JP2002351201A - トナーシール部材、プロセスカートリッジ、及びトナー補給容器 - Google Patents

トナーシール部材、プロセスカートリッジ、及びトナー補給容器

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JP2002351201A
JP2002351201A JP2001156077A JP2001156077A JP2002351201A JP 2002351201 A JP2002351201 A JP 2002351201A JP 2001156077 A JP2001156077 A JP 2001156077A JP 2001156077 A JP2001156077 A JP 2001156077A JP 2002351201 A JP2002351201 A JP 2002351201A
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tear
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Kazuhiko Komata
一彦 小俣
Toshiaki Nagashima
長嶋  利明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 途中で引っ掛かることなく安定して確実に引
き裂くことができ、かつ不用意に引き裂かれてしまうこ
とのないトナーシール部材、該トナーシール部材を備え
たプロセスカートリッジ及びトナー補給容器を提供す
る。 【解決手段】 トナーシール部材17のカバーシール部
17aと引き出し部17bとの接続縁部17eにて、カ
バーシール部17aの幅方向に沿って引き裂き部17c
の引き裂き方向と直交方向する方向に切り込み部17k
を設けたことにより、開封時に確実に安定して途中で引
っ掛かることなく引き裂き部17cを引き裂くことがで
き、また、物流中や組立て時などのハンドリング時に不
用意に引き裂いてしまうことを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にトナーを収
納したトナー収納部の開口部を封止するトナーシール部
材、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッ
ジ、及び画像形成装置本体にトナーを補給するためのト
ナー補給容器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用して画像形成を行う
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の従来の画像形成装
置では、その使用が長時間に及ぶと感光ドラムの交換、
現像剤(トナー)の補給、その他の部材(帯電器、クリ
ーニング容器など)の調整・清掃・交換が必要となる
が、このような保守作業は専門知識を有するサービスマ
ン以外は事実上困難であった。
【0003】そこで近年、感光ドラム及びこの感光ドラ
ムに作用するプロセス手段(帯電装置や現像装置など)
を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画
像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ
方式が広く用いられている。このプロセスカートリッジ
方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによ
らずユーザー自身で行うことができるので、格段に操作
性を向上させることができる。
【0004】ところで、前記プロセスカートリッジに設
置される現像装置においては、開口部をトナーシール部
材によって封止されたトナー収納容器と、現像容器とが
結合されている。そして、このプロセスカートリッジを
画像形成装置本体に装着して使用するときに、ユーザー
が前記トナーシール部材を引き裂くことにより、トナー
収納容器の開口部を開封し、開封された開口部を通過し
てトナー収納容器から現像容器へトナーを供給する。
【0005】前記トナーシール部材としては、1枚のフ
ィルムでシールし、使用開始時に前記フィルムを剥離し
て開封するイージーピールフィルムと呼ばれるものと、
カバーフィルムとテアテープを一体化し、使用開始時に
テアテープを引くことによって前記カバーフィルムを引
き裂いて開封する引き裂きシールと呼ばれるものがある
が、引き裂きシールは、カバーフィルムを引き裂くこと
によって開封するために、開封強度を小さくすることが
でき、近年広く使用されている。
【0006】また、特開平11−102105号公報に
は、開封方向に沿って、厚み方向に引き裂きガイド(ハ
ーフカット部)を形成して、この引き裂きガイドを引き
裂くことにより開口部を開封するトナーシール部材(封
止部材)が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる“従
来の技術”におけるトナーシール部材の引き裂きを更に
安定して確実に行うことができ、かつ物流中や組立て時
などのハンドリング時に不用意に引き裂かれてしまうこ
とがないようにしたものである。
【0008】そこで本発明は、途中で引っ掛かることな
く安定して確実に引き裂くことができ、かつ物流中や組
立て時などのハンドリング時に不用意に引き裂かれてし
まうことのないトナーシール部材、該トナーシール部材
を有するプロセスカートリッジ、及びトナー補給容器を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、内部にトナーを収納したトナ
ー収納部の開口部を封止するトナーシール部材におい
て、前記トナー収納部の開口部を開封可能に封止するシ
ール部と、前記シール部の一端側に一体に設けられて延
出しており、延出方向と直交する方向の幅が前記シール
部の幅よりも狭く形成された開封時に前記シール部材を
開封させるための延出部と、前記シール部の一端側と前
記延出部との両側の縁とがそれぞれ一体に接続されてい
る接続縁部と、前記延出部の延出方向にほぼ沿って前記
シール部の両側近傍に前記シール部の一端側から他端側
までそれぞれ設けられ、その一端側が前記接続縁部に位
置している前記開口部を開封するための引き裂き可能な
引き裂き部と、を有しており、前記接続縁部にて、前記
シール部の幅方向に沿って前記引き裂き部の引き裂き方
向と直交方向する方向に切り込み部を設けたことを特徴
としている。
【0010】また、請求項11記載の発明は、画像形成
装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、前記電子写真感光体に作用するプロ
セス手段と、内部にトナーを収納したトナー収納部と、
前記トナー収納部の開口部を封止するトナーシール部材
とを備え、前記トナーシール部材が、前記トナー収納部
の開口部を開封可能に封止するシール部と、前記シール
部の一端側に一体に設けられて延出しており、延出方向
と直交する方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形成
された開封時に前記シール部材を開封させるための延出
部と、前記シール部の一端側と前記延出部との両側の縁
とがそれぞれ一体に接続されている接続縁部と、前記延
出部の延出方向にほぼ沿って前記シール部の両側近傍に
前記シール部の一端側から他端側までそれぞれ設けら
れ、その一端側が前記接続縁部に位置している前記開口
部を開封するための引き裂き可能な引き裂き部と、を有
しており、前記接続縁部にて、前記シール部の幅方向に
沿って前記引き裂き部の引き裂き方向と直交方向する方
向に切り込み部を設けたことを特徴としている。
【0011】また、請求項20記載の発明は、画像形成
装置本体にトナーを補給するためのトナー補給容器にお
いて、内部にトナーを収納したトナー収納部と、前記ト
ナー収納部の開口部を封止するトナーシール部材とを備
え、前記トナーシール部材が、前記トナー収納部の開口
部を開封可能に封止するシール部と、前記シール部の一
端側に一体に設けられて延出しており、延出方向と直交
する方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形成された
開封時に前記シール部材を開封させるための延出部と、
前記シール部の一端側と前記延出部との両側の縁とがそ
れぞれ一体に接続されている接続縁部と、前記延出部の
延出方向にほぼ沿って前記シール部の両側近傍に前記シ
ール部の一端側から他端側までそれぞれ設けられ、その
一端側が前記接続縁部に位置している前記開口部を開封
するための引き裂き可能な引き裂き部と、を有してお
り、前記接続縁部にて、前記シール部の幅方向に沿って
前記引き裂き部の引き裂き方向と直交方向する方向に切
り込み部を設けたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0013】〈実施の形態1〉図1は、本発明の実施の
形態に係るトナーシール部材を有するプロセスカートリ
ッジを備えた画像形成装置(本実施の形態では、電子写
真方式のレーザビームプリンタ)Aを示す概略構成図あ
る。
【0014】この画像形成装置(レーザビームプリン
タ)Aは、電子写真画像形成プロセスによって電子写真
感光体としての感光ドラム7上に形成されたトナー像を
記録媒体(用紙やOHPシートなど)2に転写して画像
形成を行う。
【0015】詳しくは、帯電手段としての帯電ローラ8
によって回転している感光ドラム7に帯電を行ない、次
いでこの感光ドラム7に露光装置1から入力される画像
情報に応じたレーザ光を、プロセスカートリッジBの上
部に形成した開口部9を通して照射して感光ドラム7に
画像情報に応じた静電潜像を形成する。そして、この静
電潜像を現像装置10のトナー(現像剤)によって現像
してトナー像を形成する。
【0016】現像装置10は、図2に示すように、プロ
セスカートリッジBに設けたトナー容器10e内のトナ
ーをトナー送り部材10aの回転によって現像ローラ1
0cへ送り出す。そして、固定磁石10bを内蔵した現
像ローラ10cを回転させるとともに、規制ブレード1
0dによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ロ
ーラ10cの表面に形成し、そのトナーを感光ドラム7
の現像領域へ供給する。そして、そのトナーを感光ドラ
ム7上の静電潜像へ転移させることによってトナー像を
形成して可視像化する。なお、本実施の形態で使用した
現像剤としてのトナーは、磁性粒子を樹脂中に分散した
1成分磁性トナーである。
【0017】そして、トナー像の形成と同期して、給紙
カセット3aにセットした所定サイズの用紙などの記録
媒体2を、ピックアップローラ3b、搬送ローラ対3
c、3d及びレジストローラ対3eなどによって、感光
ドラム7と転写手段としての転写ローラ4間の転写ニッ
プ部に搬送する。
【0018】そして、感光ドラム7に形成されたトナー
像を、転写バイアスが印加された転写ローラ4によって
記録媒体2に転写する。その後、トナー像の転写を受け
た記録媒体2は、搬送ガイド3fでガイドされて定着装
置5へと搬送される。定着装置5は、駆動ローラ5a及
びヒータ5bを内蔵する定着ローラ5cを有しており、
トナー像が転写された記録媒体2を駆動ローラ5aと定
着ローラ5c間の定着ニップ部で挟持搬送して、通過す
る記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写されたトナー
像を定着する。
【0019】そして、トナー像が定着された記録媒体2
を、排出ローラ対3g、3hで搬送して排出トレイ6へ
と排出する。この排出トレイ6は、画像形成装置本体1
3の上面に設けられている。また、前記転写後に感光ド
ラム7上に残留している転写残トナーは、クリーニング
器11のクリーニングブレード11aによって掻きとる
とともに、スクイシート11bによってすくいとられて
除去され、廃トナー溜め11cに回収され、次の画像形
成動作に備える。
【0020】なお、本画像形成装置Aは、手差しトレイ
3iから所定サイズの記録媒体(紙)を給紙ローラ3j
によって手差し給送することもできる。
【0021】本実施の形態の画像形成装置Aでは、上記
の感光ドラム7、帯電ローラ8、現像装置9及びクリー
ニング器11は一体的にカートリッジ化されてプロセス
カートリッジBとして構成されており、画像形成装置本
体13に着脱自在に装着される。
【0022】プロセスカートリッジBは、図2に示すよ
うに、トナーを収納したトナー容器10eを有するトナ
ー収納容器12aと、現像装置10を有する現像フレー
ム12bと、感光ドラム7、帯電ローラ8及びクリーニ
ング器11、クリーニングブレード11aを有するクリ
ーニング枠体12cとが結合されて構成されている。そ
して、このプロセスカートリッジBは、画像形成装置本
体13に設けたカートリッジ装着手段に対して着脱可能
に装着される。
【0023】前記カートリッジ装着手段としては、装置
本体13の上部に設けた軸14を中心にして開閉部材1
5を開くと、図3、図4に示すように、カートリッジ装
着スペースの左右内側面にカートリッジ装着ガイド部材
16が対向して取付けてある。そして、この左右のガイ
ド部材16には、プロセスカートリッジBを挿入すると
きのガイドとなるガイド部16aが対向して設けてあ
る。
【0024】このガイド部16aに沿ってプロセスカー
トリッジBを挿入し、開閉部材15を閉じることによっ
て、プロセスカートリッジBを画像形成装置Aに装着す
る。この装着によって、感光ドラム7の長手方向端部に
取付けたドラムギア(図示せず)が画像形成装置本体1
3に設けてある駆動伝達ギアGと噛合して感光ドラム7
へ駆動力が伝達可能となる。
【0025】次に、現像装置10のフレームを構成する
トナー収納容器12aと現像フレーム12bの結合構成
について説明する。
【0026】図5に示すように、現像装置10のトナー
収納容器12aは、開口部12a1を有しており、開口
部12a1の周囲にはフランジ12a2が形成されてい
る。開口部12a1は、トナーシール部材17によって
開封可能に封止される。
【0027】トナーシール部材17は、開口部12a1
を閉塞してフランジ12a2の溶着部W2に熱溶着され
て貼り付けられるシール部としてのカバーシール部17
aを有している。また、トナーシール部材17は、カバ
ーシール部17aから延出している延出部としての引き
出し部17bを有している。引き出し部17bの幅は、
カバーシール部17aの幅より狭く形成されている。こ
のように、トナーシール部材17は、カバーシール部1
7aとこの引き出し部17bを一枚シートで一体的に形
成し、折り重ねて構成されている。引き出し部17b
は、カバーシール部17aを引き裂くのに十分な強度を
持っていることが必要である。
【0028】そして、図5、図6に示すように、開口部
12a1の周囲のフランジ12a2に、トナーシール部
材17が貼り付けられる。また、現像フレーム12bに
は、トナー収納容器12aの溶着部W2に接して超音波
溶着される溶着リブ(不図示)が平行して設けられてい
る。従って、トナー収納容器12aと現像フレーム12
bとを溶着した後における溶着リブは、トナーシール部
材17の長手方向両側に位置する。この溶着リブは、断
面三角形の突状である。なお、振動溶着の際、溶着リブ
の断面は略四角形になる。
【0029】また、トナー収納容器12aは、その長手
方向においてトナー収納容器12aと現像フレーム12
b間に隙間を有する。トナー収納容器12aと現像フレ
ーム12bの容器間隙間の長手方向における両端部に
は、この容器間隙間を閉塞するための、発泡ポリウレタ
ン等の弾性体の容器間シール部材19、20が現像フレ
ーム12bに設けられている。容器間シール部材20
は、トナーシール部材17bの引き出し部17bを間に
してトナー収納容器12aを圧している。
【0030】本発明の実施の形態におけるトナーシール
部材17は、図7、図8に示すように、その厚み方向に
おいて、表面から順に表層31aと、照射されるレーザ
光Rを遮断するためのレーザ遮断層31bと、レーザ光
Rを照射することにより溶融可能なガイド層31cと、
トナー収納容器12aの開口部12a1周囲のフランジ
12a2に接着するためのシーラント層31dとを積層
して構成されている。
【0031】表層31aは、2軸延伸ポリエステルフィ
ルム(PET)で形成されている。そして、トナー収納
容器12aにヒートシールする場合にヒートシール条件
を最大限に拡大でき、しかもフィルム強度を保ちつつ引
き裂き性能を確保するために、厚さは10μm〜20μ
mが好ましく、更に好ましくは12μm〜17μmとす
る。本実施の形態では、トナーシール部材17の表層3
1aとして、厚さ約12μmの2軸延伸ポリエステルフ
ィルム(PET)を用いた。
【0032】レーザ遮断層31bは、アルミ箔で形成さ
れている。これは、照射されるレーザ光(例えば炭酸ガ
スレーザ)Rを光吸収しないことは当然、レーザ光Rが
シーラント層31d側より照射された場合に、表層31
aが引き裂きガイド層31cの熱溶融時の輻射熱により
結晶化が進みフィルム強度が脆化し弱くなるこを確実に
抑制するためである。レーザ遮断層31bの厚さは5μ
m〜15μmが好ましく、より好ましくは7μm〜12
μmである。本実施の形態では、レーザ遮断層31bの
厚さを約7μmとした。
【0033】ガイド層31cは、2軸延伸ポリエステル
フィルム(PET)で形成されている。ガイド層31c
は、レーザ光Rに対して最適な光吸収を行い、レーザ照
射部分(斜線部分)31c1がレーザ光Rの連続的照射
にともない確実に熱溶融する必要がある。更にレーザ光
Rを過大に吸収してレーザ照射部分31c1がダメージ
を受けることなく、しかもレーザ加工スピードをダウン
させることなくレーザ加工を行えるようにする必要があ
る。よって、ガイド層31cの厚さは、40μm〜70
μmが好ましく、より好ましくは40μm〜60μmで
ある。本実施の形態では、ガイド層31cの厚さを約5
0μmとした。
【0034】シーラント層31dは、ヒートシール性及
び接着強度が充分なエチレン=酢酸ビニル共重合体(E
VA)を含む層で形成されている。シーラント層31d
の厚さは、40μm〜70μmが好ましく、より好まし
くは40μm〜60μmである。本実施の形態では、シ
ーラント層31dの厚さを約50μmとした。
【0035】また、シーラント層31d中の酢酸ビニル
共重合体(VA)のシーラント含有比が10wt%以下
であり、エチレン=酢酸ビニル共重合体のゲルパーミエ
ーションによる分子量分布が分子量10万未満には極大
を有さず、分子量の10万以上に少なくとも1つの極大
を有している。この理由は、トナー収納容器12aを現
像フレーム12bと合体した場合に、トナーシール部材
17の引き出し部17bが突出する側の容器間シール部
材19に対して、シーラント層31dが高温高湿の環境
下で擬似接着(ブロッキング)し、シール開封できなく
なるトラブルを防止するためである。
【0036】上記のように構成されたトナーシール部材
17において、シーラント層31d側からレーザ光Rを
その長手方向(開封方向)に照射してトナーシール部材
17の一層以上を熱溶融させ、ハーフカット部を得るた
めの空隙を形成する。例えば、図7のようにガイド層3
1cを熱溶融させて空隙31c1を形成したり、図9の
ようにガイド層31cとシーラント層31dを熱溶融さ
せて開口部31eを形成した空隙31c2としてもよ
い。
【0037】そして、この空隙31c1(31c2)に
沿って、トナー収納容器12aの開口部12a1を開封
することによって引き裂き可能な引き裂き部17cが形
成される。なお、本実施の形態のトナーシール部材17
は、前記構成のフィルムにレーザ光Rを照射してフィル
ムの所定位置にハーフカット部(空隙)を設けている
が、これに限定されるものではなく、樹脂のみからなる
フィルムに機械的に引き裂きシール部材の一部を切って
空隙を形成してもよい。また、微細なミシン目を設け
て、引き裂き部17cを形成してもよい。
【0038】また、表層31aからシーラント層31d
までのそれぞれの各層はドライラミネートで接着され
る。本実施の形態では、ドライラミネート後のフィルム
厚みを128μmとした。
【0039】図8に示すように、トナーシール部材17
の引き出し部17bの幅L1は、2本の引き裂き部17
cの間隔L2よりも狭い。また、カバーシール部17a
と引き出し部17bとの間の境界域では、カバーシール
部17aから引き出し部17bへ向けて次第に小さくな
る形状に接続縁部17eが形成されている。そして、こ
の接続縁部17eに位置する引き裂き部17cの先端部
は、接続縁部17eと斜めに交わっている。
【0040】また、本実施の形態のトナーシール部材1
7は、図10(a)、(b)に示すように、接続縁部1
7eでのカバーシール部17aの縁部17a1には、引
き裂き部17cの引き裂き方向と略直角方向に、引き裂
き部17cの手前まで切り込み部17kを有している。
【0041】図8、図10に示したように本実施の形態
のトナーシール部材17においては、引き出し部17b
の幅L1が引き裂きガイド部17cの間隔L2より幅が
狭い構成をとっているが、切り込み部17kを引き裂き
部17cの引き裂き方向と直角方向であって引き裂き部
17cの手前に配置することによって、仮に幅L1が間
隔L2と同じかまたは大きい構成(この場合、接続縁部
17e内に引き裂きガイド部17cは存在しない状態)
であっても、引き裂き性には影響ないので、L1≧L2
の関係であっても差し支えない。
【0042】また、トナーシール部材17は、理想上は
引き出し部17bの両側の縁部17b1から連続して、
レーザ光照射部分である空隙部31c1に沿った引き裂
き部(ハーフカット部)17cへつながるのがよい。
【0043】ところで、トナーシール部材17の製造に
おいては、(外形)抜き精度、引き裂きガイド部17c
の加工時の位置精度上、フィルムずれを考慮した公差が
必要である。仮に、自由端の引き出し部17bの内側に
引き裂き部(ハーフカット部)17cがきてしまったと
しても、図11に示すように切り込み部17kの端部よ
り引き裂き先端部である引き裂きガイド部17c方向へ
裂け17fが発生し、この裂け17fが引き裂きガイド
部17cに到達して所定の開口幅に引き裂くことが可能
となる。
【0044】本実施の形態のトナーシール部材17で
は、引き出し部17bの幅L1を約32mm、2本の引
き裂き部17cの間隔L2を約34mmとし、L1とL
2の差は片側約1mmとした。
【0045】また、図12に示すように、接続縁部17
eの形状は、引き裂き部17cの先端部が引き出し部1
7bで引っかからないように円弧形状とした。これは、
引き裂き安定性すなわち、引き裂き部17cの先端引き
裂き時に、引き裂き部17cに応力を集中させて確実に
引き裂くこと、及びトナーシール部材17の抜き加工時
のスムーズな連続抜き加工性を保ちつつ接続縁部17e
でフィルム切れを起こさない、抜き安定性を考慮する必
要があるためである。
【0046】接続縁部17eの円弧形状の半径Rは1〜
2.5mmが望ましく、より望ましくは1.5〜2mm
が望ましい。本実施の形態では、接続縁部17eの円弧
形状の半径Rを約2mmとした。また、切り込み部17
kは、トナーシール部材17の厚み方向断面を貫通した
構成であり、切り込み部17kの引き裂き部17c側端
部と引き裂き部17cの間隔は、0.2〜1mmが好ま
しく、本実施の形態ではこの間隔を0.5mmとした。
【0047】ところで、前記レーザ加工部分、即ちレー
ザ光照射部分である引き裂き部17c(空隙部31c
1)の一端は、接続縁部17eの円弧形の部分に接続し
ている。本実施の形態では、上述したように接続縁部1
7eを円弧形状とし、引き裂き部17cは引き出し部1
7bの縁部17b1から約1mm外に配置した。
【0048】この引き裂き部17cの位置は、公差上ず
れる可能性があるが、切り込み部17kがあるために、
レーザ光照射位置が内側にずれても外側にずれても、開
封時には、切り込み部17kの先端から引き裂き部17
cに向けて裂けが発生して、その後この引き裂き部17
cに応力が集中し、引き裂き部17cに沿って引き裂か
れる。
【0049】トナー収納容器12aの開口12a1に対
応したレーザ加工による引き裂き部17cの間隔L2
は、自由端部分である引き出し部17bの幅L1よりも
広い。よって、図13に示すように、シールパターン3
3との組み合わせにて開封時、即ち、トナーシール部材
17の引き裂き時に先端近傍において、引き裂き部17
cからはずれて引き裂かれることはない。また、切り込
み部17kの加工は、加工位置精度の観点からトナーシ
ール部材17の外形を切り抜くトリミングと同時に抜き
刃で行うのが好ましい。
【0050】図14、図15は、カバーシール部17a
をトナー収納容器12aのフランジ12a2に貼り付け
た状態を示している。図14の左上りの斜線、図15の
左上りの斜線を施した部分が、カバーシール部17aを
ヒートシールにより貼り付ける部分(シールパターン)
33である。接続縁部17eの両端部には、角状パター
ン33bが設けられており、この角状パターン33bを
結ぶように山型シールパターン33aが設けられてい
る。
【0051】また、この山型シールパターン33aと反
対側の引き裂き後端部には、山型シールパターン33c
が設けられている。特にカバーシール部17aの先端部
において、前記シールパターンで端部17a1を確実に
固定しておくことで、切り込み部17kから裂けはじ
め、引き裂き部17cの安定した引き裂き性を実現でき
る。
【0052】また、図15は、開口部12a1がトナー
収納容器12aの中央部分に位置せず、シールパターン
33がトナーシール部材17の引き出し方向より見てカ
バーシール部17aが左右対称ではない変形パターンで
ある場合を示している。この場合においても前記角状パ
ターン33bにて、安定した引き裂き性が得られる。
【0053】ところで、図13に示すように、角状パタ
ーン33bを備えたシールパターン33の左右の内側エ
ッジ33d間の間隔L4は、2本の引き裂き部17cの
間隔L2よりも広い方が望ましい。また、引き裂き部1
7cとシールパターン33の内側エッジ33dとの距離
L3及びL3’は、トナーシール部材17の引き裂き安
定性の観点より一定以上の距離を設けることが望まし
く、0.5mm以上あることが望ましい。更に望ましく
は1mm以上あることが望ましい。
【0054】次に、トナーシール部材17の引き裂き安
定性に関して詳しく説明する。仮にシールパターン33
の内側エッジ33dがガイド層31cのレーザ光照射部
分である引き裂き部17c(空隙部31c1)を踏み付
けてヒートシールした場合、ガイド層31cの引き裂き
部17cに余分な熱と圧力が加わる。従って、シールパ
ターン33の左右の内側エッジ33dの間の間隔L4
を、2本の引き裂き部17cの間隔L2よりも広くする
ことによって、ガイド層31cの引き裂き部17cが劣
化して開封時にガイド層31cの剥がれが発生するのを
防止し、かつトナーシール部材17の層間剥離現象が発
生することを確実に防止できる。
【0055】そこで、本実施の形態では、ガイド層31
cの引き裂き部17cとシールパターン33の内側エッ
ジ33dとの間の距離L3及びL3’を、それぞれ約1
mm及び約1.5mmとした。
【0056】上記のように構成された本実施の形態のト
ナーシール部材17を用いて、図2に示すような、トナ
ー送り部材10aを備えたトナー収納容器12aにヒー
トシールを行った。
【0057】トナーシール部材17の引き裂き部17c
(空隙部31c1)を形成するレーザ加工機は、水冷式
でレーザ光波長が約10.6μm、出力約8Wの炭酸レ
ーザを用い、レーザスポット径φ約0.1mm、レーザ
加工速度:約12m/分、レーザ光発生先端部とトナー
シール部材17との間の距離は約38.6mmとした。
また、トナーシール部材17の外形加工、切り込み部1
7hの加工は、前記レーザ光の照射による加工の直後
に、ロータリーダイカッタにて同時に行った。
【0058】また、トナー収納容器12aとしては、耐
衝撃性ポリスチレン(HIPS)を射出成型したものを
用い、開口部12a1のサイズを幅:約30mm、長
さ:約210mm、内容積:約460ccとした。
【0059】上述したように、本実施の形態のトナーシ
ール部材17では、表層31aを厚さ約12μmの2軸
延伸ポリエステルPETを用いている。このため、ヒー
トシール温度が130℃〜180℃、シール圧力が3.
92〜6.86×10Pa(100φシリンダーボア
径)、シール時間2〜5秒程度の幅広いシール条件を用
いることができた。本実施の形態では、シール温度を約
180℃、シール圧力を約3.92×10Pa、シー
ル時間を約3秒とした。また、シールパターンとして
は、図13、図14に示すようなシールパターン33を
用い、シール幅(角状パターン33を含む)を全周約3
mmとした。
【0060】そして、図6、図2に示したように、トナ
ー収納容器12aと現像フレーム12bを合体すること
により現像装置10が構成される。この合体時に、トナ
ー収納容器12aのトナーシール部材17の折り返され
た自由端の引き出し部17bを、引き出し口へ突出させ
るように折り返す。そして、トナーシール部材17の引
き裂き先端部及び引き裂き後端部に、発泡ポリウレタン
からなる容器間シール部材19、20を貼着した現像フ
レーム12bを、短手両サイド部分のみを長手方向全長
にわたり超音波溶着にて合体した。
【0061】なお、この際用いた容器間シール部材1
9、20としては、厚さ約2mmで発泡倍率約18倍で
ある発泡ポリウレタンを用い、溶着合体後にはトナー収
納容器12aと現像フレーム12bとの間で約1mmに
つぶされ、開封後のシール性確保を行う。
【0062】ところで、トナーシール部材17の引き出
し部17bの引き出し口には、図6、図16に示すよう
に、トナーシール部材17の左右方向(トナーシール部
材17の長手方向に対して直交方向)の動きを規制する
2個の引き出し方向規制部材21を、容器間シール部材
20を介して現像フレーム12bに設ける。2個の引き
出し方向規制部材21間の幅L5は、トナーシール部材
17の引き裂き部17c間の間隔L2よりもわずかに大
きい。
【0063】そして、トナーシール部材17の開封始め
には、幅L1の引き出し部17bが引き出され、開封が
進むにつれて引き裂き部17cの間隔L2と略同幅の、
カバーシール部17aから切り取られた部分が引き出さ
れる(幅が広くなる)。この際、接続縁部17eが引っ
かからず、かつ引き出す際の方向規制を行えるように、
2個の引き出し方向規制部材21の間隔、即ちトナーシ
ール部材17の引き出し口の幅L5は、2本の引き裂き
部17cの間隔L2よりも、片側0.1mm以上2mm
未満広いことが望ましい。更に望ましくは片側1mm以
上1.5mm以下広いことが望ましく、本実施の形態で
は、片側約1mm広くなるようにした。
【0064】そして、トナーシール部材17の引き出し
部17bの引き出し口でのシール引っかかりの有無、操
作性、引き裂き安定性、及び耐圧性を確認した。
【0065】なお、トナーシール部材17の開封方法は
現像装置10を固定し、約5000mm/分の開封速度
で約180度方向に真っ直ぐ引き裂いた場合、及び実際
の開封では起こりうる10度程度の左右方向の斜め引き
を行った場合のシール引っかかりの有無、開封強度、及
び開封後の開口幅安定性(広がりの有無)の確認を行っ
た。
【0066】また、耐圧性は、平均粒子径が約7μの1
成分磁性トナーを約250g充填したトナー収納容器1
2aを、シール面を下にして一定の高さより垂直落下し
てシール剥がれ又はシール破れが発生する加速度(G
値)を測定した。この際、徐々に落下高さを高くしてシ
ール剥がれ又はシール破れが発生しない限度加速度(G
値)を測定した。
【0067】結果としては、真っ直ぐ、及びわざと左右
斜め引きを行った場合においても、シール引き出し口で
シール引っかかりはなくスムーズに開封できた。また、
操作性についても、ピーリング強度が約3.2kgfと
良好であった。引き裂き安定性については、切り込み部
17kの先端から始まり引き裂き部17cに沿って引き
裂かれ、切り込み部17kが無かったときに比べより安
定した引き裂き安定性が得られ、安定した開口幅が得ら
れたのはもちろんのこと、トナーシール部材17の層間
剥離現象も全くなかった。
【0068】更に、トナーシール部材17をトナー収納
容器12aに溶着したり、その他の部材を組み立てる際
のハンドリングで、誤って接続縁部17eの引き裂き部
17c先端を引き裂いてしまうミス、トラブルも全く発
生せず、生産性が向上した。また、耐圧加速度として
は、150Gもあり充分な耐圧性を確認できた。
【0069】このように、本実施の形態では、接続縁部
17eにて、カバーシール部17aの幅方向に沿って引
き裂き部17cの引き裂き方向と直交方向する方向に切
り込み部17kを設けたことにより、開封時に確実に安
定して途中で引っ掛かることなく引き裂き部17cを引
き裂くことができ、また、物流中や組立て時などのハン
ドリング時に不用意に引き裂いてしまうことを防止する
ことができた。
【0070】〈実施の形態2〉本実施の形態のトナーシ
ール部材も実施の形態1のトナーシール部材17と同一
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0071】実施の形態1では、トナーシール部材17
の接続縁部17eの形状を円弧形状としたが、本実施の
形態では、図17に示すように、トナーシール部材17
の引き裂き部17cの先端部が位置する接続縁部17e
の形状を、傾斜した直線形状とし、接続縁部17eでの
カバーシール部17aの端部17a1との接点17gに
は、引き裂き方向と略直角方向に、引き裂き部17cの
手前まで切り込み部17kを有している。トナーシール
部材17の他の構成、トナー収納容器12a、現像装置
10、プロセスカートリッジB、画像形成装置Aの構成
は実施の形態1と同様であり、本実施の形態ではそれら
の説明は省略する。
【0072】本実施の形態では、引き出し部17bの縁
部17b1と接続縁部17eとのなす角の余角θは10
度〜90度程度が好ましいが、30度〜90度がより好
ましい。この角θは、引き裂き部17cで切り取られて
残る境界部の切片17e1(接続縁部17e)とカバー
シール部17aの先端17a1とのなす角である。
【0073】この切片17e1の角度θが10度未満の
場合は、切り込み部17kの加工がしずらくなる他、接
続縁部17eの形状が図18に示すように直角形状に近
づいて、角部17hに引き裂き応力が集中し易くなり、
引き裂き部17cより内側から引き裂かれる傾向があ
る。なお、切片17e1の角度θが10度以上の場合に
は、接続縁部17eの形状が図19に示すように、図1
7の場合よりも更に傾斜した直線形状の形のようになる
が、いずれも切り込み部17kから引き裂きはじめ、引
き裂き部17cに応力が集中し、引き裂け性には問題が
ない。
【0074】そして、本実施の形態では図17に示すよ
うに、切片17e1(接続縁部17e)とカバーシール
部17aの縁部17a1とのなす角度θを約45度と
し、接続縁部17eに対応したカバーシール部17aの
縁部17a1上での距離(この縁部17a1の切片17
e1との接点17gと引き出し部17bの縁部17b1
との間隔)17e1Xを約1mmとし、引き裂き部17
cと切り込み部17kの先端部との間隔17e3Xを
0.2mmとした。また、縁部17b1と引き裂き部1
7cとの距離17e2Xを約0.3mmとした。
【0075】本実施の形態においても、実施の形態1同
様にトナーシール部材17の製造時のフィルムズレを考
慮した抜き公差が必要であるが、接続縁部17eの形状
を円弧状から45度の斜線状としたため、切り込み部1
7kの加工が容易になり、また切り込み部17kの先端
と引き裂き部17cの間隔17e3Xの距離が0.5m
mから0.2mmとしたことにより、実施の形態1の円
弧形状よりも更に安定した裂け性を確保することができ
た。
【0076】なお、引き裂き部17cと切り込み部17
kの先端部との間隔は、実施の形態1と同様に0.2〜
1mmが好ましい。前記間隔が0.2mmより小さい場
合は、トナーシール部材17の溶着等の組立てでのハン
ドリング中にその部分が裂け、生産性がやや低下する傾
向がある、また、前記間隔が1mmを超えると切り込み
部17kの先端から引き裂き部17cに至るまでの裂け
強度が高くなり好ましくない。
【0077】また、接続縁部17eの大きさは、トナー
シール部材17の製造時のフィルムズレを考慮した上
で、接続縁部17eから引き裂き部17cがはみ出さな
い前提条件で、できる限り小さい方が好ましいが、製造
上の都合から2mm〜1mm程度が望ましい。
【0078】本実施の形態におけるトナーシール部材1
7では、フィルムの材質、厚み、各層間のラミネート強
度等がばらついて、フィルム自体の裂け性が極端に悪く
なった場合でも、切り込み部17kから引き裂き部17
cに応力が集中しやすく、裂け性は良好である。
【0079】また、実施の形態1と同様に、トナーシー
ル部材17の組立て時のハンドリングで引き裂き部17
cの先端側を誤って引き裂いてしまうようなトラブルの
発生は、全くなかった。
【0080】そして、トナーシール部材17の引き出し
部17bの引き出し口でのシール引っかかりの有無、操
作性、引き裂き安定性、及び耐圧性を、実施の形態1と
同様の方法で確認した。
【0081】結果としては、真っ直ぐ、及びわざと左右
斜め引きを行った場合においても、シール引き出し口で
シール引っかかりはなくスムーズに開封できた。また、
操作性についても、ピーリング強度が約3.1kgfと
良好であった。引き裂き安定性についても、引き裂き部
17cに沿って引き裂かれ、安定した開口幅が得られた
のはもちろんのこと、トナーシール部材17の層間剥離
現象も全くなかった。
【0082】更に、トナーシール部材17をトナー収納
容器12aに溶着したり、その他の部材を組み立てる際
のハンドリングで、誤って接続縁部17eの引き裂き部
17c先端を引き裂いてしまうミス、トラブルも全く発
生せず、生産性が向上した。また、耐圧加速度として
は、150Gもあり充分な耐圧性を確認できた。
【0083】このように、本実施の形態においても実施
の形態1と同様に、トナーシール部材17の開封時に確
実に安定して途中で引っ掛かることなく引き裂くことが
でき、また、物流中や組立て時などのハンドリング時に
不用意に引き裂いてしまうことを防止することができ
た。
【0084】〈実施の形態3〉実施の形態1では、図6
に示したように現像フレーム12bに引き出し方向規制
部材21を備えていたが、本実施の形態では、図20に
示すように、トナー収納容器12aと現像フレーム12
bの嵌合ガイドである外壁部材12a4、肉抜き凹部1
2a5、ガイド凸部12b3を設けて、上記の引き出し
方向規制部材の役割を兼用する構成にした。トナー収納
容器12aと現像フレーム12bの他の構成、及びトナ
ーシール部材17、現像装置10、プロセスカートリッ
ジB、画像形成装置Aの構成は実施の形態1と同様であ
り、本実施の形態ではそれらの説明は省略する。
【0085】本実施の形態では、トナー収納容器12a
と一体に突出して形成した外壁部材12a4と、現像フ
レーム12bに一体に設けたガイド凸部12b3と、こ
のガイド凸部12b3が嵌合するトナー収納容器12a
の肉抜き凹部12a5を備えており、外壁部材12a4
は、トナーシール部材17の引き出し部17bの縁部1
7b1側へ向かって折曲した端部を有している。
【0086】ガイド凸部12b3と肉抜き凹部12a5
が、トナー収納容器12aと現像フレーム12bとを合
体するときの嵌合ガイドとなる他、トナーシール部材1
7の開封時には、外壁部材12a4とガイド凸部12b
3が引き出し方向規制の役目も果たす。
【0087】そして、トナーシール部材17の引き出し
部17bの引き出し口でのシール引っかかりの有無、操
作性、引き裂き安定性、及び耐圧性を、実施の形態1と
同様の方法で確認した。
【0088】結果としては、真っ直ぐ、及びわざと左右
斜め引きを行った場合においても、シール引き出し口で
シール引っかかりはなくスムーズに開封できた。また、
操作性についても、ピーリング強度が約29.4Nと良
好であった。引き裂き安定性についても、引き裂き部1
7cに沿って引き裂かれ、安定した開口幅が得られたの
はもちろんのこと、トナーシール部材17の層間剥離現
象も全くなかった。
【0089】更に、トナーシール部材17をトナー収納
容器12aに溶着したり、その他の部材を組み立てる際
のハンドリングで、誤って接続縁部17eの引き裂き部
17c先端を引き裂いてしまうミス、トラブルも全く発
生せず、生産性が向上した。また、耐圧加速度として
は、150Gもあり充分な耐圧性を確認できた。
【0090】このように、本実施の形態においても実施
の形態1と同様に、トナーシール部材17の開封時に確
実に安定して途中で引っ掛かることなく引き裂くことが
でき、また、物流中や組立て時などのハンドリング時に
不用意に引き裂いてしまうことを防止することができ
た。
【0091】〈実施の形態4〉実施の形態1では、図6
に示したように現像フレーム12bに引き出し方向規制
部材21を備えていたが、本実施の形態では、図21に
示すように、トナー収納容器12aにシール引き裂き方
向を規制するためのシール引き出し口23を一体的に設
けた構成であり、トナーシール部材17の自由端の引き
出し部17bをシール引き出し口23に差込んで引き出
すようにした。トナー収納容器12aの他の構成、及び
現像フレーム12b、トナーシール部材17、現像装置
10、プロセスカートリッジB、画像形成装置Aの構成
は実施の形態1と同様であり、本実施の形態ではそれら
の説明は省略する。
【0092】シール引き出し口23の断面は、引き裂き
部17cの間隔よりも長辺がわずかに大きく、短辺がト
ナーシール部材17の厚さよりもわずかに大きい。そし
て、トナーシール部材17の引き出し方向に一致するよ
うに貫通している。このシール引き出し口23は、容器
間シール部材19よりもトナーシール部材17の引き出
し方向の下流側に設けてある。
【0093】そして、トナーシール部材17の引き出し
部17bの引き出し口でのシール引っかかりの有無、操
作性、引き裂き安定性、及び耐圧性を、実施の形態1と
同様の方法で確認した。
【0094】結果としては、真っ直ぐ、及びわざと左右
斜め引きを行った場合においても、シール引き出し口で
シール引っかかりはなくスムーズに開封できた。また、
操作性についても、ピーリング強度が約30.4Nと良
好であった。引き裂き安定性についても、引き裂き部1
7cに沿って引き裂かれ、安定した開口幅が得られたの
はもちろんのこと、トナーシール部材17の層間剥離現
象も全くなかった。
【0095】更に、トナーシール部材17をトナー収納
容器12aに溶着したり、その他の部材を組み立てる際
のハンドリングで、誤って接続縁部17eの引き裂き部
17c先端を引き裂いてしまうミス、トラブルも全く発
生せず、生産性が向上した。また、耐圧加速度として
は、150Gもあり充分な耐圧性を確認できた。
【0096】このように、本実施の形態においても実施
の形態1と同様に、トナーシール部材17の開封時に確
実に安定して途中で引っ掛かることなく引き裂くことが
でき、また、物流中や組立て時などのハンドリング時に
不用意に引き裂いてしまうことを防止することができ
た。
【0097】〈実施の形態5〉本実施の形態は、図22
に示すように、上述した本発明に係るトナーシール部材
17を、電子写真方式の画像形成装置(不図示)にトナ
ーを補給するためのトナー補給容器50の開口部50a
の封止に用いたものであり、画像形成装置本体(不図
示)内の画像形成部でトナーが消費された場合には、操
作者が図22に示すトナーシール部材17の引き出し部
17b側から引き裂部17cを引き裂くことにより、開
口部50aを開封して、トナー補給容器50内からトナ
ーを画像形成装置本体に設けられたトナー受け入れ部
(不図示)に補給することができる。
【0098】本実施の形態に係るトナーシール部材17
も、実施の形態1の図11に示したように、接続縁部1
7eのカバーシール部17aの端部17a1との接点に
は、引き裂き部17cの引き裂き方向と略直角方向に、
引き裂き部17cの手前まで切り込み部17kを有して
いる。なお、トナーシール部材17の他の構成及び構造
は、上述した各実施の形態と同様であり、本実施の形態
ではそれらの説明は省略する。
【0099】そして、トナーシール部材17の引き裂き
安定性、及び耐圧性を、実施の形態1と同様の方法で確
認した。
【0100】結果としては、真っ直ぐ、及びわざと左右
斜め引きを行った場合においても、トナー補給容器50
の開口部50aをスムーズに開封できた。また、操作性
についても、ピーリング強度が約34.3Nと良好であ
った。引き裂き安定性についても、引き裂き部17cに
沿って引き裂かれ、安定した開口幅が得られたのはもち
ろんのこと、トナーシール部材17の層間剥離現象も全
くなかった。
【0101】このように、本実施の形態においても、ト
ナー補給容器50の開口部50aの開封時に確実に安定
して途中で引っ掛かることなくトナーシール部材17の
引き裂き部17cに沿って引き裂くことができた。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、途
中で引っ掛かることなく安定して確実に引き裂くことが
でき、かつ物流中や組立て時などのハンドリング時に不
用意に引き裂いてしまうことのないトナーシール部材、
該トナーシール部材を有するプロセスカートリッジ、及
びトナー補給容器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
を有するプロセスカートリッジを備えた画像形成装置を
示す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
を有するプロセスカートリッジを示す概略断面図。
【図3】本発明の実施の形態1に係るプロセスカートリ
ッジの装着構成を説明する斜視図。
【図4】本発明の実施の形態1に係るプロセスカートリ
ッジの装着構成を説明する斜視図。
【図5】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
とトナー収納容器の合体を示す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態1に係るトナー収納容器と
現像容器の合体を示す斜視図。
【図7】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
を示す概略断面図。
【図8】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
を示す斜視図。
【図9】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部材
の変形例を示す概略断面図。
【図10】(a)は本発明の実施の形態1に係るトナー
シール部材の接続縁部を示す平面図、(b)は本発明の
実施の形態1に係るトナーシール部材の接続縁部を示す
拡大図。
【図11】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部
材の接続縁部を示す拡大図。
【図12】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部
材の接続縁部を示す拡大図。
【図13】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部
材とヒートシールパターンの位置関係を示す平面図。
【図14】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部
材とヒートシールパターンを示す平面図。
【図15】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部
材とヒートシールパターンの変形例を示す平面図。
【図16】本発明の実施の形態1に係るトナーシール部
材のシール引出し口を示す図。
【図17】本発明の実施の形態2に係るトナーシール部
材の接続縁部を示す拡大図。
【図18】本発明の実施の形態2に係るトナーシール部
材の接続縁部を説明する図。
【図19】本発明の実施の形態2に係るトナーシール部
材の接続縁部を説明する図。
【図20】本発明の実施の形態3に係るトナー収納容器
と現像容器の合体、及び嵌合ガイドを示す斜視図。
【図21】本発明の実施の形態4に係るトナーシール部
材の引出し口を有するトナー収納容器を示す斜視図。
【図22】本発明の実施の形態5に係る封止部材を備え
たトナー補給容器を示す斜視図。
【符号の説明】
A 画像形成装置 B プロセスカートリッジ 1 露光装置 2 記録媒体 4 転写ローラ 5 定着装置 5a 駆動ローラ 5b ヒータ 5c 定着ローラ 7 感光ドラム(電子写真感光体) 8 帯電ローラ(帯電手段) 10 現像装置(現像手段) 10a トナー送り部材 10c 現像ローラ 10e トナー容器(トナー収納部) 11 クリーニング器 11a クリーニングブレード(クリーニング手
段) 12a トナー収納容器 12a1 開口部 12a2 フランジ 12a4 外壁部材 12a5 肉抜き凹部 12b 現像フレーム 12b3 ガイド凸部 12c クリーニング容器 13 画像形成装置本体 16 カートリッジ装着ガイド部材 17 トナーシール部材 17a カバーシール部(シール部) 17a1 縁部 17b 引き出し部(延出部) 17b1 縁部 17c 引き裂き部 17e 接続縁部 17e1 切片 17f フィルム裂け 17k 切り込み部 19、20 容器間シール部材 21 引き出し方向規制部材 23 シール引出し口 31a 表層 31b レーザ遮断層 31c ガイド層 31c1 レーザ照射部分 31d シーラント層 33 シールパターン 33a 山形シールパターン 33b 角状パターン 33c 山形シールパターン 33d 内側エッジ 50 トナー補給容器 50a 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AA02 AA06 BA09 FA11 GA04 3E084 AA06 AA15 AA37 AB07 BA01 BA09 CA10 CB01 CC08 FD13 GB08 LA01

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にトナーを収納したトナー収納部の
    開口部を封止するトナーシール部材において、 前記トナー収納部の開口部を開封可能に封止するシール
    部と、前記シール部の一端側に一体に設けられて延出し
    ており、延出方向と直交する方向の幅が前記シール部の
    幅よりも狭く形成された開封時に前記シール部を開封さ
    せるための延出部と、前記シール部の一端側と前記延出
    部との両側の縁とがそれぞれ一体に接続されている接続
    縁部と、前記延出部の延出方向にほぼ沿って前記シール
    部の両側近傍に前記シール部の一端側から他端側までそ
    れぞれ設けられ、その一端側が前記接続縁部に位置して
    いる前記開口部を開封するための引き裂き可能な引き裂
    き部と、を有しており、 前記接続縁部にて、前記シール部の幅方向に沿って前記
    引き裂き部の引き裂き方向と直交方向する方向に切り込
    み部を設けた、 ことを特徴とするトナーシール部材。
  2. 【請求項2】 前記切り込み部は、前記接続縁部の前記
    シール部側で前記引き裂き部の外側に位置し、前記切り
    込み部の切り込み先端と前記引き裂き部との間に所定の
    隙間を有している、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  3. 【請求項3】 前記切り込み部での引き裂き強度は、前
    記引き裂き部での引き裂き強度と同じか、又は高い、 ことを特徴とする請求項1又は2記載のトナーシール部
    材。
  4. 【請求項4】 前記引き裂き部に沿って、前記シール部
    の厚み方向において空隙部を有している、 ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のトナーシー
    ル部材。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記接続縁部と前記シール部
    は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レー
    ザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照射
    により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記開口
    部の周縁部に接着するためのシーラント層とを少なくと
    も積層して構成されており、前記空隙部は、前記ガイド
    層の一部が前記シーラント層側から照射されるレーザ光
    により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項4記載のトナーシール部材。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記接続縁部と前記シール部
    は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レー
    ザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照射
    により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記開口
    部の周縁部に接着するためのシーラント層とを少なくと
    も積層して構成されており、前記空隙部は、前記ガイド
    層と前記シーラント層にまたがって、前記ガイド層と前
    記シーラント層の一部が前記シーラント層側から照射さ
    れるレーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項4記載のトナーシール部材。
  7. 【請求項7】 前記接続縁部は、前記シール部と前記延
    出部との縁が円弧形状に形成されて接続されている、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  8. 【請求項8】 前記接続縁部は、前記シール部と前記延
    出部との縁が所定の傾斜角を有する傾斜した直線形状に
    形成されて接続されている、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  9. 【請求項9】 前記トナー収納部は、画像形成装置本体
    にトナーを補給するためのトナー収納容器に設けられて
    いる、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  10. 【請求項10】 前記トナー収納部は、電子写真感光体
    と前記電子写真感光体に作用するプロセス手段とを一体
    的にカートリッジ化して、画像形成装置本体に着脱可能
    としたプロセスカートリッジに設けられている、 ことを特徴とする請求項1記載のトナーシール部材。
  11. 【請求項11】 画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
    スカートリッジにおいて、 電子写真感光体と、前記電子写真感光体に作用するプロ
    セス手段と、内部にトナーを収納したトナー収納部と、
    前記トナー収納部の開口部を封止するトナーシール部材
    とを備え、 前記トナーシール部材が、前記トナー収納部の開口部を
    開封可能に封止するシール部と、前記シール部の一端側
    に一体に設けられて延出しており、延出方向と直交する
    方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形成された開封
    時に前記シール部を開封させるための延出部と、前記シ
    ール部の一端側と前記延出部との両側の縁とがそれぞれ
    一体に接続されている接続縁部と、前記延出部の延出方
    向にほぼ沿って前記シール部の両側近傍に前記シール部
    の一端側から他端側までそれぞれ設けられ、その一端側
    が前記接続縁部に位置している前記開口部を開封するた
    めの引き裂き可能な引き裂き部と、を有しており、前記
    接続縁部にて、前記シール部の幅方向に沿って前記引き
    裂き部の引き裂き方向と直交方向する方向に切り込み部
    を設けた、 ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記切り込み部は、前記接続縁部の前
    記シール部側で前記引き裂き部の外側に位置し、前記切
    り込み部の切り込み先端と前記引き裂き部との間に所定
    の隙間を有している、 ことを特徴とする請求項11記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  13. 【請求項13】 前記切り込み部での引き裂き強度は、
    前記引き裂き部での引き裂き強度と同じか、又は高い、 ことを特徴とする請求項11又は12記載のプロセスカ
    ートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記引き裂き部に沿って、前記シール
    部の厚み方向において空隙部を有している、 ことを特徴とする請求項11、12又は13記載のプロ
    セスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記開
    口部の周縁部に接着するためのシーラント層とを少なく
    とも積層して構成されており、前記空隙部は、前記ガイ
    ド層の一部が前記シーラント層側から照射されるレーザ
    光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項14記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  16. 【請求項16】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記開
    口部の周縁部に接着するためのシーラント層とを少なく
    とも積層して構成されており、前記空隙部は、前記ガイ
    ド層と前記シーラント層にまたがって、前記ガイド層と
    前記シーラント層の一部が前記シーラント層側から照射
    されるレーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項14記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  17. 【請求項17】 前記接続縁部は、前記シール部と前記
    延出部との縁が円弧形状に形成されて接続されている、 ことを特徴とする請求項11記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  18. 【請求項18】 前記接続縁部は、前記シール部と前記
    延出部との縁が所定の傾斜角を有する傾斜した直線形状
    に形成されて接続されている、 ことを特徴とする請求項11記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  19. 【請求項19】 前記プロセス手段は、前記電子写真感
    光体を帯電するための帯電手段、前記電子写真感光体に
    形成された静電潜像を現像するための現像手段、前記電
    子写真感光体に残留するトナーを除去するためのクリー
    ニング手段の少なくともいずれか1つである、 ことを特徴とする請求項11記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  20. 【請求項20】 画像形成装置本体にトナーを補給する
    ためのトナー補給容器において、 内部にトナーを収納したトナー収納部と、前記トナー収
    納部の開口部を封止するトナーシール部材とを備え、 前記トナーシール部材が、前記トナー収納部の開口部を
    開封可能に封止するシール部と、前記シール部の一端側
    に一体に設けられて延出しており、延出方向と直交する
    方向の幅が前記シール部の幅よりも狭く形成された開封
    時に前記シール部を開封させるための延出部と、前記シ
    ール部の一端側と前記延出部との両側の縁とがそれぞれ
    一体に接続されている接続縁部と、前記延出部の延出方
    向にほぼ沿って前記シール部の両側近傍に前記シール部
    の一端側から他端側までそれぞれ設けられ、その一端側
    が前記接続縁部に位置している前記開口部を開封するた
    めの引き裂き可能な引き裂き部と、を有しており、前記
    接続縁部にて、前記シール部の幅方向に沿って前記引き
    裂き部の引き裂き方向と直交方向する方向に切り込み部
    を設けた、 ことを特徴とするトナー補給容器。
  21. 【請求項21】 前記切り込み部は、前記接続縁部の前
    記シール部側で前記引き裂き部の外側に位置し、前記切
    り込み部の切り込み先端と前記引き裂き部との間に所定
    の隙間を有している、 ことを特徴とする請求項20記載のトナー補給容器。
  22. 【請求項22】 前記切り込み部での引き裂き強度は、
    前記引き裂き部での引き裂き強度と同じか、又は高い、 ことを特徴とする請求項20又は21記載のトナー補給
    容器。
  23. 【請求項23】 前記引き裂き部に沿って、前記シール
    部の厚み方向において空隙部を有している、 ことを特徴とする請求項20、21又は22記載のトナ
    ー補給容器。
  24. 【請求項24】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記開
    口部の周縁部に接着するためのシーラント層とを少なく
    とも積層して構成されており、前記空隙部は、前記ガイ
    ド層の一部が前記シーラント層側から照射されるレーザ
    光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項23記載のトナー補給容器。
  25. 【請求項25】 少なくとも前記接続縁部と前記シール
    部は、その厚み方向において表面から順に、表層と、レ
    ーザ光を遮断するためのレーザ遮断層と、レーザ光の照
    射により溶融可能なガイド層と、前記シール部を前記開
    口部の周縁部に接着するためのシーラント層とを少なく
    とも積層して構成されており、前記空隙部は、前記ガイ
    ド層と前記シーラント層にまたがって、前記ガイド層と
    前記シーラント層の一部が前記シーラント層側から照射
    されるレーザ光により溶けて形成される、 ことを特徴とする請求項23記載のトナー補給容器。
  26. 【請求項26】 前記接続縁部は、前記シール部と前記
    延出部との縁が円弧形状に形成されて接続されている、 ことを特徴とする請求項20記載のトナー補給容器。
  27. 【請求項27】 前記接続縁部は、前記シール部と前記
    延出部との縁が所定の傾斜角を有する傾斜した直線形状
    に形成されて接続されている、 ことを特徴とする請求項20記載のトナー補給容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7076186B1 (en) * 1995-01-10 2006-07-11 Steven Bruce Michlin Tear-strip seal and tear-seal assembly using a pre-cut tear initialization and a toner hopper, toner cartridge and image forming apparatus using same and method of manufacturing same seal, toner hopper and toner cartridge assembly
CN103711905A (zh) * 2012-10-02 2014-04-09 通用汽车环球科技运作有限责任公司 密封组件和使其解除密封的方法

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