JP2536563B2 - 新規結晶型銅フタロシアニン - Google Patents

新規結晶型銅フタロシアニン

Info

Publication number
JP2536563B2
JP2536563B2 JP62313556A JP31355687A JP2536563B2 JP 2536563 B2 JP2536563 B2 JP 2536563B2 JP 62313556 A JP62313556 A JP 62313556A JP 31355687 A JP31355687 A JP 31355687A JP 2536563 B2 JP2536563 B2 JP 2536563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
degrees
copper phthalocyanine
crystalline copper
hue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62313556A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01153756A (ja
Inventor
康之 鈴木
平 藤田
義昭 林
宏 岡安
Original Assignee
住友化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住友化学工業株式会社 filed Critical 住友化学工業株式会社
Priority to JP62313556A priority Critical patent/JP2536563B2/ja
Publication of JPH01153756A publication Critical patent/JPH01153756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2536563B2 publication Critical patent/JP2536563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0034Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
    • C09B67/0035Mixtures of phthalocyanines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0025Crystal modifications; Special X-ray patterns
    • C09B67/0026Crystal modifications; Special X-ray patterns of phthalocyanine pigments

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は代表的な青色有機顔料として、インキ、塗
料、樹脂等の着色剤として使用されている銅フタロシア
ニンに関するものである。
〈従来の技術〉 銅フタロシアニンの結晶型に関しては、多くの同質多
型が存在し、例えば色相赤味で熱や溶剤に対して不安定
なα型、色相緑味で安定なβ型がよく知られており、そ
の特性(色調、堅牢度)を生かして色材工業その他の分
野で広く用いられている。
その他の銅フタロシアニンとしては、α型に近似のγ
型(工業化学雑誌,第70巻、第4号,499頁(1967))、
色相赤味で針状粒子のδ型(特公昭37-12836号公報)、
色相赤味高着色力で溶剤に不安定なε型(特公昭40-278
0公報)、電子写真に用いられる感光性の優れたπ型
(特開昭48-725号公報)X型(特公昭46-42512号公
報)、色相赤味鮮明で溶剤に対して不安定なρ型(特開
昭52-84231号公報)、色相赤味、高濃度で溶剤に対して
安定なR型(USP 3050721)なども知られているが、利
用分野も極めて限られており、工業的にはあまり重要と
はいえない。これらの銅フタロシアニン多型のX線回折
線については、「染料と薬品」第23巻、第10号、210頁
(1978)に紹介されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 一般にα型は色相赤味で耐光性や耐薬品性等は優れる
が熱あるいは有機溶剤により結晶型がβ型へ変化する性
質があるため、高温で着色を行う樹脂用途あるいは、有
機溶剤を多量に用いる塗料、溶剤型のインキ等ではその
まま使用することができず、樹脂用途においては200℃
以下の比較的低温で着色を行う塩化ビニル樹脂、あるい
は有機溶剤をほとんど使用しない水性塗料、水性イン
キ、PRC(顔料捺染)等に限定して使用されている。
一方β型は熱や溶剤に対して安定であり、種々の用途
に使用できるが、色相が緑味で、赤味色調の要求に対し
ては対応できない。
更にその他の結晶型は、 1)製法が特殊であって経済性に問題があり、工業的な
実施が困難である。
2)性能面での、β型に比べ不十分な点がある、等の理
由から汎用的に使用できるものとはいえない。このよう
なことから、色相赤味で、熱や溶剤に対して安定な性能
を有し、種々の用途に使用できる銅フタロシアニンはま
だ知られていないのが現状である。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、これら従来の銅フタロシアニンの問題
点を解決するため種々検討した結果、特定の新規の結晶
型を有する銅フタロシアニンが色相赤味で、熱や溶剤に
対して安定であり、種々の用途に使用できることを見い
出し本発明を完成したものである。
即ち、本発明は、Cukα線(λ=1.542Å)を用いたX
線回析図において、2θ=4.9度、8.5度に強いピーク
を、6.5度、7.0度及び9.8度に中程度のピークを17.0
度、23.8度、26.1度、26.5度、28.1度及び30.3度に弱い
ピークを有する新規結晶型の工業的に有用な銅フタロシ
アニンを提供するものである。
本発明にいう新規結晶型銅フタロシアニンは、次の方
法によって製造される。
フタル酸及び/又はその誘導体、尿素、銅又はその化
合物を触媒の存在下に有機溶媒中で反応させて銅フタロ
シアニンを製造する際に、下記一般式(I) 〔式中、Mは水素又はアルカリ金属を表す。AおよびB
はカルボキシル基又はカルボキシル基より誘導される基
を表すが、AとBは同一でも異なっていてもよく、更に
閉環してイミド又は酸無水物を形成していてもよい。〕 で示される化合物の共存下に反応させ、通常の方法によ
って、分離することによって得られる。
本方法に使用される有機溶剤としては、スルホランが
好ましく用いられる。その他の反応資材は従来公知のも
のが用いられる。
本発明において使用する前記一般式(I)で示される
化合物としては、具体的には4−スルホフタル酸、4−
スルホフタルイミド、3−スルホフタルイミド又はそれ
らのアルカリ金属塩などを挙げることができるが、とく
に好ましくは4−スルホフタル酸である。
本方法の反応温度としては、通常150〜250℃の範囲で
十分である。
第1図に前記した本発明によって得られた新規結晶型
銅フタロシアニンのX線回折図を、第2図に従来より知
られ、本発明に比較的近いπ型銅フタロシアニンの回折
線を示す。更に回折角(2θ)の比較を第1表に示す。
即ち、新規結晶型とπ型を比較すると、新規結晶型は
2θ=6.5,7.0に2本の中程度のピークがあるのに、π
型では2θ=6.8の1本のみであること、π型ではピー
クのみられない2θ>26.0において新規結晶型で4本の
弱いピークのみられること、その他のピークも新規結晶
型はπ型より0.2〜0.3低く出ること、以上の点に明らか
な違いがあり、新規結晶型はπ型とは異なる結晶型であ
る。
なお、本発明の新規結晶型は、ニトロベンゼン,トル
エン中で煮沸するとβ型に変化する故、溶剤不安定型に
類別されるが、DMFやデカリン中では結晶型変化、粒子
成長はみられず、α型よりは溶剤に対して安定である。
〈発明の効果〉 本発明の新規結晶型銅フタロシアニン顔料は、β型よ
り赤味の強い色調であり、熱や溶剤に対する安定性も、
α型より優れるβ型に近い性能を有する顔料である。従
って従来のα型が使用されてきた用途の他に、α型が使
用困難とされてきた高温着色を行う樹脂用途や、溶剤型
の塗料インキとしても使用することができる。
〈実施例〉 以下に実施例をあげる。なお例中、部、%は重量基準
である。又比表面積値はBET法によるN2気相吸着法を採
用した。X線回折はXD-5A(DP-51)(島津製作所製,X線
回折装置)を用いλ=1.542ÅのCuKα線で測定を行っ
た。
実施例−1 (新規結晶型銅フタロシアニンの合成) 無水フタル酸592部、尿素960部、塩化第一銅105部、
四塩化チタン80部及び4−スルホフタル酸18部をスルホ
ラン6000部へ加え、撹拌下180〜190℃まで昇温し、同温
度で5時間加熱した。次いで100℃まで冷却し、あらか
じめ60℃に保温した温水5000部を加える。次いで、反応
マスを濾過し、濾過終了後、80℃の温水5000部で洗浄す
る。その後、取出したウェットケーキを5%塩酸10000
部に加え、60℃で1時間撹拌した後、濾過した。次い
で、80℃の温水10000部で洗浄し、乾燥することによ
り、銅フタロシアニン570部を得た。得られた化合物の
比表面積は90m2/gであった。X線回折図は第1図に示す
通りであった。
(新規結晶型銅フタロシアニンの性能) 合成で得られた新規結晶銅フタロシアニンについて、
従来から知られているα型,β型の市販の銅フタロシア
ニン顔料と性能比較した。
PP樹脂での性能 をミキサーで混合後、220℃で混練、ペレット化し、そ
れを用いて3.5oz射出成型機で220〜300℃で成型を行
い、色相、耐熱性を評価した。結果を表−2に示す。
新規結晶型銅フタロシアニン顔料は、α型より耐熱性
に優れ、更に驚くべきことにはβ型と近似の耐熱性を示
し、また色相はβ型より赤味であった。
有機溶剤中での結晶型変化 有機溶剤中での結晶型変化を第3表に示す。
上表に示す通り、本発明の合成品はDMF、デカリン中
で安定で結晶型の変化はみられない。β型にはおよばな
いがα型に比べ優れることがわかる。
実施例−2 実施例1で得られた合成品について溶剤型のメラミンア
ルキッド塗料での性能を評価した。
原料塗料:アミラック1000クリヤー,シンナー(関西
ペイント)を用い顔料分5%の塗料とした。
淡色染料:原料塗料とアミラック1000白(関西ペイン
ト)を混合 顔料/Tio2=1/10の塗料とした。
本発明実施例−1の合成品はβ型に比べ色相赤味高濃
度で、溶剤型塗料にも適性を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の新規結晶型銅フタロシアニンのX線
回折図を示す。 第2図は、従来のπ型の銅フタロシアニンの結晶型のX
線回折図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡安 宏 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−153758(JP,A) 特開 昭62−48769(JP,A) 特開 昭52−84231(JP,A) 米国特許4135944(US,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cukα線(λ=1.542Å)を用いたX線回折
    図において、2θ=4.9度、8.5度に強いピークを、 6.5度、7.0度及び9.8度に中程度のピークを、17.0度、2
    3.8度、26.1度、26.5度、28.1度及び30.3度に弱いピー
    クを有する新規結晶型銅フタロシアニン。
JP62313556A 1987-12-10 1987-12-10 新規結晶型銅フタロシアニン Expired - Lifetime JP2536563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62313556A JP2536563B2 (ja) 1987-12-10 1987-12-10 新規結晶型銅フタロシアニン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62313556A JP2536563B2 (ja) 1987-12-10 1987-12-10 新規結晶型銅フタロシアニン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01153756A JPH01153756A (ja) 1989-06-15
JP2536563B2 true JP2536563B2 (ja) 1996-09-18

Family

ID=18042737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62313556A Expired - Lifetime JP2536563B2 (ja) 1987-12-10 1987-12-10 新規結晶型銅フタロシアニン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2536563B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01153756A (ja) 1989-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1088703A (en) Pigment composition
JPH0733485B2 (ja) 顔料分散剤
EP0540953B1 (en) New solid solutions of copper phthalocyanine compounds
EP0266219B1 (en) Process for producing copper phthalocyanine pigment
US4222788A (en) Mixed pigment and process of preparing the same
CA1088255A (en) Pigment compositions
JP2001019870A (ja) ハイブリッド顔料
JPS63159475A (ja) モノアゾレ−キ顔料
JP2536563B2 (ja) 新規結晶型銅フタロシアニン
JP2009235337A (ja) 新規な顔料誘導体及びその製造方法
JPH0723454B2 (ja) 銅フタロシアニンの製造方法
JPS6162564A (ja) アジン系顔料
US4861898A (en) Isoindoline metal complexes
JPS63207858A (ja) 銅フタロシアニン顔料の製造方法
JP2517292B2 (ja) 銅フタロシアニン顔料の製造方法
JPH0116272B2 (ja)
JPH01153758A (ja) 新規結晶型銅フタロシアニン
JPS61133270A (ja) 新規なイソインドリン化合物、その金属錯化合物及びその用途
JPH011766A (ja) 銅フタロシアニン顔料の製造方法
JPH01152141A (ja) 熱可塑性樹脂の着色方法
JPH01180A (ja) カ−ボンブラックを使用した黒色インキの調色方法
JP2003003088A (ja) キノロノキノロン−イソインドリノン固溶体及び顔料
JPS621755A (ja) イソインドリン色素
JP2577219B2 (ja) 銅フタロシアニン顔料の製造方法
JPH0742414B2 (ja) 低塩素化銅フタロシアニン青色顔料の製造方法