柄及び第二有利図柄の変動時間(停止時間含む)を5秒に設定していことから、最大4回の有利図柄生成行程が実行される。すなわち、一回の特別遊技作動で最大56回(14ラウンド×4回)の有利図柄生成行程が実行されることとなる。しかし、実際には、有利図柄始動ゲート50への遊技球の通過や、遊技球の通過と有利図柄の変動とのタイムラグ等により、有利図柄生成行程の実行回数は最大回数よりも少なくなる。
【0059】
この有効時間で、遊技球が有利図柄始動ゲート50を通過すると、有利図柄スイッチS5がON作動する。そして、主制御基板60がS5を確認すると、記憶装置RAMの有利判別係数R=1を確認して、第一有利乱数W1、第一有利図柄乱数G1、第一有利ハズレ乱数H1a,H1b,H1cを選出すると共に、図5(イ)のように第一有利図柄a,b,cを変動開始する。この時、特別図柄A,B,Cの当り図柄態様は、図柄表示領域Fの左上部に縮小表示される。この第一有利乱数W1がハズレを選出していた場合には、第一有利ハズレ乱数H1a,H1b,H1cを有効として、この第一有利ハズレ乱数に従って第一有利図柄a,b,cを停止して、図5(ロ)のようにハズレを確定する。ここで、有効時間が終了して次の開閉ラウンドが開始しても、変動中の第一有利図柄a,b,cにより表出される図柄態様は有効とする。
【0060】
このようにして開閉ラウンドが進行し、図5(ハ)のように第7ラウンドの有効時間で遊技球が有利図柄始動ゲート50を通過して、第一有利図柄a,b,cが変動開始した場合に、選出された第一有利乱数W1が当りであると、第一有利図柄乱数G1を有効とし、該G1に従って図5(二)のように第一有利図柄a,b,cを当り図柄態様で表出して当りを確定する。そして、図5(ホ)のように所定の祝祭表示I1を表示して、第一有利図柄の当りにより当該特別遊技作動が終了後の遊技を高当り確率とする確変遊技状態を獲得したことを報知することにより、遊技者の喜悦感を刺激する。ここで、第一有利乱数W1が当りと判定されたことで、記憶装置RAMの有利判別係数RがR=2に更改される。
【0061】
この第7ラウンド終了後の有効時間で、さらに遊技球が有利図柄始動ゲート50を通過すると、主制御基板60は記憶装置RAMの有利判別係数R=2を確認し、第二有利乱数W2、第二有利図柄乱数G2、第二有利ハズレ乱数H2a,H2b,H2cを選出すると共に、図6(イ)のように第二有利図柄x,y,zを変動開始する。この時、第一有利図柄a,b,cの当り図柄態様は、図柄表示領域Fの右上部に縮小表示される。この第二有利乱数W2がハズレを選出していた場合には、第二有利ハズレ乱数H2a,H2b,H2cを有効として、この第二有利ハズレ乱数に従って第二有利図柄x,y,zを停止して、図6(ロ)のようにハズレを確定する。
【0062】
このようにして開閉ラウンドが進行し、図6(ハ)のように第12ラウンドの有効時間で遊技球が有利図柄始動ゲート50を通過して、第二有利図柄x,y,zが変動開始した場合に、選出された第二有利乱数W2が当りであると、第二有利図柄乱数G2を有効とする。そして、該G2に従って図6(二)のように第二有利図柄x,y,zを当り図柄態様で表出して当りを確定する。その後、図6(ホ)のように所定の祝祭表示I2を表示して、第二有利図柄の当りにより当該特別遊技作動が終了後の特別図柄及び普通図柄の変動時間を短縮する時短遊技状態を獲得したことを報知して、遊技者の喜悦感を刺激する。さらに、特別図柄A,B,Cの大当り、第一有利図柄a,b,cの当り、第二有利図柄x,y,zの当りの全てを獲得したことを表す祝祭表示I3を図6(ヘ)のように表示することにより、遊技者の満足感を一層刺激するようにする。ここで、第二有利乱数W2の当りを判定すると、記憶装置RAMの有利判別係数RをR=0に更改し、第二有利図柄が当り図柄態様を表出すると共に、有利電動役物51を回動させて、有利図柄始動ゲート50へ遊技球の通過不可能状態とする。
【0063】
この後、図柄表示領域Fでは、図7のように特別図柄と第一有利図柄と第二有利図柄の各当りを表すキャラクタk、g1,g2が表出され、次のラウンドへ移行する。そして、これ以降の開閉ラウンドでは、規定時間内に次ぎのラウンドへの移行条件が満足しても、直ちに次ぎのラウンドへ移行する。すなわち、有利判別係数R=0では、規定時間が1ラウンドの制限時間を示すだけのものとなる。
【0064】
このように、特別遊技作動の開閉ラウンドに規定時間を設定し、該規定時間の時間内に1ラウンドが終了して大入賞口23が閉鎖した場合に、残りの規定時間を有効時間として、第一有利図柄又は第二有利図柄の図柄生成行程を実行し得るようにすることにより、特別図柄A,B,Cの当り図柄態様によって大当りが発生した後も、さらなる利得を獲得する期待感と緊張感を持って遊技を進行させることができるようになる。また、一般的に大入賞口23へ10個の遊技球が流入するにかかる時間は約10秒程度とであるため、特別遊技作動の開閉ラウンドに規定時間を設定して大入賞口23が閉鎖した時間を有効時間としたことにより、特別遊技作動の作動時間が適切な長さとなるから、遊技場で大当り中の遊技機が増えて遊技場全体を盛り上げることができ得る。
【0065】
上述の実施例にあっては、有利遊技条件として確変遊技状態と時短遊技状態とを設定したものであるが、その他、特別図柄始動領域14を遊技球の通過を容易とする普通電動役物15の開閉時間の延長や開閉回数の増加とする遊技状態を設定することもできる。また、大入賞口23の開閉ラウンドが増加するような条件を設定するようにしても良い。さらには、確変遊技状態や時短遊技状態に継続条件を設定するなどして、それぞれの遊技状態を組合せてなる有利遊技条件を設定することもできる。このような有利遊技条件を、一つだけ設定するようにしても良いし、三つ以上の複数に設定することもでき得る。
【0066】
また、複数の有利遊技条件を設定している場合に、各有利遊技条件毎に有利図柄始動ゲート(有利図柄始動領域)を設けることもできる。これにより、遊技者は各ゲートをねらって遊技球の発射を調整することとなるから、遊技の趣向性が一層向上する。
【0067】
本実施例では、第一の有利遊技条件が有利図柄生成行程により決定した後に、第二の有利遊技条件の有利図柄生成行程が実行されるようにしているが、その他の形態として、有利図柄生成行程により確定表示された当り図柄態様によって、実行される有利遊技条件が決定されるようにしても良い。例えば、有利図柄が「0」〜「7」の8種類とし、奇数図柄で当りとなれば、確変遊技状態が実行され、偶数図柄で当りとなれば、時短遊技状態が実行されるように設定することができる。また、有利図柄が当り図柄態様を表出した開閉ラウンドのラウンド数によって、実行される有利遊技条件が決定されるようすることもできる。
【0068】
また、上記の有利図柄始動ゲート50は、有利電動役物51の回動により、有効時間以外での遊技球の通過が不可能となっているが、その他の構成として、該有利電動役物51を配設せず、通常時は単なる入賞口とし、有効時間の場合のみ有利図柄始動スイッチS5が作動するように制御するようにしても良い。この場合には、有利電動役物51を設ける必要がないから、遊技盤1に配される釘の設定範囲を充分に確保することができるという利点がある。
【0069】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、遊技者へ利得を供与する有利遊技条件を設定し、特別遊技作動の図柄始動領域と別に設けた有利図柄始動領域を、有効時間域に遊技球が通過すると、有利図柄生成行程が実行され、表出された有利図柄が所定の当り図柄態様であった場合に特定の有利遊技条件が実行されるようにしたものあるから、遊技者に、特別遊技作動と別の利益獲得への期待感と緊張感とを誘発させることができるため、遊技の趣向性を一層多様なものとし得る面白い遊技を提供できる。また、この有効時間域では、遊技者に有利図柄始動領域を狙って遊技球を発射させることとなるから、遊技者の利益獲得に対する挑戦意欲を刺激でき、遊技の興趣性を一層向上することができる。
【0070】
このような有効時間域を、特別遊技作動の実行されている時間域に設定する構成したものにあっては、特別遊技作動の実行中に限って、有利遊技条件の実行有無を決定できることとなるから、大当りの発生によって、特別遊技作動の利益獲得の決定による喜悦感と共に、さらなる利得獲得への期待感が誘発されるため、緊張感を適切に持続し得る興趣溢れる面白い遊技を提供できる。
【0071】
本発明は、有効時間域を、大入賞口の開放と閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる特別遊技作動の、各開閉ラウンド間における大入賞口の閉鎖している時間とした構成としている。このため、比較的短時間に開閉ラウンドが終了しても、特別遊技作動にかかる時間を適正な長さに維持することができるから、遊技場内で同時に特別遊技作動が行われているパチンコ遊技機が増え、遊技場全体を盛り上げることができるという優れた利点を生じる。
【0072】
一方、複数の有利遊技条件が設定されている場合に、特定の有利遊技条件の実行が確定すると、次の有利遊技条件の実行有無を決定する有利図柄生成行程が実行される構成したものにあっては、一つ一つの有利遊技条件を順次段階的に供与するようにしているから、利得を獲得する毎に達成感を生じさせることとができると共に、さらに大きな利得を得ようする挑戦意欲を強く刺激することができるため、遊技の興趣性を一層向上することができる。
【0073】
また、複数の有利遊技条件が設定されている場合に、各有利遊技条件が有利図柄生成行程で表出する当り図柄態様に夫々に割り当てられて設定されている構成したものにあっては、有利図柄の変動表示中から表出される図柄に対する期待感を一層高揚させることができ、有利図柄生成行程の趣向性を一層向上させ得るという優れた利点が生じる。
【0074】
また、複数の有利遊技条件が設定されている場合に、各有利遊技条件が特別遊技作動の開閉ラウンドの、ラウンド数に夫々に割り当てられて設定されている構成あっては、開閉ラウンド中から次の有利遊技条件への期待感が刺激され、特別遊技作動における興趣性を一層向上させることができる。
【0075】
上述の有効時間域を遊技者に報知する報知手段を備えた構成したものにあっては、有利遊技条件の獲得できる機会を遊技者に明確に報知することができるから、遊技者の有利遊技条件の獲得に向けた緊張感と期待感とを一層刺激することができる。
【0076】
上述の有利遊技条件を、当りとなる確率が向上することとなる確変遊技状態とする構成したものにあっては、特別遊技作動の実行決定と別に、有利遊技条件として確変遊技作動の実行有無を、有利図柄生成行程により決定するようにしたものであるから、遊技の多様性が大幅に拡大すると共に、大当りの発生後にあってもさらなる確変遊技状態という利得を得ようとする挑戦意欲が刺激されるため、特別遊技作動中も遊技者の期待感と緊張感とを適切に高揚させ得る、興趣溢れる面白い遊技を提供できるという優れた利点がある。
【0077】
また、有利遊技条件を、図柄生成行程に要する変動時間を短縮する時短遊技状態とする構成したものにあっては、特別遊技作動の実行決定と別に、有利遊技条件として時短遊技状態の実行有無を、有利図柄生成行程により決定するようにしたから、遊技の多様性が大幅に拡大すると共に、大当りの発生後にあってもさらなる時短遊技状態という利得を得ようとする挑戦意欲が刺激されるため、特別遊技作動中も遊技者の期待感と緊張感とを適切に高揚させ得る、興趣溢れる面白い遊技を提供できる。
【0078】
また、有利遊技条件を、図柄始動領域へ遊技球の流入し易い遊技状態とする構成したものにあっては、比較的短時間で大当りが発生し易くした遊技状態を、有利遊技条件として設定したものであるから、遊技の多様性が大幅に拡大できると共に、この有利遊技条件を獲得したいという遊技者の欲求を強く刺激する、興趣溢れる面白い遊技を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一種パチンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。
【図2】センターケース4の拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図である。
【図4】特別図柄A,B,Cの図柄表示装置6での図柄態様を表す説明図である。
【図5】第一有利図柄a,b,cの図柄表示装置6での図柄態様を表す説明図である。
【図6】第二有利図柄x,y,zの図柄表示装置6での図柄態様を表す説明図である。
【図7】確変遊技状態及び時短遊技状態を獲得した後の図柄表示装置6での図柄態様を表す説明図である。
【図8】有利電動役物51の作動を示す説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
4 センターケース
6 図柄表示装置
14 特別図柄始動領域
15 普通電動役物
50 有利図柄始動ゲート(有利図柄始動領域)
52 時間表示装置
A,B,C 特別図柄
a,b,c 第一有利図柄
x,y,z 第二有利図柄

Claims (3)

  1. 図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始動領域と、図柄始動領域の遊技球通過を契機として、図柄表示装置で変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に図柄生成行程により確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様となると、遊技者に所定の利得を供与することとなる、大入賞口の開放と閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる特別遊技作動を実行するようにしたパチンコ遊技機において、
    遊技者へ利得を供与する単数又は複数の有利遊技条件が設定されており、前記特別遊技作動の図柄始動領域と別に有利図柄始動領域を備えると共に、該有利図柄始動領域へ遊技球を流入可能とする位置と流入不可とする位置とに変換する有利電動役物を備え
    有利図柄始動領域の球検知を有効とする有効時間域を、特別遊技作動中の開閉ラウンドの閉鎖から次の開閉ラウンドの開放までの間の時間として、該有効時間域で、前記有利電動役物を遊技球が有利図柄始動領域へ流入可能な位置とし、有利図柄始動領域を遊技球が通過することにより有利図柄生成行程が実行され、所定の当り図柄態様を表出した場合に特定の有利遊技条件が実行されるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. あらかじめ定められた1開閉ラウンドの規定時間内に、次のラウンドへの移行条件が満足した場合に、大入賞口を閉鎖して残りの規定時間を、前記有効時間域に設定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 複数の有利遊技条件が設定されている場合にあって、特定の有利遊技条件の実行が確定すると、次の有利遊技条件の実行有無を決定する有利図柄生成行程が実行されるようにしていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機
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