JP2003190419A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003190419A
JP2003190419A JP2001400030A JP2001400030A JP2003190419A JP 2003190419 A JP2003190419 A JP 2003190419A JP 2001400030 A JP2001400030 A JP 2001400030A JP 2001400030 A JP2001400030 A JP 2001400030A JP 2003190419 A JP2003190419 A JP 2003190419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技者への供与利得の異なる複数の特別遊技形
態を設定し、特別遊技形態を遊技者が決めるようにした
興趣性の高い遊技機を提供する。 【解決手段】特定の当り条件の成立によって、初期実行
される特別遊技形態の実行を遊技者に受諾又は拒否させ
るようにし、遊技者が拒否した場合には、予め設定され
ている供与利得の異なる複数の特別遊技形態の中から別
の特別遊技形態を抽出して遊技者に再提示するようにし
たから、遊技機から強要される特別遊技形態に必ずしも
従う必要がなく、遊技者は自らの得る利益に直接関与す
ることとなり、遊技に対する興趣が著しく向上する。ま
た、再提示する特別遊技形態によって、変化に富んだ面
白い遊技が実行されることとなり、遊技者の当り発生に
期待する感情を一層高揚させ得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め定められた特
定の当り条件が成立した場合に、遊技者に所定の利得を
供与する特別遊技形態を実行するようにした遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】図柄を変動表示する図柄表示装置と、図
柄始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至
る一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備
え、図柄生成行程により図柄表示装置に確定表示された
図柄の組合せが所定の当り図柄態様になることに起因し
て、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技
作動を実行するようにした遊技機は良く知られている。
これらには、スロットマシン、又はパチンコ遊技機とし
て第一種パチンコ遊技機、第三種パチンコ遊技機があ
る。
【0003】また、入賞装置の開閉作動する入賞口から
流入した遊技球が、入賞装置内に配設された特定領域を
通過することに起因して入賞口を連続して開閉作動する
特別遊技作動を実行するようにした遊技機として、いわ
ゆる第二種パチンコ遊技機がある。
【0004】ここで、第一種パチンコ遊技機は、図柄を
変動表示する図柄表示装置と、開閉片により開閉制御さ
れる大入賞口を具備する可変入賞装置と、遊技盤面に設
けられた特別図柄始動領域への遊技球通過に起因して表
示図柄を変動開始し、停止して図柄確定する図柄制御手
段とを備え、図柄表示装置に所定の当り図柄態様が確定
表示された場合に、可変入賞装置の大入賞口の開放と、
大入賞口の所定制限時間の経過又は該所定制限時間内で
の規定個数の入賞満了による大入賞口の閉鎖とを順次生
じてなる開閉ラウンドを、大入賞口内に設けられた特定
領域を遊技球が通過することを継続条件として、所定制
限回数まで繰り返してなる特別遊技作動を実行するもの
である。
【0005】また、第三種パチンコ遊技機は、図柄を変
動表示する図柄表示装置と、球通過を検知する図柄始動
領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ
球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動
役物と、開閉制御される大入賞口とを備え、球通過に伴
って該大入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う
役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過に起因し
て、図柄表示装置の図柄を変動させた後に確定表示する
ようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様であ
る場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領
域への球通過に伴って特別遊技作動が実行され、かつ該
特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への球通過が
可能となり、かつ該球通過ごとに、大入賞口の開放と、
閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してな
るものである。
【0006】また、スロットマシンは、外周表面に複数
の図柄が表記された回転体と、該回転体の変動及び停止
により図柄を表出する図柄表示装置と、変動する回転体
を停止させる停止装置とを備え、メダル等の遊技媒体を
投入することを始動契機として、回転体が回転変動し、
遊技者が停止装置を操作することにより、図柄表示装置
の所定有効領域で停止表示された図柄が所定の当り図柄
態様であった場合に、メダルの払い出し等の特別遊技作
動が実行されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば第一
種パチンコ遊技機では、上述したように特定の当り条件
として、図柄表示装置に所定の当り図柄態様を表出した
場合に、大入賞口が開閉作動する特別遊技作動が実行さ
れるようにしている。この特別遊技作動によって、大入
賞口に遊技球が流入すると、多量の賞球が払い出される
こととなるから、遊技者の獲得利益が高く、遊技者の最
も望む状況である。そこで、当り図柄態様によって、大
入賞口の開閉作動パターンや、この開閉作動終了後の遊
技条件を変更する等、遊技者の得る利益に差が生じるよ
うにして、この当り及び特別遊技作動を盛り上げるよう
にしている場合が多い。ところが、このように当り条件
が成立すると、必ず大入賞口が開閉作動する特別遊技作
動が実行されるようになっていることから、当りの発生
により生じる遊技は、所詮画一的な遊技でしかない。而
して、当りの発生は、遊技者の最も望む遊技状況であり
ながら、入賞口への遊技球流入によって得られる賞球量
のみを期待させる単調なものでしかなく、遊技者の抱く
期待感を高揚させるには限界が生じていた。
【0008】また、第一種パチンコ遊技機にあって、特
別遊技作動の作動条件である当りの発生は、図柄始動領
域への遊技球通過に起因して行われる単なる乱数の抽選
によって決まるものであるから、遊技中の遊技状況とは
全く関係していない。そのため、遊技状況によっては、
遊技者の望まない当りが発生する場合も生じる。例え
ば、上記の第一種パチンコ遊技機にあっては、大入賞口
の開閉作動の終了後に、当りとなる確率の向上する確変
遊技状態とする場合がある構成が良く知られている。こ
の確変遊技状態で、大入賞口の開閉作動の終了後に当り
となる確率の向上しない通常遊技状態に戻る通常当りが
発生すると、当該確変遊技状態は終了することとなる。
この通常当りによっても、当然ながら賞球は得られるも
のの、次の当りを得るまでに多くの時間と遊技球とを要
することから、せっかく得た賞球も次の当りが発生する
前に消費してしまうことにもなり得た。そのため、遊技
者は、より多くの賞球を得るため、確変当りが連続して
発生することを強く望んでいるから、確変遊技状態で通
常当りが発生した場合には、この当りをキャンセルした
いと願う程の大きな落胆を生じることもある。このよう
に、従来のパチンコ遊技機では当りが発生すると、遊技
状況と関係なく強制的に大入賞口の開閉作動という特別
遊技作動が実行されるから、遊技の進行に遊技者の感情
が係わる余地は存在しない。そのため、遊技者の最も望
む当りの発生であっても、遊技に対する興趣を減退させ
ることにもなり得るという問題が生じていた。
【0009】本発明は、かかる問題を解決して、興趣性
に優れた遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定められ
た特定の当り条件が成立すると、遊技者に所定の利得を
供与する特別遊技形態を実行するようにした遊技機にお
いて、遊技者への供与利得の異なる複数の特別遊技形態
が予め設定されており、特定の当り条件の成立に従って
初期実行される特別遊技形態を、所定時間内に、遊技者
に受諾又は拒否させる択一手段を備え、当該特別遊技形
態を遊技者が該択一手段によって拒否した場合には、別
の特別遊技形態を遊技者に再提示するようにした遊技制
御手段を具備していることを特徴とする遊技機(請求項
1)である。ここで、供与利得の異なる複数の特別遊技
形態には、利得種と利得量とが夫々に異なるもの、利得
種が同類で利得量が異なるもの、利得量が同等で利得種
が異なるものを含む。
【0011】かかる構成にあっては、特定の当り条件の
成立(いわゆる当りの発生)によって初期実行される特
別遊技形態を、遊技者に受諾又は拒否させるようにし、
遊技者が拒否した場合には、予め設定されている供与利
得の異なる複数の特別遊技形態の中から別の特別遊技形
態を抽出して遊技者に再提示するようにしたものであ
る。これにより、遊技機から強要される特別遊技形態に
必ずしも従う必要がないことを、遊技者に適正に訴える
ことができる。そして、遊技者に、遊技機から強要され
る特別遊技形態を受諾又は拒否する権利を付与したこと
により、遊技者は自己の判断によって、自らが獲得し得
る利益に直接関与することができる。また、遊技者はこ
の特別遊技作動を受諾又は拒否することによって、遊技
の方向性も選択することとなるから、遊技者の感情が遊
技に強く反映されることとなり、遊技者の遊技への参加
意識が向上するため、遊技の興趣性が著しく向上する。
ここで、遊技者が受諾又は拒否に要するための所定時間
が設定され、この所定時間内に選択しない場合は、強制
的に受諾(もしくは拒否)したものとする。
【0012】そして、初期実行される特別遊技形態を遊
技者が拒否した場合に再提示する特別遊技形態を、予め
設定されている供与利得の異なる複数の特別遊技形態か
ら抽出するようにしたことにより、多様な趣向性を有す
る特別遊技形態が実行され得ることとなるから、遊技者
の当り発生に期待する感情を一層高揚させることができ
得る。ここで、遊技者に新たに提示する特別遊技形態と
しては、進行する遊技状況に応じて遊技者の抱く感情に
適するものであり、かつ、初期実行されるように設定さ
れた特別遊技形態と遊技者にとって等しい価値を有する
ものであることが望ましい。これにより、遊技の健全性
を適正に保つことが可能となる。この新たに提示する特
別遊技形態として、例えば、初期実行されるように設定
された特別遊技形態に比して、リスクは大きいが獲得可
能な利益量も多い特別遊技形態、又は、リスクは小さい
が獲得する利益量も少ない特別遊技形態等を抽出するこ
とにより、遊技者の再提示される特別遊技形態に対する
期待感と不安感とを刺激することができる。
【0013】またここで、初期実行される特別遊技形態
を受諾又は拒否する択一手段としては、遊技者が自己の
意思表示を適切にできるようにするものであるから、少
なくとも遊技者に択一すべき状態であることを報知し、
該報知により択一操作でき、所定の制限時間の経過を報
知するものを必要とする。具体的には、例えば、遊技者
に視認可能な場所に設けた表示装置や、音声により認識
させる音声装置等の遊技形態報知装置、操作スイッチ
や、遊技者の発した音声を聞き取る装置等の択一装置、
遊技者に視認可能な位置に設けたタイマーや、音声によ
り制限時間を知らせる音声装置等の時間報知装置、及び
これらを適正に制御作動させる制御装置等である。
【0014】ここで、遊技制御手段が、初期実行される
特別遊技形態を遊技者が拒否した場合に、選択可能な複
数の特別遊技形態を再提示して、遊技者に任意に特別遊
技形態を選択させるようにした構成(請求項2)が提案
される。これは、複数の特別遊技形態を並列的に再提示
し、その中から遊技者が任意に選択できるようにしたも
のであり、遊技者によって特別遊技形態が選ばれるとい
う要素を強調できる。このように、初期実行される特別
遊技状態を拒否することによって、新たな特別遊技形態
の選択権を付与するようにしたことにより、遊技者に、
目の前に分岐する複数の特別遊技形態の中から、いずれ
を選ぶとより多くの利益を得られるかという選択の面白
みを提供できる。そして、遊技者は自己の判断によっ
て、遊技の方向性も選択することとなるから、遊技者の
感情が遊技に強く反映されることとなり、遊技を戦略的
に行い得るという趣向性が向上する。
【0015】また、遊技制御手段が、提示した特別遊技
形態を遊技者が拒否すると、別の単一な特別遊技形態を
提示して、当該特別遊技形態を遊技者に再度受諾又は拒
否させる一連の択一遊技過程を、提示された特別遊技形
態を遊技者が受諾するまで、繰り返すようにした構成
(請求項3)も提案される。ここで、単一の特別遊技形
態とは、一種類の遊技作動又は遊技条件、複数の遊技作
動や遊技条件を組み合わせたもの等、一回の当り発生に
より遊技者に付与される遊技形態を示す。かかる構成に
あっては、特別遊技形態の提示から、遊技者の択一まで
の一連の択一遊技過程によって、遊技者に繰り返し新た
な特別遊技形態を提示して、当りの発生により供与され
る利得を決めさせようとするものである。これにより、
遊技者は常に受諾又は拒否という二者択一を迫られるこ
ととなるから、提示された特別遊技形態に伸るか反るか
という感情が強く誘発されて、緊張感を刺激される興趣
溢れる遊技を楽しむことができる。尚、ここで、択一遊
技過程が繰り返される遊技者が受諾するまでとは、常識
的に判断される範囲に設定されるものであり、制限回数
や制限時間により設定することもできる。また、遊技者
の択一できる特別遊技形態の制限数を定め、全ての特別
遊技形態を遊技者が拒否した場合には、最初に提示した
初期実行される特別遊技形態から再度順に提示していく
ようにして、制限した択一遊技過程を循環させるように
することもできる。
【0016】このような遊技制御手段を備える遊技機と
して、図柄を変動表示する図柄表示装置と、図柄始動条
件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る一連の
図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備え、特定の
当り条件として、図柄表示装置に図柄生成行程により確
定表示された図柄の組合せが所定の当り図柄態様となる
ことに起因して、遊技者に所定の利得を供与することと
なる特別遊技形態を実行するようにした構成(請求項
4)が提案される。いわゆるスロットマシン、第一種パ
チンコ遊技機、第三種パチンコ遊技機等の遊技機に、上
述のような特別遊技形態を遊技者に択一させる遊技制御
手段を備えるようにしたことにより、特別遊技形態に、
当り又はハズレを表出する図柄生成行程に関する遊技形
態を予め設定することができる。これにより、遊技者に
提示される特別遊技形態の有する多様性が一層拡大する
こととなるから、特別遊技形態の趣向性を一層向上させ
た遊技を提供することができる。
【0017】また、予め設定された複数の特別遊技形態
が、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成
立を容易とする有利遊技条件とからなる構成(請求項
5)も提案される。ここで、遊技媒体は、当り発生によ
り遊技者に供与される利益を定量的に表現するものであ
り、例えば遊技球(賞球)、メダル、コイン等が好適に
用い得る。かかる構成にあっては、特別遊技形態として
従来から用いられてきた遊技媒体を供与する特別遊技作
動に加え、当り条件の成立を容易とする有利遊技条件と
いう新規な供与利得形態を、当り条件の成立により実行
される特別遊技形態としたものである。このように、特
別遊技形態に有利遊技条件を設定することにより、従来
の遊技にない、新たな利得の供与形態を遊技者に提供で
きるから、特別遊技形態による遊技の幅が拡大し、遊技
の趣向性を著しく増大し得るという優れた利点がある。
このような遊技媒体を供与する特別遊技作動として、例
えば、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウ
ンドを複数回繰り返してなる遊技作動とすることができ
る。これは、当りの発生によって自らが得た利得を、遊
技者が遊技媒体の獲得量によって明確かつ定量的に知る
ことができるという利点がある。
【0018】ここで、初期実行される特別遊技形態に、
遊技媒体を供与する特別遊技作動が設定される共に、再
提示される特別遊技形態に、当り条件の成立を容易とす
る有利遊技条件が設定されている構成(請求項6)が提
案される。かかる構成にあっては、従来の利得供与形態
である遊技媒体を供与する特別遊技作動を、遊技者が拒
否することによって、遊技機により定められている遊技
の方向性を否定したことを一層強調することができ、さ
らに有利遊技条件という新たな利得の供与形態を再提示
することによって、遊技者自身が遊技を進行させている
という感覚を一層高揚させることができるから、遊技者
の遊技に対する期待感と緊張感とが刺激され、遊技の興
趣性が一層向上する。また、遊技者に、目先の利益より
も次の当りの発生を期待しているか、を明確に問うこと
となり、進行中の遊技状況に応じた遊技者の求める利得
を適切に供与することができるという優れた利点があ
る。
【0019】またここで、有利遊技条件に、所定回数又
は所定時間のうちいずれかの条件継続値が設定されてお
り、この有利遊技条件が条件継続値の消化満了前に、特
定の当り条件が成立した場合には、残余の条件継続値だ
け当該有利遊技条件が繰り越されるようにしした構成
(請求項7)が提案される。このように、当り条件の成
立を容易とする制限回数又は制限時間のいずれかの条件
継続値を設けた有利遊技条件を、特別遊技形態として予
め設定しておくことにより、特別遊技形態の多様性が大
幅に拡大することとなるから、特別遊技形態を決めるこ
との面白みを一層向上させることができる。かかる構成
にあって、遊技者が受諾した条件継続値の設定された有
利遊技条件は、この条件継続値も遊技者の得た利得であ
るから、残余の条件継続値だけ当該有利遊技条件を繰り
越すようにすることによって、遊技者は当りの発生によ
り供与された利得を充分に享受できることとなり、特別
遊技形態の公平性を適正に保つことができ得るという優
れた利点が生ずる。
【0020】このような当り条件の成立を容易とする有
利遊技条件が、当りとなる確率が向上することとなる確
変遊技状態である構成(請求項8)も提案される。これ
は、当りの発生により実行される特別遊技形態に、当り
となる確率が向上する確率遊技状態の提供という形態で
利益を供与するようにした、新規な利益の供与形態であ
る。これにより、特別遊技形態の多様性が大幅に拡大す
ることとなるから、遊技の面白みを著しく増大し得ると
いう優れた利点がある。また、この確変遊技状態は、当
りとなる確率が通常遊技状態より高くなる遊技作動であ
るから、連続して当りとなる可能性が高く、遊技者の獲
得し得る利益も多い。そこで、確変遊技状態中にあっ
て、当りが発生した場合に、大入賞口の開閉作動が実行
される特別遊技作動を遊技者が拒否すると、大入賞口の
開閉作動はせずに引き続き確変遊技状態が実行される有
利遊技条件を再提示するようにして、遊技者の感情に沿
った特別遊技形態を実行させるようにすることもでき
る。また、この有利遊技条件として、確変遊技状態の他
に、図柄生成行程に要する変動時間を短縮する時短遊技
状態を設定するようにしても良い。これにより、特別遊
技形態の多様性を一層拡大させた、趣向性の高い遊技を
提供できる。
【0021】一方、遊技制御手段が、所定の条件が充足
した場合に、遊技者に特別遊技形態を択一する権利を与
えるようにしている構成(請求項9)も提案される。こ
れにより、当りが発生すると、初期実行される特別遊技
形態が強制的に実行される場合と、遊技者に該特別遊技
形態を択一できる場合とが生じることとなるから、当り
の発生によって進行する遊技に一層多様性が生じ、遊技
の趣向性が一層向上する。ここで、特別遊技形態の択一
権が付与される所定の条件としては、通常当りを生じた
場合、特定の遊技状況である場合、別の遊技作動と関係
して実行される場合、ランダムに選出する場合等、様々
に設定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】いわゆる第1種パチンコ遊技機に
本発明を適用した一実施例を説明する。図1はパチンコ
遊技機1の正面図であり、前面枠3、遊技盤4を備え、
さらに下方部分には、前面パネルに配設された上受け皿
41及び下受け皿42を上下に備え、さらに右下には回
転式の発射ハンドル40が設けられている。また、上受
け皿41の突出する前面には、特別遊技形態の受諾又は
拒否を決める受諾スイッチ43と拒否スイッチ44が設
けられている。さらには、特別遊技形態を選択させる選
択スイッチ45も設けられている。これら受諾スイッチ
43、拒否スイッチ44、選択スイッチ45は本発明の
要部に係り、詳しくは後述する。
【0023】遊技盤4の盤面中央には、装着ケース(図
示せず)の前部に固定されたセンターケース7が配設さ
れ、該センターケース7内に液晶表示器、CRT表示
器、ドットマトリックスまたは7セグメント指示器等か
らなる図柄表示装置6が設けられる。また、図2はセン
ターケース7の拡大表面図であり、この図柄表示装置6
の図柄表示領域Fには三つの特別図柄列A,B,Cが表
示される。この特別図柄列A,B,Cには、「0」〜
「9」の10の数字から構成されている。さらにこの図
柄表示領域Fには、遊技者に択一させる特別遊技形態を
表示する遊技形態表示領域fと、遊技者が選択可能な特
別遊技形態を表示する遊技選択領域f1,f2が設けら
れている。これらは本発明の要部に係り、詳しくは後述
する。
【0024】センターケース7の下部には四個のパイロ
ットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設
けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述
する主制御基板60(図3参照)の記憶装置RAMの一
部領域に記憶された始動記憶数を表示する。さらに、こ
の特別図柄始動記憶数表示装置8の直上部には、時間表
示装置46が設けられている。この時間表示装置46
は、本発明の要部にかかり、詳しくは後述する。
【0025】また、センターケース7の上部には、三個
のLEDを内部に備えた普通図柄表示装置10が配設さ
れる。この三個の発光ダイオードLEDは順次点滅し
て、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、この
点灯態様が所定の当り態様の場合には、普通電動役物1
5を開放する。この普通図柄表示装置10としては、液
晶表示器や一乃至複数個の7セグメント指示器等により
構成されて、その表示内容により、当り,ハズレを決定
するものであっても良い。さらに、この普通図柄表示装
置10の直上位置には、四個のパイロットランプからな
る普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の
普通図柄始動スイッチS2(図3参照)からの遊技球検
出信号が、所定数を上限として主制御基板60(図3参
照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、
その記憶数を表示する。
【0026】一方、センターケース7の下部両側には、
普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が
設けられ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート1
3,13に内蔵された普通始動スイッチS2から遊技球
検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変
動する。
【0027】また、図柄表示装置6の直下位置には、内
部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動
領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普
通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示
装置10の表示結果が、上述したような所定の当り状態
の場合には、開閉翼片が約0.2秒拡開して、特別図柄
始動領域14の開口度を拡開させ、遊技球が入り易い状
態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リ
ミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS1(図3参
照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS1による遊
技球通過検知に伴って、図柄表示装置6の特別図柄A,
B,Cが変動を開始する。
【0028】普通電動役物15のさらに下方には、内部
に特定領域と通常領域とを有する大入賞口23が配設さ
れ、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図3参照)
により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態
と閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配
設されている。そして、図柄表示装置6で表出された特
別図柄A,B,Cが所定の当り図柄態様であると、開閉
片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案
内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内すると共
に、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移
行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の
利得が供される。この可変入賞装置22は、後述する特
別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図
3で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特
定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数するカ
ウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領
域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数す
るカウントスイッチとしての機能が備えられている。
尚、本発明にあって、大入賞口23の開閉作動及び開閉
ラウンドへの移行は、遊技者の選択する特別遊技形態に
よっては実行されない場合もありえ、詳しくは後述す
る。
【0029】図3は、本実施例にかかるパチンコ遊技機
の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。主制
御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御す
るための基板回路が設けられており、この基板回路上に
は主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この
主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な
制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御
装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格
納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き
可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアド
レスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図
示せず)と、データのやり取りを行なうデータバス(図
示せず)を介して接続され、該主制御基板60の基板回
路を構成している。この記憶装置ROMには、制御プロ
グラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されてい
る。乱数テーブルには当り特別乱数K、当り図柄乱数
L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、
リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q、普通当り乱数
U、当り普通図柄乱数V等が格納され、所定の要件が充
足されると主制御用中央制御装置CPUにて各乱数の抽
選が行われる。また、本実施例にあっては、供与利得の
異なる複数の特別遊技形態を実行するための特別制御プ
ログラムも記憶され、そして、乱数テーブルに選択図柄
乱数Wも格納されており、詳しくは後述する。また、記
憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1 、普通図
柄始動スイッチS2 のON作動による記憶数等が一時的
に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジ
スタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0030】この主制御基板60の基板回路には、所定
のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)
が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されて
いる。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔の
クロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、
一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装
置により出力されたクロックパルスをカウントして、時
間を計測するタイマーTM(図示せず)も接続されてい
る。
【0031】また、この主制御基板60の基板回路に
は、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通
信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示
せず)が設けられており、該出力ポートを介して主制御
基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音
源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板
65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように
接続されている。また、主制御基板60の入力ポートに
は盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動スイ
ッチS1、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッ
チS3、カウントスイッチS4が接続され、主制御基板6
0が2ms毎に各スイッチS1〜4の遊技球検出状態を調
べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により
波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力さ
れ、その情報を記憶装置RAMに記憶する。さらに、本
発明にあっては、盤面中継基板61を介して、受諾スイ
ッチ43、拒否スイッチ44、及び選択スイッチ45が
接続されている。また、主制御基板60の出力ポートに
は、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレ
ノイドや、大入賞口23のソレノイド等が接続され、主
制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合
に作動される。
【0032】ここで主制御用中央制御装置CPU及び後
述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CP
Uは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(AL
U)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力する
データや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命
令を解読するデコーダ等によって構成されている。な
お、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置C
PUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中
央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信
号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装
置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実
行することとなる。
【0033】上記の図柄表示制御基板62には、図柄表
示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様
を制御するための基板回路が設けられている。この基板
回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制
御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶
装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置
RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構
成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラ
ム、図柄表示領域Fの可変パターン、図柄パターン、及
び、本発明にかかる複数の特別遊技形態を表示実行する
ための各当り遊技パターン、リーチ態様パターン、遊技
形態表示領域f及び遊技選択領域f1,f2で表出され
る遊技表示パターン等の図柄変動態様を行う固定データ
も記憶されている。
【0034】また、図柄表示制御基板62は、主制御基
板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を
図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所
定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポート
を介して表示用ドライバに送信する。そして、該表示用
ドライバは該図柄データに従って、図柄表示装置6の図
柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。この図柄表示
装置6としては、CRT表示器やLCD(液晶)表示器
等が好ましく用い得る。
【0035】上記の音源制御基板63には、スピーカか
ら発生する効果音等を制御するための基板回路が設けら
れている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用
中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パタ
ーン等の固定データが記憶されている記憶装置ROM
と、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入
力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されてい
る。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60よ
り入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御
用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを
出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、
該音データを受けてスピーカに出力させる。
【0036】上記の光源制御基板64には、パチンコ遊
技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプと
いった電飾装置を制御するための基板回路が設けられて
いる。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御
する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム
や、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するた
めの電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶
装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置R
AMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成
されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央
制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポー
トを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の
光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLED
や装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作
動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ラ
ンプ等を点灯、点滅させる。
【0037】上記の払出制御基板65には、遊技球の貸
球や賞球等を制御するための基板回路が設けられてい
る。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の
各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を
制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログ
ラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶
されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の
必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポ
ート及び出力ポートとが接続されて構成されている。こ
の払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制
御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演
算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継
基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユニ
ット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の
払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技
球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込
みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイドカ
ードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続
され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。
【0038】次に本実施例の制御態様をパチンコ遊技機
の作動に従って説明する。遊技球が発射装置より遊技盤
4に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域14を通過
し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、該信
号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識す
る。かかる信号により、主制御基板60の主制御用中央
制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている当
り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,
Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ
態様乱数Q、選択遊技乱数W等の各図柄乱数を選出し、
各選出値を一旦、記憶装置RAMに格納する。さらに
は、特別図柄始動スイッチS1のON信号に基づき、主
制御用中央制御装置CPUで演算処理して賞球指令信号
を払出制御基板65に発信すると共に、賞球作動に連動
する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球
ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々発信
する。
【0039】主制御基板60から賞球指令信号を受信し
た払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RA
Mの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPU
にて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットの
ソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。こ
れと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御
基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶デ
ータを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処
理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音
を上記賞球の払出時に合わせて出力する。並行して光源
制御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号
に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置RO
Mや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行
い、その結果に従って所定の発光ダイオードLEDや装
飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0040】さらには、特別図柄始動スイッチS1のO
N作動もしくは、主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶されている始動記憶数の消化により特別図柄A,B,
Cの変動が開始されると、主制御用中央制御装置CPU
は、選出された当り特別乱数Kを判定し、当り図柄乱数
L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc のいずれかを有効
とすると共に、リーチ乱数Nの選定内容に従ってリーチ
とするかどうかを判定し、リーチの場合にはリーチ図柄
乱数P、リーチ態様乱数Qを有効とする。そして、その
結果に基づき、図柄表示装置6で実行される図柄生成行
程を制御するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基
板62に送信する。
【0041】上記図柄制御指令信号を受けた図柄表示制
御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制
御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている
所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で変動
表示する特別図柄列A,B,Cの変動表示態様を決定す
る。そして、該変動表示態様に従って特別図柄列を変動
表示した後順次停止し、確定表示する。
【0042】その他、主制御基板60の主制御用中央制
御装置CPUは、音響作動と発光作動を該図柄表示態様
に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板6
3に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板
64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板6
3は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム
等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を
行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介し
てスピーカより出力する。また上記光源制御基板64で
は、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶
されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制
御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、
光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDも
しくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
【0043】また、遊技球が特別図柄始動領域14に連
続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1に
よる遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記
憶され、その記憶に基づいて上述したように特別図柄始
動記憶数表示装置8の発光ダイオードLEDが順次点灯
し、最高四回まで保留される。この発光ダイオードLE
Dは図柄が変動する都度、消灯されて、記憶数が減少す
る。なお、始動記憶数が満杯(四個)となっている場合
には、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても無効
となる。
【0044】ここで、上述の当り特別乱数Kが当りを選
出した場合、当り図柄乱数Lと、リーチ態様乱数Qを有
効とし、主制御基板60は、図柄表示制御基板62に所
定の制御指令信号を伝達する。そして、図柄表示制御基
板62は、当り図柄乱数Lに従い特別図柄A,BをA=
Bで停止し、リーチ態様乱数Qに従いリーチ作動を実行
した後、所定の当り図柄態様となる特別図柄A,B,C
で確定表示する。同時に光源制御基板64及び音源制御
基板63が所定の照光装置と効果音を発生させる。
【0045】そして、主制御基板60は、盤面中継基板
61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口
23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入
され、該大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウ
ントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面
中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に
応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制
御指令を発信し、一連の特別遊技形態が実行される。
【0046】本実施形態にあっては、特別図柄A,B,
Cにより当りが発生し場合に、初期実行される特別遊技
形態として、大入賞口23の開閉作動が実行される次の
特別遊技作動を設定している。すなわち、サウンドジェ
ネレータがファンファーレを発すると共に、大入賞口ソ
レノイドが駆動し、開閉片24が前方に傾動して可変入
賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この
開閉ラウンドは、所定制限時間(30秒)が経過する
か、該所定制限時間内で、カウントスイッチS4により
10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。
また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球
が流入し、特定領域スイッチS3がON作動した時は、
次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片
24が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、
その動作終了後に再び大入賞口23が開放して、次の開
閉ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大
16回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生
じ、遊技者に所定の利得が供される。
【0047】一方、当り特別乱数Kが当りを選出しない
場合には、上述のハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcから
なる制御指令信号を主制御基板60から図柄表示制御基
板62に発信し、該図柄表示制御基板62は該制御指令
に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。この
場合、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcの選出による制
御指令によっては、特別図柄A=Bを一旦表示し、リー
チ態様乱数Qにより選定された、所定のリーチ変動態様
によるリーチ作動を発生させるようにした後、ハズレ図
柄態様とすることもでき得る。
【0048】次に図柄表示装置6の図柄制御につき再
度、詳細に説明する。上述の主制御基板60の記憶装置
ROMには、0〜629の630コマからなる当り特別
乱数Kが格納されている。ここで、当り図柄の内容によ
り、次回に当り図柄となる確率が向上する高確率状態
と、当り図柄となる確率が変化しない通常確率状態が発
生する。通常確率時では、当り特別乱数K=7,427
の場合に当りとなる。すなわち当り確率は2/630=
1/315である。また、高確率時ではK=7,67,
157,187,247,337,367,427,4
57,547の場合に当りとなる。すなわち当り確率は
10/630=1/63である。そしてそれ以外はハズ
レとなる。また、記憶装置ROMには、上述したように
当り図柄乱数Lが格納されている。ここで当り図柄乱数
Lは、「0」〜「9」の当り図柄を備えており、当りの
場合に当り図柄態様を決定するものである。そして、こ
の当り図柄乱数Lが「1」、「3」、「5」、「7」、
「9」の奇数図柄となった場合に、当該当り終了後、次
の当りが発生するまで、当り図柄となる確率が向上する
高確率状態、いわゆる確変遊技状態となる。
【0049】また、記憶装置ROMには、上述したよう
に、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc と、リーチ乱数N
と、リーチ図柄乱数Pとが格納されている。このハズレ
図柄乱数Ma ,Mb ,Mcはハズレの場合に、各特別図
柄A,B,Cの停止図柄を決定する。さらにまた、リー
チ乱数Nはハズレの場合にリーチ作動の実行の有無を選
定する。また、リーチ図柄乱数Pは、リーチ作動が実行
される場合のリーチ図柄を決定する。さらに、リーチ態
様乱数Qにより、リーチ作動で実行される、非リーチ状
態のときと異なるリーチ変動態様の種類を選出する。こ
のリーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低
速スクロール、逆走行、低速走行からの加速的停止、図
柄の反転等の、種々の変動形態がある。
【0050】一方、主制御基板60の記憶装置RAMに
記憶されている特別図柄始動記憶数の記憶消化に伴っ
て、図柄表示装置6を変動表示させる場合にあって、記
憶装置RAMの始動記憶数には上述のように限度(通常
四個)があり、この個数を越えると、特別図柄始動スイ
ッチS1からの遊技球検知信号があっても、無効となっ
てしまう。このため、このような記憶満杯に伴う無効球
の発生を少なくするためには、始動記憶数が迅速に消化
されることが望まれる。そこで、当りによる特別遊技作
動が終了した直後には、通常の図柄変動時間よりも、短
い図柄変動時間を選択して、特別図柄の変動時間を短縮
した時短遊技状態(時短)としている。すなわち特別図
柄を停止表示するための図柄生成行程に要する平均変動
時間(図柄変動の開始から停止するまでに要する時間)
が通常10秒であるものが5秒に短縮される。また、本
実施形態例にあっては、上述した確変遊技状態では時短
遊技状態としている。
【0051】次に普通図柄作動につき説明する。遊技球
が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普
通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始
動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示装
置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤
色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構
成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普
通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッ
チS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装
置RAMにその遊技球検出が記憶され、記憶数の消化に
伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオー
ドLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯
されて、記憶個数が表示される。尚、普通図柄始動記憶
数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は
無効とされる。
【0052】この普通図柄表示装置10の変動停止後、
又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始
動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて
普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表
示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動
が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個
でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物1
5が約0.2秒間開放される。
【0053】一方、前述の図柄表示装置6の変動短縮作
動中においては、普通図柄表示装置10の変動時間も、
常態の約30秒から短縮され、約5秒経過すると変動が
停止する。すなわち所定有利状態となる。さらにこれと
ともに、普通電動役物15の開放時間が約0.2秒間か
ら約3秒間に延長される。
【0054】ここで、普通図柄表示装置10が変動を停
止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記
憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コ
マからなる普通当り乱数Uにより決定される。遊技球通
過により、普通図柄始動スイッチS2がON作動する
と、主制御基板60は記憶装置ROMから普通当り乱数
U、及び当り普通図柄乱数Vの乱数値を選出し、その内
容を一旦記憶装置RAMに記憶し、普通図柄表示装置1
0が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その
普通当り乱数Uの選出値に対応する当りハズレを決定す
る。そして当りの場合は、当り普通図柄乱数Vにより停
止態様を決定し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも
一つが点灯した状態となる。ハズレの場合は、中緑色の
発光ダイオードLEDのみが点灯した状態となる。
【0055】次に本発明の要部につき説明する。本実施
形態例のパチンコ遊技機にあっては、特別図柄A,B,
Cが変動を開始し、これに伴って判定した当り特別乱数
Kが当りを選出していた場合に、当り図柄乱数Lに従っ
て表出させた特別図柄A,B,Cが、「0」、「2」、
「4」、「6」、「8」の偶数図柄のいずれかによる通
常当り図柄態様であると、当該当りにより初期実行され
る特別遊技形態を、遊技者に受諾又は拒否させる択一権
を付与するようにした遊技制御手段を具備するものであ
る。すなわち、本実施例にあっては、偶数図柄は択一権
付与図柄である。尚、本実施形態例にあっては、初期実
行される特別遊技形態を、上述した大入賞口23を開閉
作動する特別遊技作動として設定している。この詳細を
以下の実施例に従ってさらに説明する。
【0056】(実施例1)実施例1は、特別図柄A,
B,Cが通常当り図柄態様を表出した場合に、初期実行
される特別遊技作動を受諾又は拒否することができる択
一権を遊技者に付与し、当該特別遊技作動を遊技者が拒
否した場合には、この特別遊技作動と等価であり、か
つ、遊技状況に応じた選択可能な二種類の特別遊技形態
を抽出して、遊技者にいずれの特別遊技形態を実行する
かを選択させるようにしたものである。
【0057】上述した主制御基板60の記憶装置ROM
には、供与利得の異なる複数の特別遊技形態を実行する
ための各特別遊技プログラムが予め設定され、また、乱
数テーブルに選択遊技乱数Wが格納されている。さら
に、主制御基板60の記憶装置RAMには、遊技の進行
状態を示す遊技状況指数Gが記憶される。この遊技状況
指数Gは、現状の遊技状態を、例えば通常遊技状態、確
変遊技状態、遊技者の選択による確変遊技状態等を表す
ものであり、遊技状況が変化する毎に更新される。そし
て、主制御基板60は、当り特別乱数Kが当りを選出
し、当り図柄乱数Lが偶数図柄(通常当り)を選出して
いると、各乱数値に従って通常当り図柄態様を表出した
後に、初期実行される特別遊技作動を遊技者に報知する
ための制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信す
る。該制御指令信号を受信した図柄表示制御基板62
は、該指令信号に従って、当該特別遊技作動を図柄表示
装置6の遊技形態表示領域fに表示する。この遊技形態
表示領域fに特別遊技作動が表示されると同期して、主
制御基板60はタイマーTMにより所定時間の計測を開
始し、この計測に従って時間表示装置46に、受諾又は
拒否を決める制限時間を表示する。この実施例では、制
限時間を5秒として、時間表示装置46により、残り時
間を1秒単位でカウントしている。
【0058】そして、初期実行される特別遊技作動を遊
技者が受諾した場合、もしくは、制限時間を経過しても
択一しなかった場合には、主制御基板60は、大入賞口
23の開閉ラウンドを、大入賞口23内の特定領域への
遊技球通過により次の開閉ラウンドへの移行条件(いわ
ゆるパンク有り)とする、最大16ラウンドの特別遊技
作動を実行する。そして、遊技者はこの大入賞口23に
遊技球が流入することによって賞球という利益を獲得で
きる。また、この初期実行される特別遊技作動を遊技者
が拒否した場合には、主制御基板60は、選択遊技乱数
Wを有効とすると共に、遊技状況指数Gを調べ、このG
が示す遊技状況に応じてWの選出値により選択可能な特
別遊技形態を抽出する。そして、抽出した特別遊技形態
を表示する制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信
する。該制御指令信号を受信した図柄表示制御基板62
は、該指令信号に従って、選択可能な特別遊技形態を図
柄表示装置6の選択遊技領域f1,f2に表示する。
尚、このように特別遊技形態を選択する場合にあって
も、択一する場合と同様に、制限時間を設け、時間表示
装置46で残り時間をカウントするようにしても良い。
【0059】一方、この遊技形態表示領域fに表示され
た初期実行される特別遊技作動を受諾又は拒否するため
の、受諾スイッチ43と拒否スイッチ44が上受け皿4
1の突出する前面に配設されている。遊技者は受諾スイ
ッチ43と拒否スイッチ44のいずれかを操作すること
により、当該特別遊技作動の実行有無を示すようにして
いる。そして、受諾スイッチ43と拒否スイッチ44の
いずれかのON作動によって、盤面中継基板61を介し
て、遊技者の選択した特別遊技形態を主制御基板60は
認識し、当該特別遊技作動の実行有無を決定する。ま
た、上受け皿41の突出する前面に選択スイッチ45も
配設されており、選択遊技領域f1,f2に選択可能な
特別遊技形態が表示された場合に、遊技者がこの選択ス
イッチ45を操作して、選択遊技領域f1,f2のいず
れかの特別遊技形態を選び、受諾スイッチ43を操作し
て決定するようにしている。すなわち、受諾スイッチ4
3は、初期実行される特別遊技作動を受諾するためのス
イッチであると共に、特別遊技形態の選択するための決
定スイッチでもある。
【0060】この選択遊技乱数Wにより選出される特別
遊技形態として、大入賞口23の開閉作動する特別遊技
作動、当りを生じ易い有利遊技条件の確変遊技状態、時
短遊技状態等が予め設定されている。尚、本実施形態例
では、確変遊技状態となると時短遊技状態となるように
している。具体的には、特別遊技作動としては、大入賞
口23内の特定領域への遊技球通過が次の開閉ラウンド
への移行条件(いわゆるパンク有り)とし、最大16ラ
ウンド実行されるように設定された遊技作動、特定領域
への遊技球通過有無に関係なく次の開閉ラウンドに移行
する(いわゆるパンクなし)とした8ラウンドが実行さ
れる遊技作動等が設定されている。また、確変遊技状態
としては、次の当りが発生するまで確変遊技状態(及び
時短遊技状態)とする有利遊技条件、特別図柄が所定回
数(例えば、50回)変動する間だけ確変遊技状態(及
び時短遊技状態)とする条件継続値が設定された有利遊
技条件等が設定されている。ここで、条件継続値がある
有利遊技条件が実行された場合にあっては、主制御基板
60は該有利遊技条件の継続数を、記憶装置RAMに順
次カウントして記憶する。そして、この継続数が条件継
続値に達すると当該有利遊技作動を終了するように制御
している。
【0061】このような予め設定された複数の特別遊技
形態の中から、遊技状況指数Gの示す遊技状況に応じ
て、選択遊技乱数Wに従って、選択可能な特別遊技形態
が抽出される。ここで、遊技状況指数Gは、上記のよう
に、現状の遊技状況を表すものであり、通常遊技状態、
確変遊技状態等を示す。さらには、前回の当りからの図
柄変動回数や経過時間等により詳しく示されるものとす
ることもできる。尚、本実施形態例では、選択可能な特
別遊技形態を二種類抽出するようにしている。
【0062】次に、このような特別遊技形態を択一する
遊技制御態様を、図4及び図5に従って説明する。通常
の遊技状況にあって、図4のように、特別図柄A,B,
Cが変動開始し、図柄生成行程が実行されると、主制御
基板60は記憶装置RAMに記憶保持されている各乱数
を確認する。ここで、当り特別乱数Kが当りを選出して
いた場合には、当り図柄乱数Lを有効とする。そして、
このLの選出値に従って、特別図柄A,B,Cを所定の
当り図柄態様で確定表示する。ここで、Lが通常当りを
示す偶数図柄を選出していると、特別図柄A,B,Cは
偶数図柄で当りを表出することとなる。この場合には、
図5(イ)のように、図柄表示領域Fで特別図柄A=B
=Cで通常当りを確定表示した後、図5(ロ)のように
遊技形態表示領域fに「最大16ラウンド−パンク有り
OK?」を表示する。この表示と同期して、時間表示
装置46が制限時間5秒を1秒単位でカウント開始す
る。
【0063】ここで、遊技者が拒否スイッチ44を押し
た場合には、特別遊技形態の選択権が付与されることと
なる。すなわち、主制御基板60は選択遊技乱数Wを有
効として、遊技状況指数Gの示す遊技状況(通常遊技状
況)に応じた特別遊技形態を、選択遊技乱数Wに従って
抽出する。そして、この抽出した特別遊技形態が、選択
可能として選択遊技領域f1,f2に表示される。例え
ば、抽出された特別遊技形態が、パンク無しの8ラウン
ドの特別遊技作動と、変動回数50回だけ確変状態とす
る条件継続値が設定された有利遊技条件とであると、図
5(ハ)のように、選択遊技領域f1に「8ラウンド−
パンク無し」、f2に「確変遊技−50変動」がそれぞ
れ表示される。この特別遊技形態の選択は、当りの発生
確率の高い確変遊技状態を50回だけ行い、その間に特
別図柄A,B,Cが奇数図柄で当りとなる確変当りが表
出することを期待するか、目先の賞球を得ることとする
かのいずれかを選択させるものであり、遊技者にとって
等価な利得の選択である。
【0064】そして、遊技者が、選択スイッチ45及び
受諾(決定)スイッチ43により、選択遊技領域f1,
f2に表示された上記の特別遊技形態のどちらかを選択
する。そして、この選択された特別遊技作動が実行され
ることとなる。例えば、遊技者が選択スイッチ45によ
り選択遊技領域f2の「確変遊技−50変動」を選ぶ
と、図5(ハ)のように選択遊技領域f2が点滅nす
る。そして、受諾スイッチ43を押すと、図5(ニ)の
ように該選択遊技領域f2が点灯mして、選択された特
別遊技形態を明確に報知する。そして、特別図柄A,
B,Cが50回変動するまで、当り確率を向上した確変
遊技状態となる。尚、この場合には大入賞口23を開閉
作動する特別遊技作動は実行されない。すなわち、遊技
者は、当りの発生により獲得できる利益として、確変遊
技状態という新たな利得形態を選択したこととなる。
【0065】その後の確変遊技状態にあって、35回目
の図柄変動によって、特別図柄A,B,Cが当り図柄態
様を表出したとする。ここで、この当り図柄態様が偶数
図柄の通常当りであると、上述と同様、初期実行される
特別遊技作動の受諾又は拒否を遊技者に決めさせる。さ
らに、主制御基板60は、確変遊技状態の残りの継続数
(この場合は15回)を記憶装置RAMに記憶保持す
る。そして、遊技者が受諾スイッチ43を押した場合に
は、上記した最大16ラウンドでパンク有りの大入賞口
23の開閉作動が実行され、該大入賞口23に遊技球が
流入することにより、賞球を得ることができる。その後
この特別遊技作動が終了すると、主制御基板60は、記
憶装置RAMに記憶した有利遊技条件の継続数を確認
し、この残り15回の変動回数だけ確変遊技状態を継続
させる。これにより、前回の当りで遊技者の得た利益を
充分に享受させることができるから、遊技者の決める特
別遊技形態の公平性が保たれることとなる。
【0066】(実施例2)実施例2は、特別図柄A,
B,Cが通常当り図柄態様を表出した場合に、初期実行
される特別遊技作動を受諾又は拒否することができる択
一権を遊技者に付与し、当該特別遊技作動を遊技者が拒
否した場合には、この特別遊技作動と等価であり、か
つ、遊技状況に応じた別の特別遊技形態を抽出して、再
提示した該特別遊技形態の択一権を再度遊技者に付与す
るようにしたものである。さらに遊技者が拒否した場合
は、同様に抽出した別の特別遊技形態を遊技者に択一さ
せるようにして、遊技者が受諾するまで繰り返すように
している。尚、本実施例では、一回の当りによって遊技
者に受諾及び拒否させる特別遊技形態を最大五種類と
し、この五種類全てを遊技者が拒否した場合には、再び
初期実行される特別遊技作動を択一させるようにして、
もう一度この五種類の特別遊技形態を繰り返し択一させ
るようにしている。
【0067】実施例2にあっても、上述の実施例1と同
様な制御が行われる。選出された当り特別乱数Kが当り
であり、かつ、当り図柄乱数Lが偶数図柄(通常当り)
を選出していた場合には、通常当り図柄態様を表出後、
初期実行される特別遊技作動を遊技形態表示領域fで遊
技者に報知する。ここで、タイマー装置46、受諾スイ
ッチ43及び拒否スイッチ44は、実施例1と同様に作
動制御する。尚、実施例1の選択スイッチ45は実施例
2では設けられていない(図示せず)。
【0068】そして、遊技形態表示領域fに表示された
特別遊技作動を受諾又は、制限時間内に択一しなかった
場合は、実施例1と同様、当該特別遊技作動が実行され
る。一方、遊技者が拒否した場合にあっては、主制御基
板60は、選択遊技乱数Wを有効とすると共に、遊技状
況指数Gを調べ、このGが示す遊技状況に応じてWの選
出値により五種類の異なる特別遊技形態を抽出する。こ
こで、この五種類の提示する順序も同時に決められ、記
憶装置RAMに記憶される。そして、一番目の特別遊技
形態を遊技者に報知するための制御指令信号を図柄表示
制御基板62に送信する。該制御指令信号を受信した図
柄表示制御基板62は、当該特別遊技形態を遊技形態表
示領域fに表示する。
【0069】このように表示された特別遊技形態を、再
度遊技者が拒否した場合には、二番目の特別遊技形態を
記憶装置RAMで確認して遊技形態表示領域fに表示す
る。このように、遊技者が提示した特別遊技形態を拒否
するに従って、次の特別遊技形態が表示されるようにし
ている。そして、5番目の特別遊技形態が拒否される
と、再び初期実行されるように設定されていた特別遊技
作動を遊技形態表示領域fに表示する。このように、遊
技者が拒否する毎に、順次連続して特別遊技形態を表示
して、遊技者に択一させるようにする。尚、遊技者に択
一させる特別遊技形態の表示が二巡しても受諾されない
場合は、初期実行されるように設定された特別遊技作動
が実行されるようにしている。
【0070】この選択遊技乱数Wにより選出される特別
遊技形態としては、上記の実施例1と同様、大入賞口2
3の開閉作動する特別遊技作動、当りを生じ易い有利遊
技条件の確変遊技状態、時短遊技状態等が予め設定され
ている。
【0071】次に、この特別遊技作動の特別遊技形態を
選択可能とした遊技制御態様を説明する。通常の遊技状
況にあって、特別図柄A,B,Cが変動開始し、主制御
基板60が当り特別乱数Kを判定し、Kが当りを選出し
ていた場合には、当り図柄乱数Lを有効とする。このL
が確変当りを示す奇数図柄であると、特別図柄A,B,
Cを所定の当り図柄態様で確定表示した後、上述の大入
賞口23をパンク有りの最大16ラウンド開閉作動させ
る特別遊技作動が実行される。そして、この特別遊技作
動が終了した後、次の当りが発生するまで、確変遊技状
態とする。
【0072】このような確変遊技状態にあって、特別図
柄A,B,Cの変動開始に伴って判定された当り特別乱
数Kが当りを選出していた場合には、当り図柄乱数Lを
有効とする。ここで、Lが通常当りを示す偶数図柄を選
出していると、図6(イ)のように、特別図柄A,B,
Cは偶数図柄の通常当り図柄態様で表出される。その
後、図6(ロ)のように、遊技形態表示領域fに「最大
16ラウンド−パンク有り OK?」を表示する。この
表示と同期して、時間表示装置46が制限時間5秒を1
秒単位でカウント開始する。ここで、遊技者が拒否スイ
ッチ44を押した場合には、主制御基板60は選択遊技
乱数Wを有効として、遊技状況指数Gの示す遊技状況に
応じた五種類の異なる特別遊技形態を、選択遊技乱数W
に従って抽出する。そして、この抽出した各特別遊技形
態を、同時に決めた所定順序で遊技形態表示領域fに表
示するようにする。
【0073】例えば、抽出された五種類の特別遊技形態
が順に、パンク無しの8ラウンドとする大入賞口開放作
動、変動回数50回の確変遊技状態、変動回数10回で
当り確率1/21とする高確変遊技状態、変動回数10
0回で当り確率1/126とする低確変遊技状態、パン
ク有りの8ラウンドとする大入賞口開放作動と20回の
確変遊技状態であるとする。この場合には、図6(ハ)
のように、遊技形態表示領域fに「8ラウンド−パンク
無し OK?」を表示する。さらに、制限時間5秒以内
に、遊技者が拒否スイッチ44を押した場合には、図6
(ニ)のように、遊技形態表示領域fに「確変遊技−5
0変動 OK?」を表示する。このように遊技者が拒否
スイッチ44を押す毎に次ぎの特別遊技形態が遊技形態
表示領域fに表示され、遊技者に択一させる。そして、
抽出した五種類の特別遊技形態を遊技者が全て拒否した
場合には、再び遊技形態表示領域fに「最大16ラウン
ド−パンク有り OK?」を表示する(図6(ロ))。
これ以降拒否した場合は、先に抽出した五種類の特別遊
技形態をもう一度順次表示する。そして、再度全ての特
別遊技形態を拒否すると、遊技形態表示領域fに「最大
16ラウンド−パンク有り」を表示して、この特別遊技
作動を強制的に実行する。
【0074】上述したように実施例1及び実施例2は、
当りが発生した場合に、通常当りであると、遊技者に初
期実行されるように設定された特別遊技作動の択一権を
付与するようにしたことより、パチンコ遊技機から強制
的に付与される画一的な利得に、遊技者が必ずしも従う
必要を無くしたものである。そして、自己の判断により
決めた別の特別遊技形態による利得を供与されることと
なるから、遊技に遊技者の感情が大きく影響することと
なり、遊技への参加意識が向上する。そして、遊技者
は、自己の選択に対する期待感と不安感とが一層誘発さ
れ、高揚感を刺激される興趣溢れる面白い遊技を満喫で
きる。
【0075】予め設定される複数の特別遊技形態として
は、上述した各実施例で例示した特別遊技形態の他、様
々な利得を有する特別遊技形態を設定することができ
る。例えば、確変遊技状態と時短遊技状態を別々の有利
遊技条件としたり、確変遊技状態の条件継続値として制
限時間を設けるようにする等しても良い。このように多
種類の供与利得の異なる特別遊技形態を設定することに
より、当りの発生により実行される遊技の幅が一層拡大
することとなるから、遊技者は当該当り発生後を考慮し
て特別遊技形態を決めることもでき、戦略的に遊技を進
行させることもできる。
【0076】また、上述の実施例1では選択可能な特別
遊技形態を二種類抽出し、実施例2では五種類の特別遊
技形態を抽出したが、抽出する種類は様々に設定するこ
とができる。また、遊技状況によって、抽出する特別遊
技形態の数を随時変更するようにしても良い。これによ
り、特別遊技形態の多様性が一層拡大し、遊技者の高揚
感と期待感とを一層向上させることもできる。また、特
別図柄A,B,Cの表出した当り図柄態様によって、遊
技者自らが決めることのできる特別遊技形態を予め設定
しておく構成とすることもできる。
【0077】また、上述の実施例では初期実行される特
別遊技形態の択一権を、通常当りが発生した場合に付与
するようにしているが、その他様々な条件により択一権
を付与するように制御することもできる。例えば、特別
図柄A,B,Cに通常当りと確変当りとする条件を設定
せず、単に当り又はハズレを表出するものとし、当りの
発生によって初期実行されている特別遊技形態の択一権
が付与されるようにしても良い。又は、所定の乱数値の
選出により択一権の付与有無が決定されるようにするこ
ともできる。また、再提示する特別遊技形態の抽出条件
として、上記実施形態例で用いた遊技状況の他に、前回
大当りからの変動回数や経過時間、リーチ回数、ハズレ
回数、確変当り回数、通常当り回数等、様々な条件を設
定することもできる。
【0078】上述の実施例では、初期実行される特別遊
技形態を、大入賞口23を開閉作動する特別遊技作動と
したものであるが、その他、様々な特別遊技形態を設定
することもできる。さらには、遊技状況や表出した当り
図柄態様によって初期実行される特別遊技形態が夫々に
設定されるようにしても良い。
【0079】上述した本実施形態例は、本発明をいわゆ
る第一種パチンコ遊技へ適応したものであるが、本発明
にかかる遊技制御手段は、第三種パチンコ遊技機にも好
ましく適応可能である。第三種パチンコ遊技機(図示せ
ず)では、上記の第一種パチンコ遊技機の実施例と同様
に、図柄表示装置で表示した当り図柄態様によって、初
期実行される特別遊技形態の選択権が付与されるように
しても良いし、又は、普通電動役物の特別作動領域への
遊技球通過によって、特別遊技形態の択一権が付与され
るようにすることもできる。ここで、特別遊技形態に、
普通電動役物の開閉作動等を予め設定しておくこともで
きる。
【0080】また、かかる遊技制御手段は、スロットマ
シン等の遊技機にも適応可能である。スロットマシンに
あっては、遊技者が停止装置を操作して図柄表示装置の
当り図柄態様によって、通常遊技状態に比して多くのメ
ダルが獲得可能な様々なボーナス形態を特別遊技形態と
して設定することができる。
【0081】さらにまた、第二種パチンコ遊技機にあっ
ても、特別遊技形態として、入賞口の開閉作動の他、入
賞装置内の内部構造を変化させる等の遊技形態を設定す
ることにより、特定領域への遊技球の通過確率を向上さ
せる等の供与利得を遊技者に選択させるようにすること
もできる。
【0082】
【発明の効果】本発明は、特定の当り条件の成立(いわ
ゆる当りの発生)によって初期実行される特別遊技形態
を遊技者に受諾又は拒否させるようにし、遊技者が拒否
した場合には、予め設定されている供与利得の異なる複
数の特別遊技形態の中から別の特別遊技形態を抽出して
遊技者に再提示するようにした遊技制御手段を備えた遊
技機(請求項1)であるから、遊技機から強要される特
別遊技形態に必ずしも従う必要がなくなり、遊技者は自
らの得る利益に直接関与することとなるため、遊技への
参加意識が高まり、遊技に対する興趣が著しく向上す
る。また、再提示する特別遊技形態によって、多様な趣
向性を有する変化に富んだ面白い遊技が実行されること
となり、遊技者の当り発生に期待する感情を一層高揚さ
せることができ得る。
【0083】ここで、初期実行される特別遊技形態を遊
技者が拒否した場合に、選択可能な複数の特別遊技形態
を再提示して、遊技者に任意に特別遊技形態を選択させ
る構成(請求項2)としたものにあっては、遊技者によ
って特別遊技形態が選ばれるという要素を強調できるか
ら、遊技者に目の前に分岐する各特別遊技形態の、いず
れが最も自己の欲求を満たすことができるかを選択する
面白みを提供できる。そして、遊技者は自己の判断によ
って、遊技の方向性も選択することとなるため、遊技を
戦略的に行い得るという趣向性が向上する。
【0084】また、提示した特別遊技形態を遊技者が拒
否すると、別の単一な特別遊技形態を提示して、当該特
別遊技形態を遊技者に再度受諾又は拒否させる一連の択
一遊技過程を、提示された特別遊技形態を遊技者が受諾
するまで繰り返す構成(請求項3)としたものにあって
は、遊技者は常に受諾又は拒否という二者択一を迫られ
ることとなり、提示された特別遊技形態に伸るか反るか
という感情が強く誘発されて、緊張感を刺激される興趣
溢れる遊技を楽しむことができる。
【0085】このような遊技制御手段を、図柄を変動表
示する図柄表示装置と、図柄始動条件の成立に起因して
変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を実行
する図柄制御手段とを備え、特定の当り条件として、図
柄表示装置に図柄生成行程により確定表示された図柄の
組合せが所定の当り図柄態様となることに起因して、遊
技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技形態を
実行するようにした構成(請求項4)が提案される。い
わゆるスロットマシン、第一種パチンコ遊技機、第三種
パチンコ遊技機等の遊技機に、図柄生成行程に関する特
別遊技形態を設定することができるから、当りの発生に
よって実行される特別遊技形態の有する多様性を一層拡
大させた遊技機を提供できる。
【0086】また、予め設定された複数の特別遊技形態
が、遊技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成
立を容易とする有利遊技条件とからなる構成(請求項
5)としたものにあっては、特別遊技形態として、従来
の遊技媒体を供与する特別遊技作動に加え、当り条件の
成立を容易とする有利遊技条件という新規な供与利得形
態を設定したから、従来の遊技にない、新たな利得の供
与形態を遊技者に提供できるため、特別遊技形態による
遊技の幅が拡大し、遊技の趣向性を著しく増大し得ると
いう優れた利点がある。
【0087】ここで、初期実行される特別遊技形態に、
遊技媒体を供与する特別遊技作動が設定されると共に、
再提示される特別遊技形態に、当り条件の成立を容易と
する有利遊技条件が設定されている構成(請求項6)に
あっては、遊技機により定められている遊技の方向性を
拒み、遊技者自身が遊技を進行させているという感覚を
一層強調することができるから、遊技者の遊技に対する
期待感と緊張感とが刺激され、遊技の興趣性が一層向上
する。また、遊技者に、目先の利益よりも次の当りの発
生を期待しているか、を明確に問うこととなり、遊技者
の求める利得を適切に供与することができるという優れ
た利点がある。
【0088】このような有利遊技条件に、所定回数又は
所定時間のうちいずれかの条件継続値が設定されてお
り、この有利遊技条件が条件継続値の消化満了前に、特
定の当り条件が成立した場合には、残余の条件継続値だ
け当該有利遊技条件が繰り越される構成(請求項7)と
したものにあっては、特別遊技形態の多様性が大幅に拡
大することとなるから、特別遊技形態を決めることの面
白みを一層向上させ得る。また、残余の条件継続値だけ
当該有利遊技条件を繰り越すようにすることにより、遊
技者は供与利得を充分に享受でき、特別遊技形態の公平
性が適正に保たれる。
【0089】このような当り条件の成立を容易とする有
利遊技条件が、当りとなる確率が向上することとなる確
変遊技状態である構成(請求項8)としたものにあって
は、特別遊技形態に、当りとなる確率が向上する確率遊
技状態の提供という形態で利益を供与するようにした、
新規な利益の供与形態を遊技者に提供できる。これによ
り、特別遊技形態の多様性が大幅に拡大することとなる
から、遊技の面白みを著しく増大させ得るという優れた
利点がある。
【0090】このような遊技制御手段が、所定の条件が
充足した場合に、特別遊技形態を遊技者に択一する権利
を与える構成(請求項9)としたものにあっては、当り
が発生すると、初期実行される特別遊技形態が強制的に
実行される場合と、遊技者に該特別遊技形態を択一でき
る場合とが生じることとなるから、当りの発生により進
行する遊技に一層多様性が生じ、遊技の趣向性が一層向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一種パチンコ遊技機1の正面図である。
【図2】センターケース7の拡大正面図である。
【図3】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図
である。
【図4】遊技制御手段を表すフロー図である。
【図5】実施例1における特別遊技形態の択一表示態様
の一例を表す説明図である。
【図6】実施例2における特別遊技形態の択一表示態様
の一例を表す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 6 図柄表示装置 A,B,C 特別図柄 F 図柄表示領域 f 遊技形態表示領域 f1,f2 遊技選択領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定められた特定の当り条件が成立する
    と、遊技者に所定の利得を供与する特別遊技形態を実行
    するようにした遊技機において、 遊技者への供与利得の異なる複数の特別遊技形態が予め
    設定されており、特定の当り条件の成立に従って初期実
    行される特別遊技形態を、所定時間内に、遊技者に受諾
    又は拒否させる択一手段を備え、当該特別遊技形態を遊
    技者が該択一手段によって拒否した場合には、別の特別
    遊技形態を遊技者に再提示するようにした遊技制御手段
    を具備していることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】遊技制御手段が、初期実行される特別遊技
    形態を遊技者が拒否した場合に、選択可能な複数の特別
    遊技形態を再提示して、遊技者に任意に特別遊技形態を
    選択させるようにしたものであることを特徴とする請求
    項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】遊技制御手段が、提示した特別遊技形態を
    遊技者が拒否すると、別の単一な特別遊技形態を提示し
    て、当該特別遊技形態を遊技者に再度受諾又は拒否させ
    る一連の択一遊技過程を、提示された特別遊技形態を遊
    技者が受諾するまで、繰り返すようにしたものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】図柄を変動表示する図柄表示装置と、図柄
    始動条件の成立に起因して変動開始から図柄確定に至る
    一連の図柄生成行程を実行する図柄制御手段とを備える
    遊技機にあって、特定の当り条件として、図柄表示装置
    に図柄生成行程により確定表示された図柄の組合せが所
    定の当り図柄態様となることに起因して、遊技者に所定
    の利得を供与することとなる特別遊技形態を実行するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】予め設定された複数の特別遊技形態が、遊
    技媒体を供与する特別遊技作動と、当り条件の成立を容
    易とする有利遊技条件とからなるものであることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】初期実行される特別遊技形態に、遊技媒体
    を供与する特別遊技作動が設定されると共に、再提示さ
    れる特別遊技形態に、当り条件の成立を容易とする有利
    遊技条件が設定されている請求項5に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】有利遊技条件に、所定回数又は所定時間の
    うちいずれかの条件継続値が設定されており、この有利
    遊技条件が条件継続値の消化満了前に、特定の当り条件
    が成立した場合には、残余の条件継続値だけ当該有利遊
    技条件が繰り越されるようにしている請求項5又は請求
    項6に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】当り条件の成立を容易とする有利遊技条件
    が、当りとなる確率が向上することとなる確変遊技状態
    とすることである請求項5乃至請求項7のいずれかに記
    載の遊技機。
  9. 【請求項9】遊技制御手段が、所定の条件が充足した場
    合に、遊技者に特別遊技形態を択一する権利を与えるよ
    うにしていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれかに記載の遊技機。
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