JPH05253373A - ストッキングの爪先の自動縫製機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上流側でパンティストッキング製造機に及び
／又は下流側でパンティストッキングのまち縫付け機に
有利に接続される爪先縫製機を得ること。 【構成】 対をなすストッキング、特にパンティストッ
キングの自動縫製を行うために、縫い上げられるべき爪
先の引出しを行うように滑りフィンガ（１０）を備えた
２本の平行なめくり返しホース（１）に対をなすストッ
キング（３）を支持するための水平回転手段を有する機
械が用いられる。この機械は、（イ）縫い上げられるべ
き爪先を閉鎖し、一時的に表側を外にめくり返し、爪先
の縁をそろえる手段（４０，４１，５）と、（ロ）この
ようにして表側を外にめくり返しかつ縫い面（６）上に
そろえられたストッキング（３）の爪先を閉鎖し、該ス
トッキングを縫製機（８）に滑り移す手段（７）と、
（ハ）前記移送を促進するように前記めくり返しホース
（１）からストッキング（３）の一部を引き出す手段
（９）とを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、２本のストッキング、
特にパンティストッキングの爪先を同時に自動的に縫製
する縫製機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ヨーロッパ特許第１３６，３９１号か
ら、２つの別個のステーションにおいてパンティストッ
キングの爪先を縫製する縫製機が公知である。縫目付け
機は２本の個々のパンティストッキングの左右のストッ
キングの爪先を閉じる。

【０００３】縫製機が、パンティストッキングをつく
る、すなわち、パンティストッキングのまちを縫製する
機械のように、長い作業時間を有する別の機械と上流ま
たは下流において組合された場合に、２つの縫目付け機
によってパンティストッキングの爪先を縫製する時間を
劇的に減少させることは非常に不利であることが経験に
よって知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
上流側でパンティストッキング製造機に及び／又は下流
側でパンティストッキングのまち縫付け機に有利に接続
されるパンティストッキング爪先縫製機を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、縫製すべ
き爪先の引出しを行うための滑りフィンガを備えた２本
の平行な裏返し（ｅｖｅｒｔｅｒ）ホース上に対をなす
ストッキングを支持するための、水平なカルーセル（回
転盤式）手段を有する機械であって、更に下記の手段を
有する機械を採用することにより、達成される。

【０００６】（イ）縫い上げられるべき爪先を閉鎖し、
一時的に表側を外にめくり返し（ｒｉｇｈｔ−ｓｉｄｅ
ｏｕｔ）、爪先の縁をそろえる手段。

【０００７】（ロ）このようにして表側を外にめくり返
しかつ縫い面上にそろえられたストッキングの爪先を閉
鎖し、そして該ストッキングを縫製機に滑り移す手段。

【０００８】（ハ）前記移送を促進するように、前記め
くり返しホースからストッキングの一部を引き出す手
段。

【０００９】

【実施例】図１から図１４までを参照して、本発明の縫
製機の実施例について説明する。

【００１０】本発明は、縫製されるべき２つのストッキ
ング、特にパンティストッキングを自動的に同時に縫製
する機械であって、下記の手段を有することを特徴とす
る。 （イ）縫製すべき爪先を引き出すことのできるサイド・
フィンガ１０を備えた、対応する水平裏返しホース１上
に対をなすストッキング３を支持する手段。この支持手
段は、前述したヨーロッパ特許第１３６，３９１号に記
載されているように縫製ステーションにおいて休止しか
つ垂直軸のまわりで間欠回転する回転盤（ｃａｒｒｏｕ
ｓｅｌ）式になっている。

【００１１】（ロ）閉鎖および一時的に変形する手段。
即ち、２本のストッキング３の爪先３０を各ストッキン
グ３のクランプ４によって閉鎖しかつ一時的に変形し、
すなわち表側をめくり返しそしてそろえる手段。該クラ
ンプのジョーは、可変形状の２つの要素４０から成り、
圧縮空気シリンダ４２によって水平に振動し、そのスト
ロークは調節可能な制限ストップによって変更でき、そ
してゴム製の平条（リステル）４１を介して互いに接続
されており、これによりホース１の縦軸に垂直な直線形
状が得られるまで爪先３０の側面領域をつかみ、そして
同時に中央領域を引き出す。ブレード伸長具５は、圧縮
空気シリンダ５０によって垂直上下運動させられ、爪先
の各引出しを容易にするために、各ストッキングの爪先
の中央部上で下方に作用する。

【００１２】（ハ）このようにして変形された２つのス
トッキングの爪先を、水平な固定された縫製面６上で閉
鎖する手段、および垂直上下運動を有し、これにより該
面６上で縫製される２つの爪先を係止しそして同時に該
爪先を、垂直上下運動により縫製機８に滑るように移送
する。ここで該縫製機の垂直針８０は該面６の縁部をか
すめて通る。

【００１３】押圧具７は、連結棒４３がコラム７４をか
いして押圧具の垂直運動をさせながら、押圧具を水平方
向に駆動するギヤ７１，７２をも支持するアーム７０内
で、水平固定縫製面６に平行に滑る。２の伸長具５がア
ーム７０に関連される。

【００１４】（ニ）各ストッキングについてプッシャ９
によって、各めくり返しホース１の前方にある領域から
縫製機８まで、縫製されるべきストッキングの爪先を移
送するのを容易にする手段。プッシャ９は、フィンガ１
０の下から織物上に押し付け且つその自由端まで平行に
動かすことによって、ストッキングの一部を関連するホ
ース１から引き出す。２つのプッシャ９は、アーム９０
上に垂直にかつ回転自在に装着される。アーム９０は、
ホース１を横断し、レール９２上を滑るスライド９１に
固定され、圧縮空気シリンダ９３および２つのカム９
４，９５によって駆動される。２つのカム９４，９５の
うちの一方は、前進行程（ストローク）の終了を、すな
わち、ストッキングがいまだ係合されている状態を与え
る。他方のカムは、戻りまたは遊び行程の終了を与え、
プッシャ９が上昇または作業位置から下降または不動位
置へ、また、その逆へ回転させる。

【００１５】

【作用】次に、本発明の自動縫製機の動作について説明
する。

【００１６】一対のめくり返しホース１および関連する
ストッキング３を有する回転アームが縫製ステーション
において停止するとき、サイド・フィンガ１０が進めら
れ、すなわち、ホース１の自由端を超えて公知の方法で
すでに前進されて、ストッキングの爪先３０がクランプ
４の開口内にあるそれ自体を見い出す（図１）。その
後、クランプ４のジョーが閉じられ、フィンガが引き出
されて、ストッキングの爪先３０がジョー４０間で閉じ
られたままになる。その後、クランプ４が、ストッキン
グの爪先を縫製面６上にもたらしている限り、連結棒７
３の作用によって支持部材４４上に下降される間に、ジ
ョー４０はめくり返しホースに向かって回転され、同時
にブレード伸長具５が爪先３０の中央部を下方に押し付
けて、ストッキングの爪先の間挿縁を有する平条４１が
縫製面６の縁に対応してホース１の軸に垂直な方向に一
致され、また、ストッキングの爪先の織物が対応する弾
性変形、すなわち、一時的張力を与える（図８）。

【００１７】この時点において、板押圧具７が下降され
て２つの爪先３０を閉じ、縫製されるべき関連縁が一線
上にそろえられ、そして、クランプ４のジョーが開かれ
る（図７）。

【００１８】最後に、プッシャ９がストッキングの対応
する部分をホースから引き出す間に、押圧具７は、スト
ッキング３の爪先３０を縫製面６上を滑らせ、かつ、ス
トッキングが解放される縫目付け機８の針８０の前方に
移すことによって縫目付け機８に向けて戻す。完全に縫
製されかつ押圧具７の保持から解放された後に、ストッ
キングの爪先３０がクランプ４によって予め与えられか
つ押圧具７によって維持された弾性変形を喪失し、これ
により織物を自然の形状に回復させ、他方、縫目線が外
方にふくらんで曲げられて曲面展開をとるかまたは中央
部がブレード伸長具５によって受けさせられる張力およ
びジョー４０に与えられる多少の回転にもとづく変形を
有する多直線展開をつくる。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、つくられるべき縫目線
に対応する直線形状が得られるように、２つのストッキ
ングの爪先を一時的に変形させることが可能であり、一
方のストッキングの直線形状縁が他方のストッキングの
同じ形状を有する縁の延長上に乗り、爪先に対応して繊
維の予防的かつ可変の引張りにもとづく２本のストッキ
ングの一時的直線形状をつくることが可能であり、２つ
の単独ストッキングまたは整列した１つのパンティスト
ッキングの一時的直線形状を有する縁を，めくり返しホ
ースから引き続き縫製を行う縫目付け機まで移すことが
可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にもとづく最初の動作状態にある縫製機
の正面図である。

【図２】図１の縫製機の平面図である。

【図３】図１の縫製機の正面図であって、２本のストッ
キングの爪先が縫製のために閉じられているときの状態
を示す。

【図４】図３の縫製機の平面図である。

【図５】２本のストッキング爪先を表側に一時的にめく
り返す中間状態にある図１の縫製機の正面図である。

【図６】２本のストッキングの爪先の一時的表側めくり
返しがすでに行われてしまった状態にある図１の縫製機
の平面図である。

【図７】２本のストッキングの爪先が一時的に表側にめ
くり返された後、閉じられた状態時の図１の縫製機の正
面図である。

【図８】一時的に表側にめくり返された２本のストッキ
ングの爪先を縫目機へ移送する際の図１の縫製機の平面
図である。

【図９】２本のストッキング爪先の縫目の完了時の図１
の縫製機の平面図である。

【図１０】爪先の縫目付け前で行程開始位置におけるめ
くり機ホース上のストッキング・プッシャの詳細示す正
面図である。

【図１１】図１０のプッシャの正面図である。

【図１２】行程終了時における図１０の装置の平面図で
ある。

【図１３】図１２の装置の正面図である。

【図１４】図１の縫製機による縫目付け後の２本のスト
ッキングの爪先を詳細に示す平面図である。

【符号の説明】

１ ホース ３ ストッキング ４ クランプ ５ ブレード伸長具 ６ 縫製面 ７ 押圧具 ８ 縫製機 ９ プッシャ １０ サイド・フィンガ ３０ 爪先 ４０ ジョー ４２ 圧縮空気シリンダ ４３ 連結棒 ８０ 針

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２本のストッキング、特にパンティスト
   ッキング、の爪先を同時に自動的に縫製し、縫製位置に
   ある縫製されるべき爪先を引き出すための滑りサイドフ
   ィンガ（１０）を有する２つの水平で平行な裏返された
   ホース（１）上に一対のストッキングを支持するため
   の、水平間欠回転手段を有する縫製機であって、次のも
   のを有することを特徴とした自動縫製機： イ．裏返し手段 該手段は、２本のストッキング（３）の爪先（３０）
   を、各ストッキング（３）のクランプ（４）によって閉
   じかつ一時的に変形し、すなわち表側をめくり返してそ
   ろえる。クランプ（４）の対になったジョー（４０）
   は、縫製のためにホース（１）の縦軸に垂直な直線形状
   が得られるまで、ストッキングの側部を把持しかつスト
   ッキングの中央部を同時に引き出すために、水平に可変
   形状となっておりかつゴム製の平条（４１）をかいして
   互いに接続される、 ロ．閉鎖手段 該閉鎖手段は、一時的に変形された形状の２本のストッ
   キングを、上に縦板押圧具（７）を有する水平縫製面
   （６）上に乗せてその爪先を閉じ、ストッキングを縫製
   機（８）に滑らせながら移しかつ縫製機（８）の針（８
   ０）の前に置くように直線運動を与える、 ハ．引出し手段 該引出し手段は、関連する裏返しホース（１）のフィン
   ガ（１０）に対応して各ストッキング（３）の下からそ
   の自由端まで作用するプッシャ（９）を用いて、各スト
   ッキング（３）の同じ部分を、爪先の移送を促進するホ
   ース（１）から縫製機（８）まで引き出す。
2. 【請求項２】 各クランプ（４）のジョー（４０）は、
   クランプの直径方向両端に取り付けられかつ圧縮空気シ
   リンダ（４２）によって非同期回転駆動される、２つの
   間隔をあけた要素からなっていることを特徴とした、請
   求項１の縫製機。
3. 【請求項３】 クランプ（４）のジョー（４０）を形成
   する要素の回転が、縫製されるべき爪先の異なる曲線ま
   たは多直線形状を得るために、ストッキング（３）の爪
   先部分の引張りが縫製前に変えられるようにする手段に
   よって調節されることを特徴とした、請求項１または２
   の縫製機。
4. 【請求項４】 クランプ（４）に関連して、２つのブレ
   ード伸長具（５）が、縫製されるべき縁の直線形状を達
   成するように、クランプ（４）によって作用を受けなが
   ら、２本のストッキング（３）の爪先（３０）の中央部
   を下方に押し付けるための対応する圧縮空気シリンダ
   （５０）が係合されていることを特徴とした、請求項１
   の縫製機。
5. 【請求項５】 関連した圧縮空気シリンダ（４２）を有
   するクランプ（４）は、連結棒（７３）によって垂直方
   向に運動をさせられる支持部材（４４）上に装着されて
   いることを特徴とした、請求項１の縫製機。
6. 【請求項６】 板押圧具（７）は、関連した運動手段
   （７１，７２）に関連したアーム（７０）内に縫製面
   （６）の縁に平行に滑動自在に装着され、かつ連結棒
   （４３）によって垂直方向に可動なコラム（７４）の頂
   部に装着されていることを特徴とした、請求項１の縫製
   機。
7. 【請求項７】 関連した圧縮空気シリンダ（５０）を有
   するブレード伸長具（５）がアーム（７０）によって支
   持されていることを特徴とした、請求項３または５の縫
   製機。
8. 【請求項８】 板プッシャ（９）は、圧縮空気シリンダ
   （９３）によって、裏返しホース（１）に平行なレール
   （９２）上で一方または他方の方向に運動させられるス
   ライド（９１）に固定されたアーム（９０）上に装着さ
   れていることを特徴とした、請求項１の縫製機。
9. 【請求項９】 板プッシャ（９）が、対応するカム（９
   ５，９４）によって、動作行程の開始および終了に対応
   した直立および下降位置まで駆動されることを特徴とし
   た、請求項７の縫製機。