JP2002374170A - 1ビットd/a変換器 - Google Patents
1ビットd/a変換器Info
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- JP2002374170A JP2002374170A JP2001177566A JP2001177566A JP2002374170A JP 2002374170 A JP2002374170 A JP 2002374170A JP 2001177566 A JP2001177566 A JP 2001177566A JP 2001177566 A JP2001177566 A JP 2001177566A JP 2002374170 A JP2002374170 A JP 2002374170A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルタ特性の個体ばらつきや外部環境の影
響を受け難く、優れたSN比やダイナミック・レンジ、
全高調波ひずみ率の1ビットD/A変換器を提供する。 【解決手段】 デルタシグマ変調された1ビットのデジ
タル信号の高周波雑音をFIR型の低域通過デジタルフ
ィルタ1にて除去することにより、フィルタ特性の個体
ばらつきや外部環境の影響を抑える。低域通過デジタル
フィルタ1のフィルタ係数を簡単な正整数とし、フィル
タ係数の総和を後段のマルチレベルD/A変換器2のレ
ベル数以下として演算丸め誤差をなくし、再量子化雑音
をゼロとすることにより、優れたSN比やダイナミック
・レンジ、全高調波ひずみ率を得る。
響を受け難く、優れたSN比やダイナミック・レンジ、
全高調波ひずみ率の1ビットD/A変換器を提供する。 【解決手段】 デルタシグマ変調された1ビットのデジ
タル信号の高周波雑音をFIR型の低域通過デジタルフ
ィルタ1にて除去することにより、フィルタ特性の個体
ばらつきや外部環境の影響を抑える。低域通過デジタル
フィルタ1のフィルタ係数を簡単な正整数とし、フィル
タ係数の総和を後段のマルチレベルD/A変換器2のレ
ベル数以下として演算丸め誤差をなくし、再量子化雑音
をゼロとすることにより、優れたSN比やダイナミック
・レンジ、全高調波ひずみ率を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1ビットD/A変換
器に関するものである。
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、CD(Compact Disc)を凌ぐ高音
質記録再生のオーディオ規格の1つとしてSACD(Su
per Audio CD)がある。これには、DSD(Direct Str
eam Digital)方式と称され、オーディオ信号等のアナ
ログ信号に対してサンプリング周波数64fs(fs=
44.1kHZ)のデルタシグマ変調を行い、1ビット
のビットストリームを呈するデジタル信号(DSD信
号)に変調し、このDSD信号をそのまま記録あるいは
伝送し、DSD信号を1ビットD/A変換器でアナログ
信号として再生する方式が採用されている。
質記録再生のオーディオ規格の1つとしてSACD(Su
per Audio CD)がある。これには、DSD(Direct Str
eam Digital)方式と称され、オーディオ信号等のアナ
ログ信号に対してサンプリング周波数64fs(fs=
44.1kHZ)のデルタシグマ変調を行い、1ビット
のビットストリームを呈するデジタル信号(DSD信
号)に変調し、このDSD信号をそのまま記録あるいは
伝送し、DSD信号を1ビットD/A変換器でアナログ
信号として再生する方式が採用されている。
【0003】図14に、DSD信号をD/A変換するオ
ーソドックスな方法を示す。これは、2レベルの1ビッ
トD/A変換器141でアナログに変換後、アナログフ
ィルタ142にてDSD信号に録音時に加わったデルタ
シグマ変調の高域量子化雑音を除去するものである。し
かしながら、64fs=2.8224MHzであること
から分かるように、この高周波雑音はオペアンプを用い
たアクティブフィルタで構成されたLPF(低域通過フ
ィルタ)で除去することは、SN比やダイナミック・レ
ンジ、全高調波ひずみ率などを悪化させる。そこで、こ
の方式では、アナログフィルタ142として、アクティ
ブフィルタは使用されず、抵抗、コンデンサ、コイルな
どの受動素子から構成されるパッシブフィルタが用いら
れている。
ーソドックスな方法を示す。これは、2レベルの1ビッ
トD/A変換器141でアナログに変換後、アナログフ
ィルタ142にてDSD信号に録音時に加わったデルタ
シグマ変調の高域量子化雑音を除去するものである。し
かしながら、64fs=2.8224MHzであること
から分かるように、この高周波雑音はオペアンプを用い
たアクティブフィルタで構成されたLPF(低域通過フ
ィルタ)で除去することは、SN比やダイナミック・レ
ンジ、全高調波ひずみ率などを悪化させる。そこで、こ
の方式では、アナログフィルタ142として、アクティ
ブフィルタは使用されず、抵抗、コンデンサ、コイルな
どの受動素子から構成されるパッシブフィルタが用いら
れている。
【0004】この方式の問題点は、パッシブフィルタ回
路の基板上の面積が大きく、重量が重いこと、素子特性
の温度変化、経時変化、さらに低価格化に不利であるこ
と、基板面積が大きいことはアナログ性能が外乱ノイズ
の影響を受けやすいことなどである。
路の基板上の面積が大きく、重量が重いこと、素子特性
の温度変化、経時変化、さらに低価格化に不利であるこ
と、基板面積が大きいことはアナログ性能が外乱ノイズ
の影響を受けやすいことなどである。
【0005】図15に示すものは、公山邦彦、河合一共
著の「最もシンプルで,最も高精度を実現したD/Aデ
バイス DSD→Analogコンバータ バーブラウンDS
P−1700デバイス」、「ラジオ技術」1999年1
1月号、pp.135−140で発表されたDSD信号
をD/A変換するために開発されたDSD−1700デ
バイスのアナログFIRフィルタ(または、トランスバ
ーサルフィルタとも呼ばれる。)の基本構成である。
著の「最もシンプルで,最も高精度を実現したD/Aデ
バイス DSD→Analogコンバータ バーブラウンDS
P−1700デバイス」、「ラジオ技術」1999年1
1月号、pp.135−140で発表されたDSD信号
をD/A変換するために開発されたDSD−1700デ
バイスのアナログFIRフィルタ(または、トランスバ
ーサルフィルタとも呼ばれる。)の基本構成である。
【0006】この方式では、図14に示す従来例1の問
題点のいくつかを解決する手法を提供している。従来例
1で問題であったパッシブフィルタでDSD信号に録音
時に加わったデルタシグマ変調の高域量子化雑音を除去
するのでなく、半導体チップ上でD/A変換と同時にフ
ィルタリングを行う点が改善されている。
題点のいくつかを解決する手法を提供している。従来例
1で問題であったパッシブフィルタでDSD信号に録音
時に加わったデルタシグマ変調の高域量子化雑音を除去
するのでなく、半導体チップ上でD/A変換と同時にフ
ィルタリングを行う点が改善されている。
【0007】この方式ではDSD信号をサンプリング周
期T(T=1/(64fs))でシフトレジスタ151
に送りこみ、そのシフトレジスタ151の出力を重み付
けされた抵抗R0〜RM-1からなる抵抗ネットワーク15
2に入力し、すべてのタップの抵抗R0〜RM-1からの電
流を加算することで、アナログFIRフィルタを構成し
ている。
期T(T=1/(64fs))でシフトレジスタ151
に送りこみ、そのシフトレジスタ151の出力を重み付
けされた抵抗R0〜RM-1からなる抵抗ネットワーク15
2に入力し、すべてのタップの抵抗R0〜RM-1からの電
流を加算することで、アナログFIRフィルタを構成し
ている。
【0008】この方式は、従来例1のパッシブフィルタ
でなく、オペアンプを用いた低域動作のローパスフィル
タをD/A変換後に使用できる長所がある。
でなく、オペアンプを用いた低域動作のローパスフィル
タをD/A変換後に使用できる長所がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示す従来例2の方式では、シフトレジスタ151の各
タップから重み付けされた各抵抗抵抗R0〜RM-1に入力
される端子の信号は、遅延されたデルタシグマ変調の高
域量子化雑音を有するDSD信号そのものであり、遅延
の異なるDSD信号間の干渉を抑えるために、電源間の
デカップリングコンデンサを多く使用するため、半導体
基板や電源ラインへのその高周波雑音の影響を与えてア
ナログ性能を低下させる恐れがある。
に示す従来例2の方式では、シフトレジスタ151の各
タップから重み付けされた各抵抗抵抗R0〜RM-1に入力
される端子の信号は、遅延されたデルタシグマ変調の高
域量子化雑音を有するDSD信号そのものであり、遅延
の異なるDSD信号間の干渉を抑えるために、電源間の
デカップリングコンデンサを多く使用するため、半導体
基板や電源ラインへのその高周波雑音の影響を与えてア
ナログ性能を低下させる恐れがある。
【0010】また、FIRフィルタの係数が各抵抗R0
〜RM-1の重み付けであり、抵抗素子特性の温度変化、
経時変化、さらに、抵抗R0〜RM-1が基板からのノイズ
の影響を受けアナログ性能が影響を受けやすいことなど
は従来例1と同様であると考えられる。
〜RM-1の重み付けであり、抵抗素子特性の温度変化、
経時変化、さらに、抵抗R0〜RM-1が基板からのノイズ
の影響を受けアナログ性能が影響を受けやすいことなど
は従来例1と同様であると考えられる。
【0011】従来例2の問題点をまとめると次の通りで
ある。
ある。
【0012】第1の問題点は、アナログFIRフィルタ
の係数はアナログの抵抗であり、温度変化、経時変化、
基板ノイズなどの影響を受けるため、フィルタ特性の個
体差や環境による変動が発生することである。
の係数はアナログの抵抗であり、温度変化、経時変化、
基板ノイズなどの影響を受けるため、フィルタ特性の個
体差や環境による変動が発生することである。
【0013】第2の問題点は、アナログFIRフィルタ
のシフトレジスタの出力は、アナログFIRフィルタの
各タップの入力電圧となるが、この点では、単なる遅延
したDSD信号そのものであり、各タップの電流加算ま
でデルタシグマ信号の高周波雑音がそのまま存在するこ
とである。
のシフトレジスタの出力は、アナログFIRフィルタの
各タップの入力電圧となるが、この点では、単なる遅延
したDSD信号そのものであり、各タップの電流加算ま
でデルタシグマ信号の高周波雑音がそのまま存在するこ
とである。
【0014】第3の問題点は、SACDでは、DSD信
号のみならず、サンプリング周波数fs=44.1kH
z/16bitのCD再生も必須である。CD再生は最
近マルチレベルのD/A変換器による再生が行われてお
り、アナログFIRフィルタのよる方法ではD/A変換
器が全くCD再生用のものとは異なることである。
号のみならず、サンプリング周波数fs=44.1kH
z/16bitのCD再生も必須である。CD再生は最
近マルチレベルのD/A変換器による再生が行われてお
り、アナログFIRフィルタのよる方法ではD/A変換
器が全くCD再生用のものとは異なることである。
【0015】本発明の目的は、上記第1乃至第3の問題
点を解決することである。
点を解決することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の1ビットD/A
変換器は、3次以上のデルタシグマ変調された1ビット
のデジタル信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外
のデルタシグマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の
整数)以下の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタ
ルフィルタと、上記低域通過デジタルフィルタの出力を
アナログ信号に変換するmレベルのマルチレベルD/A
変換器とを備えることを特徴とする。
変換器は、3次以上のデルタシグマ変調された1ビット
のデジタル信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外
のデルタシグマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の
整数)以下の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタ
ルフィルタと、上記低域通過デジタルフィルタの出力を
アナログ信号に変換するmレベルのマルチレベルD/A
変換器とを備えることを特徴とする。
【0017】また、本発明の1ビットD/A変換器は、
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、mレベルのマルチレベルD/A変換器の複数個とを
備え、上記低域通過デジタルフィルタの出力を上記複数
個のマルチレベルD/A変換器を用いてD/A変換する
ことを特徴とすることが好ましい。
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、mレベルのマルチレベルD/A変換器の複数個とを
備え、上記低域通過デジタルフィルタの出力を上記複数
個のマルチレベルD/A変換器を用いてD/A変換する
ことを特徴とすることが好ましい。
【0018】また、本発明の1ビットD/A変換器は、
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、上記低域通過デジタルフィルタの出力をアナログ信
号に変換するmレベルの第1のマルチレベルD/A変換
器と、上記低域通過デジタルフィルタの出力の相補出力
をアナログ信号に変換するmレベルの第2のマルチレベ
ルD/A変換器と、上記第1、第2のマルチレベルD/
A変換器の出力を入力し、これらを差動増幅して出力す
る差動増幅器とを備えることも好ましい。
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、上記低域通過デジタルフィルタの出力をアナログ信
号に変換するmレベルの第1のマルチレベルD/A変換
器と、上記低域通過デジタルフィルタの出力の相補出力
をアナログ信号に変換するmレベルの第2のマルチレベ
ルD/A変換器と、上記第1、第2のマルチレベルD/
A変換器の出力を入力し、これらを差動増幅して出力す
る差動増幅器とを備えることも好ましい。
【0019】また、本発明の1ビットD/A変換器は、
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、上記低域通過デジタルフィルタの出力のレベルを分
割して整数レベルの第1、第2の信号に変換する分割器
と、上記第1の信号をアナログ信号に変換する上記第1
の信号の取り得るレベル以上のレベルの第1のマルチレ
ベルD/A変換器と、上記第2の信号をアナログ信号に
変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベル
の第2のマルチレベルD/A変換器と、上記第1の信号
の相補信号をアナログ信号に変換する第1の信号の取り
得るレベル以上のレベルの第3のマルチレベルD/A変
換器と、 上記第2の信号の相補信号をアナログ信号に
変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベル
の第4のマルチレベルD/A変換器と、上記第1のマル
チレベルD/A変換器の出力と、上記第2のマルチレベ
ルD/A変換器の出力との加算値を正の入力端子に受
け、上記第3のマルチレベルD/A変換器の出力と、上
記第4のマルチレベルD/A変換器の出力との加算値を
負の入力端子に受けて、上記正の入力端子に受ける信号
と上記負の入力端子に受ける信号との差動増幅を行う差
動増幅器とを備えることも好ましい。
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、上記低域通過デジタルフィルタの出力のレベルを分
割して整数レベルの第1、第2の信号に変換する分割器
と、上記第1の信号をアナログ信号に変換する上記第1
の信号の取り得るレベル以上のレベルの第1のマルチレ
ベルD/A変換器と、上記第2の信号をアナログ信号に
変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベル
の第2のマルチレベルD/A変換器と、上記第1の信号
の相補信号をアナログ信号に変換する第1の信号の取り
得るレベル以上のレベルの第3のマルチレベルD/A変
換器と、 上記第2の信号の相補信号をアナログ信号に
変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベル
の第4のマルチレベルD/A変換器と、上記第1のマル
チレベルD/A変換器の出力と、上記第2のマルチレベ
ルD/A変換器の出力との加算値を正の入力端子に受
け、上記第3のマルチレベルD/A変換器の出力と、上
記第4のマルチレベルD/A変換器の出力との加算値を
負の入力端子に受けて、上記正の入力端子に受ける信号
と上記負の入力端子に受ける信号との差動増幅を行う差
動増幅器とを備えることも好ましい。
【0020】また、本発明の1ビットD/A変換器は、
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、上記低域通過デジタルフィルタの出力のレベルを分
割して整数レベルの第1、第2の信号に変換する分割器
と、上記第1の信号をアナログ信号に変換する上記第1
の信号の取り得るレベル以上のレベルの第1のマルチレ
ベルD/A変換器と、上記第2の信号をアナログ信号に
変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベル
の第2のマルチレベルD/A変換器と、上記第1の信号
の相補信号をアナログ信号に変換する上記第1の信号の
取り得るレベル以上のレベルの第3のマルチレベルD/
A変換器と、上記第2の信号の相補信号をアナログ信号
に変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベ
ルの第4のマルチレベルD/A変換器と、上記第1のマ
ルチレベルD/A変換器の出力を正の入力端子に受け、
上記第3のマルチレベルD/A変換器の出力を負の入力
端子に受け、上記正の入力端子に受ける信号と上記負の
入力端子に受ける信号との差動増幅を行う第1の差動増
幅器と、上記第2のマルチレベルD/A変換器の出力を
負の入力端子に受け、上記第4のマルチレベルD/A変
換器の出力を正の入力端子に受け、上記正の入力端子に
受ける信号と上記負の入力端子に受ける信号との差動増
幅を行う第2の差動増幅器と、上記第1の差動増幅器の
出力を正の入力端子に受け、上記第2の差動増幅器の出
力を負の入力端子に受け、上記正の入力端子に受ける信
号と上記負の入力端子に受ける信号との差動増幅を行う
第3の差動増幅器とを備えることも好ましい。
3次以上のデルタシグマ変調された1ビットのデジタル
信号を入力とし、当該デジタル信号の帯域外のデルタシ
グマ変調雑音を低減する総和がm(3以上の整数)以下
の整数係数を持つFIR型の低域通過デジタルフィルタ
と、上記低域通過デジタルフィルタの出力のレベルを分
割して整数レベルの第1、第2の信号に変換する分割器
と、上記第1の信号をアナログ信号に変換する上記第1
の信号の取り得るレベル以上のレベルの第1のマルチレ
ベルD/A変換器と、上記第2の信号をアナログ信号に
変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベル
の第2のマルチレベルD/A変換器と、上記第1の信号
の相補信号をアナログ信号に変換する上記第1の信号の
取り得るレベル以上のレベルの第3のマルチレベルD/
A変換器と、上記第2の信号の相補信号をアナログ信号
に変換する上記第2の信号の取り得るレベル以上のレベ
ルの第4のマルチレベルD/A変換器と、上記第1のマ
ルチレベルD/A変換器の出力を正の入力端子に受け、
上記第3のマルチレベルD/A変換器の出力を負の入力
端子に受け、上記正の入力端子に受ける信号と上記負の
入力端子に受ける信号との差動増幅を行う第1の差動増
幅器と、上記第2のマルチレベルD/A変換器の出力を
負の入力端子に受け、上記第4のマルチレベルD/A変
換器の出力を正の入力端子に受け、上記正の入力端子に
受ける信号と上記負の入力端子に受ける信号との差動増
幅を行う第2の差動増幅器と、上記第1の差動増幅器の
出力を正の入力端子に受け、上記第2の差動増幅器の出
力を負の入力端子に受け、上記正の入力端子に受ける信
号と上記負の入力端子に受ける信号との差動増幅を行う
第3の差動増幅器とを備えることも好ましい。
【0021】上記分割器は、上記低域通過デジタルフィ
ルタの出力のレベルを互いに均等または略均等な整数レ
ベルの上記第1、第2の信号に分割することも好まし
い。
ルタの出力のレベルを互いに均等または略均等な整数レ
ベルの上記第1、第2の信号に分割することも好まし
い。
【0022】上記マルチレベルD/A変換器はダイナミ
ックエレメントマッチング方式のマルチレベルD/A変
換器であることも好ましい。
ックエレメントマッチング方式のマルチレベルD/A変
換器であることも好ましい。
【0023】上記低域通過デジタルフィルタは、対称型
整数係数を持つ直線位相FIR型の低域通過デジタルフ
ィルタであることも好ましい。
整数係数を持つ直線位相FIR型の低域通過デジタルフ
ィルタであることも好ましい。
【0024】以上の構成により、上記デジタル信号、例
えば、DSD信号のもつデルタシグマ信号の高周波雑音
を、DSD信号のサンプリング周波数と同じ周波数(6
4fs)で動作するFIR型の低域通過デジタルフィル
タにて除去する。これにより、アナログフィルタではな
いので、第1の問題点であるフィルタ特性の個体ばらつ
きや外部環境の影響を抑えることができる。同時に低域
通過デジタルフィルタにより高周波雑音を低減している
ため、アナログFIRフィルタの第2の問題点も抑制さ
れる。すなわち、マルチレベルD/A変換器には、低域
通過デジタルフィルタにより高周波雑音を低減したデジ
タル信号が与えられ、高周波雑音を含んだDSD信号が
直接与えられることがなく、マルチレベルD/A変換器
の各ローカルD/A変換器の出力の積和出力では、アナ
ログFIRフィルタにおいて問題となった抵抗網での遅
延の異なるDSD信号間の干渉による悪影響が抑えられ
ている。
えば、DSD信号のもつデルタシグマ信号の高周波雑音
を、DSD信号のサンプリング周波数と同じ周波数(6
4fs)で動作するFIR型の低域通過デジタルフィル
タにて除去する。これにより、アナログフィルタではな
いので、第1の問題点であるフィルタ特性の個体ばらつ
きや外部環境の影響を抑えることができる。同時に低域
通過デジタルフィルタにより高周波雑音を低減している
ため、アナログFIRフィルタの第2の問題点も抑制さ
れる。すなわち、マルチレベルD/A変換器には、低域
通過デジタルフィルタにより高周波雑音を低減したデジ
タル信号が与えられ、高周波雑音を含んだDSD信号が
直接与えられることがなく、マルチレベルD/A変換器
の各ローカルD/A変換器の出力の積和出力では、アナ
ログFIRフィルタにおいて問題となった抵抗網での遅
延の異なるDSD信号間の干渉による悪影響が抑えられ
ている。
【0025】FIRフィルタ係数を簡単な正整数とする
ことにより、低域通過デジタルフィルタの出力が必ずあ
る範囲の正整数になるように構成できるる。これによ
り、デジタルフィルタ演算による丸め誤差もなくなるた
め、フィルタ演算により付け加わる再量子化雑音がゼロ
というSN比やダイナミック・レンジ面では理想的なフ
ィルタとなる。
ことにより、低域通過デジタルフィルタの出力が必ずあ
る範囲の正整数になるように構成できるる。これによ
り、デジタルフィルタ演算による丸め誤差もなくなるた
め、フィルタ演算により付け加わる再量子化雑音がゼロ
というSN比やダイナミック・レンジ面では理想的なフ
ィルタとなる。
【0026】整数係数のFIR型の低域通過フィルタの
後段にマルチレベルD/A変換器を接続し、低域通過フ
ィルタの出力信号をD/A変換する。マルチレベルD/
A変換器にすれば、CD再生にもD/A変換器を共用す
ることができ、第3の問題点が解消できる。
後段にマルチレベルD/A変換器を接続し、低域通過フ
ィルタの出力信号をD/A変換する。マルチレベルD/
A変換器にすれば、CD再生にもD/A変換器を共用す
ることができ、第3の問題点が解消できる。
【0027】さらにマルチレベルのD/A変換器には、
ダイナミックエレメントマッチング方式のものを用いる
ことにより、レベル間のミスマッチを解消することがで
きる。
ダイナミックエレメントマッチング方式のものを用いる
ことにより、レベル間のミスマッチを解消することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
の実施の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
【0029】本発明の第1の実施例の1ビットD/A変
換器について説明する。図1は本例の構成を示すブロッ
ク図であり、まず、同図を参照しながら本例の構成につ
いて説明する。本例の1ビットD/A変換器は、整数係
数を有するFIR(Finite Impulse Response)型の低
域通過デジタルフィルタ1と、ダイナミックエレメント
マッチング方式のマルチレベルD/A変換器2とからな
る。
換器について説明する。図1は本例の構成を示すブロッ
ク図であり、まず、同図を参照しながら本例の構成につ
いて説明する。本例の1ビットD/A変換器は、整数係
数を有するFIR(Finite Impulse Response)型の低
域通過デジタルフィルタ1と、ダイナミックエレメント
マッチング方式のマルチレベルD/A変換器2とからな
る。
【0030】低域通過デジタルフィルタ1は、デジタル
信号Xを入力信号としてある。これは、例えば、DSD
(Direct Stream Digital)信号であり、オーディオ信
号等のアナログ信号に対してサンプリング周波数64f
s(fs=44.1kHZ)のデルタシグマ変調された
1ビットのビットストリームを呈する。低域通過デジタ
ルフィルタ1は、デルタシグマ変調により得られたデジ
タル信号Xのもつ高周波雑音を減衰し、デジタル信号Y
を発生する。
信号Xを入力信号としてある。これは、例えば、DSD
(Direct Stream Digital)信号であり、オーディオ信
号等のアナログ信号に対してサンプリング周波数64f
s(fs=44.1kHZ)のデルタシグマ変調された
1ビットのビットストリームを呈する。低域通過デジタ
ルフィルタ1は、デルタシグマ変調により得られたデジ
タル信号Xのもつ高周波雑音を減衰し、デジタル信号Y
を発生する。
【0031】低域通過デジタルフィルタ1は、例えば、
図2に示されるように、M−1個の1ビット分のレジス
タRe1、Re2、Re3、Re4、・・・、ReM-1を有
するシフトレジスタ1Aと、M個の乗算器M0、M1、M
2、M3、M4、・・・、MM-1と、乗算器M0、M1、
M2、M3、M4、・・・、MM-1の出力を加算する加算器
1Bとからなる。シフトレジスタ1Aは、入力されるデ
ジタル信号Xをサンプリング周期T(T=1/(64f
s))で最前段のレジスタRe1から最後段のレジスタ
ReM-1へと順次シフトする。サンプリング周期T毎に
乗算器M0、M1、M2、M3、M4、・・・、MM-1によ
り、最前段のレジスタRe1の入力端子、レジスタR
e1、Re2、Re3、Re4、・・・、ReM-1の出力端
子からの出力にそれぞれ所定の整数係数A0、A1、
A2、A3、A4、・・・、AM-1を乗算し、加算器1Bに
てこの乗算結果の総和をとることにより、FIRフィル
タの積和演算が実行され、デジタル信号Yが生成され
る。
図2に示されるように、M−1個の1ビット分のレジス
タRe1、Re2、Re3、Re4、・・・、ReM-1を有
するシフトレジスタ1Aと、M個の乗算器M0、M1、M
2、M3、M4、・・・、MM-1と、乗算器M0、M1、
M2、M3、M4、・・・、MM-1の出力を加算する加算器
1Bとからなる。シフトレジスタ1Aは、入力されるデ
ジタル信号Xをサンプリング周期T(T=1/(64f
s))で最前段のレジスタRe1から最後段のレジスタ
ReM-1へと順次シフトする。サンプリング周期T毎に
乗算器M0、M1、M2、M3、M4、・・・、MM-1によ
り、最前段のレジスタRe1の入力端子、レジスタR
e1、Re2、Re3、Re4、・・・、ReM-1の出力端
子からの出力にそれぞれ所定の整数係数A0、A1、
A2、A3、A4、・・・、AM-1を乗算し、加算器1Bに
てこの乗算結果の総和をとることにより、FIRフィル
タの積和演算が実行され、デジタル信号Yが生成され
る。
【0032】デジタル信号Xは1ビットコード、すなわ
ち、0か1の整数であり、低域通過デジタルフィルタ1
の係数も正整数なので、その積和演算結果であるデジタ
ル信号Yはやはり正整数となる。デジタル信号Yはバイ
ナリーコード、すなわち、マルチレベルコードとなる。
補足説明をしておくと、1ビットのコードは、量子化レ
ベル表現で2レベルであるが、通常デジタル信号Yは数
レベルから数十レベルである。その量子化レベルは、n
ビットを用いて、2nと表現されるが、この時nが必ず
しも正整数とならないので(例えば、24=2n、n=
4.58496)、何ビットと言わず、何レベルと表現
することになる。
ち、0か1の整数であり、低域通過デジタルフィルタ1
の係数も正整数なので、その積和演算結果であるデジタ
ル信号Yはやはり正整数となる。デジタル信号Yはバイ
ナリーコード、すなわち、マルチレベルコードとなる。
補足説明をしておくと、1ビットのコードは、量子化レ
ベル表現で2レベルであるが、通常デジタル信号Yは数
レベルから数十レベルである。その量子化レベルは、n
ビットを用いて、2nと表現されるが、この時nが必ず
しも正整数とならないので(例えば、24=2n、n=
4.58496)、何ビットと言わず、何レベルと表現
することになる。
【0033】また、デジタル信号Yの取り得るレベル
は、整数係数A0、A1、A2、A3、A 4、・・・、AM-1
の総和に等しく、少なくともマルチレベルD/A変換器
2のレベル数m以下となるように整数係数は定められ
る。
は、整数係数A0、A1、A2、A3、A 4、・・・、AM-1
の総和に等しく、少なくともマルチレベルD/A変換器
2のレベル数m以下となるように整数係数は定められ
る。
【0034】マルチレベルD/A変換器2は、そのレベ
ル数mを23、すなわち23レベルとすれば、図3に示
すように構成される。サーモメータコード変換器2A
は、バイナリーコードのデジタル信号Yの表すレベルを
単位量、例えば、“1”の数で示すサーモメータコード
に変換する。例えば、サーモメータコード変換器2Aの
8レベル分の出力をSB1、SB2、・・・、SB8と
し、8レベル分のバイナリーコードを下位からB0、B
1、B3とすると、図4に示すように、バイナリーコー
ド001、010、・・・、111に対しては、出力S
B1、SB2、・・・SB8を順次“1”とする。
ル数mを23、すなわち23レベルとすれば、図3に示
すように構成される。サーモメータコード変換器2A
は、バイナリーコードのデジタル信号Yの表すレベルを
単位量、例えば、“1”の数で示すサーモメータコード
に変換する。例えば、サーモメータコード変換器2Aの
8レベル分の出力をSB1、SB2、・・・、SB8と
し、8レベル分のバイナリーコードを下位からB0、B
1、B3とすると、図4に示すように、バイナリーコー
ド001、010、・・・、111に対しては、出力S
B1、SB2、・・・SB8を順次“1”とする。
【0035】24個のローカルD/A変換器(以下、L
DAC)01、02、03、03、04、・・・、24
は、それぞれ1ビットのD/A変換器であり、例えば等
価な重付けの抵抗あるいは容量素子を備え、サーモメー
タコードの“1”が割り当てられることによりこれらに
所定の電流を供給し、アナログ信号を発生する。
DAC)01、02、03、03、04、・・・、24
は、それぞれ1ビットのD/A変換器であり、例えば等
価な重付けの抵抗あるいは容量素子を備え、サーモメー
タコードの“1”が割り当てられることによりこれらに
所定の電流を供給し、アナログ信号を発生する。
【0036】ダイナミックエレメントマッチング変換器
2Bは、サーモメータコード変換器2Aのサーモメータ
コードの“1”、“0”を所定の順でLDAC01、0
2、03、03、04、・・・、24に割り当てるもの
である。例えば、図5に示すように、サンプリング周期
TをT/8の周期に分割し、すなわち、周期T/8のク
ロックに従ってサーモメータコードの“1”を割り当て
るLDAC(図5において黒塗りされているLDAC)
をずらしていく。図5のサンプリング周期1−Tでは、
デジタル信号Yの表すレベル、すなわち、サーモメータ
コードのレベルとしては8が与えられており、クロック
周期1では、LDAC01、LDAC04、LDAC0
7、LDAC10、LDAC13、LDAC16、LD
AC19、LDAC22にサーモメータコードの“1”
が割り当てられている。次のクロック周期2では、LD
AC01に代わりにLDAC02が割り当てられ、次の
クロック周期3では、LDAC04に代わりにLDAC
05が割り当てられ、次のクロック周期4では、LDA
C07に代わりにLDAC08が割り当てられられる。
このようにクロック周期毎にLDAC01、LDAC0
4、LDAC07、LDAC10、LDAC13、LD
AC16、LDAC19、LDAC22が順にそれぞれ
に割り当てられていたものがその次のLDACに割り当
てられ、以降同様の順序でLDAC01、02、03、
03、04〜24が循環的に使用される。これにより、
各LDACの特性の平均化がなされ、低歪率や高ダイナ
ミック・レンジが達成可能となる。
2Bは、サーモメータコード変換器2Aのサーモメータ
コードの“1”、“0”を所定の順でLDAC01、0
2、03、03、04、・・・、24に割り当てるもの
である。例えば、図5に示すように、サンプリング周期
TをT/8の周期に分割し、すなわち、周期T/8のク
ロックに従ってサーモメータコードの“1”を割り当て
るLDAC(図5において黒塗りされているLDAC)
をずらしていく。図5のサンプリング周期1−Tでは、
デジタル信号Yの表すレベル、すなわち、サーモメータ
コードのレベルとしては8が与えられており、クロック
周期1では、LDAC01、LDAC04、LDAC0
7、LDAC10、LDAC13、LDAC16、LD
AC19、LDAC22にサーモメータコードの“1”
が割り当てられている。次のクロック周期2では、LD
AC01に代わりにLDAC02が割り当てられ、次の
クロック周期3では、LDAC04に代わりにLDAC
05が割り当てられ、次のクロック周期4では、LDA
C07に代わりにLDAC08が割り当てられられる。
このようにクロック周期毎にLDAC01、LDAC0
4、LDAC07、LDAC10、LDAC13、LD
AC16、LDAC19、LDAC22が順にそれぞれ
に割り当てられていたものがその次のLDACに割り当
てられ、以降同様の順序でLDAC01、02、03、
03、04〜24が循環的に使用される。これにより、
各LDACの特性の平均化がなされ、低歪率や高ダイナ
ミック・レンジが達成可能となる。
【0037】加算器2CはLDAC01、02、03、
03、04、・・・、24からの出力をアナログ加算す
るものであり、これからデジタル信号Xに対するアナロ
グ信号Zが得られる。
03、04、・・・、24からの出力をアナログ加算す
るものであり、これからデジタル信号Xに対するアナロ
グ信号Zが得られる。
【0038】なお、マルチレベルD/A変化器は図3に
示すようなものに限らず、例えば特開2000−228
630号公報では数種のダイナミックエレメントマッチ
ング方式のマルチレベルD/A変化器が開示されてお
り、これらを用いても良い。
示すようなものに限らず、例えば特開2000−228
630号公報では数種のダイナミックエレメントマッチ
ング方式のマルチレベルD/A変化器が開示されてお
り、これらを用いても良い。
【0039】次に本例の動作について説明する。図6の
(a)はデジタル信号Xのスペクトルを示してある。図
6の(a)に示すようにサンプリング周波数64fsの
半分の周波数32fsを中心に対称なスペクトルを有
し、DSD信号等のデジタル信号Xでは、オーディオ信
号aよりも高い、この周波数32fsを中心にデルタシ
グマ変調の量子化雑音qが集中している。最終的には量
子化雑音qを減衰し、アナログ信号Zを得ることによ
り、オーディオ信号aの再生が成される。
(a)はデジタル信号Xのスペクトルを示してある。図
6の(a)に示すようにサンプリング周波数64fsの
半分の周波数32fsを中心に対称なスペクトルを有
し、DSD信号等のデジタル信号Xでは、オーディオ信
号aよりも高い、この周波数32fsを中心にデルタシ
グマ変調の量子化雑音qが集中している。最終的には量
子化雑音qを減衰し、アナログ信号Zを得ることによ
り、オーディオ信号aの再生が成される。
【0040】図6の(b)は低域通過デジタルフィルタ
1のフィルタ特性を示してあり、図6の(c)にマルチ
レベルD/A変換器2からのアナログ信号Zのスペクト
ルを示してある。デジタル信号Xは、低域通過デジタル
フィルタ1を通すことにより、その量子化雑音qを大き
く減衰され、オーディオ信号aの上の帯域外に残留量子
化雑音rqが残る状態となる。この程度の残留量子化雑
音rqは図示しないパッシブフィルタもしくはアクティ
ブフィルタで処理してもSN比やダイナミック・レン
ジ、全高調波ひずみ率などの性能劣化をきたさず処理可
能である。
1のフィルタ特性を示してあり、図6の(c)にマルチ
レベルD/A変換器2からのアナログ信号Zのスペクト
ルを示してある。デジタル信号Xは、低域通過デジタル
フィルタ1を通すことにより、その量子化雑音qを大き
く減衰され、オーディオ信号aの上の帯域外に残留量子
化雑音rqが残る状態となる。この程度の残留量子化雑
音rqは図示しないパッシブフィルタもしくはアクティ
ブフィルタで処理してもSN比やダイナミック・レン
ジ、全高調波ひずみ率などの性能劣化をきたさず処理可
能である。
【0041】低域通過デジタルフィルタ1は整数係数の
FIR型のフィルタとしたため、デジタル信号Yはやは
り正整数のマルチレベルコードとなり、正整数係数の総
和を後段のマルチレベルD/A変換器2のレベル数以下
となるように与えることにより、演算丸め誤差をなくす
ことができ、優れたSN比やダイナミック・レンジ、全
高調波ひずみ率が得られる。
FIR型のフィルタとしたため、デジタル信号Yはやは
り正整数のマルチレベルコードとなり、正整数係数の総
和を後段のマルチレベルD/A変換器2のレベル数以下
となるように与えることにより、演算丸め誤差をなくす
ことができ、優れたSN比やダイナミック・レンジ、全
高調波ひずみ率が得られる。
【0042】低域通過デジタルフィルタ1のデジタル信
号YをマルチレベルD/A変換器2によってD/A変換
するため、このマルチレベルD/A変換器2をCD(Co
mpact Disc)に記録されているようなPCM(Pulse Co
ded Modulation)信号の再生にも共用することができ
る。例えば、図7(同図において上述の各図に示したも
のと同じ符号は上述の各図と同じ構成要素を示してお
り、以降に述べる各図においても同様に示す。)に示す
ように、CDからのPCM信号を受けてデルタシグマ変
調を行うノイズシェーパ3を設け、ノイズシェーパ3か
らの出力と低域通過デジタルフィルタ1からの出力とを
選択的にマルチレベルD/A変換器2に入力する構成と
すれば良い。DSD信号の再生の他、CD規格のPCM
信号の再生をも必須とするSACD(Super Audio CD)
規格の再生装置にあっては特に回路の簡素化の面で有効
なものとなる。
号YをマルチレベルD/A変換器2によってD/A変換
するため、このマルチレベルD/A変換器2をCD(Co
mpact Disc)に記録されているようなPCM(Pulse Co
ded Modulation)信号の再生にも共用することができ
る。例えば、図7(同図において上述の各図に示したも
のと同じ符号は上述の各図と同じ構成要素を示してお
り、以降に述べる各図においても同様に示す。)に示す
ように、CDからのPCM信号を受けてデルタシグマ変
調を行うノイズシェーパ3を設け、ノイズシェーパ3か
らの出力と低域通過デジタルフィルタ1からの出力とを
選択的にマルチレベルD/A変換器2に入力する構成と
すれば良い。DSD信号の再生の他、CD規格のPCM
信号の再生をも必須とするSACD(Super Audio CD)
規格の再生装置にあっては特に回路の簡素化の面で有効
なものとなる。
【0043】次に本発明の第2の実施例の1ビットD/
A変換器について説明する。上記第1の実施例では、低
域通過デジタルフィルタ1の正整数係数は特に左右対称
な係数としなかったが、本発明は左右対称(symmetri
c)な正整数係数を用いたものであっても良い。左右対
称な係数を用いたFIR型のフィルタはいわゆる直線位
相(linear phase)な周波数応答が実現され、群遅延
(group delay)が一定となる。図8に左右対称な係数
をもつ低域通過デジタルフィルタの構成を示す。2m個
の1ビット分のレジスタRe1、Re2、Re3、Re4、
・・・、Re2mを有するシフトレジスタ1Cと、2m+
1個の乗算器M-m、M-m+1、・・・、M-1、M0、M1、
・・・、Mm-1、Mmと、2m+1個の乗算器M-m、M
-m+1、・・・、M-1、M0、M1、・・・、Mm-1、Mmの
出力を加算する加算器1Dとからなる。シフトレジスタ
1Cは、入力されるデジタル信号Xをサンプリング周期
T(T=1/(64fs)で最前段のレジスタRe1か
ら最後段のレジスタRe2mへと順次シフトする。乗算器
M-m、M-m+1、・・・M-1、M0、M1、・・・、
Mm-1、Mmはそれぞれ、乗算器M0を中心として対称な
正整数係数hm、hm-1、・・・、h1、h0、h1、・・
・、hm-1、hmを備える。乗算器M-m、M-m+1、・・・
M- 1、M0、M1、・・・、Mm-1、Mmはそれぞれ最前段
のレジスタRe1の入力端子、レジスタRe1、Re2、
・・・、Re2mの出力端子からの出力に所定の整数係数
hm、hm-1、・・・、h-1、h0、h1、・・・hm-1、
hmを乗算し、加算器1Dにてこの乗算結果の総和をと
ることにより、FIRフィルタの積和演算が実行され、
デジタル信号Yを生成する。
A変換器について説明する。上記第1の実施例では、低
域通過デジタルフィルタ1の正整数係数は特に左右対称
な係数としなかったが、本発明は左右対称(symmetri
c)な正整数係数を用いたものであっても良い。左右対
称な係数を用いたFIR型のフィルタはいわゆる直線位
相(linear phase)な周波数応答が実現され、群遅延
(group delay)が一定となる。図8に左右対称な係数
をもつ低域通過デジタルフィルタの構成を示す。2m個
の1ビット分のレジスタRe1、Re2、Re3、Re4、
・・・、Re2mを有するシフトレジスタ1Cと、2m+
1個の乗算器M-m、M-m+1、・・・、M-1、M0、M1、
・・・、Mm-1、Mmと、2m+1個の乗算器M-m、M
-m+1、・・・、M-1、M0、M1、・・・、Mm-1、Mmの
出力を加算する加算器1Dとからなる。シフトレジスタ
1Cは、入力されるデジタル信号Xをサンプリング周期
T(T=1/(64fs)で最前段のレジスタRe1か
ら最後段のレジスタRe2mへと順次シフトする。乗算器
M-m、M-m+1、・・・M-1、M0、M1、・・・、
Mm-1、Mmはそれぞれ、乗算器M0を中心として対称な
正整数係数hm、hm-1、・・・、h1、h0、h1、・・
・、hm-1、hmを備える。乗算器M-m、M-m+1、・・・
M- 1、M0、M1、・・・、Mm-1、Mmはそれぞれ最前段
のレジスタRe1の入力端子、レジスタRe1、Re2、
・・・、Re2mの出力端子からの出力に所定の整数係数
hm、hm-1、・・・、h-1、h0、h1、・・・hm-1、
hmを乗算し、加算器1Dにてこの乗算結果の総和をと
ることにより、FIRフィルタの積和演算が実行され、
デジタル信号Yを生成する。
【0044】また、図9に簡単な左右対称な正整数係数
列の一例を示す。同図においては横軸を時間軸とし、縦
軸にサンプリング周期T毎に使用される係数値を示して
ある。以下の実施例では、特に低域通過デジタルフィル
タの係数が左右対称かどうか触れないが、一般的にFI
R型のデジタルフィルタでは左右対称な係数を使用する
ことが多く、係数は左右対称なものとする。
列の一例を示す。同図においては横軸を時間軸とし、縦
軸にサンプリング周期T毎に使用される係数値を示して
ある。以下の実施例では、特に低域通過デジタルフィル
タの係数が左右対称かどうか触れないが、一般的にFI
R型のデジタルフィルタでは左右対称な係数を使用する
ことが多く、係数は左右対称なものとする。
【0045】本例では、左右対称な正整数係数を用いる
以外は上記第1の実施例と同様の構成のものであり、上
記第1の実施例と同様の作用、効果を奏する。
以外は上記第1の実施例と同様の構成のものであり、上
記第1の実施例と同様の作用、効果を奏する。
【0046】次に本発明の第3の実施例の1ビットD/
A変換器について説明する。上記第1の実施例では、1
つのダイナミックエレメントマッチング方式のマルチレ
ベルD/A変換器を用いたが本発明はこれに限るもので
はない。本発明の第3の実施例は図10に示すように、
低域通過デジタルフィルタ1のデジタル信号Yのレベル
を分割器4によって2つの正整数レベルのデジタル信号
Y1、Y2に分割し、2つのダイナミックエレメントマ
ッチング方式の第1、第2のマルチレベルD/A変換器
5、6によってデジタル信号Y1、Y2をD/A変換
し、これらの信号Z1、Z2を加算器7によって加算し
て最終的な出力となるアナログ信号Zとしたものであ
る。第1、第2のマルチレベルD/A変換器5、6は上
記第1の実施例のマルチレベルD/A変換器2と同様の
ものである。
A変換器について説明する。上記第1の実施例では、1
つのダイナミックエレメントマッチング方式のマルチレ
ベルD/A変換器を用いたが本発明はこれに限るもので
はない。本発明の第3の実施例は図10に示すように、
低域通過デジタルフィルタ1のデジタル信号Yのレベル
を分割器4によって2つの正整数レベルのデジタル信号
Y1、Y2に分割し、2つのダイナミックエレメントマ
ッチング方式の第1、第2のマルチレベルD/A変換器
5、6によってデジタル信号Y1、Y2をD/A変換
し、これらの信号Z1、Z2を加算器7によって加算し
て最終的な出力となるアナログ信号Zとしたものであ
る。第1、第2のマルチレベルD/A変換器5、6は上
記第1の実施例のマルチレベルD/A変換器2と同様の
ものである。
【0047】本例では、デジタル信号Yのレベルがデジ
タル信号Y1、Y2のレベルに分割されるが、デジタル
信号Y1中の1レベルとデジタル信号Y2中の1レベル
が同じ重みでD/A変換されることが望ましい。したが
って、第1、第2のマルチレベルD/A変換器5、6は
レベル数も構造も同一のものが良い。つまり、デジタル
信号Y1、Y2は同じレベルとなることが望ましい。し
かし、デジタル信号Yのレベル数が偶数の場合はデジタ
ル信号Y1、Y2に均等に分割可能であるが、デジタル
信号Yのレベル数が奇数の場合にはデジタル信号Y1と
デジタル信号Y2との最小のレベル差は1となり、同じ
にはならないが、デジタル信号Y1とデジタル信号Y2
とのレベル数の差が最小になるように分割することが好
ましい。分割器4は、デジタル信号Yのレベル数が偶数
の場合は、デジタル信号Yのバイナリーコードを下位側
にシフトしてデジタル信号Y1、Y2とし、デジタル信
号Yのレベル数が奇数の場合は、デジタル信号Yのバイ
ナリーコードを下位側にシフトしてデジタル信号Y1、
Y2のいずれか一方とし、シフト後の値にシフト処理に
よって切り捨てられたデジタル信号Yの最下位の“1”
を加えたものをデジタル信号Y1、Y2の他方とする。
切り捨てられたデジタル信号Yの最下位の“1”は、デ
ジタル信号Y1、Y2に交互に振り分けられる。
タル信号Y1、Y2のレベルに分割されるが、デジタル
信号Y1中の1レベルとデジタル信号Y2中の1レベル
が同じ重みでD/A変換されることが望ましい。したが
って、第1、第2のマルチレベルD/A変換器5、6は
レベル数も構造も同一のものが良い。つまり、デジタル
信号Y1、Y2は同じレベルとなることが望ましい。し
かし、デジタル信号Yのレベル数が偶数の場合はデジタ
ル信号Y1、Y2に均等に分割可能であるが、デジタル
信号Yのレベル数が奇数の場合にはデジタル信号Y1と
デジタル信号Y2との最小のレベル差は1となり、同じ
にはならないが、デジタル信号Y1とデジタル信号Y2
とのレベル数の差が最小になるように分割することが好
ましい。分割器4は、デジタル信号Yのレベル数が偶数
の場合は、デジタル信号Yのバイナリーコードを下位側
にシフトしてデジタル信号Y1、Y2とし、デジタル信
号Yのレベル数が奇数の場合は、デジタル信号Yのバイ
ナリーコードを下位側にシフトしてデジタル信号Y1、
Y2のいずれか一方とし、シフト後の値にシフト処理に
よって切り捨てられたデジタル信号Yの最下位の“1”
を加えたものをデジタル信号Y1、Y2の他方とする。
切り捨てられたデジタル信号Yの最下位の“1”は、デ
ジタル信号Y1、Y2に交互に振り分けられる。
【0048】本例においても上記第1の実施例と同様の
作用、効果を奏する。また、本発明はデジタル信号Yを
レベル的に2つの信号に分割するものに限らず、特に詳
述しないが3つの信号に分割して3つのマルチレベルD
/A変換器を用いる等、所望の複数のマルチレベルD/
A変換器を用いても良い。
作用、効果を奏する。また、本発明はデジタル信号Yを
レベル的に2つの信号に分割するものに限らず、特に詳
述しないが3つの信号に分割して3つのマルチレベルD
/A変換器を用いる等、所望の複数のマルチレベルD/
A変換器を用いても良い。
【0049】次に本発明の第4の実施例の1ビットD/
A変換器について説明する。上記第2の実施例では、低
域通過デジタルフィルタ1のデジタル信号Yをレベル的
に分割してデジタル信号Y1、Y2として第1、第2の
マルチレベルD/A変換器5、6に与えるようにした
が、本発明はこれに限るものではない。本発明の第4の
実施例では図11に示すように、ビット反転器8で低域
通過デジタルフィルタ1のデジタル信号Yのビットを反
転させてデジタル信号Yの相補信号となるデジタル信号
Yバーを発生させ、デジタル信号Y、Yバーをそれぞれ
第1、第2のマルチレベルD/A変換器5、6によって
それぞれD/A変換している。第1のマルチレベルD/
A変換器5からはアナログ信号Zが出力され、第2のマ
ルチレベルD/A変換器6からはアナログ信号Zを反転
したものに相当するアナログ信号−Zが出力される。ア
ナログ信号Z、−Zは差動増幅器9によって差動増幅さ
れ、最終的な出力としてアナログ信号Zの振幅の2倍の
振幅を有するアナログ信号2Zを生成する。
A変換器について説明する。上記第2の実施例では、低
域通過デジタルフィルタ1のデジタル信号Yをレベル的
に分割してデジタル信号Y1、Y2として第1、第2の
マルチレベルD/A変換器5、6に与えるようにした
が、本発明はこれに限るものではない。本発明の第4の
実施例では図11に示すように、ビット反転器8で低域
通過デジタルフィルタ1のデジタル信号Yのビットを反
転させてデジタル信号Yの相補信号となるデジタル信号
Yバーを発生させ、デジタル信号Y、Yバーをそれぞれ
第1、第2のマルチレベルD/A変換器5、6によって
それぞれD/A変換している。第1のマルチレベルD/
A変換器5からはアナログ信号Zが出力され、第2のマ
ルチレベルD/A変換器6からはアナログ信号Zを反転
したものに相当するアナログ信号−Zが出力される。ア
ナログ信号Z、−Zは差動増幅器9によって差動増幅さ
れ、最終的な出力としてアナログ信号Zの振幅の2倍の
振幅を有するアナログ信号2Zを生成する。
【0050】本例では、上記第1の実施例と同様の作
用、効果を奏するとともに、第3の実施例のようにデジ
タル信号Yから分割されたデジタル信号Y1とデジタル
信号Y2とがレベル的に異なることがなく、第1、第2
のマルチレベルD/A変換器5、6のばらつきによる悪
影響に拍車をかけることがない。また、第1、第2のマ
ルチレベルD/A変換器5、6が互いに相補的な動作を
するので、第1の実施例のように1つのマルチレベルD
/A変換器2を用いたもの、また、第2の実施例のよう
に単純に2つのマルチレベルD/A変換器5、6の出力
をアナログ加算したものの出力に含まれるコモンモード
的な雑音を差動増幅器9による差動増幅によりキャンセ
ルするというメリットがある。
用、効果を奏するとともに、第3の実施例のようにデジ
タル信号Yから分割されたデジタル信号Y1とデジタル
信号Y2とがレベル的に異なることがなく、第1、第2
のマルチレベルD/A変換器5、6のばらつきによる悪
影響に拍車をかけることがない。また、第1、第2のマ
ルチレベルD/A変換器5、6が互いに相補的な動作を
するので、第1の実施例のように1つのマルチレベルD
/A変換器2を用いたもの、また、第2の実施例のよう
に単純に2つのマルチレベルD/A変換器5、6の出力
をアナログ加算したものの出力に含まれるコモンモード
的な雑音を差動増幅器9による差動増幅によりキャンセ
ルするというメリットがある。
【0051】次に、本発明の第5の実施例の1ビットD
/A変換器について説明する。上記第3の実施例の低域
通過デジタルフィルタ1からのデジタル信号Yをレベル
的に分割する構成と、上記第4の実施例の第1、第2の
マルチレベルD/A変換器5、6の相補動作によってコ
モンモード的な雑音をキャンセルする構成とを組み合わ
せて用いることも可能である。本発明の第5の実施例で
は図12に示すように、分割器4によって低域通過デジ
タルフィルタ1のデジタル信号Yをレベル的に分割して
デジタル信号Y1、Y2を生成し、デジタル信号Y1、
Y2をそれぞれに対応するビット反転器8’、8’’に
てビット反転し、それぞれの相補信号となるデジタル信
号Y1バー、Y2バーを生成する。デジタル信号Y1、
Y2はそれぞれ第1、第2のマルチレベルD/A変換器
5、6にてアナログ信号Z1、Z2へとD/A変換され
る。デジタル信号Y1バー、Y2バーはそれぞれ第3、
第4のマルチレベルD/A変換器5’、6’にてアナロ
グ信号−Z1、−Z2へとD/A変換される。アナログ
信号−Z1、−Z2はそれぞれアナログ信号Z1、Z2
を反転したものに相当する。アナログ信号Z1、Z2は
差動増幅器9の正の入力端子+に与えられ、アナログ信
号−Z1、−Z2は差動増幅器9の負の入力端子−に与
えられる。差動増幅器9はこれらを差動増幅し、アナロ
グ信号Z1、Z2のアナログ加算値の2倍に相当するア
ナログ信号2Zを生成する。
/A変換器について説明する。上記第3の実施例の低域
通過デジタルフィルタ1からのデジタル信号Yをレベル
的に分割する構成と、上記第4の実施例の第1、第2の
マルチレベルD/A変換器5、6の相補動作によってコ
モンモード的な雑音をキャンセルする構成とを組み合わ
せて用いることも可能である。本発明の第5の実施例で
は図12に示すように、分割器4によって低域通過デジ
タルフィルタ1のデジタル信号Yをレベル的に分割して
デジタル信号Y1、Y2を生成し、デジタル信号Y1、
Y2をそれぞれに対応するビット反転器8’、8’’に
てビット反転し、それぞれの相補信号となるデジタル信
号Y1バー、Y2バーを生成する。デジタル信号Y1、
Y2はそれぞれ第1、第2のマルチレベルD/A変換器
5、6にてアナログ信号Z1、Z2へとD/A変換され
る。デジタル信号Y1バー、Y2バーはそれぞれ第3、
第4のマルチレベルD/A変換器5’、6’にてアナロ
グ信号−Z1、−Z2へとD/A変換される。アナログ
信号−Z1、−Z2はそれぞれアナログ信号Z1、Z2
を反転したものに相当する。アナログ信号Z1、Z2は
差動増幅器9の正の入力端子+に与えられ、アナログ信
号−Z1、−Z2は差動増幅器9の負の入力端子−に与
えられる。差動増幅器9はこれらを差動増幅し、アナロ
グ信号Z1、Z2のアナログ加算値の2倍に相当するア
ナログ信号2Zを生成する。
【0052】本例においても、上記第1の実施例と同様
の作用、効果を奏するとともに、第1、第2のマルチレ
ベルD/A変換器5、6に対し、それぞれ第3、第4の
マルチレベルD/A変換器5’、6’が相補的に動作
し、第4の実施例のようにコモンモード的な雑音を差動
増幅器9による差動増幅動作によりキャンセルするとい
うメリットがある。
の作用、効果を奏するとともに、第1、第2のマルチレ
ベルD/A変換器5、6に対し、それぞれ第3、第4の
マルチレベルD/A変換器5’、6’が相補的に動作
し、第4の実施例のようにコモンモード的な雑音を差動
増幅器9による差動増幅動作によりキャンセルするとい
うメリットがある。
【0053】次に、本発明の第6の実施例の1ビットD
/A変換器について説明する。上記第5の実施例では1
つの差動増幅器9によりアナログ信号Z1、Z2の加算
とアナログ信号−Z1、−Z2の加算と、これら加算値
の差動増幅とを行ったが、本発明はこれに限るものでは
ない。本発明の第6の実施例では図13に示すように、
第1の差動増幅器9’の正の入力端子+に第1のマルチ
レベルD/A変換器5からのアナログ信号Z1を与え、
第1の差動増幅器9’の負の入力端子−に第3のマルチ
レベルD/A変換器5’からのアナログ信号−Z1を与
え、これらアナログ信号Z1、−Z1の差動増幅を行
い、アナログ信号Z1の振幅の2倍に相当するアナログ
信号2Z1を生成する。第2の差動増幅器9’’の負の
入力端子−に第2のマルチレベルD/A変換器6からの
アナログ信号Z2を与え、第2の差動増幅器9’’の正
の入力端子+に第4のマルチレベルD/A変換器6’か
らのアナログ信号−Z2を与え、これらアナログ信号Z
2、−Z2の差動増幅を行い、アナログ信号Z2を反転
し、その振幅を2倍とした信号に相当するアナログ信号
−2Z2を生成する。第3の差動増幅器9’’’の正の
入力端子+にアナログ信号2Z1を与え、第3の差動増
幅器9’’’の負の入力端子−にアナログ信号−2Z2
を与え、これらアナログ信号2Z1、−2Z2の差動増
幅を行い、アナログ信号Z1、Z2のアナログ加算値の
2倍に相当するアナログ信号2Zを生成する。
/A変換器について説明する。上記第5の実施例では1
つの差動増幅器9によりアナログ信号Z1、Z2の加算
とアナログ信号−Z1、−Z2の加算と、これら加算値
の差動増幅とを行ったが、本発明はこれに限るものでは
ない。本発明の第6の実施例では図13に示すように、
第1の差動増幅器9’の正の入力端子+に第1のマルチ
レベルD/A変換器5からのアナログ信号Z1を与え、
第1の差動増幅器9’の負の入力端子−に第3のマルチ
レベルD/A変換器5’からのアナログ信号−Z1を与
え、これらアナログ信号Z1、−Z1の差動増幅を行
い、アナログ信号Z1の振幅の2倍に相当するアナログ
信号2Z1を生成する。第2の差動増幅器9’’の負の
入力端子−に第2のマルチレベルD/A変換器6からの
アナログ信号Z2を与え、第2の差動増幅器9’’の正
の入力端子+に第4のマルチレベルD/A変換器6’か
らのアナログ信号−Z2を与え、これらアナログ信号Z
2、−Z2の差動増幅を行い、アナログ信号Z2を反転
し、その振幅を2倍とした信号に相当するアナログ信号
−2Z2を生成する。第3の差動増幅器9’’’の正の
入力端子+にアナログ信号2Z1を与え、第3の差動増
幅器9’’’の負の入力端子−にアナログ信号−2Z2
を与え、これらアナログ信号2Z1、−2Z2の差動増
幅を行い、アナログ信号Z1、Z2のアナログ加算値の
2倍に相当するアナログ信号2Zを生成する。
【0054】本例においても上記第1の実施例と同様の
作用、効果を奏するとともに、第1、第2のマルチレベ
ルD/A変換器5、6に対し、それぞれ第3、第4のマ
ルチレベルD/A変換器5’、6’が相補的に動作し、
コモンモード的な雑音を第1、第2、第3の差動増幅器
9’、9’’、9’’’による差動増幅動作によりキャ
ンセルするというメリットがある。
作用、効果を奏するとともに、第1、第2のマルチレベ
ルD/A変換器5、6に対し、それぞれ第3、第4のマ
ルチレベルD/A変換器5’、6’が相補的に動作し、
コモンモード的な雑音を第1、第2、第3の差動増幅器
9’、9’’、9’’’による差動増幅動作によりキャ
ンセルするというメリットがある。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、DSD信号等、アナロ
グ信号に対してデルタシグマ変調を施して得られた1ビ
ットのデジタル信号の高周波雑音をFIR型の低域通過
デジタルフィルタにて減衰するため、FIR型のアナロ
グフィルタなどの場合と異なり、フィルタ特性の個体ば
らつきや外部環境の影響を抑えることができる。
グ信号に対してデルタシグマ変調を施して得られた1ビ
ットのデジタル信号の高周波雑音をFIR型の低域通過
デジタルフィルタにて減衰するため、FIR型のアナロ
グフィルタなどの場合と異なり、フィルタ特性の個体ば
らつきや外部環境の影響を抑えることができる。
【0056】また、FIR型の低域通過デジタルフィル
タのフィルタ係数を簡単な正整数とし、フィルタ係数の
総和を後段のマルチレベルD/A変換器のレベル数以下
とすることにより、演算丸め誤差をなくし、フィルタ演
算により付け加わる再量子化雑音をなくすことが可能と
なり、優れたSN比やダイナミック・レンジ、全高調波
ひずみ率が得られる。
タのフィルタ係数を簡単な正整数とし、フィルタ係数の
総和を後段のマルチレベルD/A変換器のレベル数以下
とすることにより、演算丸め誤差をなくし、フィルタ演
算により付け加わる再量子化雑音をなくすことが可能と
なり、優れたSN比やダイナミック・レンジ、全高調波
ひずみ率が得られる。
【0057】FIR型の低域通過デジタルフィルタの後
段にマルチレベルD/A変換器を接続し、低域通過フィ
ルタの出力信号をD/A変換するため、マルチレベルD
/A変換器をPCM信号の再生用と共用することができ
る。
段にマルチレベルD/A変換器を接続し、低域通過フィ
ルタの出力信号をD/A変換するため、マルチレベルD
/A変換器をPCM信号の再生用と共用することができ
る。
【0058】また、マルチレベルのD/A変換器には、
ダイナミックエレメントマッチング方式のものを用いる
ことにより、レベル間のミスマッチを解消することが可
能となる。
ダイナミックエレメントマッチング方式のものを用いる
ことにより、レベル間のミスマッチを解消することが可
能となる。
【0059】さらに、低域通過デジタルフィルタからの
デジタル信号と、その相補信号となるデジタル信号とを
それぞれマルチレベルD/A変換器にてアナログ信号に
変換した後、差動増幅器を用いてこれらを差動増幅して
出力とすることによっては、コモンモード的な雑音をキ
ャンセルすることも可能となる。
デジタル信号と、その相補信号となるデジタル信号とを
それぞれマルチレベルD/A変換器にてアナログ信号に
変換した後、差動増幅器を用いてこれらを差動増幅して
出力とすることによっては、コモンモード的な雑音をキ
ャンセルすることも可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例の1ビットD/A変換器
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すFIR型の低域通過デジタルフィル
タの構成を示すブロック図。
タの構成を示すブロック図。
【図3】図1に示すマルチレベルD/A変換器の構成を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図4】図3に示すサーモメータコード変換器の動作説
明のための説明図。
明のための説明図。
【図5】図3に示すダイナミックエレメントマッチング
変換器の動作説明のための説明図。
変換器の動作説明のための説明図。
【図6】本発明の第1の実施例の1ビットD/A変換器
の動作説明のためのスペクトル特性図。
の動作説明のためのスペクトル特性図。
【図7】本発明の第1の実施例の1ビットD/A変換器
の応用例を説明するブロック図。
の応用例を説明するブロック図。
【図8】本発明の第2の実施例の1ビットD/A変換器
の低域通過デジタルフィルタの構成を示すブロック図。
の低域通過デジタルフィルタの構成を示すブロック図。
【図9】左右対称な正整数係数列を説明するための説明
図。
図。
【図10】本発明の第3の実施例の1ビットD/A変換
器の構成を示すブロック図。
器の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の第4の実施例の1ビットD/A変換
器の構成を示すブロック図。
器の構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第5の実施例の1ビットD/A変換
器の構成を示すブロック図。
器の構成を示すブロック図。
【図13】本発明の第6の実施例の1ビットD/A変換
器の構成を示すブロック図。
器の構成を示すブロック図。
【図14】従来の1ビットD/A変換器の構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図15】従来の1ビットD/A変換器の構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
1 FIR型の低域通過デジタルフィルタ 2 マルチレベルD/A変換器 4 分割器 5 第1のマルチレベルD/A変換器 6 第2のマルチレベルD/A変換器 9 差動増幅器 5’ 第3のマルチレベルD/A変換器 6’ 第4のマルチレベルD/A変換器 9’ 第1の差動増幅器 9’’ 第2の差動増幅器 9’’’ 第3の差動増幅器
Claims (8)
- 【請求項1】 3次以上のデルタシグマ変調された1ビ
ットのデジタル信号を入力とし、当該デジタル信号の帯
域外のデルタシグマ変調雑音を低減する総和がm(mは
3以上の整数)以下の整数係数を持つFIR型の低域通
過デジタルフィルタと、 上記低域通過デジタルフィルタの出力をアナログ信号に
変換するmレベルのマルチレベルD/A変換器と を備えることを特徴とする1ビットD/A変換器。 - 【請求項2】 3次以上のデルタシグマ変調された1ビ
ットのデジタル信号を入力とし、当該デジタル信号の帯
域外のデルタシグマ変調雑音を低減する総和がm(mは
3以上の整数)以下の整数係数を持つFIR型の低域通
過デジタルフィルタと、 mレベルのマルチレベルD/A変換器の複数個と を備え、 上記低域通過デジタルフィルタの出力を上記複数個のマ
ルチレベルD/A変換器を用いてD/A変換することを
特徴とする1ビットD/A変換器。 - 【請求項3】 3次以上のデルタシグマ変調された1ビ
ットのデジタル信号を入力とし、当該デジタル信号の帯
域外のデルタシグマ変調雑音を低減する総和がm(mは
3以上の整数)以下の整数係数を持つFIR型の低域通
過デジタルフィルタと、 上記低域通過デジタルフィルタの出力をアナログ信号に
変換するmレベルの第1のマルチレベルD/A変換器
と、 上記低域通過デジタルフィルタの出力の相補出力をアナ
ログ信号に変換するmレベルの第2のマルチレベルD/
A変換器と、 上記第1、第2のマルチレベルD/A変換器の出力を入
力し、これらを差動増幅して出力する差動増幅器とを備
えることを特徴とする1ビットD/A変換器。 - 【請求項4】 3次以上のデルタシグマ変調された1ビ
ットのデジタル信号を入力とし、当該デジタル信号の帯
域外のデルタシグマ変調雑音を低減する総和がm(mは
3以上の整数)以下の整数係数を持つFIR型の低域通
過デジタルフィルタと、 上記低域通過デジタルフィルタの出力のレベルを分割し
て整数レベルの第1、第2の信号に変換する分割器と、 上記第1の信号をアナログ信号に変換する上記第1の信
号の取り得るレベル以上のレベルの第1のマルチレベル
D/A変換器と、 上記第2の信号をアナログ信号に変換する上記第2の信
号の取り得るレベル以上のレベルの第2のマルチレベル
D/A変換器と、 上記第1の信号の相補信号をアナログ信号に変換する第
1の信号の取り得るレベル以上のレベルの第3のマルチ
レベルD/A変換器と、 上記第2の信号の相補信号をアナログ信号に変換する上
記第2の信号の取り得るレベル以上のレベルの第4のマ
ルチレベルD/A変換器と、 上記第1のマルチレベルD/A変換器の出力と、上記第
2のマルチレベルD/A変換器の出力との加算値を正の
入力端子に受け、上記第3のマルチレベルD/A変換器
の出力と、上記第4のマルチレベルD/A変換器の出力
との加算値を負の入力端子に受けて、上記正の入力端子
に受ける信号と上記負の入力端子に受ける信号との差動
増幅を行う差動増幅器とを備えることを特徴とする1ビ
ットD/A変換器。 - 【請求項5】 3次以上のデルタシグマ変調された1ビ
ットのデジタル信号を入力とし、当該デジタル信号の帯
域外のデルタシグマ変調雑音を低減する総和がm(mは
3以上の整数)以下の整数係数を持つFIR型の低域通
過デジタルフィルタと、 上記低域通過デジタルフィルタの出力のレベルを分割し
て整数レベルの第1、第2の信号に変換する分割器と、 上記第1の信号をアナログ信号に変換する上記第1の信
号の取り得るレベル以上のレベルの第1のマルチレベル
D/A変換器と、 上記第2の信号をアナログ信号に変換する上記第2の信
号の取り得るレベル以上のレベルの第2のマルチレベル
D/A変換器と、 上記第1の信号の相補信号をアナログ信号に変換する上
記第1の信号の取り得るレベル以上のレベルの第3のマ
ルチレベルD/A変換器と、 上記第2の信号の相補信号をアナログ信号に変換する上
記第2の信号の取り得るレベル以上のレベルの第4のマ
ルチレベルD/A変換器と、 上記第1のマルチレベルD/A変換器の出力を正の入力
端子に受け、上記第3のマルチレベルD/A変換器の出
力を負の入力端子に受け、上記正の入力端子に受ける信
号と上記負の入力端子に受ける信号との差動増幅を行う
第1の差動増幅器と、 上記第2のマルチレベルD/A変換器の出力を負の入力
端子に受け、上記第4のマルチレベルD/A変換器の出
力を正の入力端子に受け、上記正の入力端子に受ける信
号と上記負の入力端子に受ける信号との差動増幅を行う
第2の差動増幅器と、 上記第1の差動増幅器の出力を正の入力端子に受け、上
記第2の差動増幅器の出力を負の入力端子に受け、上記
正の入力端子に受ける信号と上記負の入力端子に受ける
信号との差動増幅を行う第3の差動増幅器とを備えるこ
とを特徴とする1ビットD/A変換器。 - 【請求項6】 上記分割器は、上記低域通過デジタルフ
ィルタの出力のレベルを互いに均等または略均等な整数
レベルの上記第1、第2の信号に分割することを特徴と
する請求項4または5に記載の1ビットD/A変換器。 - 【請求項7】 上記マルチレベルD/A変換器はダイナ
ミックエレメントマッチング方式のマルチレベルD/A
変換器であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか
に記載の1ビットD/A変換器。 - 【請求項8】 上記低域通過デジタルフィルタは、対称
型整数係数を持つ直線位相FIR型の低域通過デジタル
フィルタであることを特徴とする請求項1乃至7の何れ
かに記載の1ビットD/A変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001177566A JP2002374170A (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 1ビットd/a変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001177566A JP2002374170A (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 1ビットd/a変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002374170A true JP2002374170A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19018392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001177566A Pending JP2002374170A (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 1ビットd/a変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002374170A (ja) |
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2001
- 2001-06-12 JP JP2001177566A patent/JP2002374170A/ja active Pending
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