JP2002543913A - 流体ジェット外科機器 - Google Patents

流体ジェット外科機器

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    • A61B2017/32032Fluid jet cutting instruments using cavitation of the fluid

Abstract

(57)【要約】 多岐に亙る外科的処置法を行うのに有用な、液体ジェットを形成する多岐に亙る外科機器を提供する。圧力管腔及び排出管腔を有する外科液体ジェット機器を提供し、圧力管腔が液体ジェットを形成する少なくとも1つのノズルを備え、排出管腔は機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れるジェット受け入れ開口部を含む。外科液体ジェット機器の圧力管腔及び排出管腔は、液体ジェットを含む液体及び液体ジェットにより吸収された全ての組織又は材料を外部の吸引源を必要とせずに排出管腔を通じて排出でき且つ相互に配置可能である。その周囲の液体環境又は周囲のガス状環境内で特に使用し得る構造及び配置とされた多岐に亙る外科液体ジェット機器を提供する。患者の体内に挿入するための非展開位置から液体ジェットの経路長さを画定する距離である、液体ジェットノズルとジェット受け入れ開口部との間の分離距離が存在する展開位置まで回転可能に且つ展開可能である多岐に亙る外科液体ジェット機器を提供する。外科液体ジェット機器を利用する外科方法及び外科液体ジェット機器の構成要素を形成する方法をも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、液体ジェットを形成する外科機器及び該機器を外科的処置法にて使
用する方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
従来から、外科的処置領域を露出させるため比較的大きい切開口を利用する開
放外科法を使用して多くの外科的処置法が患者に対して行われてきた。また、多
くの従来の方法は、組織の識別離能力が劣り且つ慎重に利用しない限り、外科的
処置領域を取り巻く組織を誤って傷付け易いメス、スクレーパ、鈍角な剥離器、
レーザ、電気外科装置等のような外科機器を典型的に利用している。かかる従来
技術の外科機器による開放外科処置法は、患者に大きい創傷をしばしば生じさせ
ること、また、回復期間が長く且つ合併症の可能性があるという問題点を伴う。
【0003】 皮膚又は体腔の小さい穴を介して外科的処置箇所にアクセスすることにより、
より侵襲的でない技術を利用して多くの外科的処置法を行うことが近年の1つの
傾向である。これらの技術は、「最小侵襲性外科的処置法(minimally
invasive surgery)」と称されている。一般に採用されてい
る最小侵襲性外科技術は、内視鏡法、腹腔鏡法及び関節鏡法外科的処置法を含む
。最小侵襲性外科的処置法は、多くの適用例に対し一般に、開放外科処置法より
も好まれ、それは、最小侵襲性外科的処置法は外科的処置法を行なう間、患者の
創傷がより少なく、また、多くの場合、合併症の可能性が小さく且つ回復時間が
短かくて済むからである。
【0004】 最小侵襲性外科的処置法のため多岐に亙る機器が開発され且つ利用されている
。頻繁に利用される機器は、ブレード及びメス型の機器、モータ作動式の回転ブ
レード機器、レーザ機器、及び電気外科機器又は電気焼灼機器を含む。典型的に
、これらの従来技術の機器は、多岐に亙る欠点がある。例えば、これらの機器は
速度が遅く且つ使用するために労力を要し、また、典型的に、切開すべき組織を
目標以外の組織と選択的に識別することができず、その寸法及び/又は形状のた
め多くの外科的箇所へアクセスすることが困難となり、また、目標の組織を取り
巻く組織を間違って傷付け易い。また、殆どの従来技術の機器は、例えば、鉗子
によって、オペレータが切開した組織を手で除去することを必要とし、又は、例
えば、その切除した組織を除去するため外科機器から分離した吸引管を介して外
科的処置箇所に外部の真空源を当てがうことを必要とする。光ファイバのような
プローブを外科処置箇所に挿入した画像装置を使用して外科的処置箇所の映像化
が典型的に行われる関節鏡法のような適用例の場合、上述した従来技術の外科機
器は、また、典型的に、組織及び壊死組織片を外科的処置箇所から効果的に除去
しないことで外科的処置法領域内の組織の切開部分を明瞭に映像化することを難
しくする。
【0005】 また、組織を切断し且つ剥離するため液体ジェットを採用する機器も外科的処
置法にて利用されている。かかる機器は、典型的に、開放及び最小侵襲性外科的
処置法を実行すべく上述した外科機器に優る多くの有利な点がある。例えば、ジ
ェットを形成するために供給される液体の圧力を変化させ、組織の識別効果をよ
り向上させ、機器のオペレータが液体ジェットの切断及び剥離パワーを調節し又
は制御し、目標の組織を切断し又は剥離するとき、誤ってその周囲の組織を傷付
ける可能性を少なくすることができる。また、液体ジェット機器は、レーザ及び
電気外科手術装置のような機器にしばしば起因する、その周囲の組織への熱によ
る傷付けを防止することもできる。近年、肝臓の切除のような開放外科的処置法
、腎臓結石の破壊及び除去のような内視鏡的方法及び脈管系から血栓症組織を除
去する関節切除法を含む多岐に亙る外科的処置法のため液体ジェット機器が利用
されている。
【0006】 ウチヤマ(Uchiyama)らへの米国特許第4,898,574号には、
例えば、腎臓結石のような、患者の体内の結石を破壊し且つ破砕するために利用
される流体ジェットを発生させる、体腔内に挿入される多岐に亙る砕石装置が記
載されている。開示された機器は、典型的に、流体及び壊死組織片を除去するた
めの1つ以上の吸引通路を含む。この機器は、真空ポンプのような、外部の真空
源に吸引通路を接続することを必要とする。また、開示された機器は、典型的に
、流体ジェットが衝突する標的又は偏向板が存在せず、このため、流体ジェット
の方向を誤ることで健康な組織を間違って傷付ける可能性があるという不利益な
点がある。
【0007】 イトウ(Ito)らへの米国特許第4,913,698号には、頭蓋の外科手
術を行なう間、脳腫瘍を破砕し且つ除去する設計とされた液体ジェットの外科用
ハンドピースが記載されている。開示された機器は、液体ジェット形成ノズルと
、吸引管とを備えており、この吸引管は、液体の切断ジェットにより切除された
組織及び壊死組織片を除去すべく外部の真空源への接続を必要とする。機器が作
用しているとき、液体ジェットが誤って目標外の組織を傷付けることがないよう
に、ノズルからの液体ジェットを吸引管の先端の対向する内壁に向けるような仕
方にて液体ジェットノズルを方向決めする。
【0008】 ネラチャ(Neracher)への米国特許第5,135,482号には、人
体の血管を塞ぐ沈着物を除去するための液体ジェット機器が開示されている。こ
の装置は、超音波キャビティ効果のある液体ジェットを発生させるノズルオリフ
ィスを有する耐圧管路を含む、多管腔カテーテルの形態とされている。液体ジェ
ットは、血管内の沈着物を剥離するため機器から末端方向に向けられる。また、
幾つかのカテーテルの実施の形態は、液体及び壊死組織片を血管から除去するた
め外部の真空源に接続することのできる吸引管腔も備えている。開示されたこの
カテーテル機器は、液体ジェットが衝突して、剥離すべき沈着物を取り巻く血管
又は組織を間違って傷付けることを防止するための偏向板又は標的要素を備えて
いない。
【0009】 プレチンガ(Plechinger)らへの米国特許第5,318,518号
には、身体の血管又は中空の器官から材料又は沈着物を剥離し且つ除去するため
のカテーテルの形態とされた流体ジェット機器が開示されている。カテーテルの
末端は、機器が作用しているとき、流体ジェットを排出管腔の開口内に向ける流
体ジェットノズルを備えている。排出管腔は、混合管と、ディフューザ要素とを
備えている。排出管腔内に向けられた流体ジェットは、外部の吸引源を必要とせ
ずに、流体及び剥離した材料を排出管腔から運ぶ働きをするエダクタポンプの作
用によって吸引力を発生させる。排出管腔内に設けられた混合管及びディフュー
ザ要素は、エダクタポンプの作用によって生じる吸引力を向上させる働きをする
。流体ジェットは、ノズル出口と排出管腔の入口との間に位置する組織又は沈着
物を破砕し又は粉砕することができ、また、その粉砕した粒子を排出管腔の入口
内に駆動して外科的処理箇所から排出することができる。
【0010】 ドラスラー(Drasler)らへの米国特許第5,370,609号には、
血栓沈着物を患者の環状脈管系から除去する流体ジェット血栓摘出カテーテルが
開示されている。該カテーテルは、高圧の液体を少なくとも1つのノズルに運ぶ
圧力管腔と、液体及び剥離した組織並びに壊死組織片を除去する、比較的大きい
ボア径の排出管腔とを備えている。作用時、該カテーテルは、排出管腔の基端側
で且つ該排出管腔と同軸方向に向けて少なくとも1つの液体ジェットを大きいボ
ア径の排出管腔の開口部内に向け得る形態とされている。ジェットをカテーテル
の大きいボア径の排出管腔のオリフィスに向けることにより、滞留圧力が発生さ
れ、この圧力によって流体及び壊死組織片を基端方向に推進して除去することが
できる。
【0011】 トーベイ(Tovey)への米国特許第5,527,330号には、幾つかの
実施の形態において、トロカールを通じて患者の体内に腹腔鏡を利用して挿入し
得る形態とされた流体ジェット切断及び吸引機器が開示されている。該機器は、
ハンドルを有する本体と、その末端に流体ジェットノズルを有する灌注管と、排
出管又は幾つかの実施の形態において、流体ジェットを受け入れ得るように配置
された逆流防止部材とを備えている。開示された実施の形態の幾つかは、機器の
本体の長手方向軸線に対して横断状に向けられた流体ジェットを発生させる機器
を含む。1つの実施の形態において、該機器は、機器が作用しているとき、流体
ジェットを形成する、ノズルと吸引管の入口との間の隙間を調節し、流体切断ジ
ェットの長さを変化させ得るように灌注管及び吸引管を互いに横方向に動かすこ
とができる摺動可能なシース要素を備えている。トーベイが記載した機器は、多
くの最小侵襲性外科的処置法にて使用する上で幾つかの不利益な点がある。例え
ば、灌注管及び吸引管の形状及び設計は、機器を比較的大型とし、また、多くの
最小侵襲性外科的処置法を行うべく機器を身体の狭い領域内に挿入するのに不適
当な断面寸法及び形状とすることを必要とする。更に、開示された機器は、流体
及び剥離した組織を外科処置箇所から排出し得るよう外部の吸引源を吸引管に接
続しなければならない設計である。
【0012】 上述した外科液体ジェット機器は、幾つかの場合、開放及び最小侵襲性外科的
処置法を行う上で多くの従来技術の外科機器に優る顕著な改良を呈するが、依然
として、当該技術分野にて、切断、剥離及び組織の排出能力が向上し、また、多
岐に亙る開放及び最小侵襲性外科的処置法で利用する能力を有する、簡単、低廉
な液体ジェット外科機器が必要とされている。本発明は、多くの実施の形態にお
いて、かかる改良された外科液体ジェット機器を提供し、また、多岐に亙る外科
的処置法にてその機器を使用する方法を提供するものである。
【0013】
【発明の概要】
本発明は、組織及び/又は材料を患者の身体から切断し、剥離し、整形し、縁
処理する等のため液体ジェットを利用する外科的処置法に関係した一連の装置を
提供するものである。本発明は、1つの面において、液体ジェットを形成すべく
外科液体ジェット機器を備える一連の装置を含み、別の面において、外科液体ジ
ェット機器を使用する方法、更に、別の面において、外科液体ジェット機器の特
定の構成要素を形成する方法を含む。
【0014】 1つの面において、本発明は、一連の外科液体ジェット装置を提供するもので
ある。1つの装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、
オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する、ガス状又は液体環境
にて使用される外科機器を備えている。該機器は、機器の末端に向けて高圧の液
体を送るのに十分な破裂強度を有する圧力管腔を備え、該圧力管腔は、ジェット
の開口部を提供する少なくとも1つのノズルを備えている。該機器は、断面積を
有するジェット受け入れ開口部を含む排出管腔を更に備えている。排出管腔のジ
ェット受け入れ開口部は、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得
るようにジェット開口部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配
置可能である。ノズルは、高圧の液体が流れるとき、液体ジェットを形成する形
状とされている。液体ジェットは、移動する液体を吸収する領域を形成し、その
吸収領域内の実質的に全ての移動する液体は、機器が作用しているとき、ジェッ
ト受け入れ開口部内に向けられるようにする。更に、ジェット受け入れ開口部の
断面積及びジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間の所定の距離は、機
器が作用しているとき、吸収領域は、ジェット受け入れ開口部の断面積の50%
乃至100%の面積を占め得るように選ばれる。
【0015】 別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本体を
含む基端とを有する外科機器を備えている。該本体は、オペレータの手で保持し
得るような形状及び配置可能とされた把持領域を備えている。該機器は、高圧の
液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し且つジェット開口部を
提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔を備えている。該機器は、本体
によって支持された排出管腔を更に備えており、該排出管腔は、機器が作用して
いるとき、液体ジェットを受け入れ得るように所定の距離にてジェット開口部と
対向する位置に配置可能であるジェット受け入れ開口部を備えている。外科機器
の末端は、特定の外科的処置法のため外科的処置スペースを画定する身体の狭い
領域内に外科機器の末端を挿入し易くするように選ばれた所定の外形及び寸法を
有している。
【0016】 更に別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本
体を含む基端とを備える外科機器を備えている。該機器は、高圧の液体を機器の
末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し且つジェット開口部を提供する少な
くとも1つのノズルを含む圧力管腔を備えている。該外科機器は1回の使用後完
全に廃棄可能な構造及び配置とされている。
【0017】 別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本体を
含む基端とを有する外科機器を備えている。該本体は、オペレータの手で保持し
得るような形状及び配置可能とされた把持領域を有している。該機器は、高圧の
液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有する圧力管腔を備えてい
る。該圧力管腔は、ジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを備えて
いる。該機器は、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るように
所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能なジェット受け入れ開
口部を有する排出管腔を更に備えている。該機器内に含められた少なくとも1つ
のノズルは管腔の側壁に1つの穴を備えている。
【0018】 更に別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、オ
ペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備えている。
該機器は、高圧の液体を機器の末端に向けて送運ぶのに十分な破裂強度を有し且
つジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔を備えてい
る。該機器は、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るように所
定の距離にてジェット開口部に対向する位置に配置可能なジェット受け入れ開口
部を有する排出管腔を更に備えている。ノズルは、高圧の液体が流れるとき、液
体ジェットを形成する形状とされており、液体ジェットは、機器が作用している
とき、ジェット受け入れ開口部内に向けられる。排出管腔は、ジェット受け入れ
開口部の内部及び/又はその下流にある領域を備えている。排出管腔は、機器が
作用しているとき、その領域内の液体が液体中に吸収された組織の少なくとも一
部を離解して複数の粒子にすることができるような形状及び配置可能とされてい
る。
【0019】 別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本体を
含む基端とを有する外科機器を備えている。該本体は、オペレータの手で把持し
得るような形状及び配置可能とされた把持領域を有している。該機器は、高圧の
液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し且つジェット開口部を
提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔を備えている。該機器は、本体
により支持され且つ機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るよう
にジェット開口部と対向する位置に配置可能なジェット受け入れ開口部を有する
排出管腔を更に備えている。圧力管腔及び/又は排出管腔の少なくとも一部分は
ジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間の分離距離を調節すべく互いに
回転し得るように移動可能である。
【0020】 更に別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本
体を含む基端とを有する外科機器を備えている。該本体は、オペレータの手で保
持し得るような形状及び配置可能とされた把持領域を備えている。該機器は、高
圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し且つジェット開口
部を提供する少なくとも1つのノズルを含む末端を有する圧力管腔を備えている
。該機器は、ジェット受け入れ開口部を有する本体により支持された排出管腔を
更に備えており、該排出管腔は、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け
入れ得るようにジェット開口部と対向する位置に配置可能である。圧力管腔の末
端は、ジェット開口部を剥離し又は分離すべき表面に隣接して配置することを可
能にする形状とされており、このため、ジェット開口部から出る液体ジェットは
ジェット開口部にて圧力管腔を備える管の肉厚に実質的に等しい距離だけ該表面
から分離される。
【0021】 別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本体を
含む基端とを有する外科機器を備えている。該本体は、オペレータの手で保持し
得るような形状とされかつそのように配置可能であるようにされた把持領域を備
えている。該機器は、高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度
を有し且つジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔を
備えている。該機器は、基端及び末端を有する排出管腔を更に備えている。排出
管腔の末端は、機器が作用しているとき、液体を受け入れ得るように所定の距離
にてジェット開口部と対向する位置に配置可能なジェット受け入れ開口部を備え
ている。該排出管腔は、外部の吸引源を必要とせずに、液体ジェットを含む液体
の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排出管腔の基端まで排出し得るよ
うな形状とされかつそのように配置可能である。
【0022】 更に別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本
体を含む基端とを有する外科機器を備えている。該本体は、オペレータの手で保
持し得るような形状及び配置可能とされた把持領域を備えている。該本体は、少
なくとも2つの作動要素を備えており、この場合、その少なくとも2つの作動要
素の各々は、把持領域を保持するオペレータの一方の手で操作可能なようにされ
ている。作動要素の各々により要素を作動させたとき、機器の末端の少なくとも
一部分の機能、形状、位置又は方向を実質的に等しく所定通りに変化させること
ができる。
【0023】 更に別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、本
体を含む基端とを有する外科機器を備えている。該本体は、オペレータの手で保
持し得るような形状及び配置可能とされた把持領域を備えている。該本体は、把
持領域を保持するオペレータの片手で操作可能とされた少なくとも1つの作動要
素を備えている。該作動要素は、オペレータが片手で本体を少なくとも2つの手
/把持領域の一方に保持することを可能にし、また、少なくとも2つの手/把持
領域の方向の何れか一方にて本体を保持するとき、要素を作動させた際、機器の
末端の少なくとも一部分の機能、形状、位置又は方向を実質的に等しく所定通り
に変化させ得るような形状とされかつそのように本体上で配置可能であるように
されている。
【0024】 更に別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、オ
ペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器とを備えている
。該機器は、高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し且
つジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔を備えてい
る。該機器は、末端及び基端と、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け
入れ得るようにジェット開口部と対向する位置に配置可能なその末端付近にジェ
ット受け入れ開口部とを有する排出管腔を備えている。該排出管腔は、ジェット
受け入れ開口部における最小値からジェット受け入れ開口部の基端側の所定の位
置における最大値まで実質的に連続的に増大する内部断面積を有している。この
最大値は、所定の位置の基端側の位置にて実質的に一定である。
【0025】 別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るようにされ末端と、オペレー
タが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備えている。該機器
は、末端及び基端を有する管状導管を備える圧力管腔を含む。該圧力管腔は、高
圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有している。管状導管
の末端は、くびれ領域を有し、該くびれ領域は、該くびれ領域の外側で且つその
基端側に管状導管の断面寸法よりも小さい縮小した断面寸法を有している。該く
びれ領域は、ジェット開口部を含み且つ高圧の液体が流れるとき、ジェット開口
部が液体ジェットを形成することを可能にし得るような形状とされたノズルを備
えている。該ノズルは、液体ジェットの少なくとも中央領域がくびれ領域の外側
にて導管の長手方向軸線に対し実質的に垂直となるように方向決めされるように
その方向が設定される。また、該ノズルの形状は、ノズルに隣接するが、くびれ
領域外の領域内で管状導管の外面により画定された周縁を超えて突き出すジェッ
ト開口部の部分が実質的に存在しないように設定されてといる。
【0026】 その他の実施の形態おいて、本発明は、ガス状環境内にて特に使用される装置
を提供する。かかる1つの実施の形態において、本発明は、患者に対し外科的処
置法を行い得るようにされた末端と、オペレータが制御可能であるようにされた
基端とを有する外科機器を備え、ガス状環境内で使用される装置を提供する。該
機器は、高圧力の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し且つ
ジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔を備えている
。該機器は、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るように所定
の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能なジェット受け入れ開口部
を有する排出管腔を更に備えている。該ノズルは、高圧の液体が流れるとき、液
体ジェットを形成し得るような形状とされている。該液体ジェットは、ガス状環
境を通って動く液滴の拡がり領域を備え、該拡がり領域は、ジェット開口部に頂
点が配置され、このため、機器が作用しているとき、拡がり領域内を流れる液滴
の実質的に全てはジェット受け入れ開口部内に向けられる。
【0027】 ガス状環境内で使用される別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るよ
うにされた末端と、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外
科機器を備えている。該機器は、高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分
な破裂強度を有し且つジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを有す
る圧力管腔を備えている。該機器は、基端及び末端を有する排出管腔を更に備え
ている。該排出管腔の末端は、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入
れ得るように所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能なジェッ
ト受け入れ開口部を備えている。該排出管腔は、外部の吸引源を必要とせずに液
体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排出管腔の
基端まで排出することを可能にし得るような形状とされかつそのように配置可能
であるようにされている。
【0028】 ガス状環境内で使用される別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得るよ
うにされた末端と、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外
科機器を備えている。該機器は、高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分
な破裂強度を有し且つ各々が1つのジェット開口部を提供する少なくとも2つの
ノズルを含む末端を有する圧力管腔を備えている。ノズルの各々は、高圧にて流
れる液体として液体ジェットを形成し得るような形状とされている。該機器は、
少なくとも1つのジェット開口部と対向するように該ジェット開口部から所定の
距離に配置可能なジェット受け入れ開口部を含む末端を有する排出管腔を更に備
えている。少なくとも1つのジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間の
所定の距離は、ジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間にガスが充填さ
れた空隙を画定する。該ジェット受け入れ開口部は、機器が作用しているとき、
少なくとも1つの液体ジェットを受け入れ得るような形状とされかつそのように
配置可能であるようにされている。
【0029】 ガス状環境内で使用される更に別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得
るようにされた末端と、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有す
る外科機器を備えている。該機器は、高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに
十分な破裂強度を有し且つジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを
有する圧力管腔を備えている。該機器は、機器が作用しているとき、液体ジェッ
トを受け入れ得るようにジェット開口部から所定の位置に該ジェって開口部と対
向する位置に配置可能なジェット受け入れ開口部を有する排出管腔を更に備えて
いる。該ノズルは、高圧の液体が流れるとき、液体として液体ジェットを形成し
得るような形状とされており、機器が作用しているとき、液体ジェットは、ガス
充填された空隙を亙り且つジェット受け入れ開口部内に向けられる。機器が作用
しているとき、ジェット受け入れ開口部からガス充填した空隙への液体霧又は噴
霧の逆流が実質的に防止されるような、ノズル及びジェット受け入れ開口部の形
状とされ且つ互いに対しそのように配置可能であるようにされている。
【0030】 ガス状環境内にて使用される別の装置は、患者に対し外科的処置法を行い得る
ようにされた末端と、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する
外科機器を備えている。該機器は、高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十
分な破裂強度を有し且つジェット開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含
む圧力管腔を備えている。該機器は、機器が作用しているとき、液体ジェットを
受け入れ得るようにジェット開口部から所定の位置に該ジェット開口部と対向す
る位置に配置可能なジェット受け入れ開口部を有する排出管腔を更に備えている
。該ノズルは、高圧の液体が流れるとき、液体として液体ジェットを形成し得る
ような形状とされている。機器が作用しているとき、液体ジェットは、ガス充填
された空隙を亙り且つジェット受け入れ開口部内に向けられる。排出管腔内の所
定の位置における液体ジェットの断面形状及び面積は、同一の所定の位置におけ
る排出管腔の内部断面形状及び面積と実質的に同一となるようなノズル及びジェ
ット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに対しそのように配置可能であるよう
にされている。
【0031】 更に別の面において、本発明は外科液体ジェット機器を利用する方法を提供す
るものである。1つの実施の形態において、本発明は、外科液体ジェット機器を
患者の関節包内に挿入することと、外科液体ジェット機器により液体ジェットを
形成することと、液体ジェットを外科液体ジェット機器の排出管腔のジェット受
け入れ開口部に向けることと、関節包内の特定の組織を液体ジェットにより切断
し又は剥離することとを備える方法を提供するものである。
【0032】 別の実施の形態において、本発明は、外科液体ジェット機器を患者の身体の表
面に近接して位置決めすることと、液体ジェットの機器によりその周囲のガス状
環境内に液体ジェットを形成することと、液体ジェットを表面に対し実質的に接
触して且つ排出管腔のジェット受け入れ開口部に向けることと、液体ジェットに
より材料を表面から分離することと、外部の吸引源を必要とせずに、液体ジェッ
ト及び分離した材料を含む液体をジェット受け入れ開口部から排出管腔の基端ま
で排出することとを備える方法を提供するものである。
【0033】 更に別の面において、本発明は、管内でジェットノズル領域を形成する方法を
提供するものである。この方法は、管の一端をくびれさせ、縮小した断面寸法を
有するジェットノズル領域を管内に形成する管腔を提供することを備えている。
この方法は、ジェットノズル領域をジェットノズル領域外の管の軸方向中心線に
対し実質的に共直線状の位置からジェットノズル領域の軸方向中心線が約d=R
−r、ここでRはジェットノズル領域外の管の内半径、rはジェットノズル領域
の内半径の距離だけ、ジェットノズル領域外の管の軸方向中心線から変位された
位置まで片寄りさせることを更に備えている。
【0034】 本発明のその他の有利な点、新規な特徴及び目的は、概略図で且つ正確な縮尺
通りではない添付図面と共に、本発明の以下の詳細な説明から明らかになるであ
ろう。これら図面において、色々な図面に図示した同一又は略同一の構成要素の
各々は単一の参照番号で示してある。明確化のため、全ての構成要素が各図面に
表示されているわけではなく、また、当業者が本発明を理解することを可能にす
る上で図面が必要でない場合、本発明の各実施の形態の全ての構成要素が図示さ
れているとは限らない。
【0035】
【詳細な説明】
本発明は、その多くの多岐に亙る外科的処置法に特に良く適した多岐に亙る適
用例にて有用な多岐に亙る液体ジェット機器を提供するものである。本発明によ
り提供される該液体ジェット機器は、色々な外科手的処置法の分野にて使用すべ
く多岐に亙る異なる形態とすることができる。本発明による好ましい外科機器は
、オペレータの手で楽に保持し得る形状及び形態とされた把持領域すなわちハン
ドルを有する基端を持つ外科用ハンドピースの形態とされている。また、この機
器は、液体ジェットを形成する少なくとも1つのノズルを含む末端も備えている
。本発明の外科機器の末端は、患者に対し外科的処置法を行うために利用される
。本明細書に記載した液体ジェット機器はハンドピースの形態を有するものとし
て図示したが、本発明は外科用ハンドピースに厳格に制限されるものではなく、
本発明は多岐に亙る形態及び目的を有する液体ジェット機器を利用して実施する
ことも可能であることも理解すべきである。例えば、外科用ハンドピースとして
の形態とすることに代えて、本発明の液体ジェット機器は、代替的に、例えば、
血栓溶解法にて使用すべく患者の脈管内で使用される細長いカテーテルの形態と
してもよい。その他の実施の形態において、本発明の液体ジェット機器は、X/
Y/Z位置決め機械のような機械制御によって操作可能な形態としてもよい。ま
た、本発明により提供される液体ジェット機器は、患者の身体の色々な組織、器
官等の切断、穿孔、くり抜き、穿通、剥ぎ取り、層剥離、液化、剥離、整形又は
形成を行うため高圧の液体流を使用すべく多岐に亙る外科的適用例にて使用する
ことができる。
【0036】 本発明により提供される液体ジェット外科機器は、液体ジェット開口部を提供
する、少なくとも1つのノズルにて終わる末端と、例えば、高圧のポンプ又は液
体分配装置により提供される高圧力の液体供給源に接続可能な基端とを有する圧
力管腔を含む。液体ジェットノズルは、以下に説明するように、高圧の液体がノ
ズルを通って流れるとき、液体ジェットを形成する形状とされている。好ましい
実施の形態における液体ジェットは、外科的処置法にて患者の色々な組織の切断
、剥離、整形、縁処理、形成、分離等のために使用することができる。好ましい
実施の形態において、ポンプ又は分配装置により機器に供給される液体圧力は、
液体ジェットの切断又は剥離パワーがオペレータによって調節可能であるように
機器のオペレータが色々に制御可能である。この圧力の調節可能性は、オペレー
タが外科的処置領域内で異なる型式の組織を識別することのできる液体ジェット
を機器により形成することを許容する。例えば、液体ジェットがその下方のより
硬い組織を傷付けずに柔らかい組織を切断し又は剥離する十分な強度を有する場
合、筋肉又は骨のようなより硬い組織の表面から脂肪のような柔らかい組織を切
断し又は剥離するためにより低圧力を利用することができる。次に、筋肉又は骨
のような硬い組織を切断し又は剥離することのできる液体ジェットを形成するの
に十分なより高圧力を選ぶことができる。このようにして、本発明により提供さ
れる液体ジェット外科機器は、色々な外科的処置法にて極めて広く選択可能で且
つ制御可能な組織の切断を可能にすることができる。
【0037】 本発明の外科機器の好ましい実施の形態はまた、機器が作用しているとき、液
体ジェットを受け入れ且つ/又は偏向させ得るように液体ジェット開口部から所
定の距離に液体が放出されるノズルのオリフィス(以下に、「液体ジェット開口
部」又は「ジェット開口部」と称する)と対向する位置に配置可能な液体ジェッ
ト標的又は偏向板をも含んでいる。標的すなわち偏向板を含む実施の形態は、該
標的/偏向板は使用中、液体ジェットの方向誤り、外科的処置領域内の間違った
組織部分の傷付けの可能性を防止する点にて好ましい。この標的/偏向板は、ノ
ズルの液体ジェット開口部と液体ジェットが衝突する標的/偏向板の表面との間
の所定の距離により画定された所定の液体ジェットの長さを機器が提供すること
を可能にする。かかる実施の形態において、外科的処置領域内の標的/偏向板を
超える位置にある組織を間違って同時に傷付ける虞れを伴わずに、組織を外科的
に切断し又は剥離するために液体ジェットを利用することができる。
【0038】 幾つかの実施の形態において、標的/偏向板は液体ジェットを偏向させ且つ無
害な噴霧状態に変換することのできる単に中実面とすることができる。しかし、
好ましい実施の形態において、外科機器の一部を形成する排出管腔に形成された
ジェット受け入れ開口部により標的が画定される。画定された液体ジェットの長
さ(液体ジェットの開口部とジェット受け入れ開口部との間の所定の距離により
画定される)を提供し且つ上述したようにその周囲の組織を間違って傷付けるこ
とを防止することに加えて、ジェット受け入れ開口部を有する排出管腔を含む好
ましい実施の形態において、排出管腔は、また、該機器によって外科的処置領域
から液体、剥離した組織及び壊死組織片を除去するためにも利用することができ
る。
【0039】 幾つかの実施の形態において、例えば、真空ポンプ又は吸引器のような外部の
吸引源を排出管腔の基端と流体的に連通した状態にて提供し、ジェット受け入れ
開口部を介して外科的処置領域から材料を排出するのに必要な吸引駆動力を提供
することができる。しかし、好ましい実施の形態において、本発明は、外部の吸
引源を必要とせずに、外科的処置領域から液体ジェットを含む実質的に全ての液
体、剥離した組織及び壊死組織片を排出することを可能にし得るようジェットノ
ズルに対して所定の形状とされかつそのように配置可能とされた排出管腔を有す
る(以下の詳細な説明から当該技術分野の当業者に明らかであるように)外科機
器を提供するものである。好ましい実施の形態において、排出管腔内に向けられ
る液体ジェットによって形成された排出力は、排出管腔の基端に配置され又は排
出管腔の基端に接続された排出導管に配置された排液リザーバまで外科的処置領
域から材料を排出するのに十分である。かかる実施の形態において、液体ジェッ
ト及び排出管腔は、エダクタポンプとして共に作用し、該ポンプは、液体ジェッ
トの移動する流体のモーメント及び運動エネルギを利用して、液体、剥離した材
料及び壊死組織片を排出管腔を通じ且つ外科的処置箇所から駆動することのでき
る排出力を発生させる。
【0040】 以下により詳細に説明するように、本発明は、外部の吸引源を使用せずに(す
なわちエダクタポンプの動作を介して)排出管腔を通じて材料を効果的に排出す
るためには、例えば、ジェット受け入れ開口部とノズルのジェット開口部との間
の所定の距離に対し排出管腔のジェット受け入れ開口部の寸法を関係付けるよう
な構成要素間の特定の幾何学的関係を提供し得るような本発明の機器の設計とす
る必要性を教示する。また、本発明により教示されるように、効果的なエダクタ
ポンプの動作を提供する上述した幾何学的関係と相関するものは、液体ジェット
ノズルの設計、ジェット受け入れ開口部及び排出管腔の末端の形状、排出管腔に
対する液体ジェットの角度方向、外科機器が内部で利用されるその周囲の媒質で
ある。本発明は、幾つかの実施の形態において、多岐に亙る形態及び所期の用途
を有する機器に対する、外部の吸引源を必要とせずに、効率的な排出を実現する
上述したパラメータの幾つか又は全てを考慮して設計された外科機器を提供する
ものである。
【0041】 1つの組みの実施の形態において、本発明は、液体外科的処置環境内で使用可
能な構造及び配置とされた外科液体ジェット機器を提供するものであり、この場
合、機器が作用しているとき、液体ジェット開口部及びジェット受け入れ開口部
の双方は液体に完全につかっている。本明細書にて使用する「液体環境内で使用
可能な構造及び配置とされた」という語の意味は、以下の詳細な説明を読むこと
により当業者に容易に明らかとなるように、液体環境内での機器の性能を向上さ
せ得るように特に選んだ構造的特徴及びかかる特徴間の幾何学的関係を新規に組
み合わせることを指すものとする。かかる装置は、例えば、内視鏡下、関節鏡下
検査法又は開放外科的処置法にて使用される外科用ハンドピースの形態とするこ
とができる。上述したように、かかる装置は、また患者の脈管系内で使用される
カテーテルの形態とすることもできる。
【0042】 本発明により提供される外科機器の別の形態は、空気中のようなガス状環境内
で作用可能な構造及び配置とされており、この場合、流体ジェットノズル及びジ
ェット受け入れ開口部を含む機器の末端は、機器が作用しているとき、ガスによ
って実質的に完全に取り巻かれている。本明細書にて使用する「ガス状環境内で
作用可能な構造及び配置とされた」という語の意味は、以下の詳細な説明を読む
ことにより、当該技術分野の当業者に容易に明らかとなるように、ガス状環境内
での機器の性能を向上させ得るように特に選んだ構造的特徴及びかかる特徴間の
幾何学的関係を新規に組み合わせたものを指すものとする。本発明により提供さ
れる外科機器をガス状環境内で使用することを目的とする典型的な外科的処置法
は、例えば、患者の外面における外科的処置法又は特定の開放及び最小侵襲型外
科的処置法を含む、その周囲の空気環境内で行われる処置法を含む。しかし、本
発明により提供されるガス状環境内で使用し得る設計とされた外科機器は、空気
中で使用することにのみ限定されるものではなく、例えば、窒素、酸素、二酸化
炭素、その混合体等のような任意のその他のガスにより取り囲まれたときに使用
することができる。
【0043】 本発明により提供される、ガス状環境内で使用し得る設計とされた外科液体ジ
ェット機器は、特定の開放外科的処置法、腹腔鏡下外科的処置法、口腔外科的処
置法及びその他を含む多数の外科的処置法に有利に利用することができる。空気
環境内で使用される本発明の外科液体ジェット機器の1つの好ましい適用例は、
人間の皮膚の傷、火傷、感染箇所及びその他の開放箇所を分離すべく患者の身体
の外面の上でかかる機器を使用することを含む。本明細書にて使用する「分離」
という語は、液体ジェット機器を介して材料を表面から除去することを指す。表
面から除去された材料は、例えば、表面に沈着した生組織、壊死組織、異物又は
壊死組織片、感染性材料等を含むことができる。以下により詳細に説明するよう
に、本発明の外科機器の異なる構成要素に対し効率的な作用を提供する好ましい
幾何学的関係及び設計パラメータは、液体に完全につけたときに使用される設計
とされた外科機器及びその周囲のガス状環境内で使用し得る設計とされた外科機
器の場合、相違する。
【0044】 本発明の外科液体ジェット機器は、好ましい実施の形態において、外部の吸引
源を必要とせずに、外科的処置箇所から材料を効果的に除去し且つ液体ジェット
の中央領域と排出管腔の長手方向軸線との間で多岐に亙る角度方向に亙って、そ
の材料を排出管腔を通じて運ぶ形態とすることができる。本明細書で使用する「
液体ジェットの中央領域」という語は、液体ジェットの幾何学的中心を画定する
領域を指すものとする。この領域は、典型的に、その外面が液体ジェット開口部
の内周縁により画定された形状及び周縁を有し、その開口部の周縁は、ジェット
ノズルの長手方向軸線に対して共直線状である1つの軸線に沿って液体ジェット
開口部からジェット受け入れ開口部まで突き出している。以下により詳細に説明
するように、ジェットノズルの「長手方向軸線」は、圧力管腔のノズル領域の軸
方向中心線によって画定される。排出管腔の「長手方向軸線」とは、ジェット受
け入れ開口部の基端側となる領域内で排出管腔の幾何学的中心を画定する軸線を
指す。典型的な実施の形態において、排出管腔のこの領域は、オペレータの手で
保持し且つ制御可能な細長い機器の本体(又は、カテーテルの形態のように、本
体を含まない形態を伴う実施の形態の場合、オペレータが制御可能である、患者
の体内に挿入されない、外科機器の基端)の長手方向軸線に対し実質的に平行な
長手方向軸線を有する。色々な構成要素の長手方向軸線間の幾何学的形態を説明
する記述で本明細書にて使用されるように、「共直線状」という語は、その長手
方向軸線が空間内の実質的に同一線上に重ね合わせた構成要素を指す。本明細書
の同一の文章中で使用される「平行な」という語は、共直線状ではなく、空間内
で実質的に同一の方向に方向決めされた長手方向軸線を指す。従って、本発明に
より提供される外科機器は、外科機器の基端又は本体を画定する長手方向軸線に
対し軸方向に、横断状に又は0乃至180°の範囲の任意の角度にて方向決めさ
れた液体ジェットを提供する機器を含む、多岐に亙る液体ジェットの角度形態に
対し、外部の真空源を必要とせずに、材料及び壊死組織片を外科的処置箇所から
効果的に排出することを可能にする。かかる自由さは、特定の外科的処置法のた
め特に選んだ多岐に亙る所定の外形、形状及び寸法を有する末端を持つように本
発明の外科機器を設計することを可能にする。このように機器を特注品化するこ
とは、外科的処置スペースを画定する身体の狭い領域内に装置の末端を挿入する
ことを容易にし且つその困難さを軽減し得るように液体ジェット機器を設計し且
つそのような形態とすることを許容する。例えば、以下により詳細に説明するよ
うに、本発明は、例えば、膝のような患者の関節包内で関節鏡下外科的処置法又
はその他の外科的処置法を行うための外科液体ジェット機器及びその外科的方法
を提供するものである。
【0045】 本発明の外科液体ジェット機器を狭い外科的処置スペース内に更に挿入し易く
するため、多数の好ましい実施の形態、特に、液体環境内に完全につけたときに
作用し得る設計とされた機器を採用する実施の形態において、本発明は、展開可
能な末端を有する外科機器を提供するものである。本明細書で使用する、「展開
可能な」という語は、圧力管腔、排出管腔の何れか一方又はその双方が互い可動
であり、ノズルの液体ジェット開口部と排出管腔のジェット受け入れ開口部との
間の所定の距離を変化させる、末端を有する外科液体ジェット機器を指す。典型
的に、かかる機器は、非展開状態の形態にて処置箇所に挿入し、その箇所にて、
その非展開状態の形態のとき、上述した所定の距離は、短く又は実質的に零であ
り、機器の末端は、挿入するための最小断面寸法を有する。挿入後、オペレータ
は、機器の基端又は本体を操作することにより、末端を展開させ、ジェット開口
部とジェット受け入れ開口部との間に望ましい所定の距離、従って、望ましい液
体ジェットの長さを提供することができる。以下により詳細に説明するように、
この展開は、例えば、機器の基端又は本体に対し管腔の一方又は双方を長手方向
に動かし、管腔の一方又は双方を横方向に動かすこと又は上記の動作の任意のも
のの組み合わせを含むことができるが、この動作は、液体ジェット開口部とジェ
ット受け入れ開口部との間の所定の距離を変化させることを含むことが条件であ
る。
【0046】 以下により詳細に説明するように、幾つかの好ましい実施の形態において、機
器の基端は、オペレータ用の把持領域を有する本体を備えている。該本体は、作
動させたとき、機器の末端の少なくとも一部分の機能、形状、位置又は方向を所
定通りに変化させ得るようにオペレータが操作可能である少なくとも1つの作動
要素を含むことができる。例えば、この作動要素は、機器の末端を展開させるた
めに使用することができる。本発明による2つ以上の作動要素を含む実施の形態
の場合、作動要素によって、以下により詳細に説明するように、作動時、機器の
末端の少なくとも一部分の機能、形状、位置又は方向が実質的に等しく所定通り
に変化するようにすることが好ましい。幾つかの実施の形態において、少なくと
も2つの異なる手/把持領域の方向にとなるようにオペレータが片手で容易に操
作し得るように作動要素を配置し、これにより、オペレータは依然として作動要
素を作動させることができる一方にて、その手で機器を少なくとも2つの別個の
位置に保持することを許容し得るようにすることができる。
【0047】 本発明の液体ジェット外科機器は、幾つかの実施の形態に対し、機器が作用し
ているとき、排出管の詰まり、液体ジェットの吹抜け又は液体ジェットの逆噴霧
又は霧化を防止し又は少なくし得るような設計及び形態とされた末端を有するこ
とが好ましい。本明細書で使用する、「液体ジェットの吹抜け」とは、ジェット
受け入れ開口部の面にて、ジェット受け入れ開口部の断面積よりも大きい断面積
を有し、このため、液体ジェット又は高速度流体の少なくとも一部分がジェット
受け入れ開口部を通過するすなわち「吹抜け」る、液体ジェットにより吸収され
た液体ジェット又は高速度流体の一部分(以下に説明するように、「吸収」領域
を含む)の作用を指す。吹抜けは、間違って組織を傷付け且つ排出効率を低下さ
せる可能性がある点で一般に望ましくない。
【0048】 本明細書で使用する、「逆噴霧」とは、排出管腔のジェット受け入れ開口部に
入り、その後、ジェット受け入れ開口部から外科用処置領域内に反射し、すなわ
ち逆流する、液体ジェット、又は液体ジェットに吸収された高速度流体を指す。
かかる逆噴霧は、作用中、外科的処置領域を汚染し且つ/又は感染性の材料をエ
ローゾル化する可能性がある点にて望ましくなく、更に、逆噴霧は、典型的に、
エダクタポンプの動作を介して機器によって材料を排出する効率レベルが不良で
ある。以下により詳細に説明するように、本発明により提供される外科機器は、
該機器が作用しているとき、吹抜け及び逆噴霧に関係した性能上の問題点を実質
的に軽減し、また、好ましい実施の形態において、実質的に解消する。
【0049】 液体環境内で作用し得る設計とされた外科機器を採用する実施の形態の場合、
機器が作用しているとき、液体ジェットにより吸収された組織の少なくとも一部
分を複数の粒子に融離させ得る設計とされた1つの領域をジェット受け入れ開口
部内にて且つ/又はその下流に有するような排出管腔の構造とすることにより、
排出管腔の詰まりを防止することができる。本明細書で使用する「融離する」と
いう語は、管腔を詰まらせることなく、排出管腔を通り抜けるのに十分に小さい
寸法の粒子となるように材料を分割することのできる極めて高せん断力及び衝撃
力の領域を形成する強力な乱流の作用を受ける排出管腔内の液体によって、例え
ば、吸収した組織のような、吸収された材料を分解することを指す。好ましい実
施の形態において、排出管腔は、吸収した組織の相当な部分を複数の実質的に顕
微鏡的粒子に融離させることができる。本明細書で使用する「顕微鏡的」とは、
人間の裸眼で見ることのできない程に非常に小さい寸法の粒子を指す。作用して
いるとき、液体ジェット及び該液体ジェットにより吸収された高速度流体は、ジ
ェット受け入れ開口部の断面積の相当な部分を占めるが、ジェット受け入れ開口
部の断面積よりも大きい領域は占めないような形態とされた末端を有する外科液
体ジェット機器を提供することにより、ブローバイ及び逆噴霧を防止することが
できる。以下により詳細に説明するように、この「相当な部分」とは、液体ジェ
ットにより形成された吸収領域が占めるジェット受け入れ開口部の断面積の少な
くとも50%でかつ100%以下の面積を指す。
【0050】 次に、添付図面に示した幾つかの特定の実施の形態を説明することで本発明の
外科液体ジェット機器についてより詳細に説明する。説明した実施の形態は単に
説明のためであり、当該技術分野の当業者にとって明らかであるように、その他
の形態を有する機器に対しその他の方法にて特許請求の範囲に記載した本発明の
新規な特徴を実施し又は利用することができることを理解すべきである。
【0051】 図1には、本発明による液体ジェット外科機器102を利用する液体ジェット
外科装置100の1つの実施の形態が図示されている。図示した外科機器102
は、該機器のオペレータの手に配置し得る形態とされた把持領域106を有する
本体104を含む基端103を持つ外科用ハンドピースの形態とされている。該
外科機器102は、圧力管腔110及び排出管腔112を含む末端108を有し
ている。外科機器の領域の説明にて本明細書で使用する「末端」とは、患者に対
し外科的処置法を行い得るようにされ、また、機器の作用中、外科的処置箇所に
挿入される外科機器の部分を指す。機器108の末端は、幾つかの実施の形態に
おいて、圧力管腔110及び排出管腔112の末端のみを備え又はその他の実施
の形態において、機器の使用中、患者の外科的処置スペース内に挿入される圧力
管腔110及び排出管腔112の末端の基端側の構成要素を含むことができる。
【0052】 図示した実施の形態において、外科機器102は、圧力管腔110及び排出管
腔112の少なくとも一部分を取り巻くシース114を更に備えている。該シー
ス114は、機器102が作用している間、圧力管腔110と排出管腔112と
の間に所望の幾何学的形態を維持し且つ/又は確立するのを助けるべく管腔に対
する支持体を提供する。圧力管腔110は、その末端にノズル116を更に備え
ている。該ノズルは、圧力管腔110により供給された高圧の液体が貫通して流
れるとき、液体ジェットを形成する。排出管腔112は、その末端に配置された
ジェット受け入れ開口部118を含み、該開口部は機器102が作用していると
き、液体ジェット120を受け入れ得るようにジェットノズル116から所定の
距離にてジェットノズル116と対向する位置に配置されている。
【0053】 図示した特定の実施の形態において、液体ジェット120は、機器102の排
出管腔112及び本体104の長手方向軸線に対して横断状に(例えば、約90
°の角度に)方向決めされている。以下により詳細に説明するように、かかる実
施の形態の場合、排出管腔112は、排出管腔112内で基端側に液体ジェット
開口部118に入る液体を偏向し且つ方向決めすべく利用される、ジェット受け
入れ開口部118の下流にあり且つ該開口部に隣接するジェット偏向部分122
を備えることが好ましい。圧力管腔110及び排出管腔112は、外科用等級の
ステンレス鋼にて製造されることが好ましいが、代替的な実施の形態において、
管腔の何れか一方又はその双方は、例えば、当該技術分野の当業者に明らかであ
るように、特定の重合系材料のようなその他の適当な材料で製造することができ
る。圧力管腔を製造する特定の材料に関係なく、圧力管腔110は、液体ジェッ
ト120を形成すべく高圧の液体をノズル116に運ぶのに十分な破裂強度を有
するものでなければならない。圧力管腔110の破裂強度は、実施すべき特定の
外科的処置法にて使用すべく供給される液体に可能な最高圧力に適合し且つ好ま
しくはその圧力を上廻るように選択する必要がある。典型的に、外科機器102
は、切断し且つ/又は剥離すべき所期の材料に依存して、約3.4474MPa
(約500psig)乃至約344.738MPa(約50,000psig)
の範囲の液体圧力にて作用する。当該技術分野の当業者は、特定の外科的必要条
件に合うように圧力管腔110及び排出管腔112を形成する適当な材料を容易
に選ぶことができよう。
【0054】 好ましい実施の形態において、圧力管腔110及び排出管腔112は、例えば
、外科処置スペース内の表面と接触し、その偏向により液体ジェット120の方
向が誤り、最早、ジェット受け入れ開口部118に入射せず、これにより、間違
って患者の組織を傷付きる可能性がある、管腔の曲がりを防止するのに十分に硬
いような管腔の末端の構造とされ且つそのように支持されている。圧力管腔11
0は、高圧液体の供給導管126を介して、高圧ポンプ124と流体的に連通し
ている。高圧液体の供給導管126は、また、特定の外科的適用例に対し機器1
02を使用しようとする最高液体圧力に抵抗し得る破裂強度を備えなければなら
ない。幾つかの実施の形態において、高圧液体の供給導管126は、少なくとも
344.738MPa(50,000psig)に耐える構造とされた破裂抵抗
性ステンレス鋼皮下管を備えている。幾つかの実施の形態において、皮下管は、
外科機器102の可撓性及び操作性を向上させ得るようにら旋状にコイル巻きす
ることができる。好ましい実施の形態において、高圧液体の供給導管126は、
圧力管腔110に接続可能なケブラー強化ナイロン管から成っている。
【0055】 所望の外科的処置法を行うのに必要とされる液体圧力を供給可能な任意の適当
なポンプとすることができる高圧ポンプ124が高圧液体の供給導管126と流
体的に連通している。当該技術分野の当業者は、非限定的に、ピストンポンプ及
び隔膜ポンプを含む多くの型式の高圧ポンプを本発明の目的のために利用するこ
とができることが容易に理解されよう。好ましい実施の形態において、高圧ポン
プ124は、再使用可能なポンプ駆動コンソール128に接続された使い捨て型
ピストン又は隔膜ポンプを備えている。高圧ポンプ124は、液体供給リザーバ
132から液体を受け取る低圧液体の供給管130と流体的に連通した入口を有
している。ポンプ駆動コンソール128は、液体供給導管126により高圧液体
を供給すべく高圧ポンプ124に駆動力を提供するために利用することができる
電気モータを備えることが好ましい。
【0056】 本発明の実施に際し、多岐に亙る既知のポンプコンソールを利用することがで
きるが、好ましいポンプ駆動コンソールは、オペレータ制御式スイッチ134に
よってオンのオフの切り換えを行なうことのできる定速度電気モータを含む。好
ましい実施の形態において、オペレータ制御式スイッチ134は、機器のオペレ
ータが容易に操作可能な外科機器102の把持領域106に設けられた釦又は引
金部或いは足踏みペダルを備えている。幾つかの実施の形態において、ポンプ駆
動コンソール128は、工場で予め設定され且つ使用中、調節不能である吐出圧
力/流量を有するものとすることができる。その他の実施の形態において、圧力
/流量は、ポンプコンソールのモータ速度及び/又は高圧ポンプの排出量を制御
することができる可調節型の圧力/流量の制御構成要素136を介して、オペレ
ータが制御可能である。図1において、圧力/流量の制御構成要素136は、ポ
ンプ駆動コンソール128におけるノブとして図示されているが、好ましい実施
の形態において、かかる構成要素は、ポンプ駆動コンソール128のオン/オフ
制御に関して上述したように、把持領域106に設けられた引金部/釦或いは足
踏みペダルを備えることが好ましい。更にその他の実施の形態において、ポンプ
駆動コンソール128及び高圧ポンプ124は、当該技術分野の当業者に明らか
であるように、高圧液体を吐出し得るように高圧液体ディスペンサ又はその他の
手段と置換することができる。
【0057】 液体切断ジェットを形成するために利用される液体は、外科的処置法を行おう
とする圧力及び温度の液体状態に保つことが可能な任意の流体とすることができ
る。生身の患者に対し外科的処置法を行うのに機器が使用される適用例の場合、
利用される液体は、また、生理学的にも適合可能でなければならない。典型的な
実施の形態において、供給される液体は、滅菌外科用食塩溶液又は滅菌水とし、
液体供給リザーバ132は、かかる流体を保持する静脈内(IV)バッグのよう
な滅菌容器を備えることができる。幾つかの実施の形態において、液体ジェット
の切断又は剥離能力を向上させるため、液体は固体の研磨剤を含み、又は、液体
は、例えば、ノズル116から液体ジェット120に導入されたとき、固体の微
粒子材料を形成する、二酸化炭素のような液化ガスを含むことができる。その他
の実施の形態において、外科機器102に供給された液体は、特定の外科的処置
法に有用な消毒液、抗生物質、抗ウィルス成分、麻酔薬、薬剤、化学的療法剤を
含むことができる。その他の実施の形態において、流体は、機器が作用している
とき、液体ジェットの視覚性を向上させ得るように色素を含めることができる。
【0058】 排出管腔112は、その基端にて排出導管138に接続可能であり、該排出導
管138は、排出した材料及び壊死組織片を排液リザーバ140に運ぶために使
用することができる。排出導管138内に保持された液体は、比較的低圧力であ
り、従って、好ましい実施の形態において、排出導管138は、例えば、ポリ塩
化ビニル(PVC)、シリコーン、ポリエチレン、ゴム管等の重合管のような低
コストの可撓性の材料にて形成することができる。好ましい実施の形態において
、排出導管138は、排出管腔112の最大の内部断面積に等しく又はこれを上
廻る最小の内部断面積を有しなければならない。図示した実施の形態において、
外科機器102は、外部の吸引源を必要とせずに、排出管腔112が液体ジェッ
ト120、剥離した材料及び壊死組織片をジェット受け入れ開口部118から排
出管腔112の基端まで且つ排出導管138を通じて排液リザーバ140内に排
出することができるような構造とされている。かかる実施の形態において、排出
導管138は、外部の吸引源に接続不能であり、このため、機器が作用している
とき、オペレータが排出導管138を誤って外部の吸引源に接続することがない
ようにする真空遮断器142又は基端を含む。
【0059】 好ましい実施の形態において、液体ジェット外科装置100の流体供給路は、
例えば、当該技術分野の当業者に明らかであるように、エチレン酸化物に露呈さ
せるといった化学的方法又はガンマ或いはベータ放射線により処分し且つ滅菌処
理することができる。特に好ましい実施の形態において、流体路は、1回限り使
用のため、ユーザに予め滅菌処理した状態で供給される。当該技術分野の当業者
は、「使い捨て可能」及び「1回限り使用」という語が意味することが理解され
る。滅菌処理過程中、例えば、沈着物によってジェットノズル116が詰まるこ
とによる機器の有用性を低下させることなく、使用する間、かかる構成要素を効
果的に清浄にし且つ滅菌処理することが難しいから、液体供給リザーバ132、
液体供給管130、高圧ポンプ124、高圧液体の供給導管126及び圧力管腔
110を含む液体供給路が使い捨て型であることは有益なことである。特に好ま
しい実施の形態において、液体ジェット外科装置100の構成要素の全ては、ポ
ンプ駆動コンソール128を除いて1回使用した後、完全に廃棄可能である。外
科液体ジェット機器は、1回使用した後、廃棄可能である実施の形態の場合、該
機器は、滅菌処理可能であることが好ましく、また、予め滅菌処理した状態で提
供されることが最も好ましい。その他の実施の形態において、患者の体内に挿入
される機器の圧力管腔及び末端のみが滅菌処理可能又は予め滅菌処理される。
【0060】 把持領域106は、特定の外科的処置法における人間工学的動き及び/又は特
定のオペレータの好みに依存して、多岐に亙る形状及び形態にて形成することが
できる。例えば、細長いハンドルを備える図示した把持領域106と相違して、
把持領域は、当該技術分野の当該者に明らかであるように、ピストルの形状又は
ループ、ストラップ、リング、指スロット等を有する形状にて形成することがで
きる。
【0061】 外科機器102は、図2aにより詳細に図示されている。具体的には、図2a
には、外科機器102の本体104、シース114、圧力管腔110及び排出管
腔112の一部切欠き図が図示されている。ノズル116の出口に配置されたジ
ェット開口部144がより明確に図示されており、該ジェット開口部144は、
ノズル116から放出されたとき、液体ジェット120の頂点を画定する。ジェ
ット受け入れ開口部118及び排出管腔112のジェット偏向部分122もまた
より明確に図示されている。図示した実施の形態において、液体ジェット120
はジェット受け入れ開口部118内に向けられ、このため、液体ジェット120
の中央領域の方向を画定する軸線146がシース114の長手方向軸線及び外科
機器102の基端103に対し実質的に垂直となる。
【0062】 シース114は、その基端にて外科機器102の本体104に取り付けられ且
つその内部に2つの通路を有する管を備えることができる。圧力管腔110は、
1つの通路115を通じて横断し、排出管腔112は他方の通路117を横断す
る。管腔110、112が横断する通路115、117は中央の分離領域148
により分離されている。シース114は、当該技術分野の当業者に明らかである
ように、多岐に亙る既知の材料にて形成することができる。好ましい実施の形態
において、シース114は、外科等級ステンレス鋼にて製造されている。図示し
た実施の形態の代替的な実施の形態において、シース114は、中央領域148
が無い単純な管から成るものとすることができ、また、圧力管腔及び排出管腔を
シース内に配置し、これら管腔がシースの長さに沿って互いに直接接触するよう
にすることができる。機器の末端の断面寸法が最小であることが望ましい装置の
場合、かかる実施の形態は好ましい。
【0063】 圧力管腔110及び/又は排出管腔112は、管腔がシースに対し動き得ない
実施の形態の場合、シースの長さに沿った1つ以上の箇所にてシース114に堅
固に接続可能である。以下により詳細に説明する代替的な実施の形態において、
管腔の少なくとも1つは、シース内で摺動可能で且つ/又は回転可能である。管
腔の壁とシース114の1つ以上の部分の内面との間の単なる摩擦、溶接、接着
、圧力嵌め又は管腔の外面をシースの内面に固着するその他の方法又は当該技術
分野の当業者に明らかな任意のその他の方法のような多岐に亙る方法にてシース
114内に管腔を固定することができる。図2aに図示した実施の形態の代替的
な実施の形態において、シース114は完全に省略してもよい。かかる実施の形
態において、圧力管腔及び排出管腔は、例えば、溶接、接着等により互いに直接
接続し又はストラップ、リング、クリップ又は当該技術分野の当業者に明らかな
その他の手段により互いに接続することができる。
【0064】 外科機器102の本体部分104の図示した切欠き領域は、1つの実施の形態
による圧力管腔110と高圧液体の供給導管126との間の接続及び排出管腔1
12と排出導管138との間の接続を示す。圧力管腔110の基端150は、高
圧管カプラー152を介して高圧液体の供給導管126に接続されている。高圧
管カプラー152は、幾つかの実施の形態において、圧力下のとき、圧力管腔1
10及び高圧液体の供給導管126の端部を所定の位置に強固に保持すべく顎付
き接続具上に配置された圧着スリーブを含むステンレス鋼顎付き接続部を備える
ことができる。代替的な実施の形態において、高圧管カプラーは、当該技術分野
の当業者に明らかであるように、エポキシ接着剤又はその他のシーラントにより
圧力管腔及び高圧液体の供給導管の端部に固着することができる。上述した実質
的に恒久的な接続具と相違して、代替的な実施の形態において、高圧管カプラー
は、当該技術分野の当業者に既知の多岐に亙る高圧管接続具のような脱着可能又
は接続不能な高圧要素を備えることができる。同様に、排出管腔112の基端1
54は、低圧管カプラー156を介して排出導管138に接続することができる
。低圧管接続要素156は、非限定的に、顎付き接続具、ルアロック接続具等を
含む、当該技術分野で既知の多岐に亙る低圧管接続具の任意のものを備えるもの
である。好ましくは、低圧接続要素156は、排出管腔112の最大内部断面積
と少なくとも等しい大きさの最小内部断面積を有するようにする。圧力管腔11
0、排出管腔112、高圧液体の供給導管126、排出導管138は、支持要素
157を介して本体104内に支持され且つ位置決めされており、該支持要素は
、管腔/導管が通るスロット、溝又は穴を有する本体104の内面からの伸長部
又は突出部を備えることができる。
【0065】 図2bには、上述したように、シースと、直線状ではなく、機器の末端160
にて湾曲したシース158を有する外科機器の末端との1つの代替的な実施の形
態が図示されている。かかる形態は、特定の外科的スペース内に機器の末端16
0を挿入することの困難性を軽減する上で好ましい。シース158は、ジェット
開口部から放出された液体ジェット120の中央領域の方向がシース158の基
端及び機器の基端の長手方向軸線に対し実質的に平行となるようにノズル116
及びジェット受け入れ開口部143を方向決めする。図示した実施の形態におい
て、液体ジェット120の中央領域は、シース158が接続される機器の基端の
長手方向軸線に対し約180°の角度及び排出管腔164の湾曲したジェット偏
向領域122に対し基端側の領域内で排出管腔164の長手方向軸線162に対
し約90°の角度に方向決めされている。
【0066】 図3a乃至図3dには、液体ジェットノズル及びジェット開口部を提供する圧
力管腔の末端領域の多岐に亙る実施の形態が図示されている。図3aには、液体
環境内で利用し得る設計とされた外科機器内で使用するのに好ましい圧力管腔の
1つの実施の形態の末端領域が図示されている。圧力管腔170は、ノズル17
4を画定する導管のくびれ領域172を有する管状導管を備えており、該くびれ
領域は、くびれ領域172の外側で且つ該くびれ領域172の基端側の管状導管
の内部断面積よりも小さい内部断面積を有する。圧力管腔170の末端は、外科
機器により剥離し又は分離すべき表面178に隣接してジェット開口部176を
配置し得るような更なる形態とされ、ジェット開口部176から出る液体ジェッ
トがジェット開口部176の領域にてノズル174を備える管の肉厚に実質的に
等しい距離だけ表面178から分離されるようにしてある。ノズル174は、以
下に説明する方法により圧力管腔170に形成し、圧力管腔170を含む外科機
器のオペレータが剥離し又は分離すべき表面178に隣接し又は該表面178に
近接してノズル174を配置し且つ液体ジェットを表面178から極めて短い距
離にて表面178に対し実質的に平行に方向決めすることを可能にする。ノズル
領域174は、ジェットノズル領域174の外側にて圧力管腔170の軸方向中
心線180に対し曲がっており、このため、ジェット開口部176は、その中央
領域が軸線180に対する角度θを形成する軸線182に沿って方向決めされた
液体ジェットを放出する。角度θは、約0乃至約90°の範囲内の任意の角度と
することができ、また、好ましい実施の形態において、約90°の角度である。
【0067】 図3aに図示したノズルは、くびれ領域172に隣接し且つ該くびれ領域の基
端側の領域173内で圧力管腔170を形成する管状導管の外面により画定され
たパラメータを超えてノズル174が半径方向に突き出さないため、圧力管腔1
70に対して小さいプロフィールを提供すると同時に、横断方向に向けた液体ジ
ェットを提供し、また、比較的大きいノズル長さ対内径の比を提供することも好
ましい。液体環境内で使用すべく外科機器に対し利用されるとき、ノズル174
は、領域が少なくとも約4倍、より好ましくは、少なくとも約6倍だけその最小
内径を上廻る長さを有する場合、最小内径の領域を備えることが好ましい。その
他の実施の形態において、該領域は、少なくとも約10倍だけその最小内径を上
廻る長さを有している。以下により詳細に説明するように、ノズル領域の長さ対
最小内径の比が大きければ大きい程、ジェット開口部176から放出される液体
ジェットは益々狭小に収束され且つ平行化状態とされる。以下により詳細に説明
する理由のため、液体環境内で使用される外科機器を使用する実施の形態の場合
、極めて平行化した液体ジェットであることが一般に好まれしい。しかし、一般
に、例えば、約10以上という、極めて大きい長さ対最小内径との比を有するノ
ズルは、ジェットの平行化状態を顕著に向上させることなく、使用中、ノズルに
て極めて大きい圧力降下を生じさせ勝ちであり、このため、長さ対最小内径の比
が例えば、約6の中間的な値のノズルよりも好ましくない。
【0068】 図3bには、図3aに図示したノズル174と同様の形態のノズル186を提
供する圧力管腔184の末端部分が図示されている。しかし、圧力管腔184は
、その末端付近で湾曲しており、このため、ジェット開口部188は、その中央
領域の方向を画定する軸線190を有する液体ジェットを放出し、この方向は、
圧力管腔184が接続される外科液体ジェット機器の基端の長手方向軸線に対し
実質的に平行である。図3a及び図3bに図示した実施の形態に加えて、圧力管
腔及びノズルは外科機器の基端又は本体の長手方向軸線に対し多岐に亙る望まし
い角度方向に向けられた液体ジェットを提供し得る形状及び配置とすることが可
能であることが当該技術分野の当業者には容易に理解されよう。
【0069】 図3cには、圧力管腔内で液体ジェットノズルを形成する1つの代替的な実施
の形態が図示されている。圧力管腔192内のノズル領域194は、圧力管腔1
92を備える管の側壁に穿孔し又はくり抜いた穴を備えている。ノズル194は
、圧力管腔192の長手方向軸線に対し実質的に横断状の軸線198に対し液体
ジェットの中央領域が共直線状となるように液体ジェットを向けるジェット開口
部196を提供する。図3cに図示した実施の形態は、長さ対最小内部断面直径
の比が比較的小さいノズル領域を提供する低プロフィールの圧力管腔が望まれる
外科機器にて使用するのに十分に適している。以下に更に詳細に説明するように
、その周囲のガス状環境内で利用し得る設計とされた外科機器の場合、長さ対最
小内径の比が比較的小さいノズルであることが一般に望ましい。ノズル領域19
4は、ノズル194に隣接する領域内で実質的に圧力管腔192の肉厚に等しい
長さを有する。ジェット開口部196の寸法は、ノズル194に対し望ましい長
さ対最小内径の比を提供し得るように圧力管腔192の厚さに対し選ぶことがで
きる。ガス状環境内で利用し得る設計とされた外科機器を採用する実施の形態の
場合、望ましいノズル194の長さ対最小内径の比は、約4以下であり、より好
ましくは約2以下である。典型的に、高圧液体がノズルを通って流れるとき、比
較的収束し且つ平行化した液体ジェットを放出する、長さ対最小内径の比が比較
的大きいノズルと相違して、長さ対最小内径の比が小さいノズルは、典型的に、
図3eに図示するように、平行化の程度が小さく且つより拡がる性質の液体ジェ
ットを放出する。
【0070】 図3dには、圧力管腔内にノズルを提供する更に別の実施の形態が図示されて
いる。上述した図3cと同様に、図示した実施の形態における圧力管腔198は
、圧力管腔を備える管の側壁にくり抜いた穴を備えている。上述した図3cの実
施の形態の場合と相違して、また、長さ対最小内径の比が大きいノズル202を
提供し得るように、圧力管腔198は、管腔の側壁に形成された穴内に密封可能
に挿入されたノズル挿入体200を備えている。ノズル挿入体200は、上記の
図3cにおけるように形成されたノズルに対して可能なノズルの長さ対直径の比
を全体として上廻ることのできる望ましいノズルの長さ対内径の比を提供し得る
ように望ましい所定の最小内径を有するように形成された通路204を含むこと
ができる。ノズル挿入体200は、例えば、ステンレス鋼のような圧力管腔19
8と同一の材料で形成し、又は圧力管腔198を形成するために利用される材料
を上廻る硬さを有する多岐に亙るその他の材料にて形成することができる。例え
ば、ノズル挿入体200は、チタン、タングステン、バナジウム又はその他の高
硬度の金属のような材料又は当該技術分野の当業者に明らかであるように、サフ
ァイア、ダイヤモンド等のような結晶状の非金属材料にて完全に又は少なくとも
部分的に形成することができる。代替的な実施の形態において、図示したノズル
挿入体を提供することに代えて、排出管腔には、その領域の外側の肉厚を上廻る
肉厚を有する側壁領域を設けることができる。かかる実施の形態におけるノズル
は肉厚の厚い領域に穴をあけることにより形成することができる。
【0071】 図4には、図3a及び図3bに関して上述したノズルを形成する、本発明によ
る1つの好ましい方法が図示されている。図4のステップ1は、圧力管腔を形成
するときに使用される管状導管210を提供することを含む。上述したように、
管状導管は、典型的に、ステンレス鋼のような生態適合性金属にて形成され且つ
所期の液体圧力に耐えるのに十分な破裂強度を有する(例えば、少なくとも34
4.738MPa(50,000psig)の破裂強度)を有するように選ばれ
る。
【0072】 この方法のステップ2は、縮小した断面積を有するくびれ領域212を形成し
得るように導管210の一端をくびれさせることを含み、このくびれ領域は、実
質的に一定の内部断面積を有するジェットノズル領域214となるようにテーパ
ーが付けられている。ジェットノズル領域214は、ジェット開口部220内の
その末端にて終わっている。くびれ領域212は、例えば、くびれ領域212及
びジェットノズル領域214を形成すべく導管210の末端をかしめ、圧着し又
は熱間引抜きするといった当該技術分野にて既知の多岐に亙る方法により導管2
10に形成することができる。ステップ2の終結時に、圧力管腔導管210は、
内径Rを有し、ジェットノズル領域214は、最小内半径rを有し、また、ジェ
ットノズル領域214は、くびれ領域212の外側で圧力管腔210を備える管
の軸方向中心線216と実質的に共直線状である。
【0073】 この方法のステップ3は、ノズル領域214の軸方向中心線218が距離D=
R−rだけくびれ領域212の外側で管210の軸方向中心線216から片寄り
し、ジェットノズル領域214及び管状導管210が管状導管210の外面に対
して共直線状に少なくとも1つの線220に沿って互いに当接するように、ジェ
ットノズル領域214を管210に対し片寄りさせることを含む。
【0074】 ジェット開口部220から放出され液体ジェットの少なくとも中央領域が軸線
216に対し平行でない方向に向けられることが望ましい実施の形態の場合、ジ
ェットノズル領域214は、選択的なステップ4にて図示するように、軸線21
6に対し曲げることができる。典型的な実施の形態において、ノズル領域214
は曲がっており、このため、ジェットノズル領域214の軸方向中心線218は
軸線216に対し45乃至115゜の範囲、より典型的には、約80乃至100
゜の範囲、最も典型的には、約90゜の角度を形成する。また、くびれ領域21
2の外側で管210の外面により画定された周縁を超えて半径方向に突き出すジ
ェットノズル領域214の部分が実質的に存在しないように、ノズル領域214
を管210に対し曲げることが好ましい。長さ対最小径の比が比較的大きく、ま
た、比較的容易に且つ経済的に製造することのできる液体ジェットノズルを製造
する方法を提供することに加えて、本発明の方法は、また、圧力管腔を備える管
の直径を上廻らない最大の断面プロフィールを有する圧力管腔をも提供する。更
に、図4に概略図で示した方法により形成されたノズルは、高圧の液体流がノズ
ルを通って流れるとき、液体ジェットを形成する効率を向上させる点で好ましい
。液体ジェットを形成するときの効率は、くびれ領域212がノズル領域214
内に流れる液体に対する平滑なテーパー付きの流路を提供し、これにより、乱流
、再循環流れパターン、及びジェットノズルの入口における摩擦を少なくし得る
ように平滑なテーパー付きの流路を提供する点にて、例えば、管腔の側部に形成
された穴を有するノズルの設計よりも向上する。この効果は、流体の機械的技術
分野にて「縮流」効果として既知であり、ノズルを通る流体の流れ効率を30%
も向上させることができる。
【0075】 本発明は、特定の外科的環境内で使用し得るよう特別の設計及び構造とされた
外科液体ジェット機器を提供するものである。具体的には、幾つかの実施の形態
において、本発明は、機器が作用しているとき、液体ジェットが液体環境内に完
全につけられる外科的処置環境内で極めて望ましい性能上の特徴を提供し得るよ
う特別に設定された外科液体ジェット機器を提供し、また、その他の実施の形態
において、本発明は、機器が作用しているとき、液体ジェットがガス状環境によ
り取り巻かれる外科的処置環境内で極めて望ましい性能上の特徴を提供し得るよ
う特別に設定された外科液体ジェット機器の設計を提供するものである。より具
体的には、本発明は、液体又はガス状外科的環境内で所望の機器の性能特徴を提
供し得るように特に選ばれた特定の所定の幾何学的関係をジェット形成構成要素
とジェット受け入れ構成要素との間に確立し得るように互いに対する形状及び位
置が設定された圧力管腔及び排出管腔を含む、外科液体ジェット機器を提供する
ものである。重要なことは、上述した幾何学的関係及び設計上の特徴は、ガス状
環境内で使用し得る設計とされた機器と比較したとき、液体環境内で使用し得る
設計とされた機器の場合、大幅に相違することである。
【0076】 次に、液体を保持する周囲の外科的環境内に完全につけられる液体ジェットを
形成するときに使用される好ましい装置の作用及び設計上の特徴を説明するため
に図5aを参照する。図5aには、例えば、先に図2aに図示したような外科機
器の一部を形成することのできる圧力管腔230及び排出管腔240の末端の一
部切欠き図が図示されている。作用する前、圧力管腔230及び排出管腔240
の末端を処置領域内に挿入し且つ少なくとも部分的に液体244内につけて、少
なくともノズル232及びジェット受け入れ開口部234が液体244によって
完全に取り巻かれるようにする。機器が作用しているとき、高圧力下の液体は、
圧力管腔230を介してノズル232に供給され、高圧の液体が流れるとき、ジ
ェット開口部236が液体ジェット238を形成するようにする。上述したよう
に、液体ジェット238がその周囲の液体環境244内に形成される実施の形態
の場合、ジェットがジェット開口部236から出るとき、ジェット238が実質
的に平行化されることが好ましい。液体ジェットが平行化されればされる程、液
体ジェットがジェット開口部236とジェット受け入れ開口部234との間の空
隙を横断するときに液体ジェットが拡がり又は分散する程度がより小さくなる。
このように、極めて平行化されたジェットは、ジェット受け入れ開口部234に
て、ジェット開口部236における液体ジェットの断面形状及び面積と実質的に
同様の断面形状及び面積を有する。
【0077】 上述したように、液体ジェット238を形成すべくノズル232に供給される
高圧液体の圧力は、ノズル232の特別の設計及び切断し又は剥離すべき組織又
は材料の硬さ/粘性に依存する。典型的に、高圧の液体は少なくとも3.447
38MPa(500psig)の圧力にてジェット開口部236に供給され、そ
の他の実施の形態にて、少なくとも約34.4738MPa(約5,000ps
ig)の圧力、更に他の実施の形態において、少なくとも約103.421MP
a(約15,000psig)の圧力、更に他の実施の形態において、少なくと
も約206.843MPa(約30,000psig)の圧力、更に他の実施の
形態において、少なくとも約344.738MPa(約50,000psig)
の圧力にて供給される。同様に上述したように、平行化されたジェットが望まれ
る実施の形態の場合、ノズル232は、長さ対最小内径の比が、少なくとも約4
、より好ましくは少なくとも約6、他の実施の形態において少なくとも約10で
あることが好ましい。ジェット開口部236は、典型的に、円形の断面積を有す
るが、その他の実施の形態において、特定の所望の目的のため異なる形状のジェ
ットを形成すべく矩形、楕円形、スリット状等のようなその他の断面形状とする
ことができる。好ましい実施の形態において、ジェット開口部236は、約0.
0254mm(約0.001インチ)乃至約0.508mm(約0.02インチ
)の範囲、より好ましくは、約0.0762mm(約0.003インチ)乃至約
0.254mm(約0.01インチ)、最も好ましくは約0.127mm(約0
.005インチ)の内径を有する。
【0078】 ジェット開口部236を出るときに平行化される液体ジェット238は、液体
ジェット238を取り巻く視覚的に不透明の吸収領域242を形成し勝ちである
。吸収領域242は、液体ジェット238の運動エネルギにより吸収され且つ駆
動される迅速に移動する液体から成っている。液体ジェット238は、液体環境
244を通って迅速に移動するとき、実質的に吸収領域242と同程度に拡がる
低圧領域を形成し勝ちである。高圧液体及び迅速に移動する液体ジェットを採用
する典型的な実施の形態において、吸収領域/低圧領域242内の圧力は液体環
境244内の取り巻く液体のベーパ圧力よりも低く、これにより、吸収領域24
2内に液体のキャビテーションを発生させ、また、これに伴って、吸収領域24
2内の液体中に極めて小さい多数の気泡246を形成し、その領域を視覚的に不
透明にする。
【0079】 前述したように、好ましい実施の形態において、安全上及び性能の点で、機器
は、液体ジェットのブローバイ、ジェット受け入れ開口部及び排出管腔の詰まり
、組織/壊死組織片の吸収及び除去の非効率さのような望ましくない効果を軽減
し且つ好ましくは、解消し得るような設計とすることが望ましい。また、上述し
たように、好ましい実施の形態において、剥離した組織及び壊死組織片は、別個
の吸引源を排出管腔の基端に作用させることを必要とせずに、排出管腔を通じて
外科的処置領域から排出し得ることが望ましい。上述した特徴を提供し得るよう
、液体環境内で使用される本発明の外科機器は、特定の所定の距離にてジェット
開口部に対し配置可能である特定的に選んだ所定の形状及び形態を有する排出管
腔を含むことができる。具体的には、好ましい実施の形態において、機器が作用
しているとき、ジェット受け入れ開口部234は、ジェット開口部236から所
定の距離lにてジェット開口部236と対向する位置に配置し、また、液体ジェ
ット238内の実質的に全ての流体がジェット受け入れ開口部234内に入るよ
う長さ対最小直径の比を有するノズル232に提供されるようにする。上述した
ように、液体ジェット238は、機器が作用しているとき、液体ジェット238
を取り巻く吸収領域242を形成し勝ちである。吸収領域242は、典型的に、
液体ジェット238の周りで左右対称に配置され且つジェット開口部236から
ジェット受け入れ開口部234までの方向に拡がり勝ちとなる。ジェット開口部
236が円形の形状である典型的な実施の形態において、吸収領域242は、ジ
ェット開口部236に截頭円錐形の頂点を有し且つジェット受け入れ開口部23
4の面に円錐体の断面として画定された基部を有する截頭円錐体の形状をしてい
る。好ましい実施の形態において、吸収領域242の基部は、機器が作用してい
るとき、液体ジェット受け入れ開口部234の断面積の約50%乃至約100%
を占め、より好ましくは、機器が作用しているとき、吸収領域は、ジェット受け
入れ開口部234の断面積の少なくとも約75%、より好ましくは、少なくとも
約90%、最も好ましくは少なくとも約95%を占める。
【0080】 図5cに図示するように、吸収領域242が上述したように、ジェット受け入
れ開口部234の断面積の望ましい相対的な一部分を占めることを確実にするた
めに必要なジェット受け入れ開口部234の断面積は、ジェット開口部232と
ジェット受け入れ開口部234との間の選ばれた所定の距離lと、吸収領域を特
徴付ける拡がり角度(図5cに角度Φで図示)とに機能的に関係している。具体
的には、ジェット受け入れ開口部234における吸収領域242の基部の望まし
い断面半径bは、所定の距離lと、吸収領域の拡がり程度とに関係している、す
なわちb=l tan Φとなる。所定の距離lは、必要な流体路切断/剥離長
さを設定する望ましい外科機器の用途に基づいて選ばれる。この望ましい所定の
距離lに基づいてジェット受け入れ開口部234の必要な寸法は、液体環境24
4内に圧力管腔230及びノズル232をつけることで典型的に実験的に決定さ
れ、望ましい所定の圧力にて液体をノズル232に供給することにより液体ジェ
ット238を形成し、液体ジェット238の周りに形成された吸収領域242又
はキャビテーション円錐体の寸法を視覚的に観察し且つその観察結果から角度Φ
を推定することで行われる。
【0081】 上述したように、ジェット開口部236とジェット受け入れ開口部234との
間の所定の分離距離Lは、外科機器が使用される特定の外科的処置法の必要条件
に依存する。しかし、幾つかの典型的な実施の形態の場合、この所定の距離は約
1cm、その他の典型的な実施の形態の場合、約5mm、更にその他の典型的な
実施の形態の場合、約1mmの最大値を有する。ジェット受け入れ開口部234
は、典型的に、約0.254mm(約0.01インチ)乃至約5.08mm(約
0.2インチ)の範囲の直径、その他の実施の形態において、約0.762mm
(約0.03インチ)乃至約2.54mm(約0.1インチ)、幾つかの好まし
い実施の形態において、約1.524mm(約0.06インチ)の直径を有する
【0082】 図5aを再度、参照しつつ、排出管腔240の1つの好ましい形態に関して説
明する。液体環境内で作用することを目的とする外科機器内で使用される排出管
腔240の好ましい実施の形態は、ジェット受け入れ開口部234にて排出管腔
240への入口内且つ/又はその下流で且つ該入口に近接する融離領域246を
含んでいる。融離領域246は、機器が作用しているとき、強力な乱流を生じさ
せ且つ排出管腔の内面に鋭角度にて衝撃力を加え、これにより、吸収された材料
/組織を融離することのできる顕著な衝撃力を発生させる液体を保持する領域と
して画定される。融離領域246内の強力な液体の乱流と排出管腔240の壁に
対する吸収領域242内の液体ジェット238及び液体の衝撃力との組み合わせ
により、融離領域内の液体は、吸収領域242内の液体により吸収された全ての
組織又は材料の少なくとも一部を複数の小さい粒子に融離することが可能となる
。好ましい実施の形態において、融離領域は、吸収された組織の相当な部分(す
なわち大多数)を複数の細かい粒子に融離することができる。最も好ましい実施
の形態において、複数の粒子は極めて小さくて人間の裸眼にて見ることができな
い複数の顕微鏡的粒子を少なくとも部分的に含む。全ての場合、これら粒子は、
機器が作用しているとき、排出管腔を詰まらせることなく排出管腔240を通り
抜けるのに十分に小さくなければならない。
【0083】 融離領域を提供するため、排出管腔240は、ジェット受け入れ開口部234
に隣接し且つ該開口部の下流に配置されたジェット偏向部分248を有すること
が好ましい。ジェット偏向領域248は、液体ジェット238の少なくとも中央
部分の方向に対し角度が付けられた直線状表面とし、又は、好ましい実施の形態
において、ジェット偏向領域248は、湾曲面が少なくとも一部分を偏向させる
形状とされたとき、液体ジェットの少なくとも一部分がその上に衝突する滑らか
に湾曲した面を備えており、この場合、この湾曲面は、吸収領域242にある液
体ジェット238及び液体の少なくとも一部分、好ましくは、その全てをジェッ
ト偏向領域248の基端側の領域内で排出管腔240の長手方向軸線250に対
して実質的に平行な方向に偏向させる。好ましい実施の形態において、ジェット
偏向領域248を画定する湾曲面の曲率半径は、排出管腔240の内径の約1乃
至20倍の範囲の値にて実質的に一定である。図5aに図示した最も好ましい実
施の形態において、ジェット偏向領域248を画定する湾曲面の曲率半径は、ジ
ェット偏向領域248の排出管腔240の内径に略等しく、このため、ジェット
偏向領域248の基端側で且つ該領域248に隣接して配置された排出管腔の一
部分の外面252により画定された周縁を超えて半径方向に突き出す、ジェット
開口部234の部分は実質的に存在しない。また、本発明により提供される外科
機器にとって、液体ジェットはジェット受け入れ開口部内に向けられ、液体ジェ
ットの少なくとも中央部分の方向がジェット受け入れ開口部を画定する(すなわ
ち同一面状の)面に対して直角(すなわち垂直)の線に対して10°以内の角度
を形成するようにすることが全体として好ましい。最も好ましい実施の形態にお
いて、液体ジェットの中央部分は、ジェット受け入れ開口部を画定する面に対し
て直角の線に対し実質的に平行である。
【0084】 幾つかの実施の形態において、排出管腔240の効果的なエダクタポンプの動
作を提供するため、排出管腔240は、ジェット受け入れ開口部234から排出
管腔の基端が配置された外科機器の末端の基端側の位置まで実質的に一定の内部
断面積を有する。その他の実施の形態において、エダクタポンプの動作は、実質
的に一定の断面積を有する排出管腔であって、該排出管腔の断面積よりも小さい
断面積を有するジェット開口部を有する排出管腔を提供することにより向上させ
ることができる(すなわち、排出管腔の内部断面積はジェット受け入れ開口部に
て最小値を有する)。更にその他の実施の形態において、エダクタポンプの動作
は、ジェット受け入れ開口部における最小値からジェット受け入れ開口部の基端
側の位置に配置された所定の位置における最大値まで増大する内部断面積を有す
る排出管腔を提供することにより、向上させることができる。かかる実施の形態
において、この内部断面積の最大値は、上述した所定の位置に基端側の排出管腔
内の位置に対し実質的に一定でなければならない。上述した実施の形態の各々に
おいて、上述した融離領域の基端側及び/又は下流の任意の位置にて排出管腔の
内部断面積が実質的に全く縮小しないようにすることが好ましい。
【0085】 図5bには、液体外科的環境内にて使用し得るように設計された外科機器の排
出管腔の構造の1つの代替的な設計の実施の形態が図示されている。排出管腔2
60は、該排出管腔の内部断面積の狭小部分262を有している。該狭小部分2
62は、ジェット受け入れ開口部264の基端側に配置され且つ融離領域266
の直ぐ基端側で且つ該融離領域に隣接する位置に配置されることが好ましい。作
用時、排出管腔260内の狭小部分262は、排出管腔内の液体が狭小部分を通
って流れるとき、ベンチュリ管として作用し、これにより、排出管腔260のエ
ダクタポンプの動作を向上させる。図示した実施の形態において、狭小部分26
2は、排出管腔260を備える管導管の側壁にピンチ部分268を備えている。
好ましい実施の形態において、狭小部分262の断面積は、ノズル272のジェ
ット開口部270の断面積の約3倍乃至約8倍の範囲になければならない。
【0086】 図5aを再度、参照すると、液体ジェット238の少なくとも中央部分がジェ
ット偏向領域248の基端側の領域内で排出管腔240の長手方向軸線250に
対し0でない角度を形成する方向(すなわち平行でない方向)に向けてジェット
受け入れ開口部234内に向けられるように圧力管腔230に対する形状及び配
置とされている。幾つかの実施の形態において、この角度は約45乃至115°
の範囲とし、その他の実施の形態において、約80乃至100°の範囲とし、ま
た、図示するように幾つかの好ましい実施の形態において、この角度は約90°
とすることができる。液体環境内で使用し得る設計とされた外科機器を採用する
その他の実施の形態において、ジェット偏向領域の基端側の領域内で液体ジェッ
トの少なくとも中央部分及び排出管腔の長手方向軸線が、例えば、図7dに図示
した実施の形態で示すように、実質的に平行であるようにすることができる。
【0087】 図6a及び図6bには、周囲のガス状環境内で使用し得る設計とされた液体ジ
ェット外科機器の好ましい配置が図示されている。図6aを参照すると、ガス状
環境284内で使用される外科液体ジェット機器の圧力管腔280及び排出管腔
282の末端の一部切欠き図が図示されている。ガス状環境内で使用する設計と
される機器の場合、ノズル286は、液体環境内で使用する設計とされた機器に
採用される好ましいノズルよりも長さ対最小内径の比が小さいことが好ましい。
上述したように、図示した実施の形態において、圧力管腔280の側壁にくり抜
き穴として形成されたノズル286は、長さ対最小内径の比が約4以下であるこ
とが好ましく、約2以下であることがより好ましい。液体環境内で使用される機
器に対して好まれる比較的平行化された液体ジェットと相違して、ガス状環境内
で使用される機器は、高圧の液体がノズルを通って流れるとき、偏向する液体ジ
ェットを形成することが好ましい。好ましくは、機器が作用しているとき、ジェ
ット開口部290から放出される液体ジェット288は、ガス状環境284内を
移動する液滴292の拡がる領域から成る吸収領域を形成する拡がりジェットで
あるようにする。液体ジェット288を含む液滴領域は、液体ジェット領域28
8を取り巻くガス内の圧力と比較して比較的低いガス圧力の領域を形成し勝ちで
あり、このことは、ジェット領域288と実質的に同程度に広がる吸収領域内に
組織及び材料を吸収し且つ吸引する傾向となる。
【0088】 ガス状環境内で液体ジェット外科機器を採用する殆どの適用例に対し重要な関
心事は、ジェット受け入れ開口部から液体ジェットの霧化及び逆噴霧を最小にし
且つ好ましくは解消することである。かかる霧化又は逆噴霧は、その周囲のガス
状環境内への感染性材料及び/又は望ましくない材料のエローゾル化を生ずる虞
れのあることに加えて、外科的処置領域の視覚化を不良にする可能性がある。排
出管腔からの逆噴霧又は霧化を防止するため、排出管腔282は、その末端にて
実質的に直線状であり、このため液体ジェット288の少なくとも中央領域の方
向を画定する軸線294が排出管腔282の末端の長手方向軸線に対し実質的に
共直線状であるようにすることが好ましい。かかる形態の場合、排出管腔の末端
の長手方向軸線に対し急峻角度(例えば、45乃至135°)にて向けられた中
央領域を有する(例えば、図5aに図示するように)液体ジェットを形成する機
器にとって、実質的に完全に組織を融離することは重要でなく、それは、材料及
び壊死組織片は、典型的に、排出管腔の実質的に直線状の末端に蓄積し且つその
末端を詰まらせるであろう傾向が少ないからである。
【0089】 上述したように、液体ジェット288は、ジェット開口部290からジェット
受け入れ開口部296まで流れるときに拡がる拡がりジェットであることが好ま
しい。拡がりジェット288は、ジェット開口部290に頂点を有し、実質的に
円形のジェット開口部の形状となるため、截頭円錐形の形状を有し、この場合、
その円錐体の截頭頂点はジェット開口部290に位置し且つ円錐体の基部はジェ
ット受け入れ開口部296にて円錐体の平面状の断面として画定される。液体環
境内で使用される設計とされた外科機器の場合について上述したように、ガス状
環境内で使用し得る設計とされた外科機器の好ましい実施の形態は、機器が作用
しているとき、ジェット開口部に対して形状及び位置が設定された排気管腔を提
供し、液体ジェット吸収領域の基部がジェット受け入れ開口部の断面積の約50
%乃至約100%を占め、より好ましくは、吸収領域はジェット受け入れ開口部
の断面積の少なくとも約75%、より好ましくは、少なくとも約90%、最も好
ましくは、少なくとも約95%を占めるようにする。液体環境内で使用される機
器に関して上述したように、ジェット受け入れ開口部296の寸法は、ジェット
開口部290とジェット受け入れ開口部296との間の望ましい分離距離と、液
体ジェット288の拡がり程度を決定する、ノズル286の長さ対最小内径の比
とに基づいて選ぶことができる。図5cに関して上述した幾何学的関係と同様に
、ジェット受け入れ開口部296における液体ジェット吸収領域288の半径の
間の関係は、ジェット開口部290とジェット受け入れ開口部296との間の分
離距離Lに関係している、すなわち、b=l tan Фとなり、ここでФは、
ノズル286の長さ対最小径の比に関係した液体ジェット288の拡がり角度で
あり、bは液体ジェット吸収流域288の基部の半径として画定される。上述し
たように、ジェット受け入れ開口部296の望ましい寸法は、典型的に、例えば
、望ましい液体供給圧力及び所定のノズルの形態を使用するガス状環境内で液体
ジェットを形成し、形成される拡がり液体ジェットを視覚的に観察し且つその観
察に基づいて角度Фを推定することにより、実験的に求められる。次に、Ф及び
望ましい分離距離Lに基づいて適正なジェット受け入れ開口部の寸法を選ぶこと
ができる。
【0090】 好ましい実施の形態において、排出管腔282内の所定の位置298における
液体ジェット288の断面形状及び面積が所定の位置298における排出管腔2
82の内部断面形状及び面積と実質的に等しいように排出管腔282をジェット
開口部290に対しその形状及び位置を設定することも望ましい。所定の位置2
98は、ジェット受け入れ開口部296と一致するようにし、又はジェット受け
入れ開口部296の基端側に配置することができる。所定の位置298がジェッ
ト受け入れ開口部296の基端側に配置される実施の形態の場合、この所定の位
置298はジェット受け入れ開口部296の基端側に対し約5mm以内となるよ
うにすることが好ましい。このようにして、排出管腔282の形状及び位置を設
定することにより、液体ジェット288がその末端の入口にて又はその付近の位
置にて排出管腔282の断面積を完全に充填することが確保され、これにより、
逆噴霧及び霧化を実質的に防止し且つエダクタポンプの動作を介する排出状態を
向上させることができる。
【0091】 排出管腔282は、実質的に一定の内部断面積を有し、また、ジェット受け入
れ開口部の断面積が実質的に排出管腔282の断面積よりも小さく又はジェット
受け入れ開口部296における最小値からジェット受け入れ開口部296の基端
側の所定の位置における最大値まで連続的に増大し、次に、所定の位置の基端側
の位置にて実質的に一定のままである内部断面積を有するようにすることができ
る。これと代替的に、図6bに図示するように、該機器は、ジェット受け入れ開
口部304の基端側に配置された狭小部分302を有する排出管腔300を備え
ることができ、該狭小部分は、排出管腔300のエダクタポンプの動作を向上さ
せるベンチュリ管として機能する。排出管腔内に狭小部分を含む実施の形態の場
合、液体ジェット306は、狭小部分302の末端部分に配置された所定の位置
308にて排出管腔300の内面に接触するようにすることが好ましい。狭小部
分302の断面積は、ノズル305のジェット開口部303の断面積よりも約3
倍乃至15倍大きいことが好ましい。
【0092】 液体環境内で使用される本発明の液体ジェット外科機器の特定の好ましい実施
の形態は、液体ジェットが衝突するジェット偏向面を提供し得るような構造及び
配置とされた排出管腔を含むものとして説明し、また、ガス状環境内で使用され
る本発明の液体ジェット外科機器の特定の好ましい実施の形態は、実質的に直線
状であり且つジェット偏向面を含まない排出管腔を提供するものとして説明した
が、本発明の範囲内の液体ジェット外科機器は、そのように限定されるものでは
ないことを理解すべきである。具体的には、図5a及び図5bに図示したような
形態は、霧化及び/又は逆噴霧が形成される可能性があることは重要ではない適
用例にてガス状管腔内で使用することを目的とする外科機器として採用すること
ができる。同様に、図6a及び図6bに図示した形態は、所望の外科的処置領域
へのアクセスを許容し得るように液体ジェットを実質的に同軸状に方向決めする
ことができる適用例、及び組織を実質的に完全に融離することが重要でない適用
例にて液体環境内で使用することを目的とする外科機器として採用することも可
能である。
【0093】 図7には、本発明による液体ジェット外科機器の末端に対する多岐に亙る可能
な実施の形態が図示されている。図7aには、圧力管腔312が末端方向に伸び
るシース310を有する外科機器の末端の部分切欠き図が図示されている。排出
管腔314は、シース310内に完全に保持され且つ該シース310によって取
り囲まれている。作用中、液体ジェットがジェット開口部316から放出され且
つジェット受け入れ開口部318内に向けられ、液体ジェットの少なくとも中央
部分が基端方向に且つシース310の長手方向に対し平行に向けられるようにす
る。図7aに図示した形態は、また、ガス状環境内で使用することを目的とする
外科機器に十分に適しており、また、組織を広範囲に融離させることが重要では
ない液体環境内で使用することを目的とする外科機器にとっても有用である。
【0094】 図7b及び図7cには、シース320の末端が圧力管腔322及び排出管腔3
24の双方を実質的に完全に取り巻く、本発明による外科液体ジェット機器の末
端の2つの実施の形態が図示されている。シース320の末端に切欠き326を
提供することにより機器内に液体ジェットの経路長さが形成され、この場合、切
欠き326の基端面がジェット受け入れ開口部328を含み、切欠き326の末
端がジェット開口部330を含むようにする。幾つかの実施の形態において、シ
ース320は、重合系材料のような可撓性の材料で製造することができ、また、
図7b、図7cに図示した形態は、細長いカテーテルの形態とされた液体ジェッ
ト外科機器の一部を備えるようにすることができる。図7b、図7cに図示した
形態は、図7bにおいて、ジェット開口部330から放出された液体ジェット3
31がシース320の長手方向軸線に対して基端方向で且つ該長手方向軸線に対
して平行に向けられた中央領域を有する一方、図7cに図示した形態の場合、液
体ジェット331の中央領域は、シース320の長手方向軸線に対して約45°
の角度にてジェット受け入れ開口部328に向けられる点を除いて、実質的に同
様である。
【0095】 図7dには、本発明による外科液体ジェット機器の末端及びシース340が接
続される機器の基端の1つの実施の形態が図示されており、この実施の形態にお
いて、末端は、その中央領域がシース340の長手方向軸線に対し基端方向に且
つ該長手方向軸線に対し略平行に向けられる液体ジェット341に対する融離領
域を提供することができる。該シース340は、圧力管腔342及び排出管腔3
44がそこから突き出す末端を有している。排出管腔344は、その末端付近に
2つの湾曲領域347、350を有し、その第二の湾曲領域350はジェット受
け入れ開口部348に隣接し且つジェット偏向領域を提供する。
【0096】 図7eには、図7eの形態にてノズル363により形成された液体ジェット3
61の中央領域が排出管腔360及びシース362の長手方向軸線に対し約45
°の角度を形成する方向を有する点、及び図5aに図示した実施の形態の場合、
この角度は約90゜である点を除いて、図5aに関して説明したものと同様であ
る、本発明による外科機器の末端の1つの実施の形態が図示されている。
【0097】 本発明はまた、狭小な外科的処置スペース内に末端を挿入し易くし得るように
選んだ所定の外形及び寸法を有する外科的処置スペース内に挿入される末端を有
する外科液体ジェット機器の色々な実施の形態も提供する。本発明により提供さ
れるかかる外科機器の好ましい実施の形態は、例えば、ジェット開口部とジェッ
ト受け入れ開口部との間の分離距離を拡げ得るように互いに対する管腔の方向、
位置決め及び/又は形態を変更し得るように圧力管腔と排出管腔との間に相対的
動作を形成する機構を備えている。本発明により提供されるような作動機構を有
する外科液体ジェット機器の実施の形態は、典型的に、機器の末端を非展開状態
の形態にて外科的処置スペース内に挿入することを可能にし、その後、オペレー
タが展開させてジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間の望ましい分離
距離を提供し、望ましい液体ジェットの経路長さが得られるようにする作動機構
を備えている。典型的に、展開可能な液体ジェット外科機器を採用する実施の形
態は、関節包のような患者の体内の狭小な領域を対象とする外科的適用例に関す
るものである。かかる形態の多くの場合、機器が作用しているとき、機器の末端
を取り巻く外科的環境は液体環境である。
【0098】 図8a乃至図8cには、本発明による展開可能な液体ジェット外科機器の1つ
の実施の形態が図示されている。図8aには、末端382が非展開状態の形態に
ある、機器380が図示されている。機器380の末端382は、シース388
の末端から突き出す圧力管腔384及び排出管腔386を有する。図示した非展
開状態の形態において、圧力管腔384及び排出管腔386は機器380の末端
382内でその長さに沿って実質的に同一方向であり、このため、機器380の
末端382に対し最小断面寸法を提供する。シース388は、末端382付近に
て機器380の断面寸法を縮小させ得るようにその末端付近に縮小断面領域39
0も備えている。特定の外科的処置法に対し狭小な外科的処置スペース内に機器
380の末端382を挿入し易くし得るように末端382の外形及び寸法を選ぶ
ことができる。例えば、人間の膝にて外科的処置法を行うために機器380が使
用される実施の形態において、外科機器380の末端382は、外科機器380
が非展開状態の形態にあるとき、約2.8mm以上とならない少なくとも1つの
断面寸法を有することが好ましい。膝への外科的処置法のためかかる機器を利用
するとき、2.8mmを超えない非展開状態の末端の断面寸法部分は、末端を膝
内に挿入し易くし得るように脛骨平坦部の平面に対し実質的に直角に方向決めす
る。末端382はまた、シース388の長手方向軸線から望ましい角度αだけ角
度を付けて変位させた機器380の末端付近に領域392を含むことができる。
この角度は、患者の体内の特定の狭小な外科的処置スペース内に装置を挿入し易
くし得るように選ぶことができる。例えば、人間の膝を構成する関節包内で外科
的処置法を行うべく外科機器380が使用される実施の形態の場合、外科機器3
80のシース388又は本体394の長手方向軸線に対する末端382の角度付
き領域又は湾曲領域392の最大角度αは約15°であることが好ましい。
【0099】 外科機器380の本体394は、オペレータの手に嵌まる形態とされた把持領
域396を備えている。本体394は、多岐に亙る材料で製造することができ、
また、特定の実施の形態にて本体を形成し得るように射出成形し又は鋳造するこ
とのできる弾性的な低廉で容易に成形可能な重合系材料で製造することが好まし
い。非限定的に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニル、フェノール系ポリマー、ナイロン等
、及びそれらの混合体、共重合体及び組み合わせを含む、当該技術分野の当業者
に明らかであるような、色々な重合系材料を使用して本体394を形成すること
ができる。上述したように、機器380は、機器の全体が1回使用した後に、廃
棄可能であるように、比較的低廉で且つ組み立てが容易な材料で製造することが
好ましい。また、外科機器380の本体394は、回転可能なノブを有する作動
要素398も備えており、該ノブは、以下により詳細に説明するように、オペレ
ータの手で制御可能であり且つ機器380の末端382を展開させるのに有用で
ある。
【0100】 図8bには、展開状態の形態の外科機器380が図示されている。外科機器3
80は、作動要素398を時計回り方向に回転させ、これに相応して排出管腔3
86に対して圧力管腔384の末端を回転させることで展開させることができる
。圧力管腔384の末端の回転方向は、図面に矢印400で示してある。圧力管
腔384が機器380の本体394に対して回転すると、ジェット開口部404
とジェット受け入れ開口部406との間の液体ジェット経路の長さを画定する分
離距離402は、機器380が非展開位置にあるときの実質的に0の値から作動
要素398の移動限界点により画定された望ましいの所定の距離まで増大する、
幾つかの実施の形態において、作動要素は、多岐に亙る所定の値となるように所
定の距離を調節することを許容し得るように、作動要素を移動限界点の1つ以上
の中間位置に保持する構造とされた1つ以上の止め具を備えることができる。か
かる止め具の構造は、当該技術分野の当業者により十分に理解されており、従っ
て、本明細書では詳細に説明しない。かかる止め具は、また、以下に説明する展
開可能な外科機器の実施の形態の作動機構の一部として設けてもよい。本発明に
よる展開可能な外科液体ジェット機器の好ましい実施の形態において、ジェット
経路長さを画定する所定の距離をオペレータが連続的に且つ無限に調節可能であ
るように、その移動限界点に亙って連続的な動作範囲を有するような作動要素の
構造とされている。この望ましい所定の距離は、特定の外科用処置法に対し望ま
しい液体ジェットの切断/剥離経路長さを提供し得るように選ぶことができる。
例えば、人間の膝のような、人間の関節包内で行われる外科的処置法の場合、ジ
ェット開口部404とジェット受け入れ開口部406との間の最大分離距離は約
4mm以下であることが好ましい。
【0101】 図8cには、外科機器380の内部の特徴がより明確に図示されている。排出
管腔386は、本体394に対して実質的に動かないように外科機器380の本
体394内で固定状態に取り付けられている。排出管腔386の基端408は、
低圧の排出導管410が接続される顎付き接続具を備えている。圧力管腔384
は、機器380のシース388及び本体394内に回転可能に取り付けられ且つ
作動要素398に固定状態に取り付けられている。圧力管腔384の基端412
は、上述したように、高圧の管カプラー414を介して高圧液体の供給導管41
6に接続される。外科機器380の本体394は、高圧液体の供給導管416が
縦断する回転可能な継手418を備えている。回転可能な継手418は、回転可
能なノブ398を操作したとき、導管416及び圧力管腔384が本体394に
対して回転するのを許容し得る形態とされている。
【0102】 図8dには、外科機器380のシース388の断面図が図示されている。図示
した実施の形態において、圧力管腔384は、シース388の中心付近に配置さ
れた平坦領域420を有する半球状の形状をしている。排出管腔386は、圧力
管腔384の平坦領域420と同一方向とし且つ該平坦領域420と接触した平
坦領域422を有する実質的に矩形の断面形状をしている。管腔384、386
の図示した非円形の形態は二重の目的を果たすことができる。第一に、この非円
形の形状は、非展開状態の形態にあるとき、機器380の末端382の断面寸法
の全体を縮小させることを可能にすることができる。更に、平坦領域420、4
22は、管腔が処置領域内の表面と接触したときに望ましくない曲がりが生じ、
この曲がりによる、液体ジェットの方向の誤り及び間違った組織の傷付けを防止
し得るように管腔384、386に対し望ましい横方向硬さを付与する。代替的
な実施の形態において、圧力管腔384及び/又は排出管腔386は、実質的に
円形の断面形状を有し且つ上述した図2aに図示するような追加的な支持体が得
られるようにシース内の別個の通路内で展開させることができる。
【0103】 図9には、展開可能な外科液体ジェット機器の1つの代替的な実施の形態が図
示されており、この場合、機器の本体に対して少なくとも1つの内腔を長手方向
に動かすことにより展開が行われる。外科機器430は末端446が展開した形
態の状態で示してある。機器430は、本体438及び/又はシース436内に
固定状態に取り付けられた排出管腔434を有し、このため、排出管腔434は
本体438に対し実質的に動くことはできない。外科機器430はまた、機器の
オペレータが摺動可能なレバー440を操作したとき、圧力管腔432の末端が
摺動してシース436の末端に対し出入りするのを許容し得るようにシース43
6及び本体438内に摺動可能に取り付けられた圧力管腔432も備えている。
摺動可能なレバー440は、ピン要素442への取り付けを介して本体438に
枢動可能に取り付けられている。圧力管腔432は、該管腔に固定された2つの
カム作用要素444を備えており、これらのカム作用要素は、摺動可能なレバー
440の末端446がカム作用要素444の間に配置されるように取り付けられ
ている。摺動可能なレバー440を動かすと、圧力管腔432はシース436及
び本体438内で長手方向に移動して圧力管腔432の末端を展開させることが
できる。
【0104】 図10には、展開可能な外科機器の1つの代替的な実施の形態が図示されてお
り、この場合、該機器は、少なくとも1つの管腔を機器の本体に対して長手方向
に動かすことで展開される。外科機器450は、展開状態の形態にて図示されて
おり、また、本体456及び/又はシース454内に固定状態に取り付けられ且
つ本体456に対し実質的に動くことができない圧力管腔452を備えている。
外科機器450は、本体456内に取り付けられた摺動可能なレバー460を介
して本体456に対し長手方向に可動の排出管腔458を更に備えている。オペ
レータが摺動可能なレバー460を図面に示した位置から本体456に対して末
端方向に動かすと、排出管腔458の末端はシース454の末端内に引き込まれ
る。展開時、排出管腔458の末端はシース454の末端から末端方向に現われ
且つ圧力管腔452の末端に対し矢印462で示すように横方向に移動し、ジェ
ット開口部とジェット受け入れ開口部との間の分離距離を形成することができる
。機器450を展開させたとき、排出管腔458の末端を必要な程度、横方向に
動かし得るようにするため、排出管腔458の末端は、形状記憶ばね鋼材料にて
製造することができ又は該管腔は、排出管腔がシース454から長手方向に展開
されたとき、排出管腔を横方向に動かし得るように排出管腔458を箇所464
にて枢動させるべくヒンジ止めした継手又は可撓性の曲げ可能な部分又はその他
の手段を備えることができる。その他の実施の形態において、展開時の排出管腔
458の末端の横方向への動きは、排出管腔458の末端に接続された機器45
0の本体456に設けられた要素(図示せず)を機器のオペレータが操作するこ
とを介して制御可能である。例えば、1つ以上のワイヤーを設けることができ、
これらワイヤーは、機器450の本体456に設けられた制御可能な要素に取り
付けられ、また、シース454を通って伸び、また、その末端にて排出管腔45
8の長手方向に可動の末端に取り付けられる。かかる実施の形態において、機器
の本体の要素の作動を介して1つ又は2つ以上のワイヤーに張力を持たせること
は、排出管腔458の可動の先端に力を発生させて該先端を機器の展開時、圧力
管腔452の末端に対して横方向に動かすことができる。当該技術分野の当業者
は、本発明の範囲及び精神に属する、排出管腔458の末端を長手方向に且つ横
方向に展開させることができる多くの機構が存在することが理解されよう。
【0105】 回転可能に展開された外科液体ジェット機器の1つの代替的な実施の形態が図
11a乃至図11fに図示されている。図11aを参照すると、外科機器470
は、オペレータの手で保持し得る形態とされた把持領域474を有する本体47
2と、外科機器470の末端478を展開させるために使用される摺動可能なス
リーブ又はカラーを有する作動要素476とを備えている。摺動可能なスリーブ
476は、機器470のオペレータの片手で容易に操作可能なように配置されて
いる。摺動可能なレバー476はオペレータが本体472を少なくとも2つの異
なる手/把持領域474の方向に保持することを可能にし、オペレータが本体4
72を少なくとも2つの手/把持領域474の方向の何れかに保持しつつ、摺動
可能なスリーブ476を作動させることを可能にする。例えば、オペレータはオ
ペレータの親指が把持領域474の末端の近くに配置される箇所である手の位置
にて本体472を把持することができる。かかる位置において、オペレータは摺
動可能なスリーブをその親指で動かすことにより、摺動可能なスリーブ476を
作動させることができる。第二の手/把持領域の方向にて、オペレータは、例え
ば、その手のその他の4本の指の1つ以上を介して摺動可能なスリーブ476を
操作しつつ、その親指が本体472の基端に向けて配置された状態で本体472
を把持することができる。
【0106】 外科機器470はまた、本体472内に回転可能に取り付けられた構成要素4
80も備えている。回転可能に取り付けられた構成要素480は、シース482
に取り付け又は該シース482の一部を形成することのできる、典型的に円筒形
の形状のスリーブである。外科機器470の末端478は非展開状態の形態にて
図11aに図示されている。スリーブ476が矢印484の方向に摺動すると、
回転可能に取り付けた構成要素480が矢印486で示した方向に回転動作し、
この回転動作により、排出管腔490はシース482の長手方向軸線の周りで回
転し、この長さ方向軸線は本体472の長手方向軸線及びシース482内の排出
管腔490の部分の長手方向軸線に対して実質的に平行である。その他の実施の
形態において、展開時、排出管腔490は、シース482内の排出管腔490の
部分の長手方向軸線に対し実質的に共直線状であるシース482の長手方向軸線
の周りで回転可能であり、その長手方向軸線の双方は本体472の長手方向軸線
に対して実質的に平行である。更に代替的な実施の形態において、排出管腔49
0は機器470の展開時、回転せずに、排出管腔490は本体472に対し動く
ことができず、摺動可能なスリーブ476の作動時、圧力管腔488は回転可能
である。
【0107】 外科機器470の末端が図11b及び図11cにより詳細に図示されている。
図11b及び図11cには、シース482及び回転可能に取り付けられた構成要
素480がより詳細に図示されている。外科機器470の末端478は非展開位
置にて図11bに図示され、また、展開位置にて図11cに示してある。非展開
位置にあるとき、末端478は、上述したように、特定の外科的処置法のため、
末端478を狭小な外科的処置スペース内に挿入し易くするように選んだ、シー
ス482の長手方向軸線及び機器470の本体472の長手方向軸線に対する断
面寸法、長さ及び角度方向αを有する。例えば、関節鏡法の場合、非展開状態の
形態にあるとき、末端478の少なくとも1つの断面寸法は、約2.8mm以下
であり、末端478の長さが10乃至15mmの範囲にあることが好ましく、ま
た、角度αは約15°であることが好ましい。圧力管腔488は、本体472内
に固定状態に取り付けられ、該圧力管腔は本体472に対して実質的に動くこと
ができず且つシース482内に及び回転可能に取り付けられた構成要素480内
に回転可能に取り付けられ、末端478を展開させたとき、シースが圧力管腔の
外面の周りで回転可能であるようにする。これに反して、排出管腔490はシー
ス482及び/又は回転可能に取り付けた構成要素480に対し固定状態に取り
付けられるが、回転可能に取り付けた構成要素480を回転させたとき、本体4
72内で回転可能に可動であり、回転可能に取り付けた構成要素480及びシー
ス482の回転により排出管腔490の相応する回転が生じ、末端478が展開
される。回転可能に取り付けられた構成要素480は、回転可能に取り付けられ
た構成要素480の長手方向軸線及び機器470の本体472の長手方向軸線に
対して平行でない長手方向軸線494を有するスロット又は溝492を備えてい
る。スロット492は、以下により詳細に説明するように、摺動可能なスリーブ
476が動いたとき、回転可能に取り付けた構成要素480を回転させるために
使用される。回転可能に取り付けた構成要素480はまた、以下により詳細に説
明するように、構成要素480の回転を許容し得るように機器470の本体47
2内に取り付けられたベアリングフランジ496も備えている。末端478の展
開は、図11cに図示するように、排出管腔490の末端にてノズル500のジ
ェット開口部498とジェット受け入れ開口部502との間の分離距離Lを確立
する。分離距離Lは、機器が作用しているとき、液体ジェットの経路長さを画定
する。特定の好ましい実施の形態において、機器が作用しているとき、ジェット
開口部498から放出される液体ジェットの中央領域の方向を画定する軸線50
4は、機器470のシース482及び本体472の長手方向軸線に対して平行で
はない。典型的に、かかる実施の形態の場合、軸線504は、約45乃至115
°の範囲、より典型的には、約80乃至100°の範囲、最も典型的には、約9
0°である、本体472の長手方向軸線に対する角度を形成する。
【0108】 図11dには、本体472の基端と、高圧液体の供給導管506への圧力管腔
488の接続部と、排出導管510への排出管腔490の接続部とをより明確に
示す外科機器470の部分切欠き図が図示されている。圧力管腔488は、上述
したように、高圧管コネクタ508を介して高圧液体の供給導管506に接続す
ることができる。圧力管腔488及び/又は高圧液体の導管506は、展開中、
圧力管腔488が本体472に対して動くのを防止し得るように本体472内に
固定状態に取り付けられている。作動要素476を動かしたとき、排出管腔49
0は本体472内で回転する。排出管腔490は、排出管腔490の回転を許容
し得るように可撓性で且つ/又は本体472内で捩れ可能である排出導管510
に接続されている。
【0109】 作動要素476が回転可能に取り付けられた構成要素480及びシース482
を回転させて、機器470の末端478を展開させる作動機構が図11e及び図
11fにより明確に図示されている。図11eを参照すると、作動要素476の
切欠き図が図示されている。作動要素476は、全体として円筒形の形状とする
ことができ、また、2つの穴512、514を備えている。穴512は作動要素
476の基端面に設けられ且つ作動要素476が機器470の本体472を受け
入れることを許容する。穴514は作動要素476の末端面に配置され且つ回転
可能に取り付けた構成要素480の外周に略等しく又は該外周よりも僅かに大き
い外周を有しており、これにより、回転可能に取り付けられた構成要素480が
穴514を通過し且つ該穴内で回転するのを許容する。回転可能に取り付けた構
成要素480のベアリングフランジ496は本体472のベアリングスロット5
16内に回転可能に取り付けられている。図11fに図示するように、作動要素
476は、穴514内に取り付けられたピン518を備えている。図11eによ
り明確に図示するように、ピン518は、組み立てられたとき、回転可能に取り
付けた構成要素480のスロット492内に嵌まり、オペレータが作動要素47
6を矢印520の方向に摺動させると、ピン518はスロット492内で前方に
摺動し、回転可能に取り付けた構成要素480を矢印522で示した方向に回転
させ、これにより、機器470の末端を展開させる。
【0110】 図12a乃至図12eには、本発明による回転可能で且つ展開可能な外科液体
ジェット機器の1つの代替的な実施の形態が図示されている。図12aを参照す
ると、外科機器530は、把持領域として作用する外面536を有する外側本体
構成要素534と、外側本体構成要素534内に摺動可能に取り付けられた内側
本体構成要素538とを含む本体532を備えている。内側本体構成要素538
は、その各々が把持領域536を保持するオペレータの手で作動可能な2つの作
動要素540、542を備えている。矢印544、546で示した方向に何れか
の作動要素を摺動させることにより、オペレータは回転可能に取り付けた構成要
素548及びシース550を矢印552で示した方向に回転動作させることがで
きる。作動要素540、542は把持領域536に対して配置されており、この
ため、オペレータは作動要素540又は542の少なくとも一方を何れかの手/
把持領域の方向にアクセスすることができる一方にて、少なくとも2つの異なる
手/把持領域の方向に向けて機器の本体532を保持することができる。この形
態は、機器が膝又は肩の関節鏡法に使用し得るような設計とされたとき、特に有
益なことである。
【0111】 外科機器530の内部構成要素が図12b乃至図12eの断面図により明確に
図示されている。図12bに図示するように、回転可能に取り付けられた構成要
素548は、その基端にベアリングフランジ554を備えている。ベアリングフ
ランジ554は、図12dにより明確に図示するように外側本体構成要素534
に接続されたベアリングスロット556内で回転可能に取り付けられている。回
転可能に取り付けられた構成要素548はベアリングスロット556から作動要
素540の穴558を通って末端方向に伸びている。作動要素540は、機器5
30を組み立てたとき(図11eに図示した形態と同様に)、回転可能に取り付
けた構成要素548のスロット562を縦断するピン560を有している。この
ように、作動要素540又は542を介して内側本体構成要素538を外側本体
構成要素534に対して摺動させることにより、オペレータはピン560をスロ
ット562内で摺動させて、回転可能に取り付けられた構成要素548及びシー
ス550を回転させることができる。図示した実施の形態において、圧力管腔5
64は、本体532内に固定状態に取り付けられるが、回転可能に取り付けられ
た構成要素548及びシース550内で回転自在である。一方、排出管腔566
は、シース550及び/又は回転可能に取り付けられた構成要素548に固定状
態に取り付けられており、このため、回転可能に取り付けられた構成要素548
及びシース550が回転すると、排出管腔566は本体532に対して回転し、
機器530の末端を展開させることができる。排出管腔566が本体532内で
回転し得るようにするため、排出管腔566は。その基端568に可撓性/捩れ
可能な排出導管570に接続される。上述したように、圧力管腔564は高圧コ
ネクタ574を介して高圧導管572に接続されている。高圧導管572及び排
出導管570は、図12cに最も明確に図示するように、外側本体構成要素53
4に接続された管ホルダ要素576を介して本体532内で固定されている。図
12eに最も明確に図示するように、外側本体構成要素534及び内側本体構成
要素538は中空で且つ同心状であり、また、構成要素が互いに容易に摺動する
のを許容し得るように相補的な形状を有している。好ましくは、外側本体構成要
素534及び内側本体構成要素538が構成要素の相対的に長手方向に動く(摺
動する)のを許容するが、相対的な回転動作を阻止する相補的な形状を有するよ
うにする。図示した実施の形態において、外側本体構成要素534の平坦な内面
577及び内側本体構成要素538の平坦な外面579により相対的な回転が防
止される。当該技術分野の当業者に明らかであるように、構成要素の相対的な回
転を防止する一方、構成要素が互いに摺動するのを許容する、外側本体構成要素
及び内側本体構成要素に対する多数の代替的な形状が可能であり、これら形状の
全ては、本発明の範囲及び精神に属するものである。
【0112】 好ましい実施の形態において、外側本体構成要素534及び内側本体構成要素
538は、軽量、低廉及び耐久性のある重合系材料で射出成形された構成要素を
備えている。これら構成要素は、2つの対称の半体(例えば、外側本体構成要素
534の半体582、584)として製造し、これら半体は機器530を組み立
てたときに共に接続することができる。参照番号578、580として図示した
構成要素の半体の間の接続点は、スナップ嵌め継手とし又はねじ、クリップ、ク
ランプ、テープ、接着剤、溶剤融着又は当該技術分野の当業者に明らかなその他
の任意の適当な取り付け手段を介して共に接続することができる。
【0113】 図13には、図12aに図示した外科機器530と構造及び作用の点で同様の
外科機器600の分解図が図示されている。外科機器600は、外側本体構成要
素の半体608の構成要素606により及び外側本体構成要素半体610の同様
の構成要素(図示せず)により形成されたベアリングスロット内に回転可能に取
り付けられたベアリングシース604を有する、回転可能に取り付けられた構成
要素602を備えている。機器600を組み立てたとき、ベアリングフランジ6
04は内側本体構成要素半体616、618内で窓部612、614を貫通し、
該機器が外側本体半体608、610のベアリングスロット構成要素606と係
合することを許容する。内側本体構成要素半体618はまた、機器600を組み
立てたとき、回転可能に取り付けられた構成要素602のスロット622を縦断
するように取り付けられたピン620を備えている。機器600を組み立てたと
き、内側本体構成要素が回転可能に取り付けられた構成要素602上でスロット
622の長さによって画定された動作範囲に亙って外側本体構成要素内部を摺動
することができる。内側本体構成要素が動き且つ回転可能に取り付けられた構成
要素602が回転することは、内側本体構成要素の末端に設けられた作動要素6
24及び内側本体構成要素の基端に設けられた作動要素626を介して機器60
0を保持するオペレータが行うことができる。
【0114】 圧力管腔、排出管腔及び回転可能に取り付けられた構成要素602を本体内で
支持するのに有用な本体外構成要素及び/又は本体内構成要素の一部として色々
な構成要素を含めることができる。例えば、本体外構成要素の半体608におけ
る管の支持構成要素628は、機器600を組み立てたとき、圧力及び排出管腔
/導管を支持し且つ動かないようにすべく本体外構成要素の半体610の相補的
構成要素と相互作用可能である。同様に、本体内の構成要素半体616、618
におけるシースの支持構成要素630及び本体外の構成要素半体608、610
におけるシースの支持構成要素632は、機器600を組み立てたとき、回転可
能に取り付けられた構成要素602を支持し且つ的確に位置決めする作用を果た
す。本体内の構成要素半体616は、また、互いに確実に嵌まり、また、機器を
組み立てたとき、本体内の構成要素半体618における相補的な要素(図示せず
)と合わさる寸法及び形状とされた止め具要素633及び止め具受け入れ要素6
35も有している。同様に、本体外の構成要素半体608は、組み立てたとき、
本体外の構成要素半体610における相補的なスロット(図示せず)と合わさり
、組み立てた後、構成要素半体の接続の確実性及び本体の耐久性を向上させる寸
法とされ且つそのように配置されたフランジ632を有している。好ましくは、
本体内及び本体外の構成要素半体は、接着、溶剤接着、超音波溶接、又は圧力嵌
めにより共に更に固着されるが、その他の実施の形態において、非限定的に、ね
じ、クリップ、クランプ、ストラップ等を含む、当該技術分野の当業者に明らか
な多岐に亙る手段により固着することができる。
【0115】 本発明の外科機器に対する上述した機械的作動構成要素は完全に一例であり、
上述した機構の改変例、又は液体ジェット経路の長さを画定する分離距離を提供
し得るように本発明の外科機器の末端を展開させる代替的な方法は、当該技術分
野の当業者により案出可能であり、また、特許請求の範囲に記載し且つ規定され
たように、かかる改変例又は代替的な機構は本発明の範囲及び精神に属するもの
である。例えば、図11a乃至図11fに図示した実施の形態の場合、ピンを有
する作動要素、及び作動要素が摺動するときピンがその内部で摺動する溝を有す
る、回転可能に取り付けられた構成要素を採用することに代えて、その他の実施
の形態において、オペレータが作動要素を回すことにより、回転可能に取り付け
られた構成要素が回転するように、作動要素を回転可能に取り付けた構成要素に
堅固に取り付けることができる。更に他の実施の形態において、図11a乃至図
11f及び図12a乃至図12eに図示するように、互いに対して摺動可能であ
る、摺動可能なスリーブ又は本体構成要素を備える作動構成要素を採用すること
に代えて、代替的に、作動要素は、ピンが取り付けられた、1つ又は2つ以上の
摺動可能なレバー又は回転可能なノブを装置の本体内に備えるようにしてもよい
【0116】 上述した展開可能な外科機器は、狭小な外科的処置スペースを画定する身体内
部の狭小な領域内で外科的処置法を行うのに特に有用である。上述したように、
機器の末端には、機器が非展開状態の形態にあるとき、外科機器の末端を狭小な
領域内に挿入し易くし得るように特に選んだ寸法の外形が付与されている。従っ
て、本発明の機器は、本発明の機器を使用して新規な外科的処置法を行うことを
可能にする。例えば、上述した展開可能な外科液体ジェット機器は、患者の関節
包内部の特定の組織を切断し又は剥離することを含む外科的処置法にて使用すべ
く都合良く採用することができる。この方法は、外科的処置法用として特に設計
された末端を有する、本発明により提供される外科液体ジェット機器を患者の関
節包内に挿入することを含む。機器を関節包内に挿入すると、次に、機器のオペ
レータは、液体ジェットの経路長さを画定する、ジェット開口部とジェット受け
入れ開口部との間の分離距離を設定し得るように機器の末端を展開させることが
できる。次に、オペレータは、上述したように、高圧の液体を装置に供給するポ
ンプ又はディスペンサを作動させて、外科機器により液体ジェットを形成するこ
とができる。次に、液体ジェットを機器の排出管腔のジェット受け入れ開口部に
向けることができ、また、液体ジェットを取り巻く吸収領域を形成し、このこと
は、関節包内の特定の組織を切断し又は剥離する上で効果的である。
【0117】 幾つかの方法において、組織の切断又は剥離は、例えば、骨の表面のような、
関節包内の固い表面に近接して液体ジェットノズルを配置することと、表面から
特定の組織を除去し得るように固い表面に対し実質的に平行に液体ジェットを向
けることとを備えることができる。表面から除去すべき材料の硬さ及び粘性に依
存して、幾つかの場合、液体ジェットを固い表面に実質的に隣接するようにする
ことが必要となろう。脂肪の多い組織のような、柔軟な材料の場合、液体ジェッ
トは、材料又は該材料を含む固い表面と直接接触させる必要はなく、液体ジェッ
トにより形成された吸収領域は、その材料を表面からジェットに向けて吸引し、
材料を切断し/又は剥離し且つ材料を排出管腔を通じて排出することができる。
骨のような極めて硬い組織又は軟骨の場合、切断し且つ/又は剥離すべき材料と
液体ジェット吸収領域を実質的に直接接触させる必要があろう。好ましくは、本
発明による好ましい外科機器は、上述した外科的処置法を行うことができ且つ外
部の吸引源を必要とせずに、剥離した材料、血液、及び壊死組織片を外科的処置
スペースから排出できる。上述した機器は、材料を処置スペースから除去する効
果のため、外科的処置法を行うオペレータの視認性が向上した、外科的処置領域
を提供することができる。
【0118】 本発明の流体ジェット切断装置を採用する1つの典型的な処置法すなわち、人
間の膝の半骨切開法に関して以下に説明する。第一に、処置法を行うべき患者に
麻酔をかけ、止血帯を脚の大腿部に当てがい且つ約280mmHgの圧力に調節
する。次に、患者の手術の準備をし且つ従来の方法にて滅菌した布で包む。流入
カニューレを使用して上内側門を通じて、又は関節線の横門に配置されたスコー
プカニューレを通じて食塩水を膝内に導入する。食塩水は関節線の内側門を通っ
て膝から出ることができる。内視鏡カメラを使用して、膝の病理状態を視覚化す
ることができる。膝を曲げた後、関節包内の狭い区画部分にアプローチし易くす
るため外反又は内反応力を加える。次に、非展開状態の形態にて本発明の外科液
体ジェット機器を1つの門を通じて挿入する。上述したように、機器の末端のプ
ロフィール及び外形は、膝の解剖学的部分の狭小な領域内にアクセスし且つ使用
中、的確な切断方向を提供し得るよう特別に設計されている。具体的には、非展
開位置にある間に、膝の関節空洞内に挿入したとき、外科機器は、顆頭と脛骨平
坦部との間の狭い空隙を通り、後方半月箇所に的確に配置された後、機器を展開
させることができる。作用中、機器は、剥離し且つ切断した組織を小さく且つ好
ましくは、顕微鏡的な破片に破砕し、外部の吸引力を必要とせずに、それら破片
を排出管腔を通じて膝から排出する。この外科的処置法が終結した後、流体ジェ
ット機器及び視覚用内視鏡を門及び膝から除去し、また排液し且つ包帯すること
ができる。
【0119】 本発明による外科液体ジェット機器は、例えば、人間の肩のような患者のその
他の関節包における処置法に使用することができる。例えば、相当な量の出血を
伴う肩内部の肩峰形成法のような特定の処置法の場合、本発明に従って提供され
る外科機器を外科的処置法に起因する出血を少なくし得るように電気焼灼法と共
に利用することが可能であると考えられる。
【0120】 図14a及び図14bには、本発明による外科液体ジェット機器の1つの代替
的な実施の形態が図示されている。図14a及び図14bに図示した実施の形態
は、患者の身体の外面から材料を分離し又は剥離することを伴うその周囲の空気
環境内で使用される方法に使用する上で特に都合良い。機器650は、オペレー
タの手で保持し得る形態とされた把持部分654を有する本体652を備えてい
る。機器650の端部分末端点658まで末端方向に伸びるシース656が本体
652から末端方向に伸びており、該シースは、圧力管腔660及び排出管腔6
62を実質的に完全に取り巻く(図14bに最も明確に図示)。図14bに図示
するように、圧力管腔660は、圧力管腔660の側壁にくり抜き穴を有する2
つのジェットノズル664、666を有している。ノズル664、666の各々
は、上述したように、排出管腔662の末端にてジェット受け入れ開口部668
内に向けられる拡がり液体ジェットを形成する。代替的な実施の形態において、
シース656は、単一のノズルのみを備えるようにしてもよい。ノズル664、
666から放出された液体ジェットは、排出管腔662、シース656、及び本
体652の長手方向軸線に対し実質的に平行な方向を向いた中央領域を有してい
る。代替的な実施の形態において、シース656は、図示するように直線状では
なくて、末端付近にて湾曲させ又は角度を付けて、特定の外科的処置法にとって
より都合の良い人間工学的形状を提供するようにしてもよい(例えば、図2b参
照)。
【0121】 使用時、図14a及び図14bに図示した本発明による外科機器は、患者の皮
膚又は身体の外面から材料を分離する外科的処置法にて利用することができる。
かかる外科的処置法は、本発明の外科液体ジェット機器を患者の身体における外
面に近接する位置に配置し、次に、高圧の流体を機器に供給することにより液体
ジェットを形成し、ジェットの少なくとも一部分が身体の表面に対し実質的に平
行に向けられ、実質的にジェットの全体が排出管腔内のジェット受け入れ開口部
に向けられるようにすることを含む。上述したように、液体ジェットにより形成
された吸収領域は、患者の表面から材料を分離し又は剥離し且つその材料を液体
ジェットを含む液体と共に、ジェット受け入れ開口部から排出し且つ好ましくは
外部の吸引源を利用せずに排出管腔を通じて排出するために使用することができ
る。この方法は、創傷、外科的切開部、感染箇所等を清浄にするため都合良く採
用することができる。分離した材料は、機器により表面を分離する前に、表面に
蓄積するであろう生組織、壊死組織又は有機質/無機質の異物の1つ以上を含む
であろう。
【0122】 当業者は、本明細書に記載した全てのパラメータ及び形態は単に一例にしか過
ぎず、実際のパラメータ及び形態は本発明の機器及び方法が使用される特定の用
途に依存するものであることが容易に理解されよう。当該技術分野の当業者は、
通常の実験だけを使用して、本明細書に記載した本発明の特定の実施の形態の多
数の均等例を認識し又は確認することができよう。このため、上記の実施の形態
は単に一例としてのみ掲げたものであり、特許請求の範囲及びその均等物の範囲
内にて、本発明は具体的に記載した以外の形態で実施することが可能であること
を理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 外科液体ジェット装置の概略図である。
【図2】 2aは、外科液体ジェット機器の一部切欠き概略図である。 2bは、外科液体ジェット機器の末端を含む、外科液体ジェット機器の一部分
の一部切欠き概略図である。
【図3】 3aは、外科液体ジェット機器の圧力管腔の一部分を示す概略図である。 3bは、外科液体ジェット機器の圧力管腔の一部分を示す概略図である。 3cは、外科ジェット機器の圧力管腔の一部分を示す一部切欠き概略図である
。 3dは、外科液体ジェット機器の圧力管腔の一部分を示す一部切欠き概略図で
ある。 3eは、色々な長さ対最小直径の比を有する各種の液体ジェットノズルの概略
図である。
【図4】 液体ジェットノズル領域を形成する方法を示す一連の概略図である。
【図5】 5aは、周囲の液体環境内で使用される外科液体ジェット機器の末端の一部分
を示す一部切欠き概略図である。 5bは、排出管腔が狭小部分を含む、その周囲の液体環境内で使用される外科
液体ジェット機器の末端の一部分を示す一部切欠き概略図である。 5cは、色々な幾何学的関係を示す、外科液体ジェット機器の末端の一部分の
概略図である。
【図6】 6aは、その周囲のガス状環境内で使用される外科液体ジェット機器の末端の
一部分を示す一部切欠き概略図である。 6bは、排出管腔が狭小部分を含む、その周囲のガス状環境内で使用される外
科液体ジェット機器の末端の一部分を示す一部切欠き概略図である。
【図7】 7aは、外科液体ジェット機器の末端を含む、外科液体ジェット機器の一部分
を示す一部切欠き概略図である。 7bは、外科液体ジェット機器の末端を含む、外科液体ジェット機器の一部分
を示す一部切欠き概略図である。 7cは、外科液体ジェット機器の末端を含む、外科液体ジェット機器の一部分
を示す一部切欠き概略図である。 7dは、外科液体ジェット機器の末端を含む、外科液体ジェット機器の一部分
を示す一部切欠き概略図である。 7eは、外科液体ジェット機器の末端を含む、外科液体ジェット機器の一部分
を示す一部切欠き概略図である。
【図8】 8aは、機器が非展開状態の形態にある、回転可能で且つ展開可能な外科液体
ジェット機器の概略図である。 8bは、展開状態の形態にて図示した、図8aの外科液体ジェット機器の概略
図である。 8cは、図8bの外科液体ジェット機器の断面図である。 8dは、図8cの外科機器のシース、圧力管腔及び排出管腔の断面図である。
【図9】 圧力管腔が長手方向に動くことにより機器が展開された、展開可能な外科液体
ジェット機器の断面図である。
【図10】 圧力管腔が長手方向に動くことにより機器が展開された、展開可能な外科液体
ジェット機器の断面図である。
【図11】 11aは、単一の作動要素を有する回転可能で且つ展開可能な外科液体ジェッ
ト機器の概略図である。 11bは、非展開状態の形態にあるとき、回転可能に取り付けられた機器の構
成要素、シース及び末端をより明確に示す、図11aの外科液体ジェット機器の
一部分の概略図である。 11cは、展開状態の形態にあるとき、回転可能に取り付けられた機器の構成
要素、シース及び末端をより明確に示す、図11aの外科液体ジェット機器の一
部分の概略図である。 11dは、図11aの外科液体ジェット機器の一部分の一部切欠き概略図であ
る。 11eは、図11aの外科液体ジェット機器の一部分の一部切欠き概略図であ
る。 11fは、図11aの外科液体ジェット機器の作動要素の概略図である。
【図12】 12aは、2つの作動要素を有する回転可能で且つ展開可能な外科液体ジェッ
ト機器の一部分の概略図である。 12bは、図12aの外科液体ジェット機器の断面図である。 12cは、図12aの外科液体ジェット機器の断面図である。 12dは、図12aの外科液体ジェット機器の断面図である。 12eは、図12aの外科液体ジェット機器の断面図である。
【図13】 2つの作動要素を有する回転可能で且つ展開可能な外科液体ジェット機器の一
部分の分解斜視図である。
【図14】 14aは、各々が1つのジェット開口部を提供する、2つのノズルを含む圧力
管腔を有する外科液体ジェット機器の概略図である。 14bは、図14aの外科液体ジェット機器の一部切欠き概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 フリーマン,ドナルド・シー,ジュニアー アメリカ合衆国マサチューセッツ州01803, バーリントン,アーバーウッド 23 Fターム(参考) 4C060 EE02 FF10 GG24 MM24 MM26

Claims (208)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、オ
    ペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える装置に
    おいて、 該外科機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 断面積を有するジェット受け入れ開口部を含む排出管腔であって、機器が作
    用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るようにジェット開口部から所定の
    距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能である前記排出管腔とを備え
    、 前記ノズルが、高圧の液体が流れるとき、液体ジェットを形成し得るような形
    状とされ、該液体ジェットが、移動する液体の吸収領域を形成し、機器が作用し
    ているとき、吸収領域内を移動する液体の実質的に全てがジェット受け入れ開口
    部内に向けられるようにし、 ジェット受け入れ開口部の断面積及び所定の距離が、機器が作用しているとき
    、吸収領域がジェット受け入れ開口部の断面積の50%乃至100%の範囲を占
    めるように選ばれた、装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の装置において、外科機器の末端が、特定の外科的
    処置法に対する外科処置スペースを画定する身体の狭小な領域内に末端を挿入し
    易くするように選ばれた所定の外形及び寸法を有する、装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の装置において、外科機器の末端が、関節包内に末
    端を挿入し易くし得るように選ばれた所定の外形及び寸法を有する、装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の装置において、所定の距離が調節可能である、装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1の装置において、外科機器が圧力管腔及び排出管腔
    の少なくとも一部を取り巻くシースを備える、装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の装置において、圧力管腔及び排出管腔の各々が基
    端及び末端を有し、シースが、機器の末端における端部末端点から基端方向に伸
    び且つ圧力管腔の末端及び排出管腔の末端を少なくとも部分的に取り巻く、装置
  7. 【請求項7】 請求項5の装置において、シースが基端及び末端を有し、シ
    ースの末端が機器の末端における端部末端点の基端側に配置可能であり、圧力管
    腔及び排出管腔の少なくとも一方がシースの末端から末端方向に伸びる、装置。
  8. 【請求項8】 請求項5の装置において、圧力管腔及び排出管腔の少なくと
    も一方が他方に対して可動である、装置。
  9. 【請求項9】 請求項5の装置において、圧力管腔及び排出管腔の少なくと
    も一方がシース内で可動である、装置。
  10. 【請求項10】 請求項8の装置において、圧力管腔及び排出管腔の少なく
    とも一方の動きにより所定の距離が変化し、該所定の距離の変化により、機器が
    作用しているとき、液体ジェットの長さがそれに相応して変化するようにした、
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10の装置において、動作が長手方向動作を含む、
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項10の装置において、動作が回転動作を含む、装置
  13. 【請求項13】 請求項12の装置において、回転動作が、管腔の長手方向
    軸線に対して平行で且つ共直線状である少なくとも一方の軸線の周りの管腔の回
    転を含み、管腔の長手方向軸線がシースの長手方向軸線に対し実質的に平行であ
    る、装置。
  14. 【請求項14】 請求項10の装置において、動作が、外科機器の基端の少
    なくとも一部を操作することにより制御可能である、装置。
  15. 【請求項15】 請求項8の装置において、圧力管腔が実質的に動くことが
    できず、排出管腔が圧力管腔に対して可動である、装置。
  16. 【請求項16】 請求項8の装置において、排出管腔が実質的に動くことが
    できず、圧力管腔が排出管腔に対して可動である、装置。
  17. 【請求項17】 請求項8の装置において、排出管腔及び圧力管腔の双方が
    互いに対し可動である、装置。
  18. 【請求項18】 請求項5の装置において、シースが、外科機器の基端の長
    手方向軸線に対して実質的に平行な長手方向軸線を有して実質的に直線状である
    、装置。
  19. 【請求項19】 請求項5の装置において、シースが、基端領域及び末端領
    域を有し、シースの末端領域内の湾曲し且つ角度付き領域の少なくとも一方であ
    る、装置。
  20. 【請求項20】 請求項1の装置において、液体ジェットの少なくとも中央
    領域の方向を画定する軸線及び外科機器の基端の長手方向軸線が、機器が作用し
    ているとき、実質的に平行である、装置。
  21. 【請求項21】 請求項1の装置において、液体ジェットの少なくとも中央
    領域の方向を画定する軸線及び外科機器の基端の長手方向軸線が、機器が作用し
    ているとき、互いに対し平行でない、装置。
  22. 【請求項22】 請求項21の装置において、液体ジェットの少なくとも中
    央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の基端の長手方向軸線の間の角度が、
    機器が作用しているとき、約45°乃至約115°の範囲にある、装置。
  23. 【請求項23】 請求項21の装置において、液体ジェットの少なくとも中
    央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の基端の長手方向軸線の間の角度が、
    機器が作用しているとき、約80°乃至約100°の範囲にある、装置。
  24. 【請求項24】 請求項21の装置において、液体ジェットの少なくとも中
    央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の基端の長手方向軸線の間の角度が、
    機器が作用しているとき、約90°である、装置。
  25. 【請求項25】 請求項1の装置において、ノズルの長さ対最小内径の比及
    びジェット受け入れ開口部の断面積の少なくとも一方が、少なくとも一部分、所
    定の距離に基づいて選ばれる、装置。
  26. 【請求項26】 請求項1の装置において、所定の距離が約1cmの最大値
    を有する、装置。
  27. 【請求項27】 請求項26の装置において、所定の距離が約5mmの最大
    値を有する、装置。
  28. 【請求項28】 請求項27の装置において、所定の距離が約1mmの最大
    値を有する、装置。
  29. 【請求項29】 請求項1の装置において、機器が少なくとも3447.3
    8kPa(500psig)の圧力にて作用しているとき、高圧の液体がジェッ
    ト開口部に供給される、装置。
  30. 【請求項30】 請求項29の装置において、機器が少なくとも約34.4
    738MPa(約5,000psig)の圧力にて作用しているとき、高圧の液
    体がジェット開口部に供給される、装置。
  31. 【請求項31】 請求項30の装置において、機器が少なくとも約103.
    421MPa(約15,000psig)の圧力にて作用しているとき、高圧の
    液体がジェット開口部に供給される、装置。
  32. 【請求項32】 請求項31の装置において、機器が少なくとも約206.
    843MPa(約30,000psig)の圧力にて作用しているとき、高圧の
    液体がジェット開口部に供給される、装置。
  33. 【請求項33】 請求項32の装置において、機器が少なくとも約344.
    738MPa(約50,000psig)の圧力にて作用しているとき、高圧の
    液体がジェット開口部に供給される、装置。
  34. 【請求項34】 請求項1の装置において、ジェット開口部が、約0.02
    54mm乃至約0.508mm(約0.001乃至約0.02インチ)の範囲の
    直径を有する、装置。
  35. 【請求項35】 請求項34の装置において、ジェット開口部が、約0.0
    762mm乃至約0.254mm(約0.003乃至約0.01インチ)の範囲
    の直径を有する、装置。
  36. 【請求項36】 請求項35の装置において、ジェット開口部が、約0.1
    270mm(約0.005インチ)の直径を有する、装置。
  37. 【請求項37】 請求項1の装置において、ジェット受け入れ開口部が、約
    0.2540mm乃至約5.080mm(約0.01乃至約0.2インチ)の範
    囲の直径を有する、装置。
  38. 【請求項38】 請求項37の装置において、ジェット開口部が、約0.7
    620mm乃至約2.540mm(約0.03乃至約0.1インチ)の範囲の直
    径を有する、装置。
  39. 【請求項39】 請求項38の装置において、ジェット開口部が、約1.5
    240mm(約0.06インチ)の直径を有する、装置。
  40. 【請求項40】 請求項1の装置において、外科機器の基端が本体を有し、
    該本体がオペレータの手で保持し得る形状及び配置可能な把持領域を有する、装
    置。
  41. 【請求項41】 請求項1の装置において、外科機器が、1回の使用後、完
    全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  42. 【請求項42】 請求項1の装置において、外科機器が、液体環境内で作用
    可能な構造及び配置とされ、少なくともジェット開口部及びジェット受け入れ開
    口部が、機器が作用しているとき、完全に液体中につけられる、装置。
  43. 【請求項43】 請求項42の装置において、液体ジェットが、実質的に平
    行化されたジェットであり、移動する液体の吸収領域が平行化されたジェットを
    取り巻く液体領域を備え、該液体領域が該領域を取り巻く液体より低圧力である
    、装置。
  44. 【請求項44】 請求項43の装置において、平行化されたジェットを取り
    巻く液体領域がキャビテーション領域を備え、その内部の液体の少なくとも一部
    分の圧力が液体のベーパ圧力以下である、装置。
  45. 【請求項45】 請求項43の装置において、平行化されたジェットを取り
    巻く液体領域がジェット開口部からジェット受け入れ開口部の方向に拡がり、該
    領域がジェット開口部に配置された頂点を有する、装置。
  46. 【請求項46】 請求項43の装置において、平行化されたジェットを取り
    巻く液体領域が截頭円錐形の形状を有する、装置。
  47. 【請求項47】 請求項43の装置において、ノズルが所定の長さの最小断
    面直径の領域を有し、所定の長さ対最小断面直径の比が約4以上である、装置。
  48. 【請求項48】 請求項47の装置において、所定の長さ対最小断面直径の
    比が約6以上である、装置。
  49. 【請求項49】 請求項48の装置において、所定の長さ対最小断面直径の
    比が約10以上である、装置。
  50. 【請求項50】 請求項43の装置において、吸収領域がジェット受け入れ
    開口部の断面積の少なくとも75%を占める、装置。
  51. 【請求項51】 請求項50の装置において、吸収領域がジェット受け入れ
    開口部の断面積の少なくとも90%を占める、装置。
  52. 【請求項52】 請求項51の装置において、吸収領域がジェット受け入れ
    開口部の断面積の少なくとも95%を占める、装置。
  53. 【請求項53】 請求項1の装置において、機器が作用しているとき、少な
    くともジェット開口部及びジェット受け入れ開口部がガスによって実質的に完全
    に取り巻かれるガス状環境内で作用可能な外科機器の構造及び配置とされた、装
    置。
  54. 【請求項54】 請求項53の装置において、液体ジェットが拡がりジェッ
    トであり、移動する液体の吸収領域がガス状環境を通って移動する液滴の拡がり
    領域を備え、液滴領域が該領域を取り巻くガス内よりも該領域内に保持されたガ
    ス内でより低圧力を発生させる、装置。
  55. 【請求項55】 請求項54の装置において、液滴の拡がり領域がジェット
    開口部からジェット受け入れ開口部の方向に拡がり、液滴の拡がり領域がジェッ
    ト開口部に配置された頂点を有する、装置。
  56. 【請求項56】 請求項55の装置において、液滴の拡がり領域が截頭円錐
    形の形状を有する、装置。
  57. 【請求項57】 請求項54の装置において、ノズルが所定の長さの最小断
    面直径の領域を有し、所定の長さ対最小断面直径の比が約4以下である、装置。
  58. 【請求項58】 請求項57の装置において、所定の長さ対最小断面直径の
    比が約2以下である、装置。
  59. 【請求項59】 請求項54の装置において、吸収領域がジェット受け入れ
    開口部の断面積の少なくとも75%を占める、装置。
  60. 【請求項60】 請求項59の装置において、吸収領域がジェット受け入れ
    開口部の断面積の少なくとも90%を占める、装置。
  61. 【請求項61】 請求項60の装置において、吸収領域がジェット受け入れ
    開口部の断面積の少なくとも95%を占める、装置。
  62. 【請求項62】 請求項53の装置において、圧力管腔が少なくとも2つの
    ジェット開口部を含む末端を有する、装置。
  63. 【請求項63】 請求項53の装置において、機器が作用しているとき、ジ
    ェット受け入れ開口部からガス状環境内への噴霧又は液体霧の逆流が実質的に解
    消されるようなノズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに対し
    てそのように配置可能であるようにされた、装置。
  64. 【請求項64】 請求項53の装置において、ジェット受け入れ開口部及び
    該ジェット受け入れ開口部の基端側の位置の少なくとも一方である排出管腔内の
    所定の位置における吸収領域の断面形状及び面積が、機器が作用しているとき、
    所定の位置における排出管腔の内部断面積及び形状と実質的に等しいように、ノ
    ズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに対してそのように配置
    可能であるようにされた、装置。
  65. 【請求項65】 請求項1の装置において、外部の吸引源を必要とせずに、
    液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排出管腔
    の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置可能であ
    るようにされた、装置。
  66. 【請求項66】 請求項1の装置において、少なくとも1つのノズルが管腔
    の側壁に穴を備える、装置。
  67. 【請求項67】 請求項1の装置において、排出管腔が、機器が作用してい
    るとき、領域内の液体が液体中に吸収された組織の少なくとも一部を複数の粒子
    に融解させ得るような形状とされた領域をジェット受け入れ開口部の内部に及び
    その下流の少なくとも一方に含む、装置。
  68. 【請求項68】 請求項1の装置において、機器が作用している間、吸収領
    域及び排出管腔が、吸収領域により吸収された組織の相当な部分を複数の顕微鏡
    的粒子に変化させ得る形状とされ且つそのように配置可能であるようにされた、
    装置。
  69. 【請求項69】 請求項1の装置において、排出管腔が、ジェット受け入れ
    開口部の最小値からジェット受け入れ開口部の基端側の所定位置における最大値
    まで連続的に増大する内部断面積を有し、該最大値が所定の位置の基端側にて実
    質的に一定である、装置。
  70. 【請求項70】 請求項1の装置において、圧力管腔が基端及び末端を有し
    、該末端が、少なくとも1つのノズルを含み且つ少なくとも1つのジェット開口
    部を剥離し又は分離すべき表面に隣接する位置に配置することを可能にする形状
    とされ、ジェット開口部から出る液体ジェットが、圧力管腔を含む管のジェット
    開口部における肉厚に実質的に等しい距離だけ表面から分離される、装置。
  71. 【請求項71】 請求項1の装置において、圧力管腔が末端及び基端を有す
    る管状導管を備え、管状導管の末端が、くびれ領域を備え、該くびれ領域が、該
    くびれ領域の外側で且つ該くびれ領域の基端側の管状導管の断面寸法よりも小さ
    い縮小した断面寸法を有するノズルを備え、該ノズルの方向が、液体ジェットの
    少なくとも中央領域がくびれ領域の外側の導管の長手方向軸線に対して実質的に
    垂直に向けられるように設定され、ノズルの形状が、ノズルに隣接するが、くび
    れ領域の外側の領域内で管状導管の外面により画定された周縁を超えて半径方向
    へ突き出すジェット開口部の部分が実質的に存在しないように設定される、装置
  72. 【請求項72】 請求項1の装置において、 外科用基部の末端が特定の外科的処置法に対し外科的スペースを画定する身体
    の狭小な領域内に末端を挿入し易くし得るように選んだ所定の外形及び寸法を有
    し、 圧力管腔及び排出管腔の少なくとも一方が他方に対して可動であり、圧力管腔
    及び排出管腔の少なくとも一方の動きにより所定の距離が変化し、該所定の距離
    の変化により、機器が作用しているとき、液体ジェットの長さがこれに相応して
    変化し、 ノズルの長さ対最小内径の比及びジェット受け入れ開口部の断面積の少なくと
    も一方が、少なくとも部分的に所定の距離に基づいて選ばれ、 外科機器の基端が、オペレータの手で保持し得る形状とされ且つ配置可能とさ
    れた把持領域を有する本体を備え、 吸収領域がジェット受け入れ開口部の断面積の少なくとも95%を占め、 外部の吸引源を必要とせずに、液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェ
    ット受け入れ開口部から排出管腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状と
    され且つそのように配置可能であるようにされた、装置。
  73. 【請求項73】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、
    オペレータの手で保持し得るような形状とされ且つそのように配置可能であるよ
    うにされた把持領域を持つ本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置にお
    いて、 該外科機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 本体により支持され、ジェット受け入れ開口部を含む排出管腔であって、機
    器が作用しているとき、該ジェット受け入れ開口部が、液体ジェットを受け入れ
    得るようにジェット開口部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に
    配置可能である前記排出管腔とを備え、 外科機器の末端が、特定の外科的処置法に対する外科処置スペースを画定する
    身体の狭小な領域内に外科機器の末端を挿入し易くするように選ばれた所定の外
    形及び寸法を有する、装置。
  74. 【請求項74】 請求項73の装置において、外科機器の末端が、関節包内
    に外科機器の末端を挿入し易くし得るように選ばれた所定の外形及び寸法を有す
    る、装置。
  75. 【請求項75】 請求項73の装置において、機器が作用しているとき、外
    科機器の末端を狭小な領域内に挿入するため、非展開状態の形態から、ジェット
    開口部とジェット受け入れ開口部との間の望ましい分離距離を提供する展開状態
    の形態まで圧力管腔及び排出管腔の少なくとも一方の少なくとも一部分が他方に
    対して可動である、装置。
  76. 【請求項76】 請求項75の装置において、圧力管腔及び排出管腔の少な
    くとも一方の少なくとも一部分が他方に対して回転可能に可動である、装置。
  77. 【請求項77】 請求項76の装置において、圧力管腔及び排出管腔の少な
    くとも一方の少なくとも一部分が、長手方向軸線に対して平行で且つ共直線状で
    ある少なくとも一方の軸線の周りで回転可能に可動であり、回転可能に可動の管
    腔の長手方向軸線が機器の本体の長手方向軸線に対して実質的に平行である、装
    置。
  78. 【請求項78】 請求項74の装置において、外科機器の末端が、人の膝内
    に外科機器の末端を挿入し易くするように選ばれた所定の外形及び寸法を有する
    、装置。
  79. 【請求項79】 請求項74の装置において、外科機器の末端が、人の肩内
    に外科機器の末端を挿入し易くするように選ばれた所定の外形及び寸法を有する
    、装置。
  80. 【請求項80】 請求項78の装置において、外科機器が非展開状態の形態
    にあるとき、膝の顆頭と前方半月との間の緊密な空隙を通って末端が後方半月を
    含む膝の内部の領域まで進むことを許容し得るように機器の末端の所定の外形及
    び寸法が選ばれる、装置。
  81. 【請求項81】 請求項80の装置において、外科機器が非展開状態の形態
    にあるとき、外科機器の末端の少なくとも一部分の少なくとも1つの断面寸法が
    約2.8mm以下である、装置。
  82. 【請求項82】 請求項80の装置において、外科機器の展開状態の形態が
    、機器が作用するとき、ジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間の約4
    mm以下の最大の分離距離を提供する、装置。
  83. 【請求項83】 請求項80の装置において、外科機器の末端が、外科機器
    の本体の長手方向軸線に対して角度付き及び湾曲したものの少なくとも一方であ
    り、外科機器の本体の長手方向軸線に対する末端の最大変位角度が約15°であ
    る、装置。
  84. 【請求項84】 請求項73の装置において、外科機器が1回の使用後、完
    全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  85. 【請求項85】 請求項73の装置において、外部の吸引源を必要とせずに
    、液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排出管
    腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置可能で
    あるようにされた、装置。
  86. 【請求項86】 請求項73の装置において、液体ジェットの少なくとも中
    央領域の方向を画定する軸線と外科機器の本体の長手方向軸線との間の角度が、
    機器が作用しているとき、約80°乃至100°の範囲にある、装置。
  87. 【請求項87】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、
    本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置において、 該外科機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔を有し、外科機器が1
    回の使用後、完全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  88. 【請求項88】 請求項87の装置において、外科機器の少なくとも末端が
    滅菌処理可能である、装置。
  89. 【請求項89】 請求項88の装置において、外科機器の少なくとも末端が
    予め滅菌処理される、装置。
  90. 【請求項90】 請求項87の装置において、外科機器の全体が滅菌処理可
    能である、装置。
  91. 【請求項91】 請求項90の装置において、外科機器の全体が予め滅菌処
    理される、装置。
  92. 【請求項92】 請求項87の装置において、本体がオペレータの手で保持
    し得る形状とされ且つそのように配置可能であるようにされた把持領域を含む、
    装置。
  93. 【請求項93】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と、
    オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える、ガ
    ス状環境内で使用される装置において、 該外科機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 ジェット受け入れ開口部を含む排出管腔であって、機器が作用しているとき
    、該ジェット受け入れ開口部が、液体ジェットを受け入れ得るようにジェット開
    口部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能である前記排
    出管腔とを備え、 前記ノズルの形状が、高圧の液体が流れるとき、液体ジェットを形成し得るよ
    うに設定され、該液体ジェットが、ガス状環境を通って移動する拡がる液滴の領
    域を含み、拡がり領域が、ジェット開口部に配置された頂点を有し、機器が作用
    しているとき、拡がり領域内の移動する液滴の実質的に全てがジェット受け入れ
    開口部内に向けられる、装置。
  94. 【請求項94】 請求項93の装置において、外部の吸引源を必要とせずに
    、液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排出管
    腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置可能で
    あるようにされた、装置。
  95. 【請求項95】 請求項93の装置において、圧力管腔が、各々が1つのジ
    ェット開口部を提供する少なくとも2つのノズルを備える、装置。
  96. 【請求項96】 請求項93の装置において、機器が作用しているとき、ジ
    ェット受け入れ開口部からガス状環境内への噴霧又は液体霧の逆流が実質的に解
    消されるようなノズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに対し
    てそのように配置可能であるようにされた、装置。
  97. 【請求項97】 請求項93の装置において、ジェット受け入れ開口部及び
    該ジェット受け入れ開口部の基端側の位置の少なくとも一方である排出管腔内の
    所定の位置における液体ジェットの断面形状及び面積が、機器が作用していると
    き、所定の位置における排出管腔の内部断面形状及び面積と実質的に等しいよう
    な、ノズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに対してそのよう
    に配置可能であるようにされた、装置。
  98. 【請求項98】 請求項93の装置において、機器が圧力管腔及び排出管腔
    の少なくとも一部分を取り巻くシースを備える、装置。
  99. 【請求項99】 請求項98の装置において、シースが、外科機器の基端の
    長手方向軸線に対して実質的に平行な長手方向軸線を有して実質的に直線状であ
    る、装置。
  100. 【請求項100】 請求項98の装置において、シースが、基端領域及び末
    端領域を有し、シースの末端領域内で湾曲し且つ角度付きであることの少なくと
    も一方である、装置。
  101. 【請求項101】 請求項93の装置において、液体ジェットの少なくとも
    中央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の基端の長手方向軸線が、機器が作
    用しているとき、実質的に平行である、装置。
  102. 【請求項102】 請求項93の装置において、液体ジェットの少なくとも
    中央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の基端の長手方向軸線が、機器が作
    用しているとき、互いに対し平行でない、装置。
  103. 【請求項103】 請求項93の装置において、液滴の拡がり領域が截頭円
    錐形の形状を有する、装置。
  104. 【請求項104】 請求項93の装置において、ノズルが、所定の長さの最
    小断面直径の領域を有し、所定の長さ対最小断面径の比が約4以下である、装置
  105. 【請求項105】 請求項104の装置において、所定の長さ対最小断面直
    径の比が約2以下である、装置。
  106. 【請求項106】 請求項93の装置において、オペレータの手で保持し得
    る形状及び位置決め可能な把持領域を含む本体を更に備える、装置。
  107. 【請求項107】 請求項93の装置において、外科機器が1回の使用後、
    完全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  108. 【請求項108】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える、
    ガス状環境内で使用される装置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 基端及び末端を有し、機器が作用しているとき、末端が、液体ジェットを受
    け入れ得るようにジェット開口部から所定の距離にてジェット開口部と対向する
    位置に配置可能であるジェット受け入れ開口部を有する排出管腔とを備え、 排出管腔が、外部の吸引源を必要とせずに、液体ジェットを含む液体の実質的
    に全てをジェット受け入れ開口部から排出管腔の基端まで排出し得るような形状
    とされ且つそのように配置可能であるようにされた、装置。
  109. 【請求項109】 請求項108の装置において、外科機器が1回の使用後
    、完全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  110. 【請求項110】 請求項108の装置において、圧力管腔が、各々が1つ
    のジェット開口部を提供する少なくとも2つのノズルを備える、装置。
  111. 【請求項111】 請求項108の装置において、機器が作用しているとき
    、ジェット受け入れ開口部からガス状環境内への噴霧又は液体霧の逆流が実質的
    に解消されるようなノズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに
    対してそのように配置可能であるようにされた、装置。
  112. 【請求項112】 請求項108の装置において、ジェット受け入れ開口部
    及び該ジェット受け入れ開口部の基端側の位置の少なくとも一方である排出管腔
    内の所定の位置における液体ジェットの断面形状及び面積が、機器が作用してい
    るとき、所定の位置における排出管腔の内部断面形状及び面積と実質的に等しい
    ような、ノズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに対してその
    ように配置可能であるようにされた、装置。
  113. 【請求項113】 請求項108の装置において、オペレータの手で保持し
    得る形状及び配置可能な把持領域を含む本体を更に備える、装置。
  114. 【請求項114】 方法において、 外科用液体ジェット機器を患者の関節包内に挿入することと、 外科用液体ジェット機器により液体ジェットを形成することと、 液体ジェットを外科用液体ジェット機器の排出管腔のジェット受け入れ開口部
    に向けることと、 関節包内の特定の組織を液体ジェットにより切断し又は剥離することとを備え
    る、方法
  115. 【請求項115】 請求項114の方法において、関節包が人間の膝を構成
    し、特定の組織が後方半月組織を構成する、方法。
  116. 【請求項116】 請求項114の方法において、関節包が人間の肩を構成
    する、方法。
  117. 【請求項117】 請求項114の方法において、挿入ステップの間、外科
    液体ジェット機器が非展開状態の形態にあり、挿入ステップ後で且つ形成するス
    テップの前、液体ジェットの経路長さを画定する、液体ジェットが出るジェット
    開口部とジェット受け入れ開口部との間の分離距離を形成し得るように外科液体
    ジェット機器が展開される、方法。
  118. 【請求項118】 請求項114の方法において、切断又は剥離ステップが
    、液体ジェットを取り巻く移動する液体の吸収領域と接触するように組織の一部
    分を配置することを備える、方法。
  119. 【請求項119】 請求項114の方法において、切断又は剥離ステップが
    、液体ジェットが出るジェット開口部を関節包内の固体の表面に近接して配置す
    ることと、液体ジェットを固体の表面と実質的に接触するように向けることと、
    特定の組織を表面から除去することとを備える、方法。
  120. 【請求項120】 請求項114の方法において、切断又は剥離ステップが
    、液体ジェットが出るジェット開口部を関節包内の中実な表面に隣接して配置す
    ることと、液体ジェットを中実な表面と実質的に接触するように向けることと、
    特定の組織を表面から除去することとを備える、方法。
  121. 【請求項121】 請求項114の方法において、外部の吸引源を排出管腔
    と流体的に連通するように当てがうことなく、液体ジェットを含む液体及び特定
    の組織を関節包から除去することを更に備える、方法。
  122. 【請求項122】 方法において、 外科用液体ジェット機器を患者の身体の表面に近接して配置することと、 外科液体ジェット機器によりその周囲のガス状環境内に液体ジェットを形成す
    ることと、 液体ジェットの表面に対し実質的に接触して且つ排出管腔のジェット受け入れ
    開口部に向けることと、 液体ジェットにより材料を表面から分離することと、 液体ジェットを含む液体及び分離した材料を外部の吸引源を必要とせずに、ジ
    ェット受け入れ開口部から排出管腔の基端まで排出することとを備える、方法。
  123. 【請求項123】 請求項122の方法において、患者の身体表面が外部の
    身体表面を構成する、方法。
  124. 【請求項124】 請求項123の方法において、外部の身体表面が少なく
    とも部分的に人間の皮膚を構成する、方法。
  125. 【請求項125】 請求項122の方法において、分離ステップ中に分離さ
    れた材料の少なくとも一部分が生組織及び壊死組織の少なくとも一方から成る、
    方法。
  126. 【請求項126】 請求項122の方法において、分離ステップ中に分離さ
    れた材料の少なくとも一部分が、分離前に、表面内に沈着した異物から成る、方
    法。
  127. 【請求項127】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータの手により保持し得る形状とされ且つそのように配置可能とされた
    把持領域を持つ本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るようにジェット開口
    部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能であるジェット
    受け入れ開口部を含む排出管腔と、 管腔の側壁に穴を有する少なくとも1つのノズルとを備える、装置。
  128. 【請求項128】 請求127の装置において、排出管腔が、ジェット受け
    入れ開口部内にあり且つ該ジェット受け入れ開口部に隣接する領域を含み、該排
    出管腔の形状が、機器が作用しているとき、領域内の液体が液体中に吸収された
    組織の少なくとも一部分を複数の粒子に融解させ得るように設定される、装置。
  129. 【請求項129】 請求項127の装置において、ノズルの形状が、液体が
    高圧にて貫通して流れるとき、液体ジェットを形成し得るように設定され、機器
    が作用しているとき、液体ジェット及び排出管腔が、液体ジェットにより吸収さ
    れた組織の相当な部分を複数の顕微鏡的粒子に変化させ得るような形状とされ且
    つそのように配置可能であるようにされた、装置。
  130. 【請求項130】 請求127の装置において、圧力管腔の少なくとも一部
    分及び排出管腔の少なくとも一部分が、ジェット開口部とジェット受け入れ開口
    部との間の分離距離を調節し得るように、他方に対して可動である、装置。
  131. 【請求項131】 請求項127の装置において、排出管腔が、ジェット受
    け入れ開口部の最小値からジェット受け入れ開口部の基端側の所定位置における
    最大値まで連続的に増大する内部断面積を有し、該最大値が所定の基端側の位置
    にて実質的に一定である、装置。
  132. 【請求項132】 請求項127の装置において、外部の吸引源を必要とせ
    ずに、液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排
    出管腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置可
    能であるようにされた、装置。
  133. 【請求項133】 請求項127の装置において、外科機器が1回の使用後
    、完全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  134. 【請求項134】 請求項127の装置において、機器が作用しているとき
    、ジェット開口部及びジェット受け入れ開口部の少なくとも一方がガスによって
    実質的に完全に取り巻かれる、ガス状環境内で作用可能な外科機器の構造及び配
    置とされる、装置。
  135. 【請求項135】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える装
    置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るようにジェット開口
    部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能であるジェット
    受け入れ開口部を含む排出管腔と、 前記少なくとも1つのノズルの形状が、高圧の液体が貫通して流れるとき、液
    体ジェットを形成し得るように設定され、該液体ジェットが、機器が作用してい
    るとき、ジェット受け入れ開口部内に向けられるようにし、 排出管腔が、ジェット受け入れ開口部の内部及びその下流の少なくとも一方の
    領域を含み、機器が作用しているとき、排出管腔が、領域内の液体が液体中に取
    り込まれた組織の少なくとも一部分を複数の粒子に融解させ得るような形状とさ
    れ且つそのように配置可能であるようにされた、装置。
  136. 【請求項136】 請求項135の装置において、外科機器が1回の使用後
    、完全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  137. 【請求項137】 請求項135の装置において、機器が作用しているとき
    、領域が、液体中に吸収された組織の相当な部分を複数の粒子に融解させること
    ができる、装置。
  138. 【請求項138】 請求項137の装置において、複数の粒子が複数の顕微
    鏡的粒子から成る、装置。
  139. 【請求項139】 請求項135の装置において、機器が作用しているとき
    、液体中に取り込まれた組織の少なくとも一部分を融解させることのできる領域
    が強力な乱流を生じさせる液体を含む、装置。
  140. 【請求項140】 請求項135の装置において、外部の吸引源を必要とせ
    ずに、液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排
    出管腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置可
    能であるようにされた、装置。
  141. 【請求項141】 請求項135の装置において、排出管腔の内部断面積が
    ジェット受け入れ開口部にて最小値を有する、装置。
  142. 【請求項142】 請求項135の装置において、排出管腔が、ジェット受
    け入れ開口部の最小値からジェット受け入れ開口部の基端側の所定位置における
    最大値まで連続的に増大する内部断面積を有し、該最大値が所定の基端側の位置
    にて実質的に一定である、装置。
  143. 【請求項143】 請求項135の装置において、排出管腔の内部断面積が
    、ジェット受け入れ開口部から外科機器の末端の基端側となる排出管腔内の位置
    まで実質的に一定の値を有する、装置。
  144. 【請求項144】 請求項135の装置において、排出管腔が、外科機器の
    末端における排出管腔の一部分のジェット受け入れ開口部の基端側に配置される
    、該管腔の内部断面積内における狭小部分を有する、装置。
  145. 【請求項145】 請求項144の装置において、狭小部分が排出管腔を備
    える管の壁にピンチ部分を備える、装置。
  146. 【請求項146】 請求項144の装置において、狭小部分が、機器が作用
    しているとき、液体が流れる際、ベンチェリ管として作用する、装置。
  147. 【請求項147】 請求項144の装置において、狭小部分が、機器が作用
    しているとき、液体中に吸収された組織の少なくとも一部分を融解させることの
    できる領域の内部の少なくとも一部分に及び該領域の直ぐ基端側で且つ該領域に
    隣接する位置の少なくとも1つに配置される、装置。
  148. 【請求項148】 請求項135の装置において、機器が作用しているとき
    、液体中に吸収された組織の少なくとも一部分を融解させることのできる領域の
    基端側に配置された排出管腔の領域内における排出管腔の内部断面積が縮小する
    部分が実質的に存在しない、装置。
  149. 【請求項149】 請求項135の装置において、液体ジェットが、移動す
    る液体の吸収領域を形成し、吸収領域内の移動する液体の実質的に全てが、機器
    が作用しているとき、ジェット受け入れ開口部内に向けられる、装置。
  150. 【請求項150】 請求項135の装置において、排出管腔が、ジェット受
    け入れ開口部に隣接し且つ該開口部の下流に配置されたジェット偏向部分を備え
    、機器が作用しているとき、ジェット偏向部分の基端側の領域内における排出管
    腔の長手方向軸線に対して液体ジェットの少なくとも中央部分の方向が平行であ
    るように、液体ジェットがジェット受け入れ開口部内に向けられる、装置。
  151. 【請求項151】 請求項135の装置において、排出管腔が、ジェット受
    け入れ開口部に隣接し且つ該開口部の下流に配置されたジェット偏向部分を備え
    、機器が作用しているとき、ジェット偏向部分の基端側の領域内における排出管
    腔の長手方向軸線に対して液体ジェットの少なくとも中央部分の方向が0でない
    角度を形成するように、液体ジェットがジェット受け入れ開口部内に向けられる
    、装置。
  152. 【請求項152】 請求項151の装置において、0でない角度が約80°
    乃至約100°の範囲内の角度である、装置。
  153. 【請求項153】 請求項152の装置において、0でない角度が約90°
    である、装置。
  154. 【請求項154】 請求項151の装置において、排出管腔のジェット偏向
    部分が実質的に一定の曲率半径を有する湾曲部分を備える、装置。
  155. 【請求項155】 請求項154の装置において、曲率半径が排出管腔の内
    径以上である、装置。
  156. 【請求項156】 請求項155の装置において、湾曲部分の基端側で且つ
    該湾曲部分に隣接して配置された排出管腔の一部分の外面により画定された周縁
    を超えて半径方向に突き出すジェット受け入れ開口部の部分が実質的に存在しな
    いように、曲率半径が排出管腔の内径に実質的に等しい、装置。
  157. 【請求項157】 請求項151の装置において、排出管腔のジェット偏向
    部分が、液体ジェットの少なくとも一部分が衝突する面を有し、該面の形状が、
    湾曲部分基端側の領域内排出管腔の長手方向軸線に対して実質的に平行な方向に
    液体ジェットの少なくとも一部分を偏向するように設定される、装置。
  158. 【請求項158】 請求項135の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央部分の方向がジェット受け入れ開口部を画定する面に対し直角の線に対し
    10%以下の角度を形成するように、液体ジェットがジェット受け入れ開口部内
    に向けられる、装置。
  159. 【請求項159】 請求項158の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央部分の方向がジェット受け入れ開口部を画定する面に対し直角の線に対し
    実質的に平行であるように、液体ジェットがジェット受け入れ開口部内に向けら
    れる、装置。
  160. 【請求項160】 請求項135の装置において、機器が作用しているとき
    、少なくともジェット開口部及びジェット受け入れ開口部が液体中に完全につけ
    られる液体環境内で作用可能な外科機器の構造及び配置とされる、装置。
  161. 【請求項161】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータの手で保持し得るような形状とされ且つそのように配置可能とされ
    た把持領域を持つ本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 ジェット受け入れ開口部を含む本体により支持された排出管腔であって、機
    器が作用しているとき、該ジェット受け入れ開口部が、液体ジェットを受け入れ
    得るようにジェット開口部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に
    配置可能である前記排出管腔と、 ジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間の分離距離を調節し得るよう
    に、他方に対して回転可能に可動である圧力管腔及び排出管腔の少なくとも一方
    の少なくとも一部分とを備える、装置。
  162. 【請求項162】 請求項161の装置において、機器が作用しているとき
    、分離距離の調節によって、これに相応して液体ジェットの長さが変化する、装
    置。
  163. 【請求項163】 請求項161の装置において、少なくとも1つの管腔の
    回転動作が管腔の長手方向軸線に対して平行で且つ共直線状の少なくとも一方で
    ある軸線周りの管腔の回転を含み、管腔の長手方向軸線が外科機器の本体の長手
    方向軸線に対して実質的に平行である、装置。
  164. 【請求項164】 請求項163の装置において、少なくとも1つの管腔の
    回転動作が機器の本体に配置された少なくとも1つの作動要素を操作することに
    より制御可能である、装置。
  165. 【請求項165】 請求項164の装置において、作動要素が、回転可能な
    ノブ、回転可能なスリーブ、摺動可能なスリーブ及び摺動可能なレバーの少なく
    とも1つを備える、装置。
  166. 【請求項166】 請求項164の装置において、オペレータが片手で機器
    の本体を少なくとも2つの異なる手/把持領域の方向の1つに保持することを可
    能にし且つ少なくとも2つの手/把持領域の方向の何れかに向けて少なくとも1
    人の管腔の回転動作を制御し得るように作動要素が配置可能である、装置。
  167. 【請求項167】 請求項163の装置において、一方の管腔が機器の本体
    に対して実質的に動くことができず、他方の管腔が機器の本体に対して可動であ
    る、装置。
  168. 【請求項168】 請求項167の装置において、圧力管腔が機器の本体に
    対して実質的に動くことができず、排出管腔が機器の本体に対して可動である、
    装置。
  169. 【請求項169】 請求項167の装置において、排出管腔が機器の本体に
    対して実質的に動くことができず、圧力管腔が機器の本体に対して可動である、
    装置。
  170. 【請求項170】 請求項167の装置において、機器の本体に対して可動
    である管腔が、機器の本体内で少なくとも可撓性及び捻れ可能性の何れか一方で
    ある領域を含む、装置。
  171. 【請求項171】 請求項167の装置において、機器の本体に対して可動
    である管腔が機器の本体内で回転可能な継手に接続される、装置。
  172. 【請求項172】 請求項167の装置において、内部に回転可能に取り付
    けられた構成要素と、該構成要素に固定状態に取り付けられた管腔とを備え、構
    成要素の回転動作によって管腔が回転動作するように、該管腔が機器の本体に対
    して可動である、装置。
  173. 【請求項173】 請求項172の装置において、機器の本体内で回転可能
    に取り付けられた構成要素の回転動作が機器の本体に設けられた作動要素を操作
    することにより制御可能であり、構成要素の回転程度が、回転程度の範囲を画定
    する少なくとも2つの端部点の間にて規制され、第一の端部点がジェット開口部
    とジェット受け入れ開口部との間の実質的に0の分離距離に相応し、第二の端部
    点がジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間の所定の最大分離距離に相
    応する、装置。
  174. 【請求項174】 請求項173の装置において、機器内で回転可能に取り
    付けら得た構成要素がスロット及び溝の少なくとも一方を含み、機器の本体及び
    作動要素の少なくとも一方がピンを含み、スロット及び溝の少なくとも一方が、
    機器の本体の長手方向軸線に対して平行でない長手方向軸線を有し、スロット及
    び溝の少なくとも一方の内部にてピンを摺動可能に動かすことにより構成要素の
    回転動作が行われる、装置。
  175. 【請求項175】 請求項163の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の本体の長手方向軸線が、機器が
    作用しているとき、互いに対し平行でない、装置。
  176. 【請求項176】 請求項175の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央領域の方向を画定する軸線と外科機器の本体の長手方向軸線との間の角度
    が、機器が作用しているとき、約45°乃至約115°の範囲にある、装置。
  177. 【請求項177】 請求項176の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央領域の方向を画定する軸線と外科機器の本体の長手方向軸線との間の角度
    が、機器が作用しているとき、約80°乃至約100°の範囲にある、装置。
  178. 【請求項178】 請求項177の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央領域の方向を画定する軸線と外科機器の本体の長手方向軸線との間の角度
    が、機器が作用しているとき、約90°である、装置。
  179. 【請求項179】 請求項161の装置において、外部の吸引源を必要とせ
    ずに、液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排
    出管腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置可
    能であるようにされた、装置。
  180. 【請求項180】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータの手で保持し得る形状とされ且つそのように配置可能とされた把持
    領域を持つ本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む末端を有する圧力管腔と、 ジェット受け入れ開口部を含む本体により支持された排出管腔であって、該
    ジェット受け入れ開口部が、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ
    るべくジェット開口部と対向する位置に配置可能である前記排出管腔とを備え、 圧力管腔の末端の形状が、ジェット開口部を剥離し又は分離すべき表面に隣接
    する位置に配置することを可能にするように設定され、ジェット開口部から出る
    液体ジェットが圧力管腔を含む管のジェット開口部における肉厚に実質的に等し
    い距離だけ表面から分離されるようにした、装置。
  181. 【請求項181】 請求項180の装置において、圧力管腔が管状導管を備
    え、ノズルが導管のくびれ領域を備え、該くびれ領域が、該くびれ領域の外側で
    且つ基端側における管状導管の断面積よりも小さい断面積を有し、該くびれ領域
    の軸方向中心線が、該くびれ領域外側の管状導管の略内半径からくびれ領域の内
    径を差引いた距離だけ、くびれ領域外側の管状導管の軸方向中心線から片寄りす
    るようにした、装置。
  182. 【請求項182】 請求項180の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の本体の長手方向軸線が、機器が
    作用しているとき、実質的に互いに対して平行である、装置。
  183. 【請求項183】 請求項180の装置において、液体ジェットの少なくと
    も中央領域の方向を画定する軸線及び外科機器の本体の長手方向軸線が、機器が
    作用しているとき、互いに対し平行でない、装置。
  184. 【請求項184】 請求項180の装置において、機器が作用しているとき
    、少なくともジェット開口部及びジェット受け入れ開口部が液体中に完全につか
    る液体環境内で作用し得るような外科機器の構造及び配置とされる、装置。
  185. 【請求項185】 請求項180の装置において、少なくとも1つのジェッ
    ト開口部及びジェット受け入れ開口部が、機器が作用しているとき、ガスによっ
    て実質的に完全に取り巻かれるガス状環境内で作用可能な外科機器の構造及び配
    置とされる、装置。
  186. 【請求項186】 請求項180の装置において、外部の吸引源を必要とせ
    ずに、液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から排
    出管腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置可
    能であるようにされた、装置。
  187. 【請求項187】 方法において、 管の一端をくびれさせて縮小した断面寸法を有するジェットノズル領域を管に
    形成する管腔を提供することと、 ジェットノズル領域の外側で管の軸方向中心線に対し実質的に共直線状の位置
    からジェットノズル外側の管の軸方向中心線からジェットノズル領域の軸方向中
    心線が変位される位置まで、Rはジェットノズル領域外の管の内半径、rはジェ
    ットノズル領域の内半径であるとき、約d=R−rの距離だけジェットノズル領
    域を片寄りさせることとを備える、方法。
  188. 【請求項188】 請求項187の方法において、ジェットノズル領域の軸
    方向中心線がジェットノズル領域外側の管の軸方向中心線に対して平行でないよ
    うに片寄りさせたジェットノズル領域を曲げるステップを更に備える、方法。
  189. 【請求項189】 請求項188の方法において、ジェットノズル領域の軸
    方向中心線が、ジェットノズル領域外側の管の軸方向中心線に対して約90°の
    角度を形成する、方法。
  190. 【請求項190】 請求項188の方法において、ジェットノズル領域外側
    の管の外面により画定された周縁を超えて軸方向に突き出すジェットノズル領域
    の部分が実質的に存在しない、方法。
  191. 【請求項191】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える、
    ガス状環境内で使用される装置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有する圧力管腔
    であって、少なくとも2つのノズルを含む末端を有し、該ノズルの各々がジェッ
    ト開口部を提供し、ノズルの各々の形状が液体が高圧力にて貫通して流れるとき
    液体ジェットを形成するように設定された前記圧力管腔と、 ジェット開口部から所定の距離にてジェット開口部の少なくとも1つに対向
    する位置に配置可能なジェット受け入れ開口部を含む末端を有する排出管腔であ
    って、該距離がジェット開口部とジェット受け入れ開口部との間にガス充填空隙
    を画定し、機器が作用しているとき、ジェット受け入れ開口部が少なくとも1つ
    の液体ジェットを受け入れ得るような形状とされ且つそのように配置可能である
    ようにされた前記排出管腔とを備える、装置。
  192. 【請求項192】 請求項191の装置において、ジェット受け入れ開口部
    が、機器が作用しているとき、液体ジェットの各々を受け入れ得るような形状と
    され且つそのように配置可能であるようにされた、装置。
  193. 【請求項193】 請求項191の装置において、外部の吸引源を必要とせ
    ずに、少なくとも1つの液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け
    入れ開口部から排出管腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つ
    そのように位置決め可能であるようにされた、装置。
  194. 【請求項194】 請求項192の装置において、外部の吸引源を必要とせ
    ずに、各液体ジェットを含む液体の実質的に全てをジェット受け入れ開口部から
    排出管腔の基端まで排出し得るような排出管腔の形状とされ且つそのように配置
    可能であるようにされた、装置。
  195. 【請求項195】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータの手で保持し得るような形状とされ且つそのように配置可能とされ
    た把持領域を持つ本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 基端及び末端を有し、機器が作用しているとき、末端が、液体ジェットを受
    け入れ得るようにジェット開口部から所定の距離にてジェット開口部と対向する
    位置に配置可能であるジェット受け入れ開口部を有する排出管腔とを備え、 排出管腔が、外部の吸引源を必要とせずに、液体ジェットを含む液体の実質的
    に全てをジェット受け入れ開口部から排出管腔の基端まで排出し得るような形状
    とされ且つそのように配置可能であるようにされた、装置。
  196. 【請求項196】 請求項195の装置において、機器が作用しているとき
    、少なくともジェット開口部及びジェット受け入れ開口部が液体中に完全につか
    る液体環境内で作用し得るような外科機器の構造及び配置とされる、装置。
  197. 【請求項197】 請求項195の装置において、ジェット開口部及びジェ
    ット受け入れ開口部の少なくとも一方が、機器が作用しているとき、ガスによっ
    て実質的に完全に取り巻かれるガス状環境内で作用可能な外科機器の構造及び配
    置とされる、装置。
  198. 【請求項198】 請求項195の装置において、外科機器が1回の使用後
    、完全に廃棄可能な構造及び配置とされる、装置。
  199. 【請求項199】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える、
    ガス状環境内で使用される装置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 ジェット受け入れ開口部を含む排出管腔であって、機器が作用しているとき
    、ジェット受け入れ開口部が、液体ジェットを受け入れ得るようにジェット開口
    部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能である前記排出
    管腔とを備え、 前記ノズルが、高圧の液体が貫通して流れるとき液体ジェットを形成し得るよ
    うな形状とされ、該液体ジェットが、機器が作用しているとき、ガス充填空隙を
    横断して且つジェット受け入れ開口部内に向けられ、 機器が作用しているとき、ジェット受け入れ開口部からガス充填空隙への液体
    霧又は噴霧の逆流が実質的に解消されるようなノズル及びジェット受け入れ開口
    部の形状とされ且つ互いに対してそのように配置可能である、装置。
  200. 【請求項200】 請求項199の装置において、ジェット受け入れ開口部
    及び該ジェット受け入れ開口部基端側の位置の少なくとも一方である排出管腔内
    の所定の位置における液体ジェットの断面形状及び面積が、機器が作用している
    とき、所定の位置における排出管腔の内部断面積及び形状と実質的に等しいよう
    な、ノズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ且つ互いに対してそのよう
    に配置可能である、装置。
  201. 【請求項201】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える、
    ガス状環境内で使用される装置において 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 ジェット受け入れ開口部を含む排出管腔であって、該ジェット受け入れ開口
    部が、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るようにジェット開
    口部から所定の距離にてジェット開口部と対向する位置に配置可能である前記排
    出管腔とを備え、 前記ノズルが、高圧の液体が貫通して流れるとき液体ジェットを形成し得る
    ような形状とされ、該液体ジェットが、機器が作用しているとき、ガス充填空隙
    を横断して且つジェット受け入れ開口部内に向けられ、 ジェット受け入れ開口部及び該ジェット受け入れ開口部基端側の位置の少なく
    とも一方である排出管腔内の所定の位置における液体ジェットの断面形状及び面
    積が、機器が作用しているとき、所定の位置における排出管腔の内部断面積及び
    形状と実質的に等しいような、ノズル及びジェット受け入れ開口部の形状とされ
    且つ互いに対してそのように配置可能であるようにされた、装置。
  202. 【請求項202】 請求項201の装置において、所定の位置がジェット受
    け入れ開口部である、装置。
  203. 【請求項203】 請求項201の装置において、所定の位置がジェット受
    け入れ開口部基端側の約5mm以下の位置である、装置。
  204. 【請求項204】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータの手で保持し得るような形状とされ且つそのように配置可能とされ
    た把持領域を持つ本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置において、 少なくとも2つの作動要素であって、該少なくとも2つの作動要素の各々が、
    把持領域を保持するオペレータの片手で作動されるようにされ、作動要素の各々
    によって、作動時、末端の少なくとも一部分の機能、形状、位置及び方向の少な
    くとも1つが実質的に等しく所定通りに変化するようにした前記少なくとも2つ
    の作動要素とを備える、装置。
  205. 【請求項205】 請求項204の装置において、少なくとも2つの作動要
    素の各々が別個の位置にて本体に配置可能であり、オペレータが片手にて少なく
    とも2つの異なる手/把持領域の方向の一方に向けて本体を保持することを可能
    にし、また、少なくとも2つの手/把持領域の方向の何れか一方に向けて所定通
    りに変化させることを可能にし得るように該別個の位置が選ばれる、装置。
  206. 【請求項206】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータの手で保持し得るような形状とされ且つそのように配置可能とされ
    た把持領域を持つ本体を含む基端とを有する外科機器を備える装置において、 本体が、少なくとも1つの作動要素であって、該少なくとも1つの作動要素が
    、オペレータが把持領域を保持する片手により作動させ得るようにされ、オペレ
    ータが片手にて少なくとも2つの異なる手/把持領域の方向の一方に向けて本体
    を保持することを可能にし、また、本体を少なくとも2つの手/把持領域の方向
    の何れかに向けて保持するとき、要素の作動時、末端の少なくとも一部分の機能
    、形状、位置及び方向の少なくとも1つを実質的に等しく所定通りに変化させ得
    るような形状とされ且つ本体上でそのように配置可能であるようにされた前記少
    なくとも1つの作動要素とを備える、装置。
  207. 【請求項207】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える装
    置において、 該機器が、 高圧の液体を機器の末端に向けて運ぶのに十分な破裂強度を有し、ジェット
    開口部を提供する少なくとも1つのノズルを含む圧力管腔と、 基端及び末端と、機器が作用しているとき、液体ジェットを受け入れ得るよ
    うにジェット開口部に対向する位置に配置可能なその末端付近のジェット受け入
    れ開口部とを有する排出管腔とを備え、 排出管腔が、ジェット受け入れ開口部における最小値からジェット受け入れ開
    口部の基端側の所定位置における最大値まで実質的に連続的に増大する内部断面
    積を有し、該最大値が所定の位置の基端側にて実質的に一定である、装置。
  208. 【請求項208】 患者に対し外科的処置法を行い得るようにされた末端と
    、オペレータが制御可能であるようにされた基端とを有する外科機器を備える装
    置において、 該外科機器が、 末端及び基端を有する管状導管を備え、高圧の液体を機器の末端に向けて運
    ぶのに十分な破裂強度を有する圧力管腔を備え、 管状導管の末端が、くびれ領域を備え、該くびれ領域が、該くびれ領域の外側
    で且つ該くびれ領域の基端側の管状導管の断面寸法よりも小さい縮小した断面寸
    法を有し、該くびれ領域がノズルを備え、該ノズルがジェット開口部を含み且つ
    高圧の液体が貫通して流れるとき、ジェット開口部が液体ジェットを形成し得る
    ような形状とされ、ノズルの方向が、液体ジェットの少なくとも中央領域がくび
    れ領域の外側で導管の長手方向軸線に対して実質的に垂直に向けられるように設
    定され、ノズルの形状が、ノズルに隣接するが、くびれ領域の外側の領域内で管
    状導管の外面により画定された周縁を超えて半径方向へ突き出すジェット開口部
    の部分が実質的に存在しないように設定される、装置。
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