JP3825961B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は静電式複写機、プリンタ等の電子写真画像形成装置の現像装置にトナー(現像剤)を供給するために用いられるトナー収納容器及び現像装置及びプロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置に関し、特にトナー収納容器のトナー排出口を封止するためのトナーシールの操作性に関するものである。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成装置方式を用いて記録媒体に画像を形成する物である。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に、現像手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して装置本体に着脱可能とするものをいう。なお、ここでは、少なくとも現像手段を有するプロセスカートリッジを発明の対象としている。
【0004】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く用いられている。
【0005】
このようなプロセスカートリッジ及び画像形成装置本体に着脱可能な現像装置及び現像手段を内蔵する電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という)に現像剤(ここではトナーという)を感光体ドラムに形成された静電潜像に付与するための現像部材に供給するトナーを収納するトナー収納部を有するトナー収納容器を有する。
【0006】
ここで、このトナーは画像形成プロセスの進行に伴って消費されるため、適時に補給を行う必要がある。なお、このトナー補給にはトナー収納容器(以下トナー容器という)が用いられているが、このトナー容器には、複写機等にトナーを一度に補給するトナー容器のほかに、コンピュータ、ファクシミリ、CAD等の情報機器端末装置のプリンタに使用されるプロセスカートリッジや現像装置のトナー容器としても用いられている。
【0007】
ところで、主にプロセスカートリッジをシールし、プロセスカートリッジの使用始めに現像部材へトナーを排出する際には、該トナーシールを外部から引き抜き除去して開封する操作を行うことにより、トナー容器内に収納されているトナーを、開封された容器開口部から現像部材側へ排出させて補給する。このために用いるトナーシールは一般的にトナーシールフィルムと呼ばれる、トナー排出口をシールする部材が用いられている。
【0008】
このようなトナーシールとしては、延伸発泡ポリプロピレン(PP)にシーラント層をラミネートしたフィルム、ポリエステル・延伸ナイロン・低密度ポリエチレンにシーラント層をラミネートしたフィルムなどが一般的に用いられ、シーラント層としてはエチレン=酢酸ビニル共重合体系のものが用いられている。このトナーシールの固着方法としては、主に熱溶着や両面テープ等に代表される粘着材を用いた接着がその手段として取り入れられている。
【0009】
一方、現像装置(以下現像ユニットと称す)の現像器とトナー容器の結合には、現像器もしくはトナー容器の何れかに該容器長手方向左右方向で、ほぼ平行に1本ずつ存在する溶着リブを設け、超音波溶着により双方を結合、固定している。
【0010】
また、現像器の長手方向の両端部には長手方向に交叉する短手方向に帯状のスポンジ部材(ここでは現像器端部シールという。以下端部シールと記す。)が両面テープ等で固定されている。この端部シールが現像器の両端部でトナーシールを挟んだ状態でトナー容器の長手両端部に当接する。
【0011】
端部シールの働きとしては、その弾性(端部シールの厚さ方向の寸法が圧縮された状態)により現像器とトナー容器が密着し、トナーシールを開封して、トナー容器から現像器にトナーが排出されたときに、トナーシール引き出し側とその反対側からトナーが洩れるのを防止している。
【0012】
端部シールのもうひとつの働きとしては、前記トナーシールを開封して引き抜く際に、トナー排出口側に向けられていたトナーシールのシーラント面にトナーがすでに付着しているのを除去し、トナーシールと共にトナーが容器外に飛び出す・噴き出すのを防止している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のトナー容器及びそれを備えた現像ユニットまたはプロセスカートリッジにおいてトナーシールを開封する場合、トナーシール自体の強度のバラツキ、部品・組立寸法のバラツキ、開封するユーザーのトナーシール引張り速度のバラツキなどによって、トナーシールの切り出し部の、切れはじめポイントのずれがトナーシールの短手方向で生じることがある。よって、このようなトナー容器及びそれを備えた現像装置またはプロセスカートリッジの製造においては、品質管理・工程管理をする上でそのポイントずれ量のバラツキを極力押える必要がある。
【0014】
よって本発明の目的は、トナーシールを開封する際、切れ始めポイントのバラツキの振れは、その因子となる部品寸法、組立寸法のバラツキやトナーシール引張り速度のバラツキ、及びトナーシール自体の強度のバラツキ、などの変動因子に関係なく(影響によらず)常に安定した開封性を得ることである。
【0015】
そこで本発明の目的を更に詳細に述べると、上記のような変動因子に関係なく、確実なフィルムの開封を、『トナーシール切り出し部を直接押える』ことにより実現し、最終的にはトナーシール開封時の切れ始めポイントのバラツキ管理(品質・工程管理)を省略できるようにしたトナー容器または現像ユニット及びこれを用いたプロセスカートリッジを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る第1の発明は、静電潜像をトナーで現像する現像部材を支持する現像枠体と、前記トナーを収納し、前記現像枠体と結合される容器本体と、該容器本体における前記現像枠体と結合する側に設けられたトナー排出口と、該トナー排出口の長手方向寸法よりも長いトナーシール部材であって、前記トナー排出口を封止するカバーシール部と、該カバーシール部よりも短手方向寸法が小さく前記カバーシール部の一端側で折り返され引き出された折り重ね部と、を有し、該折り重ね部を引くことで、前記カバーシール部における前記一端側の最初に切り出される部分から前記長手方向に沿って前記カバーシール部が引き裂かれて、前記トナー排出口が開封されるトナーシール部材と、を有する現像装置において、前記トナー排出口を封止している状態の前記カバーシール部の前記一端側における前記折り重ね部が重なっていない部分でかつ前記最初に切り出される部分よりも前記短手方向における外側の部分、に対向するように前記現像枠体に設けられ、前記折り重ね部を引いた際に前記カバーシール部が前記現像枠体に向けて持ち上ることを規制するためのシール押え部、を有することを特徴とするものである。
【0017】
本出願に係る第2の発明は、前記シール押え部と対向する前記容器本体の位置に、前記現像枠体と前記容器本体とを結合した際に前記シール押え部が前記容器本体に当接しないようにする凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置である。
【0018】
本出願に係る第3の発明は、前記シール押え部を前記トナーシール部材及び前記容器本体に溶着することを特徴とする請求項1に記載の現像装置である。
【0019】
本出願に係る第4の発明は、前記カバーシール部に、易開封性をもたせる為の、前記カバーシール部を貫通しない切り込み線を入れたことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載の現像装置である。
【0021】
【作用】
第1の発明によれば、トナーシールの切り始め部において、切り出しポイントのズレのバラツキを抑え、かつバラツキのデータ取りなどの品質管理・工程管理等を省略することができる。
【0022】
また、第2の発明によれば、シール押え部とトナーシールと凹部の無い容器本体との当接にて生じるおそれのある歪みによる前記現像枠体の変形を無くし、画像形成プロセスなどへの弊害・悪影響因子を増やさずにすませることができる。
【0023】
また、第3の発明によれば、前記容器本体のトナーシール固着面に、凹みを設けなくてもシール押え部とトナーシールと凹部のない容器本体との当接にて生じた歪みによる前記現像担持体の変形をより少なくすることができる。
【0025】
また、第4の発明によれば、トナーシール開封を直線的にかつよりスムーズに行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について説明する。以下の説明において、プロセスカートリッジBの短手方向とは、プロセスカートリッジBを装置本体A1へ着脱する方向であり、記録媒体の搬送方向と一致している。またプロセスカートリッジBの長手方向とは、プロセスカートリッジBを装置本体A1へ着脱する方向と交差する方向(略直交する方向)であり、記録媒体の搬送方向と交差(略直交)している。
【0029】
以下、本発明に係る好適な実施の形態として、トナー容器及びプロセスカートリッジ及びプロセスカートリッジ着脱式の電子写真画像形成装置を添付図面に示して説明する。
【0030】
なお、本実施の形態は、電子写真方式の画像形成プロセスを用いて電子写真感光体に画像を形成する電子写真画像形成装置及びこれに取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジを例示している。
【0031】
まず、図1及び図2は本実施の形態に適用した電子写真画像形成装置の外観斜視図、及びプロセスカートリッジ装着時の内部構成の略図である。本実施の形態にあっては、電子写真画像形成装置Aとしてレーザービームプリンタを例示している。
【0032】
(電子写真画像形成装置A及びプロセスカートリッジB)
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施の形態を適用する電子写真画像形成装置としてのレーザービームプリンタAについて説明する。また図4にプロセスカートリッジBの側断面図を示す。
【0033】
このレーザービームプリンタAは、図2に示すように、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体(例えば、記録紙、OHPシート、布等)に画像を形成するものである。そしてドラム形状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと称す)にトナー像を形成する。詳しくは、帯電手段によって感光体ドラムに帯電を行い、次いでこの感光体ドラムに光学手段から画像情報に応じたレーザ光を照射して前記感光体ドラムに画像情報に応じた潜像を形成する。そしてこの潜像を現像手段によって現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、カセット3aにセットした記録媒体2をピックアップローラ3b、搬送ローラ対3c,3d及びレジストローラ対3eで反転搬送する。次いで、プロセスカートリッジBの有する前記感光体ドラムに形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ4に電圧を印加することによって記録媒体2に転写する。その後トナー像の転写を受けた記録媒体2を搬送ガイド3fで定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5c及びヒータ5aを内蔵する定着ローラ5bを有する。そして通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写されたトナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラ対3g,3h,3iで搬送し、反転経路3jを通して排出トレイ6へと排出する。この排出トレイ6は画像形成装置Aの装置本体A1の上面に設けられている。
【0034】
さらに、本実施の形態に適用したプロセスカートリッジBはカートリッジカバー(開閉部材)A2を開閉することによって、電子写真画像形成装置Aに取り外し可能に装着できる。
【0035】
次に、本実施の形態に適用したプロセスカートリッジについて簡単に説明する。図3及び図4は本発明の実施の形態に係るプロセスカートリッジの外観斜視図及び側面の略断面図である。
【0036】
前記プロセスカートリッジBは、現像ユニットU1とクリーニングユニットU2とが回転可能に結合されてハウジングを構成している。そしてこのハウジングが装置本体A1に取り外し可能に装着される。そして現像ユニットU1は、トナー収納部の外郭としてのトナー枠体11と、現像手段9及び現像手段9を支持する現像枠体12とを有する。また、クリーニングユニットU2は、感光体ドラム7と、帯電手段8と、クリーニング手段10及びクリーニング枠体16と、ドラムシャッタ部材18とを有する。
【0037】
前記プロセスカートリッジBは、図4に示すように、感光層を有する感光体ドラム7を回転し、その表面を帯電手段である帯電ローラ8への電圧印加によって一様に帯電する。次いで光学系1からの画像情報に応じたレーザービーム光を露光開口部1eを介して感光体ドラム7へ照射して潜像を形成する。そしてこの潜像をトナーを用いて現像手段9によって現像する。すなわち、帯電ローラ8は感光体ドラム7に接触して設けられており、感光体ドラム7に帯電を行う。なおこの帯電ローラ8は、感光体ドラム7に従動回転する。また、現像手段9は、感光体ドラム7の現像領域へトナーを供給して、感光体ドラム7に形成された潜像を現像する。
【0038】
ここで、前記現像手段9は、内部がトナー容器(トナー収納部)11Aとなっているトナー収納容器であるトナー枠体11内のトナーをトナー送り部材9bの回転によって、現像ローラ9cへ送り出す。そして、固定磁石を内蔵した現像ローラ9cを回転させると共に、現像ブレード9dによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ9cの表面に形成し、そのトナーを感光体ドラム7の現像領域へ供給する。そして、そのトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ転移させることによってトナー像を形成して可視像化する。ここで現像ブレード9dは、現像ローラ9cの周面のトナー量を規定するものである。
【0039】
そして転写ローラ4に前記トナー像と逆極勢の電圧を印加して、感光体ドラム7に形成されたトナー像を記録媒体2に転写した後に、クリーニング手段10によって感光体ドラム7上の残留トナーを除去する。ここでクリーニング手段10は、感光体ドラム7に当接して設けられた弾性クリーニングブレード10aによって感光体ドラム7に残留したトナーを掻き落として、除去トナー溜め10bへ集める。
【0040】
尚、プロセスカートリッジBは、トナーを収納するトナー容器(トナー収納部)11Aを有するトナー枠体11と現像ローラ9c等の現像手段9を保持する現像枠体12とを結合する。そしてこれに感光体ドラム7、クリーニングブレード10a等のクリーニング手段10及び、帯電ローラ8を取付けたクリーニング枠体16を結合して構成している。そしてこのプロセスカートリッジBは、操作者によって装置本体A1に着脱可能である。
【0041】
このプロセスカートリッジBは図3に示すように長手方向の両端面のほぼ同一平面上に円筒形ガイド23a、短手ガイド23b、長手ガイド12cを有する。円筒形ガイド23aは感光体ドラム7の中心線上その中心を有する。長手ガイド12aはプロセスカートリッジBの画像形成装置本体A1への装着方向Xとほぼ平行な方向に長く、円筒形ガイド23aに続いている。短手ガイド23bは円筒形ガイド13aの上方に離れて位置する。
【0042】
プロセスカートリッジBを画像形成装置本体A1に装着するにはカートリッジカバーA2が開かれた状態で装置本体A1の左右の内壁に前下がりの夫々2条のガイドレール(不図示)が見える。この上側のガイドレールに短手ガイド23b、下側のガイドレールに円筒形ガイド23a及び長手ガイド12aを嵌合して斜め下方へプロセスカートリッジBを移動すると、プロセスカートリッジBは図2に示す位置で円筒形ガイド23aがガイドレールの終端に設けた不図示の位置決め溝に嵌合して位置が定まる。プロセスカートリッジBの姿勢はクリーニング枠体16の上面が装置本体A1の不図示の固設部材に当接して定まる。
【0043】
プロセスカートリッジBの装置本体A1からの取り外しは上記作用と逆である。
【0044】
ここで、前記現像ユニットU1について、図4ないし図7を用いて詳細を説明する。図5はプロセスカートリッジBの現像ユニットU1とクリーニングユニットU2を分離させた状態をあらわす外観斜視図であり、図5(a)は現像ユニットU1の外観斜視図、図5(b)はクリーニングユニットU2の外観斜視図である。図6は前記現像ユニットU1を構成する現像枠体12の外観斜視図である。図7は同じく現像ユニットU1を構成するトナー枠体11の外観斜視図である。
【0045】
現像ユニットU1は、図4、図6、図7に示すように前記現像枠体12の長手方向で、ほぼ平行に1本ずつ存在する溶着リブ12aが、相対向するトナー枠体11のフランジ11a(図7参照)に一体的に溶着される。また前記現像枠体12の長手方向両端部には図6に示すように端部シール(1)14と端部シール(2)15が両面テープで固定されている。
【0046】
続いて図7、図8、図11を用いて説明する。
【0047】
図8に示すトナー排出口11cの周囲には、図7に示すようにトナー排出口11cを密閉するためのトナーシール13が溶着される。本実施の形態においてはこのトナーシール13を熱溶着パターンPの表面形状を成す熱溶着治具(不図示)にて固着した(この熱溶着パターンPの全体形状は図11に表わしている)。
【0048】
トナー容器11bにはプロセスカートリッジBを使用開始するまで内部に充填したトナーを密封するトナーシール13が設けてある。トナーシール部13はトナー容器11bのトナー排出口11cの周縁に貼り付けられたカバーシール13aの長手方向の一端の折り返し部13bで180度折り返して折り重ね部(引き裂きガイド)13cをカバーシール13aに重ね折り重ね部13cの先端をプロセスカートリッジB外へ露出させている。プロセスカートリッジB外へ露出した折り重ね部13cの端部はつなぎ具13b1でもってつまみ11tが連結されている。カバーシール13aは折り重ね部13cよりも幅が広く、且つ、折り重ね部13cの幅はトナー容器11bのトナー排出口11cの幅よりもひろい。プロセスカートリッジBの始めての使用に際しては折り重ね部13cの先端につないだつまみ11tを引いてカバーシール13aを引き裂いてトナー容器11のトナー排出口11cを開封する。その後プロセスカートリッジBを装置本体へ装着する。
【0049】
図6(a)は本発明の実施の形態1に係る、シール押え部12b1が2箇所配置された状態とその形状を表す図であり、図6(b)は本発明の実施の形態3に係る、シール押え部12b2が2箇所配置された状態とその形状を表す図である。ここで更に詳細を述べると、本発明の実施の形態1に係るシール押え部12b1の立体形状は直方体である。この直方体の面Mで、対向するトナーシール13及びトナー枠体11(図7参照)に当接させる。シール押え部材12b1,12b2で当接させることにより、トナーシール13を開封時に持ち上ることを規制される規制部はトナーシール13の切り出し部C上に設けられている。シール押え部12b1は、又切り出し部Cのみならず切り出し部Cが長手方向(トナーシール13の引き出し方向と反対方向)にはみ出してトナー枠体11のトナーシール固着面11zにも当接している。
【0050】
また本発明の実施の形態3に係るシール押え部12b2の立体形状は三角柱であり、その側面の一面を現像枠体12の面12dと一致するように設けたものである。この三角柱のエッジEを前記シール押え部12b1と同様に対向する切り出し部Cにおけるトナーシール13及びトナー枠体11に当接させる。
【0051】
尚、このシール押え部12b2の三角断面における頂角θは特に限定しないが、後述する現像枠体12とトナー枠体11との組立てで超音波溶着を行う場合、このシール押え部12b2も同時に超音波溶着させる場合はこの頂角は90°以下が望ましく、本実施の形態では90°とした。
【0052】
尚、本実施の形態1,3(後述の実施の形態2を含めてすべて)に用いたシール押え部12b1,12b2の寸法は以下の通りである(図6参照)。
【0053】
シール押え部長さ(L1):6mm
シール押え部幅 (W1):3mm
シール押え部高さ(h1):1.5mm
尚、シール押え部12b1,12b2が端部シール14と干渉する部分は端部シール14が切り欠かれている。
【0054】
図7は同じく現像ユニットU1を構成するためのトナー枠体11の外観斜視図である。
【0055】
現像ユニットU1は図4、図6、図7に示すように前記トナー枠体11と前記現像枠体12の長手方向、ほぼ平行に1本ずつ存在する溶着リブ12aが、相対向するフランジ11aに一体的に溶着される。また前記現像枠体12の長手方向両端部には図6に示すように端部シール(1)14と端部シール(2)15が両面テープで固定されている。ちなみに図6(a)、(b)に示すシール押さえ部12b1や12b2は、トナー枠体11と現像枠体12が組み立てられたときには、図7に示すトナーシール13の切り出し部Cの位置に配置され、トナーシール13の切り出し部Cは、トナー枠体11とシール押さえ部12b1(または12b2)に挟まれる格好となる(詳細は後述する図11の説明を参照のこと)。
【0056】
このときのトナーシール13の切り出し部Cと、シール押さえ部との隙間は、ある程度有する場合であっても無くても、トナーシール開封時には切り出し部Cがごく僅かだが剥れる方向に浮き上がるために、結果的にはシール押さえ部12b1や12b2にトナーシール13が当接して、切り出し部Cが直接押えられる格好になるが、この隙間が少ないほど切り出しポイントのずれのバラツキを押える効果が高くなる。好ましくはこの隙間が0.5mm以下が望ましく、本実施の形態は隙間無しとした(尚、後述するその他の実施例では0.5mm以下でも確認した)。
【0057】
次にトナー枠体について、前記図8ないし図12を用いて説明する。図8はトナー枠体11を構成するトナー容器11bの外観斜視図、図9は本発明の実施の形態2に係る、座ぐりJを形成したトナー枠体11の斜視図である。図10はトナー枠体11と現像枠体12の対向面を表している。図10は前記トナー枠体11のトナーシール13に端部シール(1)14とシール押え部12b1又は12b2と端部シール(2)15が当接されたときの配置を表わす図、図11はトナーシールの熱溶着パターンを示した図、図12は図10においてのシール押さえ部12b1もしくは12b2、トナーシール13及び端部シール(1)14と端部シール(2)15の位置関係を示す図である。なお、シール押え部12b1もしくは12b2は現像枠体12に設けるが、トナー枠体11に設けてもよく、最終的に両枠体に対してシール押え部12b1もしくは12b2が図10に示すような位置関係になればよい。図10に示すように、シール押え部12b1,12b2は切り出し部C(図7参照)において、引き裂き幅Wのすぐ外側でカバーシール13aの上に位置する。シール押え部12b1,12b2はカバーシール13aを押えてもよく、接しているだけでもよい。
【0058】
前記トナー枠体11(図7及び図8及び図9参照)は、トナーを収納するトナー容器11bの本体とトナーシール13で構成される。このトナー容器11bには、現像枠体12の現像器12bにトナーを供給するために、図8に示すトナー排出口11cが設けられている。尚、本実施の形態2においては、図9に示すごとく、トナー排出口11cの近傍に、前記シール押え部12b1を受けるための座ぐりJを形成した。この座ぐりJの寸法は、前記シール押さえ部12b1周囲よりも0.5mm〜1mm外側にある周壁J1を有する。
【0059】
これによって、シール押え部12b1が確実に入るようにしている。一方この座ぐりJの深さh2は0.1mmとした。その理由は、シール押え部12b1がトナーシール13及びトナー枠体11に当接されたときに、現像枠体12が反り等の歪みを発生しにくくするための“シール押え部の逃げ道”になると同時に、トナーシール13が溶着されてもこの座ぐりJ上においてもトナーシールが溶着されていることを満たす為である(深すぎてもいけないためである)。
【0060】
尚、本実施の形態2に用いた座ぐりJの寸法は以下の通りである(図9参照)。
【0061】
シール押え部長さ(L2):7mm
シール押え部幅 (W2):4mm
シール押え部高さ(h2):0.1mm
このトナー排出口11cの周囲には、図7に示すようにトナー排出口11cを密閉するためのトナーシール13が溶着される。本実施の形態においてはこのトナーシール13を熱溶着パターンPの表面形状を成す熱溶着治具(不図示)にて固着した(この熱溶着パターンPの全体形状は図11に表している)。
【0062】
図11に示すようにトナー排出口11cは長手方向の長さL7で幅L8である。そして、カバーシール13aの引き裂き幅はL4である。カバーシール13aの引き裂かれる線はトナー排出口11cの外側にある。カバーシール13aをトナー枠体11に溶着するシールパターンPは閉じた図形であり、長手方向はトナー排出口11cよりも外側及び短手方向はカバーシール13aの引き裂かれる線の外側を囲繞した線状である。
【0063】
シール押え部12b1,12b2は引き裂き幅L4のすぐ外側を押えるのが望ましい。
【0064】
尚、このトナーシール13は、プロセスカートリッジBが使用開始されるまでの間にトナー容器11bに収納されているトナーTが現像器12bに排出されるのを防止している。
【0065】
詳しくは、トナーシール13は図20及び図21に示すように、炭酸ガスレーザーにて連続的に熱溶融された引き裂きガイド13c(31c1)を有する引き裂きガイド層31cを備えることにより、引き裂きガイド13cに沿ってトナーシール13が開封される。
【0066】
表層31aは、2軸延伸ポリエステルフィルム(以下2軸延伸PETと記す)が用いられ、トナー枠体11のトナー容器11bに熱溶着する場合には熱溶着条件を最大限に拡大でき、しかもフィルム自体の強度を保ちつつ引き裂き性能を確保するために、厚さは10μm〜80μmが好ましく、更に好ましくは12μm〜17μmとした。
【0067】
本実施の形態ではトナーシール13の表層31aとしては、厚さ12μmの2軸延伸PETを用いた。
【0068】
レーザー遮断層31bとしては、炭酸ガスレーザーRを光吸収しないことは当然、炭酸ガスレーザーRにてシーラント層31d側より照射された場合に表層31aが引き裂きガイド層31cの熱溶融時の輻射熱により結晶化が進みフィルム強度が脆弱し弱くなることを確実に抑制するためにアルミ箔が用いられ、アルミ箔の厚さは5〜15μmが好ましく、さらに好ましくは7μm〜12μmとし、本実施の形態では約7μmとした。
【0069】
引き裂きガイド層31cには2軸延伸PETが用いられ、炭酸ガスレーザーRに最適な光吸収を行い、レーザー照射部分31c1がレーザー光の連続的照射に伴い確実に光吸収によって熱溶融し、これを引き裂きガイド13cとし、更にレーザー吸収過大でシーラント層31dのダメージが出ず、しかもレーザー加工スピードダウンを行わずにレーザー加工を行えるように厚さ40μm〜70μmが好ましく、更に好ましくは40μm〜60μmが好ましく、本実施の形態では約50μmとした。
【0070】
シーラント層31dとしては、ヒートシール性及び接着強度が充分なエチレン=酢酸ビニル共重合体(以下EVAと記す)を含むシーラント層とした。シーラント層31dの厚みは40μm〜80μmが好ましい。さらに好ましくは40μm〜60μmとし、本実施の形態では約50μmとした。
【0071】
さらに、前記シーラント層31d中のEVAのシーラント含有比が10wt%以下であり、EVAのゲイパーミエーションによる分子量分布が分子量10万未満には極大を有さず、分子量10万以上に少なくとも1つの極大を有することを特徴とする。
【0072】
以上のようなトナーシール13に関し、シーラント層31dに対してレーザー照射によるダメージを与えず、引き裂きガイド層31cを熱溶融させて4層構成の内の1層をレーザー加工するものである。
【0073】
また、表層31aからシーラント層31dまでの各層はドライラミネーションあるいは押し出しラミネーションで接着固定される。
【0074】
本実施の形態ではドライラミネーションあるいは押し出しラミネーション後のフィルム厚さを128μmとした。
【0075】
ここで、前述の如く一体化されたプロセスカートリッジB、更に詳しくは現像ユニットU1の結合部の構成を更に詳しく説明する。
【0076】
現像ユニットU1において、現像枠体12とトナー枠体11の結合には現像枠体12もしくはトナー枠体11の一方に該枠体の長手方向左右、ほぼ平行に1本ずつ存在する溶着リブ12aを設け、超音波溶着により相手枠体と結合、固定している。
【0077】
ちなみに、トナー枠体11、現像枠体12を形成する材質としては、プラスチック例えばポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等である。
【0078】
また、現像枠体12の長手方向の両端部には帯状の端部シール(1)14と端部シール(2)15が両面テープ等で固定されている(図6参照)。
【0079】
ここで、図10を用いて説明する。図10は前記現像枠体12とトナー枠体11が結合された時の、端部シール(1)14及び端部シール(2)15の位置関係を表した図である。
【0080】
この端部シール14,15が現像枠体12の両端部でトナーシール13を挟んだ状態でトナー容器11bに当接する。そのとき端部シール(1)14と端部シール(2)15は、その弾性(端部シールの厚さ方向の寸法が圧縮された状態)によってトナーシール13を挟んだ状態で両枠体に密着する。これら端部シールの働きとしては2つあげられる。
【0081】
▲1▼トナーシール13を開封して引き抜いた際、トナー容器11bから現像器12bにトナーが排出されたときに、トナーシール引出側とその反対側からトナーが洩れるのを防止する。
【0082】
▲2▼トナーシール13を開封して引き抜く際に、トナー排出口11cを密封していた前記トナーシールのシーラント面にトナーがすでに付着している部分が、端部シール(2)15を通過して外に引き抜かれるとき、端部シール(2)15が付着したトナーを除去し、トナーシールと共にトナーがプロセスカートリッジB外に飛び出す、噴き出すのを防止する。
【0083】
さらに、本実施の形態に適用したこのプロセスカートリッジについて説明を続ける。
【0084】
また、前記画像形成装置AにプロセスカートリッジBを新たに装着する場合は、装着前にトナーシール13を引き抜いてから装着する。
【0085】
また、本発明の実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態3として図12を用いて説明を続ける。図12は端部シール(1)14とトナーシール13とシール押え部12b1(または12b2)と端部シール(2)15の、組立後の位置関係を表した図である。
【0086】
図12に示すように、前記端部シール(1)14には切り欠き部Kがあり、端部シール(1)14を現像枠体12に固定する際には、現像枠体12に形成したシール押え部12b1または12b2が当てはまるように固着した。また、現像枠体12とトナー枠体11を組み立てた時、トナーシール13の切り出し部C(図12においては不図示、図7参照)はシール押え部12b1(または12b2)に直接押えられる状態となる。
【0087】
次に、以上に示した現像ユニットを用いて、トナーシールの切り出しポイントの測定、確認を行った。尚、確認における測定条件、要領は図13及び図14参照を交えて以下の通りである。図13はトナーシールの切り出しポイントを測定するための開封操作を表す図である。図14はトナーシールの切り出し部Cの状態を『開封前→開封後』で表す図であり、図14(a)は理想的な開封状態を表す切り出し部Cの状態図であり、図14(b)は切り出しポイントのずれが生じたときに発生する、はみ出し部Dが付随した状態を表す図である。
【0088】
従来の実施の形態において、切り出し部Cの開封後の状態は(a)(b)どちらとも発生している。まず(a)は理想的な開封ができた状態で、はみ出し部Dが発生しない。そのため『切り出しポイントのずれ量』を示すはみ出し量xは0である。一方(b)はトナーシールの開封後にははみ出し部Dが発生した場合で本実施の形態において、そのはみ出し量xは大きいもので4〜5mmであった。
【0089】
確認要領:前記現像ユニットをカートリッジとして完成させ、常温、常湿(23℃・50%)環境下、また高温・高湿(40℃・95%)環境下、及び低温(−20℃)環境下でそれぞれ1カ月保管した後に、図14に示す如く、トナーシール開封後のはみ出し部Dの有無確認とはみ出し量xの測定を行った。
また現像枠体12の反り量も測定し、弊害有無の確認も行った。
【0090】
開封時の引張り速度:9000mm/min
測定要領:−1.はみ出し量xの測定
図13、図14に示すように、トナーシール開封方向O(おおむねまっすぐ、略水平)に向けて開封して引き抜いたトナーシール13の切り出し部Cに、はみ出し部Dが付随しているかどうかを確認し、付随している場合はそのはみ出し量xを測定する。
【0091】
−2.現像枠体12の反り量測定
図15(現像ユニットU1の正面図)、図16(現像ユニットU1の下面図)に示すように反り量方向Sの反り量を測定する。図15に示す現像ユニットの正面方向と、図16に示す下面方向(上面からでも良い)から見て、それぞれ現像枠体12のあご部12cはプラス(+)方向またはマイナス(−)方向のいずれかに反りが大きく発生すると、画像形成プロセスに悪影響を及ぼす懸念が生じる為、これらの変位量を反り量として測定し、従来例と同等か否かを比較する。
【0092】
以上の要領にて、
●シール押え部無し(従来)
●シール押え部有り/形状直方体(本実施の形態1)
●シール押え部有り/形状直方体+トナー枠体に座ぐり有り(本実施の形態2)
●シール押え部有り/形状三角柱(本実施の形態3)
●シール押さえ部すきまあり/形状直方体(その他実施例1:すきま0.5)
●シール押さえ部すきまあり/形状直方体(その他実施例2:すきま1.0)
を比較する形ではみ出し量χとあご部12c反り量Sの測定、比較を行った。
【0093】
そして、その結果は下記の表1に示す通りであり、本実施の形態の、所謂範囲のものはすべてはみ出し量χの低減化、すなわちトナーシール開封時の切れ始めポイントのずれ量の低減効果が得られ、かつバラツキの管理を省略できることが判明した。またあご部12cの反り量Sの著しい変化などの弊害もないことが判明した。
Figure 0003825961
【0094】
表1の結果をさらに詳細に述べると、従来例のシール押え無しに対し、本実施の形態1の、直方体シール押え部を用いた場合、トナーシールの切り出し部Cを直接押さえるため、はみ出し量は最大6mm(従来)から最大1mmへと大幅に減少した。さらに本実施の形態2の、トナー枠体に座ぐりJを形成したものと直方体のシール押え部を当接させたものでは、座ぐりJの無い実施の形態1よりも反りの最大値において0.25mmの反り量を軽減できることが判明した。
【0095】
そして本実施の形態3の、三角柱のシール押えでエッジEを超音波溶着にて当接、溶着した場合、さらに切り出しポイントのずれ量が低減できることが判明した。この理由は実施の形態1よりもさらに強い押え力(応力で)切り出し部Cを押さえているために若干の低減効果向上につながっていると考えられる。
【0096】
さらに、その他の実施例として、シール押さえ部とトナーシールの切り出し部との間にすきまを設けたものでも確認したところ、0.5mmまでの範囲なら従来例に対して切り出しポイントのずれを抑制する効果があることが判明した。
【0097】
ちなみに、保管環境を常温常湿、高温高湿、低温、と3つに分けて確認を行ったが、はみ出し量χ及び現像枠体の長手方向の歪み(反り量S)に大きな違いは見られなかった。
【0098】
なお、以上のような確認要領にて、図17や図19に示すようなトナー容器においても確認を行った。
【0099】
図17は画像形成装置本体の現像装置に設けられたホッパー容器へトナーを補給するためのトナー容器の斜視図であり、具体的には従来の押え部材のないトナー容器である。図18はそのトナー容器を画像形成装置本体へ装着した状態を表す略断面図である。このトナー容器11bはプロセスカートリッジBのトナー容器11bについてのべたとおりであり、プロセスカートリッジBについての説明を援用する。
【0100】
このトナー容器11bは現像装置が据置かれた画像形成装置本体A1の装着部17に装着されると、トナー排出口11cが現像装置に通ずるトナーホッパー16の入口と対向する。そこでトナーシール13を引いてトナー排出口11cを開封してトナーホッパー16へトナーを補給するようになっている。
【0101】
図19は、図17に示すトナー容器にシール押え部12b1もしくは12b2を別部品にて形成し、組み立てたシール押え部つきトナー容器の斜視図である。
【0102】
図17及び図19に示す形態においても、トナーシール、端部シール、シール押え部の寸法・位置関係は前述の本実施の形態とまったく変わらず、切り出しポイントのずれ量低減効果も表1に示す結果と同じであることが確認できた。
【0103】
実施の形態はプロセスカートリッジ及びトナー収納容器についてのべたが、本発明は現像部材と現像部材に供給するトナーを収納したトナー収納容器を一体とカートリッジとし画像形成装置本体に着脱可能な現像装置にも適用される。この現像装置の構成はプロセスカートリッジの現像ユニットU1と同様である。
【0104】
実施の形態ではシール押え部は現像枠体に一体成形又は現像枠体に固着してあるが、トナーシールの規制部及びトナー枠体に溶着・接着等で固着してもよい。この場合は現像枠体にシール押え部を設けてその上でトナーシール及びトナー枠体にこのシール押え部を固着してもよく、或は、トナーシールとトナー枠体に固着したシール押え部を現像枠体に当接するようにしてもよい。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればトナーシールを開封の際、トナーシール引き始め部において発生するトナーシールの切り出しポイントのずれ量とそのバラツキを低減させ、また一方でそのバラツキの振れの因子となる部品寸法・組立寸法のバラツキやトナーシール引張り速度のバラツキ、及びトナーシール自体の強度のバラツキに関係なく、確実に切り出しポイントずれの無い開封を実現し、最終的にはトナーシール開封時の切れ始めポイントのバラツキ管理(品質・工程管理)を省略できるようにした現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を適用した電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)の外観斜視図である。
【図2】上記電子写真画像形成装置の内部構成を示す縦断面図である。
【図3】上記電子写真画像形成装置のプロセスカートリッジの外観斜視図である。
【図4】上記プロセスカートリッジの縦断面図である。
【図5】上記プロセスカートリッジの現像ユニットとクリーニングユニットを分離させた状態を表わす外観斜視図であって
(a)は現像ユニットの外観斜視図である。
(b)はクリーニングユニットの外観斜視図である。
【図6】上記現像ユニットを構成する現像枠体の外観斜視図であって、
(a)は本発明の実施の形態1に係る、シール押え部が配置された状態とその形状を表わす斜視図である。
(b)本発明の実施の形態3に係る、シール押え部が配置された状態とその形状を表わす斜視図である。
【図7】上記現像ユニットを構成するトナー枠体の外観斜視図である。
【図8】上記トナー枠体を構成するトナー容器の外観斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る、座ぐりを形成したトナー枠体の斜視図である。
【図10】上記トナー枠体のトナーシールに第1の端部シールとシール押え部と第2の端部シールが当接されたときの配置を表した図である。
【図11】トナーシールの熱溶着パターンを示した正面図である。
【図12】第1の端部シールとトナーシールとシール押え部と第2の端部シールの、組立後の位置関係を表わした図である(図10をより簡潔に表した図)。
【図13】トナーシールの切り出しポイントを測定するための開封操作を表わす正面図である。
【図14】トナーシールの切り出し部の状態を『開封前→開封後』で表わす図であって、
(a)は理想的な開封状態を表す、切り出し部の状態である。
(b)ははみ出し部が付随した状態を表わす図である。
【図15】現像ユニットの正面図である。
【図16】現像ユニットの下面図である。
【図17】画像形成装置本体の現像装置に設けられたホッパー容器へトナーを供給するためのトナー容器の斜視図である。
【図18】トナー容器を画像形成装置本体へ装着した状態を表わす略断面図である。
【図19】
図16に示すトナー容器にシール押え部を別部品にて形成し、組み立てたシール押え部付きトナー容器の斜視図及び拡大図であって、拡大図の
(a)は本発明の実施の形態1に係る、シール押え部が配置された状態とその形状を表わす斜視図である。
(b)は本発明の実施の形態3に係る、シール押え部が配置された状態とその形状を表わす斜視図である。
【図20】トナーシールの層構成を示す断面図である。
【図21】トナーシールの全体斜視図である。
【符号の説明】
A…電子写真画像形成装置 A1…画像形成装置本体 A2…カートリッジカバー(開閉部材)
B…プロセスカートリッジ
U1…現像ユニット U2…クリーニングユニット
C…切り出し部
D…はみ出し部
E…エッジ(シール押え部)
J…座ぐり
K…切り欠き部
L1…シール押え部長さ L2…シール押え部の入る溝の長さ L4…引き裂き幅 L7…トナー排出口の長手方向長さ L8…トナー排出口の幅
W…引き裂き幅 W1…シール押え部幅 W2…シール押え部の入る溝の幅
h1…シール押え部高さ h2…シール押えの入る溝の深さ
M…直方体の面
O…トナーシール開封方向
P…熱溶着パターン
R…炭酸ガスレーザー
S…反り量
T…トナー
X…プロセスカートリッジの装着方向
χ…はみ出し量
θ…三角断面における頂角
7…感光体ドラム
8…帯電手段
9…現像手段
10a…クリーニング手段 10b…クリーニング手段
11…トナー枠体 11a…フランジ 11b…トナー容器 11c…トナー排出口 11t…つまみ 11z…トナーシール固着面
12…現像枠体 12a…溶着リブ 12b…現像器 12b1…シール押え部 12b2…シール押え部 12c…あご部 12d…面
13…トナーシール 13a…カバーシール 13b…折り返し部 13b1…つなぎ具 13c…引き裂きガイド(折り重ね部)
14…端部シール(1)
15…端部シール(2)
16…トナーホッパー
17…装置本体のトナー容器装着部
31a…表層 31b…レーザー遮断層 31c…引き裂きガイド層 31c1…引き裂きガイド 31d…シーラント層

Claims (5)

  1. 静電潜像をトナーで現像する現像部材を支持する現像枠体と、
    前記トナーを収納し、前記現像枠体と結合される容器本体と、
    該容器本体における前記現像枠体と結合する側に設けられたトナー排出口と、
    該トナー排出口の長手方向寸法よりも長いトナーシール部材であって、前記トナー排出口を封止するカバーシール部と、該カバーシール部よりも短手方向寸法が小さく前記カバーシール部の一端側で折り返され引き出された折り重ね部と、を有し、該折り重ね部を引くことで、前記カバーシール部における前記一端側の最初に切り出される部分から前記長手方向に沿って前記カバーシール部が引き裂かれて、前記トナー排出口が開封されるトナーシール部材と、
    を有する現像装置において、
    前記トナー排出口を封止している状態の前記カバーシール部の前記一端側における前記折り重ね部が重なっていない部分でかつ前記最初に切り出される部分よりも前記短手方向における外側の部分、に対向するように前記現像枠体に設けられ、前記折り重ね部を引いた際に前記カバーシール部が前記現像枠体に向けて持ち上ることを規制するためのシール押え部、を有することを特徴とする現像装置。
  2. 前記シール押え部と対向する前記容器本体の位置に、前記現像枠体と前記容器本体とを結合した際に前記シール押え部が前記容器本体に当接しないようにする凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記シール押え部を前記トナーシール部材及び前記容器本体に溶着することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記カバーシール部に、易開封性をもたせる為の、前記カバーシール部を貫通しない切り込み線を入れたことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載の現像装置。
  5. 前記シール押え部に対向する前記トナーシールとの間に、0.5mm以下の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載の現像装置。
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