JP4126393B2 - トラクタの安全フレーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラクタの安全フレーム(ロプスフレーム)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、操縦席の後部に正面視門形状の安全フレームを立設し、この安全フレームを後方へ回動して倒伏自在に構成したトラクタが知られている。例えば、特開平7−9928号公報に示される「走行車両のロプス装置」では、ミッションケースの左右両側部からフェンダー内側にロプス脚体を立設し、このロプス脚体上に、正面視門形状の安全フレームを後方へ倒伏可能に支持させる構成が示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−9928号公報(第1頁、図2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような安全フレームを有するトラクタでは、同フレームの回動支点がフェンダー上に構成されていたり、安全フレームを後方へ倒伏した時にもこの左右両側部がフェンダー上に位置する構成となっていた。
【0005】
この為、後輪を覆うフェンダーをフロアやダッシュボードと一体で構成し、クレーン等を利用して車体に対し着脱する場合は、事前に安全フレームを下部フレームから取り外す手間を要したり、前記安全フレームを取り付けた状態では、前記フェンダーを車体に載置する前、或いは車体から外した後に、前記クレーンを前後方向に操作し、安全フレームの下方に差し込んだり引き出すといった困難で煩わしい操作が必要であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題に鑑みて、この発明ではトラクタの安全フレームを以下のように構成した。即ち、操縦席(1)の後部に正面視門形状の安全フレーム(3)を立設し、この安全フレーム(3)を後方へ回動して倒伏自在に構成したトラクタにおいて、前記安全フレーム(3)の回動支点(7)を後輪(19)を覆うフェンダー(2)の内側且つフェンダー(2)上面よりも下位に配置すると共に、前記安全フレーム(3)の左右両側部(4)を、フレーム立設時には前記フェンダー(2)の内側からフェンダー(2)上面上方に張り出し、フレーム倒伏時にはフェンダー(2)の内側からフェンダー(2)後端部後方に張り出す形状としたことを特徴とするトラクタの安全フレームとした。
【0007】
(請求項1の作用)
以上のように構成した請求項1の発明では、通常作業時には安全フレーム(3)を立設して使用し、トラクタを車庫などに収納する時には、安全フレーム(3)を後方へ倒伏する。また前記トラクタの生産時や、フェンダー(2)下方の機器を外部に晒してメンテナンスする場合にも、前記安全フレーム(3)を後方へ倒伏させて、前記フェンダー(2)を上下に移動させる。
【0008】
また請求項2の発明では、前記安全フレーム(3)の回動支点(7)部近傍且つ車体内側には、前記安全フレーム(3)の固定状態を解除するハンドル操作部(20)を備えたことを特徴とする請求項1に記載のトラクタの安全フレームとした。
【0009】
(請求項2の作用)
以上のように構成した請求項2の発明では、前記安全フレーム(3)の固定解除操作を行うハンドル操作部(30)が車体内側に位置する。
【0010】
【発明の効果】
これにより、請求項1の発明では、安全フレーム(3)の回動支点(7)をフェンダー(2)の内側且つフェンダー(2)上面よりも下位に配置する構成としたので、安全フレーム(3)を倒伏状態とすると、フェンダー(2)、或いはフェンダー(2)と一体化した部品を前後方向に操作すること無く、上方から下降するだけで前記フレーム(3)と干渉する事無く搭載することができる。また反対に、同フェンダー(2)、或いはフェンダー(2)と一体化した部品を前後方向に操作すること無く、上昇するだけで前記フレーム(3)と干渉する事無く取り外すことができて着脱作業を容易化することができる。
【0011】
また作業時には、車体の転倒に備え、安全フレーム(3)の張り出し部によりオペレータの安全空間を広く保つことができる。
また請求項2の発明では、ハンドル操作部(30)が車体内側に位置するので、前記フレーム(3)をフェンダー(2)の内側に極力接近させることができ、即ち安全フレーム(3)の左右幅を極力広く設定することができ、強度を維持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
トラクタの車体Bは、図1に示すように、車体前部にエンジンEを搭載し、同エンジンEの後部にクラッチハウジング9を接続すると共に、更にこの後方にフロントミッションケース10、リヤミッションケース11等を一体的に連結して構成される。前記リヤミッションケース11の左右両側部には、リヤアクスルハウジング12を取り付け、同ハウジング12外端部に後車軸13を突設支持して後輪19を取り付ける構成となっている。また、図例では省略するが、前輪は、エンジンブラケット23の下側にフロントアクスルハウジング24を設け、この左右両側端に軸装する。そしてトラクタは、前記エンジンEの回転動力を前記前輪及び後輪19に伝動して四輪駆動で走行したり、或いは前記後輪19だけに伝動して二輪駆動で走行する構成となっている。
【0013】
また前記リヤミッションケース11の後部には、シリンダーケース37を設け、同ケース37の左右両側部に内部油圧シリンダの作動で回動するリフトアーム39を支持する構成となっている。そして、前記のリフトアーム39の先端とロアリンク40との間をリフトロッド41で連結して、前記リフトアーム39を上下回動することで作業機を昇降する構成となっている。
【0014】
また前記リヤアクスルハウジング12の後車軸13の周囲には、フレーム取付ブラケット31をボルトにより固定し、同ブラケット31上部に下部フレーム28を立設する構成となっている。
前記下部フレーム28は、角状フレームで構成され、この左右夫れ夫れの上端部に連結部となるロック機構L,Lを構成し、このロック機構Lを介して安全フレーム(以下、上部フレーム3)連結する構成となっている。
【0015】
ここで前記ロック機構Lに付いて図4に基づき説明する。
図例に示すロック機構Lは、前記正面視右側のロック機構を示し、前記上部フレーム3が立設された状態を示す図である。前記上部フレーム3の下端部5は、垂直状に形成されこの左右側壁に、回動支点となる回動軸7を挿通する開口孔5aと、上部フレーム位置決め用の位置決めピン49を挿通する開口孔5bを設けている。
【0016】
また前記上部フレーム3の下端部5の内壁には、前記位置決めピン49の左右位置を保持する段付きの保持辺5cを設けると共に、前記下部フレーム3の下端部内で、位置決めピン49の周囲にスプリングを巻き掛けて、同ピン49を車体外側へ常時付勢する構成としている。
【0017】
また前記位置決めピン49は、車体内端部に、この発明のハンドル操作部となる回転ハンドル30を設けると共に、前記保持辺5cに係止させる係止ピン50,50を突設している。
一方、前記下部フレーム28の上端部には、前記上部フレーム3の下端部5を挟持する左右側壁32,32を設け、この側壁32,32にも前記回動軸7を挿通する開口孔32aと位置決めピン49を挿通する開口孔32bとを設けている。
【0018】
尚、図4中の符号51,52は、上部フレーム3が前方へ回動することを規制する下部フレーム側のストッパと、これに当接する上部フレーム側のストッパを示す。
以上のように構成した上部フレーム3と下部フレーム28は、回動軸7にて回転自在に連結すると共に、ロック機構Lの位置決めピン49を前記上部フレーム3と下部フレーム28共に貫通させることで上部フレーム3を立設状態に固定する。また前記回転ハンドル30を90度回転させて、位置決めピン49を下部フレーム28の開口孔32bから係脱することで、上部フレーム3を回動軸7を中心に後方へ回動自在な状態とする。
【0019】
尚、前記ロック機構Lには上部フレーム3を倒伏状態で固定する位置決め孔を備えても良い
次に、トラクタのフェンダー2を一体的に構成するフロアカバー15に付いて説明する。
【0020】
前記フロアカバー15は、この下部左右に前後方向に沿った屈曲状のフロアフレーム14,14を設けると共に、この前端部にダッシュボード16、後側に乗降ステップ21を備えたステップパネル17、後部にバケット状のシートパネル18、更に左右両側部に後輪の前方及び上方を覆うフェンダー2等を板金部材または樹脂部材で一体的に構成している。また前記シートパネル18は、この後側部29を左右のフェンダー2,2の後端部上面6近くまで立上げて連結し側面視逆L字状に形成している。
【0021】
以上のように構成したフロアカバー15を車体Bに取り付ける場合は、図1及び図2に示すように、事前に前記シートパネル18に操縦席1を取り付け、ダッシュボード16部にステアリングハンドル24やメータパネル25、更には燃料タンク26等を取り付け、フェンダー2にハンドキャッチャー20を取り付けると共に、前記上部フレーム3を下部フレーム28に連結して後方へ倒伏しておく。その後、フロアカバー15をクレーン等により車体Bの上方から降下させ載置後、前記フロアフレーム14をトラクタの車体Bにボルト等によって締付け固定する。
【0022】
そしてこの際、前記上部フレーム3の回動軸7がフェンダー2の内側且つフェンダー2の上面6よりも下位に配置されているので、上部フレーム3を倒伏すると、同フレーム3の左右両側部4がフェンダー2の内側からフェンダー2後端部を迂回して後方に張り出す形となり、前記フロアカバー15のフェンダー2が上部フレーム3に干渉しないよう前後に操作する必要が無く、単に下降するだけで、固定位置に位置させることができる。
【0023】
また反対にフロアカバー15下方に設置された油圧または電気機器等をメンテナンスする時には、前記上部フレーム3を取り外す事無く後方へ倒伏した状態で、同カバー15を車体に対する固定を解除し上方へ浮上するだけで、前記同様、干渉無く取り外すことができる。
【0024】
これにより、トラクタのフェンダー2またはこれと一体のフロアカバー15の着脱作業を容易化することができる。
また、前記上部フレーム3を固定・固定解除する回転ハンドル30を、車体内側に突設させているので、同フレーム3をフェンダー内側に極力接近させることができ、即ち上部フレーム3の左右幅を極力広く設定することができ、強度を維持することができる。
【0025】
また、前記上部フレーム3の左右両側部4は、図3に示すように、フレーム立設時には前記フェンダー2の内側からフェンダー2上面上方に張り出し、幅広く形成することができるので、作業時には車体の転倒に備え、オペレータの安全空間を広く保つことができる。
【0026】
尚、前記発明の別形態としては、上部フレーム3にサンバイザーを備える構成としても良いし、同フレームを円形パイプやプレート部材で構成しても良い。
次に、図5と図6に基づいて前記フロアカバー15に一体構成されるダッシュボード16について説明する。
【0027】
前記ダッシュボード16は、前記ステップパネル17に立設する下部カバー16dと上部カバー16uとから構成されている。
詳細に説明すると、前記下部カバー15dの中心部には、前記ステップパネル17から立設するプレート状のハンドルコラム53,53を設け、この上端に左右方向のチルトハンドル兼上部カバー15uの回動軸52を備えると共に、カバー15d上部にメータパネル取付用ステー55…を備え、同ステー55…に各種形態の異なるメータパネル25A(25B)を選択して取り付ける構成となっている。
【0028】
また前記上部カバー15uには、前記ハンドルコラム53に対し前後位置を変更したときにハンドル基部との間隙部を覆い隠す前方突設部54を形成すると共に、前記メータパネル25Aを望ませる開口部56を形成する構成となっている。
【0029】
これにより、前記上部カバー15uを下部カバー15dに対し回動することで高さを変更することができ、例えばトラクタを梱包する時によりコンパクトに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロアカバーの取付構成を示す図。
【図2】安全フレームの平面図。
【図3】安全フレームの正面図。
【図4】(A)ロック機構を一部断面した正面図。
(B)ロック機構を一部断面した平面図。
【図5】(A)メータパネルの正面図
(B)ステアリングコラムの正面図。
(C)上部カバーの取付状態を示す正面図。
【図6】他形態のメータパネルの取付状態を示す正面図。
【符号の説明】
B トラクタの車体
1 操縦席
2 フェンダー
3 上部フレーム(安全フレーム)
4 上部フレームの左右両側部
5 上部フレームの下部
6 フェンダー上面
7 回動軸
8 フェンダー後端部
15 フロアカバー
19 後輪

Claims (2)

  1. 操縦席(1)の後部に正面視門形状の安全フレーム(3)を立設し、この安全フレーム(3)を後方へ回動して倒伏自在に構成したトラクタにおいて、前記安全フレーム(3)の回動支点(7)を後輪(19)を覆うフェンダー(2)の内側且つフェンダー(2)上面よりも下位に配置すると共に、前記安全フレーム(3)の左右両側部(4)を、フレーム立設時には前記フェンダー(2)の内側からフェンダー(2)上面上方に張り出し、フレーム倒伏時にはフェンダー(2)の内側からフェンダー(2)後端部後方に張り出す形状としたことを特徴とするトラクタの安全フレーム。
  2. 前記安全フレーム(3)の回動支点(7)部近傍且つ車体内側には、前記安全フレーム(3)の固定状態を解除するハンドル操作部(30)を備えたことを特徴とする請求項1に記載のトラクタの安全フレーム。
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