JP3412403B2 - 転写材およびそれを用いた転写形成体 - Google Patents

転写材およびそれを用いた転写形成体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写材およびそれ
を用いた転写形成体に関し、被転写体に転写形成された
転写部材の再利用を防止する技術に関わる。
【0002】
【従来の技術】カード形状または冊子形状の身分証明
書、各種証明書、あるいは情報担体として画像および/
または文字などの可視情報さらには機械読み取り可能な
不可視情報を有する情報記録体が広く用いられており、
この情報記録体を作成する手段として熱転写によって画
像および文字などの情報を形成・担持してなる転写部材
を基材に転写形成した転写形成体がある。転写形成体の
作成に用いられる、すなわちこの転写部材を転写可能
に、特に熱転写可能に担持してなる転写材は、基材上
に、転写部材として基材側から剥離性保護層、中間層、
接着層を順次設けたものである。なお、中間層は、絵柄
層、ホログラム層などであり、用途に応じて選択され
る。接着層は、昇華性(熱移行性)染料で画像・文字な
どの情報を形成する受像層を兼ねた受像兼接着層とする
ことができ、転写前に染料による画像を転写材上に設け
ることが可能となる。受像兼接着層への情報の形成方法
として、転写材をドラムとサーマルヘッドとでその主要
部が構成される昇華(熱移行性)転写装置へ搬送し、色
剤が昇華性(熱移行性)染料である転写リボンの染料層
を転写部材の受像兼接着層に当接させると共に、転写リ
ボン側から上記サーマルヘッドを圧接し、かつ、画像デ
ータに基づき上記サーマルヘッドの発熱素子群を適宜発
熱させて、画像データに基づく画像パターンを上記受像
兼接着層に形成・印刷する。尚、画像データが多色であ
る場合には、色調の異なる転写リボン又は色調の異なる
染料層を有する転写リボンを適用し、同様な工程を繰返
して上記受像兼接着層に多色の画像パターンが形成され
る。
【0003】また、ホログラム層は、装飾性と偽造防止
を目的としており、例えば微細な凹凸パターンで構成さ
れるレリーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成
層と、上記微細な凹凸面に沿って設けられホログラム形
成層よりその屈折率が大きい材料からなる透過性薄膜層
で構成されており、このように、上記中間層としてホロ
グラムを利用した転写材(以後ホログラム転写材と呼
ぶ)は、デッドコピーが難しく、多用されている。この
レリーフ型ホログラムは、エンボス複製法により、安価
に大量に製造することができる。
【0004】転写方法の例をあげると、転写材の接着層
または受像兼接着層を被転写体に当接させ、かつ、転写
材の基材側から熱ロール、熱板等の加熱媒体を圧接し、
転写温度に加熱して被転写体に接着層を圧着させると共
に、転写材から基材を剥離させて転写部材を転写させた
転写形成体を得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、転写形成体
から、転写部材を剥がして、本来の被転写体とは異なる
被転写体に熱を利用して再接着することにより、転写部
材を不正に再利用されてしまうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず、請求項1においては、基材
と、該基材上に基材側から剥離性保護層、中間層、発色
層、感熱接着層または受像兼感熱接着層が順次設けられ
た転写部材とからなる転写材において、該発色層が発色
する温度が、該転写部材の転写温度より高く、 該転写部
転写された転写形成体から、該転写部材を剥がそう
として、該転写温度よりやや高い温度以上に加熱する
と、発色層が発色し、また、熱をかけずに転写部材を剥
がせたとしても、該転写部材を該転写温度以上の高温を
かけて他 の物品に再接着処理を施そうとすると、発色層
が発色すること、を特徴とする転写材である。
【0007】また、請求項2においては、上記中間層
が、ホログラム層であることを特徴とする請求項1記載
の転写材である。
【0008】また、請求項3においては、上記受像兼接
着層に、画像が形成されていることを特徴とする請求項
1又は2記載の転写材である。
【0009】また、請求項4においては、基材と、該基
材上に基材側から剥離性保護層、発色層、感熱接着層ま
たは受像兼感熱接着層が順次設けられた転写部材とから
なる転写材において、該発色層が発色する温度が、該転
写部材の転写温度より高く、 該転写部材転写された
写形成体から、該転写部材を剥がそうとして、該転写温
度よりやや高い温度以上に加熱すると、発色層が発色
し、また、熱をかけずに転写部材を剥がせたとしても、
該転写部材を該転写温度以上の高温をかけて他の物品に
再接着処理を施そうとすると、発色層が発色すること、
を特徴とする転写材である。
【0010】また、請求項5においては、上記発色層
が、熱分解型示温塗料または溶融型示温塗料からなるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれかに記載
の転写材である。
【0011】さらにまた、請求項6においては、上記請
求項1、2、3、4、5の何れかに記載の転写材を用い
て、前記転写部材を被転写に転写させた転写形成体であ
り、該発色層が発色する温度が、該転写部材の転写温度
より高く、 該転写部材転写された転写形成体から、該
転写部材を剥がそうとして、該転写温度よりやや高い温
度以上に加熱すると、発色層が発色し、また、熱をかけ
ずに転写部材を剥がせたとしても、該転写部材を該転写
温度以上の高温をかけて他 の物品に再接着処理を施そう
とすると、発色層が発色すること、を特徴とする転写形
成体である。
【0012】本発明における転写温度とは、転写材から
転写部材を被転写体に転写させる時の温度である。この
転写温度は、転写出来る最下限の温度以上基材の溶融ま
たは軟化温度以下の範囲の中にあり、好ましくは最下限
の温度以上50℃以内の範囲の中にある。発色層の発色
する温度は、転写温度より高い温度であるが、転写温度
より1℃以上高い温度に設定する。好ましくは1℃以上
20℃以下である。20℃を越えて設定すると、転写温
度より高い温度と設定温度を下回る温度の範囲が広が
り、この範囲内で転写形成体から転写部材を剥がされる
懸念が生じる。
【0013】転写形成体から転写部材を剥がそうとし
て、転写温度よりやや高い温度以上に加熱すると、発色
層が発色し、転写部材が正規の媒体ではなくなる。ま
た、仮に熱をかけずに転写部材を剥がせたとしても、こ
の転写部材を転写温度以上の高温をかけて他の物品に再
接着処理を施そうとすると、発色層が発色し、転写部材
が正規の媒体ではなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
説明する。本発明の転写材の構成は、基材/剥離性保護
層/中間層/発色層/接着層または受像兼接着層からな
る。なお、中間層を設けない場合もある。この順で、各
構成について説明する。
【0015】[基材]:接着層に使用される材料より溶
融又は軟化温度の高い材料であり、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル
酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、また
は紙、合成紙などを単独で又は組合わせた複合体が使用
可能となっている。又、厚さは2〜1000μmが使用
可能である。
【0016】[剥離性保護層]:接着層または受像兼接
着層をより効果的に被転写体に転写すると共に、転写さ
れた接着層または受像兼接着層について外部からの化学
的、機械的破損を防止する保護膜の機能を有することが
必要である。熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、
エポキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、セ
ルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂あるいはこ
れらに、、テフロンパウダー、ポリエチレンパウダー、
動物系ワックス、植物系ワックス、鉱物系ワックス、石
油系ワックス等の天然ワックス、合成炭化水素系ワック
ス、脂肪族アルコールと酸系ワックス、脂肪酸エステル
とグリセライト系ワックス、水素化ワックス、合成ケト
ン系ワックス、アミン及びアマイド系ワックス、塩素化
炭化水素系ワックス、合成動物ロウ系ワックス、アルフ
ァーオレフィン系ワックス等の合成ワックス、及び、ス
テアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩などの耐摩擦剤
を添加したものが使用可能となっている。また、無機物
を使用してもよい。
【0017】[中間層]:絵柄層:グラビア印刷等通
常の印刷方法で形成するものである。ホログラム層:
ホログラム形成層と透過性薄膜層とからなり、ホログラ
ム形成層はホログラム形成用樹脂層の表面に、微細な凹
凸パターンが設けられている。樹脂は、エンボス成形性
が良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が得ら
れ、剥離性保護層及び透過性薄膜層との接着性が良好で
ある必要がある。ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アク
リレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹
脂あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不
飽和基を有する熱成形性材料などが使用可能であり、ま
た、上記以外のものでも、ホログラム画像を形成可能な
安定性を有する材料であれば使用可能である。透過性薄
膜層はホログラム形成層の情報を透過するための透明材
料であって、ホログラム形成層(屈折率n=1.3〜
1.5)よりも屈折率の高いことが装飾性の向上に好ま
しい。Sb23、SiO、Fe23、Si23、TiO
2、In23、CdS、PbO CeO2、Ta23、Z
nS、ZnO、PbCl2、ZrO2、CdO、Cd
23、Sb23、Al23、WO3などの透明な無機材
料が使用可能となっている。さらに透過性薄膜層は、複
数の層を重ね合わせて形成してもよく、異なる屈折率の
層の組み合わせ、高屈折率の層と低屈折率の層とを交互
に積層した多層膜としてもよい。また、このような薄膜
層を形成する方法としては、真空蒸着法の他にスパッタ
リング法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用
可能であり、膜厚としては10nm〜1000nmの範
囲にあることが好ましい。なお、ホログラム層は上記の
いわゆるレリーフ型ホログラム以外に、リップマンホロ
グラムなどの体積位相型ホログラムを用いることも可能
である。
【0018】[接着層」:感熱接着剤として用いられる
ているものであり、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体な
どの塩化ビニル系、線状飽和ポリエステルやポリエステ
ル系ポリアミド等のポリエステル系、アクリル系等の熱
可塑性樹脂を主としたものである。
【0019】[受像兼接着層」:特に染料に染着しやす
い材料が良く、接着層に用いられる材料は殆ど使用でき
る。
【0020】「発色層]:転写温度より高い温度をかけ
た時に発色する層であって、化合物の熱分解による不可
逆的な変色を利用した不可逆性熱分解型示温塗料や、化
合物の溶融による状態変化による変色を利用した溶融型
示温塗料などを用いることができる。不可逆性熱分解型
示温塗料は、示温顔料と適当なバインダーからなり、示
温顔料としては、コバルト、ニッケル、鉄、銅、クロ
ム、マンガン、鉛などの塩類を用いることができる。こ
れらの化合物は、その組成中にアンモニウム基、アミン
類、炭酸基、しゅう酸基、水酸基などを含んでいる。バ
インダーとしては、保存中の示温顔料と反応を起こさ
ず、顔料固有の変色を阻害しないなどの条件を満たす物
が必要で、エチルセルロースラッカー、シリコーンワニ
スなどを用いることができる。また、溶融型示温塗料に
用いる示温顔料は、化合物の溶融による状態変化、すな
わち加熱により化合物が固体から液体になる時に変色す
るものであり、例を挙げればアジピン酸である。発色層
は全面に設けられても、部分的に設けられても良い。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 <実施例1>図1に示すような層構成のホログラム転写
材(10)を作成した。層順に説明する。 基材(11) :厚さ12μmの透明なポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム 剥離性保護層(12) :グラビア印刷法により、下記
の配合の塗工液−1を乾燥温度110℃、厚さ0.8μ
mで形成した。 [塗工液−1] アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 ホログラム層(18) : ホログラム形成用樹脂層(13):グラビア印刷法によ
り、下記の配合の塗工液−2を乾燥温度110℃、厚さ
0.5μmで形成した。 [塗工液−2] 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ウレタン樹脂 … 5部 メチルエチルケトン …40部 トルエン …40部 ホログラム形成面(14):上記ホログラム形成用樹脂
層(13)に、版面温度が165℃のプレス成型を行う
ことによりレリーフホログラム形成面(14)を形成し
た。 透過性薄膜層(16) :真空蒸着法により、厚さ
80nmのZnS薄膜を形成した。 発色層(18) :グラビア印刷法により、下
記の配合の塗工液−3を、部分的に印刷し、発色層(1
8)のある部分とない部分を形成した。乾燥温度は10
0℃で、厚さは0.5μmである。 [塗工液−3] 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 Co(HCOO)2 …10部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 接着層(19) :グラビア印刷法により 下記
の配合の塗工液−4を乾燥温度110℃、厚さ1.0μ
mで形成した。 [塗工液−4] 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0022】このホログラム転写材(10)の接着層
(19)を被転写体(21)に当接させ、転写材(1
0)の基材(11)側から120℃の転写温度で圧接し
て被転写体(21)に接着層(19)を圧着させると共
に、転写材(10)から基材(11)を剥離させ、図2
に示すような本発明の転写形成体(30)を得た。
【0023】この転写形成体(30)から、転写部材
(20)を加熱溶融により、140℃の熱ロールを圧接
しながら剥がそうとすると、発色層(18)がピンクか
ら紫色に発色し、転写部材(20)が正規の媒体ではな
くなった。
【0024】<実施例2>実施例1における転写材(1
0)の接着層(19)は受像兼接着層(19)として使
えるので、この転写材(10)を下記の方法で転写材
(10)の受像兼接着層(19)に画像を形成した。転
写材(10)は、図3に示すように、ドラム(41)と
サーマルヘッド(42)とでその主要部が構成される昇
華転写装置(43)へ搬送し、色剤が昇華性染料である
転写リボン(44)の染料層(図示せず)を転写材(1
0)の受像兼接着層(19)に当接させるとともに、転
写リボン(44)側からサーマルヘッド(42)を圧接
し、かつ画像データに基づいてサーマルヘッド(42)
の発熱素子群(図示せず)を適宜発熱させ、画像を受像
兼接着層(19)に形成する。なお、画像を多色とする
場合には、色調の異なる転写リボン(例えば、イエロ
ー、マゼンタ、シアン等)適用し、同様の工程を繰り返
して受像兼接着層)に多色の画像を形成する。
【0025】次に、画像が形成された転写材(10)の
受像兼接着層(19)に被転写体(21)に当接させる
とともに、転写材(10)側から熱ロール、熱板等の加
熱手段(45)を圧接・加熱し、被転写体(21)へ受
像兼接着層(19)を接着させ、転写材(10)から、
基材(11)を剥離させて転写形成体(30)を得た。
【0026】この転写形成体(30)から、転写部材
(20)を加熱溶融により、140℃の熱ロールを圧接
しながら剥がそうとすると、発色層(18)がピンクか
ら紫色に発色し、転写部材(20)が正規の媒体ではな
くなった。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上の様なものであるから、下
記に示す如き効果がある。即ち、転写形成体から転写部
材を剥がそうとして、転写温度より高い熱をかけると、
発色層が発色しする。また剥がした転写部材を他の物品
に転写温度より高い熱をかけて再接着すると、発色す
る。このように、転写部材が再利用ができない、または
再利用したことを発見することができる為、不正利用防
止に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す、転写材の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例1を示す、転写形成体の断面図
である。
【図3】本発明の実施例2を示す、転写材の受像兼接着
層に画像を形成し、転写形成体を得る迄の工程図であ
る。
【符号の説明】
10…転写材 11…基材 12…剥離性保護層 13…ホログラム形成用樹脂層 14…ホログラム形成面 15…ホログラム形成層 16…透過性薄膜層 17…ホログラム層 18…発色層 19…接着層、受像兼接着層 20…転写部材 21…被転写体 30…転写形成体 41…ドラム 42…サーマルヘッド 43…昇華転写装置 44…転写リボン 45…加熱手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−35284(JP,A) 特開 平7−271281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 1/165 - 1/17

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、該基材上に基材側から剥離性保護
    層、中間層、発色層、感熱接着層または受像兼感熱接着
    層が順次設けられた転写部材とからなる転写材におい
    て、 該発色層が発色する温度が、該転写部材の転写温度より
    高く、 該転写部材転写された転写形成体から、該転写部材を
    剥がそうとして、該転写温度よりやや高い温度以上に
    すると、発色層が発色し、また、熱をかけずに転写部
    材を剥がせたとしても、該転写部材を該転写温度以上の
    高温をかけて他の物品に再接着処理を施そうとすると、
    発色層が発色すること、 を特徴とする転写材。
  2. 【請求項2】上記中間層が、ホログラム層であることを
    特徴とする請求項1記載の転写材。
  3. 【請求項3】上記受像兼接着層に、画像が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の転写材。
  4. 【請求項4】基材と、該基材上に基材側から剥離性保護
    層、発色層、感熱接着層または受像兼感熱接着層が順次
    設けられた転写部材とからなる転写材において、 該発色層が発色する温度が、該転写部材の転写温度より
    高く、 該転写部材転写された転写形成体から、該転写部材を
    剥がそうとして、該転写温度よりやや高い温度以上に
    すると、発色層が発色し、また、熱をかけずに転写部
    材を剥がせたとしても、該転写部材を該転写温度以上の
    高温をかけて他の物品に再接着処理を施そうとすると、
    発色層が発色すること、 を特徴とする転写材。
  5. 【請求項5】上記発色層が、熱分解型示温塗料または溶
    融型示温塗料からなることを特徴とする請求項1、2、
    3、4の何れかに記載の転写材。
  6. 【請求項6】上記請求項1、2、3、4、5の何れかに
    記載の転写材を用いて、前記転写部材を被転写に転写さ
    せた転写形成体であり、 該発色層が発色する温度が、該転写部材の転写温度より
    高く、 該転写部材転写された転写形成体から、該転写部材を
    剥がそうとして、該転写温度よりやや高い温度以上に
    すると、発色層が発色し、また、熱をかけずに転写部
    材を剥がせたとしても、該転写部材を該転写温度以上の
    高温をかけて他の物品に再接着処理を施そうとすると、
    発色層が発色すること、 を特徴とする転写形成体。
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