JP2002503768A - 強誘電ランダムアクセスメモリーおよび高性能薄膜微小アクチュエーターにおいて有用であるA部位および/またはB部位変性PbZrTiO3材料および(Pb,Sr,Ca,Ba,Mg)(Zr,Ti,Nb,Ta)O3フィルム - Google Patents

強誘電ランダムアクセスメモリーおよび高性能薄膜微小アクチュエーターにおいて有用であるA部位および/またはB部位変性PbZrTiO3材料および(Pb,Sr,Ca,Ba,Mg)(Zr,Ti,Nb,Ta)O3フィルム

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JP2002503768A JP2000532267A JP2000532267A JP2002503768A JP 2002503768 A JP2002503768 A JP 2002503768A JP 2000532267 A JP2000532267 A JP 2000532267A JP 2000532267 A JP2000532267 A JP 2000532267A JP 2002503768 A JP2002503768 A JP 2002503768A
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Abstract

(57)【要約】 (i)Sr、Ca、BaおよびMgからなるA部位置換基、および(ii)NbおよびTaからなる群より選択されるB部位置換基からなる群より選択される置換基の存在によりその少なくとも一方が変性されている結晶格子A部位およびB部位をPbZrTiOペロブスカイト結晶材料が含んでいる変性PbZrTiOペロブスカイト結晶材料薄膜(16)。ペロブスカイト結晶薄膜材料は、薄膜の金属成分の有機金属前駆体から液体配達MOCVDにより形成することができ、PZTおよびPSZT、および他の圧電および強誘電薄膜材料が形成される。本発明の薄膜は、非揮発性強誘電記憶装置(NV−FeRAM)において、およびセンサーおよび/またはアクチュエーター要素、例えば、低入力水準を必要とする高速デジタル系アクチュエーター(10)としての微小電気化学系(MEMS)において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、強誘電ランダムアクセスメモリー、高性能薄膜微小アクチュエータ
ーおよび関連する装置において有用である、A部位においてII族カチオン(S
r,Ca,Baおよび/またはMg)で変性されB部位においてNbおよび/ま
たはTaで変性されたPb(Zr,Ti)O材料の化学蒸着(CVD)形成、
および、(Pb,Sr,Ca,Ba,Mg)(Zr,Ti,Nb,Ta)O
ィルムに関する。
【0002】 (背景技術) 最近、非揮発性強誘電ランダムアクセスメモリー(NV−FeRAM)、非冷
却赤外線(IR)検出器、空間光変調器、および微小電気機械系(MEMS)を
含む装置における強誘電材料の用途が増加している。これらの用途の多くは、フ
ィルム組成および、ドープ剤または変性剤の混入に敏感であることが知られてい
る最適化された強誘電、焦電および関連する特性を必要とする。
【0003】 そのような組成を変化させるために、優れた組成的および性能特性を有するペ
ロブスカイトフィルムの製造を可能にする対応する方法が当該分野において必要
とされている。
【0004】 ここで本発明の関連する背景を考察すると、信頼性のある作動方法および装置
の開発が、微小機械センサーからの微小電気機械系(MEMS)の開発における
重要な問題点の1つである。高品質圧電フィルムは、高い電気機械的カップリン
グ係数および高い圧電係数を含むそのようなMEMS用途のための技術的に重要
な多くの特性を有している。これらの特性の両方を示す最も一般的な材料は、P
b(ZrTi1−y)O(PZT)を用いるものである。
【0005】 圧電MEMSの開発を制限している1つの主用因子は、適当な高品質の薄膜圧
電材料の欠如であった。PZTおよび関連組成物は、大量に入手できる最良の圧
電材料であり、薄膜微小アクチュエーター用途に理論的に選択される。
【0006】 光学的装置および液体制御装置を含む、カンチレバー型検出に基づく多くの微
小アクチュエーター装置が考えられ得る。用途に応じて、そのような装置におい
て必要とされる操作偏向の要望は広く変化し得る。位置決め器および微小弁にお
いて有用に用いることができるタイプのカンチレバー型圧電微小アクチュエータ
ーにおいて、適用される電圧について達成し得る偏向は、圧電係数d31に例比
例する。偏向が、適用される電圧および圧電係数d31に例比例するので、所定
圧力におけるd31の増加は、偏向を増加させる。この関係を別のから見ると、
所定の偏向においては、駆動電圧はd31の増加により低下する。当該分野にお
いてPZT微小アクチュエーターの集積回路(IC)への組み込みが考えられる
ので、駆動電圧が低くてもよいことも大きな利益であり、これは、置き換えの少
ない装置においてもなお重要である。
【0007】 従って、当該分野において、微小アクチュエーター用途において所定の駆動電
圧に対する偏向を最大にし得る高品質フィルムを達成する組成物および方法の技
術を開発することは実質的な利益である。
【0008】 薄膜PZTおよび関連材料をMEMS用途に組み込むには、ウエハを超えるお
よびウエハからウエハへの許容できる装置性能を維持するように組成物を正確に
制御し得る充分に制御された方法が必要である。さらに、形状の端部を不必要な
エッチングから保護するために装置を微小加工するのに優れた工程適用範囲が必
要である。最後に、方法は高度に経済的でなくてはならない。この最後の要求は
、大面積のSiウエハを加工し、高いプロセス収率を達成する性能を含む幾つか
の因子を含む。大量圧電セラミック材料の分野の状況はここ10年間に殆ど変化
していないが、PZTおよび関連材料の薄膜を製造するための技術にかなりの努
力が集中している。
【0009】 RFスパッタリング(「Epitaxial Growth and Ele
ctrical Properties of Ferroelectric
Pb(Zr0.9Ti0.1)O Films by Reactive S
puttering,」T.Okamura,M.Adachi,T.Shio
saki,A.Kawabata著,Jap.J.Appl.Phys 30−
1巻(1991年):1034頁)、ゾル・ゲル形成(「Low Temper
ature Perovskite Formation of Lead Z
irconate Titanate Thin Films by a Se
eding Process,」C.K.WokおよびS.B Desu著,J
.Mater.Res.第8巻(1993年):339頁)、およびCVD(「
Preparation and Properties of(Pb,La)
(Zr,Ti)O Thin Films by Metalorganic Chemical Vapor Deposition,」M.Okadaお
よびK.Tominaga著,J.Appl.Phys.第71巻(1992年
):1995頁;および「Growth and Characterizat
ion of Ferroelectric Pb(Zr,Ti)O Thi
n Films by MOCVD Using a 6Inch Singl
e Wafer CVD System,」M.Shimizu,M.Fuji
moto,T.Katayama,T.Shiosaki,K.Nakaya,
M.FukagawaおよびE.Tanikawa著,ISIF93Proce
edings,Colorado,Springs,CO(1993年))の全
てが、高性能薄膜PZTを作るために用いられた。
【0010】 RFスパッタリングは、PZTのような複合酸化物材料には元来付着率が低い
方法であり、大面積に及ぶ均一組成の達成は困難である。さらに、スパッタリン
グ標的が劣化すると、組成物が変動し、標的を超える汚染がプロセス制御に大き
な問題である。ゾル・ゲルプロセスは、組成物をより良好に制御するが、工程適
用範囲に劣る。さらに、PZTのゾルゲル加工は、付着後アニーリングを必要と
し、それにより、Pbが蒸発して失われ得、下側のIC構造に影響を与え得る。
例えば、シード層を用いる(「Low Temperature Perovs
kite Formation of Lead Zirconate Tit
anate Thin Films by a seeding proces
s,」C.K.KwokおよびS.B Desu著,J.Mat.Res.第8
巻(1993年):339頁)ことにより加工温度の低下に進歩があったが、こ
れらの温度は、なお、従来技術のMOCVD技術によりPZTを上首尾に付着さ
せるのに用いられていた温度より高い。
【0011】 従って、組成を制御し、薄膜材料を大面積にわたって均一に提供し、基材構造
上の高度の対角度を達成し、高度の付着速度を達成するようなPZTおよび関連
材料の薄膜を形成する方法が望まれる。
【0012】 薄膜PZTおよび関連材料においては、高品質のフィルムを製造するために、
正確で再現性のある組成制御が必要とされている。薄膜付着の物理的付着方法(
例えば、スパッタリング、蒸発)は、起泡管の使用を含むMOCVDの従来法と
同様に、この点を欠くものである。
【0013】 強誘電PZTについては、多くの電気的特性を、AまたはB部位種を酸化状態
の高いカチオンで置換することにより向上させ得ることが一般的に理解されてい
る。これは、一般的に、ドナードーピングと呼ばれている。特的の場合において
、漏れ抵抗、疲労および痕跡の向上は、ドナードーピングに帰されていた。向上
した漏れ抵抗が、ドナードーピングについて観察され、元来の不純物受容体の欠
陥が補償された結果であると考えられる。疲労の向上が、以下の材料のドーピン
グにおいて報告されている:イットリウム(Y)(Kim,J.H.//Pai
k,D.S.//Park,C.Y.//Kim,T.S.//Yoon,S.
J.//Kim,H.J.//Jeomg,H.J.,Effect of Y
ttrium Doping on the Ferroelectric F
atigue and Switching Characteristics of Pb(Zr0.65Ti0.35)O Thin Films Pr
epared by Sol−Gel Processing,INTEGRA
TED FERROELECTRICS,(第10巻),1995年,181〜
188頁)、ランタン(La)(Shimizu,M.//Fujisawa,
H.//Shiosaki,T.,Effects of La and Nb Modification on the Electrical−Prop
erties of Pb(Zr,Ti)O Thin Films by
MOCVD’,INTEGRATEDFERROELECTRICS,第14巻
,1997年,69〜75頁)、ニオブ(Nb)(Tuttle,B.A.//
Alshareef,H.N.//Warren,W.L.//Raymond
,M.V.//Headley,T.J.//Voigt,J.A.//Eva
nts,J.//Ramesh,R.,’La0.5Sr0.5CoOEle
ctrode Technology for Pb(Zr,Ti)O Th
in−Film Nonvolatile Memories’,MICROE
LECTRONIC ENGINEERING,第29巻,1995年,223
〜230頁)およびランタン(Ta)(Choi,G.P.//Ahn,J.H
.//Lee,W.J.//Sung,T.H.//Kim,H.G.,’Ph
ase Formations and Electrical−Proper
ties of Doped−PZT/PbTiO Films Depos
ited by Reactive Sputtering Using Mu
lti−Targets’,MATERIALS SCIENCE AND E
NGINEERING B−SOLID STATE MATERIALS F
OR ADVANCED TECHNOLOGT,第41巻,(1),1996
年,16〜22頁)。ゾル・ゲル薄膜製造方法を用いてTaでドナードーピング
することにより非常に向上した痕跡抵抗が示された(W.L.Warren,D
.Dimos,G.Pike,B.TuttleおよびM.Raymond著,
「Voltage Shifts and imprint in Ferro
electric capacitors」Appl.Phys.Lett.,
67(6)巻,(1995年),866〜868頁)。
【0014】 ドーピングは、スパッタリングおよびゾル・ゲルのような付着方法を用いて直
接達成される。MOCVDによるPZTドーピングの達成には、所望の生成物を
分解し、基材への分配および輸送中に望ましくない相互作用を起こさない適当な
前駆体化学物質を見つけることが必要である。MOCVDによるドーピングの幾
つかの例が従来技術にあるが、説明するように多くは今まで記載されていなかっ
た。最も一般的のドープ剤であるLaが、Van Buskirk,P.C./
/Roeder,J.F.//Bilodeau,S.,Manufactur
ing of Perovskite Thin−Films Using L
iquid Delivery MOCVD’,INTEGRATED FER
ROELECTRICS,(第10巻),1995年,9〜22頁)に報告され
ているようにMOCVDにより付着されてPLZTを提供した。Nbドープした
PZTがShimizuらにより示されているが、Pb、ZrおよびTi前駆体
として、それぞれテトラエチルPb、Zr(3級t−ブトキシド)およびTi
(イソプロポキシド)を用いており、Nb(エトキシド)をNb前駆体とし
て用いている(Shimizu,M.//Fujisawa,H.//Shio
saki,T.//Effects of La and Nb Modifi
cation on the Electrical−Properties
of Pb(Zr,Ti)O Thin−Films by MOCVD’,
INTEGRATED FERROELECTRICS,第14巻,1997年
,69〜75頁)。この手段の不利益は、テトラエチルPbが毒性であり、室温
における高い蒸気圧故に比較的危険なことであること、およびその存在を警告す
る適当なセンサーが無いことである。さらに、Nb前駆体であるNb(エトキシ
ド)は、本件出願において用いられている(テトラメチルヘプタン二酸)
bのような安全なPb前駆体と相溶性が無い。ここでも、各ドーピング用途のた
めの相溶性のある挙動の優れた前駆体を見つけることが必須であることを強調す
べきである。
【0015】 従って、当該分野において、そのようなタイプの新規薄膜材料を付着させる新
規手段、および次世代の圧電および強誘電材料の適用が強く要望されている。
【0016】 (発明の開示) 1つの局面において、本発明は、液体配達技術を利用するMOCVDにより薄
膜圧電材料を付着させる方法に関する。この技術は、液状前駆体溶液の混合およ
びそのフラッシュ蒸発により正確に組成を制御する。フラッシュ蒸発は、前駆体
種の不必要な早期分解を防止するというさらなる利点を有し、これは、II族金
属(例えば、Sr,Ba,CaおよびMg)に特に重要である。さらに、配位子
交換が成されない(または配位子交換が低下する)ので、各薄膜材料に相溶性の
ある調節した前駆体化学物質を用いることができる。この手段は、非揮発性種の
形成を防止し、反応体の再生性気相輸送を容易にする。
【0017】 本発明は、圧電および強誘電薄膜変性PZT材料、およびそれに基づく装置に
も関する。
【0018】 ここで用いられる「薄膜(thin film)」という用語は、厚さが20
0μm未満のフィルムを意味する。
【0019】 本発明の広義での装置は、限定はさらないが、圧電動作要素;受動的および活
性MEMS;可動性微小レンズ配列または可動性微小鏡配列のような幾何系およ
び分光(干渉)系装置の両方を含む光学的装置;または装置の反射を変化させる
ようにエタロン構造中の共振空洞を変化させるための光学装置;圧電フィルムの
カンチレバー幾何に基づく微小ポンプおよび微小弁;医薬の投与量の配達、ME
MS構造体における水圧または流体流動系の送液のような用途;超音波変調器お
よび活性振動制御装置;老化している航空機における表面近くの傷のような小さ
な欠陥を検出するための空間的解決を提供する高周波適用する超音波変換器;微
小電子技術;および生物学的用途、および非冷却赤外線照射焦電検出器;ならび
に、データの貯蔵(FeRAM)およびEEPROMおよびフラッシュメモリー
の置き換えのような用途のための非揮発性強誘電メモリー装置において薄膜強誘
電変性PZT材料を利用する装置を含む。
【0020】 特定の局面において、本発明は、Sr、Ca、BaおよびMgからなるA部位
置換基、およびNbおよびTaからなる群より選択されるB部位置換基からなる
群より選択される置換基の存在によりその少なくとも一方が変性されている結晶
格子A部位およびB部位をPb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料が含
んでいる変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜に関する。
【0021】 本発明のもう1つの特定の組成物局面は、薄膜(Pb,Sr)(Zr,Ti)
(「PSZT」)、例えば、薄膜圧電PSZT、および薄膜強誘電PSZT
に関する。
【0022】 本発明のさらに特定の局面は、そのセンサーおよび/またはアクチュエーター
要素として薄膜圧電PSZT要素を含んでなる微小電気機械装置に関する。
【0023】 本発明のさらにもう1つの局面は、Sr、Ca、BaおよびMgからなるA部
位置換基、およびNbおよびTaからなる群より選択されるB部位置換基からな
る群より選択される置換基の存在によりその少なくとも一方が変性されている結
晶格子A部位およびB部位をPb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料が
含んでいる変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜を基材上に
形成する方法であって、薄膜の金属成分の有機金属前駆体から薄膜の液体配達M
OCVDを行うことを含んでなる方法に関する。
【0024】 有機金属前駆体は、例えば、(β−二ケトン酸)金属、例えば、Ti前駆体と
してのビス(イソプロポキシド)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5
−ヘプタン二酸)チタン;Zr前駆体としてのテトラキス(2,2,6,6−テ
トラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニウム;Zr前駆体としてのビス(
イソプロポキシド)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二
酸)ジルコニウム;Pb前駆体としてのビス(2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタン二酸)鉛;Sr前駆体としてのビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−3,5−ヘプタン二酸)ストロンチウム・L(ここで、Lはルイス酸で
ある);Nb前駆体としてのテトラキス(イソプロポキシド)(2,2,6,6
−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ニオブ;およびTa前駆体としてのテ
トラキス(イソプロポキシド)(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプ
タン二酸)タンタルを含む。
【0025】 変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜は、任意の適当な化
学量論量および元素組成を好適に有することができる。変性PZT味量の例は (Pb,Sr)(Zr,Ti)O、 (Pb,Ca)(Zr,Ti)O、 (Pb,Ba)(Zr,Ti)O、 (Pb)(Nb,Zr,Ti)O、 (Pb)(Ta,Zr,Ti)O、 (Pb,Ca)(Ta,Zr,Ti)O、 (Pb,Sr)(Ta,Zr,Ti)O、 (Pb,Ca)(Nb,Zr,Ti)O、および (Pb,Sr)(Nb,Zr,Ti)O を含む。
【0026】 特定の局面において、Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料は、下
記式の組成を有し得る。 PbSr(1−x)ZrTi(1−y) (式中、Pb:Sr:Zr:Tiの比はx:(1−x):y:(1−y)であり
、xは約0.86〜約0.93の値であり、yは約0.50〜約0.60の値で
ある。)
【0027】 もう1つの特定の局面において、Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶
材料は、下記式の組成を有し得る。 Pb(1−x/2)Nb[ZrTi(1−y)(1−x)、 (式中、Pb:Nb:Zr:Tiの比は(1−x/2):x:y(1−x):(
1−y)(1−x)であり、xは約0.01〜約0.07の値であり、yは約0
.40〜約0.60の値である。)
【0028】 さらにもう1つの特定の局面において、Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイ
ト結晶材料は、下記式の組成を有し得る。 Pb(1−x)Ca[Zr(y−z/2)Ti(1−y−z/2)Ta(z (1−x) (式中、Pb:Ca:Zr:Ti:Taの比は(1−x):x:(y−z/2)
(1−x):(1−y−z/2)(1−x):z(1−x)であり、xは約0.
01〜約0.05の値であり、yは約0.40〜約0.60の値であり、zは約
0.001〜0.02の値である。)
【0029】 本発明の他の局面、特徴および態様は、以下の開示および添付の請求の範囲か
ら、さらに明確になる。
【0030】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明は、マイクロ電気機械装置および強誘電ランダムアクセスメモリ、並び
に、他の圧電および強誘電装置および適用に有用性を有する、活性圧電フィルム
を形成するための商業的に有用なプロセスを提供する。本発明のプロセスは、S
i積分のために広い面積に拡張可能であり、圧電効果および他の強誘電特性を有
意に増強する能力を有する、圧電性材料のPb(ZrTi)O(PZT)ファ
ミリーにおける新規薄フィルム材料を提供する。
【0031】 本発明の組成物の態様を議論するために、図1は、式ABOのペロブスカイ
ト組成物の結晶格子配向の透視図であり、ここで、Aは、圧倒的にはPbにより
占められ、控えめには、Sr、Ba、CaおよびMgからなる群から選択された
1つ以上の種により占められ、および/またはB部位は、圧倒的にはZrおよび
Tiにより占められ、控えめには、NbおよびTaからなる群から選択された少
なくとも1つの種により占められる。
【0032】 図面において、A部位は、黒丸「●」で表示される原子により示され、B部位
は、白丸「○」で表示される中心に位置する原子により示される。酸素原子は面
中心を占める。
【0033】 結晶格子におけるドーパント(群)または修飾置換基(群)の量は、所望の配
向、構造的、化学的、電気的および電気機械的特性を達成するために、本発明の
広い実践において変化し得る。一般に、各個々の修飾A部位およびB部位置換基
の量は、結晶格子の約20原子%を超えない。
【0034】 従って、本発明の(Pb、Sr、Ca、Ba、Mg)(Zr、Ti、Nb、T
a)O組成物は、例えば、A部位置換基の1つとしてSrを取込み、(Pb、
Sr)(Zr、Ti)O(「PSZT」)などのセラミック組成物を形成し得
る。
【0035】 ストロンチウムを、PZT結晶格子に修飾置換基として使用する場合、それは
任意の適切な濃度で使用し得るが、一般に、結晶性材料の範囲は約1から約15
原子%である。かかる濃度範囲は、バルクセラミックPZTに有利に使用されて
いるものと類似し、ここで、かかる大きさの置換基の量は、60%までd31
劇的に増加させる(強誘電製材料およびその適用、Y.Xu、ニューヨーク:ノ
ールトホラント(1991):131、比誘電率、tanδ、k、およびd の作表、並びに、F.Kulcsar、J.Am.Ceram.Soc.42 (1959):49および143参照)。マイクロアクチュエータ適用における
かかる電気的特性の改善により、マイクロアクチュエータ駆動電圧を、PZTそ
れ自体に必要とされる駆動電圧の40%の次元のレベルまで減少させることが可
能となる。
【0036】 本発明の(Pb、Sr、Ca、Ba、Mg)(Zr、Ti、Nb、Ta)O 組成物は、例えば、Pb(Nb、Zr、Ti)O(PNZT)などの、B部位
置換基の1つとしてニオブを取り込み得る。これらの組成物において、Nbドー
パント原子は、ABOペロブスカイト格子におけるB部位原子(すなわちZr
またはTi)を置換し、それらはドナーとして作用する。
【0037】 ニオブをPZT結晶格子におけるドーパントとして使用する場合、それは任意
の適切な濃度で使用し得るが、一般に、結晶性材料の範囲は約1から約15原子
%である。かかる濃度範囲は、バルクセラミックPZTに有用に使用されている
ものと類似し、ここで、かかる大きさの置換基の量は、80%まで圧電係数d を、および30%まで電気機械的共役因子kを劇的に増加させる。さらに、
ニオブドーピングは、2桁以上の大きさで電気的漏出を劇的に減少させ、PZT
それ自体に比べて電気的崩壊強度を向上させることが判明した。強誘電メモリ適
用において、PZTのニオブドーピングは、PZTそれ自体と比べ残留比(すな
わちヒステリシスループの平方)を最大にしつつ、インプリントおよび保磁力を
最少にすることが実証された。
【0038】 本発明に従って、所望の(Pb、Sr、Ca、Ba、Mg)(Zr、Ti、N
b、Ta)Oフィルムの成分金属の金属有機前駆体を、前駆体が、周囲温度お
よび圧力(例えば、25℃および大気圧)条件で液体である場合、液体形で、ニ
ート液体または希釈液体として、または前駆組成物がかかる周囲条件で固体であ
る場合、適合性液体または溶媒媒体の前駆体溶液として導入する。液体または溶
媒媒体は、液体送達MOCVDの分野の熟練者には公知であり理解されるように
、使用する特定の前駆組成物と適合性の任意の適切な型であり得る。
【0039】 その後、液体前駆組成物を、気化ゾーンに導入し、ここで、液体を、例えば適
切な温度に加熱した有孔気化エレメント上でのフラッシュ気化により急速に気化
して、対応する前駆蒸気を製造する。
【0040】 その後、前駆蒸気を、既知または従来型のCVDリアクターを含み得、基質エ
レメント上に蒸気の金属成分の析出を起こす温度で、加熱基質と、析出チャンバ
ー中で接触させるための前駆蒸気を導入するように適切に装備され得る、化学蒸
気析出チャンバーに輸送する。この目的のために、基質は、加熱サセプタまたは
他の基質取り付け構造上に取り付け得、プロセスからの使用済み蒸気を、析出チ
ャンバーから放電し、既知および従来の様式でさらなる処理または加工にかける
【0041】 本発明の液体送達法は、任意の適合性基質上で(Pb、Sr、Ca、Ba、M
g)(Zr、Ti、Nb、Ta)Oフィルムを、任意の適切な厚さで、任意の
適切なプロセス条件下で、液体前駆気化および化学蒸気析出段階中で、形成する
ために使用し得る。このフィルム析出技術の中で、MOCVDは、組成物制御、
広い面積におよぶ均等性、高度の等角性、および高い析出率の独特な組合せを与
える。最も重要には、MOCVDは、3次元構造上での等角フィルム析出が可能
であり、重大な特徴は現在までに実証された任意の他のフィルム形成技術には存
在しない。液体送達MOCVD法を使用することにより、所望の製品フィルム特
徴を得るために率直な方法で、追加のエレメント(群)を用いてPZTを修飾す
ることが可能である。
【0042】 本発明の液体送達MOCVD法は、互いに組合せてまたは別々に、前駆試薬の
、プロセスシステムの気化ゾーンへの導入を用いて実施し得る。例えば、複数の
気化器は、別々の気化操作における異なる前駆体を気化するために使用し得、得
られた別々の操作の蒸気は、その後、化学蒸気析出チャンバーへの輸送のために
ブレンドする。前駆蒸気(群)は、ある適用に必要または所望であり得るように
、キャリヤーガス(群)、例えば、アルゴン、ヘリウム、窒素等と混合し得る。
【0043】 析出を実施する基質上で所望のフィルムを得るために、本発明の液体送達MO
CVD法を、任意の適切な方法で実施し得、最適のプロセス条件を、当業者によ
る過剰な実験なく容易に決定され得ることが理解される。
【0044】 さらに、フィルムは、任意の適切な方法で、例えば、特定の時間/温度関係、
および/または特定の大気または環境によりアニーリングさせることにより、最
終的な所望の薄フィルム形(Pb、Sr、Ca、Ba、Mg)(Zr、Ti、N
b、Ta)O材料を製造し得る。
【0045】 本発明の薄フィルムPSZT材料は、これまで知られていないが、本発明の新
規な組成物である。本発明はまた、金属有機化学蒸気析出(MOCVD)により
析出されたPZTフィルムにおけるd31圧電効果の最初の実証を具現する。
【0046】 本発明の薄フィルム強誘電修飾PZT材料を含む、多種多様な装置を、広い本
発明の範囲内で製造し得る。例えば、本発明の修飾PZT材料の薄フィルム構造
は、圧電作動エレメントで、受動並びに能動MEMS装置で、光学装置で、(こ
れは幾何学的およびスペクトル(または干渉)の両方に基づく装置、例えば、可
動マイクロレンズアレー、または可動マイクロミラーアレーを含む)使用し得る
。かかる型のフィルムは、また、装置の反射率を脱調整するために、エタロン構
造の共鳴空洞を変化させる、スペクトル装置に有用性を見出し得る。本発明の薄
フィルム修飾PZT材料の他の可能性ある用途は、MEMS配置における、医薬
投薬量の送達または水力または液体フローシステム操作などの適用のための、圧
電フィルムの片持ち幾何学に基づくマイクロポンプおよびマイクロ弁、超音波ト
ランスデューサおよび能動振動制御装置、エイジング航空機の構造特徴の評価な
どの適用における表面に近いきずなどの小さな欠陥の検出の空間的な分解能を可
能とする、高頻度適用のための超音波トランスデューサ、マイクロエレクトロニ
クス、生物学的適用、非冷却赤外線焦電検出器、およびEEPROMsおよびフ
ラッシュメモリのデータ貯蔵および置換などの適用のための、非揮発性強誘電メ
モリ装置を含む。
【0047】 本発明の修飾PZT薄フィルム材料を有用に使用し得る装置の具体例として、
図2は、ポジショナーおよびマイクロ弁に使用し得る型の、片持ち圧電マイクロ
アクチュエータ10の概略図であり、ここで、印加電圧の到達可能なふれは、圧
電係数d31に正比例する。マイクロアクチュエータ10は、上部電極14、圧
電薄フィルムエレメント16、下部電極18、および支持膜20を含む、片持ち
梁メンバー12を含む。示される片持ち梁メンバー12は、基質22の台24上
の一端に位置し、他端はアクチュエータ空洞26上に位置し、二方向矢印Aによ
り示される方向における、装置の操作における片持ち梁12のたわみ垂直運動を
可能とする。
【0048】 光学装置および液体制御装置を含む、片持ち型たわみに基づいた、多くのマイ
クロアクチュエータ装置が想定できる。適用に基づき、かかる装置に必要なたわ
みを操作する要求は広く変化し得る。ポジショナーおよびマイクロ弁で有用に使
用し得る型の片持ち圧電マイクロアクチュエータにおいて、印加電圧の到達可能
なたわみは、圧電係数d31に正比例する。たわみは、印加電圧および圧電係数
31に正比例するので、一定の電圧でのd31の増加はたわみを増加させる。
一定のたわみについて、別様にこの関係を見ると、駆動電圧は、d31の増加と
共に減少する。低い駆動電圧要求もまた有意な利点である。なぜなら、集積回路
(IC)装置へのマイクロアクチュエータの集積化は、当分野により考えられ、
これは、小さな置換装置でさえ依然として重要である。本発明の修飾PZT薄フ
ィルム材料は、かかるマイクロアクチュエータ適用において非常に利点となる圧
電係数特徴を有する。
【0049】 本発明の金属有機化学蒸気析出プロセスにより、圧電制御マイクロ電気機械装
置の開発を可能とするPSZTのフィルムの製造が可能となる。かかるPSZT
フィルムの適用は普及している。光学使用は、マイクロミラーからマイクロエタ
ロンまでの範囲であり、これは、反射率条件から脱調整できる。10から100
ミクロンまでの装置寸法が可能であり、MOCVDは、表面トポロジーが存在す
る装置のアレーの製造に特定の利点を有する。他の光学ポジショナーもまた、変
形ミラーなどの、これらのフィルムを基にすることができる。本発明の薄フィル
ム修飾PZT材料を使用する他の装置適用において、マイクロ弁およびマイクロ
ポンプは、工業的制御からガスサンプリング装置までの多くの重要な適用を有す
る。
【0050】 本発明の1つの実施形態において、製品フィルムの金属成分の前駆体を、溶媒
に溶かし、約100ないし約300℃の温度で熱的にフラッシュ気化させ、キャ
リヤーガス(例えば、Ar、N、HeまたはNH)を用いて、MOCVDリ
アクターに運び、ここで、それらを酸化共反応ガス(例えばO、NO、O )と混合し、析出チャンバーに輸送し、約0.1ないし約760トルのチャンバ
ー圧で、約400ないし約1200℃に加熱した基質で分解を受けた。他の活性
酸化種を使用して、遠隔プラズマ源の使用により、析出温度を減少させ得る。
【0051】 適合性前駆体化学材料の具体例は、対応する(Pb、Sr、Ca、Ba、Mg
)(Nb、Ta、Zr、Ti)Oフィルムの製造について、下記に列挙する: (Pb、Sr)(Zr、Ti)O (Pb、Ca)(Zr、Ti)O (Pb、Ba)(Zr、Ti)O (Pb、Mg)(Zr、Ti)O (Pb)(Nb、Zr、Ti)O (Pb)(Ta、Zr、Ti)O (Pb、Ca)(Ta、Zr、Ti)O (Pb、Sr)(Ta、Zr、Ti)O (Pb、Ca)(Nb、Zr、Ti)Oおよび (Pb、Sr)(Nb、Zr、Ti)O (Pb、Mg)(Nb、Zr、Ti)O
【0052】 PZTセラミックは、広範囲の組成物について圧電効果を示す。最も高い電気
機械的共役因子は、正方晶強誘電相ないし菱面強誘電相のモルホトロピック相境
界領域に生じる。この境界は、PbTiO−PbZrOシステムの約48モ
ル%のPbTiOに生じる(圧電セラミック、B.Jaffe、W.A.R.
Cook Jr.およびH.Jaffe、ニューヨーク:Academic P
ress(1971)参照)。薄フィルムを用いた近年の研究は、類似の結果を
示した(「強誘電薄フィルムの圧電係数の測定」、K.LefkiおよびG.J
.M.Dormans、J.Appl.Phys.76(1994):1764
)。モルホトロピック境界近くの有用なZr/Ti比は、約40/60から約6
0/40の範囲である。
【0053】 オキシドフィルムのMOCVDは、通常、金属有機前駆ガス流を、減圧で析出
チャンバーに注入することにより実施する。前駆体は、加熱基質上で熱分解し、
酸化剤ガス(これもまたチャンバーに供給する)によりオキシドに変換される。
本発明は、好ましくは、「DRAMsのためのBaSrTiOのMOCVD」
、P.S.Kirlin、Proc.of the 4th ISIF、199
4;「低い蒸気圧MOCVD前駆体の液体送達」、Gardiner,R.A.
、Van Buskirk,P.C.、Kirlin,P.S.、Procee
dings Mat.Res.Soc.1993 Fall Meeting、
および1993年4月20日に発行された米国特許第5,204,314号(そ
の開示は、その全体を参考として本明細書に組込む)でより完全に記載したよう
に、典型的なMOCVD法の制御問題なく、広範囲の安全な前駆化学材料の使用
が可能となるMOCVD技術を用いて実施する。
【0054】 液体送達MOCVDアプローチにおいて、液体溶液を、例えば図3に示したよ
うに、高精密ポンプまたは他の供給準備を使用して、気化ゾーンに供給する。
【0055】 図3は、金属有機化合物のCVDリアクターへの同時制御導入のための、液体
送達システム60の概略図である。金属有機化合物は、貯蔵所50、52および
54のそれぞれの液体溶液にあり、これは、液体前駆流供給ライン58を用いて
、液体流伝達に接続された多岐管56により共に集配される。供給ライン58か
ら、前駆流は、ポンプ68の作用下で、ライン70を通って、気化ゾーン72に
流れる。
【0056】 気化ゾーンは、加熱フリットまたは他の高温気化マトリックス、例えば、スク
リーン、メッシュ、金属またはセラミックディスク等を含み得、この上で、液体
は、急速に気化して、前駆蒸気流を形成し、これはその後、その基質上の修飾P
ZTフィルムの析出のためのCVDリアクター76への蒸気供給ライン74に流
れる。
【0057】 この液体送達MOCVDアプローチの主な利点は、液体が、ちょうど気化する
前に混合できることであり;加えて、その単純性、コンピューター制御を介して
僅かな組成調整が行えること(例えば、貯蔵所からポンプおよび/または気化ゾ
ーンへのそれぞれの前駆液体の秤量による)により、このアプローチは非常に望
ましい。この技術は、PbLaTiO(「Pb1−xLaTiOの化学蒸
気析出」、P.C.Van Buskirk、J.F.Roeder、S.Bi
lodeau、S.PombrikおよびH.Beratan、集積強誘電体
6(1995):141)、YBaCuO(「プラズマ増強金属有機化学蒸気析
出による組成緩衝相を用いたシリコン上でのC軸配向YBaCuのイン
サイツ成長」Zhang,J.;Gardiner,R.A.;およびKirl
in,P.S.;Mat.Res.Soc.Symp.Proc.、Vol.2
75(1992)419)、TlBaCaCuO(「フッ素化β−ジケトネート
源試薬を使用した、TlBaCaCu超伝導薄フィルムの金属有機化
学蒸気析出」Hamaguchi,N.;Gardiner,R.;Kirli
n,P.S.;およびDye,R.;Hubbard,K.M.;Muench
ausen,R.E.;Appl.Phys.Lett.57(1990)21
36)、およびBaTiO(「高度に結晶性のBaTiO薄フィルムの減圧
MOCVD」、Van Buskirk,P.C.;Gardiner,R.A
.;およびKirlin,P.S.、Nutt,S., J.Mater.Re
s.7(3)(1992)542)に適用した。
【0058】 古典的なMOCVDバブラー技術と比べて、液体送達により、析出速度は、P
LZTおよびBaSrTiOフィルムについて、それぞれ、5および10倍の
増加が可能となる(「MOCVDによるPZTフィルムの広い面積成長」、Sh
imizu,M.、Fujimoto,M.、Katayama,T.、Shi
osaki,T.、Proceedings、集積強誘電体に関する第5回国際
シンポジウム、コロラドスプリングズ、コロラド、4月19−21、1993;
および「1Gbit DRAM適用のためのMOCVDによるSrTiO薄フ
ィルム」、Lesaicherre,P.−Y.、Proceedings、集
積強誘電体に関する第6回国際シンポジウム、モンテレー、カリフォルニア、3
月14−16、1994)。前記の参考文献の全ての開示は、参考として本明細
書に組込む。
【0059】 本発明の液体送達MOCVDプロセスに使用した溶媒媒体は、適切には、Ro
bin A.Gardiner,et al.の名称で1995年3月31日に
提出された、米国特許出願第08/414,504号、Robin A.Gar
diner,et al.の名称で1995年6月7日に提出された、米国特許
出願第08/484,654号、およびThomas H.Baun,et a
l.の名称で1997年12月20日に提出された米国特許出願第[名簿番号2
771−167CIP2]に開示された、溶媒組成物を含み得、これは、(Pb
、Sr、Ca、Ba)ZrTiO薄フィルム材料の形成に使用した特定の金属
有機前駆体と適合性であり、構成液体送達および化学蒸気析出プロセス段階にお
いて効力がある。
【0060】 図4は、PZTフィルム成長に有用に使用され得る、液体送達MOCVDプロ
セスシステム100の一部の概略図である。均一に共に混合した複数の前駆溶液
を含む液体流を、ライン101のシステムに導入し、液体流ポンプ102に通過
させ、これから、フロー制御弁106を含む供給ライン104に流出させ、気化
チャンバー108に通過させる。
【0061】 図4システムの気化チャンバー108は、図3の液体送達MOCVDシステム
と関連して記載したのと同じように構築され得る。気化チャンバー108は、ア
ルゴンキャリヤーガスのフローを、フロー制御弁およびバイパスフローループを
含むライン134、並びに、マスフローコントローラーを受ける。その後、得ら
れた前駆蒸気は、フロー制御弁112を含むライン110から、所望のPZT薄
フィルムが析出されている加熱基質116を含むCVDリアクター114へと流
れる。
【0062】 その他にCVDリアクターに導入されるものは、ライン136からの補給酸素
ガスおよびライン138からの補給NOガスにより形成されるライン140の
酸化剤ガスフローであり、これは、各々適切なバルブおよびマスフローコントロ
ーラーを含む。CVDリアクター114からの流出ガスは、フロー制御弁120
を含む主な(速いポンプ)ラインおよびフロー制御弁122を含む補助(遅いポ
ンプ)ラインを通して、トラップ118に通り抜ける。フロー制御弁132を含
む気化バイパスライン130はそこでトラップと気化器を相互接続する。
【0063】 リアクター114およびトラップ118は、調節弁126を含む相互接続ライ
ンによりポンプ128とフロー伝達しており、システムの適切な圧力の下降を課
し、CVDリアクターからの使用済前駆蒸気の放出を確実にする。
【0064】 本発明の鉛含有チタネートのMOCVD形成の適切な鉛前駆体は、鉛ビス(2
,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)[Pb(thd) ]およびルイス塩基配位類似体である。本明細書で使用したように、用語はt
hd=2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネートである。P
b(thd)化合物は、室温では認めうる蒸気圧を有さず、これにより、テト
ラエチルPbなどのアルキル鉛試薬よりも扱いがはるかに安全である。しかし、
Pb(thd)の低い揮発度(180℃で0.05トル)は、液体前駆送達法
の使用を必要とする。
【0065】 チタンビス(イソプロポキシド)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,
5−ヘプタンジオネート)[Ti(OiPr)(thd)]およびジルコニ
ウムテトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート
)[Zr(thd)]は、それぞれ、TiおよびZr源試薬として有用に使用
される。さらに、他の金属β−ジケトネート類似体もまた本発明で有用に使用さ
れ得る。Zrの第二の源は、ジルコニウムビス(イソプロポキシド)ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)である。これらの化
合物は、有機媒体中で極めて溶解性であり、チタン原子が配位的に飽和している
ので、有害なリガンド交換は不可能である(「不安定なシス−ジアルコキシ−ビ
ス(アセチルアセトナト)チタン(IV)化合物に関する核磁気共鳴および赤外
スペクトル研究」、Bradley,D.C.;Holloway,C.E.J
.Chem.Soc.(A)、282(1969))。
【0066】 Srを用いてドーピングするために、Sr(thd)のルイス塩基付加物を
有利には使用し得、ここで、ルイス塩基は、テトラグリム、テトラメチルエチレ
ンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミンである。 Caを用いてドーピングするために、Ca(thd)のルイス塩基付加物を
有利には使用し得、ここで、ルイス塩基は、テトラグリム、テトラメチルエチレ
ンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミンである。 Baを用いてドーピングするために、Ba(thd)のルイス塩基付加物を
有利には使用し得、ここで、ルイス塩基は、テトラグリム、テトラメチルエチレ
ンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミンである。
【0067】 Nbを用いてドーピングするために、ニオブテトラキス(イソプロポキシド)
(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)、Nb(O−
i−Pr)(thd)を有用に使用し得る。 Taを用いてドーピングするために、タンタルテトラキス(イソプロポキシド
)(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネート)、Ta(O
−i−Pr)(thd)を有用に使用し得る。
【0068】 Ca、Ba、MgおよびTaについて他の適切および対応する試薬を使用し得
る。金属有機化合物および複合体の例示的な他の種は、Robin A.Gar
diner,et al.の名称で1995年3月31日に出願した、前記の米
国特許出願第08/414,504号、Robin A.Gardiner,e
t al.の名称で1995年6月7日に提出した米国特許出願第08/484
,654号、およびThomas H.Baum,et al.の名称で199
7年11月20日に提出した米国特許出願第[名簿番号2771−167CIP
2]に開示し、その開示は、その全体を参考として本明細書に組込む。
【0069】 本発明の方法およびフィルムの技術輸入に関して、受動装置に基づいたMEM
S技術は、すでに、市場に存在する。例えば、Siに基づくマイクロマシン加速
度計は、自動車のエアバッグセンス/配備システムに使用されている。この技術
は社会に広範囲な衝撃を与えることを記述することは理不尽ではない。全クラス
の能動装置が、高品質の圧電作動フィルムの開発を待ち受けており、それらを必
要とするより多くの装置が将来には設計されるだろう。高品質の圧電フィルムを
製造するための本発明の製造プロセスにより、これらの能動MEMD装置の開発
が可能となる。
【0070】 光学装置の領域では、幾何学的およびスペクトル(または干渉)の両方に基づ
く装置は、本発明の高品質の圧電フィルムを基にすることができる。幾何学的装
置はさらに、可動マイクロレンズアレーなどの屈折アプローチ、または可動マイ
クロミラーアレーなどの反射アプローチに再分割できる。本発明の圧電薄フィル
ムを使用して、エタロン構造の共鳴空洞を変化させ、装置の反射率を脱調整でき
る。かかるアプローチは、比較的少ない置換を必要とする利点を有し、よって応
答時間を最大にできる。
【0071】 マイクロポンプおよびマイクロ弁もまた、本発明の高品質の圧電フィルムを使
用して、片持ち幾何学を基にすることができる。マイクロポンプは、医薬投薬量
の送達またはMEMS配置における水力システムの操作に使用できる。マイクロ
弁は、同様にこのスキームでも、またはプロセスにおける大きな工業弁制御フロ
ーでのサーボとして作用するのに有用である。
【0072】 薄フィルムPZT材料を基にした他の装置の例は、超音波トランスデューサお
よび能動振動制御装置を含む。超音波トランスデューサは、小さな欠陥を検出す
るより高い空間的分解能を可能とする高頻度適用のMOCVDにより製造できる
。50−150MHz間の頻度範囲は、古典的なバルクセラミック法により製造
するのは非常に困難である。MOCVDは、13ないし40μ厚さの必要な厚さ
で、これらの装置を製造するに十分に高い析出速度での、薄フィルム形成プロセ
スである。かかるトランスデューサは、航空機、マイクロエレクトロニクス、お
よび生物学的適用の表面に近いきずを評価するために使用できる。
【0073】 PZTおよびPSZTを析出させるMOCVDプロセスの他の可能性ある適用
は、マイクロ電気機械装置を超える。圧電作動に加えて、薄フィルムPZTは、
数多くの関連した圧電特性に基づいて開発できる。例えば、焦電効果を基にした
非冷却赤外線検出器は、薄フィルムPZTおよび関連材料により可能となる技術
である。強誘電効果を基にした非揮発性メモリ装置は、放射線硬化データ貯蔵の
ための軍事適用に、およびEEPROMsおよびフラッシュメモリの代価として
商業的に使用できる。
【0074】 本発明の析出プロセスは、MEMS装置を用いたSi駆動エレクトロニクスの
集積化を促進する。MOCVDは、広い面積の析出の製造技術としてマイクロエ
レクトロニクス製造に有用に使用される。本発明は、SrドープPZTを析出す
るための独特なMOCVDを提供し、これは、バルクセラミックに比較して圧電
応答を劇的に増加させる。PSZTの高品質の薄フィルムが、初めて製造され、
任意の前記MEMS適用の鍵となる要求である圧電効果が実証された。
【0075】 電気漏出を最小限にするためのPSZTフィルムの最適組成物および電極プロ
セスの使用は、本明細書の開示に基づいて当業者により容易に決定できる。マイ
クロ製造技術は、本発明の広い実践において圧電薄フィルム材料の片持ち構造を
製造するための巨視的アプローチの代わりに使用できる。
【0076】 本発明の特徴および利点は、以下の例示的および非制限的な実施例を参考にし
てより完全に示される。
【0077】 (実施例1) 厚さ2500〜5000Åのフィルムを、Si装置を(550℃)に調整でき
る付着温度で、直径2インチのTiO/Pt/TiO/Si/Siウ
エハ上に付着させた。まず、PZTフィルムのベースラインにZr/Tiを43
/57〜53/47の比で付着させた。次に、Sr変性PZTフィルムを、4〜
11%のSrをPbに代えて用いて、Zr/Tiを略53/47として付着させ
た。各ウエハの小片を取り出して電気的特徴付けを行い;空になった最上部の電
極付着部のためにバランスを用い、圧電特徴付けを行った。ウエハを小さなスト
リップに割ることによりカンチレバー構造を形成した。圧電特徴付けは、変化す
る周波数のAC信号を、カンチレバー構造体に適用し、レーザー干渉計を用いて
共振振動モードを測定することにより行った。
【0078】 全てのフィルムの結晶性は優れており、x線回折パターンは、常に、所望のペ
ロブスカイト結晶構造を示した。サンプルの誘電率は、約250〜800であり
、Pt最上部電極を有するフィルムの漏電流は許容できるものであった。Sr変
性PZTフィルム(例えば、PSZTフィルム)は、非変性PZTフィルムと比
べてより低い電気容量を有しており、これは、PSZTから作れらた装置の反応
時間への、時間で変化しないRCの貢献の観点から有利である。全てのフィルム
は、強誘電挙動を示し、ヒステリシスループは充分に飽和していた。より重要な
ことに、全てのサンプルにおいて圧電効果が観察された。これは、有機金属化学
蒸着(MOCVD)により付着されたPZTフィルム中のd31圧電効果の最初
の出現であり、かつ、当該分野における任意の方法によるPSZTの薄膜付着の
最初の出現である。
【0079】 所望の組成範囲を括弧内に示す異なる比でPb、ZrおよびTiを各々含む3
つの溶液を混合して、所定のランのための所望の溶液組成物とした。Srのみを
含む第4の溶液を、3経路PZT混合物に添加してSr変性PZTを生成した。
【0080】 前記例示付着において用いたMOCVD反応器は、図4に示すタイプの、逆垂
直構造である。ウエハを、良好な横方向均一性を示す停滞流動領域において下方
に向けた。ウエハ近くの反応器の直径は5インチであり、反応器は2インチウエ
ハ用に構成した。容器は、溶融石英からなり、反応器の壁は、従来法に従って、
反応器を通って基材に移動するときの前駆体の凝縮を防ぐために反応器管(図示
せず)に同軸の第2の石英管を通って流れる熱い空気を用いて加熱した。これら
例示の付着において、反応器条件は以下の通りである。 基材温度 550℃ 底部電極 Si/TiO/Pt/Ti
全反応器圧 2 Toor 反応器壁温 >230℃ アルゴン流(前駆体マニホールドを通過) 100 sccm O流 450 sccm NO流 450 sccm フィルム厚 0.25−0.6μm
【0081】 良好な強誘電フィルムのための一次要求は、ペロブスカイト結晶相の制御され
た組成および調製である。付着フィルムのこれらの特徴と知るために、前記フィ
ルムの組成を、X線蛍光(XRF)により特徴付け、および結晶性をx線回折(
XRD)により求めた。
【0082】 結晶性を、Rigaku DMAX/3 HFX回折計を用いて、Bragg
−Bretano幾何(Θ〜2Θ)でx線回折(XRD)により求めた。全ての
実験においてCuKα線を用い、サンプルと検出器との間で結晶モノクロメータ
ーを使用した。各サンプルについて走査速度0.1°/秒として5重走査した。
【0083】 電気的特徴付けのために、シャドウマスクを通して1000Å厚Pt最上部電
極を蒸発させることによりコンデンサ構造を組み立てた。Ptの付着は、ハロゲ
ンランプでの加熱を用いて200℃で行った。電気的特徴付けは、電気容量およ
び漏電の測定からなっていた。+および−5Vの間の適用されたDCバイアスの
関数としてKeithley590CVメーター上で小信号AC電気容量を測定
した。バイアスを両方向から除いて、強誘電切り替えを観察した。ゼロバイアス
電気容量値も記録した。種々のDCバイアス電圧での全てのサンプルについての
時間の関数として、Hewlett−Packard4850 Semicon
ductor Parameter Analyzer(半導体パラメーター分
析装置)を用いて漏電を特定した。ここで報告された漏電値は、全て30〜10
0秒で得られ、これは、通常、フィルム/電極構造体における真のDC伝導(す
なわち、定常状態漏電値)を表している。
【0084】 Radiant Technologies RT6000強誘電試験系にお
いて強誘電特徴付けを行った。最大電圧を12〜17Vとして鋸歯型AC信号を
用いて強誘電ヒステリシスループを測定した。
【0085】 前記特徴付けの作業において、前駆体溶液組成のフィルム組成に対する関係を
確立するために一連の8回の検定ランを行った。この関係の確立後、多くのPZ
Tフィルムを、40/60〜60/40のZr/Tiの比の範囲で標的組成物に
付着した。液状配達技術を用いることにより、比較的狭い組成範囲でPZTのフ
ィルムを形成するのに必要な組成を正確に制御した。
【0086】 図5は、斜方面体晶系と正方晶系PZTとの間の形態相境界に近い猟奇におい
て、液体配達法により付着されたPZTフィルムの組成を示す。
【0087】 この系列のPZTフィルムが一旦完了すると、Sr変性に注目した。PSZT
フィルムは、前駆体溶液中のPb(thd)の代わりにSr(thd)を用
いることにより付着させた。PZTに類似の付着条件を用いることにより、所望
の化学量論量およびペロブスカイト結晶相を有するフィルムを製造した。Srは
、室温での形態境界を4次系のPbZrO側にシフトさせ、そのために、52
/48よりもZr/Tiの高いフィルム組成を目標とした。
【0088】 図6は、本発明の方法により付着させたPSZTフィルムの組成を表し室温形
態境界における組成を示している。相境界は、PbZrO側にシフトし、図に
示すようにSrが増加している。
【0089】 得られるフィルムの厚さおよび組成を表1に要約する。
【0090】 化学量論式で示すフィルムの組成 Pbx/100Sr(100−x)100(Zry/100Ti(100−y )100 )O
【0091】
【表1】
【0092】 XRDは、表Iに示すPZTおよびPSZTフィルムの全てについて結晶性が
優れていることを示した。Zr/Ti=44/56〜54/46の組成範囲にお
けるPZTフィルムの代表的X線回折パターンを図7に示す。全てのフィルムが
、類似の混合された[100]+[111]の好ましい配向を示した。
【0093】 従って、全てのフィルムが、[110]が最も強い回折強度を示すランダム多
結晶性材料と比べて、好ましい配向を示した。好ましい配向の[100]成分は
、同様に、引っ張りフィルム強度を生じる基材(Si約3ppm/℃)とPZT
(約6〜10ppm/℃)との間の熱膨張係数の不適合により誘発される応力に
起因する。最低エネルギー構成により、正方晶細胞の長軸[001]がフィルム
の平面に配される。[111]の好ましい配向は、同様に、この場合に堆積電極
の一部として用いられた基材の表面におけるTiO層に起因する。Ti富含P
bTiOシード層は、[111]の好ましい配向を有する(例えば、「Eff
ects of the Utilization of a Buffer
Layer on the Growth of Pb(Zr,Ti)O
hin Films by Metalorganic Chemical V
apor Deposition、」M.Shimizu,M.Sugiyam
a,H.Fujisawa,T.Hamano,T.ShiosakiおよびK
.Matshushige著,J.Cryst.Growth第145巻(19
94年):226頁)。
【0094】 図8は、本発明の方法によりMOCVDにより付着されたPSZTフィルムの
XRDパターンを示す。2θ=30.5°における小さなピークは、確認されて
いない第2の相による。第2の相の存在は、フィルム特性のいかなる重大な劣化
も引き起こさず、組成物のさらなる最適化により除くことができる。
【0095】 小信号AC電気容量の測定により、DCバイアス掃引の方向が変換するときの
フィルムにおける強誘電切り換えが示された。図9は、MOCVDにより付着さ
れたPZTフィルムについて適用されたDCバイアスの関数としての小AC信号
電気容量を示し、ここで、電極面積は8×10−4cmであり、フィルム厚さ
は5139Åである。最大点におけるバイアス掃引のシフトは、強誘電フィルム
の特徴である。
【0096】 電気容量曲線のピークは、極性−電圧ヒステリシス曲線の最大勾配に相当し、
これは、通常、薄膜において強誘電領域を切り換えるのに必要な強制電圧(すな
わち、ヒステリシス曲線が横軸を横切る電圧)に対応する。
【0097】 PSZTフィルムの誘電定数は、PZTフィルムのものより低いことがわかっ
た。これは、フィルムの好ましい配向に関する効果を除いて、バルクのデータに
対照的である。バルク材料については、ε33は、Srの置換(εxyの表示に
おいて、εは誘電率を示し、xは測定方向を表し、yは結晶軸方向を示す。)と
共に増加するが、薄膜材料はこの配向から強度に押出される。PSZTについて
の低下した誘電率は、フィルムのRC時間定数に関して有利である。この時間定
数は、硬化した光学系のような用途において高度に重要である、装置の全切り換
えスピードに貢献する。
【0098】 損失正接も、組成物の関数として試験した。図10は、本発明の方法によりM
OCVDにより付着されたフィルムについての組成物の関数としての損失正接を
示しており、ここでPSZTフィルムは、高いZr含量に基づいて高い損失が期
待されるZr/Zr+Ti=0.67でのフィルムを除いて、低い損失を示した
【0099】 損失正接は、Zrの高い水準において増加することが知られており、これは、
5.2原子%Srフィルムの高い値を説明するものである。損失正接は、通常、
強誘電切り換え中の移動領域壁において費やされるエネルギーの量に関係してい
るが、少ない損失が通常望まれる。これらの結果は、SrがPZTフィルムにお
ける損失を改善したことを示している。
【0100】 付着フィルムの全てが、飽和した強誘電ヒステリシスループを示した。図11
aは、Zr/Ti比がSr含量と共に示される、本発明の方法によりMOCVD
により付着された代表的フィルムについての強誘電ヒステリシスループを示して
いる。全てのループは充分に飽和しており、PZTおよびPSZTの両方におい
て強誘電効果を示している。
【0101】 ヒステリシスループの形状は、多くの強誘電材料について観察される結果であ
る組成とともに変化した。全てのフィルムにおける強誘電挙動の発現は、PZT
およびPSZT薄膜の固有品質が高いことを示していた。
【0102】 サンプル9、13、14、16、17、18、20および21の8枚のウエハ
を偏向測定において用い、ウエハを複数のバッチにおいて加工した。ウエハ9、
13および14上の電極にCr/Niをスパッタリングし、残りのウエハは蒸発
したTi/Pt上側電極を有していた(TiをPZTと接触させ、優れた接着を
得るための用心のために用いた)。
【0103】 最上部電極中のTiにより引き起こされる漏電に起因する効果を避けるために
、漏電は動的測定における影響が少ないのでDC偏向測定の代わりとしてのレー
ザー振動計を用いて、AC信号により誘発される偏向を測定した。材料の各ビー
ムの一端をベースに接着し、レーザースポットをビームの自由端に導いた。AC
励起電圧の大きさは、全てのサンプルにおいて2.82Vであった。励起電圧は
、共振を確認するための周波数の領域において掃引し、特定のピークの周囲にお
いてより狭い走査を行った。
【0104】 珪素カンチレバービームの共振機械的モードに相当する共振が全てのサンプル
において観察され、フィルムが実際に圧電であることが示された。PZTフィル
ムは、珪素ビームに対して薄く、そのためにフィルムの厚さは、共振周波数に最
小の効果を有していた。フィルムが圧電でない場合、振動が測定できなかったこ
とに注目した。大部分の場合、サンプルが共振周波数を通して掃引されたときに
警笛が聞こえた。
【0105】 図12は、サンプル13からのカンチレバービームも基本的共振振動モードを
示しており、ここで、水平軸は、±2.8Vの折曲状AC波についての励起周波
数の対応し、垂直軸は振動の大きさに比例しており、本発明の方法により製造さ
れたフィルムにおける圧電効果が明らかに示された。
【0106】 最も低い測定可能な周波数が基本的折り曲げモードであることが予測された。
これは、自由端から挟持端部へのビームのそってレーザースプットを走査するこ
とによりウエハPSZT−21上で実証された。振幅は、位置の関数として二次
的に変化し、これが基本的モードであることが実証された。表2は、各ビームの
端部における共振において測定される振動の振幅および基本的周波数を列挙する
【0107】 共振データは、2.82V励起電圧振幅でのレーザー振動計測定により決めた
【0108】
【表2】
【0109】 前述の全ての例示フィルムは、明らかに、圧電効果を示した。本発明の液体配
達MOCVD方法は、バルクセラミック材料におけるSr置換により観察された
31圧電係数の向上を示した。
【0110】 (実施例2) 選択された鉛前駆体は、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプ
タン二酸)鉛[Pb(thd)]であった。この化合物は室温において有意な
蒸気圧を有さず、それにより、テトラアルキル鉛試薬よりも非常に取り扱い安く
なる。しかしながら、Pb(thd)の低い揮発性(180℃で0.05To
rr)により、液体前駆体分配の使用が必要になる。ビス(イソプロポキシド)
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)チタン[Ti(
O−i−Pr)(thd)]をチタン前駆体として用いた。テトラキス(2
,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニウム[Zr(t
hd)]をZr源試薬として用いた。これらの化合物は、有機媒体中に極めて
溶解性が高く、チタニウム原子の配置が飽和しているので有害な配位子交換が可
能でない。
【0111】 MOCVDによるPZTフィルム中へのNbのドーピングは、熱的に安定であ
り、気相中に容易に移動し、溶液中および加熱蒸発中にPZT前駆体と化学的に
相溶性であるニオブ前駆体を必要とする。配位子交換反応が溶液中で頻繁に起こ
るが、交換機構は劣化するので有害ではない。この目的で、我々はテトラキス(
イソプロポキシド)(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)
ニオブ[Nb(O−i−Pr)(thd)]の使用を検討した。この試薬は、
溶液中、および全化学混合物の気相移動中において化学的相溶性を提供した。
【0112】 以下のプロセス条件を適用した。 基材温度 5.50〜610℃ 底部電極 Pt/<障壁>/Si 全反応器圧力 2〜10Toor 反応器壁温度 約200℃ キャリアAr流 約100sccm O流 450sccm NO流 0〜450sccm 全試薬モル濃度 0.29M 試薬溶液流速 0.1〜0.2ml/分
【0113】 代表的ランにおいて、フィルムを610℃でPt/MgO/Si上に付着させ
た。圧力は5Torrで、酸化剤流は450sccmOと450sccmN Oとの混合物であり、試薬流速は0.2ml/分で40分であった。XRF分析
により、表3に示す厚さおよび組成データを得た。
【0114】
【表3】
【0115】 フィルムは、Nbが0.4原子%であり、Zr/Ti比が56/44であった
。このフィルムから得られるXRDパターンは、単相ペロブスカイトPNZT薄
膜または基材層(PtまたはSi)に係わる全ての測定を示した。これらの結果
は、前述のプロセス条件による高品質PNZT薄膜の成長を確認した。
【0116】 (実施例3) 薄膜(PbCa1−x)(ZrTi1−y−zTa)を、下記の前駆体
を使用して光源MOCVDにより蒸着した。 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジンオナート)鉛、[P
b(thd)] ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジンオナート)・tet
raglymcカルシウム、[Ca(thd)・tetraglymc] テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジンオナート)ジ
ルコニウム、[Zr(thd)] ビス(イソプロポキシド)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプ
タジンオナート)チタン、[Ti(O−i−Pr)(thd)] テトラキス(イソプロポキシド)(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘ
プタジンオナート)チタン、[Ti(O−i−Pr)(thd)]
【0117】 これらの前駆体は有機媒体に極めて可溶性であり、有害なリガンド交換を示さ
ない。溶媒は、米国特許第5,821,664号、米国特許出願第08/484
,654号および米国特許出願第08/975,372号に記載される溶媒であ
り得る。
【0118】 下記のMOCVDプロセス条件を使用した。 基盤温度:約565℃ 下部電極:Ir/SiO/Si 全反応器圧力:1.2Torr 反応器壁温度:約220℃ キャリアAr流:200sccm O2流:500sccm N2O流:500sccm 全試薬濃度:0.30M 試薬流速:0.14ml/分 蒸着時間:1950秒
【0119】 溶液組成は、通常、1%のA部位がCaによって占有され、そして通常、B部
位がTaによって占有されるように選んだ。
【0120】 これらのフィルムから得られたXRDパターンは、単相ペロブスカイトのCa
および/またはTaドープされたPZT薄膜、または基盤層と結合したすべての
特徴を示した。これらの結果は、高純度のドープ処理されたPZTの成長を確認
した。
【0121】 キャパシター構造体を、シャドーマスクによって1000Å厚のPt上部電極
を蒸発させることによる電気的特徴づけのために製造した。Ptの蒸着を、ハロ
ゲンランプ加熱を使用することによって200℃で行った。
【0122】 強誘電性特徴づけをRadiant Technologies RT600
0強誘電性試験システムで行った。強誘電性ヒステリシスを、2.5Vの間の最
大電圧を有する鋸歯ACシグナルを使用して測定した。リーク電流の測定を、0
.5V段階の段階的な電圧スロープおよび各電圧での5sの保持を有するKie
thley6517電位計を使用して行った。このようにして測定された電流密
度は、緩和および定常状態の両方のリーク寄与を有している。
【0123】 図13は、1%Caおよび0.2%Taの置換の存在および非存在の両方で、
Zr/Ti比が40/60で、本発明の方法に従ったMOCVDによる蒸着フィ
ルムにおける強誘電性ヒステリシスループを示す。両方のフィルムは、2.5V
未満での十分な飽和および大きな残留分極を示している。図14は、リーク電流
対電圧を示す。Zr/Ti比が40/60のPZTおよび1%Caおよび0.2
%Taの置換を有する同じZr/Tiに関するリーク電流対電圧を示す。置換さ
れた物質は、置換されていない物質と比較して、3Vの電圧で1/7のリーク電
流密度を有する。
【0124】 産業上の利用性 本発明の、A部位および/またはB部位が改変されたPbZrTiO物質お
よび(Pb,Sr,Ca,Ba,Mg)(Zr,Ti,Nb,Ta)Oフィル
ムは、強誘電性のランダムアクセスメモリー、高性能な薄膜マイクロアクチュエ
ーター、比冷却型赤外線検出器、空間光モジュレーター、およびペロブスカイト
の圧電材料および強誘電材料が必要とされる他のデバイス適用を含む適用に可能
な材料を提供する。本発明のフィルムは、ポジショナーおよびマイクロバルブに
おいて使用されるカンチレバー型の圧電性マイクロアクチュエーターを得るため
に用いることができる。これは、集積回路に有利に集積することができる。本発
明の薄膜材料によって可能になる光学的デバイスには、幾何学的および空間的(
界面的)なデバイスが含まれ、例えば、可動性のマイクロレンズ、または可動性
のマイクロミラー、あるいはエトロン構造体において共鳴空隙を変化させて、そ
のようなデバイスの反射を弱めるための空間的なデバイスにおいて、ならびに、
水力および流動流システムの作動のために、超音波変換および能動位的な振動制
御デバイスのために、そして材料の表面分析用の検出器などにおいてである。不
揮発性の強誘電性メモリーデバイスにおいて、薄膜材料は、フラッシュメモリー
およびEEPROMデバイスの代わりに、強誘電性ランダムアクセスメモリーな
どのデータ保存構造体において使用することができることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、式ABOで示されるペロブスカイト組成物の結晶格子配向の透視図
であり、ここで、A部位は、圧倒的にはPbにより占められ、控えめには、Sr
、Ba、CaおよびMgからなる群から選択された1つ以上の種により占められ
、および/またはB部位は、圧倒的にはZrおよびTiにより占められ、控えめ
には、NbおよびTaからなる群から選択された少なくとも1つの種により占め
られる。等原子価置換は、一般に、「置換的に修飾されたPZT」と呼ばれ、こ
こではA部位について記載し、一方、非等原子価置換は、一般に、「ドーパント
(dopant)」と呼び、B部位について記載した。他の置換修飾およびドー
パントは、有利には、AおよびB部位の両方について有利になし得ると認識され
る。
【図2】 図2は、ポジショナーおよびマイクロ弁に使用し得る型の、片持ち圧電マイク
ロアクチュエータの概略図であって、ここで、印加電圧の到達可能なふれは、圧
電係数d31に正比例している。
【図3】 図3は、CVDリアクターへの金属有機化合物の同時制御導入のための液体送
達システムの概略図である。
【図4】 図4は、PZTフィルム成長に有用に使用され得るCVDリアクターの概略図
である。
【図5】 図5は、菱面ないし正方晶PZT間のモルホトロピック相境界近くの領域にお
ける、本発明の方法に従って析出した非修飾PZTフィルムの組成物を示す。
【図6】 図6は、本発明の方法に従って析出した、PSZTフィルムの組成物を示し、
室温での組成物のモルホトロピック境界が示されている。相境界は、Srが増加
するにつれて、系のPbZrO側へシフトする。
【図7】 図7は、組成物範囲がZr/Ti=44/56から54/46の、Sr修飾P
ZTフィルムの代表的なX線回折パターンを示し、ここで、全てのフィルムは、
類似した混合[100]+[111]の好適な配向を示す。
【図8】 図8は、本発明の方法に従ってMOCVDにより析出したPSZTフィルムの
XRDパターンを示す。
【図9】 図9は、MOCVDにより析出したPZTフィルムの適用DCバイアスの関数
としての小シグナルAC電気容量を示し、ここで、電極面積は、8×10−4
であり、フィルム厚さは、5193Åであり、バイアス掃引の方向での最大
シフトは、強誘電フィルムの特徴である。
【図10】 図10は、本発明の方法に従ってMOCVDにより析出したフィルムの組成物
の関数としての減少の正接を示す。
【図11】 図11aは、本発明の方法に従ってMOCVDにより析出した代表的なフィル
ムの強誘電ヒステリシスループを示し、ここで、Zr/Ti比は、Sr含量と共
に示され、PZTおよびPSZTの両方における強誘電効果を実証する。 図11bは、本発明の方法に従ってMOCVDにより析出した代表的なフィル
ムの強誘電ヒステリシスループを示し、ここで、Zr/Ti比は、公称Caおよ
びTa含量と共に示され、PCTZTにおける強誘電効果を実証する。
【図12】 図12は、片持ち梁の基礎共鳴振動モードを示し、ここで、横軸は±2.8V
の正弦AC波の励起頻度に対応し、縦軸は、振動の振幅に比例し、本発明の方法
により製造されたフィルムにおける圧電効果を実証する。
【図13】 図13は、Zr/Ti比が40/60で、1%Caおよび0.2%Ta置換を
有すまたは有さない、本発明の方法に従ってMOCVDにより析出したフィルム
の強誘電ヒステリシスループを示す。両方のフィルムが、2.5V以下の完全飽
和および高い残留分極を示す。
【図14】 図14は、Zr/Tiが40/60を有する、および同Zr/Tiで1%Ca
および0.2%Ta置換を有する、PZTの漏出電流対電圧を示す。置換した材
料は、置換されていない材料に比べて、3Vにおいて1/7の漏出電流密度を有
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/105 H01L 27/10 444C 41/187 41/18 101D (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,HU,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,Z W (72)発明者 チェン,イン−シン アメリカ合衆国,コネティカット州 06776, ニュー ミルフォード,アパー トメント エー, ダンバリー ロード 227 (72)発明者 ビロードー,スティーブン アメリカ合衆国,コネティカット州 06478, オックスフォード,キャリエッ ジ ドライブ 20 (72)発明者 バーム,トーマス エイチ. アメリカ合衆国,コネティカット州 06812, ダンバリー,ハンドル レーン 2 (54)【発明の名称】 強誘電ランダムアクセスメモリーおよび高性能薄膜微小アクチュエーターにおいて有用であるA 部位および/またはB部位変性PbZrTiO3材料および(Pb,Sr,Ca,Ba,Mg) (Zr,Ti,Nb,Ta)O3フィルム

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)Sr、Ca、BaおよびMgからなるA部位置換基、
    および(ii)NbおよびTaからなる群より選択されるB部位置換基からなる
    群より選択される置換基の存在によりその少なくとも一方が変性されている結晶
    格子A部位およびB部位をPb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料が含
    んでおり、厚さが150nm未満である変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカ
    イト結晶材料薄膜であって、変性PZT付着方法は、溶液中に溶解された(β二
    ケトン酸)金属のような有機金属前駆体から、液体配達MOCVDにより薄膜の
    金属成分を付着させて薄膜を成長させるものである変性Pb(Zr,Ti)O ペロブスカイト結晶材料薄膜。
  2. 【請求項2】 前記A部位置換基の少なくとも1つにより変性されている請
    求項1に記載の変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  3. 【請求項3】 前記B部位置換基の少なくとも1つにより変性されている請
    求項1に記載の変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  4. 【請求項4】 Srにより変性されている請求項1に記載の変性Pb(Zr
    ,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  5. 【請求項5】 Caにより変性されている請求項1に記載の変性Pb(Zr
    ,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  6. 【請求項6】 Baにより変性されている請求項1に記載の変性Pb(Zr
    ,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  7. 【請求項7】 Mgにより変性されている請求項1に記載の変性Pb(Zr
    ,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  8. 【請求項8】 Taにより変性されている請求項1に記載の変性Pb(Zr
    ,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  9. 【請求項9】 TaおよびCa(ここでTa<1原子%、およびCa<4原
    子%)により変性されている請求項1に記載の変性Pb(Zr,Ti)Oペロ
    ブスカイト結晶材料薄膜。
  10. 【請求項10】 Sr、Ca、BaおよびMgからなるA部位置換基の存在
    によりPb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料が変性されている、変性
    Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  11. 【請求項11】 Srにより変性されている請求項10に記載の変性Pb(
    Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜。
  12. 【請求項12】 薄膜圧電PSZT。
  13. 【請求項13】 薄膜強誘電PSZT。
  14. 【請求項14】 薄膜圧電PNZT。
  15. 【請求項15】 (i)Sr、Ca、BaおよびMgからなるA部位置換基
    、および(ii)NbおよびTaからなる群より選択されるB部位置換基からな
    る群より選択される置換基の存在によりその少なくとも一方が変性されている結
    晶格子A部位およびB部位を含む変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結
    晶材料薄膜を含んでなる、微小電気機械装置および強誘電格子からなる群より選
    択される装置。
  16. 【請求項16】 強誘電薄膜材料をその間に有する上方電極と下方電極とを
    含む強誘電薄膜コンデンサを含んでなり、その強誘電薄膜材料は薄膜強誘電PS
    ZTを含むものである請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 そのセンサーおよび/またはアクチュエーター要素として
    薄膜圧電PSZT要素を含む微小電気機械装置を含む請求項15に記載の装置。
  18. 【請求項18】 光学系;可動性微小レンズ配列;可動性微小鏡配列;共振
    空洞を変化させるための分光装置;カンチレバー圧電膜要素微小ポンプ;カンチ
    レバー圧電膜要素微小弁;超音波変換機;活性振動制御装置;非冷却赤外線焦電
    検出器;および圧電フィルムの特性が強誘電である非揮発性強誘電記憶装置から
    なる群より選択される請求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】 強誘電薄膜PSZTビーム要素を含むカンチレバービーム
    装置を含む請求項15に記載の装置。
  20. 【請求項20】 カンチレバービームセンサーを含む請求項15に記載の装
    置。
  21. 【請求項21】 カンチレバービームアクチュエーターを含む請求項15に
    記載の装置。
  22. 【請求項22】 (i)Sr、Ca、BaおよびMgからなるA部位置換基
    、および(ii)NbおよびTaからなる群より選択されるB部位置換基からな
    る群より選択される置換基の存在によりその少なくとも一方が変性されている結
    晶格子A部位およびB部位を含む変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結
    晶材料薄膜を基材上に形成する方法であって、薄膜の金属成分の有機金属前駆体
    から薄膜の液体配達MOCVDを行うことを含んでなる方法。
  23. 【請求項23】 有機金属前駆体がビス(イソプロポキシド)ビス(2,2
    ,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)チタン、ビス(tert−ブ
    トキシド)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)チタ
    ンまたはオキソビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)
    チタンを含む請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 有機金属前駆体がテトラキス(2,2,6,6−テトラメ
    チル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニウムおよび/またはビス(イソプロポキ
    シド)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニ
    ウムを含む請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 有機金属前駆体がビス(2,2,6,6−テトラメチル−
    3,5−ヘプタン二酸)鉛およびこの材料のルイス塩基類似体を含む請求項22
    に記載の方法。
  26. 【請求項26】 Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料がA部位
    置換基としてSrまたはバリウムを含み、有機金属前駆体が、テトラグライム、
    テトラメチルエチレンジアミンおよびペンタメチルジエチレントリアミンのよう
    なルイス塩基が配位されたビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプ
    タン二酸)ストロンチウムまたはバリウムを含む請求項22に記載の方法。
  27. 【請求項27】 Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料がA部位
    置換基としてCaまたはマグネシウムを含み、有機金属前駆体が、テトラグライ
    ム、テトラメチルエチレンジアミンおよびペンタメチルジエチレントリアミンの
    ようなルイス塩基が配位されたビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−
    ヘプタン二酸)カルシウムまたはマグネシウムを含む請求項22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 有機金属前駆体が、テトラキス(イソプロポキシド)(2
    ,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ニオブを含む請求項22
    に記載の方法。
  29. 【請求項29】 有機金属前駆体が、テトラキス(イソプロポキシド)(2
    ,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)タンタルを含む請求項2
    2に記載の方法。
  30. 【請求項30】 有機金属前駆体が、ビス(イソプロポキシド)ビス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)チタン;テトラキス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニウム;ビス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)鉛;ビス(2,2,6,6
    −テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ストロンチウム・テトラグライム;お
    よびテトラキス(イソプロポキシド)(2,2,6,6−テトラメチル−3,5
    −ヘプタン二酸)ニオブの少なくとも1つを含む請求項22に記載の方法。
  31. 【請求項31】 有機金属前駆体が、ビス(イソプロポキシド)ビス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)チタン;テトラキス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニウム;およびビス
    (2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)鉛を含む請求項22
    に記載の方法。
  32. 【請求項32】 有機金属前駆体が、ビス(イソプロポキシド)ビス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)チタン;テトラキス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニウム;ビス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)鉛;および、ビス(2,2
    ,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ストロンチウム・テトラグラ
    イムおよびテトラキス(イソプロポキシド)(2,2,6,6−テトラメチル−
    3,5−ヘプタン二酸)ニオブの少なくとも1つを含む請求項22に記載の方法
  33. 【請求項33】 有機金属前駆体が、ビス(イソプロポキシド)ビス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)チタン;テトラキス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)ジルコニウム;ビス(2,
    2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)鉛;および、ビス(2,2
    ,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタン二酸)カルシウム・テトラグライム
    およびテトラキス(イソプロポキシド)(2,2,6,6−テトラメチル−3,
    5−ヘプタン二酸)タンタルの少なくとも1つを含む請求項22に記載の方法。
  34. 【請求項34】 変性Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料薄膜
    が (Pb,Sr)(Zr,Ti)O、 (Pb,Ca)(Zr,Ti)O、 (Pb,Ba)(Zr,Ti)O、 (Pb,Mg)(Zr,Ti)O、 (Pb)(Ta,Zr,Ti)O、 (Pb,Ca)(Ta,Zr,Ti)O、 (Pb,Sr)(Ta,Zr,Ti)O、 (Pb,Ca)(Nb,Zr,Ti)O、および (Pb,Sr)(Nb,Zr,Ti)O からなる群より選択される組成を有する請求項22に記載の方法。
  35. 【請求項35】 Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料がPSZ
    Tを含む請求項22に記載の方法。
  36. 【請求項36】 Pb(Zr,Ti)Oペロブスカイト結晶材料が式: PbSr(1−x)ZrTi(1−y)、 (式中、Pb:Sr:Zr:Tiの比はx:(1−x):y:(1−y)であり
    、xは約0.86〜約0.93の値であり、yは約0.50〜約0.60の値で
    ある。) で示される組成を含む請求項22に記載の方法。
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