JP2002524169A - 折り曲げられるポケットまたは予め折り曲げられたポケットを縫い付けるための縫製ユニット - Google Patents

折り曲げられるポケットまたは予め折り曲げられたポケットを縫い付けるための縫製ユニット

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JP2002524169A JP2000569050A JP2000569050A JP2002524169A JP 2002524169 A JP2002524169 A JP 2002524169A JP 2000569050 A JP2000569050 A JP 2000569050A JP 2000569050 A JP2000569050 A JP 2000569050A JP 2002524169 A JP2002524169 A JP 2002524169A
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B13/00Machines for sewing sacks
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B33/00Devices incorporated in sewing machines for supplying or removing the work

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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 折り曲げられるポケットまたは予め折り曲げられたポケットを選択的に縫い付けるため、縫製ユニットに、折り曲げられるポケットのための保持・折畳み手段(28,31)、または予め折り曲げられたポケットのための受容・保持手段(33,34;36.37)を簡単に装備させることができ、或いは装備変えすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の前提概念に記載の縫製ユニットに関する。 縁領域を折り曲げられた(umgebuggt)ポケットを大きな面積の縫製物一部分に
縫い付ける方法として、原理的に異なる2つの方法が知られているが、この場合
縫製物の一部分とはシャツの前部分或いはジーンズである。たとえばドイツ連邦
共和国特許公告第1168230号公報(米国第3216383号)から知られ
ている方法では、予め折り曲げられた(vorgebuggt)ポケットが縫製物の一部分上
に載置されて縫い付けられる。ポケットを縫製物の一部分上に正確に位置決めす
るため、ポケットを受容するクランプが用いられる。クランプは縫製物の一部分
を担持する担持フレーム上に移動可能に配置されている。この場合、ポケットを
予め折り曲げる過程は折畳みプレスで行なわれ、折畳みプレスは、それぞれのポ
ケットの形状およびポケットのサイズに適合した交換可能な折畳み工具を備えて
いる。折り曲げ後、縁領域を加熱作用でプレスすることによって縁領域の折畳み
部が固定される。この場合、不規則に折り曲げられた個所も面プレスされるが、
あまり気にならない程度に面プレスされるので、折畳みプレス機の折畳み装置を
比較的簡潔に構成することができる。
【0002】 たとえばドイツ連邦共和国実用新案登録第1964067号(米国第3528
378号)またはドイツ連邦共和国特許第4113131C1号公報(米国第5
211320号)により知られている方法では、ミシンと折畳み装置とを有して
いる縫製ユニットにおいて、折畳み装置を用いて平らなポケット裁断片の縁領域
を折り曲げ、次にプログラム制御可能な縫製ユニットの縫製物保持体によりポケ
ット裁断片を受け取って、ミシンへ供給する。この種の折畳み装置は、第1の保
持部に配置される押圧板と複数個の折畳みスライダから構成され、折畳みスライ
ダは、同様に第1の保持部に配置されるフレームに装着されており、圧縮空気シ
リンダを介して静止位置と折畳み位置との間を往復動することができる。第1の
保持部は3つの異なる高さ位置へ移動可能で、すなわち上部にある静止位置と、
その下にある折畳み位置と、下部にある受け渡し位置へ移動することができる。
第2の保持部にはポケット載置板が配置されている。第2の保持部は実質的に2
つの異なる高さ位置へ移動可能で、すなわち第1の保持部の中央の位置に対応す
る上部挿入・折畳み位置と、第1の保持部の下部位置に対応する押圧位置とへ移
動することができる。押圧位置とは、ポケット載置板上にあるポケットの折り曲
げられるべき縁領域を押圧するための位置である。模様を備えたポケットおよび
縫製物の一部分を模様に整合するように正確に方向調整するため、ポケット載置
板は、必要に応じて、縫製物の一部分のすぐ上方で浮動する第3の高さ位置へも
移動することができる。
【0003】 この方法では、折り曲げられたポケットが中途で縁領域をプレスすることなく
縫製物保持体によって受け取られるので、折り曲げ過程を特に正確に実施しなけ
ればならないが、これは特に正確な、ミスのない作業結果が得られることに寄与
する。このため、縫製ユニットに使用され、或いは組み込まれる折畳み装置は比
較的高コストになり、よって折畳みプレス機の折畳み装置よりも高価である。
【0004】 ポケットを折り曲げるために使用される折畳み装置は一般に、それぞれのポケ
ットの形状およびポケットのサイズに適合する比較的多数の部品からなっている
ので、形状およびサイズが異なるポケットに対してはその都度適宜適合した異な
る折畳み装置を準備し、必要な場合には交換しなければならない。したがって、
ポケットの形状およびポケットのサイズが頻繁に変わると、折畳み装置を組み込
んだ縫製ユニットの場合、対応的にかなりのコストが生じる。
【0005】 本発明の課題は、縁領域を折り曲げられたポケットを縫い付ける際に、ポケッ
トの形状およびポケットのサイズの交替を低コストで行なうことができるように
することである。この課題は、請求項1の特徴部分により解決される。
【0006】 縫製ユニットの2つの移動可能な保持部に、すでに公知のように折り曲げ過程
を実施するための保持・折畳み手段を取り付けるか、或いは、たとえば折畳みプ
レス機で予め折り曲げられたポケットのための受容・保持手段を取り付け、すな
わちこの種の受容・保持手段を直接縫製物保持体に設け、そして制御部のデータ
メモリからその都度適した制御プログラムを呼び出すという処置により、著しい
コストを要せずに縫製ユニットを1つの作動態様から他の作動態様へ変えること
ができ、すなわち、折り曲げられるべきポケットを処理する態様から、すでに予
め折り曲げられているポケットを処理する態様へと変えることができる。このよ
うにして、縫製ユニット上で折り曲げを行なうために用いられる高価な保持・折
畳み手段を、大量のポケットの処理および(または)特に正確な折り曲げ過程の
達成のために保留しておき、他方少量のポケットを頻繁に交換する際にこれらポ
ケットを予め折り曲げられた状態で処理することが可能になり、よって折畳みプ
レス機に対し安価な折畳み装置を使用することが可能になり、縫製ユニットに簡
潔な受容・保持手段を使用することが可能になる。
【0007】 多くの縫製企業においては、特に中小の縫製企業においてはすでにポケットプ
レス機があり、このために使用される比較的簡潔な折畳み装置と、予め折り曲げ
られたポケットのための同様に簡潔な受容・保持手段とを、著しいコストを要せ
ずにこれら縫製企業において、或いは近隣の工場で製造でき、よって現場で製造
できるので、予め折り曲げられたポケットを処理することにより最新の流行に短
時間で応答することができる。
【0008】 請求項3に記載の第1のバージョンにしたがって、予め折り曲げられたポケッ
トを処理する場合、ポケットと縫製物の一部分とを互いに正確に方向づけるため
、挿入フレームはわずかな動力で縫製物の一部分の上へ降下せしめられ、または
、そのすぐ上方にある回動位置で保持され、これにより縫製物の一部分はそのま
ま変位可能な状態に維持され、さらに挿入フレームは、ポケットと縫製物の一部
分とをできるだけ支障なく観察できるように薄壁に形成されるか、或いは透明な
材料から製造される。
【0009】 請求項5に記載の第2のバージョンにしたがって、予め折り曲げられたポケッ
トを処理する場合、ポケットのエッジに対し特に狭い間隔の縫い目が得られる。
これは、縫製物保持体の繰り抜き部に挿入されているポケットを押さえつけるた
めに用いられる保持フラップが、他の2つの処理方法の場合のようにポケットを
外側からそのエッジで固持する必要はなく、したがって縫い目の形状および縫い
目の幅に対応する縫製スリットを有するのではなく、保持フラップがそのエッジ
からポケットを間隔を持って固持するからである。これにより、縫製リズムで上
下動する押さえ足と協働して、縫い目を、或いは二重縫い目の場合には外側の縫
い目を、露出しているポケットのエッジに対し最小の間隔で形成することが可能
になる。
【0010】 縫製物保持体に設けられる上記保持フラップは、縫製過程の間、ミシンの布押
さえ棒に配置される浮動足によって閉鎖位置または押さえつけ位置に保持される
か、或いは、請求項6によればたとえば圧縮空気シリンダのような操作手段によ
って前記位置に保持される。
【0011】 次に、本発明を3つの実施形態に関し説明する。 個々の図面に図示した、縫製物の一部分に折り曲げられたポケットを縫い付け
るために用いられる縫製ユニットは、ドイツ連邦共和国特許第4234968C
1号公報(米国第5400728号)に詳細に説明されている縫製ユニットに対
応している。したがって本発明による縫製ユニットも、縫製物載置板1と、ミシ
ン2と、縫製物保持体4または4aのための案内装置3とを有している。案内装
置3には、縫製物保持体4または4aを昇降させるための装置5が付設されてい
る。
【0012】 縫製物ユニットは第1の保持部6を有し、第1の保持部6は、2つのアーム7
,8を有しているアングルレバー9と、長いほうのアーム8に固定され、該アー
ム8に対し横方向に延びている担持棒10から形成されている。短いほうのアー
ム7には、位置固定のブラケット12に配置される圧縮空気シリンダ13のピス
トン棒11が枢着されている。圧縮空気シリンダ13を用いると、担持棒10を
持ち上げ位置と降下位置との間で移動させることができる。縫製ユニットの台架
には、アーム8の下方に、詳細には図示していない態様で圧縮空気シリンダ14
が固定され、その縦軸線は斜めに延びている縫製物載置板1の面に対しほぼ垂直
に延びている。ピストン棒15を戻した状態では、その自由端はアーム8の回動
位置の下方にあり、したがってアーム8の位置への影響はない。ピストン棒15
が走出した状態では、その自由端はアーム8の運動軌道内へ突出し、アーム8と
担持棒10とを、上記降下位置のすぐ上方にある位置で保持する。圧縮空気シリ
ンダ13,14は協働して第1の駆動装置16を形成している。
【0013】 縫製ユニットは第2の保持部17を有している。第2の保持部17は中空に構
成されたアーム18を有し、アーム18はアングルレバー9と同じ軸線のまわり
を回動可能である。アーム18にはガイドレール19が固定され、ガイドレール
19は往復台20を受容している。往復台20には担持棒21が固定され、担持
棒21はアーム18に対し横方向に延びている。縫製ユニットの台架には、詳細
に図示していない態様で圧縮空気シリンダ22が固定され、その縦軸線は斜めに
延びている縫製物載置板1の面に対しほぼ垂直に延びている。圧縮空気シリンダ
22(そのピストン棒23はアーム18の下面と協働する)を用いると、担持棒
21を持ち上げ位置と降下位置の間で移動させることができる。
【0014】 アーム19の下方には、線形駆動ユニットとして構成されたそれ自体公知のベ
ルトシリンダ24(Bandzylinder)(そのピストンだけを破線で示した)が配置さ
れている。ベルトシリンダ24は、アーム18の下面に沿って移動可能な往復台
状の連行体25を有している。連行体25は、結合棒26を介して往復台20と
固定連結されている。ベルトシリンダ24を用いると、担持棒21を前進した位
置と戻った位置との間で移動させることができる。圧縮空気シリンダ22とベル
トシリンダ24とは協働して第2の駆動装置27を形成している。
【0015】 以上説明した縫製ユニットの構成は、以下に述べる3つの実施形態にすべて共
通のものである。これら3つの実施形態の違いについて次に説明する。
【0016】 実施形態1 図1と図4に図示した実施形態では、第1の保持部6の担持棒10に、従来の
技術に属している(たとえばドイツ連邦共和国特許第4113131c1号公報
(米国特許第5211320号公報))により知られている折畳み装置28が着
脱可能に固定されている。折畳み装置28は、実質的に押圧板29と複数個の折
畳みスライダ30とを有し、公知の態様でポケットの縁部分を折り曲げるために
用いる。
【0017】 第2の保持部17の担持棒21には、平らなポケット載置板31が着脱可能に
固定されている。縫製物保持体4においては、所望の縫い目形状と縫い目幅とに
対応する縫製スリット32が形成されている。
【0018】 図4には、折畳み装置28とポケット載置板31はそれぞれその出発位置で図
示されており、すなわち折畳み装置28は担持棒10を備えたアーム8の上部回
動位置に対応する静止位置にあり、ポケット載置板31は挿入・折畳み位置にあ
り、この場合アーム8は上部回動位置を占め、担持棒21は前進した位置にある
【0019】 1回の作業サイクル全体を実施するため、すなわち実質的に、ポケット載置板
31上に載置されているポケットを折り曲げる過程と、折り曲げたポケットを縫
製物保持体4により受け渡す過程と、ポケットを縫製物の一部分に縫い付ける過
程からなる作業サイクルを実施するため、公知の態様で、よって図示していない
態様で、ミシン制御部のメモリから適当な制御プログラムが選択される。
【0020】 作用は以下のとおりである。 1.縫製物の一部分を、手で縫製物載置板1上のポケット載置板31の下方へ位
置決めする。 2.ポケットを手でポケット載置板31の上に位置決めする。 3.処理プログラムをスタートさせる。 4.折畳み装置28を折畳み位置へ降下させ、その際押圧板29をポケット上に
おき、ポケットをポケット載置板31に対し押し付ける。 5.折畳みスライダ30を折畳み位置へ移動させ、これにより折畳みスライダ3
0はポケット載置板31の縁から突出しているポケットの縁領域を折り曲げる。 6.折畳み装置28とポケット載置板31を下部位置へ移動させ、これによりポ
ケット載置板31は折り曲げられたポケット縁部分を縫製物の一部分に対し押し
付ける。 7.折畳みスライダ30を静止位置へ戻す。 8.折畳み装置28を静止位置へ持ち上げる。 9.縫製物保持体4を、持ち上げられた位置で折畳み装置28とポケット載置板
31の間へ移動させる。 10.縫製物保持体4をポケット上へ降下させる。 11.ポケット載置板31を静止位置へ戻し、上方へ回動させる。 12.縫製物保持体4を縫製物の一部分及び載置されているポケットともにミシ
ン2へ移動させる。 13.ポケットを縫製物一部分の上に縫い付ける。 14.縫製物保持体4を非負荷位置へ移動させ、上方へ回動させて、縫製した加
工物を解放する。 15.ポケット載置板31を出発位置へ前進させる。 作業サイクルの終了。
【0021】 実施形態2 図2と図5に図示した実施形態では、第1の保持部6の担持棒10に、予め折り
曲げられたポケットを挿入するための挿入フレーム33が着脱可能に固定されて
いる。第2の保持部7の担持棒21には、平らなポケット押圧板34が固定され
ている。
【0022】 折り曲げるべきポケットの処理から、予め折り曲げられたポケットの処理へ交
替する場合、或いはその逆の場合、折り曲げられるべきポケットが予め折り曲げ
られているポケットよりも小さければ、折畳み装置28と連動して使用されるポ
ケット載置板31は、挿入フレーム33と連動してポケット押圧板34としても
使用することができる。この大きな限定は、折畳み装置28によって折り曲げら
れたポケットを縫製物保持体4により受け渡す場合、縫製物保持体4の押圧板2
9がポケットを面全体で把持し、よって確実な摩擦を保証し、その結果ポケット
載置板31を戻す際にポケットが型崩れ(Verzug)する恐れがないことによるもの
である。これに対して、挿入フレーム33に位置決めされ、ポケット押圧板34
により固持される、予め折り曲げられたポケットを処理する場合は、状況が異な
る。すなわちこの場合は、ポケットを受け渡す際縫製物保持体4はポケット上に
降下せずに、ポケット押圧板34上に降下する。ポケット押圧板34を戻す際に
ポケットが型崩れする(verziehen)ことがないようにするため、ポケットに比べ
て小さなポケット押圧板34を使用する。その結果、その下にあるポケットから
縁が帯状に突出し、縫製物保持体4により把持することができる。
【0023】 1回の作業サイクル全体を実施するため、すなわち実質的に、予め折り曲げら
れているポケットを挿入フレーム33に挿入する過程と、ポケットを縫製物保持
体4により受け渡す過程と、ポケットを縫製物の一部分に縫い付ける過程からな
る作業サイクルを実施するため、この実施形態でもこれに適した制御プログラム
が選択される。
【0024】 作用は以下のとおりである。 1.縫製物の一部分を、手で縫製物載置板1上の、静止位置に持ち上げられてい
る走入フレーム33と同様に静止位置に持ち上げられて戻されているポケット押
圧板34との下方へ位置決めする。 2.処理プログラムをスタートさせる。 3.挿入フレーム33を挿入位置へ降下させる(これは図5に対応している)。 4.処理プログラムをストップさせる。 5.予め折り曲げられているポケットを手で挿入フレーム33内に位置決めする。 6.処理プログラムを新たにスタートさせる。 7.ポケット押圧板34を静止位置から前進させて、予め折り曲げられているポ
ケットの上へ降下させる。 8.挿入フレーム33を静止位置へ持ち上げる。 9.縫製物保持体4を、持ち上げられた位置で挿入フレーム33とポケット押圧
板34の間へ移動させる。 10.縫製物保持体4を、ポケット押圧板34と、予め折り曲げられているポケ
ットの、突出している帯状の縁の上へ降下させる。 11.ポケット押圧板34を静止位置へ戻し、上方へ回動させる。 12.縫製物保持体4を、縫製物の一部分およびその上に載置されているポケッ
トとともにミシン2へ移動させる。 13.ポケットを縫製物の一部分の上に縫い付ける。 14.縫製物保持体4を非負荷位置へ移動させ、上方へ回動させて、縫製した加
工物を解放する。 作業サイクルの終了
【0025】 実施形態3 図3と図6に図示した実施形態では、縫製物保持体4aの押圧板35に繰り抜き
部36が設けられている。繰り抜き部36は、予め折り曲げられ縫い付けられる
ポケットの形状およびサイズに対応している。繰り抜き部36は、予め折り曲げ
られたポケットを挿入するためのいわば「巣」として用いられる。押圧板35に
は、繰り抜き部36に比べて小さな保持フラップ37が回動可能に支持されてお
り、保持フラップ37は圧縮空気シリンダ38により開口位置と閉鎖位置の間を
移動可能である。閉鎖位置では、保持フラップ37の縁と繰り抜き部36の縁の
間に縫製スリット39が形成される。
【0026】 この実施形態では、予め折り曲げられたポケットが直接縫製物保持体4aで位
置決めされ、その際直接縫製物の一部分の上に位置決めされ、よって両保持部6
,17にとり付けられる折畳み工具または挿入手段を必要としないので、この処
理方式では保持部6,17は常にその静止位置に留まっている。
【0027】 作業サイクル全体を実施するため、すなわち実質的に、予め折り曲げられたポ
ケットを縫製物保持体4aの繰り抜き部36に挿入し、続いてポケットを縫製物
の一部分に縫い付ける過程からなる作業サイクルを実施するため、これに適した
制御プログラムが選択される。
【0028】 作用は以下のとおりである。 1.縫製物の一部分を手で縫製物載置板1上の、持ち上げられた縫製物保持体4
aの下方へ位置決めする。 2.処理プログラムをスタートさせる。 3.縫製物保持体4aを縫製物の一部分の上に降下させる(これは図6に対応し
ている)。 4.処理プログラムをストップさせる。 5.予め折り曲げられたポケットを、保持フラップ37が開口位置にあるときに
繰り抜き部36内へ位置決めし、その際縫製物の一部分の上に位置決めする。 6.処理プログラムを新たにスタートさせる。 7.保持フラップ37を閉鎖位置へ回動させる。 8.縫製物保持体4aを、縫製物の一部分とその上にあるポケットとともにミシ
ン2へ移動させる。 9.ポケットを縫製物の一部分の上に縫い付ける。 10.縫製物保持体4aを非負荷位置へ移動させ、上方へ回動させて、縫い付け
られた加工物を解放する。 11.保持フラップ37を開口位置へ回動させる。 作業サイクルの終了。
【0029】 この処理方式においては、縫製物保持体4aの負荷位置または供給位置はその
非負荷位置と一致している。この位置はミシン2に対しわずかな間隔を持ってい
ることができるので、この場合には総じて縫製物保持体の移動距離が短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 折畳み装置を組み込んだ縫製ユニットの平面図である。
【図2】 予め折り曲げられたポケットを挿入する挿入フレームを備えた縫製ユニットの
平面図である。
【図3】 予め折り曲げられたポケットを直接縫製物保持体に挿入可能にした縫製ユニッ
トの平面図である。
【図4】 図1の縫製ユニットの一部分の側面図である。
【図5】 図2の縫製ユニットの一部分の側面図である。
【図6】 図3の縫製ユニットの一部分の側面図である。
【符号の説明】
1 縫製物載置板 2 ミシン 3 案内装置 4,4a 縫製物保持体 5 縫製物保持体を昇降させるための装置 6 第1の保持部 16 第1の駆動装置 17 第2の保持部 27 第2の駆動装置 28 折畳み装置 29 押圧板 30 折畳みスライダ 31 ポケット載置板 33 挿入フレーム 34 ポケット押圧板 36 繰り抜き部 37 保持フラップ
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月3日(2000.11.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の前提概念に記載の縫製ユニットに関する。 縁領域を折り曲げられた(umgebuggt)ポケットを大きな面積の縫製物一部分に
縫い付ける方法として、原理的に異なる2つの方法が知られているが、この場合
縫製物の一部分とはシャツの前部分或いはジーンズである。たとえばドイツ連邦
共和国特許公告第1168230号公報(米国特許第3216383号公報)お
よび欧州特許公開第627518A1号公報から知られている方法では、予め折
り曲げられた(vorgebuggt)ポケットが縫製物の一部分上に載置されて縫い付けら
れる。ポケットを縫製物の一部分上に正確に位置決めするため、ポケットを受容
するクランプが用いられる。クランプは縫製物の一部分を担持する担持フレーム
上に移動可能に配置されている。この場合、ポケットを予め折り曲げる過程は折
畳みプレスで行なわれ、折畳みプレスは、それぞれのポケットの形状およびポケ
ットのサイズに適合した交換可能な折畳み工具を備えている。折り曲げ後、縁領
域を加熱作用でプレスすることによって縁領域の折畳み部が固定される。この場
合、不規則に折り曲げられた個所も面プレスされるが、あまり気にならない程度
に面プレスされるので、折畳みプレス機の折畳み装置を比較的簡潔に構成するこ
とができる。
【0002】 たとえばドイツ連邦共和国実用新案登録第1964067号(米国特許第35
28378号公報、ドイツ連邦共和国特許第4113131C1号公報(米国 特許 第5211320号公報)、米国特許第5014633号公報および米国特
許第5584258号公報により知られている方法では、ミシンと折畳み装置と
を有している縫製ユニットにおいて、折畳み装置を用いて平らなポケット裁断片
の縁領域を折り曲げ、次にプログラム制御可能な縫製ユニットの縫製物保持体に
よりポケット裁断片を受け取って、ミシンへ供給する。この種の折畳み装置は、
第1の保持部に配置される押圧板と複数個の折畳みスライダから構成され、折畳
みスライダは、同様に第1の保持部に配置されるフレームに装着されており、圧
縮空気シリンダを介して静止位置と折畳み位置との間を往復動することができる
。第1の保持部は3つの異なる高さ位置へ移動可能で、すなわち上部にある静止
位置と、その下にある折畳み位置と、下部にある受け渡し位置へ移動することが
できる。第2の保持部にはポケット載置板が配置されている。第2の保持部は実質
的に2つの異なる高さ位置へ移動可能で、すなわち第1の保持部の中央の位置に
対応する上部挿入・折畳み位置と、第1の保持部の下部位置に対応する押圧位置
とへ移動することができる。押圧位置とは、ポケット載置板上にあるポケットの
折り曲げられるべき縁領域を押圧するための位置である。模様を備えたポケット
および縫製物の一部分を模様に整合するように正確に方向調整するため、ポケッ
ト載置板は、必要に応じて、縫製物の一部分のすぐ上方で浮動する第3の高さ位
置へも移動することができる。
【0003】 この方法では、折り曲げられたポケットが中途で縁領域をプレスすることなく
縫製物保持体によって受け取られるので、折り曲げ過程を特に正確に実施しなけ
ればならないが、これは特に正確な、ミスのない作業結果が得られることに寄与
する。このため、縫製ユニットに使用され、或いは組み込まれる折畳み装置は比
較的高コストになり、よって折畳みプレス機の折畳み装置よりも高価である。
【0004】 ポケットを折り曲げるために使用される折畳み装置は一般に、それぞれのポケ
ットの形状およびポケットのサイズに適合する比較的多数の部品からなっている
ので、形状およびサイズが異なるポケットに対してはその都度適宜適合した異な
る折畳み装置を準備し、必要な場合には交換しなければならない。したがって、
ポケットの形状およびポケットのサイズが頻繁に変わると、折畳み装置を組み込
んだ縫製ユニットの場合、対応的にかなりのコストが生じる。
【0005】 本発明の課題は、縁領域を折り曲げられたポケットを縫い付ける際に、ポケッ
トの形状およびポケットのサイズの交替を低コストで行なうことができるように
することである。この課題は、請求項1の特徴部分により解決される。
【0006】 縫製ユニットの2つの移動可能な保持部に保持手段を設け、保持手段を、折り
曲げられるポケットを処理する場合は、公知の折畳み装置に付設されるポケット
受容板によって形成し、予め折り曲げられたポケットを処理する場合は、挿入フ
レームとポケット押圧板から形成し、そして制御部のデータメモリからその都度
適した制御プログラムを呼び出すという処置により、著しいコストを要せずに縫
製ユニットを1つの作動態様から他の作動態様へ変えることができ、すなわち、
折り曲げられるべきポケットを処理する態様から、すでに予め折り曲げられてい
るポケットを処理する態様へと変えることができる。このようにして、縫製ユニ
ット上で折り曲げを行なうために用いられる高価な保持・折畳み手段を、大量の
ポケットの処理および(または)特に正確な折り曲げ過程の達成のために保留し
ておき、他方少量のポケットを頻繁に交換する際にこれらポケットを予め折り曲
げられた状態で処理することが可能になり、よって折畳みプレス機に対し安価な
折畳み装置を使用することが可能になり、縫製ユニットに簡潔な受容・保持手段
を使用することが可能になる。
【0007】 多くの縫製企業においては、特に中小の縫製企業においてはすでにポケットプ
レス機があり、このために使用される比較的簡潔な折畳み装置と、予め折り曲げ
られたポケットのための同様に簡潔な受容・保持手段とを、著しいコストを要せ
ずにこれら縫製企業において、或いは近隣の工場で製造でき、よって現場で製造
できるので、予め折り曲げられたポケットを処理することにより最新の流行に短
時間で応答することができる。
【0008】 請求項3に記載のように、予め折り曲げられたポケットを処理する場合、ポケ
ットと縫製物の一部分とを互いに正確に方向づけるため、挿入フレームはわずか
な動力で縫製物の一部分の上へ降下せしめられ、または、そのすぐ上方にある回
動位置で保持され、これにより縫製物の一部分はそのまま変位可能な状態に維持
され、さらに挿入フレームは、ポケットと縫製物の一部分とをできるだけ支障な
く観察できるように薄壁に形成されるか、或いは透明な材料から製造される。
【0009】 次に、本発明を3つの実施形態に関し説明する。 個々の図面に図示した、縫製物の一部分に折り曲げられたポケットを縫い付け
るために用いられる縫製ユニットは、ドイツ連邦共和国特許第4234968C
1号公報(米国特許第5400728号公報)に詳細に説明されている縫製ユニ
ットに対応している。したがって本発明による縫製ユニットも、縫製物載置板1
と、ミシン2と、縫製物保持体4または4aのための案内装置3とを有している
。案内装置3には、縫製物保持体4または4aを昇降させるための装置5が付設
されている。
【0010】 縫製物ユニットは第1の保持部6を有し、第1の保持部6は、2つのアーム7
,8を有しているアングルレバー9と、長いほうのアーム8に固定され、該アー
ム8に対し横方向に延びている担持棒10から形成されている。短いほうのアー
ム7には、位置固定のブラケット12に配置される圧縮空気シリンダ13のピス
トン棒11が枢着されている。圧縮空気シリンダ13を用いると、担持棒10を
持ち上げ位置と降下位置との間で移動させることができる。縫製ユニットの台架
には、アーム8の下方に、詳細には図示していない態様で圧縮空気シリンダ14
が固定され、その縦軸線は斜めに延びている縫製物載置板1の面に対しほぼ垂直
に延びている。ピストン棒15を戻した状態では、その自由端はアーム8の回動
位置の下方にあり、したがってアーム8の位置への影響はない。ピストン棒15
が走出した状態では、その自由端はアーム8の運動軌道内へ突出し、アーム8と
担持棒10とを、上記降下位置のすぐ上方にある位置で保持する。圧縮空気シリ
ンダ13,14は協働して第1の駆動装置16を形成している。
【0011】 縫製ユニットは第2の保持部17を有している。第2の保持部17は中空に構
成されたアーム18を有し、アーム18はアングルレバー9と同じ軸線のまわり
を回動可能である。アーム18にはガイドレール19が固定され、ガイドレール
19は往復台20を受容している。往復台20には担持棒21が固定され、担持
棒21はアーム18に対し横方向に延びている。縫製ユニットの台架には、詳細
に図示していない態様で圧縮空気シリンダ22が固定され、その縦軸線は斜めに
延びている縫製物載置板1の面に対しほぼ垂直に延びている。圧縮空気シリンダ
22(そのピストン棒23はアーム18の下面と協働する)を用いると、担持棒
21を持ち上げ位置と降下位置の間で移動させることができる。
【0012】 アーム19の下方には、線形駆動ユニットとして構成されたそれ自体公知のベ
ルトシリンダ24(Bandzylinder)(そのピストンだけを破線で示した)が配置さ
れている。ベルトシリンダ24は、アーム18の下面に沿って移動可能な往復台
状の連行体25を有している。連行体25は、結合棒26を介して往復台20と
固定連結されている。ベルトシリンダ24を用いると、担持棒21を前進した位
置と戻った位置との間で移動させることができる。圧縮空気シリンダ22とベル
トシリンダ24とは協働して第2の駆動装置27を形成している。
【0013】 以上説明した縫製ユニットの構成は、以下に述べる3つの実施形態にすべて共
通のものである。これら3つの実施形態の違いについて次に説明する。
【0014】 実施形態1 図1と図4に図示した実施形態では、第1の保持部6の担持棒10に、従来の
技術に属している(たとえばドイツ連邦共和国特許第4113131c1号公報
(米国特許第5211320号公報))により知られている折畳み装置28が着
脱可能に固定されている。折畳み装置28は、実質的に押圧板29と複数個の折
畳みスライダ30とを有し、公知の態様でポケットの縁部分を折り曲げるために
用いる。
【0015】 第2の保持部17の担持棒21には、平らなポケット載置板31が着脱可能に
固定されている。縫製物保持体4においては、所望の縫い目形状と縫い目幅とに
対応する縫製スリット32が形成されている。
【0016】 図4には、折畳み装置28とポケット載置板31はそれぞれその出発位置で図
示されており、すなわち折畳み装置28は担持棒10を備えたアーム8の上部回
動位置に対応する静止位置にあり、ポケット載置板31は挿入・折畳み位置にあ
り、この場合アーム8は上部回動位置を占め、担持棒21は前進した位置にある
【0017】 1回の作業サイクル全体を実施するため、すなわち実質的に、ポケット載置板
31上に載置されているポケットを折り曲げる過程と、折り曲げたポケットを縫
製物保持体4により受け渡す過程と、ポケットを縫製物の一部分に縫い付ける過
程からなる作業サイクルを実施するため、公知の態様で、よって図示していない
態様で、ミシン制御部のメモリから適当な制御プログラムが選択される。
【0018】 作用は以下のとおりである。 1.縫製物の一部分を、手で縫製物載置板1上のポケット載置板31の下方へ位
置決めする。 2.ポケットを手でポケット載置板31の上に位置決めする。 3.加工プログラムをスタートさせる。 4.折畳み装置28を折畳み位置へ降下させ、その際押圧板29をポケット上に
おき、ポケットをポケット載置板31に対し押し付ける。 5.折畳みスライダ30を折畳み位置へ移動させ、これにより折畳みスライダ3
0はポケット載置板31の縁から突出しているポケットの縁領域を折り曲げる。 6.折畳み装置28とポケット載置板31を下部位置へ移動させ、これによりポ
ケット載置板31は折り曲げられたポケット縁部分を縫製物の一部分に対し押し
付ける。 7.折畳みスライダ30を静止位置へ戻す。 8.折畳み装置28を静止位置へ持ち上げる。 9.縫製物保持体4を、持ち上げられた位置で折畳み装置28とポケット載置板
31の間へ移動させる。 10.縫製物保持体4をポケット上へ降下させる。 11.ポケット載置板31を静止位置へ戻し、上方へ回動させる。 12.縫製物保持体4を縫製物の一部分及び載置されているポケットともにミシ
ン2へ移動させる。 13.ポケットを縫製物一部分の上に縫い付ける。 14.縫製物保持体4を非負荷位置へ移動させ、上方へ回動させて、縫製した加
工物を解放する。 15.ポケット載置板31を出発位置へ前進させる。 作業サイクルの終了。
【0019】 実施形態2 図2と図5に図示した実施形態では、第1の保持部6の担持棒10に、予め折り
曲げられたポケットを挿入するための挿入フレーム33が着脱可能に固定されて
いる。第2の保持部7の担持棒21には、平らなポケット押圧板34が固定され
ている。
【0020】 折り曲げるべきポケットの加工から、予め折り曲げられたポケットの加工へ交
替する場合、或いはその逆の場合、折り曲げられるべきポケットが予め折り曲げ
られているポケットよりも小さければ、折畳み装置28と連動して使用されるポ
ケット載置板31は、挿入フレーム33と連動してポケット押圧板34としても
使用することができる。この大きな限定は、折畳み装置28によって折り曲げら
れたポケットを縫製物保持体4により受け渡す場合、縫製物保持体4の押圧板2
9がポケットを面全体で把持し、よって確実な摩擦を保証し、その結果ポケット
載置板31を戻す際にポケットが型崩れ(Verzug)する恐れがないことによるもの
である。これに対して、挿入フレーム33に位置決めされ、ポケット押圧板34
により固持される、予め折り曲げられたポケットを加工する場合は、状況が異な
る。すなわちこの場合は、ポケットを受け渡す際縫製物保持体4はポケット上に
降下せずに、ポケット押圧板34上に降下する。ポケット押圧板34を戻す際に
ポケットが型崩れする(verziehen)ことがないようにするため、ポケットに比べ
て小さなポケット押圧板34を使用する。その結果、その下にあるポケットから
縁が帯状に突出し、縫製物保持体4により把持することができる。
【0021】 1回の作業サイクル全体を実施するため、すなわち実質的に、予め折り曲げら
れているポケットを挿入フレーム33に挿入する過程と、ポケットを縫製物保持
体4により受け渡す過程と、ポケットを縫製物の一部分に縫い付ける過程からな
る作業サイクルを実施するため、この実施形態でもこれに適した制御プログラム
が選択される。
【0022】 作用は以下のとおりである。 1.縫製物の一部分を、手で縫製物載置板1上の、静止位置に持ち上げられてい
る走入フレーム33と同様に静止位置に持ち上げられて戻されているポケット押
圧板34との下方へ位置決めする。 2.加工プログラムをスタートさせる。 3.挿入フレーム33を挿入位置へ降下させる(これは図5に対応している)。 4.加工プログラムをストップさせる。 5.予め折り曲げられているポケットを手で挿入フレーム33内に位置決めする。 6.加工プログラムを新たにスタートさせる。 7.ポケット押圧板34を静止位置から前進させて、予め折り曲げられているポ
ケットの上へ降下させる。 8.挿入フレーム33を静止位置へ持ち上げる。 9.縫製物保持体4を、持ち上げられた位置で挿入フレーム33とポケット押圧
板34の間へ移動させる。 10.縫製物保持体4を、ポケット押圧板34と、予め折り曲げられているポケ
ットの、突出している帯状の縁の上へ降下させる。 11.ポケット押圧板34を静止位置へ戻し、上方へ回動させる。 12.縫製物保持体4を、縫製物の一部分およびその上に載置されているポケッ
トとともにミシン2へ移動させる。 13.ポケットを縫製物の一部分の上に縫い付ける。 14.縫製物保持体4を非負荷位置へ移動させ、上方へ回動させて、縫製した加
工物を解放する。 作業サイクルの終了
【0023】 実施形態3 図3と図6に図示した実施形態では、縫製物保持体4aの押圧板35に繰り抜き
部36が設けられている。繰り抜き部36は、予め折り曲げられ縫い付けられる
ポケットの形状およびサイズに対応している。繰り抜き部36は、予め折り曲げ
られたポケットを挿入するためのいわば「巣」として用いられる。押圧板35に
は、繰り抜き部36に比べて小さな保持フラップ37が回動可能に支持されてお
り、保持フラップ37は圧縮空気シリンダ38により開口位置と閉鎖位置の間を
移動可能である。閉鎖位置では、保持フラップ37の縁と繰り抜き部36の縁の
間に縫製スリット39が形成される。
【0024】 この実施形態では、予め折り曲げられたポケットが直接縫製物保持体4aで位
置決めされ、その際直接縫製物の一部分の上に位置決めされ、よって両保持部6
,17にとり付けられる折畳み工具または挿入手段を必要としないので、この加
工方式では保持部6,17は常にその静止位置に留まっている。
【0025】 作業サイクル全体を実施するため、すなわち実質的に、予め折り曲げられたポ
ケットを縫製物保持体4aの繰り抜き部36に挿入し、続いてポケットを縫製物
の一部分に縫い付ける過程からなる作業サイクルを実施するため、これに適した
制御プログラムが選択される。
【0026】 作用は以下のとおりである。 1.縫製物の一部分を手で縫製物載置板1上の、持ち上げられた縫製物保持体4
aの下方へ位置決めする。 2.加工プログラムをスタートさせる。 3.縫製物保持体4aを縫製物の一部分の上に降下させる(これは図6に対応し
ている)。 4.加工プログラムをストップさせる。 5.予め折り曲げられたポケットを、保持フラップ37が開口位置にあるときに
繰り抜き部36内へ位置決めし、その際縫製物の一部分の上に位置決めする。 6.加工プログラムを新たにスタートさせる。 7.保持フラップ37を閉鎖位置へ回動させる。 8.縫製物保持体4aを、縫製物の一部分とその上にあるポケットとともにミシ
ン2へ移動させる。 9.ポケットを縫製物の一部分の上に縫い付ける。 10.縫製物保持体4aを非負荷位置へ移動させ、上方へ回動させて、縫い付け
られた加工物を解放する。 11.保持フラップ37を開口位置へ回動させる。 作業サイクルの終了。
【0027】 この加工方式においては、縫製物保持体4aの負荷位置または供給位置はその
非負荷位置と一致している。この位置はミシン2に対しわずかな間隔を持ってい
ることができるので、この場合には総じて縫製物保持体の移動距離が短くなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルフ ゲルト ドイツ連邦共和国 デー・67678 メーリ ンゲン ルートヴィヒシュトラーセ 77 (72)発明者 ツィンスマイスター アクセル ドイツ連邦共和国 デー・67753 ロート ゼルベルク ホールシュトラーセ 8 Fターム(参考) 3B150 AA15 BA08 CC01 CE25 EC01 EC10 EH01 EH12 EH17 JA13 LA32 LA73 LB02 NA28 NA31 NB13 NC18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縁領域を折り曲げたポケットを縫製物の一部分に縫い付けるた
    めの縫製ユニットであって、 ミシン(2)と、 縫製物保持体(4;4a)を供給位置からミシン(2)へ移動させるための案
    内装置(3)と、 縫製物保持体(4;4a)を昇降させるための装置(5)と、 第1の駆動装置(16)により少なくとも持ち上げられた位置と降下した位置
    との間を移動可能である第1の保持部(6)と、 第2の駆動装置(27)により少なくとも持ち上げられた位置と降下した位置
    との間および前進した位置と後退した位置との間を移動可能である第2の保持部
    (17)と、 ストップ機能と中間スタート機能とを組み込んだ個々の駆動装置(3,5,16
    ,27)のプログラミングされた機能を実施するための記憶手段を備えた制御ユ
    ニットと、 を有する前記縫製ユニットにおいて、 折り曲げられるべきポケットを処理するため、保持部(6,17)に、ポケッ
    トのためのそれ自体公知の保持・折畳み手段(31,28)を取り付け可能であ
    ること、 折り曲げられたポケットを処理するため、保持部(6,17)にまたは縫製物
    保持体(4a)に、ポケットのための受容・保持手段(33,34;36,37)
    を取り付け可能であること、 制御ユニットの記憶手段に、個々の処理例に割り当てられる複数の制御プログ
    ラムがファイルされ、選択的に呼び出し可能であること、 を特徴とする縫製ユニット。
  2. 【請求項2】折り曲げられるべきポケットを処理するため、 第1の保持部(6)に、ポケットの縁領域を折り曲げるための折畳み装置(2
    8)が配置され、折畳み装置(28)が押圧板(29)と複数個の折畳みスライ
    ダ(30)とを有し、第1の保持部(6)が、静止位置と折畳み位置と受け渡し
    位置の3つの異なる高さ位置へ移動可能であること、 第2の保持部(17)にポケット載置板(31)が配置され、第2の保持部(
    17)が、第1の保持部(6)の中間の位置に対応する挿入・折畳み位置と、第
    1の保持部(6)の下部位置に対応する、折り曲げられたポケット縁領域のため
    の押圧位置と、場合によっては押圧位置のすぐ上方の第3の整向位置との少なく
    とも2つの異なる高さ位置へ移動可能であること、 第1の保持部(6)を静止位置へ持ちあげたあと、縫製物保持体(4)をポケ
    ット載置板(31)に対し持ち上げられている位置へ移動可能であり、且つポケ
    ット上へ降下可能であること、 縫製物保持体(4)を降下させた後、ポケット載置板(31)を縫製物保持体
    (4)の領域から取り出し可能であり、続いて静止位置へ持ち上げ可能であるこ
    と、 ポケット載置板(31)を離間させた後、縫製物保持体(4)が、縫製物の一
    部分上に位置決めされたポケットとともにミシン(2)へ移動可能であること、
    を特徴とする、請求項1に記載の縫製ユニット。
  3. 【請求項3】第1のバージョンにおいて、予め折り曲げられているポケット
    を処理するため、 第1の保持部(6)に、予め折り曲げられているポケットのための挿入フレー
    ム(33)が配置され、第1の保持部(6)が、静止位置と挿入位置との2つの
    異なる高さ位置へ移動可能であること、 第2の保持部(17)にポケット押圧板(34)が配置され、そのサイズが予
    め折り曲げられているポケットのサイズよりも小さく、第2の保持部(17)が
    、静止位置と、第1の保持部(6)の挿入位置に対応する、折り曲げられたポケ
    ットのための押圧位置との2つの異なる高さ位置へ移動可能であること、 第1の保持部(6)を静止位置へ持ち上げた後、縫製物保持体(4)を、ポケ
    ット押圧板(34)の上へ降下可能であること、 縫製物保持体(4)を降下させた後、ポケット押圧板(34)を縫製物保持体
    (4)の領域から取り出し可能であり、続いて静止位置へ持ち上げ可能であるこ
    と、 ポケット押圧板(34)を離間させた後、縫製物保持体(4)が、縫製物の一
    部分上に位置決めされたポケットとともにミシン(2)のほうへ移動可能である
    こと、 を特徴とする、請求項1に記載の縫製ユニット。
  4. 【請求項4】折り曲げられるべきポケットの処理から予め折り曲げられてい
    るポケットの処理へ交替する場合、またはその逆の場合に、折り曲げられるべき
    ポケットが予め折り曲げられているポケットよりも小さければポケット載置板(
    31)をポケット押圧板(34)としても使用可能であることを特徴とする、請
    求項2または3に記載の縫製ユニット。
  5. 【請求項5】第2バージョンにおいて、予め折り曲げられているポケットを
    処理するため、第1の保持部(6)と第2の保持部(17)がそれぞれ静止位置
    に留まること、 縫製物保持体(4a)に、予め折り曲げられているポケットを受容するための
    繰り抜き部(36)が設けられ、縫製物保持体(4a)に回動可能に支持される
    ポケット用の保持フラップ(37)が設けられていること、 縫製物保持体(4a)の供給位置をミシン(2)に対しわずかな離間位置に設
    定可能であること、 を特徴とする、請求項1に記載の縫製ユニット。
  6. 【請求項6】保持フラップ(37)が操作手段(38)と結合可能であるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の縫製ユニット。
JP2000569050A 1998-09-08 1999-09-07 折り曲げられるポケットまたは予め折り曲げられたポケットを縫い付けるための縫製ユニット Pending JP2002524169A (ja)

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