JP4889491B2 - 気管内痰の吸引装置 - Google Patents

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Description

この発明は気管内痰の吸引装置、詳しくは気管切開手術により気管の途中に形成された孔を通して行われる管内痰の自動吸引技術に関する。
患者の呼吸を確保するため、人工呼吸器を利用した人工呼吸を施す技術が開発されている。これは、切開した気管に気管カニューレを挿入し、気管カニューレにアダプタ部を介して、人工呼吸器から延びた呼吸管を連通することにより人工呼吸を施すものである。人工呼吸では、気管に溜まった痰が気道を塞ぐ。そのため、痰の処置が課題となっている。
痰の処置方法の汎用例としては、まず介護者が気管カニューレからアダプタ部を外し、気管カニューレの開口部に吸引チューブを挿入して痰を吸引する方法が知られている。しかしながら、この方法では介護者に昼夜を問わぬ労働を強い、介護者への負担が大きかった。
そこで、これを解消する従来技術として、例えば特許文献1のような人工呼吸システムが知られている。特許文献1では、気管カニューレに人工呼吸吸引両用アダプタを装着し、このアダプタに内設された1対の弁に対して、一方の弁が開くと他方の弁が閉じるという開閉操作を施す。これにより、気管カニューレの内部流路を、送気および排気用の呼吸路と、痰の吸引路とに利用することができる。その結果、人工呼吸器による患者の呼吸の確保と、痰吸引器(気管内痰の吸引装置)による気管内の痰の吸い出しとを行うことができる。
人工呼吸吸引両用アダプタを用いることにより、それまでの痰処置法であった、呼吸管のアダプタを介護者が外して人工呼吸を短時間休止し、その合間に吸引チューブにより痰を吸い取るという手間が省けるようになった。
また、人工呼吸システム用の従来の痰吸引器としては、例えば図12に示すようなダイヤフラム式の痰吸引器100が知られている。
この痰吸引器100は、装置本体101の上部に収納され、ダイヤフラム102により内部空間が上下に仕切られた負圧ケーシング103と、装置本体101の下部に収納された回転モータ104と、回転モータ104の出力軸に連結され、垂直面内で回転可能な回転板105と、回転板105の外周部の一部分に一端部が軸支され、他端部がダイヤフラム102の中央部に軸支された連結子106と、負圧ケーシング103の上板に離間配置された吸気弁107と排気弁108とを有している。吸気弁107は、痰の収集ビン109から延びた負圧管110と連通している。一方、排気弁108は大気開放されている。また、収集ビン109には、図示しない吸引チューブの痰排出側の端部と連通した痰排出管111が連通されている。
回転モータ104により回転板105を回転し、連結子106を下降させてダイヤフラム102の中央部を押し下げる。これにより、負圧ケーシング103の上部空間が負圧化する。これにより、排気弁108が閉じた状態で吸気弁107が開き、その分だけ、負圧管110を通して痰の収集ビン109の内部空間を負圧化する。その結果、111を介して、収集ビン109に連通された吸引チューブに負圧力が作用し、気管内の痰が収集ビン109内に吸引される。
特開2002−219175号公報
しかしながら、従来の痰吸引器100には、以下の欠点があった。すなわち、
(1)重患者の場合、陽圧(陽圧呼気圧力)を常に作用させて肺を拡張させている。痰吸引器100には、負圧ケーシング103に吸気弁107と排気弁108とが配設さている。したがって、例えば気管カニューレから呼吸管を外さずに痰を吸引するクローズドサクションシステム(CCS)を採用した人工呼吸設備であっても、陽圧が作用されると吸引チューブ、収集ビン109および痰吸引器100の両弁107,108を通して、気管内の空気の一部が外部に排気されるおそれがあった。これにより、人工呼吸器の気道内圧が変動し、患者に悪影響を及ぼしていた。
(2)従来の人工呼吸システムでは、前記CCS方式を採用した場合でも、痰の吸引時には人工呼吸吸引両用アダプタの弁が呼吸側から痰処置側に切り換えられる。人工呼吸吸引両用アダプタとは、一方の弁が開くと他方の弁が閉じるという複雑な弁構造を有している。そのため、患者の呼吸が短時間であるが停止していた。すなわち、人工呼吸を継続したまま、気管内の痰を処置することはできなかった。
(3)ダイヤフラム式の痰吸引器100を採用すれば、痰の収集ビン109に消毒液を貯液しても、吸引チューブが連通された痰排出管111を消毒液に浸漬し、痰を収集ビン109の内部空間に晒すことなく殺菌することはできなかった。これは、収集ビン109から延びた負圧管110により収集ビン109内を負圧化し、その負圧力により収集ビン109の内部空間と連通した吸引チューブの排出口を通して、痰を収集ビン109内に吸引することによる。その結果、例えば、患者がSAESなとの感染性病原体の保菌者である場合には、未殺菌の感染性病原体を、そのまま痰吸引器100の排気弁108を通して外部に排気するおそれがあった。
そこで、発明者は、鋭意研究の結果、CCS方式の人工呼吸設備用として好適な痰吸引器として、弁を使わずに液体を圧送することができるチューブポンプに着目した。これは、ロータに取り付けられたローラがチューブの一部を閉塞しながら、そのチューブ上での閉塞位置を、連続的に液体の排出側に移動させることで、チューブ内の液体を強制的に押し出すものである。ただし、チューブポンプは吸引力が弱く、単位時間当たりの液体の流量も小さい。
ところで、患者の気管内で発生した痰は、人工呼吸器の吸気と排気との間で気管内を上り、気管カニューレの先端付近に徐々に溜まる。また、気管カニューレの先端には、痰の吸引口が形成されている。そのため、このように痰吸引器として吸引力が小さいチューブポンプを採用した場合でも、気管内の痰を十分に吸引することができることを知見し、この発明を完成させた。
この発明は、気管内に留置した吸引チューブの先端部が気管内壁に接触した状態でも、気管内壁を傷つけにくく、かつ痰を連続的に安全に吸引することができる気管内痰の吸引装置を提供することを目的としている。
この発明は、肺に陽圧を作用させている場合でも人工呼吸器の気道内圧が変動せず、人工呼吸を継続したまま痰の処置を行うことができ、また痰の収集ビンから排出された空気中の感染性病原体による二次感染を防止することができる気管内痰の吸引装置を提供することを目的としている。
この発明は、痰吸引中の異常事態を回避し、気管閉塞事故などを自動的に防止することができ、また痰の有無を確実かつ即座に検出することができる気管内痰の吸引装置を提供することを目的としている。
この発明は、痰吸引の異常状態を第三者に通報することができ、これにより、患者の安全を確保することができる気管内痰の吸引装置を提供することを目的としている。
図1は、この発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置が適用された人口呼吸システムの全体斜視図である。
図2aは、この発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置の作動を示す要部拡大正面図である。
図2bは、この発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置の作動を示す要部拡大正面図である。
図2cは、この発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置の作動を示す要部拡大正面図である。
図2dは、この発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置の作動を示す要部拡大正面図である。
図3は、この発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置が適用された人口呼吸システムの制御部のフローシートである。
図4は、従来技術及び本発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置が適用された人口呼吸システムによる痰吸引時の吸引圧の変動を示すグラフである。
図5は、この発明の実施例2に係る気管内痰の吸引装置が適用された人工呼吸システムの全体斜視図である。
図6は、この発明の実施例3に係る気管内痰の吸引装置が適用された人工呼吸システムの全体斜視図である。
図7は、この発明の実施例4に係る気管内痰の吸引装置の全体斜視図である。
図8は、この発明の実施例4に係る気管内痰の吸引装置による痰の膜の吸引状態を示す要部拡大正面図である。
図9は、この発明の実施例4に係る気管内痰の吸引装置による痰の膜の吸引状態を示す要部拡大断面図である。
図10は、この発明の実施例5に係る気管内痰の吸引装置の全体斜視図である。
図11は、この発明の実施例5に係る気管内痰の吸引装置の制御部のフローシートである。
図12は、従来手段に係る気管内痰の吸引装置の使用状態の正面図である。
符号の説明
各図の符の説明は以下の通りである。
10、10A、10B 人口呼吸システム、 11 呼吸管、
12 人工呼吸器、 13 気管、 14 気管カニューレ、
15 吸引チューブ、
16、160、160A 痰吸引器(気管内痰の吸引装置)、
16A チューブポンプ、 16B 補助ポンプ、
18 制御部、 31 圧力センサ、
51 ロータ、 51a 押圧ローラ、 52 回転手段、
53 押圧ガイド、 53a チューブ押圧面、
請求の範囲1に記載の発明は、気管内に先端部が留置され該気管内で発生した痰を吸引する吸引チューブと、該吸引チューブに連通され、前記痰を吸引する負圧力を発生させるポンプ手段とを備えた気管内痰の吸引装置において、前記ポンプ手段は、前記吸引チューブの弾性変形自在な一部を押圧して閉塞させる複数の押圧ローラが、外周面のうちの周方向に離間した位置にそれぞれ突設されたロータと、該ロータの外周面から所定の距離離間して設けられ、該ロータとの対向面が、該ロータの外周面と平行に湾曲する管押圧面となった押圧ガイドと、前記ロータを回転させる回転手段とを有したチューブポンプである気管内痰の吸引装置である。
請求の範囲1に記載の発明によれば、気管内に溜まった痰は、チューブポンプを作動させることで、そのポンプ内で発生した負圧力(真空力)により、吸引チューブを通して体外に吸い出される。
具体的には、まずロータの外周面と押圧ガイドのチューブ押圧面との間に吸引チューブを配置し、回転手段によりロータを痰排出側に回転させる。これにより、押圧ローラが押圧ガイドのチューブ押圧面に沿って痰の排出側に回転する。このとき、押圧ガイドのチューブ押圧面側と押圧ローラとの間で吸引チューブの一部が閉塞される。この閉塞位置は、ロータの回転に伴い、連続的に痰の排出側に移行し、吸引チューブ内の痰が排出側に圧送される。これにより、吸引チューブの吸引側では負圧力が発生し、気管内の痰が吸引チューブに吸い込まれる。その結果、痰が吸引チューブから排出される。
また、チューブポンプは、低速、定量(例えば10〜100cc/秒)、高圧で連続吸引するポンプである。その結果、痰が吸引チューブを塞がない状態ではチューブ内の吸引圧は高まらず、吸引チューブが痰により塞がれた状態で、はじめて吸引圧が上昇する。これにより、チューブポンプを常時作動させたとしても、呼吸にはほとんど支障がない。しかも、仮に気管内に留置した吸引チューブの先端部が気管内壁に接触した状態でも、この吸引により気管内壁の一部分が吸引チューブに吸い込まれて気管内壁を傷つけるおそれが少ない。その結果、痰を連続的かつ安全に吸引することができる。
吸引チューブは、弾性変形自在なチューブ(管体)であれば、その素材、口径、長さは限定されない。吸引チューブの素材としては、例えば軟質ポリエチレン、軟質ポリプロピレン、軟質ポリウレタン、軟質シリコーン、軟質ポリエーテルエーテルケトン、軟質塩化ビニルなどを採用することができる。
吸引チューブの先端部は、気管に直接挿入されてもよいし、気管カニューレを介して挿入されてもよい。吸引チューブは、気管に留置される部分と、そこからポンプ手段まで延出される部分とに、着脱自在に分割されたものを採用してもよい。
吸引チューブにより吸引されるものとしては、痰が挙げられる。また、唾液などの他の分泌物も挙げられる。ポンプ手段とは、その内部で発生した負圧により、気管に溜まった痰を吸引チューブを通して吸い出す器機である。
押圧ローラ、ロータおよび押庄ガイドの素材、直径などはそれぞれ限定されない。押圧ガイドとしては、例えば板材、ブロック体などを採用することができる。押圧ガイドは、例えば樋形状でもよい。
回転手段としては、例えば電動モータ、エアモータなどを採用することができる。
請求の範囲2に記載の発明は、送気および排気用の呼吸管が接続された人工呼吸器と、前記呼吸管に連通され、患者の気管に挿入される気管カニューレとを備えた人工呼吸システムに利用され、前記気管カニューレに呼吸管を連通した状態で、吸引チューブを通してポンプ手段により痰を吸引する気管内痰の吸引装置において、前記ポンプ手段は、前記吸引チューブの弾性変形自在な一部を押圧して閉塞させる複数の押圧ローラが、外周面のうちの周方向に離間した位置にそれぞれ突設されたロータと、該ロータの外周面から所定の距離離間して設けられ、該ロータとの対向面が、該ロータの外周面と平行に湾曲するチューブ面となった押圧ガイドと、前記ロータを回転させる回転手段とを有したチューブポンプである気管内痰の吸引装置である。
請求の範囲2に記載の発明によれば、人工呼吸器による患者の気管への送気および排気は、気管カニューレを通して行われる。一方、気管内に痰が溜まった場合には、チューブポンプを作動させることで、そのポンプ内で発生した負圧力により吸引チューブを通して痰が体外に吸い出される。
具体的には、まずロータの外周面と押圧ガイドのチューブ押圧面との間に吸引チューブを配置し、回転手段によりロータを痰排出側に回転(周転)させる。これにより、押圧ローラが押圧ガイドのチューブ押圧面に沿って痰の排出側に回転する。このとき、押圧ガイドのチューブ押圧面側と押圧ローラとの間で吸引チューブの一部が閉塞される。この閉塞位置は、ロータの回転に伴い、連続的に痰の排出側に移行し、吸引チューブ内の痰が排出側に圧送される。これにより、吸引チューブの吸引側では負圧力が発生し、気管内の痰が吸引チューブに吸い込まれる。その結果、痰が吸引チューブから排出される。
また、チューブポンプは、低速、定量、高圧で連続吸引するポンプである。その結果、痰が吸引チューブを塞がない状態ではチューブ内の吸引圧は高まらず、吸引チューブが痰により塞がれた状態で、はじめて吸引圧が上昇する。そのため、チューブポンプを常時作動させたとしても、呼吸にはほとんど支障がないとともに、気管内に留置された吸引チューブの先端部が例えば気管内壁に接触している場合でも、吸引圧を原因として気管内壁を傷つけにくい。その結果、痰を連続的かつ安全に吸引することができる。もちろん、タイマー制御により、一定時間毎にチューブポンプを作動させてもよい。
チューブポンプの採用により、患者が、例えば常時肺に陽圧を作用させる必要がある重症者の場合でも、従来のダイヤフラム式の気管内痰の吸引装置のように、陽圧の作用により、気管内の空気の一部が吸気弁や排気弁を通して外部に排出されるおそれがない。その結果、このような陽圧の作用時でも、人工呼吸器の気道内圧は変動せず、痰の吸引が患者の呼吸に影響を及ぼすことはない。
しかも、チューブポンプを採用したので、例えば痰の収集ビンが消毒液入りの場合、吸引チューブと連通した痰排出管を消毒液に直接浸漬し、収集ビンの内部空間に痰を晒すことなく殺菌することが可能になる。これにより、収集ビンから排出された空気中の感染性病原体による二次感染などを防ぐことができる。これは、吸引チューブの一部が押圧ローラにより常時閉鎖された状態で痰が吸引されることによる。言い換えれば、閉回路内で痰が吸引されることで、収集ビンの内部空間に痰を晒さないことが可能となる。
人工呼吸器とは、患者の呼吸を確保するため、気管に対して送気と排気とを一定時間ごとに交互に繰り返す器械である。人工呼吸器の構造は限定されない。
気管カニューレとは、気管切開手術により気管に形成された孔を通し、気管に挿入される短尺な管部材である。気管カニューレは、内部通路が1つしかないものでも、複数あるものでもよい。また、気管カニューレの気管側の端部の外周面には、気管と気管カニューレとの隙間を塞ぐため、空気の出し入れにより拡縮自在なカフを取り付けてもよい。
吸引チューブを気管カニューレに固定するとは、吸引チューブと気管カニューレとを一体的に固定するだけではなく、常時、吸引チューブを抜き差し自在に気管カニューレに取り付けることを含む。
吸引チューブは、気管カニューレの通路壁の内周面に固定しても、外周面に固定してもよい。吸引チューブは、吸引チューブに固定された部分と、そこからポンプ手段まで延出される部分とに、着脱自在に分割されたものでもよい。
請求の範囲3に記載の発明は、前記吸引チューブには、該吸引チューブの内庄を検出する圧力センサが設けられ、前記吸引チューブには、前記気管内に溜まった痰を、前記チューブポンプより高い吸引力で吸い出す補助ポンプが連通され、前記吸引チューブの内圧が正常な痰吸引時より高い状態を圧力センサが検出した時には、前記チューブポンプの吸引力を高めるか、前記補助ポンプを作動させる請求の範囲1または請求の範囲2に記載の気管内痰の吸引装置である。
請求の範囲3に記載の発明によれば、痰の吸引中、例えば痰が多量に発生したり、高粘度な痰を吸引して吸引チューブが詰まると、吸引圧が正常な痰吸引時より高まる。この異常状態を圧力センサが検出すると、制御部からチューブポンプまたは補助ポンプに作動指令が出され、チューブポンプの吸引力が高められるか、補助ポンプが作動される。その結果、このような異常状態を回避し、気管閉塞事故などを自動的に防ぐことができる。また、圧力センサにより吸引チューブの内圧を検出するようにしたので、痰の有無を確実かつ即座に検出することができる。
さらには、吸引チューブから、これより高出力の補助ポンプに切り換える吸引チューブの内圧値(設定値)をあらかじめ決定しておけば、喀痰量または喀痰の粘度などに応じた痰の吸引処置を施すことも可能になる。
なお、補助ポンプによる痰の吸引時、チューブポンプによる吸引は継続してもよいし、停止してもよい。
吸引チューブの内圧(吸引圧)を検出する位置は限定されない。例えば、吸引チューブの内部でもよいし、吸引チューブの途中に分岐管を取り付け、この分岐管の先端に圧センサを取り付けて検出するようにしてもよい。
補助ポンプは、吸引チューブに分岐管を介して連通させることができる。また、この分岐管と吸引チューブとの連通部に、設定値より吸引チューブの内圧が高くなったとき、痰の吸引方向を補助ポンプ側(分岐管側)に変更する弁(切り換え弁、リリーフ弁など)を設けることができる。
チューブポンプによる吸引から補助ポンプによる吸引に切り換える場合、あらかじめ決定される切り換えの値(設定値)は限定されない。例えば、チューブポンプの最大出力時における吸引チューブの内圧値でもよい。また、設定値は患者の身長、体重などに応じて変更することができる。具体的には、5〜15KPaである。
補助ポンプの種類は限定されない。例えば、ダイヤフラム式の痰吸引ポンプなどを採用することができる。
請求の範囲4に記載の発明は、前記気管内痰の吸引装置は、警報音を発生させるアラーム手段を有し、前記吸引チューブには、該吸引チューブの内圧を検出する圧力センサが設けられ前記吸引チューブの内圧の上昇を圧力センサが検出し、この検出状態が所定時間を経過した時には、前記アラーム手段により警報音を発生する請求の範囲1または請求の範囲2に記載の気管内痰の吸引装置である。
請求項4に記載の発明によれば、吸引チューブの内圧の上昇が所定時間継続する状態、例えば吸引チューブの詰まり状態、または、痰の粘度が高すぎてチューブ内での吸引速度が低い状態などを検出し、警報音を発生させて異常状態を第三者に通報することができる。これにより、患者の安全を確保することができる。アラーム手段には、警報音発生回路とスピーカが組み込まれている。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
実施例1
図1において、10は、この発明の実施例1に係る気管内痰の吸引装置が適用された人工呼吸システムである。この人工呼吸システム10は、送気および排気用の呼吸管11が接続された人工呼吸器12と、呼吸管11に連通され、患者の気管13に挿入される気管カニューレ14と、呼吸管11に連通され気管13内に溜まった痰を吸い出す吸引チューブ(吸引カテーテル)15が連通された痰吸引器(気管内痰の吸引装置)16と、2つの痰の収集ピン17A,17Bと、吸引チューブ15の内圧に応じた痰吸引器16による痰の吸引圧と、人工呼吸器12のON・OFFとをシーケンサによりそれぞれ制御する制御部18とを備えている。
人工呼吸器12は、内蔵したコンプレッサーを一定時間毎に作動させ、患者の呼吸を確保する装置である。呼吸管11は、人工呼吸器12の送排気口と気管カニューレ14の元部に装着されたマウント(ジョイント部)20とを連通している。呼吸管11の途中には、排気を行う呼気弁21が設けられている。気管カニューレ14は、気管切開手術により患者の気管13に形成された孔に挿入される略Jの字形状に湾曲したプラスチック製の管である。気管カニューレ14の内径は9mmであり、先端は気管内に開口している。
気管カニューレ14の管内には、前記マウント20を介して、痰吸引器16から延出された吸引チューブ15の先部が留置されている。吸引チューブ15の先端部の挿入位置は、気管カニューレ14の先端と同じ位置である。吸引チューブ15の外径は4mmである。よって、気管カニューレ14の内部通路には、断面積51mmという大きな呼吸路14aが確保される。これにより、患者は楽に呼吸することができる。
また、吸引チューブ15の内部には、痰の吸引路15aが形成されている。さらに、吸引チューブ15の先端部には、痰吸引口15bが形成されている。この痰吸引口15bの形成位置は、吸引チューブ15の先端である。
吸引チューブ15の長さ方向の中間部より上流(気管カニューレ14)側には、痰吸引器16による吸引圧を検出する際に利用される短尺な第1の分岐管30が連通されている。第1の分岐管30の先端部(上端部)は、圧力センサ31に連通されている。圧力センサ31により、吸引チューブ15の内圧(チューブ内における痰の吸引圧)を測定することができる。
また、吸引チューブ15のうち、第1の分岐管30の下流部近傍には、長尺な第2の分岐管32が連通されている。第2の分岐管32の元部(吸引チューブ15との連通部)は、吸引チューブ15の内圧が予め設定された設定値(例えば10KPa)を超えたとき、コイルばねのばね力に抗して鋼球(弁体)を移動させることで開弁させるリリーフ弁3が設けられている。吸引チューブ15の先端部は、密閉された痰の収集ビン17Bの内部空間に挿入されている。また、痰の収集ビン17Bの内部空間と、補助ポンプ16Bの後述する吸気弁とは負圧管34により連通されている。
痰吸引器16は、内部で発生した負圧力により、気管13内に溜まった痰を吸引チューブ15を介して吸い出し、それを痰の収集ビン17Aまたは痰の収集ビン17Bに回収する器械である。痰吸引器16の詳細は後述する。
制御部18には、前記シーケンサと、図示しないタイマとが配設されている。
次に、図1および図2を参照して、痰吸引器16を詳細に説明する。
痰吸引器16は、チューブポンプ(ポンプ手段)16Aと、補助ポンプ16Bとを備えている。
チューブポンプ16Aは、主に、吸引チューブ15の一部を押圧して閉塞させる4つの押圧ローラ51aが、外周面のうちの周方向に離間した位置にそれぞれ突設されたロータ51と、ロータ51の外周面から所定の距離離間して設けられ、ロータ51との対向面か、このロータ51の外周面と平行に湾曲したチューブ押圧面53aとなった押圧ガイド53と、ロータ51を回転させる回転手段52とを備えている。
回転手段52は電動モータで、押圧ガイド53のチューブ押圧面53aに沿ってロータ51を回転させる。チューブポンプ16Aによる痰の圧送量(圧送速度)は、100cc/秒である。
補助ポンプ16Bは、気管13内に溜まった痰を、チューブポンプ16Aの最大吸引力に比べて高い吸引力で吸い出す。具体的には、ダイヤフラム式のポンプを採用している。すなわち、この補助ポンプ16Bは、装置本体41の上部に収納され、ダイヤフラム42により内部空間が上下に仕切られた負圧ケーシング43と、装置本体41の下部に収納された回転モータ44の出力軸に連結され、垂直面内で回転可能な回転板45と、回転板45の外周部の一部分に一端部が軸支され、他端部がダイヤフラム42の中央部に軸支された連結子46と、負圧ケーシング43の上板に離間配置された吸気弁47と排気弁48とを有している。吸気弁47は、前記痰の収集ビン17Bから延びた負圧管34と連通している。一方、排気弁48は大気開放されている。
回転モータ44により回転板45を回転し、連結子46を下降させてダイヤフラム42の中央部を押し下げる。これにより、負圧ケーシング43の上部空間が負圧化する。これにより、排気弁48が閉じた状態で吸気弁47が開き、その分だけ、負圧管34を通して痰の収集ビン17Bの内部空間を負圧化する。よって、第2の分岐管32を介して、痰の収集ビン17Bに連通された吸引チューブ15に大きな負圧力が作用し、気管14内の痰呼痰の収集ビン17B内に吸引される。
次に、前記制御部18による痰吸引の制御を説明する。通常の痰吸引時には、チューブポンプ16Aをあらかじめ設定した設定値(痰吸引時の正常な吸引圧)で作動させ、圧力センサ31により検出された検出値が、その設定値より高くなった時、チューブポンプ16Aに対して作動指令を出してポンプ出力を所定時間だけ高めるか、補助ポンプ16Bに作動指令を出して補助ポンプ16Bを所定時間だけ作動させる。
すなわち、痰吸引器16の通常運転中はチューブポンプ16Aを常時作動させ、吸引チューブ15内で痰が詰まるなどの異常状態が発生した場合には、チューブポンプ16Aの出力を高めるか、補助ポンプ16Bを作動させて対処する。
次に、この発明の実施例1に係る人工呼吸システム10の作動を説明する。
図1に示すように、患者の呼吸、すなわち人工呼吸器12を使用した患者の気管13への送気および排気は、呼吸管11とマウント20とを介して、気管カニューレ14内の呼吸路14aを通して行われる。
一方、気管13内に痰が溜まった場合には、常時、チューブポンプ16Aを作動させることで、そのポンプ内で発生した負圧力により、痰が吸引チューブ15を通って体外に噴い出される。
具体的には、ロータ51の外周面と押圧ガイド53のチューブ押圧面53aとの間に吸引チューブ15を配置させた状態で、回転手段52によりロータ51を痰排出側に回転させる(図2a)。これにより、押圧ローラ51aが押圧ガイド53のチューブ押圧面53aに沿って、痰の排出側に回転する。このとき、押圧ガイド53のチューブ押圧面53a側と押圧ローラ51aとの間で、吸引チューブ15の一部が閉塞される。その閉塞位置は、押圧ローラ51aの回転に伴って、痰の排出側に連続的に移動する(図2b,図2c)
その結果、吸引チューブ15上での閉塞位置が痰の排出側に徐々に移行し、吸引チューブ15内の痰がしだいに排出側に圧送される。最終的に、痰は吸引チューブ15から排出される(図2d)。その結果、簡単でかつ低コストな構造により痰吸引器16を得ることができる。これに伴い、吸引チューブ15の吸引側では負圧力が発生し、気管13内の痰が吸引チューブ15に吸い込まれる。その際、痰の吸引時に限らず、気管カニューレ14の内部通路と人工呼吸器12とは常に連通している。そのため、痰の吸引中でも呼吸は確保される。
また、チューブポンプ16Aの採用により、患者が、例えば常時肺に陽圧を作用させなければならない重症者の場合でも、従来のダイヤフラム式の痰吸引器のように、陽圧の利用により、気管内の空気の一部が吸気弁や排気弁を通して外部に排出されるおそれがない。その結果、このような陽圧の作用時でも、従来の吸引力が大きいダイヤフラム式の痰吸引器のように、陽圧の作用により、気管内の空気の一部が吸気弁や排気弁を通して外部に排出されるおそれがない。その結果、このような陽圧の作用時でも、従来の吸引力が大きいダイアフラム式の痰吸引器の場合に比べて(図4aのグラフ)、人工呼吸器12の気道内圧は変動せず、痰の吸引が患者の呼吸に影響を及ぼすことはない(図4bのグラフ)。図4aおよび図4bのグラフ中、ONは痰の吸引開始、OFFは痰の吸引終了を示す。
しかも、ポンプ手段としてチューブポンプ16Aを採用したので、痰の収集ビンが消毒液入りの場合、吸引チューブ15の先端部17aを消毒液に直接浸漬し、収集ビン17Aの内部空間に痰を晒すことなく殺菌することが可能になる。これにより、収集ビン17Aから排出された空気中の感染性病原体による二次感染などを防ぐことができる。これは、吸引チューブ15の一部が押圧ローラ51aおよび押圧ガイド53により常時閉塞された状態で痰が吸引されるためである。その結果、痰の収集ビン17Aの内部空間に痰を晒さずに処理することができる。
また、チューブポンプ16Aは、低速、定量(100cc/秒)、高圧で連続的に吸引するポンプである。その結果、このようにチューブポンプ16Aを常時作動させたとしても、呼吸にはほとんど支障がない。しかも、吸引チューブ15の痰吸引口15bが痰などで塞がれていない状態ではチューブ内圧は高まらず、吸引チューブ15が痰などによって塞がれた時、はじめて吸引圧が上昇を開始する。その結果、仮に気管13内に留置した吸引チューブ15の先端部が気管内壁に接触状態であっても、吸引により気管内壁の一部が吸引チューブ15に吸い込まれ、気管内壁を傷つけるというおそれは少ない。しかも、圧力センサ31により痰の有無を確実かつ即座に検出することができる。
仮に、通常運転時において、チューブポンプ16Aにより処理できない程の多量の痰が発生した場合や、高粘性の痰で吸引チューブ15が詰まった場合には、吸引チューブ15の内圧が異常に高まる。それを圧力センサ31が検知し、その検出値が前記設定値に達した時、制御部18からチューブポンプ16Aに出力増加指令が出されるか、補助ポンプ16Bの作動指令が出される。その結果、痰吸引中の異常事態を回避し、気管閉塞事故などを自動的に防止することができる。補助ポンプ16Bを作動させた場合には、第2の分岐管32およびリリーフ弁33を介して、痰の収集ピン17Bに連通された吸引チューブ15に大きな負圧力が作用し、気管14内の痰は、痰の収集ビン17B内に吸引される。
このように、痰の吸引圧が設定値(正常値)より高まった場合において、チューブポンプ16Aの吸引力を高めるか、補助ポンプ16Bを作動させるかの選択は、あらかじめ医師などが制御部18の入力キーを操作し、決定しておく。もちろん、タイマ制御により一定時間毎にチューブポンプ16Aの吸引圧を高めたり、補助ポンプ16Bを作動させるようにしてもよい。
以下、痰吸引器16による痰の吸引操作を、図3のフローシートを参照して説明する。
電源を入れて制御回路をスタートすると(S101)、チューブポンプ16Aが作動し、痰の吸引を開始する(S102)。次に、チューブポンプ16Aの吸引圧が上昇したかを判断する(S103)。上昇していればS104に進み、そうでなければS103に戻る。S104では、チューブポンプ16Aの吸引圧が設定値未満かを判断する。設定値未満であればS105に進む。ここでは、チューブポンプ16Aのモータの出力軸の単位時間あたりの回転数を増加させて痰の吸引量を上昇させるか、補助ポンプ16Bを作動させる。次に、タイマにより15秒が経過したかを判断し(S106)、経過していなければ経過するまで、チューブポンプ16Aまたは補助ポンプ16Bでの高出力による痰の吸引を継続する。経過後は、タイマを切るとともに、チューブポンプ16Aの吸引圧を正常運転時の値まで戻すか、補助ポンプ16Bの作動を停止して正常運転に切り換える(S107)。そして、S103に戻る。
なお、痰吸引器16による別の痰の吸引制御方法としては、例えば吸引圧の上昇状態において、その吸引圧があらかじめ決定された運転切り替え値に達するまで、チューブポンプ16Aの出力を徐々に高めることで対応し、このチューブポンプ16Aでは対処できなくなるまで吸引圧が高まった場合に初めて、補助ポンプ16Bに運転を切り替えるようにしてもよい。これにより、喀痰量または喀痰の粘度などに応じた痰の吸引処置を施すことができる。
また、痰吸引器16によるさらに別の痰の吸引制御方法として、例えば低設定値と高設定値を設ける方法を採用してもよい。具体的には、例えば、低設定値に達するまでは現状のチューブポンプ16Aの出力(吸引力)を維持する。また、低設定値から高設定値までの間は、検出値の大きさに応じてチューブポンプ16Aの吸引力を制御する。そして、高設定値に達したなら、補助ポンプ16Bを作動させ。このように制御しても、喀痰量または喀痰の粘度などに応じた痰の吸引処置を施すことができる。
実施例2
次に、図5を参照して、この発明の実施例2の気管内痰の吸引装置を説明する。図5に示すように、この発明の実施例2に係る気管内痰の吸引装置が適用された人工呼吸システム10Aは、実施例1のように圧力センサ31からの検出信号に基づき、吸引チューブ15の内圧の変動に応じて痰の吸引を制御するのではなく、チューブポンプ16Aだけを使用して低速、定量(100cc/秒)、高圧で、連続的に痰の吸引を行うようにした例である。
したがって、実施例2では、補助ポンプ16B、痰の収集ビン17B、制御部18、第1の分岐管30、第2の分岐管32、リリーフ弁33および負圧管34がそれぞれ省略されている。これにより、圧力センサ31を利用した痰の吸引制御はできないが、人工呼吸システム10Aの部品点数が減り、低コスト化が図れる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
実施例3
次に、図6を参照してこの発明の実施例3の気管内痰の吸引装置を説明する。
図6に示すように、この発明の実施例3に係る気管内痰の吸引装置が適用された人工呼吸システム10Bは、実施例2において、圧力センサ31からの検出信号に基づき、吸引チューブ15の内圧の変動に応じて、チューブポンプ16Aの出力の制御を行うようにした例である。
具体的には、痰の吸引圧が高まれば、それを圧力センサ31が検出し、その検出信号に基づき、制御部18がチューブポンプ16Aの出力を高める。また、痰の吸引圧が低下すれば、それを圧力センサ31が検出し、その検出信号に基づき、制御部18がチューブポンプ16Aの出力を低下させる。
これにより、圧力センサ31を利用した痰の吸引制御を可能としながら、実施例1に比べて人工呼吸システム10Aの部品点数が減り、低コスト化が図れる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
実施例4
次に、図7〜図9を参照してこの発明の実施例4の気管内痰の吸引装置を説明する。図7に示すように、この発明の実施例4に係る気管内痰の吸引装置160は、実施例2おいて、人工呼吸器12を除去し、かつ二重管構造の気管カニューレ14に代えて単管造の気管カニューレ14Aを採用し、気管カニューレ14Aに吸引チューブ15を直接通した例である。したがって、人工呼吸器12に付属した呼吸管11、マウント20および呼気弁21は、省略されている。
これにより、簡易で低コストな装置でもって、気管13内に留置した吸引チューブ15の先端部が気管内壁に接触した状態でも、気管内壁を傷つけにくく、かつ痰を連続的に吸引することができる。
また、図8および図9に示すように、痰の吸引時には、吸引チューブ15および気管カニューレ14A内で、表面張力により痰の膜Fが断続的に生じることがある。このように13内で常時少量の痰が発生するときに起きやすい。これらの膜Fを、従来のダイヤフラム式の痰吸引器によって除去しようとすると、その高い吸引圧で膜Fが破れ、これらの痰を良好に吸引することができない。しかしながら、痰の低速吸引が可能なチューブポンプ16Aによると、これらの膜Fを破ることなく連続的に吸い出すことができる。なお、このような膜Fの吸引除去の効果は、実施例4に止まらず、チューブポンプ利用したこの発明全般に及ぶ効果である。
その他の、構成、作用および効果は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
実施例5
次に、図10および図11を参照してこの発明の実施例5の気管内痰の吸引装置を説する。
図10に示すように、この発明の実施例5に係る気管内痰の吸引装置160Aは、実施例4において、圧力センサ31からの検出信号に基づいたチューブポンプ16Aの出力制御と、疲の吸引圧が高い異常状態が長時間継続した時、制御部18に電気的に接続されアラーム手段161により、警報音とナースコールとを発するようにした例である。
具体的には、痰の吸引圧が高まれば、それを圧力センサ31が検出し、その検出信号に基づき、制御部18がチューブポンプ16Aの出力を高める。また、痰の吸引圧が低下すれば、それを圧力センサ31が検出し、その検出信号に基づき、制御部18がチューブポンプ16Aの出力を低下させる。
これにより、圧力センサ31を利用した痰の吸引制御を可能としながら、実施例1に比べて人工呼吸システム10Aの部品点数が減り、低コスト化が図れる。
また、吸引チューブ15の内圧の上昇が所定時間継続する状態、例えば吸引チューブ15の詰まり状態、または、痰の粘度が高すぎてチューブ内での吸引速度が低い状態など検出されると、アラーム手段161から警報音が発せられるとともに、ナースステーションにナースコールが発信される。すなわち、アラーム手段161には、ブザー162とナースコール発信部163とがそれぞれ組み込まれている。その結果、この異常状態を患者の近辺にいる医者や第三者、ナースステーション内に待機している看護士などに、確実かつ速やかに通報することができる。これにより、患者の安全を確保することができる。
以下、気管内痰の吸引装置160Aによる痰の吸引操作を、図11のフローシートを参照して説明する。
電源を入れて制御回路をスタートすると(S201)、チューブポンプ16Aが作動、痰の吸引を開始する(202)。次に、チューブポンプ16Aの吸引圧が上昇したかを判断する(S203)。上昇していればSに進み、そうでなければS203に戻る。S204では、チューブポンプ16Aの吸引圧が、あらかじめ設定された設定値未満であるかを判断する。設定値未満であれば、第1のタイマと第2のタイマとをそれぞれスタートさせる(S205)。第2のタイマを使用するタイマ制御回路については後述する。その後、チューブポンプ16Aの出力を増加させ、痰の吸引量を高める(S206)。次に第1のタイマにより15秒が経過したかを判断し(S207)、経過していなければ経過するまで、出力を高めたチューブポンプ16Aによる痰の吸引を継続する。経過後は、1のタイマを切るとともに、チューブポンプ16Aの吸引圧を正常運転時の値まで戻す(S208)。そして、S203に戻る。
ここで、タイマ制御回路を説明する。第2のタイマがスタートすると(S205)、2のタイマにより所定時間(数秒〜数分)が経過したかを判断する(S209)。その経過後は、前記設定値未満の状態が継続しているかを判断し(S210)、継続していなければ第2のタイマを切ってS203に戻り、継続していれば痰吸引の異常状態と判断しブザー162により警報音を発生させ、かつナースコール発信部163からナースコールを発信する(S211)。続いて、第2のタイマにより警報音の発生およびナースコールの発信後、所定秒が経過したかを判断する(S212)。経過後は、警報音の発生およびナースコールを中止し(S213)、タイマを停止する(S214)。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
請求の範囲1に記載の発明によれば、ポンプ手段としてチューブポンプを採用したので、チューブポンプを常時作動させた場合であっても、呼吸にはほとんど支障がない。しかも、気管内に留置した吸引チューブの先端部が気管内壁に接触しても、吸引圧を原因として気管内壁を傷つけにくい。その結果、痰を連続的かつ安全に吸引することができる。
請求の範囲2に記載の発明によれば、チューブポンプを使用したので、肺に陽圧を作用させている場合でも人工呼吸器の気道内圧が変動せず、人工呼吸を継続したまま痰の処置を行うことができ、また痰の収集ビンから排出された空気中の感染性病原体による二次感染を防止することができる。しかも、気管内に留置した吸引チューブの先端部が気管内壁に触しても、吸引圧を原因として気管内壁を傷つけにくく、痰を連続的かつ安全に吸引することができる。
特に、請求の範囲3に記載の発明によれば、痰の吸引中、例えば痰により吸引チューブが高まって吸引圧が痰吸引の正常値より高まった場合には、それを圧力センサが検出し、これに基づいてチューブポンプの吸引力を高めるか、補助ポンプを作動させる。その結果、痰吸引中の異常事態を回避し、気管閉塞事故などを自動的に防止することができる。また、圧力センサにより吸引チューブの内圧を検出するようにしたので、痰の有無を確実かつ即座に検出することができる。
請求の範囲4に記載の発明によれば、吸引チューブの内圧の上昇が所定時間継続する状態を圧力センサにより検出して警報音を発生し、その異常状態を第三者に通報することができる。これにより、患者の安全を確保することができる。

Claims (4)

  1. 気管内に先端部が留置され、該気管内で発生した痰を吸引する吸引チューブと、
    該吸引チューブに連通され、前記痰を吸引する負圧力を発生させるポンプ手段とを備えた気管内痰の吸引装置において、
    前記吸引チューブには、該吸引チューブの内圧を検出する圧力センサが設けられ、前記吸引チューブには、前記気管内に溜まった痰を、前記ポンプ手段より高い吸引力で吸い出す補助ポンプが連通され、
    前記吸引チューブの内圧が正常な痰吸引時より高い状態を圧力センサが検出した時には、前記ポンプ手段の吸引力を高めるか、前記補助ポンプを作動させる気管内痰の吸引装置。
  2. 送気および排気用の呼吸管が接続された人工呼吸器と、前記呼吸管に連通され、患者の気管に挿入される気管カニューレとを備えた人工呼吸システムに利用され、前記気管カニューレに呼吸管を連通した状態で、吸引チューブを通してポンプ手段により痰を吸引する気管内痰の吸引装置において、
    前記吸引チューブには、該吸引チューブの内圧を検出する圧力センサが設けられ、前記吸引チューブには、前記気管内に溜まった痰を、前記ポンプ手段より高い吸引力で吸い出す補助ポンプが連通され、
    前記吸引チューブの内圧が正常な痰吸引時より高い状態を圧力センサが検出した時には、前記ポンプ手段の吸引力を高めるか、前記補助ポンプを作動させる気管内痰の吸引装置。
  3. 前記ポンプ手段は、
    前記吸引チューブの弾性変形自在な一部を押圧して閉塞させる複数の押圧ローラが、外周面のうちの周方向に離間した位置にそれぞれ突設されたロータと、
    該ロータの外周面から所定の距離離間して設けられ、該ロータとの対向面が、該ロータの外周面と平行に湾曲する管押圧面となった押圧ガイドと、
    前記ロータを回転させる回転手段とを有した請求の範囲1または2に記載の気管内痰の吸引装置。
  4. 前記気管内痰の吸引装置は、警報音を発生させるアラーム手段を有し、前記吸引チューブには、該吸引チューブの内圧を検出する圧力センサが設けられ、前記吸引チューブの内圧の上昇を圧力センサが検出し、この検出状態が所定時間を経過した時には、前記アラーム手段により警報音を発生する請求の範囲1または2に記載の気管内痰の吸引装置。
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