JP2003325825A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2003325825A
JP2003325825A JP2002134324A JP2002134324A JP2003325825A JP 2003325825 A JP2003325825 A JP 2003325825A JP 2002134324 A JP2002134324 A JP 2002134324A JP 2002134324 A JP2002134324 A JP 2002134324A JP 2003325825 A JP2003325825 A JP 2003325825A
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JP2002134324A
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English (en)
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Masafumi Mineno
雅史 峰野
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動記憶数表示の有用性を向上させ、趣向性
に優れたパチンコ遊技機を提供することを目的とする。 【解決手段】 選出図柄の始動記憶数を図柄表示装置6
で記憶単位図柄gにより表示し、該始動記憶の消化に伴
って、記憶単位図柄gを有利指標図柄hに変化させ、該
有利指標図柄hと、所定契機で表示する指標照合図柄j
とが所定の組合せであると、所定の有利遊技内容を実行
する有利遊技制御手段を備えるようにしたから、始動記
憶が消化されると、変動開始した選出図柄による当り又
はハズレと、有利指標図柄hと指標照合図柄jとの組合
せによる有利遊技内容の発生如何とが決定される二つの
遊技が進行し、遊技者は当り発生と、有利遊技内容の発
生とを期待する感情が高揚し、興趣溢れる刺激性に富ん
だ遊技を楽しむことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄表示装置に確
定表示された各選出図柄の組合せが所定の当り図柄態様
である場合に、遊技者に所定の利得を供与するパチンコ
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】選出図柄を変動表示する図柄表示領域を
有する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始
動領域と、図柄始動領域への遊技球通過を所定始動記憶
数を限度として記憶保持し、かつ始動記憶を順次記憶消
化する始動記憶制御手段と、図柄始動領域への遊技球通
過または図柄始動記憶手段の始動記憶消化により選出図
柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段と
を備え、図柄表示装置に確定表示された選出図柄の組合
せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の
利得を供与するパチンコ遊技機は良く知られている。こ
れらには、いわゆる第1種パチンコ遊技機及び第3種パ
チンコ遊技機がある。
【0003】ここで、第1種パチンコ遊技機は、選出図
柄を変動表示する図柄表示領域を具備する図柄表示装置
と、開閉片により開閉制御される大入賞口を具備する可
変入賞装置と、遊技盤面に設けられた特別図柄始動領域
への遊技球通過に起因して表示図柄を変動開始し、停止
して図柄確定する図柄制御手段とを備え、図柄表示装置
に所定の当り図柄態様が確定表示された場合に、可変入
賞装置の大入賞口の開放と、大入賞口の所定制限時間の
経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了によ
る大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを、
大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が流入するこ
とを継続条件として、所定制限回数まで繰り返してなる
特別遊技作動を実行するものである。
【0004】また、第3種パチンコ遊技機は、選出図柄
を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する
図柄始動領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作
動領域へ遊技球通過可能な状態と不可能な状態とに変換
する普通電動役物と、開閉制御される大入賞口と、遊技
球通過に伴って該大入賞口を開放する特定領域への流入
制御を行う役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過
に起因して、図柄表示装置の図柄を変動させた後に確定
表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄
態様である場合に、普通電動役物を開放制御し、その特
別作動領域への遊技球通過に伴って特別遊技作動が実行
され、かつ該特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域
への遊技球流入が可能となり、かつ該遊技球通過ごと
に、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウン
ドを複数回繰り返してなるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ遊技機
において、図柄始動領域への遊技球通過数を記憶する始
動記憶数は、センターケース等に配設された始動記憶数
表示装置によって遊技者に報知されている。この始動記
憶数表示装置は、複数のLED等からなる発光表示体を
備え、この発光表示体は前記始動記憶数に応じて点灯す
る。ところが、かかる構成の始動記憶数表示装置による
始動記憶数の報知は、単なる発光表示体の点灯消灯作動
により、該始動記憶数を遊技者に知らせるものでしかな
く、この始動記憶の消化によって変動開始する選出図柄
が表出する当りや、その前段階のリーチが演出を凝らし
たものであることに比して、地味な表示形態となってい
た。さらに、この始動記憶数は、遊技者の最も望む当り
を発生させることとなる選出図柄の変動回数を単に記憶
し、報知するものでしかなく、遊技者の関心としては低
くなりがちであった。このため、その報知能力が相対的
に低下し、遊技者の印象も薄くなるから、パチンコ遊技
において、始動記憶数を表示するという構成の存在価値
に限界が生じていた。
【0006】本発明は、上述の問題を解決するために、
始動記憶数表示の有用性を向上させるパチンコ遊技機を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のパチン
コ遊技機にあって、始動記憶制御手段が、始動記憶数
を、図柄表示装置の図柄表示領域に表出する記憶単位図
柄の表出数により表現する制御内容を備えており、始動
記憶の消化に伴って、図柄表示領域に表出する記憶単位
図柄を、遊技者にとって有利な有利遊技内容と関係付け
られた有利指標図柄に変化させると共に、所定契機で図
柄表示領域に指標照合図柄を表出し、該有利指標図柄と
指標照合図柄とが所定の組合せである場合に、所定の有
利遊技内容を発生させる有利遊技制御手段を備えている
ことを特徴とする(請求項1)。
【0008】ここで、記憶単位図柄を有利指標図柄に変
化させるとは、始動記憶数の表現する表示内容から、有
利遊技内容と関係する表示内容に変化させることであ
る。従って、記憶単位図柄が、その表示形態と異なる表
示形態である有利指標図柄に変化する構成であっても良
いし、又は、表示形態は変化せずに有利指標図柄となる
構成であっても良い。
【0009】かかる構成にあっては、始動記憶数を表現
する記憶単位図柄が、単なる始動記憶数を遊技者に報知
するだけのものでなく、指標照合図柄との組合せによっ
て有利遊技状態を発生し得る有利指標図柄に変化すると
いう新たな趣向性を有するものとなる。これにより、始
動記憶が消化されると、変動開始した選出図柄による当
り又はハズレと、有利指標図柄と指標照合図柄との組合
せによる有利遊技内容の発生如何とが決定される二つの
遊技が進行することとなるから、遊技者は該選出図柄に
よる当り発生を期待する感情に加え、有利遊技内容の発
生とを期待する感情も高揚することとなり、興趣溢れる
刺激性に富んだ遊技を楽しむことができる。また、遊技
者は、選出図柄による当り発生と、有利遊技内容の発生
とへの挑戦意欲も刺激されることとなるから、意欲的に
始動記憶数を増加させようとして打球操作することとな
りえ、パチンコ遊技機の稼働率が一層向上するという優
れた利点も生ずる。一方、遊技者が遊技中に最も注目す
る図柄表示装置で、始動記憶数を記憶単位図柄の表出数
で表示させると共に、有利遊技内容の発生と関係付けら
れた有利指標図柄に変化させるようにしたから、記憶単
位図柄への遊技者の興味が向上し、その存在意義が一層
高くなる。
【0010】ここで、記憶単位図柄及び有利指標図柄と
しては、動物や乗り物等のキャラクタ図柄のように、そ
の表出数により始動記憶数を表現し得るものを用いるこ
とができる。また、指標照合図柄としては、記憶単位図
柄や有利指標図柄と同様の動物や乗り物等のキャラクタ
図柄とする他、山や野原等の景色図柄、海中や宇宙等の
空間を表す図柄などを用いることができる。また、この
指標照合図柄が図柄表示領域に表出される所定契機とし
ては、選出図柄の変動開始時、リーチとなった時等様々
に設定することができる。又は所定契機を、前回の選出
図柄の変動表示中や図柄確定時等として、記憶単位図柄
が有利指標図柄に変化する前に、指標照合図柄が表出さ
れるようにしても良い。
【0011】このような有利指標図柄が、記憶単位図柄
の表示形態と異なる表示形態に変化してなるものである
とした構成(請求項2)が提案される。かかる構成にあ
っては、始動記憶が消化されるに伴って、記憶単位図柄
を、表示形態の異なる有利指標図柄に変化させるように
したことにより、有利指標図柄に変化した時点を遊技者
は明確に知り得ることとなるから、該有利指標図柄への
変化によって、遊技者の有利遊技内容の発生に対する期
待感を強く抱かせることができる。また、複数種類の有
利遊技内容と夫々に関係付けられた有利指標図柄が設定
されている場合にあっては、記憶単位図柄の変化する有
利指標図柄によって、発生し得る有利遊技内容も異なる
こととなるから、記憶単位図柄が有利指標図柄に変化す
ることに遊技者の関心が一層高まり、選出図柄の変動開
始時点から遊技者の期待感と緊張感を適切に刺激するこ
とが可能となる。ここで、記憶単位図柄から有利指標図
柄の表示形態の変化としては、図柄の形状の変化、拡大
縮小のような大きさの変化、図柄の表示色の変化等のよ
うに様々に設定することが可能である。
【0012】有利指標図柄が、記憶単位図柄から変化す
ると共に、該有利指標図柄の表示形態と関係付けられた
所定の動作を行うようにした構成(請求項3)が提案さ
れる。かかる構成にあって、記憶単位図柄から変化した
有利指標図柄が、その表示形態と関係付けられた動作を
行うようにすることにより、有利指標図柄の表示形態を
遊技者は容易に理解することができるから、遊技者は該
有利指標図柄と関係する有利遊技内容を適正に知得する
ことができ、この有利遊技内容に対する期待感と緊張感
とが適切に刺激されることとなり得る。これにより、記
憶単位図柄から変化する有利指標図柄の表示意義を一層
高め得る。ここで、有利指標図柄の表示形態と関係付け
られた所定の動作としては、例えば、有利指標図柄の表
示形態が「ひよこ」であれば歩く動作としたり、「魚」
であれば泳ぐ動作とする等、様々に設定することができ
る。
【0013】また、有利遊技内容が、特定の遊技状態と
なる確率を決める遊技内容であるとした構成(請求項
4)が提案される。かかる構成にあって、遊技者は、有
利指標図柄と指標照合図柄とが所定の組合せとなると、
該組合せにより特定の遊技状態となる確率を知得するこ
ととなる。これにより、選出図柄が変動開始する毎に、
選出図柄による当り発生への期待感と、有利指標図柄と
指標照合図柄との組合せによる特定の遊技状態への期待
感とを、高いレベルで高揚させることができ、選出図柄
の変動から確定表示までの過程が、一層興趣性の高い遊
技進行過程となる。尚、特定の遊技状態となる確率とし
ては、0%及び100%の場合も含む。
【0014】ここで、有利指標図柄と指標照合図柄との
組合せ内容によって、特定の遊技状態となる確率が設定
されているようにした構成(請求項5)が提案される。
かかる構成により、有利指標図柄と指標照合図柄との組
合せが確定する時点への遊技者の関心を一層高くするこ
とができるから、有利遊技内容の発生如何を決定する有
利指標図柄と指標照合図柄とによる趣向性が一層向上
し、刺激性に富む面白い遊技を提供するこができる。こ
こで、特定の遊技状態となる確率を表す有利指標図柄と
指標照合図柄とが予め設定されることにより、記憶単位
図柄から変化する有利指標図柄と、所定契機で表出され
る指標照合図柄とを、できるだけ高い確率の組合せ内容
となり得る図柄となることを望む感情を強く誘起するこ
とができる。
【0015】ここでまた、有利指標図柄が指標照合図柄
と同種類の図柄内容であると、特定の遊技状態となる確
率が向上するようにした構成(請求項6)も提案され
る。かかる構成により、特定の遊技状態を高確率とする
有利指標図柄と指標照合図柄との組合せ関係を、遊技者
が理解し易いものとすることができるから、特定の遊技
状態となることを望む遊技者の期待感と緊張感とを強く
刺激でき、遊技の興趣性が一層向上する。また、有利指
標図柄と指標照合図柄との組合せが同種類であっても、
その中で特定の遊技状態となる確率が異なるように、多
様な図柄内容によって該有利指標図柄と指標照合図柄を
設定することも可能である。これにより、特定の遊技状
態の発生確率が高確率となることを望む遊技者は、様々
な組合せを生じる有利指標図柄と指標照合図柄に一層着
目することとなるから、有利遊技手段の有する趣向性を
一層向上する。ここで、有利指標図柄及び指標照合図柄
の図柄内容としては、各図柄の表示形態で示される場
合、各図柄の有する特性で示される場合等様々に設定す
ることが可能である。
【0016】このような特定の遊技状態が、選出図柄の
リーチ状態である構成(請求項7)が提案される。かか
る構成にあっては、選出図柄が当りとなる前段階のリー
チ状態となる確率を、有利指標図柄と指標照合図柄との
組合せによって決めることとなるから、リーチの発生を
求める遊技者の期待感と緊張感を適切に刺激することが
可能である。
【0017】また、特定の遊技状態が、選出図柄の当り
図柄態様を確定表示する当り状態である構成(請求項
8)も提案される。かかる構成にあっては、選出図柄が
当りとなる確率を、有利指標図柄と指標照合図柄との組
合せによって決めることとなるから、当りの発生を求め
る遊技者の期待感と緊張感を一層刺激することが可能で
ある。而して、選出図柄の変動開始から、確定表示に至
る過程を、一層興趣性に優れたものとすることができ
る。
【0018】また、特定の遊技状態が、選出図柄の当り
となる確率を高確率とする確変当り状態である構成(請
求項9)も提案される。ここで、確変当り状態は、次に
選出図柄が当りとなるまで当り確率を高確率とするもの
であるから、比較的容易に連続して当りを得ることが可
能であり、遊技者の獲得する利益も高い。このような確
変当り状態となる確率を、有利指標図柄と指標照合図柄
との組合せによって決めることにより、選出図柄の変動
開始から、確定表示に至る過程を、遊技者の期待感と緊
張感とが高揚する興趣溢れる刺激性に富んだものとする
ことが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】いわゆる第1種パチンコ遊技機に
本発明を適用した実施形態例を説明する。図1はパチン
コ遊技機の遊技盤1の正面図である。また図2は、遊技
盤1の内側レール内の中央に配設されたセンターケース
4の正面図である。ここでセンターケース4内には液晶
表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セ
グメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられ
る。この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの特
別図柄(選出図柄)A,B,Cが表示され、この特別図
柄A,B,Cは、「0」〜「9」からなる10の数字か
らなる図柄が表示される。さらに、この図柄表示領域F
の、特別図柄A,B,Cの背景には、本発明の要部にか
かる有利指標図柄h、指標照合図柄jも表示される。こ
れら有利指標図柄h、指標照合図柄jについての詳細
は、後述する。
【0020】また、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに
は、後述する主制御基板60(図3参照)の記憶装置R
AMの一部領域に記憶された特別図柄A,B,Cの始動
記憶数を、その表出数により表現する記憶単位図柄gが
表示される。この記憶単位図柄gは、本発明の要部にか
かり、詳しくは後述する。
【0021】また、図柄表示装置6の直上位置には、四
個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示
装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2
(図3参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限と
して主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一
部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。さ
らに、この普通図柄始動記憶数表示装置12の直上位置
には、三個のLEDを内部に備えた普通図柄表示装置1
0が配設される。この三個の発光ダイオードLEDは順
次点滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そし
て、この点灯態様が所定の当り態様の場合には、普通電
動役物15を開放する。
【0022】一方、センターケース4の左右両側には、
普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が
設けられ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート1
3,13に内蔵された普通図柄始動スイッチS2(図3
参照)から球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置
10が図柄変動する。
【0023】また、図柄表示装置6の直下位置には、内
部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動
領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普
通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示
装置10の表示結果が、上述したような所定の当り状態
の場合には、開閉翼片が約0.5秒拡開して、特別図柄
始動領域14の開口度を拡開させ、球が入り易い状態と
なる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リミッ
トスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参照)
が備えられ、該始動スイッチS1による球通過検知に伴
って、特別図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cが変動
表示し、所定の図柄を停止表示することとなる。
【0024】普通電動役物15のさらに下方には、内部
に特定領域と通常領域とを有する大入賞口23が配設さ
れ、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)
により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態
と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配
設されている。そして、特別図柄表示装置6が所定の組
み合わせで表示され、「当り」となると、開閉片24が
開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を
生じ、大入賞口23へ遊技球を案内すると共に、特定領
域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能とな
り、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供さ
れる。この可変入賞装置22は、後述する特別遊技作動
を実行するものであって、その内部には、図3で示すよ
うに、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイ
ッチS3と、大当り中の入賞個数を計数するカウントス
イッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッ
チS3にも、特定領域に入った球を計数するカウントス
イッチとしての機能が備えられている。
【0025】図3は、本発明にかかるパチンコ遊技機の
遊技作動を制御する制御回路を示すものである。主制御
基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御する
ための基板回路が設けられており、この基板回路上には
主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主
制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制
御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装
置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納
する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可
能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレ
スを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示
せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示
せず)を介して接続され、該主制御基板60の基板回路
を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログ
ラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。
乱数テーブルには当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハ
ズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ
図柄乱数P、リーチ態様乱数Q、普通当り乱数U、当り
普通図柄乱数V等が格納され、所定の要件が充足される
と主制御用中央制御装置CPUにて各乱数の抽選が行わ
れる。さらに記憶装置ROMには、本発明にかかる当り
有利乱数R、ハズレ有利乱数Wも格納されており、当り
特別乱数Kの当り又はハズレの選出に従って有効とされ
る。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチ
S1 、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッチS
3のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶
エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワー
クエリア等が設けられている。
【0026】この主制御基板60の基板回路には、所定
のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)
が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されて
いる。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔の
クロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、
一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装
置により出力されたクロックパルスをカウントして、時
間を計測するタイマーTMも接続されている。
【0027】また、この主制御基板60の基板回路に
は、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通
信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示
せず)が設けられており、該出力ポートを介して主制御
基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音
源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板
65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように
接続されている。また、主制御基板60の入力ポートに
は盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動スイ
ッチS1、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッ
チS3、カウントスイッチS4が接続され、主制御基板6
0が2ms毎に各スイッチS1〜4の遊技球検出状態を調
べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により
波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力さ
れ、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制
御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介し
て普通電動役物15のソレノイド、大入賞口23のソレ
ノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所
定の条件を選出した場合に作動される。
【0028】ここで主制御用中央制御装置CPU及び後
述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CP
Uは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(AL
U)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力する
データや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命
令を解読するデコーダ等によって構成されている。な
お、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置C
PUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中
央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信
号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装
置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実
行することとなる。
【0029】上記の図柄表示制御基板62には、特別図
柄表示装置6で表出される図柄表示態様を制御するため
の基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表
示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPU
に、演出プログラムが格納されている記憶装置ROM
と、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、
入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されてい
る。この記憶装置ROMには、動作プログラム、特別図
柄A,B,Cの可変パターン及びその表示パターン、大
当り遊技パターン、祝祭表示パターン、リーチ変動パタ
ーン等の図柄変動態様を行う固定データ等が記憶されて
いる。また、本発明にあっては、上述した当り有利態様
乱数Q又はハズレ有利乱数Wの選出に従って表示され
る、有利指標図柄hの表示パターン及び指標照合図柄j
により構成される有利遊技表示パターン等も記憶されて
る。尚、本実施形態例にあっては、この有利遊技表示パ
ターンが、リーチ変動パターンと共にリーチとなった場
合に図柄表示領域Fで演出表示されるリーチ演出態様を
構成している。
【0030】また、図柄表示制御基板62は、主制御基
板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を
図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所
定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポート
を介して表示用ドライバに送信する。そして、該表示用
ドライバは該図柄データに従って、図柄表示装置6に所
定の図柄を表出させる。このように、主制御基板60、
図柄表示制御基板62、図柄表示装置6により、図柄制
御手段が構成されている。
【0031】上記の音源制御基板63には、スピーカか
ら発生する効果音等を制御するための基板回路が設けら
れている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用
中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パタ
ーン等の固定データが記憶されている記憶装置ROM
と、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入
力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されてい
る。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60よ
り入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御
用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを
出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、
該音データを受けてスピーカに出力させる。
【0032】上記の光源制御基板64には、パチンコ遊
技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプと
いった電飾装置を制御するための基板回路が設けられて
いる。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御
する光源制御用中央制御基板CPUに、動作プログラム
や、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するた
めの電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶
装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置R
AMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成
されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央
制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポー
トを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の
光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLED
や装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作
動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ラ
ンプ等を点灯、点滅させる。
【0033】上記の払出制御基板65には、遊技球の貸
球や賞球等を制御するための基板回路が設けられてい
る。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の
各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を
制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログ
ラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶
されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の
必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポ
ート及び出力ポートとが接続されて構成されている。こ
の払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制
御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演
算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継
基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユニ
ット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の
払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技
球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込
みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイドカ
ードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続
され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0034】尚、上述した各中央制御装置CPUからな
るそれぞれの制御回路は、図柄変動態様の表示、変動等
を実行する図柄制御手段と、特別図柄始動領域14への
遊技球通過を所定特別図柄始動記憶数を限度として記憶
保持し、かつ特別図柄始動記憶を順次記憶消化する始動
記憶制御手段とを構成する。さらに、本実施形態例にあ
っては、図柄表示装置6で表示される有利指標図柄hと
指標照合図柄jとの組合せにより、所定の有利遊技内容
の発生如何を制御する有利遊技手段も構成されている。
この有利遊技手段は本発明の要部にかかり、詳しくは後
述する。
【0035】次に本発明の制御態様をパチンコ遊技機の
作動に従って説明する。遊技球が発射装置より遊技盤1
に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域14を通過
し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信
号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識す
る。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央
制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている当
り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,
Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ
態様乱数Q、当り有利乱数R、ハズレ有利乱数W等の各
図柄乱数を選出し、各選出値を一旦、記憶装置RAMに
格納する。さらには、特別図柄始動スイッチS1のON
信号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理
して賞球指令信号を払出制御基板65に発信すると共
に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制
御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御
基板64に夫々発信する。
【0036】主制御基板60から賞球指令信号を受信し
た払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RA
Mの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPU
にて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットの
ソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。こ
れと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御
基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶デ
ータを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処
理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音
を上記賞球の払出時に合わせて出力する。同時に光源制
御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に
従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROM
や記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行
い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装
飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0037】さらには、特別図柄始動スイッチS1のO
N作動もしくは、主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶されている始動記憶の消化により特別図柄A,B,C
が変動開始すると、主制御用中央制御装置CPUは、選
出された当り特別乱数Kを判定し、当り図柄乱数L、ハ
ズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc のいずれかを有効とす
る。そして、Kが当りを選出していた場合には、リーチ
態様乱数Qを有効とする。又は、Kが当りを選出してい
なかった場合にはリーチ乱数Nの選定内容に従ってリー
チとするかどうかを判定し、リーチとする場合にはリー
チ図柄乱数P、リーチ態様乱数Qを有効とする。そし
て、特別図柄表示装置6で実行される特別図柄表示態様
を制御するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板
62に送信する。
【0038】上記図柄制御指令信号を受けた図柄表示制
御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制
御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている
所定の表示プログラムを用いて、特別図柄表示装置6で
演出する特別図柄A,B,Cの図柄表示態様を決定す
る。そして、該図柄表示態様に従って特別図柄A,B,
Cを順次停止し、該特別図柄A,B,Cを確定表示す
る。
【0039】その他、主制御基板60の主制御用中央制
御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様
に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板6
3に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板
64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板6
3は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム
等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を
行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介し
てスピーカより出力する。また上記光源制御基板64で
は、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶
されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制
御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、
光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDも
しくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0040】また、遊技球が特別図柄始動領域14に連
続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1に
よる遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶され、その記憶に基づいて図柄表示装置6の図柄表示
領域Fに記憶単位図柄gを表出し、最高四個まで保留さ
れる。この記憶単位図柄gは図柄が変動する都度、有利
指標図柄hに変化して、記憶数が減少する。このように
始動記憶の消化に伴って実行される記憶単位図柄gから
有利指標図柄hへの変化は、本発明の要部に係り、詳し
くは後述する。なお、始動記憶数が満杯(四個)となっ
ている場合には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過
しても無効となる。
【0041】ここで、上述の当り特別乱数Kが当りを選
出した場合には、当り図柄乱数Lと、リーチ態様乱数Q
を有効とし、主制御基板60は、図柄表示制御基板62
に所定の制御指令信号を伝達する。そして、図柄表示制
御基板62は、当り図柄乱数Lに従い特別図柄をA=B
で停止し、リーチ態様乱数Qに従いリーチ作動を実行し
た後、所定の当り図柄態様の特別図柄A,B,Cで確定
表示する。同時に光源制御基板64及び音源制御基板6
3が所定の照光装置と効果音を発生させる。
【0042】このように特別図柄A,B,Cが当り図柄
態様を表出すると、主制御基板60は、盤面中継基板6
1を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口2
3を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入さ
れ、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウン
トスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面中
継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応
じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御
指令を発信する、一連の特別遊技作動が実行される。
【0043】すなわち、サウンドジェネレータがファン
ファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動
し、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放さ
れ、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、
制限時間(30秒)が経過するか、該制限時間内で、カ
ウントスイッチS4により10個の遊技球の入賞検知が
なされるまで継続される。また上述したように、大入賞
口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチ
S3がON作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条
件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウ
ンドが終了する。その後、再び大入賞口23を開放し
て、次の開閉ラウンドが開始される。このように開閉ラ
ウンドが最大15回繰り返されて、大入賞口23の連続
開放作動を生じ、遊技者に所定の賞球が供される。
【0044】このように特別図柄A,B,Cが当り図柄
態様を表出すると、主制御基板60は、盤面中継基板6
1を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口2
3を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入さ
れ、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウン
トスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面中
継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応
じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御
指令を発信する、一連の特別遊技作動が実行される。
【0045】すなわち、サウンドジェネレータがファン
ファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動
し、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放さ
れ、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、
制限時間(30秒)が経過するか、該制限時間内で、カ
ウントスイッチS4により10個の遊技球の入賞検知が
なされるまで継続される。また上述したように、大入賞
口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチ
S3がON作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条
件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウ
ンドが終了する。その後、再び大入賞口23を開放し
て、次の開閉ラウンドが開始される。このように開閉ラ
ウンドが最大15回繰り返されて、大入賞口23の連続
開放作動を生じ、遊技者に所定の賞球が供される。
【0046】一方、当り特別乱数Kが当りを選出しない
場合には、上述のハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc、リ
ーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Qを有
効とし、各乱数からなる制御指令を主制御基板60から
図柄表示制御基板62に発信し、該図柄表示制御基板6
2は該制御指令に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ
表示する。また、リーチ乱数Nによりリーチとする場合
にあっては、リーチ図柄乱数Pに従って特別図柄A=B
を一旦表示し、リーチ態様乱数Qに従って所定のリーチ
演出態様を表出するリーチ作動を実行した後、特別図柄
Cを停止してハズレ図柄態様とする。
【0047】次に特別図柄表示装置6の図柄制御につき
再度、詳細に説明する。上述の主制御基板60の記憶装
置ROMには、0〜599の600コマからなる当り特
別乱数Kが格納されている。ここで、当り図柄の内容に
より、次回に当り図柄となる確率が向上する高確率状態
と、当り図柄となる確率が変化しない通常確率状態が発
生する。通常確率時では、当り特別乱数K=7,427
の場合に当りとなる。すなわち当り確率は2/600=
1/300である。また、高確率時ではK=7,97,
157,187,247,277,337,367,4
57,547の場合に当りとなる。すなわち当り確率は
10/600=1/60である。そしてそれ以外はハズ
レとなる。また、記憶装置ROMには、上述したように
当り図柄乱数Lが格納されている。ここで当り図柄乱数
Lは、「0」〜「9」の当り図柄を備えており、当りの
場合に当り図柄態様を決定するものである。そして、こ
の当り図柄乱数Lが「1」、「3」、「5」、「7」、
「9」の確変図柄となった場合に、当該当り終了後、次
の当りが発生するまで、当り図柄となる確率が向上する
高確率状態、いわゆる確変遊技状態となるようにしてい
る。
【0048】一方、主制御基板60の記憶装置RAMに
記憶されている特別図柄始動記憶の記憶消化に伴って、
特別図柄A,B,Cを変動表示させる場合にあって、記
憶装置RAMの始動記憶数には上述のように限度(通常
四個)があり、この個数を越えると、特別図柄始動スイ
ッチS1からの遊技球検知信号があっても、無効とな
る。このため、このような記憶満杯に伴う無効球の発生
を少なくするためには、始動記憶が迅速に消化されるこ
とが望まれる。そこで、上述の特別遊技作動が終了した
直後には、通常の図柄変動時間よりも、短い図柄変動時
間を選択して、特別図柄の変動時間を短縮した時短遊技
状態(時短)としている。すなわち特別図柄を停止表示
するための図柄生成行程に要する平均変動時間(図柄変
動の開始から停止するまでに要する時間)が通常10秒
であるものが5秒に短縮される。また、このような時短
遊技状態は、本実施例にあって、上述の確変遊技状態に
おいて実行されるように設定されている。
【0049】次に普通図柄作動につき説明する。遊技球
が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普
通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始
動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示装
置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤
色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構
成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普
通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッ
チS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装
置RAMにその遊技球検出が記憶され、記憶数の消化に
伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオー
ドLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯
されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶
数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は
無効とされる。
【0050】この普通図柄表示装置10の変動停止後、
又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始
動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて
普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表
示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動
が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個
でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物1
5が約0.5秒間開放される。
【0051】ここで、普通図柄表示装置10が変動を停
止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記
憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コ
マからなる普通当り乱数Uにより決定される。遊技球通
過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動する
と、主制御基板60は記憶装置ROMから普通当り乱数
U、及び当り普通図柄乱数Vの乱数値を選出し、その内
容を一旦記憶装置RAMに記憶し、普通図柄表示装置1
0が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その
普通当り乱数Uの選出値に対応する当りハズレを決定す
る。そして当りの場合は、当り普通図柄乱数Vにより停
止態様を決定し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも
一つが点灯した状態となる。ハズレの場合は、中緑色の
発光ダイオードLEDのみが点灯した状態となる。
【0052】次に本発明の要部につき説明する。本実施
形態例にあっては、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに
表示された特別図柄A,B,Cの始動記憶数をその表出
数によって表す記憶単位図柄gが、始動記憶の消化に伴
って、有利指標図柄hに変化する。これと同期して、特
別図柄A,B,Cが変動開始し、特別図柄A,BがA=
Bのリーチとなると、指標照合図柄jを表出し、有利指
標図柄hと指標照合図柄jとの組合せによって、当りと
なる確率が示されるようにしている。以下、その詳細を
説明する。
【0053】ここで、記憶単位図柄gは、その表示数に
より始動記憶数を表現するものであり、始動記憶1個に
つき、記憶単位図柄gとして「タマゴ」が1個表出され
るようになっている。また、この始動記憶が1個消化さ
れる毎に、記憶単位図柄gの「タマゴ」が、「ひよ
こ」、「カメ」、「恐竜」のいずれかの有利指標図柄h
に変化する。また、特別図柄A=Bのリーチとなると、
指標照合図柄jとして、「ニワトリ」、「魚」、「翼
竜」、「ニワトリ小屋」、「海中」、「森」のいずれか
が表出される。尚、この指標照合図柄jは、リーチとな
っても表出されない場合もある。
【0054】このような指標照合図柄jと有利指標図柄
hとの組合せによって、図4のように、様々な当り確率
及び当り予告が設定されている。例えば、始動記憶が消
化されて、記憶単位図柄gの「タマゴ」が「ひよこ」の
有利指標図柄hに変化した場合には、指標照合図柄jと
して「ニワトリ小屋」が表出すると当り確率10%であ
り、「ニワトリ」が表出すると当り確率20%である。
又は、その他の指標照合図柄jが表出するか、指標照合
図柄jが表出しない場合には当り確率5%である。この
ように、有利指標図柄hと指標照合図柄jとが関連性の
ある組合せであると、関連性の無い場合に比して、当り
確率が高くなるようになっている。その他、有利指標図
柄hが「カメ」である場合には、指標照合図柄jが「海
中」を表出すると当り確率が30%であり、指標照合図
柄jが「魚」を表出すると当り確率が40%である。ま
た、有利指標図柄hが「恐竜」である場合には、指標照
合図柄jが「森」を表出すると当り確率60%であり、
「翼竜」を表出すると当り確率100%となる。そし
て、有利指標図柄hが「カメ」及び「恐竜」の場合にあ
っても、指標照合図柄jが関連性を有しない場合には当
り確率5%である。
【0055】また、この有利指標図柄hは、「ひよ
こ」、「カメ」、「恐竜」の順に当りとなる可能性が高
くなるように設定されている。すなわち、「ひよこ」で
は指標照合図柄jが「ニワトリ」となっても当り確率は
20%であるが、「恐竜」の場合には、指標照合図柄j
が「翼竜」となると当り確率100%となる。このよう
に、有利指標図柄hにも当り確率の高くなる要素を備え
ることにより、有利指標図柄hの表示時点から、遊技者
の関心を強く引きつけることが可能となる。
【0056】また、本実施例にあっては、特別図柄A=
Bのリーチとなると、最後に停止する特別図柄CをA及
びBと同じ図柄(当り図柄)で停止させるような演出を
有利指標図柄hによって行い、遊技者の高揚感を一層刺
激するようにしている。例えば、図5(ホ)及び図6
(ホ)のように、有利指標図柄hの「ひよこ」がくちば
しで、当り図柄「7」を引っぱる演出が実行されるよう
にしている。尚、このような演出は、実行されない場合
があっても良い。
【0057】このような有利指標図柄h及び指標照合図
柄jは、上述したように、主制御基板60の記憶装置R
OMに設けられた当り有利乱数R又はハズレ有利乱数W
のいずれかに従って決定される。特別図柄始動スイッチ
S1のON作動により選出された当り特別乱数Kが当り
であった場合には当り有利乱数Rを有効とし、Kがハズ
レであった場合にはハズレ有利乱数Wを有効とする。そ
して、主制御基板60は、この当り有利乱数R又はハズ
レ有利乱数Wによる制御指令信号を図柄表示制御基板6
2に送信する。この制御指令信号を受信した図柄表示制
御基板62は、該指令信号に従って、図柄表示領域Fに
表示された記憶単位図柄gを所定の有利指標図柄hに変
化させる。そして、特別図柄A,B,Cがリーチとなる
と、この制御指令信号に従って、所定の指標照合図柄j
を図柄表示領域Fに表出する。尚、当り特別乱数Kの選
出値がハズレであった場合にあって、リーチ乱数Nがリ
ーチとすることを選出していないと、指標照合図柄jは
表出されない。
【0058】ここで、当り有利乱数Rにあっては、当り
確率の比較的高い有利指標図柄hと指標照合図柄jとの
組合せを選出する可能性が高くなるように設定されてい
る。また、ハズレ有利乱数Wにあっては、当り確率の比
較的低い有利指標図柄hと指標照合図柄jとの組合せを
選出する可能性が高くなるように設定されている。尚、
このハズレ有利乱数Wには、当りを予告する有利指標図
柄hと指標照合図柄jとの組合せは設定されていない。
【0059】このように、主制御基板60、図柄表示制
御基板62、図柄表示装置6によって、記憶単位図柄g
と有利指標図柄hと指標照合図柄jとにより所定の当り
確率を表現する有利遊技内容を実行する有利遊技制御手
段が構成されている。
【0060】次に、上述の有利遊技制御手段による制御
態様を、特別図柄A,B,Cの作動に従って説明する。
上述のように、遊技球が特別図柄始動領域14を通過
し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、主制
御基板60は、当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズ
レ図柄乱数Ma,Mb,Mc、リーチ乱数N、リーチ図
柄乱数P、リーチ態様乱数Q、当り有利乱数R、ハズレ
有利乱数Wの各乱数値を選出し、各乱数値を記憶装置R
AMに記憶する。この時、記憶装置RAMに既に始動記
憶が存在する場合、又は、特別図柄A,B,Cが変動表
示中の場合には、選出した各乱数値に対応する始動記憶
を新たに記憶すると共に、図柄表示装置6の図柄表示領
域Fに当該始動記憶を表す記憶単位図柄gの「タマゴ」
を新たに1個表出する。
【0061】そして、変動表示する特別図柄A,B,C
が所定のハズレ図柄表示態様で停止した場合(図5
(イ))にあって、記憶装置RAMに記憶された始動記
憶が消化されると、当該始動記憶に対応する当り特別乱
数Kを判定する。この当り特別乱数Kが当りを選出して
いた場合には、当り有利乱数Rを有効とし、該Rに従っ
て、有利指標図柄h及び指標照合図柄jの各図柄を決定
する。ここで、有利指標図柄hが「ひよこ」であり、指
標照合図柄jが「ニワトリ」であった場合には、図5
(ロ)のように、図柄表示領域Fで表出している記憶単
位図柄gの「タマゴ」を、所定の有利指標図柄hの「ひ
よこ」に変化させ、特別図柄A,B,Cを変動開始す
る。尚、記憶単位図柄gから有利指標図柄hへの変化
は、「たまご」から「ひよこ」が生まれるような進化を
演出するようにしても良い。また、当り特別乱数Kの当
り選出により、当り図柄乱数L及びリーチ態様乱数Qを
有効とし、図5(ハ)のように、該当り図柄乱数Lに従
って特別図柄A,Bを所定のA=B=「7」で停止して
リーチとする。そして、リーチ態様乱数Qに従って、所
定のリーチ作動態様を実行する。このリーチ作動作動態
様として、図5(ニ)のように、有利指標図柄hの「ひ
よこ」が図柄表示領域Fの中心方向にとぼとぼ歩く動作
を行った後、当り有利乱数Rにより決定された指標照合
図柄jの「ニワトリ」を、図柄表示領域Fに表出する。
これにより、有利指標図柄hの「ひよこ」と、指標照合
図柄jの「ニワトリ」との組合せを生じ、当り確率が2
0%となったことを遊技者に報知する。その後、リーチ
態様乱数Qに従って、特別図柄Cを低速スクロールする
リーチ変動パターンとすると共に、図5(ホ)のように
有利指標図柄hの「ひよこ」が変動する特別図柄Cの当
り図柄「7」をくちばしでくわえて停止させるような、
当りを期待させる演出を行う。その後、図5(ヘ)のよ
うに該特別図柄Cを当り図柄乱数Lに従って「7」で停
止して、当り図柄表示態様を確定表示する。そして、上
述した大入賞口23を開閉作動させる特別遊技作動が実
行されることとなる。
【0062】一方、特別図柄A,B,Cがハズレ図柄態
様を表出する場合として、図6を例示する。始動記憶の
消化に伴って判定された当り特別乱数Kが当りを選出し
ていなかった場合には、ハズレ有利乱数Wを有効とし、
該Wに従って、有利指標図柄hの「ひよこ」及び指標照
合図柄jの「魚」を決定する。そして、図6(ロ)のよ
うに、図柄表示領域Fで表出している記憶単位図柄gの
「タマゴ」を、所定の有利指標図柄hの「ひよこ」に変
化させると共に、特別図柄A,B,Cを変動開始する。
また、当り特別乱数Kのハズレ選出により、ハズレ図柄
乱数Ma,Mb,Mc及びリーチ乱数Nを有効とし、該
リーチ乱数Nがリーチとすることを選出していた場合に
は、リーチ図柄乱数Pとリーチ態様乱数Qを有効とす
る。そして、図6(ハ)のように、リーチ図柄乱数Pに
従って特別図柄A,Bを所定のA=B=「7」で停止し
てリーチとする。そして、リーチ態様乱数Qに従って、
所定のリーチ作動態様を実行する。このリーチ作動態様
として、図6(ニ)のように、有利指標図柄hの「ひよ
こ」が図柄表示領域Fの中心方向にとぼとぼ歩く動作を
行った後、ハズレ有利乱数Wにより決定された指標照合
図柄jの「魚」を、図柄表示領域Fに表出する。これに
より、有利指標図柄hの「ひよこ」と、指標照合図柄j
の「魚」との組合せが生じ、当り確率が5%であること
を遊技者に報知する。その後、リーチ態様乱数Qに従っ
て、特別図柄Cを所定のリーチ変動パターンで変動させ
ると共に、図6(ホ)のように有利指標図柄hの「ひよ
こ」が変動する特別図柄Cの当り図柄「7」をくちばし
でくわえて停止させるような、当りを期待させる演出を
行う。その後、図6(ヘ)のように該特別図柄Cを
「6」で停止して、ハズレ図柄表示態様を確定表示す
る。
【0063】また、本実施形態例にあっては、当り有利
乱数R又はハズレ有利乱数Wによって、様々な有利指標
図柄hと指標照合図柄jとが決定される(図4参照)。
図7に、リーチとなった場合に図柄表示領域Fに表出さ
れる、有利指標図柄hと指標照合図柄jとの組合せを例
示している。上述した有利指標図柄hが「ひよこ」の場
合は、上述の図5と同様に、図7(ニ)のように指標照
合図柄jが「ニワトリ」で表示されると、両者が関連性
ある組合せであり、当り確率が20%となる。この時、
図7(イ)のように指標照合図柄jが「ニワトリ小屋」
で表示されると、両者が関連性ある組合せであり、当り
確率が10%となる。また、有利指標図柄jが「カメ」
の場合には、図7(ロ)のように指標照合図柄jが
「海」で表示されると当り確率が30%となり、図7
(ホ)のように指標照合図柄jが「魚」であると当り確
率が40%となる。さらに、有利指標図柄hが「恐竜」
の場合には、図7(ハ)のように指標照合図柄jが
「森」であると当り確率が60%となり、図7(ヘ)の
ように指標照合図柄jが「翼竜」であると当り確率が1
00%となる。また、有利指標図柄hと指標照合図柄j
との組合せが、これら以外の、例えば「翼竜」と「ニワ
トリ小屋」等のように関連性を持たない場合、指標照合
図柄jが表示されない場合には、当り確率は5%であ
る。すなわち、リーチとなることによって生じる当り確
率は少なくとも5%であり、有利指標図柄hと指標照合
図柄jとの組合せが関連性を有する場合には、当り確率
が高くなるようになっている。これにより、遊技者は、
特別図柄A,B,Cの図柄表示態様だけでなく、有利指
標図柄hと指標照合図柄jとの組合せに対しても大きな
関心を抱くこととなり得るから、特別図柄A,B,Cの
変動開始から確定表示までの過程で、当り発生を期待す
る感情と、当り確率の向上を期待する感情とが高揚する
こととなり、この二つの趣向を充分に楽しむことができ
る。
【0064】また、このように記憶単位図柄gの変化し
た有利指標図柄hが「ひよこ」、「カメ」、「恐竜」の
順に当りとなる可能性が高くなるように設定したことに
より、始動記憶が消化される時点から、有利指標図柄h
に遊技者の注意を引きつけることも可能となる。これに
より、記憶単位図柄gから表示形態を変化させる有利指
標図柄hの持つ意義は大きくなり、この趣向性を一層向
上させ得る。
【0065】上述した実施形態例にあっては、有利指標
図柄hと指標照合図柄jとが関連性ある組合せとなった
場合に、所定の当り確率となるようにした構成である
が、その他の構成として、当りの発生する確率を高確率
状態とする確変当りの発生確率を表現ように設定するこ
ともできる。また、指標照合図柄jの表出時期をリーチ
発生前として、有利指標図柄hと指標照合図柄jとの組
合せによりリーチとなる確率を表現するようにしても良
い。このように、有利指標図柄hと指標照合図柄jとの
組合せによって、様々な有利遊技内容を発生させるよう
にすることにより、遊技の趣向性が拡大し、本発明の有
利遊技制御手段の有する意義が一層向上する。
【0066】また、このような指標照合図柄jを、前回
の特別図柄A,B,Cが変動中又は確定表示した時に表
出するようにして、有利指標図柄hよりも先に表示する
ようにしても良い。これにより、始動記憶の消化に伴っ
て、記憶単位図柄gから変化する有利指標図柄hに対す
る遊技者の注目度を一層向上させることができるから、
特別図柄の変動開始時から、遊技者の期待感や緊張感を
強く刺激することが可能となる。
【0067】さらに、上述の実施形態例は、始動記憶の
消化に伴って、有利指標図柄hを記憶単位図柄gと異な
る表示形態に変化させる構成であるが、他の構成とし
て、有利指標図柄hの表示形態は記憶単位図柄gと同じ
とすることもできる。すなわち、始動記憶の消化によっ
て見かけ上、記憶単位図柄gから有利指標図柄hに表示
が変化しない。そのため、特別図柄の変動開始や、該表
示形態に応じた動作することにより、遊技者は始動記憶
が消化されたことを知ることとなる。このような構成と
して、例えば、図8のように、始動記憶が記憶される
と、記憶単位図柄gを、所定の有利遊技内容と関係付け
られた有利指標図柄hの表示形態で表示することによ
り、特別図柄の変動開始前から、自分の得ることの可能
な有利遊技内容を知ることができるから、遊技者の、特
別図柄の変動開始に対する期待感を一層高揚することが
できる興趣溢れる面白い遊技を提供することが可能であ
る。
【0068】
【発明の効果】本発明は上述したように、選出図柄の始
動記憶数を図柄表示装置で記憶単位図柄により表示し、
該始動記憶の消化に伴って、記憶単位図柄を有利指標図
柄に変化させ、該有利指標図柄と、所定契機で表示する
指標照合図柄とが所定の組合せであると、所定の有利遊
技内容を実行する有利遊技制御手段を備えるようにした
ものであるから(請求項1)、始動記憶が消化される
と、変動開始した選出図柄による当り又はハズレと、有
利指標図柄と指標照合図柄との組合せによる有利遊技内
容の発生如何とが決定される二つの遊技が進行すること
となり、遊技者は該選出図柄による当り発生を期待する
感情に加え、有利遊技内容の発生とを期待する感情も高
揚し、興趣溢れる刺激性に富んだ遊技を楽しむことがで
きる。また、遊技者は、選出図柄による当り発生と、有
利遊技内容の発生とへの挑戦意欲も刺激されることとな
るため、意欲的に打球操作することとなり、パチンコ遊
技機の稼働率が一層向上するという優れた利点も生ず
る。一方、遊技者が遊技中に最も注目する図柄表示装置
で、始動記憶数を記憶単位図柄の表出数で表示させ、有
利遊技内容の発生と関係付けられた有利指標図柄に変化
することにより、記憶単位図柄への遊技者の興味が向上
し、その存在意義が一層高くなる。
【0069】このような有利指標図柄が、記憶単位図柄
の表示形態と異なる表示形態に変化してなるものとした
構成(請求項2)にあっては、記憶単位図柄が有利指標
図柄に変化した時点を遊技者は明確に知り得ることとな
り、該有利指標図柄への変化によって、遊技者の有利遊
技内容の発生に対する期待感を強く抱かせることがで
き、遊技の興趣が一層向上する。
【0070】また、有利指標図柄が、記憶単位図柄から
変化すると共に、該有利指標図柄の表示形態と関係付け
られた所定の動作を行うようにした構成(請求項3)に
あっては、記憶単位図柄から変化した有利指標図柄の表
示形態を遊技者は容易に理解することができるため、遊
技者は該有利指標図柄と関係する有利遊技内容を適正に
知得することができ、この有利遊技内容に対する期待感
と緊張感とが適切に刺激されることとなり得る。
【0071】一方、上述の有利遊技内容が、特定の遊技
状態となる確率を決める遊技内容であるものとした構成
(請求項4)にあっては、選出図柄が変動開始する毎
に、選出図柄による当り発生への期待感と、有利指標図
柄と指標照合図柄との組合せによる特定の遊技状態への
期待感とを、高いレベルで高揚させることができ、選出
図柄の変動から確定表示までの過程が、一層興趣性の高
い遊技進行過程となる。
【0072】ここで、有利指標図柄と指標照合図柄との
組合せ内容によって、特定の遊技状態となる確率が設定
されている構成(請求項5)にあっては、有利指標図柄
と指標照合図柄との組合せが確定する時点への遊技者の
関心を一層高くすることができ、有利遊技内容の発生如
何を決定する有利指標図柄と指標照合図柄とによる趣向
性が一層向上し、刺激性に富む面白い遊技を提供するこ
ができる。
【0073】また、有利指標図柄が指標照合図柄と同種
類の図柄内容であると、特定の遊技状態となる確率が向
上するようにした構成(請求項6)にあっては、特定の
遊技状態を高確率とする同種類の有利指標図柄と指標照
合図柄との組合せ関係を、遊技者が理解し易いものとす
ることができ、特定の遊技状態となることを望む遊技者
の期待感と緊張感とを強く刺激し、遊技の興趣性が一層
向上する。
【0074】このような特定の遊技状態が、選出図柄の
リーチ状態である構成(請求項7)にあっては、選出図
柄が当りとなる前段階のリーチ状態となる確率を、有利
指標図柄と指標照合図柄との組合せによって決定するこ
ととなり、リーチの発生を求める遊技者の期待感と緊張
感を適切に刺激することが可能である。
【0075】また、特定の遊技状態が、選出図柄の当り
図柄態様を確定表示する当り状態である構成(請求項
8)にあっては、選出図柄が当りとなる確率を、有利指
標図柄と指標照合図柄との組合せによって決定すること
となり、当りの発生を求める遊技者の期待感と緊張感を
一層刺激できる。而して、選出図柄の変動開始から、確
定表示に至る過程を、一層興趣性に優れたものとするこ
とができる。
【0076】また、特定の遊技状態が、選出図柄の当り
となる確率を高確率とする確変当り状態である構成(請
求項9)にあっては、遊技者の獲得する利益が多い確変
当り状態となる確率を、有利指標図柄と指標照合図柄と
の組合せによって決定することとなり、選出図柄の変動
開始から、確定表示に至る過程を、遊技者の期待感と緊
張感とが高揚する興趣溢れる刺激性に富んだものとする
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤1の正面図である。
【図2】センターケース4の拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図
である。
【図4】有利指標図柄hと指標照合図柄jとの組合せか
ら生じる特定の遊技状態を示す一例である。
【図5】特別図柄の変動開始から確定表示までの図柄表
示装置6における図柄変動態様の一例を示す図柄進行図
である。
【図6】特別図柄の変動開始から確定表示までの図柄表
示装置6における図柄変動態様の他の例を示す図柄進行
図である。
【図7】有利指標図柄hと指標照合図柄jとの組合せ図
柄態様を示す説明図である。
【図8】記憶単位図柄gと有利指標図柄hとを同じ表示
形態とした一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 4 センターケース 6 図柄表示装置 14 特別図柄始動領域 F 図柄表示領域 A,B,C 特別図柄(選出図柄) g 記憶単位図柄 h 有利指標図柄 j 指標照合図柄

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選出図柄を変動表示する図柄表示領域を有
    する図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する図柄始動
    領域と、図柄始動領域への遊技球通過を所定始動記憶数
    を限度として記憶保持し、かつ始動記憶を順次記憶消化
    する始動記憶制御手段と、図柄始動領域への遊技球通過
    または図柄始動記憶手段の始動記憶消化により選出図柄
    を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手段とを
    備え、図柄表示装置に確定表示された選出図柄の組合せ
    が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利
    得を供与するパチンコ遊技機において、 始動記憶制御手段が、始動記憶数を、図柄表示装置の図
    柄表示領域に表出する記憶単位図柄の表出数により表現
    する制御内容を備えており、 始動記憶の消化に伴って、図柄表示領域に表出する記憶
    単位図柄を、遊技者にとって有利な有利遊技内容と関係
    付けられた有利指標図柄に変化させると共に、所定契機
    で図柄表示領域に指標照合図柄を表出し、該有利指標図
    柄と指標照合図柄とが所定の組合せである場合に、所定
    の有利遊技内容を発生させる有利遊技制御手段を備えて
    いることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】有利指標図柄が、記憶単位図柄の表示形態
    と異なる表示形態に変化してなるものであることを特徴
    とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】有利指標図柄が、記憶単位図柄から変化す
    ると共に、該有利指標図柄の表示形態と関係付けられた
    所定の動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】有利遊技内容が、特定の遊技状態となる確
    率を決める遊技内容である請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】有利指標図柄と指標照合図柄との組合せ内
    容によって、特定の遊技状態となる確率が設定されてい
    る請求項4に記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】有利指標図柄が指標照合図柄と同種類の図
    柄内容であると、特定の遊技状態となる確率が向上する
    ようにしている請求項4又は請求項5に記載のパチンコ
    遊技機。
  7. 【請求項7】特定の遊技状態が、選出図柄のリーチ状態
    である請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のパチン
    コ遊技機。
  8. 【請求項8】特定の遊技状態が、選出図柄の当り図柄態
    様を確定表示する当り状態である請求項4乃至請求項6
    のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  9. 【請求項9】特定の遊技状態が、選出図柄の当りとなる
    確率を高確率とする確変当り状態である請求項4乃至請
    求項6のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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