JP2002539375A - 内燃機関の3つの制御パラメータに応じてこの機関の作動パラメータを決定する方法 - Google Patents
内燃機関の3つの制御パラメータに応じてこの機関の作動パラメータを決定する方法Info
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Abstract
Description
タを決定する方法に関する。より具体的には、このような方法は、エンジンの回
転速度(N)とエンジンの負荷(吸気圧力P)と空燃比(λ)に応じて点火進角(
α)を決定することを可能にする。
角αを決定することが知られている。実際のところ、この種のエンジンが適正に
作動するためには、混合気の濃度Rがほぼ一定でありかつ1に等しいことが絶対
条件である。そのため、この濃度の逆数(1/R)であるパラメータλは変化し
ないか、あるいはほとんど変化せず、点火進角αを決定する上でこの濃度を考慮
する必要がない、あるいはほとんど必要がない。したがって、この点火進角αは
典型的なエンジンについてテストベンチ上で決定され、次にその値が点火進角α
とエンジン回転数Nとシリンダ内に吸入される空気量Pとを関連づけるマップを用
いて同タイプのすべてのエンジンに適用される。
要な作動ポイント(N,P)を必要とするが、それらの作成および使用は実質的
に難しいものではない。
(リーンバーン)を使用する内燃機関の場合、このようなマップは使用不能にな
る。実際のところ、このようなエンジンは大きなλ(ラムダ)変化領域を呈して
いる。そのため、点火進角はもはやエンジン回転数(N)や負荷(P)だけに依存
するのではなく、λにも大きく依存することになる。ところで、4次元空間(α
、N、P、λ)におけるテーブルの記憶を簡単な方法で行うことは非常に困難であ
る。エンジンの作動を制御する中央制御ユニットを搭載した標準型マイクロプロ
セッサでは、このような4次元マップを記憶したり、処理したりすることができ
ない。実際のところ、これらのマップは多大なメモリリソースを必要とする。つ
まり、それらを管理するには、あまりにも膨大な計算が必要であるし、それらを
表すには、従来のマイクロプロセッサでは使えない特別な記号が必要である。
確で、かつ計算時間の点でもっともコストのかからない方法で4次元空間を表す
ことである。この空間において、軸のうちの3つは、エンジンの制御パラメータ
(たとえばN、P、λ)を規定するとともに、このエンジンの作動パラメータであ
る第4の変数(たとえばα)を決定することを可能にする。
すでに知られおり、この補正率は、ある作動ポイント(N、P)における進角αに
ついての補正とパラメータλについての補正とを関連づける一意のテーブルから
確立される。しかし、この種の補正では大きなλ変化領域をカバーすることはで
きない。とりわけ、このような補正では、すべての作動ポイント(N、P)につい
て有効な補正率を規定することができない。そのため、点火進角は、λが基本ラ
ムダから乖離するならば、および/または補正率が規定された作動ポイントと非
常に異なる作動ポイント(N、P)上にあるならば不正確になる。
マップを作成することも知られている。この場合、第1のマップは最小λに対応
しており、第2のマップは最大λに対応している。λの実際の値に応じて、ある
マップから別のマップへの切換がなされる。しかしながら、このような作動方式
は、点火進角の計算においていかなる精巧さも有しておらず、λの実際の値の考
慮がない。
ある。より具体的には、本発明は、簡単に、かつ計算時間の点でも低コストで4
次元テーブルを作成することを目的とする。
応じてこの機関の作動パラメータ(α)を決定する方法であって、 制御パラメータのうちの2つのパラメータ(N,P)に応じて作動パラメータ
(α)の第1のマップを作成し、この場合、第3の制御パラメータλは第1の値
に設定され、 同じ2つの制御パラメータ(N,P)に応じて作動パラメータ(α)の第2の
マップを作成し、この場合、第3の制御パラメータλは第2の値に設定され、 少なくとも1つの所定の作動ポイント(N,P)において作動パラメータ(α
)と第3の制御パラメータ(λ)間の関係をこのパラメータの全変化領域にわた
って確立し、 この関係を適用して、エンジンのすべての作動ポイントにおいて3つの制御パ
ラメータ(N,P,λ)に応じて作動パラメータ(α)を決定すること からなることを特徴とする方法に関する。
ータ以外のパラメータの決定にも適用されることができる。とりわけ、この方法
は、EGR(排気ガス再循環 Exhaust Gas Recirculation )率、すなわち4つのパ
ラメータが追随すべき排気ガス再循環率の計算を可能にするとともに、さらには
、EGR率またはVVT(Variable Valve Timing)係数(吸気ダイアグラムの変化)
や2つ以上の制御パラメータに依存する他のあらゆる作動パラメータに応じて進
角を補正することも可能にする。
限定的な例として示した以下の説明から明らかになるであろう。
。
例として、この記憶は内燃機関についての点火進角αの計算に適用される。
ンジン回転数を表す)と、吸気圧力P(シリンダに吸入される空気量、すなわち
エンジンの負荷を表す)と、空燃比λ(混合気の構成を表す)とに依存している
。
ることはすでに知られている。このようなマップは、所与の1対の制御パラメー
タ(回転数N、負荷P)について、適用すべき進角を与える。
(例えば希薄混合気)に設定し、 次に、PとNとαとを関連づける第2のマップC2を実現し、一方で、λを第
2の値(例えば濃い混合気)に設定する、 ことからなる。
ついて作成される。
とも1つの所与の作動ポイント(P1、N1)(図1)に立脚して、各λ値につい
ての点火進角αを決定する。このようにして、少なくとも1つの所定の作動ポイ
ント(N1、P1)において、作動パラメータ(α)と第3の制御パラメータ(λ
)間の関係f(λ)をこのパラメータの全変化領域にわたって確立する。
の別の作動ポイントにおいて、たとえばポイント(P2、N2)(図1)において
この曲線を作成することが可能である。
および図2において太線で表されている。もちろん、この関数のグラフ表現は示
されている形に限定されない。
ータN、Pおよびλに応じた作動パラメータ(点火進角α)の決定は次式に従って
行われる。
与えられた作動パラメータの値であり、 α2は、この同じ制御パラメータ対(N,P)について第2のマップ(C2)
によって与えられた作動パラメータの値であり、 f(λ)は、作動パラメータαと第3の制御パラメータλとを関係づける非線
形の関係である。
いという利点を有している。α=f(λ)の関係が少なくとも1つの作動ポイン
トにおいて決定されたならば、その関係はすべてのポイントにおいて適用可能で
あり、3つの制御パラメータを作動パラメータαに容易に関連づけることを可能
にする。また、このα=f(λ)の関係は単純な1次元マップによっても表され
ることができる。
決定された非線形関数である。この関数はマップ化することができる。
、λ)に応じて1つの作動パラメータαを規定するテーブルを、制御パラメータ
(N,P)に依存する2つのテーブルと、第3の制御パラメータλの無次元表示
f(λ)に依存する、これら2つのテーブル間の非線形の外挿または補間とで置
き換えることによって、迅速、かつ膨大な計算を必要としない方法で4次元空間
を表すことができる。
第3の自由度への到達を導くわけではないからである。この補間/外挿は第3の
パラメータλに応じて規定される特別な法則に従ってなされる。したがって、本
発明はこの4次元空間の完全な利用に必要なすべての自由度を得ることを可能に
する。
ントに立脚して、次にこの関係をすべてのポイントに補間/外挿してもよいし、
あるいは複数の別個の作動ポイントから最適な法則を探してもよい。
作動ポイントにおいて要求されているλ値が分かっているならば)外挿される(
λ)値を外挿/補間によって与えるためにNとPの実際の値を各マップの近似値で
囲み、次に非線形関係を用いて対応する(α)値を得ることも可能である。
を探査することを可能にする。得られた結果は単純な補正率よりも精密であり、
信頼性も高い。また、この変形形態は制御パラメータに応じた作動パラメータの
変化法則に比較しても確固たる信頼性を有している。
純なバイナリ切換とまったく同じように、すでに述べた2タイプの既知の補正、
すなわちλに応じて付加されるあるいは比例する補正を完全に表すことを可能に
する。そのためには、法則α=f(λ)を適正に選択すれば十分である。
、それらを流用することができる。つまり、キャリブレーションをやり直す必要
はなく、あるマップから別のマップへの切換を可能にする関係を規定すれば十分
である。
は、すでになされたキャリブレーションをやり直す必要はなく、λの変化領域を
変えれば十分である。
家であれば知り得ると思われるあらゆる変形形態を含むものである。特に、本発
明による方法は、4次元空間の記憶が必要であるあらゆる分野に適用されること
ができる。したがって、本発明による方法は、EGR(排気ガス再循環 Exhaust Ga
s Recirculation )率の計算に、とりわけこの率に応じてあるいはVVT等に応じ
て適用すべき点火進角の補正に適用することができる。
たは希薄混合気)に設定して実現されるとは限らない。これら2つのマップは、
任意の値であるが、はっきりと異なる2つのλ値について実現することができる
。
要な作動ポイント(N,P)を必要とするが、それらの作成および使用は実質的
に難しいものではない。 「高い度合いのマップ」、「低い度合いのマップ」とそれぞれ呼ばれる2つの
補正マップを計算してエンジンの各シリンダにおける点火時期を決定するするこ
とが文献EP 302 735から公知である。空燃比はこれら2つのマップのうちの少な
くとも1つのマップに合わせて変えられる。事実上、これらのマップは2つの異
なるオクタン価を入れ替えることを可能にするが、このオクタン価の関数である
補正率を決定することを可能にしない。実際のところ、この文献の枠内では、2
つのオクタン価だけが必要である。 また、2つの別個のマップを使用して点火時期を決定することが文献EP 892 1
61から公知である。第一のマップは均質燃焼モードによるエンジンの作動に対応
しており、第二のマップは濃い混合気での作動(すなわち層状モードから均質モ
ードへの切換時)に対応している。あるマップから別のマップへの切換はエンジ
ンの作動を表しているパラメータの直線補間によってなされる。残念ながらエン
ジンの作動パラメータが直線的に変化しないときは、これら2つのマップを使用
することは不可能である。なぜなら、このパラメータについて計算された値は実
際の値からあまりにもかけ離れてしまうからである。
Claims (5)
- 【請求項1】 内燃機関の3つの制御パラメータ(N、P、λ)に応じてこの
機関の作動パラメータ(α)を決定する方法であって、前記方法が 制御パラメータのうちの2つのパラメータ(N、P)に応じて作動パラメータ(
α)の第1のマップ(C1)を作成し、第3の制御パラメータλは第1の値に設
定し、 同じ2つの制御パラメータ(N、P)に応じて作動パラメータ(α)の第2のマ
ップ(C2)を作成し、第3の制御パラメータλは第2の値に設定すること からなり、さらに前記方法は 少なくとも1つの所定の作動ポイント(N,P)において作動パラメータ(α
)と第3の制御パラメータ(λ)間の関係f(λ)をこのパラメータの全変化領
域にわたってテストベンチで確立することと、 この関係を適用して、エンジンのすべての作動ポイントにおいて3つの制御パ
ラメータ(N,P,λ)に応じて作動パラメータ(α)を決定すること からなることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 作動パラメータ(α)が次の関係式 α=α1+[α2−α1]×f(λ) に従って決定され、ここで、 α1は、制御パラメータ対(N,P)について第1のマップ(C1)によって
与えられた作動パラメータの値であり、 α2は、この同じ制御パラメータ対(N,P)について第2のマップ(C2)
によって与えられた作動パラメータの値であり、 f(λ)は、作動パラメータαと第3の制御パラメータλとを関係づける非線
形の関係である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 作動パラメータ(α)と第3の制御パラメータ(λ)とを関
連づける非線形関数の決定が、2つの制御パラメータ(N、P)が設定される少
なくとも2つの別個の作動ポイントにおいて行われる、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 外挿される(λ)値を外挿/補間によって与えるためにNと
Pの実際の値を各マップ(C1、C2)の近似値で囲み、次に非線形関係を用い
て対応する(α)値を得ることができる、請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 作動パラメータが点火進角(α)であり、3つの制御パラメ
ータが エンジンの回転数(N)を表しているパラメータ エンジンの負荷(P)を表しているパラメータ 混合気の構成を表しているパラメータ であり、 第1および第2のマップ(C1,C2)が回転数(N)と負荷(P)に応じて
点火進角(α)を与える、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
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JPH07310568A (ja) | エンジンの制御装置 |
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