JP4003092B2 - 気管切開チューブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は気管切開チューブに係り、さらに詳しくは、気管切開チューブの管腔体であるベンドチューブの管壁部内に吸引ルーメンが設けられた吸引ルーメン付の気管切開チューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
気管切開チューブは、周知のように、呼吸機能の不十分な患者等に用いられる医療器具である。そして、気管切開チューブは、患者に気管切開術を行いその切開部に挿入することによって人体に取り付けられるが、この気管切開チューブによって、空気は外部から気管を通じて肺に送り込まれたり、肺から外部へ送り出されたりするようになっている。従って、患者は喉、鼻に空気を通すことなく、人体の自然の呼吸運動によって通常の呼吸をすることが可能となる。
【0003】
また、呼吸不全患者の場合は、これに人工呼吸器を取り付けることにより通常に近い状態の呼吸が行われ、さらに吸引ルーメン等を付設したものでは、貯溜している痰類の除去が可能であり、気管切開チューブのベンドチューブにおける湾曲部の壁に穴等を設けたものは、患者の会話が可能となるなど、幅広い用途がある。
【0004】
図9は従来の気管切開チューブ(従来例1)の模式図およびそのA−A断面図である。図において、1は気管切開チューブで、そのベンドチューブ2はほぼ90゜にやや大きな曲率で湾曲した“くの字状”の管腔体であり、この管腔体の内腔は気道確保用ルーメン2aとなっている。4はベンドチューブ2の一方の端部3またはその近傍の外周面を覆うカフで、例えば気管に挿入されたベンドチューブ2を隙間なく支持する役割を持っており、全体がタイヤのような中空状のもので、ベンドチュ−ブ2の管壁部内に設けられたカフ膨脹用小ルーメン5を介して中空部を加圧または減圧し、カフ4全体を適宜膨脹ないし収縮させることが可能になっている。
【0005】
6はベンドチューブ2の他方の端部を構成するコネクタ部で、テーパ状すなわち先の狭まった形状となっており、必要に応じて図示しない人工呼吸器や蓋(人工呼吸器不使用の場合等に使用される)等が装着される。7はコネクタ部6とベンドチューブ2の接続部に設けられた固定具で、固定具7は左右両側へ延びる翼状のアーム部8からなり、アーム部8の先端近傍には人体への取付用の穴9がそれぞれ設けられている。そして、コネクタ部6と固定具7の間には、カフ膨脹用小ルーメン5に連通されカフ4の中空部を加圧または減圧するために使用されるカフ用小チューブ10と、ベンドチューブ2の外側に沿わせて設けられた吸引ルーメン11に連通された吸引ルーメン用チューブ12とが取り付けられている。また、吸引ルーメン11は気管内の痰等の粘稠流動体や食物等の固形物を吸引除去するための重要な付属部品であり、吸引ルーメン11の吸引開口部11aがベンドチュ−ブ2の湾曲部の所定部位において外部に開放されるように設けられている。
【0006】
図10は他の従来の気管切開チューブ(従来例2)の模式図およびそのB−B断面図で、従来例1の気管切開チューブ1とほぼ同様に構成されており、吸引ルーメン13がカフ膨脹用小ルーメン5と同様にベンドチュ−ブ2の管壁部内に対向して設けられ、吸引ルーメン13の吸引開口部13aがベンドチュ−ブ2の湾曲部の所定部位において外部に開放されるように貫設されている。なお、吸引ルーメン13は、前述したような高吸引性の必要性から、カフ膨脹用小ルーメン5よりはルーメンとしてのインピーダンスを小さくすることが重要で、カフ膨脹用小ルーメン5よりは大きいサイズのルーメンを形成する必要がある。このため、ベンドチューブ2の内腔はカフ膨脹用小ルーメン5側に偏ったものとなっており、吸引ルーメン13の形成される側の壁厚は、カフ膨脹用小ルーメン5の形成されている対向側の壁厚より厚くなっている。
【0007】
そして、図9および図10に示した気管切開チューブ1は、ベンドチューブ2の端部3が肺側に向くように人体の喉から気管へ開けられた切開部に挿入され、固定具7の穴9に取り付けられた固定紐によって人体の首に固定される。この時、カフ4は気管の内周面を軽く押圧するように膨らまされており、このカフ4によって気管切開チューブ1は気管内に支持され、かつ肺から吐き出された空気が喉、鼻側へ抜けないように装着される。ついで、肺から吐き出された空気は、喉、鼻側へ抜けることなくベンドチューブ2を通ってコネクタ部6の開口部から人体の外部へ排気され、また、ベンドチューブ2を通って人体の外部からの空気が肺へ取り入れられる。これを繰り返し行うことにより、通常の呼吸が行われる。また、気管切開チューブ1の装着中、気管内の痰等の粘稠流動体や食物等の固形物は吸引ルーメン11または13により吸引され、人体の外部に排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来例1の気管切開チューブ1は、ベンドチューブ2の外側に沿わせて吸引ルーメン11を設けたので、気管内の痰等の粘稠流動体や食物等の固形物に対する吸引性は良いものの、ベンドチューブ2の表面に凹凸が生じてしまうため、気管への装着において切開部を刺激し使用時に違和感を与えてしまうという問題があった。また、従来例2の気管切開チューブ1は、ベンドチュ−ブ2の管壁部内に吸引ルーメン13を設け、ベンドチューブ2の表面に凹凸が無いように形成したので、気管への装着において切開部に刺激を与えにくく違和感は低減されるものの、吸引ルーメン13の吸引開口部13aに気道粘膜が吸着し易く、これにより吸引性が悪くなったり、粘稠流動体等の吸引によって吸引開口部13aが閉塞してしまい、気管切開チューブ1を交換しなければならないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、チューブの表面に気管を刺激するような突起物がほとんど無く、気道粘膜による吸引開口部の閉塞を防止して貯溜物の吸引を確実に行える使用感の良い気管切開チューブを提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る気管切開チューブは、一方の端部外周面にカフを有し、他方の端部にコネクタ部が形成された管腔体の内腔を気道確保用ルーメンとし、管腔体の管壁部内にはカフに連通するカフ膨脹用ルーメンおよび外部に連通する吸引開口部を途中に有する吸引ルーメンを管腔体の長さ方向に沿って設け、さらに長手方向の途中に前記吸引開口部が位置するように両端が管腔体に固定されるとともに両端間が外向き円弧状に形成されてこの外向き円弧状部と管腔体外周面との間に吸引ルーメンのコネクタ部側に連通する吸引部が形成されるプロテクターを設け、プロテクターを、所定長さのチューブのほぼ中央部から一方の側に形成され吸引開口部から吸引ルーメンに挿入される円筒状の挿入部と、他方の側を展開して形成され管腔体の外周面に固定される取付部と、挿入部と取付部との間の前記外向き円弧状部の両側をほぼ円弧状に切除して形成され、かつ管腔体の外周面との間に前記挿入部および前記吸引ルーメンに連通する前記吸引部が形成される連結部と、により構成したものである。
【0011】
本発明に係る気管切開チューブは、一方の端部外周面にカフを有し、他方の端部にコネクタ部が形成された管腔体の内腔を気道確保用ルーメンとし、管腔体の管壁部内にはカフに連通するカフ膨脹用ルーメンおよび外部に連通する吸引開口部を途中に有する吸引ルーメンを管腔体の長さ方向に沿って設け、さらに長手方向の途中に前記吸引開口部が位置するように両端が管腔体に固定されるとともに両端間が外向き円弧状に形成されてこの外向き円弧状部と管腔体外周面との間に吸引ルーメンのコネクタ部側に連通する吸引部が形成されるプロテクターを設け、プロテクターを、吸引開口部からカフ側に向かって吸引ルーメンに挿入される挿入部と、管腔体の外周面に固定される取付部と、両端部が前記挿入部と前記取付部にそれぞれ連結され、かつ管腔体の外周面との間に前記吸引ルーメンの前記コネクタ部側に連通する前記吸引部が形成される前記外向き円弧状部からなる連結部と、により一体に構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の模式図、図2はその要部の拡大図、図3は図2の要部の拡大断面図、図4は本発明の実施の形態1に係るプロテクターの斜視図である。なお、図10で説明した従来例2と同一部部には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0014】
図において、14は例えばポリ塩化ビニルなどの軟質の合成樹脂チューブを加工してなり、図3のように吸引ルーメン13の途中に形成された吸引開口部13aに取り付けられるプロテクターで、例えば所定長さのチューブのほぼ中央部から一方の側に形成された円筒状の挿入部14aと、他方の側を軸方向のスリットにより展開して形成された板状の取付部14bと、挿入部14aと取付部14bとの間の両側を図4のようにほぼ円弧状に切除し、さらに図3のように外向き円弧状に形成された連結部14cとにより構成されている。そして、プロテクター14は、図3のようにその長手方向の途中に吸引開口部13aが位置するように両端がベンドチューブ2に固定される。すなわち、具体的にはプロテクター14の挿入部14aを吸引開口部13aからコネクタ部6側に向かって吸引ルーメン13に挿入し、取付部14bを吸引開口部13a近傍のカフ4側のベンドチューブ2の外周面に接着剤により接着してプロテクター14を吸引開口部13aに固定し、連結部14cとベンドチューブ2の外周面との間に挿入部14aおよび吸引ルーメン13のコネクタ部6側に連通する吸引部14dを形成する。
【0015】
このように構成したこの実施の形態1においては、気管切開チューブ1のベンドチューブ2をその端部3が肺側に向くように人体の喉から気管へ開けた切開部に挿入し、固定具7の穴9に取り付けられた固定紐によって人体の首に固定する。この時、カフ4を気管の内周面を軽く押圧するようにカフ用小チューブ10およびカフ膨脹用小ルーメン5により蒸留水を送って膨らまし、このカフ4によって気管切開チューブ1を気管内に支持させるとともに、肺から吐き出された空気が喉、鼻側へ抜けないように装着する。ついで、肺から吐き出された空気は、喉、鼻側へ抜けることなくベンドチューブ2を通ってコネクタ部6の開口部から人体の外部へ排気され、人体の外部からの空気は、ベンドチューブ2を通って肺へ取り入れられる。これが繰り返され通常の呼吸が行われる。
【0016】
また、気管切開チューブ1の装着中においては、吸引ルーメン13および吸引ルーメン用チューブ12により気管内の痰等の粘稠流動体や食物等の固形物が吸引除去されている。この時、吸引ルーメン13の吸引開口部13aに気道粘膜が吸着し易いが、吸引開口部13aに取り付けたプロテクター14により気道粘膜の吸着が防止され、粘稠流動体等の吸引による吸引ルーメン13および吸引開口部13aの閉塞が回避されて、粘稠流動体等は吸引部14dから挿入部14aを通って吸引ルーメン13および吸引ルーメン用チューブ12に確実に送られ、人体の外部に排出される。
【0017】
このように、吸引開口部13aにプロテクター14を取り付け、プロテクター14の連結部14cとベンドチューブ2の外周面との間に吸引ルーメン13に挿入された挿入部14aおよび吸引ルーメン13に連通する吸引部14dを形成して、粘稠流動体等を吸引部14dから挿入部14aおよび吸引ルーメン13に吸引し、吸引ルーメン用チューブ12より人体の外部に排出するように構成したので、プロテクター14により気道粘膜の吸引開口部13aへの吸着を防止し、かつ粘稠流動体等の吸引による吸引ルーメン13および吸引開口部13aの閉塞を回避することができる。また、気道粘膜がプロテクター14に吸着しても取付部14bおよび連結部14cの表面に吸着されるのみで吸引部14dおよび吸引開口部13aには吸着されてないため、粘稠流動体等の吸引を確実に行うことができる。これにより、吸引性の低下を防いで粘稠流動体等を人体の外部へ確実に排出させることができる。また、このベンドチューブ2の表面には凹凸がほとんど無いので、気管への装着において切開部に刺激を与えにくく違和感を低減させることができる。
【0018】
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2の模式図、図6はその要部の拡大図、図7は図6の断面図、図8は本発明の実施の形態2に係るプロテクターの斜視図である。この実施の形態2は、実施の形態1の合成樹脂チューブを加工してなるプロテクター14に代えて、例えばポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂による成型品からなるプロテクター15を吸引開口部13aに取り付けたものであり、プロテクター15は、図5、図7のように吸引ルーメン13のカフ4側に挿入される挿入部15aと、板状の取付部15bと、図7、図8のように両端部が挿入部15aと取付部15bにそれぞれ連結された外向き円弧状の連結部15cとにより構成されている。そして、プロテクター15の挿入部15aを吸引開口部13aからカフ4側に向かって吸引ルーメン13に挿入し、取付部15bを吸引開口部13a近傍のコネクタ部6側のベンドチューブ2の外周面に接着剤により接着してプロテクター15を図5、図7のようにその長手方向の途中に吸引開口部13aが位置するように固定し、連結部15cとベンドチューブ2の外周面との間に吸引開口部13aおよび吸引ルーメン13のコネクタ部6側に連通する吸引部15dを形成する。
【0019】
このように構成したことにより、実施の形態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、プロテクター15により気道粘膜の吸引開口部13aへの吸着を防止し、粘稠流動体等の吸引による吸引ルーメン13および吸引開口部13aの閉塞を回避することができる。これにより、粘稠流動体等の吸引が吸引部15dから吸引開口部13aおよび吸引ルーメン13等を介して確実に行われ、吸引性を低下させることなく粘稠流動体等を人体の外部へ排出させることができるとともに、表面に凹凸のほとんど無いベンドチューブ2を切開部に装着するので、切開部に刺激を与えにくく違和感を低減させることができる使用感の良い気管切開チューブ1を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る気管切開チューブは、一方の端部外周面にカフを有し、他方の端部にコネクタ部が形成された管腔体の内腔を気道確保用ルーメンとし、管腔体の管壁部内にはカフに連通するカフ膨脹用ルーメンおよび外部に連通する吸引開口部を途中に有する吸引ルーメンを管腔体の長さ方向に沿って設け、さらに長手方向の途中に前記吸引開口部が位置するように両端が管腔体に固定されるとともに両端間が外向き円弧状に形成されてこの外向き円弧状部と管腔体外周面との間に吸引ルーメンのコネクタ部側に連通する吸引部が形成されるプロテクターを設け、プロテクターを、所定長さのチューブのほぼ中央部から一方の側に形成され吸引開口部から吸引ルーメンに挿入される円筒状の挿入部と、他方の側を展開して形成され管腔体の外周面に固定される取付部と、挿入部と取付部との間の前記外向き円弧状部の両側をほぼ円弧状に切除して形成され、かつ管腔体の外周面との間に前記挿入部および前記吸引ルーメンに連通する前記吸引部が形成される連結部と、により構成した、あるいはプロテクターを、吸引開口部からカフ側に向かって吸引ルーメンに挿入される挿入部と、管腔体の外周面に固定される取付部と、両端部が前記挿入部と前記取付部にそれぞれ連結され、かつ管腔体の外周面との間に前記吸引ルーメンの前記コネクタ部側に連通する前記吸引部が形成される前記外向き円弧状部からなる連結部と、により一体に構成したので、貯留物の吸引時においてプロテクターにより気道粘膜の吸引開口部への吸着を防止し、貯留物の吸引による吸引ルーメンおよび吸引開口部の閉塞を回避することができるとともに、気道粘膜がプロテクターに吸着しても取付部および連結部の表面に吸着されるのみで吸引部および吸引開口部には吸着されてないため、貯留物の吸引を確実に行うことができる。これにより、吸引性の低下を防ぎ貯留物を人体の外部へ確実に排出させることができる。また、管腔体表面にプロテクターを設けても凹凸がほとんど生じないため、気管への装着における切開部への刺激を与えず違和感を低減させることができる使用感の良い気管切開チューブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の模式図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図2の要部の拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るプロテクターの斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2の模式図である。
【図6】図5の要部の拡大図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るプロテクターの斜視図である。
【図9】従来の気管切開チューブの模式図およびそのA−A断面図である。
【図10】他の従来の気管切開チューブの模式図およびそのB−B断面図である。
【符号の説明】
1 気管切開チューブ
2 ベンドチューブ(管腔体)
3 端部
4 カフ
5 カフ膨脹用小ルーメン
6 コネクタ部
13 吸引ルーメン
13a 吸引開口部
14,15 プロテクター
14a,15a 挿入部
14b,15b 取付部
14c,15c 連結部
14d,15d 吸引部
Claims (2)
- 一方の端部外周面にカフを有し、他方の端部にコネクタ部が形成された管腔体の内腔を気道確保用ルーメンとし、前記管腔体の管壁部内には前記カフに連通するカフ膨脹用ルーメンおよび外部に連通する吸引開口部を途中に有する吸引ルーメンを該管腔体の長さ方向に沿って設け、さらに長手方向の途中に前記吸引開口部が位置するように両端が前記管腔体に固定されるとともに両端間が外向き円弧状に形成されて該外向き円弧状部と管腔体外周面との間に前記吸引ルーメンの前記コネクタ部側に連通する吸引部が形成されるプロテクターを設け、
前記プロテクターを、
所定長さのチューブのほぼ中央部から一方の側に形成され前記吸引開口部から前記吸引ルーメンに挿入される円筒状の挿入部と、
他方の側を展開して形成され前記管腔体の外周面に固定される取付部と、
前記挿入部と前記取付部との間の前記外向き円弧状部の両側をほぼ円弧状に切除して形成され、かつ前記管腔体の外周面との間に前記挿入部および前記吸引ルーメンに連通する前記吸引部が形成される連結部と、
により構成したことを特徴とする気管切開チューブ。 - 一方の端部外周面にカフを有し、他方の端部にコネクタ部が形成された管腔体の内腔を気道確保用ルーメンとし、前記管腔体の管壁部内には前記カフに連通するカフ膨脹用ルーメンおよび外部に連通する吸引開口部を途中に有する吸引ルーメンを該管腔体の長さ方向に沿って設け、さらに長手方向の途中に前記吸引開口部が位置するように両端が前記管腔体に固定されるとともに両端間が外向き円弧状に形成されて該外向き円弧状部と管腔体外周面との間に前記吸引ルーメンの前記コネクタ部側に連通する吸引部が形成されるプロテクターを設け、
前記プロテクターを、
前記吸引開口部からカフ側に向かって前記吸引ルーメンに挿入される挿入部と、
前記管腔体の外周面に固定される取付部と、
両端部が前記挿入部と前記取付部にそれぞれ連結され、かつ前記管腔体の外周面との間に前記吸引ルーメンの前記コネクタ部側に連通する前記吸引部が形成される前記外向き円弧状部からなる連結部と、
により一体に構成したことを特徴とする気管切開チューブ。
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