JP2002523855A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、処理されるべき主要情報ユニット及び起動されるべき機能の選択のためのユーザ制御ユニット（２）を含む情報処理装置（１）に関連する。この装置は、主要情報を記憶するための記憶手段（３）と、ユーザプロフィールを記憶するための補助記憶手段（１０）を含む。この装置はさらに、ユーザプロフィールを同類装置を持ち歩く人たちと交換することを可能とする通信手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、請求項１の前文に規定するような情報処理装置に関する。本発明は
さらに、請求項７の前文に規定するような情報処理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上述した装置は広く一般に知られている。例えば、ＣＤプレーヤ又はＭＰ３プ
レーヤは、ディジタルオーディオファイルを処理してそれらがヘッドホン又はラ
ウドスピーカーを通して聞こえるようにしている。オーディオファイルを処理し
プレイすることはプレーヤの主な機能であるので、オーディオファイルは、プレ
ーヤの主要な情報を構成する。ＭＰ３プレーヤは、かかるオーディオファイルを
記憶するためのディジタルメモリを有するのに対し、ＣＤプレーヤは、取り外し
可能な記憶手段すなわち個々のＣＤを有する。別の例として、オーガナイザ（電
子手帳）又はパーソナルディジタルアシスタント（ＰＤＡ）は、アドレスや予約
のようなディジタルデータのエントリ、記憶及び取り出し（検索）を可能にする
。このようなディジタルデータは、オーガナイザ又はＰＤＡの主要な機能に関連
するので、これら装置の主要なデータを構成するものである。

【０００３】 この既知の装置により処理される主要データは、しばしば所有者の個性に係る
側面を反映するものである。例えば、音楽ファイルは、所有者の好みに関する事
柄を表し、アドレスや予約は、所有者の仕事や知人のサークルに関する事柄を表
す。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】

本発明の目的は、ユーザが他の人たちと当該装置の主要機能に関するユーザの
好みに関する情報を交換して共通の好み又は関心事を知るようにすることができ
る装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このために、本発明の態様の１つは、請求項１に記載の如き装置を提供する。
本発明のもう１つの態様は、請求項７に記載されているような方法を提供する。
本発明の有利な実施例は、従属請求項に定義されている。

【０００６】 請求項１に規定する情報処理装置は、ユーザが自分の好むプロフィールを記憶
することを可能とする。例えば、当該所有者の音楽の好みは、クラシック、ジャ
ズ、ポップスの如き音楽カテゴリと、バロック音楽、ビーバップ及びロックの如
きサブカテゴリとからなるツリー構造によって表すことができ、各カテゴリは所
有者の好みに応じて評価ないし格付けされる。さらに、作曲者及び演奏者の視聴
率もユーザプロフィールに含ませることができる。このようなユーザプロフィー
ルは、ビジターのプロフィールに基づいて各ビジターに音楽を勧めるインターネ
ットサイトからよく知られる。他の例として、前記他の記憶手段は、所有者の趣
味や知人らによるサークルに関する情報を含むものとすることができる。ユーザ
プロフィールは、類似装置を有する人たちと、双方の装置ないしデバイスの通信
（交信）手段により交換することができる。

【０００７】 請求項２に記載の本発明の一実施例において、前記マッチング手段は、前記他
の記憶手段に記憶されたユーザプロフィールと、類似装置から受信したユーザプ
ロフィールとを自動的に比較する。よって、当該装置の所有者ら自身がこれらユ
ーザプロファイルどうしの類似性について調査する必要がないのである。

【０００８】 請求項３に記載の本発明の実施例において、前記報知手段は、類似装置から受
信したユーザプロフィールを前記他の記憶手段に記憶されているユーザプロフィ
ールと継続的に比較する仲介手段を構成するものであり、当該ユーザプロフィー
ルどうしの強い類似性が検知されたときにはユーザはこの大なる類似性について
知らされる。例えば、誰かが近くで類似装置を持ち歩いており似たような音楽セ
ンスないし好みを持っていたときには、ＭＰ３プレーヤの所有者は告知を受け、
両者が知り合いになってオーディオファイルを交換することが可能となるのであ
る。別の例としては、誰かが近くで類似装置を持ち歩いており両方の装置に格納
されたユーザプロフィールが共有の趣味又は共通の知人を示したときに、ＰＤＡ
のオーナが告知を受ける。

【０００９】 請求項４に記載の本発明の一実施例において、前記報知手段は、類似ユーザプ
ロフィールを含む当該類似装置の相対的位置を示すこともする。これにより、大
勢の人々の中の類似装置のユーザの位置を特定することが一層簡単になる。かか
る報知の形態は、例えばＬＥＤにより又は図式的に表示される方向及び／又は距
離を有するものとすることができる。

【００１０】 請求項５に記載の本発明の一実施例において、前記マッチング手段は、例えば
双方のユーザが好む共通の趣味や音楽カテゴリを列挙するなどしてグラフィック
ディスプレイ上に相似性を示す。これにより、当該類似性の傾向が素早くユーザ
に明らかになる。

【００１１】 請求項６に記載の本発明の実施例において、この装置は、ソフトウェアエージ
ェントの如きプロファイリング（プロフィール作成）手段を有する。かかる手段
は、当該装置の使用、すなわち処理の最中にありかつ当該装置の処理機能が稼働
されているところの主要情報ユニットを監視するものである。これらの観察から
、プロファイリング手段は、当該他の記憶手段に記憶されているプロフィール情
報を導き出す。例えば、ＭＰ３プレーヤにおいてどのオーディオファイルが再生
されているかそして当該オーディオファイルとともに得られる利用関連情報例え
ば作曲者や演奏者、カテゴリといったものに関する情報をモニタリング（監視）
することによって、そのユーザの音楽的趣向ないし好みを表すユーザプロフィー
ルが生成可能となる。このユーザプロフィールはまた、当該装置の使用に関する
広範な情報をも含みうる。かかる情報には、当該所有者による取得日、所有物と
なてからのトータル時間、主要情報ユニットを取得したことのある（他の）人に
関する情報、当該取得の日又は街（市）、オーディオトラックを再生する頻度な
どがある。この装置を何時間或いは何分か使用した後には、他の人々との連絡を
とるのを助長するのには価値あるものとしうる個人情報の履歴が構築されること
となる。本発明による装置は、同様の趣向ないし好み又は共通の知人を持つ人々
を寄せ集め又は引き合わせる役割を演ずることができる。

【００１２】 本発明は、ＭＰ３プレーヤの如きディジタルオーディオプレーヤ又はＰＤＡに
特に適している。また、本発明は、例えばＧＳＭ電話、遠隔制御（操縦）装置、
（携帯用の）テレビ受像器、ビデオレコーダ等にも適用可能である。

【００１３】 なお、「ラブゲッティ（lovegetty）」と非公式に呼ばれ、４つの予め規定さ
れた状態を持ち、かつ１０メートル以下の範囲内に存在する他のラブゲッティた
ちと交信する装置は知られている。選択された同じ状態を持つ２つのラブゲッテ
ィが互いに近づいたときに、これらの双方が点滅し発信音を鳴らし始める。

【００１４】 以下、本発明のこれらの態様及びその他の態様を、添付図面に基づいて非限定
的な例示により詳しく説明する。

【００１５】

【発明の実施の形態】

図は、ユーザ制御ユニット２と、主記憶装置（一次記憶装置）３と、グラフィ
ックディスプレイ４と、インタフェース５と、マイクロプロセッサ６と、オーデ
ィオプロセッサ７と、補助記憶装置（二次記憶装置）１０と、マッチャー（matc
her、マッチング装置）１１と、アラータ（alerter、警告器ないし報知器）１２
とを含むＭＰ３プレーヤ１を示す。ユーザは、制御ユニット２によってＭＰ３プ
レーヤ１を動作させる。制御ユニット２は、マイクロプロセッサ６にコマンドを
送信する。マイクロプロセッサ６は、制御ユニット２からコマンドを受け取る。
マイクロプロセッサ６は、インタフェース５を介してディジタルオーディオ情報
及び付加的データを送受信する。また、マイクロプロセッサ６は、主記憶装置３
におけるディジタルオーディオ情報及び補助記憶装置１０におけるディジタルデ
ータの記憶及び取り出しを行い、ディスプレイ４にグラフィック情報を送信し、
オーディオプロセッサ７にディジタルオーディオ情報を送信する。オーディオプ
ロセッサ７は、ディジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換する
。このアナログオーディオ信号には、ヘッドホン又は増幅器（図示せず）によっ
て更なる処理を施すことができる。マッチャー１１は、主記憶装置１０からディ
ジタルデータを取り出し、マイクロプロセッサ６とディジタルデータを交信する
。マッチャー１１はまた、アラータ１２を制御する。

【００１６】 ＭＰ３プレーヤ１は、インタフェース５を介してディジタルＭＰＥＧ−３オー
ディオファイル及び記述（子）的な情報を受け取り、それらを主記憶装置３に記
憶する。ユーザコマンドに応じて、主記憶装置３内のいずれかのオーディオファ
イルは、オーディオプロセッサ７を通して再生され、例えばヘッドホンによって
聴取可能となる。例えばオーディオファイルのタイトル、作曲者及び演奏者（又
は歌手）を含む上記記述的情報は、対応するオーディオファイルが再生されてい
るときにディスプレイ４上に表示される。

【００１７】 これらオーディオファイルは、ＣＤプレーヤ、インターネット又は類似のＭＰ
３プレーヤから得ることができる。オーディオファイルは、インタフェース５を
介して類似のＭＰ３プレーヤに送信することもできる。

【００１８】 ＭＰ３プレーヤ１の所有者は、個人的なユーザプロフィールを副記憶装置１０
に記憶することができる。このようなユーザプロフィールは、パーソナルコンピ
ュータにおいて作成、準備しておき、インタフェース５を介して導出されように
することができる。或いは、このユーザプロフィールは、ユーザ制御ユニット２
により登録（エントリー）することが可能である。かかるユーザプロフィールは
、色々な音楽カテゴリないし部類、作曲者、演奏者などについての個人的視聴率
を含む。さらに、インターフェース５は、例えば電磁波又は赤外線信号により、
例えば概ね１０メートルの半径を有する限定された領域内で類似の装置と交信な
いし情報通信するよう順応する。類似の装置の存在が当該範囲内で検出されたと
きには、当該ユーザプロフィールが補助記憶装置１０から読み出され、その類似
の装置に送信される。当該類似装置からユーザプロフィールを受信したときには
これをマッチャー１１に中継する。ここでのマッチャーは、その受信したユーザ
プロフィールを補助記憶装置１０に格納されているユーザプロフィールと比較す
る。マッチャー１１は、両方のユーザプロフィールが例えば当該各所有者がモー
ツァルト作曲の音楽が好きであることを示すといった類似性を検知した場合、例
えばＬＥＤを発光させたり電子音を発生させたりするシグナルを呈するようアラ
ータ１２を制御し、当該類似性に係る短い調査をなしてディスプレイ４上にそれ
を呈示するようにする。ユーザプロフィールが包括的で伝送帯域が小さい場合、
例えば最も高い視聴率のカテゴリ又は作曲者といった、その一部だけが最初に伝
送可能となる。これら部分的ユーザプロフィールに関して十分な類似性が判明し
た場合、その完全なプロフィールをこれまでは交換可能であった。

【００１９】 改良型実施例においては、インターフェース５の受信部は、他の装置の相対位
置の測定（又は判定）及び例えば矢印のグラフィック表示によるディスプレイ４
への表示を可能とする指向性アンテナを有する。

【００２０】 図２は、本発明による装置の実施例として他のＭＰ３プレーヤを示している。
両方の図面の中に表されている参照番号は、同じ構成要素を示すものである。図
２のＭＰ３プレーヤは更に、刻時機構８及びプロファイラ（プロフィール作成器
）９を含む。このプロファイラ９は、この装置の使用を監視するものであり、例
えば、主記憶装置３に格納されるオーディオファイルやそれらがどのぐらいの頻
度で再生されたかの記録をつける。このデータ及び当該記述的情報を、ユーザが
最も好きな音楽カテゴリ、作曲者及び演奏者はどれ（誰）かを判定するのに利用
しているのである。オーディオファイルを再生中にユーザにより起動された機能
、例えば音声ボリュームやラウドネスなどは、ユーザがある特定の音楽をバック
グラウンド音楽として又は注意深く聴くべき音楽として好んでいるのかどうかを
判定するのに用いられうるものである。

【００２１】 結果として得られるユーザプロフィールは、補助記憶装置１０に格納される。
計時手段８からの情報は、ユーザの好みがその日の時間によるものかどうか或い
は時間の経過とともに変化するものかどうかを判定し、例えば使用の頻度又は総
合時間の如き当該装置の使用に関する広範な情報を生成するのに使用される。こ
のようにすれば、プロファイラ９は、ユーザがそれほどしっかりと登録する必要
のないプロフィール情報が大量に生成されるのである。

【００２２】 以上、特定の例示的な実施例に関して本発明を説明したが、本発明の概念の範
囲内において変更や改変を実現することは可能である。したがって、例えば主記
憶装置３及び補助記憶装置１０は、１つの大きな記憶装置（例えばフラッシュメ
モリ）の中の区別可能な個々の部分とすることができる。プロファイラ９は、単
独個別の回路であるか、或いはマイクロプロセッサ６のソフトウェア機能として
実施することができる。補助記憶装置１０は、コンピュータ上で処理され又は同
類の装置に挿入されるように着脱可能なものとしてもよい。さらに、この装置は
、例えばコードを登録し又は指紋を解析することによりユーザを識別する識別手
段を含むようにすることができ、この場合補助記憶装置１０は、当該装置の複数
ユーザのユーザプロフィールを格納するよう構成されうる。インターフェース５
を介しての同類装置との交信を稼働させたり稼働を取り止めたりするためのユー
ザ操作可能な機能を設けることもできる。また、ユーザプロフィールが同類装置
に送信されないものの他の装置からのユーザプロフィールは受信を許容するよう
な形態にインターフェース５を制御することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による装置の実施例としてＭＰ３プレーヤ１を示すブロッ
ク図。

【図２】 本発明による装置の代替の実施例として別のＭＰ３プレーヤを示
すブロック図。

【符号の説明】

１ ＭＰ３プレーヤ ２ ユーザ制御ユニット ３ 主記憶装置 ４ グラフィック表示器 ５ インターフェース ６ マイクロプロセッサ ７ オーディオプロセッサ ８ 計時装置 ９ プロファイラ １０ 補助記憶装置 １１ マッチング部 １２ アラータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Ｇｒｏｅｎｅｗｏｕｄｓｅｗｅｇ １， 5621 ＢＡ Ｅｉｎｄｈｏｖｅｎ， Ｔｈ ｅ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ (72)発明者 ラーイマーケルス クラース ケイ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン ６ Ｆターム(参考） 5B075 PR08 5D077 AA17 AA30 BA30 DC05 DC11 EA14 HA07 HC21 HC25 5D110 AA08 AA17 AA27 DA11 DB03 DC06 DC16 DE02 FA02

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 主要情報ユニットを記憶するための記憶手段と、処理される
   べき当該主要情報ユニット及び／又は起動されるべき機能の選択を行うためのユ
   ーザ操作可能手段とを有する情報処理装置であって、 当該選択物に関するユーザプロフィールを記憶するための他の記憶手段と、 類似装置から該当のユーザプロフィールの少なくとも一部を受信するための通
   信手段と、 をさらに含むことを特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の装置であって、当該ユーザプロフィールと
   前記通信手段を介して当該類似装置から受信された他のユーザプロフィールとの
   合致性を判定するためのマッチング手段をさらに含み、前記合致性は、前記ユー
   ザプロフィールと前記他のユーザプロフィールとの類似性の程度である、ことを
   特徴とする装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の装置であって、前記合致性が所定の閾値を
   超えるときに報知信号を発生するための報知手段をさらに含む、ことを特徴とす
   る装置。
4. 【請求項４】 請求項３に記載の装置であって、前記報知手段は、前記類似
   装置の相対的位置を示すようにも構成される、ことを特徴とする装置。
5. 【請求項５】 請求項２ないし４のうちいずれか１つに記載の装置であって
   、当該装置は、情報を示すための呈示手段をさらに含み、前記マッチング手段は
   、前記呈示手段において当該類似性の記述子情報を示すよう構成されている、こ
   とを特徴とする装置。
6. 【請求項６】 請求項１ないし５のうちいずれか１つに記載の装置であって
   、当該装置は、それら選択したものから前記ユーザプロフィールを導出しそのユ
   ーザプロフィールを前記他の記憶手段に記憶するプロファイリング手段をさらに
   含む、ことを特徴とする装置。
7. 【請求項７】 主要情報の記憶と、処理されるべき当該主要情報ユニット及
   び／又は起動されるべき機能の選択とをなす、デバイスにより情報を処理する方
   法であって、当該方法は、 前記デバイスにおいて当該選択物に関するユーザプロフィールを記憶し、 類似デバイスと当該ユーザプロフィールの少なくとも一部を交信し、 当該ユーザプロフィールと前記類似デバイスから受信した他のユーザプロフィ
   ールとの類似性が所定のスレッショルドを超えたときに告知信号を発生する、 ことを特徴とする方法。