JP3657223B2 - 遊技機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め定められた特定の当り条件が成立した場合に、遊技者に所定の利得を供与する特別遊技形態を実行するようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図柄を変動表示する図柄表示装置と、図柄始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備え、図柄生成行程により図柄表示装置に確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様になることに起因して、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するようにした遊技機は良く知られている。これらには、スロットマシン、又はパチンコ遊技機として第一種パチンコ遊技機、第三種パチンコ遊技機がある。
【0003】
また、入賞装置の開閉作動する入賞口から流入した遊技球が、入賞装置内に配設された特定領域を通過することに起因して入賞口を連続して開閉作動する特別遊技作動を実行するようにした遊技機として、いわゆる第二種パチンコ遊技機がある。
【0004】
ここで、第一種パチンコ遊技機は、図柄を変動表示する図柄表示装置と、開閉片により開閉制御される大入賞口を具備する可変入賞装置と、遊技盤面に設けられた特別図柄始動領域への遊技球通過に起因して表示図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に所定の当り図柄態様が確定表示された場合に、可変入賞装置の大入賞口の開放と、大入賞口の所定制限時間の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了による大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを、大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過することを継続条件として、所定制限回数まで繰り返してなる特別遊技作動を実行するものである。
【0005】
また、第三種パチンコ遊技機は、図柄を変動表示する図柄表示装置と、球通過を検知する図柄始動領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動役物と、開閉制御される大入賞口とを備え、球通過に伴って該大入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過に起因して、図柄表示装置の図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域への球通過に伴って特別遊技作動が実行され、かつ該特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への球通過が可能となり、かつ該球通過ごとに、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるものである。
【0006】
また、スロットマシンは、外周表面に複数の図柄が表記された回転体と、該回転体の変動及び停止により図柄を表出する図柄表示装置と、変動する回転体を停止させる停止装置とを備え、メダル等の遊技媒体を投入することを始動契機として、回転体が回転変動し、遊技者が停止装置を操作することにより、図柄表示装置の所定有効領域で停止表示された図柄が所定の当り図柄態様であった場合に、メダルの払い出し等の特別遊技作動が実行されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば第一種パチンコ遊技機では、上述したように特定の当り条件として、図柄表示装置に所定の当り図柄態様を表出した場合に、大入賞口が開閉作動する特別遊技作動が実行されるようにしている。この特別遊技作動によって、大入賞口に遊技球が流入すると、多量の賞球が払い出されることとなるから、遊技者の獲得利益が高く、遊技者の最も望む状況である。そこで、当り図柄態様によって、大入賞口の開閉作動パターンや、この開閉作動終了後の遊技条件を変更する等、遊技者の得る利益に差が生じるようにして、この当り及び特別遊技作動を盛り上げるようにしている場合が多い。ところが、このように当り条件が成立すると、必ず大入賞口が開閉作動する特別遊技作動が実行されるようになっていることから、当りの発生により生じる遊技は、所詮画一的な遊技でしかない。而して、当りの発生は、遊技者の最も望む遊技状況でありながら、入賞口への遊技球流入によって得られる賞球量のみを期待させる単調なものでしかなく、遊技者の抱く期待感を高揚させるには限界が生じていた。
【0008】
また、第一種パチンコ遊技機にあって、特別遊技作動の作動条件である当りの発生は、図柄始動領域への遊技球通過に起因して行われる単なる乱数の抽選によって決まるものであるから、遊技中の遊技状況とは全く関係していない。そのため、遊技状況によっては、遊技者の望まない当りが発生する場合も生じる。例えば、上記の第一種パチンコ遊技機にあっては、大入賞口の開閉作動の終了後に、当りとなる確率の向上する確変遊技状態とする場合がある構成が良く知られている。この確変遊技状態で、大入賞口の開閉作動の終了後に当りとなる確率の向上しない通常遊技状態に戻る通常当りが発生すると、当該確変遊技状態は終了することとなる。この通常当りによっても、当然ながら賞球は得られるものの、次の当りを得るまでに多くの時間と遊技球とを要することから、せっかく得た賞球も次の当りが発生する前に消費してしまうことにもなり得た。そのため、遊技者は、より多くの賞球を得るため、確変当りが連続して発生することを強く望んでいるから、確変遊技状態で通常当りが発生した場合には、この当りをキャンセルしたいと願う程の大きな落胆を生じることもある。このように、従来のパチンコ遊技機では当りが発生すると、遊技状況と関係なく強制的に大入賞口の開閉作動という特別遊技作動が実行されるから、遊技の進行に遊技者の感情が係わる余地は存在しない。そのため、遊技者の最も望む当りの発生であっても、遊技に対する興趣を減退させることにもなり得るという問題が生じていた。
【0009】
本発明は、かかる問題を解決して、興趣性に優れた遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図柄を変動表示する図柄表示装置と、
図柄始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、
図柄表示装置に図柄生成行程により確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様となることに起因して、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技形態を実行すると共に、該当り図柄態様として、次の当りが発生するまで当り確率が向上する確変当りとなる図柄態様と、確率が向上しない通常当りとなる図柄態様とを具備する遊技制御手段と備える遊技機において、
遊技者が複数の特別遊技形態の中から特別遊技形態を任意に選択することのできる選択手段を備え、
前記遊技制御手段は、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件とからなる遊技者への供与利得の異なる複数の特別遊技形態が予め設定されており、確定表示された図柄の組合せが通常当りとなる図柄態様であると、選択手段が有効となって、当該当りにより実行される特別遊技形態として、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件とのいずれかを選択可能とし、かつ選択された特別遊技形態を実行するものであることを特徴とする遊技機である。
【0011】
かかる構成にあっては、特定の当り条件の成立(いわゆる当りの発生)によって実行される特別遊技形態に、供与利得の異なる複数種類の遊技形態を設定したことにより、特別遊技形態が多様な趣向性を有するものとなって、変化に富んだ面白い遊技を提供し得ることとなるから、遊技者の当り発生に期待する感情を一層高揚させることができ得る。また、遊技者に、特別遊技形態の選択という、自らが獲得できる利得の選択権を付与したことにより、遊技者は自己の判断によって、自らが獲得し得る利益を直接的に決定することができる。そして、この利得の選択によって、遊技者はこれ以降の遊技の方向性をも選択することとなるから、遊技者の感情が遊技に強く反映されることとなり、遊技者の遊技への参加意識が向上すると共に、遊技を戦略的に行い得るという趣向性も向上する。而して、遊技者は自己の得る利益に対する期待感と緊張感とが一層刺激されることとなり、遊技の興趣性が著しく向上する。
【0012】
ここで、遊技者に選択可能とする特別遊技形態は、予め設定された複数の特別遊技形態から、遊技状況に応じて抽出されて、遊技者が選択できるようにしたものである。このように抽出される複数の特別遊技形態にあっては、遊技者が任意に選択するものであるから、遊技者にとって等しい価値を有するものとすることが好ましい。これにより、遊技の健全性を適正に保つことができ得る。このような選択可能な特別遊技形態として、例えば、リスクは大きいが、獲得可能な利益量も多い特別遊技形態と、リスクは小さいが、獲得する利益量も少ない特別遊技形態とを抽出することにより、遊技者にとって等しい価値を有する特別遊技形態の中から選択させることが可能である。また、遊技者が選択可能な特別遊技形態は、進行中の遊技状況に応じて抽出されるようにしていることにより、遊技中の遊技者が抱える感情に沿った選択肢を提示できるから、遊技者の緊張感や期待感が一層刺激されることとなるため、遊技者は興趣溢れる遊技を満喫することができる。
【0013】
またここで、特別遊技形態を選択する選択手段としては、遊技者が特別遊技形態を選択できるようにするものであるから、少なくとも遊技者に選択可能な特別遊技形態を報知するものと、該報知により選択操作するものとを必要とする。この報知するものとしては、例えば、遊技者に視認可能な場所に設けた表示装置、遊技者に音声により認識させる音声装置等を設置することができる。また、選択操作するものとしては、例えば、操作スイッチや、遊技者の発した音声を聞き取る装置等を設置することができる。このように選択手段を適切に設けることにより、遊技者が特別遊技形態を容易に選択可能となる。
【0014】
このような遊技制御手段を備える遊技機として、図柄を変動表示する図柄表示装置と、図柄始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備え、特定の当り条件として、図柄表示装置に図柄生成行程により確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様となることに起因して、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技形態を実行するようにした構成が提案される。いわゆるスロットマシン、第一種パチンコ遊技機、第三種パチンコ遊技機等の遊技機に、上述のように複数設定された特別遊技形態の中から遊技者が選択する遊技制御手段を備えるようにしたことにより、特別遊技形態に、当り又はハズレを表出する図柄生成行程に関する遊技形態を予め設定することができる。これにより、特別遊技形態の有する多様性が一層拡大することとなるから、特別遊技形態の趣向性を一層向上させた遊技を提供することができる。
【0015】
ここで、選択手段が、並列的に列挙された複数の特別遊技形態の中から、遊技者が任意に選択するようにした構成が提案される。これは、遊技者の選択できる複数の特別遊技形態を並列的に列挙し、その中から遊技者が任意に選択できるようにしたものであり、遊技者によって特別遊技形態が選ばれるという要素が強調される。これにより、遊技者に、目の前に分岐する複数の特別遊技形態の中から、いずれを選ぶとより多くの利益を得られるかという選択の面白みを提供できるから、遊技の趣向性が一層高まることとなる。また、並列的に列挙された各特別遊技形態によって、遊技者は、獲得できる利益に対する期待感と、自己の選択が本当に良いのかという不安感との入り交じった感情が誘発され、遊技に対する興趣が一層向上する。
【0016】
また、予め設定された複数の特別遊技形態が、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件とからなる構成としている。ここで、遊技媒体は、当り発生により遊技者に供与される利益を定量的に表現するものであり、例えば遊技球(賞球)、メダル、コイン等が好適に用い得る。かかる構成にあっては、特別遊技形態として従来から用いられてきた遊技媒体を供与する特別遊技作動に加え、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件という新規な供与利得形態を、当り条件の成立により実行される特別遊技形態としたものである。このように、特別遊技形態に有利遊技条件を設定することにより、従来の遊技にない、新たな利得の供与形態を遊技者に提供できるから、特別遊技形態による遊技の幅が拡大し、遊技の趣向性を著しく増大し得るという優れた利点がある。
【0017】
このような遊技媒体を供与する特別遊技作動が、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる遊技作動である構成(請求項5)も提案される。これは、大入賞口の開放状態中に、該大入賞口に遊技媒体が流入することにより、遊技媒体を供与する特別遊技作動であるから、遊技者は自らが得た利得を、遊技媒体の獲得量によって明確かつ定量的に知ることができる。そして、この大入賞口の開閉作動に関する特別遊技作動にあって、ラウンド数と移行条件を様々に設定することにより、例えば、ハイリスクハイリターンやローリスクローリターン等に設定できるから、遊技者の当該特別遊技作動に対する期待感と不安感とを一層向上させる刺激性に富む遊技を提供できる。具体例として、最大16ラウンドまで実行されるが、各開閉ラウンドでの次への移行条件が設定され、この移行条件が充足しない場合には、この開閉ラウンドが終了する特別遊技作動と、確実に8ラウンド実行される特別遊技作動との二者から、実行する特別遊技形態を遊技者に選択させるようにして、遊技者に選択する面白みを与えることができる。
【0018】
また、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件が、当りとなる確率が向上することとなる確変遊技状態とすることである構成も提案される。これは、当りの発生により実行される特別遊技形態に、当りとなる確率が向上する確率遊技状態の提供という形態で利益を供与するようにした、新規な利益の供与形態である。これにより、特別遊技形態の多様性が大幅に拡大することとなるから、遊技の面白みを著しく増大し得るという優れた利点がある。また、この確変遊技状態は、当りとなる確率が通常遊技状態より高くなる遊技作動であるから、連続して当りとなる可能性が高く、遊技者の獲得し得る利益も多い。そこで、確変遊技状態中にあって、当りが発生した場合に、大入賞口の開閉作動が実行される特別遊技作動と、大入賞口の開閉作動はせずに引き続き確変遊技状態が実行される有利遊技条件とを、遊技者に選択可能とすることもできる。これは、確実に獲得できる賞球を選ぶか、次に確変当りの発生に期待するかを選択するという、遊技者の欲求を適切に満たすことができる遊技を提供するものである。また、この確変遊技状態の当り確率や作動時間を様々に設定した特別遊技形態を備えることにより、各特別遊技形態をハイリスクハイリターンやローリスクローリターン等に設定できるから、遊技者の期待感と不安感とを高揚させる刺激性に富む遊技を提供できる。
【0019】
また、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件が、図柄生成行程に要する変動時間を短縮する時短遊技状態とすることである構成も提案される。これは、上記の確変遊技状態と同様、図柄変動時間を短縮する遊技状態の提供という形態で利益を供与するようにした、新規な利益の供与形態を示すものである。これにより、特別遊技形態の多様性が大幅に拡大することとなるから、遊技の面白みを著しく増大し得るという優れた利点がある。また、この時短遊技状態の短縮時間や作動時間を様々に設定する特別遊技形態を備えることにより、図柄の変動作動によって生じる利得効果に差をつけ、遊技者に選択する面白みを提供することができる。
【0020】
上述の、大入賞口の開閉作動する特別遊技作動と、確変遊技状態とする有利遊技条件と、時短遊技状態とする有利遊技条件とを組み合わせてなる特別遊技形態を予め設定することもできる。これにより、特別遊技形態の選択肢が一層多様なものとなるから、遊技者はこの変化に富んだ興趣溢れる遊技を満喫することができる。また、遊技者の選択する特別遊技形態によっては、それ以降の遊技に大きな影響を及ぼすことにもなり得るから、遊技者は個々の立場、例えば予定や調子等までも考慮して遊技を楽しむことが可能となる。
【0021】
一方、遊技制御手段が、通常当りとなる図柄態様となった場合に、特別遊技形態を遊技者に選択する権利を与えるようにしている。
【0022】
【発明の実施の形態】
いわゆる第1種パチンコ遊技機に本発明を適用した一実施例を説明する。
図1はパチンコ遊技機1の正面図であり、前面枠3、遊技盤4を備え、さらに下方部分には、前面パネルに配設された上受け皿41及び下受け皿42を上下に備え、さらに右下には回転式の発射ハンドル40が設けられている。また、上受け皿41の突出する前面には、特別遊技形態を選択する選択スイッチ43と決定スイッチ44が設けられている。この選択スイッチ43と決定スイッチ44は本発明の要部に係り、詳しくは後述する。
【0023】
遊技盤4の盤面中央には、装着ケース(図示せず)の前部に固定されたセンターケース7が配設され、該センターケース7内に液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セグメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられる。また、図2はセンターケース7の拡大表面図であり、この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの特別図柄列A,B,Cが表示される。この特別図柄列A,B,Cには、「0」〜「9」の10の数字から構成されている。さらにこの図柄表示領域Fには、遊技選択領域f1,f2が設けられている。この遊技選択領域f1,f2は本発明の要部に係り、詳しくは後述する。
【0024】
センターケース7の下部には四個のパイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された始動記憶数を表示する。
【0025】
また、センターケース7の上部には、三個のLEDを内部に備えた普通図柄表示装置10が配設される。この三個の発光ダイオードLEDは順次点滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り態様の場合には、普通電動役物15を開放する。この普通図柄表示装置10としては、液晶表示器や一乃至複数個の7セグメント指示器等により構成されて、その表示内容により、当り,ハズレを決定するものであっても良い。さらに、この普通図柄表示装置10の直上位置には、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2(図3参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。
【0026】
一方、センターケース7の下部両側には、普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,13に内蔵された普通始動スイッチS2から遊技球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動する。
【0027】
また、図柄表示装置6の直下位置には、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示装置10の表示結果が、上述したような所定の当り状態の場合には、開閉翼片が約0.2秒拡開して、特別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、遊技球が入り易い状態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS1による遊技球通過検知に伴って、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cが変動を開始する。
【0028】
普通電動役物15のさらに下方には、内部に特定領域と通常領域とを有する大入賞口23が配設され、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配設されている。そして、図柄表示装置6で表出された特別図柄A,B,Cが所定の当り図柄態様であると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内すると共に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述する特別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図3で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられている。尚、本発明にあって、大入賞口23の開閉作動及び開閉ラウンドへの移行は、遊技者の選択する特別遊技形態によっては実行されない場合もありえ、詳しくは後述する。
【0029】
図3は、本実施例にかかるパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示せず)を介して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。乱数テーブルには当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q、普通当り乱数U、当り普通図柄乱数V等が格納され、所定の要件が充足されると主制御用中央制御装置CPUにて各乱数の抽選が行われる。また、本実施例にあっては、供与利得の異なる複数の特別遊技形態を実行するための特別制御プログラムも記憶され、そして、乱数テーブルに選択図柄乱数Wも格納されており、詳しくは後述する。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1 、普通図柄始動スイッチS2 のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0030】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。
【0031】
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示せず)が設けられており、該出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッチS3、カウントスイッチS4が接続され、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1〜4の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。さらに、本発明にあっては、盤面中継基板61を介して、選択スイッチ43及び決定スイッチ44が接続されている。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレノイドや、大入賞口23のソレノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。
【0032】
ここで主制御用中央制御装置CPU及び後述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。なお、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0033】
上記の図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラム、図柄表示領域Fの可変パターン、図柄パターン、及び、本発明にかかる複数の特別遊技形態を表示実行するための各当り遊技パターン、リーチ態様パターン、遊技選択領域f1,f2で表出される遊技選択表示パターン等の図柄変動態様を行う固定データも記憶されている。
【0034】
また、図柄表示制御基板62は、主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信する。そして、該表示用ドライバは該図柄データに従って、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。この図柄表示装置6としては、CRT表示器やLCD(液晶)表示器等が好ましく用い得る。
【0035】
上記の音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、該音データを受けてスピーカに出力させる。
【0036】
上記の光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプといった電飾装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するための電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0037】
上記の払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0038】
次に本実施例の制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。
遊技球が発射装置より遊技盤4に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域14を通過し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識する。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q、選択遊技乱数W等の各図柄乱数を選出し、各選出値を一旦、記憶装置RAMに格納する。さらには、特別図柄始動スイッチS1のON信号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理して賞球指令信号を払出制御基板65に発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々発信する。
【0039】
主制御基板60から賞球指令信号を受信した払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットのソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。これと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。並行して光源制御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0040】
さらには、特別図柄始動スイッチS1のON作動もしくは、主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されている始動記憶数の消化により特別図柄A,B,Cの変動が開始されると、主制御用中央制御装置CPUは、選出された当り特別乱数Kを判定し、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc のいずれかを有効とすると共に、リーチ乱数Nの選定内容に従ってリーチとするかどうかを判定し、リーチの場合にはリーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Qを有効とする。そして、その結果に基づき、図柄表示装置6で実行される図柄生成行程を制御するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。
【0041】
上記図柄制御指令信号を受けた図柄表示制御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で変動表示する特別図柄列A,B,Cの変動表示態様を決定する。そして、該変動表示態様に従って特別図柄列を変動表示した後順次停止し、確定表示する。
【0042】
その他、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板63に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介してスピーカより出力する。また上記光源制御基板64では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDもしくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0043】
また、遊技球が特別図柄始動領域14に連続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1による遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記憶され、その記憶に基づいて上述したように特別図柄始動記憶数表示装置8の発光ダイオードLEDが順次点灯し、最高四回まで保留される。この発光ダイオードLEDは図柄が変動する都度、消灯されて、記憶数が減少する。なお、始動記憶数が満杯(四個)となっている場合には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても無効となる。
【0044】
ここで、上述の当り特別乱数Kが当りを選出した場合、当り図柄乱数Lと、リーチ態様乱数Qを有効とし、主制御基板60は、図柄表示制御基板62に所定の制御指令信号を伝達する。そして、図柄表示制御基板62は、当り図柄乱数Lに従い特別図柄A,BをA=Bで停止し、リーチ態様乱数Qに従いリーチ作動を実行した後、所定の当り図柄態様となる特別図柄A,B,Cで確定表示する。同時に光源制御基板64及び音源制御基板63が所定の照光装置と効果音を発生させる。
【0045】
そして、主制御基板60は、盤面中継基板61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入され、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御指令を発信し、而して、一連の特別遊技形態が実行される。
【0046】
すなわち、サウンドジェネレータがファンファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動し、開閉片24が前方に傾動して可変入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(30秒)が経過するか、該所定制限時間内で、カウントスイッチS4により10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチS3がON作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に再び大入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大16回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。
【0047】
一方、当り特別乱数Kが当りを選出しない場合には、上述のハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcからなる制御指令信号を主制御基板60から図柄表示制御基板62に発信し、該図柄表示制御基板62は該制御指令に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。この場合、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcの選出による制御指令によっては、特別図柄A=Bを一旦表示し、リーチ態様乱数Qにより選定された、所定のリーチ変動態様によるリーチ作動を発生させるようにした後、ハズレ図柄態様とすることもでき得る。
【0048】
次に図柄表示装置6の図柄制御につき再度、詳細に説明する。
上述の主制御基板60の記憶装置ROMには、0〜629の630コマからなる当り特別乱数Kが格納されている。ここで、当り図柄の内容により、次回に当り図柄となる確率が向上する高確率状態と、当り図柄となる確率が変化しない通常確率状態が発生する。通常確率時では、当り特別乱数K=7,427の場合に当りとなる。すなわち当り確率は2/630=1/315である。また、高確率時ではK=7,67,157,187,247,337,367,427,457,547の場合に当りとなる。すなわち当り確率は10/630=1/63である。そしてそれ以外はハズレとなる。また、記憶装置ROMには、上述したように当り図柄乱数Lが格納されている。ここで当り図柄乱数Lは、「0」〜「9」の当り図柄を備えており、当りの場合に当り図柄態様を決定するものである。そして、この当り図柄乱数Lが「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数図柄となった場合に、当該当り終了後、次の当りが発生するまで、当り図柄となる確率が向上する高確率状態、いわゆる確変遊技状態となる。
【0049】
また、記憶装置ROMには、上述したように、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc と、リーチ乱数Nと、リーチ図柄乱数Pとが格納されている。このハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcはハズレの場合に、各特別図柄A,B,Cの停止図柄を決定する。さらにまた、リーチ乱数Nはハズレの場合にリーチ作動の実行の有無を選定する。また、リーチ図柄乱数Pは、リーチ作動が実行される場合のリーチ図柄を決定する。さらに、リーチ態様乱数Qにより、リーチ作動で実行される、非リーチ状態のときと異なるリーチ変動態様の種類を選出する。このリーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速スクロール、逆走行、低速走行からの加速的停止、図柄の反転等の、種々の変動形態がある。
【0050】
一方、主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されている特別図柄始動記憶数の記憶消化に伴って、図柄表示装置6を変動表示させる場合にあって、記憶装置RAMの始動記憶数には上述のように限度(通常四個)があり、この個数を越えると、特別図柄始動スイッチS1からの遊技球検知信号があっても、無効となってしまう。このため、このような記憶満杯に伴う無効球の発生を少なくするためには、始動記憶数が迅速に消化されることが望まれる。そこで、当りによる特別遊技形態が終了した直後には、通常の図柄変動時間よりも、短い図柄変動時間を選択して、特別図柄の変動時間を短縮した時短遊技状態(時短)としている。すなわち特別図柄を停止表示するための図柄生成行程に要する平均変動時間(図柄変動の開始から停止するまでに要する時間)が通常10秒であるものが5秒に短縮される。また、本実施形態例にあっては、上述した確変遊技状態では時短遊技状態としている。
【0051】
次に普通図柄作動につき説明する。
遊技球が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示装置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装置RAMにその遊技球検出が記憶され、記憶数の消化に伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオードLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は無効とされる。
【0052】
この普通図柄表示装置10の変動停止後、又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物15が約0.2秒間開放される。
【0053】
一方、前述の図柄表示装置6の変動短縮作動中においては、普通図柄表示装置10の変動時間も、常態の約30秒から短縮され、約5秒経過すると変動が停止する。すなわち所定有利状態となる。さらにこれとともに、普通電動役物15の開放時間が約0.2秒間から約3秒間に延長される。
【0054】
ここで、普通図柄表示装置10が変動を停止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コマからなる普通当り乱数Uにより決定される。遊技球通過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動すると、主制御基板60は記憶装置ROMから普通当り乱数U、及び当り普通図柄乱数Vの乱数値を選出し、その内容を一旦記憶装置RAMに記憶し、普通図柄表示装置10が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その普通当り乱数Uの選出値に対応する当りハズレを決定する。そして当りの場合は、当り普通図柄乱数Vにより停止態様を決定し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも一つが点灯した状態となる。ハズレの場合は、中緑色の発光ダイオードLEDのみが点灯した状態となる。
【0055】
次に本発明の要部につき説明する。
本実施形態例のパチンコ遊技機にあっては、特別図柄A,B,Cが変動を開始し、これに伴って判定された当り特別乱数Kが当りを選出していた場合に、当り図柄乱数Lに従って表出された特別図柄A,B,Cが、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄のいずれかによる通常当りであると、当該当りにより実行される特別遊技形態を、遊技者に選択できるようにした遊技制御手段を具備するものである。以下、この遊技制御手段により制御される遊技態様について説明する。
【0056】
上述した主制御基板60の記憶装置ROMには、供与利得の異なる複数の特別遊技形態を実行するための各特別遊技プログラムが予め設定され、また、乱数テーブルに選択遊技乱数Wが格納されている。さらに、主制御基板60の記憶装置RAMには、遊技の進行状態を示す遊技状況指数Gが記憶される。この遊技状況指数Gは、現状の遊技状態を、例えば通常遊技状態、確変遊技状態、遊技者の選択による確変遊技状態等を表すものであり、遊技状況が変化する毎に更新される。そして、主制御基板60は、当り特別乱数Kが当りを選出し、当り図柄乱数Lが偶数図柄(通常当り)を選出していた場合に、選択遊技乱数Wを有効とすると共に、遊技状況指数Gを調べ、このGが示す遊技状況に応じてWの選出した選択可能な特別遊技形態を抽出する。そして、抽出した特別遊技形態を遊技者に選択させるための制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。該制御指令信号を受信した図柄表示制御基板62は、該指令信号に従って、選択可能な特別遊技形態を図柄表示装置6の選択遊技領域f1,f2に表示する。
【0057】
一方、選択遊技領域f1,f2に表示された特別遊技形態を選択するための、選択スイッチ43と決定スイッチ44が上受け皿41の突出する前面に配設されている。遊技者はこの選択スイッチ43を操作して、選択遊技領域f1,f2のいずれかの特別遊技形態を選び、決定スイッチ44を操作して決定するようにしている。そして、決定スイッチ44のON作動によって、盤面中継基板61を介して、遊技者の選択した特別遊技形態を主制御基板60は認識し、当該特別遊技形態を実行するための特別制御プログラムを、記憶装置ROMから選出し、この特別遊技形態を実行するようにしている。
【0058】
この選択遊技乱数Wにより選出される特別遊技形態として、上述した通常の大入賞口23の開閉作動する特別遊技作動、当りを生じ易い有利遊技条件の確変遊技状態、時短遊技状態等が予め設定されている。尚、本実施形態例では、確変遊技状態となると時短遊技状態となるようにしている。具体的には、特別遊技作動としては、大入賞口23内の特定領域への遊技球通過が次の開閉ラウンドへの移行条件(いわゆるパンク有り)とし、最大16ラウンド実行される遊技作動、特定領域への遊技球通過有無に関係なく次の開閉ラウンドに移行する(いわゆるパンクなし)とした8ラウンドが実行される遊技作動等が設定されている。また、確変遊技状態としては、次の当りが発生するまで確変遊技状態(及び時短遊技状態)とする有利遊技条件、所定回数だけ確変遊技状態(及び時短遊技状態)とする有利遊技条件等が設定されている。
【0059】
このような予め設定された複数の特別遊技形態の中から、遊技状況指数Gの示す遊技状況に応じて、選択遊技乱数Wに従って、選択可能な特別遊技形態が抽出される。ここで、遊技状況指数Gは、上記のように、現状の遊技状況を表すものであり、通常遊技状態、確変遊技状態等を示す。さらには、前回の当りからの図柄変動回数や経過時間等により詳しく示されるものとすることもできる。主制御基板60は、この遊技状況指数Gを確認し、この遊技状況に応じた特別遊技形態を抽出するようにしている。例えば、通常遊技状態では、利得形態の異なる特別遊技作動をそれぞれ抽出し、また、確変遊技状態では、特別遊技作動と確変遊技状態とを抽出する等とすることができる。尚、本実施形態例では、選択可能な特別遊技形態は二種類が抽出されるようにしている。
【0060】
次に、この特別遊技形態を選択可能とした遊技制御態様を、図4〜図6に従って説明する。
通常の遊技状況にあって、図4のように、特別図柄A,B,Cが変動開始し、図柄生成行程が実行されると、主制御基板60は記憶装置RAMに記憶保持されている各乱数を確認する。ここで、当り特別乱数Kが当りを選出していた場合には、当り図柄乱数Lを有効とし、Lが通常当りを示す偶数図柄を選出していると、選択遊技乱数Wを有効として、特別遊技形態の選択権が付与される。そして、記憶装置RAMに記憶保持されている遊技状況指数Gを確認し、該Gの示す遊技状況(通常遊技状況)に応じた特別遊技形態を、選択遊技乱数Wに従って抽出する。例えば、特別遊技作動として、パンク有りの最大16ラウンドの特別遊技作動と、パンク無しの8ラウンドの特別遊技作動が抽出されたとする。この場合には、図5(イ)のように、図柄表示領域Fで変動表示する特別図柄A,B,Cが各乱数に従って、A=B=Cで通常当りを確定表示した後、選択遊技領域f1に「最大16ラウンド−パンク有り」、f2に「8ラウンド−パンク無し」がそれぞれ表示される。この特別遊技形態の選択は、ハイリスクハイリターンとローリスクローリターンとを選択させるようにしている具体例であり、遊技者にとって等価な二つの利得を選択させるようにしたものである。
【0061】
そして、遊技者が、選択スイッチ43及び決定スイッチ44により、選択遊技領域f1,f2に表示された上記の特別遊技作動のどちらかを選択する。そして、この選択された特別遊技作動が実行されることとなる。例えば、遊技者が選択スイッチ43により選択遊技領域f2の「8ラウンド−パンク無し」を選ぶと、図5(ロ)のように選択遊技領域f2が点滅nする。そして、決定スイッチ44を押すと、図5(ハ)のように該選択遊技領域f2が点灯mして、選択された特別遊技形態を明確に報知する。その後、大入賞口23の開閉作動が開始され、大入賞口23に10個の遊技球が流入するか、30秒経過すると開閉ラウンドの1ラウンドが終了し、自動的に次の開閉ラウンドに移行する。この開閉ラウンドが8回実行されると、この特別遊技作動が終了する。尚、この特別遊技作動の終了後は通常の遊技状態となる。
【0062】
一方ここで、当り図柄乱数Lが確変当りとなる奇数図柄を選出していた場合には、特別遊技形態の選択権は付与されず、上述した通常の特別遊技作動が実行され、この特別遊技作動の終了後に、次の当りが発生するまで、当り確率が向上する確変遊技状態となる。この場合には、主制御基板60の記憶装置RAMの遊技状況指数Gが確変遊技状況を示すものに更新される。
【0063】
この確変遊技状態中にあって、特別図柄A,B,Cの変動開始に伴って判定された当り特別乱数Kが当りを選出していた場合には、当り図柄乱数Lを有効とする。ここで、Lが通常当りを示す偶数図柄を選出していると、選択遊技乱数Wを有効として、特別遊技形態の選択権が付与される。そして、記憶装置RAMに記憶保持されている遊技状況指数Gを確認し、該Gの示す確変遊技状況に応じた特別遊技形態を、選択遊技乱数Wに従って抽出する。例えば、抽出された特別遊技形態が、次に当りを表出するまで実行される確変遊技状態と、特別遊技作動の終了後に通常の遊技状態に戻る獲得賞球遊技作動(通常の、パンク有りの最大16ラウンド)とであると、特別図柄A,B,Cが各乱数値に従って、A=B=Cの通常当りで確定停止させた後、図6のように選択遊技領域f1、f2にそれぞれ「確変遊技」と「大入賞口開放」を表示する。
【0064】
そして、遊技者が、選択スイッチ43及び決定スイッチ44により、特別遊技形態を選択する。仮に「確変遊技」を選択した場合には、大入賞口23を開閉作動する特別遊技作動は実行されず、引き続き確変遊技状態が継続することとなる。すなわち、当該当りの発生により遊技者が得た利得は、当りを得やすい確変遊技状態の継続である。一方、遊技者が「大入賞口開放」を選択した場合には、特別遊技作動として、パンク有りの最大16ラウンドの大入賞口23の開閉作動が実行される。そして、当該特別遊技作動の終了後には、当りとなる確率が向上しない通常の遊技状態となる。このような特別遊技形態の選択では、当りの発生確率の高い確変遊技状態を継続し、特別図柄A,B,Cが奇数図柄の確変当りを表出することを期待するか、目先の賞球を得ることとするかのいずれかを選択させるものであり、遊技者にとって等価な利得の選択である。また、この場合に、遊技者が自分の都合により、そろそろ遊技を終了しようと考えているような時には、「大入賞口開放」を選択して賞球を得るようにすれば良い。このように、特別遊技形態の選択権は、獲得する利益の選択だけでなく、遊技者の立場をも考慮できるという利点も有する。
【0065】
このように当りが発生した場合に、通常当りであると、遊技者に特別遊技形態の選択権を付与するようにしたことより、遊技者は、パチンコ遊技機から強制的に付与される画一的な利得でなく、自己の選択した利得を供与されることとなるから、遊技に遊技者の感情が大きく影響することとなり、遊技への参加意識が向上する。そして、遊技者は、自己の選択に対する期待感と不安感とが一層誘発され、高揚感が刺激される興趣溢れる面白い遊技を満喫できる。
【0066】
上述した実施形態例は、通常遊技状態の場合に、利得種の異なる特別遊技作動を選択可能とし、確変遊技状態の場合に、確変遊技状態の継続か特別遊技作動かを選択可能とした場合について例示しているが、この他にも様々な特別遊技形態を選択させることができる。例えば、通常遊技状況で、大入賞口23の開閉作動を実行する特別遊技作動と、確変遊技状態とを選択させるようにしても良い。又は、当り確率が高くかつ、作動期間の短い確変遊技状態と、当り確率が低く(通常よりは高い)かつ、作動時間の長い確変遊技状態とを選択させることもできる。さらには、確変遊技状態と時短遊技状態を別々の特別遊技形態としたり、特別遊技作動、確変遊技状態、時短遊技状態をそれぞれ組み合わせた特別遊技形態等を設定して、遊技状況に応じて様々な特別遊技形態を選択させて、従来にない特別遊技形態を実行することも可能である。さらにまた、確変遊技状態や時短遊技状態を持ち越し可能とする特別遊技形態を設定することもできる。これは、例えば、所定回数実行される確変遊技状態が行われている場合に、当りが発生しても当該特別遊技形態後に残り回数だけ継続して確変遊技状態が実行されるようにするものである。このように様々な特別遊技形態を設定することにより、遊技者に提示する特別遊技形態の選択肢の幅が一層広がることとなるから、遊技者は従来にない多様な特別遊技形態を自らの利得として選択することができるから、遊技者は当該当り発生後を考慮して戦略的に遊技を行うこともできる。
【0067】
また、上述の実施形態例では、選択可能な特別遊技形態を二種類としたが、三種類又は四種類とする等、さらに多くの選択肢を遊技者に示すようにすることもできる。また、遊技状況によって、選択できる特別遊技形態の数を随時変更するようにしても良い。これにより、特別遊技形態の多様性が一層拡大し、遊技者の高揚感と期待感とを一層向上させることもできる。
【0068】
また、上述の実施形態例では特別遊技形態の選択権を、通常当りが発生した場合に付与するようにしているが、その他様々な条件により選択権を付与するものとすることもできる。例えば、特別図柄A,B,Cに通常当りと確変当りとする条件を設定せず、単に当り又はハズレを表出するものとし、当りの発生によって特別遊技形態の選択権が付与されるようにしても良い。又は、所定の乱数値の選出により選択権の付与有無が決定されるようにすることもできる。また、選択可能な特別遊技形態の抽出する条件として、上記実施形態例で用いた遊技状況の他に、前回大当りからの変動回数や経過時間、リーチ回数、ハズレ回数、確変当り回数、通常当り回数等、様々な条件を設定することもできる。
【0069】
一方、特別図柄A,B,Cの表出した当り図柄態様によって、遊技者の選択可能な特別遊技形態を予め設定しておく構成とすることもできる。例えば、特別図柄A,B,Cが「3」又は「7」で当りとなった場合には、「16ラウンドの特別遊技作動及び次回の当りまでの確変遊技状態」が供与される。「1」、「5」、「9」のいずれかで当りとなると、「16ラウンドの特別遊技作動」か、「次回当りまでの確変遊技状態」のどちらかを選択させる。その他、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」で当りとなった場合にあっても、特別遊技作動、確変遊技状態、時短遊技状態を様々に設定する。尚、この場合であっても、選択権の付与有無を決める乱数を設定して、選択権が付与されない場合もあるようにしても良い。
【0070】
また、特別遊技形態を遊技者が選択する選択手段として、上記実施形態例の選択スイッチ43と決定スイッチ44の他、図柄表示装置6の選択遊技領域f1,f2をタッチセンサパネルとして、直接選択できるようにしても良い。さらに、音声での選択手段など様々な方法が使用でき得る。
【0071】
上述した本実施形態例は、本発明をいわゆる第一種パチンコ遊技へ適応したものであるが、本発明にかかる遊技制御手段は、第三種パチンコ遊技機にも好ましく適応可能である。第三種パチンコ遊技機(図示せず)では、上記の第一種パチンコ遊技機の実施例と同様に、図柄表示装置で表示した当り図柄態様によって、特別遊技形態の選択権が付与されるようにしても良いし、又は、普通電動役物の特別作動領域への遊技球通過によって、特別遊技形態の選択権が付与されるようにすることもできる。ここで、図柄表示装置で表示した当り図柄態様によって、選択権が付与される場合には、選択する特別遊技形態に、普通電動役物の開閉作動等を設定することもできる。
【0072】
また、かかる遊技制御手段は、スロットマシン等の遊技機にも適応可能である。スロットマシンにあっては、遊技者が停止装置を操作して図柄表示装置の当り図柄態様によって、通常遊技状態に比して多くのメダルが獲得可能な様々なボーナス形態を特別遊技形態として設定し、遊技者に選択させるようにすることができる。
【0073】
さらにまた、第二種パチンコ遊技機にあっても、特別遊技形態として、入賞口の開閉作動の他、入賞装置内の内部構造を変化させる等の遊技形態を設定することにより、特定領域への遊技球の通過確率を向上させる等の供与利得を遊技者に選択させるようにすることもできる。
【0074】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、遊技者への供与利得の異なる複数の特別遊技形態が設定され、通常当たりの発生によって複数の特別遊技形態の中から、遊技者の選択した内容に従って特別遊技形態が実行される遊技制御手段を備えた遊技機であるから、特別遊技形態が多様な趣向性を有する変化に富んだ面白い遊技となり、遊技者の当り発生に期待する感情を一層高揚させることができ得る。また、遊技者に特別遊技形態の選択権が付与されることにより、遊技者は自らが獲得し得る利益を直接的に決定することができるから、遊技者の感情が遊技に強く反映されることとなり、遊技者の遊技への参加意識が向上すると共に、遊技を戦略的に行い得るという趣向性が向上する。而して、遊技者は自己の得る利益に対する期待感と緊張感とが一層刺激されることとなり、遊技の興趣性が著しく向上する。また、遊技状況に応じて選択可能な特別遊技形態を抽出されることにより、遊技者が抱く感情に沿った選択肢を提示できるから、遊技者は興趣溢れる遊技を満喫することができる。
【0075】
このような遊技制御手段を、図柄を変動表示する図柄表示装置と、図柄始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備え、特定の当り条件として、図柄表示装置に図柄生成行程により確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様となることに起因して、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技形態を実行する遊技機に適用するようにしている。これにより、いわゆるスロットマシン、第一種パチンコ遊技機、第三種パチンコ遊技機に、上述のような特別遊技形態に予め設定される遊技者への供与利得として、図柄生成行程に関する利得を設定できるから、当りの発生によって実行される特別遊技形態の有する多様性を一層拡大させた遊技機を提供できる。
【0076】
ここで、並列的に列挙された複数の特別遊技形態の中から、遊技者が任意に選択する選択手段を備えた構成としたものであり、遊技者によって特別遊技形態が選ばれるという要素が強調できるから、遊技者に目の前に分岐する各特別遊技形態の、いずれが最も自己の欲求を満たすことができるかを選択する面白みを提供できる。そして、並列的に列挙された各特別遊技形態によって、遊技者は、獲得できる利益に対する期待感と、自己の選択が本当に良いのかという不安感との入り交じった感情が誘発され、遊技に対する興趣が一層向上する。
【0077】
また、予め設定された複数の特別遊技形態が、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件とからなる構成とし、特別遊技形態として、従来の遊技媒体を供与する特別遊技作動に加え、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件という新規な供与利得形態を、遊技者への供与利得としたから、従来の遊技にない、新たな利得の供与形態を遊技者に提供でき、特別遊技形態による遊技の幅が拡大し、遊技の趣向性を著しく増大し得るという優れた利点がある。
【0078】
上記した遊技媒体を供与する特別遊技作動が、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる遊技作動である構成としたものにあっては、遊技者が得た利得を遊技媒体の獲得量によって明確に知り得ることとなるから、このような特別遊技形態を選択可能とすることにより、遊技者の明確な利益に対する期待感を高揚させることができる。
【0079】
また、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件が、当りとなる確率が向上することとなる確変遊技状態とすることである構成としたものにあっては、特別遊技形態に、当りとなる確率が向上する確率遊技状態の提供という形態で利益を供与するようにした、新規な利益の供与形態を遊技者に提供できる。これにより、特別遊技形態の多様性が大幅に拡大することとなるから、遊技の面白みを著しく増大し得るという優れた利点がある。また、この確変遊技状態を特別遊技形態として設定し、選択可能とすることにより、遊技者の期待感と不安感とを高揚させる刺激性に富む遊技を提供できる。
【0080】
また、有利遊技条件が、時短遊技状態を備え、該時短遊技状態の短縮時間と作動期間とを夫々に設定した特別遊技形態を備えている構成としたものにあっては、上記の確変遊技状態と同様、図柄変動時間を短縮する遊技状態の提供という形態で利益を供与するようにした、新規な利益供与形態を遊技者に提供できる。これにより、特別遊技形態の有する多様性が大幅に拡大することとなるから、パチンコ遊技の面白みを著しく増大し得るという優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一種パチンコ遊技機1の正面図である。
【図2】センターケース7の拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図である。
【図4】遊技制御手段を表すフロー図である。
【図5】図柄表示装置6における特別遊技形態の選択表示態様の一例を表す説明図である。
【図6】特別遊技形態の選択表示態様を表す一形態図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
6 図柄表示装置
A,B,C 特別図柄
F 図柄表示領域
f1,f2 遊技選択領域

Claims (4)

  1. 図柄を変動表示する図柄表示装置と、
    図柄始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段と、
    図柄表示装置に図柄生成行程により確定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様となることに起因して、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技形態を実行すると共に、該当り図柄態様として、次の当りが発生するまで当り確率が向上する確変当りとなる図柄態様と、確率が向上しない通常当りとなる図柄態様とを具備する遊技制御手段と備える遊技機において、
    遊技者が複数の特別遊技形態の中から特別遊技形態を任意に選択することのできる選択手段を備え、
    前記遊技制御手段は、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件とからなる遊技者への供与利得の異なる複数の特別遊技形態が予め設定されており、確定表示された図柄の組合せが通常当りとなる図柄態様であると、選択手段が有効となって、当該当りにより実行される特別遊技形態として、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件とのいずれかを選択可能とし、かつ選択された特別遊技形態を実行するものであることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技媒体を供与する特別遊技作動が、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる遊技作動である請求項1に記載の遊技機。
  3. 当り条件の成立を容易とする有利遊技条件が、当りとなる確率が向上することとなる確変遊技状態とすることである請求項1に記載の遊技機。
  4. 当り条件の成立を容易とする有利遊技条件が、図柄生成行程に要する変動時間を短縮する時短遊技状態とすることである請求項1に記載の遊技機。
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