JP2002518384A - 大環状類似体及びそれらの使用並びに調製方法 - Google Patents

大環状類似体及びそれらの使用並びに調製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大環状類似体及びそれらの用途及び調製方法の提供。 【解決手段】 本発明は抗ガン又は抗有糸分裂(有糸分裂遮断)活性の如き製薬的活性を有するハリコンドリン類似体及び剤に対する細胞の一過性の曝露後に細胞内に持続性の有糸分裂遮断を誘発する剤を同定する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製薬的に活性なマクロライド系抗生物質に関する。ハリコンドリン(H
alichondrin)Bは海生スポンジHalichondria okadaiから最初に分離され、続い
てAxinella sp., Phakellia carteri及びLissondendryx sp.中に見出された効果
的抗ガン剤である。
【0002】 ハリコンドリンBの全合成は1992年に発表された(Aicher, T.D.他、J.Am.Chem
. Soc. 114:3162-3164)、ハリコンドリンBは細管重合、微小管アセンブリ、ベ
ータS−細管架橋、細管に対するGTP及びビンブラスチン結合、及び細管従属
GTP加水分解の試験管内(in vitro)阻害を示し、且つ試験管内及び生体内(in
vivo)の抗ガン性を示した。
【0003】
【発明の概要】
本発明は抗ガン又は抗有糸分裂(有糸分裂ブロッキング)活性の如き製薬的活
性を有するハリコンドリン類似体を提供する。これらの化合物はハリコンドリン
Bより実質上小さい。本発明は式(I)を有する化合物を特徴とする:
【0004】
【化4】
【0005】 式(I)中、AはC1-6飽和又はC2-6不飽和炭化水素骨格であり、その骨格は
未置換であるか、1及び13個の間の置換基、好ましくは1及び10個の置換基を有
し、例えばシアノ、ハロ、アジド、Q1及びオキソから選ばれた少なくとも1個
の置換基を有する。各Q1は独立にOR1、SR1、SO21、OSO21、NR21、NR2(CO)R1、NR2(CO)(CO)R1、NR2(CO)NR21、NR2(C
O)OR1、(CO)OR1、O(CO)R1、(CO)NR21及びO(CO)NR21
ら選ばれる。置換基の数は例えば1及び6個、1及び8個、2及び5個又は1及
び4個の間であり得る。明細書を通じて、数値範囲は包括的(inclusive)である
と理解される。
【0006】 R1、R2、R4、R5及びR6は独立にH、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル
、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アミノアルキル、C6-10アリール、C6-10
ロアリール(例えば、p−フルオロフェニル又はp−クロロフェニル)、C6-10 ヒドロキシアリール、C1-4アルコキシ−C6アリール(例えばp−メトキシフェ
ニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、p−エトキシフェニル、又は3,5
−ジエトキシフェニル)、C6-10アリール−C1-6アルキル(例えばベンジル又
はフェネチル)、C1-6アルキル−C6-10アリール、C6-10ハロアリール−C1-6 アルキル、C1-6アルキル−C6-10ハロアリール、(C1-3アルコキシ−C6アリ
ール)−C1-3アルキル、C2-9ヘテロ環基、C2-9ヘテロ環基−C1-6アルキル、
2-9ヘテロアリール及びC2-9ヘテロアリール−C1-6アルキルから選択される
。例えばもしAがブトキシ及び2−アミノエトキシの如き2個の異なるアルコキ
シ(OR1)基で置換されるならば1個より多くのR1であり得る。
【0007】 Aの例は2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロ
キシ−4−パーフルオロブチル、2,4,5−トリヒドロキシペンチル、3−ア
ミノ−2−ヒドロキシプロピル、1,2−ジヒドロキシエチル、2,3−ジヒド
ロキシ−4−パーフルオロブチル、3−シアノ−2−ヒドロキシプロピル、2−
アミノ−1−ヒドロキシエチル、3−アジド−2−ヒドロキシプロピル、3,3
−ジフルオロ−2,4−ジヒドロキシブチル、2.4−ジヒドロキシブチル、2
−ヒドロキシ−2(p−フルオロフェニル)−エチル、−CH2(CO)(置換又
は未置換アリール)、−CH2(CO)(アルキル又はハロアルキル又はヒドロキ
シアルキルの如き置換アルキル)及び3,3−ジフルオロ−2−ヒドロキシペン
ト−4−エニルを含む。
【0008】 Q1の例は−NH(CO)(CO)−(ヘテロ環基又はヘテロアリール)、−OS
2−(アリール又は置換アリール)、−O(CO)NH−(アリール又は置換ア
リール)、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、−NH(CO)(CO)−(アリ
ール又は置換アリール),−NH(CO)(アルキル)(ヘテロアリール又はヘテ
ロ環基)、O(置換又は未置換アルキル)(置換又は未置換アリール)及び−N
H(CO)(アルキル)(アリール又は置換アリール)を含む。
【0009】 D及びD’の各々は独立にR3及びOR3から選択され、そこでR3はH、C1-3 アルキル又はC1-3ハロアルキルである。D及びD’の例はメトキシ、メチル、
エトキシ及びエチルである。ある態様では、D及びD’の一つはHである。
【0010】 nに対する値は1又は好ましくは0であり、それにより6員又は5員環の何れ
かを形成する。この環は未置換又は置換であり、例えばEはR5又はOR5であり
、且つヘテロ環基又はシクロアルキルであり得、例えばGがS、CH2、NR6
は好ましくはOである。
【0011】 J及びJ’の各々は独立にH、C1-6アルコキシ、又はC1-6アルキルである:
又はJ及びJ’は一緒にして=CH2又は環外メチリデンの如き−O−(直鎖又
は分枝のC1-5アルキレン又はアルキリデン)−O−、イソプロピリデン、メチ
レン又はエチレンである。QはC1-3アルキルであり、好ましくはメチルである
。Tはエチレン又はエテニレンであり、任意に(CO)OR7で置換され、ここで
7はH又はC1-6アルキルである。U及びU’の各々は独立にH、C1-6アルコ
キシ又はC1-6アルキルである:又はU及びU’は一緒にして=CH2又は−O−
(直鎖又は分枝C1-5アルキレン又はアルキリデン)−O−である。XはH又は
1-6アルコキシである。Y及びY’の各々は独立にH又はC1-6アルコキシであ
る;又はY及びY’は一緒にして=O、=CH2、又は−O−(直鎖又は分枝C1 -5 アルキレン又はアルキリデン)−O−である。Z及びZ’の各々は独立にH又
はC1-6アルコキシである;又はZ及びZ’は一緒にして=O、=CH2又は−O
−(直鎖又は分枝C1-5アルキレン又はアルキリデン)−O−である。
【0012】 本発明は製薬的発展に対し適当である十分な安定性の化合物を特徴とする。本
発明は又開示された化合物の製薬的に受容可能な塩、開示された新規な合成中間
体、一又はより多くの開示化合物を含む製薬組成物、開示化合物又は中間体をつ
くる方法及び開示化合物又は組成物を使用する方法を特徴とする。使用の方法は
細胞中の有糸分裂を可逆的又は不可逆的に阻害するための方法及び試験管内、生
体内及び患者内のガン又は腫瘍の生長を阻害するための方法を含む。本発明は又
可逆又は好ましくは不可逆剤の如き抗有糸分裂又は抗ガン剤を同定するための方
法を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
A.定義 B.ハリコンドリン類似体 C.ハリコンドリン類似体の合成 D.薬理学的活性 E.用途 A.定義 次の用語はある程度下記に、且つそれらの慣用法によりこの中に定義される。
【0014】 炭化水素骨格は炭素及び水素原子を含み、且つ直鎖状、分枝状又は環状であり
得る。不飽和炭化水素は1個、2個、3個又はより多くのC−C二重結合(sp 2 )又はC−C三重結合(sp)を含む。不飽和炭化水素基の例は、エチニル、
2−プロピニル、1−プロペニル、2−ブテニル、1,3−ブタジエニル、2−
ペンテニル、ビニル(エテニル)、アリル及びイソプロペニルを含む。二価の不
飽和炭化水素基の例は、メチリジン、エチリデン、エチリジン、ビニリデン及び
イソプロピリデンの如きアルケニレン類及びアルケリデン類を含む。一般に本発
明の化合物は炭化水素骨格を有し(式(I)における“A”)、これは例えばヒ
ドロキシ、アミノ、シアノ、アジド、ヘテロアリール、アリール及びこの中に述
べられる他の部分(moieties)で置換される。炭化水素骨格は二つの対をなす水素
原子を有し、これらはオキソ、二価のカルボニル酸素原子(=O)又は−O−(
直鎖又は分枝アルキレン又はアルキリデン)−O−の如き環形成置換基で置換さ
れて、アセタール又はケタールを形成し得る。
【0015】 C1-6アルキルはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、2級ブチル、3級ブチル、ペンチル、イソペンチル、2級ペンチル、ネオ
−ペンチル、3級ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、2級ヘ
キシル、シクロヘキシル、2−メチルペンチル、3級ヘキシル、2,3−ジメチ
ルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、及び2,3−ジ
メチルブット−2−イルの如き直鎖状、分枝状及び環状炭化水素類を含む。アル
コキシ(−OR)、アルキルチオ(−SR)及び他のアルキル誘導部分(moietie
s)(置換、不飽和又は2価)はアルキル基(R)に類似である。アルキル基及び
代表的なアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキ
リデン及びアルキレン基の如きアルキル誘導基はC2-6、C3-6、C1-3又はC2-4 であり得る。
【0016】 ハロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、アジド、その他で置換されたアルキル類
は1,2,3,4,5又はより多くの置換基をもつことができ、それらは独立に
選択され(同一でも同一でなくてもよい)且つ同じ炭素原子であってもよいしな
くてもよい。例えばハロアルキル類はフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードから
選ばれた少なくとも一つの置換基をもつアルキル基である。ハロアルキル類は2
個又はより多くのハロ置換基をもってもよく、それらは同じハロゲンであっても
なくてもよく、又同じ炭素原子上であってもなくてもよい。例はクロロメチル、
パーヨードメチル、3,3−ジクロロプロピル、1,3−ジフルオロブチル及び
1−ブロモ−2−クロロプロピルを含む。
【0017】 ヘテロ環基及びヘテロアリール類はフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、
クロメニル、キサンテニル、フェノキサチエニル、2H−ピロリル、ピロリル、
イミダゾリル(例えば、1−,2−又は4−イミダゾリル)、ピラゾリル、イソ
チアゾリル、イソキサゾリル、ピリジル(例えば、1−,2−又は3−ピリジル
)、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリ
ル、3H−インドリル、インドリル(例えば1−,2−又は3−インドリル)、
インダゾリル、プリニル、4H−キノリキシニル、イソキノリル、キノリル、フ
タラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリイニル、シンノリニル
、プテリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニ
ル、ピラゾリニル、ピペリジル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニ
ル及びモルホリニルを含む。ヘテロ環基及びヘテロアリール類は分子の残部に対
し環に沿う任意の位置において結合され得る。ヘテロ環基及びヘテロアリール類
はC2-9であるか、又はC3-6、C2-5又はC3-7の如く、より小さくあり得る。
【0018】 アリール基はフェニル、ベンジル、ナフチル、トリル、メシチル、キシリル及
びクメニルを含む。
【0019】 “ヘテロ環基”、“アリール”及び“ヘテロアリール”は低級アルキル、低級
アルコキシ、アミノ、ハロ、シアノ、ニトロ、アジド及びヒドロキシルから独立
に選ばれる1,2,3,4又はより多くの置換基を有するものを含むと理解され
る。ヘテロ環基、ヘテロアリール類及びアリール類は又式(I)における炭化水
素骨格“A”の2価の置換基であり得る。
【0020】 B.ハリコンドリン類似体 概要の欄における式(I)を参照して、本発明の態様は、nが0である化合物
;D及びD’が独立にR3、C1-3アルコキシ、及びC1-3ハロアルキロキシから
選択される化合物;R5がH、C2-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロ
キシアルキル、C1-6アミノアルキル、C6-10アリール、C6-10ハロアリール、
6-10ヒドロキシアリール、C1-3アルコキシ−C6アリール、C6-10アリール−
1-6アルキル、C1-6アルキル−C6-10アリール、C6-10ハロアリール−C1-6
アルキル、C1-6アルキル−C6-10ハロアリール、(C1-3アルコキシ−C6アリ
ール)−C1-3アルキル、C2-9ヘテロ環基、C2-9ヘテロ環基−C1-6アルキル、
2-9ヘテロアリール、及びC2-9ヘテロアリール−C1-6アルキルから選択され
る化合物;及びそれらの組み合わせを含む。
【0021】 他の態様は次の特性の一つ又はより多くを有する化合物を含む:(a)AがC 1-6 飽和又はC2-6不飽和炭化水素骨格である場合、骨格はシアノ、ハロ、アジド
、Q1及びオキソから選ばれた少なくとも一つの置換基を有する;(b)各Q1
独立にOR1、SR1、SO21、OSO21、NR21、NR2(CO)R1、NR 2 (CO)R1及びO(CO)NR21から選ばれる;(c)Z及びZ’は一緒にされ
て=O又は=CH2である;(d)各Q1が独立にOR1、SR1、SO21、OS
21、NH(CO)R1、NH(CO)(CO)R1及び0(CO)NHRから選ばれる
;(e)各R1は独立にC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6アリール、C6
ハロアリール、C1-3アルコキシ−C6アリール、C6アリール−C1-3アルキル、
1-3アルキル−C6アリール、C6ハロアリール−C1-3アルキル、C1-3アルキ
ル−C6ハロアリール、(C1-3アルコキシ−C6アリール)−C1-3アルキル、C 2-9 ヘテロ環基、C2-9ヘテロアリール、及びC2-9ヘテロアリール−C1-6アルキ
ルから選ばれる;(f)D及びD’の一つはメチル又はメトキシであり、且つ他
のものはHである;(g)nは0である;(h)GはOである;(i)J及びJ
’は一緒にされて=CH2である;(j)Qはメチルである;(k)Tはエチレ
ンである;(l)U及びU’は一緒にされて=CH2である;(m)XはHであ
る;(n)Y及びY’の各々はHである;(o)Z及びZ’は一緒にされて=O
である。組み合わせの例は(h)と(m)の組み合わせ、(a)と(b)の組み
合わせ、(f)と(h)の組み合わせ、及び(h)とD及びD’の中の一つがメ
チルであり、他のものがHである場合の組み合わせである。二つの好ましい化合
物はB1793とB1939である。
【0022】 他の態様はQ1が独立にOR1、SR1、SO21及びOSO21から選ばれ;
及び各R1が独立にC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6アリール、C6ハロ
アリール、C1-3アルコキシ−C6アリール、C6アリール−C1-3アルキル、C1- 3 アルキル−C6アリール、C6ハロアリール−C1-3アルキル、C1-3アルキル−
6ハロアリール、及び(C1-3アルコキシ−C6アリール)−C1-3アルキルから
選ばれる化合物を含む。 他の態様は、D及びD’の中の一つがアルキル又はアルコキシであり、そこでn
は1である;上記の如き(f)で、そこでnは1である;Eはアルコキシであり
、そこでnは1である;nは0であり、そこでD及びD’の中の一つはヒドロキ
シであり、他のものはHである;及び上記の如き(f)で、そこでnは1であり
、且つEはメチルである:化合物を含む。
【0023】 本発明は又次の化合物を特徴とする:(1)Aはヒドロキシル、アミノ、アジ
ド、ハロ及びオキソから選ばれる少なくとも一つの置換基を有する;(2)Aは
ヒドロキシル、アミノ及びアジドから選ばれる少なくとも一つの置換基を有する
飽和炭化水素骨格である(例えば、B1793、B1939、B2042、B1794及びB1922
);(3)Aは独立にヒドロキシル、アミノ及びアジドから選ばれる少なくとも
二つの置換基を有する(例えばB2090及びB2136);(4)Aは独立にヒドロキ
シル及びアミノから選ばれる少なくとも二つの置換基を有する(例えばB2042及
びB2090);(5)Aは少なくとも一つのヒドロキシル置換基と少なくとも一つ
のアミノ基置換基を有する(例えばB1939及びB2136);(6)Aは少なくとも
二つのヒドロキシル置換基を有する(例えばB1793及びB1794);(7)Aは置
換されるC2-4炭化水素骨格である(例えばB2004、B2037、B1920、B2039、
B2070、B2090及びB2043);(8)Aは置換されるC3炭化水素骨格である(
例えば、B1793、B1920、B1984、B1988、B1939、B1940、B2014);(9)
AはGを含む環へAを結合する炭素原子に対しアルファである(S)−ヒドロキ
シルを有する(例えばB1793、B1939又はB1920)か、又は(R)−ヒドロキシ
ルを有する(例えば、B2102、B2013、B2042);(10)Aはヒドロキシル及び
シアノから選ばれる少なくとも一つの置換基を有するC1-6飽和炭化水素骨格で
ある(例えば、B2013、B2037、B2102、B2086及びB2091)。(S)−ヒドロ
キシルによりヒドロキシル基を有する炭素原子の配置が(S)であることを意味
する。本発明の態様は又Gを含む環へAを結合する炭素原子に対し(1)アルフ
ァ及びガンマ、(2)ベータ及びガンマ、又は好ましくは(3)アルファ及びベ
ータである炭素原子上に少なくとも二つの置換基を有する化合物を含む。アルフ
ァ、ベータ及びガンマ炭素原子は(R)又は(S)配置を有し得る。
【0024】 本発明は更に下記に示す式(1)−Aを有する好ましい化合物を提供し、ここ
で置換基は上記に定義されたものと同一である。
【0025】
【化5】
【0026】 本発明は更に式(II)を有する以下の単糖中間体を特徴とする:
【0027】
【化6】
【0028】 ここでRはメチル又はメトキシであり、且つP1、P2及びP3の各々は独立
にH及び1級アルコール保護基から選択される。好ましくは、ジオール側鎖はペ
ージの平面の下方であり、且つOP2はページの平面の上方である。1級アルコ
ール保護基はエステル類、エーテル類、シリルエーテル類、アルキルエーテル類
及びアルコキシアルキルエーテル類を含む。
【0029】 エステル類の例はホーメート類、アセテート類、カーボネート類及びスルホネ
ート類を含む。特定の例はホーメート、ベンゾイルホーメート、クロロアセテー
ト、トリフルオロアセテート、メトキシアセテート、トリフェニルメトキシアセ
テート、p−クロロフェノキシアセテート、3−フェニルプロピオネート、4−
オキソペンタノエート、4,4−(エチレンジチオ)ペンタノエート、ピバロエ
ート、クロトネート、4−メトキシ−クロトネート、ベンゾエート、p−フェニ
ルベンゾエート、2,4,6−トリメチルベンゾエート、メチル、9−フルオレ
ニルメチル、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−(トリメチルシリル
)エチル、2−(フェニルスルホニル)エチル、ビニル、アリル及びp−ニトリ
ベンジルの如きカーボネート類を含む。
【0030】 シリルエーテル類の例はトリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、トリイソプロピルシリル及び他の
トリアルキルシリルエーテル類を含む。アルキルエーテル類はメチル、ベンジル
、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、トリチル、t−ブチル
、アリル及びアルキロキシカルボニルエーテル類又は誘導体を含む。アルコキシ
アルキルエーテル類はメトキシメチル、メチルチオメチル、(2−メトキシエト
キシ)メチル、ベンジロキシメチル、ベーター(トリメチルシリル)エトキシメ
チル及びテトラヒドロピラニルエーテル類の如きアセタール類を含む。ベンジル
エーテル類の例はp−メトキシベンジル(MPM)、3,4−ジメトキシベンジ
ル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジ
クロロベンジル、p−シアノベンジル、2−及び4−ピコリルを含む。好ましく
はP1及びP2の各々はTBSであり、P3はMPMである(下記のアルコール 19 を見よ)。一つの観点において、式(II)は変性され得て、そこでヒドロキシ
エチル側鎖は保護されたヒドロキシル、−CH2CH2O−P4であり得、ここで
P4は独立にP1に対する値から選ばれる。関連する中間体はアルコール17であ
り、ここではヒドロキシエチル側鎖はヒドロキシメチル側鎖であり得る。対応す
るヒドロキシプロピル側鎖、又はアミノアルキル側鎖は同様に調製され得る。
【0031】 P1及びP2は、一緒にされると、環状アセタール類及びケタール類(メチレ
ン、エチリデン、ベンジリデン類、イソプロピリデン、シクロヘキシリデン及び
シクロペンチリデン)、ジ−t−ブチルシリレン及び1,1,3,3−テトラ−
イソプロピリジシロキサニリデン誘導体の如きシリレン誘導体類、環状カーボネ
ート類及び環状ボロネート類の如きジオール保護基であり得る。かかるヒドロキ
シル保護基及び追加の保護基を付加し又除去する方法は文献によく知られ、且つ
例えばP.J. Kocienski, Protecting Groups, Thieme, 1994に、又T.W. Greene及
びP.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 2版,John Wiley
& Sons, 1992で入手し得る。
【0032】 以下の欄は式(II)の中間体及び式(I)のハリコンドリン類似体の代表的合
成を提供する。
【0033】 C.ハリコンドリン類似体の合成 下記に概要が提示され、次いで合成スキーム1〜16及び数個の詳細なプロトコ
ルが続く。
【0034】 一般式の化合物はスキーム1にアウトラインが示されたルートにより調製さ
れ得る。沃化ビニル化合物X2により例示されるキーフラグメントF−2はKish
i他の工程(Total synthesis of halichondrin B and norhalichondrin B, Aiche
r, T.D.; Buszek, K.R.; Fang, F.G.; Forsyth, C.J.; Jung, S.H.; Kishi, Y.;
Mathelich, M.C.; Scola.,M., Spero, D.M.; Yoon, S.K.J. Am. Chem. Soc. 19
92, 114, 3162-4)により調製され得る。
【0035】
【化7】
【0036】 キーフラグメントF−3は対応するメチルエステルXF3のDIBALH還元
により調製され得るが、XF3はStamos他の工程(スキーム2)により調製され
る[Synthetic studies on halichondrins: a practical synthesis of the C.1-
C.13 segment. Stamos, D.P.; Kishi, Y.Tetrahedron Lett. 1996, 37, 8643-86
46]。化合物20により例示されるキーフラグメントF−1の合成はスキーム3又
はスキーム4に述べられる如く合成され得る。
【0037】 代表例としてB1793を用いて、3個のキーフラグメントのカップリングはスキ
ーム5にアウトラインが示される如く進行した:フラグメント20及びX2のNoza
ki-Hiyama-Kishiカップリングとそれに続く分子内Williamsonエーテル形成はテ
トラヒドロピランB2318を与えた。スキーム5又はそれに代わるスキーム6に述
べられた如き保護基修飾(modification)は1級沃化物B2313を与えた。ハロゲン
金属交換反応及びキーフラグメントF−3とのカップリングはジアステレオマー
−アルコール類の混合物B2308を与えた。追加の保護基操作及び酸化とそれに続
く分子内Nozaki-Hiyama-Kishi反応は中間体を与え、これは酸化され且つTBA
Fで処理される時分子内のヘテロミカエル環閉鎖を受けた。PPTsで媒介され
たアセタール形成はB1793を与えた。
【0038】 アリール基はC32側鎖(例えばB2043)中にスキーム7で例示される如く組み
込まれ得る。中間体B2318は保護が外され、結果として生ずるジオールは酸化的
に対応するアルデヒドへ分割された。グリニヤ試薬(例えばp−F−PhMgB
r)での処理、結果として生ずるジアステレオマーの分離及びシリル化は204
与え、それはスキーム6に述べられたものと同様なやり方で最終生成物へ転換さ
れた。
【0039】 エーテル類似体はB1793から適当なアルキル化剤での処理によりB1793から調
製され得る(例えばスキーム8)。同様に、スルホネート類、エステル類、カー
バメート類等はB1793から活性化されたカルボニル成分での処理により調製され
得る。酸化的ジオール分割及び還元又は選択的ヒドロキシル基酸化はそれぞれ 2037 及びB1934の如き誘導体を提供し得た。
【0040】 代わりとして、一又はより多くのヒドロキシル基は対応するアミノ基へと活性
化されたカルボニル成分との引き続くカップリングで転換され得た(スキーム9
)。スルホニル中間体(例えばB1920)の炭素又はヘテロ原子求核試薬による置
換は又容易に完遂され得た(スキーム10)。
【0041】 C31メチル類似体はスキーム11でアウトラインされる如く調製され得る。アリ
ル臭化物エステルの2,3−O−(3−イソプロピリジン)−D−グリセルアル
デヒドとのインジウム媒介のカップリングはラクトン103を与えた。ヘテロミカ
エル付加、ラクトン還元、ウィッティッヒカップリング及び分子内ミカエル付加
はテトラヒドロフラン107を与えた。Pummerer再配列、保護基調整及びDIBA
LH還元はキーフラグメント(例えば114)を与え、これはスキーム6に述べ
られたものと類似のやり方で最終化合物へ転換された。
【0042】 フッ素原子はスキーム12〜14に述べられる如く導入され得た。適当なテトラヒ
ドロフラン中間体を以て開始し、フッ素化されたキーフラグメントが得られ且
つスキーム6に述べられたものと類似のやり方で最終化合物へと運ばれた。
【0043】 トリオール誘導体はテトラヒドロフラン中間体から同様に調製され得た。例え
ば、スキーム15にアウトラインが示される如く、アルデヒドX32に対するアリル
トリブチル錫付加はホモアリルアルコール33を与え、これはスキーム6に述べら
れたものと同様なやり方で最終化合物へと運ばれた。これらのトリオール類は更
にスキーム6に例示される如く変性され得た。
【0044】 1,3−ジオール誘導体は既述の中間体から調製され得た。例えば、B2086
酸化的に分割され、還元されて1,3−ジオールB2091を与え得た(スキーム16
)。
【0045】
【化8】
【0046】
【化9】
【0047】
【化10】
【0048】
【化11】
【0049】
【化12】
【0050】
【化13】
【0051】
【化14】
【0052】
【化15】
【0053】
【化16】
【0054】
【化17】
【0055】
【化18】
【0056】
【化19】
【0057】
【化20】
【0058】
【化21】
【0059】
【化22】
【0060】
【化23】
【0061】 実験の欄
【0062】
【化24】
【0063】 キーフラグメントF−3 DIBALH(トルエン中1M,3.86mL)がXF− (1.46g, 1.93mmol)のトルエン(37mL)中の溶液に対し−78℃で添加された。10
分間攪拌後、反応はMeOH(0.46mL)及びH2O(0.21mL)の注意深い添加により
止められ、室温へ温められ、そして15分間攪拌された。白色サスペンションはセ
ライトを通して1:1CH2Cl2/Et2Oで濾過された。濾液は濃縮され且つ
コラムクロマトグラフィー(10%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、キ
ーフラグメントF−3をオイルとして与えた。
【0064】
【化25】
【0065】 トリオール1 TBDPSCl(444mL, 1.7モル)のDMF(0.5L)中の溶液が
三つの部分に分けてL−アラビノース(250.0g, 1.66モル)、イミダゾール(231.4
g, 3.40モル)及びDMF(2.5L)のサスペンションに添加された。各部分の添加
は1.5時間かかり、30分及び15時間の間隔で第2及び第3部分をそれぞれ分離し
た。結果として得られた溶液は3時間攪拌され、濃縮されそしてフラッシュクロ
マトグラフィー(5%乃至33%EtOAc−ヘキサン)により精製されトリオー
(394g, 61%)を与えた。
【0066】
【化26】
【0067】 トリアセテート2 無水酢酸(6.06モル)が1.5時間に亘りピリジン(1.0L)中
のトリオール(1.01モル)に対し添加された。溶液は1時間攪拌され、濃縮され
、そしてフラッシュクロマトグラフィー(15%〜25%EtOAc−ヘキサン)に
より精製されて、トリアセテート(518g, 97%)を与えた。
【0068】
【化27】
【0069】 ジアセテート3 アリルトリメチルシラン(1.11モル)と引き続きBF3/OE
2(1.11ミリモル)は1.5時間に亘りトルエン(1.5L)中のトリアセテート(164g
,0.32モル)に対し0℃で添加された。オレンジ溶液は1時間0℃において、又
2時間室温において攪拌された。混合物はゆっくり飽和NaHCO3水溶液(1.7
L)中に0℃で注入され、且つ30分攪拌された。分離された水性層はEtOAc
(3×600mL)で抽出され、一緒にされた有機層はNa2SO4上で乾燥され、濃縮
され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(5%乃至10%EtOAc−ヘキサ
ン)により精製され、ジアセテートの混合物(108g, 69%)を与えた。
【0070】
【化28】
【0071】 ジオール4a 固形K2CO3(72ミリモル)がMeOH(0.5L)中のジアセテー
(108g,218ミリモル)に対し室温で添加された。サスペンションは2.5時間攪
拌され、次いで濃縮された。オレンジ色の残渣は飽和NH4Cl水溶液(150mL)に
懸濁され、EtOAc(3×150mL)で抽出され、そして一緒にされた有機層は
Na2SO4上で攪拌され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(15
%乃至50%EtOAc−ヘキサン)により精製され、アルファー異性体4a(33.8
6g, 37%)及びベータ異性体4b(58g,63%)を与えた。
【0072】
【化29】
【0073】 アルコール5 イミダゾール(16.75g, 246ミリモル)及びTBSCl(16.08g,
107ミリモル)がジオール(33.86g, 82ミリモル)のCH2Cl2(250mL)中の溶液
に対し0℃において添加された。18時間0℃及び5時間室温後、反応混合物はN
aHCO3の飽和水溶液(250mL)で希釈され、30分間攪拌され、そして層が分離す
ることを許容された。水性層はEtOAc(3×250mL)で抽出され、又一緒にさ
れた有機層はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、且つフラッシュクロマトグラ
フィー(2%乃至50%EtOAc−ヘキサン)により精製されてアルコール(3
6.0g, 83%)を与えた。
【0074】
【化30】
【0075】 メチルエーテル6 ヨードメタン(16.5mL, 265ミリモル)及びNaH(ミネラ
ルオイル中60%,5.28g, 132ミリモル)がアルコール(34.93g, 66ミリモル)及
びDMF(80mL)の溶液に対し0℃で添加された。19時間0℃の後、反応は飽和N
4Cl水溶液及び飽和Na223水溶液で混合物は20分間攪拌され、且つ層が
分離する様許容された。水性層はEtOAc(3×200mL)で抽出され、一緒にさ
れた有機層はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、且つフラッシュクロマトグラ
フィー(3%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、メチルエーテル(34.23
g, 96%)を与えた。
【0076】
【化31】
【0077】 ジオール7 HCl(37%水溶液,12.75mL, 153ミリモル)がメチルエーテル
(32.93g, 61ミリモル)のMeOH(110mL)中の溶液に対し室温で添加された。17 時間後、NaHCO3(17g)が反応混合物に対し添加された。混合物は30分間攪拌
、濃縮され、EtOAc中に懸濁され且つ濾過された。濾液は濃縮され、そして
フラッシュクロマトグラフィー(50%EtOAc−ヘキサン乃至EtOAc)によ
り精製され、ジオール(10.0g, 87%)を与えた。
【0078】
【化32】
【0079】 アルコール8 塩化ピバロイル(8.4mL, 67ミリモル)のピリジン(50mL)中の溶
液が1.5時間に亘りジオール(12.24g, 65ミリモル)のピリジン(100mL)中の溶液
に対し0℃で添加された。1時間0℃及び18時間室温後、混合物は飽和NH4
l水溶液で希釈され、そしてEtOAc(3×800mL)で抽出された。一緒にされ
た有機層はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラ
フィー(50%EtOAc−ヘキサン) により精製されてアルコール(16.9g, 96
%)を与えた。
【0080】
【化33】
【0081】 オレフィン9 臭化ベンジル(62mL, 521ミリモル)及びBu4NHSO4(10.6g, 31ミリモル)がアルコール(16.9g, 62ミリモル)のCH2Cl2(100mL)中の溶液
に対し0℃で添加された。NaOH(9,95g,248ミリモル)のH2O(10mL)中の
溶液が反応混合物に対し15分に亘って添加された。30分0℃及び18時間室温の後
、反応混合物は飽和NH4Cl水溶液で希釈され、CH2Cl2(3×100mL)で抽出
された。一緒にされた有機層はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラ
ッシュクロマトグラフィー(ヘキサン乃至30%EtOAc−ヘキサン)により精
製されて、オレフィン9(22.1g, 98%)を与えた。
【0082】
【化34】
【0083】 ジオール10 OsO4(トルエン中0.1M溶液、7.3mL, 0.73ミリモル)及びオ
レフィン(24.9g, 69ミリモル)のt−BuOH(165mM)中の溶液がK2CO3(31.
2g, 161ミリモル)、K3Fe(CN)6(74.4g, 161ミリモル)、(DHQ)2PYR(1.
33g, 1.50ミリモル)、H2O(500mL)及びt−BuOH(330mL)の溶液に対し0℃
で添加された。0℃で3時間後、Na225・5H2O(37.3g,150ミリモル
)が添加された。反応混合物は室温まで加温され、1時間攪拌され、そしてEt
OAc(3×300mL)で抽出された。一緒にされた有機層はNa2SO4上で乾燥さ
れ、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(5%イソプロパノール−
CH2Cl2)により精製されてジオール10(17.98g, 75%)を与えた。
【0084】
【化35】
【0085】 シリルエーテル11 イミダゾール(21g, 308ミリモル)及びTBSCl(26.5g,
176ミリモル)がジオール10(17.4g, 44ミリモル)のDMF(90mL)中の溶液に対し
室温で添加された。18時間後、反応混合物は飽和NaHCO3水溶液(250mL)で希
釈され、1時間攪拌されCH2Cl2(3×100mL)で抽出された。一緒にされた有
機層はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィ
ー(5%EtOAc−ヘキサン)により精製されてシリルエーテル11(25.7g, 94%
)を与えた。
【0086】
【化36】
【0087】 アルコール12 シリルエーテル11(21.2g, 33.8ミリモル)、Pd(OH)2(20%,
4.7g, 33.8ミリモル)及びEtOAc(200mL)の混合物が室温で1気圧H2下で3
時間攪拌された。混合物はセライトを通して濾過され、濃縮され、そしてフラッ
シュクロマトグラフィー(10%乃至20%EtOAc−ヘキサン)により精製されて
アルコール12(17.4g, 96%)を与えた。
【0088】
【化37】
【0089】 オレフィン13 4−メチルモルフォリンN−オキシド(7.66g, 65ミリモル)及
びTPAP(1.15g, 3.26ミリモル)が4つの部分にわけて20分に亘りアルコール1 2 (17.4g, 32.5ミリモル)のCH2Cl2(145mL)中の溶液に対し添加された。20分
後反応混合物はEt2O(50mL)及び飽和Na225水溶液(50mL)で希釈され、セ
ライトを通して濾過された。有機層は分離され、逐次飽和CuSO4−ブライン(
1:1)水溶液及びフラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、セライトを
通して濾過され、そして濃縮されて所望の粗ケトンを得た。
【0090】 テッベ(Tebbe)試薬がビス(シクロペンタジエニル)チタン(11.36g, 45.6ミリ
モル)及びMe3Al(トルエン中2.0M, 45.6ミリモル, 91.2ミリモル)を4日間
室温で攪拌することにより調製された。この物質は−25℃へ冷却され、粗ケトン
のTHF(150mL)中の溶液が添加された。反応混合物は0℃まで加温され、30分
間攪拌され、0.1N NaOH(3.5mL)のゆっくりの添加により反応が止められ、
次いで追加の20分間室温で攪拌された。混合物はEt2Oで希釈され、セライト
を通して濾過され、そして濃縮された。残渣はCH2Cl2中に溶解され、濃縮さ
れ、そしてフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc−ヘキサン)により精
製されてオレフィン13(二つのステップに対し12.8g, 74%)を与えた。
【0091】
【化38】
【0092】 アルコール14 9−BBN(THF中0.1M, 165mL, 83ミリモル)がオレフィン 13 (12.78g, 24ミリモル)のTHF(280mL)中の溶液に対し0℃で添加された。5
時間室温で攪拌後、反応混合物は0℃へ再冷却され、その時にH2O(200mL)、T
HF(100mL)及びNaBO3・4H2O(75g)が添加された。混合物は室温へ加温さ
れ、16時間攪拌され、次いで濃縮された。水性残渣はEtOAc(4×300mL)で
抽出され、一緒にされた有機層はNa2SO4上で乾燥された。濃縮及びフラッシ
ュクロマトグラフィー(20%乃至35%EtOAc−ヘキサン)による精製はアルコ
ール14(12.05g, 91%)を与えた。
【0093】
【化39】
【0094】 アルコール15 DMSO(9mL, 127ミリモル)が塩化オキサリル(5.6mL, 64ミ
リモル)のCH2Cl2(350mL)中の溶液に対し−78℃で添加された。15分攪拌後、
アルコール14(11.7g, 0.021ミリモル)のCH2Cl2(50mL)中の溶液が添加され、
攪拌が1時間継続され、その後Et3N(26.7mL, 192ミリモル)が添加された。反
応混合物は0℃に加温され、15分間攪拌され、飽和NH4Cl水溶液で希釈され
、そしてCH2Cl2(3×200mL)で抽出された。一緒にされた有機層はNa2SO 4 上で乾燥され、そして濃縮されて所望の粗アルデヒドを与えた。
【0095】 この物質はCH2Cl2(200mL)中に溶解され、そしてEt3N(20mL)で室温にお
いて処理された。一晩攪拌後、反応混合物は飽和NH4Cl水溶液で希釈され、
そしてCH2Cl2(3×200mL)で抽出された。一緒にされた有機層はNaSO4 上で乾燥され、濃縮され、そして短いSiO2コラム(20%EtOAc−ヘキサン
)を通して濾過されて粗エピマー化生成物を与えた。
【0096】 アルデヒドはEt2O−EtOH(1:1, 100mL)中に溶解され、0℃へ冷却さ
れ、そして水素化ホウ素ナトリウム(1.21g, 32ミリモル)で処理された。混合物
は20分間攪拌され、飽和NH4Cl水溶液で注意深く希釈され、室温で30分間攪
拌され、そしてCH2Cl2(3×150mL)で抽出された。一緒にされた抽出物はN
2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(20%
EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルコール15(3ステップに対し9.95
g, 85%)を与えた。
【0097】
【化40】
【0098】 MPM−エーテル16 BF3・OEt2(CH2Cl2中0.1M, 1.8mL, 0.18ミリ
モル)がアルコール15(9.87g, 18ミリモル)、MPM−トリクロロイミデート(4.9
mL, 27ミリモル)及びCH2Cl2(175mL)の溶液に対し0℃で添加された。40分後
、BF3・OEt2の第2の部分(CH2Cl2中0.1M, 0.9mL, 0.09ミリモル)が反
応混合物に対し添加された。20分後、反応は飽和NH4Cl水溶液で止められ、
室温で1時間攪拌され、そしてEt2O(600mL)で希釈された。有機層が分離され
、そして水性層はEt2O(150mL)で抽出された。一緒にされた有機抽出物は逐次
0.1N NaOH水溶液、飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄され、Na2
4上で乾燥され、濃縮され、フラッシュクロマトグラフィー(20%EtOAc−
ヘキサン)により精製されて、MPM−エーテル16(10.20g, 85%)を与えた。
【0099】
【化41】
【0100】 アルコール17 LAH(THF中1M, 22.5mL, 22.5ミリモル)がMPM−エー
テル16(10.05g, 15ミリモル)のEt2O(1.0L)中の溶液に対し0℃で添加された
。30分後、反応は注意してH2O(1.3mL)及び1N NaOH水溶液(1.3mL)で止め
られた。1時間室温で攪拌後、サスペンションはセライトを通して濾過され、濃
縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(20%EtOAc−ヘキサン)によ
り精製され、アルコール17(8.18g, 93%)を与えた。
【0101】
【化42】
【0102】 オレフィン18 DMSO(5.8mL, 82.4ミリモル)が塩化オキサリル(3.6mL, 41.
2ミリモル)のCH2Cl2(100mL)中の溶液に対し−78℃で添加された。15分後、
アルコール17(7.94g, 13.5ミリモル)のCH2Cl2(35mL)中の溶液が反応混合物
に対し添加された。1時間攪拌後、Et3N(17mL, 122ミリモル)が添加され、混
合物は0℃に加温され、20分間攪拌され、飽和NH4Cl2水溶液で希釈され、次
いでCH2Cl2(3×100mL)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はNa2SO 4 上で乾燥され、濃縮され、そして短いSiO2コラム(20%EtOAc−ヘキサ
ン)を通して濾過され、所望の粗アルデヒドを与えた。
【0103】 n−BuLi(1.6M, 20mL, 30ミリモル)がCH3PPh3Br(10.1g, 30ミリ
モル)のTHF(350mL)及びDMSO(100mL)中の溶液に対し0℃で滴下された。
1時間後、粗アルデヒドのTHF(50mL)中の溶液が添加された。反応混合物は室
温へ加温され、3時間攪拌された。飽和NH4Cl水溶液が添加され、混合物は
EtOAc(3×500mL)で抽出された。一緒にされた抽出物はブラインで洗浄さ
れ、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー
(7%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、オレフィン18(5.57g, 2ステッ
プに対し71%収率)を与えた。
【0104】
【化43】
【0105】 アルコール19 9−BBN(THF中0.5M, 65mL, 33ミリモル)がオレフィン1 8 (5.56g, 9.6ミリモル)のTHF(85mL)中の溶液に対し0℃において添加された
。混合物は5時間室温において攪拌され、次いで0℃へ再冷却された。H2O(20
0mL)、THF(100mL)及びNaBO3・4H2O(30g)が逐次添加された。室温で一
晩攪拌後、有機揮発分は減圧下に除去された。水性残渣はEtOAc(3×200mL
)で抽出され、一緒にされた有機層はNa2SO4上で乾燥された。濃縮及びフラ
ッシュクロマトグラフィー(30%EtOAc−ヘキサン)による精製はアルコール 19 (12.05g, 92%)を与えた。
【0106】
【化44】
【0107】 アルデヒド20 DMSO(1.36mL, 19.2ミリモル)が4分に亘り塩化オキサリル
(1.26mL, 14.4ミリモル)のCH2Cl2(120mL)中の溶液に対し−78℃で滴下され
た。10分間攪拌後、アルコール19(5.76g, 9.61ミリモル)のCH2Cl2(20mL)中
の溶液がカニューレにより添加された。転移は追加のCH2Cl2(2×5mL)です
すぐことにより完了された。20分間攪拌後、混合物はEt3N(5.36mL, 38.4ミリ
モル)で処理され、10分間−78℃で、30分間0℃で、そして10分間室温で攪拌さ
れた。反応混合物は飽和NaHCO3水溶液(200mL)中へ注入され、分離された水
性層はCH2Cl2(3×)で、引き続きEtOAc(100mL)で抽出された。一緒に
された有機層はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラ
フィー(10%乃至20%EtOAc−ヘキサン)で精製され、アルデヒド化合物20(5
.28g, 92%)をオイルとして与えた。
【0108】
【化45】
【0109】 B2318 0.1%NiCl2/CrCl2(w/w, 3.21g)及び1%NiCl2/CrC
2(w/w, 4.31g)がアルデヒド20(3.73g, 6.25ミリモル)、沃化ビニルX2(5.10g
, 9.16ミリモル)で例示されるキーフラグメントF−2、THF(85mL)及びDM
F(21mL)の溶液に対し室温でグローブボックス中で添加された。反応混合物は24
時間攪拌され、グローブボックスから取り出され、0℃へ冷却され、EtOAc
(100mL)で希釈され、飽和NH4Cl(200mL)で停止され、そして30分間攪拌され
た。分離された水性相はEtOAc(6×)で抽出され、一緒にされた有機層はN
2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%乃至3
0%)で精製されて、B2318(〜3g)を密接に走る不純物及び環化されない中間体
(4.61g)で汚染されて与えた。後者(4.61g, 4.48ミリモル)はTHF(150mL)中に
溶解され、0℃に冷却され、そしてKHMDS(トルエン中0.5M, 14mL, 7.0ミ
リモル)で2分間に亘り処理された。0℃で15分間攪拌後、反応は飽和NH4
l水溶液(150mL)で停止され、室温に加温された。分離された水性層はEtOA
c(3×)で抽出され、そして一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、濃
縮され、そして上記に得られた部分的に精製された生成物と一緒にされた。コラ
ムクロマトグラフィー(10%EtOAC−ヘキサン)はB2318(3.17g, 55%)をC2
7ジアステレオマーの分離不能の〜3:1混合物として与えた。
【0110】
【化46】
【0111】 B2317 DDQ(1.45g, 6.42ミリモル)が30分間に亘りB2318(3.12g, 3.35ミ
リモル)のCH2Cl2(50mL)及びpH7のリン酸塩緩衝液(5mL)中の攪拌された
溶液に対し室温で一部分づつ添加された。反応は飽和NaHCO3水溶液(50mL)
で停止され、5分間攪拌され、追加の飽和NaHCO3水溶液(100mL)、H2O(20
0mL)で希釈され、そしてEt2O(5×)で抽出された。一緒にされた有機相は
Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(15%乃
至30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、B2318(1.40g)及びC27異性体
生成物の混合物を与えた。B2318は上述の反応条件に再び付託されて追加の生成
物を得た。回収された出発物質は再び脱保護条件を通して循環された。所望の物
質の凡ては一緒にされ、そしてMPLCにより分離され、B2317(1.65g, 61%)
を与えた。
【0112】
【化47】
【0113】 B2316 TsCl(0.63g, 3.30ミリモル)がB2317(1.60g, 1.97ミリモル)のC
2Cl2(8mL)及びピリジン(2mL)中の溶液に対して室温で添加された。29時間
攪拌後、反応は飽和NaHCO3水溶液(30mL)及びH2O(10mL)で停止された。分
離された水性層はEt2Oで抽出され、一緒にされた有機層はNa2SO4上で乾
燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(15%乃至30%EtOAc
−ヘキサン)により精製されて、B2316(2.01g, 92%)をオイルとして、回収され
B2317(92mg, 5.8%)と共に与えた。
【0114】
【化48】
【0115】 B2315 LAH(THF中1M,2.61mL, 2.61ミリモル)が1分に亘りB2316(1
.68g, 1.74ミリモル)のEt2O(80mL)中の溶液に対し0℃で添加された。7分間
攪拌後、反応はMeOH(0.42mL, 10.4ミリモル)及びH2O(0.19mL, 10ミリモル
)の注意深い添加により停止され、室温に加温され、20分間攪拌された。セライ
トを通しての1:1CH2Cl2−Et2Oでの濾過、濃縮及びコラムクロマトグ
ラフィー(30%乃至40%EtOAc−ヘキサン)による精製はB2315(1.38g, 90%
)をオイルとして与えた。
【0116】
【化49】
【0117】 B2314 MMTrCl(0.70g, 2.26ミリモル)がB2315(1.33g, 1.51ミリモル)
のCH2Cl2(25mL)及びiPr2NEt(0.79mL, 4.53ミリモル)中の溶液に対し
て室温で添加された。その結果の混合物は1時間攪拌され、次いで飽和NaHC
3(20mL)水溶液(20mL)、H2O(10mL)及びEt2O(50mL)の混合物中に注入され
た。分離された水性層はEt2O(3×)で抽出された。一緒にされた有機相はN
2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(CH2Cl 2 と続いて15%乃至30%EtOAc−ヘキサン)により精製され、B2314(1.65g,
95%)を固形フォームとして与えた。
【0118】
【化50】
【0119】 B2313 B2314(1.60g, 1.39ミリモル)とNaI(3.10g, 20.8ミリモル)のアセ
トン(50mL)中の混合物が還流下13時間加熱された。室温へ冷却後、反応混合物は
EtOAcで希釈され、濃縮された。H2O(5mL)、ブライン(20mL)及びNa223(200mg)が添加され、その結果生ずる混合物はEt2O(4×)で抽出された。
一緒にされた抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、コラムクロマトグラ
フィー(10%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、B2313(1.50g, 97%)を
オイルとして与えた。
【0120】
【化51】
【0121】 B2308 3級BuLi(ペンタン中1.7M,1.00mL, 1.7ミリモル)が1分間に亘
B2313(0.90g, 0.81ミリモル)のEt2O(14mL)中の溶液に対し−78℃で添加さ
れた。9分間攪拌後、混合物はカニューレにより4分間に亘りキーフラグメント F−3 (0.83g, 1.14ミリモル)のEt2O(2mL)中の溶液へ転移された。転移は追
加のEt2O(2mL)ですすぐことにより完了した。結果として生ずる混合物は−7
8℃で5分間、次いで0℃で10分間攪拌され、飽和NaHCO3水溶液(30mL)で停
止され、室温に加温された。分離された水性層はEt2O(3×)で抽出され、一
緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、濃縮された。残渣は他の二つのバ
ッチ(B2313の0.11g及び0.44gに対応)のそれ等と一緒にされ、コラムクロマトグ
ラフィー(10%乃至20%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、B2307及び 2308 の混合物(1.86g, 83%)を固形フォームとして与えた。異性体はprep TLC
(20%EtOAc−ヘキサン)により分離され得たが、それらは混合物として先へ
運ばれた。
【0122】
【化52】
【0123】 B2305及びB2306 B2307/B2308(1.80g, 1.05ミリモル)の混合物はEtO
H(20mL)中に溶解され、PPTS(10.0mg, 0.04ミリモル)で処理され、室温で11
時間攪拌され、次いでNaHCO3(20.0mg, 0.24ミリモル)で停止された。15分
間攪拌後、混合物は濃縮され、トルエン(15mL)と共沸混合され、そしてコラムク
ロマトグラフィー(20%乃至30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、B23 05 及びB2306(1.22g, 81%)の混合物を固形フォームとして与えた。異性体はpre
p TLC(30%EtOAc−ヘキサン)により分離され得たけれども、それらは混
合物として先に運ばれた。
【0124】
【化53】
【0125】 B2304 CH2Cl2(35mL)中のB2305/B2306(1.16g, 0.68ミリモル)の混合
物及びDess-Martinペリオジナン(0.61g, 1.44ミリモル)が1時間室温で攪拌され
た。追加のDess-Martinペリオジナン(0.54g, 1.27ミリモル)が混合物に対し添加
され、攪拌は追加の1時間継続された。混合物はEt2O(100mL)で希釈され、20
分間攪拌され、そしてセライトを通してEt2Oで濾過された。無色の濾液は飽
和NaHCO3(100mL)水溶液で洗浄され、そして分離された水性層はEt2O(3
×)で抽出された。一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、
そしてコラムクロマトグラフィー(10%乃至15%EtOAc−ヘキサン)により精
製されてB2304(0.98g, 84%)を固形フォームとして与えた。
【0126】 別法として、B2304は次の如く調製され得て、事実下記に述べられる合成は上
記に与えられたものより優れている。
【0127】
【化54】
【0128】 アルコール2.4gの塩化メチレン29mL中の溶液に対しトリフリック(triflic)無
水物770mgが添加された。混合物は15分間攪拌され、飽和重炭酸ナトリウムで抽
出され、乾燥され且つクロマトグラフされて、2.737g, 100%を与えた。
【0129】
【化55】
【0130】 メシル化物405mgのDMF 0.06mL中の溶液に対し、ジ−イソプロピルエチルア
ミン0.130mLが添加され、次いでベンゼンチオール0.061mLが添加された。4時間
後及び22時間後、追加のアミン0.03mL及びベンゼンチオール0.015mLが添加され
た。24時間後、混合物は5%エチルアセテート/ヘキサン1mLで希釈され、且つ
クロマトグラフされて409mgを与えた。
【0131】
【化56】
【0132】 スルフィド1.97gのアセトニトリル16mL中の溶液に対し、N−メチルモルホリ
ンオキシド(NMO)1.02gが添加され、次いでテトラプロピルアンモニウムペル
ルテネート(perruthenate)(VII)(TPAP)38mgのアセトニトリル1mL中の溶液
が添加された。室温で3.5時間後、混合物は1時間40℃へ加熱された。混合物は
冷却され、チオ硫酸ナトリウムの飽和水溶液が添加され、混合物は水と酢酸エチ
ルの間に分別された。通常の仕上げは褐色のオイル1.567gを与えた。
【0133】
【化57】
【0134】 ピバロエート(pivaloate)エステル1.867gの塩化メチレン11.2mL中の溶液に対
し、−78℃においてトルエン中1M溶液のDIBAL 2.5mLが添加された。15分
後、追加のDIBAL 0.8mLが添加された。追加の5分後メタノール0.46mLがゆ
っくりと添加され、続いて水0.2mLが添加された。混合物はセライトを通して濾
過され、クロマトグラフされてオイル1.386gを与えた。
【0135】
【化58】
【0136】 スルホン36mgのDME 1mL中の溶液に対し、−40℃においてn−ブチルリチ
ウム2.8当量が添加された。35分後、アルデヒド42mgのDME 0.5mL中の溶液が
添加された。40分後、飽和塩化アンモニウム水溶液が添加され、混合物は酢酸エ
チルで抽出された。通常の仕上げの後クロマトグラフィーによりオイル52mgを与
えた。
【0137】
【化59】
【0138】 アルコール42mgの塩化メチレン2mL中の溶液に対しDess Martin試薬36.4mgが
添加された。混合物は30分間攪拌され、エーテルが添加された。混合物はセライ
トを通して濾過され、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄され、飽和チオ硫酸ナトリウ
ムで洗浄され、通常のやり方で仕上げられ、そしてクロマトグラフにかけられて
オイル38mgを与えた。
【0139】
【化60】
【0140】 SmI2溶液の調製 1,2−ジ−ヨードエタンのTHF 10mL中の溶液がSm 0.16gのTHF 1m
L中のサスペンションに対して添加された。混合物は1時間攪拌された。
【0141】 この溶液の一定部分0.03mLがスルホンのTHF中の溶液に対し−78℃で添加さ
れた。5分後、追加のSmI試薬0.05mLが添加された。追加の数分後、更なる試
薬0.25mLが添加された。冷却浴が取り除かれ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液3mL
が添加された。混合物はエーテルと水との間に分別され、通常の仕上げ処理はオ
イル9.1mg、81%を与えた。
【0142】
【化61】
【0143】 B2302及びB2303 グローブボックス中、NiCl2/CrCl2(1%w/w, 1.
09g, 8.86ミリモル)がB2304(1.01g, 0.70ミリモル)のTHF(600mL)及びDMF
(150mL)中の溶液に対し室温で添加された。2日間攪拌後、反応混合物はグロー
ブボックスから取り出され、0℃に冷却され、飽和NH4Cl水溶液(300mL)で停
止され、0℃で20分間攪拌された。H2O(100mL)の添加後、2層が分離され、水
性層はEtOAc(5×)で抽出された。一緒にされた有機相はブラインで洗浄さ
れ、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(15
%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、B2302及びB2303の混合物(0.84g,
92%)を固形フォームとして与えた。異性体はprep TLC(20%EtOAc−ヘ
キサン)により分離され得たが、それらは混合物として先へ運ばれた。
【0144】
【化62】
【0145】 B2301 CH2Cl2(30mL)中のB2302/B2303(0.79g, 0.60ミリモル)の混合
物及びDess-Martinペリオジナン(periodinane)(0.26g, 0.60ミリモル)が室温に
おいて30分間攪拌された。追加のDess-Martinペリオジナン(0.26g, 0.60ミリモ
ル)が混合物に対し添加され、攪拌は追加の1.5時間継続された。混合物は次いで
飽和NaHCO3水溶液(100mL)で洗浄され、分離された水性層はEt2O(3×)
で抽出された。一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そし
てコラムクロマトグラフィー(10%乃至15%EtOAc−ヘキサン)により精製さ
れてB2301(0.67g, 85%)をオイルとして与えた。
【0146】
【化63】
【0147】 B1793 TBAF(0.5MイミダゾールHClを含むTHF中1M,4.60mL, 4.
60ミリモル)が2分間に亘ってB2301(0.62g, 0.48ミリモル)のTHF(29mL)中の
溶液に対し室温で添加され、結果として生じる混合物は18時間攪拌された。ヘキ
サン(10mL)で希釈後、反応混合物は50%EtOAc−ヘキサンでパックされたS
iO2コラム上に直接負荷され、50%EtOAc−ヘキサン(1L)で溶出され、
続いて10%MeOH/EtOAcで溶出されて中間体の混合物を集めた。溶剤除
去後、残渣はCH2Cl2(15mL)中に溶解され、PPTS(645mg)で処理された。
1時間室温で攪拌後、追加のPPTS(414mg)が添加され、結果として生じた白
いサスペンションは4.5時間攪拌された。反応混合物は次いで70%EtOAc−
ヘキサンでパックされたSiO2コラム上に直接負荷され70%EtOAc/ヘキ
サン(0.5L)、EtOAc(1L)で溶出された。5%乃至10%MeOH/EtO
Acでの溶出は純粋なB1793(181mg)を与え、又15%MeOH−EtOAcでの
溶出は追加のセミ純粋な生成物を与え、これは予備的TLC(10%MeOH−E
tOAc)による精製後追加の純粋なB1793(42mg)を提供した。B1793(合計223m
g, 64%)は白色固体として得られた。HRMS:C405812+Naに対する計
算値 753.3826、測定値:753.3808。
【0148】
【化64】
【0149】 B1794 立体化学的差異及び保護基の差異(スキーム3及び5)を除いて、アラ
ビノースはB1793に対し記述されたものと同様なやり方でB1794へ転換された(
スキーム4及び5参照)。HRMS:C405812+Naに対する計算値 753.3
826、測定値:753.3856。
【0150】
【化65】
【0151】 B1920及びB1921 TsCl(9.9mg, 0.052ミリモル)がジオールB1793(7.6mg
, 0.010ミリモル)のCH2Cl2(1mL)及びピリジン(0.1mL)中の溶液に対し室温
で添加された。48時間後反応は飽和NaHCO3水溶液−ブラインの1:4混合
物で停止され、CH2Cl2(4×)で抽出された。一緒にされた抽出物はNa2
4上で乾燥され、濃縮された。予備的TLC(80%EtOAc−ヘキサン)によ
る精製はモノトシレートB1920(6.0mg,67%)及びジトシレートB1921(1.8mg,1
8%)を与えた。
【0152】
【化66】
【0153】 B2294 MsCl(CH2Cl2中0.3M,98μl,0.030ミリモル)が40分に亘り
コリジン(7μl,0.054ミリモル)、B1793(20.8mg,0.028ミリモル)及びCH2
Cl2(1mL)の混合物に対し0℃で滴下された。4℃で76時間後、反応は飽和N
aHCO3水溶液−ブラインの1:4混合物で停止され、CH2Cl2(4×)で抽
出された。一緒にされた抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮された。粗生成
物はトルエン(3mL)中に溶解され、濃縮され、そして予備的TLC(1.5%MeO
H−EtOAc)により精製されてメシレートB2294(21.4mg,95%)を与えた。
【0154】
【化67】
【0155】 B2014及びB2015 臭化4−フルオロベンジルのEt2O(800mL, 13μmol)中
の0.016M溶液及びAg2O(10mg,43μmol)が各々3部分にわけて1時間間隔で
B1793(1.7mg,2.3μmol)のEt2O(1.2mL)中の室温溶液に対し添加された。混
合物は光から保護され、7時間攪拌され、次いでセライトを通して濾過された。
濃縮及び予備的TLC(EtOAc)による精製は1級エーテルB2014(1.1mg,56
%)及び2級エーテルB2015(0.6mg,31%)を与えた。HRMS(FAB):C47 64 FO12+Naに対する計算値 861.4201、測定値:B2014に対し861.4178, B2 015 に対し861.4160。
【0156】
【化68】
【0157】 一般 B1793(1mg,1.37マイクロモル)、Et3N(10マイクロL,72マイクロ
モル)及びArNCO(2乃至4当量)のCH2Cl2(0.2mL)中の混合物が室温で4
時間乃至一晩、反応がTLCにより完了であると判定されるまで攪拌された。反
応混合物は飽和NaHCO3(3mL)で希釈され、CH2Cl2(3×)及びEtOA
c(2×)で抽出され、Na2SO4上で乾燥され、そして予備的TLC(5%Me
OH−CH2Cl2)により精製されて次の生成物を与えた: B1984.(1.0mg,86%)HRMS(FAB):C4763NO13+Naに対する計
算値872.4197。測定値:872.4214。
【0158】 B1990.(1.1mg,92%)HRMS(FAB):C4762ClNO13+Naに対す
る計算値 906.3807。測定値:906.3826。
【0159】 B1992.(1.0mg,83%)HRMS(FAB):C48HNO14+Naに対する計算
値 902.4303。測定値:902.4269。
【0160】
【化69】
【0161】 B2042 DMAD(エーテル中0.4M,50μL,19μmol)がB1793(2.0mg,2.7
μmol)、トリフェニルホスフィン(5mg,19μmol)、4−ニトロ安息香酸(3.2mg
,19μmol)及びEt2O(500μL)の溶液に対し室温で添加された。22時間後反応
混合物は直接予備的TLCプレート上に負荷され、60%EtOAC−ヘキサンで
溶出されて、中間体ジエステル(3.0mg)を与えた。この物質はMeOH(300μL)
中に取り上げられ、K2CO3(約1mg)で処理された。室温で30分間攪拌後、反応
混合物はブラインで希釈され、CH2Cl2(5×)で抽出された。一緒にされた抽
出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そして予備的TLC(5%MeOH
−EtOAc)により精製されて、B2042(1.2mg,2ステップに対し60%)を与え
た。HRMS(FAB):C405812+Naに対する計算値 753.3826。測定値
:753.3810。
【0162】
【化70】
【0163】 B1896及びB1897 NaBH4(3mg,0.08ミリモル)がB1793(2.30mg,3.15μ
mol)の1:1CH2Cl2−MeOH中の溶液に対し室温で添加された。反応混合
物の濃縮及び予備的TLC(8%MeOH−EtOAc)による精製はB1896(0.8
0mg,35%)及びB1897(2:1混合物,0.15mg,6.5%)を提供した。B1896に対
するHRMS(FAB):C406012+Naに対する計算値 755.3983。測定値
:753.3969。
【0164】
【化71】
【0165】 B1918 B1793(2.0mg,2.74μmol)、NaIO4(35mg,0.16ミリモル)、Me
OH(0.8mL)及びH2O(0.2mL)の混合物が室温で40分間攪拌された。反応混合物
はH2O(1mL)で希釈され、CH2Cl2(6×)で抽出され、Na2SO4上で乾燥
され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(5%MeOH−CH2Cl2)
により精製されて、B1918(1.9mg,100%)を与えた。
【0166】
【化72】
【0167】 B2037 NaBH4(0.1mL,3.4μmol)のEtOH中の0.034M溶液がB1918(1.
9mg,2.72μmol)のMeOH(0.8mL)及びCH2Cl2(0.2mL)中の溶液に対し−78
℃乃至室温において反応がTLCにより完了したと判定されるまで一部分毎に添
加された。反応は飽和NH4Cl水溶液(2mL)で−78℃において停止され、室温
に加温され、CH2Cl2(6×)で抽出され、Na2SO4上で乾燥され、そして予
備的TLC(5%MeOH−CH2Cl2)により精製されてB2037(1.7mg,89%)
を与えた。HRMS(FAB):C395611+Naに対する計算値 723.3720。
測定値:723.3749。
【0168】
【化73】
【0169】 B2035 NaIO4(35mg,0.16ミリモル)がB1793(1.7mg,0.0023ミリモル)、MeOH
(800μL)及びH2O(200μL)の溶液に対し添加され、15分後、混合物はH2Oで
希釈され、そしてCH2Cl2(5×)で抽出された。有機抽出物はNa2SO4上で
乾燥され、濃縮され、そして中間体アルデヒドは直ちにDMF(300μL)中に溶
解された。3−ブロモ−3,3−ジフルオロプロペン(3μL,0.023ミリモル)
及びインジウム粉末(3mg,0.23ミリモル)が添加され、24時間後追加の3−ブロ
モ−3,3−ジフルオロペンテン(1μL,0.008ミリモル)が添加された。18時
間後、H2Oが添加され、混合物はEtOAc(3×)で抽出された。一緒にされ
た有機抽出物はH2O及びブラインで順次洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、
濃縮され、そして予備的TLC(80%EtOAc−ヘキサン)により精製されて 2035 (0.74mg,2ステップに対し41%)を異性体の混合物として提供した。HRM
S(FAB):C4258211+Naに対する計算値 799.3845。測定値:799.38
83。
【0170】
【化74】
【0171】 B2008,B2011 NaBH4(2mg,0.05ミリモル)がB1793(2.2mg,0.003ミリモル)の1:1 C
2Cl2−MeOH(200μL)中の溶液に対し室温で添加された。15分後飽和N
4Cl水溶液及びH2Oが添加され、混合物はCH2Cl2(6×)及びEtOAc
(2×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮
され、そしてコラムクロマトグラフィー(10%MeOH−EtOAc)により精製
されて、中間体トリオールを提供し、これはMeOH(800μL)及びH2O(200μ
L)中に溶解された。NaIO4(35mg,0.16ミリモル)が添加され、20分後混合物
はH2Oで希釈され、CH2Cl2(6×)で抽出された。有機抽出物はNa2SO4
上で乾燥され、濃縮され、そして中間体アルデヒドは直ちにTHF(500μL)中
に溶解された。臭化4−フルオロフェニルマグネシウム(Et2O中2M,12μL
,0.024ミリモル)が添加され、20分後反応は飽和NH4Cl水溶液で停止された
。混合物はCH2Cl2(6×)で抽出され、一緒にされた有機抽出物はNa2SO4 上で乾燥され、そして濃縮された。予備的TLC(EtOAc)による精製は所望
の生成物を4個の異性体の混合物(1.32mg,3ステップに対し55%)を提供した。
【0172】 Dess-Martinペリオジナン(〜3mg,0.007ミリモル)が上記生成物(0.95mg,0.00
12ミリモル)のCH2Cl2(300μL)中の溶液に対し添加され、混合物は室温で20
分間攪拌された。追加のDess-Martinペリオジナン(〜3mg,0.007ミリモル)及び
CH2Cl2(300μL)が添加され、更に40分後、Et2O、飽和NaHCO3水溶
液(4mL)及び飽和Na223水溶液(1mL)が添加された。混合物はEt2O(3
×)で抽出され、一緒にされた抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾
燥され、濃縮され、コラムクロマトグラフィー(20%EtOAc−ヘキサン)によ
り精製されて、B2008(0.58mg,61%)を提供した。HRMS(FAB):C4557 FO11+Naに対する計算値 815.3783。測定値:815.3758。
【0173】 B2011 類似のやり方で、B1793B2011(0.87mg,4ステップに対し42%)へ
転換された。HRMS(FAB):C455811+Naに対する計算値 797.3877
。測定値:797.3877。
【0174】
【化75】
【0175】 B2013 B1920(1.4mg,0.0016ミリモル)、KCN(1mg,0.016ミリモル)及びDMSO
(500μL)の溶液が60℃で8時間加熱された。室温へ冷却後、H2Oが添加され、
混合物はEtOAc(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はH2O及び
ブラインで順次洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そして予備的T
LC(80%EtOAc−ヘキサン)により精製されてB2013(0.78mg,67%)を提供
した。HRMS(FAB):C4157NO11+Naに対する計算値 762.3829。測
定値:762.3848。
【0176】
【化76】
【0177】 X1920 B1920(1.3mg,1.47μmol)、NaI(30mg,過剰)及びアセトン(1mL)が60℃に
おいて3.5時間攪拌された。室温へ冷却後、反応混合物は飽和NaHCO3水溶液
(3mL)で希釈され、CH2Cl2(5×)及びEtOAcで抽出され、Na2SO4
で乾燥され、そしてコラムクロマトグラフィー(50%EtOAc−CH2Cl2
至80%EtOAc−ヘキサン)により精製されて沃化物X1920(1.3mg,100%)を
与えた。
【0178】
【化77】
【0179】 X1920 B1998 Ar=p−Cl−Ph B2010 Ar=p−MeO−Ph B2019 Ar=2−イミダゾール 一般 X1920(1.0当量)、iPr2EtN(11乃至22当量)、ArSH(9乃至46
当量)及びDMF(0.3mL)が室温で反応がTLC(典型的には24乃至48時間)により
完了であると判定されるまで攪拌された。反応混合物は飽和NaHCO3水溶液(
2mL)で希釈され、CH2Cl2及びEtOAcで抽出され、Na2SO4上で乾燥
され、そして予備的TLC(80%EtOAc−ヘキサン又は5%MeOH−CH2 Cl2)により精製され、硫化物生成物を与えた: B1998 (1.3mgは1.1mg,85%を与えた)HRMS(FAB):C4661ClO11 S+Naに対する計算値 897.3521。測定値:897.3533。
【0180】 B2010 (1.1mgは0.7mg,59%を与えた)HRMS(FAB):C476412S+
Naに対する計算値 875.4016。測定値:875.4057。
【0181】 B2019 (1.1mgは0.7mg,61%を与えた)MS(FAB):M+Na
【0182】
【化78】
【0183】 一般 mCPBA(1.2当量)のCH2Cl2中の0.01M溶液が硫化物(1.0当量)の
CH2Cl2(0.5mL)中の溶液に対し0℃で30分間添加された。反応混合物は飽和
NaHCO3(2mL)で希釈され、CH2Cl2及びEtOAcで抽出され、Na2
4上で乾燥され、そして予備的TLC(80%EtOAc−ヘキサン又はEtOA
c)により精製されて生成物を与えた: B2016 (0.9mgは0.7mg,74%を与えた) B2030 (1.0mgは0.6mg,61%を与えた):C476414S+Naに対する計算
値 907.3914, 測定値:907.3950
【0184】
【化79】
【0185】 B1934 TBDPSCl(3.0μL,12μmol)がB1793(1.3mg,1.78μmol)、イ
ミダゾール(10mg,166μmol)DMF(0.10mL)の溶液に対して室温で添加された。
1時間攪拌後、反応混合物は飽和NaHCO3水溶液(2mL)で希釈され、CH2
2(3×)及びEtOAcで抽出され、Na2SO4上で乾燥され、そして予備的
TLC(5%MeOH−CH2Cl2)により精製されて、中間体シリルエーテル(1
.3mg,77%)を与えた。
【0186】 この物質はCH2Cl2(0.5mL)中に溶解され、Dess-Martinペリオジナン(10mg
,24μmol)で1.5時間室温で処理され、セライトを通して濾過された。濾液は濃
縮され、予備的TLC(50%EtOAc−ヘキサン)により精製されてジケトン中
間体(1.0mg,77%)を与え、これはTHF(0.5mL)中に溶解され、0.01Mイミダゾ
ール塩酸塩を含む0.02M TBAF(THF溶液,75μL,1.5μmol)で室温にお
いて15分間処理された。反応混合物はSiO2コラム(50%EtOAc−ヘキサン
乃至5%MeOH−CH2Cl2)を通して溶出され、所望の生成物は更に予備的
TLC(4%MeOH−CH2Cl2)により精製されて、B1934(0.75mg,100%)
を与えた。HRMS(FAB):C405612+Naに対する計算値 751.3669。
測定値:751.3690。
【0187】
【化80】
【0188】 B1922 テトラ−n−ブチルアンモニウムアジド(DMF中0.2M,0.5mL,0.1
0ミリモル)がメシレートB2294のDMF(2mL)中の溶液に対し室温で添加された
。83℃で3.5時間攪拌後、反応混合物は室温に冷却され、トルエンで希釈され、
濃縮され、そして予備的TLC(80%酢酸エチル−ヘキサン)により精製され、 1922 (18mg,92%)を与えた。
【0189】
【化81】
【0190】 B1939 Me3P(1M,THF)及びH2O(0.8mL)が逐次アジドB1922(24.6mg
,0.032ミリモル)のTHF(3.2mL)中の溶液に対し室温で添加された。混合物は2
2時間攪拌され、トルエンで希釈され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグ
ラフィー[ステップ勾配,10%MeOH−EtOAc、続いてMeOH−EtO
Ac−30%NH4OH水溶液(9:86:5)]により精製されて、所望の1級アミ
ン(23.3mg)を与え、これは1H−NMRによれば〜1%のトリメチルホスフィン
オキシドを含んでいた。ベンゼンからの親液化(lyophilization)及び高真空下2
日間の静置はB1939(20.3mg,87%)を与えた。
【0191】
【化82】
【0192】 B1930 Me3P(THF中1M,13μL,0.013ミリモル)がB1922(1.6mg,2.
1μmol)、THF(400μL)及びH2O(100μL)の溶液に対し室温で添加された。
混合物は22時間攪拌され、トルエンで希釈され、濃縮され、そして共沸的に(aze
otropically)トルエン(2×)で乾燥され、粗アミンを与え、これは直接次のステ
ップにおいて使用された。
【0193】 EDC(CH2Cl2中0.06M,100μL,11μmol)が粗アミン、ベンゾイルギ酸
(0.8mg,5.3μmol)及びCH2Cl2(200μL)の溶液に対し室温で添加された。30
分後、反応は飽和NaHCO3−ブラインの1:4混合物で停止され、CH2Cl 2 (5×)で抽出された。一緒にされた抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮さ
れ、そして予備的TLC(EtOAc)により精製されて、B1930(1.5mg,2ステ
ップに対し83%)を与えた。HRMS(FAB):C4863NO13+Naに対する
計算値 884.4197。測定値:884.4166。
【0194】 B1940 B1930に対し上述した工程を用いてB1922が還元され、3−ピリジル
酢酸塩酸塩とカップリングされ、予備的TLC[(MeOH−EtOAc−30%
NH4OH(9:86:5)]により精製されてB1940(0.8mg,2ステップに対し67
%)を与えた。HRMS(FAB):C4764212+Naに対する計算値 871.4
357。測定値:871.4362。
【0195】 B1973 上述した工程を用いて、B1922(0.9mg,1.2μmol)が還元され、フェ
ニル酢酸とカップリングされ、予備的TLC(5%MeOH−EtOAc)により
精製され、B1973(0.44mg,2ステップに対し44%)を与えた。HRMS(FAB)
:C4865NO12+Naに対する計算値 870.4404。測定値:870.447。
【0196】 B1987 上述した工程を用いて、B1922(0.9mg,1.2μmol)が還元され、3−
インドールグリオキシル酸とカップリングされ、予備的TLC(3%MeOH−
EtOAc)により精製されてB1987(0.8mg,2ステップに対し75%)を与えた。
HRMS(FAB):C5064212+Naに対する計算値 923.4306。測定値:
923.4338。
【0197】 B1991 上述した工程を用いて、B1922(1.0mg,1.3μmol)が還元され、4−
クロロ安息香酸とカップリングされ、予備的TLC(3%MeOH−EtOAc)
により精製されて、B1991(0.8mg,2ステップに対し70%)を与えた。HRMS(
FAB):C4762ClNO12+Naに対する計算値 890.3858。測定値:890.38
43。
【0198】 B2003 上述した工程を用いて、B1922(1.0mg,1.3μmol)が還元され、3,
4,5−トリメトキシベンゾイルギ酸とカップリングされ、予備的TLC(Et
OAc)により精製されて、B2003(0.7mg,2ステップに対し56%)を与えた。H
RMS(FAB):C5169NO16+Naに対する計算値 974.4514。測定値:974
.4525。
【0199】 B2004 上述の工程を用いて、B1922(1.0mg,1.3μmol)が還元され、3,4
,5−トリメトキシ安息香酸とカップリングされ、予備的TLC(5%MeOH
+EtOAc)により精製されて、B2004(0.7mg,2ステップに対し58%)を与え
た。HRMS(FAB):C4965NO13+Naに対する計算値 946.4565。測定
値:946.4599。
【0200】
【化83】
【0201】 B1998 Dess-Martinペリオジナン(1mg,2.3μmol)がB1930(0.8mg,0.93μm
ol)のCH2Cl2(500μL)中の溶液に対し室温で添加された。1時間後、反応は
Et2Oで希釈され、セライトを通して濾過された。濾液は順次飽和NaHCO3 −Na223水溶液の1:9混合物及びブラインで洗浄され、Na2SO4上で
乾燥され、濃縮され、そして予備的TLC(80%EtOAc−ヘキサン)により精
製されて、B1998(0.45mg,56%)を与えた。HRMS(FAB):C4861NO13 +Naに対する計算値 882.4041。測定値:884.4012。
【0202】
【化84】
【0203】 化合物103 インジウム粉末(1.35g,11.8ミリモル)が102(3.38g,17.6ミリ
モル)のDMF(20mL)中の溶液に対し室温で添加された。30分間攪拌後、反応混
合物は0℃に冷却された。ニート(neat)アルデヒド101(3.72g,28.6ミリモル)
が次いで添加され、混合物は一晩攪拌され、その間温度が室温に温まる様にした
。反応混合物は0℃へ再冷却され、次いで注意深く飽和NH4Cl水溶液(100mL)
で停止された。30分間攪拌後、結果として生じた混合物はEt2O(3×)で抽出
され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(1
0%乃至20%EtOAc−ヘキサン)により精製され、純粋な結晶性103(22.0g,
59%)を与えた。
【0204】
【化85】
【0205】 化合物104 Et3N(72μL,0.51μmol)が103(1.09g,5.13ミリモル)及びチ
オフェノール(0.63mL,7.16ミリモル)のCH2Cl2中の溶液に対し添加され、そ
の結果生じた混合物は0℃において1時間攪拌された。SiO2を通しての濾過
104及び105の混合物を与え、それはMPLC(15%乃至20%EtOAc−ヘキ
サン)の後104(0.53g,32%)及び105(0.92g,56%)を与えた。
【0206】
【化86】
【0207】 化合物106 DIBALH(トルエン中1M,3.28mL,3.28ミリモル)が104(0.5
3g,1.64ミリモル)のトルエン(10mL)中の溶液に対し−78℃で添加され、混合物
は−78℃で10分間攪拌された。反応はMeOH(0.40mL,9.84ミリモル)及びH2
O(0.17mL,9.84ミリモル)の注意深い添加により停止され、室温に加温され、20
分間攪拌された。白いサスペンションはセライトとSiO2の混合物を通してC
2Cl2−Et2Oで濾過され、濃縮されて106(0.53g,100%)をオイルとして
与えた。
【0208】
【化87】
【0209】 化合物107 106(0.53g,1.64ミリモル)とエチル(トリフェニルホスフォール
アニリデン)アセテート(1.15g,3.29ミリモル)のトルエン(10mL)中の混合物が8
0℃へ15時間加熱された。混合物は室温に冷却され、DBU(25μL,0.16ミリモ
ル)が導入された。混合物は80℃へ1.5時間加熱され、室温へ冷却され、濃縮され
、そしてコラムクロマトグラフィー(10%乃至20%EtOAc−ヘキサン)により
精製されて107(0.54g,83%)をオイル(α:β異性体の3:1比)として与えた
【0210】
【化88】
【0211】 化合物108 mCPBA(〜55%,4.5mL CH2Cl2中450mg,1.44ミリモル)が 107 (0.54g,1.36ミリモル)のCH2Cl2(10mL)中の溶液に対し−78℃で添加さ
れた。反応混合物は飽和NaHCO3水溶液(50mL)、H2O(10mL)及びEt2O(60
mL)で希釈され、次いで室温に加温された。分離された水性層はEtOAc(4×
)で抽出され、一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そし
てコラムクロマトグラフィー(50%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、10 8 (0.51g,92%)をオイルとして与えた。
【0212】
【化89】
【0213】 化合物109 108(0.51g,1.24ミリモル)とNaOAc(1.00g,12.4ミリモル)
のAc2O(10mL)中の混合物は140℃において12時間攪拌され、室温で冷却され、
次いで濃縮された。残渣は飽和NaHCO3(20mL)とEt2O(30mL)との間に分別
され、室温において30分間激しく攪拌された。分離された水性層はEt2O(2×
)で抽出され、一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そし
てコラムクロマトグラフィー(5%乃至15%EtOAc−ヘキサン)により精製さ
れ、109(0.41g,73%)を与えた。
【0214】
【化90】
【0215】 化合物110 109(0.41g,0.91ミリモル)とK2CO3(44.3mg,0.32ミリモル)の
EtOH(5mL)中の溶液が60〜70℃へ1日加熱された。室温へ冷却後、反応混合
物は濃縮され、そしてSiO2コラム(10%乃至20%EtOAc−ヘキサン)を通
して溶出されて部分的に精製されたアルデヒド中間体を与えた。この物質はEt
OH(2.5mL)中に溶解され、NaBH4(50mg,1.32ミリモル)で処理され、そして
コラムクロマトグラフィー(40%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、110(
181mg,66%)を与えた。
【0216】
【化91】
【0217】 化合物111 BF3・OEt2(CH2Cl2中0.05M,175μL,8.75μmol)が110(
181mg,0.60ミリモル)及びp−メトキシベンジル2,2,2−トリクロロアセチ
イミデート(0.50mL,1.8ミリモル)のCH2Cl2(5mL)中の溶液に対し0℃で添
加された。その結果の混合物は1.5時間0℃において又2時間室温において反応
が完了するまで攪拌された。混合物は飽和NaHCO3水溶液(25mL)で停止され
、Et2O(5×)で抽出された。一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され
、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(CH2Cl2と次いで20%EtO
Ac−ヘキサン)により精製されて、セミ純粋な111(0.37g,>100%)をオイル
として与えた。
【0218】
【化92】
【0219】 化合物112 111(0.37g,max.=0.60ミリモル)及びTsOH・H2O(36mg)の
EtOH(5mL)中の混合物が当初室温において一晩、次いで60℃で1時間攪拌さ
れた。追加のTsOH・H2O(31mg)が室温で添加され、反応混合物は1時間室
温で攪拌された。混合物は次いで濃縮され、飽和NaHCO3水溶液で停止され
、EtOAc(5×)で抽出された。一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥さ
れ、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%乃至50%EtOAc−ヘ
キサン、次いで5%MeOH−CH2Cl2)により精製されて112(121mg,53%)
を回収された111(49mg,21%)と共にオイルとして与えた。
【0220】
【化93】
【0221】 化合物113 TBSOTf(250μL,1.09ミリモル)が112(121mg,0.32ミリモ
ル)及びEt3N(176μL,1.26ミリモル)のCH2Cl2中の溶液に対し0℃にお
いて添加され、その結果の混合物は25分間攪拌された。反応は飽和NaHCO3
水溶液(15mL)で停止され、分離された水性層はエーテル(3×)で抽出された。一
緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマト
グラフィー(5%乃至10%EtOAc/ヘキサン)により精製されて、113(165mg
,85%)をオイルとして与えた。
【0222】
【化94】
【0223】 化合物114 DIBALH(トルエン中1M,0.54mL,0.54ミリモル)が113(165
mg,0.27ミリモル)のトルエン(5mL)中の溶液に対し−78℃で添加され、その結
果の混合物は−78℃において10分間攪拌された。反応はMeOH(65μL,0.81
ミリモル)及びH2O(29μL,0.81ミリモル)の注意深い添加により停止され、室
温へ加温され、25分間攪拌された。白色サスペンションはセライトを通して1:
1CH2Cl2−Et2Oで濾過された。濃縮及びコラムクロマトグラフィー(10%
乃至20%EtOAc−ヘキサン)による精製は114(153mg,100%)をオイルとして
与えた。
【0224】
【化95】
【0225】 B2090 B1794の合成に対するスキーム6中に述べられたものと同様なやり方
で、中間体114はB2090へ転換された。HRMS(FAB):C395611+Na
に対する計算値 723.3720。測定値:723.3731。
【0226】
【化96】
【0227】 B2136 B1939のものと類似のやり方で、B2090B2136へ転換された。HR
MS(FAB):C3957NO10+Na 722.3880。測定値:722.3907。
【0228】
【化97】
【0229】 ジオール201 TBAF(THF中1M,383μL,0.383ミリモル)がX2318(35 0-LS-218) (80.8mg,0.0765ミリモル)のTHF(7mL)中の溶液に対し添加され、
室温で16時間攪拌された。部分的濃縮後、残渣が30%EtOAc−ヘキサンを用
いてパックされたSiO2コラム上に直接負荷された。勾配溶出(30%EtOAc
−ヘキサン乃至EtOAc)はジオール201(49.7mg,92%)を与えた。
【0230】
【化98】
【0231】 アルデヒド202 ジオール201(49.7mg,0.0707ミリモル)、NaIO4(100mg,0
.47ミリモル)、MeOH(10mL)及びH2O(2.5mL)の混合物が室温で30分間攪拌さ
れた。H2Oが添加され、混合物はCH2Cl2(4×)で抽出された。一緒にされ
た有機抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラ
フィー(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されてアルデヒド202(41.7mg,88
%)を提供した。
【0232】
【化99】
【0233】 アルコール203 4−フルオロフェニルマグネシウム臭化物(Et2O中2M,1
55μL,0.31ミリモル)がアルデヒド202(41.7mg,0.062ミリモル)のTHF(6mL
)中の溶液に対して添加された。室温で15分後、反応は飽和NH4Cl水溶液で停
止され、CH2Cl2(4×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はNa2SO4 上で乾燥され、そして予備的TLC(40%EtOAc−ヘキサン)により精製され
て、アルコール203(32.4mg,68%)をC34異性体の1:1混合物として提供した
。少量の所望しないC27異性体がこのステージで分離され、これ又C34異性体の
1:1混合物(8.4mg,18%)として単離された。
【0234】
【化100】
【0235】 エーテル204 Et3N(18μL,0.13ミリモル)及びTBSOTf(15μL,0.0
63ミリモル)がアルコール203(32.4mg,0.042ミリモル)のCH2Cl2(5mL)中の
溶液に対し0℃で添加された。20分後反応は飽和NH4Cl水溶液の添加により
停止され、CH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はNa2
4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%EtOAc
−ヘキサン)により精製されて、エーテル204(33.1mg,89%)を提供した。
【0236】
【化101】
【0237】 アルコール205 LAH(THF中1M,113μL,0.113ミリモル)がエーテル2 04 (33.1mg,0.0375ミリモル)のEt2O(10mL)中の溶液に対し0℃で滴下された
。20分後、H2O及び1M NaOHが添加され、混合物は室温で10分間攪拌され
た。セライトを通しての濾過、濃縮及びコラムクロマトグラフィー(40%EtO
Ac−ヘキサン)による精製はアルコール205(28.4mg,95%)を与えた。
【0238】
【化102】
【0239】 エーテル206 ジイソプロピルエチルアミン(31μL,0.18ミリモル)及びMM
TrCl(22mg,0.071ミリモル)がアルコール205(28.4mg,0.0356ミリモル)のC
2Cl2(4mL)中の溶液に対し0℃において添加された。室温で15時間後、H2
Oが添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた抽出物は
ブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そして予備的TLC
(40%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、エーテル206をC34エピマーの
〜1.5:1混合物(45mg, quant)として提供し、これは少量の密接に走る不純物を
含んでいた。
【0240】
【化103】
【0241】 アルコール207 DDQ(40mg,0.18ミリモル)がエーテル206(37mg,0.034ミリ
モル)のCH2Cl2(4mL)及びtBuOH:pH7ホスフェート緩衝液の1:10
混合物(2mL)中の溶液に添加された。混合物は15分間暗所内で激しく攪拌された
。DDQの三個の追加部分(40mg,0.18ミリモル)が10分間隔で添加され、次いで
反応は飽和NaHCO3水溶液で希釈され、CH2Cl2(3×)で抽出された。一
緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮さ
れ、そして予備的TLC(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルコ
ール207(19.2mg,59%)並びに回収されたエーテル206(9.7mg,26%)を提供した
【0242】
【化104】
【0243】 メシレート208A及び208B Et3N(19μL,0.13ミリモル)及びMs2O(10m
g,0.056ミリモル)がアルコール207(21.3mg,0.022ミリモル)のCH2Cl2(6mL
)中の溶液に対し0℃において順次添加された。30分後、飽和NaHCO3水溶液
が添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた抽出物はブ
ラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そして予備的TLC(3
0%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、メシレート208A(11.7mg,51%)
及び208B(6.5mg,28%)をシングルのC34異性体として提供した。
【0244】
【化105】
【0245】 B2039及びB2043 B1794の合成に対しスキーム6において述べたものと同様
なやり方で、両方のジアステレオマー208A及び208Bが独立にB2039及びB2043
に転換された。HRMS(FAB):C4559FO11+Naに対する計算値 817.3
939。測定値:B2039 817.3896, B2043 817.3910。
【0246】
【化106】
【0247】 アルコールX-20 NaIO4(1.16g,5.4ミリモル)がジオール10a(1.19
g,3.0ミリモル)のMeOH−H2O(4:1,75mL)中の溶液に対し0℃におい
て添加された。反応混合物は室温まで温まるのを許容された。40分間攪拌後、混
合物はEtOAcで希釈され、セライトを通して濾過され、そしてブラインとC
2Cl2の間に分配された。分離された水性層はCH2Cl2(2×)で抽出された
。一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、そして濃縮されて粗アルデヒ
ド中間体を与えた。
【0248】 NaBH4(228mg,6.0ミリモル)がアルデヒドのMeOH−Et2O(1:1,4
0mL)中の溶液に対し0℃において添加された。混合物は30分間攪拌され、飽和N
4Cl水溶液で注意深く停止され、室温で20分間攪拌され、そしてCH2Cl2(
3×)で抽出された。一緒にされた抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され
、そしてフラッシュクロマトグラフィー(40%乃至50%EtOAc−ヘキサン)に
より精製されて、アルコールX-20(1.02g,2ステップに対し93%)を与えた。
【0249】
【化107】
【0250】 シリルエーテル21 イミダゾール(0.94g,13.9ミリモル)及びTBSCl(0.5
9g,3.89ミリモル)が順次アルコールX-20(1.02g,2.78ミリモル)のDMF(10
mL)中の溶液に対し室温で添加された。14時間後、反応混合物は飽和NH4Cl水
溶液で希釈され、そしてEtOAc(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出
物はH2O、ブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そして
フラッシュクロマトグラフィー(5%乃至15%EtOAc−ヘキサン)により精製
されて、シリルエーテル21(1.3g,98%)を与えた。
【0251】
【化108】
【0252】 アルコール22 Pd(OH)2(20%,0.8g)、シリルエーテル21(1.3g,2.70
ミリモル)及びEtOAc(30mL)の混合物が1時間1atm H2の下で攪拌され、セ
ライトを通して濾過され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(20
%乃至40%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルコール22(0.96g,91
%)を与えた。
【0253】
【化109】
【0254】 アルコール25 4−メチルモルホリンN−オキシド(980mg,8.4ミリモル)及び
TPAP(131mg,3.26ミリモル)が順次アルコール22(1.78g,4.6ミリモル)のC
2Cl2(45mL)中の溶液に対し添加された。冷浴が発熱を制御するために必要で
あった。20分後、反応混合物はヘキサンで希釈され、短いSiO2コラム(15%E
tOAc−ヘキサン)を通して濾過され、そして濃縮されて粗ケトンを与えた。
【0255】 Tebbe試薬(14.9mL,9.0ミリモル)は10分に亘って粗ケトンのTHF(60mL)中の
溶液に対し0℃において添加された。20分後、反応混合物は−78℃に予め冷却さ
れたEt2O(100mL)中に注入され、H2O(30mL)のゆっくりした添加により停止
され、室温に加温され、30分間攪拌され、そしてEt2O(4×)で抽出された。
一緒にされた抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され
、そしてフラッシュクロマトグラフィー(10%EtOAc−ヘキサン)により精製
され、ジェム(gem)−ジメチル生成物により汚染された所望のオレフィン(1.07g
)を与えた。この混合物は次のステップにおいて直接使用された。
【0256】 9−BBN(THF中0.5M,11.6mL,5.8ミリモル)がオレフィンのTHF(15m
L)中の溶液に対し0℃で添加された。反応混合物は室温に温まることを許容され
、5時間攪拌され、次いで0℃へ再冷却された。H2O(60mL)、THF(60mL)及
びNaBO3・4H2O(5.7g)が添加された。5時間室温において攪拌後、TH
Fが減圧下に除去され、水性残渣はEtOAc(4×)で抽出された。一緒にされ
た有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そし
てフラッシュクロマトグラフィー(20%乃至40%EtOAc−ヘキサン)により精
製されて、アルコール25(605mg,3ステップに対し18%)を与えた。
【0257】
【化110】
【0258】 アルコール26 既述の工程を用いて、アルコール25(604mg,1.49ミリモル)が
順次酸化され、異性化され、そして還元された。フラッシュクロマトグラフィー
(20%乃至40%EtOAc−ヘキサン)による精製はアルコール26(550mg,3ステ
ップに対する91%)を与えた。
【0259】
【化111】
【0260】 MPM−エーテル27 BF3・OEt2(CH2Cl2中0.05M,270μL,0.013
ミリモル)がアルコール26(540mg,1.35ミリモル)及びMPM−トリクロロイミデ
ート(1.14g,4.0ミリモル)のCH2Cl2中の溶液に対し添加された。1時間後
、反応は飽和NaHCO3水溶液で停止され、CH2Cl2で抽出され、Na2SO 4 上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(10%乃至15%
EtOAc−ヘキサン)により精製され、MPM−エーテル27(580mg,82%)を与
えた。
【0261】
【化112】
【0262】 アルコール28 LAH(THF中1M,1.9mL,1.9ミリモル)がMPM−エーテ
27(580mg,1.11ミリモル)のEt2O(100mL)中の溶液に対し0℃において添加
された。30分後、反応はH2O(0.5mL)及び1N NaOH水溶液(0.5mL)で注意深
く停止され、1時間室温で攪拌され、セライトを通して濾過され、濃縮され、そ
してフラッシュクロマトグラフィー(30%乃至50%EtOAc−ヘキサン)により
精製されて、アルコール28(460mg,95%)を与えた。
【0263】
【化113】
【0264】 オレフィン29 DMSO(441μL,6.23ミリモル)が塩化オキサリル(272μL
,3.12ミリモル)のCH2Cl2(30mL)中の溶液に対し−78℃において添加された
。15分後、アルコール28(458mg,1.04ミリモル)のCH2Cl2(15mL)中の溶液が
反応混合物に対し添加された。1時間−78℃において攪拌後、Et3N(1.3mL,9
.35ミリモル)が添加された。反応混合物は0℃へ加温され、10分間攪拌され、飽
和NH4Cl水溶液で希釈され、CH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた
有機抽出物は、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、短いSiO2コラム(20%乃
至30%EtOAc−ヘキサン)を通して濾過され、粗アルデヒドを提供した。
【0265】 n−BuLi(1.63M,1.4mL,2.28ミリモル)がCH3PPh3Br(815mg,2.2
8ミリモル)、THF(20mL)及びDMSO(7.5mL)の溶液に対し0℃において滴下
された。1時間後、アルデヒドのTHF(10mL)中の溶液が添加された。反応混合
物は室温に加温され、3時間攪拌された。飽和NH4Cl水溶液が添加され、混
合物はEtOAc(4×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はH2O、ブラ
インで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマ
トグラフィー(10%乃至15%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、オレフィ
29(380mg,2ステップに対し95%収率)を与えた。
【0266】
【化114】
【0267】 化合物31 9−BBN(THF0.5M,6mL,3ミリモル)がオレフィン29(370m
g,0.85ミリモル)のTHF(7mL)中の溶液に対し0℃において添加された。混合
物は室温へ温まることを許容され、1時間攪拌された。0℃へ再冷却後、H2O(
30mL)、THF(20mL)及びNaBO3・4H2O(2.8g)が添加された。3時間室温
で攪拌後、THFが減圧下に除去された。水性残渣はEtOAc(4×)で抽出さ
れ、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー
(25%乃至50%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルコール30を与え、
これは次のステップにおいて直接使用された。
【0268】 塩化ピバロイル(157μL,1.27ミリモル)がアルコール30のCH2Cl2−ピリ
ジン(1:1混合物,10mL)中の溶液に対し室温において添加された。18時間後、
追加の塩化ピバロイル(100μL,0.81ミリモル)が添加された。1時間後、反応
混合物は0℃へ冷却され、MeOH(0.5mL)で停止され、濃縮され、ブラインで
希釈され、CH2Cl2(4×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はNa2
4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(10%乃至15
%EtOAc)により精製されて、化合物31(410mg,2ステップに対し90%)を与
えた。
【0269】
【化115】
【0270】 アルコール32 TBAF(THF中1M,1.14mL,1.14ミリモル)が31(410mg,
0.761ミリモル)のTHF(5mL)中の溶液に対し室温において添加された。1.5時
間後、反応混合物は濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(40%Et
OAc−ヘキサン乃至100%EtOAc)により精製されて、アルコール32(320mg
,100%)を与えた。
【0271】
【化116】
【0272】 アルコール33a及び33b Dess-Martinペリオジナン(925mg,2.18ミリモル)が
アルコール32(309mg,0.727ミリモル)のCH2Cl2(19mL)中の溶液に対して室温
で添加された。1時間後、反応はEt2Oで希釈され、セライトを通して濾過さ
れた。濾液は飽和NaHCO3−Na223水溶液及びブラインの1:9混合物
で順次洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマ
トグラフィー(20%乃至30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて所望のアル
デヒドを与え、これは次のステップを通して直ちにとられた。
【0273】 BF3−OEt2(135μL,1.1ミリモル)が粗アルデヒド、トリ−n−ブチルア
リル錫(337μL,1.08ミリモル)及びCH2Cl2(16mL)の溶液に対して−78℃に
おいて添加された。1時間後、反応は飽和NaHCO3水溶液で停止され、CH2 Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はNa2SO4上で乾燥され
、濃縮され、そしてMPLC(25%乃至30%EtOAc−ヘキサン)により精製さ
れて、多い方のより極性の大きいアルコール33a(165mg,2ステップに対し49%
)及び少ない方のより極性の小さな生成物33b(90mg,2ステップに対し27%)を
与えた。
【0274】
【化117】
【0275】 化合物34 TBSOTf(163μL,0.710ミリモル)がアルコール33a(165mg,
0.355ミリモル)、Et3N(247μL,1.78ミリモル)及びCH2Cl2(5mL)の溶液
に対し0℃において添加された。25分後、反応は飽和NaHCO3水溶液で停止
され、CH2Cl2(3×)で抽出され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そし
てフラッシュクロマトグラフィー(15%乃至20%EtOAc−ヘキサン)により精
製されて、化合物34(200mg,98%)を与えた。
【0276】
【化118】
【0277】 ジオール35a及び35b OsO4(トルエン中0.1M溶液,32μL,3.2μmol)が
2CO3(168mg,1.22ミリモル)、K3Fe(CN)6(400mg,1.22ミリモル)、(
DHQ)2PYR(11mg,12μmol)、H2O(3.2mL)及びt−BuOH(2.2mL)
の溶液に対し0℃において添加された。次いでオレフィン34(200mg,0.345ミリ
モル)のt−BuOH(1mL)中の溶液が反応混合物に対し添加された。0℃に
おいて5時間後、Na225・5H2O(200mg)が添加された。反応混合物は
室温に加温され、30分間攪拌され、そしてCH2Cl2(5×)で抽出された。一緒
にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され
、そして予備的TLC(70%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、多い方
の極性のより少ないジオール35a(118mg,56%)及び少ない方の極性のより大
きいジアステレオマー生成物35b(74mg,35%)を与えた。個々のジアステレオ
マーは各々別個に前方に運ばれた。
【0278】
【化119】
【0279】 化合物36 TBSOTf(177μL,0.77ミリモル)がジオール35a(118mg,
0.192ミリモル)、Et3N(267μL,1.92ミリモル)及びCH2Cl2(5mL)
の溶液に対し0℃において添加された。25分後、反応は飽和NaHCO3水溶液
で停止され、CH2Cl2(3×)で抽出され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され
、そしてフラッシュクロマトグラフィー(10%乃至15%EtOAc−ヘキサン)
により精製されて、化合物36(161mg,100%)を与えた。
【0280】
【化120】
【0281】 アルコール37 アルコール28の調製に対し前に述べられた工程を用いて、化合
36(161mg,0.192ミリモル)がフラッシュクロマトグラフィー(20%乃至40%
EtOAc−ヘキサン)による精製後、アルコール37(135mg,93%)を与えた
【0282】
【化121】
【0283】 アルデヒド38 Dess-Martinペリオジナン(227mg,0.535ミリモル)がアルコ
ール37(135mg,0.178ミリモル)のCH2Cl2(5mL)中の溶液に対し室温にお
いて添加された。1時間後、反応混合物はEt2Oで希釈され、セライトを通し
て濾過された。濾液は飽和NaHCO3−Na223水溶液とブラインの1:9
混合物で順次洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュ
クロマトグラフィー(10%乃至20%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、
アルデヒド38(127mg,95%)を与えた。
【0284】
【化122】
【0285】 B2086,B2102 上で得られたジアステレオマーの各々は別々にB1794に対す
るスキーム6に述べられたものと同様なやり方で最終生成物へと運ばれた。ジア
ステレオマー35aB2086を与えた。ジアステレオマー35bB2102を与えた。
【0286】
【化123】
【0287】 B2088 NaIO4B2086(1mg,1.29μmol)のMeOH−H2O(4:1
,1mL)中の溶液に対し室温で添加された。30分後、反応混合物はH2Oで希釈
され、CH2Cl2(6×)で抽出され、Na2SO4上で乾燥され、そして濃縮さ
れてB2088(1.2mg)を与えた。
【0288】
【化124】
【0289】 B2091 NaBH4(EtOH中0.013M,20μL,0.27μmol)がB2088(1m
g,1.29μmol)のMeOH−CH2Cl2(4:1,0.5mL)中の溶液に対し−78
℃で添加された。追加のNaBH4が周期的にTLC(NaBH4溶液の220μL
の合計が必要とされた)により反応を密接にモニターリングして添加された。反
応混合物は0℃において飽和NH4Cl水溶液で停止され、20分間室温で攪拌さ
れ、CH2Cl2(6×)で抽出された。一緒にされた抽出物はNa2SO4上で乾
燥され、濃縮され、そして予備TLC(7%MeOH−EtOAc)により精製
されて、B2091(0.40mg,50%)を与えた。
【0290】
【化125】
【0291】 アルコール303 9−BBN(THF中0.5M,23mL,0.012モル)が30分に亘
ってアルケン302(1.51g,0.00386モル)のTHF(40mL)中の溶液に対し0℃
で液滴添加された。室温で80分攪拌後、混合物は0℃へ冷却され、H2O(80mL
)が注意深く添加され、続いてNaBO3・4H2O(4.2g,0.027モル)が添加
された。混合物は激しく室温でブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、
濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(50%EtOAc−ヘキサン)によ
り精製されて、アルコール303(1.37g,87%)を提供した。
【0292】
【化126】
【0293】 アルデヒド304 塩化オキサリル(88μL,1.00ミリモル)がDMSO(142μ
L,2.00ミリモル)のCH2Cl2(20mL)中の溶液に対し−78℃において滴下さ
れた。30分後、アルコール303(137mg,0.335ミリモル)のCH2Cl2(5mL)
中の溶液が添加され、−78℃において1時間攪拌された。Et3N(420μL,3.
01ミリモル)が添加され、10分後反応は10分間0℃において攪拌され、その点に
おいて飽和NH4Cl水溶液が添加され、その結果としての混合物はCH2Cl2
(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2
SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(50%E
tOAc−ヘキサン)で精製されて、中間体アルデヒド304(0.114g,84%)を
提供し、これは直ちに次のステップにおいて使用された。
【0294】
【化127】
【0295】 アルコール305 TBAF(THF中1M,5μL,0.005ミリモル)がアルデ
ヒド304(0.114g,0.27ミリモル)のCF3TMS(THF中0.5M,1.1mL,0.5
4ミリモル)中の溶液に対し0℃で添加された。20分後、TBAFの第2の部分
(THF中1M,100μL,0.1ミリモル)が添加され、混合物は10分間攪拌され
、その点において過剰のTBAF(THF中1M,270μL,0.27ミリモル)が
滴下されて中間体シリルエーテルを分割した。30分後、混合物はH2Oで希釈さ
れ、EtOAc(3×)で抽出された。有機抽出物はH2O、ブラインで洗浄さ
れ、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(50
%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、分離不可能な異性体混合物として
アルコール305(123mg,95%)を提供した。
【0296】
【化128】
【0297】 シリルエーテル306 TBSOTf(265μL,1.16ミリモル)がアルコール30 5 (123mg,0.257ミリモル)及びEt3N(430μL,3.08ミリモル)のCH2Cl 2 (8mL)中の溶液に対して0℃において添加された。室温において20時間攪拌
後、飽和NaHCO3水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出さ
れた。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され
、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%EtOAc−ヘキサン)に
より精製されて、シリルエーテル306を提供した。
【0298】
【化129】
【0299】 アルコール307 LAH(THF中1M,220μL,0.22ミリモル)がシリルエ
ーテル306(131mg,0.22ミリモル)のEt2O(5mL)中の溶液に対し0℃で滴
下された。20分後、H2O及び1M NaOHが注意して添加された。混合物は室
温で30分攪拌され、グラスウールを通して濾過され、濃縮され、コラムクロマト
グラフィー(50%EtOAc−ヘキサン)により精製され、アルコール307(112
mg,quant.)を提供した。
【0300】
【化130】
【0301】 アルケン309 塩化オキサリル(58μL,0.66ミリモル)がDMSO(94μL
,1.3ミリモル)のCH2Cl2(10mL)中の溶液に対し−78℃で滴下された。30
分後、アルコール307(112mg,0.22ミリモル)のCH2Cl2(3mL)中の溶液が
添加された。1時間後、Et3N(276μL,1.98ミリモル)が添加され、−78℃
において10分後反応は0℃において10分攪拌された。飽和NH4Cl水溶液が添
加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物は
ブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュク
ロマトグラフィー(50%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルデヒド 308 (101mg,91%)を提供し、これは直ちに次のステップにおいて用いられた。
【0302】 nBuLi(THF中1.63M,200μL,0.33ミリモル)がCH3PPh3Br
(118mg,0.33ミリモル)のTHF(3mL)及びDMSO(1.2mL)中の溶液に対
し、0℃において滴下された。70分後、アルデヒド308(101mg,0.20ミリモル)
のTHF(3mL)中の溶液が添加され、そして0℃、10分後反応は室温において
1時間攪拌された。飽和NH4Cl水溶液が添加され、混合物はEtOAc(3
×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブライン洗浄され、Na2SO4
で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%EtOAc−ヘ
キサン)により精製され、アルケン309(90.9mg,90%)を提供した。
【0303】
【化131】
【0304】 アルコール310 9−BBN(THF中0.5M,17mL,8.45ミリモル)がアルケ
309(1.06g,2.11ミリモル)のTHF(30mL)中の溶液に対し0℃において
滴下された。2.5時間室温で攪拌後、反応は0℃に冷却され、H2O(60mL)と続
いてNaBO3・4H2O(3.25g,21.1ミリモル)が注意深く添加された。混合
物は室温で2時間激しく攪拌され、次いでH2Oで希釈され、そしてEtOAc
(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2
SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%乃至30
%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルコール310(0.920g,84%)
を与えた。
【0305】
【化132】
【0306】 ピバロエート311 アルコール310(65.8mg,0.0126ミリモル)、ピリジン(61
μL,0.76ミリモル)及びPvCl(23μL,0.189ミリモル)のCH2Cl2
3mL)中の混合物が室温で5時間攪拌された。アルコール310(0.92g,1.76ミ
リモル)を利用する第2の反応は同様な条件下で行われ、そして両方の反応は作
業仕上の間結合された:飽和NH4Cl水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2
(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2
SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%EtO
Ac−ヘキサン)により精製され、ピバロエート(pivaloate)311(1.08g,quan
t)を提供した。
【0307】
【化133】
【0308】 アルコール312 エーテル311(0.811g,1.33ミリモル)、DDQ(6.1g,27
ミリモル)及び10:1tBuOH:pH7ホスフェート緩衝液(42mL)のCH2
Cl2(84mL)中の混合物が暗所で室温において1.5時間激しく攪拌され、その点
において追加のDDQ(1.0g,4.4ミリモル)が添加された。1時間後飽和Na
HCO3水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2(4×)で抽出された。一緒に
された有機抽出物は飽和NaHCO3水溶液及びブラインで次々に洗浄され、N
2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%Et
OAc−ヘキサン)により精製されて、アルコール312(0.56g,87%)並びに
回収された出発物質311(97mg,12%)を提供した。
【0309】
【化134】
【0310】 ケトン313 塩化オキサリル(21μL,0.12ミリモル)がDMSO(34μL,0
.48ミリモル)のCH2Cl2(3mL)中の溶液に対し−78℃で滴下された。1時
間後、アルコール(39.4mg,0.081ミリモル)のCH2Cl2(1.5mL)中の溶液が
添加され、混合物は1.5時間攪拌された。Et3N(100μL,0.73ミリモル)が
添加され、10分後、混合物は0℃に加温された。飽和NH4Cl水溶液が添加さ
れ、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブラ
インで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロマ
トグラフィー(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、ケトン313(36.
6mg,93%)を提供し、これは直ちに次のステップにおいて使用された。
【0311】
【化135】
【0312】 アルケン314 Tebbe試薬(トルエン中〜0.65M,720μL,0.47ミリモル)が
ケトン313(151mg,0.31ミリモル)のTHF(5mL)中の溶液に対し0℃で添加
された。15分後H2Oが注意深く添加され、混合物はEtOAc(3×)で抽出
された。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥さ
れ、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(10%EtOAc−ヘキサン)
により精製されて、アルケン314(139mg,93%)を提供した。
【0313】
【化136】
【0314】 アルコール315 9−BBN(THF中0.5M,6.0mL,2.9ミリモル)がアルケ
314(468mg,0.97ミリモル)のTHF(10mL)中の溶液に対し0℃において滴
下された。混合物は室温で2時間攪拌され、その点で追加の9−BBN(THF
中0.5M,500μL,0.25ミリモル)が添加された。2.5時間後、混合物は0℃に
冷却され、H2O(10mL)と引き続くNaBO3・4H2O(1.5g,9.7ミリモル
)が注意深く添加された。混合物は室温で5時間激しく攪拌され、H2Oで希釈
され、EtOAc(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブラインで
洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィ
ー(勾配20%乃至30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルコール31 5 (0.47g,97%)を提供した。
【0315】
【化137】
【0316】 アルコール316 塩化オキサリル(246μL,2.82ミリモル)がDMSO(400
μL,5.64ミリモル)のCH2Cl2(40mL)中の溶液に対し−78℃において滴下
された。1時間後、アルコール315(0.47g,0.94ミリモル)のCH2Cl2(10m
L)中の溶液が添加され、混合物は1時間攪拌された。Et3N(1.2mL,8.5ミリ
モル)が添加され、10分後、混合物は0℃に加温され、10分間攪拌された。飽和
NH4Cl水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒
にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、そして濃
縮された。粗アルデヒドはCH2Cl2(20mL)及びEt3N(2mL)中で室温で
一晩攪拌された。飽和NH4Cl水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2(3×
)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4
で乾燥され、そしてフラッシュクロマトグラフィー(30%EtOAc−ヘキサン
)により精製され、エピマー化されたアルデヒドを提供し、これは直ちに1:1
Et2O:EtOH(10mL)中に溶解され、そして0℃へ冷却された。NaBH4 (35mg,0.94ミリモル)が添加され、10分後反応は飽和NH4Cl水溶液で停止
された。混合物はEtOAc(3×)で抽出され、一緒にされた有機抽出物はブ
ラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマト
グラフィー(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されてアルコール316(0.4
10g,3ステップに対し収率87%)を提供した。
【0317】
【化138】
【0318】 エーテル317 アルコール316(60.7mg,0.12ミリモル)及びMPMOTCI(
0.10g,0.36ミリモル)が一緒にされ、トルエン(3×)から共沸され、そして
高真空下一晩乾燥された。CH2Cl2(3mL)が添加され、混合物は0℃へ冷却
された。BF3・OEt2(約1μL,0.01ミリモル)が添加され、10分間攪拌後
、反応は飽和NH4Cl水溶液で停止された。混合物はCH2Cl2(3×)で抽
出され、一緒にされた抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、
濃縮され、そして予備的TLC(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて
、エーテル317(55.4mg,74%)を提供した。
【0319】
【化139】
【0320】 アルコール318 LAH(THF中1M,104μL,0.104ミリモル)がエーテ
317(54mg,0.087ミリモル)のEt2O(5mL)中の溶液に対し0℃で滴下さ
れた。30分後、H2O及び1M NaOHが注意深く添加された。混合物は室温で
10分間攪拌され、ガラスウォールを通して濾過され、濃縮され、そしてコラムク
ロマトグラフィー(30%〜50%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アル
コール318(45.5mg,98%)を提供した。
【0321】
【化140】
【0322】 アルデヒド319 塩化オキサリル(11μL,0.13ミリモル)がDMSO(18μ
L,0.25ミリモル)のCH2Cl2(2mL)中の溶液に対し−78℃において滴下さ
れた。1.8時間後、アルコール318(22.6mg,0.042ミリモル)のCH2Cl2(1m
L)中の溶液が添加され、混合物は1時間攪拌された。Et3N(53μL,0.38ミ
リモル)が添加され、10分後反応は0℃へ加温され、10分攪拌された。飽和NH 4 Cl水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にさ
れた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そ
してフラッシュクロマトグラフィー(20%EtOAc−ヘキサン)により精製さ
れて、アルデヒド319(21.7mg,97%)を提供した。
【0323】
【化141】
【0324】 B1933 B1794の合成に対しスキーム6において記載されたものと同様なやり
方で、中間体319B1933へ転換された。HRMS(FAB):C4157311 +Hに対する計算値 783.3931。測定値:783.3940。
【0325】
【化142】
【0326】 B1942 B1987(2mg,2.73μmol)、NaIO4(35mg,0.16ミリモル)、M
eOH(0.8mL)及びH2O(0.2mL)の混合物は室温で30分攪拌された。反応混
合物は次いでH2O(3mL)で希釈され、CH2Cl2(6×)及びEtOAc(
2×)で抽出された。一緒にされた有機相はNa2SO4上で乾燥され、そしてコ
ラムクロマトグラフィー(5%MeOH−CH2Cl2)により精製されて、所望
のアルデヒドを与えた。
【0327】 この物質はTHF(0.1mL)中に溶解され、0℃でそれまで冷却され、そして
THF(30μL,15ミリモル)中0.5M CF3TMSと引き続きTHF(5mL,0
.025ミリモル)中0.05TBAFで処理された。30分間攪拌後、反応混合物は飽和
NaHCO3水溶液(2mL)及びH2O(1mL)で希釈され、EtOAc(6×)
で抽出され、Na2SO4上で乾燥され、濾過され、そして濃縮されて、粗ビス−
TMSエーテルを与えた。
【0328】 この物質はTHF(0.5mL)中に溶解され、そして0.5Mイミダゾール塩酸塩を
含むTHF(8μL,8μmol)中の1M TBAFで室温において30分間処理さ
れた。反応混合物はSiO2コラム(50%EtOAc−ヘキサン乃至EtOAc
)を通して溶出され、ジオール中間体を与えた。
【0329】 この生成物とDess-Martinペリオジナン(10mg,24ミリモル)のCH2Cl2(0
.5mL)中の混合物が室温で1時間攪拌され、Et2O(5mL)で希釈され、セラ
イトを通して濾過された。濾液は濃縮され、そして予備的TLC(50%EtOA
c−ヘキサン)によって精製されて、B1942(1.5mg,5ステップに対し72%)
を与えた。HRMS(FAB):C4055311+Hに対する計算値 767.3516
。測定値:767.3542。
【0330】
【化143】
【0331】 アルコール401 NaIO4(375mg,1.74ミリモル)、X400(674mg,1.58ミ
リモル)、MeOH(16mL)及びH2O(4mL)の混合物が室温において1時間
攪拌された。H2Oで希釈後、混合物はCH2Cl2(4×)で抽出され、一緒に
された有機抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッシュクロ
マトグラフィー(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、中間体アルデ
ヒド(570mg)を提供し、これは直ちにDMF(15mL)中に溶解された。
【0332】 インジウム(275mg,2.4ミリモル)及び3−ブロモ−3,3−ジフルオロプロ
ペン(240μL,2.4ミリモル)が添加され、室温で17時間攪拌後、H2O及び0.1
M HClが添加された。混合物はEtOAc(3×)で抽出され、一緒にされ
た有機抽出物は連続してH2O及びブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥さ
れ、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%乃至30%EtOAc−ヘ
キサン)により精製されて、アルコール401をC34異性体の1:1混合物(605mg
,2ステップに対し81%)として提供した。
【0333】
【化144】
【0334】 ジオール402 OsO4(1 xstal)、アルコール401(605mg,1.28ミリモル)
、4−メチル−モルフォリンN−オキシド(0.45g,3.84ミリモル)、アセトン
(30mL)及びH2O(6mL)の混合物が室温で29時間攪拌された。追加のOsO4 (3 xtals)及び4−メチルモルフォリンN−オキシド(0.1g,0.8ミリモル)
が添加され、2日後飽和Na223水溶液が添加された。混合物はCH2Cl2
(6×)で抽出され、一緒にされた有機抽出物がNa2SO4上で乾燥され、濃縮
された。粗中間体トリオールは直ちに4:1::MeOH:H2O(25mL)中に溶
解され、そしてNaIO4(0.41g,1.9ミリモル)が添加された。室温で2時間
激しく攪拌後、混合物はH2Oで希釈され、CH2Cl2(3×)で抽出され、一
緒にされた有機抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮されて中間体アルデヒド
を提供し、これは直ちに1:1EtOH−Et2O(30mL)中に溶解され、0℃
に冷却された。NaBH4(48mg,1.3ミリモル)が添加され、20分後、反応はH 2 Oで停止され、CH2Cl2(4×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物は
Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、コラムクロマトグラフィー(50%EtOA
c−ヘキサン)により精製されて、ジオール402(485mg,3ステップに対し80%
)を提供した。
【0335】
【化145】
【0336】 シリルエーテル403 TBSOTf(2.3mL,10ミリモル)がジオール402(485
mg,1.0ミリモル)、Et3N(2.8mL,20ミリモル)及びCH2Cl2(30mL)の
混合物に対し0℃で滴下された。1時間室温で攪拌後、飽和NH4Cl水溶液が
添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物
はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロ
マトグラフィー(20%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、シリルエーテ
403(668mg,95%)を提供した。
【0337】
【化146】
【0338】 アルコール404 LAH(THF中1M,2.8mL,2.8ミリモル)がシリルエー
テル403(668mg,0.948ミリモル)のEt2O(60mL)中の溶液に対し0℃におい
て滴下された。15分後、H2O及び1M NaOHが注意して添加された。混合物
は室温で20分間攪拌され、グラスウールを通して濾過され、濃縮され、そしてコ
ラムクロマトグラフィー(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アル
コール404(500mg,85%)を提供した。
【0339】
【化147】
【0340】 アルデヒド405 塩化オキサリル(210μL,2.42ミリモル)がDMSO(345
μL,4.84ミリモル)のCH2Cl2(30mL)中の溶液に対し−78℃において滴下
された。1時間後、アルコール404(500mg,0.806ミリモル)のCH2Cl2(10m
L)中の溶液が添加された。40分後、Et3N(1.0mL,7.2ミリモル)が添加され
た。−78℃10分間攪拌後、反応混合物は0℃に加温され、追加の10分間攪拌され
た。飽和NH4Cl水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出され
た。一緒にされた有機抽出物は引き続いてH2O、ブラインで洗浄され、Na2
4上で乾燥され、濃縮された。フラッシュクロマトグラフィー(30%EtOA
c−ヘキサン)による精製はアルデヒド405(486mg,98%)を提供し、これは直
ちに次のステップにおいて使用された。
【0341】
【化148】
【0342】 アルケン406 nBuLi(1.63M,860μL,1.4ミリモル)がCH3PPh3
Br(500mg,1.4ミリモル)のTHF及びDMSO(6mL)中の溶液に対し0℃
において添加された。1時間後、アルデヒド405(486mg)のTHF中の溶液が添
加された。反応混合物は室温に加温され、30分間攪拌された。飽和NH4Cl水
溶液が添加され、混合物はEtOAc(3×)で抽出され、一緒にされた抽出物
はH2O及びブラインで引き続いて洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮さ
れ、そしてコラムクロマトグラフィー(20%EtOAc−ヘキサン)により精製
されてアルケン406(450mg,93%)を提供した。
【0343】
【化149】
【0344】 エステル407 9−BBN(THF中0.5M,9.0mL,4.5ミリモル)がアルケン
406(0.460g,0.746ミリモル)のTHF(10mL)中の溶液に対し0℃において
滴下された。室温へ加温後、混合物は3時間攪拌され、9−BBN(THF中0.
5M,3.0mL,1.5ミリモル)の2つの追加の部分が30分間隔で添加された。反応
混合物は0℃に再冷却され、そこでTHF(10mL)、H2O(10mL)及びNaB
3・4H2O(1.72g,11.2ミリモル)が注意して添加された。2時間後、混合
物はH2Oで希釈され、EtOAc(3×)で抽出された。一緒にされた抽出物
はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、コラムクロマトグ
ラフィー(20%乃至30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて中間体アルコ
ール(509mg)を提供し、これは直ちにCH2Cl2(10mL)中に溶解され、そし
てピリジン(600μL,7.5ミリモル)及びPvCl(275μL,2.2ミリモル)で
処理された。6時間後、飽和NH4Cl水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2
(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2
SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%乃至30
%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、エステル407(423mg,2ステップ
に対し79%)を提供した。
【0345】
【化150】
【0346】 アルコール408 エステル407(11mg,0.015ミリモル)とPd(OH)2/C(10
mg)のEtOAc(500μL)中の混合物がH2雰囲気下室温で6時間激しく攪拌
された。混合物はセライトを通して濾過され、濃縮され、そしてコラムクロマト
グラフィー(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されてアルコール408(9.4
mg,quant)を提供した。
【0347】
【化151】
【0348】 アルケン409 塩化オキサリル(7μL,0.075ミリモル)がDMSO(11μL
,0.15ミリモル)のCH2Cl2(2mL)中の溶液に対し−78℃においてN2下に
滴下された。40分後、アルコール408(15.2mg,0.025ミリモル)のCH2Cl2
1mL)中の溶液が添加され、反応は−78℃において1時間攪拌された。Et3
(31μL,0.22ミリモル)が添加され、10分間攪拌後混合物は0℃に加温された
。10分後反応混合物は飽和NH4Cl水溶液で停止され、CH2Cl2(3×)で
抽出された。一緒にされた抽出物は引き続いてH2O及びブラインで洗浄され、
Na2SO4上で乾燥され、そして濃縮された。フラッシュクロマトグラフィー(
30%EtOAc−ヘキサン)後、中間体ケトン(13mg)は直ちにTHF(500μ
L)中に溶解され、Tebbe試薬(トルエン中〜0.65M,60μL,0.040ミリモル)
で0℃において処理された。1.5時間後追加のTebbe試薬(トルエン中〜0.65M,
62μL,0.040ミリモル)が添加され、10分後H2O、ついでブラインが注意して
添加された。混合物はEtOAc(3×)で抽出され、一緒にされた有機抽出物
はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロ
マトグラフィー(10%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、アルケン409
(11.9mg,2ステップに対し80%)を提供した。
【0349】
【化152】
【0350】 アルコール410 9−BBN(THF中0.5M,1.5mL,0.72ミリモル)がアル
ケン409(0.144g,0.242ミリモル)のTHF(2mL)中の溶液に対し0℃にお
いて滴下された。室温へ加温後、混合物は3時間攪拌された。反応混合物は0℃
に再冷却され、そこでTHF(2mL)、H2O(2mL)及びNaBO3・4H2
(0.38g,2.4ミリモル)が注意深く添加されでた。混合物は室温で4時間激し
く攪拌され、H2Oで希釈され、EtOAc(3×)で抽出された。一緒にされ
た抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてコ
ラムクロマトグラフィー(20%EtOAc−ヘキサン)で精製されて、アルコー
410(0.140g,94%)を提供した。
【0351】
【化153】
【0352】 アルコール411 塩化オキサリル(26μL,0.30mL)がDMSO(43μL,0.6
0ミリモル)のCH2Cl2(4mL)中の溶液に対し−78℃において滴下された。
1時間後、アルコール410(57mg,0.093ミリモル)のCH2Cl2(2mL)中の溶
液が添加された。45分後、Et3N(125μL,0.90ミリモル)が添加された。−
78℃において10分間攪拌後、反応混合物は0℃に加温され、追加の10分間攪拌さ
れた。飽和NH4Cl水溶液が添加され、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出さ
れた。一緒にされた有機抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され
、濃縮された。粗生成物はCH2Cl2(4mL)中に溶解され、Et3N(400mL)
で処理され、そして室温で15時間攪拌された。飽和NH4Cl水溶液が添加され
、混合物はCH2Cl2(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽出物はブライ
ンで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、そしてフラッシュクロマトグラフィー
(30%EtOAc−ヘキサン)により精製されて、中間体アルデヒド(48mg)を
提供し、これは直ちに1:1Et2O−EtOH(4mL)中に溶解され、0℃に
冷却され、そして固体NaBH4(〜4mg,0.09ミリモル)で処理された。15分
間攪拌後、飽和NH4Cl水溶液が注意深く添加され、混合物はEtOAc(3
×)で抽出された。一緒にされた抽出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で
乾燥され、濃縮され、そしてコラムクロマトグラフィー(20%乃至30%EtOA
c−ヘキサン)により精製されて、アルコール411(456mg,3ステップに対し80
%)を提供した。
【0353】
【化154】
【0354】 412A及び412B アルコール411(120mg,0.196ミリモル)及びMPMOTC
I(0.17g,0.59ミリモル)が一緒にされ、トルエン(3×)から共沸され、そ
して高真空下1時間乾燥された。CH2Cl2(9mL)が添加され、混合物は0℃
に冷却された。BF3・OEt2(CH2Cl2中0.016M,125μL,0.002ミリモ
ル)が滴下され、20分間攪拌後、反応は飽和NH4Cl水溶液で停止された。混
合物はCH2Cl2(3×)で抽出され、一緒にされた抽出物はブラインで洗浄さ
れ、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そして予備的TLC(20%EtOAc
−ヘキサン)により精製されて、中間体MPMエーテルを提供し、これはいくら
かの密接に走る不純物を含んでいた。この物質は直ちにEt2O(10mL)中に溶
解され、LAH(THF中1M,300μL,0.300ミリモル)で0℃において処理
された。10分後、H2O及びNaOHが添加され、10分間室温で攪拌後、混合物
はセライトを通して濾過され、濃縮され、そして予備的TLC(35%EtOAc
−ヘキサン)により精製されて、412A(49mg,2ステップに対し39%)を単一
C34異性体として、又412B(46mg,2ステップに対し36%)をC34異性体の〜
9:1混合物として提供した。
【0355】
【化155】
【0356】 B2070及びB2073 B1794の合成に対しスキーム4及び6中に述べられたも
のと同様なやり方で、中間体412A及び412BB2070及びB2073へそれぞれ転換
された。B2070に対し:HRMS(FAB):C4158212+Naに対する
計算値 803.3794。測定値:803.3801。B2073に対し:HRMS(FAB):C4 158212+Naに対する計算値 803.3793。測定値:803.3781。
【0357】
【化156】
【0358】 ジオール501(64) 飽和NaHCO3水溶液(21mL)及びKBr(89mg,0.75
ミリモル)がジオール10(1.35g,3.4ミリモル)のCH2Cl2(34mL)中の溶
液に対し添加された。混合物は0℃に冷却され、そして4−メトキシ−2,2,
6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(CH2Cl2中0.05M,7.45mL
,0.37ミリモル)及びNaOCl(H2O中0.07M,5.6mL,0.39ミリモル)が順
次添加された。1時間後、反応混合物は飽和Na223水溶液で停止され、飽
和NaHCO3水溶液で希釈され、そしてCH2Cl2(3×)で抽出された。一
緒にされた抽出物はNa2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてTHF(21mL)
中に溶解された。
【0359】 0℃に冷却後、CF3TMS(1.5g,10.5ミリモル)及びTBAF(THF中
0.1M,680μL,0.068ミリモル)が順次添加された。40分間攪拌後、追加のT
BAF(THF中1M,8.3mL,8.3ミリモル)が添加された。30分後、反応はH 2 Oで停止され、そしてEtOAc(3×)で抽出された。一緒にされた有機抽
出物はブラインで洗浄され、Na2SO4上で乾燥され、濃縮され、そしてフラッ
ッシュクロマトグラフィー(30%,40%,50%EtOAc−ヘキサンとそれに続
くEtOAc)により精製され、ジオールの2:1混合物(553mg,35%)を与
えた。MPLC(1.5%MeOH−CH2Cl2)による分離は多量のより極性の
大きい異性体501(64)(340mg,22%)と少量のより極性の小さい異性体(152m
g,10%)を与えた。
【0360】
【化157】
【0361】 B1963 B1794の合成のためのスキーム4及び6に述べられたものと類似のや
り方で、中間体501B1963へ転換された。
【0362】
【化158】
【0363】 これらの化合物はB2294を適当なアミンでメタノールの如き溶剤中で数時間乃
至数日間処理することによりつくられる。反応の進行は薄層クロマトグラフィー
により監視され得る。当業者に周知の標準の作業工程が所望の化合物を提供する
。下記の工程はER803868を調製するためである;しかしながらこの工程は一般
的であり、任意の所望の類似体を調製するため使用され得る。
【0364】 ER803868の合成 B2294 1.2mgのメタノール0.5mL中の溶液に対し、モルホリン0.012mLが添加さ
れた。混合物は10日間攪拌され、追加のモルホリン0.012mLは、1,2,3,4
及び8日目に添加された。混合物は次いでクロマトグラフにかけられ、所望の化
合物の1.4mgを与えた。
【0365】
【化159】
【0366】 B2320 R=N,N-ジメチルアミノ B2330 R=N-イソプロピルアミノ B2336 R=N-メチルアミノ B2339 R=N-t-ブチルアミノ B2417 R=N-2-ヒドロキシエチルアミノ B2418 R=N-ピペラジニル B2489 R=N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ B2390 R=N-1,3-ジヒドロキシ-2-プロピルアミノ B2491 R=N-ベンジルアミノ ER803834 R=N-ピペリジニル ER803835 R=N-ピロリジニル ER803836 R=N-3-(R)-ヒドロキシピロリジニル ER803843 R=N-ホモピペリジニル ER803845 R=N-パラ-メトキシベンジルアミノ ER803846 R=N-フェネチルアミノ ER803851 R=N-2-(S-ヒドロキシメチル)ピロリジニル ER803852 R=N-2-(R-ヒドロキシメチル)ピロリジニル ER803868 R=N-モルホニル ER803869 R=N-エチルアミノ ER803870 R=N-イミダゾイル ER803883 R=N,N-ジエチルアミノ ER803884 R=N-パラ-クロロベンジルアミノ D.薬理学的活性 個々に開示された薬の多くが試験管内及び生体内活性に対し試験された(下記
表1参照)。スクリーニング法は96−ウエルマイクロタイタープレートフォーマ
ット(Finlay, G.J.他 Analytical Biochemstry 139: 272-277, 1984)におけるD
LD−1ヒューマン結腸ガン細胞を用いる標準試験管内細胞生長抑制分析(ATCC
accession number CCL 221) U937(ATCC accession number CRL 1593)有糸分裂
遮断可逆性分析(下述)及び、あるケースにおいてはLOXヒューマンメラノー
マ腫瘍異種移植生体内生長抑制分析(表1参照)を含んでいた。エステラーゼ分
解に対する化学的安定性も又試験された。
【0367】 U937有糸分裂遮断可逆性分析 U937ヒューマン細網肉腫細胞が75cm2組織培養フラスコに対し、10%胎仔ウシ
血清を含むRPMI Medium 1640の22.5mL中2.5×106細胞として添加された。細胞は
5%CO2を含む加湿された雰囲気中の37℃における培養の36時間の培養に適合
することが許容された。各試験薬が次いでフラスコに対し10×最終濃度の2.5mL
として添加された。達成された最終濃度は媒質の2.5mLを収容した薬なしの対照
フラスコを含む10個の濃度ステップの総計に対しハーフlog−増分において0.1〜
1000nMであった。細胞は5%CO2を含む加湿された雰囲気中で、37℃における1
2時間の予備処理期間の間薬と共に培養された。
【0368】 内容物は各フラスコから取り出され、300×gで10分間室温で遠心分離され、
その後薬含有媒質は細胞ペレットから除かれた。細胞は温かい薬を含まない媒質
の25mL中に再懸垂され、300×gで10分間室温で遠心分離された。媒質を細胞ペ
レットから除いた後、細胞は温かい薬を含まない媒質の35mL中に再懸垂され、新
しいフラスコへ移され、そして細胞の10mLの試料が各フラスコから直ちに取り出
され、下記する如く直ちに処理され、後の細胞サイクル分析のために貯蔵された
(薬洗い出しの0時間)。
【0369】 細胞の残りの25mLの培養は薬を含まない媒質中で次の10時間継続した。細胞の
10mLの試料は各フラスコから取り出され、直ちに加工され、後の細胞サイクル分
析のために貯蔵され(薬洗い出しの10時間)、そして10mLの新しい取り替え媒質
が各培養フラスコに対し添加された。薬を含まない媒質内の細胞の培養は5時間
継続した。第2日に、媒質及び細胞の20mLが各フラスコから取り除かれ、20mLの
新しい媒質で置換された。細胞の生存度は血球計算盤計数を用いるトリパンブリ
ュー除去テクニックにより5日後に定量された。
【0370】 細胞はBecton Dickinson Immunocytometry Systems source book section 1.1
1(Preparation of Alcohol-Fixed Whole Cells From Suspensions For DNA Anal
ysis)中に発表された方法の変形を用いる細胞サイクル分析のために加工された
。簡潔に述べると、薬洗い出しの0及び10時間においてフラスコから取り出され
た各10Ml試料は別々に300×gにおいて10分間遠心分離された。媒質を細胞ペレ
ットから取り除いた後、細胞は3mLの冷食塩水中に再懸濁された。7ミリリット
ルの冷100%エタノールがゆっくりと激しく渦を以て添加された。化合物の洗い
出しの0時間及び10時間の期間からのエタノール処理試料は4℃において一晩貯
蔵された。エタノール処理試料は300×gで10分間遠心分離され、エタノールは
除去され、細胞は次いで10mLのホスフェート緩衝食塩水(PBS)中で洗浄され
た。細胞はPBS中の0.2mg/mL Ribonuclease A(Sigma No. R-5503)の0.5mL中
に再懸垂され、37℃水浴中で30分間培養された。
【0371】 細胞は適当なフロー血球計算チューブへ移され、PBS中10mg/mL沃化プロピ
ジウム(PI)(Sigma No. P4170)が各チューブに添加された。細胞はPIと共
に室温で暗所においてフロー血球計算器(Becton Dickinson FACScanフロー計算
器又は均等物)での分析に先立って少なくとも15分間培養された。細胞は1時間
以内に且つ準備完了まで暗所で4℃において保持されて分析さるべきである。細
胞サイクル分析は細胞蛍光の強度のフロー血球計算測定を用いて0時間及び10時
間細胞について実行された。各細胞に対する沃化プロピジウム蛍光の強度は線形
増幅スケールでダブレット識別を用い、ダブレットイベントを無視して測定され
た。15,000細胞を分析することから得られた結果はヒストグラムとしてx軸に増
加する蛍光強度を又y軸に特定の強度レベルにおける細胞の数を以て提示された
【0372】 PI染色の強度は細胞中のDNAの量に依存し、そこで細胞サイクルの種々の
フェーズ、例えば最後の有糸分裂以来DNAを合成しなかった細胞(G1フェー
ズ)、DNA合成の中間のステージにある細胞(Sフェーズ)及びDNAのそれ
らの補体を倍加し且つ分割する用意がある細胞(G2フェーズ)の如きフェーズ
、にある細胞を同定することが可能である。細胞サイクルの有糸分裂フェーズ内
でブロックされる細胞は又G1フェーズに比較してDNAの量の倍を有する。も
し凡ての細胞が有糸分裂においてブロックされるならばG1フェーズ細胞はなく
なるが、しかし化合物が取り除かれる時ブロックが除かれるならば細胞は有糸分
裂を完了し、G1フェーズに再び出現する。その様にG1又はSフェーズに再び出
現する細胞の数はかくして最近有糸分裂を完了した細胞の数の一つの尺度である
。化合物除去後0及び10時間における各試料に対し、有糸分裂を完了する細胞の
数が(G1フェーズに再び出現する細胞の数として)定量され、12時間の予備処
理期間の間に使用された化合物の当初濃度の函数としてプロットされた。薬洗い
出し後5日のまだ生長しうる細胞のパーセンテージが同じグラフ上に重ね合わさ
れた。比が0時間において有糸分裂内の凡ての細胞を完全にブロック(遮断)す
るに要求される化合物濃度と化合物除去後10時間においてブロックを維持するの
に必要とされる濃度との間に決定され得る。これは化合物の可逆性の尺度として
取られ、比が1に近いか又はこれに等しい時、生体内抗腫瘍化合物として有効で
あるらしいことを指示する。(表1、4〜6欄)
【0373】
【表1−1】
【0374】
【表1−2】
【0375】 本発明は又剤に対する細胞の一過性の曝露後細胞内に持続性の有糸分裂の遮断
を誘発する剤を同定するための方法を特徴とする。本発明は試験化合物の相対的
可逆性を、下記に述べる如きステップ(d)の測定とステップ(f)の測定を相
関させることにより決定することを特徴とする。この決定は一つの比、又は例え
ば算数の差であり得る。一つの観点において、その方法は次のものを含む: (a)第一の細胞試料を試験化合物の予定された濃度を以て、G1個体群を空に
するに十分なものと1回の細胞サイクルに等しいものとの間の時間間隔の間(典
型的には8〜16時間、又は約12時間)培養し; (b)実質上該第一の細胞試料から該試験化合物を分離し(例えば洗浄又は媒質
を変えることにより); (c)該第一の試料を該試験化合物のない媒体中で高度に可逆的な有糸分裂抑制
剤により誘発された有糸分裂遮断から放出された細胞の少なくとも80%(例えば
85%、90%、そして好ましくは95%、98%又は99%)が有糸分裂を完了してG1
フェーズに戻ることを許容するに十分な時間間隔だけ培養し(例えば典型的には
分離ステップ(b)の後6〜14時間、又は約10時間); (d)有糸分裂を完了し且つG1フェーズに戻ったステップ(c)からの一過的
に曝露された細胞のパーセンテージを測定する(例えばDNA依存PI蛍光の如
き細胞サイクルマーカーを測定する); このスクリーニング方法は更に次のステップを含む: (e)ステップ(a)において使用されたものより少ないか又はそれに等しい該
試験化合物の濃度を以て細胞の第2の試料を、G1個体群を空にするに十分なも
のと1回の細胞のサイクルに等しいものとの間の時間間隔だけ培養し; (f)有糸分裂を完了してG1フェーズに戻ったステップ(e)からの細胞のパ
ーセンテージを測定し; (g)試験化合物の可逆性の比を決定する。
【0376】 方法の一つの態様において、第1及び第2の細胞試料は例えば人間の白血病、
人間のリンパ腫、マウスの白血病及びマウスのリンパ腫細胞から選ばれた懸垂液
培養細胞である。第1及び第2の細胞試料は同時に(ステップ(a)及び(e)
)又は別々の部分において培養され得る。他の態様は更にステップ(a)の前に
ステップ(i)、即ち該第1の細胞試料を可逆性の有糸分裂遮断剤(又は、それ
に代えて、該試験化合物)と共に培養して有糸分裂遮断時に集められた満足し得
る多量の細胞を提供するために望ましい時間間隔を推定するステップを含む;そ
の場合、ステップ(a)の培養はステップ(i)で推定された時間間隔に対して
である。方法の他の態様は更にステップ(c)の前に、ステップ(c)の試験化
合物のない培養に対する望ましい時間間隔を推定するステップ(ii)を含み、該
ステップ(ii)は高度に可逆的な抗有糸分裂剤で予備処理された細胞の少なくと
も80%が有糸分裂を完了し、G1フェーズに再び入るまでの時間間隔を決定する
ことを含む:且つその場合ステップ(c)の培養はステップ(ii)で決定された
時間間隔に対してである。方法の他の態様は例えば癒着性の人間又はネズミのガ
ン細胞からの非サスペンション培養細胞を、組織培養フラスコからそれらを分離
するための適当な手段により採取したものを利用する。
【0377】 方法の一つの観点は更に試験化合物の一連の相対的濃度を用いてステップ(a
)〜(f)を繰り返して試験化合物のどの二つの実質上最小濃度がステップ(d
)及びステップ(f)における完全な有糸分裂遮断を提供するかを決定すること
を含む。これらの最小十分な濃度の比は可逆性のインデックスである(典型的用
量−応答曲線の調製のための詳細なU937プロトコル参照)。これらの濃度は(
ステップ(d)及び(f)からの細胞のパーセンテージの(例えば3又はより少
ない僅かな濃度だけを試験することによる)濃度の函数としての曲線を外挿する
こと、又は実験的に全範囲の濃度を試験することにより決定され得る。
【0378】 上記の方法は有糸分裂を遮断する剤(試験化合物)を同定するため、その有糸
分裂遮断有効性をその除去後に実質上保持した有糸分裂遮断剤を同定するため、
及び例えば有糸分裂遮断剤のIC50又はIC95を予告するために有用である。比
較的に可逆性の抗有糸分裂剤と比較される時、実質上非可逆性の抗有糸分裂剤、
換言すれば、単に一過性で剤に曝露された細胞内で有糸分裂を遮断し続ける剤は
、マルチ−ドラッグ抵抗性(MDR)ポンプ及び代謝性又は他の分解性経路を含
む自然のプロセスが長びく曝露を妨げる生体内ではより有効である様に思われる
。比較的可逆性の抗有糸分裂剤の有効性は持続性の曝露の期間に依存し得る。
【0379】 薬剤を開発するコストからみて、上述の如き可逆性を決定することの経済的利
益は可成りのものである。上記方法は例えば良好な試験管内活性をもつ試験化合
物が臨床実験における如き生体内で有効であるかどうかを予測するために使用し
得る。比較的可逆的な剤は非可逆的な剤と同様に作用することは期待されないで
あろう。これは、例えば、二つの公知の化合物、即ち比較的非可逆的な抗有糸分
裂剤のビンクリスチン及び高度に可逆性の抗有糸分裂剤のビンブラスチンに対す
るデータと対比することにより示される。
【0380】
【表2】
【0381】 U937有糸分裂遮断可逆性分析における抗有糸分裂薬ビンブラスチン及びビン
クリスチンの分析は当初の有糸分裂遮断(0時間値)を誘発する同一の能力に拘
わらず、二つの薬の薬洗い出し後10時間持続される有糸分裂遮断(10時間値)を
誘発する能力は非常に異なることを示す:ビンクリスチンは非可逆性の有糸分裂
遮断を誘発するが、他方ブンブラスチンにより誘発されるものは高度に可逆的で
ある。
【0382】 免疫無防備状態(ヌード)のマウスにおいて皮下に生長させられたCOLO20
5ヒューマン結腸ガン異種移植に対する抗有糸分裂薬ビンブラスチン及びビンク
リスチンの生体内抗有糸分裂活性の分析は1mg/kgの均等な用量においてビンク
リスチンは実質的なガン生長抑制活性を示すが、一方ビンブラスチンは不活性で
あることを指示する。0.3mg/kgのより低い用量において、ビンクリスチンな尚
中程度の生長抑制を生ずるが、一方ビンブラスチンは再び不活性である。ビンク
リスチンのより大なる生体内活性はビンブラスチンの高度の可逆性に対比しての
その非可逆性に関連する。
【0383】 E.用途 開示された化合物は上記D欄に証明された如き抗腫瘍及び抗有糸分裂活性を含
めて薬理学的活性を有する。腫瘍の例はメラノーマ、線維肉腫、単球性白血病、
結腸ガン、卵巣ガン、乳ガン、骨肉腫、前立腺ガン、肺ガン、及びras−転換
繊維芽細胞を含む。
【0384】 本発明は式(I)の化合物及び製薬的に受容可能な担体を含む製薬組成物を特
徴とする。組成物は又開示された化合物の組み合わせ、あるいは一つ又はより多
くの開示化合物と抗腫瘍剤、免疫刺激剤、インターフェロン、サイトカイン、抗
MDR剤又は抗血管形成剤の如き他の製薬的に活性な剤との組み合わせを包含し
得る。組成物は経口、局所、非経口、静脈内又は筋肉内投与、又は注射又は吸入
による投与のために製剤され得る。製剤は又経皮パッチを含む制御された放出の
ために調製され得る。
【0385】 患者における腫瘍生長を抑制するための方法は患者に対し開示された化合物又
は組成物の有効な抗腫瘍量を投与するステップを含む。本発明は又式(I)の化
合物を他の製薬的に活性な剤を投与する前、投与中又は投与後に共投与する方法
を含む組み合わせ治療法を意図する。投与の方法は同一でも又異なってもよい。
腫瘍の生長の抑制は、対照(既知の抑制剤又は試験化合物の不在)の生長よりも
少なくとも20%少なく、そして好ましくは30%、50%又は75%少ない、試験化合
物に曝露された細胞又は組織の成長を含む。
【0386】 他の態様 本発明の必須の特徴は上記の叙述及び請求項から容易に認識され得る。全体の
開示に基づいて、本発明の開示された化合物及び方法の変形は請求項及び開示の
精神及び範囲から逸脱することなく設計し且つ適合され得る。この中に述べられ
た引用文献及び刊行物はここにそれらの全体において組み込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 トウル,マレイ,ジェイ アメリカ合衆国ニューハンプシャー州 03032,オーボーン,キンバルス・ポイン ト・70 (72)発明者 ユー,メルビン,ジェイ アメリカ合衆国マサチューセッツ州01810, アンドオーバー,バルフィンチ・ドライ ブ・700 (72)発明者 ツェン,ワンジュン アメリカ合衆国ニューハンプシャー州 03053,ロンドンデリー,デボンシアー・ レーン・14 Fターム(参考) 4C071 AA03 BB03 CC15 EE04 FF17 GG05 HH08 LL01 4C086 BC31 CA01 MA01 MA04 NA14 ZA66 ZA81 ZA96 ZB26

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式を有する化合物又はその製薬的に受容可能な塩: 【化1】 式中、AはC1-6飽和又はC2-6不飽和炭化水素骨格であり、その骨格は未置換
    であるか、又は包括的に1及び10個の間の置換基を有し、置換基はシアノ、ハロ
    、アジド、オキソ及びQ1から選ばれ; 各Q1は独立にOR1、SR1、SO21、OSO21、NR21、NR2(CO)
    1、NR2(CO)(CO)R1、NR2(CO)NR21、NR2(CO)OR1、(CO)
    OR1、O(CO)R1、(CO)NR21及びO(CO)NR21から選ばれ; R1、R2、R4、R5及びR6の各々は独立にH、C1-6アルキル、C1-6ハロア
    ルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アミノアルキル、C6-10アリール、C 6-10 ハロアリール、C6-10ヒドロキシアリール、C1-3アルコキシ−C6アリール
    、C6-10アリール−C1-6アルキル、C1-6アルキル−C6-10アリール、C6-10
    ロアリール−C1-6アルキル、C1-6アルキル−C6-10ハロアリール、(C1-3
    ルコキシ−C6アリール)−C1-3アルキル、C2-9ヘテロ環基、C2-9ヘテロ環基
    −C1-6アルキル、C2-9ヘテロアリール及びC2-9ヘテロアリール−C1-6アルキ
    ルから選択され; D及びD’の各々は独立にR3及びOR3から選択され、そこでR3はH、C1-3 アルキル又はC1-3ハロアルキルである; nは0又は1; EはR5又はOR5であり; GはO、S、CH2又はNR6である; J及びJ’の各々は独立にH、C1-6アルコキシ、又はC1-6アルキルである:
    又はJ及びJ’は一緒にして=CH2又は−O−(直鎖又は分枝のC1-5アルキレ
    ン又はアルキリデン)−O−である; QはC1-3アルキルである; Tはエチレン又はエテニレンであり、任意に(CO)OR7で置換され、ここで
    7はH又はC1-6アルキルである; U及びU’の各々は独立にA、C1-6アルコキシ又はC1-6アルキルである:又
    はU及びU’は一緒にして=CH2又は−O−(直鎖又は分枝C1-5アルキレン又
    はアルキリデン)−O−である; XはH又はC1-6アルコキシである; Y及びY’の各々は独立にH又はC1-6アルコキシである;又はY及びY’は
    一緒にして=O、=CH2、又は−O−(直鎖又は分枝C1-5アルキレン)−O−
    である; そしてZ及びZ’の各々は独立にH又はC1-6アルコキシである;又はZ及び
    Z’は一緒にして=O、=CH2又は−O−(直鎖又は分枝C1-5アルキレン又は
    アルキリデン)−O−である。
  2. 【請求項2】 nが0である請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 D及びD’の各々が独立にR3、C1-3アルコキシ及びC1-3
    ハロアルキロキシから選ばれる請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 R5がH、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロ
    キシアルキル、C1-6アミノアルキル、C6-10アリール、C6-10ハロアリール、
    6-10ヒドロキシアリール、C1-3アルコキシ−C6アリール、C6-10アリール−
    1-6アルキル、C1-6アルキル−C6-10アリール、C6-10ハロアリール−C1-6
    アルキル、C1-6アルキル−C6-10ハロアリール、(C1-3アルコキシ−C6アリ
    ール)−C1-3アルキル、C2-9ヘテロ環状基、C2-9ヘテロ環状基−C1-6アルキ
    ル、C2-9ヘテロアリール、及びC2-9ヘテロアリール−C1-6アルキルから選ば
    れる請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1において:AがC1-6飽和又はC2-6不飽和炭化水素
    骨格を含み、該骨格はシアノ、ハロ、アジド、オキソ及びQ1から選ばれた少な
    くとも一つの置換基を有し; 各Q1は独立にOR1、SR1、SO21、OSO21、NR21、NR2(CO)
    1及びO(CO)NR21から選ばれ; nは0である; GはOである; J及びJ’は一緒にして=CH2である; Qはメチルである; Tはエチレンである; U及びU’は一緒にして=CH2である; XはHである; Y及びY’の各々はHである;及び Z及びZ’は一緒にして=O又は=CH2である; 請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1において:各Q1は独立にOR1、SR1、SO21
    、OSO21、NH(CO)R1、NH(CO)(CO)R1及びO(CO)NHR1から
    選ばれ; 各R1は独立にC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6アリール、C6ハロア
    リール、C1-3アルコキシ−C6アリール、C6アリール−C1-3アルキル、C1-3
    アルキル−C6アリール、C6ハロアリール−C1-3アルキル、C1-3アルキル−C 6 ハロアリール、(C1-3アルコキシ−C6アリール)−C1-3アルキル、C2-9
    テロ環状基、C2-9ヘテロアリール及びC2-9ヘテロアリール−C1-6アルキルか
    ら選ばれ; D1及びD’の一つはメチル又はメトキシであり、他はHである; nは0である; GはOである; J及びJ’は一緒にして=CH2である; Qはメチルである; Tはエチレンである; U及びU’は一緒にして=CH2である; XはHである; Y及びY’の各々はHである;及び Z及びZ’は一緒にして=Oである; 請求項1の化合物。
  7. 【請求項7】 Aがヒドロキシル、アミノ、アジド、ハロ及びオキソから選
    ばれる少なくとも一つの置換基を有する請求項6の化合物。
  8. 【請求項8】 Aがヒドロキシル、アミノ及びアジドから選ばれる少なくと
    も一つの置換基を有する飽和炭化水素骨格を含む請求項7の化合物。
  9. 【請求項9】 Aがヒドロキシル、アミノ及びアジドから独立に選ばれる少
    なくとも2個の置換基を有する請求項8の化合物。
  10. 【請求項10】 Aがヒドロキシル及びアミノから独立に選ばれる少なくと
    も2個の置換基を有する請求項8の化合物。
  11. 【請求項11】 Aが少なくとも1個のヒドロキシル置換基と少なくとも1
    個のアミノ置換基を有する請求項8の化合物。
  12. 【請求項12】 Aが少なくとも2個のヒドロキシル置換基を有する請求項
    8の化合物。
  13. 【請求項13】 AがC2-4炭化水素骨格を含む請求項8の化合物。
  14. 【請求項14】 AがC3炭化水素骨格を含む請求項8の化合物。
  15. 【請求項15】 AがGを含む環に対する炭素原子連結Aに対しアルファの
    炭素原子上に(S)ヒドロキシルを有する請求項13の化合物。
  16. 【請求項16】 Aがヒドロキシル及びシアノから選ばれた少なくとも一つ
    の置換基を有するC1-6飽和炭化水素骨格を含む請求項6の化合物。
  17. 【請求項17】 Q1がOR1、SR1、SO21及びOSO21から独立に
    選ばれ、各R1は独立にC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6アリール、C6
    ハロアリール、C1-3アルコキシ−C6アリール、C6アリール−C1-3アルキル、
    1-3アルキル−C6アリール、C6ハロアリール−C1-3アルキル、C1-3アルキ
    ル−C6ハロアリール、及び(C1-3アルコキシ−C6アリール)−C1-3アルキル
    から選ばれる請求項6の化合物。
  18. 【請求項18】 次の構造の化合物。 【化2】
  19. 【請求項19】 次の構造の化合物 【化3】 及びその製薬的に受容可能な塩。
  20. 【請求項20】 細胞内に持続性の有糸分裂の遮断をその剤に対する該細胞
    の一過性の曝露後に誘発する剤を同定する方法であって、該方法は: (a)第一の細胞試料を試験化合物の予定された濃度を以て、G1個体群を空
    にするに十分なものと1回の細胞サイクルに等しいものとの間の時間間隔だけ培
    養し; (b)実質上該第一の細胞試料から該試験化合物を分離し; (c)該第一の試料を該試験化合物のない媒体中で高度に可逆的な有糸分裂抑
    制剤により誘発された有糸分裂遮断から放出された細胞の少なくとも80%が有糸
    分裂を完了してG1フェーズに戻ることを許容するに十分な時間間隔だけ培養し
    ; (d)有糸分裂を完了し且つG1フェーズに戻ったステップ(c)からの一過
    的に曝露された細胞のパーセンテージを測定する; ステップを含む方法。
  21. 【請求項21】 更に次のステップを含む請求項20の方法: (e)ステップ(a)において使用されたものより少ないか又はそれに等しい
    該試験化合物の濃度を以て細胞の第2の試料を、G1個体群を空にするに十分な
    ものと1回の細胞のサイクルに等しいものとの間の時間間隔だけ培養し; (f)有糸分裂を完了してG1フェーズに戻ったステップ(e)からの細胞の
    パーセンテージを測定し; (g)ステップ(d)の測定とステップ(f)の測定を相関させることにより
    該試験化合物の相対的可逆性を決定する。
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