JP2002372846A - トナーシール部材、トナー補給容器及びプロセスカートリッジ - Google Patents

トナーシール部材、トナー補給容器及びプロセスカートリッジ

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JP2002372846A
JP2002372846A JP2001182610A JP2001182610A JP2002372846A JP 2002372846 A JP2002372846 A JP 2002372846A JP 2001182610 A JP2001182610 A JP 2001182610A JP 2001182610 A JP2001182610 A JP 2001182610A JP 2002372846 A JP2002372846 A JP 2002372846A
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Toshiaki Nagashima
長嶋  利明
Hiromi Morinaga
浩海 森永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性良く安定して確実に引き裂き開封する
ことができるトナーシール部材、該トナーシール部材を
有するトナー補給容器及びプロセスカートリッジを提供
する。 【解決手段】 トナーシール部材1のシール部1gの延
出部1hを設けた一端側と延出部1hの延出方向に沿っ
た両側の縁部1jとがそれぞれ一体に接続されている接
続縁部1kにて、延出部1hの延出方向に沿った両側の
縁部1jと連続するようにして、延出部1hの延出方向
と反対の方向に半円形状の凹状部1iを設けたことこと
により、引き裂き部1fを小さい力で操作性良く、かつ
確実に安定して引き裂いて開封することができる.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にトナーを収
納した補給容器のトナー補給口を封止するトナーシール
部材、電子写真方式などによって画像形成を行う複写
機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に使用す
るトナーを補給するためのトナー補給容器、及び画像形
成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用して画像形成を行う
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置にお
いては、現像によって消費されるトナーを現像容器に補
給するために、現像容器にトナー補給容器が接続されて
いる。
【0003】このトナー補給容器は、トナーを収容する
容器本体とトナー補給口を使用時まで封止するトナーシ
ール部材を備えており、通常はユーザーが使用時にトナ
ーシール部材を引っ張って開封し、トナー補給容器の開
封したトナー補給口から現像容器にトナーを補給する。
【0004】また、近年、電子写真方式を利用して画像
形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形
成装置において、電子写真感光体(以下、感光ドラムと
いう)及び感光ドラムに作用するプロセス手段(帯電装
置や現像装置など)を一体的にカートリッジ化してプロ
セスカートリッジを構成し、このプロセスカートリッジ
を画像形成装置本体に着脱可能とするようにしたものが
広く用いられている。
【0005】前記プロセスカートリッジに設置される現
像装置においては、トナー補給口をトナーシール部材に
よって封止されたトナー補給容器と現像容器とが結合さ
れている。そして、このプロセスカートリッジを画像形
成装置本体に装着して使用するときに、ユーザーがトナ
ーシール部材を引っ張ってトナー補給口を開封し、開封
されたトナー補給口を通してトナー補給容器から現像容
器へトナーを供給する。
【0006】ところで、前記トナーシール部材として
は、1枚のフィルムでシールし、使用時にフィルムを剥
離して開封するイージーピール方式と、カバーフィルム
とテアテープを一体化し、使用時にテアテープを引くこ
とによりカバーフィルムを引き裂いて開封するテアテー
プ方式がある。特に、フィルムを引き裂いて開封する引
き裂きシール方式は、開封強度を小さくすることができ
るため、最近よく使用されており、特開昭59−132
62号公報をはじめとして、特開平8−328369号
公報、特開平11−72999号公報等には、トナーシ
ール部材として引き裂きシール部材を用いる例が示され
ている。
【0007】また、特開平11−102105号公報に
は、開封方向に沿って、レーザ光の照射によって厚み方
向に引き裂きガイド(ハーフカット部)を形成して、こ
の引き裂きガイドを引き裂くことにより開口部を開封す
るトナーシール部材(封止部材)が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる“従
来の技術”におけるトナーシール部材の引き裂き開封
を、更に安定して確実に操作性良く行うことができるよ
うにしたものである。
【0009】そこで本発明は、操作性良く安定して確実
に引き裂き開封することができるトナーシール部材、該
トナーシール部材を有するトナー補給容器及びプロセス
カートリッジを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、内部にトナーを収納したトナ
ー補給容器の開口したトナー補給口を封止するトナーシ
ール部材において、前記トナー補給容器の前記トナー補
給口を開封可能に封止するシール部と、前記シール部の
一端側に一体に設けられて延出しており、延出方向と直
交する方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形成され
た開封時に前記シール部を開封させるための延出部と、
前記シール部の前記延出部を設けた一端側と前記延出部
の延出方向に沿った両側の縁部とがそれぞれ一体に接続
されている接続縁部と、前記延出部の延出方向にほぼ沿
って前記シール部の両側近傍にそれぞれ設けられ、その
一端側が前記接続縁部に位置している前記トナー補給口
を開封するための引き裂き可能な引き裂き部と、を有し
ており、前記接続縁部にて、前記延出部の延出方向に沿
った両側の縁部と連続するようにして、前記延出部の延
出方向と反対方向に凹状部をそれぞれ設けたことを特徴
としている。
【0011】また、請求項9記載の発明は、現像手段に
トナーを補給するためのトナー補給容器において、内部
にトナーを収納した前記トナー補給容器の開口したトナ
ー補給口を封止するトナーシール部材を備え、前記トナ
ーシール部材が、前記トナー補給容器の前記トナー補給
口を開封可能に封止するシール部と、前記シール部の一
端側に一体に設けられて延出しており、延出方向と直交
する方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形成された
開封時に前記シール部を開封させるための延出部と、前
記シール部の前記延出部を設けた一端側と前記延出部の
延出方向に沿った両側の縁部とがそれぞれ一体に接続さ
れている接続縁部と、前記延出部の延出方向にほぼ沿っ
て前記シール部の両側近傍にそれぞれ設けられ、その一
端側が前記接続縁部に位置している前記トナー補給口を
開封するための引き裂き可能な引き裂き部と、を有して
おり、前記接続縁部にて、前記延出部の延出方向に沿っ
た両側の縁部と連続するようにして、前記延出部の延出
方向と反対方向に凹状部をそれぞれ設けたことを特徴と
している。
【0012】また、請求項17記載の発明は、画像形成
装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、前記電子写真感光体に作用するプロ
セス手段と、内部にトナーを収納したトナー補給容器
と、前記トナー補給容器の開口したトナー補給口を封止
するトナーシール部材とを備え、前記トナーシール部材
が、前記トナー補給容器の前記トナー補給口を開封可能
に封止するシール部と、前記シール部の一端側に一体に
設けられて延出しており、延出方向と直交する方向の幅
が前記シール部の幅よりも狭く形成された開封時に前記
シール部を開封させるための延出部と、前記シール部の
前記延出部を設けた一端側と前記延出部の延出方向に沿
った両側の縁部とがそれぞれ一体に接続されている接続
縁部と、前記延出部の延出方向にほぼ沿って前記シール
部の両側近傍にそれぞれ設けられ、その一端側が前記接
続縁部に位置している前記トナー補給口を開封するため
の引き裂き可能な引き裂き部と、を有しており、前記接
続縁部にて、前記延出部の延出方向に沿った両側の縁部
と連続するようにして、前記延出部の延出方向と反対方
向に凹状部をそれぞれ設けたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0014】〈実施の形態1〉本発明の実施の形態にお
けるトナーシール部材1は、図1に示すように、その厚
み方向において、表面から順に表層1aと、照射される
炭酸ガスレーザ光(以下、レーザ光という)を遮断する
ためのレーザ遮断層1bと、レーザ光を照射することに
より溶融可能なガイド層1cと、図3に示すトナー補給
容器2の開口部2a周囲に接着するためのシーラント層
1dとを積層して構成されている。なお、図1は、トナ
ーシール部材1の後述する引き裂き部1fが形成される
幅方向の縁部を示している。
【0015】表層1aは、2軸延伸ポリエステルフィル
ム(PET)で形成されている。そして、図3に示すト
ナー補給容器2に熱溶着(ヒートシール)するために耐
熱性が必要であり、また、トナーシール部材1のシール
性能を維持するために十分なフィルム強度を有する一
方、開封時には引き裂かれるため引き裂き性能も有する
必要がある。これにより、表層1aの厚さは10〜20
μmが好ましく、より好ましくは12〜17μmであ
る。本実施の形態では、表層1aの厚さを約12μmと
した。
【0016】レーザ遮断層1bは、アルミ箔で形成され
ている。これは、照射されるレーザ光を吸収しないこと
は当然、レーザ光がシーラント層1d側より照射された
場合に、表層1aが引き裂きガイド層1cの熱溶融時の
輻射熱によって表層1aが損傷を受けるのを確実に防止
する必要があり、更に、表層1aと同様、開封時には引
き裂かれるため引き裂き性能も有する必要がある。これ
により、レーザ遮断層1bの厚さは5〜15μmが好ま
しく、より好ましくは7〜12μmである。本実施の形
態では、レーザ遮断層1bの厚さを約7μmとした。
【0017】ガイド層1cは、2軸延伸ポリエステルフ
ィルム(PET)で形成されている。ガイド層1cは、
シーラント層1d側からトナーシール部材1の長手方向
(開封方向)に沿って照射されるレーザ光を確実に吸収
してシーラント層1dとともに熱溶融し、安定した引き
裂き部1fを得るための空隙部を形成するとともに、引
き裂き部1fの周辺は引き裂きガイドとして十分な強度
を有することが必要である。
【0018】これにより、ガイド層1cの厚さは40〜
70μm、より好ましくは40〜60μmである。本実
施の形態では、ガイド層1cの厚さを約50μmとし
た。なお、本実施の形態では、ガイド層1cとシーラン
ト層1d側をレーザ光で熱溶融させて引き裂き部1fを
形成する構成であったが、ガイド層1cのみをレーザ光
で熱溶融させて引き裂き部1fを形成する構成でもよ
い。
【0019】シーラント層1dは、熱溶着性及び接着強
度が充分なエチレン=酢酸ビニル共重合体(EVA)を
含む層で形成されている。シーラント層1dの厚さは、
40μm〜70μmが好ましく、より好ましくは40μ
m〜60μmである。本実施の形態では、シーラント層
1dの厚さを約50μmとした。
【0020】なお、トナーシール部材1の各層(表層1
a、レーザ遮断層1b、ガイド層1cと、シーラント層
1d)に求められる性能が満足できれば、材質は他の物
でもよく、また、厚みも限定されることはない。
【0021】また、本実施の形態では、炭酸ガスレーザ
光を照射して引き裂き部1fを形成しているが、同様の
フィルム強度及び裂け性を得ることが可能なら、他の種
類のレーザ加工でも良く、更には、トナーシール部材1
の一部を切断して引き裂き部1fに相当する溝、空隙を
形成しても良い。また、微細なミシン目を設けて引き裂
き部1fを形成しても良い。
【0022】トナーシール部材1は、図2、図3に示す
ように、トナーを収納したトナー補給容器2の開口した
トナー補給口2aを閉塞して熱溶着されて貼り付けられ
るシール部1gと、シール部1gの一端側から延出して
いる延出部1hとを有し、シール部1gと延出部1hを
一枚シートで一体的に形成し、折り重ねて構成されてい
る。延出部1hの幅は、シール部1gの幅より狭く形成
されている。また、シール部1gの両側には、トナー補
給容器2のトナー補給口2aを開封するための上述した
引き裂き部1fがシール部1gの長手方向(開封方向)
に沿ってそれぞれ形成されている。
【0023】そして、本実施の形態では、シール部1g
の延出部1hを設けた一端側と延出部1hの延出方向に
沿った両側の縁部1jとがそれぞれ接続縁部1kで一体
に接続されており、接続縁部1kにて、延出部1hの延
出方向に沿った両側の縁部1jと連続するようにして、
延出部1hの延出方向と反対方向に凹状部1iをそれぞ
れ設けている。凹状部1iの形状は、本実施の形態では
略半円状に形成されている。また、引き裂き部1fは、
シール部1gの幅方向に対して凹状部1iよりも外側に
位置して、シール部1gの延出部1hを設けた接続縁部
1kからトナー補給口2aを開封する方向に延び、シー
ル部1gの延出部1hと反対側の他端まで形成されてい
る。
【0024】具体的には、延出部1hの縁部1j間の幅
が20mm、凹状部1iは直径4mmの半円形状に形成
され、更に、凹状部1iの2mm外側に、シール部1g
の長手方向(開封方向)に沿って引き裂き部1fをそれ
ぞれ設けた。これより、引き裂き部1f間の幅は32m
mであり、各引き裂き部1fの外側に熱溶着部用として
7mmの幅を持たせて、シール部1gの幅を46mmと
した。なお、シール部1gの長手方向の長さは、トナー
補給容器2のトナー補給口2a(28mm×205m
m)に合わせて220mmとした。
【0025】図3は、トナーシール部材1のシール部1
gを、トナー補給容器2のトナー補給口2aの周囲に貼
り付けた状態を示している。
【0026】トナーシール部材1のシール部1gは、ト
ナー補給容器2のトナー補給口2aの周囲に設けた熱溶
着部3に熱溶着で固着される。この熱溶着の条件は、温
度:180℃、圧力:39.2N/cm、時間:3秒
とした。熱溶着部3は、図3、図4に示すように、シー
ル部1gの開封時の強度を低下させるために、トナーシ
ール部材1の長手方向両端側(トナー補給口2aの短辺
側)においては山型シールパターン3aとし、更に、確
実なシール部1gの引き裂き開封を行うために、シール
部1gの凹状部1i側における引き裂き部1fの脇を押
さえるために突形状溶着部3bを設けている。熱溶着部
3は幅3mmで形成されており、引き裂き部1fからシ
ール部1gの幅方向の2mm外側に突形状溶着部3bを
配置した。
【0027】トナーシール部材1のシール部1gを、ト
ナー補給容器本体2のトナー補給口2aの周囲に設けた
熱溶着部3に熱溶着で貼り付ける際に、シール部1gの
位置又は熱溶着部3の位置が多少ずれても、引き裂き部
1fを熱溶着治具(不図示)で踏みつけないような寸法
設計を行うことが必要である。
【0028】引き裂き部1fを熱溶着治具(不図示)で
踏みつけてしまうと、引き裂き部1fを形成している空
隙部が押しつぶされて裂け性能が悪くなる可能性がある
ため、引き裂き部1fと熱溶着の突形状溶着部3bとの
間の距離は1mm以上が望ましい。逆に両者の間の距離
が離れすぎると、引き裂き部1f、特に接続縁部1kに
位置している引き裂き部1fの先端部(引き裂き開始
部)1f1の裂け性が悪くなることから、引き裂き部1
fと突形状溶着部3bとの間の距離は3mm以下が望ま
しい。
【0029】また、突形状溶着部3bは、シール部1g
の延出部1hを一体に接続した接続縁部1kよりも突出
させることが重要である。これは、確実に引き裂き部1
fで引き裂いて開封させるためには、その脇をしっかり
と押さえ固定する必要があるためであり、シール部1g
の接続縁部1kよりも突形状溶着部3bの先端側が突出
していない場合には、開封時にこの突形状溶着部3bが
剥れやすくなる可能性があるからである。
【0030】そして、図5、図6に示すように、トナー
シール部材1のシール部1gをトナー補給容器2のトナ
ー補給口2aの周囲に設けた熱溶着部3に熱溶着で貼り
付けた後に、トナーシール部材1の延出部1hを折り返
して、延出部1hを引っ張ることにより、トナーシール
部材1の引き裂き部1fに沿って引き裂いてトナー補給
容器2のトナー補給口2aを開封して、トナーの補給を
行うことができる。
【0031】次に、本実施の形態におけるトナーシール
部材1の開封開始時における状態について詳細に説明す
る。
【0032】図7に示すように、延出部1hを折り返し
て引っ張ると、シール部1gの延出部1hを設けた接続
縁部1kと延出部1hの延出方向の縁部1jとの半円形
状の凹状部1iの縁部1j側に位置する半分の第1凹状
部1i1が折り返される。そして、更に延出部1hを引
っ張ると、凹状部1iの接続縁部1k側に位置する残り
の第2凹状部1i2は折り返ることはなく、矢印a方向
(シール部1gの斜め内側方向)に引っ張られる。
【0033】これにより、図7、図8に示すように、接
続縁部1kに位置している引き裂き部1fの先端部(引
き裂き開始部)1f1にも同様に矢印a方向の力がかか
り、引き裂き部1fの先端部1f1が斜め内側に引っ張
られて引き裂きが開始される。
【0034】このように、シール部1gの延出部1hを
設けた接続縁部1kと延出部1hの延出方向の縁部1j
との間に半円形状の凹状部1iを設けたことにより、延
出部1hを折り返して引っ張ったときに、引き裂き部1
fの先端部1f1が折り返ったり、外側方向に力がかか
ることを抑える構成になっている。このため、引き裂き
部1fの脇にある突形状溶着部3bを剥がす方向に力が
かかりにくく、操作性よく確実に引き裂き部1fを引き
裂いて、トナー補給口2aを開封することができる。特
に、凹状部1iが本実施の形態のように半円形状の場合
には、斜め内側方向にかかる力の方向(図7中の矢印a
方向)が約45°方向になるため、引き裂き部1fの先
端部1f1の裂け性がより高い構成となっている。
【0035】本実施の形態における半円形状の凹状部1
iの効果を評価するために、シール部1gの延出部1h
を設けた接続縁部1kと延出部1hの延出方向の縁部1
jとの間に半円形状の凹状部1iを設けていない構成の
場合において、トナーシール部材1の開封を行った。こ
の場合は、延出部1hを引っ張って開封を開始したとき
に、引き裂き部1fの先端部1f1が持ち上げられ、更
に折り返される傾向があり、引き裂き部1fの脇にある
突形状溶着部3bを剥がそうとする力がかかりやすくな
ることによって、本実施の形態の場合よりも引き裂き部
1fの引き裂き性が悪かった。
【0036】また、本実施の形態における半円形状の凹
状部1iは、上述したように引き裂き部1fの先端部
(引き裂き開始部)1f1を折り返さず、斜め内側方向
に引っ張らせるためのものであり、同様の効果が得られ
れば、半円でない円弧形状であっても構わない。
【0037】ただし、図9に示すように、半円よりも円
弧長が短くなる場合には、短くなるにつれて円弧形状無
しの直線形状に近づくため、延出部1hを引っ張って開
封を開始したときに、引き裂き部1fの先端部1f1が
持ち上げられ、更に折り返され易くなる。また、逆に図
10に示すように、半円よりも円弧長が長くなる場合に
は、延出部1hを引っ張って開封を開始したときに、引
き裂き部1fの先端部1f1にかかる力の方向が、より
引っ張り開封方向(引き裂き部1fの引き裂き方向)に
近づいてくるため、同様に引き裂き部1fの先端部1f
1が持ち上げられ、更に折り返され易くなる。
【0038】また、凹状部1iの半円形状の大きさにつ
いては、本実施の形態では直径4mmとしたが、設計上
の余裕があればもっと大きくても構わない。一方、凹状
部1iの半円形状の大きさを小さくする方向は、上述し
たように凹状部1iの効果が得られる範囲内であること
が必要であり、直径1mm以上が望ましい。
【0039】更に、半円形状の凹状部1iと引き裂き部
1fとの間の距離については、本実施の形態では2mm
としたが、この距離が大きくなると図9に示した凹状部
1iの半円形状の円弧長が短くなる場合と同様に、延出
部1hを引っ張って開封を開始したときに、引き裂き部
1fの先端部1f1が持ち上げられ、更に折り返され易
くなり、好ましくない。
【0040】また、半円形状の凹状部1iと引き裂き部
1fとの間の距離が小さくなる場合は、安定した開封性
を得るために、引き裂き部1fの先端部1f1に対し斜
め内側方向に力をかける必要があり、引き裂き部1fが
凹状部1iの円弧内に入ってしまわないことが必要であ
る。よって、この半円形状の凹状部1iと引き裂き部1
fとの間の距離は5mm以下とし、より好ましくは2m
m前後である。
【0041】そして、上述した本実施の形態におけるト
ナーシール部材1のシール部1gをトナー補給容器2の
トナー補給口2aの周囲に設けた熱溶着部3に熱溶着で
貼り付けた後に、トナーシール部材1の延出部1hを折
り返して引っ張って、トナー補給容器2のトナー補給口
2aを開封するときの、引き裂き部1fの引き裂き性、
シール性(耐圧性)などを評価した。
【0042】この評価結果によれば、引き裂き部1fの
先端部1f1の引き裂き強度(開封強度)が19.6〜
29.4N程度で安定しており、また、開封も確実に引
き裂き部1fで引き裂けて開口することができ、安定し
た開口幅が得られたのはもちろんのこと、トナーシール
部材1の層間剥離現象等も全くなかった。また、シール
部1gの浮き、突形状溶着部3bの浮きや剥れも見られ
なかった。
【0043】また、シール性については、1成分磁性ト
ナーを約250g充填したトナー補給容器2を、シール
面を下にして一定の高さより垂直落下してシール部1g
の剥れ又は破れが発生する加速度(G値)を測定した結
果、150Gもあり十分なシール性を有していることが
確認できた。
【0044】このように、本実施の形態では、トナーシ
ール部材1のシール部1gの延出部1hを設けた接続縁
部1kと延出部1hの延出方向の縁部1jとの間に半円
形状の凹状部1iを設けたことにより、延出部1hを折
り返して引っ張って開封開始する際に、引き裂き部1f
の先端部(引き裂き開始部)1f1に対して斜め内側方
向に力がかかることによって、引き裂き部1fがその先
端部1f1から操作性よく確実に安定して引き裂かれ、
トナー補給口2aを開封することができる。
【0045】〈実施の形態2〉本実施の形態のトナーシ
ール部材も実施の形態1のトナーシール部材1と同一符
号を付し、重複する説明は省略する。
【0046】実施の形態1では、トナーシール部材1の
シール部1gの延出部1hを設けた接続縁部1kと延出
部1hの延出方向の縁部1jとの間に半円形状の凹状部
1iを設けた構成であったが、本実施の形態では、図1
1に示すように、シール部1gの延出部1hを設けた接
続縁部1kと延出部1hの延出方向の縁部1jとの間の
凹状部1iの形状を、シール部1g側に凹んだ台形形状
とした。
【0047】即ち、凹状部1iは、上辺1i1とその両
側に設けられている傾斜した斜辺1i2、1i3とで形
成されている。トナーシール部材1の他の構成、及びト
ナー補給容器2の構成は実施の形態1と同様であり、本
実施の形態ではそれらの説明は省略する。
【0048】本実施の形態におけるトナーシール部材1
のシール部1g側に凹んだ台形形状の凹状部1iの具体
的な寸法は、図11において、L1(シール部1gの開
封方向の長さ)=2mm、L2(上辺1i1の幅)=1
mm、L3(凹状部1iの幅方向の長さ)=5mm、上
辺1i1とその両側の斜辺1i2、1i3との傾斜角
(θ1、θ2)=45°とした。また、トナーシール部
材1のシール部1gの幅を46mm、延出部1hの幅を
18mmとした。
【0049】そして、本実施の形態におけるトナーシー
ル部材1の開封開始時において、図12に示すように、
延出部1hを折り返して引っ張ると、台形形状の凹状部
1iの縁部1j側に位置する斜辺1i3側が折り返され
る。そして、更に延出部1hを引っ張ると、凹状部1i
の接続縁部1k側に位置する斜辺1i2は折り返ること
はなく、矢印a方向(シール部1gの斜め内側方向)に
引っ張られる。
【0050】これにより、実施の形態1と同様に、接続
縁部1kに位置している引き裂き部1fの先端部(引き
裂き開始部)1f1にも同様に矢印a方向の力がかか
り、引き裂き部1fの先端部1f1が斜め内側に引っ張
られて引き裂きが開始される。
【0051】このように、シール部1gの延出部1hを
設けた接続縁部1kと延出部1hの延出方向の縁部1j
との間に台形形状の凹状部1iを設けたことにより、延
出部1hを折り返して引っ張ったときに、引き裂き部1
fの先端部1f1が折り返ったり、外側方向に力がかか
ることを抑える構成になっているので、操作性よく確実
に引き裂き部1fを引き裂いて、トナー補給口を開封す
ることができる。
【0052】ところで、凹状部1iの上辺1i1の長さ
が小さすぎると、延出部1hを折り返して引っ張ったと
きに、応力がこの上辺1i1に集中してしまい、そこで
破断してしまう可能性がある。上辺1i1で破断すれ
ば、トナー補給容器のトナー補給口を全開することがで
きず、トナーの補給が十分にできなくなってしまうの
で、凹状部1iの上辺1i1の長さ(幅)を小さすぎな
いようにする。
【0053】また、凹状部1iの上辺1i1とその両側
の斜辺1i2、1i3との傾斜角(θ1、θ2)が小さ
い(45°以下)と、実施の形態1の円弧長が短い時と
同様に直線形状に近づくため、凹状部1iの斜辺1i2
が折り返ってしまう可能性があり、引き裂き性が低下す
る恐れがある。逆に、凹状部1iの上辺1i1とその両
側の斜辺1i2、1i3との傾斜角(θ1、θ2)が4
5°以上の場合において、θ1、θ2が90°では四角
柱状、θ1、θ2が90°以上ではL3≦L2となるよ
うな台形形状になるが、実際の開封時には同様の効果が
得られる。
【0054】ただし、凹状部1iの斜辺1i2が引き裂
き部1fに重なったり、十分な隙間(1mm以上)がと
れていないと、確実に安定して引き裂き部1fの先端部
1f1から引き裂き開封することが困難になるため、凹
状部1iの斜辺1i2が引き裂き部1fに重ならないよ
うにし、かつ十分な隙間(1mm以上)を設けるように
する。
【0055】また、凹状部1iの上辺1i1とその両側
の斜辺1i2、1i3との傾斜角θ1とθ2とは同じで
なくても構わない。更に、凹状部1iの上辺1i1とそ
の両側の斜辺1i2、1i3が直線でなく、円弧状にな
っている略台形形状であっても良い。
【0056】そして、上述した本実施の形態におけるト
ナーシール部材1のシール部1gをトナー補給容器のト
ナー補給口の周囲に設けた熱溶着部に熱溶着で貼り付け
た後に、トナーシール部材1の延出部1hを折り返して
引っ張って、トナー補給容器のトナー補給口を開封する
ときの、引き裂き部1fの引き裂き性、シール性(耐圧
性)などを評価した。
【0057】この評価結果によれば、引き裂き部1fの
先端部1f1の引き裂き強度(開封強度)が19.6〜
29.4N程度で安定しており、また、開封も確実に引
き裂き部1fで引き裂けて開口することができ、安定し
た開口幅が得られたのはもちろんのこと、トナーシール
部材1の層間剥離現象等も全くなかった。
【0058】また、シール性については、1成分磁性ト
ナーを約250g充填したトナー補給容器を、シール面
を下にして一定の高さより垂直落下してシール部1gの
剥れ又は破れが発生する加速度(G値)を測定した結
果、150Gもあり十分なシール性を有していることが
確認できた。
【0059】このように、本実施の形態においても実施
の形態1と同様に、トナーシール部材1の延出部1hを
折り返して引っ張って開封開始する際に、引き裂き部1
fの先端部(引き裂き開始部)1f1に対して斜め内側
方向に力がかかることによって、引き裂き部1fがその
先端部1f1から操作性よく確実に安定して引き裂か
れ、トナー補給口を開封することができる。
【0060】〈実施の形態3〉図13は、本発明の実施
の形態に係るトナーシール部材を有するプロセスカート
リッジを備えた画像形成装置(本実施の形態では、電子
写真方式のレーザビームプリンタ)Aを示す概略構成
図、図14は、その外観斜視図である。
【0061】この画像形成装置(レーザビームプリン
タ)Aは、電子写真画像形成プロセスによって電子写真
感光体(以下、感光ドラムという)107上に形成され
たトナー像を記録媒体(用紙やOHPシートなど)10
2に転写して画像形成を行う。また、この画像形成装置
(レーザビームプリンタ)Aは、図15に示すように、
その内部にプロセスカートリッジBが着脱自在に装着さ
れている(プロセスカートリッジBの詳細については後
述する)。
【0062】画像形成時には、帯電手段としての帯電ロ
ーラ108によって回転している感光ドラム107に帯
電を行い、次いで、この感光ドラム107に露光装置1
01から画像情報に応じたレーザ光を、図15に示すプ
ロセスカートリッジBの上部に形成した開口部101e
を通して照射して静電潜像を形成する。露光装置101
は、レーザダイオード101a、ポリゴンミラー101
b、レンズ101c、反射ミラー101dなどを有して
いる。そして、この静電潜像を現像装置109のトナー
(現像剤)によって現像してトナー像を形成する。
【0063】現像装置109は、図15に示すように、
プロセスカートリッジBに設けたトナー枠体111内の
トナーをトナー送り部材109bの回転によって、トナ
ー補給口111iを通して現像装置109へ送り出す。
そして、固定磁石(不図示)を内蔵した現像ローラ10
9cを回転させるとともに、現像ブレード109dによ
って摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ10
9cの表面に形成し、そのトナーを感光ドラム107の
現像領域へ供給する。
【0064】そして、そのトナーを前記静電潜像に応じ
て感光ドラム107へ転移させることによって、トナー
像を形成して可視像化する。現像ブレード109dは、
現像ローラ109cの周面のトナー量を規定すると共
に、摩擦帯電電荷を付与するものである。また、この現
像ローラ109cの近傍には、現像室内のトナーを循環
させるトナー攪拌部材109eを回動可能に取付けてい
る。なお、本実施の形態で使用した現像剤としてのトナ
ーは、磁性粒子を樹脂中に分散した1成分磁性トナーで
ある。
【0065】そして、トナー像の形成と同期して、給紙
カセット103aにセットした所定サイズの用紙などの
記録媒体102を、ピックアップローラ103b、搬送
ローラ対103c、103d及びレジストローラ対10
3eによって、感光ドラム107と転写手段としての転
写ローラ104間の転写ニップ部に搬送する。
【0066】そして、感光ドラム107に形成されたト
ナー像を、転写バイアスが印加された転写ローラ104
によって記録媒体102上に転写する。その後、トナー
像の転写を受けた記録媒体102は、搬送ガイド103
fでガイドされて定着装置105へと搬送される。定着
装置105は、駆動ローラ105cと、ヒータ105a
を内蔵する定着ローラ105bを有しており、トナー像
が転写された記録媒体102を駆動ローラ105cと定
着ローラ105b間の定着ニップ部で挟持搬送して、通
過する記録媒体102に熱及び圧力を印加して、転写さ
れたトナー像を定着する。
【0067】そして、トナー像が定着された記録媒体1
02を、排出ローラ対103g、103h、103iで
搬送し、搬送路103jを通して画像形成装置本体11
4の上面の排出トレイ106へと排出する。なお、揺動
可能なフラッパ103kを動作させることにより、搬送
路103jを介することなく、排出ローラ対103mに
よって記録媒体102を外部に排出することもできる。
また、前記転写後に感光ドラム107上に残留している
転写残トナーは、クリーニング器110のクリーニング
ブレード110aによって除去されて回収され、次の画
像形成動作に備える。
【0068】プロセスカートリッジBは、トナーを収納
したトナー補給容器111a(実施の形態1の図3に示
したトナー補給容器2に相当している)を有するトナー
枠体111と、現像装置109を有する現像枠体112
と、感光ドラム107、帯電ローラ108及びクリーニ
ング器110を有するクリーニング枠体113とが結合
されて構成されている。このように、トナー枠体111
と、現像枠体112と、クリーニング枠体113とが一
体的に結合されてプロセスカートリッジBとして構成さ
れており、プロセスカートリッジBは画像形成装置本体
114に着脱自在に装着される。
【0069】このプロセスカートリッジBは、画像形成
装置本体114に設けたカートリッジ装着手段に対して
着脱自在に装着される。前記カートリッジ装着手段とし
ては、画像形成装置本体114の上部に設けたヒンジ3
5aを中心にして開閉部材35を開くと、カートリッジ
装着スペースの左右内側側面にカートリッジ装着部材
(不図示)が対向して取付けてある。そして、この左右
のカートリッジ装着部材には、プロセスカートリッジB
を挿入するときのガイドとなるガイド部(不図示)が対
向して設けている。
【0070】そして、このガイド部に沿ってプロセスカ
ートリッジBを挿入し、開閉部材35を閉じることによ
って、感光ドラム107の長手方向端部に取付けたドラ
ムギア(不図示)が画像形成装置本体114に設けてい
る駆動伝達ギアと噛合して感光ドラム107へ駆動力が
伝達可能となる。
【0071】上述した本実施の形態に係るプロセスカー
トリッジBのトナー枠体111に設けたトナー補給容器
111aは、トナー補給口111iを有しており、トナ
ーシール部材1によってトナー補給容器111a内に充
填したトナーを封止している。本実施の形態におけるト
ナーシール部材1は、上述した実施の形態1又は2で説
明したトナーシール部材1と同様の構成であり、本実施
の形態ではその説明は省略する。
【0072】プロセスカートリッジBの使用前(画像形
成装置本体114に装着前)には、上述したようにトナ
ー補給容器111aのトナー補給口111iはトナーシ
ール部材1によって開封可能に封止されている。この
際、図3に示すトナーシール部材1の延出部1hの先端
側をプロセスカートリッジBの外へ出している。
【0073】そして、プロセスカートリッジBの使用に
あたっては、上述したように図3に示すトナーシール部
材1の延出部1hを引いて引き裂き部1fを引き裂くこ
とによって、図15に示すトナー補給口111iを開封
する。そして、トナー補給口111iを開封したプロセ
スカートリッジBを、画像形成装置本体114に装着に
装着することにより、トナー補給容器111a内のトナ
ーがトナー補給口111iを通して現像装置109に補
給され、現像可能状態となる。
【0074】このように、本実施の形態におけるプロセ
スカートリッジBを備えた画像形成装置Aでは、トナー
補給容器111aのトナー補給口111iの封止に、本
発明の実施の形態1又は2におけるトナーシール部材1
を用いることにより、引き裂き部1fを操作性よく確実
に安定して引き裂いてトナー補給口111iを開封する
ことができるので、トナー補給容器111a内のトナー
を現像装置109に確実に安定して補給することができ
る。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、引
き裂き部を小さい力で操作性良く、かつ確実に安定して
引き裂いて開封することができるトナーシール部材、該
トナーシール部材を有するトナー補給容器及びプロセス
カートリッジを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
の層構成を示す概略断面図。
【図2】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
を示す平面図。
【図3】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
をトナー補給容器に溶着した状態を示す斜視図。
【図4】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
の引き裂き部の先端部近傍を示す拡大平面図。
【図5】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
をトナー補給容器に溶着した状態を示す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態1に係るトナー補給容器を
示す斜視図。
【図7】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
の開封開始時における引き裂き部の先端部近傍を示す拡
大平面図。
【図8】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
の開封途中時における引き裂き部の先端部近傍を示す拡
大平面図。
【図9】本発明の実施の形態1の変形例に係るトナーシ
ール部材の引き裂き部の先端部近傍を示す拡大平面図。
【図10】本発明の実施の形態1の変形例に係るトナー
シール部材の引き裂き部の先端部近傍を示す拡大平面
図。
【図11】本発明の実施の形態2に係るトナーシール部
材の引き裂き部の先端部近傍を示す拡大平面図。
【図12】本発明の実施の形態2に係るトナーシール部
材の引き裂き部の先端部近傍を示す拡大平面図。
【図13】本発明に係るプロセスカートリッジを備えた
画像形成装置を示す概略構成図。
【図14】本発明に係るプロセスカートリッジを備えた
画像形成装置を示す斜視図。
【図15】本発明に係るプロセスカートリッジを示す概
略断面図。
【符号の説明】 1 トナーシール部材 1a 表層 1b レーザ遮断層 1c ガイド層 1d シーラント層 1f 引き裂き部 1g シール部 1h 延出部 1i 凹状部 1j 縁部 1k 接続縁部 2 トナー補給容器 2a トナー補給口 3 熱溶着部 3a 山型シールパターン 3b 突形状溶着部 101 露光装置 102 記録媒体 104 転写ローラ 105 定着装置 107 感光ドラム 109 現像装置 110 クリーニング器 111 トナー枠体 111a トナー補給口 112 現像枠体 113 クリーニング枠体 A 画像形成装置 B プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AA06 CA11 FA13 FA16 4F100 AB10B AB33B AK42A AK42C AR00B AR00D AS00A AS00C BA04 BA07 BA10A BA10D DB20 DC13C DC13D DD02 EJ38A EJ38C GB41 JD08B JL05 JL12D JL14

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にトナーを収納したトナー補給容器
    の開口したトナー補給口を封止するトナーシール部材に
    おいて、 前記トナー補給容器の前記トナー補給口を開封可能に封
    止するシール部と、前記シール部の一端側に一体に設け
    られて延出しており、延出方向と直交する方向の幅が前
    記シール部の幅よりも狭く形成された開封時に前記シー
    ル部を開封させるための延出部と、前記シール部の前記
    延出部を設けた一端側と前記延出部の延出方向に沿った
    両側の縁部とがそれぞれ一体に接続されている接続縁部
    と、前記延出部の延出方向にほぼ沿って前記シール部の
    両側近傍にそれぞれ設けられ、その一端側が前記接続縁
    部に位置している前記トナー補給口を開封するための引
    き裂き可能な引き裂き部と、を有しており、 前記接続縁部にて、前記延出部の延出方向に沿った両側
    の縁部と連続するようにして、前記延出部の延出方向と
    反対方向に凹状部をそれぞれ設けた、 ことを特徴とするトナーシール部材。
  2. 【請求項2】 前記凹状部は半円形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  3. 【請求項3】 前記凹状部は円弧形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  4. 【請求項4】 前記凹状部は台形形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  5. 【請求項5】 前記引き裂き部に沿って、前記シール部
    の厚み方向において空隙部を有している、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のトナー
    シール部材。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記接続縁部と前記シール部
    は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レー
    ザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照射
    により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記トナ
    ー補給口の周縁部に接着するためのシーラント層とを少
    なくとも積層して構成されており、前記空隙部は、前記
    ガイド層の一部が前記シーラント層側から照射されるレ
    ーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項5記載のトナーシール部材。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記接続縁部と前記シール部
    は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レー
    ザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照射
    により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記トナ
    ー補給口の周縁部に接着するためのシーラント層とを少
    なくとも積層して構成されており、前記空隙部は、前記
    ガイド層と前記シーラント層にまたがって、前記ガイド
    層と前記シーラント層の一部が前記シーラント層側から
    照射されるレーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項5記載のトナーシール部材。
  8. 【請求項8】 前記引き裂き部は、前記シール部の前記
    延出部の延出方向と直交する方向に対して前記凹状部よ
    りも外側に位置して、前記シール部の前記延出部を設け
    た前記接続縁部から前記トナー補給口を開封する方向に
    延び、前記シール部の他端まで形成されている、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  9. 【請求項9】 現像手段にトナーを補給するためのトナ
    ー補給容器において、 内部にトナーを収納した前記トナー補給容器の開口した
    トナー補給口を封止するトナーシール部材を備え、 前記トナーシール部材が、前記トナー補給容器の前記ト
    ナー補給口を開封可能に封止するシール部と、前記シー
    ル部の一端側に一体に設けられて延出しており、延出方
    向と直交する方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形
    成された開封時に前記シール部を開封させるための延出
    部と、前記シール部の前記延出部を設けた一端側と前記
    延出部の延出方向に沿った両側の縁部とがそれぞれ一体
    に接続されている接続縁部と、前記延出部の延出方向に
    ほぼ沿って前記シール部の両側近傍にそれぞれ設けら
    れ、その一端側が前記接続縁部に位置している前記トナ
    ー補給口を開封するための引き裂き可能な引き裂き部
    と、を有しており、 前記接続縁部にて、前記延出部の延出方向に沿った両側
    の縁部と連続するようにして、前記延出部の延出方向と
    反対方向に凹状部をそれぞれ設けた、ことを特徴とする
    トナー補給容器。
  10. 【請求項10】 前記凹状部は半円形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項9記載のトナー補給容器。
  11. 【請求項11】 前記凹状部は円弧形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項9記載のトナー補給容器。
  12. 【請求項12】 前記凹状部は台形形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項9記載のトナー補給容器。
  13. 【請求項13】 前記引き裂き部に沿って、前記シール
    部の厚み方向において空隙部を有している、 ことを特徴とする請求項9、10、11又は12記載の
    トナー補給容器。
  14. 【請求項14】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記ト
    ナー補給口の周縁部に接着するためのシーラント層とを
    少なくとも積層して構成されており、前記空隙部は、前
    記ガイド層の一部が前記シーラント層側から照射される
    レーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項13記載のトナー補給容器。
  15. 【請求項15】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記ト
    ナー補給口の周縁部に接着するためのシーラント層とを
    少なくとも積層して構成されており、前記空隙部は、前
    記ガイド層と前記シーラント層にまたがって、前記ガイ
    ド層と前記シーラント層の一部が前記シーラント層側か
    ら照射されるレーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項13記載のトナー補給容器。
  16. 【請求項16】 前記引き裂き部は、前記シール部の前
    記延出部の延出方向と直交する方向に対して前記凹状部
    よりも外側に位置して、前記シール部の前記延出部を設
    けた前記接続縁部から前記トナー補給口を開封する方向
    に延び、前記シール部の他端まで形成されている、 ことを特徴とする請求項9記載のトナー補給容器。
  17. 【請求項17】 画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
    スカートリッジにおいて、 電子写真感光体と、前記電子写真感光体に作用するプロ
    セス手段と、内部にトナーを収納したトナー補給容器
    と、前記トナー補給容器の開口したトナー補給口を封止
    するトナーシール部材とを備え、 前記トナーシール部材が、前記トナー補給容器の前記ト
    ナー補給口を開封可能に封止するシール部と、前記シー
    ル部の一端側に一体に設けられて延出しており、延出方
    向と直交する方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形
    成された開封時に前記シール部を開封させるための延出
    部と、前記シール部の前記延出部を設けた一端側と前記
    延出部の延出方向に沿った両側の縁部とがそれぞれ一体
    に接続されている接続縁部と、前記延出部の延出方向に
    ほぼ沿って前記シール部の両側近傍にそれぞれ設けら
    れ、その一端側が前記接続縁部に位置している前記トナ
    ー補給口を開封するための引き裂き可能な引き裂き部
    と、を有しており、 前記接続縁部にて、前記延出部の延出方向に沿った両側
    の縁部と連続するようにして、前記延出部の延出方向と
    反対方向に凹状部をそれぞれ設けた、 ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 前記凹状部は半円形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項17記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  19. 【請求項19】 前記凹状部は円弧形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項17記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  20. 【請求項20】 前記凹状部は台形形状に形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項17記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  21. 【請求項21】 前記引き裂き部に沿って、前記シール
    部の厚み方向において空隙部を有している、 ことを特徴とする請求項17、18、19又は20記載
    のプロセスカートリッジ。
  22. 【請求項22】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記ト
    ナー補給口の周縁部に接着するためのシーラント層とを
    少なくとも積層して構成されており、前記空隙部は、前
    記ガイド層の一部が前記シーラント層側から照射される
    レーザ光により溶けて形成される、ことを特徴とする請
    求項21記載のプロセスカートリッジ。
  23. 【請求項23】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記ト
    ナー補給口の周縁部に接着するためのシーラント層とを
    少なくとも積層して構成されており、前記空隙部は、前
    記ガイド層と前記シーラント層にまたがって、前記ガイ
    ド層と前記シーラント層の一部が前記シーラント層側か
    ら照射されるレーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項21記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  24. 【請求項24】 前記引き裂き部は、前記シール部の前
    記延出部の延出方向と直交する方向に対して前記凹状部
    よりも外側に位置して、前記シール部の前記延出部を設
    けた前記接続縁部から前記トナー補給口を開封する方向
    に延び、前記シール部の他端まで形成されている、 ことを特徴とする請求項17記載のプロセスカートリッ
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005024523A1 (en) * 2003-09-09 2005-03-17 Shi, Lei An improved toner-cartridge sealing strip and the manufacturing method thereof

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