JP2003000018A - 農作業機のステップ取付構造 - Google Patents

農作業機のステップ取付構造

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JP2003000018A
JP2003000018A JP2001189770A JP2001189770A JP2003000018A JP 2003000018 A JP2003000018 A JP 2003000018A JP 2001189770 A JP2001189770 A JP 2001189770A JP 2001189770 A JP2001189770 A JP 2001189770A JP 2003000018 A JP2003000018 A JP 2003000018A
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inclined guide
bonnet
guide surface
fixed
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Yoji Ishida
洋司 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足載せステップを、機体前後方向及び上下方
向に位置決め可能とする。 【解決手段】 メインフレーム48上にフロントステッ
プ46を固定する場合に、メインフレーム48側に傾斜
案内面68dを形成し、フロントステップ46側に、前
記傾斜案内面68dに当接する当接面46aを形成す
る。そして、メインフレーム48に対し、フロントステ
ップ46を移動させて傾斜案内面68dと当接面46a
とを互いに密接させれば、その時点で該フロントステッ
プ46は機体前後方向に位置決めされたことになる。更
に、この状態で、メインフレーム48側に設けられたク
ランプ装置70を操作すれば、クランプアーム72がフ
ロントステップ46側のフック部74に引っ掛けられ、
メインフレーム48とフロントステップ46とがワンタ
ッチで固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作業機のステッ
プ取付構造に関し、特に機体フレームの上部に足載せ用
のステップ部材を配設した農作業機のステップ取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用田植機等の農作業機は、前輪及び後
輪にて支持されかつ上部に運転席が配置された機体を有
しており、機体の後方には植付装置等の作業機が連結さ
れている。また、運転席前方の機体上には、左右に延び
た足載せ用のメインステップ及びその左右両側にサイド
ステップを有し、更に運転席後部の一段と高い機体上に
は、リアステップが左右側に設けられている。そして、
オペレータは、これらサイドステップ並びにリアステッ
プを利用することにより、降車することなく、苗を機体
後方の植付装置に円滑に補給することができる。
【0003】これらメインステップ等を形成するステッ
プ部材は、合成樹脂等から成っていて、該ステップ部材
の裏面側に取付けた弾性ホルダを介して機体フレームに
嵌着され、必要に応じてボルトやクランプ等により固定
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のステッ
プ部材の固定手段によると、ボルトで固定する手段では
組付時やメインテナンス時に着脱操作が困難であり、ま
た、クランプ手段によると、例えば機体フレーム上にス
テップ部材を載置してクランプするため、機体上下方向
の位置決めはできても、機体前後方向の位置決めを行う
ことはできなかった。このため、従来、機体上下方向と
前後方向の位置決めを行うには、位置決め用の別部材を
設ける必要があった。
【0005】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、ステップ部材
を機体前後方向及び上下方向に位置決めすることのでき
る農作業機のステップ取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、前輪(12)及び後輪(1
4)により支持された走行機体(16)を有し、該走行
機体(16)を構成する機体フレーム(48)の上部に
足載せ用のステップ部材(46)を配設した農作業機
(10)において、前記機体フレーム(48)と前記ス
テップ部材(46)の対向面側(46c,68c)のい
ずれか一方に、傾斜案内面(68d)を形成し、かつい
ずれか他方に前記傾斜案内面(68d)に当接する当接
面(46a)を形成すると共に、前記傾斜案内面(68
d)及び当接面(46a)を密接させて一体的に固定可
能なクランプ手段(70)を設け、該クランプ手段(7
0)の操作により、前記ステップ部材(46)を、機体
フレーム(48)に対し前後方向及び上下方向に位置決
め固定可能とした、ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、ボンネット(1
8)の左右両側の機体フレーム(48)上に、前記ステ
ップ部材(46)を配設すると共に、該ステップ部材
(46)を前記ボンネット(18)と一体的に形成し
た、ことを特徴とする。
【0008】[作用]本発明によれば、機体フレーム
(48)上にステップ部材(46)を固定する場合に、
機体フレーム(48)とステップ部材(46)の対向面
側(46c,68c)のいずれか一方に傾斜案内面(6
8d)を形成し、いずれか他方に該傾斜案内面(68
d)に当接する当接面(46a)を形成したので、機体
フレーム(48)に対し、前記ステップ部材(46)を
機体前後方向に移動させて、前記傾斜案内面(68d)
と当接面(46a)とを互いに密接させるだけで、前記
ステップ部材(46)は、機体フレーム(48)に対し
機体前後方向に位置決めされる。
【0009】このため、前記傾斜案内面(68d)と当
接面(46a)とを密接させた状態で、クランプ手段
(70)を操作すれば、ワンタッチで機体フレーム(4
8)とステップ部材(46)とを一体的に固定すること
が可能となる。また、前記ステップ部材(46)は、前
記対向面(46c,68c)を介して機体フレーム(4
8)に対向配置されているので、ステップ部材(46)
を機体フレーム(48)上に載置するだけで、該ステッ
プ部材(46)は上下方向に位置決めされることにな
る。
【0010】なお、括弧内の符号は図面を参照するため
のもので、本発明を何ら限定するものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明が適用された乗用
田植機の外観図であり、同図において、乗用田植機10
は、前輪12及び後輪14により支持された走行機体1
6を有しており、該走行機体16には、その前輪前方の
ボンネット18内にエンジン(図示せず)が搭載されて
いる。また、走行機体16上には、座席シート20及び
ステアリングホイール22を有する運転席24が配設さ
れていて、この座席シート20の側方には、後述する植
付部28の昇降及び植付クラッチの操作を可能とする手
動操作レバー30が設けられている。この手動操作レバ
ー30は、レバーガイドに沿って「上げ」「固定」「下
げ」「植付」の各位置に操作可能とされている。なお、
前記ボンネット18の中央前部には、センタポール40
が設けられている。
【0013】また、走行機体16の後方には、昇降リン
ク機構26を介して植付部28が昇降自在に支持されて
いて、該植付部28には、多数のプランタ32とフロー
ト33、及びマット苗を載置し得る苗載せ台34が設け
られていて、前記プランタ32は、植付クラッチ(図示
せず)が入操作されることで駆動される。走行機体16
には、昇降リンク機構26との間に油圧シリンダ36が
配設されていて、前記手動操作レバー30の操作に基づ
き、座席シート20の下部のリヤカバー38内に配置さ
れた制御部(図示せず)を介して油圧コントロールバル
ブ(図示せず)が制御され、更に該油圧シリンダ36が
伸縮制御されて植付部28が昇降作動する。
【0014】運転席24の前方の機体16上には、左右
に延びた足載せ用のメインステップ42が設けられ、ま
た、運転席24の後部の一段と高い位置にリアステップ
44が設けられている。更に、ボンネット18の左右両
側には、フロントステップ46が配設されている。
【0015】図3(a)(b)及び図4は、走行機体1
6を構成する機体フレームの概要を示している。
【0016】同図において、機体左右両側に、前後方向
に沿い2本のメインフレーム48が延設され、該メイン
フレーム48の前部は内方に向けて略々直角方向に折曲
されて、エンジンベース50に接続されている。このメ
インフレーム48の長手方向の中間部には、ブラケット
52を介して横架フレーム54が固定され、後部には枢
支ロッド56が連結されている。また、メインフレーム
48の内側には、2本のセンタフレーム58が機体前後
方向に延設されている。このセンタフレーム58の後部
には、縦フレーム60(図4参照)が左右側に立設され
ていて、該左右の縦フレーム60の上端部は、略々水平
なプレート62によって連結されている。更に、メイン
フレーム48の側方の前部及び後部には、サブフレーム
64と補助ステップ66が夫々取付けられている。
【0017】本実施の形態では、前記メインフレーム4
8のメインステップ等42,44,46との対向面側に
傾斜案内面を形成し、かつメインステップ等42,4
4,46に前記傾斜案内面に当接する当接面を形成する
と共に、前記傾斜案内面及び当接面を密接させて一体的
に固定可能なクランプ手段を設けたものである。
【0018】図5〜図7に示すように、前記メインフレ
ーム48の前方上部には、該メインフレーム48と一体
的に支持金具68が固定されている。この支持金具68
は、前部で起立された前面壁68eと、メインフレーム
48の上面と略々平行な平板部68aと、その一側方を
上方に起立させた起立部68bと、該起立部68bの上
端側を外側方に水平に折曲した固定面68cとを有して
いる。
【0019】そして、この固定面68cには、前方が上
方に傾斜した傾斜案内面68dが形成されていて、該傾
斜案内面68dの左右一側方には横ズレ防止面68fが
形成されている。更に、支持金具68には、前記固定面
68cの裏面側にクランプ装置70が設けられている。
このクランプ装置70は、揺動軸71aとレバー71
b、及びこのレバー71bの操作により、揺動軸71a
を中心として揺動可能なクランプ本体71とクランプア
ーム72を有している。
【0020】一方、図8及び図9に示すように、合成樹
脂製のボンネット18の左右両側部には、フロントステ
ップ46が該ボンネット18と一体的に形成されてい
る。また、このフロントステップ46の下面側には、前
記支持金具68の傾斜案内面68dに当接する当接面4
6aが形成されていて、この傾斜案内面68dと当接面
46aとが当接して、機体前後方向の位置決めが行われ
る。更に、フロントステップ46の下面側には、支持金
具68の固定面68cに載置される載置面46cが形成
されていて、該載置面46cの下部には金属製のフック
部74が取付けられている。
【0021】そして、後述するように、このボンネット
18が、機体前部のエンジン(図示せず)を覆うように
上方から被せられ、その状態で該ボンネット18を若干
機体前後に移動させて前記傾斜案内面68dと当接面4
6aとが当接され、これにより機体前後方向が位置決め
され、クランプ装置70によりクランプ固定される。ま
た、ボンネット18を支持金具68の上方から被せると
き、該支持金具68の固定面68c上にフロントステッ
プ46の載置面46cが載置されて、該フロントステッ
プ46は機体上下方向に位置決めされる。
【0022】このとき、図10に示すように、ボンネッ
ト18(フロントステップ46)の下部には、前記傾斜
案内面68dに当接する当接面46aの側部に横ズレ防
止面46bが形成されていて、図11に示すように、こ
のボンネット18側の横ズレ防止面46bと、支持金具
68の横ズレ防止面68fとが当接して、ボンネット1
8の機体左右方向の横ズレが防止される。
【0023】以上により、ボンネット18(フロントス
テップ46)と支持金具68とは、前記傾斜案内面68
dと当接面46aとにより機体前後方向が位置決めされ
ると共に、夫々の横ズレ防止面46b,68f同士で機
体左右方向が位置決めされる。
【0024】次いで、本実施の形態の作用について簡単
に説明する。
【0025】メインフレーム48上にボンネット18
(フロントステップ46)を被せて取付けるには、該メ
インフレーム48上に固定された支持金具68の上方か
らボンネット18を被せ、支持金具68の傾斜案内面6
8dに対し、ボンネット18の下部に形成された当接面
46aを大まかに位置決めして対向配置する。この状態
から、前記傾斜案内面68dに前記当接面46aを当接
させて、クランプ装置70によりクランプするには、図
12に示すように、レバー71bを図の矢印A方向に操
作により、クランプ本体71を揺動軸71aを中心とし
て機体前方に移動させる。
【0026】こうして、クランプアーム72を機体前方
に移動させ、その先端部をボンネット18(フロントス
テップ46)の下部のフック部74に引っ掛ける。次い
で、レバー71bを図の矢印B方向に移動させてクラン
プ操作すれば、図13に示すように、支持金具68の傾
斜案内面68dに対し、ボンネット18側の当接面46
aが当接された状態で、クランプ装置70により両者が
固定される。このとき、同時に、前述したように、ボン
ネット18側の横ズレ防止面46bと支持金具68の横
ズレ防止面68fとが当接して、ボンネット18の機体
左右方向の横ズレが防止され、更に、支持金具68の固
定面68cにフロントステップ46の載置面46cが載
置されて、ボンネット18は機体上下方向に位置決めさ
れる。
【0027】以上により、本実施の形態によれば、支持
金具68の傾斜案内面68dとボンネット18(フロン
トステップ46)側の当接面46aを大まかな位置合わ
せした後、クランプ装置70で係止することにより、ボ
ンネット18を機体前後方向及び左右方向、並びに上下
方向に位置決めすることができる。
【0028】次に、補助ステップについての実施の形態
を説明する。
【0029】図14は、補助ステップ66の取付け状態
を示す図であり、同図ではステップ部66aが、支持ア
ーム66bに対し機体左右方向の略々中間位置に溶接固
定されている。これに対し、図15(a)(b)では、
ステップ部66aが、支持アーム66bに対し機体左右
方向の前端側又は後端側に溶接固定されている。これに
より、支持アーム66bに対するステップ部66aの位
置決めが不用となり、作業性が向上する。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、機体フレームと前記ステップ部材の対向面側
のいずれか一方に、傾斜案内面を形成し、かついずれか
他方に前記傾斜案内面に当接する当接面を形成すると共
に、前記傾斜案内面及び当接面を密接させて一体的に固
定可能なクランプ手段を設けたので、大まかな位置合わ
せをした後、クランプ手段で係止することにより、前記
傾斜案内面にて、ステップ部材を機体前後方向及び上下
方向に位置決めすることができる。また、前記クランプ
手段により、ステップ部材を機体フレームにワンタッチ
で固定できるので、組付け工数の削減と部品点数の削減
を図ることができる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、ボンネット
の左右両側の機体フレーム上にステップ部材を配設し、
このステップ部材をボンネットと一体的に形成したの
で、ステップ部材を別途設ける必要がなく、部品点数の
削減を図ることができると共に、前記傾斜案内部材とク
ランプ手段により、ステップ部材が一体固定されたボン
ネットを簡単に機体フレームに位置決め固定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機の側面図であ
る。
【図2】同上の平面図である。
【図3】(a)は機体フレームの平面図、(b)はその
左側面図である。
【図4】機体フレームの側面図である。
【図5】機体フレームの前部の要部側面図である。
【図6】機体フレームの前部に固定された支持金具の正
面図である。
【図7】同上の断平面図である。
【図8】ボンネットの部分側面図である。
【図9】ボンネットが機体フレーム上に、大まかに対向
配置された状態の部分断側面図である。
【図10】フロントステップの部分断正面図である。
【図11】支持金具とボンネット(フロントステップ)
とが、傾斜案内面と当接面を介して当接した状態を示す
図である。
【図12】クランプ装置の操作状態を示す図である。
【図13】ボンネットが機体フレーム上に載置され、ク
ランプ固定された状態の部分断側面図である。
【図14】(a)は補助ステップの側面図、(b)はそ
の正面図である。
【図15】(a)は改良された補助ステップの側面図、
(b)はその正面図である。
【符号の説明】
10 乗用田植機 16 走行機体 18 ボンネット 42 メインステップ 44 リアステップ 46 フロントステップ 46a 当接面 46b 横ズレ防止面 46c 載置面 48 メインフレーム 66 補助ステップ 66a ステップ部 66b 支持アーム 68 支持金具 68d 傾斜案内面 68f 横ズレ防止面 70 クランプ装置 72 クランプアーム 74 フック部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪及び後輪により支持された走行機体
    を有し、該走行機体を構成する機体フレームの上部に足
    載せ用のステップ部材を配設した農作業機において、 前記機体フレームと前記ステップ部材の対向面側のいず
    れか一方に、傾斜案内面を形成し、かついずれか他方に
    前記傾斜案内面に当接する当接面を形成すると共に、前
    記傾斜案内面及び当接面を密接させて一体的に固定可能
    なクランプ手段を設け、 該クランプ手段の操作により、前記ステップ部材を、機
    体フレームに対し前後方向及び上下方向に位置決め固定
    可能とした、 ことを特徴とする農作業機のステップ取付構造。
  2. 【請求項2】 ボンネットの左右両側の機体フレーム上
    に、前記ステップ部材を配設すると共に、該ステップ部
    材を前記ボンネットと一体的に形成した、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業機のステップ取
    付構造。
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