JP2010080813A - 圧電体膜とその製造方法、圧電素子、及び液体吐出装置 - Google Patents

圧電体膜とその製造方法、圧電素子、及び液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】圧電性能と耐久性とがいずれも良好なPZT系の圧電体膜を提供する。
【解決手段】圧電体膜は、下記一般式(P)で表されるペロブスカイト酸化物からなり、パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06である。Pb(Zr,Ti,Mb−x−y・・・(P)(式中、Mは1種又は2種以上のBサイト元素を示す。0<x<b、0<y<b、0≦b−x−y。a:b:c=1:1:3が標準であるが、これらのモル比はペロブスカイト構造を取り得る範囲内で基準モル比からずれてもよい。)
【選択図】図6

Description

本発明は、PZT系の圧電体膜とその製造方法、この圧電体膜を用いた圧電素子及び液体吐出装置に関するものである。
電界印加強度の増減に伴って伸縮する圧電性を有する圧電体膜と、圧電体膜に対して電界を印加する電極とを備えた圧電素子が、インクジェット式記録ヘッドに搭載される圧電アクチュエータ等の用途に使用されている。圧電材料としては、PZT(ジルコンチタン酸鉛)、及びPZTのAサイト及び/又はBサイトの一部を他元素で置換したPZTの置換系が知られている。本明細書では、PZT及びその置換系を合わせて、「PZT系」と称す。
被置換イオンの価数よりも高い価数を有するドナイオンを添加したPZTでは、真性PZTよりも圧電性能が向上することが知られている。BサイトのZr4+及び/又はTi4+を置換するドナイオンとして、V5+,Nb5+,Ta5+,Sb5+,Mo6+,及びW6+等が知られている。Bサイトの一部を他の元素Mで置換したPZT系のペロブスカイト型酸化物は、下記一般式(P)で表される。
Pb(Zr,Ti,Mb−x−y・・・(P)
(式中、Mは1種又は2種以上のBサイト元素を示す。
0<x<b、0<y<b、0≦b−x−y。
a:b:c=1:1:3が標準であるが、これらのモル比はペロブスカイト構造を取り得る範囲内で基準モル比からずれてもよい。)
インクジェット式記録ヘッド等の用途では、圧電体膜の圧電定数が高いことが好ましく、例えば圧電定数d31≧150pm/Vの高い圧電性能が求められている。また、インクジェット式記録ヘッドではヘッドの交換頻度が少ないことが好ましく、圧電体膜に実用上充分な耐久性が求められている。
PZT系のペロブスカイト型酸化物では、Pb量が少ないとパイロクロア相が生じて圧電性能が低下するので、Aサイト元素であるPb量が化学量論比より多いAサイトリッチな組成が好ましいとされている。しかしながら、Pb量が多くなると、絶縁耐性や耐久性が低下する傾向がある。
非特許文献1,2は、積層コンデンサ用の高誘電率のPZT系誘電体に関するものである。この文献には、Pb量が不足するとパイロクロア相が発生するが、絶縁耐性と耐久性は向上し、耐久性と高静電容量を両立できることが記載されている。誘電体用途(すなわち静電容量のみが必要な用途)では、パイロクロア相が多少存在しても特に使用上影響がないため、パイロクロア相の存在はそれ程問題にならない。
しかしながら、圧電用途では、パイロクロア相が微量でも存在すると圧電性能が大きく下がってしまう。また、誘電体用途に比較して圧電体膜の膜厚が厚い圧電用途では、パイロクロア相を含む膜は膜にクラックが発生したり、基板から剥離しやすいという問題もある。そのため、圧電用途では、Pb量が少なくパイロクロア相を含む圧電体膜は、実用上使用することができない。
特許文献1には、PZT系において、Aサイト元素とBサイト元素のモル比a/bが0.85以上1.0未満のときに耐久性が向上することが記載されている(請求項1)。この文献には、パイロクロア相に関して特に記載されていない。しかしながら、この文献では、通常の気相成膜(具体的にはRFマグネトロンスパッタ法)により成膜が行われており、パイロクロア相を生じさせないような工夫を特にしていない。したがって、Pb量の少ない特許文献1の条件では、パイロクロア相が生じることを回避できない。
特開2005-244174号公報 J.Am.Ceram.Soc.76[2], p.454-458 J.Am.Ceram.Soc.76[2] , p.459-464
上記したように、PZT系の圧電体膜においては、圧電性能と耐久性とは背反する特性であり、これらを両立することはできていなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、圧電性能と耐久性とがいずれも良好なPZT系の圧電体膜とその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の圧電体膜は、下記一般式(P)で表されるペロブスカイト型酸化物からなる(不可避不純物を含んでいてもよい)圧電体膜において、
パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06であることを特徴とするものである。
Pb(Zr,Ti,Mb−x−y・・・(P)
(式中、Mは1種又は2種以上の金属元素を示す。
0<x<b、0<y<b、0≦b−x−y。
a:b:c=1:1:3が標準であるが、これらのモル比はペロブスカイト構造を取り得る範囲内で基準モル比からずれてもよい。)
本明細書において、「パイロクロア相がないこと」は、通常のXRD測定において、パイロクロア相の回折ピークが観察されないことにより定義するものとする。
本発明の圧電体膜の製造方法は、下記一般式(P)で表されるペロブスカイト酸化物からなる(不可避不純物を含んでいてもよい)圧電体膜の製造方法において、
a/b≧1.07の条件で成膜を行う工程(A)と、a/b<1.07の条件で成膜を行う工程(B)とを順次実施して、
パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06である圧電体膜を製造することを特徴とするものである。
Pb(Zr,Ti,Mb−x−y・・・(P)
(式中、Mは1種又は2種以上のBサイト元素を示す。
0<x<b、0<y<b、0≦b−x−y。
a:b:c=1:1:3が標準であるが、これらのモル比はペロブスカイト構造を取り得る範囲内で基準モル比からずれてもよい。)
本発明の圧電素子は、上記の本発明の圧電体膜と、該圧電体膜に対して電界を印加する電極とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の液体吐出装置は、上記の本発明の圧電素子と、該圧電素子に隣接して設けられた液体吐出部材とを備え、該液体吐出部材は、液体が貯留される液体貯留室と、前記圧電体膜に対する前記電界の印加に応じて該液体貯留室から外部に前記液体が吐出される液体吐出口とを有することを特徴とするものである。
本発明は、パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、Aサイト元素とBサイト元素のモル比a/b≦1.06であるPZT系の圧電体膜とその製造方法を実現したものである。本発明によれば、圧電性能と耐久性とがいずれも良好なPZT系の圧電体膜とその製造方法を提供することができる。
本発明の圧電体膜は、下記一般式(P)で表されるペロブスカイト型酸化物からなる(不可避不純物を含んでいてもよい)圧電体膜において、
パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06であることを特徴とするものである。
Pb(Zr,Ti,Mb−x−y・・・(P)
(式中、Mは1種又は2種以上の金属元素を示す。
0<x<b、0<y<b、0≦b−x−y。
a:b:c=1:1:3が標準であるが、これらのモル比はペロブスカイト構造を取り得る範囲内で基準モル比からずれてもよい。)
本発明の出願前にa/b≦1.06のPZT系の圧電体膜は多数報告されているが、パイロクロア相について明記されていないことが多い。「背景技術」の項において述べたように、通常の成膜法でa/b≦1.06のPZT系の圧電体膜を成膜する場合、パイロクロア相について明記されていなくても、パイロクロア相ができるのが従来の常識である。本発明者は製造方法を工夫することにより、Pb量が少ない組成でもパイロクロア相のないペロブスカイト単相構造を実現した。
なお、従来においても、バルクセラミックスでは、a/b≦1.06であり、パイロクロア相のないPZT系圧電体は得られているが、圧電体膜においてかかる特性を有するものは報告されていない。
ペロブスカイト相の生成は、パイロクロア相を経て反応が進むと考えられている。PZTの反応経路は様々提案されているが、例えば、下記2段階で反応が進むと考えられる。下記反応式は、本発明者が公知のリラクサ系の反応式を基にPZT系に書き換えたものである。
1-δPbO + (Zr,Ti)O2 → 1/2 Pb2-δ/2 (Zr,Ti)2O6-δ/2(パイロクロア)
δPbO+1/2 Pb1-δ(Zr,Ti)O3-δ → Pb(Zr,Ti)O3(ペロブスカイト)
Pb不足、あるいは温度不足で活性化エネルギーが不足している場合は、反応一段目で反応が止まるため、パイロクロア相が生成されやすいと考えられる。バルクセラミックスでは、1000℃以上、例えば1200℃といった高温で焼結を行うので、比較的Pb量が少ない条件でも、2段目反応の活性化エネルギーが十分にあるため、パイロクロア相のないPZT系圧電体を生成することができると考えられる。スクリーン印刷でも同様に高温焼結を行うので、パイロクロア相のないPZT系圧電体を生成することができると考えられる。
一般に、気相法ではバルクセラミックスよりも低い温度で成膜を行うので、Pb量が少ないとパイロクロア相が生成されてしまう。
例えば、基板がシリコン基板、酸化シリコン基板、あるいはSOI基板等の含シリコン基板の場合、800℃以上の高温では、PbとSiとが反応して鉛ガラスが生成されて基板が脆弱化するため、800℃未満の比較的低温で成膜することが必須である。
スパッタ法及びプラズマCVD法等のプラズマを用いる気相法では、Pbの逆スパッタ現象が起こりやすいため、Pb不足になりやすい。Pbの逆スパッタを抑制するためにはなるべく低い成膜温度(例えば600℃以下)が好ましいとされており、活性化エネルギーも不足しやすい。反応を促進するために成膜温度を上げるとPbの逆スパッタが激しくなるので、Pb不足がより顕著になる。かかる成膜では、PbOを過剰にして反応平衡を右に寄せることが有効と考えられる。
以上の理由から、従来は、a/b≦1.06であり、パイロクロア相のない圧電体膜は報告されていない。本発明は特に、従来の方法ではPb量の少ない条件下でペロブスカイト単相構造を得ることができなかった800℃未満の比較的低温プロセスに有効である。すなわち、本発明は、気相法、特にスパッタ法及びプラズマCVD法等のプラズマを用いる気相法に有効である。本発明は、基板がシリコン基板、酸化シリコン基板、あるいはSOI基板等の含シリコン基板である場合に有効である。
以下、一般式(P)で表されるペロブスカイト型酸化物を、単に「ペロブスカイト型酸化物(P)」と表記する。ペロブスカイト型酸化物(P)は、真性PZT、あるいはPZTのBサイトの一部がMで置換されたものである。
ペロブスカイト型酸化物(P)のx,yは、0<x<b及び0<y<bを充足していれば特に制限されない。
PZT系のペロブスカイト型酸化物においては、モルフォトロピック相境界(MPB)及びその近傍で高い圧電性能を示すと言われている。PZT系では、Zrリッチなときに菱面体晶系、Tiリッチなときに正方晶系となり、Zr/Tiモル比=55/45近傍が菱面体晶系と正方晶系との相境界、すなわちMPBとなっている。したがって、ペロブスカイト型酸化物(P)のx,yは、MPB組成又はそれに近いことが好ましい。具体的には、0.4≦y≦0.6(0.6≧x≧0.4)であることが好ましい。
Bサイトの1種又は2種以上の置換元素であるMは、特に制限されない。
被置換イオンの価数よりも高い価数を有する各種ドナイオンを添加したPZTでは、真性PZTよりも圧電性能等の特性が向上することが知られている。Mは、4価のZr,Tiよりも価数の大きい1種又は2種以上のドナイオンであることが好ましい。かかるドナイオンとしては、V5+,Nb5+,Ta5+,Sb5+,Mo6+,及びW6+等が挙げられる。すなわち、ペロブスカイト型酸化物(P)は、0<b−x−yであり、MがV,Nb,Ta,及びSbからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を含むペロブスカイト型酸化物(PX)であることが好ましい。
b−x−yは、ペロブスカイト構造を取り得る範囲であれば特に制限されない。例えば、MがNbである場合、0<b−x−y≦0.25であることが好ましく、0<b−x−y≦0.2であることがより好ましい。
本発明者は、a/b≦1.06において高耐久性が得られ、a/bが1.07以上において急激に耐久性が低下することを見出している(図6を参照)。a/bの下限は特に制限なく、ペロブスカイト型構造を取り得る範囲であればよい。本発明者は製造方法を工夫することにより、a/b≦1.06の低Pb濃度の条件においても、パイロクロア相の生成を抑え、高圧電性能を実現している。本発明者は、少なくともa/b≧0.97において圧電性能と耐久性とがいずれも良好なPZT系圧電体膜を実現している(表1,2、図6を参照)。
本発明によれば、40℃相対湿度80%の条件下で、下記測定条件にて測定される平均寿命が500億サイクル以上であるPZT系の圧電体膜を提供することができる。本発明によれば、同測定条件にて測定される平均寿命が700億サイクル以上であるPZT系圧電体膜を提供することができる(表1,2、図6を参照)。なお、下記測定条件は非常に過酷な条件であり、本発明ではかかる条件でも長寿命が得られる。実際の使用条件ではより長寿命が得られることは言うまでもない。
平均寿命の測定条件:
圧電体膜の基板側に下部電極が形成され、基板と反対側に多数の上部電極が形成された圧電素子の形態で、圧電体膜の圧電定数d31を測定する。上部電極は、圧電体膜側から20nm厚のTi膜と150nm厚のPt膜とが順次形成された積層構造とし、個々の上部電極の面積を0.6mm とする。
offset10V、振幅±10V、1kHzの正弦波電圧下で測定される圧電定数d31をd31(+)と定義する。offset−10V、振幅±10V、1kHzの正弦波電圧下で測定される圧電定数d31をd31(−)と定義する。
31(+)≧d31(−)の場合は、12.5V±12.5V、100kHzの台形波を印加する(図7上図を参照)。d31(−)>d31(+)の場合は、−12.5V±12.5V、100kHzの台形波を印加する(図7下図を参照)。いずれの場合においても、10億サイクルごとに(すなわち100kHz×10億サイクル=16.7分おきに)電圧印加を切って、LCRメータにて、1V、1kHzのtanδを計測し、tanδが0.1を超えた点を寿命として求める。圧電体膜上の多数の上部電極のうちランダムに選んだ20ヶ所の測定寿命の平均を平均寿命として求める。
本発明によれば、圧電定数d31が150pm/V以上であるPZT系圧電体膜を提供することができる(表1,2を参照)。
本明細書において、「圧電定数d31が150pm/V以上である」とは、上記で定義されるd31(+)とd31(−)とのうち少なくとも一方が150pm/V以上であることを意味するものとする。
本発明の圧電体膜は、a/b≧1.07の条件で成膜を行う工程(A)と、a/b<1.07の条件で成膜を行う工程(B)とを順次有する製造方法により製造することができる。
圧電体膜の成膜初期においては、パイロクロア相が生成せずペロブスカイト単相構造が安定的に得られるa/b≧1.07の条件で成膜を行い、ペロブスカイト結晶性が良好な膜を成長させる(工程(A))。その後、パイロクロア相が生成しやすいa/b<1.07の条件で膜を成長させる(工程(B))。かかる方法では、はじめにペロブスカイト結晶性が良好な膜を成長させるので、これが結晶核となり、その後にパイロクロア相が生成しやすいa/b<1.07の条件で膜を成長させても、成長する膜はパイロクロア相のないペロブスカイト単相構造の結晶性が良好な膜となる。膜の組成は厚み方向に分布するものとなるが、膜全体として見ればa/b≦1.06となる。本明細書では、工程(A)で成膜される層を「初期層」、工程(B)で成膜される層を「主層」と称す。
成膜方法は特に制限されず、スパッタ法、プラズマCVD法、MOCVD法、及びPLD法等の気相法;ゾルゲル法及び有機金属分解法等の液相法;及びエアロゾルデポジション法等が挙げられる。成膜中にa/bが変わる成膜条件を変えやすいことから、スパッタ法、プラズマCVD法、MOCVD法、及びPLD法等の気相法が好ましい。
気相法では、a/bは、成膜温度及び成膜圧力等の成膜に関与するファクターのうち1種又は2種以上を変えることで、調整できる。
例えば、スパッタ法は、基板とターゲットとを対向配置させ、減圧下でプラズマ化させたガスをターゲットに衝突させ、そのエネルギーによりターゲットから飛び出した分子や原子を基板に付着させる成膜方法である。スパッタ法において、a/bは、ターゲット組成、成膜温度、基板の表面エネルギー、成膜圧力、雰囲気ガス中の酸素量、プラズマ電位、及び基板/ターゲット間距離等の成膜に関与するファクターのうち1種又は2種以上を変えることで、調整できる。
例えば、成膜中に成膜温度を変えることで、簡易にa/bを変えることができる。この場合、工程(A)においてはa/b≧1.07となる相対的に低い温度で成膜を行い、工程(B)においてはa/b<1.07となる相対的に高い温度で成膜を行えばよい。a/b≧1.07、あるいはa/b<1.07となる温度条件は、膜組成及び使用する成膜装置等の成膜温度以外の成膜条件による。
工程(A)で成膜する初期層の膜厚は特に制限なく、ムラなくペロブスカイト結晶性が良好な初期層を形成でき、a/b<1.07となる成膜条件に切り替えたときに結晶核として良好に機能する範囲であればよい。
本発明者は工程(A)で成膜する膜の膜厚が10nm程度とあまりに薄いと、工程(A)で成膜する膜の結晶核としての効果が充分に得られないことを見出している(後記比較例6を参照)。工程(A)で成膜する初期層の膜厚は30nm以上が好ましく、100nm以上がより好ましい(表3を参照)。
本来成膜したいのは主層であるので、初期層の膜厚を不必要に厚くしても、工程時間が増えるだけである。また、初期層の膜厚が厚くなりすぎると、膜全体に占めるPb濃度が高い初期層の耐久性への影響が無視できなくなり、膜の耐久性が低下する恐れがある。工程(A)で成膜する初期層の膜厚は1.0μm以下が好ましく、300nm以下がより好ましい。
以上説明したように、本発明は、パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、Aサイト元素とBサイト元素のモル比a/b≦1.06であるPZT系の圧電体膜とその製造方法を実現したものである。本発明によれば、圧電性能と耐久性とがいずれも良好なPZT系の圧電体膜とその製造方法を提供することができる。
「圧電素子及びインクジェット式記録ヘッド」
図1を参照して、本発明に係る一実施形態の圧電素子及びこれを備えたインクジェット式記録ヘッド(液体吐出装置)の構造について説明する。図1はインクジェット式記録ヘッドの要部断面図(圧電素子の厚み方向の断面図)である。視認しやすくするため、構成要素の縮尺は実際のものとは適宜異ならせてある。
本実施形態の圧電素子1は、基板10上に、下部電極20と圧電体膜30と上部電極40とが順次積層された素子であり、圧電体膜30に対して下部電極20と上部電極40とにより厚み方向に電界が印加されるようになっている。
下部電極20は基板10の略全面に形成されており、この上にライン状の凸部31がストライプ状に配列したパターンの圧電体膜30が形成され、各凸部31の上に上部電極40が形成されている。
圧電体膜30のパターンは図示するものに限定されず、適宜設計される。また、圧電体膜30は連続膜でも構わない。但し、圧電体膜30は、連続膜ではなく、互いに分離した複数の凸部31からなるパターンで形成することで、個々の凸部31の伸縮がスムーズに起こるので、より大きな変位量が得られ、好ましい。
基板10としては特に制限なく、シリコン,酸化シリコン,ステンレス(SUS),イットリウム安定化ジルコニア(YSZ),アルミナ,サファイヤ,SiC,及びSrTiO等の基板が挙げられる。基材10としては、シリコン基板上にSiO膜とSi活性層とが順次積層されたSOI基板等の積層基板を用いてもよい。本発明は特に、シリコン基板、酸化シリコン基板、及びSOI基板のうちいずれかの基板を用いる場合に有効である。
下部電極20の組成は特に制限なく、Au,Pt,Ir,IrO,RuO,LaNiO,及びSrRuO等の金属又は金属酸化物、及びこれらの組合せが挙げられる。上部電極40の組成は特に制限なく、下部電極20で例示した材料,Al,Ta,Cr,Cu等の一般的に半導体プロセスで用いられている電極材料、及びこれらの組合せが挙げられる。下部電極20と上部電極40の厚みは特に制限なく、50〜500nmであることが好ましい。
圧電体膜30はペロブスカイト型酸化物(P)からなり(不可避不純物を含んでいてもよい)、パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06である本発明の圧電体膜である。圧電体膜30の膜厚は特に制限なく、通常1μm以上であり、例えば1〜5μmである。本発明によれば、3.0μm以上の膜厚を有する圧電体膜30を提供することができる。
圧電アクチュエータ2は、圧電素子1の基板10の裏面に、圧電体膜30の伸縮により振動する振動板50が取り付けられたものである。圧電アクチュエータ2には、圧電素子1の駆動を制御する駆動回路等の制御手段(図示略)も備えられている。
インクジェット式記録ヘッド(液体吐出装置)3は、概略、圧電アクチュエータ2の裏面に、インクが貯留されるインク室(液体貯留室)61及びインク室61から外部にインクが吐出されるインク吐出口(液体吐出口)62を有するインクノズル(液体貯留吐出部材)60が取り付けられたものである。インク室61は、圧電体膜30の凸部31の数及びパターンに対応して、複数設けられている。インクジェット式記録ヘッド3では、圧電素子1に印加する電界強度を増減させて圧電素子1を伸縮させ、これによってインク室61からのインクの吐出や吐出量の制御が行われる。
基板10とは独立した部材の振動板50及びインクノズル60を取り付ける代わりに、基板10の一部を振動板50及びインクノズル60に加工してもよい。例えば、基板10がSOI基板等の積層基板からなる場合には、基板10を裏面側からエッチングしてインク室61を形成し、基板自体の加工により振動板50とインクノズル60とを形成することができる。
本実施形態の圧電素子1及びインクジェット式記録ヘッド3は、以上のように構成されている。本実施形態によれば、圧電性能と耐久性とがいずれも良好な圧電素子1を提供することができる。
「インクジェット式記録装置」
図2及び図3を参照して、上記実施形態のインクジェット式記録ヘッド3を備えたインクジェット式記録装置の構成例について説明する。図2は装置全体図であり、図3は部分上面図である。
図示するインクジェット式記録装置100は、インクの色ごとに設けられた複数のインクジェット式記録ヘッド(以下、単に「ヘッド」という)3K,3C,3M,3Yを有する印字部102と、各ヘッド3K,3C,3M,3Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部114と、記録紙116を供給する給紙部118と、記録紙116のカールを除去するデカール処理部120と、印字部102のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙116の平面性を保持しながら記録紙116を搬送する吸着ベルト搬送部122と、印字部102による印字結果を読み取る印字検出部124と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部126とから概略構成されている。
印字部102をなすヘッド3K,3C,3M,3Yが、各々上記実施形態のインクジェット式記録ヘッド3である。
デカール処理部120では、巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム130により記録紙116に熱が与えられて、デカール処理が実施される。
ロール紙を使用する装置では、図2のように、デカール処理部120の後段に裁断用のカッター128が設けられ、このカッターによってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター128は、記録紙116の搬送路幅以上の長さを有する固定刃128Aと、該固定刃128Aに沿って移動する丸刃128Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃128Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃128Bが配置される。カット紙を使用する装置では、カッター128は不要である。
デカール処理され、カットされた記録紙116は、吸着ベルト搬送部122へと送られる。吸着ベルト搬送部122は、ローラ131、132間に無端状のベルト133が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部102のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)となるよう構成されている。
ベルト133は、記録紙116の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示略)が形成されている。ローラ131、132間に掛け渡されたベルト133の内側において印字部102のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ134が設けられており、この吸着チャンバ134をファン135で吸引して負圧にすることによってベルト133上の記録紙116が吸着保持される。
ベルト133が巻かれているローラ131、132の少なくとも一方にモータ(図示略)の動力が伝達されることにより、ベルト133は図2上の時計回り方向に駆動され、ベルト133上に保持された記録紙116は図2の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト133上にもインクが付着するので、ベルト133の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部136が設けられている。
吸着ベルト搬送部122により形成される用紙搬送路上において印字部102の上流側に、加熱ファン140が設けられている。加熱ファン140は、印字前の記録紙116に加熱空気を吹き付け、記録紙116を加熱する。印字直前に記録紙116を加熱しておくことにより、インクが着弾後に乾きやすくなる。
印字部102は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙送り方向と直交方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図3を参照)。各印字ヘッド3K,3C,3M,3Yは、インクジェット式記録装置100が対象とする最大サイズの記録紙116の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙116の送り方向に沿って上流側から、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応したヘッド3K,3C,3M,3Yが配置されている。記録紙116を搬送しつつ各ヘッド3K,3C,3M,3Yからそれぞれ色インクを吐出することにより、記録紙116上にカラー画像が記録される。
印字検出部124は、印字部102の打滴結果を撮像するラインセンサ等からなり、ラインセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まり等の吐出不良を検出する。
印字検出部124の後段には、印字された画像面を乾燥させる加熱ファン等からなる後乾燥部142が設けられている。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けた方が好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
後乾燥部142の後段には、画像表面の光沢度を制御するために、加熱・加圧部144が設けられている。加熱・加圧部144では、画像面を加熱しながら、所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ145で画像面を加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして得られたプリント物は、排紙部126から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット式記録装置100では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部126A、126Bへと送るために排紙経路を切り替える選別手段(図示略)が設けられている。
大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列にプリントする場合には、カッター148を設けて、テスト印字の部分を切り離す構成とすればよい。
インクジェット記記録装置100は、以上のように構成されている。
(設計変更)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能である。
本発明に係る実施例及び比較例について説明する。
(実施例1)
Siウエハ上にスパッタ法により、下部電極として20nm厚のTi膜と150nm厚の(111)Ir膜とを順次成膜した。この下部電極上にNb−PZT圧電体膜を成膜した。Nb−PZT圧電体膜の成膜に際しては、基板温度420℃で150nm厚の初期層を成膜した後、基板温度の設定温度を450℃に変えて引き続き主層の成膜を行った。使用した装置では、設定温度を変更した後、実際に基板温度が設定温度に昇温するには10分程度に時間がかかる。Nb−PZT圧電体膜の総厚は4μmとした。
その他の圧電体膜の成膜条件は以下の通りとした。
成膜装置:RFスパッタ装置(アルバック社製「強誘電体成膜スパッタ装置MPS型」)、
ターゲット:120mmφのPb1.3((Zr0.52Ti0.480.88Nb0.12)O焼結体、
成膜パワー:500W、
基板/ターゲット間距離:60mm、
成膜圧力:0.3Pa、
成膜ガス:Ar/O=97.5/2.5(モル比)。
得られた圧電体膜について、リガク社製「薄膜評価用X線回折装置ULTIMA」を用いて、θ/2θ測定法によりXRD分析を実施した。XRDパターンを図4に示す。
得られた圧電体膜は、ペロブスカイト構造を有する(100)配向膜であった。Lotgerling法により測定される配向度Fは99%であった。パイロクロア相のピークは観察されず、得られた圧電体膜はペロブスカイト単相構造の結晶性の良好な膜であった。「パイロクロア相のピーク」は、PbNbパイロクロアの(222)面である2θ=29.4°付近、及び(400)面である2θ=34.1°の±1°の範囲に現れる。
パイロクロア量(%)として、ΣI(パイロクロア)/(ΣI(ペロブスカイト)+ΣI(パイロクロア))を算出した。ここで、ΣI(パイロクロア)はパイロクロア相からの反射強度の合計であり、ΣI(ペロブスカイト)はペロブスカイト相からの反射強度の合計である。本実施例では、パイロクロア相の回折ピークは観察されていないので、パイロクロア量は0%であった。
得られた圧電体膜について、PANalytical社製「蛍光X線装置アクシオス」を用いて、蛍光X線(XRF)測定を行い、Aサイト元素とBサイト元素のモル比a/b(=Pb/(Zr+Ti+Nb)モル比)を測定したところ、1.06であった。
最後に、PZT膜上にTi/Pt上部電極(Ti:20nm厚/Pt:150nm厚)を蒸着して(Tiは密着層として機能し、Ptが主に電極として機能する。)、本発明の圧電素子を得た。
得られた圧電素子について、圧電定数d31(+),d31(−)の測定、及び平均寿命の測定を行った。d31(+)=50pm/V、d31(−)=240pm/V、平均寿命=980億サイクルであった。本実施例では、高圧電性能と高耐久性を有するNb−PZT膜を成膜することができた。
(実施例2〜4、比較例1〜7)
圧電体膜の成膜温度条件を表1に示す条件とした以外は実施例1と同様にして、圧電素子を得た。評価結果を表1及び表2に示す。
実施例1〜4で得られたNb−PZT膜はいずれも、a/b≦1.06であり、パイロクロア相のないペロブスカイト単相構造の結晶性の良好な膜であった。得られた膜はいずれも、高圧電性能と高耐久性とを有する膜であった。
成膜中に成膜温度を変えず、終始440℃以下の温度で成膜を行った比較例1〜3では、得られたNb−PZT膜はいずれもa/b≧ 1.07であり、パイロクロア相のないペロブスカイト単相構造の結晶性の良好な膜であったが、平均寿命が250億サイクル以下であり、耐久性が不充分であった。
成膜中に成膜温度を変えず、終始450℃以上の温度で成膜を行った比較例4,5,7では、得られたNb−PZT膜はいずれもa/b≦1.06であり、パイロクロア相が生成されており、圧電性能が不充分であった。比較例7はパイロクロア相100%であったので、成膜後にNb−PZT膜が基板から剥離し、上部電極の成膜ができず、圧電定数及び平均寿命の測定ができなかった。比較例4の圧電体膜のXRDパターンを図4に示す。
実施例4と同様に成膜中に成膜温度を変えたが、初期層の厚みを10nmとした比較例6では、得られたNb−PZT膜にはパイロクロア相が生成されており、圧電性能が不充分であった。初期層の厚みが薄すぎると、結晶核としての効果が充分に得られないと考えられる。
実施例1〜4及び比較例1〜5,7について、a/bと結晶配向度との関係を図5に示す。従来の成膜法では、a/bが低い条件では結晶配向度が低下しているが、本発明ではa/bが低い条件においても結晶配向度が高く結晶性の良好な膜を成膜できた。
図6は、パイロクロア相を含まない実施例1〜4及び比較例1〜3について、a/bと平均寿命との関係を示したものである。a/b=1.06を境に、これ以下の領域では急激に平均寿命が伸びている。a/b≧1.07では、ペロブスカイト単相であっても、粒界等にXRDでは検出されないアモルファス酸化鉛が存在するために、駆動中にリーク電流が生じて平均寿命が低下すると推定される。a/b≦1.06では、粒界等に存在するアモルファス酸化鉛がなくなるために、急激に平均寿命が高くなると考えられる。
(実施例5)
ターゲット組成をPb1.3(Zr0.52Ti0.48)Oとした以外は実施例1〜4と同様にして、本発明の圧電素子を製造した。真性PZTにおいても、a/b≧1.07の条件で成膜を行う工程(A)と、a/b<1.07の条件で成膜を行う工程(B)とを順次実施することにより、パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06である圧電体膜を製造できることが確認された。得られた圧電体膜は、圧電性能と耐久性とがいずれも良好であった。ただし、Nbをドープしない真性PZTでは、Nb−PZTよりも圧電性能が相対的に低く、変位が少ない分、耐久性は真性PZTよりも向上した。
(試験例)
本発明者は、初期層の厚みを変える以外は比較例6と同様にして、初期層の厚みの検討を行った。結果を表3に示す。表に示すように、初期層は30nm以上が好ましいことが明らかとなった。
Figure 2010080813
Figure 2010080813
Figure 2010080813
本発明の圧電体膜及びその製造方法は、インクジェット式記録ヘッド,磁気記録再生ヘッド,MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)デバイス,マイクロポンプ,超音波探触子,及び超音波モータ等に搭載される圧電アクチュエータ、及び強誘電体メモリ等の強誘電体素子に好ましく適用できる。
本発明に係る一実施形態の圧電素子及びインクジェット式記録ヘッド(液体吐出装置)の構造を示す断面図 図1のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置の構成例を示す図 図2のインクジェット式記録装置の部分上面図 実施例1及び比較例4の圧電体膜のXRDパターン 実施例1〜4及び比較例1〜5,7におけるa/bと結晶配向度との関係を示すグラフ 実施例1〜4及び比較例1〜3におけるa/bと平均寿命との関係を示すグラフ 平均寿命測定における駆動波形を示す図
符号の説明
1 圧電素子
3、3K,3C,3M,3Y インクジェット式記録ヘッド(液体吐出装置)
10 基板
20、40 電極
30 圧電体膜
60 インクノズル(液体貯留吐出部材)
61 インク室(液体貯留室)
62 インク吐出口(液体吐出口)
100 インクジェット式記録装置

Claims (13)

  1. 下記一般式(P)で表されるペロブスカイト型酸化物からなる(不可避不純物を含んでいてもよい)圧電体膜において、
    パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06であることを特徴とする圧電体膜。
    Pb(Zr,Ti,Mb−x−y・・・(P)
    (式中、Mは1種又は2種以上の金属元素を示す。
    0<x<b、0<y<b、0≦b−x−y。
    a:b:c=1:1:3が標準であるが、これらのモル比はペロブスカイト構造を取り得る範囲内で基準モル比からずれてもよい。)
  2. 前記一般式(P)で表されるペロブスカイト型酸化物は、
    0<b−x−yであり、MがV,Nb,Ta,及びSbからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を含むペロブスカイト型酸化物(PX)であることを特徴とする請求項1に記載の圧電体膜。
  3. 40℃相対湿度80%の条件下で、下記測定条件にて測定される平均寿命が500億サイクル以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電体膜。
    平均寿命の測定条件:
    圧電体膜の基板側に下部電極が形成され、基板と反対側に多数の上部電極が形成された圧電素子の形態で、圧電体膜の圧電定数d31を測定する。上部電極は、圧電体膜側から20nm厚のTi膜と150nm厚のPt膜とが順次形成された積層構造とし、個々の上部電極の面積を0.6mm とする。
    offset10V、振幅±10V、1kHzの正弦波電圧下で測定される圧電定数d31をd31(+)と定義する。offset−10V、振幅±10V、1kHzの正弦波電圧下で測定される圧電定数d31をd31(−)と定義する。
    31(+)≧d31(−)の場合は、12.5V±12.5V、100kHzの台形波を印加する。d31(−)>d31(+)の場合は、−12.5V±12.5V、100kHzの台形波を印加する。いずれの場合においても、10億サイクルごとに(すなわち100kHz×10億サイクル=16.7分おきに)電圧印加を切って、LCRメータにて、1V、1kHzのtanδを計測し、tanδが0.1を超えた点を寿命として求める。圧電体膜上の多数の上部電極のうちランダムに選んだ20ヶ所の測定寿命の平均を平均寿命として求める。
  4. 圧電定数d31が150pm/V以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧電体膜。
  5. a/b≧1.07の条件で成膜を行う工程(A)と、a/b<1.07の条件で成膜を行う工程(B)とを順次有する製造方法により製造されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧電体膜。
  6. 前記製造方法においては、工程(A)の成膜温度が工程(B)の成膜温度よりも相対的に低いことを特徴とする請求項5に記載の圧電体膜。
  7. 気相成膜法により成膜されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の圧電体膜。
  8. シリコン基板、酸化シリコン基板、及びSOI基板のうちいずれかの基板上に成膜されたものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の圧電体膜。
  9. 3.0μm以上の膜厚を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の圧電体膜。
  10. 下記一般式(P)で表されるペロブスカイト酸化物からなる(不可避不純物を含んでいてもよい)圧電体膜の製造方法において、
    a/b≧1.07の条件で成膜を行う工程(A)と、a/b<1.07の条件で成膜を行う工程(B)とを順次実施して、
    パイロクロア相を含まないペロブスカイト単相構造であり、a/b≦1.06である圧電体膜を製造することを特徴とする圧電体膜の製造方法。
    Pb(Zr,Ti,Mb−x−y・・・(P)
    (式中、Mは1種又は2種以上のBサイト元素を示す。
    0<x<b、0<y<b、0≦b−x−y。
    a:b:c=1:1:3が標準であるが、これらのモル比はペロブスカイト構造を取り得る範囲内で基準モル比からずれてもよい。)
  11. 工程(A)の成膜温度が工程(B)の成膜温度よりも相対的に低いことを特徴とする請求項10に記載の圧電体膜の製造方法。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載の圧電体膜と、該圧電体膜に対して電界を印加する電極とを備えたことを特徴とする圧電素子。
  13. 請求項12に記載の圧電素子と、該圧電素子に隣接して設けられた液体吐出部材とを備え、該液体吐出部材は、液体が貯留される液体貯留室と、前記圧電体膜に対する前記電界の印加に応じて該液体貯留室から外部に前記液体が吐出される液体吐出口とを有することを特徴とする液体吐出装置。
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