JP2002516379A - 廃棄物熱処理設備からの残留物質を選別する設備及び方法 - Google Patents

廃棄物熱処理設備からの残留物質を選別する設備及び方法

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JP2002516379A
JP2002516379A JP2000550937A JP2000550937A JP2002516379A JP 2002516379 A JP2002516379 A JP 2002516379A JP 2000550937 A JP2000550937 A JP 2000550937A JP 2000550937 A JP2000550937 A JP 2000550937A JP 2002516379 A JP2002516379 A JP 2002516379A
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ヴェルディング、ヘルムート
ライン、 ヴィンフリート フォン
テシャース、レオンハルト
ボレツキー、ヨアヒム
エーベルト、アントン
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23JREMOVAL OR TREATMENT OF COMBUSTION PRODUCTS OR COMBUSTION RESIDUES; FLUES 
    • F23J3/00Removing solid residues from passages or chambers beyond the fire, e.g. from flues by soot blowers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B53/00Destructive distillation, specially adapted for particular solid raw materials or solid raw materials in special form
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03BSEPARATING SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS
    • B03B9/00General arrangement of separating plant, e.g. flow sheets
    • B03B9/04General arrangement of separating plant, e.g. flow sheets specially adapted for furnace residues, smeltings, or foundry slags

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Abstract

(57)【要約】 炭素含有成分(R1、C)を残留物質(R)、例えば熱分解残留物質から、できるだけ完全に分離するために、まず可燃性成分(R1)を不燃性成分(R2)から分離する。引続き不燃性成分(R2)の微細な成分(F)から、炭素を含む軽い成分(C)を分離する。それには、連続的分離のために、本発明の有利な実施態様では、ワイア(D)を分離するための装置(2)に、その後方に配置された重い成分用の選別機を備える。こうして得た炭素含有成分(R1、C)を、好ましくは熱分解設備の燃焼室に再利用のために運ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、廃棄物熱処理設備からの可燃性の炭素含有成分並びに不燃性成分を
有する残留物質を、可燃性成分を不燃性成分から十分に分離する、残留物質の選
別設備に関する。
【0002】 環境保護並びに経済的観点から廃棄物熱処理設備、特に熱分解設備の場合、熱
処理の際に生じる残留物質を選別し、可能な限り再利用に供する。その際残留物
質を、炭素を含有する可燃性成分と不燃性成分に分離する努力がなされている。
【0003】 欧州特許出願公開第0302310号明細書及びシーメンス社誌「低温炭化燃
焼設備、その処理説明書」(発行者:シーメンス・アー・ゲー(Siemens
AG)ベルリン及びミュンヘン、1996年)から、熱分解設備として主に二
段階処理で行われる、いわゆる低温炭化燃焼設備が公知である。第一段階で供給
される廃棄物を低温炭化ドラム(熱分解炉)に入れ、低温処理(熱分解)する。
熱分解時に低温炭化ドラム内に低温炭化ガス及び熱分解残留物質が生じる。この
低温炭化で生じるガスを熱分解残留物質の可燃性成分と共に高温燃焼室内で約1
200℃の温度で燃焼させる。その際に生じる排ガスを引続き浄化する。
【0004】 熱分解残留物質は、可燃性成分の他に大きな割合で不燃性成分を含む。不燃性
成分は主にガラス、石及びセラミックス分を含む不活性成分並びに金属成分から
成る。後者は非鉄成分及び鉄成分に区分可能である。不燃性成分は残留物質とし
て選別され、再利用に供される。法的基準値にも反映する環境保護の観点から、
不燃性成分中に含まれる炭素分をできるだけ少なくする必要がある。
【0005】 欧州特許出願公開第0144535号明細書から、「生じた残渣を再利用して
廃棄物を熱処理する方法」が公知であり、その場合熱分解残渣の第1の篩分け中
に粗大な成分を分離し、残留する微細な成分に対し第2の篩分けを行う。第2の
篩分け中に得られる成分を、炭素分の多い軽い成分から炭素分の少ない重い成分
を分離するため、その都度送風して篩分ける。炭素分の多い軽い成分はエネルギ
ーに利用し、炭素分の少ない成分は廃棄物処理場又は例えば道路建設に供する。
【0006】 金属を含む残留物質を破砕する場合、例えば自動車を破砕する場合に生じる圧
砕機による軽量廃棄物を選別する方法は、ドイツ特許出願公開第4426503
号明細書に記載されている。この選別の場合篩分けに関し塊の分離を予定し、こ
れに極めて軽いプラスチックス片を分離する篩分けを継続して行う。その際分離
する軽い成分は燃料に加えられる。
【0007】 この公知方法の場合、熱分解残留物質から分離された不燃性成分が、篩分けし
たにも拘わらず、炭素を含む可燃性成分を少なからず含むと言う問題がある。
【0008】 本発明の課題は、炭素含有固体成分を十分完全にかつ確実に、特に連続操作で
分離できる残留物質選別設備及び方法を提供することにある。
【0009】 設備に関する課題は本発明の請求項1に記載の設備により解決される。この設
備の場合それ自体公知の方法で、まず第1段階で不燃性成分を炭素含有可燃性成
分から十分に分離する。第2段階でまず不燃性成分から微細な成分を分離し、次
いでこの微細な成分中に残留する炭素を含む軽い成分を分離する。
【0010】 本発明は、第1段階の分離の後に不燃性成分中に炭素含有成分がなお比較的高
濃度に含まれていることから、炭素含有成分を効果的に分離するために二段階分
離法が必要であるという基本的見解に基づくものである。更に本発明は、炭素を
含む軽い成分が、特に不燃性成分の微細なものの中に存在するという見解から出
発する。微細な成分の分離、及びそれに次ぐ軽い成分の分離で、十分完全かつ確
実に炭素含有成分を残留物質から分離することが保証される。
【0011】 不活性成分中に高い比率で炭素含有粒子が入っているので、微細な成分は不活
性成分であると有利である。このような不活性成分を分離するための相応しい設
備は「固体処理設備」の名称を持つドイツ特許出願第19822991.7号明
細書に記載されている。
【0012】 微細な成分は不活性物質及び炭素含有粒子の他にしばしば他の不純物、特に細
かいワイア、ワイアの塊又はワイア繊維の形の不純物を含む。これらは軽い炭素
含有成分を不活性成分の重い成分から分離する際に、極めて妨げとなる作用を及
ぼし、微細な成分を連続して、妨害なしに選別するのを阻止する可能性がある。
従って好ましい実施形態においては、微細な成分から炭素含有成分を分離する第
三の装置、ワイア状成分を分離する装置及びこの装置に後続して配置される炭素
含有固体を分離する重い成分用の選別機を含んでいる。
【0013】 ワイア状成分を分離する装置により、重い成分用の選別機の運転を妨げる可能
性のあるワイア状成分が前記の選別機に入らないようにできる利点がある。
【0014】 好ましくは重い成分用の選別機は、主に流れ方向に対し横向きに配置された、
空気が貫流可能なタンクを持ち、その対向する端部に、軽い成分用の第1の排出
口と、重い成分用の第2の排出口とを備える。
【0015】 重い成分用の選別機では、格子を通して下から空気を吹き付け、それにより持
ち上げられた固体を格子の上方に流す。その際、軽い成分は重い成分の上方に漂
い、つまり重い成分から分離される。
【0016】 空気の流れを使ういわゆる乾式分離と異なる方法では、軽い成分が液体媒質中
を浮遊し、重い成分が沈降する、沈降と浮遊とにより篩分けを行う。この場合、
乾燥しなければならない泥状物が生じ、液体を浄化しなければならない欠点を伴
う。上記の乾式分離に基づく、空気流を貫流させる重い成分用の選別機の場合、
分離された成分の後処理を省略できる利点がある。
【0017】 重い成分の分離機の機能を維持するために、ワイア状成分が格子に絡まり、格
子を目詰まりさせる可能性があるので、予めワイア状成分Dを分離しておくこと
は決定的要件である。
【0018】 自動的に軽い成分を重い成分から分離するために、軽い成分が格子の深い方に
位置する端部へと滑動し、一方重い成分が高い方に位置する端部に達するよう、
格子を水平線に対し傾斜させる。
【0019】 ワイアを分離するための装置は、好ましい実施形態では、その内壁に回し金を
配置し、内部に縦軸の方向に延びる搬出装置を備えた、縦軸を中心に回転可能な
ドラムを有するワイア分離装置を含む。
【0020】 回し金により、特にワイアの塊をその他の固体成分から分離し、持ち上げられ
る利点がある。上方の転換点において、ワイアの塊はその自重により回し金から
落下し、それらを除去する搬出装置に達する。
【0021】 好ましくは、搬出装置は篩が接続している振動網を持ち、先ず振動網の振動で
ワイアの塊に付着する微細な固体を取り除き、次いで篩から分離する。
【0022】 その際篩は、搬送方向と重なり合う薄板を含むのがよく、この結果2枚の重な
り合う薄板の間に、好ましくは斜めに延びる隙間が生じ、その隙間を通って分離
された小さな固体成分が落下し、一方ワイアの塊は薄板の上を滑り出ていく。
【0023】 好ましい形態では、ワイアを分離する装置が長く引伸ばされたワイア状成分D
用に、特にワイア分離装置に連絡した篩分け装置を有する。この篩分け装置は固
体中になお含まれる、例えば微細な撚り線又はワイア繊維のような長く引伸ばさ
れた小さいワイア片を分離する役目をする。好ましくは、篩分け装置は搬送方向
に延びる複数の縦溝のある振動対を含む。これに長く引伸ばされた固体を分離す
るための篩12が接続しており、その際縦条溝の溝の深さは搬送方向に向かって
減少する。
【0024】 方法に関する課題は、本発明の請求項9に記載の方法により解決される。設備
に関して開示した見解及び利点は、適宜に方法にも適用できる。設備の好ましい
実施形態は、方法に対しても同様に適宜に転用可能である。
【0025】 本発明の実施例並びに他の詳細及び好ましい実施形態を、図面に基づき以下に
詳述する。図面は全て概略図である。
【0026】 図1によれば、微細な成分である固体Fを、まずワイア状成分Dを分離するた
め装置2に通す。装置2は長く引伸ばされたワイアのため、ワイア分離装置4と
篩分け装置6とを有する。この装置2に空気流Lを貫流させる重い成分用の選別
機8が接続している。重い成分用の選別機8から流出する空気Lは、これを、重
い成分用の選別機8に改めて通すか、或いは例えば詳述していない熱分解設備の
燃焼室の燃焼空気として使用する前に、濾過装置10で浄化する。
【0027】 重い成分用の選別機8内で、ワイア状成分Dから分離した固体Fを、主として
不活性物質を含む重い成分Iと、主として炭素含有成分を含む軽い成分Cに分離
する。この軽い成分Cを、濾過装置10でフィルタ粉塵として分別された軽い成
分C′と共に貯蔵サイロ12に運び、そこから粉砕機14に通す。粉砕機14内
で好ましくは数mmの直径の粒度に粉砕された軽い成分Cを、例えば図示しない
燃焼室の燃料として供給する。
【0028】 この設備に装入された固体Fは特に不活性物質、炭素を含有する固体及びワイ
ア状成分Dを含んでおり、特に数cmの大きさの粒径を有する。固体Fは熱分解
プロセスの場合、その際生じる熱分解残留物質から分離された、不活性成分から
成るものである(図6参照)。
【0029】 ワイア分離装置4内で塊Gを形成するワイア状成分を分離し、引続き篩分け装
置6内で長く引伸ばされたワイア成分、特に撚り線を分離する。装置2は、全て
のワイア状成分Dを固体Fからほぼ完全に分離することを保証する。これは、ワ
イア分離装置4と篩分け装置6との好ましい組合わせにより達成される。
【0030】 重い成分Iと不活性物質そしてさらに軽い成分Cとして炭素含有成分のみを含
み、ワイアを含まない固体Fを重い成分用の選別機8に通す。不活性物質を含む
重い成分Iが殆ど炭素を含まず、例えば道路建設に使用できるようにするため、
重い成分用の選別機8内で炭素を含む軽い成分Cの分離を行う。
【0031】 図2によればワイア分離装置4は、その縦軸16を中心に回転可能なドラム1
8として形成されており、ドラムの内壁には例えばフック状に形成された回し金
20が配列されている。回し金20に塊Gだけが引っかかり、これが回し金20
と共に運ばれ、持ち上げられる。固体Fの残りの成分は回し金の回転運動中に落
下する。上方の転換点で塊Gはドラム18の回転に対し据え置かれている搬出装
置22上に落下する。搬出装置22はドラム18の内部28に配置され、縦軸1
6の方向に延びている。
【0032】 図3に示すように、搬出装置22はドラム18の縦軸16に対し斜めに配置す
ると有利であり、特に搬送方向26に接続された篩27を有する振動網として形
成されている。この篩27は好ましくは薄板28から成る。振動網の振動により
塊Gに付着した固体Fは塊から分離され、篩27の方向に更に運ばれる。
【0033】 薄板28は湾曲しており、特に横たわった「L」字形に形成されている。薄板
は相互に重なり合い、そのため個々の薄板28の間にそれぞれ隙間30が形成さ
れている。塊Gと分離された固体Fは、塊Gが篩27の上を滑動していく間に隙
間30を通って落下する。分離された固体Fは再びドラム18内に逆戻りする。
【0034】 図4は、フィンガ型篩とも呼ばれ、縦長のワイア片を分離するための篩分け装
置6を示す。図4によれば、振動床32は塊を除去した固体F用の装入範囲34
から、搬送方向36に分離範囲38迄延びている。分離範囲は、搬送方向36に
向かって延びる幾つかのV字形の篩開口40を有する(図中2個だけを示す)。
篩開口40にそれぞれ振動床32の縦条溝42が接続している。従って篩開口4
0は縦条溝42の搬送方向に接続しており、縦条溝から始まって分離装置の末端
44まで連続して拡大している。縦条溝42の溝の深さは篩開口40へと浅くな
っていく。振動床32は、特に鋸歯状又は波形の側面を有する。縦条溝42は溝
をつけられた振動床32の隆起と陥没により形成されている。
【0035】 各篩開口40の両方の側縁は弾性的に、特に弾性的なフラップ46として形成
されている。このフラップ46はほぼ三角形に形成され、そのためV字形の篩開
口40の拡大部は取り付けられた両方のフラップ46により形成されている。
【0036】 固体Fを振動床32の装入範囲34に装入する。振動床32の振動により、固
体Fを搬送方向36に運ぶ。更に振動床32の振動は、長く引伸ばされた固体成
分48、特にワイア繊維又は撚り線を、搬送方向36に縦条溝42内に整列させ
る。従って、振動床32は固体成分Fを搬送し、同時に長く引伸ばされた固体成
分48を整列させる。振動は励振装置、例えば偏心式の励振装置により与える。
【0037】 篩開口40に達する手前の縦条溝42は、一度整列された縦長の固体成分48
を、搬送方向36に並べて更に運べる深ささえあれば十分である。従って、振動
床32を、篩開口40の正に直前の範囲に形成してもよい。溝の深さが減少して
いることにより、平面的な固体成分50は平坦にかつ主に振動床の面に対して並
行に整列される。平面的な固体成分50を平坦に置くことは、振動床32の揺す
り運動又は振動により助成される。
【0038】 整列した縦長の固体成分48は篩開口40を通って落下し、こうしてその他の
固体成分Fから分離される。それに対して平面的な固体成分50は、まず同様に
縦条溝42により整列されるが、溝の深さの減少に伴い横倒しとなり、その結果
篩開口40を越えて分離装置の末端44まで滑動していく。
【0039】 更に図4は、2つの篩開口40内に、それぞれ詳しくは図示していない清掃用
レーキの歯52を示す。歯52は下からほぼ縦条溝42の範囲で篩開口40内に
挿し込まれ、搬送方向36にこの範囲に沿って通される。その際歯は時として挟
み込まれた固体成分Fを搬送方向36に更に押しやり、こうして固体成分は切り
離され、篩開口40が拡大していることによって、この開口を通って落下する。
篩開口40の縁を弾性的に形成しているため、固体成分Fを比較的僅かな力で挟
み込むに過ぎず、そのため歯52及び清掃用レーキの応力は同様に比較的僅かな
ものとなる。清掃用レーキを搬送方向36に篩開口40通して分離装置の端部4
4まで通した後、このレーキを篩開口40から引き抜き、篩開口40の始端の出
発位置に戻し、そこで歯52を改めて篩開口40内に挿し込むことができる。
【0040】 上記の篩分け装置6は、主にドイツ特許出願第19822996.8号明細書
「長く引伸ばされた固体成分用分離装置」に記載されているものである。従って
該ドイツ特許出願の明細書を参照されたい。この明細書から他の有利な実施形態
について読み取ることができる。
【0041】 図5は、特に好ましい重い成分用の選別機8の実施形態を示す。この実施形態
のよれば、重い成分用の選別機8に溝渠60を介して下方から空気Lを通す。空
気流Lの流れ方向に溝渠60は拡大し、この断面に見られるようにほぼV字形の
本体62を形成する。この本体上に空気流Lを貫流させる格子64が配置されて
いる。空気流Lは、同様にほぼV字形に形成され、その開口を格子64上に被せ
た換気装置66により導出される。換気装置66は主に重い成分用の選別機8の
容器を形成する。固体Fの装入は換気装置66の側方に配置される装入装置74
を介して行われる。
【0042】 格子64は水平線に対し傾斜している。その深い方の端部にある格子と換気装
置66との間に、軽い成分C用の第1の排出口70が配置され、その高い方の端
部に、重い成分I用の第2の排出口72が配置されている。重い成分Iは主に炭
素を含まず、ほぼ専ら不活性物質を含む。それに対して軽い成分Cは極めて炭素
が豊富である。
【0043】 空気の流れにより、例えば穴あき金属板として形成された格子64の真上にエ
アクッションが生じる。穴あき金属板はそのため、例えばmm範囲の直径の穴を
有する。エアクッション上に重い成分I並びに軽い成分Cが漂流する。後者は重
い成分Iの上方に漂い、その上で「浮遊」し、その結果両方の成分は互いに分離
される。格子を斜めに配置することにより軽い成分Cは深い方に位置する第1の
排出口70に、また重い成分Iは高い方に位置する第2の排出口72に達する。
【0044】 重い成分用の選別機8で簡単に炭素を含有する軽い成分Cの不活性成分Iから
のほぼ完全な分離が達成される。従って高濃度で炭素分を含み、そのため燃料価
値を有する軽い成分Cが得られる。軽い成分Cを連続的な運転で確実に分離する
ことは、ワイア分離装置4、篩分け装置6及び重い成分用の選別機8の特に好ま
しい組合わせにより可能となる。
【0045】 図6に示す廃棄物Aを熱的に利用するための設備の場合、廃棄物は熱分解室8
0に運ばれ、熱分解される。その際低温炭化ガスS及び熱分解残留物質Rが生じ
る。この低温炭化ガスSを、例えば図示しない燃焼室に、エネルギー利用のため
導く。残留物質Rを処理するため、残留物質をまず第1の装置82内で可燃性の
炭素の多い成分RIと、不燃性の炭素の少ない成分R2に分離する。不燃性成分
R2は鉄含有成分、鉄不含成分及び不活性物質の他に、特に微細な固体成分に付
着する炭素を含む固体も有する。従って第2の装置84内で微細な成分、即ち微
細な固体Fからの粗大な固体GFの分離が実行される。炭素を含む軽い成分Cを
微細な固体Fの重い成分Iから分離するために、これを第3の装置86に通す。
微細な成分を選別するため、好ましくはまず鉄含有金属、鉄不含金属及び不燃性
成分R2の不活性物質を互いに分離する。主に不燃性成分R2中に炭素残留成分
があることから、引続き不活性物質から微細な成分を分離する。
【0046】 第1、第2、第3の装置82、84、86は良好な分離を行うために、それぞ
れ複数の構成装置を有すると有利である。第3の装置86は特に図1に記載の構
成装置を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による微細な成分を選別する装置の配置図。
【図2】 ワイア分離装置の縦断面図。
【図3】 ワイア分離装置の横断面図。
【図4】 長く引き伸ばされた固体用の篩分け装置の断面図。
【図5】 重い成分用の選別機の平面図。
【図6】 炭素含有成分を二段階で分離する残留物質選別処理装置を有する廃棄物熱処理
装置の系統図。
【符号の説明】
2 装置 4 ワイア分離装置 6 篩分け装置 8 重い成分用の分離装置 10 濾過装置 12 貯蔵サイロ 14 粉砕機 16 縦軸 18 ドラム 20 回し金 22 搬出装置 24 振動網 27 篩 28 薄板 30 隙間 32 振動床 40 篩開口 42 縦条溝 44 末端 46 フラップ 48 固体成分 50 平面的固体成分 52 歯 60 溝渠 62 本体 64 格子 66 換気装置 69 タンク 70 第1の排出口 72 第2の排出口 80 熱分解室 82 第1の装置 84 第2の装置 86 第3の装置 F 固体 L 空気流 C、C′ 軽い成分 A 廃棄物 S 低温炭化ガス R 残留物質 I 重い成分 D ワイア状成分 G ワイアの塊 R1 可燃性成分 R2 不燃性成分 GF 粗大な固体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 13/07 B07B 13/07 13/08 13/08 Z B09B 5/00 B09B 5/00 M (72)発明者 テシャース、レオンハルト ドイツ連邦共和国 デー‐89423 グンデ ルフィンゲン/ドナウ ウルリッヒシュト ラーセ 10 (72)発明者 ボレツキー、ヨアヒム ドイツ連邦共和国 デー‐91325 アデル スドルフ パルクシュトラーセ 3 (72)発明者 エーベルト、アントン ドイツ連邦共和国 デー‐73479 エルヴ ァンゲン‐シュレツハイム ファイエンス シュトラーセ 64 Fターム(参考) 4D004 AA28 AA36 AB03 BA03 CA04 CA08 CA12 CA26 CB13 CB47 4D021 AA03 AA15 AB02 CA07 CA11 CA12 CB11 EA10 EB01 FA09 GA11 GB01 GB03 JA04 JA09 JA13 JB03 KA13 KA17 KB07 LA01 LA02 LA05 LA11 LA20 4H012 HA00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可燃性の炭素含有成分(R1)並びに不燃性成分(R2)を
    含有する廃棄物熱処理設備からの残留物質を、その可燃性成分(R1)を不燃性
    成分(R2)から十分に分離するための第1の装置(82)を備えている選別設
    備において、 (a)微細な成分(F)を不燃性成分(R2)から分離するための第2の装置( 84)を備え、 (b)微細な成分(F)中になお存在する炭素を含む軽い成分(C)を分離する ための第3の装置(86)を備えている ことを特徴とする廃棄物熱処理設備からの残留物質を選別する設備。
  2. 【請求項2】 第3の装置(86)がワイア状成分(D)を分離する装置
    (2)並びにこの装置(2)の後方に接続された、炭素を含む軽い成分(C)を
    分離するための重い成分用の選別機(8)を有することを特徴とする請求項1記
    載の設備。
  3. 【請求項3】 重い成分用の選別機(8)が、ほぼ流れ方向に対し横に格子
    (64)が配置された、空気流(L)が貫流可能なタンク(69)を有し、この
    格子の対向する端部に軽い成分用の第1の排出口(70)と、重い成分用の第2
    の排出口(72)とを備えていることを特徴とする請求項2記載の設備。
  4. 【請求項4】 格子(64)が水平線に対し傾斜していることを特徴とする
    請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 装置(2)がワイア状成分(D)の分離のために、その内壁
    に回し金(20)を備え、その内部(23)に縦軸(16)の方向に延びる搬出
    装置(22)を備えた、その縦軸(16)を中心に回転可能なドラム(18)を
    含むワイア分離装置(4)を有することを特徴とする請求項2乃至4の1つに記
    載の設備。
  6. 【請求項6】 搬出装置(22)が、篩(26)と接続している振動網(2
    4)を有することを特徴とする請求項5記載の設備。
  7. 【請求項7】 ワイア状成分(D)を分離するため、装置(2)が長く引伸
    ばされたワイア状成分(D)用の篩分け装置(6)を有することを特徴とする請
    求項2乃至6の1つに記載の設備。
  8. 【請求項8】 篩分け装置(6)が、ワイア分離装置(4)の後方に配置さ
    れていることを特徴とする請求項7及び5又は6に記載の設備。
  9. 【請求項9】 廃棄物処理設備からの残留物質(R)を選別する方法におい
    て、残留物質(R)の不燃性成分(R2)から可燃性の炭素含有成分(R1)を
    十分に分離するために a)不燃性成分(R2)から微細な成分(F)を分離し、 b)微細な成分(F)から炭素を含む軽い成分(C)を分離する ことを特徴とする廃棄物熱処理設備からの残留物質を選別する方法。
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