JP3742373B2 - 乗用型田植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は左右に往復移動させる苗載台から一株分の苗を植付爪によって取出し圃場に植付ける植付装置を、走行車の後方に三点リンク機構並びに昇降シリンダを介して連設させた乗用型田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、特開昭61−232926号公報に示す如く、走行車の後方に植付部を昇降自在に装設させると共に、前後方向に長尺な左右車体フレームを走行車に設け、前記車体フレーム下方側にアクスルケースを介して前後輪を装設させ、また車体フレーム前後幅中間の車体カバーを山形に高くして運転席を設ける技術があるが、後輪の上方側に延設させる車体カバー後部を低く形成しているから、車体カバー後部を車体フレームに高剛性で支持させることができる利点を有するも、前後輪に対する車体フレームの支持位置が高くなり、車体フレームの下方側に走行伝動軸が配置される不具合があると共に、植付部を上昇させて苗を補給するときなど、苗載台の上端側と車体カバーとの段差が大きくなり、車体カバー上面側に泥水が飛散して滑り易くなる等の不具合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、走行車の後方に、昇降シリンダ及びリンク機構を介して、植付部を昇降自在に装設させると共に、前記走行車のフロントアクスルケース及びリヤアクスルケースに前輪及び後輪をそれぞれ装設させる乗用型田植機において、前記走行車の車体を形成する上フレーム及び下フレームの後側に、前記リヤアクスルケースを連結し、前記上フレームの後側に後フレームを立設させ、当該後フレームにリンク機構を介して前記植付部を連結し、前記後フレームの上端側と、前記後フレームより前方の前記上フレームとに、シリンダフレームの後端側と前端側とをそれぞれ連結し、前記上フレームとその上方の運転席との間の前記シリンダフレームに、前記昇降シリンダを配置したものであるから、前記上フレーム及び前記下フレーム及び前記リヤアクスルケースの連結によって、前記走行車の後部構造の剛性を向上できる。前記上フレームと運転席間のスペースを利用して、機体の前後方向の中心線上で前記上フレームの上方に昇降シリンダを後向きに略水平に設置できる。例えば、前記後フレームの上端側と、その前方の前記上フレームとに、前記シリンダフレームを前低後高形に連結できるから、後上がり(前低後高形)に傾斜した前記シリンダフレームの上面側を利用して、前記昇降シリンダのピストンロッドが後向きに突出するように、前記シリンダフレームに後向き姿勢の前記昇降シリンダを略水平に連結できる。したがって、前記昇降シリンダと前記リンク機構とを簡単に連結でき、且つ前記 昇降シリンダの取付け構造の剛性を簡単に確保できるものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。第1図は走行部の平面説明図、第2図は乗用田植機の側面図、第3図は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を前側に搭載する車体フレーム(3)後側にミッションケース(4)を装備させ、前記エンジン(2)の後方両側にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ミッションケース(4)の後方両側にリヤアクスルケース(7)を介し水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)を覆うボンネット(9)両側外方に予備苗載台(10)を適宜取付けると共に、ステップ(11)を形成する車体カバー(12)によって前記アクスルケース(5)(7)等を覆い、前記ミッションケース(4)上方の前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0005】
さらに、図中(15)は多条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)…などを具有する植付部であり、前高後低の後傾式の苗載台(16)を案内レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の植付アームである爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。
【0006】
また前記植付ケース(20)の前側に回動支点軸(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含む三点リンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)を走行車(1)に備え、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して略定速で移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)からロータリケース(21)の1回転で2本の植付爪(17)(17)により2株の苗を取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0007】
また、図中(29)は走行変速レバー、(29a)は副変速レバー、(30)は植付昇降レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(31a)は条止めクラッチレバー、(32)は走行クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)…は田面均平用フロートであり、植付深さ調節リンク(35)などを介して植付ケース(20)下側に前記フロート(34)を支持している。
【0008】
第1図、第4図及び第5図に示す如く、前記車体フレーム(3)は走行車の前端から後端にかけて張設するはしご形のシャシ構造に形成したもので、その車体フレーム(3)の前側に一体固設される4つのエンジンブラケット(36)に防振ゴム(37)を挾んでエンジン台(38)の四隅をボルト止め固定し、前記エンジン台(38)上面に前記エンジン(2)をボルト止め固定する。一方前記車体フレーム(3)の後側に対向状に一体固設されるミッションケースブラケット(39)間に前記ミッションケース(4)を配備し、そのミッションケース(4)の両側面で前後及び上下中間部を前記ブラケット(39)にボルト止め固定する。そして前記エンジン(2)とミッションケース(4)間に駆動伝達軸(40)を介設するもので、前記エンジン台(38)の右側後部から後方に突片(41)を延設形成し、該突片(41)にボルト止め固定する軸受部材(42)を介してエンジン(2)の出力軸(43)を車体フレーム(3)の右端上方に振設させ、この出力軸(43)とミッションケース(4)の入力軸(44)に自在継手(45)を介して前記駆動伝達軸(40)の両端を連結させ、前記車体フレーム(3)の左右幅内で且つ前側右端上方から後側略中間に向けて前記駆動伝達軸(40)を左右及び上下傾斜状に車体フレーム(3)の間を通して張設させる。
【0009】
また前記車体フレーム(3)の前端にフロントバンパ(46)を設けると共に、このバンパ(46)の中間後方にバッテリ(47)を載せる前側及び上側を開放したバッテリケース(48)を設けるもので、前記エンジン台(38)より前側の車体フレーム(3)両側上面に側板(49)が一体固設され、この側板(49)の中間部に貫通させて一体固設する左右第1鋼管(50)の内端に前記ケース(48)の両側壁が一体固設されると共に、前記側板(49)の後端で車体フレーム(3)に横架固定される第2鋼管(51)の中間部に前記ケース(48)の後側が一体固設される。そしてフロントバンパ(46)を前記ケース(48)底板下面に軸架する支点軸(52)に回動自在に支持し、前記バンパ(46)を開閉自在にその両側をセットボルト(53)を介して側板(49)に連結させる。
【0010】
また前記車体フレーム(3)の中間部より若干前側寄りにフロントアクスル基板(54)が張設固定され、この基板(54)下方に前記フロントアクスル(5)を配備するもので、前記基板(54)の前端中間部下面と後端中間部下面に前後アクスルホルダ(55)(55)を対向させてボルト止め固定し、フロントアクスル(5)の中央部前後フランジ部(5a)(5b)が前記アクスルホルダ(55)(55)にブッシュを介して回動自在に嵌合支持される。そして前記ミッションケース(4)の前面に突出される第1出力軸(56)前端とフロントアクスル(5)の後フランジ部(5b)から突出されるこの入力軸(57)とを第2駆動伝達軸(58)を介して連動連結させる。
【0011】
上記のように、前後方向に長尺な左右一対の車体フレーム(3)(3)を略平行に設け、エンジン(2)と、ミッションケース(4)と、前輪(6)(6)を取付けるフロントアクスルケース(5)と、後輪(8)(8)を取付けるリヤアクスルケース(7)を、前記車体フレーム(3)に配設させると共に、前記車体フレーム(3)後部にリンク機構(27)を介して植付部(15)を装設させる。また、左右車体フレーム(3)(3)前端部間にエンジン(2)を載置させ、一体連結させたミッションケース(4)とリヤアクスルケース(7)を左右車体フレーム(3)(3)後端部に固定させると共に、エンジン(2)後側の左右車体フレーム(3)(3)下方にフロントアクスルケース(5)を配設させ、フロントアクスルケース(5)をローリング自在に支持させる前後アクスルホルダ(55)(55)を車体フレーム(3)下面に取付けている。そして、大型植付部(15)を装着してもエンジン(2)によって車体フレーム(3)前後バランス維持を行え、またリヤアクスルケース(7)を利用してミッションケース(4)を設けて該ケース(4)取付け構造の簡略化並びに脱着作業性の向上などを行えると共に、車体フレーム(3)に前後アクスルホルダ(55)(55)を設けてフロントアクスルケース(5)の取付け構造の簡略化並びに該ケース(5)脱着作業性の向上などを行えるように構成している。
【0012】
また前記フロントアクスル基板(54)の前端中間部から前方に且つ前上り状に略正方形状のハンドル基板(59)が延設形成されると共に、この基板(59)の前端がエンジン台(38)後端下方の車体フレーム(3)に横架固定する連結パイプ(60)に一体固設され、さらに前記連結パイプ(6)と前記第2鋼管(51)間に補強フレーム(61)が張設固定されていて、前記ハンドル基板(59)にステヤリングボックス(62)がボルト止め固定され、上端に前記ハンドル(14)を取付けて中間部が折曲り自在なハンドル支柱(63)を前記ステヤリングボック(62)に立設固定している。さらに前記補強フレーム(61)の傾斜上端側に支軸(64)を垂下固定すると共に、前記第2鋼管(51)に一体固設するブラケット(65)に前記支軸(64)中間を貫通支持させ、ステヤリングシリンダ(66)の一端を前記支軸(64)に回動自在に枢着し、前輪(6)の各タイロッド(67)一端を連結させるステヤリングアーム(68)に前記シリンダ(66)のピストンロッド(66a)を枢着させる。
【0013】
また前記リヤアクスルケース(7)のファイナルケース(7a)内側にフランジ(69)を成形し、前記車体フレーム(3)の後端両側に前記フランジ(69)を介してリヤアクスルケース(7)をボルト止め固定すると共に、そのリヤアクスルケース(7)の前端をミッションケース(4)後面にボルト止め固定させ、ミッションケース(4)の前記第1出力軸(56)後端とリヤアクスルケース(7)の入力軸(図示省略)とを連動連結させる。
【0014】
なおミッションケース(4)後面には植付装置(15)に駆動力を分配するPTO軸(70)も突出される。
【0015】
また車体フレーム(3)の中間部下方に左右一対の補強パイプ(71)をハの字状に張設するもので、そのパイプ(71)の前端が前後アクスルホルダ(55)にボルト止め固定されると共に、後端がリヤアクスルケース(7)のフランジ(69)にボルト止め固定される。
【0016】
また前記車体フレーム(3)後端に立設固定される門形の後フレーム(72)と、ミッションケース(4)前側部の車体フレーム(3)両側の側板(73)に両端を一体固設される第3鋼管(74)との間に左右一対のシリンダフレーム(75)が平行に張設固定され、このフレーム(75)間に合成樹脂性で筒状の緩衝部材(28b)を有する前記昇降シリンダ(28)を配置し、フレーム(75)中間の軸受部(76)に昇降シリンダ(28)をこの中間両側に突出固定する支点ピン(77)を介して揺動自在に枢着させる。そして前記シリンダフレーム(75)の傾斜上端間に横架される横軸(78)に前記トップリンク(25)の一端を揺動自在に枢着させる一方、前記後フレーム(72)の両側部に設けられる筒軸(79)に、昇降アーム(80)下端を一体固設させる前記ロワーリンク(26)の一端を揺動自在に軸着させ、さらに前記昇降アーム(80)の上端に前記昇降シリンダ(28)のピストンロッド(28a)先端を揺動自在に枢着させる。また、走行車(1)の後側に植付部(15)を昇降自在に装設させると共に、前後輪(6)(8)を備える走行車(1)にエンジン(2)及び運転席(13)及び操向ハンドル(14)を配設させる乗用型田植機において、植付部(15)を支持させるリンク機構(27)を車体フレーム(3)後部に連結させ、前方の車体フレーム(3)に昇降シリンダ(28)を取付けてリンク機構(27)に連結させ、車体フレーム(3)と運転席(13)間のスペースを利用して機体前後中心線上で車体フレーム(3)の上方に昇降シリンダ(28)を設置させ、昇降シリンダ(28)の保護及び泥水付着防止構造の簡略化並びに昇降シリンダ(28)とリンク機構(27)の連結構造の簡略化及び剛性確保などを図る。
【0017】
また、走行車(1)の後側に植付部(15)を昇降自在に装設させると共に、前後輪(6)(8)を備える走行車(1)にエンジン(2)及び運転席(13)及び操向ハンドル(14)を配設させる乗用型田植機において、走行車(1)の前後方向に延設させる左右一対の車体フレーム(3)の後部上面に取付部材である後フレーム(72)及びシリンダフレーム(75)を立設させ、後フレーム(72)及びシリンダフレーム(75)の上方に運転席(13)を配設させ、運転席(13)後方下方の後フレーム(72)後側にリンク機構(27)を介して植付部(15)を連結させると共に、エンジン(2)、ミッションケース(4)、フロントアクスルケース(5)、リヤアクスルケース(7)を、互に前後方向に位置を異ならせて車体フレーム(3)に取付けるもので、エンジン(2)、ミッションケース(4)、フロントアクスルケース(5)、リヤアクスルケース(7)の取付け構造の簡略化並びに上下方向取付け幅の縮少などを容易に行うことができ、植付部(15)取付け構造の簡略化並びに走行車(1)の前後左右方向のバランス向上並びに走行車(1)の重心低下などを図る。なお、前記昇降シリンダフレーム(75)の傾斜下端側に横架固定される連結パイプ(75a)にもブラケット(75b)を介してミッションケース(4)前側をボルト止め固定させる。
【0018】
上記から明らかなように、走行車(1)の後方に植付部(15)を昇降自在に装設させると共に、フロント及びリヤアクスルケース(5)(7)を介して前後輪(6)(8)を装設させる乗用型田植機において、前後輪(6)(8)を取付ける前記アクスルケース(5)(7)を上下フレームである車体フレーム(3)と補強パイプ(71)によって連結させ、車体フレーム(3)の後側に後フレーム(72)を立設させ、運転席(13)後側のステップを形成する車体カバー(12)の後部を前側よりも高く形成して後フレーム(72)に支持させるように構成する。そして、前後輪(6)(8)に対して車体フレーム(3)及び補強パイプ(71)の相対高さを低くして走行伝動軸である第2駆動伝達軸(58)よりも補強パイプ(71)を低く配設させ、走行伝動部の下面側を補強パイプ(71)によって保護すると共に、苗補給高さに上昇させた植付部(15)に対して車体カバー(12)上面の相対高さを高くして車体カバー(12)上面側に飛散する泥水を少なくし、作業者が足を載せて補給作業を行う車体カバー(12)後部のステップ上面が泥水によって滑り易くなる等の不具合をなくす。
【0019】
また、前輪(6)の車軸及び後輪(8)の車軸の地上高と略等しいかまたは高い位置に前記下フレームである補強パイプ(71)を配設させ、走行車(1)底部の地上高を高くして深田での補強パイプ(71)による泥押し等を防止し、補強パイプ等が植付け前の泥土面に接触して田面を乱す不具合、または泥土が補強パイプに付着して土塊が形成される不具合などをなくし、田植作業性の向上などを図る。
【0020】
また前記左右第1鋼管(50)の外端に下部を一体固設するサイドバンパ(81)上端間に前部支持フレーム(82)を、またフロントアクスルケース(5)と昇降シリンダフレーム(75)間の車体フレーム(3)にブラケット(83)(84)を介して中間部支持フレーム(85)(86)を、また昇降シリンダフレーム(75)の傾斜上端に後部支持フレーム(87)をそれぞれ横架固定すると共に、前記フロントアクスルケース(5)前方の車体フレーム(3)外側に一体固設される支持パイプ(88)と、前記前部支持フレーム(82)側端との間に左右支持フレーム(89)を張設し、さらに各フレーム(82)(86)(87)の両側上面にセットピン(90)を植設すると共に、第6図に示す如くパッチン鍵(91)をブラケット(92)を介して前記各フレーム(82)(86)(87)の両側部に取付けている。
【0021】
そして第7図にも示す如く、前記車体カバー(12)は前側部にエンジン(2)及び操向ハンドル(14)を突出させる孔(12a)が開設されていて、その孔(12a)を介して車体フレーム(3)上方から各フレーム(82)(85)(86)(87)(89)上面に上載支持するもので、車体カバー(12)には前記各フレーム(82)(85)(86)(87)(89)に対応する位置に円形凹部(93)を形成すると共に、前記セットピン(90)を貫通させる位置固定孔(94)を有する円形凹部(95)を形成し、さらに前記パッチン鍵(91)を係合させるフック(96)を車体カバー(12)の下面に適宜固設させ、車体フレーム(3)上面側に着脱自在に車体カバー(12)を装着させる。
【0022】
上記のように、運転席(13)後側のステップ形成板状体である車体カバー(12)後部を支持させる上部フレームである後部支持フレーム(87)を上フレームである車体フレーム(3)後部の高位置に固定させ、車体フレーム(3)及び補強パイプ(71)と交叉する左右方向に後部支持フレーム(87)両端部を延設させ、多条植え大型化に伴って左右幅が広くなる車体カバー(12)後部の取付け強度を後部支持フレーム(87)の支持によって確保し、植付部(15)の苗補給などの作業スペース拡大を図る。
【0023】
なお前記車体カバー(12)の孔(12a)には前記ボンネット(9)が取付けられる。
【0024】
また前輪(6)と後輪(8)間で車体カバー(12)外側に搭乗用のステップ(97)を配備するもので、前記中間部支持フレーム(86)と車体フレーム(3)外側に前記ステップ(97)の支持アーム(98)が一体固設される。
【0025】
なお前記ブレーキペダル(33)(33)は前記第3鋼管(74)に内挿するペダル軸(99)に支持される一方、前記走行クラッチペダル(32)は第3鋼管(74)を取付ける側板(73)間に横架固定する内軸(100)の外筒(101)に支持される。
【0026】
上記のようにエンジン(2)、操向ハンドルを有するかじ取り装置、フロントアクスルケース(5)、ミッションケース(4)、リヤアクスルケース(7)、昇降シリンダ(28)、三点リンク機構(27)、車体カバー(12)並びにボンネット(9)などを車体フレーム(3)に装備し、走行車(1)を構成すると共に、車体フレーム(3)前側のエンジン(2)の駆動力を車体フレーム(3)後側のミッションケース(4)からフロントアクスルケース(5)、リヤアクスルケース(7)並びに植付部(15)に配分伝達させている。
【0027】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように、請求項1に係る発明は、走行車(1)の後方に、昇降シリンダ(28)及びリンク機構(27)を介して、植付部(15)を昇降自在に装設させると共に、前記走行車(1)のフロントアクスルケース(5)及びリヤアクスルケース(7)に前輪(6)及び後輪(8)をそれぞれ装設させる乗用型田植機において、前記走行車(1)の車体を形成する上フレームとしての車体フレーム(3)及び下フレームとしての補強パイプ(71)の後側に、前記リヤアクスルケース(7)を連結し、前記車体フレーム(3)の後側に後フレーム(72)を立設させ、当該後フレーム(72)にリンク機構(27)を介して前記植付部(15)を連結し、前記後フレーム(72)の上端側と、前記後フレーム(72)より前方の前記車体フレーム(3)とに、シリンダフレーム(75)の後端側と前端側とをそれぞれ連結し、前記車体フレーム(3)とその上方の運転席(13)との間の前記シリンダフレーム(75)に、前記昇降シリンダ(28)を配置したものであるから、前記車体フレーム(3)及び前記補強パイプ(71)及び前記リヤアクスルケース(7)の連結によって、前記走行車(1)の後部構造の剛性を向上できる。前記車体フレーム(3)と運転席(13)間のスペースを利用して、機体の前後方向の中心線上で前記車体フレーム(3)の上方に昇降シリンダ(28)を後向きに略水平に設置できる。例えば、前記後フレーム(72)の上端側と、その前方の前記車体フレーム(3)とに、前記シリンダフレーム(75)を前低後高形に連結できるから、後上がり(前低後高形)に傾斜した前記シリンダフレーム(75)の上面側を利用して、前記昇降シリンダ(28)のピストンロッド(28a)が後向きに突出するように、前記シリンダフレーム(75)に後向き姿勢の前記昇降シリンダ(28)を略水平に連結できる。したがって、前記昇降シリンダ(28)と前記リンク機構(27)とを簡単に連結でき、且つ前記昇降シリンダ(28)の取付け構造の剛性を簡単に確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行車部の平面説明図である。
【図2】乗用田植機の側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図1の側面説明図である。
【図5】同断面説明図である。
【図6】車体カバーの取付説明図である。
【図7】車体カバーの平面説明図である。
【符号の説明】
(1)走行車
(3)車体フレーム(上フレーム)
(5)フロントアクスルケース
(6)前輪
(7)リヤアクスルケース
(8)後輪
(13)運転席
(15)植付部
(27)リンク機構
(28)昇降シリンダ
(71)補強パイプ(フレーム)
(72)後フレーム
(75)シリンダフレーム
Claims (1)
- 走行車の後方に、昇降シリンダ及びリンク機構を介して、植付部を昇降自在に装設させると共に、前記走行車のフロントアクスルケース及びリヤアクスルケースに前輪及び後輪をそれぞれ装設させる乗用型田植機において、
前記走行車の車体を形成する上フレーム及び下フレームの後側に、前記リヤアクスルケースを連結し、
前記上フレームの後側に後フレームを立設させ、当該後フレームにリンク機構を介して前記植付部を連結し、
前記後フレームの上端側と、前記後フレームより前方の前記上フレームとに、シリンダフレームの後端側と前端側とをそれぞれ連結し、
前記上フレームとその上方の運転席との間の前記シリンダフレームに、前記昇降シリンダを配置したことを特徴とする乗用型田植機。
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JP2003174809A (ja) | 2003-06-24 |
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