JP2015512897A - ハリコンドリンbの大環状c1−ケト類似体を調製するための合成プロセスおよびそれに有用な中間体 - Google Patents

ハリコンドリンbの大環状c1−ケト類似体を調製するための合成プロセスおよびそれに有用な中間体 Download PDF

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Abstract

式1の化合物または薬学的に許容されるその塩が開示される。【化3】式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R7'、R8、R9、R10、R11、R12、およびR13は、本明細書に記載される通りである。また、式1の化合物または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスおよび、そこで使用される中間体も開示される。式1の化合物は、エリブリンのようなハリコンドリン類似体の調製に使用することができる。式1の化合物からのこれを調製するためのプロセスもまた開示される。

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2012年3月30日に出願され、MACROCYCLIC ANALOGS AND METHODS FOR THEIR PREPARATIONと題する米国特許仮出願第61/618,004号、および、2012年5月15日に出願され、SYNTHETIC PROCESS FOR PREPARATION OF MACROCYCLIC C1-KETO ANALOGS OF HALICHONDRIN B AND INTERMEDIATES USEFUL THEREINと題する米国特許仮出願第61/647,127号からの優先権およびその恩恵を主張する。上記の出願の内容を、参照により本明細書に組み込む。
本明細書は、ハリコンドリンBの大環状C1−ケト類似体を調製するための合成プロセス、それらの調製に有用な塩および中間体に関する。
ハリコンドリンは抗癌および抗有糸分裂活性を有するものとして開示されてきている。(Chem. Rev. 2009, 109, 3044-3079、参照により本明細書に組み込む。)特にハリコンドリンBは、海綿であるクロイソカイメン(Halichondria okadai)から初めて単離された有効な抗癌剤として報告されてきた。(米国特許第5,436,238号明細書、Tetrahedron Lett. 1994, 35, 9435、および、国際公開第1993/017690号。全て参照により本明細書に組み込む。)その分子の大環状フラグメント(C1−C30フラグメント)のみを有し、C1位にエステルの代わりにケトン機能を有するハリコンドリンBの類似体が、ハリコンドリンBと同様に抗癌活性を示すことが報告された。(Bioorg. Med. Chem. Lett., 2000, 10, 1029、および、Bioorg. Med .Chem. Lett., 2004, 14, 5551。)そのような大環状フラグメントは、癌性細胞の細胞自然死をトリガし、それらの増殖を停止させる、チューブリン重合プロセスの崩壊により、癌細胞中の有糸分裂阻止を誘起する要因であることが確立されてきた。(Cancer Res., 2004, 64, 5760、および、Mol. Canc. Ther., 2008, 7, 2003。)ハリコンドリンBの大環状C1−ケト類似体であるエリブリンメシル酸塩は、有効な抗癌特性を有することが報告されてきた。(国際公開第1999/065894号、参照により本明細書に組み込む。)エリブリンは、Halavenという商品名で販売されており、また、E7389、B1939、およびER−086526としても知られている。
Figure 2015512897
Figure 2015512897
(米国特許第6,214,865号明細書、国際公開第2009/124237号、Bioorg. Med .Chem. Lett., 2004, 14, 5551、およびJ. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 15642(全て参照により本明細書に組み込む)に)記載される合成手法は、大員環の構築後にエリブリンのC27−C35フラグメント中に窒素を導入することを含む。そのような手法は、C1−C13およびC14−C26フラグメントに対応する構成成分が導入された後に、合成の後の方の段階に対して複数の合成ステップを追加することができる。これらのフラグメントの合成は長く複雑である。また、合成中へのあらゆる追加的ステップは、製造コストの増大を示唆するものである。さらに、エリブリンの細胞毒性的性質のため、後から窒素を導入することで特別な安全格納容器を必要とすべきステップの数が多くなるので、スループットが制限され、医薬品有効成分(API)の製造コストもまた増大し得る。
この分野では、エリブリン、および、ハリコンドリンBのその他の大環状C1−ケト類似体、およびそれらの塩を調製するためのプロセスにおいて使用することのできる化合物に対する要求がある。さらにこの分野では、エリブリン、およびハリコンドリンBのその他の大環状C1−ケト類似体、およびそれらの塩を調製するための合成ルートの収束を向上させるのに役立ち、従ってまた、必要とされるC1−C13およびC14−C26フラグメントの量を低減するのに役立つことのできる化合物およびプロセスに対する要求がある。さらにこの分野では、ハリコンドリンおよびその類似体調製用に安全格納容器を必要とすべきステップの数を低減するのに役立つことのできる化合物に対する要求がある。さらにこの分野では、そのような化合物を調製するためのプロセスに対する要求がある。
1つの態様においては、本明細書は、式1の化合物または薬学的に許容されるその塩に関する。
Figure 2015512897
式中、R、R、R、R、R、R、R、R7'、R、R、R10、R11、R12、およびR13は、本明細書に記載される通りである。
別の態様においては、本明細書は、式2の化合物または薬学的に許容されるその塩に関する。
Figure 2015512897
式中、R、R、R、R、R5'、R5"、R、R、R7'、およびRは、本明細書に記載される通りである。
さらなる態様においては、本明細書は、式5の化合物または薬学的に許容されるその塩に関する。
Figure 2015512897
式中、R、R、R、R、R5'、R5"、およびR6'は、本明細書に記載される通りである。
さらにまた別の態様においては、本明細書は、式1、2、または5の化合物から、エリブリンを含め、ハリコンドリンの類似体を調製するためのプロセスに関する。
またさらなる態様においては、本明細書は、式1、2、または5の化合物、または薬学的に許容されるそれらの塩を調製するためのプロセスに関する。
上記のように、1つの態様において本明細書は、式1の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
Figure 2015512897
式中、
およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
はHまたはアルコール保護基であり、
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
はH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
はH、または−SOArであり、ここでArはアリール基であり、
はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基であり、
とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換され得る官能基であり、
あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHであり、
は−C(=O)R17または−CHOR18であり、ここで、
17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
18はHまたはアルコール保護基であり、
はハロゲン化物またはスルホン酸塩であり、
あるいは、RとRとが一緒に−C(=O)−または−CH(OR20)−を形成し、ここでR20はHまたはアルコール保護基であり、
10、R11、およびR12はそれぞれ独立にHまたはアルコール保護基であり、
Figure 2015512897
(R13と分子1の炭素骨格との間の結合を表す)は単結合または二重結合であり、
13は=Oまたは−OR21であり、ここでR21はHまたはアルコール保護基である。
1つの実施形態においては、式1の化合物は、式1aの構造を有する。
Figure 2015512897
式中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、および
Figure 2015512897
は上記の通りである。
別の態様においては、本明細書は、式2の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
Figure 2015512897
式中、
およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
はHまたはアルコール保護基であり、
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、あるいはアルコール保護基であり、
5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=CH−SO−Arを形成し、ここで、
28はHまたはアルコール保護基であり、
Arはアリール基であり、
はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基であり、
とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換され得る官能基であり、
あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHであり、
は−C(=O)R17または−CHOR18であり、ここで、
17はHまたはOR19であり、ここでR19はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
18はHまたはアルコール保護基である。
1つの実施形態においては、式2の化合物は式2aの構造を有する。
Figure 2015512897
さらなる態様においては、本明細書は、式5の化合物、または薬学的に許容されるその塩に関する。
Figure 2015512897
式中、
およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
はHまたはアルコール保護基であり、
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=Oまたは=CH−SO−Arを形成し、ここで、
28はHまたはアルコール保護基であり、
Arはアリール基であり、
6'は−CH−CH=CR2929'、−CHC(=O)−R25、または−CH−CH−O−R26であり、ここで、
29およびR29'はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
26はHまたはアルコール保護基であり、
6'とR5'およびR5"の一方とが一緒に保護されたビシナルジオールを形成する。
1つの実施形態においては、式5の化合物は式5aの構造を有する。
Figure 2015512897
本明細書に開示される薬学的に許容される塩とは具体的に限定されるものではなく、当業者には知られているべきもの、あるいは決定できるものである。エリブリンまたは中間体、および塩が形成される限りにおいては、無機酸の塩であろうと有機酸の塩であろうと、薬学的に許容される塩に対して特に制限は無い。例えばであって限定するものではないが、塩は、塩酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、サッカリン酸塩、蟻酸塩、安息香酸塩、グルタミニン酸塩、メタンスルホン酸塩(メシル酸塩とも呼ばれる)、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、パモン酸塩(パモエート)等であってよい。これらの中で好ましいものは、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、およびメタンスルホン酸塩であり、全ての中で最も好ましいものはメタンスルホン酸塩である。つまり、本発明の好ましい活性化合物はエリブリンメシル酸塩である。エリブリンまたはその薬学的に許容される塩は、国際公開第99/65894号または米国特許第6,214,865号明細書に記録されている化合物またはその塩である(これらの内容を参照により本明細書に組み込む)。
本明細書で使用される"シリル基"という用語は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、シリル基とは一般式"RSi−"を指し、ここでそれぞれのRは炭化水素であり、同じであっても異なっていてもよい。シリル基は、本明細書で言及されるシリル保護基を含むことができる。さらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、シリル基は任意で1または複数のヘテロ原子を有することができる。
本明細書で使用される"アシル基"という用語は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、アシル基とは一般式"RC(=O)−"を指し、ここでRは炭化水素であり、またアシル基は、本明細書で言及されるアシル保護基を含んでもよい。
本明細書で使用される"スルホニル基"という用語は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、スルホニル基とは一般式"RSO−"を指し、ここでRは炭化水素である。さらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、スルホニル基は任意で1または複数のヘテロ原子を有することができる。
本明細書で使用される"アルコキシカルボニル基"という用語は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、アルコキシカルボニル基とは一般式"R−O−C(=O)−"を指し、ここでRは炭化水素である。
本明細書で使用される"アルコール保護基"という用語は、具体的に限定されるものではなく、当業者には知られているべきもの、あるいは決定できるものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、保護基はエステル、エーテルを形成するか、あるいはシリル保護基である。さらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、形成されるエステルはアセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、またはピバロイル(Piv)である。別の実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、形成されるエーテル保護基は、ベンジル(Bn)、β−メトキシエトキシメチルエーテル(MEM)、トリチル(Tr)、ジメトキシトリチル(DMT)、メトキシメチルエーテル(MOM)等である。またさらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、形成されるシリル保護基はtert-ブチルジメチルシリル(TBDMSまたはTBS)、トリ−イソ−プロピルシリルオキシメチル(TOM)、またはトリイソプロピルシリル(TIPS)である。さらに、"保護されたジェミナルジオール"および"保護されたビシナルジオール"という用語は、例えばであって限定するものではないが、水酸基に対して2つの保護基を有することができる。ここで、これらの保護基は上述のものであってよい。あるいは、例えばであって限定するものではないが、ケタールのようなその他のジオール保護基を使用することもできる。
本明細書で使用される"炭化水素"という用語は、水素と炭素とを含む基を指し、一般的には炭素骨格によって結合されているが、任意でヘテロ原子を含んでもよい。従って、メチル、エトキシエチル、2−ピリジル、およびトリフルオロメチルのような基は、この明細書の目的に対してはヒドロカルビルであるとみなされる。ヒドロカルビル基は、これらに限定されるものではないが、アリール、ヘテロアリール、炭素環、複素環、アルキル、アルケニル、アルキニル、およびそれらの組合せを含む。
"ヘテロ原子"という用語は、具体的に限定されるものではなく、当業者には理解されるべきものである。本明細書で使用されるように、この用語は、炭素または水素以外の任意の元素の原子を意味する。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、ヘテロ原子は窒素、酸素、ケイ素、および硫黄を含む。
本明細書で使用される"アルキル"という用語は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。これは、置換されたまたは置換されていない飽和炭化水素基を指し、直鎖型のアルキル基および分岐型のアルキル基を含み、トリフルオロメチルおよび2,2,2−トリフルオロエチル等のハロアルキル基を含む。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、アルキル基はC1−6アルキルである。
本明細書に従ったC1−6アルキルという用語は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。C1−6アルキルは、例えばであって限定するものではないが、任意の直鎖型または分岐型のアルキルであって、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、sec−ペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、1,2−ジメチルプロピル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2−エチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2−メチルペンチル、または3−メチルペンチルであってよい。
本明細書で使用される"アリール"という用語は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、アリール基はC6−14アリールである。別の実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、アリールは、環を構成するそれぞれの原子が炭素であって、5員環、6員環、および7員環の置換されたまたは置換されていない単環芳香族基を含む。"アリール"という用語はまた、2またはそれよりも多くの環状リングを有する多環式の環状系を含み、そこでは、2またはそれよりも多くの炭素が2つの隣接した環に対して共通であり、複数の環の少なくとも1つは芳香族であり、例えば他の環状リングはシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、および/またはヘテロシクリルであってよい。アリールの例としては、例えばであって限定するものではないが、ベンゼン、トルエン、ナフタレン、フェナントレン、フェノール、アニリン、アントラセン、およびフェナントレンを含む。
本明細書に開示される脱離基は、結合切断ステップにおいて分子から分離することのできる分子フラグメントまたは安定種である。本明細書に従った脱離基は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきもの、あるいは決定できるものである。脱離基が脱離する能力は共役酸のpKに関連し、pKがより低い方が良好な脱離能に関連付けられる。脱離基の例は、限定するものではないが、ハロゲン化物またはスルホン酸塩を含む。ハロゲン化物は例えばCl、Br、またはIを含んでよい。スルホン酸塩の例は、限定するものではないが、ノナフラート、トリフラート、フルオロスルホン酸塩、トシラート、メシラート、またはベシラートを含んでよい。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、脱離基は塩化物、メシラート、またはトシラートである。脱離基に変換されることのできる官能基は、本明細書に従うと、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えば官能基は、上記の脱離基へと変換されることのできる水酸基であってよい。
本明細書で使用されるハロゲン化物は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、ハロゲン化物はCl、Br、またはIを含んでよい。さらなる実施形態においては、ハロゲン化物はIである。
また別の態様においては、本明細書は、例えば式3の化合物、または薬学的に許容されるその塩の調製を含む、ハリコンドリン類似体を調製するためのプロセスに関する。このプロセスは、式1bの化合物に対して分子内環化反応を実行して式3の化合物を形成するステップを含み、ここでR、R、R、R、R、R10、R11、R12
Figure 2015512897
およびR13は、本明細書に記載される通りである。
Figure 2015512897
分子内環化反応を実行する方法は、本明細書に従うと、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、R10、R11、およびR12はHであり、分子内環化反応は酸を用いて実行される。使用される酸のタイプもまた具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、酸は非求核性でもある弱い酸であり、また、例えばこれらに限定されるものではないが、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)、トリアルキル硫酸アンモニウム、および、例えばであって限定するものではないが、酢酸のような弱いカルボン酸であってよい。環化反応に続いて、反応生成物を塩基で処理して、反応混合物を中和することができる。使用される塩基は、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、塩基は例えば炭酸セシウム(CsCO)である。さらに、アルカリ金属炭酸塩、リン酸塩等のアルカリ金属をベースとする塩基も使用することができる。
さらに別の態様においては、本明細書は、式1の化合物、または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスに関する。このプロセスは、式2bの化合物を式4の化合物とカップリングして式1の化合物を形成するステップを含む。
Figure 2015512897
式中、R、R、R、R、R、R、R、R7'、R、R、R10、R11、R12
Figure 2015512897
およびR13は、本明細書に記載される通りであり、R13'は−C(=O)R22であり、ここでR22はHまたはOR23であり、ここでR23はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を有する。
1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、カップリング反応は塩基の使用によって実行される。カップリング反応に使用される塩基は、具体的に限定されるものではなく、当業者が決定することができるものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、塩基は、ヘキサメチルジシラザンリチウム(LiHMDS)、n−ブチルリチウム(BuLi)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、ジエチルアミノリチウム(LDEA)、ナトリウムアミド(NaNH)、または水素化ナトリウム(NaH)である。さらなる実施形態においては、使用される塩基はn−ブチルリチウム(BuLi)である。
またさらなる態様においては、本明細書は、式2の化合物、または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスに関する。このプロセスは、式5bの化合物を式6の化合物とカップリングして式2の化合物を形成することを含む。
Figure 2015512897
式中、R、R、R、R、R5'、R5"、R、R、R7'、およびRは本明細書に記載された通りであり、R6'は−CHC(=O)R25または−CHCHOR26であり、ここで、R25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、R26はHまたはアルコール保護基である。また、R24はハロゲン化物またはスルホン酸塩である。
式5bの化合物を式6の化合物とカップリングする方法は、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、R6'は−CHC(=O)Hであり、カップリング反応は、野崎−檜山−岸反応におけるもののようなニッケル/クロム触媒を用いて実行される。またさらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、カップリング反応に使用される触媒はNiCl/CrClである。別の実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、実行されるカップリング反応はグリニャール反応である。
また別の態様においては、本明細書は、式5の化合物、またはその塩を調製するためのプロセスに関する。このプロセスは、式7の化合物の末端アルコールをアミンまたは置換アミンに変換して、式5の化合物を形成するステップを含む。ここで、R、R、R、およびRは本明細書に記載される通りである。R5'およびR5"の一方はHであり、他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいは、R5'とR5"とが一緒になって=Oまたは=CH−SO−Arを形成し、ここでR28はHまたはアルコール保護基であり、本明細書に記載されるようにArはアリール基である。R6'は−CH−CH=CR2929'、−CHC(=O)−R25、または−CH−CH−O−R26であり、ここで、R29およびR29'はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、R25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、R26はHまたはアルコール保護基である。
Figure 2015512897
アルコール基をアミン基に変換するプロセスは、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、この変換は、本明細書に記載されるようにアルコールを脱離基へと変換して中間体を形成し、続いて、アミンまたは窒素をベースとするその他の求核剤によって脱離基を置換して式5の化合物を形成することによって実行される。
式5の化合物の形成に使用されるアミンまたは窒素をベースとするその他の求核剤は、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、置換反応に使用されるアミンは、有機溶媒中に溶解させたアンモニアである。別の実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、窒素をベースとする求核剤はアジドである。使用されるアジドもまた具体的に限定されるものではなく、1つの実施形態においては、例えばトリメチルシリルアジド(TMSN)であってよい。
1つの実施形態においては、RがHであるアミノ化後に形成された化合物では、この化合物の水酸基およびアミン官能基が保護されている。上記のようにアルコール保護基は、アルコール基を保護するために使用することができる。ここでRは上記の通りである。
本明細書で使用されるアミン保護基は具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、アミン保護基は、カルボベンジルオキシ(Cbz)、p−メトキシベンジルオキシカルボニル(Moz)、tert-ブトキシカルボニル(t−BOC)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、カルバミン酸塩、p−メトキシベンジル(PMB)、3,4−ジメトキシベンジル(DMPM)、またはp−メトキシフェニル(PMP)を含むことができる。さらなる実施形態においては、アミン保護基はtert-ブトキシカルボニル(t−BOC)である。
1つの実施形態においては、例えば式5の化合物においてR6'は−CH−CH=CHである。別の実施形態においては、例えば式5の化合物においてR6'は−CH−C(=O)Hである。R6'が−CH−C(=O)Hであるような式5の化合物を形成するためのプロセスは、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、R6'が−CH−C(=O)Hであるような式5の化合物は、R6'が−CH−CH=CHであるような化合物から形成される。変換するためのプロセスは、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、変換は、アルケンを酸化的に開裂してアルデヒドを形成させることによって実行される。
アルケンをアルデヒドへと酸化的に開裂するためのプロセスは、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである、あるいは決定できるものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、酸化的開裂は、四酸化オスミウム/過ヨウ素酸ナトリウムを使用して、またはオゾン分解によって実行される。
式5の化合物の1つの実施形態においては、R5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=Oまたは=CH−SO−Arを形成し、ここでArはアリールであり、R28はHまたはアルコール保護基である。式5の化合物のさらなる実施形態においては、R5'およびR5"の一方は、−CHSO−Phまたは−CHSO−(p−トリル)である。またさらなる実施形態においては、例えばR5'およびR5"の一方は−CHSO−Phまたは−CHSO−(p−トリル)であり、これが結合されている炭素はS配置を有する。
5'およびR5"が本明細書に記載されるものであるような式5の化合物を形成するためのプロセスは、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えば、式8の化合物が式5の化合物へと変換され、ここでR5'およびR5"の一方は−CHSO−Phまたは−CHSO−(p−トリル)である。
Figure 2015512897
上記のように、アルコール基を、式5の化合物中のR5'およびR5"へと変換するためのプロセスは、具体的に限定されるものではない。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、式5の化合物への変換に先立って、アルコールがケトン("R'−C(=O)−R")へと酸化される。アルコールの酸化は具体的に限定されるものではなく、当業者には知られているべきもの、あるいは決定できるものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、コリンズ試薬、重クロム酸ピリジニウム(PDC)、またはクロロクロム酸ピリジニウム(PCC)等のクロムをベースとする試薬、スワーン酸化、モファット酸化、またはデーリング酸化のような活性化されたジメチルスルホキシド(DMSO)、あるいは、デス−マーチンペルヨージナンまたは2−ヨードキシ安息香酸等の超原子価ヨード化合物を用いて酸化が実行される。
ケトンへのアルコールの酸化に続いて、1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、ケトン官能基はアルケンへと変換されてよい。ケトンをアルケンへと変換するための反応は、具体的に限定されるものではなく、当業者には知られているべきもの、あるいは決定できるものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、ケトンは、ピーターソンオレフィン化、ウィッティヒ反応、または同様なものを使用してアルケンに変換されてよい。さらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、(EtO)POCHSOPhまたは(i−PrO)POCHSOPhを用いて、ケトンはアルケンに変換される。
アルケンが形成されると、化合物は、還元剤を用いてアルカンへと還元されてよい。使用される還元剤は具体的に限定されるものではなく、当業者が決定することができる。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、ヒドリド源を用いて還元が実行される。使用されるヒドリド源は具体的に限定されるものではなく、当業者には知られているべきもの、あるいは決定できるものである。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、ヒドリド源は、ストライカー試薬([(PPh)CuH])またはナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(NaBH(OAc))である。
1つの実施形態においては、本明細書に記載されるように、式5の化合物においてRはH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。さらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、RはC1−3アルキルである。またさらなる実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、Rはメチルである。
本明細書に開示される分子の説明は、当業者には知られているべきもの、あるいは決定できるものである略語を用いて成されてきた。使用される略語のいくつかは次の通りである。本明細書に記載してきたように、Phはフェニル(C−)、Arはアリールを表し、Acはアセチル(CHC(=O)−)、t−Buはtert-ブチル((CHC−)、EtNはトリエチルアミン((CHCHN)、CDIは1,1'−カルボニルジイミダゾール、PPhはトリフェニルホスフィン((CP)、Etはエチル(C−)、SOPhは−SO、Meはメチル(CH−)、MeOはメトキシ(CHO)、MeOHはメタノール(CHOH)、TBSO=OTBS=TBDMSO=OTBDMSはtert-ブチルジメチルシロキシ(((CHC)(CHSiO)−、BocOはピロ炭酸tert-ブチル、NaIOは過ヨウ素酸ナトリウム、TMSNはトリメチルシリルアジド、Bnはベンジル(CCH−)、TMSIはトリメチルヨードシラン((CHSiI)、KHMDSはカリウムヘキサメチルジシラジド、TBAFはテトラブチルアンモニウムフルオリド、mCPBAはメタ−クロロ過安息香酸、DMAPはジメチルアミノピリジン、TsClはトシルクロリド、およびDMFはジメチルホルムアミドを表す。
ここからは、式5の化合物を調製するためのプロセスを、下記のスキーム1および2を参照して説明する。
Figure 2015512897
スキーム1に示されるように、式7aの化合物は、国際公開第2005/118535号(参照により本明細書に組み込む)に記載される条件に従って、D−(+)−グルクロノ−6,3−ラクトンから得られる。式7aの化合物中の末端アルコールは、トシラート等の脱離基へと変換されることができ、続いて、アンモニア等のアミンとの求核置換により式5fの化合物の形成へと導かれる。ピロ炭酸ジtert-ブチル(BocO)との反応、および、続くアセトニドの形成が、式5iの化合物へと導く。式5iの化合物中のアルケンは、その後、四酸化オスミウムおよびN−メチルモルホリンN−オキシドを用いた酸化、次いで過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO)との反応により、式5jのアルデヒドへと酸化されてよい。
Figure 2015512897
スキーム2は、式5の化合物の合成に対する代替的なルートを開示している。式Hのエポキシドの形成は、Org. Lett., 2010, 12, 744(参照により本明細書に組み込む)に開示されるものと同様な手順に従って実行することができる。トリメチルシリルアジド(TMSN)のようなアジドとの式Hの化合物の求核反応は、式Jの化合物の形成を導くことができる。例えばであって限定するものではないが、トリフェニルホスフィン(PPh)を用いてアジドを還元することができ、続いて、スキーム1にて上記されるように、BocOおよびアセトン/2,2−ジメトキシプロパンとのアミンの反応によって式Kの化合物を形成する。例えばであって限定するものではないが、触媒の存在下でのアリルトリメチルシリルとの式Kの化合物の求核反応によって、式Lの化合物へと導かれる。
そのような求核反応に使用される触媒は、具体的に限定されるものではなく、当業者が決定することができる。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、使用される触媒はTi(OPr)Clである。
式Lの化合物中のアルコール基は、ケトンへと酸化され、続いてウィッティヒ反応またはホーナー・ワズワース・エモンズタイプの反応により、式5mの化合物を形成することができる。式5mの化合物からのベンジル基(Bn)は、トリメチルヨードシラン(TMSI)を用いて除去され、遊離水酸基を与える。アリールスルホニルアルケンは、例えばであって限定するものではないが、NaBH(OAc)のようなヒドリド源を用いて還元することができる。スキーム2に示されるように、近接した遊離水酸基を用いたNaBH(OAc)による二重結合の還元は、還元プロセスを方向付け、アリールスルホニルメチル部分の所望の立体選択性を得るのに役立つ。遊離水酸基は次いでメチル化されて、式5iの化合物を形成する。例えばであって限定するものではないが、四酸化オスミウムおよびN−メチルモルホリンN−オキシド、続く過ヨウ素酸ナトリウムを用いた式5iの化合物中のアルケン官能基の酸化的開裂は、化合物5jの形成を導く。
式1、2、または3の化合物を調製するために、本明細書で開示される式5の化合物を使用することができる。1つの実施形態においては、そのような化合物の合成は、スキーム3および4に開示される。
スキーム3においては、式5jの化合物が式6aの化合物とカップリングされて式2cの化合物を形成する。式6aの化合物と同様に、これらの化合物の合成は国際公開第2005/118565号、Guo, H. et al. J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 15387-93、Kim, D-S. et al. J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 15636-641、およびChoi, H-w. et al. Org. Lett., 2002, v. 4 (25), 4435-38(全て、参照により本明細書に組み込む)に記載されている。開示される実施形態においては、Ni/Cr触媒を使用し、米国特許第6,214,865号明細書またはKim, D-S. et al. J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 15636-641(全て、参照により本明細書に組み込む)に開示されているものと同様なカップリング反応に対する条件にてカップリング反応が実行される。カップリングに続いて、塩化物の置換が成されて、テトラヒドロピラン環を形成することができる。使用される試薬は具体的に限定されるものではなく、示される実施形態においては、試薬はテトラフルオロホウ酸銀(AgBF)である。
Figure 2015512897
式2cの化合物は、当業者には知られているべきものである条件を用いて脱シリル化することができる。開示される実施形態においては、テトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)によって脱シリル化が実行され、式2dの化合物を得る。式2dの化合物と式4aの化合物とのカップリングは、本明細書で言及されるものおよび米国特許第6,214,865号明細書(参照により本明細書に組み込む)に開示されるものと同様な塩基性条件下で実行され、中間体のアルコールを形成することができる。上記のような試薬を用いたアルコールの酸化の結果、式1cの化合物が形成される。
式1cの化合物は、式5jの化合物の式6aとのカップリングに関連したものと同様な条件下で、分子内カップリング反応を受ける。続いて、例えばであって限定するものではないが、三価のクロムおよび亜鉛のような還元剤を用いて、アリールスルホニル部分が還元される。続いて、上記のような試薬を用いた酸化を実行して、式1dの化合物を得ることができる。
式1dの化合物の脱シリル化は、当業者には公知の試薬を用いて実行することができる。例えばであって限定するものではないが、フッ化物源を用いて脱シリル化が実行される。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、テトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)を用いて脱シリル化が実行される。結果として得られるアルコール中間体の分子内環化を、米国特許第6,214,865号明細書に開示されるものと同様な酸性条件下で実行して、エリブリンを形成することができる。
エリブリン(3)の塩または式1および2の化合物の形成は、具体的に限定されるものではない。形成される塩は、化合物の単離および精製に使用することができ、より高い純度および/または低減された不純物量を有する生成物を導くことができる。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、この分野の当業者には知られているべきものである条件下、あるいは決定できるものである条件下で、エリブリンを酸と反応させて所望の塩を形成する。さらなる実施形態においては、エリブリンをメタンスルホン酸と反応させてエリブリンメシル酸塩を形成する。
代替的な実施形態においては、スキーム4に示されるように、式5qの化合物が式6bの化合物とカップリングされる。カップリング反応は上記のように実行することができる。1つの実施形態においては、例えばであって限定するものではないが、ニッケル−クロム触媒を使用し、非対称的な条件を用いてカップリング反応を実行する。結果として生じる化合物の脱保護および分子内環化の結果、式2cの化合物が形成される。
Figure 2015512897
本明細書に記載される反応において使用される有機溶媒は、具体的に限定されるものではなく、この分野の当業者には知られているべきものである、あるいは決定できるものである。使用される具体的な溶媒は、反応が進行できるように、反応物および実行される反応に依存するであろう。
チューブリン重合分析
ハリコンドリンB、エリブリン、ハリコンドリンB類似体、およびエリブリン類似体の生物活性は、例えば、Cancer Research, 2001, 61: 1031-1021(参照により本明細書に組み込む)に記載される方法に従って決定することができる。詳細には、ウシ脳チューブリンのインビトロ(in vitro)重合を、参照物質を用いて評価および比較することができる。対象物質を無水DMSOに溶解させ、10%DMSO、90%PEM緩衝液(PEM緩衝液:80mMのPIPES[ピペラジン−N,N'−ビス(2−エタンスルホン酸)]、pH6.9、1mMのEGTA(エチレングリコール四酢酸)、1mMの塩化マグネシウム)中でさらに希釈することができる。総体積100μl中において、3mg/mlのウシ脳チューブリン(Cytoskeleton, Inc、米国コロラド州デンバー)、1mMのATP、3%(体積/体積)のグリセロール、1%のDMSOをPEM緩衝液中で組み合わせることにより、試験サンプルを調製することができる。3分の期間にわたって温度を4℃から37℃に上げることにより、重合反応を開始することができる。分析の計測値は、例えば、340nmにおける吸光度を測定することにより決定されたチューブリン重合であり、例えば、60分間にわたって毎分1回のように経時的に測定される(Cancer Research, 61、1014ページ左行の第3段落、および1018ページの図6)。
同様な分析は、Journal of Biological Chemistry, 1985, 26: 2819-2825(参照により本明細書に組み込む)に記載されている。
細胞増殖阻害分析
細胞増殖阻害分析もまたCancer Research, 2001, 61: 1031-1021(参照により本明細書に組み込む)に記載されている。成長可能なヒトの癌細胞に対する生物活性は、例えば、COLO205およびDLD−1(大腸癌)、DU145およびLNCaP(前立腺癌)、HL−60(前骨髄球性白血病)、U937(組織球性リンパ腫)、MDA−MB−435(ヒト乳癌)、およびLOX(ヒト黒色腫)等、様々なタイプのヒトの癌を代表する細胞株を使用することにより示すことができる。こられの細胞は、American Type Culture Collection(ATCC)(米国メリーランド州ロックビル)、または、Division of Cancer Treatment-NCI Tumor Repository(米国メリーランド州フレデリック)(LOX細胞株)、または、University of Iowa College of Medicine(米国アイオワ州アイオワシティ―)のMary J. C. Hendrix博士から取得することができる。(MDA−MB−435細胞株、MDA−MB−435SはATCCから入手できる。)全ての細胞株は、経験的に最適化された細胞密度で、37℃、5%二酸化炭素で培養することができる。全ての細胞株は、ATCCが推奨する組織培養条件下で培養することができる。LOX細胞株は、RPMI1640媒質、10%加熱不活性化したウシ胎仔血清、2mMのL−グルタミン中で培養することができる。MDA−MB−435細胞株は、DMEM(高グルコース)、10%加熱不活性化したウシ胎仔血清、20mMのN−2−ヒドロキシエチル−ピペラジン−N'−2−エタンスルホン酸、1mMのピルビン酸ナトリウム中で培養することができる。
生物学的細胞増殖阻害分析のために、96ウェルプレートに7,500細胞/ウェルで細胞を播種することができる(但し、10,000細胞/ウェルで播種できるLNCaPは除く)。全ての細胞を、上記対象物質の存在する中で4日間培養することができる。続いて、細胞数を定量化するために、細菌ろ過された3−(4,5−ジメチルチアゾール−2イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム臭化物を各ウェルに加えて最終的な濃度0.5mg/mlとし、37℃で4h培養し、イソプロパノール中0.1NのHClを150μl加え、穏やかに混合し、540nmでの吸光度を測定することができる。この方法の詳細は、Cancer Research, 61, 1031-1021の1013ページの最後の段落から1014ページの第1段落まで、並びに、同じ文献の図2および表1に記載されている。さらにこの技術は、Analytical Biochemistry, 1984, 139: 272-277、およびJournal of Immunological Methods, 1983, 65: 55-63(全て参照により本明細書に組み込む)に記載されている。
比較のため、微小管不安定化ビンブラスチンおよび微小管安定化パクリタキセル等の参照物質を、インビトロチューブリン重合において、または、細胞増殖阻害試験において使用することができる。
HPLCによる純度の決定
ハリコンドリンB、エリブリン、ハリコンドリンB類似体、およびエリブリン類似体の純度の決定は、例えば、当該分野にて公知の高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)によって決定することができる。対象物質を適当な溶媒、例えば、エタノールのような有機溶媒に溶解させ、HPLCを行う。対象物質、および可能性のある任意の不純物または分解生成物の溶出プロファイルが記録される。対象物質の純度のパーセントは、例えば、次いで、対象物質のピーク下側の面積、および、HPLCカラムから溶出された全てのその他の物質のピーク下側の面積を、別々に決定することにより算出することができる。あるいは、対象物質のピークおよびその他全てのピークを別々に収集し、HPLC溶出緩衝液を(例えば、緩衝液がエタノールのような有機溶媒である場合にはエバポレーションによって)除去する。これにより、対象物質の純度パーセントを算出するために、溶出された対象物質および溶出された他の物質の評価を可能にすることができる。
実施例
ここからは実施例によって発明を記載するが、これは発明の実施形態を開示するものであり、本明細書に記載され、請求される発明を制限することを意図したものではない。
実施例1:式H'の化合物の調製
Figure 2015512897
Org. Lett. 2010, 12, 744に記載される手順に従って、式10の化合物をmCPBAを用いて酸化することにより、式H'のエポキシドを調製した。
実施例2
Figure 2015512897
撹拌子およびゴム隔膜を備える乾燥した反応容器に、N雰囲気下で化合物H'(1wt)を充填した。化合物H'を無水メチル−tert-ブチルエーテル(1.6v)に溶解させ、生じた溶液を0℃まで冷却した。(R,R)−サレン−Cr(III)(0.01eq、0.03wt)およびTMSN(0.50eq、0.25wt)を0℃においてH'の溶液に加え、生じた反応混合物を0℃にて72時間撹拌した。減圧下で揮発物を除去し、カラムクロマトグラフィ(SiO、1:0−7:13のヘプタン:EtOAc)によって粗製混合物を分離して、無色のオイルとして単一の異性体A(0.49eq)およびB+C(0.49eq)を得た。
実施例3:式7aの化合物の調製
Figure 2015512897
国際公開第2005/118565号に記載される条件に従って、D−(+)−グルクロノ−6,3−ラクトンから式7aのジオールを調製した。
実施例4
Figure 2015512897
化合物7a(1wt)をCHCl(14v)に溶解させ、生じた溶液を−60℃の内部温度まで冷却する。−60℃において、EtN(1.1eq、0.3wt)およびMsCl(1.1eq、0.3wt)を連続して加える。反応混合物の内部温度を−52℃よりも低く保つ。TLC(1:1のヘプタン:EtOAc)によってそれ以上変換が検出されなくなるまで、−60℃で45分間反応を実行する。水(5v)で反応を和らげ、室温まで暖め、有機層を分離する。CHCl(2×5v)を用いて水性層をさらに抽出し、混ぜ合わさった有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮する。粗製混合物をカラムクロマトグラフィ(SiO、1:0−1:1のヘプタン:EtOAc)によって精製し、式Dの化合物を得る。
実施例5
Figure 2015512897
化合物7a(1wt)をCHCl(5.7v)に溶解させ、生じた溶液を0℃まで冷却する。7aのこの溶液に、ピリジン(5.0eq、1.1wt)、触媒DMAP、およびTsClを0℃で加える。反応混合物を室温までゆっくりと暖め、反応が完了したことをTLC分析(1:1のヘプタン:EtOAc)が示すまで、室温にて撹拌する。飽和NHCl水溶液(5v)で反応を和らげる。有機層を分離し、飽和NHCl水溶液でもう1回洗浄し、続いて1MのHClを用いて洗浄する。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮する。カラムクロマトグラフィ(SiO、3:1−1:1のヘプタン:EtOAc)によって粗生成物を精製してEを得る。
実施例6:式5fの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物DまたはE(1wt)をメタノール(33v)中7NのNHに溶解させ、室温にて3日間撹拌する。または出発原料が使い果たされたことをTLC分析(1:1のヘプタン:EtOAc)が示すまで撹拌する。真空中で揮発物を除去し、CHClに粗製混合物を再溶解させ、飽和NaHCO水溶液を用いて洗浄する。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して粗製5eを得る。これはさらに精製することなく使用される。
実施例7
Figure 2015512897
化合物E(1wt)をDMF(20v)に溶解させ、室温にてこの溶液にNaN(6.5eq、0.82wt)を加える。出発原料が使い果たされたことをTLC分析(1:1のヘプタン:EtOAc)が示すまで、反応混合物を50℃まで加熱する。反応混合物を水で和らげ、ジエチルエーテルで希釈し、複数の層を分離させる。ジエチルエーテルで水性層をさらに抽出し、混ぜ合わさった有機物をNaSOで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮する。粗生成物Gは、さらに精製することなく使用される。
実施例8:式5fの化合物の調製
Figure 2015512897
粗生成物G(1wt)をTHF(10v)に溶解させ、PPh(1.1eq、0.58wt)および水(1v)をこの溶液に加える。出発原料が使い果たされたことをTLC分析(1:1のヘプタン:EtOAc)が示すまで、室温にて反応混合物を撹拌する。反応を水で和らげ、EtOAcで希釈する。複数の層を分離させ、水溶性層をもう2回EtOAcで抽出する。混ぜ合わさった有機物をNaSOで乾燥し、ろ過および濃縮して、粗製5fを得る。これは、さらに精製することなく使用される。
実施例9:式5gの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E(1wt)をDMF(20v)に溶解させ、室温にてフタルイミドカリウム(3.0eq、1.1wt)をこの溶液に加える。出発原料が使い果たされたことをTLC分析(1:1のヘプタン:EtOAc)が示すまで、室温にて反応混合物を撹拌する。反応混合物を水で和らげ、ジエチルエーテルで希釈し、複数の層を分離させる。ジエチルエーテルで水性層をさらに抽出し、混ぜ合わさった有機物をNaSOで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮する。カラムクロマトグラフィ(SiO、1:0−1:1のヘプタン:EtOAc)によって粗生成物を精製して5gを得る。
実施例10:式5hの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物5f(1wt)をCHCl(11v)に溶解させ、生じた溶液にEtN(1.5eq、0.42wt)およびCDI(1.5eq、0.33wt)を加える。出発原料が使い果たされたことをTLC分析(95:5のCHCl:MeOH)が示すまで、室温にて反応混合物を撹拌する。CHClによって反応混合物を希釈し、水で2回および塩水で1回洗浄する。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮する。カラムクロマトグラフィ(SiO、9:1−6:4のCHCl:アセトン)によって粗生成物を精製して5hを得る。
実施例11:式5pの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物5h(1wt)をTHF(71v)に溶解させ、この溶液に、EtN(1.2eq、0.29wt)、触媒DMAPおよびBocO(1.3eq、0.71wt)を室温にて加える。出発原料が使い果たされたことをTLC分析(8:2のCHCl:アセトン)が示すまで、室温にて反応を撹拌する。EtOAcで反応混合物を希釈し、水および1MのHClにて連続して洗浄する。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮して粗製5pを得る。これはさらに精製することなく使用される。
実施例12:化合物5qの調製
Figure 2015512897
4−メチルモルホリンN−オキシド(3.84mmol、3.0等量)およびOsOの溶液(HO中0.10M、0.020等量)を、室温にて、CHCl(8mL)中のアルケン5p(1.28mmol)の溶液に加える。生じた混合物を1.5h激しく撹拌し、0.5Mの亜硫酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を次に加える。室温で30分間撹拌した後、CHCl(10mL×3)を用いて混合物を抽出し、混ぜ合わさった有機層を塩水(10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮した。生じた残留物をCHCl(10mL)に溶解させ、飽和NaHCO水溶液(0.25mL)を加え、次いで、激しく撹拌しながらNaIO(3.84mmol、3.0等量)をゆっくりと加えた。室温で5h撹拌した後反応混合物をろ過し、生じたろ液を真空下で濃縮して、粗製化合物5qを与える。
実施例13:式5kの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物5p(1wt)をMeOH(32v)に溶解させ、室温にてCsCO(0.2eq、0.13wt)をこの溶液に加える。出発原料が使い果たされたことをTLC分析(8:2のCHCl:アセトン)が示すまで、室温にて反応を撹拌する。反応混合物は水とEtOAcとの間で分かれ、有機層が分離される。EtOAcでもう2回水性層を抽出し、混ぜ合わさった有機物をNaSOで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して5kを得る。
実施例14:化合物E−1Cの調製
Figure 2015512897
全ての試薬および溶媒はグローブボックス中に格納されている。基材5jおよび6aを、グローブボックスに導入する前にトルエンで2回共沸乾燥する。撹拌子を備えた100mLの丸底フラスコをオーブン乾燥し、グローブボックスに導入する間、不活性雰囲気下で冷却した。不活性雰囲気下において、CrCl(655mg、5.33mmol、1.0eq)、スルホンアミド配位子Y(1.83g、5.86mmol、1.1eq)、およびプロトンスポンジ(1.26g、5.86mmol、1.1eq)を、撹拌子を備えた100mL丸底フラスコに加えた。アセトニトリル(25mL)中で固体試薬を懸濁し、濃い青緑色の溶液を製造し、これを室温で1時間激しく撹拌した。塩化リチウム(452mg、10.66mmol、2.0eq)、マンガン(586mg、10.66mmol、2.0eq)、Zr(Cp)Cl(1.71g、5.86mmol、1.1eq)、および、2,9−ジメチル−1,10−フェナントロリンとの塩化ニッケル(II)の錯体(NiCl・dmp)(36mg、0.11mmol、0.02eq)を濃い青緑色の溶液に加え、続いてアセトニトリル(25mL)中の6a(3.47g、5.33mmol、1.0eq)および5j(4.09g、7.99mmol、1.5eq)の懸濁液を加えた。反応容器にキャップをし、16時間激しく撹拌した。塩化リチウム(452mg、10.66mmol、2.0eq)およびNiCl・dmp(36mg、0.11mmol、0.02eq)の別の部分を加え、室温にて、もう4時間反応を撹拌したままにした。次いで反応混合物を、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)(300mL)中のフロリジル(<200メッシュ、90g)懸濁液に注ぎ、室温(rt)で1時間撹拌した。混合物をシリカゲルでろ過し、MTBEおよび8/2ジクロロメタン/アセトンで数回すすいだ。ろ液を濃縮し、続いて、バイオタージ・アイソレラ、100gのSnapカラム、および、溶出液としてジクロロメタン中5−10%のアセトンを用いたカラムクロマトグラフィにより精製した。白色の泡状物質として生成物E−1C(4.5g、82%)が得られ、そのまま使用した。
実施例15:化合物2cの調製
Figure 2015512897
化合物E−1C(4.12g、3.97mmol、1.0eq)を酢酸tert-ブチル(tBuOAc)(200mL)に溶解させ、生じた溶液をN下で0℃まで冷却した。2,6−ジtert-ブチル−4−メチルピリジン(DTBMP)(4.08g、19.85mmol、5.0eq)を加え、次いでテトラフルオロホウ酸銀(2.32mg、11.92mmol、3.0eq)を加えた。反応フラスコを冷却バスから直ちに取り除き、アルミホイルで包み、室温で16時間撹拌したままにした。飽和塩化アンモニウム水溶液(150mL)で反応を和らげた。生じた混合物をMTBE(3×100mL)で抽出し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮して、無色のオイルを得た。バイオタージ・アイソレラ、100gのSnapカラム、およびジクロロメタン中の0−10%アセトンを用いたカラムクロマトグラフィにより粗生成物を精製して、白色の泡状物質として生成物2cを得た(3g、76%)。
実施例16:化合物2dの調製
Figure 2015512897
化合物2c(3g、3.0mmol、1.0eq)を、室温、N下で無水テトラヒドロフラン(THF)(40mL)に溶解させた。テトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)(THF中1M、3.9mL、3.9mmol、1.3eq)を一つの部分に加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を用いて反応を和らげ、混合物をMTBE(3×50mL)によって抽出した。混ぜ合わさった有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。バイオタージ・アイソレラ、100gのSnapカラム、および、溶出液としてジクロロメタン中10−30%のアセトンを用いたカラムクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。生成物2dは白色の泡状物質(2.15g、94%)として得られ、乾燥させると固体のように扱うことができた。
実施例17:化合物1cの調製
Figure 2015512897
化合物2d(955mg、1.25mmol、1.0eq)をTHF(13mL)に溶解させ、溶液を0℃まで冷却した。スルホンアニオンの明るい黄色がちょうど見え、持続するまでブチルリチウム(nBuLi)(THF中1.5M)を滴下して加え(1.12mL)、第2アリコートのnBuLi(0.84mL、1.25mmol、1.0eq)を、その後反応混合物に加えた。生成した黄色の溶液を、0℃で10分間撹拌し、その後−70℃まで冷却した。化合物4a(1.39g、1.88mmol、1.5eq)をヘキサン(20mL)に溶解させ、反応混合物へと加え、−70℃でさらに45分間撹拌した。冷却バスを取り除き、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加えて反応を和らげ、生じた混合物をMTBE(3×20mL)で抽出した。混ぜ合わさった有機層を塩水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。バイオタージ・アイソレラ、100gのSnap Ultraカラム、および、溶出液としてジクロロメタン中5−20%のアセトンを用いたカラムクロマトグラフィにより、粗製物質を精製した。白色の泡状物質(1.46g、77%)として1cが得られた。
実施例18:化合物E−6Cの調製
Figure 2015512897
化合物1c(2.71g、1.80mmol、1.0eq.)を室温でジクロロメタン(20mL)に溶解させた。デス・マーチンペルヨージナン(1.91g、4.51mmol、2.5eq)を一つの部分に加え、反応混合物を1.5時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)および10%(w/w)チオ硫酸ナトリウム溶液(15mL)を加えて反応を和らげ、MTBE(20mL)でさらに希釈した。生じた混合物を30分間撹拌し、塩水(15mL)で希釈し、複数の層を分離させた。MTBE(2×15mL)で水相をさらに抽出し、混ぜ合わさった有機層を塩水(15mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。バイオタージ・アイソレラ、100gのSnapカラム、および、溶出液としてジクロロメタン中5−10%のアセトンを用いたカラムクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。生成物E−6Cは白色の泡状物質として得られた(1.96g、73%)。
実施例19:化合物E−8Cの調製
Figure 2015512897
全ての試薬はグローブボックスに格納されている。撹拌子を備えた250mL丸底フラスコをオーブン乾燥し、グローブボックスに導入する間、不活性雰囲気下で冷却した。不活性雰囲気下において、CrCl・3THF(427mg、1.14mmol、1.0eq)、4,4'−tert-ブチル−2,2'−ビピリジル(303mg、1.14mmol、1.0eq)、NiCl・dmp(77mg、0.23mmol、0.2eq)、マンガン(251mg、4.56mmol、4.0eq)、およびZr(Cp)Cl(500mg、1.71mmol、1.5eq)を、撹拌子を備えた250mL丸底フラスコに加えた。ゴム隔膜で反応容器を密封し、グローブボックスから外に出した。無水THF(50mL)を丸底フラスコに加え、生じた混合物を室温で30分間撹拌した。
化合物E−6C(1.71g、1.14mmol、1.0eq)を無水THF(50mL)に溶解させ、室温において滴下して反応混合物に加え、16時間撹拌した。次いで反応混合物をMTBE(500mL)中のフロリジル(50g)のスラリーに注ぎ、30分間撹拌した。混合物をセライトでろ過し、MTBEに続いて8/2ジクロロメタン/アセトン(400mL)を用いてすすぎ、濃縮することで、生成物E−7C/E−8C(〜1:3)の混合物が褐色のオイルとして得られた(1.48g)。
2つの異なるロットからのE−7C/E−8C混合物(1.27mmol、1.0eq)を、撹拌子を備えた500mLの丸底フラスコに充填し、グローブボックスに導入した。CrCl・3THF(2.86g、7.62mmol、6.0eq)、4,4'−tert-ブチル−2,2'−ビピリジル(3.07g、11.43mmol、9.0eq)、および亜鉛(2.51g、38.1mmol、30.0eq)を反応容器に加えた。ゴム隔膜で丸底フラスコを密封し、グローブボックスから外に出した。無水THF(125mL)を反応混合物に加え、室温で16時間撹拌した。次に減圧下で溶媒を除去した。ジクロロメタン中で残留物を懸濁させ、溶出液としてジクロロメタン中の5−20%アセトンを用いてシリカゲル(109g)でろ過して、緑色の泡状物質として生成物(1.47g)を得た。これをそのまま次のステップへと引き継いだ。
実施例20:化合物1dの調製
Figure 2015512897
化合物E−8C(1.47g、1.19mmol、1.0eq)を、室温でジクロロメタン(12mL)に溶解させた。デス・マーチンペルヨージナン(759mg、1.79mmol、1.5eq)を一つの部分に加え、反応混合物を1.5時間撹拌した。溶出液としてジクロロメタン中の5−10%アセトンを用いたバイオタージ・アイソレラによるクロマトグラフィ用の100gのSnapカラムに、反応混合物を直接充填した。白色の泡状物質(750mg、3ステップにわたって48%)として生成物1dが与得られた。
実施例21:化合物E−10Cの調製
Figure 2015512897
化合物1d(415mg、340μmol、1.0eq)をMeOH(7mL)に溶解させた。p−トルエンスルホン酸一水和物(13mg、68μmol、0.2eq)を一つの部分に室温で加え、室温で4時間反応を撹拌した。ジクロロメタンで反応混合物を希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で和らげた。複数の層を分離させ、もう2回、ジクロロメタン(2×15mL)を用いて水相を抽出した。混ぜ合わさった有機層を水(15mL)、塩水(15mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮して、粗製E−10Cを得た。これをそのまま次のステップへと引き継いだ。
実施例22:化合物E−12Aの調製
Figure 2015512897
室温、N下において、化合物E−10C(340μmol、1.0eq)を無水THF(10mL)に溶解させた。酢酸(58μL、1.02mmol、3.0eq)、続いてTBAFの溶液(THF中1M、2.0mL、2mmol、6eq)を加えた。反応混合物を20時間撹拌した。炭酸カルシウム(408mg、4.08mmol、12.0eq)およびDowex 50WX8−400樹脂(1.23g)を反応混合物に加え、1時間撹拌を続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトでろ過した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をジクロロメタン中に溶解させ、1/1ジクロロメタン/アセトンを用いたシリカゲルプラグでろ過した。減圧下で溶媒を除去し、残留物を無水ジクロロメタン(15mL)中に溶解させた。PPTS(427mg、1.7mmol、5.0eq)を加え、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。バイオタージ・アイソレラおよび溶出液としてジクロロメタン中の30−60%MTBEを用いたクロマトグラフィ用の25gのSnapカラムに、反応混合物の半分を直接適用した。無色のオイルとして生成物E−12Aが得られた(85mg、60%、3ステップ)。
実施例23:エリブリンの調製
Figure 2015512897
化合物E−12A(133mg、160μmol、1.0eq)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。この溶液に、2,6−ルチジン(0.09mL、0.8mmol、5.0eq)、およびトリメチルシリルトリフラート(TMSOTf)(0.12mL、0.64mmol、4.0eq)を連続して加え、冷却バスを取り除いた。室温で1.5時間反応を撹拌し、2,6−ルチジン(5.0eq)およびTMSOTf(4.0eq)の別の部分を室温にて加えた。さらに1時間撹拌し、水(10mL)で反応を和らげた。複数の層を分離させ、さらに水(2×10mL)、塩水(10mL)で有機相を洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をMeOH(10mL)に溶解させ、触媒量のKCOを室温で加え、生じた混合物を2時間撹拌した。反応をジクロロメタンで希釈し、水(10mL)で和らげた。複数の層を分離させ、ジクロロメタン(5×10mL)によって水相をさらに抽出した。混ぜ合わさった有機層を塩水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解させ、溶出液として1:9のMeOH:CHClから1:9:90のNHOH:MeOH:CHClを用いたシリカゲルでのカラムクロマトグラフィによって精製した。白色のアモルファス固体として生成物が得られた(103mg、88%)。
実施例23:式4aの化合物の調製
Figure 2015512897
国際公開第2005/118565号に記載される条件に従って、D−グロノラクトンから式4aの化合物を調製した。
実施例24:エリブリンメシル酸塩(3)の調製
米国特許出願公開第2011/0184190号明細書に記載される条件に従って、エリブリンからエリブリンメシル酸塩(3)を調製した。
実施例25:式E−1Bの化合物の調製
Figure 2015512897
全ての試薬および溶媒はグローブボックス中に格納されている。基材1−23および6aを、グローブボックスに導入する前にトルエンで2回共沸乾燥する。撹拌子を備えた50mL丸底フラスコをオーブン乾燥し、グローブボックスに導入する間、不活性雰囲気下で冷却した。不活性雰囲気下において、CrCl(296mg、2.41mmol、1.0eq)、スルホンアミド配位子(829mg、2.65mmol、1.1eq)、およびプロトンスポンジ(568mg、2.65mmol、1.1eq)を、撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに加えた。アセトニトリル(11mL)中で固体試薬を懸濁し、濃い青緑色の溶液を製造し、これを室温で1時間激しく撹拌した。塩化リチウム(204mg、4.82mmol、2.0eq)、マンガン(265mg、4.82mmol、2.0eq)、Zr(Cp)Cl(775mg、2.65mmol、1.1eq)、およびNiCl・dmp(16mg、0.05mmol、0.02eq)を濃い青緑色の溶液に加え、続いてアセトニトリル(11mL)中の6a(1.57g、2.41mmol、1.0eq)および1−23(1.44g、3.62mmol、1.5eq)の懸濁液を加えた。反応容器にキャップをし、1−2時間激しく撹拌した。塩化リチウム(204mg、4.82mmol、2.0eq)およびNiCl・dmp(16mg、0.05mmol、0.02eq)の別の部分を加え、室温で16時間反応を撹拌したままにした。次いで反応混合物を、酢酸エチル(200mL)中のフロリジル(<200メッシュ、30g)懸濁液に注ぎ、室温(rt)で1時間撹拌した。混合物をシリカゲルでろ過し、酢酸エチルで数回すすいだ。ろ液を濃縮し、続いて、溶出液としてジクロロメタン中の0−30%アセトンを用いたシリカゲルでのカラムクロマトグラフィによって精製した。灰色の泡状物質として生成物E−1Bが得られ(970mg、43%)、そのまま使用した。
実施例26:式E−3Aの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E−1B(970mg、1.05mmol、1.0eq)をtBuOAc(100mL)に溶解させ、生じた溶液をN下において0℃まで冷却した。2,6−ジtert-ブチル−4−メチルピリジン(1.08g、5.25mmol、5.0eq)、続いてテトラフルオロホウ酸銀(610mg、3.15mmol、3.0eq)を加えた。反応フラスコを冷却バスから直ちに除去し、アルミホイルで包み、室温で16時間撹拌したままにした。飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)で反応を和らげた。生じた混合物をMTBE(3×50mL)で抽出し、塩水(75mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。反応フラスコの底に残っているゴム状の灰色固体をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)で洗浄した。第2の有機層もまたMgSOで乾燥し、ろ過して、第1のロットの物質と濃縮用に混ぜ合わせた。ジクロロメタン中の10−20%アセトンを用いたシリカゲルでのカラムクロマトグラフィによって粗生成物を精製し、灰色の泡状物質として生成物E−3A(693mg、74%)が得られた。
実施例27:式E−4Aの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E−3A(693mg、0.78mmol、1.0eq)を、室温、N下で無水THF(8mL)に溶解させた。一つの部分にテトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M、0.86mL、0.86mmol、1.1eq)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で反応を和らげ、MTBE(3×10mL)で混合物を抽出した。混ぜ合わさった有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。溶出液としてジクロロメタン中の20−50%アセトンを用いたシリカゲルでのカラムクロマトグラフィにより、粗生成物を精製した。白色の泡状物質として生成物E−4A(432mg、86%)が得られた。これを乾燥させると固体のように扱うことができた。
実施例28:式E−5Aの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E−4A(249mg、0.38mmol、1.0eq)をTHF(4mL)に溶解させ、溶液を0℃まで冷却した。リチウムジイソプロピルアミド(LDA)(THF中0.5M、1.61mL、0.81mmol、2.1eq)を滴下して加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。TMSClの溶液(THF中1M、0.85mL、0.85mmol、2.2eq)を0℃にて加え、溶液をもう10分間撹拌した。LDAの第2の部分(THF中0.5M、0.92mL、0.46mmol、1.2eq)を加え、反応混合物を0℃にてもう10分間撹拌した。化合物4a(394mg、0.53mmol、1.4eq)をTHF(3mL)に溶解させ、反応混合物に加えた。これを0℃でさらに30分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加えて反応を和らげ、生じた混合物をMTBE(3×10mL)で抽出した。混ぜ合わさった有機層を塩水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。ジクロロメタン中の10−30%アセトンを用いたシリカゲルでのカラムクロマトグラフィによって、粗製物質を2つのロット(E−5AおよびE−5Ab)に分離した。白色の泡状物質としてE−5A(150mg、28%)を得た。
E−5Abは無色のオイル(202mg、0.14mmol、36%)として得られ、続いて、MeOH(1mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。HCl/MeOH溶液(1.25M)を1滴この溶液に加え、0℃で20分間撹拌した。固体のNaHCOを加えて溶液を中和し、減圧下でMeOHを除去した。ジクロロメタン中の10−30%アセトンを用いたシリカゲルでのカラムクロマトグラフィによってこの残留物を精製し、白色の泡状物質としてE−5Aの第2のロット(133mg、25%)を得た。このプロセスに対し、E−5Aの合わせた収率は285mg、54%であった。
実施例29:式E−6Aの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E−5A(285mg、0.21mmol、1.0eq)を、室温にてジクロロメタン(2mL)に溶解させた。一つの部分にデス・マーチンペルヨージナン(217mg、0.51mmol、2.5eq)を加え、反応混合物を1.5時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(4mL)および10%(w/w)チオ硫酸ナトリウム溶液(4mL)を加えて反応を和らげ、MTBE(5mL)でさらに希釈した。生じた混合物を30分間撹拌し、塩水(4mL)で希釈し、複数の層を分離させた。MTBE(2×5mL)で水相をさらに抽出し、混ぜ合わさった有機層を塩水(10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮した。溶出液としてジクロロメタン中の5−20%アセトンを用いたシリカゲルでのカラムクロマトグラフィによって粗生成物を精製した。無色のオイルとして生成物E−6A(174mg、61%)が得られた。
実施例30:式E−8Aの化合物の調製
Figure 2015512897
全ての試薬はグローブボックスに格納されている。撹拌子を備えた50mL丸底フラスコをオーブン乾燥し、グローブボックスに導入する間、不活性雰囲気下で冷却した。不活性雰囲気下において、CrCl・3THF(47mg、0.13mmol、1.0eq)、4,4'−tert-ブチル−2,2'−ビピリジル(34mg、0.13mmol、1.0eq)、NiCl・dmp(8mg、0.03mmol、0.2eq)、マンガン(28mg、0.50mmol、4.0eq)、およびZr(Cp)Cl(55mg、0.19mmol、1.5eq)を、撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに加えた。ゴム隔膜で反応容器を密封し、グローブボックスから外に出した。無水THF(5mL)を丸底フラスコに加え、生じた混合物を室温で30分間撹拌した。
化合物E−6A(174mg、0.13mmol、1.0eq)を無水THF(5mL)に溶解させ、室温において反応混合物に滴下して加え、16時間撹拌した。次いで反応混合物をMTBE(50mL)中のフロリジル(5g)のスラリーに注ぎ、30分間撹拌した。混合物をセライトでろ過し、濃縮して、無色のオイルとして生成物E−7A/E−8A(〜1:3)の混合物(80mg)を得た。
E−7A/E−8A混合物(110mg、87μmol、1.0eq)を、撹拌子を備えた50mL丸底フラスコに充填し、グローブボックスに導入した。CrCl・3THF(196mg、0.52mmol、6.0eq)、4,4'−tert-ブチル−2,2'−ビピリジル(211mg、0.79mmol、9.0eq)、および亜鉛(173mg、2.6mmol、30.0eq)を反応容器に加えた。ゴム隔膜で丸底フラスコを密封し、グローブボックスから外に出した。無水THF(10mL)を反応混合物に加え、室温で16時間撹拌した。次に減圧下で溶媒を除去した。ジクロロメタン中で残留物を懸濁させ、セライトでろ過して亜鉛金属を除去した。ろ液をシリカゲルに適用し、溶出液としてジクロロメタン中の10−30%アセトンを用いたカラムクロマトグラフィによって、生成物のアルコールE−8A(56mg、58%)を単離した。
実施例31:式E−9Aの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E−8A(56mg、50μmol、1.0eq)を、室温にてジクロロメタン(1mL)に溶解させた。デス・マーチンペルヨージナン(23mg、55μmol、1.1eq)を一つの部分に加え、反応混合物を1.5時間撹拌した。溶出液としてジクロロメタン中の5−20%アセトンを用いたカラムクロマトグラフィ用のシリカゲルに反応混合物を直接充填した。無色のオイルとして生成物E−9A(51mg、91%)が得られた。
実施例32:式E−10Aの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E−9A(51mg、46μmol、1.0eq)を、室温にて無水THF(1mL)に溶解させた。トリエチルアミン(10μL、69μmol、1.5eq)、DMAP(8mg、69μmol、1.5eq)、および、過剰な二炭酸ジtert-ブチル(>50mg、228μmol、5.0eq)をこの溶液に加えた。反応混合物を1時間撹拌した。減圧下で反応溶媒を除去し、残留物をジクロロメタンに再溶解させ、ジクロロメタン中の5−10%アセトンを用いたカラムクロマトグラフィ用のシリカゲルに適用した。白色のアモルファス固体として生成物E−10A(50mg、89%)が得られた。
実施例33:式E−10Cの化合物の調製
Figure 2015512897
化合物E−10A(50mg、41μmol、1.0eq)をMeOH(1mL)に溶解させた。炭酸セシウム(9mg、29μmol、0.70eq)を室温にて一つの部分に加え、反応を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をジクロロメタンに再溶解させ、ジクロロメタン中の10−20%アセトンを用いたカラムクロマトグラフィ用のシリカゲルに適用した。無色のオイルとして生成物E−10C(43mg、88%)が得られた。
実施例34:化合物5qの調製
Figure 2015512897
実施例12に記載されるものと類似した手法で化合物1―23を調製した。
実施形態
1. 式1の化合物、または薬学的に許容されるその塩である。
Figure 2015512897
式中では次の通り。
およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RはHまたはアルコール保護基である。
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、RおよびRの残った方はH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、RはHまたはアルコール保護基である。
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。
はH、または−SOArであり、ここでArはアリール基である。
はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基である。
とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換され得る官能基である。
あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHである。
は−C(=O)R17または−CHOR18である。
ここでR17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を有する。
18はHまたはアルコール保護基である。
はハロゲン化物またはスルホン酸塩である。
あるいは、RとRとが一緒に−C(=O)−または−CH(OR20)−を形成し、ここでR20はHまたはアルコール保護基である。
10、R11、およびR12はそれぞれ独立にHまたはアルコール保護基である。
Figure 2015512897
は単結合または二重結合である。
13は=Oまたは−OR21であり、ここでR21はHまたはアルコール保護基である。
2. 実施形態1に従った化合物、または薬学的に許容されるその塩であり、この化合物は式1aの構造を有する。
Figure 2015512897
3. 実施形態1または2に従った化合物であり、R10、R11、またはR12がアルコール保護基である。
4. 実施形態1または2に従った化合物であり、R10、R11、またはR12がシリル保護基である。
5. 実施形態3に従った化合物であり、R10、R11、またはR12がtert-ブチルジメチルシリル(TBS)である。
6. 実施形態1から5のいずれか1つに従った化合物であり、R13が=Oである。
7. 実施形態1から6のいずれか1つに従った化合物であり、RがIである。
8. 実施形態1から7のいずれか1つに従った化合物であり、Rが−C(=O)Hである。
9. 実施形態1から6のいずれか1つに従った化合物であり、RとRとが一緒に−C(=O)−を形成する。
10. 式2の化合物、または薬学的に許容されるその塩である。
Figure 2015512897
式中では次の通り。
およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RはHまたはアルコール保護基である。
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、RおよびRの残った方はH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、RはHまたはアルコール保護基である。
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。
5'およびR5"の一方がHであり、他方が−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=CH−SO−Arを形成する。
ここで、R28はHまたはアルコール保護基である。
Arはアリール基である。
はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基である。
とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換され得る官能基である。
あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHである。
は−C(=O)R17または−CHOR18である。
ここで、R17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
18はHまたはアルコール保護基である。
11. 実施形態10に従った化合物、または薬学的に許容されるその塩であり、この化合物は式2aの構造を有する。
Figure 2015512897
12. 実施形態1、2、3、4、5、6、7、10および11のいずれか1つに従った化合物であり、Rは−CHOR18であり、ここでR18はHまたはアルコール保護基である。
13. 実施形態12に従った化合物であり、R18はtert-ブチルジフェニルシリル(TBDPS)である。
14. 式5の化合物、またはその塩である。
Figure 2015512897
式中では次の通り。
およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RはHまたはアルコール保護基である。
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、RおよびRの残った方はH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、RはHまたはアルコール保護基である。
はH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。
5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=Oまたは=CH−SO−Arを形成する。
ここで、R28はHまたはアルコール保護基である。
Arはアリール基である。
6'は−CH−CH=CR2929'、−CHC(=O)−R25、または−CH−CH−O−R26である。
ここで、R29およびR29'はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
26はHまたはアルコール保護基である。
または、R6'とR5'およびR5"の一方とが一緒に保護されたビシナルジオールを形成する。
15. 実施形態14に従った化合物、またはその塩であり、この化合物は式5aの構造を有する。
Figure 2015512897
16. 実施形態14または15に従った化合物であり、R5'はHであり、R5"は−CHSO−Arであり、ここでArはアリール基である。
17. 実施形態14から16のいずれか1つに従った化合物であり、R6'は−CHC(=O)−R25であり、ここでR25はHまたはOR27であり、R27はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
18. 実施形態1から17のいずれか1つに従った化合物であり、ここでRはH、シリル基、アシル基、またはアルコキシカルボニル基である。
19. 実施形態1から18のいずれか1つに従った化合物であり、ここでRおよびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、且つ、RおよびRの少なくとも一方はH以外である。
20. 実施形態1から17のいずれか1つに従った化合物であり、ここでRとRおよびRの一方とは一緒に−C(=O)−を形成し、RまたはRの他方はH、シリル基、アシル基、またはアルコキシカルボニル基である。
21. 実施形態1から20のいずれか1つに従った化合物であり、RがC1−3アルキル基である。
22. 実施形態1から20のいずれか1つに従った化合物であり、Rがベンジルである。
23. 式3の化合物または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスであって、このプロセスは以下を含む。
Figure 2015512897
式1bの化合物に分子内環化反応を実施して式3の化合物を形成する段階。
式中、RおよびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RはHまたはアルコール保護基である。
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、RおよびRの残った方はH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、RはHまたはアルコール保護基である。
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。
はH、または−SOArであり、ここでArはアリール基である。
10、R11、およびR12はそれぞれ独立にHまたはアルコール保護基である。
Figure 2015512897
は単結合または二重結合である。
13は=Oまたは−OR21であり、ここでR21はHまたはアルコール保護基である。
24. 式1の化合物または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスであって、このプロセスは以下を含む。
Figure 2015512897
式2bの化合物を式4の化合物とカップリングして式1の化合物を形成する段階。
式中、RおよびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RはHまたはアルコール保護基である。
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、RおよびRの残った方はH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、RはHまたはアルコール保護基である。
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。
はH、または−SOArであり、ここでArはアリール基である。
はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基である。
とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換され得る官能基である。
あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHである。
は−C(=O)R17または−CHOR18である。
ここで、R17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を有する。
18はHまたはアルコール保護基である。
はハロゲン化物またはスルホン酸塩である。
あるいは、RとRとが一緒に−C(=O)−または−CH(OR20)−を形成し、ここでR20はHまたはアルコール保護基である。
10、R11、およびR12はそれぞれ独立にHまたはアルコール保護基である。
Figure 2015512897
は単結合または二重結合である。
13は=Oまたは−OR21であり、ここでR21はHまたはアルコール保護基である。
13'は−C(=O)R22であり、ここでR22はHまたはOR23であり、R23はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
25. 実施形態24に従ったプロセスであって、カップリング反応は塩基を使用して実行される。
26. 実施形態25に従ったプロセスであって、塩基はn−ブチルリチウムである。
27. 式2の化合物または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスであって、このプロセスは以下を含む。
Figure 2015512897
式5bの化合物を式6の化合物とカップリングする段階。
式中、RおよびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RはHまたはアルコール保護基である。
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、RおよびRの残った方はH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、RはHまたはアルコール保護基である。
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。
5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=CH−SO−Arを形成する。
ここで、R28はHまたはアルコール保護基である。
Arはアリール基である。
はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基である。
とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換され得る官能基である。
あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHである。
6'は−CHC(=O)R25または−CHCHOR26である。
ここでR25はHまたはOR27であり、R27はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
26はHまたはアルコール保護基である。
は−C(=O)R17または−CHOR18である。
ここで、R17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
18はHまたはアルコール保護基である。
24はハロゲン化物またはスルホン酸塩である。
28. 実施形態27に従ったプロセスであり、R6'は−CHC(=O)Hであり、カップリング反応はニッケル/クロム触媒を使用して実行される。
29. 式5の化合物またはその塩を調製するためのプロセスであり、このプロセスは以下を含む。
式7の化合物の末端アルコールをアミンまたは置換アミンに変換し、式5の化合物を形成する段階。
Figure 2015512897
式中では次の通り。
およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RはHまたはアルコール保護基である。
あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、RおよびRの残った方はH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、RまたはRの他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、RはHまたはアルコール保護基である。
はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基である。
5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=Oまたは=CH−SO−Arを形成する。
ここで、R28はHまたはアルコール保護基である。
Arはアリール基である。
6'は−CH−CH=CR2929'、−CHC(=O)−R25、または−CH−CH−O−R26である。
ここで、R29およびR29'はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
26はHまたはアルコール保護基である。
30. エリブリンを調製するためのプロセスであり、実施形態23から29のいずれか1つにて定義されるプロセスを含む。
31. ハリコンドリンの類似体を調製するためのプロセスであり、実施形態23から29のいずれか1つにて定義されるプロセスを含む。
32. HPLCにより決定される純度が95%、96%、97%、98%、または99%よりも高いエリブリンメシル酸塩である。
33. N−(tert-ブトキシカルボニル)エリブリンである。
Figure 2015512897
34. 式3aの化合物である。
Figure 2015512897
式中では次の通り。
はアシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基である。
およびRはともにHであるか、または、一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む。
35. 実施形態34の化合物であり、Rはtert-ブトキシカルボニルであり、RおよびRは一緒に−C(=O)−を形成する。
36. 実施形態34の化合物であり、Rはtert-ブトキシカルボニルであり、RおよびRは一緒に−C(Me)−を形成する。
記載される実施形態に対するいくつかの適応および変更を成すことができる。従って、上記の実施形態は説明的なものとみなされるべきであって、限定的なものとみなされるべきではない。

Claims (36)

  1. 式1
    Figure 2015512897
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、前記他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
    はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
    はH、または−SOArであり、ここでArはアリール基であり、
    はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基であり、
    とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換することのできる官能基であり、
    あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHであり、
    は−C(=O)R17または−CHOR18であり、ここで、
    17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    18はHまたはアルコール保護基であり、
    はハロゲン化物またはスルホン酸塩であり、
    あるいは、RとRとが一緒に−C(=O)−または−CH(OR20)−を形成し、ここでR20はHまたはアルコール保護基であり、
    10、R11、およびR12はそれぞれ独立にHまたはアルコール保護基であり、
    Figure 2015512897
    は単結合または二重結合であり、
    13は=Oまたは−OR21であり、ここでR21はHまたはアルコール保護基である]
    で表される化合物または薬学的に許容されるその塩。
  2. 前記化合物は式1a
    Figure 2015512897
    の構造を有する請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
  3. 10、R11、またはR12がアルコール保護基である請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. 10、R11、またはR12がシリル保護基である請求項1または請求項2に記載の化合物。
  5. 10、R11、またはR12がtert-ブチルジメチルシリル(TBS)である請求項3に記載の化合物。
  6. 13が=Oである請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. がIである請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. が−C(=O)である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. とRとが一緒に−C(=O)−を形成する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 式2
    Figure 2015512897
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、前記他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
    はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
    5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=CH−SO−Arを形成し、ここで、
    28はHまたはアルコール保護基であり、
    Arはアリール基であり、
    はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基であり、
    とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換することのできる官能基であり、
    あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHであり、
    は−C(=O)R17または−CHOR18であり、ここで、
    17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    18はHまたはアルコール保護基である]
    で表される化合物または薬学的に許容されるその塩。
  11. 前記化合物は式2a
    Figure 2015512897
    の構造を有する請求項10に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
  12. は−CHOR18であり、ここでR18はHまたはアルコール保護基である、請求項1から請求項7、請求項10、および請求項11のいずれか1項に記載の化合物。
  13. 18がtert-ブチルジフェニルシリル(TBDPS)である請求項12に記載の化合物。
  14. 式5
    Figure 2015512897
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、前記他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
    はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    はH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
    5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=Oまたは=CH−SO−Arを形成し、ここで、
    28はHまたはアルコール保護基であり、
    Arはアリール基であり、
    6'は−CH−CH=CR2929'、−CHC(=O)−R25、または−CH−CH−O−R26であり、ここで、
    29およびR29'はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    26はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、R6'とR5'およびR5"の一方とが一緒に保護されたビシナルジオールを形成する]
    で表される化合物またはその塩。
  15. 前記化合物は、式5a
    Figure 2015512897
    の構造を有する請求項14に記載の化合物またはその塩。
  16. 5'はHであり、R5"は−CHSO−Arであり、Arはアリール基である、請求項14または請求項15に記載の化合物。
  17. 6'は−CHC(=O)−R25であり、R25はHまたはOR27であり、R27はHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の化合物。
  18. がH、シリル基、アシル基、またはアルコキシカルボニル基である請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の化合物。
  19. およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、RおよびRの少なくとも一方はH以外である請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の化合物。
  20. とRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−を形成し、RまたはRの他方は、H、シリル基、アシル基、またはアルコキシカルボニル基である請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の化合物。
  21. はC1−3アルキル基である請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の化合物。
  22. はベンジルである請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の化合物。
  23. 式3の化合物
    Figure 2015512897
    または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスであって、
    前記プロセスは、
    式1bの化合物に分子内環化反応を実施して前記式3の化合物を形成する段階を備え、
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、前記他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
    はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
    はH、または−SOArであり、ここでArはアリール基であり、
    10、R11、およびR12はそれぞれ独立にHまたはアルコール保護基であり、
    Figure 2015512897
    は単結合または二重結合であり、
    13は=Oまたは−OR21であり、ここでR21はHまたはアルコール保護基である]
    で表されるプロセス。
  24. 式1の化合物
    Figure 2015512897
    または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスであって、
    前記プロセスは、
    式2bの化合物を式4の化合物とカップリングして前記式1の化合物を形成する段階を備え、
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、前記他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
    はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
    はH、または−SOArであり、ここでArはアリール基であり、
    はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基であり、
    とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換することのできる官能基であり、
    あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHであり、
    は−C(=O)R17または−CHOR18であり、ここで、
    17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    18はHまたはアルコール保護基であり、
    はハロゲン化物またはスルホン酸塩であり、
    あるいは、RとRとが一緒に−C(=O)−または−CH(OR20)−を形成し、ここでR20はHまたはアルコール保護基であり、
    10、R11、およびR12はそれぞれ独立にHまたはアルコール保護基であり、
    Figure 2015512897
    は単結合または二重結合であり、
    13は=Oまたは−OR21であり、ここでR21はHまたはアルコール保護基であり、
    13'は−C(=O)R22であり、ここでR22はHまたはOR23であり、R23はHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む]
    で表されるプロセス。
  25. 前記カップリングは塩基を使用して実行される請求項24に記載のプロセス。
  26. 前記塩基はn−ブチルリチウムである請求項25に記載のプロセス。
  27. 式2の化合物
    Figure 2015512897
    または薬学的に許容されるその塩を調製するためのプロセスであって、
    前記プロセスは、
    式5bの化合物を式6の化合物とカップリングする段階を備え、
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、前記他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
    はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
    5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=CH−SO−Arを形成し、ここで、
    28はHまたはアルコール保護基であり、
    Arはアリール基であり、
    はOR16であり、ここでR16はHまたはアルコール保護基であり、
    とR7'とが一緒に=Oまたは保護されたジェミナルジオールを形成するか、あるいは、RおよびR7'の一方はHであり、他方は脱離基であるかまたは脱離基に変換することのできる官能基であり、
    あるいは、RとRおよびR7'の一方とが一緒に−O−を形成し、RまたはR7'の他方はHであり、
    6'は−CHC(=O)R25または−CHCHOR26であり、ここで、
    25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    26はHまたはアルコール保護基であり、
    は−C(=O)R17または−CHOR18であり、ここで、
    17はHまたはOR19であり、R19はHまたは炭化水素であって、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    18はHまたはアルコール保護基であり、
    24はハロゲン化物またはスルホン酸塩である]
    で表されるプロセス。
  28. 6'は−CHC(=O)Hであり、前記カップリングはニッケル/クロム触媒を使用して実行される請求項27に記載のプロセス。
  29. 式5の化合物
    Figure 2015512897
    またはその塩を調製するためのプロセスであって、
    前記プロセスは、
    式7の化合物の末端アルコールをアミンまたは置換アミンに変換し、前記式5の化合物を形成する段階を備え、
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立にH、シリル基、アシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であるか、あるいは、RおよびRの一方が存在せず、RまたはRの他方は、前記他方が結合されている窒素原子と一緒にアジドを形成し、
    はHまたはアルコール保護基であり、
    あるいは、RとRおよびRの一方とが一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    はH、C1−3アルキル、またはC1−3ハロアルキル、またはアルコール保護基であり、
    5'およびR5"の一方はHであり他方は−CHOR28または−CHSO−Arであるか、あるいはR5'とR5"とが一緒になって=Oまたは=CH−SO−Arを形成し、ここで、
    28はHまたはアルコール保護基であり、
    Arはアリール基であり、
    6'は−CH−CH=CR2929'、−CHC(=O)−R25、または−CH−CH−O−R26であり、ここで、
    29およびR29'はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    25はHまたはOR27であり、ここでR27はHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含み、
    26はHまたはアルコール保護基である]
    で表されるプロセス。
  30. 請求項23から請求項29のいずれか1項に記載のプロセスを備える、エリブリンを調製するためのプロセス。
  31. 請求項23から請求項29のいずれか1項に記載のプロセスを備える、ハリコンドリンの類似体を調製するためのプロセス。
  32. HPLCにより決定される純度が95%、96%、97%、98%、または99%よりも高いエリブリンメシル酸塩。
  33. Figure 2015512897
    で表されるN−(tert-ブトキシカルボニル)エリブリン。
  34. 式3a
    Figure 2015512897
    [式中、
    はアシル基、スルホニル基、またはアルコキシカルボニル基であり、
    およびRはともにHであるか、または、一緒に−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−または−C(R14)(R15)−を形成し、ここでR14およびR15はそれぞれ独立にHまたは炭化水素であり、前記炭化水素は任意で1または複数のヘテロ原子を含む]
    で表される化合物。
  35. はtert-ブトキシカルボニルであり、RおよびRが一緒に−C(=O)−を形成する請求項34に記載の化合物。
  36. はtert-ブトキシカルボニルであり、RおよびRが一緒に−C(Me)−を形成する請求項34に記載の化合物。
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