JP2002370464A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

Info

Publication number
JP2002370464A
JP2002370464A JP2001183649A JP2001183649A JP2002370464A JP 2002370464 A JP2002370464 A JP 2002370464A JP 2001183649 A JP2001183649 A JP 2001183649A JP 2001183649 A JP2001183649 A JP 2001183649A JP 2002370464 A JP2002370464 A JP 2002370464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass transition
resin
transition point
layer
thermal transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001183649A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Washitsuka
純一 鷲塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001183649A priority Critical patent/JP2002370464A/ja
Priority to TW091111585A priority patent/TWI221127B/zh
Priority to PT02013416T priority patent/PT1270256E/pt
Priority to EP02013416A priority patent/EP1270256B1/en
Priority to AT02013416T priority patent/ATE326355T1/de
Priority to EP03023147A priority patent/EP1378370B1/en
Priority to ES02013416T priority patent/ES2263708T3/es
Priority to AT03023147T priority patent/ATE342809T1/de
Priority to DE60215478T priority patent/DE60215478T2/de
Priority to DE60211417T priority patent/DE60211417T8/de
Priority to ES03023147T priority patent/ES2274158T3/es
Priority to PT03023147T priority patent/PT1378370E/pt
Priority to US10/167,502 priority patent/US20030186031A1/en
Priority to KR10-2002-0033633A priority patent/KR100483040B1/ko
Publication of JP2002370464A publication Critical patent/JP2002370464A/ja
Priority to US11/015,648 priority patent/US7138359B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】熱溶融性インクに適し、記録毎の画像濃度及び
基材への接着性が良好な熱転写記録媒体を得る。 【解決手段】支持体上に、熱接着温度Tよりも80℃低
いガラス転移点を有する第1の樹脂層、及び第1の樹脂
層のガラス転移点より高く、かつ60℃以上かつ熱溶融
性インクのガラス転移点よりも50℃以上低いガラス転
移点を有する第2の樹脂層を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱溶融性インク受
容層兼接着層を備えた熱転写記録媒体に係り、熱溶融性
インクを用いて熱転写インク受容層兼接着層上に左右反
転画像を記録した後、この熱転写インク受容層兼接着層
を、例えば紙あるいはプラスチック等の被転写材表面に
熱接着させ、最終的な画像を形成し得る熱転写記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】免許証、従業員証、会員証、クレジット
カードなどの個人認証媒体に顔画像を記録する方法とし
ては、従来より、昇華型熱転写記録方法が主流となって
いる。
【0003】この昇華型熱転写記録方法では、支持シー
ト上に昇華性あるいは熱移行性染料を熱転写可能にコー
ティングしてなる昇華性インクリボンと、昇華性染料を
受容できる熱可塑性樹脂からなるインク受容層とを重ね
合わせ、サーマルヘッドなどを用いて、所定の画像デー
タに基づき、昇華性インクリボンを選択的に加熱し、被
記録媒体に所望の画像を昇華転写記録することができ
る。この方式によれば、階調性豊かなカラー画像を手軽
に記録できることが、広く一般的に知られている。しか
し、昇華型熱転写記録方法では、熱可塑性樹脂層の表面
近傍に画像が形成されることから画像に傷が付き易く、
染料が再昇華して画像濃度が経時的に低下し易く、紫外
線により染料が分解され、画像の色調が変化する等、画
像の耐久性に関連する問題を種々有していた。
【0004】一方、溶融型熱転写記録方法は、支持シー
ト上に、顔料あるいは染料を樹脂やワックスなどの熱溶
融性バインダに分散させて得られた熱溶融性インクをコ
ーティングして得られた転写リボンを使用し、これをサ
ーマルヘッドなどを用いて、所定の画像データに基づ
き、選択的に加熱し、被記録媒体にバインダごと熱溶融
性インクを転写し、所望の画像を記録するものである。
この方式によれば、昇華性インクよりも十分に耐光性の
良好な無機及び有機顔料を選択できる。またバインダに
用いる樹脂やワックス等を工夫することにより、傷が付
きにくく、耐溶剤性に優れた画像を提供することができ
る。また、蛍光顔料や磁性体等の機能性材料を熱溶融性
インク中に混入することが可能であり、これにより、セ
キュリティ性が高い特殊インクを得ることができる。昇
華性熱転写記録法の場合、被記録媒体と昇華性インクに
適切なインク受容層とを組み合わせて使用しなければな
らないが、溶融型熱転写記録方法では、その表面にバイ
ンダに対する接着性を有する被記録媒体であれば、何で
も使用することが可能であり、幅広く被記録媒体を選択
することができる。しかし、溶融型熱転写記録方法は、
基本的にインクの接着を行っており、転写したドットの
サイズを変化させて階調記録を行うドット面積階調法を
用いているため、転写すべき記録媒体の凹凸に非常に敏
感であり、凹凸があると転写不良を起こし、ドットサイ
ズをうまく制御できないことから、階調性が乏しいとい
う欠点があった。
【0005】このような課題を解決するため、種々の提
案がなされている。その一つに、多孔質受像層を有する
被記録媒体を用いる方法が提案されている。これは、被
記録媒体の受像層中に微小孔を設け、その微小孔に熱溶
融性インクを浸透、転写させるというものである。この
方式によれば、階調性豊かな画像を得ることができる
が、多孔質受像層は一般的に機械的強度が低く、印刷装
置内の各種ローラー、搬送路などとの接触により表面に
傷が付いてしまい、画像欠陥の原因となる。
【0006】また、フィルム基材上に透明な受像層兼接
着層を設けた樹脂層上に画像を形成し、画像を付与すべ
き紙、及びプラスチック等の基材に前記受像層兼接着層
を熱圧着または熱転写する方式が提案されている。この
方式によれば、受容層に微小孔を設けないので、表面の
機械的強度が高く、さらに樹脂層表面の平滑度を向上さ
せ、インク層との親和性が良くなるように調整すれば、
溶融型熱転写方式においても、階調性豊かな画像を形成
することができる。
【0007】しかしながら、上記方法で、受像層兼接着
層に紙またはプラスチックヘの接着性が優れた軟化温度
の低い樹脂を用いると、同一記録条件下における記録画
像濃度の再現性が安定しないという問題があった。これ
は、転写されたインク画像を構成する画点いわゆるドッ
トの中央部にインクが存在しない状態(中央抜け)が発
生するためである。
【0008】また、各ドットの中央抜けが出現しないよ
うにするには、受像層兼接着層に軟化温度の高い樹脂を
用いれば良いが、この場合、紙またはプラスチック等の
基材ヘの接着性が低下するという問題があった。
【0009】以上のように、従来の方法で作成した溶融
型熱転写記録方式用受像層では、中央抜けを出現しない
ようにすることと、紙またはプラスチックヘの十分な接
着性を確保することを同時に満たすことができなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
毎に安定した画像濃度が得られ、また、紙またはプラス
チック等の基材ヘの接着性が十分である熱転写記録媒体
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に係
る熱転写記録媒体は、支持体と、該支持体上に形成され
た第1のガラス転移点を有する第1の樹脂層と、該第1
の樹脂層上に形成され、該第1のガラス転移点よりも高
い第2のガラス転移点を有し、熱溶融性インクを受容
し、かつ基材上に熱接着するための第2の樹脂層とを具
備し、前記熱溶融性インクのガラス転移点をTgとし、
熱接着温度をTとするとき、前記第1のガラス転移点T
g1は、Tg1≦T−80℃で表され、前記第2のガラ
ス転移点Tg2は、60℃≦Tg2≦Tg−50℃で表
されることを特徴とする。
【0012】本発明の第2の観点に係る熱転写記録媒体
は、支持体と、該支持体上に形成された易接着層または
剥離層からなる中間層と、該中間層上に形成された第1
のガラス転移点を有する第1の樹脂層と、該第1の樹脂
層上に形成され、第1のガラス転移点よりも高い第2の
ガラス転移点を有し、熱溶融性インクを受容し、かつ紙
またはプラスチック基材上に熱接着するための第2の樹
脂層とを具備し、前記熱溶融性インクのガラス転移点を
Tgとし、熱接着温度をTとするとき、前記第1のガラ
ス転移点Tg1は、Tg1≦T−80℃で表され、前記
第2のガラス転移点Tg2は、60℃≦Tg2≦Tg−
50℃で表されることを特徴とする。
【0013】
【本発明の実施の形態】本発明の第1の観点にかかる熱
転写記録媒体は、基本的に、支持体上に、第1のガラス
転移点を有する第1の樹脂層、及び第1のガラス転移点
より高い第2のガラス転移点を有する第2の樹脂層を順
に積層した構成を有する。また、熱溶融性インクのガラ
ス転移点をTgとし、熱接着温度をTとするとき、前記
第1のガラス転移点Tg1は、Tg1≦T−80℃で表
され、前記第2のガラス転移点Tg2は、60℃≦Tg
2≦Tg−50℃で表される。
【0014】ここで、第2の樹脂層は、熱溶融性インク
を受容し、かつ例えば紙、あるいはプラスチック等の任
意の基材上に接着し得るインク受容層兼接着層として機
能する。また、第1の樹脂層は、熱接着時に、第2の樹
脂層とともに接着作用に寄与する。また、支持体は、保
護層として機能し得る。
【0015】また、本発明の第2の観点に係る熱転写記
録媒体は、支持体と、第1の樹脂層との間に支持体と剥
離可能に設けられた保護層を有する以外は、第1の樹脂
層と同様の構成を有する。但し、この熱転写記録媒体で
は、熱接着の後、支持体は剥離、除去され得る。
【0016】さらに、支持体、保護層、第1の樹脂層、
及び第2の樹脂層は、適用される基材が不透明である場
合は、実質的に透明であることが好ましい。
【0017】本発明の熱転写記録媒体によれば、熱溶融
性インクによる画像形成時には、第1のガラス転移点T
g1より高く、かつ60℃≦Tg2≦Tg−50℃で表
される第2のガラス転移点Tg2を有する第2の樹脂層
が受容層として機能しているため、中央抜けが発生しな
い。これは、第2の樹脂層が、熱溶融性インクの熱転写
温度で、適度な接着力と硬さを有するためと考えられ
る。
【0018】また、本発明の熱転写記録媒体を所望の基
材に熱接着するときには、その熱接着温度で、第2の樹
脂層と共に、第2のガラス転移点Tg2よりも低く、T
g1≦T−80℃で表される第1のガラス転移点Tg1
を有する第1の樹脂層も溶融し、熱転写記録媒体の基材
への接着に作用する。このため、第2の樹脂層単独の接
着作用だけでは得られない十分な接着性が確保できる。
【0019】第1の樹脂層のガラス転移点が、熱接着温
度T−80℃より大きいと、熱接着時に十分な接着力が
得られず、第2の樹脂層ガラス転移点が60℃未満であ
ると、高温環境下における保存時にフィルム同士が融着
する。また、熱溶融性インクのガラス転移点Tg−50
℃よりも大きいと熱融着インクとの接着力が不十分とな
ってしまう。
【0020】以下、図面を参照し、本発明を具体的に説
明する。
【0021】図1に、本発明の熱転写記録媒体の構成の
一例を表す概略断面図を示す。
【0022】図示するように、この熱転写記録媒体10
は、例えばポリエステルフィルムからなる支持体シート
1上に、Tg1≦T−80℃で表されるガラス転移点T
g1を有する第1の樹脂層2、及びTg1より高く、か
つ60℃≦Tg2≦Tg−50℃で表される第2のガラ
ス転移点Tg2を有する第2の樹脂層3が順に積層され
た構成を有する。
【0023】第1の樹脂層及び第2の樹脂層は、例えば
この樹脂と好適な溶剤とを含む樹脂塗布液を用意し、グ
ラビアコート、リバースコート、ダイコート、ワイヤー
バーコート、ホットメルトコート等、混合樹脂を塗料化
して、塗布・乾燥する方法等等を用いて、塗布液を塗
布、乾燥することにより形成し得る。
【0024】この熱転写記録媒体10は、その上に熱溶
融性インクにより画像形成した後、例えば紙、プラスチ
ック等の基材に熱接着し得る。
【0025】図2に、熱転写記録媒体10を用いて得ら
れた転写画像記録物品の構成の一例表す概略断面図を示
す。
【0026】図示するように、この物品11は、例えば
紙からなる基材6上に、画像層5、第2の樹脂層3、及
び第1の樹脂層2が順に積層された構成を有する。
【0027】物品11は、例えば熱転写記録媒体10の
第2の樹脂層3表面に任意のパターンを有する画像層5
を例えばサーマルヘッド等の加熱記録手段を用いて熱転
写記録し、次に、熱転写記録媒体10の画像層5上に基
材6を配置し、例えば熱と圧力を同時に加えることがで
きるヒートローラを通し、第1及び第2の樹脂層2,3
を全体に加熱することにより、または所望のパターンの
み選択的に加熱することにより、基材6上に熱転写記録
媒体10の一部あるいは全部を熱接着することができ
る。その後、支持体1を剥離することにより不要なフィ
ルムを除去し、図2に示す物品11が得られる。
【0028】支持体1を第1の樹脂層から剥離しやすく
するために、支持体1と第1の樹脂層2との間に、剥離
層を設けることができる。
【0029】図3は、本発明の熱転写記録媒体の他の例
の構成を表す概略断面図である。
【0030】図示するように、この熱転写記録媒体20
は、支持体1と第1の樹脂層2との間に、例えばワック
ス樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等からなる剥
離層4が設けられている以外は、図1に示す熱転写記録
媒体10と同様の構成を有する。剥離層4は、グラビア
コート、リバースコート、ダイコート、ワイヤーバーコ
ート、ホットメルトコート等により形成することができ
る。
【0031】また、図4に、熱転写記録媒体20を用い
て得られた転写画像記録物品の構成の他の一例を表す概
略断面図を示す。
【0032】図示するように、この物品21は、第1の
樹脂層2上に剥離層4が設けられている以外は、図2に
示す転写画像記録物品11と同様の構成を有する。
【0033】なお、物品11では、支持体1が剥離され
ているが、支持体1を剥離せずに保護層として使用する
ことも可能である。また、物品21においても支持体1
を剥離せずに保護層として使用することが可能である。
但し、この場合には、剥離層4の代わりに、易接着層を
設けた熱転写記録媒体を用いることが好ましい。ここで
いう易接着層とは、例えば第1の樹脂層形成時に、塗布
液の溶剤による溶解または乾燥温度で支持体1を第1の
樹脂層2に十分に接着し得る層を言う。
【0034】剥離層に用いる樹脂としては、支持体との
接着力が適度に調節されていることが望ましい。接着力
が過度に大きいと、熱接着後に支持体が剥離しにくくな
り、所望の第1及び第2の樹脂層を紙またはプラスチッ
ク等の基材上に残すことができなくなる。また、接着力
が過度に小さいと、支持体は容易に剥離できるが、熱接
着されない不所望な第1及び第2の樹脂層も残ってしま
う。
【0035】剥離層に適した適度な接着力を持つ樹脂と
しては、ワックス樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
ポリエステル樹脂及びこれらの各樹脂の混合物等があげ
られる。
【0036】ワックスとしては、例えばポリエチレンワ
ックスやカルナバワックス等が好ましく使用できる。具
体的には、日本精蝋(株)製Hi−Mic−2065、
Hi−Mic−1045、Hi−Mic−2045、P
ALVAX−1230、PALVAX−1330、PA
LVAX−1335、PALVAX−1430、BON
TEX−0011、BONTEX−0100、BONT
EX−2266等があげられる。
【0037】酢酸ビニル樹脂としては、具体的には、電
気化学工業(株)サクノールSN−04、サクノールS
N−04S、サクノールSN−04D、サクノールSN
−09A、サクノールSN−09T、サクノールSN−
10、サクノールSN−10N、サクノールSN−17
A、ASR CH−09、ASR CL−13、クラリ
アントポリマー(株)製モビニールDC、ダイセル化成
品(株)製セビアンA530、セビアンA700、セビ
アンA707、セビアンA710、セビアンA712、
セビアンA800等があげられる。
【0038】エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂として
は、具体的には、三井デュポンポリケミカル(株)製エ
バフレックス45X、エバフレックス40、エバフレッ
クス150、エバフレックス210、エバフレックス2
20、エバフレックス250、エバフレックス260、
エバフレックス310、エバフレックス360、エバフ
レックス410、エバフレックス420、エバフレック
ス450、エバフレックス460、エバフレックス55
0、エバフレックス560、クラリアントポリマー
(株)製モビニール081F、住友化学工業(株)製エ
バテートD3022、D3012、D4032、CV8
030、ヒロダイン工業(株)製ヒロダイン1800−
5、ヒロダイン1800−6、ヒロダイン1800−
8、ヒロダイン3706、ヒロダイン4309、コニシ
(株)製ボンドCZ250、ボンドCV3105等があ
げられる。
【0039】アクリル樹脂としては、具体的には、ダイ
セル化成品(株)製セビアンA45000、セビアンA
45610、セビアンA46777、セビアンA463
5、三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR−80、ダ
イヤナールBR−83、ダイヤナールBR−85、ダイ
ヤナールBR−87、ダイヤナールBR−101、ダイ
ヤナールBR−102、ダイヤナールBR−105、ダ
イヤナールBR−106等があげられる。
【0040】シリコーン樹脂としては、具体的には、東
芝シリコーン(株)製トスガード510等があげられ
る。
【0041】ポリエステル樹脂としては、具体的には、
東洋紡績(株)製バイロン200、バイロン220、バ
イロン240、バイロン245、バイロン280、バイ
ロン296、バイロン530、バイロン560、バイロ
ン600、バイロナールMD1100、バイロナールM
D1200、バイロナールMD1245、バイロナール
MD1400、バイロナールGX−W27、ユニチカ
(株)製エリーテルUE−3300、エリーテルUE−
3320、エリーテルUE−3350、エリーテルUE
−3370、エリーテルUE−3380等があげられ
る。
【0042】易接着層は、基材フィルムと、支持体と第
1の樹脂層の双方との接着力に優れていなければならな
い。この条件を満足する樹脂としては、支持体と第1の
樹脂層の材質により変わるが、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂及びこれら
の各樹脂の混合物等が挙げられる。
【0043】第1の樹脂層の材料としては、熱接着温度
Tよりも80℃以上好ましくは80ないし100℃低い
ガラス転移点を有し、且つ熱接着の対象となる紙または
プラスチック等の基材との接着性に優れているものが選
択される。
【0044】この条件を満足する樹脂としては、例えば
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂及び
これらの各樹脂の混合物等が挙げられる。
【0045】エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂として
は、上述の剥離層と同様の樹脂を適宜使用することがで
きる。
【0046】アクリル樹脂としては、具体的には、三菱
レイヨン(株)製ダイヤナールBR−53、ダイヤナー
ルBR−64、ダイヤナールBR−79、ダイヤナール
BR−90、ダイヤナールBR−93、ダイヤナールB
R−101、ダイヤナールBR−102、ダイヤナール
BR−105、ダイヤナールBR−106、ダイヤナー
ルBR−107、ダイヤナールBR−112、ダイヤナ
ールBR−115、ダイヤナールBR−116、ダイヤ
ナールBR−117、ダイヤナールBR−118等があ
げられる。
【0047】ポリエステル樹脂としては、具体的には、
東洋紡績(株)製バイロン103、バイロン220、バ
イロン240、バイロン245、バイロン270、バイ
ロン280、バイロン300、バイロン500、バイロ
ン530、バイロン550、バイロン560、バイロン
600、バイロン630、バイロン650、ユニチカ
(株)製エリーテルUE−3300、エリーテルUE−
3320、エリーテルUE−3350、エリーテルUE
−3370、及びエリーテルUE−3380等があげら
れる。
【0048】酢酸ビニル樹脂は、上述の剥離層に使用さ
れる樹脂を適宜使用することができる。
【0049】ポリウレタン樹脂としては、具体的には、
ダイセル化成品(株)製Solucote1051、S
olucote1051−1、Solucote105
4−1、Solucote1059等があげられる。
【0050】第2の樹脂層に用いる樹脂としては、第1
の樹脂層のガラス転移点よりも高く、60℃好ましくは
70℃以上かつ熱溶融性インクのガラス転移点よりも5
0℃好ましくは60℃以上低いガラス転移温度をもち、
且つ熱溶融性インクとの接着性に優れているものが選択
される。この条件を満足する樹脂としては、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂及びこれらの各
樹脂の混合物等が挙げられる。
【0051】アクリル樹脂は、具体的には、三菱レイヨ
ン(株)製ダイヤナールBR−50、ダイヤナールBR
−52、ダイヤナールBR−60、ダイヤナールBR−
73、ダイヤナールBR−75、ダイヤナールBR−7
7、ダイヤナールBR−80、ダイヤナールBR−8
2、ダイヤナールBR−83、ダイヤナールBR−8
5、ダイヤナールBR−87、ダイヤナールBR−8
8、ダイヤナールBR−95、ダイヤナールBR−10
0、ダイヤナールBR−108、ダイヤナールBR−1
13等があげられる。
【0052】ポリエステル樹脂としては、具体的には、
東洋紡績(株)製バイロン290、バイロン296、ユ
ニチカ(株)製エリーテルUE−3600、エリーテル
UE−9600、エリーテルUE−3690等があげら
れる。
【0053】フェノキシ樹脂は、具体的には、ユニオン
カーバイド製PKHH、PKHJ、PKHW−35、P
KHW−35R、PXKS−6994、PXKS−70
00等があげられる。
【0054】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0055】実施例1及び2 厚さが25μmの易接着処理済み透明ポリエステルフィ
ルム(東レ(株)製、商品型番:ルミラーQ27)を用
意し、その片面に、下記組成の第1の樹脂層塗布液を、
グラビアコーターを用いて、乾燥後の塗膜厚みが6μm
になるように塗布し、120℃で2分間、加熱・乾燥し
て、熱接着温度(本実施例では約150℃)より80度
以上低いガラス転移温度を有する第1の樹脂層を形成し
た。
【0056】第1の樹脂層塗布液 メチルエチルケトン 40重量部 トルエン 40重量部 下記表1に記載の各種樹脂 20重量部 次に、第1の樹脂層の上に、次の組成の第2の樹脂層塗
布液を、グラビアコーターを用いて、乾燥後の塗膜厚み
が0.2μmになるように塗布し、120℃で2分間、
加熱・乾燥して、60℃以上であり、かつ熱溶融性イン
クのガラス転移点よりも50℃以上低いガラス転移点を
有する第2の樹脂層を形成し、熱転写記録媒体を得た。
【0057】第2の樹脂層塗布液 メチルエチルケトン 48重量部 トルエン 48重量部 表1に記載の各種樹脂 4重量部 以上のようにして得た熱転写記録媒体の第2の樹脂層上
に、市販の熱溶融型インクリボンを用い、600dpi
のサーマルヘッドで、カラー画像を記録した。
【0058】その後、この熱転写記録媒体を、ローラー
温度180度、ローラー回転速度1m/分に調整したフ
ジプラ(株)製ラミネーターLPD2306Cityを
用いて、市販のPPC用紙に熱接着することにより、P
PC用紙に最終的な画像を形成した。
【0059】得られた画像について、画点形状、記録画
像濃度の再現性と接着強度を比較した。
【0060】画点形状の評価得られた画像について、画
点の形状を実体顕微鏡で観察することにより、画点の中
央抜けの有無を評価した。
【0061】その結果を下記表1に示す。
【0062】接着強度の評価 熱接着後、支持体を剥離するものでは粘着テープによる
テープ剥離試験を支持体を剥離しないものでは、強制的
に支持体を剥離するピーリング試験を行うことにより、
接着強度を測定した。テープ剥離試験では、剥離したテ
ープに樹脂層が付着していなければ合格、ピーリング試
験では、剥離したフィルムに基材(紙)が付着していれ
ば合格と評価した。得られた結果を下記表1に示す。
【0063】比較例1ないし4 下記組成の塗布液を各々使用する以外は、実施例1と同
様にして、乾燥後の塗膜厚みが6μmになるような第1
の樹脂層を形成した。
【0064】第1の樹脂層塗布液 メチルエチルケトン 40重量部 トルエン 40重量部 表2に記載の各種樹脂 20重量部 次に、下記組成の塗布液を各々使用する以外は、実施例
1と同様にして、乾燥後の塗膜厚みが0.2μmになる
ような第2の樹脂層を形成した。
【0065】第2の樹脂層塗布液 メチルエチルケトン 48重量部 トルエン 48重量部 表1に記載の各種樹脂 4重量部 実施例3及び4,比較例5ないし8 厚さが25μmの透明ポリエステルフィルム(東レ
(株)製、商品型番:ルミラーS10)の片面に次の組
成の樹脂液をグラビアコーターを用いて乾燥後の塗膜厚
みが1μmになるように塗布し、120℃で2分間、加
熱・乾燥して、剥離層を形成した。
【0066】 剥離層塗布液組成 メチルエチルケトン 35重量部 トルエン 35重量部 酢酸ビニル樹脂(ダイセル化成品(株)製商品名:セビアンA700) 20重量部 ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製商品名:バイロン220) 10重量部 次に、この剥離層の上に、各々実施例1、2、比較例1
ないし4と同様にして、第1の樹脂層及び第2の樹脂層
を形成し、熱転写記録媒体を得た。
【0067】得られた熱転写記録媒体を用いて、実施例
1と同様にして、PPC用紙に最終的な画像を形成し
た。
【0068】得られた画像について、実施例1と同様に
して、画点形状、記録画像濃度の再現性と接着強度を比
較した。
【0069】その結果を下記表2に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、熱溶融インクで記録し
た画像の画点の中央抜けが生じることがなく、安定した
記録画像濃度の再現が可能で、所望の基材に対し優れた
接着性を有する熱転写記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱転写記録媒体の一例を表す概略断
面図
【図2】 本発明にかかる転写画像記録物品の一例の構
成を説明するための図
【図3】 本発明の熱転写記録媒体の他の一例を表す概
略断面図
【図4】 本発明にかかる転写画像記録物品の他の一例
の構成を説明するための図
【符号の説明】
1…支持体、2…第1の樹脂層、3…第2の樹脂層、4
…剥離層、5…画像層、6…基材、10,20…熱転写
記録媒体、11,21…転写画像記録物品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、該支持体上に形成された第1
    のガラス転移点を有する第1の樹脂層と、該第1の樹脂
    層上に形成され、該第1のガラス転移点よりも高い第2
    のガラス転移点を有し、熱溶融性インクを受容し、かつ
    基材上に熱接着するための第2の樹脂層とを具備する熱
    転写記録媒体において、 前記熱溶融性インクのガラス転移点をTgとし、熱接着
    温度をTとするとき、前記第1のガラス転移点Tg1
    は、Tg1≦T−80℃で表され、前記第2のガラス転
    移点Tg2は、60℃≦Tg2≦Tg−50℃で表され
    ることを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 支持体と、該支持体上に形成された易接
    着層または剥離層からなる中間層と、該中間層上に形成
    された第1のガラス転移点を有する第1の樹脂層と、該
    第1の樹脂層上に形成され、第1のガラス転移点よりも
    高い第2のガラス転移点を有し、熱溶融性インクを受容
    し、かつ紙またはプラスチック基材上に熱接着するため
    の第2の樹脂層とを具備する熱転写記録媒体において、 前記熱溶融性インクのガラス転移点をTgとし、熱接着
    温度をTとするとき、前記第1のガラス転移点Tg1
    は、Tg1≦T−80℃で表され、前記第2のガラス転
    移点Tg2は、60℃≦Tg2≦Tg−50℃で表され
    ることを特徴とする熱転写記録媒体。
JP2001183649A 2001-06-18 2001-06-18 熱転写記録媒体 Pending JP2002370464A (ja)

Priority Applications (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183649A JP2002370464A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 熱転写記録媒体
TW091111585A TWI221127B (en) 2001-06-18 2002-05-30 Thermal transfer recording medium
AT03023147T ATE342809T1 (de) 2001-06-18 2002-06-13 Wärmeempfindliches übertragungsaufzeichnungsmedium und druckerzeugnis
DE60211417T DE60211417T8 (de) 2001-06-18 2002-06-13 Wärmeempfindliches Übertragungsaufzeichnungsmedium und Druckerzeugnis
AT02013416T ATE326355T1 (de) 2001-06-18 2002-06-13 Wärmeempfindliches übertragungsaufzeichnungsmedium und druckerzeugnis
EP03023147A EP1378370B1 (en) 2001-06-18 2002-06-13 Heat transfer recording medium and printed product
ES02013416T ES2263708T3 (es) 2001-06-18 2002-06-13 Un medio de registro por transferencia de calor y un producto impreso.
PT02013416T PT1270256E (pt) 2001-06-18 2002-06-13 Meio de registo por transferencia de calor e produto impreso
DE60215478T DE60215478T2 (de) 2001-06-18 2002-06-13 Wärmeempfindliches Übertragungsaufzeichnungsmedium und Druckerzeugnis
EP02013416A EP1270256B1 (en) 2001-06-18 2002-06-13 Heat transfer recording medium and printed product
ES03023147T ES2274158T3 (es) 2001-06-18 2002-06-13 Medio de registro por transferencia de calor y producto impreso.
PT03023147T PT1378370E (pt) 2001-06-18 2002-06-13 Meio de registo por transferência térmica e produto impresso
US10/167,502 US20030186031A1 (en) 2001-06-18 2002-06-13 Heat transfer recording medium and printed product
KR10-2002-0033633A KR100483040B1 (ko) 2001-06-18 2002-06-17 열전사 기록매체와 인쇄물
US11/015,648 US7138359B2 (en) 2001-06-18 2004-12-20 Heat transfer recording medium and printed product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183649A JP2002370464A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 熱転写記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002370464A true JP2002370464A (ja) 2002-12-24

Family

ID=19023564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001183649A Pending JP2002370464A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 熱転写記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002370464A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104191823A (zh) * 2010-09-16 2014-12-10 兄弟工业株式会社 带盒和带打印设备
JP2018130906A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 凸版印刷株式会社 保護層付き熱転写シート及び保護層付き印画物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104191823A (zh) * 2010-09-16 2014-12-10 兄弟工业株式会社 带盒和带打印设备
JP2018130906A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 凸版印刷株式会社 保護層付き熱転写シート及び保護層付き印画物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1270256B1 (en) Heat transfer recording medium and printed product
JPH08276700A (ja) 接着層転写シート
JP2002370464A (ja) 熱転写記録媒体
JP4469735B2 (ja) 熱転写記録媒体、及びこれを用いた印刷物
JP3474766B2 (ja) 印画物の形成方法
JP4282347B2 (ja) 熱転写記録媒体及び印刷物
JP2006256266A (ja) 熱転写記録媒体、及びこれを用いた印刷物
JP2005178205A (ja) 熱転写記録媒体及び印刷物
JP2004195941A (ja) 画像形成方法、熱転写シート、画像形成物及び中間転写記録媒体
JP2003326862A (ja) 熱転写記録媒体及び印刷物
JP3231146B2 (ja) 熱転写フイルム及びカード作製方法
JP2007237516A (ja) 熱転写記録媒体、及びこれを用いた印刷物
JP2003089278A (ja) 熱転写記録媒体及び印刷物
JPH08276672A (ja) 感熱転写記録画像保護媒体
JP2006001045A (ja) 熱転写記録媒体及びこれを用いた印刷物
JPH0999649A (ja) 感熱転写記録媒体
JP2003170668A (ja) 熱転写記録媒体及び印刷物
JP2005238646A (ja) インクシートとインク受像シートの組み合わせ、及びこれを用いた印刷物
JP2003094844A (ja) 熱転写記録媒体及び印刷物
JPH0999648A (ja) 感熱転写記録媒体
JP2005066896A (ja) 熱転写受像媒体及び印刷物
JP2004136541A (ja) 熱転写記録媒体及び印刷物
JPH0334892A (ja) 染料熱拡散記録画像の形成方法
JP3412403B2 (ja) 転写材およびそれを用いた転写形成体
JP2003165278A (ja) 熱転写フィルム及び熱転写記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105