JP4186310B2 - トラクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラクタや田植機等の農業用、或いは建築、運搬用車両のバッテリー取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラクタや田植機等は、電源としてのバッテリーを、ボンネットカバーの内側に搭載したり、操縦座席の下方空間を利用して搭載する構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した公知のバッテリー搭載例は、いずれも上側からバッテリーの取付け、取外し操作を行なう構成が一般的であった。このような従来例は、バッテリーの取外しに際して、例えば小型用トラクタの場合、バッテリーを載置するベース部材に対し、腰をかがめてバッテリーを上下方向に引き出すものであるから、高齢者や子女にとっては労力の必要な作業であり、より着脱しやすいバッテリーの取付け装置が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。即ち、請求項1の発明では、車体10の左右略中央部に配したミッションケース2と、同ケース2の左右外側に配置する車輪3の前方から上方を覆い、且つこの前端部を車両のフロア27に接続するフェンダー4とを有するトラクタにおいて、前記フェンダー4とミッションケース2との間には所定巾の空間部6を形成し、該空間部6における前記フロア27とフェンダー4の接続部近傍に位置するフェンダー4とミッションケース2との間をベース部材7で接続し、該ベース部材7は、樹脂を素材として左右両側板7a,7bとバッテリー5を載置する底板7cとを一体的に枠組みして構成し、該底板7cは、前後に立ち上り縁7dを設け、バッテリー5を上側から挿入した状態で内部に保持できると共に立ち上り縁7dに沿わせて取り外し可能に構成し、バッテリー5の着脱の際にはバッテリー5の上部がフェンダー4前面に略沿わせた状態となるように前後回動自在に構成するにあたり、ベース部材7は、車体10の進行方向に対して横向きに設けた支点軸8によってフェ ンダー4とミッションケース2との両側から支持する構成とし、ベース部材7は、前記支点軸8から離れた部位を外側から固定ボルト9によってフェンダー4に着脱自在に係止する構成とし、バッテリー5の取り付け、取り外し操作において、バッテリー5をフロア27に一旦載置させることが可能な場所にベース部材7を配置したことを特徴とするトラクタとした。
【0005】
【発明の効果】
請求項1の発明は、車両のバッテリー取付装置を以上のように構成したから、バッテリーを取外すときには、ベース部材7を前後に回動することで、バッテリー5は低い位置まで下がってくるので、バッテリー5自体をつかみやすい状態に変更でき、またこの状態でバッテリー5を引き出すと近距離でフロア27へ一旦載置できる。また、取付けの際にもフロア27にバッテリー5を準備し、これをベース部材7の底板7cの立ち上り縁7dに沿わせて差し込むことができるので位置決めしやすく、上下方向に抜き差しする構成と比較して、小力でバッテリーの交換作業を行なうことができる。
また、バッテリー5を底板7cの立ち上り縁7dに沿わせて引き出すと近距離でフロア27へ一旦載置でき、従来のように、上下方向に高く持ち上げたり、下ろしたりする持ち運びの必要がなく、小力でバッテリーの交換作業を行なうことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、農業用トラクタ(以下、トラクタ10)について説明する。
トラクタ10は、図1、図2及び図3に示すように、走行車体の前部に、ハンドル11によってタイロッド33、ナックルアーム32を介して操舵される前輪12を軸架し、後部に後輪3(「車輪3」に相当する。)を設けて構成している。そして、後輪3は、この前方から上方へかけてフェンダー4によって覆われ、泥土の飛散を防止する構成としている。また前記フェンダー4,4の左右前端部は、フロア27の後端にボルトナットなどの固定具により接続されている。
【0007】
トラクタ10のエンジン13は、車体の前部に開閉自由に設けているボンネットカバー14によって覆われたエンジンルームに内装して搭載しており、走行ミッション装置15に回転動力を伝動する構成としている。
エンジン後方の燃料タンク80は、操縦座席1の前側でボンネットカバー82の下側に搭載している。そして、燃料計83は、透明なホース84の両端部を前記燃料タンク80の上端部と下端部とにそれぞれ連通して取り付けて「油面計」方式に構成している。
【0008】
そして、燃料計83は、操縦座席1の前側に配置している操作パネル85の下方に縦方向に形成したスリット86に内側から臨ませ、オペレータが見える構成にしている。なお、前記透明なホース84は、全体が透明である必要はなく、スリット86に臨ませる部分が透明であればよい。
以上述べたように、操作パネル85の下方にスリット86を通して燃料の量を目視できる透明ホース84からなる燃料計80を構成したので、作業中に燃料の残量を容易に確認することができると共に燃料計を安価に構成することができる。
【0009】
前記ステアリングハンドル11の下方には、左右後輪3,3を夫れ夫れ独立して制動するブレーキペダル34を設け、同ペダル34を踏み込むことで、ミッションケース側部に配したブレーキロッド37を前後操作しブレーキアームを前後回動する構成となっている。尚、このブレーキロッド37は前記タイロッド33と共用部品にて構成している。
【0010】
つぎに、バッテリー5の取付装置16を説明する。
まず、バッテリー5を取り付ける取付空間部6は、図4及び図5に示すように、鋳物製のミッションケース2とその左右外側に縦方向に配設されるフェンダー4の内壁との間に所定巾を隔てて形成している。
そして、バッテリーベース7は、鉄板、或いは、樹脂を素材として左右両側板7a、7bと、バッテリー5を載置する底板7cとを一体的に枠組みして構成している。そして、底板7cは、前後に立上り縁7dを設け、バッテリー5を上側から挿入した状態で内部に収納して保持できる構成にしている。そして、固定杆17は、下端係止部を前記底板7cに係合して連結し、上端部をバッテリー5の上面肩部にねじ締めして押し当て、バッテリー5を固定する構成としている。なお、固定杆17は、バッテリーベース7の前後両側に設けている。
【0011】
さて、上記の如く、バッテリー5を保持可能に構成したバッテリーベース7は、バッテリー5の取付空間部6において、走行車体10の進行方向に対して横向きに設けた支点軸8によって、フェンダー4と、ミッションケース2との両側から支持し、前後回転自由に構成している。そして、バッテリーベース7は、前記支点軸8から離れた部位を、外側から固定ボルト9(固定具)によってフェンダー4に着脱自在に係止する構成としている。そして、バッテリーベース7は、上述のように取り付けると、充填しているバッテリー液が安定するように、バッテリー5を略水平状態に保持することができる。
【0012】
このように構成されたバッテリー5の取付装置16は、通常、図4の実線のように、バッテリーベース7にバッテリー5を取り付け、バッテリー5を電源として使用しながら作業を行なっている。
つぎに、バッテリー5を取外してメンテナンスを行なう場合には、まず、フェンダー4の外側(図1参照)から固定ボルト9を外す。すると、バッテリーベース7は、支点軸8を支点にして、図4の仮想線で示すように、バッテリー上部をフェンダー前面に略沿う状態で回動して傾き、前記固定杆17を外し、バッテリー5を前記立上り縁7dに沿わせて取り出すことができる。
【0013】
このように、バッテリー5は、取り付け、取り外し操作において、比較的近距離でフロア27へ一旦載置したり準備できるので、従来のように、上下方向に高く持ち上げたり、下ろしたりする持ち運びの必要がなく、バッテリーケース7が支点軸8を中心に回動して低い位置まで下がってくるから、楽に取外しができる特徴を有するものである。
【0014】
その上に加えて、バッテリーのメンテナンスにあたり、従来のように、操縦座席1のシートやその下側にあるカバー類の取外しをする必要がなく、操作が楽にできる特徴もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トラクタの全体側面図である。
【図2】 トラクタの前輪操向部の上面図である。
【図3】 ミッションケースの側面図である。
【図4】 本発明のバッテリー取付装置の側面図である。
【図5】 本発明のバッテリー取付装置の正面図である。
【符号の説明】
10 走行車体(トラクタ)
2 ミッションケース
3 車輪(後輪)
4 フェンダー
5 バッテリー
6 取付空間部
7 バッテリーベース
8 支点軸
9 固定具(固定ボルト)
Claims (1)
- 車体(10)の左右略中央部に配したミッションケース(2)と、同ケース(2)の左右外側に配置する車輪(3)の前方から上方を覆い、且つこの前端部を車両のフロア(27)に接続するフェンダー(4)とを有するトラクタにおいて、前記フェンダー(4)とミッションケース(2)との間には所定巾の空間部(6)を形成し、該空間部(6)における前記フロア(27)とフェンダー(4)の接続部近傍に位置するフェンダー(4)とミッションケース(2)との間をベース部材(7)で接続し、該ベース部材(7)は、樹脂を素材として左右両側板(7a),(7b)とバッテリー(5)を載置する底板(7c)とを一体的に枠組みして構成し、該底板(7c)は、前後に立ち上り縁(7d)を設け、バッテリー(5)を上側から挿入した状態で内部に保持できると共に立ち上り縁(7d)に沿わせて取り外し可能に構成し、バッテリー(5)の着脱の際にはバッテリー(5)の上部がフェンダー(4)前面に略沿わせた状態となるように前後回動自在に構成するにあたり、ベース部材(7)は、車体(10)の進行方向に対して横向きに設けた支点軸(8)によってフェンダー(4)とミッションケース(2)との両側から支持する構成とし、ベース部材(7)は、前記支点軸(8)から離れた部位を外側から固定ボルト(9)によってフェンダー(4)に着脱自在に係止する構成とし、バッテリー(5)の取り付け、取り外し操作において、バッテリー(5)をフロア(27)に一旦載置させることが可能な場所にベース部材(7)を配置したことを特徴とするトラクタ。
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JP2000335332A JP2000335332A (ja) | 2000-12-05 |
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JP14340399A Expired - Fee Related JP4186310B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | トラクタ |
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1999
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