JPS6221507Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車等のハンドルロツク装置に
関するものである。

自動二輪車等にハンドルロツク装置が設けら
れ、従来ではボトムブリツジ等にロツクピースを
設け、一方、ヘツドチユーブ下方のフレームやヘ
ツドチユーブ下部にロツクピースと係脱するキー
等で操作されるロツクピン機構を設けたりしてい
るが、これによるとロツクピースを別設する必要
があること、これの取付ブラケツトを要し、且つ
これの取付作業を要すること、ロツクピン機構専
用のブラケツトを必要とし、部品点数も多くな
り、又ロツクピン機構をコンビネーシヨンスイツ
チと併用した場合、スイツチが下方にあるため操
作性の点で改善が要望される。

本考案は以上を改善すべくなされたもので、そ
の目的とする処は、ハンドル及び前輪と一体的に
回動するトツプブリツジの周縁部にフランジ部を
設け、そのフランジ部外周の一部に凹欠部を設け
るとともに、そのフランジ部後方のフレーム部材
にコンビネーシヨンスイツチ等のキースイツチを
設け、コンビネーシヨンスイツチにはこれのキー
操作で車体前後方向に出没するロツクピンをトツ
プブリツジのフランジ部と対向する如く設ける如
くし、部品点数の削減、操作性の向上等を図つた
自動二輪車等のハンドルロツク装置を提供するに
ある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従つて
詳述する。

第１図は自動二輪車の側面図を、第２図は同平
面図を示し、自動二輪車１は第５図、第６図で示
される如きフレーム２を備え、ヘツドチユーブ３
の上部左右に後方へ拡開する如くセンターチユー
ブ２ａ，２ａを延出し、これの後端を前後方向に
設けた左右のサイドチユーブ２ｂ，２ｂに接合
し、サイドチユーブ２ｂ，２ｂの後部間にはクロ
スチユーブ２ｃを架設し、更に後端間にはリヤク
ロスプレート２ｄを架設する。ヘツドチユーブ３
の下部から後下方に一本のダウンチユーブ２ｅを
延出し、これの後端部に平面Ｕ型のサブチユーブ
２ｆの前部横杆部の中央部を結着し、サブチユー
ブ２ｆの後部を斜め後上方に延出し、これの後端
部をクロスチユーブ２ｃの両端寄り部に接合し、
更にサイドチユーブ２ｂ，２ｂの前端間にフロン
トクロスプレート２ｇを架設する。以上のフレー
ム２の周囲を上下に開口部を有するカバー４で覆
い、ヘツドチユーブ３下方には前輪６を支持する
フロントフオーク５を延出し、フロントフオーク
は不図示のボトムブリツジを介してヘツドチユー
ブ３内に回動自在に軸受７で挿通支持されたステ
アリングステム８に連結され、ステアリングステ
ム上端はヘツドチユーブ３上方のトツプブリツジ
９にステムナツト１０を介して連結され、トツプ
ブリツジ９上の左右にはハンドル部材１１，１１
が起設されている。

カバー４の中間下部にはパワーユニツト前部が
臨み、パワーユニツト１２は前部のエンジン１２
ａとこれの後方に延出された伝動ケース１２ｂと
のユニツトからなり、伝動ケース１２ｂ後部で駆
動輪をなす後輪１３を支持し、伝動ケース１２ｂ
とカバー内に内装されたフレーム後部との間には
リヤクツシヨンユニツト１４が介設され、更にカ
バー４の後部上にはシート１５が設けられ、ハン
ドル部材１１，１１はグリツプ１１ａが後方に向
くように回動し、且つ後方に倒れて折り畳むこと
ができ、シート１５は昇降自在で、降下させ、こ
れによりハンドル部材１１，１１及びシート１５
はカバー４の上部開口部４ａ内に格納することが
できる。

トツプブリツジ９は鋼板で成形され、これの外
周には補強フランジ部９１を全周に亘り折曲垂下
し、フランジ部９１の一部には下方に開放された
ロツク用凹欠部９２を設け、一方、フレームの既
述の左右のセンターチユーブ２ａの一方の前部に
はＬ型のブラケツト１６を起設し、これにキース
イツチであるコンビネーシヨンスイツチ１７を取
付支持せしめる。コンビネーシヨンスイツチ１７
はキー１８によるこれのロツク操作で出没するロ
ツクピン１９を備え、ロツクピン１９はブラケツ
ト１６の中間部に設けた遊合孔１６ａから出没
し、対面するフランジ部９１より前方に突出する
如く設定する。

以上において、ハンドルロツク操作は、ハンド
ル部材を介してトツプブリツジ９を回動させ、フ
ランジ部９１の凹欠部９２をコンビネーシヨンス
イツチ１７と対向させ、キー１８のロツク操作で
ロツクピン１９を突出させ、凹欠部９２にこれの
先部を係合させる。これによりトツプブリツジ９
はフレーム側と係合し、その回動は阻止されるこ
ととなり、ハンドルロツクを行うことができ、こ
れを第３図で示した。

以上実施例を詳述したが、フレームの具体的構
造は任意である。

以上で明らかな如く本考案によれば、ハンドル
ロツク装置のロツクプレートをトツプブリツジを
用いて構成し、併せてコンビネーシヨンスイツチ
をロツクピン機構として用いたためロツクプレー
ト等のブラケツトが不用となり部品点数の削減、
ブラケツト等の取付工数の削減を図ることがで
き、又トツプブリツジに近接して操作部があるた
め操作性の点でも良好である等多大の利点を有す
る。

更に本考案によれば、固定側であるヘツドチユ
ーブに対して回動側であるトツプブリツジに凹欠
部を設け、固定側のフレームに凹欠部と係合する
ロツクピンを設けたものであり、回動側には凹欠
部のみを設ければ良く、ロツクピンの出没機構及
び操作部を何ら取付ける必要がないため、回動側
であるフロントフオークの重量増を生じることが
なく、更にトツプブリツジ後方のキースイツチを
ロツクピンの出没機構及び操作部としたため、泥
ハネ等による泥染を生じることがない。

尚実施例では自動二輪車を示したが、同様の操
向機構を備える自動三輪車に実施することができ
ることを付言する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は自動二輪車の側面図、第２図は同平面図、第３
図はロツク装置部分の拡大縦断面図、第４図はロ
ツク用凹欠部の正面図、第５図及び第６図はフレ
ームの側面図及び平面図である。 尚図面中２ａはフレーム部材、９はトツプブリ
ツジ、９１はフランジ部、９２は凹欠部、１７は
コンビネーシヨンスイツチ、１９はロツクピンで
ある。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ヘツドチユーブ下方のフロントフオークに支持
   される前輪及び前記ヘツドチユーブ上方のハンド
   ルと一体的に回動し、且つ前記ヘツドチユーブ上
   端に配設されるトツプブリツジと、前記ヘツドチ
   ユーブ上部後方に延出するフレーム部材前部に配
   設されるコンビネーシヨンスイツチ等のキースイ
   ツチとを有する自動二輪車等において、 前記トツプブリツジの周縁部にフランジ部を設
   け、該フランジ部外周の一部に凹欠部を設けると
   ともに、前記コンビネーシヨンスイツチは前記ト
   ツプブリツジ周縁部のフランジ部後方に隣接して
   設け、前記キースイツチのキー操作で車体前後方
   向に出没して前記トツプブリツジの所定回動角で
   フランジ部の凹欠部と係合自在なロツクピンをキ
   ースイツチに設けたことを特徴とする自動二輪車
   等のハンドルロツク装置。