JP2002503666A - グルココルチコイド選択性消炎剤 - Google Patents

グルココルチコイド選択性消炎剤

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JP2002503666A
JP2002503666A JP2000531450A JP2000531450A JP2002503666A JP 2002503666 A JP2002503666 A JP 2002503666A JP 2000531450 A JP2000531450 A JP 2000531450A JP 2000531450 A JP2000531450 A JP 2000531450A JP 2002503666 A JP2002503666 A JP 2002503666A
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carbons
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alkyl
aryl
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コグラン,マイケル・ジエイ
コート,マイケル・イー
エドワーズ,ジエイムズ・ピー
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    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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Abstract

(57)【要約】 式(I): 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、免疫または自己免疫疾患を治療するために有用なグルココルチコイ
ド受容体選択性ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン、前記化合物を含む医薬組
成物、並びに哺乳動物における炎症、炎症性疾患、免疫及び自己免疫疾患の抑制
方法に関する。
【0002】 (発明の背景) 細胞内受容体(IR)は、遺伝子発現の調節に関与する構造的に関連したタン
パク質類である。ステロイドホルモン受容体は、天然リガンドが通常エストラジ
オール、プロゲステロン及びコルチゾールのような内因性ステロイドからなる前
記スーパーファミリーのサブセットである。前記受容体に対する人工リガンドは
、ヒトの健康において重要な役割を果たし、前記受容体の中でグルココルチコイ
ド受容体(GR)はヒト生理機能及び免疫応答の調節において本質的な役割を有
する。GRと相互作用するステロイドが強力な消炎剤であることが判明した。こ
うした効果があるにもかかわらず、ステロイドGRリガンドは非選択性である。
長期投与に伴う副作用は、エストロゲン、プロゲステロンやアンドロゲンのよう
な他のステロイド受容体及びやや相同のリガンド結合ドメインを有するミネラル
コルチコイド受容体との交差反応性の結果であると考えられている。
【0003】 本明細書に開示の選択的GRリプレッサー、アゴニスト、部分アゴニスト及び
アンタゴニストは、炭水化物、タンパク質及び脂質代謝を含めた身体の基本的な
生命維持システム、並びに血管、腎、中枢神経、免疫、骨格筋、及び他の臓器や
組織系の機能に影響を与えるために使用され得る。この点で、GRモジュレータ
ーは免疫、組織拒絶、自己免疫性、各種悪性疾患(例えば、白血病及びリンパ腫
)、クッシング症候群、急性副腎不全、先天性副腎過形成、リウマチ熱、結節性
多発動脈炎、肉芽腫性多発動脈炎、骨髄系細胞系の抑制、免疫増殖/アポトーシ
ス、HPA軸の抑制及び調節、高コルチゾール血症、Th1/Th2サイトカイ
ンバランスの調節、慢性腎疾患、卒中、脊髄損傷、高カルシウム血症、過血糖症
、急性副腎不全、慢性原発性副腎不全、続発性副腎不全、先天性副腎過形成、脳
浮腫、血小板減少症及びリトル症候群の治療において有用であることが判明した
【0004】 GRモジュレーターは、全身性炎症が関わる病状、例えば炎症性腸疾患、全身
性エリテマトーデス、結節性多発動脈炎、ウェジナー肉芽腫症、巨細胞動脈炎、
慢性関節リウマチ、骨関節症、吉草熱、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、血管神経性
浮腫、慢性閉塞肺疾患、喘息、腱炎、滑液嚢炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、自
己免疫性慢性活動型肝炎、臓器移植、肝炎及び肝硬変において特に有用である。
GR活性化合物は、免疫刺激薬及び抑制薬として、並びに創傷治癒・組織修復剤
としても使用されている。
【0005】 GRモジュレーターは、各種局所疾患、例えば炎症性頭皮脱毛症、皮下脂肪組
織炎、乾癬、円板状エリテマトーデス、炎症嚢胞、アトピー性皮膚炎、壊疽性膿
皮症、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、妊
娠性ヘルペス、好酸球性筋膜炎、再発性多発軟骨炎、炎症性脈管炎、サルコイド
ーシス、スイート病、I型反応性らい病、毛細血管腫、接触皮膚炎、アトピー性
皮膚炎、扁平苔癬、落屑性皮膚炎、結節性紅斑、アクネ、多毛症、中毒性表皮壊
死症、多形紅斑、皮膚型T−細胞リンパ腫において有用であることが判明してい
る。
【0006】 グルココルチコイド受容体の選択的アンタゴニストの研究は数10年間にわた
りうまく進んでいない。前記アンタゴニストは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV
)、細胞アポトーシス及びガン(この中には、非限定的にカポジー肉腫が含まれ
る)が関連する幾つかの病気、免疫系活性化及び調節、炎症応答の脱感作、IL
−1発現、抗レトロウイルス治療、ナチュラルキラー細胞発生、リンパ性白血病
、色素性網膜炎の治療において潜在的に有用である。認知及び行動プロセスは、
アンタゴニストが認知行動、記憶及び学習強化、うつ病、嗜癖、情緒異常症、慢
性疲労症候群、精神分裂病、卒中、睡眠障害及び不安症のようなプロセスの治療
において潜在的に有用であろうグルココルチコイド治療に対して感受性でもある
【0007】 (発明の要旨) 本発明の1態様は、式I:
【0008】
【化10】 で表される化合物、あるいはその医薬的に許容され得る塩またはプロドラッグで
ある。上記式中 記号
【0009】
【化11】 は、2個の二重結合が隣接して位置しない条件で単結合または二重結合を表し; Aは、L−R{式中、 Lは (1)共有結合、 (2)−O−、 (3)−S(O)−(式中、tは0、1または2である)、 (4)−C(X)−、 (5)−NR−(式中、Rは(a)水素、(b)アリール、(c)炭素数3
〜12のシクロアルキル、(d)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルカノイ
ル、(e)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルコキシカルボニル、(f)ア
ルキル部分の炭素数が1〜12であり、1〜2個のアリール基で置換されたアル
コキシカルボニル、(g)炭素数1〜12のアルキル、(h)アリール及び炭素
数3〜12のシクロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基で置換さ
れた炭素数1〜12のアルキル、(i)炭素−炭素二重結合の炭素が窒素に直接
結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニル、及び(j)炭素−炭素三重結
合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルキニルから選択
される)、 (6)−NRC(X)NR−(式中、XはOまたはSであり、R及びR は独立して(a)水素、(b)アリール、(c)炭素数3〜12のシクロアルキ
ル、(d)炭素数1〜12のアルキル、(e)アリール及び炭素数3〜12のシ
クロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基で置換された炭素数1〜
12のアルキル、(f)炭素−炭素二重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件
で、炭素数3〜12のアルケニル、及び(g)炭素−炭素三重結合の炭素が窒素
に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルキニルから選択される)、 (7)−X’C(X)−(式中、Xは前記と同義であり、X’はOまたはSであ
る)、 (8)−C(X)X’−、 (9)−X’C(X)X”−(式中、XがOのときX’及びX”の少なくとも1
個はOである条件で、X及びX’は前記と同義であり、X”はOまたはSである
)、 (10)−NRC(X)−、 (11)−C(X)NR−、 (12)−NRC(X)X’−、 (13)−X’C(X)NR−、 (14)−SONR−、 (15)−NRSO−、及び (16)−NRSONR− から選択され、(6)〜(16)はその右端がRに結合しており、 Rは (1)−OH、 (2)−OG(式中、Gは−OH保護基である)、 (3)−SH、 (4)−CN、 (5)ハロ、 (6)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (7)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (8)−CHO、 (9)−NR7’(式中、Rは前記と同義であり、R7’は(a)水素、
(b)アリール、(c)炭素数3〜12のシクロアルキル、(d)アルキル部分
の炭素数が1〜12のアルカノイル、(e)アルキル部分の炭素数が1〜12の
アルコキシカルボニル、(f)アルキル部分の炭素数が1〜12であり、1〜2
個のアリール基で置換されたアルコキシカルボニル、(g)炭素数1〜12のア
ルキル、(h)アリール及び炭素数3〜12のシクロアルキルから独立して選択
される1〜2個の置換基で置換された炭素数1〜12のアルキル、(i)炭素−
炭素二重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニ
ル、及び(j)炭素−炭素三重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素
数3〜12のアルキニルから選択される)、 (10)−C(X)NR、 (11)−OSO11(式中、R11は(a)アリール、(b)炭素数3〜12の
シクロアルキル、(c)炭素数1〜12のアルキル、(d)1〜4個のハロ置換基で置
換された炭素数1〜12のアルキル、及び(e)炭素数1〜12のペルフルオロア ルキルから選択される)、 (12)炭素数1〜12のアルキル、 (13)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素二重結合の炭素はLに直接結合
しない条件で、炭素数2〜12のアルケニル、 (14)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素三重結合の炭素はLに直接結合
しない条件で、炭素数2〜12のアルキニル、 (15)炭素数3〜12のシクロアルキル、 (16)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素二重結合の炭素はLに直接結合
しない条件で、炭素数4〜12のシクロアルケニル、 (17)炭素数1〜12のペルフルオロアルキル、 (18)アリール、及び (19)ヘテロ環 から選択され、 但し、Rが(1)〜(11)のときLは共有結合であり、 前記(12)、(13)及び(14)は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルコキシ、 (b)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (c)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で、−SH、 (d)−CN、 (e)ハロ、 (f)−CHO、 (g)−NO、 (h)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (i)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (j)−NR7’、 (k)=NNR7’、 (l)−NRNR7’7”(式中、R及びR7’は前記と同義であり、R 7” は(i)水素、(ii)アリール、(iii)炭素数3〜12のシクロアルキル、(iv)ア
ルキル部分の炭素数が1〜12のアルカノイル、(v)アルキル部分の炭素数が1 〜12のアルコキシカルボニル、(vi)アルキル部分の炭素数が1〜12であり、
1〜2個のアリール基で置換されたアルコキシカルボニル、(vii)炭素数が1〜 12のアルキル、(viii)アリール及び炭素数3〜12のシクロアルキルから独立
して選択される1〜2個の置換基で置換された炭素数1〜12のアルキル、(ix)
炭素−炭素二重結合が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニ
ル、及び(x)炭素−炭素三重結合が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜1 2のアルキニルから選択される)、 (m)−CO10(式中、R10は(i)アリール、(ii)1〜3個の炭素数1 〜12のアルキル置換基で置換されたアリール、(iii)炭素数3〜12のシクロ アルキル、(iv)炭素数1〜12のアルキル、及び(v)アリールまたは炭素数3〜 12のシクロアルキルで置換された炭素数1〜12のアルキルから選択される)
、 (n)−C(X)NR、 (o)=N−OR10、 (p)=NR10、 (q)−S(O)10、 (r)−X’C(X)R10、 (s)(=X)、及び (t)−OSO11 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得、 前記(15)及び(16)は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルキル、 (b)アリール、 (c)炭素数1〜12のアルコキシ、 (d)ハロ、及び (e)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH から独立して選択される1〜4個の置換基で置換され得、 前記(18)及び(19)は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルキル、 (b)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、 (c)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルコキシカルボニル、 (d)炭素数1〜12のアルコキシ、 (e)ハロ、 (f)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (g)炭素数1〜12のチオアルコキシ、 (h)炭素数1〜12のペルフルオロアルキル、 (i)−NR7’、 (j)−CO10、 (k)−OSO11、及び (l)(=X) から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得る} であり; R、R、R及びRは独立して、水素またはAであるか;または R及びRは一緒になって、−X−Y−Z−{式中、Xは−O−ま
たは−CH−であり、Yは−C(O)−または−(C(R12)(R13
−(式中、R12及びR13は独立して水素または炭素数1〜12のアルキ
ルであり、vは1、2または3である)であり、Zは−CH−、−CH
(O)−、−CHO−、−CHNR−、−NR−及び−O−から選択
される}であり; Lは、 (1)共有結合、 (2)炭素数2〜12のアルキレン、 (3)(a)炭素数3〜8のスピロアルキル、(b)炭素数5〜8のスピロアル
ケニル、(c)オキソ、(d)ハロ、及び(e)2個の−OH基が同一炭素に結
合しない条件で−OHから独立して選択される1〜2個の置換基で置換された炭
素数1〜12のアルキレン、 (4)炭素数2〜12のアルキニレン、 (5)−NR−、 (6)−C(X)−、 (7)−O−、及び (8)−S(O)− から選択され; Rは、 (1)ハロ、 (2)−C(=NR)OR10、 (3)−CN (4)炭素数1〜12のアルキル、 (5)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素三重結合の炭素はLに直接結合し
ない条件で、炭素数2〜12のアルキニル、 (6)炭素数3〜12のシクロアルキル、 (7)ヘテロ環、 (8)アリール、 (9)Rが(9)のときLは−NR−または−O−以外である条件で、
【0010】
【化12】 {式中、炭素−炭素二重結合はZまたはE配置にあり、R19、R20及びR は独立して、(a)水素、(b)ハロ、(c)炭素数1〜12のアルキル、及
び(d)(i)炭素数1〜12のアルコキシ、(ii)2個の−OH基が同一炭素に結 合しない条件で−OH、(iii)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で− SH、(iv)−CN、(v)ハロ、(vi)−CHO、(vii)−NO、(viii)炭素数1〜
12のハロアルコキシ、(ix)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、(x)− NR8’9’、(xi)=NNR8’、(xii)−NRNR8’9’、(xiii
)−CO10、(xiv)−C(X)NR8’9’、(xv)=N−OR10、(xvi
)=NR10、(xvii)−S(O)10、(xviii)−X’C(X)R10、(xix
)(=X)、(xx)−O−(CH−Z−R10、(xxi)−OC(X)NR8’9’、(xxii)−L30、(xxiii)アルキル基の炭素数が1〜12のアルカ ノイルオキシ、(xxiv)−OSO11、及び(xxv)−NR(X)NR8’ で置換された炭素数1〜12のアルキルから選択されるか、またはR20及び
21は一緒になって、(a)炭素数3〜12のシクロアルキル、(b)炭素数
4〜12のシクロアルケニル、及び(c)
【0011】
【化13】 (式中、R22及びR23は独立して水素または炭素数1〜12のアルキルから
選択される) から選択される}、及び (10)炭素数4〜12のシクロアルケニル から選択され、 但し、Rが(1)、(2)または(3)のときLは共有結合であり、 前記(4)〜(8)は任意に、 (a)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (b)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で、−SH、 (c)−CN、 (d)ハロ、 (e)−CHO、 (f)−NO、 (g)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (h)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (i)−NR8’9’(式中、R8’及びR9’は(i)水素、(ii)アルキル部 分の炭素数が1〜12のアルカノイル、(iii)アルキル部分の炭素数が1〜12 のアルコキシカルボニル、(iv)アルキル部分の炭素数が1〜12であり、1〜2
個のフェニル置換基で置換されたアルコキシカルボニル、(v)炭素数3〜12の シクロアルキル、(vi)炭素数1〜12のアルキル、(vii)炭素数1〜12のアル コキシ、炭素数3〜12のシクロアルキル及びアリールから独立して選択される
1〜3個の置換基で置換された炭素数1〜12のアルキル、(viii)炭素−炭素二
重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニル、(i
x)炭素−炭素三重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12の
アルキニル、(x)アリール、及び(xi)炭素数1〜12のアルキル、アルキル部分 の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、アルキル部分の炭素数が1〜12の
アルコキシカルボニル、炭素数1〜12のアルコキシ、ハロ、2個の−OH基が
同一炭素に結合しない条件で−OH、炭素数1〜12のチオアルコキシ、炭素数
1〜12のペルフルオロアルキル、−NR7’、−CO10、−OSO 11、及び(=X)から独立して選択される1〜5個の置換基で置換された
アリールから選択されるか、またはR8’及びR9’はこれらが結合している窒
素原子と一緒になって、(i)アジリジン、(ii)アゼチジン、(iii)ピロリジン、(i
v)ピペリジン、(v)ピラジン、(vi)モルホリン、(vii)チオモルホリン、及び(vii
i)チオモルホリンスルホンから選択される環を形成し、前記(i)〜(viii)は任意 に1〜3個の炭素数1〜12のアルキル置換基で置換され得る)、 (j)=NNR8’9’、 (k)−NRNR8’9’、 (l)−CO、 (m)−C(X)NR8’9’、 (n)=N−OR、 (o)=NR、 (p)−S(O)10、 (q)−X’C(X)R、 (r)(=X)、 (s)−O−(CH−Z−R10(式中、R10は前記と同義であり、q
は1、2または3であり、ZはOまたは−S(O)−である)、 (t)−OC(X)NR8’9’、 (u)−OSO11、 (v)アルキル基の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、 (w)−L30(式中、Lは(i)共有結合、(ii)−O−、(iii)−S(O) −、及び(iv)−C(X)−から選択され、R30は(i)炭素数1〜12のアル キル、(ii)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素二重結合の炭素はLに直接結
合しない条件で、炭素数1〜12のアルケニル、(iii)Lが共有結合以外のと き炭素−炭素三重結合の炭素はLに直接結合しない条件で、炭素数1〜12の
アルキニル、(iv)アリール、(v)炭素数1〜12のアルキル、ハロ、−NO、 及び2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で−OHから独立して選択され
る1〜5個の置換基で置換されたアリール、(vi)ヘテロ環、及び(vii)炭素数1 〜12のアルキル、ハロ、−NO、及び2個の−OH基が同一炭素に結合しな
い条件で−OHから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されたヘテロ環
から選択され、前記(i)、(ii)及び(iii)は任意に、炭素数3〜12のシクロアル
キル、2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で−OH、アリール及びヘテ
ロ環で置換され得る)、 (x)−X’C(X)X”R10、 (y)−C(=NR)OR10、及び (z)−NR(X)NR8’9’ から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得、 前記(9)及び(10)のシクロアルケニル基またはR20とR21が一緒にな
って形成される環は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルコキシ、 (b)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (c)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で、−SH、 (d)−CN、 (e)ハロ、 (f)−CHO、 (g)−NO、 (h)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (i)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (j)−NR8’9’、 (k)=NNR8’9’、 (l)−NRNR8’9’、 (m)−CO10、 (n)−C(X)NR8’9’、 (o)=N−OR10、 (p)=NR10、 (q)−S(O)10、 (r)−X’C(X)R10、 (s)(=X)、 (t)−O−(CH−Z−R10、 (u)−OC(X)NR8’9’、 (v)−L30、 (w)アルキル基の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、 (x)−OSO11、及び (y)−NR(X)NR8’9’、 から独立して選択される1〜2個の置換基で置換され得; Rは、水素または炭素数1〜12のアルキルであるか;または −L−RとRは一緒になって、 (1)
【0012】
【化14】 (式中、dは1、2、3または4であり、Aは(a)−CH−、(b)−O−
、(c)−S(O)−及び(d)−NR−から選択される)、または (2)
【0013】
【化15】 (式中、炭素−炭素二重結合はEまたはZ配置にあり得、R26は(a)アリー
ル、(b)ヘテロ環、(c)炭素数1〜12のアルキル、(d)炭素数3〜12
のシクロアルキル、(e)炭素数4〜12のシクロアルケニル、及び(f)炭素
数4〜12のシクロアルケニルから選択され、前記(a)〜(f)は任意に、(i
)炭素数1〜12のアルコキシ、(ii)2個の−OH基が同一炭素に結合しないと いう条件で−OH、(iii)2個の−SH基が同一炭素に結合しないという条件で −SH、(iv)−CN、(v)ハロ、(vi)−CHO、(vii)−NO、(viii)炭素数1
〜12のハロアルコキシ、(ix)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、(x) −NR8’9’、(xi)=NNR8’9’、(xii)−NRNR8’9’、(
xiii)−CO10、(xiv)−C(X)NR8’9’、(xv)=N−OR10
(xvi)=NR10、(xvii)−S(O)10、(xviii)−X’C(X)R10
(xix)(=X)、(xx)−O−(CH−Z−R10、(xxi)−OC(X)NR 8’9’、(xxii)−L30、(xxiii)アルキル基の炭素数が1〜12のア ルカノイルオキシ、(xxiv)−OSO11、及び(xxv)−NR(X)NR 9’から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得る) である。
【0014】 本発明の別の態様で、グルココルチコイド受容体を選択的に拮抗、部分的に拮
抗、作動または調節する方法を開示する。
【0015】 本発明の別の態様で、式Iを有する化合物を有効量投与することを含む疾患の
治療方法を開示する。
【0016】 本発明の更に別の実施態様で、式Iを有する化合物を含む医薬組成物を開示す
る。
【0017】 本発明の化合物には、 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−フェニル−2,2,4−トリメチル−
1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン、 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2,2,4−ト
リメチル−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン、 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−(3,5−ジクロロフェニル)−2,
2,4−トリメチル−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン、及び 2,3,5−トリヒドロ−11−メトキシ−5−(3,5−ジクロロフェニル)
−2,2,4−ジメチル−4−メチレン−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−
f]キノリン が含まれるが、これらに限定されない。
【0018】 (発明の詳細な説明) 用語の定義 用語「アルカノイル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルキ
ル基を指す。
【0019】 用語「アルカノイルオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアル
カノイル基を指す。
【0020】 用語「アルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する炭化水
素から誘導される1価の炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝鎖基を指す。
【0021】 用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアルキル基を
指す。
【0022】 用語「アルコキシカルボニル」は、エステル基、すなわちカルボニル基を介し
て親分子部分に結合したアルコキシ基を指す。
【0023】 用語「アルキル」は、飽和炭化水素から誘導される1価の炭素数1〜12の直
鎖もしくは分枝鎖基を指す。
【0024】 用語「アルキレン」は、アルカンから誘導される2価の炭素数1〜12の直鎖
もしくは分枝鎖基を指す。
【0025】 用語「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する1価の
炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝鎖炭化水素を指す。
【0026】 用語「アルキニレン」は、アルキンから誘導される2価の炭素数2〜12の直
鎖もしくは分枝鎖基を指す。
【0027】 用語「アミノ」は、−NHを指す。
【0028】 用語「アリール」は、1〜2個の芳香族環を有する単環式または二環式炭素環
系を指す。アリール基はシクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロペンタンまた
はシクロペンテン環に融合していてもよい。
【0029】 用語「カルボキシ」は、−COHを指す。
【0030】 用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する
炭素数3〜12の環式または二環式炭化水素から誘導される1価の基を指す。
【0031】 用語「シクロアルキル」は、飽和環式または二環式炭化水素から誘導される1
価の炭素数3〜12の基を指す。
【0032】 用語「ハロ」は、F、Cl、BrまたはIを指す。
【0033】 用語「ヘテロ環」は、窒素、酸素及び硫黄からなる群から独立して選択される
1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜7員環を指す。4−及び5員環は0〜2個
の二重結合を有し、6−及び7員環は0〜3個の二重結合を有する。用語「ヘテ
ロ環」には、上記したヘテロ環がアリール環、シクロヘキサン環、シクロヘキセ
ン環、シクロペンタン環、シクロペンテン環または他の単環式ヘテロ環から独立
して選択される1〜2個の環に融合した二環式、三環式及び四環式基が含まれる
。ヘテロ環には、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチ
アゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ビオチニル、シンノリニル、
ジヒドロフリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、
ジチアゾリル、フリル、ホモピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル
、イミダゾリル、インドリル、イソキノリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾ
リル、イソオキサゾリジニル、イソオキサゾリル、モルホリニリル、オキサジア
ゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラ
ニル、ピラゾリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピリダジニル
、ピリジル、ピリミジニル、ピリミジル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル
、キノリニル、キノキサロイル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリ
ル、テトラヒドロキノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、
チアゾリル、チエニル、チオモルホリニル、トリアゾリル等が含まれる。
【0034】 ヘテロ環には、単環式ヘテロ環基がアルキレン基により架橋されている架橋二
環式基、例えば
【0035】
【化16】 等も含まれる。
【0036】 ヘテロ環には、式
【0037】
【化17】 (式中、Xは−CH−、−CHO−及び−O−から選択され、Yは−C
(O)−及び−(C(R”)−(ここで、R”は水素または炭素数1〜4
のアルキルであり、vは1〜3である)から選択される) を有する化合物も含まれる。これらのヘテロ環には、1,3−ベンゾジオキソリ
ル、1,4−ベンゾジオキサニル等が含まれる。
【0038】 用語「N−保護アミノ」は、合成手順中に望ましくない反応からアミノ基を保
護することを意図した基を指す。通常使用されるN−保護基は、Greene著
、「有機合成における保護基(Protective Groups In Organic Synthesis)」、ニ
ューヨークに所在のJohn Wiley & Sons(1981)発行に記
載されている。好ましいN−保護基は、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ピバ
ロイル、t−ブチルアセチル、フェニルスルホニル、ベンジル、t−ブチルオキ
シカルボニル(Boc)及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。
【0039】 用語「O−保護基」は、化合物の他の官能部位が関与する反応を実施しながら
カルボン酸官能基をブロックまたは保護するために通常使用されるカルボン酸保
護エステルまたはアミドを指す。カルボキシ保護基は、Greene著、「有機
合成における保護基(Protective Groups In Organic Synthesis)」(1981)
に記載されている。また、カルボキシ保護基は、カルボキシ保護基がインビボで
例えば酵素加水分解により容易に開裂して、生物学的に活性な親分子を放出し得
るプロドラッグとして使用され得る。前記カルボキシ保護基は当業者に公知であ
り、米国特許第3,840,556号明細書及び同第3,719,667号明細
書に記載されているようなペニシリン及びセファロスポリンの分野でカルボキシ
基の保護において広く使用されている。
【0040】 用語「オキソ」は、(=O)を指す。
【0041】 用語「医薬的に許容され得るプロドラッグ」は、妥当な医学的判断の範囲内で
、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等なしにヒト及び下等動物の組織と接触さ
せて使用するのに適当であり、合理的な利益/危険比でつり合い、所期の用途の
ために有利な本発明化合物のプロドラッグ、並びに可能ならば本発明化合物の両
イオン性形態を指す。
【0042】 用語「プロドラッグ」は、インビボで例えば血中での加水分解により上記式を
有する親化合物に容易に変換される化合物を指す。援用により本明細書に含まれ
るとするT.Higuchi及びV.Stella著、「新規デリバリーシステ
ムとしてのプロドラッグ(Pro-drugs as Novel Delivery Systems)」、A.C. S.Symposium Seriesの第14巻及びEdward B.Ro
che編、「薬物設計における生体可逆性担体(Bioreversible Carriers in Dru
g Design)」、American Pharmaceutical Assoc iation and Pergamon Press(1987)発行に詳し
く記載されている。
【0043】 用語「医薬的に許容され得る塩」は、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の毒
性、刺激、アレルギー反応等なしにヒト及び下等動物の組織と接触させて使用す
るのに適当であり、合理的な利益/危険比でつり合う前記塩を指す。医薬的に許
容され得る塩は当業界で公知である。例えば、S.M.Bergeらは、援用に
より本明細書に含まれるとするJ.Pharmaceutical Scien
ces,66:1−19(1977)において医薬的に許容され得る塩を詳細に
記載している。前記塩は、本発明化合物の最終単離及び精製中にその場で製造さ
れ得たり、または遊離塩基官能基を適当な有機酸と反応させることにより製造さ
れ得る。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコ
ルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、二硫酸塩
、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、
シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスル
ホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、
ヘプトン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒド
ロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウ
リル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2
−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩
、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオ
ン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸
塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、
ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が含まれる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類
金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等、
並びに非限定的にアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアン
モニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、エチルアミン等が含まれる非毒性のアンモニウム、第4級アンモニウム及び
アミンカチオンが含まれる。
【0044】 本発明化合物は、不斉またはキラル中心が存在する立体異性体として存在し得
る。前記化合物は、キラル炭素原子の周りの置換基の配置に依存して記号“R”
または“S”で表される。本発明は、各種立体異性体及びその混合物を包含する
。立体異性体には、エナンチオマー及びジアステレオマーが含まれ、エナンチオ
マーの等量混合物は(±)と表される。本発明化合物の各立体異性体は、不斉ま
たはキラル中心を含む市販の出発物質から合成され得るか、またはラセミ混合物
を製造後当業者に公知の分割により製造され得る。前記分割方法の例は、(1)
エナンチオマー混合物をキラル助剤上に結合し、生じたジアステレオマー混合物
を再結晶またはクロマトグラフィーにより分離し、光学的に純粋な生成物を前記
助剤から遊離する方法、または(2)エナンチオマー混合物をキラルクロマトグ
ラフカラム上で直接分離する方法である。
【0045】 本発明化合物には、幾何異性体も存在し得る。本発明は、炭素−炭素二重結合
の周りの置換基の配置または環の周りの置換基の配置により生ずる各種幾何異性
体及びその混合物を包含する。炭素−炭素二重結合の周りの置換基はZまたはE
配置で表され、“Z”は炭素−炭素二重結合と同一側上にある置換基を示し、“
E”は炭素−炭素二重結合と反対側上にある置換基を示す。環の周りの置換基の
配置はcisまたはtransで表され、“cis”は環と同一側にある置換基
を示し、“trans”は環と反対側にある置換基を指す。置換基が環と同一側
及び反対側の両方にある化合物の混合物はcis/transで表される。
【0046】 ヒトグルココルチコイド及びプロゲステロン受容体細胞質ゾルを用いるラジオ リガンド結合の研究方法 援用により本明細書に含まれるとするAnal.Biochem.,37,2
44−252(1970)に記載の方法を用いた。簡単に説明すると、ヒトグル
ココルチコイド受容体−α[GRX]アイソフォーム及びヒトプロゲステロン受
容体−A[PRA]アイソフォームの細胞質ゾル調製物は、カリフォルニア州サ
ンジェゴに所在のLigand Pharmaceuticalsから入手した
。両受容体cDNAをバキュロウイルス発現ベクターにクローン化し、昆虫SF
21細胞において発現させた。[H]−デキサメタゾン(Dex,比活性82
〜86Ci/mmol)及び[H]−プロゲステロン(Prog,比活性97
〜102Ci/mmol)は、イリノイ州アーリントンハイツに所在のAmer
sham Life Sciencesから購入した。ガラス繊維タイプCマル
チスクリーンMAFC NOBプレートは、マサチューセッツ州バーリントンに
所在のMilliporeから購入した。ヒドロキシアパタイトBio−Gel
HTPゲルは、カリフォルニア州ヘラクレスに所在のBio−Rad Lab
oratoriesから購入した。トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(
Tris)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、グリセロール、ジチオトレ
イトール(DTT)及びモリブデン酸ナトリウムは、ミズーリ州セントルイスに
所在のSigma Chemicalsから入手した。Microscint−
20シンチレーション流体は、コネチカット州メリデンに所在のPackard
Instrumentから入手した。
【0047】 化合物のストック溶液(32mM)をジメチルスルホキシド(DMSO)にお
いて調製し、試験化合物の50×溶液を32mM溶液と50:50 DMSO/
エタノール混合物から調製した。次いで、50×溶液を、10mM Tri−H
Cl、1.5mM EDTA、10%グリセロール、1mM DTT、20mM
モリブデン酸ナトリウムを含む結合緩衝液(4℃でpH7.5)で希釈した。結
合アッセイでは1% DMSO/エタノールを存在させた。
【0048】 GRX及びPRA結合反応をMilliporeマルチスクリーンプレートに
おいて実施した。GR結合アッセイの場合には、[H]−Dex(〜35,0
00dpm(〜0.9nm),GRX細胞質ゾル(〜35μgタンパク質))、
試験化合物及び結合緩衝液を200μlの総容量で混合し、プレート振盪機にお
いて4℃で一晩インキュベートした。特異的結合を、1μM非標識Dexの非存
在下及び存在下での[H]Dexの結合の差として定義した。
【0049】 PR結合アッセイの場合には、[H]Prog(〜36,000dpm(〜
0.8nm),PRA細胞質ゾル(〜40μgタンパク質))、試験化合物及び
結合緩衝液を200μlの総容量で混合し、プレート振盪機において4℃で一晩
インキュベートした。特異的結合を、3μM非標識Progの非存在下及び存在
下での[H]Progの結合の差として定義した。
【0050】 一晩インキュベート後、各ウェルにヒドロキシアパタイト(25%w/v)ス
ラリー50μlを添加し、プレートをプレート振盪機において℃で10分間イン
キュベートした。プレートをMillipore真空マニホールドを用いて音波
処理し、各ウェルを氷冷結合緩衝液300μlで濯いだ。Packard Mi
croscint−20の250μlアリコートを各ウェルに添加し、ウェルを
室温で20分間振盪した。放射能の量をPackard TopCountプレ
ートリーダーを用いて測定した。
【0051】 阻害定数(Ki)の測定 特異的結合を50%阻害する試験化合物の濃度(IC50)は競合結合実験の
ヒル分析から求めた。試験化合物のKiは、Cheng−Prusoff式、す
なわちKi=IC50/(1+[L]/[K])(式中、Lはラジオリガ
ンド濃度であり、Kは飽和実験で求めたラジオリガンドの解離定数である)を
用いて求めた。GRXの場合Kは〜1.5nMであり、PRAの場合Kは〜
4.5nMであった。本発明化合物の阻害力価並びにGR及びPR受容体に対す
る選択性を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】 本発明は、本発明化合物を1つ以上の非毒性の医薬的に許容され得る担体と一
緒に処方して含む医薬組成物をも提供する。この医薬組成物は、固体または液体
形態での経口投与のため、非経口注射のため、及び直腸投与のために特別に処方
され得る。
【0054】 本発明の医薬組成物は、ヒト及び他の動物に対して経口、経腸、非経口、槽内
、膣内、腹腔内、(散剤、軟膏剤または滴剤として)局所、頬側に投与され、ま
た口腔または鼻内スプレーとして投与され得る。用語「非経口」投与は、静脈内
、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下及び間接内注射及び注入を含めた投与モードを
指す。
【0055】 本発明の非経口注射用医薬組成物は、医薬的に許容され得る滅菌水性もしくは
非水性溶液、分散液、懸濁液またはエマルション、並びに使用直前に滅菌注射液
または分散液中で再構成するための滅菌粉末からなる。滅菌水性及び非水性担体
、希釈剤、溶媒または賦形剤の例には、水、エタノール、ポリオール(例えば、
グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)及びその好
適な混合物、植物油(例えば、オリーブ油)、注射用有機エステル(例えば、オ
レイン酸エチル)が含まれる。適切な流動性は、例えばレシチンのようなコーテ
ィング材を使用することにより、分散剤の場合には所要の粒子サイズを維持する
ことにより、及び界面活性剤を使用することにより維持され得る。逆に、粒子サ
イズを減少させると生物学的活性が維持され得る。
【0056】 上記組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤のような助剤をも含み得る
。微生物の作用を防止するために、各種抗菌剤及び抗真菌剤、例えばパラベン、
クロロブタノール、フェノールソルビン酸等を配合し得る。糖、塩化ナトリウム
等の等張剤を配合することも望ましい。モノステアリン酸アルミニウムやゼラチ
ンのような吸収を遅らす物質を配合することにより、注射剤形の吸収を延長させ
ることができる。
【0057】 薬物の効果を延長させるために、皮下または筋肉注射した薬物の吸収を遅らせ
ることが望ましい場合がある。このことは、低水溶性を有する結晶質もしくは非
晶質材料の液体懸濁液を用いることにより達成され得る。この場合、薬物の吸収
速度は薬物の溶解速度に依存し、その溶解速度は結晶サイズ及び結晶形態に依存
し得る。また、非経口投与される剤形の吸収は、薬物を油性ビヒクル中に溶解ま
たは懸濁させることにより遅らすことができる。
【0058】 注射用デポ形態は、ポリラクチド−ポリグリコトリドのような生物分解性ポリ
マー中で薬物のマイクロカプセルマトリックスを形成することにより製造される
。薬物の放出速度は薬物/ポリマー比及び使用する特定ポリマーの種類に応じて
調節され得る。他の生物分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)及び
ポリ(無水物)が含まれる。注射用デポ製剤は、体組織と適合性のリポソームま
たはマイクロエマルション中に薬物を捕捉することによっても製造される。
【0059】 注射製剤は、例えば細菌保持フィルターを用いて濾過することにより、または
使用直前に滅菌水または他の滅菌注射用媒体に溶解または分散され得る滅菌固体
組成物形態の滅菌剤を配合することにより滅菌され得る。
【0060】 経口投与用固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が含まれ
る。前記固体剤形では、活性化合物は少なくとも1つの不活性で医薬的に許容さ
れ得る賦形剤または担体(例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸ジカルシウ
ム)及び/またはa)充填剤または増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、ス
クロース、グルコース、マンニトール及びケイ酸)、b)結合剤(例えば、カル
ボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、
スクロース及びアラビアゴム)、c)保湿剤(例えば、グリセロール)、d)崩
壊剤(例えば、寒天−寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオ
カデンプン、アルギン酸、或る種のケイ酸塩及び炭酸ナトリウム)、e)溶解遅
延剤(例えば、パラフィン)、f)吸収促進剤(例えば、第4級アンモニウム化
合物)、g)湿潤剤(例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロ
ール)、h)吸着剤(例えば、カオリン及びベントナイトクレー)、及びi)滑
沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、及びその混合物と混
合される。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合、投与剤形は緩衝剤をも含み得る。
【0061】 類似の固体組成物も、ラクトースすなわち乳糖、高分子量ポリエチレングリコ
ール等のような賦形剤を用いて硬−または軟−ゼラチンカプセル中に充填させて
使用することができる。
【0062】 錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤のような固体剤形は、腸溶コー
ティングや製薬業界で公知の他のコーティングのようなコーティング及び外被を
設けて製造することができる。前記剤形に任意に乳白剤を含ませてもよく、前記
剤形の組成を活性成分が単独でまたは優先的に腸管のある部分に、場合により遅
効的に放出されるようにすることができる。使用可能な包埋組成物の例には、ポ
リマー物質及びロウが含まれる。
【0063】 活性化合物を、所要により前記した賦形剤の1つ以上を用いてマイクロカプセ
ルに封入することもできる。
【0064】 経口投与用液体剤形には、医薬的に許容され得るエマルション、液剤、懸濁液
剤、シロップ剤及びエリキシル剤が含まれる。液体剤形は、活性化合物に加えて
、当業界で通常使用される不活性希釈剤、例えば水または他の溶媒、可溶化剤及
び乳化剤(例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、
酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、グラ
ンドナッツ油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油及びゴマ油)、グリセ
ロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、ソルビ
タンの脂肪酸エステル)及びその混合物を含み得る。
【0065】 不活性希釈剤に加えて、経口組成物は助剤、例えば湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、
甘味剤、矯味矯臭剤をも含み得る。
【0066】 懸濁液剤は、活性化合物に加えて、懸濁剤、例えば、エトキシル化イソステア
リルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール、ソルビタンエステル、マイ
クロクリスタリンセルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、
寒天−寒天、トラガカント及びその混合物を含み得る。
【0067】 直腸または膣内投与用組成物は好ましくは座剤であり、これは本発明化合物を
適当な非刺激性賦形剤または担体、例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、
または室温では固体であるが体温では液体であり、よって直腸または膣内で融解
して活性化合物を放出する座剤用ロウと混合して製造され得る。
【0068】 本発明化合物は、リポソームの形態でも投与され得る。当業界で公知のように
、リポソームは通常リン脂質または他の脂質物質から誘導される。リポソームは
、水性媒体中に分散される単膜もしくは多重膜ラメラ水和液晶により形成される
。リポソームを形成し得る非毒性で生理学的に許容し得る代謝性脂質が使用され
得る。リポソーム形態の本発明組成物は、本発明化合物に加えて安定剤、保存剤
、賦形剤等を含み得る。好ましい脂質は、天然もしくは合成のリン脂質及びホス
ファチジルコリン(レシチン)である。
【0069】 リポソームの形成方法は当業界で公知である。例えば、Prescott編、
「細胞生物学における方法(Methods in Cell Biology)」、第XIV巻、ニュー ヨーク州ニューヨークに所在のAcademic Press(1976)発行
、33ページ以降を参照されたい。
【0070】 本発明化合物の局所投与用剤形には、散剤、スプレー剤、軟膏剤及び吸入剤が
含まれる。活性成分は滅菌条件下で医薬的に許容され得る担体及び所要により必
要な保存剤、緩衝剤または噴射剤と混合される。眼科用製剤、眼軟膏剤、散剤及
び液剤も本発明の範囲に包含される。
【0071】 本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の用量レベルは、特定患者、組成物及
び投与モードに対して所望の治療応答を達成するのに有効な活性化合物の量が得
られるように変更され得る。選択用量レベルは、当該化合物の活性、投与経路、
治療すべき症状の重篤度、治療対象患者の状態及び病歴に依存する。しかしなが
ら、所望の治療効果を達成するのに必要なレベルより低い用量の化合物から治療
を開始し、所望の効果を達成するまで用量を漸増することも可能である。
【0072】 通常、哺乳動物患者に対して1日あたり体重1kgあたり約1〜約50mg、
より好ましくは約5〜約20mgの活性化合物を経口投与する。所望により、有
効1日用量を数回に分けて、例えば1日に2〜4回に分けて投与してもよい。
【0073】 略語 下記するスキーム及び実施例の記載で使用した略号は次の通りである。 BFOEt ボロントリフロリドジエチルエーテレート、 DMF N,N−ジメチルホルムアミド、 DMSO ジメチルスルホキシド、及び THF テトラヒドロフラン。
【0074】 合成方法 本発明の化合物及び方法は、本発明化合物を製造し得る方法を例示する以下の
合成スキームを参照してより深く理解されるであろう 本発明化合物の合成をスキーム1及び2に記載する。
【0075】
【化18】
【0076】 スキーム1に示すように、2−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸メチル(イ
ソバニリン)を酸(例えば、トリフルオロ酢酸)の存在下で硝酸ナトリウムを用
いてニトロ化して、フェノール1Aを得た。次いで、1Aを試薬(例えば、無水
トリフルオロメタンスルホン酸)を用いてトリフレート1Bに変換した。被処理
物(例えば、2−ブロモアニソール)を有機リチウム試薬(例えば、n−ブチル
リチウム)でリチウム/ハロゲン交換し、生じたアニオンをトリアルキルボレー
ト(例えば、トリメチル−またはトリイソプロピルボレート)で処理し、強酸(
例えば、2M HCl)で加水分解して、ボロン酸1Cを得た。パラジウム触媒
(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはジク
ロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II))の存在下で1Bと1C
を縮合して、ビフェニル1Dを得た。1Dを塩基(例えば、水酸化リチウム、ナ
トリウムまたはカリウム)でケン化して、カルボン酸1Eを得た。ルイス酸(例
えば、BBr)を用いて1Eをラクトーン1Fに変換した。1Fを非求核塩基
(例えば、CsCO)で処理し、生じたフェノールを試薬(例えば、硫酸ジ
メチルまたはヨウ化メチル)でアルキル化して、アルキル−アリールエーテル1
Gを得た。1Gのニトロ基を水素ガス及びパラジウム触媒(例えば、10%パラ
ジウム−カーボン)を用いて還元して、アニリン1Hを得た。スクラウプ環付加
反応により1Hを1Jに変換した。試薬(例えば、水素化ジイソブチルアルミニ
ウム)を用いる1Jのそのヘミアセタールへの変換及びそのヘミアセタールの酸
(例えば、p−トルエンスルホン酸一水和物)を用いる酸接触エーテル化の2段
階方法により、1Jをメチルアセタール1Kに変換した。1Jをルイス酸(例え
ば、BF・OEt)及び塩化、臭化またはヨウ化有機マグネシウム(例えば
、臭化フェニルマグネシウム)で順次処理して、実施例1に示す化合物を得た。
【0077】
【化19】
【0078】 アセタール1Kをルイス酸(例えば、ボロントリフロリドジエチルエーテレー
ト)の存在下で求核試薬(例えば、アリルトリメチルシラン)で処理して、実施
例2に示す化合物を形成した。
【0079】 本発明の化合物及び方法は、下記実施例を参照してより深く理解されるであろ
う。これら実施例は例示にすぎず、請求の範囲に規定する本発明の範囲を限定す
るものではない。
【0080】 実施例1 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−フェニル−2,2,4−トリメチル− 1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン 実施例1A 0℃のトリフルオロ酢酸(150ml)中に2−ヒドロキシ−3−メトキシ安
息香酸メチル(20.0g,110mmol)を含む溶液を水(70ml)中に
硝酸ナトリウム(10.2g,121mmol)を含む溶液で45分間かけて処
理し、0℃で30分間撹拌し、氷(450ml)に注いだ。沈殿を濾過により集
め、冷水で洗浄し、真空下で乾燥して、所望化合物を得た。
【0081】 MS(DCl/NH) m/z 245(M+NH H NMR(300MHz,CDCl)δ 11.73(s,1H)、8
.45(d,J=7.8Hz,1H)、7.87(d,J=8.2Hz,1H)
、4.04(s,3H)、4.01(s,3H)。
【0082】 実施例1B −40℃のジクロロメタン(100ml)中の実施例1A(5.74g,25
.3mmol)を滴下漏斗を用いてジイソプロピルエチルアミン(13.2ml
,75.9mmol)及び蒸留したばかりの無水トリフル酸(10.0g,35
.4mmol)で30分間かけて処理して、−40℃で15分間撹拌した。出発
フェノールが消費された時点で水(30ml)でクエンチし、均質な二相溶液が
形成されるまで23℃で撹拌し、ジクロロメタン(65ml)で処理した。有機
抽出物を5%塩酸、ブライン及び飽和NaHCOで順次洗浄し、乾燥し(Na SO)、濾過し、濃縮した。熱ヘキサンから再結晶化して、所望化合物を得
た。残渣を15%酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィー
により精製して、所望化合物を得た。この化合物は、検出できる程の分解を起こ
さずに窒素下−10℃で無限に貯蔵できる。
【0083】 融点 84−86℃ MS(DCl/NH) m/z 377(M+NH H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.46(d,J=7.8H
z,1H)、8.05(d,J=7.7Hz,1H)、4.06(s,3H)、
4.01(s,3H) 13C NMR(75MHz,CDCl)δ 162.4、152.6、1
46.6、141.4、126.4、120.6、118.1、111.1、5
7.1、53.2 元素分析(C10NOS) C H N 計算値 33.43 2.24 3.89、 実験値 33.69 2.27 3.81。
【0084】 実施例1C −78℃のTHF(320ml)中に2−ブロモアニソール(31.6g,1
69mmol)を含む溶液をn−ブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液74.
3ml,186mmol)で30分間処理し、−78℃で30分間撹拌し、ジエ
チルエーテル(20ml)中のトリイソプロピルボレート(48.7ml,21
1mmol)で45分間処理し、−78℃で30分間撹拌し、23℃で2時間撹
拌し、氷(150ml)と3M HCl(150ml)と酢酸エチル(600m
l)の混合物に注ぎ、均質な二相溶液(pH2)が形成されるまで激しく撹拌し
た。層を分離し、有機抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、再濾
過し、ヘキサン(2×30ml)で洗浄して、所望化合物を得た。(注:有機リ
チウムの過剰添加のために副生成物が生ずるのを避けるためにトリイソプロピル
ボレートをゆっくり添加することが必須である。ボロン酸は真空下で簡単に(3
0分間)乾燥した後、使用するまで窒素下で貯蔵した。)
【0085】 MS(DCl/NH) m/z 170(M+NH H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.67(s,2H)、
7.57(dd,J=7.3,1.3Hz,1H)、7.87(ddd,J=7
.9,7.4,1.4Hz,1H)、6.98−6.91(m,2H)、3.8
1(s,3H)。
【0086】 実施例1D 実施例1B(7.22g,20.1mmol)、実施例1C(1.98g,1
3.1mmol,0.65当量)及びリン酸カリウム(8.53g,40.2m
mol)の混合物を機械的に撹拌し、無水ジオキサン(85ml)及びテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)触媒(1.13g,1.00m
mol)で順次処理し、18時間還流加熱し、6時間と12時間目に実施例1C
(各1.98g)で2回処理し、23℃に冷却し、酢酸エチル(300ml)と
水(100ml)に分配した。有機層を10% NaOH(50ml)及びブラ
イン(50ml)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣
を20%酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精
製して、所望化合物を得た。
【0087】 融点 137.5−140℃ MS(DCl/NH) m/z 335(M+NH、318(M+H
H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.36(d,J=2.2H
z,1H)、7.93(d,J=2.2Hz,1H)、7.39(ddd,J=
8.4,7.5,1.5Hz,1H)、7.12(dd,J=7.5,1.7H
z,1H)、7.04(td,J=7.5,1.6Hz,1H)、6.97(d
,J=8.5Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.72(s,3H)、3
.65(s,3H) 元素分析(C1615NO) C H N 計算値 60.56 4.76 4.41、 実験値 60.64 4.51 4.39。
【0088】 実施例1E 23℃のTHF(10ml)中に実施例1D(2.08g,6.55mmol
)を含む溶液をメタノール(10ml)及び20% KOH(10ml)で処理
し、23℃で6時間撹拌し、酢酸エチル(30ml)及び水(20ml)で希釈
し、分配した。有機抽出物を水(10ml)で抽出し、合わせた水性部分を冷水
で冷却し、6M HClで滴下処理してpH2に酸性化し、濾過し、冷水(10
ml)で洗浄した。残渣を真空下で乾燥して、所望化合物を得た。
【0089】 MS(DCl/NH) m/z 32(M+NH H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 13.01(brs,1
H)、8.12(d,J=2.2Hz,1H)、7.96(d,J=2.2Hz
,1H)、7.33(ddd,J=8.4,7.6,1.7Hz,1H)、7.
08−7.02(m,2H)、6.97(td,J=7.5,1.2Hz,1H
)、3.82(s,3H)、3.65(s,3H)。
【0090】 実施例1F −78℃の無水ジクロロメタン(50ml)中の実施例1E(2.96g,9
.75mmol)を三臭化ボロン(5.53ml,5.5mmol,6当量)で
処理し、23℃に加温した。この時点で、全ての三臭化ボロンが溶解して、深赤
橙色の均質溶液を形成した。これを23℃で12時間撹拌した後、−78℃に再
冷却し、無水メタノール(15ml)を添加してクエンチした。−78℃で2時
間撹拌した後、冷却浴を外し、反応混合物を濃縮して、クエンチ中に形成したト
リメチルボレートを除去した。残渣をジクロロメタン(30ml)及びメタノー
ル(3ml)で処理し、0℃に冷却し、濾過して、所望化合物を得た。濾液を濃
縮して、再び所望化合物を得た。
【0091】 融点 >270℃ MS(DCl/NH) m/z 275(M+NH H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 12.11(s,1H)
、9.0(d,J=8.2Hz,1H)、8.37(d,J=2.2Hz,1H
)、8.04(d,J=2.2Hz,1H)、7.62(t,J=7.6Hz,
1H)、7.46−7.38(m,2H)。
【0092】 実施例1G 23℃の乾燥DMF(5ml)中に実施例1F(279mg,1.08mmo
l)及び無水炭酸セシウム(495mg,1.52mmol)を含む溶液をヨウ
化メチル(95ml,1.5mmol)で滴下処理し、23℃で2.5時間撹拌
し、水(3ml)及び1:1酢酸エチル/ヘキサン(20ml)で希釈し、15
分間撹拌した。二相混合物の界面に形成された固体を濾過し、水(3ml)で洗
浄し、真空下で乾燥して、所望化合物を得た。
【0093】 融点 250−253℃ MS(DCl/NH) m/z 289(M+NH H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.01(dd,J=7.9
,1.4Hz,1H)、8.94(d,J=2.0Hz,1H)、8.13(d
,J=2.1Hz,1H)、7.59(ddd,J=7.9,7.4,1.6H
z,1H)、7.41(dd,J=7.7,1.6Hz,1H)、7.37(d
dd,J=7.7,7.4,1.4Hz,1H)、4.22(s,3H)。
【0094】 実施例1H 23℃の乾燥ジオキサン(7ml)中に実施例1G(241mg,0.888
mmol)を含む溶液を10%パラジウム−カーボン(25mg)で処理した。
水素バルーンを備えた3方アダプターを有する反応容器に還流コンデンサーを取
付けた。溶液を60℃で加熱し、水素を用いるパージ/充填サイクルに3回かけ
、大気圧下で24時間水素化し、熱時にセライト(登録商標)を通して濾過し、
更に熱THF(2×20ml)で濯いだ。濾液を濃縮して、所望化合物を得た。
【0095】 融点 230−235℃ MS(DCl/NH) m/z 259(M+NH、242(M+H
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.75(dd,J=7
.4,1.9Hz,1H)、7.38−7.25(m,3H)、7.13(d,
J=2.3Hz,1H)、6.82(d,J=2.3Hz,1H)、5.99(
brs,2H)、3.98(s,3H)。
【0096】 実施例1J 実施例1H(202mg,0.837mmol)、アセトン(HPLCグレー
ド,30ml)及びヨウ素(70mg,0.276mmol)の溶液をACEガ
ラス高圧容器(250ml)中に密封し、予加熱した(105℃)油浴に置き、
105℃で10時間撹拌し、23℃に冷却し、濃縮した。生じた褐色油状物を5
%−10%−30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィ
ーにより精製して、所望化合物を得た。
【0097】 融点 229−231℃ MS(DCl/NH) m/z 339(M+NH、322(M+H
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.76(dd,J=8
.1,1.4Hz,1H)、7.35(td,J=8.0,1.5Hz,1H)
、7.30−7.22(m,2H)、6.95(brs,1H)、6.82(s
,1H)、5.36(brs,2H)、3.97(s,3H)、1.90(s,
3H)、1.22(s,6H) HRMS(FAB/NBA) 計算値(C2020NO(M+H)) 322.1443 実験値 322.1430 元素分析(C2019NO) C H N 計算値 74.75 5.96 4.36 実験値 74.71 5.92 4.40。
【0098】 実施例1K −78℃の無水ジクロロメタン(10ml)中に実施例1J(340mg,1
.06mmol)を含む溶液をジイソブチルアルミニウム水和物(1.0Mトル
エン溶液2.22ml,2.22mmol)を20分間滴下処理し、−78℃で
1時間撹拌した。この時点で、(飽和NHClでクエンチした)反応混合物の
TLC分析は、所望のラクトールにほぼ完全に変換され、ラクトンの過剰還元に
より生ずるジオールは少量であることを示した。溶液を飽和酒石酸ナトリウムカ
リウム(ロシェル塩溶液,5ml)でクエンチし、室温に加温し、酢酸エチル(
25ml)及び追加の飽和酒石酸ナトリウムカリウム(10ml)でクエンチし
、均質な二相溶液が形成されるまで激しく撹拌した。層を分離し、水性層を酢酸
エチル(2×10ml)で抽出した。有機分を合わせ、ブライン(10ml)で
洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、粗ラクトールを得た。
【0099】 粗ラクトールを0℃でメタノール(20ml)に懸濁し、p−トルエンスルホ
ン酸一水和物(35mg,10%w/w)で処理し、1時間撹拌し、10℃に加
温し、飽和NaHCO(20ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×45ml)で抽
出した。抽出物をブライン(10ml)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾
過し、濃縮した。残渣を30%ヘキサン/ジクロロメタンを用いるフラッシュク
ロマトグラフィーにより精製して、所望化合物を得た。
【0100】 MS(DCl/NH) m/z 306(M−OCH H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.18(dd,J=8
.0,1.4Hz,1H)、7.16−6.96(m,3H),6.47(s,
1H),6.33(s,1H)、5.38(brs,1H)、5.08(s,1
H)、3.81(s,6H)、2.18(s,3H)、1.27(s,3H)、
1.06(s,3H)。
【0101】 実施例1L 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−フェニル−2,2,4−トリメチル− 1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン −10℃のジクロロエタン(12ml)中に実施例1K(94mg,0.27
8mmol)を含む溶液を蒸留したばかりのBFOEt(96ml,0.7
80mmol)で処理し、−10℃で5分間撹拌し、ジエチルエーテル(0.8
34mmol)中の臭化フェニルマグネシウム(3.0M溶液279ml)で滴
下処理し、−10℃で30分間撹拌し、飽和NaHCO(10ml)に注ぎ、
酢酸エチル(2×25ml)で抽出した。抽出物をブライン(5ml)で洗浄し
、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣をトルエンを用いるクロマ
トグラフィーにより精製して、所望化合物を得た。
【0102】 MS(DCl/NH) m/z 384(M+H) H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.01(dd,J=7
.9,1.3Hz,1H)、7.23−7.13(m,5H),6.90(td
,J=7.7,1.2Hz,1H)、6.83−6.72(m,2H)、6.7
8(s,1H),6.48(s,1H)、6.34(brs,1H)、5.29
(s,1H)、3.83(s,3H)、1.82(s,3H)、1.23(s,
3H)、1.19(s,3H) HRMS(FAB/NBA) 計算値(C2625NO) 383.1885 実験値 383.1875。
【0103】 実施例2 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2,2,4−ト リメチル−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン −78℃のジクロロメタン(6ml)中に実施例1K(102mg,0.30
2mmol)及びトリメチルアリルシラン(288ml,1.81mmol)を
含む溶液を蒸留したばかりのBFOEt(112ml,0.907mmol
)で処理し、23℃に加温し、1.5時間撹拌し、飽和NaHCO(5ml)
に注ぎ、酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。抽出物をブライン(3ml)
で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣を100%トルエ
ンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望化合物を得た。
【0104】 融点 84−86℃ MS(DCl/NH) m/z 348(M+H) H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.14(dd,J=7
.9,1.3Hz,1H)、7.08(td,J=7.8,1.3Hz,1H)
、6.95(t,J=7.7Hz,1H)、6.84(d,J=7.8Hz,1
H)、6.37(s,1H)、6.28(s,1H)、5.88−5.73(m
,2H)、5.35(s,1H)、5.06−4.94(m,2H)、3.81
(s,3H)、2.47−2.31(m,2H)、2.13(s,3H)、1.
21(s,3H)、1.13(s,3H) 元素分析(C2325NO) C H N 計算値 79.51 7.25 4.03 実験値 79.48 7.18 3.97。
【0105】 実施例3 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−(3,5−ジクロロフェニル)−2, 2,4−トリメチル−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン マグネシウム屑(194mg,8.00mmol)、1−ブロモ−3,5−ジ
クロロベンゼン(1.81g,8.00mmol)及びジエチルエーテル(10
ml)の混合物を微量のヨウ素で処理し、2時間穏やかに還流しながら撹拌した
。この時点で、すべてのマグネシウムが消費された。グリニヤール試薬溶液を窒
素下で保存し、直ちに実施例1Lのように実施例1Kで処理して、所望化合物を
得た。
【0106】 H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.04(dd,J=7
.7,1.2Hz,1H)、7.52−7.43(m,1H)、7.13(dd
,J=7.8,1.3Hz,1H)、7.00−6.78(m,4H)、6.8
0(s,1H)、6.52(s,1H)、6.47(brs,1H)、5.32
(brs,1H)、3.85(s,3H)、1.82(s,3H)、1.22(
s,3H)、1.18(s,3H) HRMS(FAB/NBA) 計算値(C2623ClNO) 451.1106 実験値 451.1117。
【0107】 実施例4 2,3,5−トリヒドロ−11−メトキシ−5−(3,5−ジクロロフェニル) −2,2,4−ジメチル−4−メチレン−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4− f]キノリン 実施例1K及び臭化3,5−ジクロロフェニルマグネシウムを実施例1L及び
実施例3と同様に処理して、標記化合物を得た。
【0108】 MS(DCl/NH) m/z 452(M+H) H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.04(dd,J=7
.7,1.2Hz,1H)、7.50−7.42(m,1H)、7.19−7.
13(m,2H)、7.01−6.77(m,4H)、6.70(brs,1H
)、6.52(s,1H)、6.39(s,1H)、4.79(brs,1H)
、1.82(s,3H)、2.38−2.11(m,2H)、1.22(s,3
H)、1.18(s,3H) HRMS(FAB/NBA) 計算値(C2623ClNO・(M)) 451.1106 実験値 451.1098。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C07D 491/052 (C07D 491/052 311:00 311:00 221:00) 221:00) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 コグラン,マイケル・ジエイ アメリカ合衆国、イリノイ・60030、グレ イズレイク、フエアフアツクス・レイン・ 307 (72)発明者 コート,マイケル・イー アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、ノース・グリーン・アベニユ ー・507 (72)発明者 エドワーズ,ジエイムズ・ピー アメリカ合衆国、カリフオルニア・92129、 サン・デイエゴ、ヘズビイ・コート・8723 (72)発明者 ジヨーンズ,トツド・ケイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・92075、 ソラナ・ビーチ、マービユー・ドライブ・ 546 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 CB22 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA36 ZA51 ZA59 ZA66 ZA75 ZA81 ZA89 ZA94 ZA96 ZB05 ZB07 ZB11 ZB13 ZB15 ZB26 ZB27 ZC02 ZC35 ZC42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中 記号 【化2】 は、2個の二重結合が隣接して位置しない条件で単結合または二重結合を表し; Aは、L−R{式中、 Lは (1)共有結合、 (2)−O−、 (3)−S(O)−(式中、tは0、1または2である)、 (4)−C(X)−、 (5)−NR−(式中、Rは(a)水素、(b)アリール、(c)炭素数3
    〜12のシクロアルキル、(d)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルカノイ
    ル、(e)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルコキシカルボニル、(f)ア
    ルキル部分の炭素数が1〜12であり、1〜2個のアリール基で置換されたアル
    コキシカルボニル、(g)炭素数1〜12のアルキル、(h)アリール及び炭素
    数3〜12のシクロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基で置換さ
    れた炭素数1〜12のアルキル、(i)炭素−炭素二重結合の炭素が窒素に直接
    結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニル、及び(j)炭素−炭素三重結
    合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルキニルから選択
    される)、 (6)−NRC(X)NR−(式中、XはOまたはSであり、R及びR は独立して(a)水素、(b)アリール、(c)炭素数3〜12のシクロアルキ
    ル、(d)炭素数1〜12のアルキル、(e)アリール及び炭素数3〜12のシ
    クロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基で置換された炭素数1〜
    12のアルキル、(f)炭素−炭素二重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件
    で、炭素数3〜12のアルケニル、及び(g)炭素−炭素三重結合の炭素が窒素
    に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルキニルから選択される)、 (7)−X’C(X)−(式中、Xは前記と同義であり、X’はOまたはSであ
    る)、 (8)−C(X)X’−、 (9)−X’C(X)X”−(式中、XがOのときX’及びX”の少なくとも1
    個はOである条件で、X及びX’は前記と同義であり、X”はOまたはSである
    )、 (10)−NRC(X)−、 (11)−C(X)NR−、 (12)−NRC(X)X’−、 (13)−X’C(X)NR−、 (14)−SONR−、 (15)−NRSO−、及び (16)−NRSONR− から選択され、(6)〜(16)はその右端がRに結合しており、 Rは (1)−OH、 (2)−OG(式中、Gは−OH保護基である)、 (3)−SH、 (4)−CN、 (5)ハロ、 (6)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (7)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (8)−CHO、 (9)−NR7’(式中、Rは前記と同義であり、R7’は(a)水素、
    (b)アリール、(c)炭素数3〜12のシクロアルキル、(d)アルキル部分
    の炭素数が1〜12のアルカノイル、(e)アルキル部分の炭素数が1〜12の
    アルコキシカルボニル、(f)アルキル部分の炭素数が1〜12であり、1〜2
    個のアリール基で置換されたアルコキシカルボニル、(g)炭素数1〜12のア
    ルキル、(h)アリール及び炭素数3〜12のシクロアルキルから独立して選択
    される1〜2個の置換基で置換された炭素数1〜12のアルキル、(i)炭素−
    炭素二重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニ
    ル、及び(j)炭素−炭素三重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素
    数3〜12のアルキニルから選択される)、 (10)−C(X)NR、 (11)−OSO11(式中、R11は(a)アリール、(b)炭素数3〜12の
    シクロアルキル、(c)炭素数1〜12のアルキル、(d)1〜4個のハロ置換基で置
    換された炭素数1〜12のアルキル、及び(e)炭素数1〜12のペルフルオロア ルキルから選択される)、 (12)炭素数1〜12のアルキル、 (13)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素二重結合の炭素はLに直接結合
    しない条件で、炭素数2〜12のアルケニル、 (14)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素三重結合の炭素はLに直接結合
    しない条件で、炭素数2〜12のアルキニル、 (15)炭素数3〜12のシクロアルキル、 (16)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素二重結合の炭素はLに直接結合
    しない条件で、炭素数4〜12のシクロアルケニル、 (17)炭素数1〜12のペルフルオロアルキル、 (18)アリール、及び (19)ヘテロ環 から選択され、 但し、Rが(1)〜(11)のときLは共有結合であり、 前記(12)、(13)及び(14)は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルコキシ、 (b)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (c)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で、−SH、 (d)−CN、 (e)ハロ、 (f)−CHO、 (g)−NO、 (h)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (i)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (j)−NR7’、 (k)=NNR7’、 (l)−NRNR7’7”(式中、R及びR7’は前記と同義であり、R 7” は(i)水素、(ii)アリール、(iii)炭素数3〜12のシクロアルキル、(iv)ア
    ルキル部分の炭素数が1〜12のアルカノイル、(v)アルキル部分の炭素数が1 〜12のアルコキシカルボニル、(vi)アルキル部分の炭素数が1〜12であり、
    1〜2個のアリール基で置換されたアルコキシカルボニル、(vii)炭素数が1〜 12のアルキル、(viii)アリール及び炭素数3〜12のシクロアルキルから独立
    して選択される1〜2個の置換基で置換された炭素数1〜12のアルキル、(ix)
    炭素−炭素二重結合が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニ
    ル、及び(x)炭素−炭素三重結合が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜1 2のアルキニルから選択される)、 (m)−CO10(式中、R10は(i)アリール、(ii)1〜3個の炭素数1 〜12のアルキル置換基で置換されたアリール、(iii)炭素数3〜12のシクロ アルキル、(iv)炭素数1〜12のアルキル、及び(v)アリールまたは炭素数3〜 12のシクロアルキルで置換された炭素数1〜12のアルキルから選択される)
    、 (n)−C(X)NR、 (o)=N−OR10、 (p)=NR10、 (q)−S(O)10、 (r)−X’C(X)R10、 (s)(=X)、及び (t)−OSO11 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得、 前記(15)及び(16)は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルキル、 (b)アリール、 (c)炭素数1〜12のアルコキシ、 (d)ハロ、及び (e)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH から独立して選択される1〜4個の置換基で置換され得、 前記(18)及び(19)は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルキル、 (b)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、 (c)アルキル部分の炭素数が1〜12のアルコキシカルボニル、 (d)炭素数1〜12のアルコキシ、 (e)ハロ、 (f)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (g)炭素数1〜12のチオアルコキシ、 (h)炭素数1〜12のペルフルオロアルキル、 (i)−NR7’、 (j)−CO10、 (k)−OSO11、及び (l)(=X) から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得る} であり; R、R、R及びRは独立して、水素またはAであるか;または R及びRは一緒になって、−X−Y−Z−{式中、Xは−O−ま
    たは−CH−であり、Yは−C(O)−または−(C(R12)(R13
    −(式中、R12及びR13は独立して水素または炭素数1〜12のアルキ
    ルであり、vは1、2または3である)であり、Zは−CH−、−CH
    (O)−、−CHO−、−CHNR−、−NR−及び−O−から選択
    される}であり; Lは、 (1)共有結合、 (2)炭素数1〜12のアルキレン、 (3)(a)炭素数3〜8のスピロアルキル、(b)炭素数5〜8のスピロアル
    ケニル、(c)オキソ、(d)ハロ、及び(e)2個の−OH基が同一炭素に結
    合しない条件で−OHから独立して選択される1〜2個の置換基で置換された炭
    素数1〜12のアルキレン、 (4)炭素数2〜12のアルキニレン、 (5)−NR−、 (6)−C(X)−、 (7)−O−、及び (8)−S(O)− から選択され; Rは、 (1)ハロ、 (2)−C(=NR)OR10、 (3)−CN (4)炭素数1〜12のアルキル、 (5)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素三重結合の炭素はLに直接結合し
    ない条件で、炭素数2〜12のアルキニル、 (6)炭素数3〜12のシクロアルキル、 (7)ヘテロ環、 (8)アリール、 (9)Rが(9)のときLは−NR−または−O−以外である条件で、 【化3】 {式中、炭素−炭素二重結合はZまたはE配置にあり、R19、R20及びR は独立して、(a)水素、(b)ハロ、(c)炭素数1〜12のアルキル、及
    び(d)(i)炭素数1〜12のアルコキシ、(ii)2個の−OH基が同一炭素に結 合しない条件で−OH、(iii)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で− SH、(iv)−CN、(v)ハロ、(vi)−CHO、(vii)−NO、(viii)炭素数1〜
    12のハロアルコキシ、(ix)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、(x)− NR8’9’、(xi)=NNR8’、(xii)−NRNR8’9’、(xiii
    )−CO10、(xiv)−C(X)NR8’9’、(xv)=N−OR10、(xvi
    )=NR10、(xvii)−S(O)10、(xviii)−X’C(X)R10、(xix
    )(=X)、(xx)−O−(CH−Z−R10、(xxi)−OC(X)NR8’9’、(xxii)−L30、(xxiii)アルキル基の炭素数が1〜12のアルカ ノイルオキシ、(xxiv)−OSO11、及び(xxv)−NR(X)NR8’ で置換された炭素数1〜12のアルキルから選択されるか、またはR20及び
    21は一緒になって、(a)炭素数3〜12のシクロアルキル、(b)炭素数
    4〜12のシクロアルケニル、及び(c) 【化4】 (式中、R22及びR23は独立して水素または炭素数1〜12のアルキルから
    選択される) から選択される}、及び (10)炭素数4〜12のシクロアルケニル から選択され、 但し、Rが(1)、(2)または(3)のときLは共有結合であり、 前記(4)〜(8)は任意に、 (a)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (b)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で、−SH、 (c)−CN、 (d)ハロ、 (e)−CHO、 (f)−NO、 (g)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (h)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (i)−NR8’9’(式中、R8’及びR9’は(i)水素、(ii)アルキル部 分の炭素数が1〜12のアルカノイル、(iii)アルキル部分の炭素数が1〜12 のアルコキシカルボニル、(iv)アルキル部分の炭素数が1〜12であり、1〜2
    個のフェニル置換基で置換されたアルコキシカルボニル、(v)炭素数3〜12の シクロアルキル、(vi)炭素数1〜12のアルキル、(vii)炭素数1〜12のアル コキシ、炭素数3〜12のシクロアルキル及びアリールから独立して選択される
    1〜3個の置換基で置換された炭素数1〜12のアルキル、(viii)炭素−炭素二
    重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12のアルケニル、(i
    x)炭素−炭素三重結合の炭素が窒素に直接結合しない条件で、炭素数3〜12の
    アルキニル、(x)アリール、及び(xi)炭素数1〜12のアルキル、アルキル部分 の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、アルキル部分の炭素数が1〜12の
    アルコキシカルボニル、炭素数1〜12のアルコキシ、ハロ、2個の−OH基が
    同一炭素に結合しない条件で−OH、炭素数1〜12のチオアルコキシ、炭素数
    1〜12のペルフルオロアルキル、−NR7’、−CO10、−OSO 11、及び(=X)から独立して選択される1〜5個の置換基で置換された
    アリールから選択されるか、またはR8’及びR9’はこれらが結合している窒
    素原子と一緒になって、(i)アジリジン、(ii)アゼチジン、(iii)ピロリジン、(i
    v)ピペリジン、(v)ピラジン、(vi)モルホリン、(vii)チオモルホリン、及び(vii
    i)チオモルホリンスルホンから選択される環を形成し、前記(i)〜(viii)は任意 に1〜3個の炭素数1〜12のアルキル置換基で置換され得る)、 (j)=NNR8’9’、 (k)−NRNR8’9’、 (l)−CO、 (m)−C(X)NR8’9’、 (n)=N−OR、 (o)=NR、 (p)−S(O)10、 (q)−X’C(X)R、 (r)(=X)、 (s)−O−(CH−Z−R10(式中、R10は前記と同義であり、q
    は1、2または3であり、ZはOまたは−S(O)−である)、 (t)−OC(X)NR8’9’、 (u)−OSO11、 (v)アルキル基の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、 (w)−L30(式中、Lは(i)共有結合、(ii)−O−、(iii)−S(O) −、及び(iv)−C(X)−から選択され、R30は(i)炭素数1〜12のアル キル、(ii)Lが共有結合以外のとき炭素−炭素二重結合の炭素はLに直接結
    合しない条件で、炭素数1〜12のアルケニル、(iii)Lが共有結合以外のと き炭素−炭素三重結合の炭素はLに直接結合しない条件で、炭素数1〜12の
    アルキニル、(iv)アリール、(v)炭素数1〜12のアルキル、ハロ、−NO、 及び2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で−OHから独立して選択され
    る1〜5個の置換基で置換されたアリール、(vi)ヘテロ環、及び(vii)炭素数1 〜12のアルキル、ハロ、−NO、及び2個の−OH基が同一炭素に結合しな
    い条件で−OHから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されたヘテロ環
    から選択され、前記(i)、(ii)及び(iii)は任意に、炭素数3〜12のシクロアル
    キル、2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で−OH、アリール及びヘテ
    ロ環で置換され得る)、 (x)−X’C(X)X”R10、 (y)−C(=NR)OR10、及び (z)−NR(X)NR8’9’ から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得、 前記(9)及び(10)のシクロアルケニル基またはR20とR21が一緒にな
    って形成される環は任意に、 (a)炭素数1〜12のアルコキシ、 (b)2個の−OH基が同一炭素に結合しない条件で、−OH、 (c)2個の−SH基が同一炭素に結合しない条件で、−SH、 (d)−CN、 (e)ハロ、 (f)−CHO、 (g)−NO、 (h)炭素数1〜12のハロアルコキシ、 (i)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、 (j)−NR8’9’、 (k)=NNR8’9’、 (l)−NRNR8’9’、 (m)−CO10、 (n)−C(X)NR8’9’、 (o)=N−OR10、 (p)=NR10、 (q)−S(O)10、 (r)−X’C(X)R10、 (s)(=X)、 (t)−O−(CH−Z−R10、 (u)−OC(X)NR8’9’、 (v)−L30、 (w)アルキル基の炭素数が1〜12のアルカノイルオキシ、 (x)−OSO11、及び (y)−NR(X)NR8’9’、 から独立して選択される1〜2個の置換基で置換され得; Rは、水素または炭素数1〜12のアルキルであるか;または −L−RとRは一緒になって、 (1) 【化5】 (式中、dは1、2、3または4であり、Aは(a)−CH−、(b)−O−
    、(c)−S(O)−及び(d)−NR−から選択される)、または (2) 【化6】 (式中、炭素−炭素二重結合はEまたはZ配置にあり得、R26は(a)アリー
    ル、(b)ヘテロ環、(c)炭素数1〜12のアルキル、(d)炭素数3〜12
    のシクロアルキル、(e)炭素数4〜12のシクロアルケニル、及び(f)炭素
    数4〜12のシクロアルケニルから選択され、前記(a)〜(f)は任意に、(i
    )炭素数1〜12のアルコキシ、(ii)2個の−OH基が同一炭素に結合しないと いう条件で−OH、(iii)2個の−SH基が同一炭素に結合しないという条件で −SH、(iv)−CN、(v)ハロ、(vi)−CHO、(vii)−NO、(viii)炭素数1
    〜12のハロアルコキシ、(ix)炭素数1〜12のペルフルオロアルコキシ、(x) −NR8’9’、(xi)=NNR8’9’、(xii)−NRNR8’9’、(
    xiii)−CO10、(xiv)−C(X)NR8’9’、(xv)=N−OR10
    (xvi)=NR10、(xvii)−S(O)10、(xviii)−X’C(X)R10
    (xix)(=X)、(xx)−O−(CH−Z−R10、(xxi)−OC(X)NR 8’9’、(xxii)−L30、(xxiii)アルキル基の炭素数が1〜12のア ルカノイルオキシ、(xxiv)−OSO11、及び(xxv)−NR(X)NR 9’から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得る) である] を有する化合物、或いはその医薬的に許容され得る塩またはプロドラッグ。
  2. 【請求項2】 Aは、L−R{式中、 Lは (1)−O−、 (2)−C(X)X’−(式中、X及びX’はOである)、 (3)−X’C(X)−(式中、X及びX’はOである)、及び (4)−X’C(X)X”−(式中、X、X’及びX”はOである) から選択され、 Rは (1)炭素数1〜12のアルキル、 (2)炭素数3〜12のアルケニル、及び (3)炭素数3〜12のアルキニル から選択され、前記(1)〜(3)は任意に置換され得る} であり; Rは、水素または−L−R{式中、 Lは (1)共有結合、 (2)−O−、 (3)−C(X)X’−(式中、X及びX’はOである)、 (4)−X’C(X)−(式中、X及びX’はOである)、及び (5)−X’C(X)X”−(式中、X、X’及びX”はOである) から選択され、 Rは (1)炭素数1〜12のアルキル、 (2)炭素数2〜12のアルケニル、 (3)炭素数2〜12のアルキニル、 (4)−OH、及び (5)−NR7’ から選択され、前記(1)〜(3)は任意に置換され得る} であり; Rは、水素または−L−R(式中、Lは−O−であり、Rは炭素数
    1〜12のアルキルである)であり; R及びRは、水素であり; Lは、 (1)共有結合、 (2)炭素数1〜12のアルキレン、及び (3)−NR− から選択され; Rは、 (1)ハロ、 (2)−C(=NR)OR10、 (3)−CN (4)炭素数1〜12のアルキル、 (5)炭素数2〜12のアルキニル (6)ヘテロ環、 (7)アリール、及び (8) 【化7】 から選択され、前記(4)−(7)並びにR19、R20及びR21で定義され
    る置換基は別々にまたは一緒になって任意に置換され得; Rは、水素であるか;または −L−RとRは一緒になって、(=X)または 【化8】 (式中、R26で定義される置換基は任意に置換され得る) である請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Aは、−L−R(式中、Lは−O−であり、Rは任意に置換され得る
    炭素数1〜12のアルキルである)であり; R、R、R及びRは、水素であり; Lは、共有結合または炭素数1〜12のアルキレンであり; Rは、アリールまたは 【化9】 であり、前記アリール並びにR19、R20及びR21で定義される置換基は別
    々にまたは一緒になって任意に置換され得; Rは、水素であるか;または −L−RとRは一緒になって、(=X)である 請求の範囲第2項に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−フェニル−2,2,4−トリメチル−
    1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン、 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−(2−プロペニル)−2,2,4−ト
    リメチル−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン、 2,5−ジヒドロ−11−メトキシ−5−(3,5−ジクロロフェニル)−2,
    2,4−トリメチル−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−f]キノリン、及び 2,3,5−トリヒドロ−11−メトキシ−5−(3,5−ジクロロフェニル)
    −2,2,4−ジメチル−4−メチレン−1H−[1]ベンゾピラノ[3,4−
    f]キノリン から選択される請求の範囲第3項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 哺乳動物においてグルココルチコイド受容体の活性化、抑制
    、作動及び拮抗作用を選択的に調節する方法であって、請求の範囲第1項に記載
    の化合物を有効量投与することを含む前記方法。
  6. 【請求項6】 哺乳動物において炎症、並びに免疫、自己免疫及び炎症性疾
    患を治療する方法であって、請求の範囲第1項に記載の化合物を有効量投与する
    ことを含む前記方法。
JP2000531450A 1998-02-13 1999-02-15 グルココルチコイド選択性消炎剤 Withdrawn JP2002503666A (ja)

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