JP2646667B2 - 多気筒2サイクル内燃機関 - Google Patents

多気筒2サイクル内燃機関

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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多気筒2サイクル内燃機関に関する。
〔従来の技術〕
従来4サイクル内燃機関においては、排気マニホルド
に設けられたO2センサの出力信号に基づいて、空燃比が
理論空燃比となるように制御し、三元触媒により排気ガ
ス中の有害成分を除去するようにしている。
一方、本出願人は、特願昭62−15101号において、内
燃機関に所望の量の燃料を供給する燃料供給手段と、内
燃機関の負荷や、回転数等の運転条件で決まる燃料供給
量を算出する燃料供給量算出手段と、内燃機関の複数の
運転条件の多数の組み合わせに応じて、新気の吹き抜け
を補償するための補正因子データを格納する記憶手段
と、内燃機関の実測される運転条件に適合する補正因子
値を記憶手段に格納されたデータより補間演算し、燃料
供給量算出手段が算出する燃料供給量を修正する燃料供
給量修正手段と、修正された後の量の燃料が機関に供給
されるように燃料供給手段への燃料供給信号を形勢する
手段とを備え、2サイクルエンジン等の正確な空燃比制
御が可能な空燃比制御装置を提案している。
〔発明が解決しようとする課題〕
2サイクル内燃機関では、圧縮行程開始時においても
高温の既燃ガスが燃焼室内に残留しているため、燃焼室
内の混合気の温度は高温となる。特に、中負荷運転時に
おいては、燃焼室内の既燃ガス残留量が多くかつ燃焼温
度が比較的高温となるため、燃焼室内の混合気温度が特
に高温となる。このため、空燃比を理論空燃比に制御す
ると、いわゆる自己着火を生じ易く、異常音を発生する
という問題がある。この自己着火を防止するため、空燃
比を理論空燃比よりリッチ側又はリーン側に制御する
と、三元触媒の浄化作用が著しく低下し、排気ガス中の
有害成分を有効に除去できないという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明によれば第1図の
発明の構成図に示されるように、多気筒2サイクル内燃
機関の気筒を第1の気筒群100と第2の気筒群101とに分
割し、第1の気筒群100の空燃比を理論空燃比よリッチ
とするリッチ制御手段102と、第2の気筒群101の空燃比
を理論空燃比よりリーンとするリーン制御手段103と、
第1の気筒群100の空燃比と第2の気筒群101の空燃比と
の平均空燃比をほぼ理論空燃比とする平均空燃比制御手
段104とを備えている。
〔作 用〕
本発明は上記した構成によって、第1気筒群の空燃比
は理論空燃比よりリッチとなり、第2気筒群の空燃比は
理論空燃比よりリーンとなる。また、第1気筒群の空燃
比と第2気筒群の空燃比との平均空燃比は理論空燃比と
なる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して本発明の一実施例について
説明する。
第2図は6気筒2サイクル内燃機関を示しており、1
は機関本体、2から7は第1気筒から第6気筒、8はサ
ージタンク、9から14は各気筒2から7の各給気ポート
とサージタンク8とを夫々連結する枝管、15から20は各
枝管9から14に夫々取付けられた燃料噴射弁、21は吸気
管、22は吸気管21内に配置されたスロットル弁、23から
28は各気筒2から7の各排気ポートに夫々接続された排
気マニホルド29の枝管、30は排気マニホルド29の集合管
31に接続された排気管、32は排気管31の途中に設けられ
た三元触媒50は電子制御ユニットを夫々示す。
電子制御ユニット50はディジタルコンピュータからな
り、双方向性バス51によって相互に接続されたROM(リ
ードオンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55
及び出力ポート56を具備する。吸気管21の上流には吸入
空気量に比例した出力電圧を発生するエアフローメータ
33が取付けられ、このエアフローメータ33の出力電圧は
AD変換器57を介して入力ポート55に入力される。排気管
30の三元触媒32直上流にはO2センサ34が取付けられ、こ
のO2センサ34の出力信号はAD変換器58を介して入力ポー
ト55に入力される。さらに入力ポート55には機関回転数
に比例した出力パルスを発生する回転数センサ35が接続
される。出力ポート56は各駆動回路59から64を介して各
燃料噴射弁15から20に夫々接続される。
次に本実施例の動作を説明する。第1気筒2から第6
気筒7の点火順序を第1気筒2−第6気筒7−第2気筒
3−第4気筒5−第3気筒4−第5気筒6とする。これ
らの気筒を2つの気筒群に分割し、第1気筒2から第3
気筒4を第1気筒群とし、第4気筒5から第6気筒7を
第2気筒群とする。自己着火を生じない運転状態におい
ては、O2センサ34の出力信号に基づいて全気筒2から7
に供給される混合気の空燃比が理論空燃比となるように
制御される(第3図参照)。自己着火を生じる運転状態
では、第1気筒群2から4には自己着火を抑制できる程
度リッチな空燃比、例えば空燃比が12から13程度の混合
気が供給され、第2気筒群5から7には、第1気筒群2
から4に供給される混合気と第2気筒群5から7に供給
される混合気との平均空燃比が理論空燃比となるよう
な、理論空燃比よりリーンな混合気が供給される(第4
図参照)。これにより自己着火発生領域であっても、各
気筒2から7に供給される混合気は理論空燃比とならず
理論空燃比よりリッチ又はリーンであるため、自己着火
は抑制される。一方、各気筒2から7の排気ガスは排気
マニホルド29の集合管31及び排気管30で合流し混合せし
められる。第1気筒群2から4に供給される混合気と第
2気筒群5から7に供給される混合気との平均空燃比が
理論空燃比となるよう制御されているため、各気筒2か
ら7の排気ガスが混合された全排気ガス中の有害成分
は、三元触媒32によって有効に除去される。
第5図には本実施例を実行するためのフローチャート
を示す。このルーチンは360度CA毎のクランク角割り込
みルーチンである。ステップ80では、エアフローメータ
33の出力電圧から算出された吸入空気量Q、回転数セン
サ35から算出された機関回転数Nが読込まれる。ステッ
プ81ではQ/Nが算出される。Q/Nは機関の負荷に相当す
る。ステップ82では、予めROM52内に記憶されているN
とQ/Nとの2次元マップ値により基本燃料噴射時間TPが
算出される。ステップ83では、予めROM52内に記憶され
ているNとQ/Nとの関係(第6図参照)から、機関運転
状態が自己着火発生領域内か否か判定される。自己着火
発生領域内でないと判定されると、ステップ84に進み、 τ=TP×FAF×K より燃料噴射時間τが算出される。ここでFAFは、O2
ンサ34の出力信号に基づき他のルーチンで求められるフ
ィードバック補正係数であり、Kは他の補正係数であ
る。これにより、全気筒2から7に供給される混合気の
空燃比が理論空燃比に制御される。ステップ83で自己着
火発生領域内と判定されると、ステップ85に進み、第1
気筒群の燃料噴射時間τ及び第2気筒群の燃料噴射時
間τが次式により算出される。
ここでAFST及びxは定数である。これにより第1気筒
群の燃料噴射時間τは通常の燃料噴射時間τの に長くなり、第2気筒群の燃料噴射時間τは通常の燃
料噴射時間τの に短くなる。従って、第1気筒群2から4の混合気は理
論空燃比よりリッチとなり、第2気筒群5から7の混合
気は理論空燃比よりリーンとなる。また、第1気筒群と
第2気筒群の平均空燃比は、ほぼ理論空燃比となる。以
上の処理の後、他のルーチンにより、所定クランク角に
おいて燃料噴射が実行される。
なお、本実施例ではxを定数としたが、運転状態に応
じて変化させてもよい。すなわち、xの値を運転状態に
応じてマップ値として予め記憶させておき自己着火が発
生し易い運転状態になる程xを大きくするようにしても
よい。
また、本実施例では第1気筒2から第3気筒4を第1
気筒群として理論空燃比よりリッチな混合気を供給し、
第4気筒5から第6気筒7を第2気筒群として理論空燃
比よりリーンな混合気を供給することとしているが、一
定時間又は一定サイクル毎に、リッチな混合気が供給さ
れる第1気筒群及びリーンな混合気が供給される第2気
筒群に属する夫々の気筒を交換して、空燃比が理論空燃
比よりリッチとなる気筒とリーンとなる気筒を相互に入
れ換えるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、多気筒2サイクル内燃
機関の自己着火の発生を防止しかつ三元触媒の使用によ
り排気ガス中の有害成分を有効に除去することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成図、第2図は2サイクル内燃機関
の全体図、第3図は自己着火発生領域外における空燃比
の変化を示す線図、第4図は自己着火発生領域内におけ
る第1気筒群と第2気筒群の空燃比の変化を示す線図、
第5図は実施例を実行するためのフローチャート、第6
図は自己着火発生領域を示す線図である。 2〜4……第1気筒群、 5〜7……第2気筒群、 15〜20……燃料噴射弁、 32……三元触媒、 50……電子制御ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−168946(JP,A) 特開 昭61−218747(JP,A) 特開 昭58−53659(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多気筒2サイクル内燃機関の気筒を第1の
    気筒群と第2の気筒群とに分割し、前記第1の気筒群の
    空燃比を理論空燃比よりリッチとするリッチ制御手段
    と、前記第2の気筒群の空燃比を理論空燃比よりリーン
    とするリーン制御手段と、前記第1の気筒群の空燃比と
    前記第2の気筒群の空燃比との平均空燃比をほぼ理論空
    燃比とする平均空燃比制御手段とを備える多気筒2サイ
    クル内燃機関。
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