JP2023543195A - 換気モードを変更する方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
呼吸ガス源、制御ユニット、記憶装置、圧力センサデバイス、及び/又はフローセンサデバイス、交換可能な呼吸ガスホース、呼吸ガスホースのための少なくとも1つの接続管片、患者インターフェース、及び患者バルブを備える呼吸ガス供給機器であって、制御ユニットが第1の期間の間、第1の換気モードを起動し、その場合、換気のための変化する呼吸ガスパラメータを指定するために呼吸ガス源を制御し、制御ユニットが第2の期間の間、別の治療モードを起動し、その場合、この治療モードに関連した呼吸ガスパラメータを指定するために呼吸ガス源を制御し、呼吸ガスホースは、第1のモード換気から別の治療モードに変更する場合に機器にとどまり、制御ユニットによって、別の治療モードのために患者バルブが切り替えられる。【選択図】図1A
Description
人工呼吸器は、呼吸器障害の治療に用いられ、その場合、人工呼吸器は、病院内と病院外の処置で非侵襲的及び侵襲的換気に使用できる。
患者の人工呼吸には、通常、吸気呼吸ガスフロー(Atemgasfluss)のための吸気分岐と、任意的に、呼気呼吸ガスフローのための分岐とを備えた人工呼吸器を用いることができる。呼気呼吸ガスフローのための分岐が患者による呼吸ガスの呼出(吐出)/呼気を可能にするのに対して、吸気呼吸ガスフローのための分岐は患者に呼吸ガスを供給する。
動作時には、人工呼吸器を、受動的呼出開口/漏洩ホースシステム(Leckageschlauchsystem)を有するホースシステム、又は能動的呼出バルブ/バルブホースシステムを有するホースシステムと接続することができる。
従来技術で知られる人工呼吸器では、漏洩ホースシステムを用いた換気とバルブホースシステムを用いた換気とを切り替えることが可能である。しかしこれまで、このために、例えば逆止弁などの1つ又は複数のコンポーネントを機器の外部又は内部に付け替える/取り付ける必要があった。
その場合、漏洩ホースシステムは、二酸化炭素を洗い出すために、換気中に呼吸ガスを逃がし続けることができる所定の漏洩開口を有する単一ホースシステム(Einschlauchsystem)である。バルブホースシステムとは、呼気用の切替バルブを備えた単一ホースシステム、又は吐き出された呼吸ガスをモニタリングのために再び人工呼吸器に供給するダブルホースシステム(Doppelschlauchsystem)である。したがって、人工呼吸器は、ダブルホースシステム用又は単一ホースシステム用の少なくとも2つの接続管片を有する。それに加えて、人工呼吸器は、制御圧力をバルブに導くために、バルブを含む単一ホースシステムを使用するのに必要な圧力管片を有する。したがって、従来技術で知られている人工呼吸器では、常に選択したホースシステムに適合するアダプタを使用する必要があり、そのために場合によっては圧力管片を閉じたり開いたりする必要がある。患者ホースシステムが接続可能となる前に、適合するホースシステムアダプタを設置する必要がある。しかし、取り付け/付け替えには時間がかかり、誤りが起きやすく、使用の障害となる。別の欠点は、治療モードが常にホースシステムに依存するということである。CPAPモードは、二酸化炭素を洗い出すべく呼吸ガスを逃がし続けるために、漏洩ホースシステムを常に必要とする。現在、CPAPモードは、切替バルブを有する単一ホースシステムでは使用できない。
したがって、本発明の課題は、付け替え措置又はアダプタを用いずに、漏洩ホースシステムとバルブホースシステムの両方を有する人工呼吸器を利用すること、それに加えて同じホースシステムで異なった治療モードを可能にできる装置を提供することである。
上記課題は、請求項1に記載の機器によって解決される。従属請求項の主題は、発展形態及び有利な実施形態である。他の利点及び特徴は、全体的な説明及び実施例の説明から明らかになる。
呼吸ガス源と、制御ユニットと、記憶装置と、圧力センサデバイス及び/又はフローセンサデバイスと、交換可能な呼吸ガスホースと、呼吸ガスホースのための少なくとも1つの接続管片と、患者インターフェースと、患者バルブとを備える呼吸ガス供給機器であって、制御ユニットが第1の期間(Zeitraum)の間、第1の換気モードを起動し、その場合、換気のための変化する呼吸ガスパラメータを指定(プリセット、Vorgabe)するために呼吸ガス源を制御し、制御ユニットが第2の期間の間、別の治療モードを起動し、その場合、この治療モードに関連した呼吸ガスパラメータを指定するために呼吸ガス源を制御する、呼吸ガス供給機器において、呼吸ガスホースは、第1の換気モードから別の治療モードに変更する場合に機器にとどまり、制御ユニットによって、別の治療モードのために患者バルブが切り替えられることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、制御ユニットがCPAPモード又はMPVモード又はHFTモードを別の治療モードとして起動することを特徴とする。その場合、呼吸ガスホースは単一ホースバルブシステムであり得る。
一発展形態において、機器は、制御ユニットが別の治療モードを起動し、その場合、呼吸相に無関係の、又は依存した一定の呼吸ガスパラメータを指定するために呼吸ガス源を制御することを特徴とする。
一発展形態において、機器は、別の治療モードが、呼吸相とは無関係に維持される一定のCPAP圧力であることも特徴とする。
一発展形態において、機器は、補足的に、バルブが呼吸相に応じて開閉されることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、バルブが吸気中に閉じられ、呼気中にコントロールして制御され、呼出を保証するために一時的に開かれることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、制御ユニットによってフローセンサデバイスのフロー信号のプロファイルから患者の呼吸が識別され、バルブがフロー信号(トリガとして)に依存して作動されることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、代替的に、フロー信号に対して限界値が記憶されるか、又は設定可能であり、限界値がトリガ感度であることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、例えば、制御ユニットが、バルブの切替過程中にCPAP圧力レベルの維持を確保するために呼吸ガスを送るべく呼吸ガス源を制御することを特徴とする。
一発展形態において、機器は、制御ユニットによってフローセンサデバイスのフロー信号のプロファイルから患者の呼吸が呼気として識別される場合、制御ユニットがCPAP圧力を少なくとも一時的に低下させることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、制御ユニットによってフローセンサデバイスのフロー信号のプロファイルから患者の呼吸が呼気として識別される場合、制御ユニットがCPAP圧力を少なくとも一時的に上昇させる(口すぼめ呼吸)ことを特徴とする。
一発展形態において、機器は、呼出空気(Ausatemluft)のCOの洗い出しがバルブによって低圧でも確実に行われるので、制御ユニットがCPAP圧力をhPa未満の圧力値にも指定する(vorgeben)ことができることを特徴とする。
一発展形態では、機器は、制御ユニットが利用者の選択に応じて、又は自動的に、別のCPAP治療モードを起動し、その場合、CPAP圧力を指定するために呼吸ガス源を制御し、第1の換気モードから別のCPAP治療モードに変更する場合に、呼吸ガスホースが機器の管片にとどまり、バルブが吸気中に閉じられ、呼気中にコントロールして制御され、かつ呼出を保証するために一時的に開かれ、患者呼吸は、制御ユニットによってフローセンサデバイスのフロー信号のプロファイルから識別され、バルブは、フロー信号(トリガとして)に依存して作動され、CPAP圧力レベルの維持を確保するために、バルブの切替過程中、呼吸ガス源が制御され、CPAP圧力がhPa未満の圧力値にも指定され得ることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、別の治療モードが、呼吸相とは無関係に維持される一定フロー(HFT)であることも特徴とする。
一発展形態において、機器は、補足的に、制御ユニットが、実質的に一定の呼吸ガスフローを指定するために呼吸ガス源を制御し、かつ患者バルブを持続的閉位置に切り替えることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、HFTモードのために、呼気中、患者フローが初めに低下するのに対してマスク圧力は同時に上昇するよう呼吸ガス源を制御するように制御ユニットが設定及び構成されていることを特徴とする。
一発展形態において、機器はさらに、機器が追加的に、統合又は接続された、少なくとも1つの加湿器及び/又は酸素源及び/又はネブライザ及び/又は少なくとも1つの加熱器を有することを特徴とする。
一発展形態において、機器は、補足的に、HFTモードが起動されると、呼吸ガスを加熱及び加湿するために追加的に加湿器及び加熱器(単数又は複数)...を作動させることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、HFTモードが、呼吸ガスフローを0~90l/min、好ましくは1~80l/min、特に好ましくは2~60l/minの範囲で指定するために呼吸ガス源を制御することを特徴とする。
一発展形態において、機器は、例えば、呼吸ガスホースが患者バルブを有し、換気からHFTに変更する場合に機器にとどまり、HFTのために、制御圧力が呼吸ガス源から圧力ホースを通して患者バルブに送られることにより、患者バルブが閉じられ、ならびに/あるいは加湿器及び加熱器が作動されることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、HFTモードのために、鼻孔に少なくとも部分的に挿入される管片を有する鼻カニューレが患者インターフェースとして使用されることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、フローが鼻の死腔を洗い流すように患者インターフェースを介して患者の両方の鼻孔に付加される一定のハイフローの(加温及び加湿された)呼吸ガスを用いるHFTモードを制御ユニットが指定し、その場合、患者インターフェースが鼻壁に密着せず、それにより患者インターフェースの傍らを通過する呼出が可能であり、HFT換気では目標フローが事前設定されたレベルで実質的に一定に保たれ、呼吸ガスがバルブから絶え間なく逃げるべきでなく、吸気及び呼気中に患者インターフェースに継続的に給送されることから、HFT換気中、バルブが閉状態0に保たれる(そのためにバルブの制御圧力が常にマスク圧力より高く保たれる)ことを特徴とする。
機器は、別の治療モードが必要に応じて呼吸ガス量(Atemgasvolumen)又は呼吸ガスフロー、あるいは吸気のための加圧された呼吸ガスを患者に送るMPVモードであることも特徴とする。
一発展形態において、機器は、呼吸ガスフロー又は呼吸ガス体積、あるいは吸気のための加圧された呼吸ガスを指定するために制御ユニットが呼吸ガス源を制御し、かつ患者バルブを持続的閉位置に切り替えることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、フロー信号又は圧力信号のプロファイルから患者の呼吸努力(吸気苦労)が識別され、フロー信号又は圧力信号のプロファイルから患者の吸気苦労が識別される場合、制御ユニットが呼吸ガスフロー又は呼吸ガス量を指定するために呼吸ガス源を制御することを特徴とする。
一発展形態において、機器は、呼吸補助の圧力及び容量が設定可能であることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、呼吸補助の圧力及び吸気時間Tiが設定可能であることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、フロー信号/又は圧力信号に対して限界値が記憶されるか、又は設定可能であり、限界値がトリガ感度であることも特徴とする。
一発展形態において、機器は、例示的に、トリガ感度が3~15段階で設定可能であることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、例えば、トリガブロック時間(0.1~10秒の範囲)が指定可能(vorgebbar)であり、トリガブロック時間の時間長(Zeitdauer)の間、センサにより検出された患者の呼吸努力が制御ユニットによって無視されることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、例示的に、MPVモードのために、口に少なくとも部分的に挿入されるように形成されたMPVインターフェース(マウスピース)が患者インターフェースとして使用され、制御ユニットは、吸気中にマスク圧力が上昇プロファイルを有し、呼気中にマスク圧力が目標圧力よりもゆっくりと低下するように呼吸ガス源を制御するように設定及び構成されていることを特徴とする。
一発展形態において、機器は、例示的に、呼気のためにバルブが短時間開かれ、それによりマウスピースで圧力が減少し、続いてバルブが閉じられることを特徴とする。
機器は、別の治療モードが、必要に応じて吸気のための呼吸ガスを患者に送るMPVモードであり、呼吸ガス圧力が設定可能であり、ならびに/あるいは、それに加えて呼吸ガス量又は吸気時間Tiが指定され、マウスピースが患者インターフェースとして使用され、マウスピースが口の中にある場合に患者の呼吸信号がMPV換気を開始するための圧力トリガ及び/又はフロートリガとしてセンサにより検出され、呼気のために、患者はマウスピースを口に入れたままにでき、次いで、制御ユニットが、呼気のためにバルブを少なくとも一時的に開き、それにより患者は、患者の呼気空気を完全又は部分的に開いたバルブを通して周囲環境へ吐き出す(abatmen)ことができ、制御ユニットは、呼気中にホースからの呼出空気の洗い出しを補助するための洗浄フローを指定するために呼吸ガス源を作動させることを特徴とする。
機器は、別の治療モードが加圧された呼吸ガス流を患者に一時的に供給するMPVモードであり、機器は、加圧された呼吸ガス流を気道に一時的に供給する呼吸ガス源と、患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入し、再び取り出すことができるマウスピースの形態の患者インターフェースであって、さらに、患者の気道に呼吸ガス流が送られるように構成されている、患者インターフェースと、マウスピースが患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合に、患者がマウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、患者が呼吸努力をしたかどうかを確認するように設定されたセンサと、一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力を患者がしたかどうかを検知するためにセンサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニットと、からなり、制御ユニットは、一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値に達するか、又は上回る場合、一時的な加圧呼吸ガス流を指定する前に呼吸ガス源を作動させ、次いで制御ユニットは、一時的な加圧呼吸ガス流を患者の吸気のためにアクティブにすることを特徴とする。
機器は、制御ユニットが換気モードのために、呼吸ガス圧力を0~90mbar、好ましくは1~80mbar、特に好ましくは2~60mbarの範囲に指定するために呼吸ガス源を制御することも特徴とする。
機器は、制御ユニットが、換気モードのために、一回の呼吸深さの容量(一回換気量)を指定するために呼吸ガス源を制御することも特徴とする。
機器は、機器が圧縮ガス源と、制御圧力を患者バルブに送る少なくとも1つの圧力ホースとを有することも特徴とする。
機器は、呼吸ガス源が圧縮ガス源であることも特徴とする。
機器は、呼吸ガスホースが患者バルブを有する単一ホースシステムであることも特徴とする。
機器は、補足的に、呼吸ガスホースが患者バルブを有する2ホースシステム(Zweischlauchsystem)であることを特徴とする。
機器は、呼吸ガスホースが、割り当てられた患者バルブを有する2ホースシステムであり、患者バルブが、機器ハウジングにおいて管片の隣に設けられることも特徴とする。
機器は、補足的に、患者バルブがハウジングの収容部から取外し可能に形成され、患者バルブが、呼吸ガスフローをバルブにより遮断又は解放するために制御圧力を加えることができる膜を有することを特徴とする。
機器は、バルブが、バルブを開閉する制御圧力が加えられるシール膜を有し、制御圧力が呼吸ガス源によって生成され、かつ制御ホースを介してバルブに送られることも特徴とする。
機器は、バルブが電気的に作動することも特徴とする。
機器は、制御ユニットが、指定可能な圧力波形を有する吸気圧力を指定するために呼吸ガス源を制御することも特徴とする。
機器は、制御ユニットが、2つの異なる吸気圧力レベルを有する吸気圧力を指定するために呼吸ガス源を制御することも特徴とする。
機器は、制御ユニットが、指定可能な圧力波形を有する呼気圧力を指定するために呼吸ガス源を制御することも特徴とすることができる。
機器は、制御ユニットが、2つの異なる呼気圧力レベルを有する呼気圧力を指定するために前記呼吸ガス源を制御し、圧力は低い呼気レベルから高い呼気レベルまで上昇することも特徴とすることができる。
機器は、制御ユニットが、呼気圧力と、吸気圧力レベルへのランプ状の圧力上昇とを指定するために呼吸ガス源を制御することも特徴とすることができる。
機器は、制御ユニットが、吸気圧力と、呼気圧力レベルへのランプ状の圧力降下とを指定するために前記呼吸ガス源を制御することも特徴とすることができる。
機器は、制御ユニットが、圧力信号及び/又は圧力センサデバイス及び/又はフローセンサデバイスのフロー信号から呼吸苦労を認識するように構成されていることも特徴とすることができる。
機器は、患者インターフェースが鼻カニューレ又はフローカニューレとして、鼻栓又はマスクとして、又は気管切開接続部として形成されることも特徴とすることができる。
機器は、HFTモードが起動される場合、鼻カニューレ又はフローカニューレが患者インターフェースとして使用されることも特徴とすることができる。
機器は、換気が起動した場合、鼻栓、マスク、又は気管切開接続部が患者インターフェースとして使用されることも特徴とすることができる。
機器は、制御ユニットが、昼間は呼吸ガス流を指定するために、夜間は変化する呼吸ガス圧力を指定するために前記呼吸ガス源を制御することを特徴とすることができる。
すべての実施例に対して以下のことが代替的又は補足的に適用される。
すべての実施例に対して以下のことが代替的又は補足的に適用される。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された制御圧力が、吸気時間長の半分より前、又は吸気の終わりに達成される最大圧力まで増加されるよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、目標圧力を先ずわずかに、5~20%の範囲で超えることが好ましい。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された目標容量が吸気時間長の半分より前に達成される最大容量まで増加されるよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、例えば、指定された目標容量を先ず、わずかに、2~15%の範囲で上回る。
例えば、制御ユニットは、呼気中の指定された制御圧力が、呼気の時間長の半分より前に達成される最小圧力まで低下するよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。
例えば、制御ユニットは、吸気中のマスク圧力が上昇プロファイルを有するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。例えば、吸気中のマスク圧力は、吸気の終わりに最大になるプロファイルを有する。その場合、好ましくは目標圧力を先ずわずかに、5~20%の範囲で下回り、目標圧力とマスク圧力は、吸気の終わりに実質的に同じである。
例えば、制御ユニットは、マスク圧力が呼気中に先ず上昇し、次いで下降プロファイルを有するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。呼気の開始後、マスク圧力は、目標圧力を上回る値まで上昇し、その後、目標圧力を下回る値まで少なくとも一時的に低下することが好ましい。
さらに好ましくは、MPVモードでは、次の呼気のためにバルブが短時間開かれ、それによりマウスピースで圧力が減少し、続いて、患者の次の呼吸努力を検出するためにバルブが閉じられる。例えば、吸気のためにバルブを閉じたままにし、圧力指定の終了直後に、患者がすばやく呼気できるようにするために完全に開くことができる。あるいは、圧力指定の終了後、患者が呼気できるようにするが、呼出時に小さい気道を可能な限り長く開けておき、それによりCO2の全面的な呼出を可能にする治療上有効な抵抗を生成するために、バルブを部分的にのみ開くことができる。あるいは、圧力指定の終了後、患者が動的に調節される背圧に逆らって、呼気のフローに依存して呼気できるようにバルブを部分的にのみ開くことができ、調節されたバルブの部分的開放又は閉鎖によって、呼出時に治療上有効な抵抗が生成され、この抵抗が小さい気道を可能な限り長く開けたままにし、それによりCO2の全面的な呼出を可能にする。
ハイフローモード(HFTモード)において、機器は設定されたフローを給送する。HFTモードにおいて、機器は、ハイフロー療法(High-Flow-Therapie)のためのフロー源として用いられる。患者インターフェースとして、通常、鼻用の非密封式患者インターフェースが利用される。
MPVモード(mouth piece ventilation mode)は、患者が呼吸補助を受けるタイミングを患者が自由に決める自発呼吸モードである。患者インターフェースとして、通常、マウスピースが利用される。
CPAPモード(Continuous Positive Airway Pressure)は、機器が持続陽圧(dauerhafter Ueberdruck)を付加する自発呼吸モードである。患者インターフェースとして、通常、マスクが利用される。
図1は、患者インターフェース4としての呼吸マスク41を有する本発明による機器1を示す。マスクは、ハーネス42で頭部に取り付けられる。管片43を介してマスクをホースに接続することができる。
呼吸ガス供給機器1は、呼吸ガス源2と、制御ユニット3と、記憶装置5と、圧力センサデバイス7及び/又はフローセンサデバイス8と、呼吸ガスホース11と、ここでは呼吸マスク41として形成された患者インターフェース4とを備える。それに加えて、機器は、操作ユニット20と表示器21とを有する。それに加えて、機器は、呼吸ガスホース11のための2つの管片22(221、222)を有する。管片221は、単一ホースバルブシステム111の形態の呼吸ガスホース11を接続するように設定されている。この管片には漏洩ホース113も接続することができる。
それに加えて、ダブルホースシステム112の吸気分岐を、この管片221に接続することができる。もう1つの管片222は、ダブルホースシステム112の呼気分岐を接続するために用いられる。
図1Bは、種々異なるホースシステムを示す。機器は、漏洩ホース113(上)、単一ホースバルブシステム111(下)、又はダブルホースシステム112(中)を用いて使用され得る。
漏洩ホース113の場合、CO2含有呼出空気200は、呼出システム171を介して連続的に洗い出される。
単一ホースバルブシステム及びダブルホースシステムでは、患者の呼出がバルブ17を介して制御される。
ダブルホースシステム112では、バルブ17は機器に配置されている。呼出空気は、部分ホースを介して人工呼吸器の呼気入口管片222に送られ、そこからバルブ17を介して周囲環境へ放出される。そのために、バルブは呼気ごとに開く。バルブは吸気ごとに閉じる。圧力測定ホース271は、2ホースシステム内の圧力を取り出す。
単一ホースバルブシステム111では、バルブ17はホース11に配置される。
バルブ17は、例えば、3つの基本的なガス路と、シール膜が設けられた開口とを有する。これらのガス路は、閉鎖可能な呼気ガス路、人工呼吸器の方を向き、吸気呼吸ガスが流れる吸気ガス路、及び患者インターフェースの方を向く患者ガス路である。患者ガス路を吸気中は吸気呼吸ガスが流れ、呼気中は呼気呼吸ガスが流れる。呼気ガス路は、膜によって完全に閉じられ、又は開かれ得る開口と連通する。
図1において、開口とシール膜は閉鎖キャップによって覆われている。圧力ホース251は閉鎖キャップに到達する。圧力ホース251は、制御圧力を膜に導く。その場合、膜は、呼気ガス路に通じる開口を閉鎖する。
バルブを空気圧で作動/制御することができる。機器に配置されるのかホースに配置されるのかに関係なく、バルブには、例えばバルブを開閉する制御圧力が加えられる。バルブは、バルブを開閉する制御圧力が加えられるシール膜を有し、制御圧力は、呼吸ガス源2によって生成され、図示されない制御ホースを介してバルブ17に送られる。
圧力測定ホース271は、バルブに隣接するホース内の圧力を取り出す。制御圧力は、呼吸ガス源2によって生成され、図示されない制御ホースを介してバルブに送られる。この場合、制御圧力は、例えば、先ず呼気入口管片222の隣に配置された内部バルブ17に送られる。そこから、圧力を第2のバルブ17(単一ホースシステム)に送ることもできる。図示されない遮断器が、単一ホースバルブシステム111への通路を開放又は遮断する。
単一ホースシステムの場合、制御圧力が存在する圧力管片25が機器ハウジングに配置される。制御圧力は、圧力ホース251を介してバルブ17に送られる。使用しないときの圧力損失を防ぐために、圧力管片25を閉鎖することができる。
管片221の隣には圧力測定用の管片27も配置される。機器内に圧力センサがあり、管片27に空気圧的に割り当てられている。バルブ17の(流れ方向で)前又は後ろの領域のホース内の圧力を決定する圧力測定ホース271を管片27に適応させることができる。
管片222の隣に圧力測定用の管片を配置することもできる。機器内に圧力センサがあり、管片に空気圧的に割り当てられている。管片に圧力測定ホース271を適応させることができ、圧力測定ホースは、呼気ホース内あるいはバルブの(流れ方向で)前又は後ろの領域の圧力を決定する。この圧力測定は、呼気のための圧力指定値の遵守を決定する、及び場合によっては制御するために有意義である。
本発明によれば、バルブ17を電子的に制御することができる。その場合、例えば機器からケーブル接続を介して、又はバルブの隣に配置されたバッテリを介してエネルギーが供給される。
あるいは、バルブを電気的に作動させる/制御することができ、その場合、例えば、膜は、電気的に作動されるアクチュエータによって開口に向かって動かされる。
あるいは、バルブを、例えば軸方向ボイス・コイル・アクチュエータ(VCA)として電気的に作動させる/制御することができる。これは、強磁性シリンダに入っているワイヤでできた可動の筒形コイルにおける永久磁石からなる。コイルに電流が流れるとコイルが磁化され、磁石を反発する。このようにして、内側及び外側へ、ならびに前後の動きが生成される。リニアVCAモータの他の利点は、双方向性と、永久磁石及び磁気保持コイルの存在である。これらは、電力供給が中断した場合、例えば、停電時にバルブが開いたまま、又は閉じたままであることを確保するために、行程の一端にとどまることを可能にする。VCAは、ヒステリシスがほとんどなく、行程の範囲内でスムーズかつ迅速に加速する。ホース内のバルブ及び/又は機器内のバルブを電気的に作動/制御することができる。
この構成では、機器は、例えば換気モード6及びCPAPモード61用に設定されている。
制御ユニット3は、例えば先ず第1の換気モード6を起動し、その際、換気のために、呼吸相に依存し、また変化する呼吸ガスパラメータ、すなわち呼吸ガス圧力又は呼吸ガス体積の指定のために呼吸ガス源2を制御する。例えば、制御ユニットは、吸気の目標値として、呼気(EPAP)よりも高い呼吸ガス圧力(IPAP)を指定する。
制御ユニット3は、利用者の選択に応じて、又は自動的に別のCPAP治療モード61を起動する。その場合、呼吸ガス源2は、一定のCPAP圧力を指定するために制御される。CPAP圧力は、呼吸相とは無関係に維持されることが好ましい。
第1の換気モード6から別のCPAP治療モード61に変更する場合、呼吸ガスホース11は機器1にとどまる。その場合、患者バルブ17は、制御ユニットによって別の治療モードを指定するために切り替えられる。
バルブ17は、吸気中は閉じられ、呼気中はコントロールして制御され、呼出を保証するために一時的に開かれる。
このために、制御ユニット3によってフローセンサデバイス8のフロー信号のプロファイルから患者の呼吸が識別され、バルブ17がフロー信号(トリガとして)に依存して操作される。
フロー信号に対して限界値が記憶されるか、又は設定可能である。限界値は、吸気と呼気の変化を表し、したがってバルブ17を制御するためのトリガ信号として用いられる。本発明によれば、圧力トリガ、又は両方のトリガオプションの組み合わせも可能である。圧力トリガの場合、制御ユニットによって、圧力がわずかに低下することにより吸気が認識され、圧力がわずかに上昇することにより呼気が認識される。圧力信号に対して限界値が記憶されるか、又は設定可能である。限界値は、吸気と呼気の変化を表し、したがってバルブ17を制御するためのトリガ信号として用いられる。
制御ユニット3は、バルブ17の切替過程の間、CPAP圧力レベルの維持を確保するために呼吸ガス源を制御する。
制御ユニット3によって、患者の呼吸がフローセンサデバイス8のフロー信号のプロファイルから呼気として識別される場合、制御ユニット3はCPAP圧力を例えば少なくとも一時的に低下させる。これにより、患者の呼出がより楽になる。
あるいは、制御ユニット3によって、フローセンサデバイス8のフロー信号のプロファイルから患者の呼吸が呼気として識別される場合、制御ユニット3はCPAP圧力を例えば少なくとも一時的に上昇させる(口すぼめ呼吸)。圧力の上昇によって、閉鎖された肺領域を開くことができ、その場合、呼気を完全に行うことができる。
バルブ17によって、バルブの開度に応じて低圧であっても呼出空気のCO2の洗い出しが確実に行われることから、制御ユニット3は、CPAP圧力を4hPa未満の圧力値に指定することもできる。この場合、バルブは、呼吸ガス(呼出の呼吸ガスと新鮮な呼吸ガス)が流出できる大きさに少なくとも一時的に開かれる。バルブの動作原理は、漏洩システムのものに似ている。
機器は、操作/及び表示要素として設定及び構成されたユーザインターフェースを有し、操作/及び表示要素は、装置のハウジングの一面に形成され、操作/及び表示要素は、ハウジング、特に上壁の面積の45%より多く、又は好ましくは50%より多くを占める大きさの面積で形成される。
別の発展形態では、機器は、操作/及び表示要素として設定及び構成されたユーザインターフェースを有する。通常、操作/及び表示要素はGUIとして形成される。通常、GUIは、タッチスクリーンとして形成される。任意的に、操作/及び表示要素は、触覚的操作要素を含む。触覚的操作要素は、装置の上壁又は側壁に配置することができる。任意的に、操作/及び表示要素は、設定時に、音響的又は触覚的な確認を出力するように設定されてもよい。
実施形態において、操作/及び表示要素は、装置のハウジングの一面、特に上壁に形成され、操作/及び表示要素は、表示を示すように設定され、選択された底壁に依存して表示の位置合わせが行われる。したがって、制御/及び表示要素は、選択された底壁に従って装置の位置合わせが変更された場合、表示の位置合わせの向きを変更するように設定される。機器は通常、装置の位置合わせに従って表示の位置合わせを自動的に変化/適合させるように設定されている。
別の発展形態において、操作/及び表示要素は、周囲環境の明るさを検出し、検出された周囲環境の明るさに基づいて操作/及び表示要素の視覚的表示の変更を行うように設定され、操作/及び表示要素は、周囲環境の明るさが明るいことが検出された場合、色強度を変更するか、又はカラー表示から白黒表示に切り替えるように設定されている。これは、周囲環境の明るさが明るい場合、操作/及び表示要素の表示の視認性を改善できるという利点を提供する。
操作/及び表示要素は、周囲環境の明るさの検出された明るさに応じて表示器の色強度を上げるか、又は明るさが強い場合に白黒表示器に切り替えるように設定される。カラー表示を断念することによって、周囲環境の明るさが強い場合にコントラストを高めることによって表示の改善を達成することができる。例えば、操作/及び表示要素を、カラー表示から白黒表示へ切り替えるように設定することができる。これは、特に、装置を、特に屋外で持ち歩く場合に有利である。操作/及び表示要素は、蓄電池の蓄電状態に応じて調光できるように設定されている。
実施形態において、機器は、検出されたパラメータ、測定値及び情報をサーバ又は外部端末機器に送信し、インターフェースを介してデータ及び情報を受信するように設定されたデジタルインターフェースを含む。任意的に、機器は、検出された値及び/又は測定区間の情報を記憶、分析、及び/又は評価するように設定される。機器は、インターフェ-スを介して、排痰補助機器(Hustengeraet)又は他の人工呼吸器又は患者モニタと結合され、データを交換することができる。
任意的に、機器は、検出、分析、及び/又は評価された測定値/パラメータを外部サーバに送信するように設定される。その場合、送信は、時間制御され、手動で引き起こされ(例えば家庭用治療機器又はサーバで引き起こされる)、イベント制御され(例えば治療機器によって特定の重大な状態を認識した場合)、又は、少なくとも治療進行中、持続的送信として設定され得る。
測定値、パラメータ、及び情報の送信は、2時間から7日おきに、特に1~3日おきに行うことができる。一実施形態において、送信は、1日/24時間に少なくとも1回行われる。任意的に、インターフェースは、情報又はパラメータを時間単位でまとめて送信するか、又は測定値をリアルタイムで送信するように設定され得る。任意的に、送信サイクルは利用者及び/又は看護人によって自由に選択可能である。人工呼吸器のインターフェースは、固定的にプログラミングされた、及び/又は自由に入力された1つ又は複数の時間インターバルの後に自動で、場合によっては繰り返し及び/又は持続的に送信を実行するように設定され得る。
データ接続に障害が発生した場合、装置の記憶ユニットは、測定値及び/又は情報を少なくとも1日記憶するように設定されてもよく、その場合、装置のインターフェースは、データ接続が新たに構築されると直ちに測定値を外部サーバ又は端末機器に送信するように設定されている。
任意的に、機器は、利用者及び/又は看護人により情報を操作/及び表示要素を介して手動で入力された値を測定値の評価に共に含めるように設定されている。
別の実施形態において、機器は、事象が認識された場合にアラームを出力するように設定されたスピーカを有するアラームユニットを備え、機器は、アラームユニットによって出力されたアラームを監視するように設定された少なくとも1つのマイクを備える。これは、換気のための装置を正しく使用するための追加的安全機能を提供する。
実施形態において、機器は、他の装置と組み合わせ可能に設定されている。任意的に、機器はネブライザのための接続部を有し、機器は、ネブライザを接続した場合に、これを機器により制御するように設定されている。機器は、任意的に、ネブライザのフィードバックを検出し、ネブライザを制御するときに考慮するように設定されている。
機器は、サーバ、患者マネージメントシステム、排痰補助装置及び睡眠検査インフラ(Schlaflaborinfrastruktur)のための接続部を備えている。それに加えて、機器はクラウド機能を備え、機器は、データをインターフェースを介して、又はGSMモジュールのための接続部を介してクラウドに送信するように設定されている。一発展形態において、機器は、ナースコールモジュールのための接続部を備える。それに加えて、機器は、少なくとも1つのSpO2及び/又は1つのCO2接続部を備える。
機器には、例えば次の動作状態がある。
オン:治療が進行する。機器設定及び治療設定が可能である。
スタンバイ:ファンがオフであり、治療は進行しない。ただし、機器はすぐに使用できる状態である。機器設定及び治療設定が可能である。
オフ:機器の電源がオフになっている。設定が可能でなく、ディスプレイが暗いままである。
オン:治療が進行する。機器設定及び治療設定が可能である。
スタンバイ:ファンがオフであり、治療は進行しない。ただし、機器はすぐに使用できる状態である。機器設定及び治療設定が可能である。
オフ:機器の電源がオフになっている。設定が可能でなく、ディスプレイが暗いままである。
人工呼吸器は、機械的に換気がされる必要のある人のケアのために、連続的又は断続的な呼吸補助を提供するためのものである。人工呼吸器は、特に、最小一回換気量が30mlの子供及び大人のためのものである。機器は、家庭、介護施設、病院における、ならびに、例えば車椅子やストレッチャなどの移動用途に適している。機器は、侵襲的及び非侵襲的な換気に使用できる。機器は、輸送中又は集中治療における換気機器として使用するためのものでもある。
機器は、非侵襲的及び侵襲的な患者インターフェース(換気アクセス部)の両方で使用することができる。ファンは、周囲空気をフィルタを通して吸い込み、これを治療圧力で換気ホース及び換気アクセスを介して患者に運ぶ。圧力センサ及びフローセンサの検出された信号に基づいて、ファンが呼吸相に応じて制御される。操作面は、利用可能なパラメータとアラームを表示及び設定するために用いられる。機器は、漏洩ホース、単一ホースバルブシステム、又はダブルホースシステムで使用できる。漏洩ホースでは、CO2含有呼出空気が呼出システムを介して連続的に洗い出される。単一ホースバルブシステム及びダブルホースシステムでは、患者の呼出はバルブにより制御される。
ハイフローモード(HFT)では、機器は設定されたフローを外部のHFT対応の加湿器に給送する。これは、呼吸ガスを温度と空気湿度に関してコンディショニングする。患者接続部は、HFT対応の付属部品を用いて行われる。HFTモード(利用可能な場合)とMPVモードは、対応するアクセス部と患者の気道との間に固定的及び/又はシールされた接続が形成されないことから、特殊なモードであり、したがって接続切断の認識などのいくつかの仕様が使用されない。酸素は、酸素入口から導入できる。必要な場合、機器から放出されるFiO2濃度を、組み込まれたFiO2センサにより測定することができる。外部SpO2測定値の入力も可能である。電源供給は、外部電源を介して行われる。機器は搭載されたバッテリを有し、したがって電源脱落時に中断することなく動作し続けることができる。これに加えて、機器を作動させるために最大2つの外部バッテリを接続できる。治療データは機器に記憶され、それに加えて、USB-Cスティックにロードして、PCソフトウェアにより評価することができる。
呼吸ガス駆動機器は、ファン、バルブ、酸素源(高圧)、又は空気圧源(高圧)、又はこれらの組み合わせであってもよい。呼吸ガス駆動機器は、例えば少なくとも2つ、特に3つの吊下点で自由に揺動できるように機器に配置される。
制御ユニットは、通常、少なくとも1つの記憶ユニットと1つの評価ユニットとを含む。記憶ユニットは、測定値、情報及び/又はパラメータを記憶し、評価ユニットによる評価に提供するように設定される。評価ユニットは、測定値、情報、及び/又はパラメータを相互に、又は外部データと比較するように設定される。制御ユニットは、装置のコンポーネント、特にフロー測定区間の測定ユニットからデータを受け取り、記憶し、分析するように設定される。任意的に、制御ユニットは、データ、測定値、情報、及び/又はパラメータを装置のデジタルインターフェースに送信するように設定される。
機器は、特に小児科の換気に使用するためにも設定されている。装置は、記憶された換気モードを含む。特に、機器は、少なくとも1つのハイフローモードと少なくとも1つのPEEP制御モードとを含む。通常、装置の制御ユニットは、装置の換気モード、呼吸数、トリガ、及びフローを設定するように設定されている。
機器は、漏洩ホース、単一ホースバルブシステム又はダブルホースシステムを用いて使用することができる。漏洩ホースでは、CO2含有呼出空気が呼出システムを介して連続的に洗い出される。
単一ホースバルブシステム及びダブルホースシステムでは、患者の呼出はバルブにより制御される。
ダブルホースシステムでは、バルブは機器に配置されている。呼出空気は、部分ホースを介して人工呼吸器の呼気入口管片に送られ、そこからバルブを介して周囲環境へ放出される。そのために、バルブは呼気ごとに開く。バルブは吸気ごとに閉じる。
単一ホースバルブシステムの場合、バルブはホースに配置される。バルブには、内部か外部かにかかわらず常に、バルブを開閉する制御圧力が加えられる。
制御圧力は、呼吸ガス源によって生成され、制御ホースを介してバルブに送られる。その場合、制御圧力は、先ず内部のバルブに送られる。そこから、圧力を第2のバルブ(単一ホースシステムの)に送ることができる。遮断器が通路を開けるか、又はこれを遮断する。
単一ホースシステムの場合、制御圧力が存在する圧力管片は機器ハウジングに配置される。制御圧力は、圧力ホースを介してバルブに送られる。
全体として、上記の発明は、患者の換気が可能にされ、その際、患者の可動性を維持できるという利点を有する。例えば、装置を車椅子に取り付けることができる。それに加えて、装置は、例えば吸引機能及び排痰モードを含む。人工呼吸器におけるホースシステムの接続領域の付け替えを行うことなしに、機器を様々なホースシステムに適合させることができる。
ハイフローモード(HFT)では、機器は設定されたフローを外部のHFT対応の加湿器に給送する。これは、呼吸ガスを温度及び空気湿度に関してコンディショニングする。患者接続部は、HFT対応の付属部品を用いて行われる。HFTモードにおいて、機器は、ハイフロー療法(High-Flow-Therapie)のためのフロー源として用いられる。5l/min~60l/min(大人)、5l/min~25l/min(子供)
MPVモード(mouth piece ventilation mode)は、患者が呼吸補助を受けるタイミングを患者が自由に決める自発呼吸モードである。圧力指定と体積指定は区別される。
圧力指定については、漏洩ホースシステムを使用する場合、吸気気道陽圧(IPAP)を4~50hPa/mbar/cmH2Oの範囲、又は単一又はダブルホースバルブシステムを使用する場合、4~60hPa/mbar/cmH2Oの範囲に設定することができる。
CPAPモード(Continuous Positive Airway Pressure)は、人工呼吸器が持続陽圧を付加する自発呼吸モードである。CPAPモードは、侵襲的換気法として、すなわちチューブ又は気管カニューレを介して、そしてこれに代えて非侵襲的換気(non-invasive ventilation:NIV)として、すなわちマスク(例えば口と鼻のマスク、鼻マスク、フェイスマスク、口腔マスク、又はヘルメット)を介して付加することができる。CPAP圧力は、0~50hPa/mbar/cmH2Oの範囲で設定され得る。
自発呼吸には、吸気時間(Ti)を設定することができる。子供の場合は0.2秒~4秒の範囲、大人の場合は0.5秒~5秒の範囲である。
吸気は遅くともTi経過後には終了される。
強制換気:Tiは固定的に設定される。
トリガ感度は10段階で設定することができる。トリガブロック時間も設定することができる。吸気トリガ信号は、0.2s~5sの範囲の設定された期間においては無視される。
容量指定については、吸気気道陽圧(IPAP)は、漏洩ホースシステムを使用する場合、4~50hPa/mbar/cmH2Oの範囲、あるいは単一又はダブルホースバルブシステムを使用する場合、4~60hPa/mbar/cmH2Oの範囲で設定することができる。
放出される容量(Vt)を設定することができる。子供の場合は30ml~400mlの範囲、大人の場合は100ml~3000mlの範囲である。
トリガ感度は10段階で設定することができる。トリガブロック時間も設定することができる。吸気トリガ信号は、0.2s~5sの範囲の設定された期間においては無視される。
図2において、CPAP治療/CPAPモードの指定が示される。
図2Aにおいて、上に圧力が示される。バルブ17に対する制御ユニット3の指定値としての制御圧力31、圧力センサ7によって決定されるマスク圧力32(又は、本発明の意味において、一般に患者インターフェースにおける圧力32)、及び呼吸ガス源に対する制御ユニット3の指定値としての目標圧力33がプロットされている。マスク圧力32は、結果として生じる圧力であり、患者インターフェースにおいて患者にとって治療上有効に存在する。マスク圧力32は、結果として生じる圧力であり、患者の呼吸活動及び/又は制御圧力31及び/又はバルブ17の切替状態から決定される。
圧力は、単位hPaで示される。時間軸は、下に秒で示される。図2は、全体で4秒にわたる記録を示し、これはここでは例示的に速い呼吸を示す。
図2Bにおいて、バルブ17の切替状態23と患者の呼吸相24(241、242)が示される。
図2Bと図2Aの比較から、最初の1秒の時間範囲において吸気241から呼気242への変化が起こることが認識される。時点241と242との間で吸気が行われる。時点242と241との間で呼気が行われる。
図2Aにおいて、吸気241から呼気242への変更のために、制御ユニットがバルブ17を短時間開く231ことを認識できる。このために、バルブ17は、閉状態230から全開状態231に切り替えられる。
図2Aにおいて、この時点でバルブのための制御圧力31が最大値から最小値に下げられることが認識される。その場合、制御圧力31はマスク圧力32を下回る。マスク圧力32を下回ると、バルブ17が開き、呼出空気は逃げることができる。
同時に、呼気の開始とともに先ずマスク圧力32が上昇する。図2Bから、バルブの切替状態が、非常に短い時間(0.5秒未満、好ましくは0.25秒未満)の間だけ完全に開かれる231ことを認識できる。バルブは、全開直後に部分的に閉じる。バルブは、全開の約50~80%、好ましくは60~75%の範囲である部分的に開いた状態232に切り替えられる。続いて、バルブは、第3の期間の間、40~60%、好ましくは45~55%開いた半開状態233に切り替えられる。この半開状態233は、呼気の約半分の間継続する。
全開231期間は、呼気の時間長の10%未満継続する。好ましくは、全開231期間は、呼気の時間長の5%未満継続する。
部分開状態232の第2の部分は、呼気の25%~50%の範囲で継続する。部分開状態232において、切替状態は、例えば変更され半開状態233の方向に変更される。
バルブは、呼気の25%~55%の範囲の時間長の間、半開状態233のままである。
呼気が終わる241と、バルブは全閉状態230に切り替えられる。バルブは、吸気の時間長の間、全閉状態230のままである。
したがって吸気(Ins.)の時間長の間、制御圧力32が目標圧力より高いことを図2Aから認識できる。図2Aから、呼気の初めにバルブを完全に開くために制御圧力が最小値にされることも認識できる。これは第1の期間に相当する。第2の期間の間、制御圧力が最小限上昇する。第3の期間の間、制御圧力がさらにいくらか上昇する。第3の期間の間、制御圧力は増加したレベルにとどまる。呼気が終わると、制御圧力が最大値まで上昇する。これによりバルブが全閉になり、このことは、図2において、バルブの切替状態が、例えば2秒と3秒の間の時間領域で閉状態230であることによって認識される。図2Aにおいて、吸気の開始とともにマスク圧力が低下し、目標圧力より低いことが認識される。マスク圧力は、吸気開始後再び上昇する。マスク圧力は、吸気時間の約半分を過ぎたあたりで再び目標値に達する。続いて、マスク圧力は目標値を上回り、次の呼気の初めに最大値に達する。次の呼気については、図2の全体を見ることにより、呼気の切替状態及び圧力プロファイルが第1の呼気の切替状態及び圧力プロファイルと事実上同一に推移することが認識される。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された制御圧力が、吸気時間長の半分より前、又は吸気の終わりに達成される最大圧力まで増加されるよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、目標圧力を先ずわずかに、5~20%の範囲で超えることが好ましい。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された目標容量が吸気時間長の半分より前に達成される最大容量まで増加されるよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、例えば、指定された目標容量を先ず、わずかに、2~15%の範囲で上回る。
例えば、制御ユニットは、呼気中の指定された制御圧力が、呼気の時間長の半分より前に達成される最小圧力まで低下するよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。
例えば、制御ユニットは、吸気中のマスク圧力が上昇プロファイルを有するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。例えば、吸気中のマスク圧力は、吸気の終わりに最大になるプロファイルを有する。その場合、目標圧力を先ずわずかに、5~20%の範囲で下回り、目標圧力とマスク圧力が吸気の終わりに実質的に同じであることが好ましい。
例えば、制御ユニットは、マスク圧力が呼気中に先ず上昇し、次いで下降プロファイルを有するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。呼気の開始後、マスク圧力は、目標圧力を上回る値まで上昇し、その後、目標圧力を下回る値まで少なくとも一時的に低下することが好ましい。
図3において、MPV療法に関する指定が示される。MPVモード(mouth piece ventilation mode)は、患者が呼吸補助を受けるタイミングを患者が自由に決める自発呼吸モードである。マスクの代わりにマウスピースが患者インターフェースとして使用される。
図3Aにおいて、上に圧力が示される。バルブ17のための制御ユニット3の指定値としての制御圧力31、圧力センサ7によって決定されるマスク圧力32(又はマウスピース圧力)、及び呼吸ガス源のための制御ユニット3の指定値としての目標圧力33がプロットされている。圧力は、単位hPaで示される。時間軸は、下に秒で示される。図3は、全体で8秒にわたる記録を示す。
図3Bにおいて、2回の吸気及び呼気のプロファイルにおけるバルブ17の切替状態23が示される。
図3では、MPV換気のための圧力プロファイル及びバルブの切替状態が認識される。図3Aにおいて、バルブの制御圧力31、マスク圧力32、及び目標圧力33がプロットされている。マスク圧力のプロファイルから、4秒と5秒の間の時間領域でマスク圧力が短時間上昇することが認識される。この短時間の圧力上昇34は、患者がマウスピースを口に入れたときに生じる。MPVモードでは、患者がマウスピースを口に入れているときを識別するために、わずかな基底フロー(Grundfluss)を持続的に送ることができる。その場合、口に入れることにより、短時間の圧力上昇34が生じる。患者のこの呼吸信号は、制御器によって、MPV換気を引き起こすためのトリガ34として評価される。
代替的又は補足的に、患者の呼吸信号を識別するためにフロートリガを利用することができる。MPVモードでは、患者がマウスピースを口に入れているときを識別するために、わずかな基底フロー(Grundfluss)を持続的に送ることができる。口に入れることにより、短時間のフロー低下が生じる。基底フローを用いなくても、患者がマウスピースを口に入れているときをフロー信号により識別することができる。患者がマウスピースを口に入れ、軽く吸い込むか、又は吐き出す場合、患者のこの呼吸信号をMPV換気を開始するためのトリガとして利用することもできる。
図3Aにおいて、トリガ信号を受けて、制御ユニットは圧力目標値33を10ヘクトパスカルに増加させる。その際、制御ユニットは、この目標圧力を指定するために呼吸ガス源を制御し、それにより患者に吸気のための呼吸ガスを送る。マスク圧力32は、目標圧力33に従って急速に上昇し、目標圧力をわずかに超える。これにより、0秒と2秒の間の時間領域、及び4秒と6秒の間の時間領域で行われる吸気の指定が行われる。
図3Bとの比較から、バルブはこの吸気の期間230ではまだ完全に閉じていることが認識できる。図3Aにおいて、圧力の目標値33が約1秒間維持されることが認識される。マスク圧力も約1秒間最大値になり、マスク圧力は目標圧力に従う。バルブの制御圧力31も、吸気中にバルブ17を閉じたままにするために、目標圧力の上昇後に短時間上昇する。
これは、呼吸ガスフロー又は呼吸ガス量が約1秒間患者に給送されることを意味する。患者はこれを吸気のために利用する。
呼気の場合、患者はマウスピースを口から外してから呼出できる。しかし、患者は、マウスピースを口に入れたままにすることもできる。患者がマウスピースを口に入れたままにする場合、制御ユニットは、吸気後に呼気のためにバルブ17を全開状態231に切り替える。これは、図3Bにおいて、1秒と2秒の間、及び5.5秒と6.5秒の間の時間領域に認識できる。同時に、圧力の目標値は、図3Aから認識できるように、再び0hPaに切り替えられる。それに応じてマスク圧力が急激に低下する。バルブの制御圧力31も低下し、制御バルブが全開となる。
バルブの全開状態231は、約0.5秒から1秒の間維持される。その場合、患者は、マウスピースを口に入れたまま呼気を行うことができる。その際、開いたバルブは、患者が完全に開いたバルブから呼気空気を周囲環境へ吐き出すことができるという利点を提供する。同時に、制御ユニットは、呼気中に呼吸ガスのわずかな洗浄フローを患者に給送する。この洗浄フローは、開いたバルブ17を通って逃げることができる。これにより、ホース内に入っているかもしれない二酸化炭素がバルブから追い出される。したがって、患者は、次の吸入又は吸気のために再び低CO2の呼吸ガスを利用できる。
代替的又は補足的に、機器は、MPVモードにおいて、加圧された呼吸ガス流を一時的に患者に供給することにより呼吸補助を提供し、機器は、例えば以下を有する。すなわち、加圧された呼吸ガス流を気道に一時的に供給する呼吸ガス源と、
患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入し、再び取り出すことができるマウスピースの形態の患者インターフェース4であって、それに加えて、呼吸ガス流が患者の気道に送られるように構成されている、患者インターフェース4と、
マウスピースが患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合、それにより患者がマウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことが確認できることを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、患者が呼吸努力をしたかどうかを確認するように設定されたセンサと、
一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力を患者がしたかどうかを検知するためにセンサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニット。制御ユニットは、一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値に達するか、又は上回る場合、呼吸ガス源を作動させ、一時的な加圧呼吸ガス流の指定、次いで、制御ユニットは、この一時的な加圧呼吸ガス流を患者の吸気の時間長、又は吸気の時間長のほんの一部の間アクティブにする。
患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入し、再び取り出すことができるマウスピースの形態の患者インターフェース4であって、それに加えて、呼吸ガス流が患者の気道に送られるように構成されている、患者インターフェース4と、
マウスピースが患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合、それにより患者がマウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことが確認できることを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、患者が呼吸努力をしたかどうかを確認するように設定されたセンサと、
一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力を患者がしたかどうかを検知するためにセンサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニット。制御ユニットは、一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値に達するか、又は上回る場合、呼吸ガス源を作動させ、一時的な加圧呼吸ガス流の指定、次いで、制御ユニットは、この一時的な加圧呼吸ガス流を患者の吸気の時間長、又は吸気の時間長のほんの一部の間アクティブにする。
その場合、圧力及び/又は時間長が設定可能であることが好ましい。
本発明によるMPVpモードでは、呼吸補助の圧力及び吸気時間Tiは設定可能である。
代替的又は補足的に、機器は、MPVモードにおいて、加圧された呼吸ガス流を一時的に患者に供給することにより呼吸補助を提供し、機器は、例えば以下を有する。すなわち、所定の時間長の間、呼吸ガス流を気道に供給する呼吸ガス源と、患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入し、再び取り出すことができるマウスピースの形態の患者インターフェース4であって、それに加えて、呼吸ガス流が患者の気道に送られるように構成されている、患者インターフェース4と、
マウスピースが患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合、それにより患者がマウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことが確認できることを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、患者が呼吸努力したかどうかを確認するように設定されているセンサと、
一時的な呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力を患者がしたかどうかを検知するためにセンサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニット。制御ユニットは、一時的な呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値に到達するか、又は上回る場合、呼吸ガス源を作動させ、一時的な呼吸ガス流の指定、次いで、制御ユニットは、この一時的な呼吸ガス流を所定の時間長の間アクティブにする。
マウスピースが患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合、それにより患者がマウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことが確認できることを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、患者が呼吸努力したかどうかを確認するように設定されているセンサと、
一時的な呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力を患者がしたかどうかを検知するためにセンサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニット。制御ユニットは、一時的な呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値に到達するか、又は上回る場合、呼吸ガス源を作動させ、一時的な呼吸ガス流の指定、次いで、制御ユニットは、この一時的な呼吸ガス流を所定の時間長の間アクティブにする。
あるいは、呼吸補助の圧力及び容量が設定可能であることが好ましい。
MPVvモードでは、呼吸補助の圧力と容量が設定可能である。
代替的又は補足的に、機器は、MPVモードにおいて、呼吸ガス体積を一時的に患者に供給することにより呼吸補助を提供し、機器は、例えば以下を有する。すなわち、所定の呼吸ガス量を気道に供給する呼吸ガス源と、患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入し、再び取り出すことができるマウスピースの形態の患者インターフェース4であって、それに加えて、呼吸ガス体積が患者の気道に送られるように構成されている、患者インターフェース4と、
マウスピースが患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合、それにより患者がマウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことが確認できることを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、患者が呼吸努力したかどうかを確認するように設定されているセンサと、
呼吸ガス量の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力を患者がしたかどうかを検知するためにセンサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニット。制御ユニットは、呼吸ガス量の供給を引き起こすための限界値に到達するか、又は上回る場合、呼吸ガス源を作動させ、呼吸ガス量の指定、次いで、制御ユニットは、この呼吸ガス量を給送するために呼吸ガス源を作動させる。
マウスピースが患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合、それにより患者がマウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことが確認できることを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、患者が呼吸努力したかどうかを確認するように設定されているセンサと、
呼吸ガス量の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力を患者がしたかどうかを検知するためにセンサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニット。制御ユニットは、呼吸ガス量の供給を引き起こすための限界値に到達するか、又は上回る場合、呼吸ガス源を作動させ、呼吸ガス量の指定、次いで、制御ユニットは、この呼吸ガス量を給送するために呼吸ガス源を作動させる。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された目標圧力が吸気時間長の半分より前に達成される最大圧力まで増加するよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、目標圧力を先ずわずかに、5~15%の範囲で上回ることが好ましい。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された目標容量が吸気時間長の半分より前に達成される最大容量まで増加するよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、例えば、指定された目標容量を先ず、わずかに、2~15%の範囲で上回る。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された制御圧力が、吸気時間長の半分より前、又は吸気の終わりに達成される最大圧力まで増加されるよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、目標圧力を先ずわずかに、5~20%の範囲で超えることが好ましい。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された目標容量が吸気時間長の半分より前に達成される最大容量まで増加されるよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、例えば、指定された目標容量を先ず、わずかに、2~15%の範囲で上回る。
例えば、制御ユニットは、呼気中の指定された制御圧力が、呼気の時間長の半分より前に達成される最小圧力まで低下するよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。
例えば、制御ユニットは、吸気中のマスク圧力が上昇プロファイルを有するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。例えば、吸気中のマスク圧力は、吸気の半ばに最大になるプロファイルを有する。その場合、目標圧力がわずかに、5~20%の範囲で上回ることが好ましく、目標圧力とマスク圧力は、吸気の終わりに実質的に同じであることが好ましい。
例えば、制御ユニットは、呼気中のマスク圧力が目標圧力よりもゆっくりと低下するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。マスク圧力は、呼気の終了後に初めて目標圧力の範囲内の値に低下する。
より好ましくは、次の呼気のためにバルブ17が短時間開かれ、それによりマウスピースで圧力が減少し、患者の次の呼吸努力を検出するためにバルブが閉じられる。例えば、吸気のためにバルブを閉じたままにし、圧力指定の終了直後に、患者がすばやく呼気できるようにするために完全に開くことができる。あるいは、圧力指定の終了後、患者が呼気できるようにするが、呼出時に小さい気道を可能な限り長く開けておき、それによりCO2の全面的な呼出を可能にする治療上有効な抵抗を生成するために、バルブを部分的にのみ開くことができる。あるいは、圧力指定の終了後、患者が動的に調節される背圧に逆らって、呼気のフローに依存して呼気できるようにバルブを部分的にのみ開くことができ、調節されたバルブの部分的開放又は閉鎖によって、呼出時に治療上有効な抵抗が生成され、この抵抗が小さい気道を可能な限り長く開けたままにし、それによりCO2の全面的な呼出を可能にする。
図4において、HFT換気(又はHFTモード)におけるバルブ17のA)圧力、B)フロー、及びC)切替状態が示される。HFT換気は、鼻カニューレを介して患者の両方の鼻孔に付加される(加温及び加湿された)呼吸ガスの一定のハイフロー下で行われる。ハイフローは鼻の死腔を洗い出し、それにより吸気により多くの新鮮な呼吸ガスが呼吸される。その場合、鼻カニューレが鼻壁と密着せず、それによりカニューレの傍らを通過して呼出することが可能である。
図4A)において、HFT換気のためのマスク圧力32及び制御圧力31の圧力プロファイルが認識される。図4Aにおいて、マスク圧力とバルブの制御圧力がプロットされている。マスク圧力32のプロファイルから、マスク圧力32が2つめの時間領域から低下することが分かる。この短時間の圧力低下は、患者の自発吸気241に相当する。圧力低下は、図4B)において、患者フロー243の増加と時間的に相関する。
患者のこの呼吸信号は、制御器によって、制御圧力を高めるためのトリガとして評価され得る。
図4B)において、HFT換気時に予め設定されたレベルで実質的に一定に保たれる目標フロー244が認識される。制御器は、目標フロー244が実質的に維持されるように呼吸ガス源を制御する。
しかしながら、患者の吸気241の過程で、患者が能動的に呼吸ガスを吸い込むことから、患者フロー243が上昇する。この期間中、患者フロー243は目標フロー244を超える。次の呼気242の範囲内で、患者フロー243が目標フロー244を下回る。これは、給送される呼吸ガスに逆らう患者の能動的な呼気が、鼻カニューレの傍らを通過して鼻から流れるために起こる。
HFT換気中、呼吸ガスはバルブから絶え間なく逃げるべきでなく、吸気及び呼気中に鼻カニューレに継続的に給送されるので、バルブ17は閉状態230のままである。そのために、バルブ17の制御圧力31は、常にマスク圧力より高く保たれる。したがって、患者バルブが常に閉状態230で、患者バルブを介して呼吸ガスが失われないことが保証される。しかし、図4のグラフから分かるように、例えば呼吸数又は吸気時間長を決定及び表示するために、呼吸相の認識が可能である。
例えば、制御ユニットは、吸気中にマスク圧力(又はここでは鼻カニューレの領域の圧力)が低下するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。吸気の終わりに、マスク圧力が再び上昇する。
例えば、制御ユニットは、吸気中の指定された目標フローが患者フローより低いままであるよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。例えば、制御ユニットは、患者フローが、吸気の初めに上昇し、これに加えてマスク圧力が吸気の初めに低下するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。その場合、患者フローは、吸気半ばより前、又は吸気半ばで最大になる最大値まで上昇する。その場合、例えば、指定された目標フローは、先ずわずかに、5~30%の範囲で、又は7%より大きく上回る。
例えば、制御ユニットは、呼気中のマスク圧力が最大圧力まで上昇し、呼気の終わりに再び低下するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。
例えば、制御ユニットは、呼気中のマスク圧力が上昇プロファイルを有するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。
例えば、制御ユニットは、呼気中、患者フローが初めに低下し、次いで再び上昇するよう呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。制御ユニットは、呼気中の患者フローが初めに低下するのに対して、マスク圧力が同時に上昇するよう、呼吸ガス源を制御するように設定及び構成される。
Claims (47)
- 呼吸ガス源2と、制御ユニット3と、記憶装置5と、圧力センサデバイス7及び/又はフローセンサデバイス8と、交換可能な呼吸ガスホース11と、前記呼吸ガスホースのための少なくとも1つの接続管片221、222と、患者インターフェース4と、患者バルブ17とを備える呼吸ガス供給機器1であって、
前記制御ユニット3が第1の期間の間、第1の換気モード6を起動し、その場合、換気のための変化する呼吸ガスパラメータを指定するために前記呼吸ガス源2を制御し、前記制御ユニット3が第2の期間の間、別の治療モード60、61、62...を起動し、その場合、この治療モードに関連した呼吸ガスパラメータを指定するために前記呼吸ガス源2を制御し、
前記呼吸ガスホース11は、前記第1の換気モード6から前記別の治療モード60、61、62...に変更する場合に前記機器1にとどまり、前記制御ユニットによって、前記別の治療モードのために前記患者バルブ17が切り替えられることを特徴とする、呼吸ガス供給機器。 - 前記制御ユニット3は、CPAPモード又はMPVモード又はHFTモードを別の治療モード60、61、62として起動し、前記呼吸ガスホース11が単一ホースバルブシステム111であることを特徴とする、請求項1に記載の機器。
- 前記制御ユニット3は、別の治療モード60、61、62...を起動し、その場合、呼吸相に無関係の、又は依存した一定の呼吸ガスパラメータを指定するために前記呼吸ガス源2を制御することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の機器。
- 前記別の治療モード60、61、62...は、前記呼吸相とは無関係に維持される一定のCPAP圧力であることを特徴とする、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の機器。
- 前記バルブ17は、前記呼吸相に依存して開閉されることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記バルブ17は、吸気中に閉じられ、呼気中にコントロールして制御され、呼出を保証するために一時的に開かれることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3によって前記フローセンサデバイス8のフロー信号のプロファイルから患者の呼吸が識別され、前記バルブ17が前記フロー信号(トリガとして)に依存して作動されることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記フロー信号に対して限界値が記憶されるか、又は設定可能であり、前記限界値がトリガ感度であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3は、前記バルブ17の切替過程中に前記CPAP圧力レベルの維持を確保するために、呼吸ガスを送るべく前記呼吸ガス源を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3によって、前記フローセンサデバイス8の前記フロー信号の前記プロファイルから前記患者呼吸が呼気として識別される場合、前記制御ユニット3は、前記CPAP圧力を少なくとも一時的に低下させることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3によって前記フローセンサデバイス8の前記フロー信号の前記プロファイルから前記患者呼吸が呼気として識別される場合、前記制御ユニット3は、前記CPAP圧力を少なくとも一時的に上昇させる(口すぼめ呼吸)ことを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記呼出空気のCO2の洗い出しは、前記バルブ17によって低圧でも確実に行われるので、前記制御ユニット3は、CPAP圧力を4hPa未満の圧力値に指定することもできることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3は、利用者の選択に応じて、又は自動的に、別の治療モードCPAP61を起動し、その場合、CPAP圧力を指定するために前記呼吸ガス源2を制御し、前記第1の換気モード6から前記別の治療モードCPAP61に変更する場合に、前記呼吸ガスホース11が前記機器1の前記管片221にとどまり、前記バルブ17が吸気中に閉じられ、呼気中にコントロールして制御され、かつ呼出を保証するために一時的に開かれ、前記患者呼吸は、前記制御ユニット3によって、前記フローセンサデバイス8の前記フロー信号の前記プロファイルから識別され、前記バルブ17は、前記フロー信号(トリガとして)に依存して作動され、前記CPAP圧力レベルの維持を確保するために、バルブ17の前記切替過程中、前記呼吸ガス源が制御され、前記CPAP圧力が4hPa未満の圧力値にも指定され得ることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記別の治療モード62が、呼吸相とは無関係に維持される実質的に一定の呼吸ガスフロー(HFT)であり、前記制御ユニット3は、実質的に一定の呼吸ガスフローを指定するために前記呼吸ガス源を制御し、かつ前記患者バルブ17を持続的閉位置に切り替えることを特徴とする、請求項1又は先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3は、HFTモード62のために、呼気中、患者フローが初めに低下するのに対してマスク圧力は同時に上昇するよう、前記呼吸ガス源を制御するように設定及び構成されていることを特徴とする、請求項1又は先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記機器1が、統合又は接続された少なくとも1つの加湿器13及び/又は酸素源14及び/又はネブライザ15及び/又は少なくとも1つの加熱器1をさらに有することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、前記HFTモード62が起動されると、前記呼吸ガスを加熱及び加湿するために追加的に前記加湿器13及び前記加熱器(単数又は複数)16...を作動させることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記HFTモード62は、呼吸ガスフローを0~90l/min、好ましくは1~80l/min、特に好ましくは2~60l/minの範囲で指定するために前記呼吸ガス源2を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記呼吸ガスホース11が患者バルブ17を有し、換気からHFTに変更する場合に前記機器にとどまり、前記HFTのために、制御圧力が前記呼吸ガス源から前記圧力ホース251を通して前記患者バルブ17に送られ、ならびに/あるいは前記加湿器13及び前記加熱器16を作動させることにより、前記患者バルブ17が閉じられることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記HFTモードのために、鼻孔に少なくとも部分的に挿入される管片を有する鼻カニューレが前記患者インターフェース4として使用されることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、前記フローが鼻の死腔を洗い出すように前記患者インターフェース4を介して患者の両方の鼻孔に付加される一定のハイフローの呼吸ガスを用いる前記HFTモードを指定し、その場合、前記患者インターフェース4が鼻壁に密着せず、それにより前記患者インターフェース4の傍らを通過する呼出が可能であり、HFT換気では目標フロー244が事前設定されたレベルで実質的に一定に保たれ、呼吸ガスが前記バルブ17から絶え間なく逃げるべきでなく、吸気及び呼気中に継続的に前記患者インターフェースに給送されることから、前記HFT換気中、前記バルブが閉状態230に保たれることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記別の治療モードは、必要に応じて呼吸ガス量又は呼吸ガスフロー、あるいは吸気のための加圧された呼吸ガスを前記患者に送るMPVモード63であることを特徴とする、請求項1、又は先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3は、呼吸ガスフロー又は呼吸ガス量、あるいは吸気のための加圧された呼吸ガスを指定するために前記呼吸ガス源を制御し、かつ前記患者バルブ17を持続的閉位置に切り替えることを特徴とする、請求項22に記載の機器。
- 前記制御ユニット3によって、前記フロー信号8又は前記圧力信号の前記プロファイルから前記患者の呼吸努力(吸気苦労)が識別され、前記フロー信号8又は前記圧力信号の前記プロファイルから前記患者の吸気苦労が識別される場合、前記制御ユニット3が呼吸ガスフロー又は呼吸ガス量を指定するために前記呼吸ガス源を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 呼吸補助の圧力及び容量が設定可能であること、あるいは前記呼吸補助の前記圧力及び吸気時間Tiが設定可能であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記フロー信号/又は圧力信号に対して限界値が記憶されるか、又は設定可能であり、前記限界値がトリガ感度であり、前記トリガ感度が設定可能であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- トリガブロック時間(0.1~10秒の範囲)が指定可能であり、前記トリガブロック時間の間、センサにより検出された前記患者の呼吸努力が前記制御ユニットによって無視されることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記MPVモードのために、口に少なくとも部分的に挿入されるように形成されたMPVインターフェース(マウスピース)が前記患者インターフェース4として使用され、前記制御ユニットは、前記吸気中に前記マスク圧力が上昇プロファイルを有し、前記呼気中に前記マスク圧力が目標圧力よりもゆっくりと低下するように前記呼吸ガス源を制御するように設定及び構成されていることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記呼気のために、前記バルブ17が短時間開かれ、それにより前記マウスピースで圧力が減少し、続いて前記バルブが閉じられることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記別の治療モードは、必要に応じて吸気のための呼吸ガスを患者に送るMPVモード63であり、前記呼吸ガス圧力が設定可能であり、ならびに/あるいは、それに加えて前記呼吸ガス量又は前記吸気時間Tiが指定され、マウスピースが前記患者インターフェースとして使用され、前記マウスピースが口の中にある場合に、前記患者の呼吸信号が前記MPV換気を開始するための圧力トリガ及び/又はフロートリガとしてセンサにより検出され、呼気のために、前記患者は、前記マウスピースを口に入れたままにでき、次いで、前記制御ユニットが、前記呼気のために前記バルブ17を少なくとも一時的に開き、それにより前記患者は、前記患者の呼気空気を完全又は部分的に開いた前記バルブ17を通して周囲環境へ吐き出すことができ、前記制御ユニットは、前記呼気中に前記ホースからの呼出空気の洗い出しを補助するための洗浄フローを指定するために前記呼吸ガス源を作動させることを特徴とする、請求項1、又は先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記別の治療モードが加圧された呼吸ガス流を患者に一時的に供給するMPVモード63であり、前記機器は、加圧された呼吸ガス流を気道に一時的に供給する呼吸ガス源と、前記患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入し、再び取り出すことができるマウスピースの形態の患者インターフェース4であって、さらに、前記患者の前記気道に呼吸ガス流が送られるように構成されている患者インターフェース4と、前記マウスピースが前記患者の気道開口に少なくとも部分的に挿入された場合に、前記患者が前記マウスピースを介して呼吸ガス流を受け取る準備ができたことを示す出力信号を生成する少なくとも1つのセンサであって、前記患者が呼吸努力をしたかどうかを確認するように設定されたセンサと、前記患者が、一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値を上回るか、又は下回る呼吸努力をしたかどうかを検知するために前記センサ信号を分析する少なくとも1つの制御ユニットからなり、前記制御ユニットは、一時的な加圧呼吸ガス流の供給を引き起こすための限界値に到達するか、又は上回る場合、一時的な加圧呼吸ガス流を指定する前に前記呼吸ガス源を作動させ、次いで前記制御ユニットは、前記一時的な加圧呼吸ガス流を前記患者の吸気のためにアクティブにすることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、前記換気モード6のために、一回呼吸深さの容量(一回換気量)を指定するために前記呼吸ガス源2を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記機器は、圧縮ガス源19と、制御圧力を前記患者バルブ17に送る少なくとも1つの圧力ホース251とを有することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記呼吸ガス源2が圧縮ガス源19であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記呼吸ガスホース11が、患者バルブ17を有する単一ホースシステム111又は患者バルブ17を有する2ホースシステム112であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記呼吸ガスホース11が、割り当てられた患者バルブ17を有する2ホースシステム112であり、前記患者バルブ17が、機器ハウジングにおいて管片222の隣に設けられることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記患者バルブ17が前記ハウジング11の収容部から取外し可能に形成され、前記患者バルブ17は、前記バルブにより呼吸ガスフローを遮断又は解放するために制御圧力を加えることができる膜を有することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記バルブは、前記バルブを開閉する制御圧力が加えられるシール膜を有し、前記制御圧力は、前記呼吸ガス源2によって生成され、かつ制御ホースを介して前記バルブ17に送られることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記バルブ17が電気的に作動することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、指定可能な圧力波形を有する吸気圧力を指定するために前記呼吸ガス源を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、2つの異なる吸気圧力レベルを有する吸気圧力を指定するために、前記呼吸ガス源を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、指定可能な圧力波形を有する呼気圧力を指定するために前記呼吸ガス源を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、2つの異なる呼気圧力レベルを有する呼気圧力を指定するために前記呼吸ガス源を制御し、前記圧力は、低い呼気レベルから高い呼気レベルへ上昇することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、呼気圧力と、吸気圧力レベルへのランプ状の圧力上昇とを指定するために前記呼吸ガス源を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニットは、吸気圧力と、呼気圧力レベルへのランプ状の圧力降下とを指定するために前記呼吸ガス源を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記患者インターフェース4が、鼻カニューレ又はフローカニューレとして、鼻栓又はマスクとして、又は気管切開接続部として形成されることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
- 前記制御ユニット3は、昼間は呼吸ガス流を指定するために、夜間は変化する呼吸ガス圧力を指定するために前記呼吸ガス源2を制御することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項に記載の機器。
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