JP2001526918A - 縫製物一部分にフラップとポケットを縫い付けるための方法および縫製ユニット - Google Patents

縫製物一部分にフラップとポケットを縫い付けるための方法および縫製ユニット

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    • A41D27/204Making or setting-in pockets
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Abstract

(57)【要約】 予め縫製したフラップ(P)を縫製物一部分(W)に縫い付けるため、フラップ(P)を、縫製ユニットの移動可能な縫製物保持体において、後の使用位置に位置決めする。その際、フラップは、縫製物一部分(W)上に縫い付けられるポケット(T)と部分的にオーバーラップしている。加工物(W,P,T)をミシンに供給した後、まずフラップ(P)を縫い目(N1)により縫製物一部分(W)と結合させる。その後フラップ(P)の、ポケット(T)とオーバーラップしている部分を折り返し、次にポケット(T)を縫い目(N2)により縫製物一部分(W)と結合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ミシンと縫製物保持体を有している案内装置とを備えた縫製ユニッ
トを用いて縫製物一部分にポケットとともに仕上げフラップを縫い付けるための
方法、および仕上げ前フラップ(Rohpatte)を縫い付けるための方法に関する。
【0002】 仕上げフラップと仕上げ前フラップとの違いは、公知のごとく、仕上げフラッ
プは折り畳まれた閉じ稜を有しているのに対し、仕上げ前フラップの閉じ稜は折
り畳まれておらず、開口しており、よってほつれやすい未加工の閉じ稜である点
にある。この違いは縫い付け方法にも違いを生じさせる。たとえば仕上げフラップ
は、縫製物一部分(シャツの一部分、ズボンの一部分、ジャケットまたはコート
の一部分など)に対し後の使用位置に対応する整向位置で常に縫い付けられる。
これに対し仕上げ前フラップは、まず後の使用位置に対し180゜回転させた整
向位置に位置決めされ、その後未加工の閉じ稜付近に設定された第1の縫い目に
より縫製物一部分上に固定され、次にこの縫い目のまわりに折り返されて使用位
置にもたらされ、最後に第2の縫い目により縫製物一部分上に縫い付けられる。 仕上げ前フラップを縫い付ける方法はたとえばPFAFF情報誌「PFAFF Special
Service 310-01」、印刷日1983年3月から知られている。
【0003】 ドイツ連邦共和国特許第4124164号公報により知られている、縫製物一
部分に仕上げフラップを縫い付ける方法では、フラップは、まず非オーバーラッ
プ位置を占めるように縫製物一部分上でポケットに対し相対的に位置決めされる
。これら3個の加工物は縫製物保持体により把持され、縫製ユニットの縫製物載 置板を介して一緒にミシンへ供給される。続いて縫製物一部分は縫い付けられた ポケットとともに、吸込み空気で作動する付加的な定置の保持装置により、載置
板上で固持される。この間、フラップは吸込み空気式保持装置または機械的に作 用する把持・保持装置によりフラップ締め付け板に固持され、縫製物保持体全体
はフラップ締め付け板およびフラップ保持装置とともに縫製物一部分及びポケッ
トから離間せしめられ、その後水平方向に移動させて、フラップがポケットと所
望の態様でオーバーラップするようにする。縫製物保持体を再び縫製物一部分及 びポケット上に降下させた後で、フラップはその使用位置で縫製物一部分上に縫
い付けられる。
【0004】 ポケットを縫い付けた後にフラップを第1の位置から第2の位置へ移送すると
いう処置により、この方法ステップを実施している間、縫製物保持体の通常の保
持機能、すなわち載置板と協働して締め付けを行なう締め付け機能を中断させる
必要がある。その代わりに、互いに相対的に移動せしめられる加工物に対する保 持機能を付加的な2つの保持装置によって代用しなければならないので、この方
法を実施するための装置コストは比較的大きい。また、保持機能を縫製物保持体 から付加的な両保持装置へ移行させる際、およびその逆の際に、ポケットに対す
るフラップの相対位置、或いは次に縫われるプログラミングされたフラップ縫い
目に対するフラップの相対位置がずれる恐れがある。フラップ縫い目は上側のフ ラップ稜に対しわずかな間隔しか持っていないので、この種のずれもしくは角張
ったねじれは縫製結果の美観を損ねることになる。
【0005】 ドイツ連邦共和国特許公開第19705314号公報から知られている、仕上
げ前フラップを縫い付けるための方法および縫製ユニットでは、フラップは後の
使用位置に対し180゜回転させた整向位置で縫製物保持体上に位置決めされる
。縫製物保持体は公知の態様で、折り畳まれたポケットを受け取って、縫製物一 部分とポケットとフラップをミシンに供給し、ミシンにおいてまずポケットが縫
い付けられる。次に縫製物保持体を定置の保持装置(98)へ移動させる。この保
持装置は、縫製物一部分を縫い付けられたポケットおよびまだ縫い付けられてい
ないフラップとともに吸込み空気により載置板上に固持する。その間縫製物保持 体が持ち上げられ、水平方向にポケット縫い付け位置からフラップ縫い付け位置
へ移動せしめられる。縫製物保持体が降下すると、保持細板(80)が形成され るべき第1の縫い目付近のフラップの縁にセットされ、フラットを固持する。第 1のフラップ縫い目が形成されると、フラップは転向細板(66)を用いて縫い
目のまわりに、または保持細板(80)のまわりに折り返されてその使用位置に
もたらされ、この位置で固持され、次の第2の縫い目が形成される。
【0006】 ドイツ連邦共和国特許公開第19715340号公報からは、仕上げ前フラッ
プを縫い付けるための別の縫製ユニットが知られている。この縫製ユニットは、 フラップを保持する保持機能と折り返す機能とのために、縫製物保持体(40)
上に配置される全部で3つの構成部材を有しており、すなわちフラップクランプ
(53)と、保持細板(77)と、クランプ投擲体と呼ばれる転向細板(74)
とを有している。フラップを縫い付ける方法の経過は実質的に前記ドイツ連邦共 和国特許公開第19705314号公報に記載の縫製ユニットのそれに等しいが
、異なっているのは、フラップを使用位置に折り返す際に該フラップを保持細板
のまわりに折り返すのではなく、前記PFAFF情報誌に記載の手で実施される
方法の場合と同様に、第1のフラップ縫い目のまわりに折り返される点である。 この縫製ユニットも、ポケットを縫い付けた後縫製物保持体が定置の保持装置(
93)のほうへ移動せしめられ、保持装置は縫製物一部分を縫い付けられたポケ
ットとともに吸込み空気により縫製ユニットの載置板上で固持する。次に縫製物 保持体は縫製物一部分及びポケットから離間せしめられ、水平方向において所定
の距離だけずらされ、その後再び縫製物一部分およびポケットの上に載置され、
このときフラップはポケットに対し適正な位置にある。
【0007】 このように、上記2つの仕上げ前フラップ縫い付け用縫製ユニットは主要な構
成を共通としており、すなわちポケットを縫い付けた後に縫製物保持体の通常の
保持機能、つまり載置板と協働して締め付けを行なう締め付け機能を中断させて
、縫製物保持体を少なくとも縫製物一部分及び縫い付けられたポケットに対しず
らすことができるようにするという点で共通している。したがってこの限りにお
いては、ドイツ連邦共和国特許第4124164号公報から知られている仕上げ
フラップ縫い付け縫製ユニットとも共通しており、すなわち仕上げ前フラップを
縫い付けるための両縫製ユニットには同じ基本的な欠点があり、つまり1つには
装置コストが大きいこと、他方縫い付けられたポケットに対するフラップの相対
位置がずれる恐れがあるという欠点がある。
【0008】 本発明の課題は、仕上げフラップを縫製物一部分に縫い付ける方法、仕上げ前
フラップを縫製物一部分に縫い付ける方法、およびこれらの方法を実施するため
の縫製ユニットにおいて、フラップとポケットと縫製物一部分との望ましくない
相対運動が避けられるようにすることである。この課題は、方法に関しては、請 求項1と5に記載された作業段階により解決され、対応する縫製ユニットに関し
ては、請求項2,6,7の特徴部分により解決される。
【0009】 請求項1に記載の方法で採用される処置によれば、仕上げフラップを後の使用
位置と同じ位置でポケットに対し位置決めし、次にフラップを縫い付け、フラッ
プのオーバーラップ部分をポケットの領域から離隔させてポケットをも縫い付け
ることができるようにされ、これにより、縫製物保持体は縫製物一部分とこれに
位置決めされているポケットとをこれらすべての作業段階において互いに相対固
定位置で固持することができるようになる。フラップを縫い付けた後の該フラッ プの縫製物一部分に対する相対位置が固定されているので、オーバーラッブ部分
を離隔させる際にポケットまたは縫製物一部分に対する相対位置がずれることは
ない。したがって、フラップもポケットも方法の全過程において互いに相対位置 がずれる不具合も、また縫製物一部分に対してずれる不具合も阻止されている。
【0010】 請求項1に記載の方法を実施するため、請求項2の構成を備えた縫製ユニット
が設けられる。この縫製ユニットは、縫製物保持体と交替で作用する縫製物一部 分及びポケット用の保持装置も、フラップ用の付加的な保持装置も有していない
ので、本発明による方法を実施するための装置コストは前記ドイツ連邦共和国特
許第4124464号公報に記載の縫製ユニットに比べて著しく少ない。
【0011】 請求項3には、本発明による縫製ユニットの特に簡潔な構成が記載されている
。請求項4に記載した構成は、これに代わる変形実施形態である。後者の実施形態
が前者の実施形態と異なるのは、ポケット用の保持板が特に平坦に形成されてい
る点、保持板の上方に、該保持板に対し相対的に移動可能なフラップ押圧板およ
びフラップ折り畳み要素用の担持板が設けられている点である。保持板が薄いこ とにより、フラップの縫い付け縁領域と保持板上に載置されているフラップの他
の部分との間にわずかな高低差しか生じず、この高低差は請求項3に記載の縫製
物保持体の場合よりも小さい。高低差が少ないため、フラップは縫い付け縁領域 においてわずかしか偏向を受けず、特にフラップの材料が硬い場合に有利である
【0012】 請求項5に記載の方法で採用される処置によれば、縫製物一部分およびこれに
位置決めされているポケットに対する縫製物保持体の保持作用は、作業サイクル
が継続している間ずっと中断せず、すなわち第2のフラップ縫い目を形成するま
で中断することなく維持され、これにより、請求項1に記載の方法の場合と同様
に、フラップもポケットも方法の全工程の間相互に相対運動することも、また縫
製物一部分に対して相対運動することもないよう保証されている。
【0013】 同様に、請求項6と7に記載されている縫製ユニットも請求項5に記載の方法
を実施するために適用される。この縫製ユニットも縫製物保持体と交替で作用す る縫製物一部分およびポケット用の保持装置を有していないので、前記ドイツ連
邦共和国特許公開第19705314号公報および同第19715340号公報
に記載の縫製ユニットの場合に比べて、方法を実施するための装置コストが著し
く少ない。
【0014】 他の従属項(請求項8ないし10)には、縫製ユニットの有利な構成が記載さ
れている。 次に、本発明を4つの実施形態に関し詳細に説明する。
【0015】 図1と図2に図示した、縫製物一部分WにフラップPとポケットTを縫い付け
るために用いる縫製ユニットは、前記ドイツ連邦共和国特許第4234968号
公報に詳細に説明されている縫製ユニットに対応している。したがって本発明に おける縫製ユニットも縫製物載置板1と、ミシン2と、縫製物保持体6,7,70
,110のための案内装置5とを有している。ミシン2は駆動される針3と、上 下動可能な押さえ4とを備えている。縫製ユニットには、従来技術に属する(た とえばドイツ連邦共和国特許第4113131号公報により知られている)折り
畳み装置8が付設されている。折り畳み装置8はポケットTの縁部分を折り返す または折り畳む(Umbuggen)ために用いる。
【0016】 案内装置5は公知のごとく構成されており、すなわち縫製物保持体6または7
を載置板1の面に対し垂直に上下動させることができるように構成されている。 さらに案内装置5は、縫製物保持体6,7,70または110を折り畳み装置8と
ミシン2の間で往復動させ、且つフラップ縫い目およびポケット縫い目の形成に
必要な縫製物保持体6,7,70または110のミシン2に対する相対運動を実施
させるために用いる。
【0017】 実施形態1 図3ないし図6に図示した縫製物保持体6は、載置板1上に載置される縫製物一
部分Wとその上に位置決めされるポケットTのための平らな保持板10を有して
いる。保持板10は連結用細割板11を用いて案内装置5に連結可能である。
【0018】 保持板10は、ほぼU字状のポケット縫い目N2を形成させる際に針3を貫通
させるための縫製スリット12を有している。縫製スリット12に対しわずかな 間隔を持って、保持板10には長方形の凹部13が形成されている。凹部13に は、該凹部13に嵌合する、フラップPのための押圧板14が付設されている。 押圧板14は円弧状の板ばね15の一端に固定されており、板ばね15の他端は
保持板10に固定されている。板ばね15は押圧板14のための担持体として用 いるばかりでなく、枢着部としても用いられるため、押圧板14は図5および図
6に図示した押圧位置と図4に図示した開放位置との間を回動可能である。
【0019】 板ばね15は、押圧板14を押圧位置に保持するように予め付勢されている。板
ばね15はグリップ16に結合されており、操作者はこのグリップ16を用いて
押圧板14を開放位置へ回動させることができる。
【0020】 押圧板14は、ダブルステッチとして実施されるフラップ縫い目N1を形成さ
せるための縫製スリット17を有している。18は縫製スリット12の中断部で 、鉛筆を差し込むための適当な縫い目中断部を生じさせる。
【0021】 保持板10の下面には、凹部13の両側にそれぞれ平らな止め板19が固定さ
れている。止め板19の厚さは、図面をわかりやすくするため、図4ないし図6 では肉厚に図示している。実際には止め板19はポケットTの折り畳まれた縁領 域の厚さよりも薄くなければならない。
【0022】 保持板10上には、縫製スリット12の両側にそれぞれ圧縮空気シリンダ20
が配置されている。各圧縮シリンダ20のピストン棒21にはそれぞれ平らなフ ィンガー22が固定されている。フィンガー22は保持板10のすぐ上にあり、 ピストン棒21の運動方向に対し横方向に、U字状の縫製スリット12のそれぞ
れの脚部を越えるように延びている。
【0023】 動作は以下のとおりである。 まず、載置板上の縫製物一部分Wを折り畳み装置8の下方に平らに広げ、図示し
ていないマーク部を用いて方向の調整を行なう。次にポケットTを公知の態様で (よって図示していない態様で)折り畳み装置8内で3辺を折り曲げ、模様に合
致するように縫製物一部分Wの上に降下させる。このとき案内装置5は縫製物保 持体6を折り畳み装置8の領域へ移動させ、その際縫製物一部分Wとその上に位
置決めされているポケットTとを公知の態様で受け取る。この場合、下面に付着 ライニングを備えている保持板10は、縫製物一部分Wを、滑らかに研磨されて
いる載置板1の表面に対し押し付ける。
【0024】 操作者は片手で押圧板14をその開放位置へ回動させ、他方の手でフラップP
の縫製されるべき縁領域を凹部13の中へ入れる。その際操作者はフラップのエ ッジを止め板19に対して指向させる。グリップ16を離すと、板ばね15は押 圧板14を図5の押圧位置へ戻り回動させ、これにより、凹部13内にあるフラ
ップPの縁領域が縫製物Wに対し押し付けられる。その際フラップPの残りの部 分は保持板10とフィンガー22上に軽く乗っている。現時点でフラップPは、 全体的には、該フラップPがポケットTと部分的にオーバーラップする後の使用
位置に対応する状態にすでにある。
【0025】 次に、案内装置5により縫製物保持体6を折り畳み装置8の領域にある受け取
り位置から縫製位置へ移送し、その際保持板10は縫製物一部分WをポケットT
とともに載置板1上で移動させる。縫製物一部分WとポケットTとは保持板10 により摩擦で把持されているので、両縫製物部分WとTとが縫製物保持体10に
対して相対運動することも、また両縫製物部分WとTが互いに相対運動すること
もない。さらにフラップPも縫製物保持体6の内側で締め付け固定されているの で、縫製物保持体6が移送運動している間にフラップPがポケットTに対して相
対運動することもない。
【0026】 押さえ4が持ち上げられると、縫製物保持体6はまず縫製スリット17ととも
に縫製位置へ走行する。縫製位置に達すると、押さえ4が押圧板14上へ降ろさ れ、これにより押圧板14はさらにしっかりとフラップPの締め付け固定縁領域
に対し押圧せしめられる。続いて、保持板10が依然として縫製物一部分Wとポ ケットT上にあるときにフラップ縫い目N1が形成され、よってフラップPが縫
製物一部分Wに縫い付けられる。
【0027】 フラップPが縫い付けられると、フラップPが押さえ4の領域外に位置するま
で縫製物保持体6が移動する。その後圧縮空気シリンダ20が付勢され、圧縮空 気シリンダ20はフィンガー22によりポケットTとオーバーラップしているフ
ラップPの一部分を図6に示すように押圧板14の方向へ折り曲げる。
【0028】 縫製スリット12が開放されると、ポケット縫い目N2が形成され、よってポ
ケットTが縫製物一部分Wの上に縫い付けられる。この作業段階では縫製物保持 体6はその降下位置に留まり、この降下位置において保持体10は縫製物一部分
WとポケットTとをそのまま摩擦で固持し、縫製物保持体6に対しこれら加工物
W,T,Pがいかなる相対運動もしないように、およびこれら加工物相互が相対運
動しないように固持する。このようにしてフラップPとポケットとは正確に本来 の相互整向状態で縫製物一部分Wに縫い付けられる。
【0029】 実施形態2 図7ないし図13に図示した縫製物保持体7は、連結板31を備えたほぼU字状
のフレーム30を有している。フレーム30により縫製物保持体7を案内装置5 に連結させることができる。
【0030】 フレーム30の下面には、縫製物一部分Wと該縫製物一部分に位置決めされる
ポケットTとを保持する平らな、この場合特に平坦な保持板32が固定されてい
る。保持板32は、ほぼU字状のポケット縫い目N2を形成する際に針3を貫通 させるための縫製スリット33を有している。縫製スリット33に対しわずかな 間隔を持って、保持板32には長方形の凹部34が形成され、凹部34は連結板
31の下まで延びている。
【0031】 フレーム30には、保持板32に境を接するように4個の支持台35が固定さ
れている。これらの支持台35にはそれぞれ1個の案内溝36が含まれている。案
内溝36は、保持板32に平行に延びている中央部分37と、斜めに延びている
2つの端部領域38とから構成される。
【0032】 縫製物保持体7は、保持板32の上方に、平らな担持板39を有している。担 持板39は、その側稜40に4個の台部材41を有している。台部材41はそれ ぞれ、側稜40を越えて突出している回転自在なローラ42を備えている。担持 板39は、支持台35の対応する案内溝36に係合しているローラ42を用いて
フレーム30で可動に支持されている。
【0033】 担持板39は、ポケット縫い目N2を形成させるため、保持板32の縫製スリ
ット33に対応している縫製スリット43を有している。縫製スリット43に対 してより大きな間隔を持って、担持板39には凹部44が設けられている。凹部 44は縫い付けられるフラップPの大きさおよび形状にほぼ対応している。凹部 44には、担持板39に設けた第2の非常に幅狭の凹部45が開口している。凹 部45は、縫製スリット43の脚部の間まで延びている。両凹部44,45には、
これら凹部に嵌合するほぼT字状の板46が付設されている。板46は、細条部 分47と、縫い付けられるフラップPを押圧する押圧板48とから構成される。 板46は板ばね49によって保持され、その際板ばね49の片側半分は担持板3
9に固定され、他の半分は細条部分47に固定されている。
【0034】 板ばね49は板46の担持手段として用いるばかりでなく、さらに枢着手段の
用をも成しており、その結果板46は図12に図示した押圧位置と図8および図
10に図示した開放位置との間を往復動可能である。板ばね49は、板46また は押圧板48が押圧位置で保持されるように予め付勢されている。板ばね49に は幅狭のアングル板50が固定され、アングル板50はグリップ部分51を有し
ている。
【0035】 押圧板48は、フラップ縫い目N1を形成させるための幅広の縫製スリット5
2を有している。この縫製スリット52の形状と大きさは第1実施形態の縫製ス リット17のそれに正確に対応している。
【0036】 担持板39の下面には、ワイヤー状の折り畳み棒53が挿入され、固定されて
いる。折り畳み棒53は凹部44の下部領域において担持板39の運動方向に対 し横方向に延びている。フレーム30には、担持板39の両側にそれぞれ1つの 圧縮空気シリンダ54が回動可能に支持されている。ピストン棒55は玉形自在 継ぎ手56を介して、担持板39に固定されている連行部材57と結合されてい
る。
【0037】 動作は以下のとおりである。 第1実施形態の場合と同様に、縫製物一部分Wは折り畳み装置8の下方に平らに
広げられ、方向を調整される。ポケットTが折り畳まれ、縫製物一部分W上に位 置決めされると、案内装置5が縫製物保持体7を折り畳み装置8の領域へ移動さ
せ、両加工物WとTを受け取る。その際、下面に付着ライニングを備えている保 持板32は、縫製物一部分Wを載置板1に対して押圧させる。遅くともこの時点 で、担持板39は両圧縮空気シリンダ54により図7と図8に図示した位置へ移
動する。この位置でフラップ縫い目N1用の縫製スリット52は、保持板32に 形成されているポケット縫い目N2用の縫製スリット33に対してわずかな間隔
を持っており、担持板39に設けられているポケット縫い目N2用の縫製スリッ
ト43は縫製スリット33に対してずれている。
【0038】 次に、操作者が片手で板46を開放位置へ回動させ、他方の手でフラップPを
担持板39の凹部44に挿入させる。この場合フラップPの大部分は保持板32 上に載置されており、図9によれば折り畳み棒53の上方にもある。操作者はフ ラップPを、鈍角に延びている凹部44の境界稜において方向調整する。縫い付 けられるフラップPの縁領域は保持板32の凹部34の境界稜を越えて突出して
おり、縫製物一部分W上にじかに載っている。グリップ部分51を離すと、板ば ね49は板46を、したがってその押圧板48を図7の押圧位置へ戻し回動させ
、これにより、縫い付けられるフラップPの縁領域は縫製物一部分Wに対して押
し付けられる。フラップPの残りの部分は、この領域に平らな凹部58(図8) を有している押圧板48により保持板32上に押し付け保持される。その際、折 り畳み棒53は依然としてフラップPのこの部分の下にある。フラップPは、全 体的には、該フラップPがポケットTとオーバーラップする後の使用位置に対応
する状態にある。
【0039】 その後、縫製物保持体7を案内装置5により縫製位置へ移送する。その際縫製 物一部分WとポケットTとは保持板32により摩擦で把持され、フラップPは押
圧板48によりスリップしないように縫製物一部分Wに対し押圧されるので、加
工物W,T,P相互の相対運動およびこれら加工物の縫製物保持体7に対する相対
運動は阻止されている。
【0040】 押さえ4が持ち上げられると、縫製物保持体7をまず縫製スリット52ととも
に縫製位置へ移動させる。縫製位置に達すると、押さえ4を押圧板48上へ降下 させ、これにより押圧板48は、縫い付けられるフラップPの縁領域に対しさら
にしっかりと押し付けられる。続いて、保持板32が依然として縫製物一部分W およびポケットTの上にある状態でフラップ縫い目N1を形成させ、よってフラ
ップPを縫製物一部分W上に縫い付ける。
【0041】 フラップPを縫い付けた後、グリップ部分51が持ち上げられている押さえ4
の下へ達するまで、縫製物保持体7を移動させる。その後、両圧縮空気シリンダ 54を付勢することにより、担持板39を図7と図8に図示したホームポジショ
ンから図12と図13に図示した縫製位置へ保持板32に対し相対的に移動させ
る。この相対移動を容易にするため、移動開始時にローラ42を、案内溝36の 斜めに延びている左側の端部領域38において上方へ移動させ、これにより担持
板39を保持板32から離間させ、その結果、ローラ42が案内溝36の中央部
分37内を移動している間、担持板39が保持板32と接触しないようにする。 前記相対移動の終了時にローラ42が案内溝36の斜めに延びている右側の端部
領域38に達するに及んではじめて、担持板39を再び保持板32上へ降下させ
る。
【0042】 担持板39が持ち上げられる際にグリップ部分51はその上方にある押さえ4
に対して押圧され、その際板46が図10に図示した開放位置へ達するまで下方
へ回動する。担持板39が移動運動を行なっている間、フラップPを開放位置に 保持させたままで、ポケットTとオーバーラップしているフラップPの一部分を
、図10と図11に示すように折り畳み棒53により折り返す。この場合折り畳 み棒53は鉛直方向に間隔を持って縫い目N1を越えように移動するので、折り
畳み棒53が縫い目N1のすぐ上を移動する場合に比べてより大きな折り畳み半
径が得られる。このためフラップPの折り畳みが容易になり、特に、たとえば作 業服或いはユニフォームのようにフラップが比較的硬い材料からなっている場合
に容易になる。移動運動が終了すると縫製スリット43は縫製スリット33と整 列し、したがって担持板39はポケット縫い目N2のための縫製位置にある。担 持板39が図12に図示した縫製位置にあるときグリップ部分51は押さえ4の
作用範囲の外側にあり、その結果板ばね49は板46を再び押圧位置へ回動させ
て該押圧位置で保持させる。
【0043】 担持板39がその縫製位置へ達した後ポケット縫い目N2が形成され、よって
ポケットTが縫製物一部分Wの上に縫い付けられる。これらすべての作業段階の
間、すなわち担持板39が移動している間、縫製物保持体7はその降下位置に留
まっており、この降下位置において保持板32は縫製物一部分WとポケットTと
をそのまま摩擦により固持し、これら加工物W,T,Pの縫製物保持体7に対する
いかなる相対運動およびこれら加工物相互の相対運動も阻止される。このように して、本第2実施形態の場合も、フラップPとポケットTが正確に縫製物一部分
W上の本来の相互整向位置において縫い付けられることが保証されている。
【0044】 実施形態3 図14ないし図20に図示した縫製物保持体70は、第2実施形態の縫製物保持
体7とほぼ同一に構成されている。したがって縫製物保持体70はほぼU字状の フレーム71を有しており、フレーム71は、縫製物保持体70を案内装置5に
連結させるための連結板72を備えている。
【0045】 フレーム71の下面には、縫製物一部分Wとその上に位置決めされるポケット
Tとのための平らな、特に平坦な保持板73が固定されている。保持板73は、 ほぼU字状のポケット縫い目N1を形成する際に針3を貫通させるための縫製ス
リット74を有している。縫製スリット74に対しわずかな間隔を持って、保持 板73には長方形の凹部75が形成され、凹部75は連結板72の下まで延びて
いる。
【0046】 フレーム71には、保持板73に境界を接するように4個の支持台76が固定
されている。これら支持台76にはそれぞれ1個の案内溝77が形成されており 、案内溝77は保持板73に平行に延びている中央部分78と斜めに延びている
第2の端部領域79とから構成される。
【0047】 縫製物保持体70は、保持板73の上方に平らな担持板80を有している。担 持板80はその側稜81に4個の台部材82を有しており、これら台部材82は
それぞれ側稜81を越えて突出している回転自在なローラ83を備えている。担 持板80は、支持台76の対応する案内溝77に係合しているローラ83により
、フレーム71上で可動に支持されている。フレーム71には、担持板80の両 側にそれぞれ1個の圧縮空気シリンダ84が回動可能に支持されている。ピスト ン棒85は、玉形自在継ぎ手86を介して、担持板80上に固定されている連行
部材87と結合されている。
【0048】 担持板80は、ポケット縫い目N1を形成させるため、保持板73の縫製スリ
ット74に対応している縫製スリット88を有している。縫製スリット88に対 しより大きな間隔を持って、担持板80には、縫い付けられる仕上げ前フラップ
RPの開放稜Kを受容するための凹部89が形成されている。担持板80は横細 条部90を有しており、その稜91は凹部89を画成している。横細条部90は 、第2のフラップ縫い目N3を形成するための縫製スリット92を有している。
【0049】 横細条部90にはばね薄板93が固定されている。ばね薄板93は、縫製スリ ット92を貫通して横細条部90の下面の下まで突出しているばね細板94を有
している。
【0050】 凹部89には、担持板80に設けた、凹部89よりもかなり幅狭の凹部95が
開口している。凹部95は縫製スリット88の脚部の間まで延びている。両凹部8
9,95にはそれぞれほぼT字状の板96が付設されている。板96は細条部分9
7と押圧細板98から構成される。板96は板ばね99により保持され。その際板
ばね99の半分は担持板80に固定され、他の半分は細条部分97に固定されて
いる。
【0051】 板ばね99は板96の担持手段として用いられるばかりでなく枢着手段として
の用をも成すので、板96はず15の開放位置と図16の押圧位置との間を回動
可能である。板ばね99は、板96または押圧細板98をその押圧位置で保持す るように予め付勢されている。板ばね99には幅狭のアングル板100が固定さ れており、アングル板100はグリップ部分101を有している。押圧細板98 は、第1のフラップ縫い目N2を形成するための縫製スリット102を有してい
る。
【0052】 動作は以下のとおりである。 縫製物一部分Wを折り畳み装置8の下方に平らに広げ、方向を調整する。ポケッ トTが折り畳まれて、縫製物一部分Wの上に位置決めされると、案内装置5は縫
製物保持体70を折り畳み装置8の領域へ移動させ、両加工物W,Tを受け渡す。
この場合、下面に付着ライニングを備えている保持板73は縫製物一部分Wを載
置板1に対して押し付ける。遅くともこの時点で担持板80は両圧縮空気シリン ダ84により図14ないし図16に図示した位置へ移動せしめられ、この位置で
ポケット縫い目N1のための縫製スリット88が保持板73の縫製スリット74
と整列する。
【0053】 その後操作者が片手で板96をその開放位置へ回動させ、他方の手で、開放さ
れた仕上げ前フラップRPの稜Kを、担持板80の凹部89と保持板73の凹部
75とを貫通させて加工物Wの上へ載置する。このとき、仕上げ前フラップRP の主要部分は緩やかな角度で斜め上方へ延びており、反対側の稜によって横細条
部90の上に載置されている。グリップ部分101を離すと、板ばね99は板9
6を押圧位置へ戻し回動させ、これにより、仕上げ前フラップRPの縫い付けら
れるべき縁領域が縫製物一部分Wに対して押圧される。その後縫製物保持体70
を案内装置5により縫製位置へ移動させる。このとき縫製物一部分Wとポケット Tが保持板73により摩擦で把持され、仕上げ前フラップRPが押圧細板98に
よりスリップしないように縫製物一部分Wに対して押圧されるので、これら加工
物W,T,RP相互の相対運動および縫製物保持体70に対する相対運動が阻止さ
れている。
【0054】 押さえ4が持ち上げられると、縫製物保持体70をまず、覆われている縫製ス
リット74,88とともに縫製位置へ移動させる。縫製位置に達すると、押さえ4
を担持板80の上に降下させ、第1の縫い目としてポケット縫い目N1を形成さ
せる。引き続いて、保持板73を縫製物一部分WおよびポケットTの上に載置さ せたままで、押圧細板98の縫製スリット102を通じて第1のフラップ縫い目
N2を形成させ、よってフラップRPを縫製物一部分Wの上に固定させる。
【0055】 次に押さえ4を持ち上げ、両圧縮空気シリンダ84を付勢することにより、担
持板80を図14ないし図16に図示した縫製位置から、図18と図19に図示
した保持板73に対し相対的にずれたずれ位置へ左側へ移動させる。この移動運 動を容易にするため、移動開始時にローラ83が案内溝77の斜めに延びている
右側の端部領域79において上方へずれ、これにより担持板80が保持板73が
離間し、その結果ローラ83が案内溝77の中央部分78の内部に移動するまで
、担持板80が保持板73と接触することはない。前記移動運動が終了するとき にローラ83が案内溝77の斜めに延びている左側の端部領域79に達するに及
んではじめて、担持板80は再び保持板73上に降下する。
【0056】 担持板80が移動運動を行なっている間、板96を押圧位置に保持させたまま
で、図16においてフラップ縫い目N2の右側に延びているフラップRPの一部
分を、右側から左側へ移動する横細条部90の稜91により、図17に示すよう
にフラップ縫い目N2の周りにその後の使用位置へ折り返す。このとき横細条部 90が鉛直方向に間隔を持ってフラップ縫い目N2上方を移動するので、横細条
部90がフラップ縫い目N2のすぐ上を移動する場合に比べてより大きな折り返
し半径が得られる。このためフラップRPの折り返しが容易になり、特に、たと えば作業服或いはユニフォームのようにフラップが比較的硬い材料からなってい
る場合に容易になる。移動運動終了時点でばね細板94が折り返されたフラップ RPの折り畳み稜の上に降下し、図19と図20に示すようにこれを平らに保持
する。担持板80がその終端位置に達して、再び保持板73上で静止すると、こ の時点で縫製位置にある縫製スリット92を通じて第2のフラップ縫い目N3が
形成され、これによりフラップRPは縫製物一部分W上の使用位置に固定される。 このとき本来開口している稜KがフラップRPにより覆われ、第2のフラップ 縫い目N3が稜Kのすぐ横にあるので、稜Kは見えないばかりか、ほつれも阻止
されている。
【0057】 これらすべての作業段階の間、すなわち担持板80が移動している間も、縫製
物保持体70はその降下位置に留まったままであり、この位置で保持板73は縫
製物一部分WとポケットTとを常に摩擦で固持し、これら加工物W,T,RPの縫
製物保持体70に対するいかなる相対運動も、またこれら加工物相互の相対運動
も阻止する。このようにして、フラップRPとポケットTが正確に縫製物一部分 W上での本来の相互の整向位置で縫いつけられるよう保証されている。
【0058】 実施形態4 図21ないし図24に図示した縫製物保持体110は、第3実施形態の縫製物保
持体70とほぼ同一である。したがって、説明を簡単にするため、同一の構成部 材には同一の符号を付し、第3実施形態の詳細な説明を適宜参照してもらいたい。
【0059】 縫製物保持体110もフレーム71を有している。フレーム71の下面には保 持板73が固定され、保持板73はポケット縫い目N1を形成するための縫製ス
リット74と凹部75とを有している。
【0060】 保持板73の上方には担持板80が配置されている。担持板80は2つの圧縮 空気シリンダ84により保持板73に対し相対的に移動可能であり、ポケット縫
い目N1を形成するための縫製スリット88を有している。担持板80は凹部8 9を有し、該凹部89は、縫い付けられる仕上げ前フラップRPの開口した稜K
を受容するために用いる。さらに担持板80は横細条部90を有し、横細条部9 0は第2のフラップ縫い目N3を形成するための縫製スリット92を有し、ばね
細板94を備えたばね薄板93を担持している。
【0061】 ここまでは縫製物保持体110は前記縫製物保持体70と同一である。次に、 違いを説明する。 凹部89には、縫製スリット88の両脚部の側方に設けられるそれぞれ縦長の
凹部111が開口している。これら両凹部111の領域にはそれぞれ1つの板ば ね112が配置されている。その際脚部113は薄い間隔板114を介して保持 板73上に固定されている。板ばね112の他の脚部115は平らな延設部11 6の下面に固定されている。延設部116は、鈍角に成形されているレバー11 7の構成部材である。両レバー117の、縫製物保持体110から離れているほ うの端部は、グリップ細板118により互いに結合されている。
【0062】 各レバー117の他端には圧縮空気シリンダ119が固定されている。ピスト ン棒120にはそれぞれ1つの保持部材121が配置されている。両保持部材1 21はともに平らな押圧細板122を担持している。押圧細板122は、第3実 施形態の押圧細板98と同様に、第1のフラップ縫い目N2を形成するための縫
製スリット123を有している。押圧細板122の、担持板80の移動方向に対 し横方向に延びている、圧縮シリンダ119側の側面124は、図22と図23
で最もよくわかるように、ほぼ45゜傾斜している。保持板73の直接対向して いる側面125(凹部75の画成部を形成している)も同様に傾斜しており、よ
り厳密には対応的に傾斜しており、すなわち押圧細板122が図23と図24に
図示した位置にあるときは両側面124と125は互いに平行に延びている。
【0063】 動作は以下のとおりである。 縫製物一部分Wを折り畳み装置8の下方に平らに広げ、方向を調整する。ポケッ トTが折り畳まれて縫製物一部分W上に位置決めされると、案内装置5は縫製物
保持体110を折り畳み装置8の領域へ移動させ、両加工物WとTを受け取る。 この場合、下面に付着ライニングを備えている保持板73は縫製物一部分Wを載
置板1に対して押し付ける。遅くともこの時点で担持板80は両圧縮空気シリン ダ84により図21ないし図23に図示した位置へ移動せしめられる。この位置 で、ポケット縫い目N1を形成するための縫製スリット88は保持板73の縫製
スリット74と整列している。
【0064】 その後操作者が片手でグリップ細板118を操作して、押圧細板122をその
開放位置へ回動させ、他方の手でフラップRPの開口した稜Kを、担持板80の
凹部89および保持板73の凹部75を通じて加工物Wの上におく。この場合フ ラップRPの主要部分は緩やかな角度で斜め上方へ延び、反対側の稜が横細条部
90上に載置されている。グリップ細板118を離すと、板ばね112が押圧細
板122を押圧位置へ戻し回動させ、これにより、フラップRPの縫い付けられ
るべき縁領域が縫製物一部分Wに対して押し付けられる。その後、縫製物保持体 110は案内装置5により縫製位置へ移動する。このとき縫製物一部分Wとポケ ットTとは保持板73により摩擦で把持され、フラップRPは押圧細板112に
よりスリップしないように縫製物一部分Wに対し押圧されるので、加工物W,T,
RP相互の相対移動およびこれら加工物の縫製物保持体110に対する相対移動
が阻止されている。
【0065】 押さえ4が持ち上げられると、縫製物保持体110をまず、覆っている縫製ス
リット74,88とともに縫製位置へ移動させる。縫製位置へ達すると、押さえ 4を担持板80の上へ降下させ、最初の縫い目としてポケット縫い目N1を形成
させる。引き続いて、保持板73を縫製物一部分WおよびポケットTの上に載置 させたままで、押圧細板122の縫製スリット123を通じて第1のフラップ縫
い目N2を形成させ、よってフラップRPを縫製物一部分W上に固定する。
【0066】 次に押さえ4を持ち上げ、両圧縮空気シリンダ84を付勢することにより担持
板80を図21ないし図23に図示した縫製位置から保持板73に対し相対的に
左側へずれ位置に移動させる。この移動運動は第3実施形態の場合と同様に行な われる。
【0067】 担持板80の移動運動が経過している間に、押圧細板122を押圧位置に保持
したままで、フラップRPの、図23においてフラップ縫い目N2の右側に延び
ている部分を、右側から左側へ移動する横細条部90の稜91によって図24に
示すように押圧細板122のまわりに折り返して、後の使用位置へもたらす。こ のとき横細条部90は鉛直方向に間隔を持って押圧細板122の上方を移動する
ので、横細条部90が押圧細板122のすぐ上方を移動する場合に比べてより大
きな折り畳み半径が得られる。このためフラップRPの折り返しが容易になり、 特に、作業服またはユニフォームの場合のようにフラップが比較的硬い材料から
なっている場合に容易になる。移動運動が終了すると、ばね細板94が折り返さ れたフラップRPの折り畳み稜の上に降下し、これを押圧細板122に対し押し
付ける。担持板80がその終端位置に達して、再び保持板73上に静止した後、 両圧縮シリンダ119を付勢して、押圧細板122を左側へ移動させる。この場 合、押圧細板122の斜めの側面124は保持板73の斜めの側面125を越え
て移動し、これにより、押圧細板122は保持板73の上に載る。次に押圧細板 122を保持板73上で、しかも担持板80の移動によって同様に左側へ変位し
た凹部89の領域において移動させて、押圧細板122が完全に横細条部90の
領域或いは保持板73の凹部75の領域から離間するようにする。このようにし て押圧細板122は第1のフラップ縫い目N2の領域に形成されるフラップRP
の折り畳みゾーンからも引き出され、ばね細板94は折り返されたフラップRP
の折り畳み稜を平らに圧縮させる。
【0068】 次に、この時点で縫製位置にある縫製スリット92を通じて第2のフラップ縫
い目N2を形成させ、このフラップ縫い目によりフラップRPは縫製物一部分W
上にて使用位置に固定される。本来開口している稜Kはこの時点でフラップRP によって覆われ、第2のフラップ縫い目N3が稜Kのすぐ横にあるので、稜Kは
見えないばかりか、ほつれも阻止されている。
【0069】 これらすべての作業段階の間、すなわち担持板80が移動している間も、縫製
物保持体110はその降下位置に留まったままであり、この降下位置において保
持板73は縫製物一部分WとポケットTとを常に摩擦で固持し、これら加工物W
,T,RPの縫製物保持体110に対する相対運動およびこれら加工物相互の相対
運動も阻止されている。このようにして、フラップRPとポケットTとは正確に 本来の相互整向位置で縫製物一部分W上に縫い付けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 縫製ユニットを示す図である。
【図2】 縫製ユニットの平面図である。
【図3】 第1実施形態の縫製物保持体の、仕上げフラップ縫い付け後の平面図である。
【図4】 図3の線IV−IVによる縫製物保持体の断面図で、フラップ用の押圧板を開
放させてフラップを挿入した状態の断面図である。
【図5】 フラップ縫い付け後の、図4に対応する断面図である。
【図6】 ポケット縫い付け後の、図4に対応する断面図である。
【図7】 仕上げフラップを挿入した後の、第2実施形態の縫製物保持体の断面図で、フ
ラップ用の押圧板を閉じた状態で示した断面図である。
【図8】 フラップを挿入した後の、図7の線VIII−VIIIによる縫製物保持体の
断面図で、押圧板を開放した状態で示した断面図である。
【図9】 図8の一部分の拡大図である。
【図10】 図8に対応する断面図で、フラップを縫い付けた後に、該フラップの、ポケッ
トとオーバーラップしている部分を、部分的に折り返した状況を示す断面図であ
る。
【図11】 図10の一部分の拡大図である。
【図12】 ポケットを縫い付けた後の、図8に対応する断面図である。
【図13】 ポケットを縫い付ける前の、第2実施形態の縫製物保持体の平面図である。
【図14】 仕上げ前フラップを挿入した後の、第3実施形態の縫製物保持体の平面図で、
フラップ用の押圧細板が締め付け位置にある状態を示した平面図である。
【図15】 フラップを挿入した後の、図14の線XV−XVによる縫製物保持体の断面図
で、押圧細板が開放位置にある状態で示した断面図である。
【図16】 ポケットを縫い付けた後、および第1のフラップ縫い目を形成した後の、図1
5に対応する断面図である。
【図17】 図15に対応する断面図で、フラップがその使用位置に折り返される状況を示
した断面図である。
【図18】 第2のフラップ縫い目を形成した後の、第3実施形態の縫製物保持体の平面図
である。
【図19】 第2のフラップ縫い目を形成した後の、図18の線IXX−IXXによる縫製
物保持体の断面図である。
【図20】 図19の一部分の拡大図である。
【図21】 仕上げ前フラップを挿入した後の、第4実施形態の縫製物保持体の平面図で、
フラップ用の押圧細板が閉じ位置にある状態の平面図である。
【図22】 フラップを挿入した後の、図21の線XXII−XXIIによる縫製物保持体
の断面図で、押圧細板が開放位置にある状態の断面図である。
【図23】 ポケット縫い付け後、および第1のフラップ縫い目形成後の、図22に対応す
る断面図である。
【図24】 図22に対応する断面図で、フラップがその使用位置に折り返される状況を示
す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,CA,C Z,JP,KR,MX,US (72)発明者 シュレーファー ヴェルナー ドイツ連邦共和国 デー・67706 クリッ ケンバッハ ベルクシュトラーセ 26 Fターム(参考) 3B150 AA15 BA07 CC01 CE24 EB03 EB07 EB10 EB13 EH01 EH11 EH17 JA13 【要約の続き】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫製物載置板とミシンと縫製物保持体を有している案内装置と
    を備えた縫製ユニットを用いて、縫製物一部分に仕上げフラップと該仕上げフラ
    ップにより部分的に覆われるポケットとを縫い付けるための方法において、 a.縁領域において折り返されるポケット(T)と縫製物一部分(W)とを、縫
    製物載置板と協働して縫製物保持体により摩擦で把持させ、その際摩擦による保
    持を以下の作業段階を実施する間中断せずに維持する段階と、 b.フラップ(P)を、縫製物保持体において、後の使用位置に位置決めする段
    階と、 c.縫製物一部分(W)とポケット(T)とフラップ(P)とを案内装置により
    ミシンに供給する段階と、 d.フラップ(P)を縫い目(N1)により縫製物一部分(W)と結合させる段
    階と、 e.フラップ(P)の、ポケット(T)とオーバーラップしている部分を、ポケ
    ット(T)の領域から離間させる段階と、 f.ポケット(T)を縫い目(N2)により縫製物一部分(W)と結合させる段
    階と、 を含んでいることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法を実施するための縫製ユニットにおいて
    、 a.ミシン(2)、および縫製物載置板(1)の上方に配置されるポケット(T
    )用の折り畳み装置(8)と、 b.縫製物一部分(W)上に位置決めされるポケット(T)用の保持板(10;
    32)であって、フラップ(P)の少なくとも縫い付け縁領域を受容するための
    凹部(13;34)とポケット縫い目縫製スリット(12;33)とを有してい
    る前記保持板(10;32)と、回動可能に支持される、フラップ(P)の少な
    くとも縫い付け縁領域用の押圧板(14;48)と、フラップ(P)の、ポケッ
    ト(T)とオーバーラップしている部分用の、駆動手段(20;54)により移
    動可能な少なくとも1つの折り畳み要素(22;53)とを備えた縫製物保持体
    (6;7)と、 c.縫製物保持体(6;7)を折り畳み装置(8)からミシン(2)へ移動させ
    、フラップ(P)とポケット(T)を縫い付ける際に縫製物保持体(6;7)と
    ミシン(2)の間で相対運動を実施させるための案内装置(5)と、 が設けられていることを特徴とする縫製ユニット。
  3. 【請求項3】フラップ(P)用の押圧板(14)がポケット(T)用の保持
    板(10)上に配置され、折り畳み要素として2つの平らなフィンガー(22)
    が設けられ、これらフィンガー(22)が、保持板(10)上にそれぞれ固定さ
    れる固有の圧力媒体シリンダ(20)のピストン棒(21)と結合されているこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の縫製ユニット。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の縫製ユニットにおいて、 a.特に平坦に形成されるポケット(T)用の保持板(32)の上方に、水平面
    内をポケット(T)の中心線に平行に移動可能な担持板(39)が配置され、担
    持板(39)が、ポケット縫い目(N2)用の縫製スリット(43)と、該縫製
    スリット(43)に対しより大きな間隔で配置される、フラップ(P)を受容す
    るための凹部(44)とを有していること、 b.フラップ(P)用の押圧板(48)が担持板(39)上に配置されているこ
    と、 c.担持板(39)に、凹部(44)の領域において横方向に延びる折り畳み棒
    (53)が配置されていること、 d.担持板(39)が2つの圧力媒体シリンダ(54)により2つの異なる位置
    へ移動可能であり、一方の位置で、押圧板(48)に設けられるフラップ縫い目
    (N1)用の縫製スリット(52)がフラップ(P)の縫い付け縁領域の上方に
    あり、且つ担持板(39)のポケット縫い目用縫製スリット(43)が保持板(
    32)のポケット縫い目用縫製スリット(33)に対してずれており、他方の位
    置で、押圧板(48)の縫製スリット(52)が現在縫い付けられているフラッ
    プ(P)の縁領域に対しずれており、これに対して担持板(39)のポケット縫
    い目用縫製スリット(43)は保持板(32)のポケット縫い目用縫製スリット
    (33)と整列していること、 を特徴する縫製ユニット。
  5. 【請求項5】縫製物載置板とミシンと縫製物保持体を有している案内装置と
    を備えた縫製ユニットを用いて、縫製物一部分に仕上げ前フラップと該仕上げ前
    フラップにより部分的に覆われるポケットとを縫い付けるための方法において、
    a.縁領域において折り返されるポケット(T)と縫製物一部分(W)とを、縫
    製物載置板と協働して縫製物保持体により摩擦で把持させ、その際摩擦による保
    持を以下の作業段階を実施する間中断せずに維持する段階と、 b.フラップ(RP)を、縫製物保持体において、仕上げ後の使用位置に対し1
    80゜回転させた整向位置に位置決めする段階と、 c.縫製物一部分(W)とポケット(T)とフラップ(RP)とを案内装置によ
    りミシンに供給する段階と、 d.ポケット(T)を縫い目(N1)により縫製物一部分(W)と結合させる段
    階と、 e.フラップ(RP)を縫い目(N2)により縫製物一部分(W)と結合させる
    段階と、 f.フラップ(RP)を、事前に形成した縫い目(N2)のまわりに折り返して
    、使用位置にもたらし、他の縫い目(N3)により縫製物一部分(W)と結合さ
    せる段階と、 を含んでいることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の方法を実施するための縫製装置において、 a.縫製物載置板(1)上にミシン(2)が配置され、縫製物載置板(1)の上
    方にポケット(T)用の折り畳み装置(8)が配置されていること、 b.縫製物保持体(70)が案内装置(5)と結合され、案内装置(5)が、縫
    製物保持体(70)を折り畳み装置(8)からミシン(2)へ移動させ、且つポ
    ケット(T)とフラップ(RP)とを縫い付ける際に縫製物保持体(70)とミ
    シン(2)の間で相対運動を実施させるために用いられること、 c.縫製物保持体(70)が、縫製物一部分(W)上に位置決めされるポケット
    (T)用の保持板(73)を有し、保持板(73)が、フラップ(RP)の仕上
    げ前の閉じ稜(K)を受容するための凹部(75)と、ポケット縫い目(N1)
    用の縫製スリット(74)とを有していること、 d.保持板(73)上に、該保持板の面に平行に延び且つポケット(T)の中心
    線に平行に移動可能な担持板(80)が配置され、担持板(80)も、ポケット
    縫い目(N1)用の縫製スリット(88)とフラップ(RP)を受容するための
    凹部(89)とを有していること、 e.担持板(80)上に、フラップ(RP)の凹部(89)内へ回動可能な押圧
    板(98)が配置され、押圧板(89)が第1のフラップ縫い目(N2)用の縫
    製スリット(102)を有していること、 f.担持板(80)が横細条部(90)を有し、横細条部(90)が、フラップ
    (RP)用の凹部(89)を画成している稜(91)と、第2のフラップ縫い目
    (N3)用の縫製スリット(92)を有していること、 g.担持板(80)が2つの異なる位置へ移動可能であり、一方の位置において
    、押圧板(98)に含まれている第1のフラップ縫い目(N2)用の縫製スリッ
    ト(102)がフラップ(RP)の開口した閉じ稜(K)の上方にあり、且つポ
    ケット縫い目(N1)用の縫製スリット(88)が保持板(73)の対応する縫
    製スリット(74)と整列しており、且つ横細条部(90)の前稜(91)がフ
    ラップ(RP)の下にあり、他方の位置において、横細条部(90)に含まれて
    いる縫製スリット(92)が第2のフラップ縫い目(N3)用の縫製位置にあり
    、且つその間に実施されるポケット縫い目(N1)用の縫製スリット(88)が
    保持板(73)の対応する縫製スリット(74)に対してずれており、且つ横細
    条部(90)の前稜(91)が、担持板(80)の移動により最終的な使用位置
    に折り返されたフラップ(RP)の上方にあること、 を特徴とする縫製装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の方法を実施するための縫製装置において、 a.縫製物載置板(1)上にミシン(2)が配置され、縫製物載置板(1)の上
    方にポケット(T)用の折り畳み装置(8)が配置されていること、 b.縫製物保持体(110)が案内装置(5)と結合され、案内装置(5)が、
    縫製物保持体(110)を折り畳み装置(8)からミシン(2)へ移動させ、且
    つポケット(T)とフラップ(RP)とを縫い付ける際に縫製物保持体(110
    )とミシン(2)の間で相対運動を実施させるために用いられること、 c.縫製物保持体(110)が、縫製物一部分(W)上に位置決めされるポケッ
    ト(T)用の保持板(73)を有し、保持板(73)が、フラップ(RP)の仕
    上げ前の閉じ稜(K)を受容するための凹部(75)と、ポケット縫い目(N1
    )用の縫製スリット(74)とを有していること、 d.保持板(73)上に、該保持板の面に平行に延び且つポケット(T)の中心
    線に平行に移動可能な担持板(80)が配置され、担持板(80)も、ポケット
    縫い目(N1)用の縫製スリット(88)とフラップ(RP)を受容するための
    凹部(89)とを有していること、 e.保持板(73)上にしてポケット縫い目(N1)用の縫製スリット(74)
    の両側に、担持板(80)の対応する凹部(111)を貫通するそれぞれ1つの
    回動可能な保持部(112−118)が設けられ、保持部(112−118)が
    それぞれ圧力媒体シリンダ(119)を担持し、該圧力媒体シリンダ(119)
    のピストン棒(120)に、フラップ(RP)用の凹部(89)内へ回動可能な
    押圧板(122)が配置され、押圧板(122)は、第1のフラップ縫い目(N
    2)用の縫製スリット(123)を有するとともに、保持板(73)に隣接して
    いる側面(124)が傾斜していること、 f.担持板(80)が横細条部(90)を有し、横細条部(90)が、フラップ
    (RP)用の凹部(89)を画成している稜(91)と、第2のフラップ縫い目
    (N3)用の縫製スリット(92)を有していること、 g.担持板(80)が2つの異なる位置へ移動可能であり、一方の第1の位置に
    おいて、ポケット縫い目(N1)用の縫製スリット(89)が保持板(73)の
    対応する縫製スリット(88)と整列し、且つ横細条部(90)の前稜(91)
    がフラップ(RP)の下にあり、且つ担持板(80)が他方の第2の位置へ移動
    する際、押圧板(122)はその押圧位置に留まり、前記第2の位置において、
    横細条部(90)に含まれている縫製スリット(92)が第2のフラップ縫い目
    (N3)用の縫製位置にあり、且つその間に実施されるポケット縫い目(N1)
    用の縫製スリット(88)が保持板(73)の対応する縫製スリット(74)に
    対しずれており、且つ横細条部(90)の前稜(91)が、担持板(80)の移
    動により最終的な使用位置に折り返されたフラップ(RP)の上方にあること、
    h.担持板(80)が第2の位置へ移動した後、押圧板(122)が圧力媒体シ
    リンダ(119)により横細条部(90)の下へ引き出し可能であること、 を特徴とする縫製装置。
  8. 【請求項8】横細条部(90)上に押さえつけ手段(93)が固定され、押
    さえつけ手段(93)が、縫製スリット(92)を貫通して横細条部(90)の
    下面の下へ突出しているばね板(94)によって形成されていることを特徴とす
    る、請求項6または7に記載の縫製ユニット。
  9. 【請求項9】保持板(32;73)がフレーム(30;71)に固定されて
    おり、担持板(39;80)が、その隅角部領域に配置され且つ担持板(39;
    80)の縁(40;81)を越えて側方に突出している4個のローラ(42;8
    3)により、フレーム(30;71)上に固定された対応する支持台(35;7
    6)の案内溝(36;77)で受容され、圧力媒体シリンダ(54;84)がフ
    レーム(30;71)で支持されていることを特徴とする、請求項4,6,7ま
    たは8に記載の縫製ユニット。
  10. 【請求項10】支持台(35;76)の案内溝(36;77)が、斜め下方
    へ延びる端部領域(38;79)を有していることを特徴とする、請求項9に記
    載の縫製ユニット。
JP2000525613A 1997-12-18 1998-12-17 縫製物一部分にフラップとポケットを縫い付けるための方法および縫製ユニット Ceased JP2001526918A (ja)

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