JPH06205784A - 血栓摘出方法および装置 - Google Patents

血栓摘出方法および装置

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JPH06205784A
JPH06205784A JP3196896A JP19689691A JPH06205784A JP H06205784 A JPH06205784 A JP H06205784A JP 3196896 A JP3196896 A JP 3196896A JP 19689691 A JP19689691 A JP 19689691A JP H06205784 A JPH06205784 A JP H06205784A
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thrombectomy device
thrombus
fluid
high pressure
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William J Drasler
ジェイ．ドレイスラー ウィリアム
Robert G Dutcher
ジー．ダッチャー ロバート
Mark L Jenson
エル．ジェンソン マーク
Joseph M Thielen
エム．シーレン ジョセフ
Emmanuil I Protonotarios
アイ．プロトノタリオス エマヌエル
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    • A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B17/32—Surgical cutting instruments
    • A61B17/3203—Fluid jet cutting instruments
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Abstract

(57)【要約】 【目的】静脈切開や他の外科的な方法によって血栓を外
科的に除去することなく患者の心臓血管系から血栓堆積
物を除去するための装置および方法を提供する。 【構成】患者の中に、カテーテルを挿入する。カテーテ
ルの末端を血栓堆積物の部分まで前進させる。血管管腔
の中央部にカテーテルの末端を安定化させるためにバル
ーンが膨張させられる。柔軟な金属チューブが、無菌の
塩を含む溶液の高圧な流れをカテーテルの末端の少なく
とも一つの噴出口に運ぶ。少なくとも一つの噴流によっ
て、少なくとも他の一つの噴流によって乳化される場所
に血栓堆積物が運ばれる。カテーテルの大きい排出用管
腔に噴流を向けることによって全圧力が誘起され、廃棄
用のエマルジョンを前進させる。廃水の流量は塩を含む
溶液の末端における流量と相当するように測定され、血
栓堆積物が存在する部分での局所的な衝撃を最小限にお
さえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には医療装置お
よび医療方法に関し、特に心臓血管系から血栓堆積物を
除去するための医療装置および方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】生体の組織や種々の沈積物の除去を容易
にするために様々な方法や装置が開発されてきた。ケン
セイ（Kensey）に対して発行された米国特許４，７９
０，８１３やシバー（Shiber) に対して発行された米国
特許４，８４２，５７９においては、動脈中に沈積した
ものを表面が回転するカッターで機械的に除去する方法
が記述されている。これらの外傷治療の方法は非常に固
い物質の処置および除去用のものである。
【０００３】現在の治療方法においては、フォガーティ
（Fogarty)に対して発行された米国特許４，３２８，８
１１に記述されているように、血栓堆積物はしばしばカ
テーテルを用いて除去される。この方法においては、先
ず、血管にアクセスするために外科的な静脈切開が行わ
れる。そして、カテーテルを血管の中に導入し、その後
さらに導入を進め、堆積物がある位置を超えたところで
導入を止める。そして、バルーンを膨らました後カテー
テルを引っ込めることによって堆積物をカテーテルと一
緒に引き抜くことができる。
【０００４】従来においては、人体の腔から不要な物質
を押し流すために加圧流体が用いられてきた。米国特許
１，９０２，４１８においては、家畜のためのそのよう
な装置が記述されている。最近においては、堆積物や組
織を除去するための主要な手段として重力よりも真空が
用いられ、また、除去されるべき物質に切れ目を入れ、
それをばらばらにするために比較的低い圧力の流体が用
いられるようになってきている。
【０００５】ワラチ（Wallach)に対して発行された米国
特許３，９３０，５０５においては、患者の目から組織
を除去するための外科用装置が記述されている。同様の
装置を用いるときには、ワラチは組織を分解するために
は比較的低い圧力（すなわち、１５〜３５００ｐｓｉ）
の水の噴流を用い、その組織を実際に除去するためには
吸い上げポンプを用いている。
【０００６】心臓血管系に適用される同じような方法
は、ベルトラップ（Veltrup)に対して発行された米国特
許４，６９０，６７２に記述されている。ベルトラップ
も堆積物をばらばらにするために、より低い圧力（すな
わち、４５０ｐｓｉ以下）の水の噴流を用いている。ワ
ラチの場合と同様に、ばらばらになったものを排出する
ためにベルトラップは真空ポンプを用いている。ベルト
ラップが用いたカテーテルの末端は、ばらばらにされる
べき堆積物を手動でつかまえられるように容易にその位
置が変えられるようになっている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、閉塞さ
れた生体のまたは合成の血管から血栓を除去するための
血栓摘出装置において、 ａ．柔軟な管状体であって、その長手方向に延在する第
１の通路と第２の通路とを有し、前記第１の通路が第１
の端部と第２の端部とを有し、前記第２の通路が開放さ
れた入力端と出口端とを有する柔軟な管状体と、 ｂ．高圧液体用の通路を有し、前記第１の通路と前記第
２の端部とを通って延在する管手段であって、前記管手
段が前記第２の通路の前記開放された入力端の前方にそ
の一端部を位置し、前記管手段の前記一端部が、前記第
２の通路の前記開放された入力端に向かって液体の第１
の噴流を向けるべく配置された第１の噴出口を有する管
手段と、 ｃ．前記管手段に接続され、前記液体の第１の噴流を前
記第１の噴出口から流出せしめ、前記血管内の血栓を引
き付け、そして除去するために前記管手段に高圧流体を
供給する手段と、 ｄ．前記管状体に接続された制御測定手段であって、前
記第２の通路から流出する液体と除去された血栓との流
れを前記液体の噴流の流量と略同一の流量に制御するた
めの制御測定手段と、 ｅ．前記管状体上に搭載されたバルーン手段であって、
前記生体のまたは合成の血管と係合すべく膨張させら
れ、血栓物質を前記管状体の前記第２の端部の近傍のあ
る領域に包含させ、そして局在化させるのを助けるため
のバルーン手段と、 ｆ．前記管状体に接続された手段であって、前記第１の
通路の前記第１の端部に加圧下の流体を供給し、前記流
体を前記開口を経由して流さしめ、前記バルーン手段を
膨張させるための手段と、 を有することを特徴とする血栓摘出装置が得られる。
【０００８】また、本発明によれば、閉塞された生体の
または合成の血管から血栓を除去するための血栓摘出装
置において、 ａ．その長手方向に延在する第１の通路手段と前記第１
の通路手段に対して開口する開放入力端とを有する管状
体と、 ｂ．高圧液体を運ぶための通路を有する手段であって、
第２の通路手段を通って延在し、その一部は前記管状体
の近傍に位置し、前記一部が前記管状体の前記開放入力
端に向かって液体の少なくとも一つの第１の噴流を向け
るべく配置された第１の噴出口手段を有している前記高
圧液体を運ぶための通路を有する手段と、 ｃ．前記高圧液体を運ぶための手段に接続された手段で
あって、前記第１の噴出口手段から前記液体の第１の噴
流を流出せしめ、前記血管中の血栓を除去するために高
圧流体を前記管手段に供給するための手段と、 を有することを特徴とする血栓摘出装置が得られる。
【０００９】さらに、本発明によれば、閉塞された生体
のまたは合成の血管から、血栓を除去するための血栓摘
出装置において、 ａ．その長手方向に沿って延在する通路手段と前記通路
手段に対して開口する開放入力端とを有する管状体と、 ｂ．前記通路手段を通って延在し、高圧液体を運ぶため
の通路を有する手段であって、その一部が前記管状体の
前方に位置し、前記一部が前記管状体の前記開放入力端
に向けて液体の少なくとも一つの噴流を噴出させるよう
に配置された噴出口手段を有する前記高圧液体を運ぶた
めの通路を有する手段と、前記高圧流体を運搬するため
の手段に接続され、前記噴出口手段から液体を流出させ
前記血管中の血栓を引きつけそして除去し、前記通路手
段を通って除去するために前記管手段に高圧流体を供給
するための手段と、 ｃ．前記管状体に接続された制御測定手段であって、前
記通路手段内における液体と除去された血栓と流れを前
記噴口手段から噴出される液体の流量と略等しくなるよ
うに制御する手段と、 を有することを特徴とする血栓摘出装置が得られる。
【００１０】さらにまた、本発明によれば、血管の治療
と血栓堆積物を除去する方法において、 ａ．カテーテルを前記血栓堆積物が存在する部分まで進
める工程と、 ｂ．前記血栓堆積物を含有しかつ局在化させながら、前
記カテーテルを通して高圧流体を供給する工程と、 ｃ．前記血栓堆積物を引きつけそして乳化する工程と、 ｄ．正圧下において前記乳化した血栓堆積物を搬出する
工程と、 を有することを特徴とする血管の治療と血栓堆積物を除
去する方法が得られる。
【００１１】さらにまた、本発明によれば、 ａ．血栓堆積物を局在化させる手段と、 ｂ．前記局在化させる手段に結合され、前記血栓堆積物
を引きつけそして乳化するための手段と、 ｃ．前記乳化する手段に結合され、正圧化において前記
乳化された血栓堆積物を排出する手段とを有することを
特徴とする血栓摘出カテーテルが得られる。
【００１２】本発明は、全体の操作を正の圧力で行うこ
とにより従来技術の欠点を解決せんとするものである。
正の圧力で操作することによって真空ポンプが不必要に
なるし、脈管内の環境を安全なものとすることができ
る。脈管内には心臓血管系が通常の動作を行っている間
は正の圧力がかかっているからである。また、このよう
にすることによって血管が崩壊するのを防止することも
できる。この装置は、また、血管が加圧され過ぎること
を制御することができ、血管が拡張されるのを防止する
ことができる。
【００１３】本発明によれば、装置に加えられるエネル
ギは塩を含む溶液の非常に高圧な水流を介してのみ与え
られる。この水流は血栓堆積物を除去し、それを適当な
位置に移し、そして乳化するために用いられる。血栓の
粒子は、噴流によって局所的に高速の部分ができそこが
低圧になるため、その噴流に引き付けられる。再循環パ
ターンができ、流体が血栓の粒子を流れに乗せて運ぶた
めに、血栓は絶えず噴流の近くに運ばれる。一旦、噴流
によって乳化されれば、排出用管腔の入口に向けられこ
の入口に当たる少なくとも一つの流体の噴流の作用によ
って排出用管腔の入口に誘起される全圧力によって生成
される流れによって粒子は排出用管腔を通って排除され
る。
【００１４】手続きは、套菅を用いて患者の脈管系の適
当な場所に経皮的あるいは外科手術的に導入されること
によって行われる。カテーテルは直接に挿入されるか予
め導入された誘導ワイヤを覆うように挿入され、Ｘ線に
よる透視の下、脈管が閉塞している部分まで進められ
る。この閉塞している部分は、普通一般的には血液因子
や細胞の凝集したもの、あるいは血栓堆積物を含んでい
る。そして、この閉塞部分は通常は血管造影法によって
同定される。一つまたは二以上のバルーンがカテーテル
の末端を固定するとともに、処置すべき領域をある程度
孤立させるために、膨らまして用いられる。
【００１５】滅菌された塩を含む溶液は、使い捨てのポ
ンプにより加圧され、カテーテル内に設けられた柔軟な
金属のチューブの中を通って導入される。加圧された流
れは、カテーテルの末端に設けられた一または二以上の
噴出口によってカテーテルの末端にある排出用管腔の入
口のほうに大略向けられる。このとき、流れは血管壁に
向かう成分も合わせ持っている。噴流それ自身あるいは
噴流と末端に設けられたバルーンとの組み合わせによる
一つの機能は、血管壁に付着している血栓の堆積物を除
去することである。噴流の他の機能は、血栓の堆積物を
引き付け、そして乳化し、エマルジョンを排出する全圧
力を作ることである。
【００１６】カテーテルから排出される乳化した血栓の
流量を規制するために、排出用管腔の基部に測定装置が
設けられ利用される。系全体は正の圧力で動作するか
ら、過剰に排出されることを防止するために流出量が測
定される。若し、管腔または噴出口の一つが詰まった場
合には、安全モニタによって装置が止められる。カテー
テルの末端に任意的に設けられたモニタによって、パワ
ーの伝達や封鎖状態をモニタすることができる。本発明
の他の実施例によれば、血栓を摘出している場所におけ
る温度および／または圧力をモニタするためのさらに別
の管腔を設けることもできる。排出用管腔を用いて血管
形成のための拡張カテーテルや脈管内を見るための毛細
血管顕微鏡を通すこともできる。
【００１７】
【実施例】本発明の他の目的や付随する多くの利点は、
付随する図面を用いて説明される次のより詳細な説明を
参照することによって容易に理解することができる。な
お、参照番号は全体の図面を通して同じ部分には同じ番
号を付した。
【００１８】図１は、本発明を採用したカテーテル装置
１０の好ましい実施例を示した概略図である。ここに示
された詳細は、本発明の範囲内において有効に採用され
るであろう多くの実施例を代表するものであって、本発
明がその実施例に限定されることを示すものではない。
【００１９】カテーテル装置１０は、二つの管腔を有す
る標準的なカテーテル１２を有している。このカテーテ
ル１２はポリオレフィン、ＰＴＦＥ、ＰＶＣ、ポリウレ
タン、その他適切な材料等の柔軟な材料により通常の方
法を用いて成型されている。カテーテル１２の末端近傍
には、膨らますことが可能なバルーン１４が設けられて
いる。このバルーンは、好ましくは弾力性のあるバルー
ンであり、膨張したときの外部の直径の大きさの制限と
いうものは予め持っていない。したがって、バルーン１
４は血管の寸法に正確に一致することができ、ある決ま
った位置にカテーテル１２の末端１６を固定することが
できる。一方では、膨張可能なバルーン１４は、所定の
形状と大きさを有する非弾力的なバルーンとすることも
でき、経管的な血管形成法における拡張用として用いる
こともできる。カテーテル１２の末端１６は、以下によ
り詳細に記述される。
【００２０】誘導ワイヤ１８、これはノブ３８によって
操作されるのであるが、カテーテル１２の位置を定める
のに任意的に用いることができ、このようなものはワイ
ヤを覆うシステム（over-the-wire-system) と言われ
る。誘導ワイヤ１８は、以下により詳細に記するよう
に、カテーテル１２に設けられた二つの管腔のうちの大
きいほうを通過する。
【００２１】マニホールド２０は固いプラスチックによ
ってモールドされている。主枝はカテーテル１２の管腔
のうち、より大きいほうに結合され、誘導ワイヤ１８を
シールするように挟むために基部端部に適用される標準
的なシール部７２を有している。
【００２２】乳化した血栓堆積物を排出するために、よ
り大きい管腔に第２の枝２４が結合されている。第２の
枝２４はシール部４０により廃水チューブ５４の端部４
２とシールされた状態で接続されている。安全モニタ４
４、モニタスイッチ５０、そしてケーブル５２の操作は
より詳細に以下に説明される。
【００２３】末端部４２を含む柔軟な廃水チューブ５４
は以下により詳細に記述されるように、安全モニタ４４
に結合されている。柔軟な廃水チューブ５４を通る廃水
の流れは矢印６８の方向にロータ６０が回転したときに
ローラ６２、６４、６６によって測定される。柔軟な廃
水チューブ５４内における廃水は、圧力が加えられた状
態の下にあるので、蠕動性のポンプ５８によって吸い出
す必要はなく、このポンプ５８は単に流れを制限し、流
れを測定するためのものであるということは強調されな
ければならない。その測定は、流出量を制御する時間的
に制御された機械的なバルブ（図示せず）によっても同
様に行うことができる。測定が行われた後は、柔軟な廃
水チューブ５４からの廃水は処理袋５６の中に廃棄され
る。
【００２４】マニホールド２０の第２の枝２６はシール
部２８によって膨張用チューブ３０とシールされた状態
で結合されている。膨張可能なバルーン１４の膨張され
たり萎ませたりすることの制御は、慣習的な方法によっ
て、注入器３２のプランジャ３４によって行うことがで
きる。注入器３２は接続部３６によって膨張用チューブ
３０とシールされた状態で結合されている。
【００２５】血栓の堆積物を乳化するために用いられる
塩を含む溶液は、商業上得ることができる標準的な無菌
の塩袋９４から供給される。塩を含む溶液は、皮下注射
針９０、チューブ８８、継手９２と８６を介して使い捨
てのポンプ８０に供給される。これは低圧の流体の通路
である。
【００２６】使い捨てのポンプ８０は容積式のピストン
ポンプである。これは衛生上の理由から完全な使い捨て
となるように作られている。使い捨てのポンプ８０は、
カム受け面８２に対向して設けられているモータ駆動カ
ム（図示せず）によって、矢印８４に示されているよう
に往復運動をするように動作する。塩を含む溶液が注ぎ
込まれる体積と排出される廃水の体積とを相互に関係さ
せるための便利な手段として、使い捨てのポンプ８０と
ロータ６０の両方を駆動するのに用いることができる単
一の電気モータが存在する。これらの体積を制御するこ
とは、血管壁の破裂を防ぐために重要なことである。よ
り精密な耐制の制御は、圧力計および／または流量計を
用いてより複雑に行うことができる。
【００２７】使い捨てポンプ８０の高圧出力は高圧結合
部７８によってチューブ７６と結合されている。チュー
ブ７６は、以下により詳細に示されるように、柔軟なプ
ラスチックまたはゴムの外部チューブの内部に柔軟な金
属製の内部チューブを有している。チューブ７６はマニ
ホールド２０の第２の枝２５とシール部７４によってシ
ールされた状態で結合されている。安全モニタ９６は以
下に説明するように、若しチューブまたは噴出口が詰ま
った場合に駆動モータを止めるように動作する。
【００２８】図２は、使い捨てポンプ８０の部分断面図
である。上述したように、使い捨てポンプ８０は衛生的
な理由から１回使った後に捨てるように設計されてい
る。このポンプは容積式のピストンポンプである。全て
の参照される構成要素は既に説明されている。
【００２９】高圧の結合部７８は、要求される高圧の接
合を供給するために金属のチューブ７５が点７７でろう
付けされていることを強調するために詳細に示されてい
る。外側のチューブ７１は低圧の接続により接続され、
これは接着剤を用いて接続することができる。高圧結合
部７８の全体は、ねじ山７３を用いて高圧のシールを押
し付けることによって使い捨てポンプ８０に接続されて
いる。
【００３０】安全モニタ９６は二つの安全面での特徴を
有している。圧力栓１００はねじ山９８によって使い捨
てポンプ８０に固着されている。圧力栓１００は、３
０，０００から４０，０００ｐｓｉ以上の圧力になった
ときに系を大気圧まで開放するように設計されている。
２番目の安全面の特徴は、圧力が高くなり過ぎたときは
何時でも駆動用モータを電気的に切るように動作するこ
とである。ポンプの圧力が増加すると、接点１０２に固
着された圧力栓１００を外側に押す結果として、接点１
０６と電気的に接続する方向に向かって接点１０４を動
かし（これらは後に詳細に記述される）、そして、リレ
ーに繋がる電気回路を閉じ、駆動用モータを切る。絶縁
体９５と９７によって通常の圧力条件の下で接点１０４
と１０６をオープンの状態に保つ。
【００３１】使い捨てポンプへの塩の入口は皮下注射針
９０を有している。そして、この針は塩袋の穴を開けら
れるべき部分を貫通する。塩は継手９２を通ってチュー
ブ８８に移動し、継手８６を通って使い捨てのピストン
ポンプ８０の入口に移動する。
【００３２】図３は、使い捨てポンプ８０の断面図であ
る。便宜のために、使い捨てポンプ８０は、図１とは少
し違った方向に配置されている。全ての参照される構成
要素は既に記述されている。
【００３３】カム３１０は、上述したように駆動モータ
（図示せず）によって回転させられる。カム３１０の運
動によってカム受面８２に往復運動が伝えられ、接続ロ
ッド３０２を水平方向に動かす。これによって、ピスト
ン３００が矢３１１の方向に動く。ピストンが左に動け
ばチャンバ３０５の有効な容積は大きくなり、圧力は相
対的に低くなる。すると、無菌の塩を含んだ流体はスプ
リング３０７の張力下にあるボールバルブ３０６を通じ
て流体の入口３１２（図１も参照）から流入する。
【００３４】ピストン３００が右に動けば、チャンバ３
０５の有効な容積が小さくなり、無菌の塩を含む溶液が
スプリング３０８の張力に打ち勝つに十分な圧力とな
り、ボールバルブ３０９を経由して排出される。ピスト
ン３００が右側に動いたときは、ボールバルブ３０６は
強制的に閉じられることに注意しなければならない。塩
を含んだ溶液は、高圧チューブ７５を通って排出され
る。
【００３５】シール３０１と３０３およびスプリング３
０７と３０８は、発現させられる流体の圧力に応じて選
択される。ベロー３０４は装置に対して付加的なシール
を提供する。カム３１０は無菌の塩を比較的滑らかに流
すように設計することができる。また、カテーテル１２
の先端における乳化作用を変動させるために、無菌の塩
を脈動状態で供給するためにゼネバカムあるいはそれと
同様なカムとすることもできる。
【００３６】圧力栓１００は、若し圧力が上限、例え
ば、３０，０００から４０，０００ｐｓｉに達した場合
に圧力が開放され、安全モニタ９６がモータを止めるよ
うに調節することもできる。
【００３７】図４は安全モニタ４４の概略図である。乳
化した血栓は配管１４内に排出される。若し、排出口の
入口が塞がれた場合には、配管３１４の圧力は低下し、
薄膜３２２は、薄膜３２２に通じる開口部３２４を有す
る配管３１４の回りで収縮する。排出チューブが塞がれ
ることによって薄膜が収縮すると、接点３４０と３３６
が開放され、リレー３２９を動作させ、駆動モータ３２
８を止める。
【００３８】図５は加圧された流体を供給する他の装置
の断面図である。これによって使い捨てのピストンポン
プ８０の機能を置き換えることができる。この技術を使
う場合には、高圧チューブ１１８、栓５３および４８、
テーパの付いたリング１１９、そして塩袋９５がコンフ
ォーマル（conformal)なハウジング４６内に挿入され、
ねじ山４５を用いてしっかりと締め付けられる。チャン
バ４３は、入口５１から滅菌されていない加圧された水
あるいは他の流体が供給されることによって加圧され、
そして、無菌の塩をチューブ１１８の口４９より排出す
る。高圧の塩を供給する高圧のチューブ７６と袋９５と
の間にはシール８１が施される。高圧のチューブ１１８
はテーパの付いたシール用リング１１９にろう付けされ
る。袋９５とリング１１９の間、そして袋９５と端部の
栓４８との間にも栓５３を締め付けることによってシー
ルが施される。外側のプラスチックチューブ７６は栓５
３に接着剤で接続される。底部の栓６１および６９はね
じ山６３、６５および６７によりその場所に保持され、
栓６９がしっかり締められたときにシール８３によって
シールされる。
【００３９】この他の実施例を採用するときは何時も、
本発明によって要求される過大な圧力下で無菌塩袋９５
を破裂させないように注意しなければならない。高圧の
流体は容積式ポンプ（図示せず）からチューブ８５に供
給される。
【００４０】図６はマニホールド２０の断面図である。
この構成成分は半分ずつモールドされて作られ、夫々は
ソルベント接続（solvent-bonded) されるから、図面も
また二つの半分の部分のうちの一つを示すように描かれ
ている。上述したように、カテーテル１２は二つの管腔
を有するカテーテルである。好ましい態様においては、
二つの管腔の夫々は二つの異なった機能を有している。
従って、マニホールド２０は一つの管腔を通じて高圧チ
ューブとバルーンを膨張させるための通路とを供給し、
他の管腔を通じて誘導ワイヤと排出用の通路を供給す
る。
【００４１】カテーテル１２の大きいほうの管腔は管腔
１１０である。それは誘導ワイヤ１８（この図では示さ
れていない）の通路として用いられ、また、廃水を排出
するためにも用いられる。さらには、血管形成のための
拡張カテーテルや毛細血管顕微鏡用のプローブの通路と
しても用いることができる。管腔１１０はマニホールド
２０内においてフレキシブルチューブの基部で終端し、
誘導ワイヤや他の診察または治療上のデバイスの通路と
なる。誘導ワイヤ１８は圧縮可能な環状のシール１３６
によりシールされている。この環状のシール１３６は、
ねじ山１３８によって、ねじが切られたノブ７２が締め
られるに従って表面１４０により圧縮される。カテーテ
ル１２の末端１６を適切に操作し、所定の位置に導くた
めには、カテーテル１２に対して誘導ワイヤ１８が移動
可能でなければならないから、このような方法によって
誘導ワイヤ１８をシールすることは重要なことである。
【００４２】管腔１１０は第２の枝２４においても終端
している。これは点１２０において管腔１１０の外壁の
一部を除去することによって達成される。こうすること
によって管腔１１０と第２の枝２４の管腔１３４との間
に流体接続することができる。
【００４３】カテーテル１２の小さいほうの管腔は管腔
１１２である。その機能のうちの一つはバルーン１４を
膨らませるための流体の通路として働くことである。こ
の機能は点１１４において管腔１１２の外壁の一部を除
去することにより管腔１１２と第２の枝２６の管腔１１
６とを流体的に接続することによって達成せられる。
【００４４】管腔１１２の他の目的は、金属チューブ１
１８の通路を供給することである。非常な高圧が用いら
れるために、塩を含む溶液は金属のチューブ１１８内を
運ばれる。この金属のチューブ１１８は好ましくはステ
ンレス鋼からなる皮下注射用のチューブである。このよ
うな圧力を扱うために、皮下注射用チューブは、カテー
テル１２に沿って連続的な長さのものが用いられる。金
属のチューブ１１８の末端は、管腔１１２の外壁を貫通
し、第２の枝２５内に導入される。より大きい径の皮下
注射チューブは点１２３において皮下注射チューブ１１
８上にろう付けされる。このより大きいチューブは保護
用のプラスチックチューブ７１によって被覆されてい
る。マニホールド２０はカテーテルを組み立てる前にソ
ルベント接続される。そして、点１２４、１２６、１２
８、１３０および１３３には、接着剤が導入され、夫々
の通路と夫々の管腔を互いに分離するためのシールとな
る。点１３２はマニホールドに高圧を供給する管を囲む
外部プラスチックチューブの接続を示している。
【００４５】図７は、マニホールド２０の概略図であ
り、全ての参照される構成要素は既に記述されている。
この図はマニホールド２０の操作をより良く表すために
故意に正確な縮尺とは異なる縮尺で書かれている。
【００４６】図８はカテーテル１２の末端１６およびバ
ルーン１４をクローズアップした図である。カテーテル
１２とバルーン１４の結合はオーバーラップ点１４４お
よび１４６において行われている。これらのオーバーラ
ップ点は接着剤またはヒートシールによってシールされ
た状態で固着されている。
【００４７】カテーテル１２は二つの管腔を有するカテ
ーテルであり、上述したようにゴムやポリマーから成型
されている。キャップ１５０は図に示すようにカテーテ
ル１２の末端に固着されている。キャップ１５０はＸ線
透視装置においてその位置を容易に見出すために、白
金、タンタル、ステンレススチール等のＸ線不透過性の
金属で作られていることが好ましい。キャップ１５０を
越えたところには金属のチューブ１１８が設けられてい
る。これはキャップ１５０（すなわち、管腔１１０の末
端）に向けられるべき塩を含む溶液を分配する噴出口を
設けるために必要である。金属チューブ１１８は非常に
柔軟であるから、必要な固さを持たすために金属プレー
ト１５６によって支持される必要がある。金属チューブ
１１８は以下に説明するように曲げられている。これに
合わせるため、金属プレート１５６が曲げられ、丸くな
った末端１６０を形成している。その先端が環状となっ
ているから、誘導ワイヤ、毛細血管顕微鏡または血管形
成のための拡張用カテーテルを通すことができる。
【００４８】図９は図８に示された構造の縦断面図であ
り、参照される構成要素は既に記述されている。この図
には管腔１１２とバルーン１４との間の流体の連絡のた
めに設けられたバルーン膨張口１４８が示されている。
管腔１１０と管腔１１２は隔壁１４２によって分離され
ている。管腔１１２は接着性のシール１１３によりバル
ーンの末端にシールされ、この時高圧チューブ１１８も
付着され、管腔１１２も塞がれている。
【００４９】金属チューブ１１８は湾曲部１５２におい
てカテーテルの軸とは垂直な方向に曲げられ、環状の形
状物となっている。金属プレート１５６は点１５８にお
いてその点に固さを供給するために曲げられている。噴
出口１６４は０．０００５インチから０．００３インチ
のオーダーの小さな直径の孔である。この噴出口は塩を
含む溶液の流れを５，０００から３０，０００ｐｓｉの
圧力でキャップ１５０（すなわち、管腔１１０の口）に
向ける。この圧力は噴出口１６４とキャップ１５０との
間に位置する血栓の堆積物を乳化するのに十分な値であ
る。この塩を含む溶液の流れは、エマルジョンを管腔１
１０の内部に導入し、その中を進ませるのに十分な全圧
力をキャップ１５０の周囲に供給する。この塩を含んだ
溶液の流れは高速であるため、流れの回りに局所的な低
圧の部分を形成し、それにより血栓の堆積物を引き寄
せ、乳化し、そして運び去る。
【００５０】図１０はカテーテル装置１０の末端から見
た図である。ここで参照される構成要素は既に上述され
ている。中央の開口部を通して誘導ワイヤや毛細血管顕
微鏡や血管形成用の拡張カテーテルが通過する。
【００５１】図１１はバルーン１４側のカテーテル１２
の基部の端部から見た断面図である。ここで参照されて
いる構成要素は既に記述されている。金属チューブ１１
８は管腔１１２の内部に示されている。金属チューブ１
１８のために必要とされる以上の管腔１１２の断面積は
バルーン１４を膨張させるための流体の通路を供給す
る。金属チューブ１１８の管腔１６２の直径は約０．０
０３−０．０１０インチである。それによって塩を含む
溶液を１，０００から３０，０００ｐｓｉの圧力でカテ
ーテルの本体内を通過させる。
【００５２】図１２はバルーン１４とバルーン膨張孔１
４８における断面図である。残りの構成要素は既に記述
されている。
【００５３】図１３はバルーン１４の末端における断面
図である。バルーン膨張用管腔の末端は接着剤１１３に
より塞がれ、バルーンを膨張させるための閉じた空間を
供給している。
【００５４】図１４は塩を含む溶液の噴出口の近傍にお
ける断面図である。噴出口１６４に加えて、この噴出口
と同様の大きさと射程距離を持つ噴出口１５４ａ、１５
４ｂ、１５４ｃおよび１５４ｄが示されている。噴出口
１６４は排出チャンネルに向けて略後ろ向きに向けられ
ている。こうすることによって全圧力を生成し、血栓の
堆積物を引き寄せる為の局所的な低圧部分を生成し、通
路に運ばれる血栓を乳化し、そして排出用管腔の入口を
清浄にそして開口した状態に保っている。
【００５５】噴出口１５４ａ、１５４ｂ、１５４ｃそし
て１５４ｄの数は０から８とすることができ、この中で
も好ましい数は３から６である。然しながら、この数は
特に限定的なものではない。これらの噴出口は、図に示
されているように、血管壁に向かう半径方向の成分を有
しており、さらに、排出用の開口部に向けた軸方向の成
分も有している。これらの噴出口により噴出された噴流
は血管壁に付着している血栓を除去するとともに、再循
環パターンを形成して、血栓物質を運び、そしてそれを
さらに乳化し除去するために噴出口１５４から噴出され
た噴流と血栓物質とを接触させる。
【００５６】図１５は能動的な構成要素の末端に配置さ
れたバルーン２０４を含む本発明の他の実施例の末端の
近接図である。バルーン２０４はバルーン２０２と相俟
って処理中の血管部分を孤立させるのに用いられる。バ
ルーン間で流体は再循環するから血栓は噴流と接触し乳
化され、そして除去される。この実施例においては管腔
２０６、２０８は夫々管腔１１０および１１２として機
能する。キャップ２２０はキャップ１５０と類似してい
る。サーミスタ（図示せず）は好ましい実施例またはさ
らに他の実施例として用いることができる。サーミスタ
の概念は閉塞の程度および／または伝達の程度をモニタ
するのに役立つ可能性を供給するためにのみ加えられ
る。好ましい実施例においては金属チューブ２１２は金
属プレート１５６と同じ機能を有している。金属チュー
ブ２１０、湾曲部２１４そして噴出口２１６は前述した
好ましい実施例の同様の成分に直接的に相当している。
接着剤２２１と２２３は末端チューブ２２５の管腔内に
設けられ、閉じた空間を形成し末端バルーン膨張口２１
９を通じてバルーン２０４を膨張させることができるた
めに用いられる。
【００５７】図１６は本発明の他の実施例におけるバル
ーン２０２の基部近傍からみた断面図である。この実施
例においては、三個の管腔を有するカテーテルが使われ
ている。管腔２０６は一番大きい管腔であり、誘導ワイ
ヤの通路として、また、流出物を排出するために用いら
れる。環状空間２２２はバルーン２０４を膨張させ金属
チューブを通過させるために用いられる。管腔２２６は
バルーン２０４を膨張させるのに用いられる。環状の空
間２２４は、血栓の堆積物が完全に乳化されたときを決
定するために処理領域内での圧力および／または温度を
測定する他の装置（図示せず）のために用いることもで
きる。
【００５８】図１７は本発明の他の実施例のバルーン２
０２における断面図である。バルーン膨張口２１８が示
されている。
【００５９】図１８は本発明の他の実施例のバルーン２
０２の末端における断面図である。誘導ワイヤ２２８が
管腔２０６内に配置されて示されている。
【００６０】図１９は本発明の他の実施例のキャップ２
２０の末端における断面図である。
【００６１】図２０は本発明の他の実施例をバルーン２
０４の基部から見たときの断面図である。排出用管腔に
向けて後ろ向きに配置された噴出口２１６および血管壁
に向けられた半径方向の成分をも有する複数の噴出口２
１７ａ、２１７ｂ、２１７ｃおよび２１７ｄが示されて
いる。これらの外に向けられた噴出口は必ずしも必要で
はない。末端に設けられたバルーンを血管壁から血栓を
除去するのに用いることができるからである。金属チュ
ーブ２３０は、末端バルーンを膨張させるためにそのバ
ルーンまで延在している。
【００６２】図２１は安全モニタ４４の縦断面図であ
る。それは末端４２の柔軟な膜３３０および柔軟な廃水
チューブ５４を覆って設けられている。流体の連絡は口
３３２によって行われる。
【００６３】図２２は安全モニタ４４の断面図である。
排出チューブが封鎖されたために圧力が減少した場合に
はいつでも接点３３６と３４０を閉じるような安全モニ
タとして機能する。膜への流体の連絡は口３３２によっ
て供給される。
【００６４】本発明の範囲から離れない限りにおいて種
々の修正を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を採用した全体の装置の概略図である。
【図２】使い捨てポンプの機構を示す図である。
【図３】使い捨てポンプの断面図である。
【図４】安全モニタの概念図である。
【図５】加圧流体を供給するための他の装置の断面図で
ある。
【図６】マニホールドの断面図である。
【図７】マニホールドの操作の概念図である。
【図８】本発明のカテーテル装置の末端の近接図であ
る。
【図９】カテーテル装置の末端部の縦断面図である。
【図１０】カテーテル装置の末端部から見たときの図で
ある。
【図１１】バルーンの基部の直近から見た断面図であ
る。
【図１２】バルーンを膨張させる部分の断面図である。
【図１３】バルーンの末端における断面図である。
【図１４】カテーテル装置の先端における断面図であ
る。
【図１５】本発明の他の実施例を採用したカテーテル装
置の末端部における縦断面図である。
【図１６】他の実施例のバルーンの基部近傍における断
面図である。
【図１７】バルーンの基部における膨張させる部分から
の他の実施例の断面図である。
【図１８】バルーンの基部の末端における他の実施例の
断面図である。
【図１９】排出用管腔の口における他の実施例の断面図
である。
【図２０】末端バルーンの基部における他の実施例の断
面図である。
【図２１】廃水の安全スイッチの断面図である。
【図２２】廃水の安全スイッチの断面図である。
【符号の説明】
１０…カテーテル装置 １２…カテーテル １４…バルーン １６…末端 １８…誘導ワイヤ ２０…マニホールド ２４、２５、２６…第２の枝 ２８…シール部 ３０…膨張用チューブ ３２…注入器 ３４…プランジャ ３８…ノブ ４０…シール部 ４３…チャンバ ４４…安全モニタ ４５…ねじ山 ４６…ハウジング ４８、５３…栓 ５０…モニタスイッチ ５２…ケーブル ５３…栓 ５４…廃水チューブ ５６…処理袋 ５８…蠕動性のポンプ ６０…ロータ ６２、６４、６６…ローラ ７１…外側のチューブ ７２、７４…シール部 ７３…ねじ山 ７５…金属のチューブ ７６…プラスチックチューブ ７８…高圧結合部 ８０…使い捨てのポンプ ８１、８３…シール ８２…カム受け面 ８６、９２…継手 ８８…チューブ ９０…皮下注射 ９４…塩袋 ９５、９７…絶縁体 ９６…安全モニタ ９８…ねじ山 １００…圧力栓 １０２、１０４、１０６…接点 １１０、１１２…管腔 １１８…高圧チューブ １１９…シール用リング １４８…バルーン膨張口 １５０…キャップ １５２…湾曲部 １５４ａ〜１５４ｄ…噴出口 １５６…金属プレート １６４…噴出口 ３００…ピストン ３０２…接続ロッド ３０４…ベロー ３０５…チャンバ ３０６、３０９…ボールバルブ ３０７、３０８…スプリング ３１０…カム ３２２…薄膜 ３２４…開口部 ３２８…駆動モータ ３２９…リレー ３３６、３４０…接点
フロントページの続き (72)発明者 ロバート ジー．ダッチャー アメリカ合衆国、ミネソタ州 55369、メ イプル グローブ、88 プレイス ノース 14178 (72)発明者 マーク エル．ジェンソン アメリカ合衆国、ミネソタ州 55357、グ リーンフィールド、71 レーン ノース 4990 (72)発明者 ジョセフ エム．シーレン アメリカ合衆国、ミネソタ州 55313、バ ッファロー、ボックス 210 ルート ５ （無番地) (72)発明者 エマヌエル アイ．プロトノタリオス アメリカ合衆国、ミネソタ州 55444、ブ ルックリン パーク、エマーソン アベニ ュー ノース 7524

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】閉塞された生体のまたは合成の血管から血
    栓を除去するための血栓摘出装置において、 ａ．柔軟な管状体であって、その長手方向に延在する第
    １の通路と第２の通路とを有し、前記第１の通路が第１
    の端部と第２の端部とを有し、前記第２の通路が開放さ
    れた入力端と出口端とを有する柔軟な管状体と、 ｂ．高圧液体用の通路を有し、前記第１の通路と前記第
    ２の端部とを通って延在する管手段であって、前記管手
    段が前記第２の通路の前記開放された入力端の前方にそ
    の一端部を位置し、前記管手段の前記一端部が、前記第
    ２の通路の前記開放された入力端に向かって液体の第１
    の噴流を向けるべく配置された第１の噴出口を有する管
    手段と、 ｃ．前記管手段に接続され、前記液体の第１の噴流を前
    記第１の噴出口から流出せしめ、前記血管内の血栓を引
    き付け、そして除去するために前記管手段に高圧流体を
    供給する手段と、 ｄ．前記管状体に接続された制御測定手段であって、前
    記第２の通路から流出する液体と除去された血栓との流
    れを前記液体の噴流の流量と略同一の流量に制御するた
    めの制御測定手段と、 ｅ．前記管状体上に搭載されたバルーン手段であって、
    前記生体のまたは合成の血管と係合すべく膨張させら
    れ、血栓物質を前記管状体の前記第２の端部の近傍のあ
    る領域に包含させ、そして局在化させるのを助けるため
    のバルーン手段と、 ｆ．前記管状体に接続された手段であって、前記第１の
    通路の前記第１の端部に加圧下の流体を供給し、前記流
    体を前記開口を経由して流さしめ、前記バルーン手段を
    膨張させるための手段と、 を有することを特徴とする血栓摘出装置。
  2. 【請求項２】請求項１に記載された血栓摘出装置であっ
    て、液体の少なくとも一つの噴流を前記第２の通路の縦
    軸に対して半径方向の成分を持つように向けるべく配置
    された少なくとも一つの噴出口を有し、前記外側に向け
    られた噴流によって血栓を血管壁から除去するのを助け
    るとともに、血栓を運び、さらにそれを乳化し除去する
    ために前記第１の噴流の近傍に前記血栓を持ってくる再
    循環パターンを引き起こすのを助けることを特徴とする
    血栓摘出装置。
  3. 【請求項３】請求項２に記載された装置において、前記
    管手段が前記管状体の前記第１の通路内を延在する金属
    チューブであることを特徴とする血栓摘出装置。
  4. 【請求項４】請求項２に記載された装置において、前記
    管状体上に搭載され、前記管手段の前記一端部を保持す
    るための先端手段を有することを特徴とする血栓摘出装
    置。
  5. 【請求項５】請求項４に記載された装置において、前記
    先端手段がその前端部において前記管手段の前記一端部
    の末端部を取り囲む環状端を有することを特徴とする血
    栓摘出装置。
  6. 【請求項６】請求項２に記載された装置において、前記
    管手段の前記一端部が略弓状の部分を有し、前記少なく
    とも一つの噴出口が前記弓状の部分に位置されているこ
    とを特徴とする血栓摘出装置。
  7. 【請求項７】請求項６に記載された装置において、前記
    弓状の部分が前記管状体の縦軸に対して横方向に延在し
    たＣ字状の形状を有していることを特徴とする血栓摘出
    装置。
  8. 【請求項８】請求項６に記載された装置において、前記
    管状体上に搭載され、前記管手段の前記一端部を保持す
    るための先端手段を有し、前記先端手段が前記管手段の
    前記一端部における略弓状の部分を取り囲む環状体を有
    することを特徴とする血栓摘出装置。
  9. 【請求項９】請求項１に記載された装置において、前記
    管手段に高圧流体を供給するための前記手段が前記管手
    段に少なくとも１，０００ｐｓｉの圧力の流体を供給す
    るように動作する手段であることを特徴とする血栓摘出
    装置。
  10. 【請求項１０】請求項１に記載された装置において、前
    記管手段に高圧流体を供給するための手段が、チャンバ
    を有するハウジングと、前記チャンバ内に設けられ内部
    に液体を有する柔軟な袋と、前記袋から前記管手段に液
    体を流出させるために前記袋と前記管手段とを接続する
    接続手段と、前記袋およびその中に含まれている流体を
    圧縮することによって高圧流体を前記管手段を通して流
    し前記第１および第２の噴出口から前記血管中に噴出さ
    せ前記血管内の血栓を引きつけそして除去するために加
    圧下の流体を前記チャンバ内に供給する手段とを有する
    ことを特徴とする血栓摘出装置。
  11. 【請求項１１】請求項１に記載された装置において、前
    記制御測定手段が容積式ポンプと、前記第２の通路から
    排出される流体の流量を前記噴出口から噴出される液体
    の流量と略等しくなるように制限するよう前記ポンプの
    操作を規制する制御手段とを有することを特徴とする血
    栓摘出装置。
  12. 【請求項１２】請求項１１に記載された装置において、
    前記ポンプが、前記管状体に接続されるチューブと前記
    ポンプを操作するためのモータ手段とを有するローラポ
    ンプであり、前記制御手段が前記モータ手段の操作を制
    御することによって前記ポンプの操作を制御することが
    できることを特徴とする血栓摘出装置。
  13. 【請求項１３】請求項１に記載された装置において、前
    記高圧流体が使い捨ての容積式ポンプにより供給される
    ことを特徴とする血栓摘出装置。
  14. 【請求項１４】請求項１に記載された装置において、前
    記バルーンが処置をしている間またはその後に血管を拡
    張させることができるある一定の形を持ったバルーンで
    あることを特徴とする血栓摘出装置。
  15. 【請求項１５】閉塞された生体のまたは合成の血管から
    血栓を除去するための血栓摘出装置において、 ａ．その長手方向に延在する第１の通路手段と前記第１
    の通路手段に対して開口する開放入力端とを有する管状
    体と、 ｂ．高圧液体を運ぶための通路を有する手段であって、
    第２の通路手段を通って延在し、その一部は前記管状体
    の近傍に位置し、前記一部が前記管状体の前記開放入力
    端に向かって液体の少なくとも一つの第１の噴流を向け
    るべく配置された第１の噴出口手段を有している前記高
    圧液体を運ぶための通路を有する手段と、 ｃ．前記高圧液体を運ぶための手段に接続された手段で
    あって、前記第１の噴出口手段から前記液体の第１の噴
    流を流出せしめ、前記血管中の血栓を除去するために高
    圧流体を前記管手段に供給するための手段と、 を有することを特徴とする血栓摘出装置。
  16. 【請求項１６】請求項１５に記載された血栓摘出装置に
    おいて、外側に向けられた噴流が血栓を除去するのを助
    け、さらに前記血管内において再循環パターンを形成す
    るのを助ける第２の通路をさらに有していることを特徴
    とする血栓摘出装置。
  17. 【請求項１７】請求項１５に記載された血栓摘出装置に
    おいて、前記第２の通路の縦軸に対してある程度の半径
    方向の成分を持つ少なくとも一つの第２の液体の噴流を
    噴出する第２の噴出口を少なくとも一つさらに有するこ
    とを特徴とする血栓摘出装置。
  18. 【請求項１８】請求項１６に記載された装置において、
    前記管手段に高圧流体を供給するための手段が前記管手
    段に少なくとも１，０００ｐｓｉの圧力でもって流体を
    供給するように動作することを特徴とする血栓摘出装
    置。
  19. 【請求項１９】請求項１６に記載された装置において、
    前記管手段に高圧流体を供給するための手段が使い捨て
    の容積式ポンプを有することを特徴とする血栓摘出装
    置。
  20. 【請求項２０】請求項１６に記載された装置において、
    前記管状体に接続された制御測定手段であって、前記第
    １の通路手段から流出する液体と除去された血栓との流
    れを前記高圧流体を運ぶための手段の前記一部から流出
    される液体の流量と略同一の流量となるように制御する
    ための制御測定手段を有することを特徴とする血栓摘出
    装置。
  21. 【請求項２１】請求項２０に記載された装置において、
    前記制御測定手段が容積式ポンプと、前記噴出口から噴
    出される液体の流量と略等しくなるように前記第１の通
    路手段内の流体の流量を制限するように前記ポンプの動
    作を規制するための制御手段とを有することを特徴とす
    る血栓摘出装置。
  22. 【請求項２２】請求項１６に記載された装置において、
    前記管状体の開放出口近傍において前記管状体上に設け
    られ、前記高圧液体を運ぶための手段の前記一部を血管
    内の略中央部に位置させるためのバルーン手段と、前記
    バルーン手段を膨張させる手段とを有することを特徴と
    する血栓摘出装置。
  23. 【請求項２３】請求項２２に記載された装置において、
    前記バルーン手段が略横軸方向の前端壁と、前記前端壁
    に結合された円筒状の側壁とを有することを特徴とする
    血栓摘出装置。
  24. 【請求項２４】請求項２２に記載された装置において、
    前記管状体は前記バルーン手段を膨張させるための流体
    を運び、前記バルーン手段の内部に開口する第３の通路
    手段を有することを特徴とする血栓摘出装置。
  25. 【請求項２５】請求項１６に記載された装置において、
    前記管手段に高圧流体を供給するための手段が、チャン
    バを有するハウジングと、前記チャンバ内に設けられ、
    内部に液体を有する柔軟な袋と、前記袋から前記管手段
    に液体を流出させるために前記袋を前記管手段に接続す
    る接続手段と、前記袋およびその中の流体を圧縮するこ
    とによって前記管手段を通って高圧下の流体を流し、そ
    の流体を前記第１の噴出口を通って前記血管中に放出
    し、前記血管内の血栓を引き付け除去するために前記チ
    ャンバ内に圧力下の流体を供給する手段とを有すること
    を特徴とする血栓摘出装置。
  26. 【請求項２６】閉塞された生体のまたは合成の血管か
    ら、血栓を除去するための血栓摘出装置において、 ａ．その長手方向に沿って延在する通路手段と前記通路
    手段に対して開口する開放入力端とを有する管状体と、 ｂ．前記通路手段を通って延在し、高圧液体を運ぶため
    の通路を有する手段であって、その一部が前記管状体の
    前方に位置し、前記一部が前記管状体の前記開放入力端
    に向けて液体の少なくとも一つの噴流を噴出させるよう
    に配置された噴出口手段を有する前記高圧液体を運ぶた
    めの通路を有する手段と、前記高圧流体を運搬するため
    の手段に接続され、前記噴出口手段から液体を流出させ
    前記血管中の血栓を引きつけそして除去し、前記通路手
    段を通って除去するために前記管手段に高圧流体を供給
    するための手段と、 ｃ．前記管状体に接続された制御測定手段であって、前
    記通路手段内における液体と除去された血栓と流れを前
    記噴口手段から噴出される液体の流量と略等しくなるよ
    うに制御する手段と、 を有することを特徴とする血栓摘出装置。
  27. 【請求項２７】請求項２６に記載された装置において、
    前記管手段に高圧流体を供給するための手段が前記管手
    段に少なくとも１０００ｐｓｉの圧力で流体を供給する
    ように動作することを特徴とする血栓摘出装置。
  28. 【請求項２８】請求項２６に記載された装置において、
    前記管手段に高圧流体を供給するための手段がチャンバ
    を有するハウジングと、前記チャンバ内に設けられ内部
    に液体を含有する柔軟な袋と、前記袋から前記管手段に
    液体を流すために前記袋を前記管手段に接続する接続手
    段と、前記チャンバ内の前記袋およびその内の前記流体
    を圧縮し高圧下の流体を前記管手段を通って流し前記血
    管内に前記第１の噴出口手段より放出させ前記血管中の
    血栓を引きつけそして除去するために前記チャンバ内に
    加圧下の流体を供給する手段とを有することを特徴とす
    る血栓摘出装置。
  29. 【請求項２９】請求項２６に記載された装置において、
    前記制御測定手段が容積式ポンプと、前記通路手段から
    流出する液体の流量を前記噴出口から流出する液体の流
    量と略等しくなるように前記ポンプの操作を規制する制
    御手段とを有することを特徴とする血栓摘出装置。
  30. 【請求項３０】請求項２６に記載された装置において、
    前記管状体上であってその開放出口近傍に設けられ前記
    高圧流体を供給する手段の前記一部を前記血管内の略中
    央に位置させるためのバルーン手段と、前記バルーン手
    段を膨張させるための手段とを有することを特徴とする
    血栓摘出装置。
  31. 【請求項３１】請求項に３０に記載された装置におい
    て、前記バルーン手段が略横軸方向の前端壁と前記前端
    壁に接続された円筒状の側壁とを有することを特徴とす
    る血栓摘出装置。
  32. 【請求項３２】請求項３０に記載された装置において、
    前記管状体が前記バルーン手段の内部に開口する第１の
    通路手段を有し、前記第１の通路が前記バルーン手段を
    膨張させるための流体を運ぶことを特徴とする血栓摘出
    装置。
  33. 【請求項３３】請求項２６に記載された装置において、
    前記高圧流体を供給するための手段が使い捨ての容積式
    ポンプを含んでいることを特徴とする血栓摘出装置。
  34. 【請求項３４】血管の治療と血栓堆積物を除去する方法
    において、 ａ．カテーテルを前記血栓堆積物が存在する部分まで進
    める工程と、 ｂ．前記血栓堆積物を含有しかつ局在化させながら、前
    記カテーテルを通して高圧流体を供給する工程と、 ｃ．前記血栓堆積物を引きつけそして乳化する工程と、 ｄ．正圧下において前記乳化した血栓堆積物を搬出する
    工程と、 を有することを特徴とする血管の治療と血栓堆積物を除
    去する方法。
  35. 【請求項３５】請求項３４に記載された方法において、
    前記血管の閉塞を拡張するために前記カテーテルを膨張
    させる工程をさらに有することを特徴とする方法。
  36. 【請求項３６】ａ．血栓堆積物を局在化させる手段と、 ｂ．前記局在化させる手段に結合され、前記血栓堆積物
    を引きつけそして乳化するための手段と、 ｃ．前記乳化する手段に結合され、正圧化において前記
    乳化された血栓堆積物を排出する手段とを有することを
    特徴とする血栓摘出カテーテル。
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