JP2003002882A - ラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステル - Google Patents
ラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルInfo
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Abstract
合、レジスト等の性能に悪影響を及ぼさないようなラク
トン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルを得る。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、Zはラクト
ン骨格を有する有機基を示す)で表される(メタ)アク
リル酸エステルであって、該(メタ)アクリル酸エステ
ル1重量部を酢酸エチル19重量部に20℃で溶解させ
たとき、不純物として含まれる不溶分が0.5重量%以
下であることを特徴とするラクトン骨格を有する(メ
タ)アクリル酸エステル。Zにおけるラクトン骨格を有
する有機基には、2−オキサトリシクロ[4.2.1.
04,8]ノナン−3−オン環、3−オキサトリシクロ
[4.3.1.14,8]ウンデカン−2−オン環又はγ
−ブチロラクトン環を有する有機基等が含まれる。
Description
機能性高分子の原料モノマーなどとして有用な、純度の
高いラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステル
と、その製造法に関する。
4,8]ノナン−3−オン環、3−オキサトリシクロ
[4.3.1.14,8]ウンデカン−2−オン環、γ−
ブチロラクトン環などのラクトン骨格を有する基を含む
(メタ)アクリル酸エステルの重合体は、基板に対する
密着性等に優れることから、レジスト用樹脂等のモノマ
ー(コモノマー)として注目されている。
(メタ)アクリル酸エステルを製造する方法として、ラ
クトン骨格を有する基を含むアルコールと(メタ)アク
リル酸ハライドとを塩基の存在下で反応させる方法が知
られている。例えば、特開2000−26446号公報
の実施例では、9−ヒドロキシ−2−オキサトリシクロ
[4.2.1.04,8]ノナン−3−オン(5−ヒドロ
キシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン)を、塩基
(N,N−ジメチルアニリン)と少量の重合禁止剤(フ
ェノチアジン)の存在下、(メタ)アクリル酸クロリド
と反応させ、反応混合液を濾過、濃縮し、残渣にエーテ
ルを加え、希塩酸等で洗浄した後、晶析操作により、9
−(メタ)アクリロイルオキシ−2−オキサトリシクロ
[4.2.1.04,8]ノナン−3−オン(5−(メ
タ)アクリロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボ
ラクトン)を得ている。
には、6−ヒドロキシ−3−オキサトリシクロ[4.
3.1.14,8]ウンデカン−2−オンをトリエチルア
ミンの存在下、アクリル酸クロリドと反応させた後、反
応混合液を濾過、濃縮することにより6−アクリロイル
オキシ−3−オキサトリシクロ[4.3.1.14,8]
ウンデカン−2−オンを得る方法が開示されている。
(メタ)アクリル酸ハライドを用いるため、目的の(メ
タ)アクリル酸エステル中にハロゲンが残存しやすく、
これを重合してレジスト用樹脂として用いた場合には、
電子部品の性能に悪影響を及ぼすおそれがある。また、
目的物であるラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸
エステルは重合しやすいため、反応の段階だけでなく濃
縮操作等の際にも重合反応(ビニル重合、ラクトンの開
環重合)が進行して、(メタ)アクリル酸エステルの収
率が低下する。さらに、目的物であるラクトン骨格を有
する(メタ)アクリル酸エステルは、重合を避けるた
め、通常晶析により精製されるが、前記反応や濃縮の際
に生成したポリマー等の不純物は晶析によっては十分に
除去できない。そして、このようなポリマーを多く含有
するラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステル
をレジスト用樹脂のコモノマー等として使用する場合に
は、レジスト等の性能に支障を来すことが多い。
は、ポリマー化してレジスト用樹脂等とした場合、レジ
スト等の性能に悪影響を及ぼさないようなラクトン骨格
を有する(メタ)アクリル酸エステルと、その製造法を
提供することにある。
を達成するため、鋭意検討した結果、ラクトン骨格を有
するアルコールと(メタ)アクリル酸とを特定濃度の硫
酸触媒の存在下で反応させるととともに、生成したラク
トン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルを含む混
合液を濃縮する際に特定量の重合禁止剤を添加すると、
不純物含量の極めて少ない(メタ)アクリル酸エステル
が得られること、及びこのような(メタ)アクリル酸エ
ステルをレジスト用樹脂のコモノマーとして使用した場
合に、レジスト性能に悪影響を及ぼさないことを見出
し、本発明を完成させた。
ン骨格を有する有機基を示す)で表される(メタ)アク
リル酸エステルであって、該(メタ)アクリル酸エステ
ル1重量部を酢酸エチル19重量部に20℃で溶解させ
たとき、不純物として含まれる不溶分が0.5重量%以
下であることを特徴とするラクトン骨格を有する(メ
タ)アクリル酸エステルを提供する。
ン骨格を有する有機基として、例えば、2−オキサトリ
シクロ[4.2.1.04,8]ノナン−3−オン環、3
−オキサトリシクロ[4.3.1.14,8]ウンデカン
−2−オン環又はγ−ブチロラクトン環を有する有機基
が挙げられる。
(1c)
結合した置換基であって、メチル基、ヒドロキシル基又
は(メタ)アクリロイルオキシ基を示し、R2は水素原
子、メチル基又はエチル基を示す。nは0〜3の整数、
mは0〜5の整数を示す。式中に示される環にはオキソ
基が結合していてもよい)で表される(メタ)アクリル
酸エステルであって、該(メタ)アクリル酸エステル1
重量部を酢酸エチル19重量部に20℃で溶解させたと
き、不純物として含まれる不溶分が0.5重量%以下で
あるラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステル
が含まれる。
されるラクトン骨格を有するアルコールと(メタ)アク
リル酸とを硫酸触媒の存在下で脱水反応させて、対応す
る下記式(1)
同じ)で表される(メタ)アクリル酸エステルを製造す
る方法であって、(A)前記ラクトン骨格を有するアル
コールと(メタ)アクリル酸とを、硫酸触媒濃度1重量
%以下の条件で反応させて式(1)で表される(メタ)
アクリル酸エステルを生成させる反応工程と、(B)反
応で生成した式(1)で表される(メタ)アクリル酸エ
ステルを含む混合液を、式(1)で表される(メタ)ア
クリル酸エステルに対して0.75重量%以上の重合禁
止剤の存在下で濃縮する工程とを含むラクトン骨格を有
する(メタ)アクリル酸エステルの製造法を提供する。
(C1)反応混合液を水で洗浄する水洗工程、及び(C2)
反応混合液をアルカリ水溶液で洗浄するアルカリ水洗浄
工程を含んでいてもよい。
原子又はメチル基を示し、Zはラクトン骨格を有する有
機基を示す。ラクトン骨格としては特に限定されず、4
〜20員程度のラクトン骨格が挙げられる。ラクトン骨
格はラクトン環のみの単環であってもよく、ラクトン環
に非芳香族性又は芳香族性の炭素環又は複素環が縮合し
た多環であってもよい。代表的なラクトン骨格として、
2−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]ノナン−
3−オン環(=3−オキサトリシクロ[4.2.1.0
4 ,8]ノナン−2−オン環)、3−オキサトリシクロ
[4.3.1.14,8]ウンデカン−2−オン環、γ−
ブチロラクトン環、δ−バレロラクトン環、ε−カプロ
ラクトン環などが挙げられる。ラクトン骨格は式(1)
中に示されるエステル結合を構成する酸素原子と直接結
合していてもよく、また、直鎖状又は分岐鎖状のアルキ
レン基等の連結基を介して前記酸素原子と結合していて
もよい。
(メタ)アクリル酸エステルの代表的な例として、前記
式(1a)、(1b)又は(1c)で表される化合物が挙げら
れる。
リロイルオキシ−2−オキサトリシクロ[4.2.1.
04,8]ノナン−3−オン類(=5−(メタ)アクリロ
イルオキシ−3−オキサトリシクロ[4.2.1.0
4,8]ノナン−2−オン類)において、n個のR1は、同
一の基であってもよく、互いに異なる基であってもよ
い。R1は橋頭位の炭素原子に結合している場合が多
い。
イルオキシ−2−オキサトリシクロ[4.2.1.0
4,8]ノナン−3−オン類の代表的な例として、9−ア
クリロイルオキシ−2−オキサトリシクロ[4.2.
1.04,8]ノナン−3−オン(=5−アクリロイルオ
キシ−3−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]ノ
ナン−2−オン)、9−メタクリロイルオキシ−2−オ
キサトリシクロ[4.2.1.04,8]ノナン−3−オ
ン(=5−メタクリロイルオキシ−3−オキサトリシク
ロ[4.2.1.04,8]ノナン−2−オン)などが挙
げられる。
リロイルオキシ−3−オキサトリシクロ[4.3.1.
14,8]ウンデカン−2−オン類において、n個のR
1は、同一の基であってもよく、互いに異なる基であっ
てもよい。R1は橋頭位の炭素原子に結合している場合
が多い。
イルオキシ−3−オキサトリシクロ[4.3.1.1
4,8]ウンデカン−2−オン類の代表的な例として、6
−アクリロイルオキシ−3−オキサトリシクロ[4.
3.1.14,8]ウンデカン−2−オン、6−アクリロ
イルオキシ−8−ヒドロキシ−3−オキサトリシクロ
[4.3.1.14,8]ウンデカン−2−オン、6−メ
タクリロイルオキシ−3−オキサトリシクロ[4.3.
1.14,8]ウンデカン−2−オン、6−メタクリロイ
ルオキシ−8−ヒドロキシ−3−オキサトリシクロ
[4.3.1.14,8]ウンデカン−2−オンなどが挙
げられる。
ン環を有する(メタ)アクリル酸エステルにおいて、m
は、好ましくは0〜3程度である。
を有する(メタ)アクリル酸エステルの代表的な例とし
て、例えば、α−アクリロイルオキシ−γ−ブチロラク
トン、α−アクリロイルオキシ−α−メチル−γ−ブチ
ロラクトン、α−アクリロイルオキシ−β,β−ジメチ
ル−γ−ブチロラクトン、α−アクリロイルオキシ−
α,β,β−トリメチル−γ−ブチロラクトン、α−ア
クリロイルオキシ−γ,γ−ジメチル−γ−ブチロラク
トン、α−アクリロイルオキシ−α,γ,γ−トリメチ
ル−γ−ブチロラクトン、α−アクリロイルオキシ−
β,β,γ,γ−テトラメチル−γ−ブチロラクトン、
α−アクリロイルオキシ−α,β,β,γ,γ−ペンタ
メチル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイルオキ
シ−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイルオキシ−
α−メチル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイル
オキシ−β,β−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−
メタクリロイルオキシ−α,β,β−トリメチル−γ−
ブチロラクトン、α−メタクリロイルオキシ−γ,γ−
ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイルオ
キシ−α,γ,γ−トリメチル−γ−ブチロラクトン、
α−メタクリロイルオキシ−β,β,γ,γ−テトラメ
チル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイルオキシ
−α,β,β,γ,γ−ペンタメチル−γ−ブチロラク
トンなどのα−(メタ)アクリロイルオキシ−γ−ブチ
ロラクトン類などが挙げられる。
される(メタ)アクリル酸エステル1重量部を酢酸エチ
ル19重量部に20℃で溶解させたとき、不純物として
含まれる酢酸エチル不溶分(重合物等)が0.5重量%
以下である点にある。前記不溶分は、好ましくは0.3
重量%以下、さらに好ましくは0.2重量%以下であ
り、特に完溶であるのが好ましい。このような酢酸エチ
ル不溶分の少ないラクトン骨格を有する(メタ)アクリ
ル酸エステルを、例えばアルカリ可溶性付与モノマー
(酸脱離性付与モノマー;2−(メタ)アクリロイルオ
キシ−2−メチルアダマンタン等)などの所望の機能を
付与するモノマーと共重合させて得られるポリマーをレ
ジスト用樹脂として使用した場合、所望のレジスト性能
(感度等)を得ることができる。これに対し、前記酢酸
エチル不溶分が0.5重量%を超えるラクトン骨格を有
する(メタ)アクリル酸エステルを同様に共重合させた
場合には、所望のレジスト性能を得ることが困難であ
る。
クトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルは、
(A)前記式(2)で表されるラクトン骨格を有するア
ルコールと(メタ)アクリル酸とを、硫酸触媒濃度1重
量%以下の条件で反応させて前記式(1)で表される
(メタ)アクリル酸エステルを生成させる反応工程と、
(B)反応で生成した式(1)で表される(メタ)アク
リル酸エステルを含む混合液を、式(1)で表される
(メタ)アクリル酸エステルに対して0.75重量%以
上の重合禁止剤の存在下で濃縮する工程とを経ることに
より製造することができる。なお、反応工程で得られた
反応混合液は、洗浄工程(C)に供するのが好ましい。
クトン骨格を有するアルコールとしては、式(1)で表
されるラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステ
ルに対応するアルコールを使用できる。より具体的に
は、式(1a)で表される化合物に対応するアルコールの
代表的な例として、9−ヒドロキシ−2−オキサトリシ
クロ[4.2.1.04,8]ノナン−3−オン(=5−
ヒドロキシ−3−オキサトリシクロ[4.2.1.0
4,8]ノナン−2−オン)などが挙げられる。
[2.2.1]−2−ヘプテン−5−カルボン酸類を、
メチルトリオキソレニウムの存在下、過酸化水素を反応
させることにより得ることができる。
コールの代表的な例として、例えば、6−ヒドロキシ−
3−オキサトリシクロ[4.3.1.14,8]ウンデカ
ン−2−オン、6,8−ジヒドロキシ−3−オキサトリ
シクロ[4.3.1.14,8]ウンデカン−2−オンな
どが挙げられる。
ロキシ−4−アダマンタノン類にm−クロロ過安息香酸
などの過酸を作用させることにより得ることができる。
この反応は一般的なバイヤービリガー反応に準じて行う
ことができる。
アルコールの代表的な例として、例えば、α−ヒドロキ
シ−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−α−メチル
−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−β,β−ジメ
チル−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−α,β,
β−トリメチル−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ
−γ,γ−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロ
キシ−α,γ,γ−トリメチル−γ−ブチロラクトン、
α−ヒドロキシ−β,β,γ,γ−テトラメチル−γ−
ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−α,β,β,γ,γ
−ペンタメチル−γ−ブチロラクトンなどのα−ヒドロ
キシ−γ−ブチロラクトン類などが挙げられる。
アルコールと(メタ)アクリル酸との反応(エステル
化)は、通常、反応に不活性な溶媒中で行われる。前記
溶媒として、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素;ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、デカンなどの脂肪族炭化水素;シクロ
ヘキサンなどの脂環式炭化水素;塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ト
リフルオロメチルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;
酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ア
ニソール、テトラヒドロフランなどのエーテル;及びこ
れらの混合溶媒などが挙げられる。溶媒としては、副生
する水と共沸し且つ水と分液可能な溶媒(共沸脱水可能
な溶媒)、例えばトルエンなどが好ましい。
1重量%以下であり、より好ましくは0.85重量%以
下である。硫酸の濃度が1重量%を超えると、重合物等
の酢酸エチル不溶分の副生量が著しく増大する。反応系
中の硫酸濃度の下限は、十分な反応速度が得られる程度
であればよく、例えば0.2重量%、好ましくは0.4
重量%程度である。また、硫酸の使用量は、式(2)で
表されるアルコール1モルに対して、例えば0.15モ
ル以下(0.03〜0.15モル程度)、好ましくは
0.13モル以下(0.06〜0.13モル程度)であ
る。
触媒を硫酸と併用することもできる。このような触媒と
して、例えば、塩酸、リン酸、ヘテロポリ酸(例えば、
ケイタングステン酸、ケイモリブデン酸、リンタングス
テン酸、リンモリブデン酸等)などの無機酸;ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、スルホン酸系強酸性イオン交
換樹脂等のスルホン酸類などが挙げられる。
キノン(ハイドロキノンモノメチルエーテル)、ハイド
ロキノン、フェノチアジンなどの重合禁止剤を系内に添
加したり、系内に酸素を供給するのが好ましい。酸素は
窒素などの不活性ガスで希釈して使用することもでき
る。重合禁止剤の使用量は、例えば、式(2)で表され
るアルコールに対して、0.1〜10重量%、好ましく
は0.5〜5重量%程度である。
アクリル酸とのエステル化反応は、常圧又は減圧下、例
えば50〜150℃程度の温度で行われる。(メタ)ア
クリル酸の使用量は、式(2)で表されるアルコール1
モルに対して1モル以上であればよいが、1.5モル以
上(例えば1.5〜10モル程度)であるのが好まし
い。
ルコールと(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる
反応混合液は、そのまま濃縮工程(B)に供してもよい
が、その前に、(C1)水で洗浄する水洗工程、及び(C
2)アルカリ水溶液で洗浄するアルカリ水洗浄工程に供
するのが好ましい。また、反応混合液は、これらの洗浄
工程に加えて、塩水溶液で洗浄する塩水溶液洗浄工程に
供してもよい。これらの洗浄工程により、反応混合液中
に含まれている未反応原料[ラクトン骨格を有するアル
コール、(メタ)アクリル酸]や触媒、その他の水溶性
不純物を効率よく除去できる。
リウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸
塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアル
カリ金属炭酸水素塩などの水溶液が例示される。好まし
いアルカリ水溶液には、炭酸ナトリウムなどのアルカリ
金属炭酸塩の水溶液などが含まれる。
リウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシ
ウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなどのアルカ
リ金属若しくはアルカリ土類金属のハロゲン化物若しく
は硫酸塩の水溶液などが挙げられる。
は、特に制限されないが、水洗浄−アルカリ水溶液洗浄
−水洗浄、又は水洗浄−アルカリ水溶液洗浄−塩水溶液
洗浄−水洗浄の順序が望ましい。洗浄液の使用量は、洗
浄処理1回当たり、被洗浄液100重量部に対して、例
えば10〜300重量部、好ましくは20〜200重量
部程度である。洗浄する際の温度は、例えば10〜50
℃程度である。洗浄する際の温度が高すぎると、ラクト
ン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルが重合する
おそれがある。
乃至慣用の方法により行うことができる。洗浄後の水層
から(メタ)アクリル酸などの未反応原料を回収して再
利用することもできる。
反応で生成した式(1)で表される(メタ)アクリル酸
エステルを含む混合液、例えば前記洗浄工程(C)を経
た混合液を、式(1)で表される(メタ)アクリル酸エ
ステルに対して0.75重量%以上、好ましくは0.8
5重量%以上の重合禁止剤の存在下で濃縮する。重合禁
止剤の量が式(1)で表される(メタ)アクリル酸エス
テルに対して0.75重量%未満の場合には、濃縮時に
重合等の反応が起こりやすく、得られる(メタ)アクリ
ル酸エステル中に含まれる酢酸エチル不溶分が著しく増
大する。重合禁止剤の量の上限は、経済性、濃縮後の
(メタ)アクリル酸エステルの精製操作の操作性や、製
品(メタ)アクリル酸エステルの純度を損なわない範囲
で適宜選択できるが、一般には、式(1)で表される
(メタ)アクリル酸エステルに対して5重量%、好まし
くは3重量%程度である。
に限定されず、例えば、メトキノン(ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル)、ハイドロキノン等のハイドロキノ
ン系重合禁止剤;フェノチアジン等のフェノチアジン系
重合禁止剤などを使用できる。これらの重合禁止剤は単
独で又は2種以上組み合わせて使用できる。特に、ハイ
ドロキノン系重合禁止剤とフェノチアジン系重合禁止剤
とを組み合わせて用いると、重合物等の生成抑制効果を
大幅に向上できる。ハイドロキノン系重合禁止剤とフェ
ノチアジン系重合禁止剤とを組み合わせて用いる場合の
両者の比率は、例えば、前者/後者(重量比)=1/9
9〜99/1、好ましくは10/90〜90/10、さ
らに好ましくは30/70〜70/30である。
る。濃縮時の温度は、重合等の反応を抑制できる範囲で
適宜選択できるが、130℃以下(例えば、30〜13
0℃)、特に110℃以下(例えば、30〜110℃)
で行うのが好ましい。
用モノマー等として使用してもよいが、必要に応じて、
晶析、蒸留、カラムクロマトグラフィー等を用いた精製
工程、特に晶析工程に供するのが好ましい。
キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素;ヘキ
サン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;シク
ロヘキサンなどの脂環式炭化水素;四塩化炭素、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ト
リフルオロメチルベンゼン、クロロベンゼンなどのハロ
ゲン化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ブタノールなどのアルコール;アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、安息香酸エ
チルなどのエステル;アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ベンゾニトリルなどのニトリル;ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテ
ル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン、アニソー
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの鎖状又は環
状エーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミドなどの非プロトン極性溶媒;二
硫化炭素;水;これらの混合溶媒などが挙げられる。
芳香族炭化水素、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、シク
ロヘキサンなどの脂環式炭化水素、イソプロピルアルコ
ールなどのアルコール、酢酸エチルなどのエステル、ジ
イソプロピルエーテルなどの鎖状エーテル、テトラヒド
ロフランなどの環状エーテル、水、又はこれらの混合溶
媒などが挙げられる。中でも、(i)(i-1)トルエン
等の芳香族炭化水素、(i-2)トルエン等の芳香族炭化
水素とヘキサン等の脂肪族炭化水素との混合溶媒、(i-
3)トルエン等の芳香族炭化水素とジイソプロピルエー
テル等のエーテル(特に鎖状エーテル)との混合溶媒、
などの少なくともトルエン等の芳香族炭化水素を含む溶
媒、(ii)ヘキサン等の脂肪族炭化水素と酢酸エチル等
のエステルとの混合溶媒、(iii)水と水混和性溶媒
(例えば、テトラヒドロフラン等の環状エーテル、イソ
プロピルアルコール等のアルコールなど)との混合溶媒
などが好ましい。前記(iii)の場合、水と、テトラヒ
ドロフラン等の環状エーテルと、イソプロピルアルコー
ル等のアルコールとの混合溶媒が特に好適である。
ン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルの晶析に用
いる溶媒としては、前記(i)少なくともトルエン等の
芳香族炭化水素を含む溶媒(とりわけ、前記(i-2)ま
たは(i-3)の溶媒)が好ましい。また、式(1c)で表
されるラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステ
ルの晶析に用いる溶媒としては、前記(ii)脂肪族炭化
水素とエステルとの混合溶媒が特に好適である。
も異なるが、一般には、ラクトン骨格を有する(メタ)
アクリル酸エステル100重量部に対して、20〜10
00重量部、好ましくは25〜800重量部程度であ
る。
除去でき、高純度のラクトン骨格を有する(メタ)アク
リル酸エステルを得ることができる。
ス)することにより、より高純度のラクトン骨格を有す
る(メタ)アクリル酸エステルを取得することができ
る。前記洗浄に用いる溶媒としては、例えば、ヘキサン
などの脂肪族炭化水素、ジイソプロピルエーテルなどの
エーテル(例えば、鎖状エーテル)、水と水混和性溶媒
(例えば、イソプロピルアルコール等のアルコールな
ど)との混合溶媒などが好ましい。
2)トルエン等の芳香族炭化水素とヘキサン等の脂肪族
炭化水素との混合溶媒を用いる場合や、(ii)ヘキサン
等の脂肪族炭化水素と酢酸エチル等のエステルとの混合
溶媒を用いる場合には、リンス溶媒としてヘキサン等の
脂肪族炭化水素が好適である。また、晶析溶媒として
(i-3)トルエン等の芳香族炭化水素とジイソプロピル
エーテル等のエーテル(特に鎖状エーテル)との混合溶
媒を用いる場合には、リンス溶媒としてジイソプロピル
エーテル等のエーテル(特に鎖状エーテル)が好まし
い。さらに、晶析溶媒として(iii)水と水混和性溶媒
(例えば、テトラヒドロフラン等の環状エーテル、イソ
プロピルアルコール等のアルコールなど)との混合溶媒
を用いる場合には、リンス溶媒として水と水混和性溶媒
(例えば、イソプロピルアルコール等のアルコールな
ど)との混合溶媒が好適である。
は、例えば、環式骨格を有する(メタ)アクリル酸エス
テル100重量部に対して、10〜1000重量部、好
ましくは20〜500重量部程度である。
を施した結晶の乾燥条件は、品質及び作業効率を損なわ
ない範囲で適宜設定でき、例えば温度10〜80℃程
度、及び常圧又は減圧下[例えば、0.1〜760mm
Hg(13.3〜101000Pa)程度]で乾燥が行
われる。乾燥は、窒素等の不活性ガス気流中で行っても
よい。晶析で得られる母液、及び洗浄処理液からは、蒸
留又は蒸発により溶媒を回収できる。回収した溶媒は再
利用が可能である。
アクリル酸エステルは、不純物として含まれる酢酸エチ
ル不溶分が極めて少ないので、他のモノマーと共重合さ
せてレジスト用樹脂等とした場合、レジスト等の性能に
悪影響を及ぼさない。そのため、レジスト用樹脂等の感
光性樹脂の原料モノマー等として好適に使用できる。ま
た、本発明の製造法によれば、上記のような純度の高い
ラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルを簡
易に且つ効率よく製造できる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。なお、酢酸エチル溶解テストは、以下
のようにして行った。
アクリル酸エステル;乾燥後のもの)1.0gを秤量
し、酢酸エチル19gを加えて20gとした。この混合
液を振盪して前記(メタ)アクリル酸エステルを溶解さ
せた。不溶解物が見られない場合には完溶と判定し、不
溶解物が見られるときは、濾紙を用いて減圧濾過し、濾
滓を真空乾燥し、重量を測定して不溶解物の量(酢酸エ
チル不溶分;サンプルに対する重量%)を求めた。
シ−2−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]ノナ
ン−3−オン154g(1.0モル)、メタクリル酸2
15g(2.5モル)、ハイドロキノンモノメチルエー
テル1.5g、トルエン980g、硫酸9.8g(0.
1モル;仕込み総量1360.3gに対して0.72重
量%)を仕込み、5%の酸素を含んだ窒素ガスを5L/
分で流通させながら、加熱してエステル化反応を行っ
た。その間に副生した水は蒸留し、デカンターを用いて
系外に除去した。10時間後にデカンターの生成水増加
が見られなくなったので反応及び蒸留を終了した。反応
混合液を室温まで冷却した後、分液ロートに移し、蒸留
水1315mlで水洗後、10重量%炭酸ソーダ水溶液
1300mlで1回、10重量%食塩水1000mlで
1回、蒸留水1000mlで1回逐次洗浄した。洗浄後
のトルエン層1076g中には、9−メタクリロイルオ
キシ−2−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]ノ
ナン−3−オンが211g(0.95モル)含まれてい
た。このトルエン層にハイドロキノンモノメチルエーテ
ル1.0g、フェノチアジン1.0gを添加し、溶解さ
せた後、エバポレーターを用いて、真空度20torr
(2660Pa)、浴温100℃以下にて濃縮し、イソ
プロピルエーテル420gを加えて室温で放置したとこ
ろ結晶が析出した。結晶を濾過し、100mlのイソプ
ロピルエーテルで2回リンスし、室温にて真空乾燥する
ことにより、9−メタクリロイルオキシ−2−オキサト
リシクロ[4.2.1.04,8]ノナン−3−オン[前
記式(1a)において、R=メチル基、R2=水素原子、
n=0である化合物]を189g(0.85モル)得た
(収率85%)。得られた結晶について酢酸エチル溶解
テストを実施した結果、完溶であり、酢酸エチル不溶分
を含んでいないことがわかった。
7モル;仕込み総量1367gに対して1.22重量
%)とした以外は実施例1と同様の操作を行った。その
結果、結晶として得られた9−メタクリロイルオキシ−
2−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]ノナン−
3−オンの量は180g(0.81モル)であった(収
率81%)。得られた結晶について酢酸エチル溶解テス
トを実施した結果、酢酸エチル不溶分は3重量%であっ
た。
ノンモノメチルエーテルとフェノチアジンの量をそれぞ
れ0.7gとした以外は実施例1と同様の操作を行っ
た。その結果、結晶として得られた9−メタクリロイル
オキシ−2−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]
ノナン−3−オンの量は182g(0.82モル)であ
った(収率82%)。得られた結晶について酢酸エチル
溶解テストを実施した結果、酢酸エチル不溶分は2.5
重量%であった。
として、ハイドロキノンモノメチルエーテルを2.12
g用い、フェノチアジンは添加しなかったこと以外は実
施例と同様の操作を行った。その結果、結晶として得ら
れた9−メタクリロイルオキシ−2−オキサトリシクロ
[4.2.1.04,8]ノナン−3−オンの量は188
g(0.85モル)であった(収率85%)。得られた
結晶について酢酸エチル溶解テストを実施した結果、若
干の濁りが見られ、酢酸エチル不溶分は0.5重量%で
あった。
オキシ−2−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]
ノナン−3−オン(モノマー)を2−メタクリロイルオ
キシ−2−メチルアダマンタンと共重合し、生成した共
重合体によるレジストの機能評価を実施した。 (重合)実施例(又は比較例)で得られた9−メタクリ
ロイルオキシ−2−オキサトリシクロ[4.2.1.0
4,8]ノナン−3−オン(モノマー)2.35g(1
0.6ミリモル)と、2−メタクリロイルオキシ−2−
メチルアダマンタン1.65g(7.05ミリモル)、
及び開始剤(和光純薬工業製、V−601)0.40g
を反応器に入れ、THF(テトラヒドロフラン)16.
0gに溶解させた。続いて、フラスコ内を乾燥窒素で置
換した後、反応系の温度を60℃に保ち、窒素雰囲気
下、6時間攪拌した。反応混合液をヘキサンと酢酸エチ
ルの9:1(重量比)混合液500mlに落とし、生じ
た沈殿物を濾別することで精製を行った。回収した沈殿
を減圧乾燥後、再度THF16.0gに溶解させ、上記
の沈殿精製操作を繰り返すことにより所望の樹脂(共重
合体)約3gを得た。
重量部とトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアン
チモネート10重量部とを溶媒である乳酸エチルと混合
し、ポリマー濃度17重量%のフォトレジスト用樹脂組
成物を調製した。このフォトレジスト用樹脂組成物をシ
リコンウエハーにスピンコーティング法により塗布し、
厚み1.0μmの感光層を形成した。ホットプレート上
にて温度100℃で150秒間プリベークした後、波長
193nmのArFエキシマレーザーを用い、マスクを
介して、照射量30mJ/cm2で露光した後、100
℃の温度で60秒間ポストベークした。次いで、0.3
Mのテトラヒドロアンモニウムヒドロキシド水溶液によ
り60秒間現像し、純水でリンスしたところ、実施例1
及び2のモノマーを用いた共重合体については、0.2
5μmの鮮明なライン・アンド・スペースパターンが得
られたが、比較例のモノマーを用いた共重合体について
は、何れもパターンの崩れが観察された。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、Zはラクト
ン骨格を有する有機基を示す)で表される(メタ)アク
リル酸エステルであって、該(メタ)アクリル酸エステ
ル1重量部を酢酸エチル19重量部に20℃で溶解させ
たとき、不純物として含まれる不溶分が0.5重量%以
下であることを特徴とするラクトン骨格を有する(メ
タ)アクリル酸エステル。 - 【請求項2】 Zにおけるラクトン骨格を有する有機基
が、2−オキサトリシクロ[4.2.1.04,8]ノナ
ン−3−オン環、3−オキサトリシクロ[4.3.1.
14,8]ウンデカン−2−オン環又はγ−ブチロラクト
ン環を有する有機基である請求項1記載のラクトン骨格
を有する(メタ)アクリル酸エステル。 - 【請求項3】 下記式(1a)、(1b)又は(1c) 【化2】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を示す。R1は環に
結合した置換基であって、メチル基、ヒドロキシル基又
は(メタ)アクリロイルオキシ基を示し、R2は水素原
子、メチル基又はエチル基を示す。nは0〜3の整数、
mは0〜5の整数を示す。式中に示される環にはオキソ
基が結合していてもよい)で表される(メタ)アクリル
酸エステルであって、該(メタ)アクリル酸エステル1
重量部を酢酸エチル19重量部に20℃で溶解させたと
き、不純物として含まれる不溶分が0.5重量%以下で
ある請求項1記載のラクトン骨格を有する(メタ)アク
リル酸エステル。 - 【請求項4】 下記式(2) Z−OH (2) (式中、Zはラクトン骨格を有する有機基を示す)で表
されるラクトン骨格を有するアルコールと(メタ)アク
リル酸とを硫酸触媒の存在下で脱水反応させて、対応す
る下記式(1) 【化3】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を示す。Zは前記に
同じ)で表される(メタ)アクリル酸エステルを製造す
る方法であって、(A)前記ラクトン骨格を有するアル
コールと(メタ)アクリル酸とを、硫酸触媒濃度1重量
%以下の条件で反応させて式(1)で表される(メタ)
アクリル酸エステルを生成させる反応工程と、(B)反
応で生成した式(1)で表される(メタ)アクリル酸エ
ステルを含む混合液を、式(1)で表される(メタ)ア
クリル酸エステルに対して0.75重量%以上の重合禁
止剤の存在下で濃縮する工程とを含むラクトン骨格を有
する(メタ)アクリル酸エステルの製造法。 - 【請求項5】 反応工程(A)の後に、(C1)反応混合
液を水で洗浄する水洗工程、及び(C2)反応混合液をア
ルカリ水溶液で洗浄するアルカリ水洗浄工程を含む請求
項4記載のラクトン骨格を有する(メタ)アクリル酸エ
ステルの製造法。
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