JP2002505969A - 酸素バリア複合フィルム構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
される優れた対気ガスバリア特性を有する複合フィルム構造体を対象とする。こ
の複合材は、冷蔵庫、オーブンおよび輸送用容器の真空断熱パネルの商業的製造
に特に好適である。
の使用は大気ガスの透過に対する優れたバリアをもたらすことはよく知られてい
る。しかし、断熱性複合フィルムにおける金属箔の使用は、より大きな重量、よ
り厚いフィルム、およびフィルムの表面に沿った望ましくない熱伝導などの特性
上の見返りが付随する。したがって、フィルム複合材において金属箔を置き換え
られてもなお、大気ガスに対する許容レベルの浸透性が保持されている複合フィ
ルム構造体が望まれている。さらに、複合フィルム構造体における金属箔を、割
れに対して抵抗性のあるより可撓性の構成要素と置き換えることによって、信頼
性のある自動化製造を好適に促進することができ、大気ガスに対する同等な、あ
るいは改善された非浸透性さえも得ることができる。
たRevellの英国特許GB第2210899号の改良である。この特許は、
ガス、水分および光に対して低い浸透性を有する金属化処理されたプラスチック
フィルム複合材であって、少なくとも一方の面が金属化処理され、そして金属表
面は10ミクロン未満の厚さの実質的に連続した薄いプラスチックコーティング
で上塗りされ、そしてコーティング面が再度金属化処理された熱可塑性フィルム
を含む金属化処理されたプラスチックフィルム複合材を開示している。好ましい
金属は真空蒸着されたアルミニウムであり、プラスチックコーティングは、ポリ
エステル、ニトロセルロース、アクリル、塩化ビニルまたはポリ塩化ビニリデン
などの樹脂をベースとする熱可塑性ラッカーまたはインクを含み、溶媒型のポリ
エステルラッカーが好ましい。しかし、Revellの教示は、本発明の複合フ
ィルムと匹敵し得るほどのバリア特性を有する複合フィルムを提供していない。
edにこれもまた譲渡された米国特許第5,021,298号において、平滑な
薄いポリマー層に加えられた単一の真空金属化処理層を使用して、第2の金属化
処理層のいかなるものも必要とすることなく、バリアを改善することを開示して
いる。
改善したバリア特性を得るかわりに、平滑な表面を有するポリマー基材に堆積さ
せた真空金属化層を使用してバリア特性を改善することに関するものである。
バリア特性をもたらす断熱性フィルム複合材に関するものである。
単層または積層フィルムから作製されたフレーク状パーライト粒子を含有し、ア
ルミニウム蒸着フィルムまたはアルミニウム箔を含有する真空充填した柔軟な断
熱性容器を開示している。この特許は、0.01Kcal/mh℃未満の熱伝導
を開示している。
2,521号は、ポリエチレン、アルミニウム箔およびポリエステルの多層積層
体から構成された断熱バッグを開示している。
4,937,113号は、7ミクロンの厚さを有するアルミニウムフィルムを含
む複数の層を含む支持フィルムを含有する真空包装用の多層フィルムを開示して
いる。
特許第5,018,328号は、熱を遮断するために金属箔と結合したガス不浸
透性材料の複数の層を有する真空断熱パネル構造体を開示している。箔がパネル
構造体の一方の面で使用され、そしてガス不浸透性材料が、断熱を得るために反
対側の面で使用されている。しかし、組み立て物の平均バリア特性には、箔の平
均バリアレベルおよび非箔材料の低下したバリアレベルの両方が含まれるため、
この構造物では真空パネルの寿命が非常に短い。
byの米国特許第5,091,233号は、金属化処理したプラスチック層また
は非金属化処理したプラスチック層および金属箔の層から構成されるバリアフィ
ルムを含む複数の層を含有する真空断熱パネルを開示している。この特許は、パ
ネルの表面に沿った熱伝導の重要性を指摘している。本質的に、熱の遮断は、フ
ィルム複合材において使用されている金属箔における間隔または隙間として形成
される。このような熱遮断は、熱い面から冷たい面への真空パネルの外側面での
熱の伝導を妨げ、組み立て物の全体的なバリアレベルを損なう。
,811号は、排気された中心部への低大気ガス透過性により改善された断熱特
性を有する構造プラスチック材から構成される二重壁構造体を有する断熱性パネ
ルを開示している。このパネル材は、最初に金属化処理(0.0001から0.
5ミル(約2.5×10-6から約0.0125mm)され、次いでラテックスコ
ーティングによるバリアポリマー(0.001から2.5ミル(約2.5×10 -5 から約0.006mm))が上塗りされた40から300ミル(約1から約7
.5mm)の厚さの厚い構造プラスチックである。好ましいバリアポリマーコー
ティングはポリ塩化ビニリデンコポリマーである。バリアポリマーで金属を上塗
りすることによって、金属化処理構造体+バリアポリマー層と比較して、バリア
性が極度に増大することが、報告されている。この構造体について開示された最
低の酸素透過度は0.013cc/平方メートル・日・atmである。
を有するフィルム複合材が依然として求められている。
ートル/平方メートル・日・atm以下の酸素透過度(OTR)を有する第1の
無機層; (b) 600オングストローム以下の厚さを有し、かつ0.8立方センチメ
ートル/平方メートル・日・atm以下の酸素透過度(OTR)を有する第2の
無機層;および (c) 1.5立方センチメートル×25ミクロン/平方メートル・日・at
m以下の酸素浸透係数(OPV)を有するポリマーバリア層、 を含む複合フィルム構造体であって、前記ポリマーバリア層(c)は前記第1(
a)および第2(b)の無機層の少なくとも一方と接触しているか、または実質
的に接触しており、前記第1(a)および第2(b)の無機層は中間の接着剤層
によって互いに隔てられ、そして該複合フィルム構造体の酸素透過度(OTR)
は0.012立方センチメートル/平方メートル・日・atm以下であり、この
酸素透過度(OTR)および酸素浸透係数(OPV)は、ASTM D3985
−81に従って、23℃の温度および50%の相対湿度において、100%の酸
素を760mmHg(1気圧)のもとで前記フィルムの一方の面で使用し、かつ
100%窒素を760mmHg(1気圧)のもとで前記フィルムの反対側の面で
使用して測定したものである複合フィルム構造体を対象とする。
合フィルム構造体に関し、この複合フィルム構造体は、全体的な最終構造体が形
成される個々の層の付加的なバリア特性と比較して、予想外の酸素バリア特性を
もたらす。
1(1988年に再承認)に記載されている酸素透過度(OTRとして示される
)として表され、下記の試験条件下: 温度:23℃ 相対湿度:50% 760mmHg(1気圧)のもとで一方の面における100%酸素および76
0mmHg(1気圧)のもとでもう一方の面における100%窒素において単位
時間あたりにプラスチックフィルムの平行した面の単位面積を通過する酸素ガス
量の大きさであり、立方センチメートル/平方メートル・日・atmとして表さ
れる。試験手順は、本開示において、アルミニウムなどの材料を含む無機材料を
含むように拡張されている。
として示される)の測定値も提供する。これはフィルムの厚さと浸透性との積で
あり、立方センチメートル×25ミクロン/平方メートル・日・atmで表され
る。
記の式を使用して得た: 1/(最終複合材の予想OTR)= 1/(最終複合材の第1バリア層のOTR)= 1/(最終複合材の第Nバリア層のOTR) Crand、拡散の数学(The Mathematics of Diffu
sion)、第2版、276頁、オックスフォード大学出版、ロンドン、197
5年。
実施例において、予想外の結果を実証する際には、2つの無機層およびポリマー
バリア以外による酸素に対するバリアは全く考慮しなかった。
般的には下記の式によって近似した。
測OTR/予想OTRの比であり、e^は、括弧内に示される指数でべき乗され
る2.7183である。
実測OTR対予想OTRの比に対して予想OTRを縦軸にプロットすることによ
って得られた。数学的関係性は、予想外の結果は予想されたバリア値の指数関数
で表されることを示す半対数軸上の直線によって、近似した。2つの変数の間に
おける数学的関係は上式によって規定される。図4のグラフは、大きなバリア層
が構造体内に一緒に組み込まれたときに得られる増大した予想外の結果を確認し
て定量化し、相乗作用因子として、表している。
トル・日・atm(0.05cc/100平方インチ・日・atm)以下であり
、好ましくは0.6cc/平方メートル・日・atm(0.038cc/100
平方インチ・日・atm)以下であり、最も好ましくは0.4cc/平方メート
ル・日・atm(0.025cc/100平方インチ・日・atm)以下である
2つの無機層を必要とする。好ましい種類の無機材料は、アルミニウム、ニッケ
ル、銅、スズまたはステンレス鋼などの金属である。他の無機層材料には二酸化
ケイ素または酸化アルミニウムが含まれる。無機層のそれぞれは、厚さが600
オングストローム以下であり、好ましくは350オングストローム以下であり、
最も好ましくは230オングストローム以下である。これらの無機層の薄さのた
めに、支持用基材が複合フィルムの形成プロセスにおいて使用される。無機層は
、好ましくは、支持用基材に真空蒸着される。しかし、必要とする厚さを超えな
ければ、スパッタリング、プラズマエンハンスト化学的蒸着またはレーザーエン
ハンスト化学的蒸着などの他の技術を個々の金属層の製造において使用すること
ができる。無機層の必要とされる程度の薄さにより、従来の箔は、厚過ぎるため
に使用することができない。
にするために、そしてさらなる望ましい物理的特性を複合フィルムに導入するた
めに、無機層に対し異なる支持体が一般に用いられる。支持体は、バリア層の一
体性を保護するために適切な物理的特性を有する。そのような物理的特性には、
引張り強度、弾性、穴あき耐性および曲げ割れ耐性が含まれる。好ましい支持体
材料には、その大きな引張り強度、伸長に対する大きな耐性、および大きな曲げ
割れ耐性のために二軸延伸ポリエステルが含まれる。他の好適な支持体材料には
、ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリスチレン、セロファン、アセ
テート、ポリ塩化ビニリデン、エチレンビニルアルコール、ポリビニルアルコー
ルおよび非晶質ナイロンが含まれる。
に結合させるのに役立つ中間の積層した接着剤層によって互いに隔てられている
。好適な中間の接着剤層は、溶媒型のポリエステル、ポリウレタンおよび脂肪族
イソシナネートの接着剤を含む。
の少なくとも一方と接触していなければならず、あるいは実質的に接触していな
ければならない。「実質的に接触」とは、少なくとも1つの無機層とポリマーバ
リア層との間隔が0.00025mm(すなわち、0.00001インチ)以下
であることを意味する。そのような間隔は、複合材の製造を助ける層を含むこと
を可能にし、あるいは構造体の物理的機能性(すなわち、光学的または機械的な
特性)を改善する層を含むことを可能にする。
機層の中間に置く必要がないために、無機層の一方の面でのみ生じ得る。しかし
、本発明の1つの実施形態において、バリアポリマーは2つの無機層の間に置く
ことができ、2つの無機層を隔て、そして両方の無機層の面を接触させることが
できる。
機層とバリア層との間の接着性を増大させることは本発明の範囲内である。
層は、酸素浸透値(OPV)が1.5立方センチメートル×25ミクロン/平方
メートル・日・atm以下であり、好ましくは0.50立方センチメートル×2
5ミクロン/平方メートル・日・atm以下であり、より好ましくは0.16立
方センチメートル×25ミクロン/平方メートル・日・atm以下である。好適
なポリマーバリア層には、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、
ポリアクリロニトリル、およびそれらの組み合わせが含まれる。一般に、ポリマ
ーバリア層は、2つの無機層または他のポリマー層の接合を可能にする接着性を
有する。しかし、プライマーまたは接着促進剤もまた、最終的な複合材のバリア
特性を損なわない場合には、無機層およびポリマー層を接合するために使用する
ことができる。ポリマーバリア層は、無機層の間に配置された場合、バリア層お
よび前記の中間接着剤層の両方として作用し得る。
メートル・日・atm以下の必要な浸透係数を提供しなければならない。しかし
、ポリマーバリアは、一般に、0.01から75ミクロンの範囲、より好ましく
は0.40から0.80ミクロンの範囲の厚さを有し得る。さらに、本発明の1
つの態様において、ポリマーバリア層は、最終の複合材フィルムを可撓性にする
のに十分な可撓性でなければならない。剛直性または可撓性は、最終的用途、例
えば、可撓性または剛直性の断熱パネルに依存する。
vellにより記載されているポリマーバリアコーティング層とは異なる。この
ポリマーバリアコーティング層は、一方の表面が金属化処理され、薄いポリマー
コーティングで上塗りされている。このコーティングは、何らかの固有的なバリ
ア特性を有することは必要とされず、ポリエステル、ニトロセルロース、アクリ
ル、塩化ビニルまたはポリ塩化ビニリデン、高温溶融コーティング、押し出し成
型コーティングされた熱可塑性樹脂、および硬化システム樹脂などの樹脂に基づ
く水系、溶媒型または非溶媒型の熱可塑性ラッカーまたはインクを含んでいる。
本発明のポリマーバリア層は、バリア層の選択が本発明の成功に重要であるため
に、Revellの開示とは異なる。全体的な複合フィルムの予想外の結果、す
なわち、0.012立方センチメートル/平方メートル・日・atm以下の酸素
透過度が得られている。これは、Revellの教示範囲には含まれない。
端表面に熱溶着することによってパネル構造体の周囲に形成される能力を有し、
それにより、真空を保持し、そして良好な断熱能力をもたらし得る密閉された構
造体が得られる。溶着を容易にするために、複合フィルムの一方の面は、好まし
くは、長時間およびパネルの使用条件のもとで真空および一体性を保持するよう
な一体性を伴って、熱的に自身にヒートシールされ得るポリマーシーラント材の
層を有する。好適なシーラント材には、非晶質ポリエステル、コポリエステル、
ポリエステル混合物、ナイロン、ポリウレタン、ならびにポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンビニルアルコール、エチレンビニルアセテートコポリマ
ー、イオノマーおよび酸ポリマーを含むポリオレフィン類が含まれる。
は、別途示されない限り、重量による。
50%のRHにおいて、+/−0.0002cc/m2・日・atmの感度の「 MOCON SUPEROXTRAN」を使用して行われた。測定は、100%
酸素をフィルムの一方の面で760mmHg(1atm)で使用し、そして10
0%窒素をもう一方の面で760mmHg(1atm)で使用して行われた。複
合材フィルムのサンプルサイズは1040平方センチメートル(すなわち、16
0平方インチ)であった。
濃度)され、そして非金属化処理面に1.6g/m2のコーティング重量でポリ 塩化ビニリデンコポリマーが溶媒コーティングされたMylar(登録商標)の
二軸延伸ポリエステルフィルムである。
濃度)され、そしてアルミニウム金属化処理層にポリ塩化ビニリデンコポリマー
が1.8g/m2のコーティング重量で溶媒コーティングされたMylar(登 録商標)の二軸延伸ポリエステルフィルムである。
上にアルミニウムで真空金属化処理(2.8の光学濃度)されたMylar(登
録商標)の二軸延伸ポリエステルフィルムである。
組成) ・コポリマー(>80%) 塩化ビニリデン/塩化ビニル メタクリル酸メチル アクリロニトリル ・フィラー(<10%) タルクおよびワックス ・抗ブロッキング剤(<5%) グリセロールモノステアラート ・加工助剤(<10%) ポリ(テレフタル酸/イソフタル酸 /エチレングリコール)
ポリマーバリア層に加えて、さらなる層を、サンプル製造を容易にするために用
いた。熱または接着剤による積層化技術を使用したが、他の技術および組み合わ
せも使用できる。
ポリエステルフィルムの一方の面をアルミニウム金属化処理することによって調
製した。一巻きのフィルムを真空チャンバーに入れ、チャンバー内で、フィルム
を解き、冷たい方のフィルム面に気化させたアルミニウムに曝して堆積させた。
ポリ塩化ビニリデンコポリマーコーティングを溶媒コーティングによって前記金
属化処理面に塗布した。次いで、フィルムを熱的に積層化して第2のフィルムに
した。「フィルムE」を下記のように調製した。
いて最初に塗布される2層連続コーティングプロセスによって、ポリビニルアル
コールコーティングのポリエステルフィルムを作製した。ポリエチレンイミン溶
液は、ろ過水で希釈することによって、1%固体分で作製された。プライマーを
乾燥して、0.02から0.2g/m2のポリエチレンイミンのコーティング重 量が得られた。次いで、プライマー処理したポリエステルフィルムにポリビニル
アルコールを第2のコーター部で上塗りした。95〜98℃の湯を使用し、そし
て蒸気を散布して乾燥ポリビニルアルコールを10%溶液に希釈し、コーティン
グ浴を作製した。冷却後、コーティングを、逆グラビアコーティング技術を使用
して塗布した。コーティング速度は約500フィート/分(160メートル/分
)であった。ポリビニルアルコールのコーティングを乾燥して、コーティング重
量が0.5から1.0g/m2であるポリビニルアルコール層が得られた。次い で、生成物を、上記のように、ポリビニルアルコール面でアルミニウム真空金属
化処理して、「フィルムD」の製造を完了させた。「フィルムE」として示され
る生成物を作製するために、「フィルムD」は、非金属化処理面に、テトラヒド
ロフランにおける17%の固体分のコポリエステル溶液がコーティングされた。
コーティングを約700フィート/分(225メートル/分)で逆定量コーティ
ングにより塗布し、コーティングを乾燥して、コーティング重量が10g/m2 のコポリエステルコーティングを得た。
ングを介して、金属面に対して「フィルムC」の金属面に熱的に積層化した。
第2の金属化処理層はポリ塩化ビニリデンコポリマーのコーティングを有する。
コポリエステルコーティングを、包み込み用ポーチにするためのシーラント層と
して、底部に加えた。実施例1は、異なるバリア特性の2つのフィルム層を組み
合わせたときでさえも、0.00667cc/m2・日・atmの予想計算値よ りも10.7倍良好である0.00062cc/m2・日・atmと測定された 予想外の低い実測OTRを示している。
うように接着した2層接着積層物であり、中間の積層した接着剤層の使用を例示
する。
の相関比率に従うことが示される。実施例1の場合のように、OPVが<0.1
6cc×25ミクロン/m2・日・atmであるポリビニルアルコールコーティ ングが金属化処理層と接触している。しかし、実施例1とは異なり、第2の金属
化処理層はバリアコーティングを有しておらず、したがって、低下したバリア特
性を有する層として作用する。コポリエステルコーティングを底部に再度加えた
。これは、包み込み用ポーチにするためのシーラント層として作用する。この積
層物の実測OTRは0.00109cc/m2・日・atmであり、0.007 60cc/m2・日・atmの予想計算値の7倍を超えている。
つの「フィルムD」フィルムを各フィルムの金属面が向き合うように一緒に接着
して積層することによって作製した。
り大きな相乗作用効果さえも得て、それによって、優れたバリア特性が得られる
ことを明らかにしている。実施例3は、それぞれがポリビニルアルコールコーテ
ィングの二軸延伸ポリエステルフィルムよって支持された金属層を有する2つの
同一フィルムの接着剤積層体である。この複合フィルムにはシーラント層は存在
していない。この複合フィルムは、前記積層体のバリア特性を示しており、そし
て前記真空断熱パネル用途用のポーチを作製するためには使用されなかった。こ
の積層体の実測OTRは0.00031cc/m2・日・atmであり、0.0 0388cc/m2・日・atmの予想計算値の12倍を超えている。
および酸素透過度(OTR)が示されている。
%RHで、+/−0.0002cc/m2・日・atmの感度の「MOCON SUPEROXTRAN」を使用して行われた。* 文献から得られたOTRデータ
、下記の式に従って標準的な工業的方法により各サンプルについて計算されるO
TRを上回る改善を例示している。
計算された予想外の効果比とともに表1および2の組み合わせたデータをまとめ
ている。これらのデータは図4にプロットされ、下記の式により規定される: y=0.19913e^(−0.1279X) (式中、yは、2つのバリア層を組み合わせたときに予想されるバリアであり;
xは実測OTR/予想OTRの比である)。 R=0.964の回帰係数は、予想外の比の強い相関を示している。
ある。
Claims (20)
- 【請求項1】 複数の異なる層を含有する複合フィルム構造体であって、 (a) 600オングストローム以下の厚さを有し、かつ0.8立方センチメ
ートル/平方メートル・日・atm以下の酸素透過度(OTR)を有する第1の
無機層; (b) 600オングストローム以下の厚さを有し、かつ0.8立方センチメ
ートル/平方メートル・日・atm以下の酸素透過度(OTR)を有する第2の
無機層;および (c) 1.5立方センチメートル×25ミクロン/平方メートル・日・at
m以下の酸素浸透係数(OPV)を有するポリマーバリア層、 を含む複合フィルム構造体であり、 前記ポリマーバリア層(c)は前記第1(a)および第2(b)の無機層の少
なくとも一方と接触しているか、または実質的に接触しており、前記第1(a)
および第2(b)の無機層は中間の接着剤層によって互いに隔てられ、該複合フ
ィルム構造体の酸素透過度(OTR)は0.012立方センチメートル/平方メ
ートル・日・atm以下であり、前記酸素透過度(OTR)および酸素浸透係数
(OPV)は、ASTM D3985−81に従って、23℃の温度および50
%の相対湿度において、100%の酸素を760mmHg(1気圧)のもとで前
記フィルムの一方の面で使用し、かつ100%窒素を760mmHg(1気圧)
のもとで前記フィルムの反対側の面で使用して測定されたものであることを特徴
とする複合フィルム構造体。 - 【請求項2】 前記ポリマーバリア層(c)は前記第1(a)および第2(
b)の無機層の少なくとも一方と接触していることを特徴とする請求項1に記載
の複合フィルム構造体。 - 【請求項3】 前記第1(a)および第2(b)の無機層は金属であること
を特徴とする請求項1に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項4】 前記金属は、アルミニウム、ニッケル、銅、スズおよびステ
ンレス鋼からなる群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の複合フィ
ルム構造体。 - 【請求項5】 前記金属は真空蒸着されたアルミニウムであることを特徴と
する請求項4に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項6】 前記ポリマーバリア層は、ポリビニルアルコール、エチレン
ビニルアルコール、ポリアクリロニトリルまたはそれらの組み合わせを含むこと
を特徴とする請求項1に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項7】 前記ポリマーバリア層は0.01から75ミクロンの厚さを
有することを特徴とする請求項2に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項8】 前記ポリマーバリア層は0.40から0.80ミクロンの厚
さを有することを特徴とする請求項7に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項9】 可撓性であり、かつロールに巻き取ることができることを特
徴とする請求項1に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項10】 前記ポリマーバリア層(c)は前記第1(a)および第2
(b)の無機層の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の複合フィル
ム構造体。 - 【請求項11】 前記ポリマーバリア層(c)は第1(a)および第2(b
)の無機層の両方と接触しているか、または実質的に接触していることを特徴と
する請求項10に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項12】 前記第1(a)および第2(b)の無機層は金属であるこ
とを特徴とする請求項11に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項13】 前記金属は真空蒸着されたアルミニウムであることを特徴
とする請求項12に記載の複合フィルム構造体。 - 【請求項14】 前記第1(a)および第2(b)の無機層のそれぞれは3
50オングストローム以下の厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の複
合フィルム構造体。 - 【請求項15】 前記第1(a)および第2(b)の無機層のそれぞれは2
30オングストローム以下の厚さを有することを特徴とする請求項14に記載の
複合フィルム構造体。 - 【請求項16】 請求項1に記載の複合フィルム構造体を熱的にヒートシー
ルすることによって、真空を保持し、かつ良好な断熱性を提供し得るように調製
されていることを特徴とする真空パネル断熱構造体。 - 【請求項17】 前記複合フィルム構造体の一方の面がヒートシール性ポリ
マーシーラントでコーティングされていることを特徴とする請求項16に記載の
真空パネル断熱構造体。 - 【請求項18】 前記ヒートシール性ポリマーシーラントは、非晶質ポリエ
ステル、コポリエステル、ポリエステル混合物、ナイロン、ポリウレタンおよび
ポリオレフィンからなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の
真空パネル断熱構造体。 - 【請求項19】 前記第1(a)および第2(b)の層は二酸化ケイ素また
は酸化アルミニウムからなることを特徴とする請求項1に記載の複合フィルム構
造体。 - 【請求項20】 前記第1(a)および第2(b)の無機層は二酸化ケイ素
または酸化アルミニウムからなることを特徴とする請求項11に記載の複合フィ
ルム構造体。
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