JPH09277890A - 作業車の安全フレーム - Google Patents

作業車の安全フレーム

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JPH09277890A
JPH09277890A JP8095640A JP9564096A JPH09277890A JP H09277890 A JPH09277890 A JP H09277890A JP 8095640 A JP8095640 A JP 8095640A JP 9564096 A JP9564096 A JP 9564096A JP H09277890 A JPH09277890 A JP H09277890A
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JP
Japan
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frame
upper frame
seat
safety
work vehicle
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JP8095640A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Matsumoto
邦彦 松本
Hiromi Nishio
博巳 西尾
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車の座席上方を跨ぐアッパーフレーム
と、左右フェンダーの内側に立設するロアフレームより
なる安全フレームにおいて、従来、アッパーフレームを
直接ロアフレームに連結していることにより、アッパー
フレームの左右長が限定されるという問題、また、後輪
のタイヤ径の相違によって、安全フレームの上下高さが
異なることにより、それに対応してロアフレーム及びア
ッパーフレームを加工製作しなければならないことでの
コスト高の問題を解消する。 【解決手段】 左右のロアフレーム1・1の上端に、安
全フレームの高さに合わせて長さを設定した中間フレー
ム3・3を設け、該中間フレーム3・3は後部カバー1
4の上に突出させ、外側方に曲折してフェンダー13上
方に延設し、該中間フレーム3上にて、ロアフレーム1
・1間より左右長の長いアッパーフレーム4の左右下端
部を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車の座席上方
を保護すべく設けられ、座席を左右方向に跨ぐアーチ形
のフレームを有する作業車の安全フレーム構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】作業車の安全フレームの中で、左右の後
輪を覆う左右のフェンダー間に配設した座席の後方左右
側にロアフレームを立設し、その上端に回動可能にアッ
パーフレームを取り付けてなる構造のものとしては、例
えば特開平7−32960号公報開示のものがある。こ
れは、アッパーフレームの下端が直接的にロアフレーム
の上端に枢結された構造となっている。
【0003】また、従来、ロアフレーム上端部にアッパ
ーフレーム下端部を回動可能に枢結する上において、ア
ッパーフレームのガタツキ防止のために、ボルトをアッ
パーフレームに当接させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、アッパー
フレームとロアフレームは同じものを用いて、しかも、
作業車の安全フレームとしては、左右長の大きくて、高
さ変更可能で、さらに、接続部ががたつかない安全フレ
ームを提供することを目的とする。即ち、前記の従来の
安全フレームでは、アッパーフレームを立てた時に、こ
れが座席上方を左右方向に跨ぐように配されることとな
り、更には、該アッパーフレーム上にルーフを取り付け
て、座席上方の保護が図られている。アッパーフレーム
の左右長は、その下端が直接的にロアフレームの上端に
枢結されているから、左右のロアフレーム間の間隔と略
同一である。しかし、望ましくは、該アッパーフレーム
の左右長がより一層長ければ、座席上方の保護範囲を、
左右方向において、より一層拡大できるのである。
【0005】また、作業車においては、出力様式等の違
いによってタイヤ径等に大小差がある一方で、座席高さ
や作業機を連結するリンクや伝動軸(PTO軸)の高さ
は統一させている。安全フレームのロアフレーム基端
は、左右の後輪を覆うフェンダー間における作業機連結
用のリンクやPTO軸が配設される部分にて支持される
(前記従来技術のように、左右後輪のアクスルケース上
に立設する。このアクスルケースは作業機連結用のリン
クやPTO軸を有する後輪のトランスミッションケース
に直接設けられるので、後輪の径の違いによっては高さ
が変わらない。)ので、出力様式等の差に関わらず高さ
は統一される。その一方、後輪のタイヤ径が相違すれ
ば、それを覆うフェンダー上端の高さに差が生じるもの
であり、アッパーフレームは、フェンダーの上方に配設
するので、フェンダー上端の高さによって配設位置も異
なってくる。従って、後輪のタイヤ径が大きくて、それ
を覆うフェンダー上端が高くなる場合には、アッパーフ
レームの配設位置はロアフレームの基端に対して高くな
り、後輪のタイヤ径が小さく、それを覆うフェンダー上
端が低くなる場合には、アッパーフレームの配設位置は
ロアフレームの基端に対して低くなる。即ち、タイヤ径
の相違により、安全フレームの高さをそれに対応させて
変更しなければならないのである。これに対し、従来
は、様々なタイヤ径の作業車に合わせた長さのロアフレ
ームを設計加工していたのでコスト高となっていた。ア
ッパーフレーム及びローフレーム自体は、様式の変更に
関わらず一つの型式のものを使用でき、かつ、タイヤ径
等に合わせて、安全フレーム全体としての高さを変更可
能とすれば、低コスト化を図れる点で望ましい。
【0006】更に、従来の、アッパーフレームのガタツ
キ防止のため、ボルトをアッパーフレームに当接させる
構造では、アッパーフレームとの当接面であるボルト山
が摩擦ですり減り、この部位の間隔が開いて、やがてア
ッパーフレームががたつくようになってしまうという不
具合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合を解消すべく、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、まず第一に、作業車の左右後輪を覆う左右フ
ェンダー間にて、座席後方の左右側にそれぞれロアフレ
ームを立設し、該座席を左右方向に跨ぐアーチ形のアッ
パーフレームの左右下端を左右各ロアフレームの上端に
連結してなる作業車の安全フレームにおいて、該アッパ
ーフレームの左右長を両ロアフレーム間の間隔よりも長
くし、該アッパーフレームの下端を該ロアフレームの上
端に対してオフセットして連結する。
【0008】第二に、作業車の左右後輪を覆う左右フェ
ンダー間にて、座席後方の左右側にそれぞれロアフレー
ムを立設し、該座席を左右方向に跨ぐアーチ形のアッパ
ーフレームの左右下端を左右各ロアフレームの上端に連
結してなる作業車の安全フレームにおいて、該アッパー
フレームの下端と該ロアフレームの上端との間には、交
換可能な中間フレームを介設する。
【0009】第三に、作業車の左右後輪を覆う左右フェ
ンダー間にて、座席後方の左右側にそれぞれロアフレー
ムを立設し、該座席を左右方向に跨ぐアーチ形のアッパ
ーフレームの左右下端を、左右各ロアフレームの上端
に、或いは各ロアフレーム上端に付設した中間フレーム
に回動可能に連結してなる作業車の安全フレームにおい
て、該アッパーフレーム下端の連結部に板バネを添設
し、該アッパーフレームを一方向に押圧せしめる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
に基づいて説明する。作業車として、例えばトラクタの
実施例を示す。図1は安全フレームを設けた短径タイヤ
様式のトラクタの側面図、図2は同じく後面図、図3は
短い中間フレームを有する安全フレームの側面図、図4
は同じく部分後面図、図5は安全フレームを設けた長径
タイヤ様式のトラクタの側面図、図6は同じく後面図、
図7は長い中間フレームを有する安全フレームの側面
図、図8は同じく部分後面図、図9はアッパーフレーム
をロアフレームに直接連結する安全フレームの側面図、
図10は同じく部分後面図、図11は安全フレームのア
ッパーフレームにおける板バネの押圧部分の側面部分断
面図、図12は図3図示のトラクタにおけるサブステッ
プを用いての給油時の側面図、図13はサブステップの
側面図、図14は同じく通常時の後面図、図15は同じ
く給油時の後面図、図16は同じく回動構成とストッパ
機構を示す側面図、図17は同じく平面図である。
【0011】図1及び図2図示のトラクタと図5及び図
6図示のトラクタとにおける共通の構造について説明す
る。走行フレーム10において、左右に前輪11と後輪
12とを懸架しており、その上部において、前部にはエ
ンジン等を内設するボンネット24を配設し、その後端
にはダッシュボード25を配設して、ハンドル26等を
設けており、その下方においては、走行フレーム10の
上面にて床面27を形成し、その後方にて、後輪12を
覆うようにフェンダー13を配設している。
【0012】左右のフェンダー13・13間において、
下方にはトランスミッションケース16が配設されてお
り、左右のアクスルケース17・17を介して、左右の
後輪12・12を懸架している。トランスミッションケ
ース16の後端からは、作業機に動力伝達するためのP
TO軸18が突設されており、また、作業機連結用の三
点リンクであるアッパーリンク20とロアリンク19・
19とが突設されている。該トランスミッションケース
16の上部には、油圧駆動ケース21が配設されてい
て、油圧にて昇降駆動する油圧リフト22・22が突設
されており、左右各油圧リフト22より左右各ロアリン
ク19に連結ロッド23を連結している。即ち、油圧リ
フト22を昇降駆動することで、ロアリンク19・19
を上下動させ、更にこれにアッパーリンク20が追随し
て、作業機を昇降操作するものである。また、左右フェ
ンダー13・13間において、該油圧駆動ケース21の
上は後部カバー14にて覆われており、その上に座席1
5が配設されている。
【0013】安全フレームについては、まず、左右アク
スルケース17・17の上端よりロアフレーム1・1を
立設しており、両ロアフレーム1・1間には、補強のた
め、連結フレーム2を横設している。各ロアフレーム1
の上端には、中間フレーム3を固設しており、これを後
部カバー14の上に貫通、突出させて、図2及び図6の
如く、左右外側向きに曲折した形状にして、左右のフェ
ンダー13の上方に延設しており、その延設部分の上端
に、アッパーフレーム4の左右下端を回動可能に取り付
けて、座席15の上方をアッパーフレーム4が左右方向
に跨ぐ様態の安全フレームを形成している。
【0014】このように、左右のロアフレーム1・1間
の間隔は、左右のフェンダー13・13の内側に設けら
れることにより、制限されているが、中間フレーム3・
3の左右外側への延設構造により、アッパーフレーム4
の左右端は、左右のフェンダー13・13の上方に位置
し、即ち、左右ロアフレーム1・1間の間隔よりもアッ
パーフレーム4の左右長が長くなり、従って、座席15
の上方にてアッパーフレーム4が保護する範囲が、左右
方向に拡大するのである。
【0015】ここで、中間フレーム3の構造について、
図3及び図4、また、図5及び図6をも参照して説明す
る。中間フレーム3の下端は、ロアフレーム1の上端フ
ランジ1aに締止するためのフランジ3aになってい
て、該フランジ3aより垂直上方に支柱部3bが形成さ
れる。その上端からは、左右外側に延出する支持台部3
cを形成しており、その上面にはアッパーフレームブラ
ケット3dを立設している。該アッパーフレームブラケ
ット3dは、平面視で、後方開放状のコの字形状をして
おり、左右の側板部には、中央部に枢支ピン5貫通用の
孔3eと、後下部に固定ピン6貫通用の孔3fを穿設し
ている。
【0016】アッパーフレーム4の左右の下端部には、
枢支ピン5を遊嵌するためのボス4aが設けられてい
て、該アッパーフレームブラケット3dの両側板部の孔
3eと該ボス4aとを合わせ、枢支ピン5を貫通させ
て、アッパーフレームブラケット3dに対して、アッパ
ーフレーム4を枢支するものである。なお、アッパーフ
レームブラケット3dは、後方開放状であることから、
アッパーフレーム4は、立てた状態から、後方に傾倒さ
せるように回動可能となっている。更に、該アッパーフ
レーム4の左右下端には、固定板4bが固設されてい
て、該固定板4bには、固定ピン6貫通用の孔4c・4
dを穿設している。アッパーフレーム4を立てた状態に
固定する時には、該孔4cと、該アッパーフレームブラ
ケット3dの両側板部の孔3fとを合わせて、固定ピン
6を嵌入する。アッパーフレーム4を後方に傾倒させた
状態に固定する時には、該孔4dと、該アッパーフレー
ムブラケット3dの両側板部の孔3fとを合わせて、固
定ピン6を嵌入するのである。
【0017】以上のように共通の構造を有する図1及び
図2図示のトラクタと図3及び図4図示のトラクタとに
おいては、出力様式の相違等により、後輪12のタイヤ
径が異なる。図1及び図2図示のものは、後輪12が短
径であり、図3及び図4図示のものは長径である。その
関係から、後輪12を覆うフェンダー13についてはそ
の上端高さが、図1及び図2図示のものより図3及び図
4図示のものが高くなっている。しかし、その一方で、
作業機への伝動軸や連結用のリンクの規格は統一されて
いるので、両者の間で、これらの高さは等しくなってい
る。また、座席15の高さも、略等しいものとなってい
る。
【0018】このようなことを踏まえた上で、両型式の
トラクタに設ける安全フレームの構成について詳説す
る。図3及び図4図示の安全フレームは、図1及び図2
図示の後輪12が短径のトラクタに設けるものであり、
図7及び図8のものは、図5及び図6図示の、後端12
が長径のトラクタに設ける構造のものである。いずれも
ロアフレーム1、また、左右ロアフレーム1・1を連結
する連結フレーム2は共通のものである。そして、どち
らのトラクタにおいても、アクスルケース17の高さは
等しいから、ロアフレーム1の上端高さも等しくなる。
対して、アッパーフレーム4は、フェンダー13の上方
に配設するものであり、図1及び図2図示のトラクタで
はフェンダー13の上端高さは低く、図5及び図6図示
のそれは高くなっているので、アッパーフレーム4の左
右下端位置は、後者の方が前者よりも高くなる。即ち、
ロアフレーム1とアッパーフレーム4との間の高低差が
両者で異なるのである。
【0019】これに対処すべく、図5乃至図8図示の安
全フレームでは、中間フレーム3として、支柱部3b
が、図1乃至図4図示の中間フレーム3のそれよりも長
いタイプのものを使用している。即ち、ロアフレーム1
は共通のものを使用しても、中間フレーム3として、支
柱部3bの長さが異なるものを使用すれば、後輪12の
タイヤ径が異なる(即ち、フェンダー13の上端高さが
異なる)トラクタに対応できるのであり、図2及び図6
図示の、座席15の座り面からアッパーフレーム4まで
の高低差Hも、タイヤ径等の相違に関わらず、全トラク
タで共通化でき、座席15に座る作業者の保護状態、ま
た、運転快適性を確保できるのである。また、アッパー
フレーム4を共通のものとすることも可能となる。こう
して、部品共通化による低コスト化を図れるものであ
り、また、ロアフレーム1とアッパーフレーム4とに比
して、中間フレーム3は小部材であり、その支柱部3b
のみの長さを変更するだけで対応できるので、その形状
変更自体も低コストですむのである。
【0020】なお、図9及び図10図示の安全フレーム
は、中間フレーム3を介設せず、ロアフレーム1の上端
に直接アッパーフレーム4の左右下端を連結する構造と
なっている。ここで、同様に、アッパーフレーム4は、
ロアフレーム1に対して左右外側にオフセットさせて連
結するようにして、図2及び図6図示の安全フレームと
同様に、アッパーフレーム4の左右長を長く確保すべ
く、ロアフレーム1の上端部は、後部カバー14より上
方に突出させて左右外側に開くように曲折させ、更に、
フェンダー13の上方位置に相当する部分にて、中間フ
レーム3の支持台部3c同様の支持台部1bを設け、ま
た、その上面にアッパーフレームブラケット1cを立設
して、中間フレーム3と同様に、アッパーフレーム4
を、該アッパーフレームブラケット部1cに対して、回
動可能、また、立てた状態と後方に傾倒した状態に固定
可能に取り付けるものである。
【0021】なお、図3及び図4、図7及び図8、そし
て、図9及び図10図示の各安全フレームにおける、ア
ッパーフレーム4の下端枢支部分においては、共通し
て、図11の如く、ガタツキ防止のための板バネ7を添
設している。板バネ7は、アッパーフレームブラケット
3dまたは1cの前面部に、その下端付近を固定ピン8
にて固定し、その上部は、該アッパーフレームブラケッ
ト3dまたは1cの前面部に対して、図11の如く、や
や浮かせ気味にして、調節ネジ9にて締止しており、そ
の上端部を、立てた状態にしたアッパーフレーム4の前
端に当接させている。該調節ネジ9のネジ山は、立てた
状態のアッパーフレーム4の前端には当接させないよう
にして、両者の当接による摩擦ですり減ってしまうのを
回避している。こうして、板バネ7にてアッパーフレー
ム4を、後方の回動方向のみに押圧し、無理に前方に向
けてアッパーフレーム4に力が加わって枢支ピン5によ
る枢支部分ががたつくのを防止しているのである。
【0022】最後に、図5図示のトラクタに適用されて
いる、給油タンクの載置台を兼用したサブステップ30
の構成について説明する。図1及び図5図示のサブステ
ップ29・30は、走行フレーム10の側面に配設され
ていて、作業者が床面27に乗り込む際のステップとな
るものであって、また、床面27の下に配設された燃料
タンク28を側方より保護するフレームともなってい
る。図1図示のトラクタのサブステップ29は固定型で
あるが、図5図示のトラクタのサブステップ30は、図
12のように上方に反転させて、フェンダー13に設け
られた給油口36に対して給油を行うための給油タンク
37の載置台とすることができる。給油の際には、給油
タンク37を図12中二点鎖線のように傾斜させなけれ
ばならないが、図5及び図12図示の後輪12が長径の
タイプのトラクタでは、給油口36の位置が高いので、
この姿勢を保持するのは重労働である。そこで、このよ
うにサブステップ30を利用して、高い給油位置に給油
タンク37を保持できる載置台とすることで、労力を低
減できる。また、サブステップ30をそのまま利用する
ので、新たな部品を用いることもない。
【0023】このサブステップ30の構成について、図
13乃至図17より説明する。走行フレーム10の側面
には、サブステップブラケット31が固設されており、
水平方向(トラクタにおいては前後方向)に回動軸32
が架設されている。サブステップ30は該回動軸32を
遊嵌するボス部30aを有し、該ボス部30aを境に互
いに反対方向に短尺ステップアーム30bと長尺ステッ
プアーム30cとを延設している。通常のサブステップ
として使用する場合には、図5、図13、及び図14の
ように、短尺ステップアーム30bが上方、長尺ステッ
プアーム30cが下方となる。この場合において、長尺
ステップアーム30cの下端は、水平方向に内外側に曲
折されており、外側への曲折部30dが下段ステップと
なっており、内側への曲折部30eは、燃料タンク35
の下方に配置される。そして、給油時には、図12、図
15のように長尺ステップアーム30cを上方に、短尺
ステップアーム30bを下方にするように、回動軸32
を回動支点として上下反転させ、長尺ステップアーム3
0cの曲折部30d・30eを給油タンク37の載置台
とするのである。なお、上下反転の際には、短尺ステッ
プアーム30bを内側に、長尺ステップアーム30cを
外側にして回動させるものであり、回動中に短尺ステッ
プアーム30bが燃料タンク28に干渉しないように、
図14及び図15の如く、上端が外側に傾斜した形状に
なるようにして、回動軸32と燃料タンク28の外側面
との隙間を開けるようにしている。
【0024】ストッパ34の構造について説明する。ス
トッパ34は、サブステップ30の一部に係合させて、
サブステップ30を固定するための部材であり、前記サ
ブステップブラケット31後端における回動軸32の枢
支部の下方に配設したストッパブラケット33にて、該
サブステップ30の回動軌跡と直交する方向に回動可能
に枢支されている。該ストッパ34には、短尺ステップ
アーム30b或いは長尺ステップアーム30cの一部に
嵌合するための溝が、適宜箇所に配設されており、ま
た、図15或いは図16のように、上方に回動した場合
に、回動軸32との干渉を回避すべく、これを嵌入する
孔も設けられている。更に、外側には、手動による回動
操作のためのツマミ部34aが突設されている。そし
て、ストッパブラケット33とストッパ34との間にバ
ネ35を連結して、該ストッパ34をサブステップ30
側に付勢し、ストッパ34の溝内に嵌入したサブステッ
プ30を固定するようにしている。なお、ストッパ34
は、図16のように、下方に回動させてサブステップ3
0を固定することもできるし、また、上方に回動させて
これを固定することもできる。回動の際には、バネ35
の支点越えが起こり、上方回動位置でも、下方回動位置
でも、バネ35は、サブステップ30側に付勢力を付与
するのである。
【0025】
【発明の効果】本発明は、ロアフレームとアッパーフレ
ームよりなる作業車の安全フレームを以上のように構成
することで、次のような効果を奏する。まず、請求項1
の如く構成することで、アッパーフレームが左右のロア
フレーム同士の間隔に限定されず、それよりも長い左右
長を取ることができ、該アッパーフレームが跨ぐ座席の
保護範囲が左右方向に拡大し、座席に座る作業者の安全
性が一層向上する。
【0026】また、請求項2の如く構成することで、中
間アームの互換性により、様々なタイヤ径の作業車に対
処して、アッパーフレームと座席との間の高低差を統一
させることができるものであり、ロアフレームやアッパ
ーフレームは作業車の機種にかかわらずに統一した形状
のものを加工することができて、低コスト化を図ること
ができるのである。
【0027】そして、請求項3の如く構成することによ
り、回動可能に取り付けるアッパーフレームの枢支部分
のガタツキ防止を、板バネにて実現することができて、
従来のアッパーフレームとボルトとの当接構造により生
じていた、ボルト山の摩擦によるすり減りで隙間が発生
し、ガタツキ防止を長期間保持することができなかった
という問題を解消するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】安全フレームを設けた短径タイヤ様式のトラク
タの側面図である。
【図2】同じく後面図である。
【図3】短い中間フレームを有する安全フレームの側面
図である。
【図4】同じく部分後面図である。
【図5】安全フレームを設けた長径タイヤ様式のトラク
タの側面図である。
【図6】同じく後面図である。
【図7】長い中間フレームを有する安全フレームの側面
図である。
【図8】同じく部分後面図である。
【図9】アッパーフレームをロアフレームに直接連結す
る安全フレームの側面図である。
【図10】同じく部分後面図である。
【図11】安全フレームのアッパーフレームにおける板
バネの押圧部分の側面部分断面図である。
【図12】図3図示のトラクタにおけるサブステップを
用いての給油時の側面図である。
【図13】サブステップの側面図である。
【図14】同じく通常時の後面図である。
【図15】同じく給油時の後面図である。
【図16】同じく回動構成とストッパ機構を示す側面図
である。
【図17】同じく平面図である。
【符号の説明】
1 ロアフレーム 1a 上端フランジ 2 連結フレーム 3 中間フレーム 3a フランジ 3b 支柱部 3c 支持台部 3d アッパーフレームブラケット 4 アッパーフレーム 4a ボス部 4b 固定板 5 枢支ピン 6 固定ピン 7 板バネ 8 固定ピン 9 調節ネジ 12 後輪 13 フェンダー 14 後部カバー 15 座席 16 トランスミッションケース 17 アクスルケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車の左右後輪を覆う左右フェンダー
    間にて、座席後方の左右側にそれぞれロアフレームを立
    設し、該座席を左右方向に跨ぐアーチ形のアッパーフレ
    ームの左右下端を左右各ロアフレームの上端に連結して
    なる作業車の安全フレームにおいて、該アッパーフレー
    ムの左右長を両ロアフレーム間の間隔よりも長くし、該
    アッパーフレームの下端を該ロアフレームの上端に対し
    てオフセットして連結することを特徴とする作業車の安
    全フレーム。
  2. 【請求項2】 作業車の左右後輪を覆う左右フェンダー
    間にて、座席後方の左右側にそれぞれロアフレームを立
    設し、該座席を左右方向に跨ぐアーチ形のアッパーフレ
    ームの左右下端を左右各ロアフレームの上端に連結して
    なる作業車の安全フレームにおいて、該アッパーフレー
    ムの下端と該ロアフレームの上端との間には、交換可能
    な中間フレームを介設することを特徴とする作業車の安
    全フレーム。
  3. 【請求項3】 作業車の左右後輪を覆う左右フェンダー
    間にて、座席後方の左右側にそれぞれロアフレームを立
    設し、該座席を左右方向に跨ぐアーチ形のアッパーフレ
    ームの左右下端を、左右各ロアフレームの上端に、或い
    は各ロアフレーム上端に付設した中間フレームに回動可
    能に連結してなる作業車の安全フレームにおいて、該ア
    ッパーフレーム下端の連結部に板バネを添設し、該アッ
    パーフレームを一方向に押圧せしめることを特徴とする
    作業車の安全フレーム。
JP8095640A 1996-04-17 1996-04-17 作業車の安全フレーム Pending JPH09277890A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005289360A (ja) * 2004-03-24 2005-10-20 Bomag Gmbh 旋回ロールバー
JP2013014207A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 作業車両の安全フレーム

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