JP2003003088A - キノロノキノロン−イソインドリノン固溶体及び顔料 - Google Patents

キノロノキノロン−イソインドリノン固溶体及び顔料

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JP2003003088A JP2001185094A JP2001185094A JP2003003088A JP 2003003088 A JP2003003088 A JP 2003003088A JP 2001185094 A JP2001185094 A JP 2001185094A JP 2001185094 A JP2001185094 A JP 2001185094A JP 2003003088 A JP2003003088 A JP 2003003088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より赤味の黄色を呈し、着色力に優れる
着色剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)のキノロノキノロン系
化合物と、イソインドリノン系化合物とからなる固溶体
または顔料。 一般式(I) 【化1】 (但し、式中R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、
ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキシル
基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料、プラスチッ
ク、印刷インキ、筆記具、複写機用カラートナー、イン
クジェット、カラーフィルターなどの分野において使用
しうる新規な黄色化合物に関するものであり、また、従
来のイソインドリノン系黄色顔料やそれらの顔料とキノ
ロノキノロン系顔料との混合物よりも赤味であり、かつ
着色力が高いキノロノキノロン−イソインドリノン固溶
体からなる顔料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イソンドリノン系黄色顔料の工業的製造
方法は、1956年に特許出願され、耐熱性、耐光性、
耐溶剤性等の諸耐性に優れているため、塗料やプラスチ
ック用の着色剤として今なお使用されて続けている。ま
た、環境問題への高まりから黄鉛代替顔料としても使用
されている。一方、キノロノキノロン系黄色顔料に関し
ては、米国特許3,334,102号公報で提案され、
その後、特開平11−80576号公報や特開平11−
130972号公報において、置換基の異なるキノロノ
キノロン(エピンドリジオンとも呼ばれている)系顔料
が提案され、諸耐性の優れた顔料であることが記載され
ている。
【0003】また、これらの顔料の用途としては、特開
平11−184157号公報をはじめとする幾つかの公
開公報には「静電荷現像用のトナー」、特開平10−1
30554号公報には「インクジェットインキ」、特開
平10−189246号公報には「有機電界発光素子」
などが提案されている。
【0004】また、イソインドリノン系化合物を含有す
る固溶体については、特開平1−157958号公報や
特開平2−113074号公報等に記載されている様
に、イソインドリノン系化合物とイソインドリン系化合
物との固溶体や異なる二種のイソイソインドリノン系化
合物同士の固溶体が知られている。
【0005】一般的に、顔料に要求される第一の特性と
しては色相や着色力などの色彩的特性に関するものであ
り、第二の特性としては耐光性、耐熱性、耐溶剤性など
の諸耐性に関するものである。また、最近では、顔料の
製造や廃棄に際しても環境影響の少ないものや色彩的特
性以外の物理・化学的特性を利用する「機能性色素」へ
の期待もある。しかし、これらの性質を兼ね備えた顔料
は限られており、より優れた性質を有する顔料が望まれ
ている。
【0006】キノロノキノロン系顔料は、このような性
質を兼ね備えた顔料として期待できるが、色相や着色力
については従来公知の顔料と大差はない。また、置換基
を有するキノロノキノロン系顔料は、置換基が導入され
たことによって分子間相互作用が減少し、色相は緑味の
黄色なる傾向があり、更には、耐光性、耐熱性、耐溶剤
性などの諸耐性が減少することが予想される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イソイ
ンドリノン系化合物とキノロノキノロン系化合物との固
溶体は知られていないし、顔料としての特性も知られて
いない。また本発明は、キノロノキノロン系化合物を含
有する黄色顔料単独、イソインドリノン系化合物を含有
する黄色顔料単独、或いはキノロノキノロン系化合物と
イソインドリノン系化合物の顔料混合物では達し得なか
った高着色力を有する赤味の黄色顔料を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った結果、キノロノキノロン系化合物とイソインドリ
ノン系化合物を必須成分として含むキノロノキノロン−
イソインドリノン固溶体が、それら各化合物の混合物に
比べて、印刷インキ、塗料、プラスチック等の各種着色
分野において有用であること、またキノロノキノロン−
イソインドリノン固溶体からなる顔料が、それら各化合
物の顔料の混合物に比べても、高着色力であることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、一般式(I)のキノ
ロノキノロン系化合物とイソインドリノン系化合物とか
らなる固溶体及び同固溶体からなる顔料に関する。
【0010】一般式(I)
【0011】
【化3】
【0012】(但し、式中R〜Rはそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低
級アルコキシル基を表す。)
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の固溶体及び顔料は、上記
した通りである。そして本発明では、キノロノキノロン
系化合物とイソインドリノン系化合物とを含む固溶体
を、キノロノキノロン−イソインドリノン固溶体とい
う。固溶体とは、前記複数の物質を含み、一方の物質の
結晶相にもう一方の物質が溶け込んだとみなされる混合
相である。結晶相は、二相以上の共存ではなく均一相で
ある(共立出版株式会社「化学大辞典」)。
【0014】二相以上の共存(すなわち単なる混合物)
ではなく均一相であることは、粉末X線回折分析により
容易に確認することが出来る。キノロノキノロン系化合
物とイソインドリノン系化合物とが、単なる混合物を形
成しているなら、それのX線回折図は、個々の化合物単
独のX線回折図の重ね合わせとなるが、固溶体を形成し
ている場合には、前記重ね合わせには存在しない固溶体
固有のX線回折ピークを含むX線回折図が得られる。
【0015】本発明の固溶体は、キノロノキノロン系化
合物とイソインドリノン系化合物を用いて、他の公知慣
用の固溶体を製造する際に採用される製造方法により製
造することが出来る。
【0016】本発明で用いるキノロノキノロン系化合物
は、一般式(I)で表される。
【0017】一般式(I)
【0018】
【化4】
【0019】(但し、式中R〜Rはそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低
級アルコキシル基を表す。)
【0020】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子等が、低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基等が、低級ア
ルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基、iso−プロポキシ基等が挙げられる。
【0021】この様なキノロノキノロン系化合物の代表
例としては、キノロノキノロン、2,8−ジフルオロキ
ノロノキノロン、2,8−ジクロロキノロノキノロン、
2,8−ジメチルキノロノキノロン、2,8−ジメトキ
シキノロノキノロンなどが挙げられるが、その他、特開
平10−17783号公報、特開平10−189246
号公報、特開平11−130972号公報に記載されて
いる化合物なども挙げられる。前記化学構造を有する、
市販のキノロノキノロン系顔料を用いる様にしても良
い。
【0022】本発明に用いられるキノロノキノロン系化
合物は、公知慣用の製造方法で得ることが出来るが、例
えば、2,3−ジヒドロキシフマル酸をエステル化した
後、芳香族アミン類と縮合し、脱アルコールを伴う環化
反応によって製造することが出来る。具体的な製造方法
としては、The Journal of Organic Chemistry,Vol 33,
No.11,4004(1968)に記載した製造方法が挙げられる。
【0023】本発明で用いるイソインドリノン系化合物
は、公知慣用のものが挙げられるが、一般式(II)の
化合物が好適に用いられる。
【0024】一般式(II)
【0025】
【化5】
【0026】(但し、式中R、Rはそれぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級ア
ルコキシル基、Xはハロゲン原子、nは0または1から
4の整数を表す。)
【0027】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子等が、低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基等が、低級ア
ルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基、iso−プロポキシ基等が挙げられる。
【0028】この様なイソインドリノン系化合物の代表
例としては、3,3’−(1,4−フェニレンジイミ
ノ)ビス〔4,5,6,7−テトラクロロ〕−1H−イ
ソインドール−1−オン、3,3’−〔(2−メチル−
1,3−フェニレン)ジイミノ〕ビス〔4,5,6,7
−テトラクロロ〕−1H−イソインドール−1−オン、
3,3’−〔(2,5−ジクロロ−1,4−フェニレ
ン)ジイミノ〕ビス−1H−イソインドール−1−オン
等が挙げられる。
【0029】イソインドリノン系顔料として市販されて
いるのでそれらを使用することも出来る。この様なイソ
インドリノン系顔料としては、前記した化合物に順に対
応させれば、例えば、C.I.Pigemnt Yel
low 110として、「Fastogen Supe
r Yellow GRO」(大日本インキ化学工業
(株)製品)や「Irgazin Yellow 3R
LTN」(チバスペシャルティ社製品)、C.I.Pi
gment Yellow 109として、「Irga
gin Yellow 2GLT」(チバスペシャルテ
ィ社製品)、さらにC.I.Pigment Yell
ow 173として「SandorinYellow
6GL」(クラリアント社製品)などが挙げられる。イ
ソインドリノン系顔料としては、C.I.Pigmen
t Yellow 110が好ましい。
【0030】本発明に用いられるイソインドリノン系化
合物は、例えばイソインドリノンと芳香族ジアミンとの
縮合によって製造される。それらの具体的な製造方法と
しては、特公昭34−4488や特開平4−24646
8号公報に記載されている方法が挙げられる。
【0031】本発明の固溶体は、例えば、予め得たキノ
ロノキノロン系化合物とイソインドリノン系化合物との
両方を溶解しうる液媒体に溶解し、その溶液の前記化合
物の溶解度を低下させて析出させたり、キノロノキノロ
ン系化合物とイソインドリノン系化合物、もしくはこれ
らの各顔料を、乾式もしくは湿式粉砕により強烈な機械
的応力下で混合して固溶体を生成させることにより得る
ことが出来る。
【0032】本発明における固溶体は、より穏和な条件
かつより安定的に製造が出来る点で、前者の方法、具体
的には、次の方法で製造するのが好ましい。)キノロノ
キノロン系化合物とイソインドリノン系化合物、もしく
はこれらの各顔料を、酸に溶解させた後、前記化合物ま
たは顔料を溶解しない液媒体と混合して固溶体を析出さ
せる方法。)キノロノキノロン系化合物とイソインドリ
ノン系化合物、もしくはこれらの各顔料を、塩基に溶解
させた後、酸で中和して固溶体を析出させる方法。
【0033】上記方法で用いることが出来る顔料を溶解
する酸としては、例えば硫酸、ポリリン酸等の無機酸が
挙げられ、中和に用いる酸としては、前記の無機酸の他
にトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸等の有機酸
を使用出来る。前記化合物または顔料を溶解しない液媒
体としては、水が挙げられる。塩基としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の無機塩基の他にアンモニ
ア、ジエチルアミン、トリエチルアミン等の有機塩基が
挙げられる。酸や塩基は水溶液として用いることも出来
る。前記化合物を溶解させるために用いる酸や塩基は他
の液媒体を極力含まない高濃度、例えば80質量%以上
のものを用いるのが好ましく、一方、固溶体を析出させ
るのに用いる酸は比較的低濃度、例えば20質量%以下
のもののほうが、より純度の高い固溶体が得られる。
【0034】固溶体を得るための原料であるキノロノキ
ノロン系化合物またはその顔料と、イソインドリノン系
化合物またはその顔料との割合は、特に制限されるもの
ではないが、黄色固溶体または黄色顔料を得る際には、
両者合計を100モル%とした時、通常、前者80〜2
0モル%:後者20〜80モル%、好ましくは、前者6
0〜40モル%:後者40〜60モル%である。この範
囲であれば、固溶体であるかどうかの判定が容易であ
り、着色力や色相的な優れた特徴が容易に発揮される。
【0035】本発明の固溶体を生成させる際の、キノロ
ノキノロン系化合物とイソインドリノン系化合物もしく
はこれらの各顔料の溶液と、前記化合物または顔料を溶
解しない液媒体または酸とを混合する際の両液体の温度
は、特に制限されるものではないが、いずれも、通常0
℃を越えて100℃未満、作業安全性が高くかつ固溶体
がより高純度となる点で、いずれも10〜40℃である
ことが好ましい。
【0036】また、前記両液体は、瞬時に全量を混合す
るより、徐々に少しずつ混合するほうが、固溶体結晶が
少しずつ生成するため、粒子径分布が均一な固溶体が容
易に得られるので好ましい。
【0037】本発明の固溶体を形成するキノロノキノロ
ン系化合物とイソインドリノン系化合物との好適な原料
の組合せは、一方のキノロノキノロン系化合物が一般式
(I)においてR〜Rの全てが水素原子であるキノ
ロノキノロンまたはR〜R のいずれか一つが低級ア
ルキル基でありその他全てが水素原子であるジ低級アル
キルキノロノキノロンであり、他方のイソインドリノン
系化合物が一般式(II)においてR〜Rのいずれ
もが水素原子でありXがハロゲン原子かつn=4のイソ
インドリノン系化合物の組合せである。
【0038】固溶体は、後述する顔料化を経ずしてその
ままで従来の顔料の適用分野に使用しうるが、粒子を制
御するため、溶剤加熱処理(ソルベント処理)、ソルベ
ントミリング処理、ソルトミリング処理、ドライミリン
グ処理、もしくはこれらを組み合わせた処理(顔料化処
理と総称する)を行ったものを、顔料として使用するの
が好ましい。
【0039】顔料化処理としては、中でも、溶剤加熱処
理(ソルベント処理)、またはソルベントミリング処理
とソルトミリング処理を組み合せたソルベントソルトミ
リング処理が好適である。
【0040】固溶体の一次粒子径の観点から、固溶体を
溶剤加熱処理すると、一次粒子径が大きくなり、塗料な
どで用いた場合、隠蔽性や耐光(候)性、耐熱性などの物
性がより向上する。一方、固溶体をソルベントソルトミ
リング処理すると、一次粒子径が小さくなり粒子径の均
一性も向上するとともに、着色力や透明性が向上し、例
えば、カラーフィルター等の用途にも好適なものとな
る。
【0041】溶剤加熱処理による本発明の顔料は、好適
には、前記した固溶体を、それに対して大過剰のそれを
溶解しない有機溶剤中で加熱することにより製造するこ
とが出来る。有機溶剤は、固溶体を溶解しないものを選
択して用いる。この有機溶剤としては、固溶体の結晶制
御をより安定的に行うために、水溶性有機溶剤を必須成
分として含む液媒体を用いるのが好ましい。
【0042】ここで用いられる水溶性有機溶剤として
は、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドン、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、エチレングリコールのようなものが挙
げられるが、製造時の加熱温度や価格並びに安全性を考
慮すると、ジメチルホルムアミドやブタノールの使用が
とくに好ましい。
【0043】水溶性有機溶剤の量は、特に限定されない
が、固溶体の重量を基準にして、0.1ないし20重量
倍相当量の範囲、もしくはそれ以上多くてもよいが、単
に溶剤回収コストがかさむのみである。従って、好まし
い水溶性有機溶剤の量は、0.1〜10重量倍相当量が
最も好ましい。
【0044】水溶性有機溶剤の加熱温度は、用いる水溶
性有機溶剤の種類によって変化することもあるが、25
〜200℃の任意の温度が採用できる。加熱する時間も
特に限定されるものではないが、より均一な粒子径の顔
料を得るためには、通常は2〜10時間である。
【0045】この加熱は、例えば固溶体と溶剤とを必須
成分として混合し、上記所定の温度下で攪拌することに
より実施することが出来る。
【0046】ソルベントソルトミリング処理とは、固溶
体と、無機塩と、有機溶剤とを混練摩砕することを意味
する。具体的には、固溶体と、無機塩と、それを溶解し
ない有機溶剤とを混練機に仕込み、その中で混練摩砕を
行う。この際の混練機としては、例えばニーダーやミッ
クスマーラー等が使用できる。
【0047】有機溶剤としては、結晶成長を抑制し得る
有機溶剤を使用することが好ましく、このような有機溶
媒としては水溶性有機溶剤が好適に使用でき、例えばジ
エチレングリコール、グリセリン、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、液体ポリエチレングルコー
ル、液体ポリプロピレングリコール、2−(メトキシメ
トキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2ー
(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオ
キシ)エタノール、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングルコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−
2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール等
を用いることができる。
【0048】当該水溶性有機溶剤の使用量は、特に限定
されるものではないが、固溶体1質量部に対して0.0
1〜5質量部が好ましい。
【0049】上記無機塩としては、水溶性無機塩が好適
に使用でき、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫
酸ナトリウム等の無機塩を用いることが好ましい。平均
粒子径0.5〜50μmの無機塩を用いることがより好
ましい。この様な無機塩は、通常の無機塩を微粉砕する
ことにより容易に得られる。
【0050】ソルベントソルトミリング処理における固
溶体使用量に対する無機塩の使用量は、例えば固溶体1
質量部に対して5〜20質量部とするのが好ましく、7
〜15質量部とするのがより好ましい。
【0051】ソルベントソルトミリング時の温度は、3
0〜150℃が好ましく、70〜100℃がより好まし
い。ソルベントソルトミリングの時間は、3時間から2
0時間が好ましい。
【0052】この溶剤加熱処理やソルベントソルトミリ
ング処理の操作は、予め温度や混合等の各種条件を固定
して時間毎にサンプリングを行って、例えば、意図する
の一次粒子径となる時間で中止する様にする。
【0053】こうして、顔料化処理を終了した後、溶剤
加熱処理の場合は、この混合物から有機溶剤を、ソルベ
ントソルトミリング処理の場合はさらに無機塩も除去
し、必要に応じて顔料を主体とする固形物を洗浄、濾
過、乾燥等をすることにより、顔料粉体を得ることが出
来る。
【0054】洗浄としては、水洗、湯洗のいずれも採用
できる。本発明の固溶体はそれを溶解しない有機溶剤で
洗浄した後に、水や湯で洗浄するのが有機不純物の除去
の点からは好ましい。洗浄回数は、1〜5回の範囲で繰
り返すことも出来る。水溶性無機塩及び水溶性有機溶剤
を用いた前記混合物の場合は、水洗することで容易に有
機溶剤と無機塩を除去することが出来る。
【0055】上記した濾別、洗浄後の乾燥としては、例
えば、乾燥機に設置した加熱源による80〜120℃の
加熱等により、脱水及び/又は脱溶剤をする回分式ある
いは連続式の乾燥等が挙げられ、乾燥機としては一般に
箱型乾燥機、バンド乾燥機、スプレードライヤー等があ
る。
【0056】こうして顔料化処理を行って得られる、本
発明の固溶体からなる顔料の一次粒子径は、通常0.0
3〜0.8μmである。
【0057】本発明における一次粒子径とは、透過型ま
たは走査型の電子顕微鏡等で粒子を撮影し、視野内の粒
子について測定する。
【0058】本発明の固溶体及び顔料は、必要であれば
再結晶等の精製方法により、さらに高純度とすることが
出来る。
【0059】本発明の固溶体及び顔料は、CuKα特性
X線(波長1.541オングストローム)によるX線回
折ピークが表示された粉末X線回折図から同定すること
が出来る。この同定は、同ピークが出現する位置である
ブラッグ角(2θ±0.2°)により行われる。この回
折図は、X線回折装置にて容易に測定できる。
【0060】キノロノキノロン系化合物とイソインドリ
ノン系化合物とが、単なる混合物を形成しているなら、
X線回折図は、個々の化合物単独のX線回折図の重ね合
わせとなるが、固溶体を形成している場合には、前記重
ね合わせには存在しない固溶体固有のX線回折ピークが
特定のブラッグ角に出現する。
【0061】例えば、キノロノキノロン系化合物が一般
式(I)においてR〜Rの全てが水素原子の化合物
であり、他方のイソインドリノン系化合物が一般式(I
I)においてR〜Rのいずれもが水素原子でありX
が塩素原子かつn=4の化合物の組合せの場合におけ
る、固溶体固有のX線回折ピークには、ブラッグ角(2
θ±0.2゜)=8.7゜、13.4゜、26.0゜等
がある。
【0062】固溶体を顔料化処理した本発明の顔料に、
更に目的に応じた使用適性を付与するため、それをロジ
ン、界面活性剤、樹脂、市販の分散剤と称されるもので
表面処理してもよいし、キノロノキノロン系化合物やイ
ソインドリノン系化合物にスルホン酸基やアミノ基を導
入したものもしくはそれらの金属塩や有機化合物との塩
(これらはシナージストと呼ばれている)を混合しても
よいし、表面処理とシナージストを組み合わせた処理を
施してもよい。
【0063】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を具体的
に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。なお、以下の例中における「%」は、特
に断りのない限り、いずれも質量%である。
【0064】なお、固溶体の生成如何の確認は、単一化
合物各々の粉末X線回折図と固溶体のそれとのピークの
差異によって行われるため、本発明においても粉末X線
回折測定を実施し、固溶体顔料を確認した。X線回折装
置としは、リガク(株)製 RINT X-RAY DIFFRACTMETER
( 型式:RINT1100)を用いた。また、本発明により得
られた顔料は、以下に示すようにして塗料を作製し、色
相や着色力の評価を行った。
【0065】一次粒子径については、透過型電子顕微鏡
JEM−2010(日本電子株式会社製)で測定した結
果から求めた。
【0066】・キノロノキノロンの合成例 攪拌機、冷却管、温度計を備えた2L丸底フラスコにメ
タノール856.1g、2,3−ジヒドロキシフマル酸
2水和物(含水率:18%)200.0gを仕込み、水
浴で冷却しながら無水硫酸マグネシウム320gを仕込
んだ。0〜5℃に冷却後、塩化水素ガスを導入し、2日
間かけて16時間反応させた。次いで、室温下にて3日
間放置した後、濾過、少量の冷メタノールにて洗浄し、
2Lの冷水中に分散させ、素早く濾過し、60℃で一晩
減圧乾燥して、白色粉末167gを得た。次に、冷却用
コンデンサー、温度計を備えた3L丸底フラスコにメタ
ノール1322.3mL、上記のエステル300g、ア
ニリン368.3gおよび 35%塩酸17.8gを仕
込み、 30分〜1時間かけて還流温度まで加熱し、そ
の温度で、7時間加熱・撹拌した。反応混合物を氷水で
10℃以下まで冷却した後、濾過、メタノール、冷水で
洗浄した後、60℃で一晩減圧乾燥して、淡黄色粉末
(アニリノ化物)410gを得た。次に、攪拌機、冷却
管、温度計を備えた丸底フラスコに上記アニリノ化物1
00g、アルケン56N(日本石油(株)社製アルキル
ベンゼン系溶剤)を2L仕込み、約30分間で235℃
まで加熱し、235〜238℃で15分間反応させた
後、撹拌下に室温まで冷却した。析出物を濾過、ヘキサ
ンで洗浄後、60℃で一晩乾燥し、橙色結晶67.5g
を得た。この粗結晶をメタノール1.5Lを用いて再結
晶し、少量のメタノールで洗浄後、60℃で一晩減圧乾
燥して、淡黄色粉末49.4gを得た。次に、冷却用コ
ンデンサー、温度計を備えた1L底フラスコに85%リ
ン酸198.5gを仕込み、内温が50℃以上とならな
いように水浴で冷却しながら、無水リン酸265.1g
を3回に分けて加えた。上記の淡黄色結晶45.6gを
加え、約1時間かけて145℃まで加熱し、同温度で2
時間反応させた。反応終了後、室温下で放冷した後、氷
水浴で室温付近まで冷却した。次いで、内温が50℃以
下に保たれるように冷水を少量づつ加えた。濾過、湯洗
した後、100℃で一晩乾燥させ、キノロノロキノロン
化合物38.7gを得た。
【0067】・比較用顔料の調製例1(キノロノキノロ
ン系単体顔料1) 500mLビーカーに95%硫酸360gを仕込み、攪
拌しながら室温下で除去にキノロノキノロン12gを加
え、完全に溶解するまで攪拌した。この溶液を攪拌下に
ある水3Lに注ぎ、顔料を析出させる。析出した顔料を
濾過し、濾液のpHが中性になるまで洗浄し、100℃
で一晩乾燥し、11.5gのキノロノキノロン化合物を
得た。次いで、攪拌機、冷却管、温度計を備えた500
mLのフラスコにジメチルホルムアミド240mLと上
記化合物11.5gを仕込み、還流温度で4時間攪拌処
理した。内温が約60℃となるまで冷却し、濾過、メタ
ノール洗浄、水洗し、100℃で一晩乾燥し、溶剤加熱
処理されたキノロノキノロン顔料11.0gを得た。こ
の顔料の粉末X線回折図を図1に示すが、各ピークの回
折角(2θ)は、前記合成例で得たキノロノキノロン化
合物と同一であった。
【0068】・比較用顔料の調製例2(イソインドリノ
ン系単体顔料) 調製例1のキノロノキノロンに代えて「Fastoge
n Super Yellow GRO」(イソインド
リノン系単体顔料)を用いた以外は同様に行い、溶剤加
熱処理されたイソインドリノン顔料を得た。この顔料の
粉末X線回折図を図2に示すが、各ピークの回折角(2
θ)は、「Fastogen Super Yello
w GRO」と同一であった。
【0069】・比較用顔料の調製例3(キノロノキノロ
ン系単体顔料2) 調製例1のキノロノキノロンに代えて2,8−ジメチル
キノロノキノロンを用いた以外は同様に行い、溶剤加熱
処理された2,8−ジメチルキノロノキノロン顔料を得
た。この顔料の粉末X線回折図を図3に示す。
【0070】実施例1 2Lビーカーに95%硫酸1800gを仕込み、攪拌し
ながら室温下で徐徐にキノロノキノロン18gを加え、
次いで、Fastogen Super Yellow
GRO42gを徐々に加え、完全に溶解するまで攪拌
した。この溶液を攪拌下にある水15Lに注ぎ、不溶物
を析出させた。析出した不溶物を濾過し、濾液のpHが
中性になるまで洗浄し、100℃で一晩乾燥し、キノロ
ノキノロン系化合物とイソインドリノン系化合物とのモ
ル比が50:50の生成物59gを得た。この生成物
は、電子顕微鏡観察によると凝集が強く、粉末X線回折
図においても回折ピークがブロードであったが、後述す
る各顔料の混合物のそれと異なるブラッグ角に回折ピー
クを有しており、固溶体であることが確認された。
【0071】(溶剤加熱処理)そこで、攪拌機、冷却
管、温度計を備えた2Lのフラスコにジメチルホルムア
ミド1200mLと上記固溶体59gを仕込み、還流温
度で4時間処理した。内温が約60℃となるまで冷却
し、濾過、メタノール洗浄、水洗し、100℃で一晩乾
燥し、溶剤加熱処理された顔料57.5gを得た。
【0072】この顔料の粉末X線回折図を図4に示す
が、各ピークの回折角(2θ)は、各顔料の混合物に相
当する図1と図2を重ね合わせた回折図とは異なり、固
溶体顔料であることが確認できる。
【0073】(ソルベントソルトミリング処理)また、
この溶剤加熱処理された固溶体顔料40gと粉砕食塩4
00gとジエチレングリコール100gをニーダーに仕
込み、約80℃で5時間ソルベントソルトミリングし
て、溶剤加熱処理及びソルベントソルトミリング処理さ
れた固溶体顔料36gを得た。この摩砕された顔料の粉
末X線回折図を図5に示すが、角ピークの回折角(2
θ)は、上記した溶剤加熱処理のみされた固溶体顔料と
同一であった。
【0074】比較例1 比較用顔料の調製例1で得られた顔料と、比較用顔料の
調製例2よって得られた顔料を、各々等モル(50モル
%:50モル%)となる様に、乾式で均一混合し、化合
物としては実施例1と同一組成の顔料混合物を調製し
た。
【0075】(顔料の色相及び着色力の評価)実施例の
顔料2.0g、アルキド樹脂(大日本インキ化学工業株
式会社製ベッコゾールJ−524−IM−50)とメラ
ミン樹脂(同社製スーパーベッカミンL−117−6
0)及びキシレンとブタノールとからなる樹脂溶液(不
揮発分60%)12.0gとキシレンとブタノールとか
らなる混合有機溶剤16.0と平均直径3mmのガラス
ビーズ80gを100mlポリビンに仕込む。この混合
物をペイントシェーカーで2時間分散した後、分散に用
いたのと同一の樹脂溶液50.0gを追加し、10分間
混合して、顔料分2.5%の塗料を調製する。
【0076】得られたベース塗料を6milのアプリケー
タを用いて白色のアート紙に展色し、予備乾燥させた
後、140℃で20分間焼き付けを行った。次いで、色
相を比較するためdata-color社製の分光光度計SPECTRAF
LASH500型を用いて測色した。着色力は展色塗膜を目視
で判定した。
【0077】塗膜とした際の色相を測色した結果を下表
に示すが、比較用顔料の調製例2よって得られた顔料や
比較用顔料の調製例1で得られた顔料と比較用顔料の調
製例2よって得られた顔料からなる同一組成の比較例1
の混合物(下表の基準1)に比べて、赤味が強く着色力
が高かった。
【0078】実施例2 キノロノキノロン18gを同7.5gに、「Fasto
gen SuperYellow GRO」42gを同
52.5gに、それぞれ代えた以外は実施例1と同様に
してキノロノキノロン系化合物とイソインドリノン系化
合物とのモル比が25/75の顔料49gを得た。しか
し、ここでは溶剤加熱処理のみに基づく顔料化を行い、
ソルベントソルトミリング処理は実施しなかった。この
顔料の粉末X線回折図を図6に示すが、実施例1と同様
な比較を行うことによって、固溶体顔料であることが確
認できた。
【0079】比較例2 比較用顔料の調製例1で得られた顔料と、比較用顔料の
調製例2よって得られた顔料を、順に25モル%:75
モル%となる様に、乾式で均一混合し、化合物としては
実施例2と同一組成の顔料混合物を調製した。
【0080】実施例1と同様にして色相と着色力を評価
したところ、比較用顔料の調製例2よって得られた顔料
や比較用顔料の調製例1で得られた顔料と比較用顔料の
調製例2よって得られた顔料からなる同一組成の比較例
2の混合物(下表の基準2)に比べて、赤味が強く着色
力が高かった。
【0081】実施例3 実施例1のキノロノキノロン18gを2,8−ジメチル
キノロノキノロン19.3gに、「Fastogen
Super Yellow GRO」42gを同40.
7gに各々代えた以外は実施例1と同様にしてキノロノ
キノロン系化合物とイソインドリノン系化合物のモル比
が50/50の顔料58.7gを得た。この固溶体顔料
の粉末X線回折図を図7に示す。しかし、ここでは溶剤
加熱処理のみに基づく顔料化を行い、ソルベントソルト
ミリング処理は実施しなかった。
【0082】比較例3 比較用顔料の調製例3で得られた顔料と、比較用顔料の
調製例2よって得られた顔料を、各々等モル(50モル
%:50モル%)となる様に、乾式で均一混合し、化合
物としては実施例3と同一組成の顔料混合物を調製し
た。
【0083】実施例1と同様にして色相と着色力を評価
したところ、比較用顔料の調製例2で得られた顔料と比
較用顔料の調製例3とからなる同一組成の比較例3の混
合物(下表の基準3)に比べて、やや赤味となり、着色
力もやや高かった。
【0084】
【表1】
【0085】表中の実施例1の顔料は、溶剤加熱処理と
ソルベントソルトミリング処理の両方を行って得たもの
である。
【0086】上記実施例1〜3において行った色相と着
色力の評価結果を下表にまとめて示す。色相は、L*a
*b*表色系色度図に基づいて示した。H*はa*及び
b*により定まる色相角度、C*は彩度である。C*は
大きい程、着色剤としては好ましい。
【0087】
【表2】
【0088】注)表1中、上段は溶剤加熱処理のみを行
った場合、下段は溶剤加熱処理後さらにソルベントソル
トミリング処理をも行った場合を表す。
【0089】
【発明の効果】本発明の固溶体及び顔料は、一般に市販
されているイソインドリノン系顔料、或いはそれとキノ
ロノキノロン系顔料との混合物に比べ、より赤味の黄色
の色相を有し、着色力も高いため、塗料、プラスチッ
ク、印刷インキ、筆記具、複写機用カラートナー、イン
クジェット用インク、カラーフィルターなどの着色剤と
して用いた場合、同一の色濃度なら、着色剤の使用量を
より低減できるという格別顕著な効果を奏し、あらたな
意匠性を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 調製例1で得られたキノロノキノロン系顔料
の粉末X線回折図。
【図2】 調製例2で得られたイソインドリノン系顔料
の粉末X線回折図。
【図3】 調製例3で得られたキノロノキノロン系顔料
の粉末X線回折図。
【図4】 実施例1で得られた溶剤処理のみされたキノ
ロノキノロン−イソインドリノン(モル比:50/50)固
溶体顔料の粉末X線回折図。
【図5】 実施例1で得られたソルベントソルトミリン
グ処理をもされたキノロノキノロン−イソインドリノン
(モル比:50/50)固溶体顔料の粉末X線回折図。
【図6】 実施例2で得られたキノロノキノロン−イソ
インドリノン(モル比:25/75)固溶体顔料の粉末X線
回折図。
【図7】 実施例3で得られたキノロノキノロン−イソ
インドリノン(モル比:50/50)固溶体顔料の粉末X線
回折図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)のキノロノキノロン系化合
    物と、イソインドリノン系化合物とからなる固溶体。 一般式(I) 【化1】 (但し、式中R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、
    ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキシル
    基を表す。)
  2. 【請求項2】 イソインドリノン系化合物が、一般式
    (II)のイソインドリノン系化合物である請求項1記
    載の固溶体。 一般式(II) 【化2】 (但し、式中R、Rはそれぞれ独立に水素原子、ハ
    ロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキシル
    基、Xはハロゲン原子、nは0または1から4の整数を
    表す。)
  3. 【請求項3】 イソインドリノン系化合物が、C.I.
    Pigment Yellow 110の化学構造を有
    する化合物である請求項1記載の固溶体。
  4. 【請求項4】 固溶体を構成するキノロノキノロン系化
    合物の割合が20〜80モル%であり、イソインドリノ
    ン系化合物の割合が20〜80モル%である請求項1、
    2または3記載の固溶体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の固溶
    体からなる黄色顔料。
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